JPH0927426A - 静止誘導機器巻線 - Google Patents

静止誘導機器巻線

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JPH0927426A
JPH0927426A JP17357695A JP17357695A JPH0927426A JP H0927426 A JPH0927426 A JP H0927426A JP 17357695 A JP17357695 A JP 17357695A JP 17357695 A JP17357695 A JP 17357695A JP H0927426 A JPH0927426 A JP H0927426A
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JP
Japan
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conductor
sectional area
small
layer
induction device
Prior art date
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Pending
Application number
JP17357695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Hashimoto
英夫 橋本
Masakazu Higashiyama
雅一 東山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba IT and Control Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba MEC Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba MEC Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0927426A publication Critical patent/JPH0927426A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体の重量や外形及び材料費を増すことな
く、温度分布を均一化し得、最高温度を低く抑えること
ができるようにする。 【解決手段】 導体5,7を同心状に複数層にわたって
巻回したものにおいて、半径方向の外側層に断面積の小
さな導体5を配置し、それより内側の層に断面積の大き
な導体7を配置することにより、温度上昇の本来少ない
部分(外側層)に、発熱の大きな導体(導体5)を位置
させ、温度上昇の本来多い部分(内側層)に、発熱の小
さな導体(導体7)を位置させた。このほか、軸方向の
上下についても同様の配置をするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変圧器やリアクトル
等の静止誘導機器巻線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の静止誘導機器巻線に
おいては、電流密度が全体で均一となるように導体を配
置している。このような巻線では、温度分布は、半径方
向には図8に示すように、冷却効果の高い外側で低く、
それより内側で高くなるようになっている。又、軸方向
には図9に示すように、下部で低く、それより上部では
熱気の上昇のため高くなるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような巻線の温
度上昇を低く抑えるには、導体の断面積を全体に大きく
して発熱を少なくするか、あるいは内部に冷却ダクトを
設けて冷却効果を増す方法が一般に採られている。しか
しながら、前者の導体の断面積を全体に大きくする方法
では、温度分布は変わらず、それでいて、巻線全体の重
量、外形が増し、材料費も高くなるという問題点を有し
ていた。又、後者の内部に冷却ダクトを設ける方法で
も、外形が増すという問題点を有していた。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、全体の重量や外形及び材料
費を増すことなく、温度分布を均一化し得、最高温度を
低く抑えることのできる静止誘導機器巻線を提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の静止誘導機器巻線においては、第1に、導
体を同心状に複数層にわたって巻回したものにあって、
半径方向の外側層に断面積の小さな導体を配置し、それ
より内側の層に断面積の大きな導体を配置したことを特
徴とする。
【0006】本発明の静止誘導機器巻線においては、第
2に、導体を同心状に複数層にわたって巻回したものに
あって、半径方向の外側層のセクションに巻回数の多い
導体を配置し、それより内側の層のセクションに巻回数
の少ない導体を配置したことを特徴とする。
【0007】本発明の静止誘導機器巻線においては、第
3に、導体を同心状に複数層にわたって巻回した、タッ
プ部を有するものにあって、そのタップ部を有する層を
内側に配置し、それより外側にタップ部を有しない層を
配置したことを特徴とする。本発明の静止誘導機器巻線
においては、第4に、導体を同心状に巻回したものにあ
って、軸方向の上部に断面積の大きな導体を配置し、そ
れより下部に断面積の小さな導体を配置したことを特徴
とする。
【0008】本発明の静止誘導機器巻線においては、第
5に、導体を同心状に巻回したものにあって、軸方向の
上部に並列本数の多い導体を配置し、それより下部に並
列本数の少ない導体を配置したことを特徴とする。
【0009】上記第1ないし第5の手段によれば、いず
れも、温度上昇の本来少ない部分に発熱の大きな部分が
位置され、温度上昇の本来多い部分に発熱の小さな部分
が位置される。この結果、巻線全体としての温度分布が
均一化され、最高温度が低く抑えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図3を参照して説明する。まず図1及び
図2はモールドコイルの構成を示しており、絶縁筒1の
外周に波板2を巻回して上下に開通する冷却ダクト3を
形成している。冷却ダクト3の外周には、絶縁物4で被
覆した導体5と、絶縁物6で被覆した導体7とを同心状
に複数層にわたって巻回しており、その各層間にはそれ
ぞれ波板8を巻回して上下に開通する冷却ダクト9を形
成している。
【0011】この場合、導体5は断面積が小さなもの
で、これを半径方向の最外側層に配置しており、断面積
の大きな導体7はそれより内側の層に配置している。な
お、特に本実施例の場合、最内側の層にも断面積の小さ
い導体5を配置している。
【0012】しかして、最外側層の導体5の外周には絶
縁物10を配置し、それより内側の層の導体7及び最内
側層の導体5の各上下端部にも絶縁物11を配置してい
る。さて、上述のごとく構成したものの場合、導体5は
断面積が小さくて発熱が大きいが、これを配置した巻線
の最外側層は本来冷却効果が高く温度上昇が少ないの
で、温度上昇が抑えられる。これに対して、巻線の最外
側層より内側の層は最外側層に比して冷却効果が低く温
度上昇が多いが、ここに配置した導体7は断面積が大き
く発熱が小さいので、これも温度上昇が抑えられる。か
くして、本構成のものの場合、図3に示すように、巻線
の半径方向全体としての温度分布が均一化され、最高温
度が低く抑えられる。
【0013】しかも、この場合、導体の断面積を全体に
大きくする必要がなく、冷却ダクトも必要最小限の大き
さで良いので、全体の大重量化や大形化を抑制でき、材
料費も少なく済ませることができる。
【0014】以上に対して、図4は本発明の第2実施例
を示すもので、導体を上述同様に同心状に複数層にわた
って巻回したものにおいて、冷却ダクト21で分離した
半径方向の外側層のセクション22に巻回数の多い導体
を配置し、それとは内側の層のセクション23に巻回数
の少ない導体を配置したものを示している。
【0015】この場合、巻回数の多い導体は発熱が大き
く、巻回数の少ない導体は発熱が少ない。これらを上述
のごとく配置することにより、第1実施例同様に、発熱
の大きい部分を本来冷却効果が高く温度上昇が少ないと
ころに位置させ得、発熱の小さい部分を本来冷却効果が
低く温度上昇が多いところに位置させ得るものであり、
かくして、本構成のものの場合にも、第1実施例同様の
作用効果が得られる。
【0016】図5は本発明の第3実施例を示すもので、
導体を前述同様に同心状に複数層にわたって巻回したも
ので、更にタップ部を有するものにおいて、そのタップ
部を有する層31を内側に配置し、それより外側にタッ
プ部を有しない層32を配置したものを示している。
【0017】この場合、タップ部を有する層31は、使
用するタップについてのみ導体が有効で、それ以外の使
用しないタップについての導体は無効となるから、発熱
はタップ部を有しない層32より少ない。これらを上述
のごとく配置することにより、第1実施例同様に、発熱
の大きい部分を本来冷却効果が高く温度上昇が少ないと
ころに位置させ得、発熱の小さい部分を本来冷却効果が
低く温度上昇が多いところに位置させ得るものであり、
かくして、本構成のものの場合にも、第1実施例同様の
作用効果が得られる。
【0018】図6及び図7は本発明の第4実施例を示す
もので、導体を同心状に巻回したものにおいて、軸方向
の上部に断面積の大きな導体41を配置し、それより下
部に断面積の小さな導体42を配置したものを示してい
る。
【0019】この場合、前述のように断面積の大きな導
体41は発熱が小さく、断面積の小さな導体42は発熱
が大きい。これに対して、巻線の上部は熱気の上昇があ
って本来温度が高く、下部は本来温度が低い。従って、
導体41及び導体42を上述のごとく配置することによ
り、発熱の小さい部分を本来温度上昇の多いところに位
置させ得、発熱の大きい部分を本来温度上昇の少ないと
ころに位置させ得るものであり、かくして、本構成のも
のの場合、図7に示すように、巻線の軸方向(上下方
向)全体としての温度分布が均一化され、最高温度が低
く抑えられるので、第1実施例同様の効果が得られる。
【0020】なお、このように導体を同心状に巻回した
ものにおいては、図示はしないが、軸方向の上部に並列
本数の多い導体を配置し、それより下部に並列本数の少
ない導体を配置するようにしても良い。
【0021】この場合、並列本数の多い導体は個々の導
体に流れる電流が少なくなって発熱が小さく、これに対
して、並列本数の少ない導体は個々の導体に流れる電流
が多くて発熱が大きい。これらを上述のごとく配置する
ことにより、第4実施例同様に、発熱の小さな部分を本
来高く温度上昇の多いところに位置させ得、発熱の大き
な部分を本来温度上昇の少ないところに位置させ得るも
のであり、かくして、第4実施例同様の作用効果が得ら
れる。
【0022】上記実施例ではモールドコイルに適用して
述べたが、これに限られるものではなく、又、冷却媒体
も、空気、ガス、油など、いずれであっても良い。
【0023】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の
静止誘導機器巻線は、第1に、導体を同心状に複数層に
わたって巻回したものにおいて、半径方向の外側層に断
面積の小さな導体を配置し、それより内側の層に断面積
の大きな導体を配置したことを特徴とし、
【0024】第2に、導体を同心状に複数層にわたって
巻回したものにおいて、半径方向の外側層のセクション
に巻回数の多い導体を配置し、それより内側の層のセク
ションに巻回数の少ない導体を配置したことを特徴し、
第3に、導体を同心状に複数層にわたって巻回した、タ
ップ部を有するものにおいて、そのタップ部を有する層
を内側に配置し、それより外側にタップ部を有しない層
を配置したことを特徴とし、
【0025】第4に、導体を同心状に巻回したものにお
いて、軸方向の上部に断面積の大きな導体を配置し、そ
れより下部に断面積の小さな導体を配置したことを特徴
とし、第5に、導体を同心状に巻回したものにおいて、
軸方向の上部に並列本数の多い導体を配置し、それより
下部に並列本数の少ない導体を配置したことを特徴とす
るものであり、
【0026】これらによって、温度上昇の本来少ない部
分に発熱の大きな部分を位置させ得、温度上昇の本来多
い部分に発熱の小さな部分を位置させ得るもので、その
結果、巻線全体としての温度分布を均一化し得、最高温
度を低く抑えることができる。又、その場合、導体の断
面積を全体に大きくする必要がなく、冷却ダクトも必要
最小限の大きさで良いので、全体の大重量化や大形化を
抑制でき、材料費も少なく済ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す半部の縦断面図
【図2】破断斜視図
【図3】半径方向の温度分布図
【図4】本発明の第2実施例を示す半部の概略縦断面図
【図5】本発明の第3実施例を示す図4相当図
【図6】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図7】軸方向の温度分布図
【図8】従来例を示す図3相当図
【図9】図7相当図
【符号の説明】
5は断面積の小さな導体、7は断面積の大きな導体、2
2は外側層のセクション、23は内側層のセクション、
31はタップ部を有する層、32はタップ部を有しない
層、41は断面積の大きな導体、42は断面積の小さな
導体を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を同心状に複数層にわたって巻回し
    たものにおいて、半径方向の外側層に断面積の小さな導
    体を配置し、それより内側の層に断面積の大きな導体を
    配置したことを特徴とする静止誘導機器巻線。
  2. 【請求項2】 導体を同心状に複数層にわたって巻回し
    たものにおいて、半径方向の外側層のセクションに巻回
    数の多い導体を配置し、それより内側の層のセクション
    に巻回数の少ない導体を配置したことを特徴とする静止
    誘導機器巻線。
  3. 【請求項3】 導体を同心状に複数層にわたって巻回し
    た、タップ部を有するものにおいて、そのタップ部を有
    する層を内側に配置し、それより外側にタップ部を有し
    ない層を配置したことを特徴とする静止誘導機器巻線。
  4. 【請求項4】 導体を同心状に巻回したものにおいて、
    軸方向の上部に断面積の大きな導体を配置し、それより
    下部に断面積の小さな導体を配置したことを特徴とする
    静止誘導機器巻線。
  5. 【請求項5】 導体を同心状に巻回したものにおいて、
    軸方向の上部に並列本数の多い導体を配置し、それより
    下部に並列本数の少ない導体を配置したことを特徴とす
    る静止誘導機器巻線。
JP17357695A 1995-07-10 1995-07-10 静止誘導機器巻線 Pending JPH0927426A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003077742A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Wb Trans:Kk 変成器
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JP2009010137A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Fuji Electric Systems Co Ltd 巻線及び磁気部品
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US7503347B2 (en) 2004-03-24 2009-03-17 Keihin Corporation Linear solenoid valve
CN105428040A (zh) * 2015-11-30 2016-03-23 许继集团有限公司 一种铁芯式分裂电抗器

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