JPH09275183A - インピーダンス制御形の介挿基板と、その介挿基板の製造方法 - Google Patents

インピーダンス制御形の介挿基板と、その介挿基板の製造方法

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JPH09275183A
JPH09275183A JP30534596A JP30534596A JPH09275183A JP H09275183 A JPH09275183 A JP H09275183A JP 30534596 A JP30534596 A JP 30534596A JP 30534596 A JP30534596 A JP 30534596A JP H09275183 A JPH09275183 A JP H09275183A
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circuit chip
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Ai Beirin Soromon
アイ ベイリン ソロモン
Teii Chiyou Uiriamu
ティー チョウ ウィリアム
Kuzuma Deibuitsudo
クズマ デイヴィッド
Jii Rii Maikeru
ジー リー マイケル
Jii Piitaazu Maikeru
ジー ピーターズ マイケル
Jiei Rooman Jieemuzu
ジェイ ローマン ジェームズ
Esu Suwaami Somu
エス スワーミ ソム
Buinsento Wan Uennchiyou
ヴィンセント ワン ウェン−チョウ
Eru Moresuko Rarii
エル モレスコ ラリー
Akio Murase
曄生 村瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、構造の複雑化と、実装空間の占有
の増加を伴うことなくバイパスキャパシタを集積回路チ
ップの近くに設ける介挿基板の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明の介挿基板は、実質的に互いに隔
離された電源路とインピーダンス制御形信号路とからな
る。電源は剛性部分を介して供給され、信号は、介挿基
板の上面から下面に通じる薄膜可撓性接続部を介して供
給される。バイパスキャパシタは、集積回路チップの非
常に近くに置かれるよう、介挿基板に組み込まれ、電源
に接続される。介挿基板は、ビアが形成された剛性基板
上に信号路を有する多層薄膜構造を形成し、二つの端部
を残して基板の中央部を除去し、ビアが接続されるよう
端部を折り曲げ、接合することにより形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路デバイス
のパッケージングに係り、特に、集積回路チップをマル
チチップモジュールに実装するための介挿基板及びその
介挿基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非常に多数の電子部品により構成される
集積回路チップは、現在、至るところで使用されてい
る。コンピューティングのあらゆるレベルで使用される
中央処理装置から、種々のタイプの機器及び機械を制御
するため使用される高度に専用化されたコントローラま
で、あらゆる種類の電子デバイス及び部品が集積回路チ
ップとして日常的に利用される。最初の集積回路チップ
の導入以来、シングルチップに含まれるデバイスの個数
が非常に増加するのに伴って、チップ上に形成された個
々の電子部品の寸法は対応して著しく縮小した。デバイ
ス形状は、一般的に1ミクロンのオーダーの線幅を有す
るようになっているので、個々の集積回路チップは、通
常、100万個を超える電子部品を収容する。デバイス
密度は更に上昇することが予測される。
【0003】殆どのタイプの集積回路チップの場合に、
装置の複雑さの増大と、装置の寸法の縮小に起因して、
チップと周辺装置の間の相互連結の形成の複雑さが著し
く増大する。コンピュータのような多くの装置は、多数
の別々の集積回路チップを利用する。例えば、コンピュ
ータは、少なくとも1個の中央処理装置チップと、多数
のメモリチップと、コントローラチップと、入力/出力
装置チップ等を有する。通常、各チップは、印刷回路基
板、例えば、コンピュータのマザーボードに接続された
別個のパッケージ内に実装される。マザーボードは、チ
ップに電力を供給し、ボード上のチップと種々の入力/
出力装置の間に信号経路を提供する。
【0004】しかし、電子デバイスが実際的な数のチッ
プを利用する場合に、各チップを別々にパッケージング
すると、全てのチップを相互連結するため必要とされる
印刷回路基板の総面積が著しく増加する。更に、デバイ
スの速度が上昇すると共に、個々の部品の間の距離は徐
々に重要な要因になってくるので、殆どの応用におい
て、システムに使用された集積回路チップ間の信号経路
を最小限に抑えることが重要である。
【0005】上記の問題を解決するため、多数のデバイ
ス製造者は、「マルチチップモジュール」、即ち、複数
の個別の集積回路チップを収容するパッケージを使用し
始めている。典型的なマルチチップモジュールには、集
積回路チップを周辺装置に相互連結する手段だけではな
く、モジュール内の集積回路チップを相互連結する手段
が組み込まれる。マルチチップモジュールの開発の歴史
の説明を含むマルチチップモジュールの一般的な入門
は、ディー エー ドーン他編による“マルチチップモ
ジュール技術及び代替技術、基礎編”、ヴァン ノスト
ランド レインホールド、1993年刊行に記載されて
いる。マルチチップモジュールは、モジュール内のチッ
プ間の距離を短縮することにより集積回路チップを収容
するため必要とされる全体の空間を著しく縮小し、高速
デバイス動作を促進する。
【0006】最初のマルチチップモジュールは2次元で
あり、即ち、パッケージに収容された全ての集積回路チ
ップが平面状の基板に実装された。次に、3次元マルチ
チップモジュールが開発され、単一のパッケージ内に収
容し得る集積回路チップの密度は、更に増加された。し
かし、多数の高密度チップを非常に近づけて配置するこ
とにより、電力供給と、チップとチップの間の信号伝送
の作業は非常に複雑化する。3次元配列に関係した複雑
化の要因の観点から、2次元マルチチップ配列は、依然
として、最も一般的に使用されるマルチチップモジュー
ルの形式である。
【0007】マルチチップモジュール内の電力供給と信
号伝送の処理のため、二つの重要なな基板技術が開発さ
れた。初期のマルチチップモジュール設計は、共焼成さ
れたセラミック基板技術を利用した。近年の傾向は、薄
膜基板技術に移っている。薄膜層とセラミック層の両方
を使用するハイブリッドチップモジュールを生成するた
め二つの技術が組み合わされる場合もある。全てのマル
チチップモジュール設計において、複数の集積回路チッ
プが、電力供給、チップの相互連結、及び、チップと周
辺装置の接続のため必要とされる信号線及び電力線を含
む多層基板に接続される。必要な数の相互連結を形成す
るため、上記の基板は多層化され、場合によっては数十
の個別の層を含む。例えば、初期のセラミック基板技術
の場合に、35の個別の層がマルチチップ基板に利用さ
れた。しかし、信号線が相互に非常に近づけられ、か
つ、信号線が電力線に非常に近づけられて配置されるこ
とにより、問題が生じる。基板材料の誘電率は上記の問
題を解決(又は発生)する際に重要な役割を果たす。セ
ラミック技術が好まれない理由の一つは、典型的に基板
材料として使用されるセラミック材料には高誘電率が関
係することに起因する。ポリイミド又は他の重合体のよ
うな材料からなる薄膜基板は、その材料の誘電特性が非
常に好ましいという点に多少起因して、より広く普及し
始めた。更に、ポリイミドと共に使用される処理技術に
よって、より微細な構造の作成が可能になるので、高い
デバイス密度への適合がより容易に行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】周知の如く、マルチチ
ップモジュール内の集積回路チップの極めて近くにバイ
パスキャパシタを提供することが重要であり、かつ、望
ましい。このような容量の必要性は、デバイスのスイッ
チング速度が上昇すると共に増大する。ある設計の場合
に、マルチチップモジュール基板内にキャパシタ極板を
形成することにより、バイパスキャパシタが多層マルチ
チップモジュール基板に組み込まれる。この技術は、多
層基板を更に複雑化し、製造の歩留りを低下させる。別
の解決法は、マルチチップモジュール基板の表面に別個
の構成部品としてキャパシタを実装することである。し
かし、上記の配置は、マルチチップモジュールの基板上
の貴重な“占有面積”又は占有空間を使い尽くし、上記
のキャパシタが必要とされる程度に集積回路チップに近
づけられないという欠点がある。
【0009】本発明は、大きい多層マルチチップモジュ
ール基板と集積回路チップの間にある介挿基板と呼ばれ
る基板を使用することにより、上記問題を解決する。埋
め込み形キャパシタを組み込む場合がある上記の介挿基
板は、マルチチップモジュール基板に実装され、集積回
路チップが介挿基板に実装される。かかる配置により、
バイパスキャパシタを集積回路チップに非常に近づける
ことが可能であり、かつ、マルチチップモジュール全体
のモジュール性が向上し、これにより、装置全体の歩留
りが低下し、製造コストが削減される。介挿基板は、別
個に製造され、マルチチップモジュールに組み込む前に
試験される。この点は特に重要である。その理由は、キ
ャパシタ構造が、極板の非常に狭い間隔と、ピンホール
の欠陥、或いは、極板間の薄い誘電性層の電気的短絡又
はリークの他の原因の可能性とに起因して、最も欠陥の
ある可能性が高い構成部品の一つであるためである。欠
陥のあるキャパシタがマルチチップモジュール基板に組
み込まれ、かつ、基板の製作が終了するまでその欠陥が
見つからなかった場合に、極めて重大な損害が生じる。
【0010】従来、マルチチップモジュール基板と集積
回路チップの間の熱膨張率の差を適応させるため、介挿
基板が使用されている。高速デバイス動作は、集積回路
チップと、チップからチップにデータを伝達する信号線
との間のインピーダンス整合のため、屡々、集積回路チ
ップの非常に近くに設けられた終端抵抗の使用を必要と
する。従来技術において提案されているように、厳密な
インピーダンス整合は、電力輸送を増加させ、信号の反
射と関係した問題を回避する。信号線のインピーダンス
を制御することも同様に重要である。
【0011】マルチチップモジュールに集積回路チップ
をパッケージングする通例の手段に関する別の問題は、
チップに電力を分配するため使用される手段である。こ
の問題の一面は、チップからチップに信号を伝達するた
め利用される同一の基板を通る電力線の経路の決定であ
る。通例のマルチチップモジュールに使用される基板の
薄さのため、かなり高いインピーダンスを有する集積回
路チップへの電力供給が生じる点も同程度に重要であ
る。上記の高インピーダンスは、不所望のノイズ、電力
損失及び過剰な熱エネルギーの生成を生じる。同じ問題
が介挿基板を通る電力線及び信号線の経路を定める場合
にも言える。
【0012】従って、本発明の目的は、バイパスキャパ
シタを組み込むマルチチップモジュール基板に集積回路
チップを連結する際に使用する介挿基板を提供すること
である。本発明の他の目的は、終端抵抗を組み込む上記
の介挿基板を提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、マルチチップモジュ
ール基板から集積回路チップに信号を伝達するインピー
ダンス制御形の信号路を与える介挿基板を提供すること
である。本発明の他の目的は、マルチチップモジュール
基板から集積回路チップまでの信号線路を電力線路から
実質的に隔離する介挿基板を提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、上記の特徴を有する
介挿基板を妥当な値段で製造する方法を提供することで
ある。本発明の他の目的は、介挿基板を組み込み得る分
離した電力プレートを設けることにより、電力線の電圧
降下を低減させることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的及び
他の目的は、添付図面を参照して以下の説明を読むこと
により当業者に明らかになる。上記本発明の目的は、集
積回路チップをマルチチップモジュールに実装するため
設計された介挿基板において実現される。概略的に言う
と、本発明の介挿基板は、マルチチップモジュールから
集積回路チップに電力を供給する電力分配手段と、マル
チチップモジュールから集積回路チップに信号を供給す
るインピーダンス制御形の信号路手段とからなり、電力
分配手段とインピーダンス制御形の信号路手段は実質的
に相互に隔離される。
【0016】本発明の一実施例によれば、上記の介挿基
板又は介挿部は、一体的に接合された2個の剛性部分
と、信号が剛性介挿部の本体の中を通らないように介挿
部の上面と下面の間に通じる薄膜可撓性接続部とからな
る。好ましくは、介挿部の電力分配手段は一体的なバイ
パスキャパシタを組み込む。信号路手段は終端抵抗を更
に有する。好ましい一実施例において、信号路のインピ
ーダンスは、可撓性接続部内のストリップ線構造を用い
て制御される。電力分配手段は剛性部分を通して形成さ
れたビアにより構成され、或いは、分離した電力プレー
トが使用されるモジュールの場合には、適当な厚さの電
力線が電力プレート上に直接的に形成され、電力プレー
ト内の薄膜層の上にあるビアを介して必要に応じてチッ
プに送られる。
【0017】本発明の一実施例の介挿基板は、上記マル
チチップモジュール基板に取付けるための第1の面と、
上記集積回路チップを収容するための第2の面を有する
剛性部材と、上記第1の面に一方の端で取付けられ、上
記第2の面にもう一方の端で取付けられた可撓性のイン
ピーダンス制御形の薄膜接続部とを更に有し、上記電力
は上記第1の面から上記第2の面に上記剛性部材を介し
て供給され、上記信号は、上記剛性部材の本体部の中を
通ることなく、上記可撓性のインピーダンス制御形の接
続部を介して供給される。
【0018】上記の実施例において、上記電力分配手段
に接続された一体的なバイパスキャパシタを更に設けら
れる。或いは、上記信号路手段に接続された一体的な終
端抵抗が設けられる。上記インピーダンスの制御された
信号路手段はストリップ線よりなる。本発明の好ましい
一実施例において、上記剛性部材は第1の部分及び第2
の部分からなり、上記電力分配手段は、上記第1の部分
及び上記第2の部分の中を通して形成された複数のビア
からなり、上記第1の部分及び上記第2の部分は、上記
第1の部分に形成された上記ビアの端を上記第2の部分
に形成された上記ビアの端と相互連結することにより一
体的に接合される。
【0019】上記可撓性接続部は、第1の導電性層と、
上記第1の導電性層の上に形成された第1の誘電性層
と、該第1の誘電性層の上に形成された複数の等間隔に
離れた実質的に平行な信号線からなる第2の導電性層
と、該第2の導電性層の上に形成された第2の誘電性層
と、上記第2の誘電性層の上に形成された第3の導電性
層とにより構成される。上記ビアは半田バンプにより接
合される。或いは、上記ビアはワイヤ相互連結により接
合される。
【0020】本発明の介挿部を製造する方法は、2個の
実質的に同一平面状の大きい面を有するベース基板を設
ける段階と、上記ベース基板の端の領域に複数のビアを
形成する段階と、上記ベース基板の一方の大きい面上
に、上記基板の面全体に延在する複数の信号路からなる
薄膜構造をなす多層薄膜信号路接続部を形成する段階
と、可撓性接続部により接合された2個の剛性部分を形
成するよう上記基板の中間の領域を除去する段階と、上
記2個の剛性部分に形成されたビアを結合するため、得
られた構造を折り曲げ、上記剛性部分を接合する段階と
からなる。
【0021】本発明の集積回路チップをマルチチップモ
ジュール基板に結合する介挿基板は、同一平面にある第
1の面及び第2の面を有し、上記第1の面と上記第2の
面の間の電気接続が得られる複数のビアが中に形成され
た第1の剛性部材と、同一平面にある第1の面及び第2
の面を有し、上記第1の面と上記第2の面の間の電気接
続が得られる複数のビアが中に形成された第2の剛性部
材とからなり、上記第2の剛性部材の上記第1の面は、
上記第1の剛性部材の上記第1の面に取付けられ、上記
第1の剛性部材の上記第2の面が上記第2の剛性部材の
上記第2の面に電気接続されるように、電気接続が上記
第1及び第2の各剛性部材のビアの間に作成され、上記
第1の剛性部材の上記第2の面の上に形成され、極板が
少なくとも何本かの上記ビアに電気接続されたバイパス
キャパシタと、両側の端を連結する複数の信号路を含
み、一方の端が上記第1の剛性部材の上記第2の面に取
付けられ、もう一方の端が上記第2の剛性部材の上記第
2の面に取り付けられたインピーダンス制御形の可撓性
接続部とが設けられる。
【0022】上記介挿基板は、上記第1及び第2の剛性
部材の中の一方の面の上に形成され、上記信号路の中の
一つに電気接続された終端抵抗を更に有する。上記可撓
性接続部は、複数のポリイミド層及び金属層からなる薄
膜多層構造により構成される。或いは、上記可撓性接続
部は、複数のベンゾシクロブテン層及び金属層からなる
薄膜多層構造により構成される。上記第1及び第2の剛
性部材は、シリコン又はセラミックである請求項10記
載の介挿基板。
【0023】本発明の集積回路チップをマルチチップモ
ジュールに実装する介挿基板を製造する方法は、本体部
と実質的に同一平面にある2個の第1及び第2の大きい
面とからなり、第1の端の領域と、第2の端の領域と、
上記第1の端の領域と上記第2の端の領域の間の中間領
域とを有するベース基板を設ける段階と、上記基板の上
記第1の端及び第2の端の各領域に、上記基板の上記第
1の面を上記第2の面に電気接続する複数のビアを形成
する段階と、上記基板の上記大きい面の一方の上に、各
層の夫々の厚さで可撓性がある第1の導電性層と、上記
第1の導電性層の上に形成された第1の誘電性層と、上
記第1の誘電性層の上に形成され、第1の領域から第2
の領域に延在する複数の信号路からなるパターン処理さ
れた第2の導電性層と、上記第2の導電性層の上に形成
された第2の誘電性層と、上記第2の誘電性層の上に形
成された第3の導電性層とにより構成された多層薄膜信
号路接続部を形成する段階と、上記基板の上記中間領域
を除去する段階と、各領域のビアが電気接続されるよう
に、得られた多層構造を折り曲げ、上記第1の端の領域
を上記第2の領域に接合する段階とからなる。
【0024】本発明の一実施例によれば、上記方法は、
上記基板の上記第1及び第2の端の領域の一方の上にバ
イパスキャパシタを形成する段階を更に有する。或い
は、上記方法は、上記基板の上記第1及び第2の端の領
域の一方の上に終端抵抗を形成する段階を更に有する。
上記薄膜信号路接続部を形成する段階は、上記基板のビ
アを上記多層構造の表面と接続し、上記多層構造の本体
部内の信号路を上記多層構造の表面と接続するため、上
記多層構造の端の領域にビアを形成する段階を更に有す
る。
【0025】上記基板の上記第1の端の領域を上記第2
の端の領域に接合する段階は、その上に形成された半田
バンプを接合する段階からなる。上記方法は、上記多層
構造の反対側の上記基板の上記大きい面の一方の領域上
の上記ビアの端から延在するワイヤ相互連結部を形成す
る段階を更に有し、上記基板の上記第1の端の領域を上
記第2の端の領域に接合する段階は、上記ワイヤ相互連
結部を上記基板のもう一方の領域上のビアの端に取付け
る段階からなる。
【0026】本発明の複数の集積回路チップを収容し、
上記チップから、複数の信号線が形成された信号モジュ
ール基板に信号を供給する電力プレートは、集積回路チ
ップが実装され、集積回路チップへの接続用の複数の第
1の相互連結部からなる複数の第1の基板部と、上記第
1の基板部に電力を供給する複数の電力線と、上記第1
の基板部の下にあり、上記信号モジュールの信号線への
接続用の複数の第2の相互連結部を含む複数の第2の基
板部とを有する基板と、上記第1の基板部の上記第1の
相互連結部を上記第2の基板部の上記第2の相互連結部
に相互連結する複数の可撓性薄膜接続部とからなる。
【0027】本発明の一実施例によれば、上記基板は、
第1の基板部の隣にある複数の開口部よりなり、少なく
とも1個の開口部は中を通る薄膜接続部を有する。上記
薄膜接続部は、上記第1及び第2の相互連結部と一体的
に形成される。上記電力線は、上記第1の基板部を通っ
て延在するビアにより上記チップに接続される。上記第
2の基板部は、上記電力プレートから上記第2の基板部
の形を作り、上記第2の基板部を上記第1の基板部の下
に折り曲げ、上記電力プレートに開口部を形成すること
により形成される。上記電力線にバイパスキャパシタを
与える容量性層が、上記第1の基板部の上記第1の相互
連結部と上記チップの間の上記基板の上に形成される。
【0028】本発明の集積回路チップ用マルチチップモ
ジュールは、a)集積回路チップを相互連結する第1の
複数の信号線が上に形成された信号モジュールと、 b)上記集積回路チップに給電する複数の電力線を有す
る基板からなる電力プレートと、 c)取付けられた集積回路チップに接続されるべく適合
された複数の第2の信号線が上に形成された上記基板の
第1の基板部と、上記第1の基板部の下にあり、上記信
号モジュール上に形成された上記第1の信号線に接続さ
れるべく適合された複数の第3の信号線が上に形成され
た第2の基板部と、上記第1の基板部の上記第2の信号
線と上記第2の基板部の上記第3の信号線を相互連結す
る複数の可撓性のインピーダンス制御形の薄膜接続部と
からなり、上記信号モジュールの上記第1の信号線を上
記集積回路チップに接続する手段とにより構成され、 d)上記電力プレートと上記信号モジュールは、上記第
2の基板部により互いに遠ざけられる。
【0029】上記電力プレートの上記基板は、上記電力
プレートの第1の基板部に隣接する複数の開口部を有
し、少なくとも一つの上記開口部は、中を通る薄膜接続
部を有し、上記信号モジュールと電力プレートの組を相
互に積層し、実質的に上記電力プレート内の上記開口部
を通して延在する介挿部によって上記信号モジュールを
互いに遠ざけることにより多層化される。
【0030】上記第2の基板部は、上記電力ブレートか
ら上記第2の基板部の形を作り、上記第2の基板部を上
記第1の基板部の下に折り曲げ、上記電力プレートに上
記開口を形成することにより形成される。本発明の集積
回路チップの収容基板を形成する方法は、a)第1の部
分と、少なくとも第1、第2及び第3の隣接部からなる
複数の第2の部分を有する基板を設ける段階と、 b)上記第1の部分と上記第2の部分の上記第3の隣接
部の上に電力線を形成する段階と、 c)上記第1の隣接部と上記第2の隣接部の間で上記第
2の隣接部に亘って横切る少なくとも1本の信号線を有
する第2の各部分に、信号線の可撓性層を形成する段階
と、 d)上記第2の隣接部の下にある上記基板の部分を除去
する段階と、 e)上記第1の隣接部を対応する第3の隣接部の下にあ
る反対の位置に折り曲げる段階とからなる。
【0031】上記電力プレートの上記第1の部分の上記
電力線は、上記基板に関し上記信号線の反対側に形成さ
れる。本発明の集積回路チップを印刷回路基板に接続す
る集積回路チップ介挿部は、 a)第1の実質的に方形状の中央部分と、上記中央部分
から離れた第2の部分とを有する基板と、 b)上記基板の上に形成され、上記中央部分と上記第2
の部分を柔軟に相互連結する可撓性信号線層とからな
り、 c)上記第2の部分は、上記中央部分に対し垂直方向の
隣接した位置に折り曲げられ、 d)上記第2の部分は、上記中央部分の隣接した側面の
近くに設けられた側面を含む。
【0032】上記第2の部分は三角形状である。上記介
挿部には、4個の三角形状の第2の部分がある。上記第
2の部分は実質的に方形状である。上記中央部分と、上
記折り曲げられた第2の部分の間に挿入されたアライメ
ントフレームが更に設けられる。上記アライメントフレ
ームは、折り曲げられるときのアライメントのため上記
第2の部分が接する肩部を含む。上記第2の部分は上記
信号線層の上記信号線に電気接続された接触パッドを有
し、上記接触パッドが上記第2の部分の表面に実質的に
平行に延在する導電性ワイヤにより集積回路チップに接
続されるよう適合する。
【0033】本発明の介挿部は、上面及び底面を有する
1次基板と、上記1次基板からギャップ分だけ遠ざけら
れ、上面及び底面を有する少なくとも1個の2次基板
と、上記1次及び2次基板の上記上面に取付けられ、各
2次基板と上記1次基板の間に通じる複数の電気信号線
を有する可撓性層と、上記1次基板の上記底面の反対側
にある上面と、上記の各2次基板の底面が取付けられた
底面を有するフレームとからなる。
【0034】上記フレームは、上記フレームの底面に設
けられ、上記2次基板の取付けを調整するアライメント
肩部を更に有する。上記1次基板は方形状の形を有し、
少なくとも2個の2次基板は方形状の形を有する。上記
の少なくとも2個の2次基板は、上面に設けられ、集積
回路チップに通じる電気接続パッドを有する。上記2次
基板は、集積回路チップを取付けることができる上記フ
レームの上記底面の領域が露出されるように互いに遠ざ
けて設けられ、上記2次基板の上に設けられ、上記信号
線に電気接続され、ワイヤボンド接続を受容し得る相互
連結部を更に有する。上記1次基板の底面は、上記フレ
ームの上面に取付けられる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明は、集積回路チップを基板
上に実装し、特に、集積回路チップをマルチチップモジ
ュール基板に実装するため有用な介挿基板に向けられ
る。本発明は、1個だけのチップを基板に実装するため
使用される介挿部の文脈で説明されるが、本発明の介挿
基板が2個以上のチップを基板に実装するため使用され
得ることは当業者により認められる。同様に、本発明
は、集積回路チップをマルチチップモジュール基板に実
装する文脈で説明されているが、本発明が他のタイプの
電子デバイス及び他のタイプの基板と共に使用されるこ
とは当業者によって認められる。
【0036】介挿基板は、多数の理由、主として、集積
回路チップの非常に近くにバイパスキャパシタ及び終端
抵抗を設け、集積回路チップの熱膨張率(CTE)と集
積回路チップが実装された基板の熱膨張率の間の不一致
を軽減するため使用される。上記の如く、介挿基板にバ
イパスキャパシタ及び終端抵抗を形成することにより、
バイパスキャパシタ及び終端抵抗が集積回路チップの非
常に近くに置かれるだけではなく、バイパスキャパシタ
及び終端抵抗が介挿基板に形成されない場合に、それら
を組み込む必要があるマルチチップモジュール基板の複
雑さが軽減される。
【0037】図1には本発明の一実施例による介挿基板
10が示される。図1に示された集積回路チップ20
は、複数のワイヤ相互連結を用いてフリップチップ形式
で介挿基板10に実装される。介挿基板10は、基板に
未だ実装されていないが、実装の目的のための複数の半
田バンプ15と共に示される。本発明の目的のため、チ
ップ20を基板10上に実装し、基板10をマルチチッ
プモジュールに実装する任意の方法が使用される。フリ
ップチップ形式の実装は、集積回路と介挿部の間に最高
の接続密度を与えるので、一般的に好ましい。半田バン
プ及びワイヤ相互連結は、一般的にフリップチップ形式
の接合の際に、最大の接続密度を与えるワイヤ相互連結
と共に使用される。
【0038】参考のため引用され、米国特許第5,33
4,804号として許可された「集積回路チップを基板
に接続するためのワイヤ相互連結構造」という名称の米
国特許出願第07/977,571号明細書には、集積
回路チップを基板に接続するための独特のワイヤ相互連
結構造及びその製造方法が記載されている。ワイヤ接続
構造の技術は非常に高密度かつ高信頼性の相互連結を提
供することが明らかにされているので、現在、本発明と
共に使用する相互連結として、ワイヤ接続構造が好まし
いと考えられる。本発明の介挿基板によれば、全てのワ
イヤ相互連結を介挿部上に製造することが可能になる。
介挿部が無い場合、ワイヤ相互連結は、マルチチップモ
ジュール基板又はチップ自体の何れかの上に製作される
必要がある。何れの場合でも、ワイヤ相互連結が製作さ
れた構造に損傷を与える危険性がある。本発明の介挿基
板は、集積回路チップ又はマルチチップモジュール基板
のように高価ではないので、欠陥のあるワイヤ相互連結
の製作に関係した費用が削減される。
【0039】好ましい一実施例において、介挿部10は
2個の実質的に同一の剛性部分30及び40からなり、
各剛性部分は、その中を通じる複数のビアを含む(図7
を参照のこと)。部分40は、ワイヤ相互連結又は半田
バンプのような相互連結部35を用いて部分30に取付
けられる。電気経路が部分30の下面から部分40の上
面まで介挿部10の中に作成されるように、相互連結部
35は部分30の各ビアの一端を対応する部分40のビ
アの端と接続する。以下、詳細に説明するように、上記
の剛性部分を通る電気経路は、本発明の電力分配手段を
形成し、マルチチップモジュール基板から集積回路チッ
プに電源電圧及び接地基準を伝達するため使用される。
【0040】以下、詳細に説明される分離した可撓性接
続部50は、剛性部分40の上面と剛性部分30の下面
に取付けられ、それらの間に結合を形成する。可撓性接
続部50は、介挿部10の上面と下面の間にインピーダ
ンス制御された信号路を与え、これにより、信号路を電
力分配手段から隔離する。相互連結部25及び15の中
の幾つかは、可撓性接続部50を集積回路チップ20及
びマルチチップモジュール基板に夫々電気接続するため
使用される。残りの相互連結部25及び15は、集積回
路チップを電力分配手段に電気接続するため使用され
る。かくして、本発明によれば、電力は、剛性部分30
及び40からなる介挿基板を通して供給され、一方、信
号路は可撓性接続部を通る経路が定められる。電力分配
手段を信号路手段から隔離することにより、クロストー
クの問題が実質的に除去され、基板の構造が簡単化さ
れ、信号路インピーダンスの制御が促進される。その
上、直接的な低インピーダンス電源路と、インピーダン
スの制御された信号線路が得られる。
【0041】
【実施例】図3及び図7を参照して説明されるように、
少なくとも1個のバイパスキャパシタが剛性部分の一方
又は両方に形成され、電力分配系統に接続される。同様
に、終端抵抗が剛性部品の表面に形成され、信号路に接
続される。薄膜抵抗が好ましくは薄膜構造の上部に製作
される。抵抗の安定化温度が薄膜構造を劣化させないよ
うに、抵抗材料を選択する必要がある。典型的に350
°Cよりも低い安定化温度を有するニクロム線抵抗が使
用される。
【0042】図2乃至6を参照するに、本発明の介挿基
板を製造する方法が示される。図2は、本発明の介挿基
板を製作するため使用される剛性基板200の断面図で
ある。基板は、同一平面状の大きい表面を得るため、ラ
ップ仕上げ、化学/機械研磨、或いは、他の処理がなさ
れ、2個の端部230及び240が得られる。複数のビ
ア235が端部230に形成され、対応する複数のビア
245が端部240に形成される。図2に示されるよう
に、剛性基板200の中央領域205は部分的に除去さ
れる。この段階で剛性基板200の中央領域205の全
てを除去する必要はない。次に、剛性基板の中央領域の
全体が除去され、特に、セラミック製の基板の場合に
は、処理の進行と共に基板上に形成される構造に損傷を
与える危険性が最小限に抑えられるので、初期に部分的
な除去を行う方が好ましい。
【0043】基板200は、セラミック又はシリコンの
ような適当な剛性材料であれば特に限定されない。セラ
ミックとシリコンの両方は、電子産業において広範に使
用され、それらに関係した処理技術が十分に開発されて
いる。セラミック材料が使用される場合に、ビア孔が押
し抜き又はレーザー穿孔され、次いで、従来より提案さ
れている導電性材料で充填される。シリコン製基板が使
用されたとき、スパッタリング処理、メッキ処理又はC
VD(気相成長法)/MOCVD(有機金属気相成長
法)堆積のような標準的な金属被覆処理を用いて充填さ
れる基板の孔を形成するため、上記の方法に加えて、標
準的なパターン化されたエッチング処理技術が使用され
る。
【0044】図3には、介挿基板の一部、主として、後
の製造段階における端の領域又は端部240が示され
る。この段階で、キャパシタ構造260が端部240の
上面に形成され、ビア245に接続される。本発明と共
に使用するのに適当なキャパシタ構造が図7により詳細
に示され、図7を参照して説明される。標準的な薄膜技
術がキャパシタ構造260を形成するため使用される。
付加的なバイパスキャパシタが必要とされるならば、同
様のキャパシタを端部240の上面及び両方の端部の下
面に形成すればよい。同様に、キャパシタ構造260
は、キャパシタ極板の表面積、従って、容量を増加させ
るため、多極板構造により構成される。キャパシタ構造
260の一方のキャパシタ極板は、接地基準を供給する
ビアに電気接続され、別の極板は各電源電圧を供給する
ビアに電気接続される。随意的に、キャパシタ構造26
0は、埋め込み形終端抵抗を含む場合があり、或いは、
上記の抵抗は、以下の薄膜接続部250の内部、好まし
くは、端部の上部に形成される。図示されたキャパシタ
構造は、可撓性接続部250から分離しているが(図4
を参照のこと)、図7に示されるように接続部内に一体
化されてもよい。しかし、別々のキャパシタの形成によ
り、キャパシタの試験が可能になり、更なる処理の前に
欠陥のあるキャパシタの分離が行われる。
【0045】図4には、多層薄膜接続部250を形成す
る次の製造段階が示される。接続部250は、実質的
に、剛性基板200の中央領域205を含む剛性基板2
00の全体に亘って延在し、マルチチップモジュール基
板から集積回路チップにデータ信号を結合させる信号路
を含む。接続部250の端には、ビア245及び235
を接続部の上面と電気的に接続するビアがある(図7を
参照のこと)。接続部250を形成するため選択された
材料は、使用された厚さで可撓性がある。好ましい実施
例において、接続部250は、ポリイミド、又は、ベン
ゾシクロブテンのような他の適当な有機重合体からなる
層と、銅又は金のような導電性材料からなるパターン処
理された層の交互の層により構成される。好ましくは、
銅の層は、ポリイミドへの粘着を促進するクロム又は他
の材料で被覆される。以下、より詳細に説明するよう
に、層は、制御されたインピーダンスを有する信号路を
与えるよう構造化される。適当な銅及びポリイミドの層
を形成、パターン処理する方法は、当業者に周知であ
り、説明を行う必要はない。
【0046】図5において、相互連結部280及び29
0が、夫々、接続部250の上面及び基板端部240の
下面に付着される。例示の目的のため、相互連結部28
0はワイヤ相互連結として示され、相互連結部290は
半田バンプとして示される。図示されたワイヤ相互連結
を作成する方法は、上記の米国特許第5,334,80
4号明細書に記載されている。例示の目的のため、図に
は、その例に限定されることのない個数の相互連結部2
80及び290しか示されていないが、多層薄膜接続部
の上面にある相互連結部280の個数は、基板端部領域
240の下面にある相互連結部290の個数よりも多
い。その理由は、相互連結部290が電源電位及び接地
電位をチップに供給するためだけに使用されるのに対
し、相互連結部280は、電源電位及び接地電位を供給
すると共に、経路が剛性基板の中を通らない信号線のた
めに使用されるからである。
【0047】図6において、剛性基板200の中央領域
205の残部は、エッチング処理、レーザー溶融、サン
ドブラスト処理又は平削りにより除去され、端部240
と端部230の間に接続部250だけが残される。接続
部250は可撓性があるので、2個の残りの剛性部分2
30及び240の下部が相互連結部290を用いて接合
されるように、この構造を折り曲げることが可能であ
る。折り曲げ及び接合の後に得られた構造が図1に示さ
れる。
【0048】図7には、多層可撓性接続部50と、上記
のキャパシタ構造が詳細に示される。剛性部分240の
一部は2本のビア245及び245’と共に示され、各
ビアは、部分240の二つの面の間に導電性経路を与え
る。接着パッド341、342、341’及び342’
は、夫々のビアの端で剛性部分の対向した面上に形成さ
れる。
【0049】第1の誘電性層301は剛性部分240の
上に堆積され、誘電性層を介して接着パッド341及び
341’に電気接続する各ビア孔を形成するためパター
ンエッチング処理される。ビア孔は、ビア344及び3
44’の一部を形成するため導電性材料で充填され、第
1のパターン処理された導電性層302が第1の誘電性
層の上に堆積される。導電性層302は、キャパシタ構
造の一方の極板を形成し、電源電圧電位を伝達するため
使用されるビア245及び344に電気接続される。接
地基準電位を伝達するビア344’は、図示されるよう
に、導電性層302から電気的に絶縁される。
【0050】次に、第2の誘電性層303が導電性層3
02の上に堆積され、適当な場所にビア孔を作成するた
め、パターンエッチング処理される。図7の実施例にお
いて、誘電性層303は剛性基板の全領域に亘って延在
し、かくして、上記の如く、基板の中央領域が除去され
たとき、可撓性接続部50の下部層を形成する。第2の
導電性層304は、次に、第2の誘電性層303上に堆
積され、ビア344から隔離されるようパターンエッチ
ング処理される。同図に示されているように、キャパシ
タ構造の第2の極板としての機能を行う導電性層304
は、接地基準電位を伝達するビア245’及び344’
に電気接続される。導電性層304は、剛性基板の全体
に延在し、インピーダンス制御形の可撓性接続部50の
一部を形成し、その中で接地面としての機能を行う。
【0051】第3の誘電性層305が導電性層304の
上部に堆積され、ビア344及び344’のための孔を
形成するためパターン処理される。次に、第3の導電性
層306が誘電性層305上に堆積され、ビア344及
び344’から絶縁させるためパターン処理される。第
3の導電性層306は、信号路層であり、ビア346に
電気接続される。例示の目的のため、1本のビア346
しか示されない。実際の実施例では、多数の電気的に絶
縁された信号路が導電性層306内に存在し、各信号路
は、少なくとも1本のビア346により介挿基板の表面
に接続される。信号路は、可撓性接続部の中を通り、剛
性部分の中を通らない経路が定められいるので、ビア3
46は層306から下向きに延在しないことに注意が必
要である。
【0052】第4の誘電性層307は、導電性層306
上に堆積され、ビア344、344’及び346の孔を
形成するためパターンエッチング処理される。第4及び
最後の導電性層308は、誘電性層307上に堆積さ
れ、層308をビア344及び346から電気的に絶縁
させるため、パターンエッチング処理される。接地基準
電位に保持された導電性層308は、ビア344に接続
される。導電性層308は可撓性接続部50の一部を形
成する。
【0053】第5及び最後の誘電性層309が構造全体
の上に形成され、ビア孔を形成するためパターンエッチ
ング処理される。接着パッド343、343’及び34
3”が、夫々、ビア344、344’及び346の上端
に形成され、ワイヤ相互連結部280及び半田バンプ2
90が接着パッド上に形成される。図6に関し説明され
たように、上記の構造が中間で折り曲げられ接合された
後、集積回路チップ20は、図7に示されるように、ワ
イヤ接続部に取付けられる。
【0054】図7に示された構造は、介挿剛性部分の一
方に形成されるが、キャパシタ極板を両方の剛性部分に
組み込む必要がない限り、実質的に同じ構造がもう一方
の剛性部分に形成される。図4に関し説明したように、
多層構造は、好ましくは、基板が2個の部分に分割され
る前に、剛性基板の全表面に亘り形成される。上記の如
く、薄膜終端抵抗を薄膜構造の表面上に製作してもよ
い。
【0055】好ましくは、図7に示され、上記の如く説
明された構造の誘電性層は、ポリイミド又はベンゾシク
ロブテンのような適当な有機重合体から製作され、導電
性層は、銅又は他の適当な金属から製作される。上記の
如く、かかる材料を堆積し、パターン処理する方法は周
知である。例示の目的のため、例えば、ビア346、3
44及び344’は、多層を通って延在する単一の構造
として示される。しかし、上記の説明から、かかるビア
は、各層が製作されると共に各ビアの一部が形成される
複合構造でもよいことが明らかである。或いは、ビア
は、多数の層が堆積された後、同時に数層の中に延在す
るように形成してもよい。同様に、種々の層を通るビア
が1本の長い連続的なビアを形成するため、互いの上に
重なるビアが示されるが、ある層内のビアを逸らし、し
かし、別の層内の対応するビアに電気接続させてもよ
い。これは、例えば、ビア344と接着パッド343の
間に位置ずれのあることが望まれる場合に有用である。
図7の構造には単一の電源電圧しか示されないが、当業
者は、更なる層を追加することにより多数の電源電圧が
容易に供給されることが分かる。同様に、信号層の下側
にある薄膜キャパシタが示されているが、薄膜キャパシ
タを信号層の上に形成してもよいことが当業者により認
められる。
【0056】図8は、本発明の可撓性接続部の部分40
の縁に平行な断面による断面図である。従って、この断
面図は図7の断面図と直交する。図8には、本発明の接
続部のストリップ線構造が示され、導電性層306のパ
ターン処理中に形成された複数の実質的に同一の平行な
ストリップ406が、導電性層304、308から形成
された二つの接地基準面の間に挟まれる。信号路は第3
及び第4の誘電性層305及び307から形成された誘
電性層420により接地基準層から離される。かかる構
造の制御されたインピーダンス特性を含む電気的挙動
は、従来より知られている。例示の目的のため、図8に
は2本の信号線が示されているが、実際の実施例の場合
に、多数の信号線が存在する。信号線の寸法及び誘電体
の厚さは、信号線のインピーダンスを所望の値に制御す
るよう選択される。図に示された相対的な厚さは、説明
を分かり易くするため、例示の目的のためだけに選択さ
れたものであることを理解する必要がある。
【0057】本発明の他の面によれば、3次元高密度相
互連結モジュール内の電力線と信号線の分離は、電力線
を通し、介挿構造が形成される別個の電力プレートを設
けることによって、より効率的に行われる。このような
構成により、チップへの信号線の接続から十分に離され
たかなり厚い、低い抵抗性の電源及び接地線を、電力プ
レート基板の縁に形成することが可能になる。電源及び
接地のチップへの接続は、電力プレート内のビアと、上
記の上に重なる薄膜層とを通して容易に実現される。
【0058】本発明による電力プレートの一例は、上面
側の斜視図である図9と、下面側の斜視図である図10
に、符号510を用いて示される。電力プレート510
は、基板522と、基板522と一体的に形成された複
数の介挿構造524とからなる。図9に示された介挿構
造524の上面は、好ましくは、集積回路チップを結合
し、図10に示された介挿構造524の下面は、好まし
くは、集積回路を装置内の他の構成部品に相互連結する
モジュール基板に結合される。各介挿構造524は、好
ましくは、複数のインピーダンス制御形の信号線532
と接続パッド530とからなる。上記の構造は図1の構
造10と構造的に類似しているが、本実施例の場合、上
記の構造は、好ましくは、別個の構造ではなく、電力プ
レート510の一部から形成される。
【0059】図9及び図10の視覚的な表現を簡単化す
るため、僅かな数の信号線532とパッド530しか示
されない。本発明の典型的な応用において、信号線53
2の数は50乃至1000の範囲にあり、信号線1本当
たりに2個のパッドを伴う。信号線532がストリップ
線からなる上記の実施例において、典型的に、50乃至
2000個の範囲に収まる付加パッド530は、接地及
び/又は電源電位をストリップ線の接地面(例えば、図
8の面304及び308)に結合する。
【0060】図18は電力プレート510の応用の断面
図である。複数の集積回路チップ514は、プレートの
介挿構造524の上面に取付けられる。介挿構造524
の下面は、信号モジュール512に取付けられる。信号
モジュール512は、集積回路チップ514を相互に、
かつ、外界と相互連結する信号線を収容する。図9及び
10を再度参照すると、チップ514の性質と、信号線
532とチップ514の間の相互連結の場所とに依存し
て、複数の電源及び接地線518、520は、電力プレ
ート基板522の上部又は下部(或いは、各部の上又は
各部の一部)に形成され、基板522に組み込まれる場
合がある。以下の説明の目的のため、電源及び接地線5
18、520は、図10に示されるように、電力プレー
ト510の下側に形成される。電力線518及び接地線
520は、プレートの基板522を介して、集積回路チ
ップの適当な場所に供給される。図10に示されるよう
に、1チップ当たり、少なくとも1本の電力供給線と、
1本の接地供給線がある。好ましい実施例の場合、1個
の集積回路チップ当たり、数本の電力供給線と数本の接
地供給線がある。
【0061】本発明の電力プレート510の製造段階が
図11乃至19に示される。図11の(A)及び(B)
を参照するに、電力線518及び接地線520は、最初
に、適当な剛性絶縁基板522上に形成される。適当な
場所で、電力線518及び接地線520が、基板522
上に形成されたビア526を通して基板522の上面に
送られる。図11の(A)及び(B)に示されるよう
に、1チップ当たり、少なくとも1本の電源ビア526
と、1本の接地ビア526があり、好ましくは、集積回
路チップ1個当たり、数本の電源ビア及び数本の接地ビ
アがある。
【0062】図12の(A)及び(B)に示されるよう
に、次の段階において、図7のインピーダンスの制御さ
れた可撓性接続部構造50のような薄膜接続部層は、電
力プレート510のリム部529により取り囲まれた中
央部分528A、528B及び528Cに形成される。
接続部構造50の信号線配置の一部として、接続部パッ
ド530は薄膜接続部層に形成される。接続部パッド5
30は、インピーダンスの制御された線532の各端に
形成される。電源及び接地電位を集積回路チップに供給
するビア526は、薄膜接続部層の中に延在する。
【0063】図13の(A)及び(B)に示されるよう
に、薄膜キャパシタ又はキャパシタ抵抗層542は、電
力プレート部528A、528B及び528Cの夫々の
中央部544A、544B及び544Cの可撓性接続部
構造50の上部に選択的に形成される。キャパシタ層
は、電源/接地ビア526に接続され、電源及び接地電
位を介挿構造524の上面の適当な場所に分配し、その
介挿構造において上記の電位が集積回路チップに結合さ
れる。抵抗層は、選択された信号線を抵抗性の材料を介
して電源又は接地電位の一方に結合する。抵抗性の材料
は、選択された信号線と電源/接地の間に制御された抵
抗の大きさ、典型的に50オームを供給する。応用の中
には、キャパシタ又は抵抗を必要としない応用が含まれ
る。キャパシタが必要ではないならば、少なくとも1層
の金属被覆層が、電源及び接地電位を適当な場所に供給
するため使用される。キャパシタ及び抵抗成分の各層
は、基板の内側に形成してもよいと考えられる。
【0064】図14の(A)及び(B)は、本発明の好
ましい実施例において配列状に形成された複数の相互連
結構造545及び550の形成を示す。相互連結構造5
45は、電力プレート部528A、528B及び528
Cの左側及び右側部546A、548B、546B、5
46C及び548Cに設けられる。ワイヤ相互連結構造
550は、チップ514が最終的に置かれる中央部54
4A、544B及び544Cに設けられる。視覚的な簡
単化のため、構造545及び550の配列は、縞のある
内部を有する層として図に示される。構造545及び5
50は、C4形半田バンプ又はBIP形コネクタを含む
幾つかの周知の相互連結技術からなる。好ましい実施例
において、構造545及び550は、上記の米国特許第
5,334,804号明細書に記載されたタイプのワイ
ヤ相互連結により構成される。キャパシタ・抵抗層54
2が接続部層50の上部に形成された上記の実施例にお
いて、(電源又は接地ではなく)信号を伝達するワイヤ
相互連結構造545及び550は、キャパシタ・抵抗層
542のビアを通して延在し、薄膜接続部層50の信号
線に電気接続される。
【0065】図15の(A)及び(B)に示されるよう
に、次に、エッチング又は機械加工のような適当な処理
により、電力プレート部528A、528B及び528
Cの部品551A、551B、551C、552A、5
52B、554A、554B、556A及び556Bに
おいて、基板522が除去される。層50は図15の
(A)の領域558に形成される。
【0066】ここで、介挿構造524を作成する準備
は、図16の(A)及び(B)に示されるように部品5
46A−C及び548A−Cを中央部分544A−Cの
下側に夫々折り曲げることにより整う。上記の条件の場
合、介挿部524の上部のワイヤ相互連結部545は、
インピーダンスが制御された線532を介して、介挿部
524の下部のワイヤ相互連結部550に電気接続され
る。
【0067】次に、図17の(A)及び(B)に示され
るように、チップ514を相互連結構造545に実装す
ることが可能である。チップ514は、好ましくは、フ
リップチップ形式で介挿部524に実装される。各チッ
プは、対応する介挿構造524上に逆さまに置かれ、そ
の回路は相互連結構造545に直結される。図18に示
されるように、完成した電力プレート組立体が信号モジ
ュール512に置かれ、ワイヤ相互連結部550は通常
の方法でモジュール512の信号線に接続される。
【0068】本発明の電力プレート構造の好ましい用途
は、3次元マルチチップ組立体の製造である。図19に
最も良く表わされるように、電力プレート部546A−
C及び548A−Cの折り曲げにより、電力プレート5
10に開口部560が残される。図1乃至8に関し説明
した構造と同様の介挿構造562からなる別個に製作さ
れたZ軸コネクタは、開口部560の中に挿入され、電
力プレート510の連続的な対564、566と信号モ
ジュールを遠ざけ、かつ、相互連結するため使用され
る。
【0069】本発明の電力プレートは、中央部の両側か
ら下に折り曲げられた電力プレートの部分に関し説明さ
れているが、電源及び接地ビアを適当に配置することに
より、折り曲げは片側だけでも構わないことが分かる。
本発明の第2の実施例による介挿基板600の断面図は
図20に示され、その介挿基板の底面図が図23の
(A)に示される。介挿部600は、方形状の1次基板
602Aと、4個の三角形状の2次基板602Bとから
なる。図20の断面図には、4個の2次基板の中の2個
だけが示される。各2次基板602Bは、1次基板60
2Aの底面と接する底面を有する。選択的に、粘着性材
料603又は等価な固定手段により、各2次基板602
Bを1次基板602Aに取付けてもよい。
【0070】1次基板602Aの露出した上面は、介挿
部600の上部相互連結面を与え、2次基板602Bの
露出した面は、介挿部600の下部相互連結面を与え
る。薄膜信号層50’が基板602A及び602Bの露
出した面の上に形成され、介挿部600の上面から底面
に信号を供給する。信号層50’は、上部相互連結面の
相互連結部608Aの配列及び下部相互連結面の相互連
結部608Bの配列とからなる。相互連結部608A
は、図23の(A)において定められた断面の平面から
逸れているので、図20の断面図において破線で示され
る。好ましい使用法において、集積回路チップ614は
介挿部の上面にある相互連結部608Aに取付けられ、
信号モジュール606等は介挿部の底面にある相互連結
部608Bに取付けられる。しかし、この配置は逆でも
よい。更に、要望に応じて、多数のチップを介挿部60
0の上面に取付けてもよい。
【0071】図21の(A)及び(B)に示されるよう
に、介挿部600は、本質的に方形状であり、介挿部6
00よりも大きい基板602を最初に形成することによ
り製造される。例えば、16mm平方のチップ604の
介挿部は、単一の29mm平方の基板から形成される。
単一の基板602の一部は、1次基板602Aと4個の
2次基板602Bを画成するため除去される。基板60
2A及び602Bが画成される場所は、図21の(A)
において破線で示される。
【0072】図7及び図8の層50のような構造を有す
る信号線層50’は、基板602の表面上に形成され、
実質的にその表面と同一の広がりを有する。層50’
は、基板602A及び602Bが画成された場所の実質
的な部分と、上記の場所を橋絡する部分を覆う。相互連
結配列608A及び608Bは、基板602A及び60
2Bが形成された上記領域内の層50’の上部に形成さ
れる。上記の相互連結部の何れを用いてもよい。本発明
の開示の目的として、ワイヤ相互連結技術が選択された
場合を想定する。層50’と相互連結部608の間の適
当な電気接続は、図1乃至8に関する上記の方法で形成
される。2次基板602Bの中の1個と1次基板602
Aの間の信号経路パターン605の一例が図21の
(A)に示される。信号層50’が信号を伝達するスト
リップ線からなる場合、図8に示された層50に関し説
明したように、二つの接地面が信号層内に構成される。
かかる場合に、少なくとも1個の2次基板602Bは、
適当な電位を上記接地面に結合する付加的な相互連結部
を含む。上記の相互連結部の間には、図21の(A)に
示された付加的な相互連結部が散りばめられてもよく、
或いは、既存の相互連結部が接地面の電位を受容するよ
う再構成されてもよい。
【0073】図22の(A)及び(B)を参照するに、
領域610及び612の基板602の一部は、1次基板
602A及び4個の2次基板602Bを画成するため除
去される。基板602のコーナーにある2次基板602
Bは、図23の(A)及び(B)に示されるように、1
次基板602Aの下に折り曲げられる。2次基板602
Bは、適当な粘着性材料又は半田接着剤の接続部のよう
な任意の数の手段により1次基板602Aに取付けられ
る。取付け手段のタイプは、最も広い範囲の実施例にお
いて本発明を実現する際に本質的ではない。取付け手段
は、好ましくは、各2次基板602Bが、1次基板と2
次基板の間に応力を少しも発生させることなく、熱循環
の下で容易に膨張及び収縮することを可能にさせる。こ
れは、多数の方法、例えば、取付け手段を2次基板の中
央に配置し、或いは、柔軟な粘着性材料を使用すること
により達成される。或いは、後で信号モジュール606
に取付けるため、2次基板602Bをそのままにしてお
いてもよい。基板の取付けが組立の目的のためだけに必
要であり、動作のために必要ではない上記の場合に、脆
い接着剤又は粘着性接着剤、即ち、小さい応力で容易に
破れる接着剤を使用することが可能である。
【0074】図20を再度参照するに、チップ604は
ワイヤ相互連結部608Aの配列に実装され、ワイヤ相
互連結部608Bの配列は印刷回路基板606、又は、
他の適当な信号モジュールに取付けられる。2次基板6
02Bは、引き続くアライメント及び組立の目的のため
有用なX字形のギャップ領域614を形成するため、実
質的な量(例えば、1mm以上)により相互に離され
る。更に、領域614内のギャップを25μm程度の大
きさに抑えることにより、特に、2次基板が1次基板に
堅く取付けられないとき、又は、脆い取付け手段により
1次基板に取付けられるとき、2次基板602Bは、物
理的に相互に接触することなく、熱循環の下で、膨張及
び収縮させられる。介挿部600の底面を4個の部分に
分割することにより、底面の相互連結部上の応力が著し
く低減されるので、下部の相互連結部が故障する前に抵
抗し得る熱循環の数が非常に増加する。例えば、ボール
グリッドアレイ(BGA)形のボール相互連結部の場合
に、故障前の熱循環の数は、16よりも多数の回数で増
加される。これにより、従来の標準的なボールグリッド
アレイ形の接続パッケージに対し、信頼性の著しい向上
が得られる。
【0075】本発明の第3の実施例による介挿部620
は図24乃至26に示される。介挿部620は、周辺に
少数の相互連結パッドしか配置されていない低周波、低
コストのチップ介挿部に適当である。図24及び図26
を参照するに、介挿部620は、2次基板622Bが三
角形状ではなく矩形の形状をなし、少しの領域しか覆わ
ず、かつ、各2次基板622B上の相互連結部608B
が少なくとも1本の平行な行(図24には2行が示され
る)に配置される点を除いて、介挿部600と実質的に
同一の一般的な構造からなる。好ましい使用法におい
て、上記チップは、2次基板622Bに取付けられ、1
次基板602Aは信号モジュールに連結される。信号層
50’は、インピーダンスの制御された線、又は、単純
なトレースにより構成される。各2次基板622Bと、
対応する1次基板602Aの縁の間の信号経路パターン
の例が図24及び図27に示される。1次巻線602A
の領域内の例示的な信号経路パターンに対し、図21の
(A)に示されたパターンの例を使用してもよい。
【0076】図25の平面図及び図26の断面図に示さ
れたアライメントフレーム624は、1次基板602A
と2次基板622Bの間に挿入される。アライメントフ
レーム624は、図25に示されるように、複数の肩部
からなる。フレーム624は1次基板602Aの底面上
に置かれ、2次基板622Bは、縁がフレーム624の
肩部626に接するまで、フレーム624の周辺で折り
曲げられる。2次基板622Bに設けられた相互連結部
608Bは、チップ616の周辺リード線と厳密に合う
よう正しい位置に置かれる。アライメント肩部626の
代わりに、アライメント線又はマークをフレーム624
上に使用してもよい。更に、フレーム624は、付加的
な裏側処理段階によって、1次基板602Aと一体的に
形成してもよい。例えば、アライメント肩部626(又
はマーク)は、少なくとも1層のパターン処理された材
料の層を堆積することにより、或いは、底面をパターン
エッチング処理することにより、1次基板602Aの底
面に形成される。
【0077】集積回路チップのワイヤボンド接続に適当
な本発明の第4の実施例による介挿部640は、図27
乃至29に示される。上記の介挿部の好ましい使用法に
対し、介挿部640の上面は、好ましくは、集積回路チ
ップではなく信号モジュールに接続され、その底面は、
ワイヤボンド接続(又はその等価手段)により集積回路
チップに接続される。介挿部640の構造は、異なるア
ライメントフレーム633が使用され、2次基板622
B上の相互連結部608Bがワイヤボンディングと共に
使用され得る相互連結部のタイプ(例えば、パッド)に
制限される点を除いて、介挿部620の構造と実質的に
同一である。図28にはフレーム633の平面図が示さ
れる。フレーム633の上面は、1次基板602Aを収
容するよう寸法が定められた凹状部634と、上記の2
次基板622B用のアライメントマーク又は肩部を選択
的に含む平面状の底面とからなる。
【0078】図29を参照するに、フレーム633の上
面は、フレームの凹状部634に嵌め込まれた1次基板
602Aの底面と接する。2次基板622Bは折り返さ
れ、その底面はフレーム633の底面と接する。2次基
板622Bは、粘着性材料を用いてフレーム633に接
着してもよい。少なくとも1個の集積回路チップ616
が、2次基板622Bにより境界が画成された領域内の
フレーム633の底面に取付けられる。ワイヤボンド接
続630は、2次基板622Bと集積回路チップ616
の間に形成される。
【0079】集積回路チップは、2次基板622Bの上
部に取付けられるのではなく、2次基板622Bと同一
のレベルにあるので、介挿部640は介挿部620より
も低い外形を有する。ワイヤボンド接続は、一般的に、
信号層50及び50’に形成されたインピーダンスが制
御された信号線よりも劣る速度伝達特性を有するが、2
次基板622Bを集積回路チップの周辺の縁の隣に配置
することにより、ワイヤボンド630を非常に短くする
ことが可能であり、これにより、介挿部640の全体的
な伝達特性に及ぼされるその悪影響が低減される。
【0080】上記の如く、本発明の介挿部をチップ60
4又は616及び印刷回路基板606と相互連結するた
め多数の技術を使用することが可能である。薄膜相互連
結層50及び50’により、集積回路をチップの介挿部
に取付けるため、半田バンプ、ベアチップ実装技術(B
MT)、及び、米国特許第5,334,804号に開示
されたワイヤ相互連結技術(WIT)のような数タイプ
の相互連結技術が使用される。集積回路チップから反対
側には、介挿部を相互連結の次のレベルに半田付けする
ためボールグリッドアレイが使用される。
【0081】本発明による典型的な介挿部は、チップと
基板の間、及び、基板と次の相互連結レベルの間に少な
くとも900個の接続を維持する。この接続の数は、従
来、標準的なセラミック介挿部及び通例のシングルチッ
プパッケージによって得られた数よりも極めて多い。従
来技術において少ないピン数は、VLSIチップと共に
介挿部を使用する際の主要な欠点である。信号層50及
び50’は、伝送線の構造に依存して3乃至4種類の金
属から作られる。金属層は、取付けパッド、信号、電
源、及び接地の役割を担う。
【0082】例示された実施例に関し本発明の説明が行
われたが、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の代
替、変形及び適合が本発明の開示に基づいて行われるこ
とが認められる。例えば、本発明は、特定の応用による
必要に応じて多様な数の相互連結信号線を用いて実現さ
れる。更に、構成部品の配置は、特定の応用のため再配
置される。上記の本発明の説明は、現在、最も実際的で
あり、好ましいと考えられる実施例に関して行われた
が、本発明は、開示された実施例に限定されることはな
く、かつ、特許請求の範囲に記載された内容に含まれる
種々の変形及び等価な配置に及ぶことが意図されること
を理解する必要がある。上記の通りの構造に対し多数の
等価物及び代替物があることが当業者に明らかである。
従って、本発明は、上記の実施例の説明によって限定さ
れることなく、特許請求の範囲の記載だけに基づいて理
解されることが意図される。
【0083】
【発明の効果】従来の介挿部及びシングルチップパッケ
ージの別の主要な欠点は、図20乃至29に示された介
挿基板の実施例により扱われる。例えば、従来の250
ピンのピングリッドアレイ(PGA)パッケージは、高
価であり、かつ、PGAのピンから集積回路用の接着パ
ッドまでの経路に厳しい電気的寄生を有する。上記の寄
生は、信号路に沿ってインピーダンスの不整合を生成
し、次に、インピーダンスの不整合は、信号の反射と、
高速信号伝送を阻害する他の電気的妨害を発生する。本
発明によれば、薄膜状のインピーダンスが制御された相
互連結は、エリアアレイパターンの集積回路の面に直に
接着される。次に、同じ薄膜状の相互連結は、非常に小
さいインピーダンス不整合及び電気的妨害だけを伴って
印刷ワイヤボンディング相互連結に直に接着される。こ
れにより、チップから基板への高密度エリア接続と、チ
ップと印刷配線基板(PWB)の間の高速信号伝送と、
ボールグリッドアレイパターン内の印刷配線基板面への
エリアアレイ接続とが得られる。
【0084】更に、本発明の介挿部は、低価格で製造さ
れ、かつ、標準的なチップ取付け法及び次世代のチップ
取付け法の双方と互換性があり(既存のチップ及び新し
いチップに対し広い用途があり)、大量生産工程に十分
に適合し、既存の組立技術試験及び組立工程に従う。
【図面の簡単な説明】
【図1】集積回路チップが実装された本発明の一実施例
による介挿基板の側面図である。
【図2】本発明の介挿基板の製造に使用される剛性基板
の断面図である。
【図3】本発明の介挿基板のキャパシタ構造の製造段階
の説明図である。
【図4】本発明の介挿基板の多層薄膜接続部の製造段階
の説明図である。
【図5】本発明の介挿基板の相互連結部の製造段階の説
明図である。
【図6】本発明の介挿基板の中央領域の残部の除去段階
の説明図である。
【図7】本発明の一実施例による介挿基板の詳細部分断
面図である。
【図8】本発明の可撓性接続部の部分断面図である。
【図9】本発明による電力プレートの上面斜視図であ
る。
【図10】本発明による電力プレートの下面斜視図であ
る。
【図11】(A)及び(B)は、電力プレートを製造す
る連続的な段階において、夫々、電力プレートの平面図
及び電力プレートの断面図を示す図である。
【図12】(A)及び(B)は、電力プレートを製造す
る連続的な段階において、夫々、電力プレートの平面図
及び電力プレートの断面図を示す図である。
【図13】(A)及び(B)は、電力プレートを製造す
る連続的な段階において、夫々、電力プレートの平面図
及び電力プレートの断面図を示す図である。
【図14】(A)及び(B)は、電力プレートを製造す
る連続的な段階において、夫々、電力プレートの平面図
及び電力プレートの断面図を示す図である。
【図15】(A)及び(B)は、電力プレートを製造す
る連続的な段階において、夫々、電力プレートの平面図
及び電力プレートの断面図を示す図である。
【図16】(A)及び(B)は、電力プレートを製造す
る連続的な段階において、夫々、電力プレートの平面図
及び電力プレートの断面図を示す図である。
【図17】(A)及び(B)は、電力プレートを製造す
る連続的な段階において、夫々、電力プレートの平面図
及び電力プレートの断面図を示す図である。
【図18】図17の(B)に類似し、完成された電力プ
レートと信号モジュールの組立体の断面図である。
【図19】本発明の電力プレート及び信号モジュールを
使用する3次元集積回路チップ組立体の様式化された断
面図である。
【図20】本発明による介挿基板の第3の実施例の断面
図である。
【図21】(A)及び(B)は、図20に示された介挿
基板の実施例を製造する連続的な段階において、夫々、
介挿基板の平面図及び電力プレートの断面図を示す図で
ある。
【図22】(A)及び(B)は、図20に示された介挿
基板の実施例を製造する連続的な段階において、夫々、
介挿基板の平面図及び電力プレートの断面図を示す図で
ある。
【図23】(A)及び(B)は、図20に示された介挿
基板の実施例を製造する連続的な段階において、夫々、
介挿基板の平面図及び電力プレートの断面図を示す図で
ある。
【図24】本発明による介挿基板の第4の実施例の平面
図である。
【図25】本発明によるアライメントフレームの平面図
である。
【図26】図25に示されたアライメントフレームを備
えた図24に示された介挿基板の実施例の断面図であ
る。
【図27】本発明による介挿基板の実施例の平面図であ
る。
【図28】本発明によるアライメントフレームの平面図
である。
【図29】図28に示されたアライメントフレームを備
えた図27に示された介挿基板の実施例の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 介挿基板 15 半田バンプ 20 集積回路チップ 25 ワイヤ相互連結部 30,40 剛性部分 35 相互連結部 50 可撓性接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイヴィッド クズマ アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95131,サンホゼ,マーティン・ジュー・ ストリート 1700番 (72)発明者 マイケル ジー リー アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95120,サンホゼ,セイジ・オーク・ウェ イ 6064番 (72)発明者 マイケル ジー ピーターズ アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95051,サンタクララ,ジャンニニ・ドラ イヴ 485番 (72)発明者 ジェームズ ジェイ ローマン アメリカ合衆国,カリフォルニア州 94022,ロス・アルトス,サンミゲル・ア ヴェニュー 1128番 (72)発明者 ソム エス スワーミ アメリカ合衆国,カリフォルニア州 94506,ダンヴィル,バトンウッド・ドラ イヴ 508番 (72)発明者 ウェン−チョウ ヴィンセント ワン アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95014,クパティーノ,エドミントン・ド ライヴ 18457番 (72)発明者 ラリー エル モレスコ アメリカ合衆国,カリフォルニア州 94070,サンカルロス,ガーネット・アヴ ェニュー 112番 (72)発明者 村瀬 曄生 アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95132,サンタ・ホゼ,ローラント・ウェ イ 3512番

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路チップをマルチチップモジュー
    ル基板に接続する介挿基板であって、 上記マルチチップモジュール基板から上記集積回路チッ
    プに電力を供給する電力分配手段と、 上記マルチチップモジュール基板から上記集積回路チッ
    プに信号を供給するインピーダンスが制御された信号路
    手段とからなり、 上記電力分配手段と上記インピーダンスの制御された信
    号路手段は、実質的に相互に隔離されている介挿基板。
  2. 【請求項2】 集積回路チップをマルチチップモジュー
    ル基板に結合する介挿基板であって、 同一平面にある第1の面及び第2の面を有し、上記第1
    の面と上記第2の面の間の電気接続が得られる複数のビ
    アが中に形成された第1の剛性部材と、 同一平面にある第1の面及び第2の面を有し、上記第1
    の面と上記第2の面の間の電気接続が得られる複数のビ
    アが中に形成された第2の剛性部材とからなり、 上記第2の剛性部材の上記第1の面は、上記第1の剛性
    部材の上記第1の面に取付けられ、上記第1の剛性部材
    の上記第2の面が上記第2の剛性部材の上記第2の面に
    電気接続されるように、電気接続が上記第1及び第2の
    各剛性部材のビアの間に作成され、 上記第1の剛性部材の上記第2の面の上に形成され、極
    板が少なくとも何本かの上記ビアに電気接続されたバイ
    パスキャパシタと、 両側の端を連結する複数の信号路を含み、一方の端が上
    記第1の剛性部材の上記第2の面に取付けられ、もう一
    方の端が上記第2の剛性部材の上記第2の面に取り付け
    られたインピーダンス制御形の可撓性接続部とが設けら
    れた介挿基板。
  3. 【請求項3】 集積回路チップをマルチチップモジュー
    ルに実装する介挿基板を製造する方法であって、 本体部と実質的に同一平面にある2個の第1及び第2の
    大きい面とからなり、第1の端の領域と、第2の端の領
    域と、上記第1の端の領域と上記第2の端の領域の間の
    中間領域とを有するベース基板を設ける段階と、 上記基板の上記第1の端及び第2の端の各領域に、上記
    基板の上記第1の面を上記第2の面に電気接続する複数
    のビアを形成する段階と、 上記基板の上記大きい面の一方の上に、各層の夫々の厚
    さで可撓性がある第1の導電性層と、上記第1の導電性
    層の上に形成された第1の誘電性層と、上記第1の誘電
    性層の上に形成され、第1の領域から第2の領域に延在
    する複数の信号路からなるパターン処理された第2の導
    電性層と、上記第2の導電性層の上に形成された第2の
    誘電性層と、上記第2の誘電性層の上に形成された第3
    の導電性層とにより構成された多層薄膜信号路接続部を
    形成する段階と、 上記基板の上記中間領域を除去する段階と、 各領域のビアが電気接続されるように、得られた多層構
    造を折り曲げ、上記第1の端の領域を上記第2の領域に
    接合する段階とからなる方法。
  4. 【請求項4】 複数の集積回路チップを収容し、上記チ
    ップから、複数の信号線が形成された信号モジュール基
    板に信号を供給する電力プレートであって、 集積回路チップが実装され、集積回路チップへの接続用
    の複数の第1の相互連結部からなる複数の第1の基板部
    と、上記第1の基板部に電力を供給する複数の電力線
    と、上記第1の基板部の下にあり、上記信号モジュール
    の信号線への接続用の複数の第2の相互連結部を含む複
    数の第2の基板部とを有する基板と、 上記第1の基板部の上記第1の相互連結部を上記第2の
    基板部の上記第2の相互連結部に相互連結する複数の可
    撓性薄膜接続部とからなる電力プレート。
  5. 【請求項5】 a)集積回路チップを相互連結する第1
    の複数の信号線が上に形成された信号モジュールと、 b)上記集積回路チップに給電する複数の電力線を有す
    る基板からなる電力プレートと、 c)取付けられた集積回路チップに接続されるべく適合
    された複数の第2の信号線が上に形成された上記基板の
    第1の基板部と、 上記第1の基板部の下にあり、上記信号モジュール上に
    形成された上記第1の信号線に接続されるべく適合され
    た複数の第3の信号線が上に形成された第2の基板部
    と、 上記第1の基板部の上記第2の信号線と上記第2の基板
    部の上記第3の信号線を相互連結する複数の可撓性のイ
    ンピーダンス制御形の薄膜接続部とからなり、上記信号
    モジュールの上記第1の信号線を上記集積回路チップに
    接続する手段とにより構成され、 d)上記電力プレートと上記信号モジュールは、上記第
    2の基板部により互いに遠ざけられる集積回路チップ用
    マルチチップモジュール。
  6. 【請求項6】 a)第1の部分と、少なくとも第1、第
    2及び第3の隣接部からなる複数の第2の部分を有する
    基板を設ける段階と、 b)上記第1の部分と上記第2の部分の上記第3の隣接
    部の上に電力線を形成する段階と、 c)上記第1の隣接部と上記第2の隣接部の間で上記第
    2の隣接部に亘って横切る少なくとも1本の信号線を有
    する第2の各部分に、信号線の可撓性層を形成する段階
    と、 d)上記第2の隣接部の下にある上記基板の部分を除去
    する段階と、 e)上記第1の隣接部を対応する第3の隣接部の下にあ
    る反対の位置に折り曲げる段階とからなる集積回路チッ
    プの収容基板を形成する方法。
  7. 【請求項7】 集積回路チップを印刷回路基板に接続す
    る集積回路チップ介挿部であって、 a)第1の実質的に方形状の中央部分と、上記中央部分
    から離れた第2の部分とを有する基板と、 b)上記基板の上に形成され、上記中央部分と上記第2
    の部分を柔軟に相互連結する可撓性信号線層とからな
    り、 c)上記第2の部分は、上記中央部分に対し垂直方向の
    隣接した位置に折り曲げられ、 d)上記第2の部分は、上記中央部分の隣接した側面の
    近くに設けられた側面を含む介挿部。
  8. 【請求項8】 上面及び底面を有する1次基板と、 上記1次基板からギャップ分だけ遠ざけられ、上面及び
    底面を有する少なくとも1個の2次基板と、 上記1次及び2次基板の上記上面に取付けられ、各2次
    基板と上記1次基板の間に通じる複数の電気信号線を有
    する可撓性層と、 上記1次基板の上記底面の反対側にある上面と、上記の
    各2次基板の底面が取付けられた底面を有するフレーム
    とからなる介挿部。
JP30534596A 1995-11-16 1996-11-15 インピーダンス制御形の介挿基板と、その介挿基板の製造方法 Withdrawn JPH09275183A (ja)

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