JPH09272310A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH09272310A JPH09272310A JP8085393A JP8539396A JPH09272310A JP H09272310 A JPH09272310 A JP H09272310A JP 8085393 A JP8085393 A JP 8085393A JP 8539396 A JP8539396 A JP 8539396A JP H09272310 A JPH09272310 A JP H09272310A
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- pneumatic radial
- radial tire
- shoulder
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Abstract
生を抑制するようにしながらショルダー部の耐発熱性を
向上した空気入りラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 カーカス層5の外周に複数枚のベルト層
6を有する空気入りラジアルタイヤにおいて、正規内圧
を充填し規格最大荷重を負荷したときのショルダー端部
の非接地領域に、ベルト層6の端部に対応するように二
つの凸状円弧7a、7bと二つの凸状円弧7a、7bの
交差部を継ぐ一つの凹状円弧7cとからなる横断面形状
の凹部8を設ける。
Description
タイヤに関し、さらに詳しくは、ショルダー部の耐発熱
性を向上した空気入りラジアルタイヤに関する。
りラジアルタイヤは、そのトレッド31のショルダー部
35の断面形状として、図3(A)に示すような丸みを
有する形状のものが多く使用されている。このような丸
みを与えた形状は、轍ワンダリング性を向上する対策で
あることが知られている。しかし、この空気入りラジア
ルタイヤは、ショルダー部35が発熱するという別の問
題があり、特にその発熱がベルト層36の端部周辺に多
く発生し、それが周辺のゴムを劣化させて、ベルト層3
6端部を剥離させる原因になっていた。
低減させる対策として、図3(B)に示すようにショル
ダー部35の端部にタイヤ周方向に沿って延長する切り
欠き37(細溝)を設け、この切り欠き37から放熱を
促進させることにより高温にならないように抑制するよ
うにした提案がある。
ダー部端部に切り欠きを設けると、走行中のトレッドの
繰り返し変形により切り欠きに応力が集中するため、そ
の部分に欠けや割れ等のクラックが発生しやすくなると
いう欠点があった。本発明の目的は、ショルダー部に欠
けや割れ等のクラックを発生しないように抑制しなが
ら、ショルダー部の耐発熱性を向上させた空気入りラジ
アルタイヤを提供することにある。
明は、トレッド部におけるカーカス層の外周に複数のベ
ルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、正
規内圧を充填し規格最大荷重を負荷したときのショルダ
ー端部非接地域に、前記ベルト層の端部に対応するよう
に二つ並べた凸状円弧と該二つの凸状円弧の交差部を継
ぐ一つの凹状円弧とからなる横断面形状の凹部を設けた
ことを特徴とするものである。
ショルダー端部の非接地域に、二つ並べた凸状円弧と一
つの凹状円弧とからなる横断面形状の凹部を設けたこと
により、ショルダー部の放熱を向上し、ショルダー部の
耐発熱性を向上することができる。また、ショルダー端
部に設けた凹部は、複数の円弧の組合せにより滑らかな
曲線にしたので、応力の集中を抑制し、欠けや割れ等の
クラックの発生を抑制することができる。
いて本発明を具体的に説明する。図1に示す、本発明の
空気入りラジアルタイヤにおいて、1はトレッド、2は
サイドウォール部、3はビード部である。カーカス層5
は、内外2枚のカーカス層5a、5bからなり、内側の
カーカス層5aは、トレッド部1、サイドウォール部
2、ビード部3を経て、ビードコア3aの周りをタイヤ
内側から外側に向かって折り返されている。
層5aの外側をトレッド部1、サイドウォール部2を経
て、ビードコア3aの外側まで配置されている。トレッ
ド部1におけるカーカス層5の外周にはベルト層6が配
置され、そのうち最内層のベルト層6aは、強化層とし
てタイヤ周方向に対して35°〜45°のコード角度で
配置され、中間層のベルト層6bと最外層のベルト層6
cは、張力層としてタイヤ周方向に対して20〜30°
のコード角度で、互いに交差するように配置されてい
る。これら三層のなかで中間層のベルト層6bが、最大
幅を有している。
基づくタイヤに正規内圧を充填し規格最大荷重を負荷し
たときショルダー4の端部を接地端Aとし、この接地端
Aより外側の非接地域に、二つ並んだ凸状円弧7a、7
bとこの二つの凸状円弧7a、7bの交差部を継ぐ一つ
の凹状円弧7cとからなる横断面形状の凹部8が形成さ
れている。この凹部8は、ベルト層6の端部に対応して
いる。
ト層端部に対応するように凹部8を設けることにより、
ベルト層の端部周辺のゴムの厚さを従来の図3(A)を
基準に約5〜10%低減し、この領域に発生した熱の放
熱を増大するため、ショルダー部の耐発熱性を向上する
ことができる。また、凹部8は凸状円弧7a、7bと凹
状円弧7cから滑らかに連続した形状にしてあるので、
走行中にトレッドが変形するときの応力集中を小さくす
ることができる。したがって、この凹部が欠けや割れ等
のクラックになることを抑制することができる。
状円弧7cの中心を通る法線B−Bが、ベルト層6の幅
方向中心から最大幅ベルト層6bの1/2幅Cの90〜
120%の延長領域と交差するように配置することが望
ましい。言い換えれば、上記法線B−Bが最大幅ベルト
層6bの端部Xを中心に最大幅ベルト6bの1/2幅C
の−10%と+20%の領域に交差することである。さ
らに、好ましくは、凹状円弧7cの中心を通る法線B−
Bが、最大幅ベルト層6bの端部Xとその上のベルト層
6cの端部Yとの間の領域に交差するよう配置する。
位置に限定することにより、ベルト層端部の放熱効果を
一層効率よくし、耐発熱性を一層向上することができ
る。上述した本発明の空気入りラジアルタイヤは、特に
用途を限定することなくいずれの車両用にも使用するこ
とができるが、特に軽トラック用タイヤ、乗用車用タイ
ヤとして使用すれば有効である。
イヤ断面構造が図1に示すような構造で、円弧7a、7
bの曲率半径12mm、円弧7cの曲率半径2mで、深
さ1mmの凹部8を有する本発明タイヤを製作した。ま
た、比較のため、ショルダー部形状を図3(A)に示す
丸みのショルダー部を有すること以外は本発明と同一構
造にした従来タイヤ1及び図3(B)に示す切り欠け
(細溝)を有するショルダー部にした以外は本発明と同
一構造にした従来タイヤ2を製作した。
す耐発熱性ならびに耐クラック性を試験し、表1に示す
結果を得た。 耐発熱性試験:試験タイヤを17.5×6.00のリム
に組み付け、600kPaの内圧を充填した状態で、ド
ラム走行試験機上を負荷率80〜120%、速度80〜
120km/hで変化させながら走行したときのベルト
端部周辺に発生する表面温度を測定した。
イヤ1を100とする指数で示し、指数値が大きいほど
優れていることを意味する。 耐クラック性試験:試験タイヤを17.5×6.00の
リムに組み付け、600kPaの内圧を充填した状態
で、2tクラスの車両に装着し、約1万km走行の後に
タイヤショルダー部に発生した長さ1mm以上のクラッ
クの発生数を調査した。
イヤ1を100とする指数で示し、指数値が大きいほど
優れていることを意味する。 表1から、本発明のタイヤは、従来タイヤ1に比べ耐ク
ラック性がほぼ同等であるが、耐発熱性に優れているこ
とが分かる。また、従来タイヤ2に比べて耐発熱性は同
等であるが、耐クラック性が向上していることが分か
る。
アルタイヤは、ショルダー部端部の非接地域に、ベルト
層端部に対応するように二つ並べた凸状円弧と該二つの
凸状円弧の交差部を継ぐ一つの凹状円弧とからなる横断
面形状の凹部を設けたので、ショルダー部の欠けや割れ
等のクラックを発生しないようにしながらショルダー部
の耐発熱性を向上することができる。
ある。
概略断面図である。
(最大幅ベルト層) 6c 外層ベルト層 7a、7b 凸状円弧 7c 凹状円弧 8 凹部
Claims (4)
- 【請求項1】 トレッド部におけるカーカス層の外周に
複数のベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにお
いて、正規内圧を充填し規格最大荷重を負荷したときの
ショルダー端部非接地域に、前記ベルト層の端部に対応
するように二つ並べた凸状円弧と該二つの凸状円弧の交
差部を継ぐ一つの凹状円弧とからなる横断面形状の凹部
を設けた空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 前記二つの凸状円弧が、ほぼ同じ曲率半
径からなる請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 前記凹状円弧の中心を通る法線が、前記
ベルト層の幅方向中心から該ベルト層の延長方向に最大
幅ベルト層の1/2幅Cの90〜120%の領域に交差
するようにした請求項1または2に記載の空気入りラジ
アルタイヤ。 - 【請求項4】 前記凹状円弧の中心を通る法線が、前記
ベルト層の最大幅ベルト層の端部とその上に配置される
ベルト層の端部との間の領域に交差するようにした請求
項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りラジアルタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8085393A JPH09272310A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8085393A JPH09272310A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272310A true JPH09272310A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13857534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8085393A Pending JPH09272310A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09272310A (ja) |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP8085393A patent/JPH09272310A/ja active Pending
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