JPH09275532A - テレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機

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JPH09275532A
JPH09275532A JP8391296A JP8391296A JPH09275532A JP H09275532 A JPH09275532 A JP H09275532A JP 8391296 A JP8391296 A JP 8391296A JP 8391296 A JP8391296 A JP 8391296A JP H09275532 A JPH09275532 A JP H09275532A
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JP
Japan
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circuit
signal
image
resistor
television receiver
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JP8391296A
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Takashi Suzuki
隆 鈴木
Yasuo Takahashi
康夫 高橋
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力映像信号に応じてCRTに流れる電流を
制御する。 【解決手段】 レター検出回路13は、入力信号から有
効な映像の比率を検出し、制御回路25は、無画部があ
る時はローレベルを、無画部が無い時はハイレベルを出
力する。レター検出回路13と制御回路25の出力は、
第3映像増幅回路27に供給する。第3映像増幅回路2
7は、ハイレベルの場合とローレベルかつ無画部が多い
場合、CRT21に流す電流を小さくなるよう制限す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機、特にテレビジョン受信機の輝度調整手段に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、従来のアスペクト比4:3より横
長なCRT(陰極線管)をもつ、アスペクト比16:9
のワイドアスペクトテレビジョン受信機が開発され、例
えば、アスペクト比4:3の受信機では、図8のように
表示される映像(アスペクト比4:3)を、図7のよう
に表示することができるようになっている。前記ワイド
アスペクトテレビジョン受信機では、図9のような通常
の映像(アスペクト比4:3)の全てを、歪みなく表示
する場合は、水平方向に圧縮することによって、図10
のように表示を行う。
【0003】一般にCRTを使用した表示装置には、ユ
ーザーの好みによって、コントロール可能なコントラス
ト、ブライトとは別に、ABL(Auto Brigh
tness Limitter)、ACL(Auto
Contrast Limitter)といった輝度調
整回路が用いられている。これは、CRTに電流を流し
すぎると、寿命が極端に短くなったり、X線を発生する
ため、CRTに流れる電流を自動的に制限するものであ
る。流すことのできる最大電流Imax(以下、Ima
x)はCRTごとに決まっており、明るい画像が入力さ
れた場合は、自動的にブライト、コントラストを下げる
ことによって、電流がImax以内におさまるようにす
る。
【0004】ワイドアスペクトテレビジョン受信機にお
いて図10のような表示形式の場合、前記Imaxを流
したとすると、表示面積が小さくなっているので明るく
なりすぎてしまう。そこで、特開昭63−245944
号で提案されている従来の輝度調整回路では、図10の
ような表示が行われた場合、前記Imaxを抑えること
によって、表示部分が明るくなりすぎることを防いでい
る。
【0005】以下、特開昭63−245944号を応用
した、従来のテレビジョン受信機の一例ついて説明す
る。本従来例では、図9のような信号が入力された場
合、図10のように映像を歪ませることなく、映像を全
て表示するものとする。図3に従来の輝度調整手段を使
用したワイドアスペクトテレビジョン受信機のブロック
図を示す。
【0006】入力端子1から入力されたビデオコンポジ
ット信号は、同期分離回路5、第1映像増幅回路9、レ
ター検出回路13に導かれる。レター検出回路13は、
入力されたビデオコンポジット信号の有効な映像部分の
比率を検出する。例えば、図7のような表示形態では、
画面全体を用いており、図11のような表示形態では、
画面の約3/4を使用している。検出結果は、制御回路
25に送られる。制御回路25では、レター検出回路1
3の結果から偏向出力回路7、第3映像増幅回路15に
制御信号を出力する。
【0007】同期分離回路5では、水平・垂直の同期信
号が分離され、偏向出力回路7に入力される。偏向出力
回路7では、前記水平・垂直の同期信号をもとに、制御
回路25の出力結果に応じて、水平・垂直偏向パルスを
生成し、表示装置21の偏向コイルに出力する。
【0008】第1映像増幅回路9は、ビデオコンポジッ
ト信号を輝度信号と色信号に分離(Y/C分離)し、輝
度信号は第2映像増幅回路11に、色信号は色復調回路
19に導かれる。色復調回路19で復調されたI信号、
Q信号は、RGB出力回路17に導かれる。第2映像増
幅回路11は、ユーザーが好みによってコントロールす
ることが可能な、画質調整回路、ブライト調整回路、コ
ントラスト調整回路を備えており、出力は第3映像増幅
回路15に導かれる。第3映像増幅回路15は、表示装
置21に過大なアノード電流が流れるのを防ぐ、ABL
回路、ACL回路を備えており、出力はRGB出力回路
17に導かれる。
【0009】RGB出力回路17は、第3映像増幅回路
15で処理された輝度信号と、色復調回路19で復調さ
れたI信号、Q信号からマトリックス演算により、R
(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号を生成し、さ
らに必要な信号レベルまで増幅する。RGB出力回路1
7の出力は、表示装置21のカソードに導かれる。な
お、前記RGB出力回路17で行われる増幅のゲインは
一定であり、いかなる方法によっても変えることはでき
ない。
【0010】また、フライバックトランス23の高電圧
が発生する一端は、表示装置21のアノードに導かれ、
他端は、第3映像増幅回路15に導かれている。
【0011】次に、本従来例の全体的な動作について説
明する。近年、図9のような映像が入力された場合、図
13のように、左右の両端部になるにしたがって、水平
方向に伸長したり、図14のように画面の上下端部分を
削ることによって、画面全体に表示する手法が提案され
ている。また、図12のような映像(アスペクト比4:
3)が入力された場合、図15のように、画像の左右の
両端部になるにしたがって、画像を水平方向に圧縮した
り、図16のように、左右の両端部を削除して画面全体
を使って表示する方法が提案されているが、本従来例で
は、図10、図11のように画像に歪みが生じないよう
に、情報の全てを表示するものとする。
【0012】入力端子1から入力されたビデオコンポジ
ット信号は、第1映像増幅回路9でY/C分離が行わ
れ、輝度信号は第2映像増幅回路11で画質調整、ブラ
イト調整、コントラスト調整が行われる。第2映像増幅
回路11のパラメータは、ユーザーが好みに応じて変え
ることが可能である。
【0013】レター検出回路13は、入力されたビデオ
コンポジット信号から有効な映像部分の面積を検出す
る。レター検出回路13の簡単な構成の一例を図4に示
す。入力端子31は、図3の入力端子1に、出力端子4
7は、図3の制御回路25に接続されている。入力端子
31から入力されたビデオコンポジット信号は、スイッ
チ33の入力端子Aに導かれる。スイッチ33の入力端
子Bには0が入力されており、出力は水平ローパスフィ
ルタ(LPF)35を介して、比較器37に導かれる。
比較器37では一定値aとの比較が行われ、比較結果は
加算器39の一方の入力端子に導かれる。
【0014】加算器39の出力は、遅延器41に導か
れ、遅延器41の出力は、遅延器43に導かれると共
に、加算器39の他方の入力端子に導かれる。遅延器4
3の出力は比較器45に導かれ、比較器45は、遅延器
43の出力結果と、一定値bとの比較を行い、比較結果
は出力端子47に導かれる。
【0015】レター検出回路13の動作を、図5に示し
たタイミングチャートを用いて説明する。図5(A)は
入力されたビデオコンポジット信号である。スイッチ3
3は、水平、垂直のブランキング期間は、入力端子Bを
選択し、レター検出に不必要な部分をマスクしている。
水平ローパスフイルタ35は、色信号や水平周波数の高
いノイズを取り除き、誤動作を低減している。図5
(B)は比較器37の入力である。比較器37は、入力
が一定値a以上の場合ハイレベル、それ以外の場合、ロ
ーレベルを出力する。
【0016】比較器37の出力は、加算器39におい
て、遅延器41で1画素分遅延された信号と加算処理さ
れる。遅延器41は、ローレベルでリセットが行われる
リセット端子を備えており、図5(C)で示すように水
平ブランキング期間中は、リセットがかかるようなリセ
ット信号が入力されている。
【0017】遅延器43には、図5(D)に示すような
水平方向の有効画素の終わりで立ち上がるクロックが入
力されている。すなわち、図5(E)に示す遅延器43
の出力は、比較器37で比較した一定値aを越える画素
数を1ラインごとに合計した値となる。比較器45は、
一定値bとの比較を行うが、これは図5(3)に示した
走査期間に存在するような、比較的レベルの大きいノイ
ズの影響を低減するためである。図5(F)は、比較器
45の出力であり、図5において(1)(2)で示した
水平走査期間に映像が存在することを示している。
【0018】制御回路25では、レター検出回路13の
検出結果から、入力された映像が図8、図12のような
映像か、図9のような映像かを判別し、前者の場合は現
在受信している信号の間ローレベル、後者の場合はハイ
レベルの制御信号を、偏向出力回路7と第3映像出力回
路15に導く。
【0019】偏向出力回路7は、前記制御信号によって
制御され、同期分離回路5で分離された水平・垂直同期
信号をもとに偏向パルスを生成する。前記制御信号がロ
ーレベルの場合は、表示装置21で垂直方向の偏向角度
が広くなるような偏向パルスを出力し、通常のテレビジ
ョン受信機で図8の如く表示される映像を、ワイドアス
ペクトテレビジョン受信機において図7のように表示す
る。また、図12に示すような、シネスコサイズと呼ば
れるアスペクト比が16:9よりワイドな映像も、同様
に制御され図11のように表示される。
【0020】反対に、前記制御信号がハイレベルの場合
は、表示装置21において水平方向の偏向角度が狭くな
るような偏向パルスを出力し、通常のテレビジョン受信
機では図9の如く表示される映像を、ワイドアスペクト
テレビジョン受信機において図10ように表示する。
【0021】第3映像増幅回路15は、非常に明るい映
像が入力された場合は、表示装置21にI max以上の
電流が流れないように、自動的にブライト、コントラス
トを下げる。図6に、第3映像増幅回路15の内部構成
の一例を示す。
【0022】端子53は、図3のフライバックトランス
23のリターン端子に接続される。端子53は、抵抗器
55、抵抗器59、抵抗器63を介して直流電源+B2
(例えば150V)に接続される。スイッチ61は、前
記抵抗器59と並列に接続されており、スイッチ61の
制御端子は、図3の制御回路25から出力される制御信
号が送られてくる入力端子51に接続されている。入力
端子103は、図3の第2映像増幅回路11に、出力端
子105は、図3のRGB出力回路17に接続されてい
る。
【0023】入力端子103は、ブライト・コントラス
ト調整回路101に接続され、ブライト・コントラスト
調整回路101の出力は、出力端子105に接続されて
いる。ブライト・コントラスト調整回路101は、印加
する電圧を上げると、黒レベルが上昇するブライト制御
端子97、ゲインが高くなるコントラスト制御端子95
を備えている。
【0024】抵抗器55と抵抗器59の接続点57は、
NPN形トランジスタ67のベースに接続されると共
に、ダイオード65を介して直流電源+B3(例えば1
2V)に接続されている。
【0025】前記NPN形トランジスタ67のコレクタ
は前記直流電源+B3に接続され、エミッタは抵抗器6
9、抵抗器73を介してアースに接続され、さらに、ダ
イオード75、抵抗器77を介して、ブライト・コント
ラスト調整回路101のコントラスト制御端子95に接
続されている。前記コントラスト制御端子95は、抵抗
器79、抵抗器81を介して、直流電源+B3に接続さ
れ、抵抗器79と抵抗器81の接続点は、抵抗器83を
介してアースに接続されている。抵抗69と抵抗73の
接続点71はダイオード85、抵抗器87を介して、ブ
ライト・コントラスト調整回路101のブライト制御端
子97に接続される。前記ブライト制御端子97は、抵
抗器89、抵抗器91を介して直流電源+B3に接続さ
れ、抵抗器89と抵抗器91の接続点は、抵抗器93を
介してアースに接続されている。
【0026】第3映像増幅回路15の動作について説明
する。まず、入力端子51にローレベルの制御信号が入
力された場合、すなわち、図8のような信号が入力さ
れ、図7のような表示を行う場合、スイッチ61は閉じ
ている。いま、全体の輝度が低く、表示装置21に流れ
る電流がImaxより十分低い場合は、図3のフライバ
ックトランス23のリターン端子に接続されている端子
53の電圧は十分に高いため、抵抗器55に流れる電流
は少なく、ダイオード65を介して+B3に電流が流れ
る。よって、接続点57、すなわちNPN形トランジス
タ67のベースにかかる電圧は、+B3の電圧にダイオ
ード65の電圧降下分(約0.6V)を加えた値とな
り、NPN形トランジスタ67のエミッタの電圧は、直
流電源+B3近い値となる。
【0027】NPN形トランジスタ67のエミッタの電
圧が高いため、ダイオード75は導通せず、コントラス
ト制御端子95の電圧は、抵抗器81、抵抗器83の抵
抗値によって決定される値がかかっている。同様にし
て、接続点71の電圧は、NPN形トランジスタ67の
エミッタの電圧よりは、抵抗器69の電圧降下分だけ低
くなるが、ダイオード85が導通するまでにはいたら
ず、ブライト制御端子97の電圧は、抵抗器91、抵抗
器93の抵抗値によって決定される値となる。
【0028】一方、全体の輝度が高い場合は、端子53
の電圧は十分に低くなり、接続点57の電圧は、直流電
源+B2と端子53の電圧、抵抗器63、抵抗器55の
抵抗値によって決定される。接続点57の電圧が十分に
低くなると、NPN形トランジスタ67のエミッタの電
圧の電圧も低くなり、ダイオード75、85が導通し
て、コントラスト制御端子95、ブライト制御端子97
にかかっていた電圧が降下する。抵抗器69の電圧降下
分があるだけ、ブライト制御端子97の方が下がり易
い。すなわち、画面全体の輝度が上がるような信号が入
力され、表示装置21に流れる電流I maxに近くなる
と、まず、ブライトが下がり始める。それでも足りない
場合、コントラストが下がってI max以内になるよう
に制御される。
【0029】制御回路25から出力される制御信号がハ
イレベルの場合、スイッチ61は、開いた状態となり、
閉じた場合に比べて、接続点57の電圧は下がりやすく
なる。抵抗器63と、抵抗器59の合計の抵抗値が、+
B2からの電圧降下に寄与するからである。よって、端
子53の電圧がそれほど低くならなくても、ブライト、
コントラストが抑えられるように動作する。
【0030】ここで、図10のような表示を行った場合
に、図7のように表示する場合と同じ輝度を得られるよ
うにするためには、表示装置21に流れる電流をI ma
xの3/4になるように抵抗器59の値を選べばよい。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイドアスペク
トテレビジョン受信機に用いられている輝度調整手段に
おいては、図9のような映像信号を図10のように表示
する場合、表示装置21に流れる電流をI maxより低
い値(例えば、I maxの3/4)に抑えることによっ
て明るくなりすぎることを防止できた。
【0032】しかし、図12に示すような、例えばシネ
スコサイズ( アスペクト比1:2.35) の映像を歪な
く図11のように表示すると、画像の有効な面積が約3
/4になっているにもかかわらず、表示装置21には、
前記Imaxが流れることになる。図11で上下の無画
部分は輝度が非常に低くほとんど電流が流れないため、
表示部分のみでImaxが流れることになる。よって、
表示部分の輝度レベルが上がり過ぎてしまうという問題
があった。
【0033】本発明はこのような問題を解決するための
もので、図7のように表示手段の全体で映像を映す場合
と、図11のように一部を用いて映す場合で、最適な輝
度が得られる輝度調整手段を具備したテレビジョン受信
機を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】入力映像信号の有効な映
像部分の比率を検出する検出手段と、前記検出手段から
の検出結果から走査線の偏向角度又は走査線数を制御す
る制御手段と、表示手段と、前記検出手段からの検出結
果と前記制御手段からの制御信号とから、前記表示手段
に流す電流を制限する輝度調整手段と、を具備したこと
を特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
【0036】
【実施例】図1、図2に本発明の実施例を示す。図3、
図6に示した従来例と同様な機能を持つものについて
は、同じ番号を付加し詳細な説明は省略する。
【0037】入力端子1から入力されたビデオコンポジ
ット信号は、同期分離回路5、第1映像増幅回路9、レ
ター検出回路13に導かれる。レター検出回路13は、
従来例と同様に、入力されたビデオコンポジット信号の
有効な映像部分の比率を検出する。検出結果は、一方は
制御回路25に、もう一方は第3映像増幅回路27に送
られる。制御回路25では、レター検出回路13の検出
結果から、偏向出力回路7、第3映像増幅回路27に制
御信号を出力する。
【0038】同期分離回路5では、水平・垂直の同期信
号が分離され、偏向出力回路7に入力される。偏向出力
回路7では、前記水平・垂直の同期信号をもとに、制御
回路25の出力結果に応じて、水平・垂直偏向パルスを
生成し、表示装置21の偏向コイルに出力する。
【0039】第1映像増幅回路9は、ビデオコンポジッ
ト信号を、輝度信号と色信号に分離(Y/C分離)し、
輝度信号は、第2映像増幅回路11に、色信号は、色復
調回路19に送られる。色復調回路19で復調されたI
信号、Q信号は、RGB出力回路17に入力される。第
2映像増幅回路11には、ユーザーが好みによってコン
トロールすることが可能な、画質調整回路、ブライト調
整回路、コントラスト調整回路を備えており、出力は第
3映像増幅回路27に導かれる。第3映像増幅回路27
は、表示装置21に過大なアノード電流が流れるのを防
ぐ、ABL回路、ACL回路を備えており、出力はRG
B出力回路17に導かれる。
【0040】RGB出力回路17は、第3映像増幅回路
27で処理された輝度信号と、色復調回路19で復調さ
れたI信号、Q信号からマトリックス演算により、R
(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号を生成し、さ
らに、必要な信号レベルまで増幅する。なお、前記RG
B出力回路17で行われる、増幅のゲインは一定であ
り、いかなる方法によっても、変えることはできない。
【0041】また、フライバックトランス23の高電圧
が発生する一端は、表示装置21のアノードに導かれ、
他端は、第3映像増幅回路27に導かれる。
【0042】次に全体的な動作について説明する。本実
施例も従来例と同様に、図9、図12のような映像が入
力された場合、図10、図11のように、全ての情報を
歪みなく表示するものとする。
【0043】入力端子1から入力されたビデオコンポジ
ット信号は、第1映像増幅回路9でY/C分離が行わ
れ、輝度信号は第2映像増幅回路11で画質調整、ブラ
イト調整、コントラスト調整が行われる。第2映像増幅
回路11のパラメータは、ユーザーが好みに応じて変え
ることが可能である。
【0044】レター検出回路13、制御回路25の動作
は、従来例とまったく同じであるが、レター検出回路1
3の出力である、画像の有効部分の比率を検出した情報
は、第3映像増幅回路27にも送られている。
【0045】偏向出力回路7も、各種入力信号に対する
動作は、従来例と全く同じであり、表示装置21には、
図8のような映像は、図7のように、図12のような映
像は、図11のように表示される。また、図9のような
映像は、図10のように表示される。
【0046】第3映像増幅回路27について説明する。
第3映像増幅回路27の内部構成の一例を図2に示す。
【0047】端子53は、図1のフライバックトランス
23のリターン端子に接続される。端子53は、抵抗器
55、可変抵抗器115、抵抗器63を介して直流電源
+B2(例えば150V)に接続される。入力端子51
は、図1の制御回路25の出力端子に、入力端子111
は、図1のレター検出回路13の出力端子に接続されて
いる。入力端子51、入力端子111は、制御回路11
3に接続され、制御回路113の出力は、可変抵抗器1
15の制御入力端に導かれる。可変抵抗器115と抵抗
器55の接続点57は、NPN形トランジスタ67のベ
ースに接続されると共に、ダイオード65を介して直流
電源+B3(例えば12V)に接続されている。
【0048】前記NPN形トランジスタ67のコレクタ
は前記直流電源+B3に接続され、エミッタは抵抗器6
9、抵抗器73を介してアースに接続され、さらに、ダ
イオード75、抵抗器77を介して、ブライト・コント
ラスト調整回路101のコントラスト制御端子95に接
続される。前記コントラスト制御端子95は、抵抗器7
9、抵抗器81を介して、直流電源+B3に接続され、
抵抗器79と抵抗器81の接続点は、抵抗器83を介し
てアースに接続されている。
【0049】抵抗69と抵抗73の接続点71は、ダイ
オード85、抵抗器87を介して、ブライト・コントラ
スト調整回路101のブライト制御端子97に接続され
る。前記ブライト制御端子97は、抵抗器89、抵抗器
91を介して直流電源+B3に接続され、抵抗器89と
抵抗器91の接続点は、抵抗器93を介してアースに接
続されている。
【0050】第3映像増幅回路27の動作について説明
する。図8のような映像が入力され、図7のように表示
する場合は、入力端子51にローレベルの制御信号が入
力されるとともに、有効部分の面積の情報をもつ信号
が、レター検出回路13から入力端子111に導かれ
る。ここで、制御回路113は、可変抵抗器115の値
を最少値(例えば、0Ω)になるように制御する。
【0051】いま、全体の輝度が低く、表示装置21に
流れる電流がImaxより十分低い場合は、図1のフラ
イバックトランス23の、リターン端子に接続されてい
る端子53の電圧は十分に高いため、抵抗器55に流れ
る電流は少なく、ダイオード65を介して+B3に電流
が流れる。よって、接続点57、すなわちNPN形トラ
ンジスタ67のベースにかかる電圧は、+B3の電圧に
ダイオード65の電圧降下分(約0.6V)を加えた値
となり、NPN形トランジスタ67のエミッタの電圧
は、直流電源+B3に近い値となる。
【0052】NPN形トランジスタ67のエミッタの電
圧が高いため、ダイオード75は導通せずコントラスト
制御端子95の電圧は、抵抗器81、抵抗器83の抵抗
値によって決定される値がかかっている。同様にして、
接続点71の電圧はNPN形トランジスタ67のエミッ
タの電圧よりは、抵抗器69の電圧降下分だけ低くなる
が、ダイオード85が導通するまでにはいたらず、ブラ
イト制御端子97の電圧は、抵抗器91、抵抗器93の
抵抗値によって決定される値となる。
【0053】一方、全体の輝度が高い場合は、端子53
の電圧は十分に低くなり、接続点57の電圧は、直流電
源+B2と端子53の電圧、抵抗器55、63の抵抗値
によって決定される。接続点57の電圧が十分に低くな
ると、NPN形トランジスタ67のエミッタの電圧も低
くなり、ダイオード75、85が導通して、コントラス
ト制御端子95、ブライト制御端子97にかかっていた
電圧が降下する。抵抗器69の電圧降下分があるだけ、
ブライト制御端子97にかかる電圧の方が下がり易い。
すなわち、画面全体の輝度が上がるような信号が入力さ
れ、表示装置21に流れる電流がI maxに近くなる
と、まず、ブライトが下がり始める。それでも足りない
場合、コントラストが下がってI max以内になるよう
に制御される。
【0054】図12のような映像が入力され、図11の
ように表示する場合も同様に、入力端子51には、ロー
レベルの制御信号が入力される。入力端子111から入
力される信号で、図8のような映像が入力された場合に
比べ、映像の有効部分が少ないことが判明する。ここ
で、制御回路113は、可変抵抗器115の値を、表示
装置21に表示する映像の有効部分の比率に応じて、増
加させる。
【0055】接続点57の電圧は、抵抗器63と、可変
抵抗器115の合計の抵抗値が+B2からの電圧降下に
寄与するから、表示装置21に流れる電流が増えるにし
たがって下がり易くなる。よって、端子53の電圧がそ
れほど低くならなくても、ブライト、コントラストが抑
えられるように動作する。
【0056】例えば、シネスコサイズでは、図11のよ
うな表示を行った場合、映像の有効な部分は、約3/4
である。よって、図7のように表示を行う場合と同じ輝
度を得られるようにするためには、表示装置21に流れ
る電流を、I maxの3/4になるように可変抵抗器1
15の抵抗値を制御すればよい。
【0057】一方、入力端子51から入力される制御信
号がハイレベルの場合も、制御回路113は可変抵抗器
115の抵抗値が高くなるように制御し、表示装置21
に流れる電流を抑制する。よって、図10のような表示
を行った場合も、画面が明るくなりすぎることはない。
【0058】なお、本実施例では、表示装置21に流れ
る電流を最適に制御するために可変抵抗器115によっ
て連続的に制御できるようにしているが、可変抵抗器の
代わりに固定抵抗器とスイッチで構成することにより、
コストダウンを行うことも可能であることは言うまでも
ない。
【0059】
【発明の効果】以上のように構成された輝度調整手段で
は、映像の有効な部分の大きさが変化しても、自動的に
表示装置21に流れる電流が制御されるため、映像部分
が明るくなりすぎることはない。本発明は、映像の有効
な面積を検出しているので、現行NTSC信号の他に、
NTSC信号と両立性がある第2世代EDTV信号を受
信可能なテレビジョン受信機にも応用が可能である。
【0060】上記した実施例においては、図8、図12
のような映像を、図7、図11のように表示する場合
に、垂直の偏向角度を広げることによって行っていた
が、信号処理で走査線数を増やすことで行っても、本発
明は実施可能であることはいうまでもない。
【0061】また、本発明は他の方式のテレビジョン受
信機にも、応用が可能である。例えば、PAL方式、S
ECAM方式のテレビジョン受信機でも、レター検出を
備えていれば、本発明によって、最適な輝度を得られる
ことは言うまでもない。特に、垂直の偏向周波数が約5
0Hzの方式の場合、画面が明るすぎると、画面全体が
ちらついて見える、大画面フリッカーが目立つようにな
る。本発明を採用し、適当な輝度に抑えることによっ
て、このような問題も解決される。
【0062】また、コスト低減の目的として、高品位な
テレビジョン信号を通常のNTSC方式に変換して、表
示するワイドテレビジョン受信機も開発されているが、
本発明が使用可能であることは言うまでもない。高品位
なテレビジョン信号を、PAL方式、SECAM方式に
変換して表示する場合においても同様である。
【0063】さらに、図11のような表示を長時間続け
ると、上下の無画部分に比べて、表示されている部分の
蛍光体のみが劣化する。前記Imaxを表示装置21に
流したとすると、表示部分の輝度レベルが高くなるの
で、劣化進行も早くなる。中心部のみが、劣化した表示
装置で、図7のように全画面に表示を行うと、中心部が
上下端の部分に比べ、暗く表示されて、非常に見ずらい
映像となる。本発明を採用することによって、表示部分
の輝度を抑えることにより、蛍光体の劣化を抑えるとい
う働きもある。
【0064】一般にCRTでは輝度の高い信号が長時間
表示されると、ピュリティードリフトと呼ばれる色むら
が発生し、例えば、白で表示されている映像に色がつい
てしまう。これは、シャドウマスクが電子の衝突で温度
が上昇し、変形することによって生ずるものである。本
発明では、表示装置に流れる電流を抑えることによっ
て、輝度が高くなりすぎないように制御しているため、
前記ピュリティードリフトの発生を低減することにも効
果がある。
【0065】以上これまで、ワイドな表示装置をもった
テレビジョン受信機を対象にしてきたが、レター検出を
加えることによって、アスペクト比4:3の表示装置を
もつ、テレビジョン受信機でも実施可能であることは言
うまでもない。また、近年飛躍的に普及しているコンピ
ュータの表示装置の輝度調整手段にも、本発明は応用可
能である。本発明は、従来のワイドテレビジョン受信機
に備えられているレター検出回路13と制御回路25を
用いて、輝度調整する制御方法を変えただけであるた
め、新たに追加するハードウェアはほとんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン受信機の一実施例のブロ
ック図である。
【図2】図1の第3映像増幅回路27の構成を示す回路
図である。
【図3】従来のテレビジョウン受信機の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図3のレター検出回路13の簡単な構成を示す
ブロック図である。
【図5】図4のレター検出回路13の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図6】図3の第3映像増幅回路15の構成を示す回路
図である。
【図7】アスペクト比16:9の表示装置をもつテレビ
ジョン受信機において、アスペクト比16:9の表示し
たときの例を示す図である。
【図8】アスペクト比4:3の映像の状態を示す図であ
る。
【図9】アスペクト比4:3の映像の状態を示す図であ
る。
【図10】アスペクト比16:9の表示装置をもつテレ
ビジョン受信機において、アスペクト比4:3の映像を
歪なく、かつ欠落することなく表示したときの例であ
る。
【図11】アスペクト比16:9の表示装置もつテレビ
ジョン受信機において、シネスコサイズの映像を歪な
く、かつ欠落することなく表示したときの例である。
【図12】アスペクト比4:3でかつシネスコサイズの
映像の状態を示す図である。
【図13】アスペクト比16:9の表示装置をもつテレ
ビジョン受信機において、アスペクト比4:3の映像を
左右の両端部になるにしたがって、水平方向に伸長して
表示したときの例である。
【図14】アスペクト比16:9の表示装置をもつテレ
ビジョン受信機において、アスペクト比4:3の映像の
上下端部分を削って表示したときの例である。
【図15】アスペクト比16:9の表示装置をもつテレ
ビジョン受信機において、よりワイドなアスペクト比の
映像を左右の両端部になるにしたがって、水平方向に圧
縮して、画面全体を使って表示したときの例である。
【図16】アスペクト比16:9の表示装置をもつテレ
ビジョン受信機において、画像の左右の両端部を削除し
て、画面全体を使って表示したときの例である。
【符号の説明】
5・・・同期分離回路、7・・・偏向出力回路、9・・
・第1映像増幅回路、11・・・第2映像増幅回路、1
3・・・レター検出回路、17・・・RGB出力回路、
19・・・色復調回路、21・・・表示装置、23・・
・フライバックトランス、25・・・制御回路、27・
・・第3映像増幅回路、55・・・抵抗、63・・・抵
抗、65・・・ダイオード、67・・・トランジスタ、
69、73・・・抵抗、75・・・ダイオード、77、
79、81、83・・・抵抗、85・・・ダイオード、
87、89、91、93・・・抵抗。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号の有効な映像部分の比率を
    検出する検出手段と、 前記検出手段からの検出結果から走査線の偏向角度又は
    走査線数を制御する制御手段と、 表示手段と、 前記検出手段からの検出結果と前記制御手段からの制御
    信号とから、前記表示手段に流す電流を制限する輝度調
    整手段と、 を具備したことを特徴とするテレビジョン受信機。
  2. 【請求項2】 前記輝度調整手段は、前記映像信号のブ
    ライト、コントラストの少なくとも一つを制御すること
    を特徴とする請求項1記載のテレビジョン受信機。
  3. 【請求項3】 前記表示手段はワイドアスペクト比のも
    のであり、 前記輝度調整手段は、前記入力映像信号が前記アスペク
    ト信号よりも横長な信号の場合には、前記アスペクト信
    号の場合より小さい電流を前記表示手段に流すことを特
    徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン受信機。
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