JPH09275814A - ハウスの野菜果物の効率的育成方法及びその方法を実施するための育成装置 - Google Patents
ハウスの野菜果物の効率的育成方法及びその方法を実施するための育成装置Info
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- JPH09275814A JPH09275814A JP8115325A JP11532596A JPH09275814A JP H09275814 A JPH09275814 A JP H09275814A JP 8115325 A JP8115325 A JP 8115325A JP 11532596 A JP11532596 A JP 11532596A JP H09275814 A JPH09275814 A JP H09275814A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
- Ventilation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハウスにおける果実野菜の効率的な育成技術
を提供する。 【解決手段】 ハウスＨ内の培地Ｇ上の野菜果物の苗の
近くに、水２を蓄えた合成樹脂製の管状貯水タンク１
を、その下にヒ−タ−３を長さ方向に沿わせて載置し、
前記ヒ−タ−３の発熱の量と時間を野菜果物の品種毎に
設定制御して熱エネルギ−を供給することによって、培
地と空中に存在する水分が管状貯水タンク１の表面に結
露し、その結露水４によってその水を苗の根に供給し、
且つ野菜果物の成育に必要な熱エネルギ−を前記管状貯
水タンク１内に蓄えた水２の蓄熱機能と放熱機能とを利
用して野菜果物の高効率な発育を可能とするハウスの野
菜果物の効率的育成方法とその方法による育成装置であ
る。 【効果】 野菜果実をこれまでより約２０％大きく肥大
化することに成功した。
を提供する。 【解決手段】 ハウスＨ内の培地Ｇ上の野菜果物の苗の
近くに、水２を蓄えた合成樹脂製の管状貯水タンク１
を、その下にヒ−タ−３を長さ方向に沿わせて載置し、
前記ヒ−タ−３の発熱の量と時間を野菜果物の品種毎に
設定制御して熱エネルギ−を供給することによって、培
地と空中に存在する水分が管状貯水タンク１の表面に結
露し、その結露水４によってその水を苗の根に供給し、
且つ野菜果物の成育に必要な熱エネルギ−を前記管状貯
水タンク１内に蓄えた水２の蓄熱機能と放熱機能とを利
用して野菜果物の高効率な発育を可能とするハウスの野
菜果物の効率的育成方法とその方法による育成装置であ
る。 【効果】 野菜果実をこれまでより約２０％大きく肥大
化することに成功した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウスにおける野
菜果物の効率的育成の技術に関する。
菜果物の効率的育成の技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】メロンなどの野菜果実を栽培するハウス
において、これまでハウス内の温度を調節するための加
温装置が提供されている。通常の加温方法としては、特
開平１−１７１４５号公報に示されるように、培土の表
面、空中、地中などに温水循環パイプを配管し、加熱装
置で温度を調節してその加熱装置からパイプに温水を循
環させて保温管理を行なうことが一般的である。このよ
うにパイプによる温水循環型装置においては、一度加熱
した熱エネルギ−が循環過程で培土や室内の空中、地
表、地中に拡散してしまい、いずれも野菜を中心に効率
良くエネルギ−を供給できない難点があった。
において、これまでハウス内の温度を調節するための加
温装置が提供されている。通常の加温方法としては、特
開平１−１７１４５号公報に示されるように、培土の表
面、空中、地中などに温水循環パイプを配管し、加熱装
置で温度を調節してその加熱装置からパイプに温水を循
環させて保温管理を行なうことが一般的である。このよ
うにパイプによる温水循環型装置においては、一度加熱
した熱エネルギ−が循環過程で培土や室内の空中、地
表、地中に拡散してしまい、いずれも野菜を中心に効率
良くエネルギ−を供給できない難点があった。
【０００３】また、例えば、特開平６−２５３６８９号
公報に示される、メロンなどの栽培方法が提案されてい
る。この方法には蓄熱放熱部材を野菜果実の下に敷き、
太陽熱を利用して効率的に保温管理を行なうことが提案
されている。しかしこの方法では蓄熱放熱部材に対して
太陽熱を照射することによって熱エネルギ−を得ようと
するものなので、いわばお天気まかせになり、ハウス内
の温度が不規則不安定となり、一定した温度管理ができ
ない難点がある。また、これまでの装置においては、例
えば温水循環パイプや燃焼装置など一度ハウス内に装置
を設置すると容易に撤去することが困難で、簡単にハウ
スの用途変更や作物転換を行なうことができない欠点が
あった。
公報に示される、メロンなどの栽培方法が提案されてい
る。この方法には蓄熱放熱部材を野菜果実の下に敷き、
太陽熱を利用して効率的に保温管理を行なうことが提案
されている。しかしこの方法では蓄熱放熱部材に対して
太陽熱を照射することによって熱エネルギ−を得ようと
するものなので、いわばお天気まかせになり、ハウス内
の温度が不規則不安定となり、一定した温度管理ができ
ない難点がある。また、これまでの装置においては、例
えば温水循環パイプや燃焼装置など一度ハウス内に装置
を設置すると容易に撤去することが困難で、簡単にハウ
スの用途変更や作物転換を行なうことができない欠点が
あった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、ヒ−タ−加熱により温度を管理し
つつ、その加熱した熱エネルギ−を野菜果実の育成に極
めて効率よく利用することができ、また簡単に設置及び
撤去ができる経済的なハウスにおける野菜果実の育成方
法及びそのための装置を提供するものである。
みてなされたもので、ヒ−タ−加熱により温度を管理し
つつ、その加熱した熱エネルギ−を野菜果実の育成に極
めて効率よく利用することができ、また簡単に設置及び
撤去ができる経済的なハウスにおける野菜果実の育成方
法及びそのための装置を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ハウスＨ内の培地Ｇ上の野菜果物の苗の
近くに、水２を蓄えた合成樹脂製の管状貯水タンク１
を、その下にヒ−タ−３を長さ方向に沿わせて載置し、
前記ヒ−タ−３の発熱の量と時間を野菜果物の品種毎に
設定制御して熱エネルギ−を供給することによって、培
地と空中に存在する水分が管状貯水タンク１の表面に結
露し、その結露水４によってその水を苗の根に供給し、
且つ野菜果物の成育に必要な熱エネルギ−を前記管状貯
水タンク１内に蓄えた水２の蓄熱機能と放熱機能とを利
用して野菜果物の高効率な発育を可能とするハウスの野
菜果物の効率的育成方法である。
に、本発明は、ハウスＨ内の培地Ｇ上の野菜果物の苗の
近くに、水２を蓄えた合成樹脂製の管状貯水タンク１
を、その下にヒ−タ−３を長さ方向に沿わせて載置し、
前記ヒ−タ−３の発熱の量と時間を野菜果物の品種毎に
設定制御して熱エネルギ−を供給することによって、培
地と空中に存在する水分が管状貯水タンク１の表面に結
露し、その結露水４によってその水を苗の根に供給し、
且つ野菜果物の成育に必要な熱エネルギ−を前記管状貯
水タンク１内に蓄えた水２の蓄熱機能と放熱機能とを利
用して野菜果物の高効率な発育を可能とするハウスの野
菜果物の効率的育成方法である。
【０００６】そして、前記ヒ−タ−３の発熱の時間を、
日の出と日の入りを基準に、前後数時間に設定したもの
である。
日の出と日の入りを基準に、前後数時間に設定したもの
である。
【０００７】また、前記効率的育成方法を実施する装置
は、ハウスＨ内の培地Ｇに水２を蓄えた合成樹脂製の管
状貯水タンク１を、その下にヒ−タ−３を長さ方向に沿
わせて載置し、このヒ−タ−３の回路を制御盤５に接続
し、制御盤５に設けたタイマ−部６及び／又は熱量調節
部７によって発熱時間と発熱量を一元的に管理できるよ
うにしたものである。
は、ハウスＨ内の培地Ｇに水２を蓄えた合成樹脂製の管
状貯水タンク１を、その下にヒ−タ−３を長さ方向に沿
わせて載置し、このヒ−タ−３の回路を制御盤５に接続
し、制御盤５に設けたタイマ−部６及び／又は熱量調節
部７によって発熱時間と発熱量を一元的に管理できるよ
うにしたものである。
【０００８】さらに、前記管状貯水タンク１を、水２を
蓄えた約３０ｃｍ径の樹脂膜管としたものである。
蓄えた約３０ｃｍ径の樹脂膜管としたものである。
【０００９】
【作用】本発明は上記構成であり、ハウスＨ内の培地Ｇ
上の野菜果物の苗の近くに、水２を蓄えた合成樹脂製の
管状貯水タンク１を、その下にヒ−タ−３を長さ方向に
沿わせて載置して、そのヒ−タ−３の発熱の量と時間を
野菜果物の品種毎に設定制御して熱エネルギ−を供給す
るものである。そして、ヒ−タ−３を稼働するとその上
に置かれた管状貯水タンク１内の水２が熱エネルギ−を
受取って温度が上昇する。
上の野菜果物の苗の近くに、水２を蓄えた合成樹脂製の
管状貯水タンク１を、その下にヒ−タ−３を長さ方向に
沿わせて載置して、そのヒ−タ−３の発熱の量と時間を
野菜果物の品種毎に設定制御して熱エネルギ−を供給す
るものである。そして、ヒ−タ−３を稼働するとその上
に置かれた管状貯水タンク１内の水２が熱エネルギ−を
受取って温度が上昇する。
【００１０】水２には蓄熱機能と放熱機能があるので、
前記管状貯水タンク１内に貯蓄されている水２に熱エネ
ルギ−が蓄熱されつ温度が上昇する。すると周囲の野菜
果物に対してその温度の熱エネルギ−が放熱される。そ
して野菜果物の発育が促進される。ヒ−タ−で発熱した
熱エネルギ−の蓄熱量は貯蓄水２の量に比例する。また
蓄熱され熱エネルギ−は前記管状貯水タンク１表面から
序々に放熱される。その際近くの野菜果実に集中的に放
熱される。
前記管状貯水タンク１内に貯蓄されている水２に熱エネ
ルギ−が蓄熱されつ温度が上昇する。すると周囲の野菜
果物に対してその温度の熱エネルギ−が放熱される。そ
して野菜果物の発育が促進される。ヒ−タ−で発熱した
熱エネルギ−の蓄熱量は貯蓄水２の量に比例する。また
蓄熱され熱エネルギ−は前記管状貯水タンク１表面から
序々に放熱される。その際近くの野菜果実に集中的に放
熱される。
【００１１】また、管状貯水タンク１の表面温度が室内
温度より相対的に低いと、培地と空中に存在する水分が
管状貯水タンク１の表面に結露する。その際、地中のヒ
−タ−２により倍土が加熱されると、倍土含有水分が蒸
発すると共に室内温度が管状貯水タンク１の表面温度よ
りも高くなり管状貯水タンク１の表面に結露が発生す
る。そして、結露が多く発生すると、その結露水４（図
２に示す）が管状貯水タンク１の表面を伝わって苗の根
近くの培地に落ちて吸い取られ、根への水分補給がなさ
れる。
温度より相対的に低いと、培地と空中に存在する水分が
管状貯水タンク１の表面に結露する。その際、地中のヒ
−タ−２により倍土が加熱されると、倍土含有水分が蒸
発すると共に室内温度が管状貯水タンク１の表面温度よ
りも高くなり管状貯水タンク１の表面に結露が発生す
る。そして、結露が多く発生すると、その結露水４（図
２に示す）が管状貯水タンク１の表面を伝わって苗の根
近くの培地に落ちて吸い取られ、根への水分補給がなさ
れる。
【００１２】従来、野菜果物の苗は特に特定時間帯に集
中的に温度を上げると効果的に育成することが知られて
いる。そこで、本発明では、前記ヒ−タ−３の発熱時間
を、日の出と日の入りを基準に、前後数時間の一日のう
ち温度が必要な数時間の短時間の加熱によって、野菜果
物の早期完熟、肥大化、糖度の改良などの効率的育成に
大きな効果が上げられる。
中的に温度を上げると効果的に育成することが知られて
いる。そこで、本発明では、前記ヒ−タ−３の発熱時間
を、日の出と日の入りを基準に、前後数時間の一日のう
ち温度が必要な数時間の短時間の加熱によって、野菜果
物の早期完熟、肥大化、糖度の改良などの効率的育成に
大きな効果が上げられる。
【００１３】上記ハウスにおける野菜果実の育成方法を
実施するための装置については、ハウスＨ内の培地Ｇに
ヒ−タ−３を配設してその上に合成樹脂製の管状貯水タ
ンク１を広げて載置し、その管状貯水タンク１中に水２
を送り込めば設置終了であり、装置が不必要になったら
水２を抜いて管状貯水タンク１を折畳みヒ−タ−３を寄
せ集めれば撤去終了となり、装置の設置及び撤去が極め
て簡単である。その管状貯水タンク１内の水量は水道管
９（図１に示す）等から管状貯水タンク１内に直接送り
込むことができる。そして、その水量によって蓄熱能力
の調節ができる。また、制御盤５に設けたタイマ−部６
及び熱量調節部７によって、ヒ−タ−３の発熱時間と発
熱量を一元的に管理できる。
実施するための装置については、ハウスＨ内の培地Ｇに
ヒ−タ−３を配設してその上に合成樹脂製の管状貯水タ
ンク１を広げて載置し、その管状貯水タンク１中に水２
を送り込めば設置終了であり、装置が不必要になったら
水２を抜いて管状貯水タンク１を折畳みヒ−タ−３を寄
せ集めれば撤去終了となり、装置の設置及び撤去が極め
て簡単である。その管状貯水タンク１内の水量は水道管
９（図１に示す）等から管状貯水タンク１内に直接送り
込むことができる。そして、その水量によって蓄熱能力
の調節ができる。また、制御盤５に設けたタイマ−部６
及び熱量調節部７によって、ヒ−タ−３の発熱時間と発
熱量を一元的に管理できる。
【００１４】前記管状貯水タンク１を、両端を密閉した
約３０ｃｍ径の樹脂膜管とすれば、畝間に適度な幅に容
易に設置でき、その樹脂膜管に送り込む水量により培地
Ｇの上で形状が偏平になったり円筒形になったりして水
を貯水できる。そしてメロン等の果実は偏平な管状貯水
タンク１に直接載せてその外形、大きさ、甘さ等の品質
の向上が可能となる。
約３０ｃｍ径の樹脂膜管とすれば、畝間に適度な幅に容
易に設置でき、その樹脂膜管に送り込む水量により培地
Ｇの上で形状が偏平になったり円筒形になったりして水
を貯水できる。そしてメロン等の果実は偏平な管状貯水
タンク１に直接載せてその外形、大きさ、甘さ等の品質
の向上が可能となる。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図で説明す
ると、ハウスの野菜果物の効率的育成方法は、図１に示
すように、ハウスＨ内の培地Ｇ上の野菜果物の苗Ｐの近
くに、水２を蓄えたビニ−ル製の管状貯水タンク１を、
その下にヒ−タ−３を長さ方向に沿わせて載置し、前記
ヒ−タ−３の発熱の量と時間を野菜果物の品種毎に設定
制御して熱エネルギ−を供給する。
ると、ハウスの野菜果物の効率的育成方法は、図１に示
すように、ハウスＨ内の培地Ｇ上の野菜果物の苗Ｐの近
くに、水２を蓄えたビニ−ル製の管状貯水タンク１を、
その下にヒ−タ−３を長さ方向に沿わせて載置し、前記
ヒ−タ−３の発熱の量と時間を野菜果物の品種毎に設定
制御して熱エネルギ−を供給する。
【００１６】前記ヒ−タ−３で管状貯水タンク１を加熱
すると、培地と空中に存在する水分が管状貯水タンク１
の表面に結露（図２に示す）し、その結露水４によって
その水を苗の根に供給し、且つ野菜果物の成育に必要な
熱エネルギ−を前記管状貯水タンク１内に蓄えた水２の
蓄熱機能と放熱機能とを利用して野菜果物の高効率な発
育を可能とする。
すると、培地と空中に存在する水分が管状貯水タンク１
の表面に結露（図２に示す）し、その結露水４によって
その水を苗の根に供給し、且つ野菜果物の成育に必要な
熱エネルギ−を前記管状貯水タンク１内に蓄えた水２の
蓄熱機能と放熱機能とを利用して野菜果物の高効率な発
育を可能とする。
【００１７】そして、例えば、メロンの肥大化をする場
合で説明すると、まず交配期１５日間は転流期（葉で光
合成された養分を根に送る時期：日没時から４時間が目
安）はタイマ−を入れ、転流期が終る時にタイマ−が切
れるようにする。肥大期には、１５日間は流転期（土か
らの養分を根から葉、果実に送る時期：日の出の時前か
ら４時間が目安）はタイマ−を入れ、流転が終る時にタ
イマ−が切れるようにする。そして１日に午前と午後に
前記ヒ−タ−３の発熱の時間をタイマ−で、１日の時間
割を表す図４に示すように、日の出（午前６時とする）
の二時間前から日の出の三時間後まで（矢印範囲）と、
日没（午後６時とする）から日没後四時間まで（矢印範
囲）に時刻セットする。管状貯水タンク１には温度セン
サ−やサ−モスタット等を装着して設定温度（２５゜Ｃ
〜３５゜Ｃ）以上になると自動的に回路が切れて過度に
水温が上がることのないようにする。
合で説明すると、まず交配期１５日間は転流期（葉で光
合成された養分を根に送る時期：日没時から４時間が目
安）はタイマ−を入れ、転流期が終る時にタイマ−が切
れるようにする。肥大期には、１５日間は流転期（土か
らの養分を根から葉、果実に送る時期：日の出の時前か
ら４時間が目安）はタイマ−を入れ、流転が終る時にタ
イマ−が切れるようにする。そして１日に午前と午後に
前記ヒ−タ−３の発熱の時間をタイマ−で、１日の時間
割を表す図４に示すように、日の出（午前６時とする）
の二時間前から日の出の三時間後まで（矢印範囲）と、
日没（午後６時とする）から日没後四時間まで（矢印範
囲）に時刻セットする。管状貯水タンク１には温度セン
サ−やサ−モスタット等を装着して設定温度（２５゜Ｃ
〜３５゜Ｃ）以上になると自動的に回路が切れて過度に
水温が上がることのないようにする。
【００１８】通常のメロン果実（玉）は転流期と流転期
に天気が悪いと、果実（玉）の成育が小さくなるが、本
発明のように管理すると、天気の善し悪しに関わらず、
通常の大きさよりも約２０％アップに肥大化したメロン
が得られる。特に花間前７日から花間後７日までと、玉
の肥大期の１５日間において温度を上げると一番肥大化
したメロンが得られる。また、開花前からも連続して稼
働すると早期に肥大化したメロンを得ることができる。
以上は上記メロンの他、スイカ等のうり類も同様に適用
される。またピ−ナツ、さつまいも等の地中の植物、根
菜類もそれらの品種に合わせて時間と温度を設定すれば
そのまま適用される。
に天気が悪いと、果実（玉）の成育が小さくなるが、本
発明のように管理すると、天気の善し悪しに関わらず、
通常の大きさよりも約２０％アップに肥大化したメロン
が得られる。特に花間前７日から花間後７日までと、玉
の肥大期の１５日間において温度を上げると一番肥大化
したメロンが得られる。また、開花前からも連続して稼
働すると早期に肥大化したメロンを得ることができる。
以上は上記メロンの他、スイカ等のうり類も同様に適用
される。またピ−ナツ、さつまいも等の地中の植物、根
菜類もそれらの品種に合わせて時間と温度を設定すれば
そのまま適用される。
【００１９】上記効率的育成方法を実施するための装置
は、図１に示すように、ハウスＨ内の培地Ｇに水道管９
によって導いた水２を蓄えた約３０ｃｍ径のビニ−ル製
の管状貯水タンク１を野菜果物の苗Ｐを挟んで平行に載
置し、その管状貯水タンク１の下部に管状貯水タンク１
の長さ方向に沿って電熱ヒ−タ−３を埋設する。そし
て、図１に示すように、このヒ−タ−３の電気コ−ド８
の各々別にを制御盤５に接続し、制御盤５に設けたタイ
マ−部６及び熱量調節部７に接続してヒ−タ−３の発熱
時間と発熱量を一元的に制御管理できるようにする。前
記ヒ−タ−３を各別配線することによって、育成栽培に
必要な管状貯水タンク１部分のみを効率よく温めること
ができる。
は、図１に示すように、ハウスＨ内の培地Ｇに水道管９
によって導いた水２を蓄えた約３０ｃｍ径のビニ−ル製
の管状貯水タンク１を野菜果物の苗Ｐを挟んで平行に載
置し、その管状貯水タンク１の下部に管状貯水タンク１
の長さ方向に沿って電熱ヒ−タ−３を埋設する。そし
て、図１に示すように、このヒ−タ−３の電気コ−ド８
の各々別にを制御盤５に接続し、制御盤５に設けたタイ
マ−部６及び熱量調節部７に接続してヒ−タ−３の発熱
時間と発熱量を一元的に制御管理できるようにする。前
記ヒ−タ−３を各別配線することによって、育成栽培に
必要な管状貯水タンク１部分のみを効率よく温めること
ができる。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上のようなので、これまでの
装置が、一度加熱した温水をパイプ内に流して室内全体
に熱エネルギ−を拡散させてしまい、発生させた熱エネ
ルギ−の室外へ漏出を促進させる結果となるのに対し
て、本発明は、一旦水２を蓄えた約管状貯水タンク１に
貯蓄し、その近辺を中心に徐々に放出して近くの野菜果
実を中心に安定して効率良くエネルギ−を供給できる。
装置が、一度加熱した温水をパイプ内に流して室内全体
に熱エネルギ−を拡散させてしまい、発生させた熱エネ
ルギ−の室外へ漏出を促進させる結果となるのに対し
て、本発明は、一旦水２を蓄えた約管状貯水タンク１に
貯蓄し、その近辺を中心に徐々に放出して近くの野菜果
実を中心に安定して効率良くエネルギ−を供給できる。
【００２１】また、前記ヒ−タ−３の発熱時間を、日の
出と日の入りを基準に、前後数時間の一日のうち温度が
必要な数時間の短時間の加熱によって、野菜果物の早期
完熟、肥大化、糖度の改良などの効率的育成に大きな効
果が上げられる。そして、メロン、スイカ、うり、カボ
チャなどの野菜果実で、早期に収穫可能となったのみな
らず、通常の大きさより約２０％アップに肥大化するこ
とに成功した。
出と日の入りを基準に、前後数時間の一日のうち温度が
必要な数時間の短時間の加熱によって、野菜果物の早期
完熟、肥大化、糖度の改良などの効率的育成に大きな効
果が上げられる。そして、メロン、スイカ、うり、カボ
チャなどの野菜果実で、早期に収穫可能となったのみな
らず、通常の大きさより約２０％アップに肥大化するこ
とに成功した。
【００２２】さらに、これまでの温水循環型装置が、水
温を高める加熱燃焼装置とその加熱した温水を循環させ
るための温水循環パイプなどの設備が必要で、さらにそ
の温水を循環させるためのポンプ等の強制循環装置が必
要であり、それら設備や装置などを一度ハウス内に装置
を設置すると容易に撤去することが困難であり、しかも
簡単にハウスの用途変更や作物転換を行なうことができ
なかったのに対して、本発明は、ハウスＨ内に制御盤４
を固定し、培地にヒ−タ−２を置いてその上に管状貯水
タンク１を置くだけで簡単に装置の配置が完了し、管状
貯水タンク１の水を抜けば撤去も容易となり、簡単にハ
ウスの用途変更や作物転換を行なうことがでるようにな
った。
温を高める加熱燃焼装置とその加熱した温水を循環させ
るための温水循環パイプなどの設備が必要で、さらにそ
の温水を循環させるためのポンプ等の強制循環装置が必
要であり、それら設備や装置などを一度ハウス内に装置
を設置すると容易に撤去することが困難であり、しかも
簡単にハウスの用途変更や作物転換を行なうことができ
なかったのに対して、本発明は、ハウスＨ内に制御盤４
を固定し、培地にヒ−タ−２を置いてその上に管状貯水
タンク１を置くだけで簡単に装置の配置が完了し、管状
貯水タンク１の水を抜けば撤去も容易となり、簡単にハ
ウスの用途変更や作物転換を行なうことがでるようにな
った。
【図１】本発明の模式的斜視図。
【図２】ハウス内の管状貯水タンク部分を示す縦断側面
図。
図。
【図３】ヒ−タ−出力時間表。
Ｈ ハウス Ｇ 培地 Ｐ 苗 １ 管状貯水タンク ２ 水 ３ ヒ−タ− ４ 結露水 ５ 制御盤 ６ タイマ−部 ７ 熱量調節部 ８ 電気コ−ド ９ 水道管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２４Ｈ 7/02 Ｆ２４Ｈ 7/02
Claims (4)
- 【請求項１】 ハウスＨ内の培地Ｇ上の野菜果物の苗の
近くに、水（２）を蓄えた合成樹脂製の管状貯水タンク
（１）を、その下にヒ−タ−（３）を長さ方向に沿わせ
て載置し、前記ヒ−タ−（３）の発熱の量と時間を野菜
果物の品種毎に設定制御して熱エネルギ−を供給するこ
とによって、培地と空中に存在する水分が管状貯水タン
ク（１）の表面に結露し、その結露水（４）によってそ
の水を苗の根に供給し、且つ野菜果物の成育に必要な熱
エネルギ−を前記管状貯水タンク（１）内に蓄えた水
（２）の蓄熱機能と放熱機能とを利用して野菜果物の高
効率な発育を可能とするハウスの野菜果物の効率的育成
方法。 - 【請求項２】 ヒ−タ−（３）の発熱の時間を、日の出
と日の入りを基準に、前後数時間に設定した請求項１の
ハウスの野菜果物の効率的育成方法。 - 【請求項３】 ハウスＨ内の培地Ｇに水（２）を蓄えた
合成樹脂製の管状貯水タンク（１）を、その下にヒ−タ
−（３）を長さ方向に沿わせて載置し、このヒ−タ−
（３）の回路を制御盤（５）に接続し、制御盤（５）に
設けたタイマ−部（６）及び／又は熱量調節部（７）に
よって発熱時間と発熱量を一元的に管理できるようにし
た請求項１又は２のハウスの野菜果物の効率的育成方法
を実施するための育成装置。 - 【請求項４】 管状貯水タンク（１）が、水（２）を蓄
えた約３０ｃｍ径の樹脂膜管である請求項３のハウスの
野菜果物の効率的育成方法を実施するための育成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8115325A JPH09275814A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | ハウスの野菜果物の効率的育成方法及びその方法を実施するための育成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8115325A JPH09275814A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | ハウスの野菜果物の効率的育成方法及びその方法を実施するための育成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09275814A true JPH09275814A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14659785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8115325A Pending JPH09275814A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | ハウスの野菜果物の効率的育成方法及びその方法を実施するための育成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09275814A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030049999A (ko) * | 2001-12-18 | 2003-06-25 | 충청북도 (관리부서:충청북도 농업기술원) | 축열수 전열 가온장치 |
| CN109452117A (zh) * | 2018-11-02 | 2019-03-12 | 天顺农业技术（深圳）有限责任公司 | 一种采用水枕地膜的地下根茎作物的种植及采收方法 |
| CN114885710A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-08-12 | 河北地矿建设工程集团有限责任公司 | 一种矿山绿化育苗棚增湿系统 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8115325A patent/JPH09275814A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030049999A (ko) * | 2001-12-18 | 2003-06-25 | 충청북도 (관리부서:충청북도 농업기술원) | 축열수 전열 가온장치 |
| CN109452117A (zh) * | 2018-11-02 | 2019-03-12 | 天顺农业技术（深圳）有限责任公司 | 一种采用水枕地膜的地下根茎作物的种植及采收方法 |
| CN109452117B (zh) * | 2018-11-02 | 2020-09-29 | 李丹两 | 一种采用水枕地膜的地下根茎作物的种植及采收方法 |
| CN114885710A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-08-12 | 河北地矿建设工程集团有限责任公司 | 一种矿山绿化育苗棚增湿系统 |
| CN114885710B (zh) * | 2022-06-21 | 2023-11-14 | 河北地矿建设工程集团有限责任公司 | 一种矿山绿化育苗棚增湿系统 |
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