JPH09272685A - エスカレータの踏段保守点検用運転装置 - Google Patents
エスカレータの踏段保守点検用運転装置Info
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- JPH09272685A JPH09272685A JP7858696A JP7858696A JPH09272685A JP H09272685 A JPH09272685 A JP H09272685A JP 7858696 A JP7858696 A JP 7858696A JP 7858696 A JP7858696 A JP 7858696A JP H09272685 A JPH09272685 A JP H09272685A
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- 238000012423 maintenance Methods 0.000 title claims description 51
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims abstract description 6
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 claims description 20
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 12
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- XQDQRCRASHAZBA-UHFFFAOYSA-N 2,4-dinitro-1-thiocyanatobenzene Chemical compound [O-][N+](=O)C1=CC=C(SC#N)C([N+]([O-])=O)=C1 XQDQRCRASHAZBA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エスカレータの各踏段の停止位置を常に一定
位置で停止させ全踏段の点検作業を容易にするエスカレ
ータの踏段保守点検用運転装置を提供する。 【解決手段】 操作釦がON状態の時に手動運転させる
回路を有するエスカレータにおいて、隣接する踏段1の
境目を検出する踏段検出器がエスカレータの走行路に設
けられ、踏段検出器は、上部ランディングプレート12
先端の櫛歯13に固定されるアーム15と、アーム15
の先端に固定された段差検出部14を有する。段差検出
部14には、上下移動可能に軸支され踏段1に常時接触
しながら回転する接触子40と、接触子40の高さ変位
で動作するスイッチが設けられ、エスカレータの下降運
転時に段差が生じると、接触子40が大きく上方に高さ
変位し段差検出部14のスイッチが動作して、前記回路
の割り込み停止回路は、この信号により操作釦がON状
態であってもエスカレータの運転を強制的に停止させ
る。
位置で停止させ全踏段の点検作業を容易にするエスカレ
ータの踏段保守点検用運転装置を提供する。 【解決手段】 操作釦がON状態の時に手動運転させる
回路を有するエスカレータにおいて、隣接する踏段1の
境目を検出する踏段検出器がエスカレータの走行路に設
けられ、踏段検出器は、上部ランディングプレート12
先端の櫛歯13に固定されるアーム15と、アーム15
の先端に固定された段差検出部14を有する。段差検出
部14には、上下移動可能に軸支され踏段1に常時接触
しながら回転する接触子40と、接触子40の高さ変位
で動作するスイッチが設けられ、エスカレータの下降運
転時に段差が生じると、接触子40が大きく上方に高さ
変位し段差検出部14のスイッチが動作して、前記回路
の割り込み停止回路は、この信号により操作釦がON状
態であってもエスカレータの運転を強制的に停止させ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエスカレータ運転装
置、特に踏段を正確に一段分ずつ移動させるエスカレー
タ運転装置に関する。
置、特に踏段を正確に一段分ずつ移動させるエスカレー
タ運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7には、従来のエスカレータの保守点
検作業の状況が示されている。図7に示すように、エス
カレータの踏段1を保守点検する場合、通常エスカレー
タの上部及び下部に設けられた上部機械室32と下部機
械室30に、それぞれ作業者が配置される。下部機械室
30に配置された下部作業者2は、下部機械室30に入
って踏段1の保守点検を行い、一方上部機械室32に配
置された上部作業者3は、上部機械室32付近に立って
踏段1の移動状況を見ながらエスカレータの運転作業を
行う。上部機械室32内には、エスカレータを手動運転
させるためのエスカレータの制御盤4が設けられ、この
制御盤4には、ケーブルを介してエスカレータ運転用の
ポータブル運転スイッチ5が接続される。また、上部機
械室32内には、エスカレータを運転するためのエスカ
レータの駆動機6が配置され、この駆動機6は、制御盤
4に電気的に接続されている。また、上述のポータブル
運転スイッチ5には、通常運転押し釦、下降方向押し
釦、上昇方向押し釦等の押し釦が設けられており、押し
釦を押し続けている間だけ、エスカレータを電動運転す
ることができるようになっている。
検作業の状況が示されている。図7に示すように、エス
カレータの踏段1を保守点検する場合、通常エスカレー
タの上部及び下部に設けられた上部機械室32と下部機
械室30に、それぞれ作業者が配置される。下部機械室
30に配置された下部作業者2は、下部機械室30に入
って踏段1の保守点検を行い、一方上部機械室32に配
置された上部作業者3は、上部機械室32付近に立って
踏段1の移動状況を見ながらエスカレータの運転作業を
行う。上部機械室32内には、エスカレータを手動運転
させるためのエスカレータの制御盤4が設けられ、この
制御盤4には、ケーブルを介してエスカレータ運転用の
ポータブル運転スイッチ5が接続される。また、上部機
械室32内には、エスカレータを運転するためのエスカ
レータの駆動機6が配置され、この駆動機6は、制御盤
4に電気的に接続されている。また、上述のポータブル
運転スイッチ5には、通常運転押し釦、下降方向押し
釦、上昇方向押し釦等の押し釦が設けられており、押し
釦を押し続けている間だけ、エスカレータを電動運転す
ることができるようになっている。
【0003】また、踏段1は、図8に示すように、例え
ば縦断面が略三角形のフレーム11を有し、フレーム1
1の上面に踏段板7が配置され、前面にはライザー部8
が設けられている。また、フレーム11の後端には、駆
動ローラ9が設けられ、駆動ローラ9は、駆動機6によ
り駆動される駆動チェーン(図示せず)に固定される。
従って、駆動チェーンの移動に連動して踏段1が移動す
る。また、フレーム11の前面下方端には、踏段1に固
定されて従動する追従ローラ10が設けられている。
ば縦断面が略三角形のフレーム11を有し、フレーム1
1の上面に踏段板7が配置され、前面にはライザー部8
が設けられている。また、フレーム11の後端には、駆
動ローラ9が設けられ、駆動ローラ9は、駆動機6によ
り駆動される駆動チェーン(図示せず)に固定される。
従って、駆動チェーンの移動に連動して踏段1が移動す
る。また、フレーム11の前面下方端には、踏段1に固
定されて従動する追従ローラ10が設けられている。
【0004】上記踏段板7とライザー部8は、通常上下
の機械室30,32に入らずとも点検が可能であるが、
踏段1個々の駆動ローラ9の軸受けの状態や追従ローラ
10のタイヤは、上から見られないため、エスカレータ
の上部機械室32又は下部機械室30内に入って点検し
なければならない。但し、上述したように、上部機械室
32には、駆動機6や制御盤4等が配置されているため
に空間が狭い。そこで、通常は、下部機械室30に作業
者2が入って、踏段1の点検を行っている。
の機械室30,32に入らずとも点検が可能であるが、
踏段1個々の駆動ローラ9の軸受けの状態や追従ローラ
10のタイヤは、上から見られないため、エスカレータ
の上部機械室32又は下部機械室30内に入って点検し
なければならない。但し、上述したように、上部機械室
32には、駆動機6や制御盤4等が配置されているため
に空間が狭い。そこで、通常は、下部機械室30に作業
者2が入って、踏段1の点検を行っている。
【0005】次に、図7及び図8を用いて、エスカレー
タの踏段の保守点検作業について説明する。
タの踏段の保守点検作業について説明する。
【0006】上部作業者3は、ポータブル運転スイッチ
5のケーブルを上部機械室32の制御盤4に設けられた
コネクタに接続し、その後上部機械室32付近に立っ
て、ポータブル運転スイッチ5の上述の押し釦を押し
て、手動でエスカレータを走行させる。通常、エスカレ
ータの手動運転の場合には、ポータブル運転スイッチ5
の運転押し釦を押しながら、更に上昇方向押し釦又は下
降方向押し釦のいずれかを押すことにより、その2つの
押し釦が押され続けている間だけ、所望の方向に踏段1
が移動するようになっている。但し、通常は、下部作業
者2の点検のし易さ、作業の安全性等を勘案して、下降
方向にエスカレータを走行させている。
5のケーブルを上部機械室32の制御盤4に設けられた
コネクタに接続し、その後上部機械室32付近に立っ
て、ポータブル運転スイッチ5の上述の押し釦を押し
て、手動でエスカレータを走行させる。通常、エスカレ
ータの手動運転の場合には、ポータブル運転スイッチ5
の運転押し釦を押しながら、更に上昇方向押し釦又は下
降方向押し釦のいずれかを押すことにより、その2つの
押し釦が押され続けている間だけ、所望の方向に踏段1
が移動するようになっている。但し、通常は、下部作業
者2の点検のし易さ、作業の安全性等を勘案して、下降
方向にエスカレータを走行させている。
【0007】一方、下部機械室30内には、下部作業者
2が位置し、下部作業者2の合図に応じて、上部作業者
3がエスカレータを走行させて踏段1を一段ずつ移動さ
せていた。
2が位置し、下部作業者2の合図に応じて、上部作業者
3がエスカレータを走行させて踏段1を一段ずつ移動さ
せていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】踏段1の個々の駆動ロ
ーラ9を点検する場合、下部機械室30内において各駆
動ローラ9が常に点検しやすい位置に停止するように、
踏段1を移動させる必要がある。
ーラ9を点検する場合、下部機械室30内において各駆
動ローラ9が常に点検しやすい位置に停止するように、
踏段1を移動させる必要がある。
【0009】しかしながら、ポータブル運転スイッチ5
の操作により一回で上記点検位置にエスカレータを停止
させるためには、ポータブル運転スイッチ5の操作に相
当な熟練を要する。一方、一回で所定の位置に停止でき
なかった場合には、上昇又は下降方向に小刻みにエスカ
レータの運転を繰り返えし、停止位置を微調整する必要
がある。従って、煩雑な作業となるばかりでなく、保守
点検作業時間もかさむという問題があった。
の操作により一回で上記点検位置にエスカレータを停止
させるためには、ポータブル運転スイッチ5の操作に相
当な熟練を要する。一方、一回で所定の位置に停止でき
なかった場合には、上昇又は下降方向に小刻みにエスカ
レータの運転を繰り返えし、停止位置を微調整する必要
がある。従って、煩雑な作業となるばかりでなく、保守
点検作業時間もかさむという問題があった。
【0010】本発明は上記従来の課題に鑑みたものであ
り、その目的は、エスカレータの踏段を一定量移動させ
て自動停止させることにより、各踏段の停止位置を常に
一定位置にして全踏段の点検作業を容易にするエスカレ
ータの踏段保守点検用運転装置を提供することである。
り、その目的は、エスカレータの踏段を一定量移動させ
て自動停止させることにより、各踏段の停止位置を常に
一定位置にして全踏段の点検作業を容易にするエスカレ
ータの踏段保守点検用運転装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係るエスカレータの踏段保守点検
用運転装置は、以下の特徴を有する。
するために、本発明に係るエスカレータの踏段保守点検
用運転装置は、以下の特徴を有する。
【0012】(1)操作釦がON状態の時にエスカレー
タを手動運転させる手動運転回路を有するエスカレータ
において、隣接する踏段の境目を検出する踏段検出器が
エスカレータの走行路に設けられ、前記手動運転回路
は、更に前記操作釦がON状態であっても前記踏段検出
器からの境目検出信号によって、エスカレータの運転を
強制的に停止させる割り込み停止回路と、割り込み停止
を解除するリセット回路と、を有する。
タを手動運転させる手動運転回路を有するエスカレータ
において、隣接する踏段の境目を検出する踏段検出器が
エスカレータの走行路に設けられ、前記手動運転回路
は、更に前記操作釦がON状態であっても前記踏段検出
器からの境目検出信号によって、エスカレータの運転を
強制的に停止させる割り込み停止回路と、割り込み停止
を解除するリセット回路と、を有する。
【0013】従って、操作釦によりエスカレータを手動
操作中に、踏段検出器が踏段の境目を検出した場合に
は、操作釦がON状態であっても割り込み停止回路によ
って強制的にエスカレータの運転を停止させることがで
きる。このため、確実に一段分だけ踏段を移動させてエ
スカレータの運転を停止させることができる。また、リ
セット回路を動作させ、割り込み停止を解除させれば、
再度エスカレータを運転させ踏段を移動させて、保守点
検作業を続行することができる。これにより、操作釦に
熟練した作業者でなくとも、容易にかつ確実に一段分だ
け踏段を移動させることができる。また、従来のように
二人以上の作業者で保守点検作業を行う必要がなくな
り、場合によっては一人で作業を行うことができる。
操作中に、踏段検出器が踏段の境目を検出した場合に
は、操作釦がON状態であっても割り込み停止回路によ
って強制的にエスカレータの運転を停止させることがで
きる。このため、確実に一段分だけ踏段を移動させてエ
スカレータの運転を停止させることができる。また、リ
セット回路を動作させ、割り込み停止を解除させれば、
再度エスカレータを運転させ踏段を移動させて、保守点
検作業を続行することができる。これにより、操作釦に
熟練した作業者でなくとも、容易にかつ確実に一段分だ
け踏段を移動させることができる。また、従来のように
二人以上の作業者で保守点検作業を行う必要がなくな
り、場合によっては一人で作業を行うことができる。
【0014】(2)上記(1)に記載のエスカレータの
踏段保守点検用運転装置において、前記踏段検出器は、
上部ランディングプレートに固定されるアームと、前記
アームの先端に固定された段差検出部と、を有し、前記
段差検出部には、上下移動可能に軸支され踏段に常時接
触しながら回転する接触子と、前記接触子の高さ変位で
動作するスイッチと、が設けられている。
踏段保守点検用運転装置において、前記踏段検出器は、
上部ランディングプレートに固定されるアームと、前記
アームの先端に固定された段差検出部と、を有し、前記
段差検出部には、上下移動可能に軸支され踏段に常時接
触しながら回転する接触子と、前記接触子の高さ変位で
動作するスイッチと、が設けられている。
【0015】従って、例えばエスカレータが下降方向に
運転した場合、接触子は、常時踏段に接触しながら徐々
に下方に高さ変位していく。そして、ある時点で隣接す
る踏段同士に段差が生じると、接触子は持ち上げられ上
方に大きく高さ変位する。この時、段差検出部のスイッ
チが動作するように構成されているので、確実に踏段の
境目を検出することができる。
運転した場合、接触子は、常時踏段に接触しながら徐々
に下方に高さ変位していく。そして、ある時点で隣接す
る踏段同士に段差が生じると、接触子は持ち上げられ上
方に大きく高さ変位する。この時、段差検出部のスイッ
チが動作するように構成されているので、確実に踏段の
境目を検出することができる。
【0016】(3)上記(2)に記載のエスカレータの
踏段保守点検用運転装置において、前記アームは、伸縮
自在である。
踏段保守点検用運転装置において、前記アームは、伸縮
自在である。
【0017】従って、アームの長さを変えることによっ
て、踏段の停止位置を微調整することができる。例え
ば、アームの長さを通常より長めに設定することによっ
て、踏段の停止位置が通常より下側に移動し、アームの
長さを短めに設定すれば、踏段の停止位置を通常より上
側に移動させることができる。これにより、一度アーム
の長さを設定すれば、一連の保守移転作業時において、
作業者が作業しやすい最適位置に踏段を停止させること
ができる。
て、踏段の停止位置を微調整することができる。例え
ば、アームの長さを通常より長めに設定することによっ
て、踏段の停止位置が通常より下側に移動し、アームの
長さを短めに設定すれば、踏段の停止位置を通常より上
側に移動させることができる。これにより、一度アーム
の長さを設定すれば、一連の保守移転作業時において、
作業者が作業しやすい最適位置に踏段を停止させること
ができる。
【0018】(4)上記(1)に記載のエスカレータの
踏段保守点検用運転装置において、前記踏段検出器は、
踏段の両側に設けられた左右のスカートガードに配置さ
れた一対の光学センサである。
踏段保守点検用運転装置において、前記踏段検出器は、
踏段の両側に設けられた左右のスカートガードに配置さ
れた一対の光学センサである。
【0019】従って、踏段検出器である一対の光学セン
サが、左右のスカートガードに常時内装されていれば、
保守点検作業の度に踏段検出器をエスカレータに装着す
る手間が省け、作業効率が向上する。
サが、左右のスカートガードに常時内装されていれば、
保守点検作業の度に踏段検出器をエスカレータに装着す
る手間が省け、作業効率が向上する。
【0020】(5)上記(1)に記載の手動運転回路の
割り込み停止回路は、前記踏段検出器からの境目検出信
号を受けてから所定時間後にエスカレータの運転を強制
的に停止させる。
割り込み停止回路は、前記踏段検出器からの境目検出信
号を受けてから所定時間後にエスカレータの運転を強制
的に停止させる。
【0021】従って、上記所定時間を調整することによ
り、踏段の停止位置を微調整することができる。例え
ば、上記所定時間を通常より長めに設定することによっ
て、踏段の停止位置が通常より下側に移動し、上記所定
時間を短めに設定すれば、踏段の停止位置を通常より上
側に移動させることができる。これにより、一度アーム
の長さを設定すれば、一連の保守移転作業時において、
作業者が作業しやすい最適位置に踏段を停止させること
ができる。
り、踏段の停止位置を微調整することができる。例え
ば、上記所定時間を通常より長めに設定することによっ
て、踏段の停止位置が通常より下側に移動し、上記所定
時間を短めに設定すれば、踏段の停止位置を通常より上
側に移動させることができる。これにより、一度アーム
の長さを設定すれば、一連の保守移転作業時において、
作業者が作業しやすい最適位置に踏段を停止させること
ができる。
【0022】(6)上記(1)に記載のエスカレータの
踏段保守点検用運転装置において、前記手動運転回路
は、更に上昇方向へのエスカレータの運転を禁止する上
昇運転禁止回路を有する。
踏段保守点検用運転装置において、前記手動運転回路
は、更に上昇方向へのエスカレータの運転を禁止する上
昇運転禁止回路を有する。
【0023】通常、エスカレータの下部機械室内にて踏
段の保守点検を行うが、その際、下部作業者の作業の安
全性に鑑みて、一般にはエスカレータを下降方向に運転
させる。上記構成によれば、手動運転回路に上昇方向へ
のエスカレータの運転を禁止する禁止回路が設けられて
いるので、誤って上昇方向の操作釦を操作したとして
も、エスカレータが上昇方向に運転することがない。こ
のため、更に作業安全性が向上する。
段の保守点検を行うが、その際、下部作業者の作業の安
全性に鑑みて、一般にはエスカレータを下降方向に運転
させる。上記構成によれば、手動運転回路に上昇方向へ
のエスカレータの運転を禁止する禁止回路が設けられて
いるので、誤って上昇方向の操作釦を操作したとして
も、エスカレータが上昇方向に運転することがない。こ
のため、更に作業安全性が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を説明する。
態を説明する。
【0025】第1実施形態.図1及び図2を用いて、第
1実施形態のエスカレータの踏段保守点検用運転装置に
ついて説明する。尚、上述した従来のエスカレータの構
成と同様の構成要件には、同一の符号を付しその説明を
省略する。
1実施形態のエスカレータの踏段保守点検用運転装置に
ついて説明する。尚、上述した従来のエスカレータの構
成と同様の構成要件には、同一の符号を付しその説明を
省略する。
【0026】図1に示すように、エスカレータの走行路
には、隣接する踏段1の境目を検出する踏段検出器が設
けられている。本実施形態の踏段検出器は、上部ランデ
ィングプレート12先端に固定されるアーム15と、ア
ーム15の先端に固定された段差検出部14とを有す
る。そして、この段差検出部14には、上下移動可能に
軸支され踏段1に常時接触しながら回転する接触子40
と、接触子40の高さ変位で動作するスイッチ(図示せ
ず)とが設けられている。従って、例えばエスカレータ
が下降方向に運転した場合、接触子40は、徐々に下方
に高さ変位していく。そして、ある時点で隣接する踏段
1同士に段差が生じると、接触子40は持ち上げられ上
方に大きく高さ変位する。この時、段差検出部14のス
イッチが動作するので、確実に踏段1の境目を検出する
ことができ、また後述する図2のシーケンス回路の接点
14BをOFFして、強制的にエスカレータの運転を割
り込み停止させることができる。
には、隣接する踏段1の境目を検出する踏段検出器が設
けられている。本実施形態の踏段検出器は、上部ランデ
ィングプレート12先端に固定されるアーム15と、ア
ーム15の先端に固定された段差検出部14とを有す
る。そして、この段差検出部14には、上下移動可能に
軸支され踏段1に常時接触しながら回転する接触子40
と、接触子40の高さ変位で動作するスイッチ(図示せ
ず)とが設けられている。従って、例えばエスカレータ
が下降方向に運転した場合、接触子40は、徐々に下方
に高さ変位していく。そして、ある時点で隣接する踏段
1同士に段差が生じると、接触子40は持ち上げられ上
方に大きく高さ変位する。この時、段差検出部14のス
イッチが動作するので、確実に踏段1の境目を検出する
ことができ、また後述する図2のシーケンス回路の接点
14BをOFFして、強制的にエスカレータの運転を割
り込み停止させることができる。
【0027】次に、図2を用いて、本実施形態のエスカ
レータの踏段保守点検用運転装置のシーケンス回路につ
いて説明する。
レータの踏段保守点検用運転装置のシーケンス回路につ
いて説明する。
【0028】図2に示すシーケンス回路における運転押
し釦16と下降方向押し釦17は、図7に示すポータブ
ル運転スイッチ5に設けられている操作釦である。ま
た、特殊運転スイッチ18は、エスカレータの上部又は
下部機械室に設けられ、更に、接点14Bは、図1の段
差検出部14のスイッチの接点である。また、接点RB
Bは、リレーコイルRBが付勢されると閉路する接点で
ある。接点RDNBは、下降運転用リレーコイルRDN
が付勢されると閉路する接点であり、接点RDNCは、
下降運転用リレーコイルRDNが付勢されると開路する
接点である。更に、接点RDNTBは、タイムリレーコ
イルRDNTが付勢されると開路する接点であり、タイ
ムリレーコイルRDNTは、タイムリレーコイルRDN
と並列に接続されている。接点RTBと接点RTCは、
タイムリレーコイルRTが付勢されると閉路する接点で
ある。また、タイムリレーコイルRDNは、エスカレー
タを駆動させる回路(図示せず)にも接続されており、
図2のシーケンス回路においてタイムリレーコイルRD
Nが付勢されている間は、エスカレータが下降運転す
る。 次に、本実施形態のシーケンス回路の動作につい
て、図2を用いて説明する。 まず、作業者は、上部又
は下部機械室の特殊運転スイッチ18を操作して閉路す
る。この時、下降運転用リレーコイルRDNとタイムリ
レーコイルRDNTは、付勢されていないので、接点R
DNCと接点RDNTBは閉路する。この接点RDNC
が閉路すると、タイムリレーコイルRTが付勢され、接
点RTBと接点RTCは閉路する。
し釦16と下降方向押し釦17は、図7に示すポータブ
ル運転スイッチ5に設けられている操作釦である。ま
た、特殊運転スイッチ18は、エスカレータの上部又は
下部機械室に設けられ、更に、接点14Bは、図1の段
差検出部14のスイッチの接点である。また、接点RB
Bは、リレーコイルRBが付勢されると閉路する接点で
ある。接点RDNBは、下降運転用リレーコイルRDN
が付勢されると閉路する接点であり、接点RDNCは、
下降運転用リレーコイルRDNが付勢されると開路する
接点である。更に、接点RDNTBは、タイムリレーコ
イルRDNTが付勢されると開路する接点であり、タイ
ムリレーコイルRDNTは、タイムリレーコイルRDN
と並列に接続されている。接点RTBと接点RTCは、
タイムリレーコイルRTが付勢されると閉路する接点で
ある。また、タイムリレーコイルRDNは、エスカレー
タを駆動させる回路(図示せず)にも接続されており、
図2のシーケンス回路においてタイムリレーコイルRD
Nが付勢されている間は、エスカレータが下降運転す
る。 次に、本実施形態のシーケンス回路の動作につい
て、図2を用いて説明する。 まず、作業者は、上部又
は下部機械室の特殊運転スイッチ18を操作して閉路す
る。この時、下降運転用リレーコイルRDNとタイムリ
レーコイルRDNTは、付勢されていないので、接点R
DNCと接点RDNTBは閉路する。この接点RDNC
が閉路すると、タイムリレーコイルRTが付勢され、接
点RTBと接点RTCは閉路する。
【0029】次に、上部作業者3(図7に示す)が、エ
スカレータを下降運転させるために、ポータブル運転ス
イッチ5(図7に示す)の運転押し釦16と下降方向押
し釦17を同時に押すことによって、回路が閉路する。
これによって、リレーコイルRBが付勢され、接点RB
Bが閉路する。従って、運転押し釦16、接点RBB、
接点RTCを経由して下降運転用リレーRDNとタイム
リレーコイルRDNTが付勢され、下降運転用リレーR
DNに別途接続されているエスカレータの駆動回路によ
って、エスカレータが下降運転を開始する。また、タイ
ムリレーコイルRDNTが付勢されることによって、接
点RDNTBが開路して、リレーコイルRBが消勢さ
れ、接点RBBが開路する。しかし、運転押し釦16、
接点RDNB、接点RTCを経由して、下降運転用リレ
ーRDNとタイムリレーコイルRDNTの付勢状態は継
続し、エスカレータは下降運転し続ける。
スカレータを下降運転させるために、ポータブル運転ス
イッチ5(図7に示す)の運転押し釦16と下降方向押
し釦17を同時に押すことによって、回路が閉路する。
これによって、リレーコイルRBが付勢され、接点RB
Bが閉路する。従って、運転押し釦16、接点RBB、
接点RTCを経由して下降運転用リレーRDNとタイム
リレーコイルRDNTが付勢され、下降運転用リレーR
DNに別途接続されているエスカレータの駆動回路によ
って、エスカレータが下降運転を開始する。また、タイ
ムリレーコイルRDNTが付勢されることによって、接
点RDNTBが開路して、リレーコイルRBが消勢さ
れ、接点RBBが開路する。しかし、運転押し釦16、
接点RDNB、接点RTCを経由して、下降運転用リレ
ーRDNとタイムリレーコイルRDNTの付勢状態は継
続し、エスカレータは下降運転し続ける。
【0030】一方、エスカレータの下降運転によって、
踏段1が下降し、踏段1に常時接触する接触子40は下
方に変位する。従って、段差検出部14のスイッチの接
点14Bは閉路し、その後、予め設定されていた所定時
限が経過すると、タイムリレーコイルRTが消勢し、接
点RTBと接点RTCが開路し、下降運転用リレーRD
NとタイムリレーコイルRDNTは、運転押し釦16と
接点RDNBと接点14Bを経由して付勢状態が継続
し、エスカレータは下降運転を継続する。
踏段1が下降し、踏段1に常時接触する接触子40は下
方に変位する。従って、段差検出部14のスイッチの接
点14Bは閉路し、その後、予め設定されていた所定時
限が経過すると、タイムリレーコイルRTが消勢し、接
点RTBと接点RTCが開路し、下降運転用リレーRD
NとタイムリレーコイルRDNTは、運転押し釦16と
接点RDNBと接点14Bを経由して付勢状態が継続
し、エスカレータは下降運転を継続する。
【0031】そして、ある時点で隣接する踏段1同士に
段差が生じると、接触子40が持ち上げられ、上方に大
きく高さ変位する。これにより、段差検出部14のスイ
ッチの接点14Bが開路する。これにより、下降運転用
リレーRDNとタイムリレーコイルRDNTが消勢さ
れ、運転押し釦16及び下降方向押し釦17を押してい
ても、エスカレータの下降運転は強制的に割り込み停止
される。
段差が生じると、接触子40が持ち上げられ、上方に大
きく高さ変位する。これにより、段差検出部14のスイ
ッチの接点14Bが開路する。これにより、下降運転用
リレーRDNとタイムリレーコイルRDNTが消勢さ
れ、運転押し釦16及び下降方向押し釦17を押してい
ても、エスカレータの下降運転は強制的に割り込み停止
される。
【0032】これによって、上部作業者3(図7に示
す)は、踏段1が一段分移動したことを認知し、運転押
し釦16と下降方向押し釦17の押圧を解除する。これ
により、エスカレータの運転は、確実に停止されると共
に、タイムリレーRDNTの所定の時限、例えば1分
が、経過すると、接点RDNTBが閉路し、図2のシー
ケンス回路はリセット状態になり、割り込み停止が解除
される。また、下部作業者2が一段分の踏段1を点検し
た後、下降運転再開の合図を出した場合には、上部作業
者3は、再度運転押し釦16と下降方向押し釦17の押
すことによって、上述同様の動作でエスカレータの下降
運転を行うことができる。
す)は、踏段1が一段分移動したことを認知し、運転押
し釦16と下降方向押し釦17の押圧を解除する。これ
により、エスカレータの運転は、確実に停止されると共
に、タイムリレーRDNTの所定の時限、例えば1分
が、経過すると、接点RDNTBが閉路し、図2のシー
ケンス回路はリセット状態になり、割り込み停止が解除
される。また、下部作業者2が一段分の踏段1を点検し
た後、下降運転再開の合図を出した場合には、上部作業
者3は、再度運転押し釦16と下降方向押し釦17の押
すことによって、上述同様の動作でエスカレータの下降
運転を行うことができる。
【0033】従って、エスカレータ操作に熟練していな
い作業者が操作を行ったとしても、確実に一回で一段分
だけ踏段を移動させてエスカレータの運転を停止させる
ことができ、保守点検作業の効率が向上する。
い作業者が操作を行ったとしても、確実に一回で一段分
だけ踏段を移動させてエスカレータの運転を停止させる
ことができ、保守点検作業の効率が向上する。
【0034】第2実施形態.図3を用いて、第2実施形
態のエスカレータの踏段保守点検用運転装置の踏段検出
器について説明する。尚、上述した従来のエスカレータ
及び第1実施形態の構成と同様の構成要件には、同一の
符号を付しその説明を省略する。
態のエスカレータの踏段保守点検用運転装置の踏段検出
器について説明する。尚、上述した従来のエスカレータ
及び第1実施形態の構成と同様の構成要件には、同一の
符号を付しその説明を省略する。
【0035】第1実施形態の踏段検出器では、アーム1
5の長さが一定であるが(図1に図示されている)、本
実施形態の踏段検出器はアームが伸縮自在に形成されて
いる。 すなわち、図3に示すように、段差検出部14
には、中空である収納筒15Cが固定されており、上部
ランディングプレートに固定されるアーム15Bは、固
定ボルト15Fによってこの収納筒15Cの内部に摺動
可能に取り付けられる。また、アーム15Bの上部ラン
ディングプレート側には、例えば櫛歯の取り付け部分に
固定するための取り付け穴15Dが設けられている。
5の長さが一定であるが(図1に図示されている)、本
実施形態の踏段検出器はアームが伸縮自在に形成されて
いる。 すなわち、図3に示すように、段差検出部14
には、中空である収納筒15Cが固定されており、上部
ランディングプレートに固定されるアーム15Bは、固
定ボルト15Fによってこの収納筒15Cの内部に摺動
可能に取り付けられる。また、アーム15Bの上部ラン
ディングプレート側には、例えば櫛歯の取り付け部分に
固定するための取り付け穴15Dが設けられている。
【0036】従って、固定ボルト15Fを緩めて収納筒
15Cより突出するアーム15Bの長さを変えることに
よって、踏段の停止位置を微調整することができる。例
えば踏段検出部14を踏段の適当な位置に仮設定してか
ら、上述の第1実施形態の特殊運転を行い、そのときの
踏段の停止位置を確認する。そして、踏段の停止位置を
もう少し下側で停止させたい場合には、固定ボルト15
Fを一旦緩めて、その距離分だけアーム15Bを収納筒
15Cより突出させることによって、アーム15Bの延
ばした長さ分だけ接触子40の動作位置をエスカレータ
の下側に移動させ、踏段の停止位置を下側に移動させる
ことができる。一方、アーム15Bの長さを短めに設定
すれば、踏段の停止位置を仮設定時より上側に移動させ
ることができる。これにより、一度アームの長さを設定
すれば、一連の保守移転作業時において、作業者が作業
しやすい最適位置に踏段を停止させることができる。
15Cより突出するアーム15Bの長さを変えることに
よって、踏段の停止位置を微調整することができる。例
えば踏段検出部14を踏段の適当な位置に仮設定してか
ら、上述の第1実施形態の特殊運転を行い、そのときの
踏段の停止位置を確認する。そして、踏段の停止位置を
もう少し下側で停止させたい場合には、固定ボルト15
Fを一旦緩めて、その距離分だけアーム15Bを収納筒
15Cより突出させることによって、アーム15Bの延
ばした長さ分だけ接触子40の動作位置をエスカレータ
の下側に移動させ、踏段の停止位置を下側に移動させる
ことができる。一方、アーム15Bの長さを短めに設定
すれば、踏段の停止位置を仮設定時より上側に移動させ
ることができる。これにより、一度アームの長さを設定
すれば、一連の保守移転作業時において、作業者が作業
しやすい最適位置に踏段を停止させることができる。
【0037】第3実施形態.図4及び図5を用いて、第
3実施形態のエスカレータの踏段保守点検用運転装置に
ついて説明する。尚、上述した従来のエスカレータ及び
第1実施形態の構成と同様の構成要件には、同一の符号
を付しその説明を省略する。
3実施形態のエスカレータの踏段保守点検用運転装置に
ついて説明する。尚、上述した従来のエスカレータ及び
第1実施形態の構成と同様の構成要件には、同一の符号
を付しその説明を省略する。
【0038】第1実施形態の踏段検出器では、踏段検出
用の機械スイッチを用いていたが(図1に図示されてい
る)、本実施形態の踏段検出器は、図4に示すように、
踏段1の両側に設けられた左右のスカートガード19に
常時内装された一対の光学センサ20である。そして、
この光学センサ20は、踏段1の通過の際に一方の投光
部の光が他方の受光部に到達したとき、隣接する踏段1
の境目であることを検出するものである。尚、光学セン
サ20として光電センサを用いることができる。
用の機械スイッチを用いていたが(図1に図示されてい
る)、本実施形態の踏段検出器は、図4に示すように、
踏段1の両側に設けられた左右のスカートガード19に
常時内装された一対の光学センサ20である。そして、
この光学センサ20は、踏段1の通過の際に一方の投光
部の光が他方の受光部に到達したとき、隣接する踏段1
の境目であることを検出するものである。尚、光学セン
サ20として光電センサを用いることができる。
【0039】従って、踏段検出器である一対の光学セン
サ20が、左右のスカートガード19に常時内装されて
いれば、第1実施形態のように保守点検作業の度に踏段
検出器をエスカレータに装着する手間が省け、作業効率
が向上する。また、駅舎等に見られるエスカレータで上
下の乗降部の踏段の水平距離の長いものに対して、第1
及び第2実施形態の踏段検出器では相当長いアームが必
要となるが、本実施形態の場合には、アームが不要であ
るため、好適な位置に光学センサを内装すれば、容易に
対応することができる。
サ20が、左右のスカートガード19に常時内装されて
いれば、第1実施形態のように保守点検作業の度に踏段
検出器をエスカレータに装着する手間が省け、作業効率
が向上する。また、駅舎等に見られるエスカレータで上
下の乗降部の踏段の水平距離の長いものに対して、第1
及び第2実施形態の踏段検出器では相当長いアームが必
要となるが、本実施形態の場合には、アームが不要であ
るため、好適な位置に光学センサを内装すれば、容易に
対応することができる。
【0040】次に、本実施形態のシーケンス回路の動作
について、図5を用いて説明する。尚、図2の構成と同
様の構成要件には、同一の符号を付しその説明を省略す
る。図5において、接点20B及び接点20Cは、光学
センサ20が踏段の境目を検出したときに開路する接点
である。更に、本実施形態では、時限調整の可能なタイ
ムリレーコイルRDTを設け、このタイムリレーコイル
RDTが消勢すると、接点RDTBは開路するようにし
ている。
について、図5を用いて説明する。尚、図2の構成と同
様の構成要件には、同一の符号を付しその説明を省略す
る。図5において、接点20B及び接点20Cは、光学
センサ20が踏段の境目を検出したときに開路する接点
である。更に、本実施形態では、時限調整の可能なタイ
ムリレーコイルRDTを設け、このタイムリレーコイル
RDTが消勢すると、接点RDTBは開路するようにし
ている。
【0041】まず、作業者は、上部又は下部機械室の特
殊運転スイッチ18を操作して閉路する。この時、下降
運転用リレーコイルRDNとタイムリレーコイルRDN
TとタイムリレーコイルRDTは、付勢されていないの
で、接点RDNCと接点RDNTBは閉路し、接点RD
TBは開路する。この接点RDNCは閉路すると、タイ
ムリレーコイルRTが付勢され、接点RTBと接点RT
Cは閉路する。
殊運転スイッチ18を操作して閉路する。この時、下降
運転用リレーコイルRDNとタイムリレーコイルRDN
TとタイムリレーコイルRDTは、付勢されていないの
で、接点RDNCと接点RDNTBは閉路し、接点RD
TBは開路する。この接点RDNCは閉路すると、タイ
ムリレーコイルRTが付勢され、接点RTBと接点RT
Cは閉路する。
【0042】次に、上部作業者3(図7に示す)が、エ
スカレータを下降運転させるために、ポータブル運転ス
イッチ5(図7に示す)の運転押し釦16と下降方向押
し釦17を同時に押すことによって、回路が閉路する。
これによって、リレーコイルRBが付勢され、接点RB
Bが閉路する。従って、運転押し釦16、接点RBB、
接点RTCを経由して下降運転用リレーRDNとタイム
リレーコイルRDNTとタイムリレーコイルRDTが付
勢され、下降運転用リレーRDNに別途接続されている
エスカレータの駆動回路によって、エスカレータが下降
運転を開始する。また、タイムリレーコイルRDNTが
付勢されることによって、接点RDNTBが開路して、
リレーコイルRBが消勢され、接点RBBが開路する。
しかし、運転押し釦16、接点RDNB、接点RTCを
経由して、下降運転用リレーRDNとタイムリレーコイ
ルRDNTの付勢状態は継続し、エスカレータは下降運
転し続ける。また、タイムリレーコイルRDTが付勢さ
れると、接点RDTEは閉路する。
スカレータを下降運転させるために、ポータブル運転ス
イッチ5(図7に示す)の運転押し釦16と下降方向押
し釦17を同時に押すことによって、回路が閉路する。
これによって、リレーコイルRBが付勢され、接点RB
Bが閉路する。従って、運転押し釦16、接点RBB、
接点RTCを経由して下降運転用リレーRDNとタイム
リレーコイルRDNTとタイムリレーコイルRDTが付
勢され、下降運転用リレーRDNに別途接続されている
エスカレータの駆動回路によって、エスカレータが下降
運転を開始する。また、タイムリレーコイルRDNTが
付勢されることによって、接点RDNTBが開路して、
リレーコイルRBが消勢され、接点RBBが開路する。
しかし、運転押し釦16、接点RDNB、接点RTCを
経由して、下降運転用リレーRDNとタイムリレーコイ
ルRDNTの付勢状態は継続し、エスカレータは下降運
転し続ける。また、タイムリレーコイルRDTが付勢さ
れると、接点RDTEは閉路する。
【0043】一方、エスカレータの下降運転によって、
踏段1が下降し、光学センサ20の投光部の光が踏段1
によって遮られ受光部に届かない場合には、接点20B
及び接点20Cは閉路し、その後、予め設定されていた
所定時限が経過すると、タイムリレーコイルRTが消勢
し、接点RTBと接点RTCが開路し、下降運転用リレ
ーRDNとタイムリレーコイルRDNTとタイムリレー
コイルRDTは、運転押し釦16と接点RDNBと接点
20B又は接点RDTBを経由して付勢状態が継続し、
エスカレータは下降運転を継続する。
踏段1が下降し、光学センサ20の投光部の光が踏段1
によって遮られ受光部に届かない場合には、接点20B
及び接点20Cは閉路し、その後、予め設定されていた
所定時限が経過すると、タイムリレーコイルRTが消勢
し、接点RTBと接点RTCが開路し、下降運転用リレ
ーRDNとタイムリレーコイルRDNTとタイムリレー
コイルRDTは、運転押し釦16と接点RDNBと接点
20B又は接点RDTBを経由して付勢状態が継続し、
エスカレータは下降運転を継続する。
【0044】そして、ある時点で隣接する踏段1同士に
段差が生じ、光学センサ20の投光部からの光が受光部
に到達すると、接点20B及び接点20Cが開路する。
しかし、タイムリレーコイルRDTの設定時限がこのと
きよりも長く設定されていれば、接点RDTBは閉路の
ままであるため、運転押し釦16と接点RDNBと接点
RDTBを経由して下降運転用リレーRDNとタイムリ
レーコイルRDNTは付勢状態が継続し、エスカレータ
は下降運転を継続する。そして、所定時限経過後にタイ
ムリレーコイルRDTが消勢すると、接点RDTBが開
路して、下降運転用リレーRDNとタイムリレーコイル
RDNTが消勢され、運転押し釦16及び下降方向押し
釦17を押していても、エスカレータの下降運転は強制
的に割り込み停止される。これによって、踏段の停止位
置をやや下側に移動させることができる。
段差が生じ、光学センサ20の投光部からの光が受光部
に到達すると、接点20B及び接点20Cが開路する。
しかし、タイムリレーコイルRDTの設定時限がこのと
きよりも長く設定されていれば、接点RDTBは閉路の
ままであるため、運転押し釦16と接点RDNBと接点
RDTBを経由して下降運転用リレーRDNとタイムリ
レーコイルRDNTは付勢状態が継続し、エスカレータ
は下降運転を継続する。そして、所定時限経過後にタイ
ムリレーコイルRDTが消勢すると、接点RDTBが開
路して、下降運転用リレーRDNとタイムリレーコイル
RDNTが消勢され、運転押し釦16及び下降方向押し
釦17を押していても、エスカレータの下降運転は強制
的に割り込み停止される。これによって、踏段の停止位
置をやや下側に移動させることができる。
【0045】従って、タイムリレーコイルRDTの時限
を調整することによって、踏段の停止位置を微調整する
ことができる。これにより、一度タイムリレーの時限を
設定すれば、一連の保守移転作業時において、作業者が
作業しやすい最適位置に踏段を停止させることができ
る。
を調整することによって、踏段の停止位置を微調整する
ことができる。これにより、一度タイムリレーの時限を
設定すれば、一連の保守移転作業時において、作業者が
作業しやすい最適位置に踏段を停止させることができ
る。
【0046】尚、上部作業者3(図7に示す)は、上述
の第1実施形態と同様に、踏段1が一段分移動したこと
を認知して、運転押し釦16と下降方向押し釦17の押
圧を解除する。これにより、エスカレータの運転を確実
に停止させると共に、タイムリレーRDNTの所定時
限、例えば1分が経過すると、接点RDNTBが閉路
し、図5のシーケンス回路はリセット状態になり、割り
込み停止が解除される。また、下部作業者2が一段分の
踏段1を点検した後、下降運転再開の合図を出した場合
には、上部作業者3は、再度運転押し釦16と下降方向
押し釦17の押すことによって、上述同様の動作でエス
カレータの下降運転を行うことができる。
の第1実施形態と同様に、踏段1が一段分移動したこと
を認知して、運転押し釦16と下降方向押し釦17の押
圧を解除する。これにより、エスカレータの運転を確実
に停止させると共に、タイムリレーRDNTの所定時
限、例えば1分が経過すると、接点RDNTBが閉路
し、図5のシーケンス回路はリセット状態になり、割り
込み停止が解除される。また、下部作業者2が一段分の
踏段1を点検した後、下降運転再開の合図を出した場合
には、上部作業者3は、再度運転押し釦16と下降方向
押し釦17の押すことによって、上述同様の動作でエス
カレータの下降運転を行うことができる。
【0047】第4実施形態.図6を用いて、第4実施形
態のエスカレータの踏段保守点検用運転装置について説
明する。尚、上述した従来のエスカレータ及び第1実施
形態の構成と同様の構成要件には、同一の符号を付しそ
の説明を省略する。
態のエスカレータの踏段保守点検用運転装置について説
明する。尚、上述した従来のエスカレータ及び第1実施
形態の構成と同様の構成要件には、同一の符号を付しそ
の説明を省略する。
【0048】第1実施形態の踏段保守点検用運転装置
は、運転押す釦16と下降方向押し釦17を同時に押す
ことによって、強制割り込み停止可能な特殊運転(図2
に示すシーケンス回路による)を行うものであったが、
誤って下降方向押し釦17の替わりに上昇方向押し釦を
押した場合には、エスカレータが上昇方向に運転してし
まう。
は、運転押す釦16と下降方向押し釦17を同時に押す
ことによって、強制割り込み停止可能な特殊運転(図2
に示すシーケンス回路による)を行うものであったが、
誤って下降方向押し釦17の替わりに上昇方向押し釦を
押した場合には、エスカレータが上昇方向に運転してし
まう。
【0049】そこで、本実施形態の踏段保守点検用運転
装置は、特殊運転スイッチ18を操作すると、図7に示
すポータブル運転スイッチ5によるエスカレータの運転
が下降運転のみになるように、シーケンス回路(図6)
が構成されている。
装置は、特殊運転スイッチ18を操作すると、図7に示
すポータブル運転スイッチ5によるエスカレータの運転
が下降運転のみになるように、シーケンス回路(図6)
が構成されている。
【0050】次に、本実施形態のシーケンス回路の動作
について、図6を用いて説明する。尚、図5の構成と同
様の構成要件には、同一の符号を付しその説明を省略す
る。図6に示すように、図5のシーケンス回路に加え、
更にポータブル運転スイッチ5の上昇方向押し釦21
が、機械室の特殊運転スイッチ18と連動する特殊運転
連動スイッチ18Bに電気的に接続され、また特殊運転
スイッチ18を閉路すると、特殊運転連動スイッチ18
Bが開路するように上昇運転禁止回路が形成されてい
る。従って、特殊運転時には、上昇方向押し釦21が押
されていても、その押圧信号は伝達されないため、保守
点検作業中にエスカレータが上昇方向に運転されること
がない。
について、図6を用いて説明する。尚、図5の構成と同
様の構成要件には、同一の符号を付しその説明を省略す
る。図6に示すように、図5のシーケンス回路に加え、
更にポータブル運転スイッチ5の上昇方向押し釦21
が、機械室の特殊運転スイッチ18と連動する特殊運転
連動スイッチ18Bに電気的に接続され、また特殊運転
スイッチ18を閉路すると、特殊運転連動スイッチ18
Bが開路するように上昇運転禁止回路が形成されてい
る。従って、特殊運転時には、上昇方向押し釦21が押
されていても、その押圧信号は伝達されないため、保守
点検作業中にエスカレータが上昇方向に運転されること
がない。
【0051】通常、エスカレータの下部機械室内にて踏
段の保守点検を行い、下部作業者の作業の安全性に鑑み
て、一般にはエスカレータを下降方向に運転させている
ことから、本実施形態のように不意にエスカレータが上
昇方向へ運転する事態を防止したことによって、作業安
全性が更に向上する。
段の保守点検を行い、下部作業者の作業の安全性に鑑み
て、一般にはエスカレータを下降方向に運転させている
ことから、本実施形態のように不意にエスカレータが上
昇方向へ運転する事態を防止したことによって、作業安
全性が更に向上する。
【0052】第5実施形態.第4実施形態のエスカレー
タの踏段保守点検用運転装置は、下部機械室にて作業者
が踏段点検を行う場合における下降方向に限定したエス
カレータの特殊運転装置であったが、本実施形態の踏段
保守点検用運転装置は、上部機械室にて作業者が踏段点
検を行う場合における上昇方向に限定したエスカレータ
の特殊運転装置である。
タの踏段保守点検用運転装置は、下部機械室にて作業者
が踏段点検を行う場合における下降方向に限定したエス
カレータの特殊運転装置であったが、本実施形態の踏段
保守点検用運転装置は、上部機械室にて作業者が踏段点
検を行う場合における上昇方向に限定したエスカレータ
の特殊運転装置である。
【0053】本実施形態の場合には、図6のシーケンス
回路の上昇方向押し釦21と下降方向押し釦17の配置
を取り替えることによって達成することができる。これ
により、作業安全性を確保しつつ、上部機械室で踏段を
1段ずつ点検することができる。
回路の上昇方向押し釦21と下降方向押し釦17の配置
を取り替えることによって達成することができる。これ
により、作業安全性を確保しつつ、上部機械室で踏段を
1段ずつ点検することができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るエスカレー
タの踏段保守点検用運転装置によれば、操作釦によりエ
スカレータを手動操作中に、踏段検出器が踏段の境目を
検出した場合には、操作釦がON状態であっても手動運
転回路の割り込み停止回路によって強制的にエスカレー
タの運転を停止させることができる。従って、確実に一
段分だけ踏段を移動させてエスカレータの運転を停止さ
せることができる。また、リセット回路を動作させ、割
り込み停止を解除させれば、再度エスカレータを運転さ
せ踏段を移動させて、保守点検作業を続行することがで
きる。これにより、操作釦に熟練した作業者でなくと
も、一回で容易にかつ確実に一段分だけ踏段を移動させ
ることができる。また、従来のように二人以上の作業者
で保守点検作業を行う必要がなくなり、場合によっては
一人で作業を行うことができる。
タの踏段保守点検用運転装置によれば、操作釦によりエ
スカレータを手動操作中に、踏段検出器が踏段の境目を
検出した場合には、操作釦がON状態であっても手動運
転回路の割り込み停止回路によって強制的にエスカレー
タの運転を停止させることができる。従って、確実に一
段分だけ踏段を移動させてエスカレータの運転を停止さ
せることができる。また、リセット回路を動作させ、割
り込み停止を解除させれば、再度エスカレータを運転さ
せ踏段を移動させて、保守点検作業を続行することがで
きる。これにより、操作釦に熟練した作業者でなくと
も、一回で容易にかつ確実に一段分だけ踏段を移動させ
ることができる。また、従来のように二人以上の作業者
で保守点検作業を行う必要がなくなり、場合によっては
一人で作業を行うことができる。
【0055】また、前記踏段検出器が、上部ランディン
グプレートに固定されるアームと、前記アームの先端に
固定された段差検出部とを有し、この段差検出部には、
上下移動可能に軸支され踏段に常時接触しながら回転す
る接触子と、前記接触子の高さ変位で動作するスイッチ
とが設けられているので、例えばエスカレータが下降方
向に運転した場合、接触子は、常時踏段に接触しながら
徐々に下方に高さ変位し、ある時点で隣接する踏段同士
に段差が生じると、接触子は持ち上げられ上方に大きく
高さ変位する。この時、段差検出部のスイッチが動作す
るように構成されているので、確実に踏段の境目を検出
することができる。
グプレートに固定されるアームと、前記アームの先端に
固定された段差検出部とを有し、この段差検出部には、
上下移動可能に軸支され踏段に常時接触しながら回転す
る接触子と、前記接触子の高さ変位で動作するスイッチ
とが設けられているので、例えばエスカレータが下降方
向に運転した場合、接触子は、常時踏段に接触しながら
徐々に下方に高さ変位し、ある時点で隣接する踏段同士
に段差が生じると、接触子は持ち上げられ上方に大きく
高さ変位する。この時、段差検出部のスイッチが動作す
るように構成されているので、確実に踏段の境目を検出
することができる。
【0056】更に、アームを伸縮自在にしたことによ
り、アームの長さを変えることによって、踏段の停止位
置を微調整することができる。
り、アームの長さを変えることによって、踏段の停止位
置を微調整することができる。
【0057】また、踏段検出器である一対の光学センサ
を、左右のスカートガードに常時内装することによっ
て、保守点検作業の度に踏段検出器をエスカレータに装
着する手間が省け、作業効率が向上する。
を、左右のスカートガードに常時内装することによっ
て、保守点検作業の度に踏段検出器をエスカレータに装
着する手間が省け、作業効率が向上する。
【0058】また、上記割り込み停止回路において、踏
段検出器からの境目検出信号を受けてから所定時間後に
エスカレータの運転を強制的に停止させることによっ
て、所定時間を調整することにより、踏段の停止位置を
微調整することができる。
段検出器からの境目検出信号を受けてから所定時間後に
エスカレータの運転を強制的に停止させることによっ
て、所定時間を調整することにより、踏段の停止位置を
微調整することができる。
【0059】また、上記手動運転回路は、更に上昇方向
へのエスカレータの運転を禁止する上昇運転禁止回路を
有するので、エスカレータの下降運転中に誤って上昇方
向の操作釦を操作したとしても、エスカレータが上昇方
向に運転することがない。このため、更に作業安全性が
向上する。
へのエスカレータの運転を禁止する上昇運転禁止回路を
有するので、エスカレータの下降運転中に誤って上昇方
向の操作釦を操作したとしても、エスカレータが上昇方
向に運転することがない。このため、更に作業安全性が
向上する。
【図1】 本発明の第1実施形態のエスカレータの踏段
保守点検用運転装置の踏段検出器の構成を示す図であ
る。
保守点検用運転装置の踏段検出器の構成を示す図であ
る。
【図2】 本発明の第1実施形態のエスカレータの踏段
保守点検用運転装置のシーケンス回路を示す図である。
保守点検用運転装置のシーケンス回路を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施形態のエスカレータの踏段
保守点検用運転装置の踏段検出器の構成を示す図であ
る。
保守点検用運転装置の踏段検出器の構成を示す図であ
る。
【図4】 本発明の第3実施形態のエスカレータの踏段
保守点検用運転装置の踏段検出器の構成を示す図であ
る。
保守点検用運転装置の踏段検出器の構成を示す図であ
る。
【図5】 本発明の第3実施形態のエスカレータの踏段
保守点検用運転装置のシーケンス回路を示す図である。
保守点検用運転装置のシーケンス回路を示す図である。
【図6】 本発明の第4実施形態のエスカレータの踏段
保守点検用運転装置のシーケンス回路を示す図である。
保守点検用運転装置のシーケンス回路を示す図である。
【図7】 従来のエスカレータの保守点検作業を説明す
る図である。
る図である。
【図8】 エスカレータの踏段の構造を示す側面図であ
る。
る。
1 踏段、2 下部作業者、3 上部作業者、4 制御
盤、5 ポータブル運転スイッチ、6 駆動機、7 踏
段板、8 ライザー部、9 駆動ローラ、10追従ロー
ラ、11 フレーム、12 上部ランディングプレー
ト、13 櫛歯、14 段差検出部、14B 接点、1
5 アーム、16 運転押し釦、17下降方向押し釦、
18 特殊運転スイッチ、40 接触子。
盤、5 ポータブル運転スイッチ、6 駆動機、7 踏
段板、8 ライザー部、9 駆動ローラ、10追従ロー
ラ、11 フレーム、12 上部ランディングプレー
ト、13 櫛歯、14 段差検出部、14B 接点、1
5 アーム、16 運転押し釦、17下降方向押し釦、
18 特殊運転スイッチ、40 接触子。
Claims (6)
- 【請求項1】 操作釦がON状態の時にエスカレータを
手動運転させる手動運転回路を有するエスカレータにお
いて、 隣接する踏段の境目を検出する踏段検出器がエスカレー
タの走行路に設けられ、 前記手動運転回路は、更に前
記操作釦がON状態であっても前記踏段検出器からの境
目検出信号によって、エスカレータの運転を強制的に停
止させる割り込み停止回路と、 割り込み停止を解除するリセット回路と、を有すること
を特徴とするエスカレータの踏段保守点検用運転装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のエスカレータの踏段保
守点検用運転装置において、 前記踏段検出器は、上部ランディングプレートに固定さ
れるアームと、 前記アームの先端に固定された段差検出部と、を有し、 前記段差検出部には、 上下移動可能に軸支され踏段に常時接触しながら回転す
る接触子と、 前記接触子の高さ変位で動作するスイッチと、が設けら
れていることを特徴とするエスカレータの踏段保守点検
用運転装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のエスカレータの踏段保
守点検用運転装置において、 前記アームは、伸縮自在であることを特徴とするエスカ
レータの踏段保守点検用運転装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載のエスカレータの踏段保
守点検用運転装置において、 前記踏段検出器は、踏段の両側に設けられた左右のスカ
ートガードに配置された一対の光学センサであることを
特徴とするエスカレータの踏段保守点検用運転装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載のエスカレータの踏段保
守点検用運転装置において、 前記手動運転回路の割り込み停止回路は、前記踏段検出
器からの境目検出信号を受けてから所定時間後にエスカ
レータの運転を強制的に停止させることを特徴とするエ
スカレータの踏段保守点検用運転装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載のエスカレータの踏段保
守点検用運転装置において、 前記手動運転回路は、更に上昇方向へのエスカレータの
運転を禁止する上昇運転禁止回路を有することを特徴と
するエスカレータの踏段保守点検用運転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7858696A JPH09272685A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | エスカレータの踏段保守点検用運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7858696A JPH09272685A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | エスカレータの踏段保守点検用運転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272685A true JPH09272685A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13666024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7858696A Pending JPH09272685A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | エスカレータの踏段保守点検用運転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09272685A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007331892A (ja) * | 2006-06-15 | 2007-12-27 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 乗客コンベア |
JP2012106808A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Mitsubishi Electric Corp | ステップ破損検知装置 |
CN104891293A (zh) * | 2015-05-29 | 2015-09-09 | 四川省特种设备检验研究院 | 基于二维激光传感器的自动扶梯安全控制系统及方法 |
-
1996
- 1996-04-01 JP JP7858696A patent/JPH09272685A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007331892A (ja) * | 2006-06-15 | 2007-12-27 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 乗客コンベア |
JP2012106808A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Mitsubishi Electric Corp | ステップ破損検知装置 |
CN104891293A (zh) * | 2015-05-29 | 2015-09-09 | 四川省特种设备检验研究院 | 基于二维激光传感器的自动扶梯安全控制系统及方法 |
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