JPH09272130A - 樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れの除去剤組成物 - Google Patents

樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れの除去剤組成物

Info

Publication number
JPH09272130A
JPH09272130A JP11013896A JP11013896A JPH09272130A JP H09272130 A JPH09272130 A JP H09272130A JP 11013896 A JP11013896 A JP 11013896A JP 11013896 A JP11013896 A JP 11013896A JP H09272130 A JPH09272130 A JP H09272130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylene chloride
paraffin wax
remover
composition
alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11013896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3038536B2 (ja
Inventor
Tadaharu Miura
忠治 三浦
Koichi Shu
浩一 朱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBE GOSEI KK
Original Assignee
KOBE GOSEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOBE GOSEI KK filed Critical KOBE GOSEI KK
Priority to JP11013896A priority Critical patent/JP3038536B2/ja
Publication of JPH09272130A publication Critical patent/JPH09272130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3038536B2 publication Critical patent/JP3038536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂成形用金型は、連用すると成形時に発生し
た揮発成分等が、徐々に金型内面に固着してしまう。こ
のような金型内面の汚れがある場合、不良品発生の原因
となる。従来は、このような汚れが出た場合、研磨等の
機械的手段で除去していたが、表面に傷がついたり、形
状が変化することがあり、時間もかかっていた。本発明
は表面を傷つけず、短時間で、金型内面の汚れを除去で
きる除去剤の提供を課題とする。 【解決手段】上記の課題は、塩化メチレン、アルコ−
ル、パラフィンワックス、メチルセルロ−ズ類を、適当
に混合した除去剤で解決することができる。さらに必要
に応じて高級脂肪酸、または水を添加、併用するとき、
これらの薬剤の浸透性、膨潤性等の化学的作用により、
僅か数分間で汚れを除去することが出来る。尚、この除
去剤は缶スプレ−の形でも使用でき、実用に便利であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形用金型内
面に付着したガスによる汚れを除去し、美麗なる表面を
有する樹脂成形製品を得るための、金型内面の汚れの除
去剤用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形用金型には一般に、金型空洞内
に圧入される樹脂に置換される空気の排出と、樹脂から
発生するガスを逃がすために、ガス抜きと呼ばれる穴が
設けられている。金型におけるガス抜き穴の位置は、成
形品の形状等により、ガス抜きが容易なように個々に最
適な位置に決められる。ガス抜き穴位置が適当でなかっ
た場合は、樹脂を圧入したとき空気、ガスが金型と成形
品の間に滞留し、冷却時にはガス成分の一部が金型内表
面に固着してしまう。ここに、ガスとは業界の通称用語
で、樹脂に含まれる易揮発成分、粘着性不純成分、ある
いは樹脂の部分的分解成分等の総称である。このような
ガスが内面に残留、固着したままで成形を続けると、成
形品の表面に不必要な流線模様が出たり、光沢が無くな
る等の不良品が発生し、製品の商品価値が下がるので、
適宜に固着したガスを除去する必要がある。
【0003】従来は、固着したガスを除去する場合、砥
石やダイヤモンドダスト等を使用して物理的に除去する
方法が行われているが、この方法では高価な金型表面に
傷が付いたり、寸法、形状が変化することがあり、好ま
しくなく、また時間もかかる欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術に係る、これらの問題を解決するためになされたも
のであって、樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れ
を、金型を傷つけることなく、迅速、容易に、かつ経済
的に除去することができる別なる手段を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、従来の物
理的手段による方法ではなく、化学的薬剤による浸透、
膨潤、溶解、洗浄等の化学的手段の利用により達せられ
る。種々の薬剤について、試用、収捨選択の結果、塩化
メチレン、アルコ−ル類、パラフィンワックス、メチル
セルロ−ズ類を組み合わせ配合した薬剤組成物が、好適
な性質を有することを見出した。更に、それらの配合比
について、より詳細に試験の結果、塩化メチレン50%
以上、塩化メチレンと相溶するアルコ−ル10〜30
%、融点が75 0C以下のパラフィンワックス0.5〜
5.0%、メチルセルロ−ズ類0.1〜2.0%を、必
須成分とした薬剤、および配合比を選ぶことにより得る
ことができる。更に、必要により高級脂肪酸0.5〜
5.0%、または水を1.0−20%を上記主剤に添加
することにより、より性能が高められることを見出し
た。
【0006】本発明の除去剤組成物は塩化メチレンを5
0%以上、好ましくは50〜80%を含有する。除去剤
は金型とガスによる汚れとの間に浸透し、膨潤させ、金
型から汚れの除去を容易にするが、除去剤のこの性質は
主として塩化メチレンの作用による。従って、塩化メチ
レンの含有量が50%より少ないときは、除去効果が充
分でなく、好ましくない。本発明において用いるアルコ
−ルは、塩化メチレンの上記浸透性と膨潤性を低下させ
ず、また水分が存在してもアルコ−ルがこれを吸収し
て、除去剤が容易にガスによる汚れに浸透し、膨潤させ
るように、塩化メチレンと相溶性を有することを要す
る。また、アルコ−ルは後述するメチルセルロ−ズ類の
溶解性を高めて、除去剤を増粘させる効果も有する。
【0007】このようなアルコ−ルとしては、例えばメ
タノ−ル、エタノ−ル、イソプロピルアルコ−ル、ブタ
ノ−ル等の脂肪族低級一価アルコ−ル、エチルセロソル
ブ、メチルカルビト−ル等の脂肪族多価アルコ−ルエ−
テル、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル等の
脂肪族多価アルコ−ル等が用いられる。特にメタノ−ル
が好ましく用いられる。メタノ−ルは沸点が塩化メチレ
ンに近いので、除去剤が蒸発する際には、この二つが略
等しい割合で蒸発し、従って除去剤の大きな組成変化が
起こらず、その除去性能を実質的に一定に保つことが出
来るからである。除去剤中のアルコ−ル含有量は10〜
30%である。30%を超えると除去剤の性能が低下
し、一方10%より少ないときは、除去剤中のメチルセ
ルロ−ズ類の必要量が充分溶解され難くなるので好まし
くない。
【0008】本発明においては、除去剤が75 0C以下
の融点のパラフィンワックスを0.5〜5.0%含有す
ることが一つの特徴をなす。融点が75 0C以下のパラ
フィンワックスは、塩化メチレンと前記アルコ−ルを主
成分とする除去剤中においては、結晶として析出するこ
とはなく、均一に溶解しており、また塗布時に適度の粘
性を与えて、垂れ落ちを防止し、塗布後にはその表面に
析出して薄い皮膜を形成する。かくして、パラフィンワ
ックスは、塩化メチレンの蒸発を効果的に抑制しつつ、
除去剤の除去性能を長時間にわたって維持する効果を発
揮する。
【0009】パラフィンワックスの含有量が0.5%よ
り少ないときは上記効果に乏しく、5.0%より多いと
きには除去剤の粘度が高くなりすぎて、その浸透性が低
下するので好ましくない。尚、後述するが、本発明の除
去剤はある幅の粘度を有することが望ましい。
【0010】本発明の除去剤は更に0.1〜2.0%の
メチルセルロ−ズ類を含有する。メチルセルロ−ズ類
は、主としてアルコ−ル類の溶解作用によって、除去剤
に均一に溶解しており、前記したように除去剤を増粘す
ると共に、塩化メチレンの蒸発を抑制する。更に、前記
パラフィンワックス、特に融点が70 0C以下のパラフ
ィンワックスとの相乗効果により、除去剤の浸透性およ
びその持続性を高め、例えば夏期のような高温の雰囲気
においても、少量の使用量で満足すべきガスによる汚れ
除去性能を発揮する。
【0011】除去剤におけるメチルセルロ−ズ類の含有
量が2.0%より多いときは、除去剤の粘度が高すぎ
て、薬剤の浸透性が悪くなる等の問題が生じ、他方0.
1%より少ないときは、塩化メチレンの蒸発を抑制する
効果が小さくなると共に、除去剤の粘度が低くなりす
ぎ、垂れ落ち現象が発生する。メチルセルロ−ズ類とし
ては、特にヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズが望ま
しい。これは、塩化メチレンとアルコ−ルを主成分とす
る除去剤に対し、共溶性がよく、少量にても大きい増粘
効果を除去剤に与え、更に、パラフィンワックスと共に
作用して、除去剤からの低沸点成分の蒸発を適度に抑制
する効果があるからである。
【0012】本発明によれば、除去剤の粘度は10〜1
000cpsの範囲が適当であるが、特に20〜300
cpsが好ましい。この範囲の粘度を有するとき、除去
剤は浸透性に優れると共に、ガスによる汚れに塗布した
際に流れたり、垂れたりすることが無い。
【0013】以上の、塩化メチレン、アルコ−ル類、パ
ラフィンワックス、メチルセルロ−ズ類が必須、主要成
分であるが、必要に応じてこれに高級脂肪酸、または水
を併用すると効果が更に増加する。
【0014】本発明においては、任意成分として高級脂
肪酸、例えばステアリン酸やパルミチン酸を併用する
と、より好ましい効果を発揮する。主成分として含まれ
る融点が70 0C以下のパラフィンワックスに、任意成
分として高級脂肪酸を併用すると、それらの相乗効果に
より少量の添加でも除去剤の浸透性を高めて除去効果を
向上させる。除去剤中の高級脂肪酸の含有量は0.5〜
5.0%(主成分薬剤に対し外量・重量)が適当であ
る。
【0015】本発明に係る除去剤によるとき、主成分の
み、または高級脂肪酸を添加した場合も、ガスによる汚
れに塗布すれば、通常10分以内に汚れを除去すること
ができるが、除去剤の除去性能を1時間以上にわたって
持続、維持させたい時には、1.0〜20%、好ましく
は5〜10%(主成分薬剤に対し外量・重量)の水を添
加すると達せられる。
【0016】
【実施の態様】本発明にかかる組成を有する除去剤は、
ウエス布、刷毛等で、金型内の汚れ面に直接塗布し、数
分後、これを拭い取る方法で使用され、短時間で容易に
汚れを除去することが出来る。更に、本除去剤の使用を
一層簡便、容易にするため、本組成物に対し適当な推進
剤を添加し、これをスプレ−缶状に製品化すると効率的
である。推進剤(プロペラント)としては、前記の主成
分薬剤や、更にこれに高級脂肪酸、または水を任意添加
成分として加えた混合組成物にたいし、化学的変質を来
さない物であれば、通常の推進剤、例えばフロン、ブタ
ン、プロパン等の液化ガスも使用できるが、ジメチルエ
−テル(沸点;−25 0C)のような低沸点有機化合物
も有効に使用できる。ジメチルエ−テルの沸点は非常に
低いから、汚れた金型内面に噴霧した場合は直ちに揮散
し、除去剤成分のみが霧状に汚れにかかり、除去剤が流
れたり、垂れたりすることは無い。用いるジメチルエ−
テルの量は除去剤の20〜50%(外数・重量)が適当
である。
【0017】以下、本発明にかかる、樹脂成形用金型に
付着したガスによる汚れの除去剤用の組成物について、
具体的に実施例をもって説明する。
【0018】
【実施例1】 (配合薬剤) (配合量・重量表示法) メタノ−ル (市販試薬) 150部(15.4%) メチルセルロ−ズ (信越化学製・メトロ−ズSM) 6部( 0.6%) パラフィンワックス(日本石油製・融点67 0C) 20部( 2.1%) 上記の薬剤を、80 0Cで、1時間 攪拌したのち、 塩化メチレン (市販試薬) 800部(81.9%) を添加、60〜70 0Cで、更に攪拌後、常温まで冷却
した。この液は無色、透明で、粘度は90cpsであっ
た。当該液体を、ABS樹脂の成形用金型に付着したガ
スによる汚れにブラシで塗布し、約5分後にウエス布で
拭ったところ、汚れを容易に、綺麗に除去することが出
来た。
【0019】
【実施例2】 (配合薬剤) (配合量・重量表示) メタノ−ル (市販試薬) 150部(15.4%) ヒドロキシプロピル* メトロ−ズ60* *メチルセルロ−ズ(信越化学製・*SH4000) 3部( 0.3%) パラフィンワックス 日本石油製・融点67 0C) 20部( 2.1%) 上記の薬剤を、80 0Cで、1時間 攪拌したのち、 塩化メチレン (市販試薬) 800部(82.2%) を添加、60〜70 0Cで、更に攪拌後、常温まで冷却
した。この液は無色、透明で、粘度は120cpsであ
った。当該液体を、ABS樹脂の成形用金型に付着した
ガスによる汚れに塗布し、約3分後にウエス布で拭った
ところ、汚れを容易に除去することが出来た。
【0020】
【実施例3〜7】 (アルコ−ルの種類、配合量の影
響) アルコ−ルの種類、配合比を変えた実験を行った。配合
要領および配合条件は前記、実施例1、2と略同様であ
る。結果を下、表1に示した。供試したアルコ−ル類は
何れも効果が認められ、特にメタノ−ルが良好な成績を
示した。
【0021】
【表1】 (配合比・数字は重量部を示す) (配合薬剤) 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 実施例7 ──────────────────────────────────── メタノ−ル 150 100 − 250 − エタノ−ル − − 150 − − イソプロピルアルコ−ル − − − − 150 ヒドロキシプロピル −メチルセルロ−ズ 3 3 3 3 3 パラフィンワックス 20 20 20 20 20 塩化メチレン 750 800 750 650 750 ─────────────────────────────────── 汚れが除去できる時間(分) 3 3 4 5 5
【0022】
【実施例8〜10】 (メチルセルロ−ズの量、粘度の
影響) ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズを用い、上掲の影
響を調べた。薬剤配合比は下、表2に示し、配合要領は
実施例1、2と同様にした。表2に示すように何れの場
合も、短時間で、良好な汚れ除去効果が認められた。
【0023】
【表2】 (配合比・数字は重量部を示す) (配合薬剤) 実施例8 実施例9 実施例10 ────────────────────────────── メタノ−ル 150 150 150 パラフィンワックス 20 20 20 ヒドロキシプロピル −メチルセルロ−ズ 1.5 5.0 10.0 塩化メチレン 750 750 750 ───────────────────────────── 汚れが除去できる時間(分) 3 5 6
【0024】
【実施例11〜14】 (パラフィンワックスの種類、
量及びステアリン酸量の影響) パラフィンワックスとして三種類を選び、その配合量、
およびその一について更に高級脂肪酸としてステアリン
酸を併用した場合、それらの配合液の粘度、およびそれ
らを除去剤として使用した際の性能について試験した。
配合要領は前記実施例1、2に示す通り。試験結果を
下、表3に示す。同表に明らかなように、実施例12、
13の比較から配合するワックスにより粘度を調整し得
ること、実施例11、14の比較から、高級脂肪酸を添
加すると粘度が低下し、性能も向上することを見いだし
た。 注;表中のワックス成分の種類の表示は、日本石油
(株)は〔120 0F パラフィンワックス〕と表示さ
れており、本文及び実施例中の温度表示である〔 0C〕
と紛らわしいので、銘柄表示の場合のみ〔 0F〕を省略
し、単に〔120パラフィンワックス〕とのみ表示し
た。他の銘柄、後の表4についても同様に表示した。
【0025】
【表3】 (配合比・数字は重量表示) (配合薬剤) 実施例11 実施例12 実施例13 実施例14 ──────────────────────────────────── メタノ−ル 150 150 150 150 ヒドロキシプロピル −メチルセルロ−ズ 3 3 3 3 120パラフィンワックス 10 − − 20 135 同上 − 20 − − 115 同上 − − 20 − 塩化メチレン 750 750 750 750 ステアリン酸 − − − 10 ─────────────────────────────────── 汚れが除去できる時間(分) 3 4 3 2
【0026】
【実施例15、16、17】 (水の添加と除去性能の
持続性) 下、表4には、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズの
添加の有無、およびそれに水を更に併用した場合につい
て試験した結果について記す。薬剤の配合要領等につい
ては、実施例1、2に示す通り。表4に明らかなよう
に、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ズの配合は、薬
剤成分の揮散を遅らせ、薬効の持続時間を長くする効果
があること、また水の添加併用は更に持続時間を長くす
る相乗効果があることも見出した。
【0027】
【表4】 (配合比・数字は重量部を示す) (配合薬剤) 実施例15 実施例16 実施例17 ─────────────────────────────── メタノ−ル 150 150 150 ヒドロキシプロピル −メチルセルロ−ズ 0 3 3 120パラフィンワックス 20 20 20 塩化メチレン 750 750 750 水 0 0 5 ────────────────────────────── 蒸発時間 (分) 20 60 180
【0028】
【実施例18】 (推進剤の添加) 本発明に係る除去剤組成物Aを、下記の処方により調製
した。 (除去剤組成物 A) (配合薬剤) (配合量) メタノ−ル (市販試薬) 150 重量部 ヒドロキシプロピル メトロ−ズ60 −メチルセルロ−ズ(信越化学製・−SH4000) 3 部 120 パラフィンワックス(日本石油製・融点67 0C)20 部 上記の薬剤を、80 0Cで、1時間 攪拌したのち、 塩化メチレン (市販試薬) 750 部 を配合し、組成物Aを調製した。 (除去剤組成物 B)上記、組成物Aを100%とし
て、それにジメチルエ−テルを50重量%を配合した。
この組成物Bをスプレ−容器に充填した。
【0029】除去剤組成物 A、およびBを、金型汚れ
に対して前者は塗布法にて、後者は噴霧法にて、それら
の効果を試験した。除去時間は、除去剤の場合はAは3
分、除去剤Bの場合は2.5分であった。共に良好な汚
れ除去効果が得られたが、特に噴霧法の場合が、より良
い結果を示した。これは薬剤が霧状で、微細に、平均的
に全体に塗布された為、と解釈される。また、手を伸ば
した状態でスプレ−噴霧出来るので、作業性もより良好
であった。
【0030】
【発明の効果】本発明の除去剤組成物においては、塩化
メチレンとアルコ−ルが主として金型からのガスによる
汚れに効果があり、パラフィンワックス、メチルセルロ
−ズ類が除去剤の増粘および低沸点成分の蒸発抑制に効
果がある。これらを主成分として、任意成分として高級
脂肪酸、および水を併用配合するとき、除去性能を相乗
的に高める効果があった。この除去剤を推進剤とともに
スプレ−缶に充填し、噴霧して用いると、使用が簡便に
なると共に、除去剤の均一塗布性が改善され、浸透性と
除去効果が一層高められる。
【0031】本発明のガスによる汚れの除去剤組成物
は、上記のように、ガスによる汚れと金型表面との間へ
の薬剤の浸透性と、汚れ自体への膨潤性に優れるので、
汚れは除去剤を塗布、または噴射後、数分後に拭い取る
と簡単に除去出来る。また、塗布に際しては、粘度およ
び揮発性を適度に調整してあるので、塗布箇所から流れ
たり、垂れたりしない。更に、塗布後に放置しても、低
沸点成分の蒸発が抑制されているので、除去性能が低下
しない。また効果を長時間持続させることもできる。薬
剤には、腐食性薬品を用いていないので、金型に対して
も何ら腐食作用を有せず、逆に残留ワックスの効果で錆
等の発生も無く、安全に使用し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:30)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化メチレン、メチルセルロ−ズ類、塩
    化メチレンと相溶するアルコ−ル、パラフィンワックス
    を主成分とした、樹脂成形用金型に付着したガスによる
    汚れの除去剤組成物。
  2. 【請求項2】 塩化メチレン、メチルセルロ−ズ類、塩
    化メチレンと相溶するアルコ−ル、パラフィンワックス
    を主成分とし、これに必要に応じ高級脂肪酸、または水
    を配合してなる、請求項1に記載の樹脂成形用金型に付
    着したガスによる汚れの除去剤組成物。
  3. 【請求項3】 塩化メチレン50重量(以下重量表示)
    %以上、メチルセルロ−ズ類0.1〜2.0%、塩化メ
    チレンと相溶するアルコ−ル10〜30%、融点が80
    0C以下のパラフィンワックス0.5〜5.0%、およ
    び高級脂肪酸0.5〜5.0%を含有することを特徴と
    する、請求項1、請求項2に記載の樹脂成形用金型に付
    着したガスによる汚れの除去剤組成物。
  4. 【請求項4】 メチルセルロ−ズ類がヒドロキシプロピ
    ルメチルセルロ−ズであることを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3記載の除去剤組成物。
  5. 【請求項5】 アルコ−ルがメタノ−ル、エタノ−ル、
    プロパノ−ル、またはこれらの二種以上の混合物である
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載
    の除去剤組成物。
  6. 【請求項6】 パラフィンワックスが融点70 0C以下
    のパラフィンワックスであることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3に記載の除去剤組成物。
  7. 【請求項7】 塩化メチレン50重量(以下重量表示)
    %以上、メチルセルロ−ズ類0.1〜2.0%、塩化メ
    チレンと相溶するアルコ−ル10〜30%、融点が74
    0C以下のパラフィンワックス0.5〜5.0%、、お
    よび水1〜20%を含有することを特徴とする、請求項
    1、請求項2に記載の樹脂成形用金型に付着したガスに
    よる汚れの除去剤組成物。
  8. 【請求項8】 メチルセルロ−ズ類がヒドロキシプロピ
    ルメチルセルロ−ズであることを特徴とする請求項7に
    記載の除去剤組成物。
  9. 【請求項9】 アルコ−ルがメタノ−ル、エタノ−ル、
    プロパノ−ル、またはこれらの二種以上の混合物である
    ことを特徴とする請求項7の除去剤組成物。
  10. 【請求項10】 パラフィンワックスが融点70 0C以
    下のパラフィンワックスであることを特徴とする請求項
    7に記載の除去剤組成物。
  11. 【請求項11】 除去剤組成物が、更に20〜50%の
    ジメチルエ−テルを含有することを特徴とする請求項1
    〜請求項10に記載の何れかに記載の除去組成物。
JP11013896A 1996-04-04 1996-04-04 樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れの除去剤組成物 Expired - Fee Related JP3038536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013896A JP3038536B2 (ja) 1996-04-04 1996-04-04 樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れの除去剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013896A JP3038536B2 (ja) 1996-04-04 1996-04-04 樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れの除去剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09272130A true JPH09272130A (ja) 1997-10-21
JP3038536B2 JP3038536B2 (ja) 2000-05-08

Family

ID=14528001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11013896A Expired - Fee Related JP3038536B2 (ja) 1996-04-04 1996-04-04 樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れの除去剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3038536B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3038536B2 (ja) 2000-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5464555A (en) Graphic ink remover solution
US5246503A (en) Aqueous based composition containing organic solvents for removing coatings
JPH0328387A (ja) 洗浄組成物および洗浄方法
US20040127375A1 (en) Coating removal compositions
US6797077B2 (en) Latex paint remover
CA3000094C (en) Plastic water repellent formulation
JPH09272130A (ja) 樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れの除去剤組成物
CN111019767A (zh) 一种具有去油和防雾功能的气雾剂
US20210054219A1 (en) Composition and method for removing a coating from a surface
RU2746993C2 (ru) Новая освежающая воздух композиция
WO2016014763A1 (en) Mixed solvent based compositions for removal of paint and varnish
JP2001031995A (ja) 液体洗浄剤組成物
US20040009884A1 (en) Flushing solutions for coatings removal
JP3245560B2 (ja) ディスプレイ画面用クリーナー
JP2016047882A (ja) 解氷及び他の用途に用いるための組成物及びその利用
GB2150587A (en) Paint remover
JP4114052B2 (ja) 水系洗浄剤組成物
EP4098729A1 (en) Non-flammable, volatile and aqueous cleaning composition
JP5041647B2 (ja) 洗浄剤組成物
CA2525223A1 (en) Wax composition, method for manufacturing, and method for waxing
US5939371A (en) Stripping composition for urethane conformal coatings
JP2002226898A (ja) スプレー用洗浄剤
JP6199013B2 (ja) 洗浄剤及び洗浄方法
JP2002030298A (ja) 洗浄剤組成物
JP2004315612A (ja) 洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080303

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees