JPH09272762A - 複合フィルム用エチレン系共重合体組成物および複合フィルム - Google Patents
複合フィルム用エチレン系共重合体組成物および複合フィルムInfo
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- JPH09272762A JPH09272762A JP8247096A JP8247096A JPH09272762A JP H09272762 A JPH09272762 A JP H09272762A JP 8247096 A JP8247096 A JP 8247096A JP 8247096 A JP8247096 A JP 8247096A JP H09272762 A JPH09272762 A JP H09272762A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ヒートシール強度、ホットタック性に優れるエ
チレン系共重合体組成物および基材フィルムと前記組成
物層とからなる複合フィルムを提供すること。 【解決手段】(A)エチレンと炭素数4〜20のα−オ
レフィンとの共重合体であって、密度が0.88〜0.95g/cm
3 、190℃、2.16kg荷重におけるMFRが1〜50g/10
分、DSCで測定した融点(Tm)と密度(d)とがTm
<400×d−250を満たすエチレン・α−オレフィ
ン共重合体;99〜60重量部と、(B)密度が0.91〜
0.93g/cm3 、MFRが0.1〜20g/10分である高圧ラジカ
ル法低密度ポリエチレン;1〜40重量部と、(C)ポ
リオレフィン用結晶核剤;前記(A)と(B)との合計
量100重量部に対して0.001〜5重量部とからな
り、密度が0.88〜0.95g/cm3 、MFRが1〜30g/10分、
溶融張力が0.5〜10gである複合フィルム用エチレン系
共重合体組成物。
チレン系共重合体組成物および基材フィルムと前記組成
物層とからなる複合フィルムを提供すること。 【解決手段】(A)エチレンと炭素数4〜20のα−オ
レフィンとの共重合体であって、密度が0.88〜0.95g/cm
3 、190℃、2.16kg荷重におけるMFRが1〜50g/10
分、DSCで測定した融点(Tm)と密度(d)とがTm
<400×d−250を満たすエチレン・α−オレフィ
ン共重合体;99〜60重量部と、(B)密度が0.91〜
0.93g/cm3 、MFRが0.1〜20g/10分である高圧ラジカ
ル法低密度ポリエチレン;1〜40重量部と、(C)ポ
リオレフィン用結晶核剤;前記(A)と(B)との合計
量100重量部に対して0.001〜5重量部とからな
り、密度が0.88〜0.95g/cm3 、MFRが1〜30g/10分、
溶融張力が0.5〜10gである複合フィルム用エチレン系
共重合体組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合フィルム用エ
チレン系共重合体組成物および該組成物が基材フィルム
上にコーティングされた複合フィルムに関するものであ
る。
チレン系共重合体組成物および該組成物が基材フィルム
上にコーティングされた複合フィルムに関するものであ
る。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、食品および医薬品などの包
装材として、紙などの基材上にシーラント(ヒートシー
ル)層を設けた複合フィルムが広く用いられている。こ
の複合フィルムは、基材とシーラント材とを、ドライラ
ミネート法、共押出法、押出コーティング法などの方法
により積層することにより製造されている。
装材として、紙などの基材上にシーラント(ヒートシー
ル)層を設けた複合フィルムが広く用いられている。こ
の複合フィルムは、基材とシーラント材とを、ドライラ
ミネート法、共押出法、押出コーティング法などの方法
により積層することにより製造されている。
【0003】ところでシーラント材としては、従来、低
密度ポリエチレン(LDPE)として知られている高圧
法ポリエチレンが広く用いられている。このLDPE
は、押出コーティング時の加工性に優れており、また酸
化防止剤などの各種添加剤を配合しないでも使用するこ
とができる。しかしながらLDPEは、完全シール開始
温度、ホットタック性などが必ずしも充分ではないた
め、LDPEの改良あるいは代替が望まれている。
密度ポリエチレン(LDPE)として知られている高圧
法ポリエチレンが広く用いられている。このLDPE
は、押出コーティング時の加工性に優れており、また酸
化防止剤などの各種添加剤を配合しないでも使用するこ
とができる。しかしながらLDPEは、完全シール開始
温度、ホットタック性などが必ずしも充分ではないた
め、LDPEの改良あるいは代替が望まれている。
【0004】本発明者らは、このような状況に鑑み鋭意
検討した結果、特定のエチレン・α−オレフィン共重合
体と、結晶核剤とからなるエチレン系共重合体組成物
は、完全シール開始温度が低く、かつホットタック性に
優れたシーラント層を形成することができることを見出
して本発明を完成するに至った。
検討した結果、特定のエチレン・α−オレフィン共重合
体と、結晶核剤とからなるエチレン系共重合体組成物
は、完全シール開始温度が低く、かつホットタック性に
優れたシーラント層を形成することができることを見出
して本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の目的】本発明は、完全シール開始温度が低く、
かつホットタック性に優れるエチレン系共重合体組成
物、および基材フィルムと、該基材フィルム上に形成さ
れた前記組成物層とからなり完全シール開始温度が低
く、かつホットタック性に優れる複合フィルムを提供す
ることを目的としている。
かつホットタック性に優れるエチレン系共重合体組成
物、および基材フィルムと、該基材フィルム上に形成さ
れた前記組成物層とからなり完全シール開始温度が低
く、かつホットタック性に優れる複合フィルムを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係る複合フィルム用エチレン系
共重合体組成物は、 (A)エチレンと炭素原子数が4〜20のα−オレフィ
ンとの共重合体であって(i)密度が0.88〜0.9
5g/cm3 の範囲にあり、(ii)190℃、2.16
kg荷重におけるメルトフローレートが1〜50g/10
分の範囲にあり、(iii)示差走査型熱量計(DSC)
により測定した吸熱曲線における最大ピーク位置の温度
(Tm(℃))と密度(d(g/cm3 ))とが、 Tm<400×d−250 で示される関係を満たすエチレン・α−オレフィン共重
合体;99〜60重量部と、 (B)高圧ラジカル法により製造される低密度ポリエチ
レンであって(i)密度が0.91〜0.93g/cm
3 の範囲にあり、(ii)190℃、2.16kg荷重に
おけるメルトフローレートが0.1〜20g/10分の範
囲にある低密度ポリエチレン;1〜40重量部と、 (C)ポリオレフィン用結晶核剤;前記(A)エチレン
・α−オレフィン共重合体と(B)低密度ポリエチレン
との合計量100重量部に対して0.001〜5重量部
とからなり、(i)密度が0.88〜0.95g/cm
3 の範囲にあり、(ii)190℃、2.16kg荷重に
おけるメルトフローレートが1〜30g/10分の範囲に
あり、(iii)溶融張力が0.5〜10gの範囲である
ことを特徴としている。
共重合体組成物は、 (A)エチレンと炭素原子数が4〜20のα−オレフィ
ンとの共重合体であって(i)密度が0.88〜0.9
5g/cm3 の範囲にあり、(ii)190℃、2.16
kg荷重におけるメルトフローレートが1〜50g/10
分の範囲にあり、(iii)示差走査型熱量計(DSC)
により測定した吸熱曲線における最大ピーク位置の温度
(Tm(℃))と密度(d(g/cm3 ))とが、 Tm<400×d−250 で示される関係を満たすエチレン・α−オレフィン共重
合体;99〜60重量部と、 (B)高圧ラジカル法により製造される低密度ポリエチ
レンであって(i)密度が0.91〜0.93g/cm
3 の範囲にあり、(ii)190℃、2.16kg荷重に
おけるメルトフローレートが0.1〜20g/10分の範
囲にある低密度ポリエチレン;1〜40重量部と、 (C)ポリオレフィン用結晶核剤;前記(A)エチレン
・α−オレフィン共重合体と(B)低密度ポリエチレン
との合計量100重量部に対して0.001〜5重量部
とからなり、(i)密度が0.88〜0.95g/cm
3 の範囲にあり、(ii)190℃、2.16kg荷重に
おけるメルトフローレートが1〜30g/10分の範囲に
あり、(iii)溶融張力が0.5〜10gの範囲である
ことを特徴としている。
【0007】本発明に係る複合フィルムは、基材フィル
ムと、該基材フィルム上に形成された前記エチレン系共
重合体組成物層とからなることを特徴としている。本発
明では、前記基材フィルムが、ポリアミドフィルムであ
ることが好ましい。
ムと、該基材フィルム上に形成された前記エチレン系共
重合体組成物層とからなることを特徴としている。本発
明では、前記基材フィルムが、ポリアミドフィルムであ
ることが好ましい。
【0008】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る複合フィルム
用エチレン系共重合体組成物および基材フィルム上に前
記組成物層が形成された複合フィルムについて具体的に
説明する。
用エチレン系共重合体組成物および基材フィルム上に前
記組成物層が形成された複合フィルムについて具体的に
説明する。
【0009】本発明に係るエチレン系共重合体組成物
は、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体と、
(B)低密度ポリエチレンと、(C)ポリオレフィン用
結晶核剤とから形成されている。
は、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体と、
(B)低密度ポリエチレンと、(C)ポリオレフィン用
結晶核剤とから形成されている。
【0010】まず本発明に係るエチレン系共重合体組成
物を形成する各成分について説明する。(A)エチレン・α−オレフィン共重合体 本発明に係るエチレン系共重合体組成物を形成する
(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレン
と炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとのランダム
共重合体である。
物を形成する各成分について説明する。(A)エチレン・α−オレフィン共重合体 本発明に係るエチレン系共重合体組成物を形成する
(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレン
と炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとのランダム
共重合体である。
【0011】ここで炭素原子数が4〜20のα−オレフ
ィンとしては、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-
メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセ
ン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセ
ン、1-エイコセンなどが挙げられる。
ィンとしては、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-
メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセ
ン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセ
ン、1-エイコセンなどが挙げられる。
【0012】エチレン・α−オレフィン共重合体(A)
では、エチレンから導かれる構成単位は、55〜99重
量%、好ましくは65〜98重量%、より好ましくは7
0〜96重量%の割合で存在し、炭素原子数が4〜20
のα−オレフィンから導かれる構成単位は1〜45重量
%、好ましくは2〜35重量%、より好ましくは4〜3
0重量%の割合で存在することが望ましい。
では、エチレンから導かれる構成単位は、55〜99重
量%、好ましくは65〜98重量%、より好ましくは7
0〜96重量%の割合で存在し、炭素原子数が4〜20
のα−オレフィンから導かれる構成単位は1〜45重量
%、好ましくは2〜35重量%、より好ましくは4〜3
0重量%の割合で存在することが望ましい。
【0013】エチレン・α−オレフィン共重合体の組成
は、10mmφの試料管中で約200mgの共重合体を
1mlのヘキサクロロブタジエンに均一に溶解させた試
料の 13C−NMRスペクトルを、測定温度120℃、測
定周波数25.05MHz 、スペクトル幅1500Hz
、パルス繰返し時間4.2sec.、パルス幅6μsec.の
測定条件下で測定して決定される。
は、10mmφの試料管中で約200mgの共重合体を
1mlのヘキサクロロブタジエンに均一に溶解させた試
料の 13C−NMRスペクトルを、測定温度120℃、測
定周波数25.05MHz 、スペクトル幅1500Hz
、パルス繰返し時間4.2sec.、パルス幅6μsec.の
測定条件下で測定して決定される。
【0014】このようなエチレン・α−オレフィン共重
合体は、密度が0.88〜0.95g/cm3 、好まし
くは0.890〜0.935g/cm3 、より好ましく
は0.900〜0.930g/cm3 の範囲にあること
が望ましく、190℃、2.16kg荷重におけるメル
トフローレート(MFR)が1〜50g/10分、好まし
くは5〜40g/10分、より好ましくは7〜20g/10
分の範囲にあることが望ましく、示差走査型熱量計(D
SC)により測定した吸熱曲線における最大ピーク位置
の温度(Tm(℃))と密度(d(g/cm3 ))と
が、 Tm<400×d−250 好ましくは Tm<450×d−297 より好ましくは Tm<500×d−344 特に好ましくは Tm<550×d−391 で示される関係を満たしていることが望ましい。
合体は、密度が0.88〜0.95g/cm3 、好まし
くは0.890〜0.935g/cm3 、より好ましく
は0.900〜0.930g/cm3 の範囲にあること
が望ましく、190℃、2.16kg荷重におけるメル
トフローレート(MFR)が1〜50g/10分、好まし
くは5〜40g/10分、より好ましくは7〜20g/10
分の範囲にあることが望ましく、示差走査型熱量計(D
SC)により測定した吸熱曲線における最大ピーク位置
の温度(Tm(℃))と密度(d(g/cm3 ))と
が、 Tm<400×d−250 好ましくは Tm<450×d−297 より好ましくは Tm<500×d−344 特に好ましくは Tm<550×d−391 で示される関係を満たしていることが望ましい。
【0015】なお、本発明において密度、MFRおよび
Tmは以下のようにして測定される。密度 密度(g/cm3 )は、190℃における2.16kg
荷重でのMFR測定時に得られるストランドを120℃
で1時間熱処理し、1時間かけて室温まで徐冷したの
ち、密度勾配管で測定した。
Tmは以下のようにして測定される。密度 密度(g/cm3 )は、190℃における2.16kg
荷重でのMFR測定時に得られるストランドを120℃
で1時間熱処理し、1時間かけて室温まで徐冷したの
ち、密度勾配管で測定した。
【0016】MFR MFR(g/10分)は、ASTM D1238−65T
に従い190℃、2.16kg荷重の条件下に測定され
る。
に従い190℃、2.16kg荷重の条件下に測定され
る。
【0017】Tm DSCにより測定した吸熱曲線の最大ピーク位置の温度
(Tm(℃))は、試料約5mgをアルミパンに詰め1
0℃/分で200℃まで昇温し、200℃で5分間保持
したのち20℃/分で室温まで降温し、次いで10℃/
分で昇温する際の吸熱曲線より求められる。測定は、パ
ーキンエルマー社製DSC−7型装置を用いた。
(Tm(℃))は、試料約5mgをアルミパンに詰め1
0℃/分で200℃まで昇温し、200℃で5分間保持
したのち20℃/分で室温まで降温し、次いで10℃/
分で昇温する際の吸熱曲線より求められる。測定は、パ
ーキンエルマー社製DSC−7型装置を用いた。
【0018】(B)低密度ポリエチレン 本発明に係るエチレン系共重合体組成物を形成する
(B)低密度ポリエチレンは、従来公知の高圧ラジカル
法で製造されたポリエチレンであって、密度が0.91
〜0.93g/cm3 、好ましくは0.91〜0.92
g/cm3 の範囲にあり、MFRが0.1〜20g/10
分、好ましくは1〜10g/10分の範囲にある低密度ポ
リエチレンが用いられる。
(B)低密度ポリエチレンは、従来公知の高圧ラジカル
法で製造されたポリエチレンであって、密度が0.91
〜0.93g/cm3 、好ましくは0.91〜0.92
g/cm3 の範囲にあり、MFRが0.1〜20g/10
分、好ましくは1〜10g/10分の範囲にある低密度ポ
リエチレンが用いられる。
【0019】低密度ポリエチレンのMFRの値が上記の
ような範囲にあると、基材上にシーラント層を形成した
ときに膜厚が均一なシーラント層を有する複合フィルム
が得られるようなエチレン系共重合体組成物となる。な
おMFRが20g/10分を超えるとシーラント層の膜厚
が不均一になりやすい。
ような範囲にあると、基材上にシーラント層を形成した
ときに膜厚が均一なシーラント層を有する複合フィルム
が得られるようなエチレン系共重合体組成物となる。な
おMFRが20g/10分を超えるとシーラント層の膜厚
が不均一になりやすい。
【0020】このような低密度ポリエチレン(B)は、
エチレンの単独重合体のみならず、本発明の目的を損な
わない範囲であれば、エチレンから導かれる単位ととも
に他の重合性単量体から導かれる単位を少量含むエチレ
ン共重合体であってもよく、たとえば酢酸ビニルあるい
はアクリル酸エステルなどから導かれる単位を20重量
%以下の割合で含むエチレン共重合体であってもよい。
エチレンの単独重合体のみならず、本発明の目的を損な
わない範囲であれば、エチレンから導かれる単位ととも
に他の重合性単量体から導かれる単位を少量含むエチレ
ン共重合体であってもよく、たとえば酢酸ビニルあるい
はアクリル酸エステルなどから導かれる単位を20重量
%以下の割合で含むエチレン共重合体であってもよい。
【0021】(C)ポリオレフィン用結晶核剤 ポリオレフィン用結晶核剤としては、従来知られている
種々のポリオレフィン用核剤が制限されることなく用い
られる。このようなポリオレフィン用結晶核剤として下
記に挙げる芳香族リン酸エステル塩、ベンジリデンソル
ビトール、芳香族カルボン酸、ロジン系核剤などが例示
される。
種々のポリオレフィン用核剤が制限されることなく用い
られる。このようなポリオレフィン用結晶核剤として下
記に挙げる芳香族リン酸エステル塩、ベンジリデンソル
ビトール、芳香族カルボン酸、ロジン系核剤などが例示
される。
【0022】芳香族リン酸エステル塩としては、下記式
(I)で表される化合物を挙げることができる。
(I)で表される化合物を挙げることができる。
【0023】
【化1】
【0024】(式中、R4 は酸素原子、硫黄原子または
炭素原子数が1〜10の炭化水素基を示し、R5 および
R6 は水素原子または炭素原子数は1〜10の炭化水素
基を示し、R5 およびR6 は同種であっても異種であっ
てもよく、R5 同士、R6 同士またはR5 とR6 とが結
合して環状となっていてもよく、Mは1〜3価の金属原
子を示し、nは1〜3の整数である。) 前記式(I)で表される化合物として具体的には、ナト
リウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-エチリデン-ビ
ス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート、リチ
ウム-2,2'-メチレン-ビス-(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)
フォスフェート、リチウム-2,2'-エチリデン-ビス(4,
6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート、ナトリウム-
2,2'-エチリデン-ビス(4-i-プロピル-6-t-ブチルフェ
ニル) フォスフェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス
(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォスフェート、リ
チウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-t-ブチルフェ
ニル) フォスフェート、カルシウム-ビス[2,2'-チオビ
ス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォスフェート]
、カルシウム-ビス[2,2'-チオビス(4-エチル-6-t-ブ
チルフェニル) フォスフェート] 、カルシウム-ビス
[2,2'-チオビス-(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォス
フェート] 、マグネシウム-ビス[2,2'-チオビス(4,6-
ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート] 、マグネシウム
-ビス[2,2'-チオビス-(4-t-オクチルフェニル) フォ
スフェート] 、ナトリウム-2,2'-ブチリデン-ビス(4,6
-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナトリウム-2,
2'-ブチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォ
スフェート、ナトリウム-2,2'-t-オクチルメチレン-ビ
ス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナトリ
ウム-2,2'-t-オクチルメチレン-ビス(4,6-ジ-t- ブチ
ルフェニル) フォスフェート、カルシウム- ビス-(2,
2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォス
フェート) 、マグネシウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、バリ
ウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ニル) フォスフェート] 、ナトリウム-2,2'-メチレン-
ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォスフェー
ト、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-t-ブ
チルフェニル) フォスフェート、ナトリウム(4,4'-ジ
メチル-5,6'-ジ-t-ブチル-2,2'-ビフェニル) フォスフ
ェート、カルシウム-ビス[(4,4'-ジメチル-6,6'-ジ-t
-ブチル-2,2'-ビフェニル) フォスフェート] 、ナトリ
ウム-2,2'-エチリデン-ビス(4-m-ブチル-6-t-ブチルフ
ェニル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-
ビス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナト
リウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-エチルフェニル)
フォスフェート、カリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4,6
-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート、カルシウム-
ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル) フオスフェート] 、マグネシウム-ビス[2,2'-エチ
リデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェー
ト] 、バリウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-
t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、アルミニウム-
トリス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ル)フォスフェート] およびアルミニウム-トリス[2,
2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォ
スフェート] およびこれらの2個以上の混合物を例示す
ることができる。特にナトリウム-2,2'-メチレン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェートが好まし
い。
炭素原子数が1〜10の炭化水素基を示し、R5 および
R6 は水素原子または炭素原子数は1〜10の炭化水素
基を示し、R5 およびR6 は同種であっても異種であっ
てもよく、R5 同士、R6 同士またはR5 とR6 とが結
合して環状となっていてもよく、Mは1〜3価の金属原
子を示し、nは1〜3の整数である。) 前記式(I)で表される化合物として具体的には、ナト
リウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-エチリデン-ビ
ス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート、リチ
ウム-2,2'-メチレン-ビス-(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)
フォスフェート、リチウム-2,2'-エチリデン-ビス(4,
6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート、ナトリウム-
2,2'-エチリデン-ビス(4-i-プロピル-6-t-ブチルフェ
ニル) フォスフェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス
(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォスフェート、リ
チウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-t-ブチルフェ
ニル) フォスフェート、カルシウム-ビス[2,2'-チオビ
ス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォスフェート]
、カルシウム-ビス[2,2'-チオビス(4-エチル-6-t-ブ
チルフェニル) フォスフェート] 、カルシウム-ビス
[2,2'-チオビス-(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォス
フェート] 、マグネシウム-ビス[2,2'-チオビス(4,6-
ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート] 、マグネシウム
-ビス[2,2'-チオビス-(4-t-オクチルフェニル) フォ
スフェート] 、ナトリウム-2,2'-ブチリデン-ビス(4,6
-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナトリウム-2,
2'-ブチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォ
スフェート、ナトリウム-2,2'-t-オクチルメチレン-ビ
ス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナトリ
ウム-2,2'-t-オクチルメチレン-ビス(4,6-ジ-t- ブチ
ルフェニル) フォスフェート、カルシウム- ビス-(2,
2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォス
フェート) 、マグネシウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、バリ
ウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ニル) フォスフェート] 、ナトリウム-2,2'-メチレン-
ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォスフェー
ト、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-t-ブ
チルフェニル) フォスフェート、ナトリウム(4,4'-ジ
メチル-5,6'-ジ-t-ブチル-2,2'-ビフェニル) フォスフ
ェート、カルシウム-ビス[(4,4'-ジメチル-6,6'-ジ-t
-ブチル-2,2'-ビフェニル) フォスフェート] 、ナトリ
ウム-2,2'-エチリデン-ビス(4-m-ブチル-6-t-ブチルフ
ェニル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-
ビス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナト
リウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-エチルフェニル)
フォスフェート、カリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4,6
-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート、カルシウム-
ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル) フオスフェート] 、マグネシウム-ビス[2,2'-エチ
リデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェー
ト] 、バリウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-
t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、アルミニウム-
トリス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ル)フォスフェート] およびアルミニウム-トリス[2,
2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォ
スフェート] およびこれらの2個以上の混合物を例示す
ることができる。特にナトリウム-2,2'-メチレン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェートが好まし
い。
【0025】芳香族リン酸エステル塩として、下記式
(II)で表される化合物を挙げることができる。
(II)で表される化合物を挙げることができる。
【0026】
【化2】
【0027】(式中、R7 は水素原子または炭素原子数
が1〜10の炭化水素基を示し、Mは1〜3価の金属原
子を示し、nは1〜3の整数である。) 前記式(II)で表される化合物として具体的には、ナト
リウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、
ナトリウム-ビス(4-メチルフェニル)フォスフェー
ト、ナトリウム-ビス(4-エチルフェニル)フォスフェ
ート、ナトリウム-ビス(4-i-プロピルフェニル)フォ
スフェート、ナトリウム-ビス(4-t-オクチルフェニ
ル)フォスフェート、カリウム-ビス(4-t-ブチルフェ
ニル)フォスフェート、カルシウム-ビス(4-t-ブチル
フェニル)フォスフェート、マグネシウム-ビス(4-t-
ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-ビス(4-t
-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウム-ビス
(4-t-ブチルフェニル)フォスフェートおよびこれらの
2種以上の混合物を例示することができる。特にナトリ
ウム-ビス(4-t-ブチルフェニル) フォスフェートが好
ましい。
が1〜10の炭化水素基を示し、Mは1〜3価の金属原
子を示し、nは1〜3の整数である。) 前記式(II)で表される化合物として具体的には、ナト
リウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、
ナトリウム-ビス(4-メチルフェニル)フォスフェー
ト、ナトリウム-ビス(4-エチルフェニル)フォスフェ
ート、ナトリウム-ビス(4-i-プロピルフェニル)フォ
スフェート、ナトリウム-ビス(4-t-オクチルフェニ
ル)フォスフェート、カリウム-ビス(4-t-ブチルフェ
ニル)フォスフェート、カルシウム-ビス(4-t-ブチル
フェニル)フォスフェート、マグネシウム-ビス(4-t-
ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-ビス(4-t
-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウム-ビス
(4-t-ブチルフェニル)フォスフェートおよびこれらの
2種以上の混合物を例示することができる。特にナトリ
ウム-ビス(4-t-ブチルフェニル) フォスフェートが好
ましい。
【0028】ベンジリデンソルビトールとしては、下記
式(III)で表される化合物を挙げることができる。
式(III)で表される化合物を挙げることができる。
【0029】
【化3】
【0030】(式中、R8 は互いに同一でも異なってい
てもよく、水素原子または炭素原子数が1〜10の炭化
水素基を示し、mおよびnはそれぞれ0〜5の整数であ
る。) 前記式(III)で表される化合物として具体的には、1,
3,2,4-ジベンジリデンソルビトール、1,3-ベンジリデン
-2,4-p-メチルベンジリデンソルビトール、1,3-ベンジ
リデン-2,4-p-エチルベンジリデンソルビトール、1,3-p
-メチルベンジリデン-2,4-ベンジリデンソルビトール、
1,3-p-エチルベンジリデン-2,4-ベンジリデンソルビト
ール、1,3-p-メチルベンジリデン-2,4-p-エチルベンジ
リデンソルビトール、1,3-p-エチルベンジリデン-2,4-p
-メチルベンジリデンソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-メ
チルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-エチ
ルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-n-プロ
ピルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-i-プ
ロピルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-n-
ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-s-
ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-t-
ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(2',
4'-ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ
(p-メトキシベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ
(p-エトキシベンジリデン)ソルビトール、1,3-ベンジ
リデン-2-4-p-クロルベンジリデンソルビトール、1,3-p
-クロルベンジリデン-2,4-ベンジリデンソルビトール、
1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-p-メチルベンジリデン
ソルビトール、1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-p-エチ
ルベンジリデンソルビトール、1,3-p-メチルベンジリデ
ン-2,4-p-クロルベンジリデンソルビトール、1,3-p-エ
チルベンジリデン-2,4-p-クロルベンジリデンソルビト
ールおよび1,3,2,4-ジ(p-クロルベンジリデン)ソルビ
トールおよびこれらの2個以上の混合物を例示でき、特
に1,3,2,4-ジベンジリデンソルビトール、1,3,2,4-ジ
(p-メチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p
-エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3-p-クロルベ
ンジリデン-2,4-p-メチルベンジリデンソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-クロルベンジリデン)ソルビトールおよ
びそれらの2種以上の混合物が好ましい。
てもよく、水素原子または炭素原子数が1〜10の炭化
水素基を示し、mおよびnはそれぞれ0〜5の整数であ
る。) 前記式(III)で表される化合物として具体的には、1,
3,2,4-ジベンジリデンソルビトール、1,3-ベンジリデン
-2,4-p-メチルベンジリデンソルビトール、1,3-ベンジ
リデン-2,4-p-エチルベンジリデンソルビトール、1,3-p
-メチルベンジリデン-2,4-ベンジリデンソルビトール、
1,3-p-エチルベンジリデン-2,4-ベンジリデンソルビト
ール、1,3-p-メチルベンジリデン-2,4-p-エチルベンジ
リデンソルビトール、1,3-p-エチルベンジリデン-2,4-p
-メチルベンジリデンソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-メ
チルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-エチ
ルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-n-プロ
ピルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-i-プ
ロピルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-n-
ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-s-
ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-t-
ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(2',
4'-ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ
(p-メトキシベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ
(p-エトキシベンジリデン)ソルビトール、1,3-ベンジ
リデン-2-4-p-クロルベンジリデンソルビトール、1,3-p
-クロルベンジリデン-2,4-ベンジリデンソルビトール、
1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-p-メチルベンジリデン
ソルビトール、1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-p-エチ
ルベンジリデンソルビトール、1,3-p-メチルベンジリデ
ン-2,4-p-クロルベンジリデンソルビトール、1,3-p-エ
チルベンジリデン-2,4-p-クロルベンジリデンソルビト
ールおよび1,3,2,4-ジ(p-クロルベンジリデン)ソルビ
トールおよびこれらの2個以上の混合物を例示でき、特
に1,3,2,4-ジベンジリデンソルビトール、1,3,2,4-ジ
(p-メチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p
-エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3-p-クロルベ
ンジリデン-2,4-p-メチルベンジリデンソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-クロルベンジリデン)ソルビトールおよ
びそれらの2種以上の混合物が好ましい。
【0031】上記のようなベンジリデンソルビトールの
中では、下記式(IV)で表される化合物を好ましい例と
して挙げることができる。
中では、下記式(IV)で表される化合物を好ましい例と
して挙げることができる。
【0032】
【化4】
【0033】(式中、R8 は互いに同一でも異なってい
てもよく、メチル基またはエチル基を示す。) 芳香族カルボン酸としては、下記式(V)で表されるア
ルミニウムヒドロキシジパラt-ブチルベンゾエートなど
を挙げることができる。
てもよく、メチル基またはエチル基を示す。) 芳香族カルボン酸としては、下記式(V)で表されるア
ルミニウムヒドロキシジパラt-ブチルベンゾエートなど
を挙げることができる。
【0034】
【化5】
【0035】ロジン系の結晶核剤としては、たとえばロ
ジン酸の金属塩があり、ロジン酸の金属塩とはロジン酸
と金属化合物との反応生成物をいう。ロジン酸として
は、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジンなどの
天然ロジン;不均化ロジン、水素化ロジン、脱水素化ロ
ジン、重合ロジン、α, β-エチレン性不飽和カルボン
酸変性ロジンなどの各種変性ロジン;前記天然ロジンの
精製物、変性ロジンの精製物などを例示できる。なお、
前記α, β−エチレン性不飽和カルボン酸変性ロジンの
調製に用いられる不飽和カルボン酸としては、たとえば
マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
無水イタコン酸、シトラコン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸などを挙げることができる。これらの中では、天然
ロジン、変性ロジン、天然ロジンの精製物および変性ロ
ジンの精製物からなる群より選ばれる少なくとも一種の
ロジン酸であることが好ましい。ここで、ロジン酸は、
ピマル酸、サンダラコピマル酸、パラストリン酸、イソ
ピマル酸、アビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、ネオ
アビエチン酸、ジヒドロピマル酸、ジヒドロアビエチン
酸、テトラヒドロアビエチン酸などから選ばれる樹脂酸
を複数含んでいる。
ジン酸の金属塩があり、ロジン酸の金属塩とはロジン酸
と金属化合物との反応生成物をいう。ロジン酸として
は、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジンなどの
天然ロジン;不均化ロジン、水素化ロジン、脱水素化ロ
ジン、重合ロジン、α, β-エチレン性不飽和カルボン
酸変性ロジンなどの各種変性ロジン;前記天然ロジンの
精製物、変性ロジンの精製物などを例示できる。なお、
前記α, β−エチレン性不飽和カルボン酸変性ロジンの
調製に用いられる不飽和カルボン酸としては、たとえば
マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
無水イタコン酸、シトラコン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸などを挙げることができる。これらの中では、天然
ロジン、変性ロジン、天然ロジンの精製物および変性ロ
ジンの精製物からなる群より選ばれる少なくとも一種の
ロジン酸であることが好ましい。ここで、ロジン酸は、
ピマル酸、サンダラコピマル酸、パラストリン酸、イソ
ピマル酸、アビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、ネオ
アビエチン酸、ジヒドロピマル酸、ジヒドロアビエチン
酸、テトラヒドロアビエチン酸などから選ばれる樹脂酸
を複数含んでいる。
【0036】前記ロジン酸と反応して金属塩を形成する
金属化合物としては、ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウムなどの金属元素を有し、かつ前記ロジン酸と造塩す
る化合物が挙げられる。具体的には、前記金属の塩化
物、硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酸化物、水酸化
物などが挙げられる。
金属化合物としては、ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウムなどの金属元素を有し、かつ前記ロジン酸と造塩す
る化合物が挙げられる。具体的には、前記金属の塩化
物、硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酸化物、水酸化
物などが挙げられる。
【0037】本発明では、ロジン系の結晶核剤が好適で
あり、特にデヒドロアビエチン酸、デヒドロアビエチン
酸誘導体、ジヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン
酸誘導体、ジヒドロピマル酸、ジヒドロピマル酸誘導体
から選ばれる少なくとも1種のロジン酸の金属塩である
ことが好ましい。
あり、特にデヒドロアビエチン酸、デヒドロアビエチン
酸誘導体、ジヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン
酸誘導体、ジヒドロピマル酸、ジヒドロピマル酸誘導体
から選ばれる少なくとも1種のロジン酸の金属塩である
ことが好ましい。
【0038】ロジン酸系の結晶核剤の中でも、前記ロジ
ン酸が、下記式(i-a)で表されるロジン酸〔化合物
(i-a)〕および下記式(i-b)で表されるロジン酸
〔化合物(i-b)〕から選ばれる少なくとも1種のロジ
ン酸であるロジン系結晶核剤が好ましい。
ン酸が、下記式(i-a)で表されるロジン酸〔化合物
(i-a)〕および下記式(i-b)で表されるロジン酸
〔化合物(i-b)〕から選ばれる少なくとも1種のロジ
ン酸であるロジン系結晶核剤が好ましい。
【0039】
【化6】
【0040】式(i-a)および式(i-b)中、R1 、R
2 およびR3 は、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリー
ル基である。
2 およびR3 は、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリー
ル基である。
【0041】アルキル基として具体的には、メチル、エ
チル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、
tert-ブチル、ペンチル、ヘプチル、オクチルなどの炭
素原子数が1〜8のアルキル基が挙げられ、これらの基
はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、ハ
ロゲンなどの置換基を有していてもよい。
チル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、
tert-ブチル、ペンチル、ヘプチル、オクチルなどの炭
素原子数が1〜8のアルキル基が挙げられ、これらの基
はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、ハ
ロゲンなどの置換基を有していてもよい。
【0042】シクロアルキル基として具体的には、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどの炭
素原子数が5〜8のシクロアルキル基が挙げれ、これら
の基はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ
基、ハロゲンなどの置換基を有していてもよい。
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどの炭
素原子数が5〜8のシクロアルキル基が挙げれ、これら
の基はヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ
基、ハロゲンなどの置換基を有していてもよい。
【0043】アリール基としては、フェニル基、トリル
基、ナフチル基などの炭素原子数が6〜10のアリール
基が挙げられ、これらの基はヒドロキシル基、カルボキ
シル基、アルコキシ基、ハロゲンなどの置換基を有して
いてもよい。
基、ナフチル基などの炭素原子数が6〜10のアリール
基が挙げられ、これらの基はヒドロキシル基、カルボキ
シル基、アルコキシ基、ハロゲンなどの置換基を有して
いてもよい。
【0044】このような化合物(i-a)および化合物
(i-b)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそれぞ
れ、同一または異なるアルキル基であるロジン酸が好ま
しく、R 1 がi-プロピル基であり、R2 およびR3 がメ
チル基であるロジン酸がより好ましい。このようなロジ
ン酸の金属塩は、特に結晶性樹脂の結晶化速度の向上効
果が優れる。
(i-b)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそれぞ
れ、同一または異なるアルキル基であるロジン酸が好ま
しく、R 1 がi-プロピル基であり、R2 およびR3 がメ
チル基であるロジン酸がより好ましい。このようなロジ
ン酸の金属塩は、特に結晶性樹脂の結晶化速度の向上効
果が優れる。
【0045】化合物(i-a)として具体的には、デヒド
ロアビエチン酸などが挙げられ、化合物(i-b)として
具体的には、ジヒドロアビエチン酸などが挙げられる。
このような化合物(i-a)および化合物(i-b)のうち
で、たとえば式(i-a)で表されるロジン酸は、ガムロ
ジン、トール油ロジン、ウッドロジンなどの天然ロジン
を不均化または脱水素化し、次いで精製することにより
得られる。なお、天然ロジンには、ピマル酸、サンダラ
コピマル酸、パラストリン酸、イソピマル酸、アビエチ
ン酸、デヒドロアビエチン酸、ネオアビエチン酸、ジヒ
ドロピマル酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロア
ビエチン酸などの樹脂酸が、通常複数種含まれている。
ロアビエチン酸などが挙げられ、化合物(i-b)として
具体的には、ジヒドロアビエチン酸などが挙げられる。
このような化合物(i-a)および化合物(i-b)のうち
で、たとえば式(i-a)で表されるロジン酸は、ガムロ
ジン、トール油ロジン、ウッドロジンなどの天然ロジン
を不均化または脱水素化し、次いで精製することにより
得られる。なお、天然ロジンには、ピマル酸、サンダラ
コピマル酸、パラストリン酸、イソピマル酸、アビエチ
ン酸、デヒドロアビエチン酸、ネオアビエチン酸、ジヒ
ドロピマル酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロア
ビエチン酸などの樹脂酸が、通常複数種含まれている。
【0046】化合物(i-a)の金属塩としては、下記式
(ii-a)で表される化合物〔化合物(ii-a)〕が挙げら
れ、化合物(i-b)の金属塩としては、下記式(ii-b)
で表される化合物〔化合物(ii-b)〕が挙げられる。
(ii-a)で表される化合物〔化合物(ii-a)〕が挙げら
れ、化合物(i-b)の金属塩としては、下記式(ii-b)
で表される化合物〔化合物(ii-b)〕が挙げられる。
【0047】
【化7】
【0048】式(ii-a)および(ii-b)中、R1 、R2
およびR3 は、前記式(i-a)および式(i-b)と同様
である。Mは、1〜3価の金属イオンであり、具体的に
は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セ
シウムなどの1価の金属イオン;ベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛な
どの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属
イオンが挙げられる。これらのうち1価または2価の金
属イオンであることが好ましく、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン、マグネシウムイオンであることがより好
ましい。
およびR3 は、前記式(i-a)および式(i-b)と同様
である。Mは、1〜3価の金属イオンであり、具体的に
は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セ
シウムなどの1価の金属イオン;ベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛な
どの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属
イオンが挙げられる。これらのうち1価または2価の金
属イオンであることが好ましく、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン、マグネシウムイオンであることがより好
ましい。
【0049】nは、前記金属イオンMの価数と同一の整
数であり、1〜3の整数である。化合物(ii-a)および
化合物(ii-b)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそ
れぞれ、同一もしくは異なるアルキル基であるロジン酸
金属塩、または、Mが1価もしくは2価の金属イオンで
あるロジン酸金属塩が好ましく、R1 がi-プロピル基で
あり、R2 およびR3 がメチル基であるロジン酸金属
塩、または、Mがナトリウムイオン、カリウムイオンも
しくはマグネシウムイオンであるロジン酸金属塩がより
好ましく、R1 がi-プロピル基であり、R2 およびR3
がメチル基であり、かつ、Mがナトリウムイオン、カリ
ウムイオンもしくはマグネシウムイオンであるロジン酸
金属塩が特に好ましい。このようなロジン酸金属塩は、
特に結晶化速度の向上効果が優れる。
数であり、1〜3の整数である。化合物(ii-a)および
化合物(ii-b)のなかでは、R1 、R2 およびR3 がそ
れぞれ、同一もしくは異なるアルキル基であるロジン酸
金属塩、または、Mが1価もしくは2価の金属イオンで
あるロジン酸金属塩が好ましく、R1 がi-プロピル基で
あり、R2 およびR3 がメチル基であるロジン酸金属
塩、または、Mがナトリウムイオン、カリウムイオンも
しくはマグネシウムイオンであるロジン酸金属塩がより
好ましく、R1 がi-プロピル基であり、R2 およびR3
がメチル基であり、かつ、Mがナトリウムイオン、カリ
ウムイオンもしくはマグネシウムイオンであるロジン酸
金属塩が特に好ましい。このようなロジン酸金属塩は、
特に結晶化速度の向上効果が優れる。
【0050】化合物(ii-a)として具体的には、たとえ
ばデヒドロアビエチン酸リチウム、デヒドロアビエチン
酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸カリウム、デヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、デヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、デヒドロアビエチン酸カルシウム、デヒドロ
アビエチン酸亜鉛、デヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのデヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、デ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸
カリウム、デヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
い。
ばデヒドロアビエチン酸リチウム、デヒドロアビエチン
酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸カリウム、デヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、デヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、デヒドロアビエチン酸カルシウム、デヒドロ
アビエチン酸亜鉛、デヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのデヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、デ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、デヒドロアビエチン酸
カリウム、デヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
い。
【0051】化合物(ii-b)として具体的には、たとえ
ばジヒドロアビエチン酸リチウム、ジヒドロアビエチン
酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸カリウム、ジヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、ジヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、ジヒドロアビエチン酸カルシウム、ジヒドロ
アビエチン酸亜鉛、ジヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのジヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、ジ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸
カリウム、ジヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
い。
ばジヒドロアビエチン酸リチウム、ジヒドロアビエチン
酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸カリウム、ジヒド
ロアビエチン酸ベリリウム、ジヒドロアビエチン酸マグ
ネシウム、ジヒドロアビエチン酸カルシウム、ジヒドロ
アビエチン酸亜鉛、ジヒドロアビエチン酸アルミニウム
などのジヒドロアビエチン酸金属塩などが挙げられ、ジ
ヒドロアビエチン酸ナトリウム、ジヒドロアビエチン酸
カリウム、ジヒドロアビエチン酸マグネシウムが好まし
い。
【0052】上述したロジン酸金属塩の製造方法として
は、従来公知の方法が採用できる。このようなロジン酸
金属塩は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いられ
る。2種以上の組み合わせとしては、ロジン酸が同一で
あり金属が異なるロジン酸金属塩との組み合わせ、ロジ
ン酸が異なり金属が同一であるロジン酸金属塩の組み合
わせ、ロジン酸が異なり金属が異なるロジン酸金属塩の
組み合わせが挙げられる。これらの中では、ロジン酸が
同一であり金属が異なるロジン酸金属塩を少なくとも2
種含むロジン酸金属塩を用いることが好ましい。
は、従来公知の方法が採用できる。このようなロジン酸
金属塩は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いられ
る。2種以上の組み合わせとしては、ロジン酸が同一で
あり金属が異なるロジン酸金属塩との組み合わせ、ロジ
ン酸が異なり金属が同一であるロジン酸金属塩の組み合
わせ、ロジン酸が異なり金属が異なるロジン酸金属塩の
組み合わせが挙げられる。これらの中では、ロジン酸が
同一であり金属が異なるロジン酸金属塩を少なくとも2
種含むロジン酸金属塩を用いることが好ましい。
【0053】少なくとも2種のロジン酸部分金属塩中の
ロジン金属塩の量比は任意であるが、少なくとも2種の
ロジン酸部分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対し
て、1種のロジン酸金属塩が1モル%以上、好ましくは
5〜95モル%、他の1種以上のロジン酸金属塩が99
モル%未満、好ましくは95〜5モル%の割合となるよ
うに組み合わせることが望ましい。
ロジン金属塩の量比は任意であるが、少なくとも2種の
ロジン酸部分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対し
て、1種のロジン酸金属塩が1モル%以上、好ましくは
5〜95モル%、他の1種以上のロジン酸金属塩が99
モル%未満、好ましくは95〜5モル%の割合となるよ
うに組み合わせることが望ましい。
【0054】少なくとも2種のロジン酸部分金属塩の組
み合わせとしては、ロジン酸部分カリウム塩と、ロジン
酸部分ナトリウム塩またはロジン酸部分マグネシウム塩
との組み合わせが好ましい。さらに、2種のロジン酸部
分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対しロジン酸カ
リウム塩が20モル%以上、好ましくは40〜99モル
%、より好ましくは45〜80モル%、ロジン酸ナトリ
ウム塩またはロジン酸マグネシウム塩が80モル%未
満、好ましくは60〜1モル%、より好ましくは55〜
20モル%の割合となるように組み合わせることが望ま
しい。
み合わせとしては、ロジン酸部分カリウム塩と、ロジン
酸部分ナトリウム塩またはロジン酸部分マグネシウム塩
との組み合わせが好ましい。さらに、2種のロジン酸部
分金属塩中のロジン酸金属塩の合計量に対しロジン酸カ
リウム塩が20モル%以上、好ましくは40〜99モル
%、より好ましくは45〜80モル%、ロジン酸ナトリ
ウム塩またはロジン酸マグネシウム塩が80モル%未
満、好ましくは60〜1モル%、より好ましくは55〜
20モル%の割合となるように組み合わせることが望ま
しい。
【0055】このような少なくとも2種の金属を含むロ
ジン酸部分金属塩は、1種の金属のみを含むロジン酸部
分金属塩に比べて(A)エチレン・α−オレフィン共重
合体と(B)低密度ポリエチレンとの組成物への分散性
に優れる。
ジン酸部分金属塩は、1種の金属のみを含むロジン酸部
分金属塩に比べて(A)エチレン・α−オレフィン共重
合体と(B)低密度ポリエチレンとの組成物への分散性
に優れる。
【0056】上記のようなロジン酸金属塩を主成分とす
る結晶核剤の中では、ロジン酸部分金属塩が好ましい。
ここでロジン酸部分金属塩とは、ロジン酸金属塩と未反
応のロジン酸との混合物、および未反応のロジン酸を含
まないロジン酸金属塩の両方を意味する。このロジン酸
部分金属塩中には、ロジン酸金属塩が10〜100モル
%、好ましくは20〜70モル%、特に好ましくは30
〜50モル%の割合で含有されていることが望ましい。
る結晶核剤の中では、ロジン酸部分金属塩が好ましい。
ここでロジン酸部分金属塩とは、ロジン酸金属塩と未反
応のロジン酸との混合物、および未反応のロジン酸を含
まないロジン酸金属塩の両方を意味する。このロジン酸
部分金属塩中には、ロジン酸金属塩が10〜100モル
%、好ましくは20〜70モル%、特に好ましくは30
〜50モル%の割合で含有されていることが望ましい。
【0057】その他の結晶核剤としては、高融点ポリマ
ー、芳香族カルボン酸や脂肪族カルボン酸の金属塩、無
機化合物などを例示できる。高融点ポリマーとしては、
ポリビニルシクロヘキサン、ポリビニルシクロペンタン
などのポリビニルシクロアルカン、ポリ3-メチル-1-ペ
ンテン、ポリ3-メチル-1-ブテン、ポリアルケニルシラ
ンなどが挙げられる。
ー、芳香族カルボン酸や脂肪族カルボン酸の金属塩、無
機化合物などを例示できる。高融点ポリマーとしては、
ポリビニルシクロヘキサン、ポリビニルシクロペンタン
などのポリビニルシクロアルカン、ポリ3-メチル-1-ペ
ンテン、ポリ3-メチル-1-ブテン、ポリアルケニルシラ
ンなどが挙げられる。
【0058】芳香族カルボン酸や脂肪族カルボン酸のの
金属塩としては、安息香酸アルミニウム塩、p-t-ブチル
安息香酸アルミニウム塩、アジピン酸ナトリウム、チオ
フェネカルボン酸ナトリウム、ピローレカルボン酸ナト
リウムなどが挙げられる。
金属塩としては、安息香酸アルミニウム塩、p-t-ブチル
安息香酸アルミニウム塩、アジピン酸ナトリウム、チオ
フェネカルボン酸ナトリウム、ピローレカルボン酸ナト
リウムなどが挙げられる。
【0059】無機化合物としては、シリカ、珪藻土、ア
ルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石
バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カルシウ
ム、チタン酸カルシウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシ
ウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウ
ム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、
アルミニウム粉、硫化モリブデンなどが挙げられる。
ルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石
バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カルシウ
ム、チタン酸カルシウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシ
ウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウ
ム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、
アルミニウム粉、硫化モリブデンなどが挙げられる。
【0060】さらに、結晶核剤として、ブロム化ビフェ
ニルエーテル、環状トリエチレングリコールテレフタレ
ートなども使用できる。前記(A)エチレン・α−オレ
フィン共重合体と、(B)低密度ポリエチレンとからな
る組成物に、上記のような(C)ポリオレフィン用結晶
核剤を配合することにより、該組成物の融点を変化させ
ずに、結晶化温度を高く、かつ結晶化速度を速くするこ
とができる。
ニルエーテル、環状トリエチレングリコールテレフタレ
ートなども使用できる。前記(A)エチレン・α−オレ
フィン共重合体と、(B)低密度ポリエチレンとからな
る組成物に、上記のような(C)ポリオレフィン用結晶
核剤を配合することにより、該組成物の融点を変化させ
ずに、結晶化温度を高く、かつ結晶化速度を速くするこ
とができる。
【0061】エチレン系共重合体組成物 本発明に係るエチレン系共重合体組成物は、(A)エチ
レン・α−オレフィン共重合体;99〜60重量部、好
ましくは90〜70重量部と、(B)低密度ポリエチレ
ン;1〜40重量部、好ましくは10〜30重量部と、
(C)ポリオレフィン用結晶核剤;前記(A)と(B)
との合計量を100重量部としたときに0.001〜5
重量部、好ましくは0.01〜2重量部とから形成され
ている。
レン・α−オレフィン共重合体;99〜60重量部、好
ましくは90〜70重量部と、(B)低密度ポリエチレ
ン;1〜40重量部、好ましくは10〜30重量部と、
(C)ポリオレフィン用結晶核剤;前記(A)と(B)
との合計量を100重量部としたときに0.001〜5
重量部、好ましくは0.01〜2重量部とから形成され
ている。
【0062】本発明のエチレン系共重合体組成物には、
本発明の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱
安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキ
ング剤、防曇剤、滑剤、顔料、染料、可塑剤、老化防止
剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が必要に応じて
配合されていてもよい。また、本発明の趣旨を逸脱しな
い限り他の合成樹脂を少量ブレンドすることができる。
本発明の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱
安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキ
ング剤、防曇剤、滑剤、顔料、染料、可塑剤、老化防止
剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が必要に応じて
配合されていてもよい。また、本発明の趣旨を逸脱しな
い限り他の合成樹脂を少量ブレンドすることができる。
【0063】本発明のエチレン系共重合体組成物は、公
知の任意の方法を採用して製造することができ、たとえ
ばエチレン・α−オレフィン共重合体(A)と、低密度
ポリエチレン(B)と、ポリオレフィン用結晶核剤
(C)および所望により添加される他成分を、押出機、
ニーダー等を用いて溶融混練することにより得られる。
知の任意の方法を採用して製造することができ、たとえ
ばエチレン・α−オレフィン共重合体(A)と、低密度
ポリエチレン(B)と、ポリオレフィン用結晶核剤
(C)および所望により添加される他成分を、押出機、
ニーダー等を用いて溶融混練することにより得られる。
【0064】このようにして得られたエチレン系共重合
体組成物は、密度が0.88〜0.95g/cm3 、好
ましくは0.890〜0.925g/cm3 の範囲にあ
り、190℃、2.16kg荷重におけるメルトフロー
レートが1〜30g/10分、好ましくは3〜20g/10
分の範囲にあり、溶融張力が0.5〜10g、好ましく
は1〜8gの範囲にある。
体組成物は、密度が0.88〜0.95g/cm3 、好
ましくは0.890〜0.925g/cm3 の範囲にあ
り、190℃、2.16kg荷重におけるメルトフロー
レートが1〜30g/10分、好ましくは3〜20g/10
分の範囲にあり、溶融張力が0.5〜10g、好ましく
は1〜8gの範囲にある。
【0065】なお、溶融張力(MT(g))は、溶融さ
せたポリマーを一定速度で延伸した時の応力を測定する
ことにより決定される。すなわち、エチレン系共重合体
組成物を通常の方法で溶融後ペレット化して測定サンプ
ルとし、東洋精機製作所製MT測定器を用い、樹脂温度
190℃、押し出し速度15mm/分、巻取り速度10
〜20m/分、ノズル径2.09mmφ、ノズル長さ8
mmの条件で行った。ペレット化の際、エチレン系共重
合体組成物に、あらかじめ二次抗酸化剤としてのトリ
(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェートを0.0
5重量%、耐熱安定剤としてのn-オクタデシル-3-(4'-
ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-ブチルフェニル)プロピオネー
トを0.1重量%、塩酸吸収剤としてのステアリン酸カ
ルシウムを0.05重量%配合した。
せたポリマーを一定速度で延伸した時の応力を測定する
ことにより決定される。すなわち、エチレン系共重合体
組成物を通常の方法で溶融後ペレット化して測定サンプ
ルとし、東洋精機製作所製MT測定器を用い、樹脂温度
190℃、押し出し速度15mm/分、巻取り速度10
〜20m/分、ノズル径2.09mmφ、ノズル長さ8
mmの条件で行った。ペレット化の際、エチレン系共重
合体組成物に、あらかじめ二次抗酸化剤としてのトリ
(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェートを0.0
5重量%、耐熱安定剤としてのn-オクタデシル-3-(4'-
ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-ブチルフェニル)プロピオネー
トを0.1重量%、塩酸吸収剤としてのステアリン酸カ
ルシウムを0.05重量%配合した。
【0066】このような本発明に係るエチレン系共重合
体組成物は、完全シール開始温度が低く、かつホットタ
ック性にも優れ、しかも成膜性に優れているので複合フ
ィルムのシーラントとして好適である。
体組成物は、完全シール開始温度が低く、かつホットタ
ック性にも優れ、しかも成膜性に優れているので複合フ
ィルムのシーラントとして好適である。
【0067】複合フィルム 本発明に係る複合フィルムは、基材と、上記のようなエ
チレン系共重合体組成物層とからなり、たとえば基材上
にエチレン系共重合体組成物を押出コーティングするこ
とにより得られる。このようにして形成された複合フィ
ルムでは、上記のエチレン系共重合体組成物層は、通常
シーラント層として機能する。
チレン系共重合体組成物層とからなり、たとえば基材上
にエチレン系共重合体組成物を押出コーティングするこ
とにより得られる。このようにして形成された複合フィ
ルムでは、上記のエチレン系共重合体組成物層は、通常
シーラント層として機能する。
【0068】基材としては、フィルム形成能を有するも
のであれば特に限定されず、任意の合成樹脂あるいは
紙、アルミニウム箔、セロハンなどを使用することがで
きる。このような合成樹脂としては、例えば、高密度ポ
リエチレン、中または低密度ポリエチレン、エチレン・
酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共
重合体、アイオノマー、ポリプロピレン、ポリ-1-ブテ
ン、ポリ-4-メチル-1-ペンテンなどのオレフィン系重合
体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリルなどビニ
ル系重合体;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン1
0、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、ポ
リメタキシリレンアジパミドなどのポリアミド;ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/
イソフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポ
リエステル;ポリビニルアルコール、エチレン・ビニル
アルコール共重合体、ポリカーボネートなどを挙げるこ
とができる。
のであれば特に限定されず、任意の合成樹脂あるいは
紙、アルミニウム箔、セロハンなどを使用することがで
きる。このような合成樹脂としては、例えば、高密度ポ
リエチレン、中または低密度ポリエチレン、エチレン・
酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共
重合体、アイオノマー、ポリプロピレン、ポリ-1-ブテ
ン、ポリ-4-メチル-1-ペンテンなどのオレフィン系重合
体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリルなどビニ
ル系重合体;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン1
0、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、ポ
リメタキシリレンアジパミドなどのポリアミド;ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/
イソフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポ
リエステル;ポリビニルアルコール、エチレン・ビニル
アルコール共重合体、ポリカーボネートなどを挙げるこ
とができる。
【0069】また基材が合成樹脂フィルム(シート)で
あるときには、この合成樹脂フィルムは、無配向であっ
てもよく一軸または二軸に延伸されていてもよい。これ
らの基材は用途、被包装物により適宜選択することがで
きる。たとえば被包装物が腐敗しやすい食品である場合
には、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ
エステルのような、透明性、剛性、ガス透過抵抗性の優
れた樹脂を用いることができる。被包装物が菓子あるい
は繊維製品などである場合には、透明性、剛性、水透過
抵抗性の良好なポリプロピレンなどを用いることが好ま
しい。
あるときには、この合成樹脂フィルムは、無配向であっ
てもよく一軸または二軸に延伸されていてもよい。これ
らの基材は用途、被包装物により適宜選択することがで
きる。たとえば被包装物が腐敗しやすい食品である場合
には、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ
エステルのような、透明性、剛性、ガス透過抵抗性の優
れた樹脂を用いることができる。被包装物が菓子あるい
は繊維製品などである場合には、透明性、剛性、水透過
抵抗性の良好なポリプロピレンなどを用いることが好ま
しい。
【0070】本発明に係る複合フィルムは、たとえば
(A)エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と、
(B)低密度ポリエチレンと、(C)ポリオレフィン用
結晶核剤とを、たとえばV−ブレンダー、リボンブレン
ダー、ヘンシエルミキサー、タンブラーブレンダーなど
で混合した後、基材上にT−ダイで押出コーティングす
る方法、あるいは(A)エチレン・α−オレフィン共重
合体と、(B)低密度ポリエチレンと、(C)ポリオレ
フィン用結晶核剤を前述の方法で混合した物を、押出機
を用いて160〜220℃の温度で溶融混練しながらペ
レットを作り、そのペレットをT−ダイで基材上に押出
コーティングする方法により製造することができる。
(A)エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と、
(B)低密度ポリエチレンと、(C)ポリオレフィン用
結晶核剤とを、たとえばV−ブレンダー、リボンブレン
ダー、ヘンシエルミキサー、タンブラーブレンダーなど
で混合した後、基材上にT−ダイで押出コーティングす
る方法、あるいは(A)エチレン・α−オレフィン共重
合体と、(B)低密度ポリエチレンと、(C)ポリオレ
フィン用結晶核剤を前述の方法で混合した物を、押出機
を用いて160〜220℃の温度で溶融混練しながらペ
レットを作り、そのペレットをT−ダイで基材上に押出
コーティングする方法により製造することができる。
【0071】また上記のように基材上にエチレン系共重
合体組成物を押出コーティングする際には、基材に直接
エチレン系共重合体組成物を押出コーティングしてもよ
く、また基材と該組成物との接着力を高めるために、基
材に予め公知の方法たとえば有機チタン系、ポリエチレ
ンイミン系、イソシアネート系などのアンカーコート剤
を塗布したり、あるいは接着性ポリオレフィン、高圧法
ポリエチレンなどの下貼樹脂層を設けた後にエチレン系
共重合体組成物を押出コーティングしてもよい。
合体組成物を押出コーティングする際には、基材に直接
エチレン系共重合体組成物を押出コーティングしてもよ
く、また基材と該組成物との接着力を高めるために、基
材に予め公知の方法たとえば有機チタン系、ポリエチレ
ンイミン系、イソシアネート系などのアンカーコート剤
を塗布したり、あるいは接着性ポリオレフィン、高圧法
ポリエチレンなどの下貼樹脂層を設けた後にエチレン系
共重合体組成物を押出コーティングしてもよい。
【0072】基材上にエチレン系共重合体組成物または
下貼樹脂を押出コーティングする際の加工温度(T−ダ
イ下の樹脂温度)は、基材とエチレン系共重合体組成
物、基材と下貼樹脂(接着性ポリオレフィン、高圧法ポ
リエチレンなど)、下貼樹脂とエチレン系共重合体組成
物との接着性およびラミネート製品のヒートシール性、
生産性を考慮して決められるが、好ましくは230〜3
30℃であり、より好ましくは280〜320℃、さら
に好ましくは285〜305℃である。
下貼樹脂を押出コーティングする際の加工温度(T−ダ
イ下の樹脂温度)は、基材とエチレン系共重合体組成
物、基材と下貼樹脂(接着性ポリオレフィン、高圧法ポ
リエチレンなど)、下貼樹脂とエチレン系共重合体組成
物との接着性およびラミネート製品のヒートシール性、
生産性を考慮して決められるが、好ましくは230〜3
30℃であり、より好ましくは280〜320℃、さら
に好ましくは285〜305℃である。
【0073】また基材と下貼樹脂、または基材とエチレ
ン系共重合体組成物と接着性を確保するために、T−ダ
イから押出した樹脂の溶融膜にオゾンを吹きかけて膜の
表面を強制酸化することも有効である。
ン系共重合体組成物と接着性を確保するために、T−ダ
イから押出した樹脂の溶融膜にオゾンを吹きかけて膜の
表面を強制酸化することも有効である。
【0074】押出コーティングは、好ましくは20〜3
00m/分、より好ましくは40〜200m/分の加工
速度で行なわれる。上記のような本発明に係る複合フィ
ルムのホットタック試験の値(剥離距離)は、たとえば
基材がナイロンフィルムである複合フィルムの場合に
は、通常50mm以下、好ましくは30mm以下であ
り、完全シール開始温度は通常125℃未満、好ましく
は120℃以下である。
00m/分、より好ましくは40〜200m/分の加工
速度で行なわれる。上記のような本発明に係る複合フィ
ルムのホットタック試験の値(剥離距離)は、たとえば
基材がナイロンフィルムである複合フィルムの場合に
は、通常50mm以下、好ましくは30mm以下であ
り、完全シール開始温度は通常125℃未満、好ましく
は120℃以下である。
【0075】
【発明の効果】本発明に係るエチレン系共重合体組成物
は、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体と、
(B)低密度ポリエチレンと、(C)ポリオレフィン用
結晶核剤とから形成されているので、結晶化温度が高
く、かつ結晶化速度が速く、しかも完全シール開始温度
が低く、ホットタック性に優れている。
は、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体と、
(B)低密度ポリエチレンと、(C)ポリオレフィン用
結晶核剤とから形成されているので、結晶化温度が高
く、かつ結晶化速度が速く、しかも完全シール開始温度
が低く、ホットタック性に優れている。
【0076】本発明に係る複合フィルムは、完全シール
開始温度が低く、ホットタック性に優れている。
開始温度が低く、ホットタック性に優れている。
【0077】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0078】なお、本明細書において完全シール開始温
度の測定およびホットタック試験は以下のようにして行
った。完全シール開始温度 テスター産業製ヒートシーラーを用いてヒートシールを
行った。複合フィルムを約120×120mm(2枚1
組)の大きさに切り出し、シール圧力2kg/cm2 、
シール時間1秒、シール幅5mmで複合フィルムの1辺
をヒートシールする。シールバーの設定温度は5℃きざ
みで変更しながら各温度でヒートシールした複合フィル
ムを作成する。ヒートシール部と直角に幅15mm×長
さ100mmの試験片を切り出し、インストロン型万能
材料試験機のエアチャックに、ヒートシール部の反対側
の2辺をセットする。チャック間距離30mm、引張速
度300mm/分で引張試験を行い、シール部が剥離せ
ずに、基材の一部が破断した時の、最も低いヒートシー
ル温度を完全シール開始温度とする。
度の測定およびホットタック試験は以下のようにして行
った。完全シール開始温度 テスター産業製ヒートシーラーを用いてヒートシールを
行った。複合フィルムを約120×120mm(2枚1
組)の大きさに切り出し、シール圧力2kg/cm2 、
シール時間1秒、シール幅5mmで複合フィルムの1辺
をヒートシールする。シールバーの設定温度は5℃きざ
みで変更しながら各温度でヒートシールした複合フィル
ムを作成する。ヒートシール部と直角に幅15mm×長
さ100mmの試験片を切り出し、インストロン型万能
材料試験機のエアチャックに、ヒートシール部の反対側
の2辺をセットする。チャック間距離30mm、引張速
度300mm/分で引張試験を行い、シール部が剥離せ
ずに、基材の一部が破断した時の、最も低いヒートシー
ル温度を完全シール開始温度とする。
【0079】ホットタック試験 長さ550mm×幅50mmの試験片を重ね合わせ、7
0℃から5℃きざみで130℃までの温度、幅10m
m、長さ30mmのシールバーにより、2kg/cm2
の圧力で1秒間シール後、除圧と同時に各試験片に45
gの荷重をかけてシール部を強制剥離し、剥離した距離
(mm)によりホットタック剥離強度の評価を行った。
すなわち剥離距離の短いものほどヒートシール直後の剥
離力に対する抵抗が大きく好ましい(ホットタック性に
優れる)。
0℃から5℃きざみで130℃までの温度、幅10m
m、長さ30mmのシールバーにより、2kg/cm2
の圧力で1秒間シール後、除圧と同時に各試験片に45
gの荷重をかけてシール部を強制剥離し、剥離した距離
(mm)によりホットタック剥離強度の評価を行った。
すなわち剥離距離の短いものほどヒートシール直後の剥
離力に対する抵抗が大きく好ましい(ホットタック性に
優れる)。
【0080】
【製造例1】エチレン・α−オレフィン共重合体(A-1)の製造 [触媒の調製]250℃で10時間乾燥したシリカ10
kgを154リットルのトルエンで懸濁状にした後、0
℃まで冷却した。その後、メチルアミノキサンのトルエ
ン溶液(Al=1.33mol/リットル)57.5リ
ットルを1時間で滴下した。この際、系内の温度を0℃
に保った。引続き0℃で30分間反応させ、次いで1.
5時間かけて95℃まで昇温し、その温度で20時間反
応させた。その後60℃まで降温し上澄液をデカンテー
ション法により除去した。このようにして得られた固体
成分をトルエンで2回洗浄した後、トルエン100リッ
トルで再懸濁化した。この系内へビス(1-メチル-3-n-
ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド
のトルエン溶液(Zr=27.0mmol/リットル)
16.8リットルを80℃で30分間かけて適下し、更
に80℃で2時間反応させた。その後、上澄液を除去
し、ヘキサンで2回洗浄することにより、1g当り3.
5mgのジルコニウムを含有する固体触媒を得た。
kgを154リットルのトルエンで懸濁状にした後、0
℃まで冷却した。その後、メチルアミノキサンのトルエ
ン溶液(Al=1.33mol/リットル)57.5リ
ットルを1時間で滴下した。この際、系内の温度を0℃
に保った。引続き0℃で30分間反応させ、次いで1.
5時間かけて95℃まで昇温し、その温度で20時間反
応させた。その後60℃まで降温し上澄液をデカンテー
ション法により除去した。このようにして得られた固体
成分をトルエンで2回洗浄した後、トルエン100リッ
トルで再懸濁化した。この系内へビス(1-メチル-3-n-
ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド
のトルエン溶液(Zr=27.0mmol/リットル)
16.8リットルを80℃で30分間かけて適下し、更
に80℃で2時間反応させた。その後、上澄液を除去
し、ヘキサンで2回洗浄することにより、1g当り3.
5mgのジルコニウムを含有する固体触媒を得た。
【0081】[予備重合触媒の調製]2.5molのト
リイソブチルアルミニウムを含有する87リットルのヘ
キサンに、上記で得られた固体触媒870gおよび1-ヘ
キセン260gを加え、35℃で5時間エチレンの予備
重合を行うことにより、固体触媒1g当り10gのポリ
エチレンが予備重合された予備重合触媒を得た。
リイソブチルアルミニウムを含有する87リットルのヘ
キサンに、上記で得られた固体触媒870gおよび1-ヘ
キセン260gを加え、35℃で5時間エチレンの予備
重合を行うことにより、固体触媒1g当り10gのポリ
エチレンが予備重合された予備重合触媒を得た。
【0082】[重合]連続式流動床気相重合装置を用
い、全圧20kg/cm2-G 、重合温度80℃でエチレ
ンと1-ヘキセンとの共重合を行った。上記で調製した予
備重合触媒をジルコニウム原子換算で0.045mmo
l/h、トリイソブチルアルミニウムを5mmol/h
の割合で連続的に供給し、重合の間一定のガス組成を維
持するためにエチレン、1-ヘキセン、水素、窒素を連続
的に供給した(ガス組成;1-ヘキセン/エチレン=0.
025、水素/エチレン=1.3×10-3、エチレン濃
度=70%)。
い、全圧20kg/cm2-G 、重合温度80℃でエチレ
ンと1-ヘキセンとの共重合を行った。上記で調製した予
備重合触媒をジルコニウム原子換算で0.045mmo
l/h、トリイソブチルアルミニウムを5mmol/h
の割合で連続的に供給し、重合の間一定のガス組成を維
持するためにエチレン、1-ヘキセン、水素、窒素を連続
的に供給した(ガス組成;1-ヘキセン/エチレン=0.
025、水素/エチレン=1.3×10-3、エチレン濃
度=70%)。
【0083】得られたエチレン・α−オレフィン共重合
体(A-1)の収量は、5.8kg/hrであり、密度が
0.921g/cm3 であり、MFRが11.5g/10
分であり、DSCにより測定した吸熱曲線の最大ピーク
位置の温度(Tm)が114.8℃であった。結果を表
1に示す。
体(A-1)の収量は、5.8kg/hrであり、密度が
0.921g/cm3 であり、MFRが11.5g/10
分であり、DSCにより測定した吸熱曲線の最大ピーク
位置の温度(Tm)が114.8℃であった。結果を表
1に示す。
【0084】
【製造例2】密度が0.905g/cm3 、MFRが1
0.9g/10分のエチレン・α−オレフィン共重合体と
なるようにガス組成を変更し、重合温度を70℃とした
以外は製造例1と同様にしてエチレン・α−オレフィン
共重合体(A-2)を製造した。結果を表1に示す。
0.9g/10分のエチレン・α−オレフィン共重合体と
なるようにガス組成を変更し、重合温度を70℃とした
以外は製造例1と同様にしてエチレン・α−オレフィン
共重合体(A-2)を製造した。結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】
【実施例1】エチレン系共重合体組成物の調製 前記製造例1で製造したエチレン・α−オレフィン共重
合体(A-1)80重量部、および密度が0.917g/
cm3 、MFRが3.0g/10分である高圧ラジカル法
低密度ポリエチレン(B-1)20重量部を溶融混練する
ことにより、表2に示すような組成物(C-1)を得た。
合体(A-1)80重量部、および密度が0.917g/
cm3 、MFRが3.0g/10分である高圧ラジカル法
低密度ポリエチレン(B-1)20重量部を溶融混練する
ことにより、表2に示すような組成物(C-1)を得た。
【0087】次に、前記組成物(C-1)100重量部に
対して、デヒドロアビエチン酸のカリウム・ナトリウム
塩(カルボキシル基の当量に対する、カリウム金属の当
量が15%、ナトリウム金属の当量が15%である金属
塩)を0.3重量部配合し、溶融混練によりペレット化
してエチレン系共重合体組成物(D-1)のペレットを得
た。
対して、デヒドロアビエチン酸のカリウム・ナトリウム
塩(カルボキシル基の当量に対する、カリウム金属の当
量が15%、ナトリウム金属の当量が15%である金属
塩)を0.3重量部配合し、溶融混練によりペレット化
してエチレン系共重合体組成物(D-1)のペレットを得
た。
【0088】基材の調製 厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム上へ、イソシ
アネート系アンカコート剤を塗布し、その上に前記と同
様の低密度ポリエチレン(B-1)を20μmの厚みでコ
ーティングして基材層としてのナイロンフィルム基材を
作製した。
アネート系アンカコート剤を塗布し、その上に前記と同
様の低密度ポリエチレン(B-1)を20μmの厚みでコ
ーティングして基材層としてのナイロンフィルム基材を
作製した。
【0089】押出コーティング 前記エチレン系共重合体組成物(D-1)のペレットを6
5mmφの押出機(設定温度:300C)で溶融後、幅
500mmのT−ダイにより、前記ナイロンフィルム基
材上に、30μm厚で押出コーティングした結果、膜厚
が均一なシーラント層を有する複合フィルムが得られ
た。得られた複合フィルムの性能試験を行った結果を表
3に示す。
5mmφの押出機(設定温度:300C)で溶融後、幅
500mmのT−ダイにより、前記ナイロンフィルム基
材上に、30μm厚で押出コーティングした結果、膜厚
が均一なシーラント層を有する複合フィルムが得られ
た。得られた複合フィルムの性能試験を行った結果を表
3に示す。
【0090】
【参考例1】実施例1においてエチレン系共重合体組成
物(D-1)のペレットを用いる代わりに、実施例1で製
造した組成物(C-1)のペレットを用いたこと以外は実
施例1と同様にして前記ナイロンフィルム基材上に組成
物(C-1)を30μm厚で押出コーティングした結果、
膜厚が均一なシーラント層を有する複合フィルムが得ら
れた。得られた複合フィルムの性能試験を行った結果を
表3に示す。
物(D-1)のペレットを用いる代わりに、実施例1で製
造した組成物(C-1)のペレットを用いたこと以外は実
施例1と同様にして前記ナイロンフィルム基材上に組成
物(C-1)を30μm厚で押出コーティングした結果、
膜厚が均一なシーラント層を有する複合フィルムが得ら
れた。得られた複合フィルムの性能試験を行った結果を
表3に示す。
【0091】
【実施例2】製造例2で製造したエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A-2)80重量部、および実施例1で用
いたものと同様の高圧ラジカル法低密度ポリエチレン
(B-1)20重量部を溶融混練することにより、表2に
示すような組成物(C-2)を得た。
ィン共重合体(A-2)80重量部、および実施例1で用
いたものと同様の高圧ラジカル法低密度ポリエチレン
(B-1)20重量部を溶融混練することにより、表2に
示すような組成物(C-2)を得た。
【0092】組成物(C-2)100重量部に対して、実
施例1で用いたものと同じデヒドロアビエチン酸のカリ
ウム・ナトリウム塩を0.3重量部配合し、溶融混練に
よりペレット化してエチレン系共重合体組成物(D-2)
のペレットを得た。
施例1で用いたものと同じデヒドロアビエチン酸のカリ
ウム・ナトリウム塩を0.3重量部配合し、溶融混練に
よりペレット化してエチレン系共重合体組成物(D-2)
のペレットを得た。
【0093】実施例1においてエチレン系共重合体組成
物(D-1)のペレットを用いる代わりに、前記エチレン
系共重合体組成物(D-2)のペレットを用いた以外は、
実施例1と同様にして、前記ナイロンフィルム基材上に
エチレン系共重合体組成物(D-2)を30μm厚で押出
コーティングした結果、膜厚が均一なシーラント層を有
する複合フィルムが得られた。得られた複合フィルムの
性能試験を行った結果を表3に示す。
物(D-1)のペレットを用いる代わりに、前記エチレン
系共重合体組成物(D-2)のペレットを用いた以外は、
実施例1と同様にして、前記ナイロンフィルム基材上に
エチレン系共重合体組成物(D-2)を30μm厚で押出
コーティングした結果、膜厚が均一なシーラント層を有
する複合フィルムが得られた。得られた複合フィルムの
性能試験を行った結果を表3に示す。
【0094】
【参考例2】実施例1においてエチレン系共重合体組成
物(D-1)のペレットを用いる代わりに、実施例2で製
造した組成物(C-2)のペレットを用いた以外は実施例
1と同様にして前記ナイロンフィルム基材上に組成物
(C-2)を30μm厚で押出コーティングした結果、膜
厚が均一なシーラント層を有する複合フィルムが得られ
た。得られた複合フィルムの性能試験を行った結果を表
3に示す。
物(D-1)のペレットを用いる代わりに、実施例2で製
造した組成物(C-2)のペレットを用いた以外は実施例
1と同様にして前記ナイロンフィルム基材上に組成物
(C-2)を30μm厚で押出コーティングした結果、膜
厚が均一なシーラント層を有する複合フィルムが得られ
た。得られた複合フィルムの性能試験を行った結果を表
3に示す。
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】
Claims (3)
- 【請求項1】(A)エチレンと炭素原子数が4〜20の
α−オレフィンとの共重合体であって(i)密度が0.
88〜0.95g/cm3 の範囲にあり、(ii)190
℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが1
〜50g/10分の範囲にあり、(iii)示差走査型熱量
計により測定した吸熱曲線における最大ピーク位置の温
度(Tm(℃))と密度(d(g/cm3 ))とが、 Tm<400×d−250 で示される関係を満たすエチレン・α−オレフィン共重
合体;99〜60重量部と、 (B)高圧ラジカル法により製造される低密度ポリエチ
レンであって(i)密度が0.91〜0.93g/cm
3 の範囲にあり、(ii)190℃、2.16kg荷重に
おけるメルトフローレートが0.1〜20g/10分の範
囲にある低密度ポリエチレン;1〜40重量部と、 (C)ポリオレフィン用結晶核剤;前記(A)エチレン
・α−オレフィン共重合体と(B)低密度ポリエチレン
との合計量100重量部に対して0.001〜5重量部
とからなり、(i)密度が0.88〜0.95g/cm
3 の範囲にあり、(ii)190℃、2.16kg荷重に
おけるメルトフローレートが1〜30g/10分の範囲に
あり、(iii)溶融張力が0.5〜10gの範囲にある
ことを特徴とする複合フィルム用エチレン系共重合体組
成物。 - 【請求項2】基材フィルムと、該基材フィルム上に形成
された請求項1に記載のエチレン系共重合体組成物層と
からなることを特徴とする複合フィルム。 - 【請求項3】前記基材フィルムが、ポリアミドフィルム
である請求項2に記載の複合フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8247096A JPH09272762A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 複合フィルム用エチレン系共重合体組成物および複合フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8247096A JPH09272762A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 複合フィルム用エチレン系共重合体組成物および複合フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272762A true JPH09272762A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13775405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8247096A Pending JPH09272762A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 複合フィルム用エチレン系共重合体組成物および複合フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09272762A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501986A (ja) * | 2000-06-22 | 2004-01-22 | エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク | メタロセンを用いて製造された極低密度ポリエチレン類 |
JP2006328121A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Tokyo Printing Ink Mfg Co Ltd | 造核剤含有ポリエチレン樹脂組成物及びその製造方法 |
JP2007084760A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Taihei Kagaku Seihin Kk | 離型フィルムおよびその製造方法 |
JP2012081615A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Japan Polyethylene Corp | 包装材料およびそれを用いた液体包装袋 |
JP2012139854A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Japan Polyethylene Corp | 包装材料およびそれを用いた液体包装袋 |
JP2015044907A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 三菱樹脂株式会社 | 樹脂組成物、該組成物を用いた包装用フィルム、多層フィルム、及び包装資材 |
JP2022043039A (ja) * | 2017-05-25 | 2022-03-15 | 出光ユニテック株式会社 | 樹脂組成物、フィルム、積層体、包装体、および包装体の製造方法 |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8247096A patent/JPH09272762A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501986A (ja) * | 2000-06-22 | 2004-01-22 | エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク | メタロセンを用いて製造された極低密度ポリエチレン類 |
JP2006328121A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Tokyo Printing Ink Mfg Co Ltd | 造核剤含有ポリエチレン樹脂組成物及びその製造方法 |
JP2007084760A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Taihei Kagaku Seihin Kk | 離型フィルムおよびその製造方法 |
JP4702788B2 (ja) * | 2005-09-26 | 2011-06-15 | 太平化学製品株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
JP2012081615A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Japan Polyethylene Corp | 包装材料およびそれを用いた液体包装袋 |
JP2012139854A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Japan Polyethylene Corp | 包装材料およびそれを用いた液体包装袋 |
JP2015044907A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 三菱樹脂株式会社 | 樹脂組成物、該組成物を用いた包装用フィルム、多層フィルム、及び包装資材 |
JP2022043039A (ja) * | 2017-05-25 | 2022-03-15 | 出光ユニテック株式会社 | 樹脂組成物、フィルム、積層体、包装体、および包装体の製造方法 |
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---|---|---|---|
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Effective date: 20040909 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20041112 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050518 |