JPH09272975A - 大気圧プラズマ処理装置及びその方法 - Google Patents
大気圧プラズマ処理装置及びその方法Info
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- JPH09272975A JPH09272975A JP11015496A JP11015496A JPH09272975A JP H09272975 A JPH09272975 A JP H09272975A JP 11015496 A JP11015496 A JP 11015496A JP 11015496 A JP11015496 A JP 11015496A JP H09272975 A JPH09272975 A JP H09272975A
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Abstract
処理装置及びその方法を提供すること。 【解決手段】 キャリア20の内部には、複数の基板1
が垂直に支持されている。このキャリア20からは、取
出機構40の駆動により、1枚ずつ基板1が取り出され
る。キャリア20より取り出された1枚の基板は、取出
機構40のガイド部50と、吸着テーブル60との間で
受け渡される。吸着テーブル60は、基板1を真空吸着
し、キャリア20とは縦方向にて異なる位置に配置され
た大気圧プラズマ処理部30に向けて、基板1を縦方向
に移動させる。吸着テーブル60に支持された基板1
が、大気圧プラズマ処理部30と対面することで、基板
1の大気圧プラズマ処理装置が実施される。
Description
傍の圧力下にて被処理体をプラズマ処理する大気圧プラ
ズマ処理装置及びその方法に関し、特に設置面積を縮小
できるレイアウトの改良に関する。
程のエッチング、アッシング、成膜、洗浄などのプロセ
スにて多用されている。これらのプラズマ処理は主とし
て真空プラズマ処理装置にて実施されていた。
アウトを、図16及び図17に示す。
ト202、第1のロードロックチャンバー204、真空
プラズマ処理室206、第2のロードロックチャンバー
208、搬送ロボット210及び収容キャリア212を
一列に横並びとして、真空プラズマ処理装置を構成して
いる。なお、第1のロードロックチャンバー204、真
空プラズマ処理室206及び第2のロードロックチャン
バー208の間には、ゲートバルブ214、216が配
置される。
タツール方式と称されるものである。この装置の場合
は、真空搬送室220の回りに放射状に複数の真空プラ
ズマ処理室230A〜230Cが配置されている。大気
圧下に配置されたキャリア240内の被処理体は、搬送
ロボット242によりロードロックチャンバー244に
搬入される。さらに、真空搬送室220に配置された搬
送ロボット222により、複数の真空プラズマ処理室2
30A〜230Cの間で被処理体が搬入出される。
理装置のレイアウトは、単位面積当たりのコストが高い
クリーンルーム内にて、広い設置面積を必要とし、ラン
ニングコストが増大していた。
イアウトを設計することを試みた。この大気圧プラズマ
処理装置のレイアウトを設計するにあたり、図16、図
17に示す真空プラズマ処理装置のロードロックチャン
バー、ゲートバルブ及び真空搬送室などを省略でき、そ
の分設置面積を縮小することができる。
には、従来の平面的なレイアウトでは自ずと限界があ
る。
気圧下で被処理体を搬送できる事情を考慮して、設置面
積を大幅に縮小することができるレイアウトを備えた大
気圧プラズマ処理装置及びその方法を提供することにあ
る。
し、処理の歩留まりを向上することができる大気圧プラ
ズマ処理装置を提供することにある。
気圧プラズマ処理装置は、被処理体を複数枚収容したキ
ャリアと、前記キャリアとは縦方向にて異なる位置に配
置され、前記被処理体を大気圧又はその近傍の圧力下に
てプラズマ処理する大気圧プラズマ処理部と、前記キャ
リアより一枚ずつ前記被処理体を取り出す取出手段と、
取り出された前記被処理体を真空吸着する吸着テーブル
と、前記吸着テーブルを少なくとも縦方向に移動させ
て、前記被処理体が前記大気圧プラズマ処理部と対面す
る処理位置に設定する移動機構と、を有することを特徴
とする。
方法は、被処理体を複数枚収容したキャリアより、一枚
の前記被処理体を取り出す工程と、取り出された前記被
処理体を真空吸着する吸着テーブルにより、前記キャリ
アとは縦方向にて異なる位置に配置された大気圧プラズ
マ処理部に向けて、縦方向に移動させる工程と、前記吸
着テーブルにて前記被処理体を支持したまま、前記大気
圧プラズマ処理部にて、大気圧又はその近傍の圧力下に
て、前記被処理体をプラズマ処理する工程と、を有する
ことを特徴とする。
の異なる位置に配置されたキャリアと大気圧プラズマ処
理部との間で、被処理体を少なくとも縦方向に搬送して
いる。このため、キャリア、大気圧プラズマ処理部を横
方向に配列してその間を水平搬送する場合と比較して、
装置の設置面積を大幅に縮小できる。しかも、縦方向搬
送手段である吸着テーブルは、搬送手段としての機能と
共に、大気圧プラズマ処理部での被処理体の支持手段と
して兼用でき、部材点数を少なくできる。また、搬送空
間は大気圧雰囲気であるから、機構の複雑なメカニカル
チャックに代えて真空吸着の手法を使用できる。さらに
は、大気圧プラズマ処理部にも、真空ポンプ、ゲートバ
ルブ、ロードロックチャンバー等の部材が不要であり、
真空プラズマ処理装置と比較すれば、その設置面積は大
幅に縮小される。
装置は、複数の被処理体を、その被処理面を垂直にして
支持する縦溝を有するキャリアと、前記キャリアとは縦
方向にて異なる位置に配置され、前記被処理面を垂直に
して前記被処理体を大気圧又はその近傍の圧力下にてプ
ラズマ処理する大気圧プラズマ処理部と、前記キャリア
より上方に一枚ずつ前記被処理体を取り出す取出手段
と、取り出された前記被処理体を、前記被処理面を垂直
にしたままその裏面を真空吸着する吸着テーブルと、前
記吸着テーブルを少なくとも縦方向に移動させて、前記
被処理体が前記大気圧プラズマ処理部と対面する処理位
置に設定する移動機構と、を有することを特徴とする。
の作用・効果に加えて、被処理体を垂直に支持したまま
搬送できるので、搬送時に被処理体に不純物が付着する
ことを低減できる。特に、この種の処理装置空間はクリ
ーンエアーによるダウンフローがなされているため、垂
直な被処理面をダウンフローエアーにより清浄にするこ
とができる。
出手段を、前記キャリアの下方より一枚の前記被処理体
を突き上げる突き上げ手段と、突き上げられた前記被処
理体の縦方向移動を案内する案内手段と、で構成するこ
とができる。
装置は、複数の被処理体を、その被処理面を上向きで水
平に収容した第1のキャリアと、前記第1のキャリアと
は縦方向にて異なる位置に配置され、前記被処理面を上
向き水平にして前記被処理体を大気圧又はその近傍の圧
力下にてプラズマ処理する大気圧プラズマ処理部と、前
記第1のキャリア及び前記大気圧プラマ処理部とは縦方
向にて異なる位置に配置され、前記大気圧プラズマ処理
部にて処理された被処理体を、その被処理面を上向き水
平にして収容する第2のキャリアと、前記第1のキャリ
アより水平に一枚ずつ前記被処理体を搬出する搬出手段
と、取り出された前記被処理体を、前記被処理面を水平
にしたままその裏面を真空吸着する吸着テーブルと、前
記吸着テーブルを少なくとも縦方向に移動させて、前記
第1のキャリアからの搬出位置と、前記大気圧プラズマ
処理部と対面する処理位置と、前記第2のキャリアへの
搬入位置とに、前記吸着テーブルを設定する移動機構
と、前記搬入位置に設定された前記被処理体を、前記第
2のキャリアに搬入させる搬入手段と、を有することを
特徴とする。
にして搬送しながらも、第1、第2のキャリア及び大気
圧プラズマ処理部が、それぞれ縦方向にて異なる高さ位
置に配置されているため、被処理体を縦方向に沿って搬
送している。このため、第1、第2のキャリア、大気圧
プラズマ処理部を横方向に配列してその間を水平搬送す
る場合と比較して、装置の設置面積を大幅に縮小でき
る。その他、請求項1の発明と同等の作用・効果をそう
することができる。
2のキャリアを、前記第1のキャリアよりも上方位置に
配置するとよい。
体取り出し動作時に発塵が生じても、第2のキャリア内
に収容された処理済みの被処理体に悪影響が生ずること
がない。
気圧プラズマ処理部を、前記吸着テーブルの縦方向移動
経路の上部に配置することが好ましい。
が受け渡された吸着テーブルを、縦方向にのみ搬送する
ことで、大気圧プラズマ処理部に搬送できる。しかも、
第2のキャリアの上方から外れた位置に大気圧処理部を
配置でき、第2のキャリアの上方にて発塵が生ずる虞れ
が低減する。
面を参照して説明する。
ラズマ処理装置の実施例を示している。図1において、
大気圧プラズマ処理装置が収納された筐体10は、その
正面10a側からオペレータが各種の操作をできるよう
になっている。筐体10の背面10b側には、各種の駆
動部が収納された駆動部収納室12が設けられている。
1を搭載したキャリア20と、被処理体1を処理する大
気圧プラズマ処理部30と、キャリア20より被処理体
1を一枚ずつ取り出す取出機構40と、キャリア20と
大気圧プラズマ処理部30との間で処理体1の搬送を行
う吸着テーブル60とを有する。
どの、一辺の長さが300mm以上の比較的大型な平板
状の基板である。
に、基板1を垂直状態にて複数枚例えば20枚収納して
いる。図1に示すキャリア20の相対向する側板22に
は、図3に示すように縦溝24が複数形成されている。
基板1は、この縦溝24に挿入されることで、キャリア
20内部にて垂直状態を維持したまま支持される。
取り出す取出機構40は、大別して、図1及び図3に示
すように、突き上げ駆動部42と、ガイド部50とから
構成されている。
方に配置されている。この突き上げ駆動部42は、ロッ
ド46を進退駆動するシリンダ44と、このロッド46
の上端に固定された、外形がコ字状の突き上げ部48と
を有する。この突き上げ部48の上端2箇所には、基板
1を挿入可能な溝48aが設けられている。この突き上
げ駆動部42は、突き上げ部48を、鉛直方向である矢
印A方向に昇降駆動するものである。
正面10a側より、オペレータにより筐体10内部にセ
ットされる。そして、本実施例ではキャリア20が、水
平方向である矢印B方向に移動可能となってる。従っ
て、キャリア20を矢印B方向に移動させ、取り出すべ
き基板1を突き上げ駆動部42の上方位置に順次設定す
ることで、キャリア20内部のすべての基板1を取り出
し可能となっている。なお、この突き上げ駆動部42
は、キャリア20に基板1を収納する場合にも利用され
る。
方位置に配置されている。このガイド部50は、縦方向
の異なる3箇所にそれぞれ回転ローラ52を有する一対
の支持プレート54と、この支持プレート54間のピッ
チを変更する駆動プレート56とを有する。
より突き上げ駆動されてキャリア20より取り出される
基板1を案内して、垂直状態が維持されたままの取り出
し姿勢を保持するためのものである。
ーブル60との間で基板1の受渡しを行う際には、基板
1との干渉を防止するために、図1の矢印C方向に開閉
可能となっている。この支持プレート54を駆動する駆
動プレート56は、駆動部収納室12内部に設けられた
図示しない駆動機構により駆動される。
基板1の外形よりも大きなテーブル面62を有する。ま
た、この吸着テーブル60は、図2に示すように、この
テーブル面62の例えば3箇所にて、テーブル面62に
より突出可能な3本の吸着ピン64を有する。この3本
の吸着ピン64は、基板1を真空吸着するものである。
に、水平方向である矢印D方向及び鉛直方向である矢印
F方向に移動可能である。
0が、駆動部収納室12内に設けられている。このテー
ブル駆動部70は、縦方向に伸びるレール72と、この
レール72に沿って移動するリニアベアリング74と、
リニアベアリング74に搭載された伸縮駆動部76と、
この伸縮駆動部76に固定されたロッド78とを有す
る。ロッド78は、筐体10の背面10bに縦方向にて
切り欠かれたスリット10cと介して、筐体10の内部
に延びている。そして、このロッド78の一端が、吸着
テーブル60に固定されている。
ように、1つの側方に開口32aを有する処理室32を
有する。この処理室32の開口32aは、処理時にあっ
ては、基板1を真空吸着した吸着テーブル60により閉
鎖される。
対向する位置には、RF電源36に接続された電極34
が配置されている。なお、吸着テーブル60は接地電極
として機能する。従って、電極34と吸着テーブル60
とで、プラズマ生成用の一対の平行平板電極を構成して
いる。この電極34にはガス導入管38aが接続され、
例えば多孔質金属等で形成された電極34を介して各種
ガスが供給される。さらに、処理室32にはガス排気管
38bが接続されている。
4〜図8を参照して説明する。
す時には、図3に示すように、キャリア20の左端の基
板1から順次取り出しを行う。このために、キャリア2
0を矢印B方向に移動させ、左端の基板1が、突き上げ
駆動部42の上方位置に設定されるようにする。
げ部48を上昇させる。突き上げ部48の上昇途中で、
突き上げ部48の上端の溝48aが基板1の下端に挿入
され、そのまま、基板1が突き上げ部48と共に上昇す
る。
の上端側は、ガイド部50により案内される。すなわ
ち、基板1の2つの側端が、一対の支持プレート54に
支持された回転ローラ52の溝部52aにて案内され、
基板1が垂直状態を維持したまま上昇移動する。
態を図4に示す。このとき、基板1は、一対の支持プレ
ート54に設けられた6つの回転ローラ52と、突き上
げ部48の溝48aとによって支持されている。
ように、基板1と対向する近接位置まで、図1の矢印D
方向に沿って移動される。その後、この吸着テーブル6
0のテーブル面62より吸着ピン64が突出駆動され
る。そして、図4に示すように、この吸着ピン64の先
端が、基板1の裏面1bと当接され、これとほぼ同時に
真空吸着動作を行うことで、3本の吸着ピン64に基板
1が真空吸着される。
る。その後、図7に示すように、一対の支持プレート5
4が、その対向間距離を広げるように、矢印C方向に移
動される。これにより、基板1は3本の吸着ピン64の
みによって支持されている。
ン64が後退移動される。このとき、3本の吸着ピン6
4による真空吸着動作は維持されており、従って、基板
1は吸着テーブル60のテーブル面62に密着されるこ
とになる。
は、吸着テーブル60の矢印F方向及びその後の矢印D
方向の移動により、図5に示すように、処理室32の開
口32aを閉鎖する位置に設定される。このとき、基板
1の被処理面1aが電極34と対向して配置される。
ル60とで、プラズマ生成用の一対の平行平板電極が構
成される。この一対の平行平板電極に、RF電源36か
ら高周波電力が供給される。
間には、ガス供給管38aを介して、各種の大気圧プラ
ズマ処理に応じたガスが供給される。大気圧プラズマ励
起用ガスとしてヘリュウムHeが代表的なガスである。
これに添加される処理用ガスとして、例えばアッシング
処理であれば酸素O2が、エッチング処理であればエッ
チングガス例えばCF4などが添加される。この他、基
板1上の導電部のハンダの濡れ性を高める処理、あるい
はモールド樹脂に対する密着性を高める処理などを行う
ことができる。
6、60間に生成されるプラズマにより活性化された気
体を用い、基板1上の表面を化学的に処理する。また、
この各種の処理は、大気圧またはその近傍の圧力下にて
実施される。従って、大気圧プラズマ処理部30の処理
室32の開口32aは、吸着テーブル60により、内部
のガスが漏出しない程度の密着性があれば十分である。
これにより、反応生成物を含む排気ガスは、ガス排出管
38bを介して排出される。
基板1は、図3及び図4、図6〜図8の搬送動作の逆工
程をたどることで、キャリア20内に戻し搬送されるこ
とになる。
B方向の移動を、キャリア20内に収納された基板1の
配列ピッチずつで行うことで、キャリア20内に収納さ
れた全ての基板1についての処理が実施される。
ア20と大気圧プラズマ処理部30とが、縦方向の異な
る位置にて上下に配置されている。また、これらキャリ
ア20及び大気圧プラズマ処理部30の側方に、基板1
の縦方向の移動経路が確保されている。従って、この大
気圧プラズマ処理装置の全体の設置面積としては、キャ
リア20及び大気圧プラズマ処理部30が共有する設置
面積と、基板1の縦方向搬送経路に占有される設置面積
との加算した面積で済む。従って、従来装置と比較すれ
ば、その設置面積が大幅に縮小され、特にこの種の大気
圧プラズマ処理装置を単位面積当たりのコストの高いク
リーンルーム内に配置したとすれば、ランニングコスト
を大幅に低減することができる。
向けてクリーエアによるダンフローが実施される。従っ
て、吸着テーブル60にて吸着された垂直状態の基板1
は、搬送時には常にその被処理面1aがダンフローによ
りさらされている。従って、処理の前後の搬送時に、基
板1の被処理面1aに不純物が付着する虞がない。しか
も、基板1の縦方向搬送経路の上方には何等の発塵部が
存在していないため、基板1に対する不純物の付着を大
幅に低減でき、歩留まりの向上を期待できる。
り最初に取り出される基板1を、基板1の縦方向搬送経
路から最も離れた位置、すなわち図3の左端の基板1か
ら取り出した理由は下記の通りである。この第1実施例
装置では、キャリア20の上方にガイド部50が存在す
るが、上記の通り実施すれば、このガイド部50が処理
済みの基板1の上方位置に再設定されることはない。こ
のため、たとえガイド部50から発塵があったとしも、
処理直後の熱を保有する基板1の被処理面1aに、この
ゴミが付着する虞が低減する。
置にあっては、駆動部分のほとんどが、基板1の搬送空
間である筐体10とは仕切られた駆動部収納室12に収
納されているため、駆動部によって生ずる発塵の悪影響
を防止することができる。
ズマ処理装置であるため、筐体10内部を大気圧又はそ
の近傍の圧力とすることができ、このために基板1の搬
送手段として真空吸着を利用した吸着テーブル60を採
用することができる。特に、第1実施例装置のように基
板1を垂直状態で搬送する場合、真空雰囲気ではメカニ
カルチャックなどに頼らざるを得ないが、それと比較す
ると本実施例装置の構成は極めて簡易となる。
垂直状態に立てた状態で搬送できるので、例えばクリー
エアによるダンフローがない場合にあっても、基板1の
被処理面1aにゴミ等が付着する恐れを低減できる。
手段と共に、処理用電極として兼用できるので、構成部
材の点数を減少させることができる。
ば、キャリア、大気圧処理部等のレイアウトの変更によ
り設置面積が縮小することに加えて、大気圧プラズマ処
理装置特有の効果として、真空ポンプ、ロードロックチ
ャンバなどを必要としないため、従来の真空プラズマ処
理装置に比較して大幅にその設置面積を縮小できる。従
って、単位面積当たりのコストの高いクリーンルーム内
に本実施例装置を設置する場合に特に有利となる。
実施例装置と異なる点は、図9に示す通り、キャリア2
0を固定とし、その下方及び上方に位置する突き上げ駆
動部42とガイド部50とを、矢印B方向に移動可能と
した点である。
を共に矢印B方向に移動させることで、固定であるキャ
リア20内に搭載された全ての基板1を順次取り出すこ
とができる。
ズマ処理部30の下方に存在し、基板1の縦方向Fの搬
送経路の下方位置に突出して配置されることない。これ
により、基板1の縦方向搬送時に発塵が生じたとして
も、キャリア20内の処理済みの基板1に不純物を付着
させるという悪影響を低減できる。
内部にてクリーエアによるダンフローを実施しておけ
ば、基板1の縦方向搬送時に生じたゴミは、ダンフロー
に沿って真っ直ぐ下方に導かれ、キャリア20に向けて
拡散することを防止できる。
10に示すように、筐体100内に、第1,第2のキャ
リア110,120と、大気圧プラズマ処理部130
と、基板1の搬送駆動部とを配置している。
を複数枚収容するものである。この第1のキャリア11
0は、図11に示すように、複数枚の基板1を、その被
処理面1aを上向きで水平に収容するための横溝112
を有する。この第1のキャリア110の下方には、複数
の駆動ローラ114が、回転可能に設けられている。第
1のキャリア110は、図11の縦方向である矢印G方
向に移動可能である。従って、この第1のキャリア11
0が下降した場合には、第1のキャリア110内に収容
された最下端の一枚の基板1の裏面1bが、駆動ローラ
114と当接することになる。この駆動ローラ114
を、図11の矢印方向に回転することで、1枚の基板1
を取出駆動することができる。
うに、第1のキャリア110の上方に配置されている。
この第2のキャリア120も、図示してはいないが、第
1のキャリア110と同様な駆動ローラを有し、矢印G
方向に移動可能となっている。
20と、大気圧プラズマ処理部130との間で、基板1
の搬送を行う搬送部について説明する。
駆動ローラ114とほぼ同じ高さ位置に第1の受渡部1
40が設けられている。この第1の受渡部140が設け
られている。この第1の受渡部140は、一対の支持プ
レート142を有し、この各支持プレートには複数の回
転ローラ144が回転可能に支持されている。
を駆動することで、第1キャリア110より取り出され
た1枚の基板1は、第1の受渡部140の回転ローラ1
44によりさらに先方に送られ、図10の実線で示す位
置まで搬出される。この第1の受渡部140は、後述す
る吸着テーブル160との間で、基板1の受け渡しを行
うものである。
も、第2の受渡部150が設けられている。この第2の
受渡部150も、回転ローラ154を有する一対の支持
プレート152を有している。
の一対の支持プレート142,152は、それぞれ図1
0に示す矢印H方向に開閉可能となっている。
方から見た図12に示すように、基板1よりも大きい面
積を有するテーブル面162と、このテーブル面162
より突出可能な例えば3本の吸着ピン164とを有す
る。第1の受渡部140との間で、基板1の受け渡しを
行う場合には、図12に示すように、回転ローラ144
にて支持された基板1の裏面1bに向けて、3本の吸着
ピン164を突出駆動させる。この後、図13に示すよ
うに、一対の支持プレート142の対向間距離を広げる
ように矢印H方向に開放駆動し、基板1を3本の吸着ピ
ン164上に支持する。
り、基板1を真空吸着し、図14に示すように、吸着ピ
ン164を下降駆動することで、基板1は吸着テーブル
160のテーブル面162に密着支持される。
との間で基板1の受け渡しを行うには、図12〜図14
に示す工程の逆工程を辿ればよい。
り、縦方向であるI方向にのみ昇降可能となっている。
この吸着テーブル160を駆動するテーブル駆動部17
0は、図10に示すように、縦方向に伸びるレール17
2と、このレール172に沿って移動するリニアベアリ
ング174と、このリニアベアリング174と吸着テー
ブル160とを連結するロッド176とを有する。
口130aを有する処理室132の内部には、RF電源
136に接続された電極134を有する。
する吸着テーブル160により閉鎖される。ここで、吸
着テーブル160はグランド電位に設定されており、処
理室132内部の電極134と、吸着テーブル160と
で一対の平行平板電極が構成される。電極134は例え
ば多孔質金属にて形成され、この電極134を介してガ
スを供給するガス供給管138aが設けられている。ま
た、処理室132にはガス排気管138bが接続されて
いる。
60は、上昇移動されて、図15に示すように、処理室
132の開口130aを閉鎖する。この後の大気圧プラ
ズマ処理装置工程は、第1実施例と同様にして行われ
る。
2のキャリア110,120と、大気圧プラズマ処理部
130とを横並びに配置したレイアウトの場合と比較し
て、設置面積を大幅に縮小することができる。しかも、
この第3実施例装置では、第1実施例装置と比較して、
吸着テーブル160はその縦方向Iにのみ搬送するだけ
でよいため、搬送駆動機構を簡略化することができる。
処理済みの基板1を収納する第2のキャリア120の上
方には、なんらの部材も配置されていないため、第2の
キャリア120の上方にてゴミ等が発生する虞れがな
く、処理の歩留まりをより向上させることができる。ま
た、大気圧プラズマ処理部130を、第2のキャリア1
20の上方ではなく、吸着テーブル160の移動方向I
の上端に設けることで、上述した発塵による悪影響を防
止できるほか、吸着テーブル160を横方向に移動させ
る必要が無くなる。
れるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形
実施が可能である。上述した各実施例では、搬送用の吸
着テーブル60,160を一対の平行平板電極の一方を
構成する電極として兼用したが、これに限定されるもの
ではない。例えば、いわゆる間接プラズマ処理方式に本
発明を適用することもできる。この場合、被処理体であ
る基板1は直接プラズマにさらされることがない。すな
わち、電極間で生成されたプラズマにより活性化された
ガスが、基板1の表面に曝露されるのみで済む。この場
合には、基板1を搭載する支持プレートは電極である必
要がない。
っては、吸着テーブル60,160を、活性化ガスの流
路に対して基板1を走査させる走査手段として兼用する
ことができる。
る。
する動作説明図である。
板の受渡動作を示す動作説明図である。
である。
の第1段階を示す動作説明図である。
の第2段階を示す動作説明図である。
3段階を示す動作説明図である。
る。
送駆動部を示す概略説明図である。
ブルとの間の基板受渡工程の第1段階を示す動作説明図
である。
ブルとの間の基板受渡工程の第2段階を示す動作説明図
である。
ブルとの間の基板受渡工程の第3段階を示す動作説明図
である。
面図である。
ある。
理装置の概略説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 被処理体を複数枚収容したキャリアと、 前記キャリアとは縦方向にて異なる位置に配置され、前
記被処理体を大気圧又はその近傍の圧力下にてプラズマ
処理する大気圧プラズマ処理部と、 前記キャリアより一枚ずつ前記被処理体を取り出す取出
手段と、 取り出された前記被処理体を真空吸着する吸着テーブル
と、 前記吸着テーブルを少なくとも縦方向に移動させて、前
記被処理体が前記大気圧プラズマ処理部と対面する処理
位置に設定する移動機構と、 を有することを特徴とする大気圧プラズマ処理装置。 - 【請求項2】 複数の被処理体を、その被処理面を垂直
にして支持する縦溝を有するキャリアと、 前記キャリアとは縦方向にて異なる位置に配置され、前
記被処理面を垂直にして前記被処理体を大気圧又はその
近傍の圧力下にてプラズマ処理する大気圧プラズマ処理
部と、 前記キャリアより上方に一枚ずつ前記被処理体を取り出
す取出手段と、 取り出された前記被処理体を、前記被処理面を垂直にし
たままその裏面を真空吸着する吸着テーブルと、 前記吸着テーブルを少なくとも縦方向に移動させて、前
記被処理体が前記大気圧プラズマ処理部と対面する処理
位置に設定する移動機構と、 を有することを特徴とする大気圧プラズマ処理装置。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記取出手段は、 前記キャリアの下方より一枚の前記被処理体を突き上げ
る突き上げ手段と、 突き上げられた前記被処理体の縦方向移動を案内する案
内手段と、 を有することを特徴とする大気圧プラズマ処理装置。 - 【請求項4】 複数の被処理体を、その被処理面を上向
きで水平に収容した第1のキャリアと、 前記第1のキャリアとは縦方向にて異なる位置に配置さ
れ、前記被処理面を上向き水平にして前記被処理体を大
気圧又はその近傍の圧力下にてプラズマ処理する大気圧
プラズマ処理部と、 前記第1のキャリア及び前記大気圧プラズマ処理部とは
縦方向にて異なる位置に配置され、前記大気圧プラズマ
処理部にて処理された被処理体を、その被処理面を上向
き水平にして収容する第2のキャリアと、 前記第1のキャリアより水平に一枚ずつ前記被処理体を
搬出する搬出手段と、 取り出された前記被処理体を、前記被処理面を水平にし
たままその裏面を真空吸着する吸着テーブルと、 前記吸着テーブルを少なくとも縦方向に移動させて、前
記第1のキャリアからの搬出位置と、前記大気圧プラズ
マ処理部と対面する処理位置と、前記第2のキャリアへ
の搬入位置とに、前記吸着テーブルを設定する移動機構
と、 前記搬入位置に設定された前記被処理体を、前記第2の
キャリアに搬入させる搬入手段と、 を有することを特徴とする大気圧プラズマ処理装置。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記第2のキャリアを、前記第1のキャリアよりも上方
位置に配置したことを特徴とする大気圧プラズマ処理装
置。 - 【請求項6】 請求項4又は5において、 前記大気圧プラズマ処理部は、前記吸着テーブルの縦方
向移動経路の上部に配置されていることを特徴とする大
気圧プラズマ処理装置。 - 【請求項7】 被処理体を複数枚収容したキャリアよ
り、一枚の前記被処理体を取り出す工程と、 取り出された前記被処理体を真空吸着する吸着テーブル
により、前記キャリアとは縦方向にて異なる位置に配置
された大気圧プラズマ処理部に向けて、縦方向に移動さ
せる工程と、 前記吸着テーブルにて前記被処理体を支持したまま、前
記大気圧プラズマ処理部にて、大気圧又はその近傍の圧
力下にて、前記被処理体をプラズマ処理する工程と、 を有することを特徴とする大気圧プラズマ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11015496A JP3758740B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 大気圧プラズマ処理装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11015496A JP3758740B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 大気圧プラズマ処理装置及びその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272975A true JPH09272975A (ja) | 1997-10-21 |
JP3758740B2 JP3758740B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=14528430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11015496A Expired - Fee Related JP3758740B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 大気圧プラズマ処理装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3758740B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP11015496A patent/JP3758740B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3758740B2 (ja) | 2006-03-22 |
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