JPH09271821A - スキッドマーク成分の冷却による除去方法 - Google Patents

スキッドマーク成分の冷却による除去方法

Info

Publication number
JPH09271821A
JPH09271821A JP8087776A JP8777696A JPH09271821A JP H09271821 A JPH09271821 A JP H09271821A JP 8087776 A JP8087776 A JP 8087776A JP 8777696 A JP8777696 A JP 8777696A JP H09271821 A JPH09271821 A JP H09271821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
rolled material
water injection
nozzle
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8087776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3373353B2 (ja
Inventor
Yuichi Hiraishi
石 勇 一 平
Ryoji Akazawa
沢 良 治 赤
Masayoshi Matsuda
田 雅 義 松
Masashi Yamamuro
室 政 志 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP08777696A priority Critical patent/JP3373353B2/ja
Publication of JPH09271821A publication Critical patent/JPH09271821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3373353B2 publication Critical patent/JP3373353B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱間仕上圧延機の前段スタンド間での冷却に
よって圧延材のスキッドマーク成分を除去する。 【解決手段】 前段スタンド間に、水噴射ノズルを幅方
向に所定間隔で複数個配置すると共に、各ノズル毎に、
その水入口を電磁弁による流体圧操作によって作動する
開閉弁で開閉してノズルへの冷却水の供給/停止を行う
ようにしてなるヘッダーを、圧延材長手方向に所定間隔
で複数本配置しておき、圧延機入側で圧延材の長手方向
各位置の温度を測定して、これに基づき各位置のスキッ
ドマーク成分を求め、各位置が、スキッドマーク成分を
除去するための水噴射回数だけ水噴射を受けるように、
水噴射ノズルの噴射の開始/停止時期を圧延材上の長手
方向位置に変換して求めておいて、各ノズル位置に圧延
材の各位置が到達した際に、水噴射ノズルの噴射の開始
/停止をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間仕上圧延にお
いて、圧延材のスキッドマークを、スタンド間で圧延材
を部分的に冷却することにより除去する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】熱間で鋼帯を連続圧延する連続式熱間仕
上圧延機では、従来より、圧延材の加熱過程で加熱炉の
スキッドとの接触によって圧延材に生ずるスキッドマー
ク(低温部)、ならびに、圧延過程で発生する鋼帯長手
方向の温度むら等の鋼帯長手方向の温度変動(温度外
乱)による板厚変動を防止するために、自動板厚制御
(AGC)が行われてきた。
【0003】上記AGCの応答性を高めて板厚制御精度
を向上させるために、油圧による圧下制御機構が圧延機
に採用するなど、対策がとられてきたが、大きな温度外
乱に対して板厚制御性が充分でないのでこの点の改善が
望まれ、また、板厚制御はできても温度変動がそのまま
残って材質,形状等の変動があるのでこの点の改善も望
まれている。
【0004】このような要望を満たすために、連続式熱
間仕上圧延機の圧延スタンド間に冷却装置を配置し、連
続式熱間仕上圧延機に進入する圧延材の長手方向温度分
布を直接あるいは間接的に検出し、この検出値から圧延
材長手方向各位置の所要冷却量を算出し、この算出値に
基づいて上記冷却水の流量を制御しながら仕上圧延機を
進行中の圧延材に対し上、記冷却水によって冷却を施し
て圧延材の長手方向の温度変動を減少させる方法が提案
され(例えば特開平4−200911号公報)、上記冷
却装置としては、図17に示すような、圧延スタンド間
に、ノズル2を設けた冷却水ヘッダー3を配置し、この
ヘッダー3の冷却水供給管4に流量調整弁5を配置して
なる冷却装置6が提示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】圧延材長手方向の温度
変動の内、特にスキッドによる温度変動分を仕上圧延機
の前段圧延スタンド間冷却によって除去することが板厚
制御精度上、望ましいが、上記構成の冷却装置を用いる
冷却水量制御では、下記の理由からスキッドによる温度
変動を除去するための目標流量を与えても、実流量がそ
の目標流量に制御できず、圧延材長手方向の温度変動の
内のスキッドによる温度変動を除去することができない
ものである。
【0006】即ち、スラブ加熱工程の加熱炉内で500〜2
000mmピッチのスキッドで発生する低温部は、熱間仕上
圧延工程では高温部との温度差が20〜30°Cの5〜15sec
ピッチの正弦波状の温度変動(スキッドによる温度変
動)となり、このスキッドによる温度変動分を除去する
には、冷却水流量は0〜最大流量(5m3/min以上)間
の流量切換えを2.5secで完了する必要があるが、(1)
一般的に用いられる大容量の流量調整弁5は、その機
械的強度および設計限界を考慮して、流量パラメータC
v値によって決まる開閉時間の最小値が存在するが、熱
間圧延プロセスに用いられる大容量流量調節弁では、図
2に見られるように、上記Cv値は20以上となり、開
閉時間は4.5sec以上となり、上記要件に適合しな
い,(2) 一般に圧延スタンド間の冷却装置は、機械的ス
ペース上の問題から流量調整弁5は、冷却ヘッダー3か
ら10m以上離れて冷却水供給管4に配置されるため、
流量調整弁全閉後も5sec以上にわたって供給管内の冷
却水が冷却ヘッダー3から垂れ流れる,(3) 流量調整弁
5を全閉にすると、次の開のタイミングで配管内に冷却
水が充満した時に流速変化が大きすぎウオーターハンマ
ー現象が起き、冷却装置が損傷するので、全閉を避けて
最小開度を1/10程度にとどめる必要があり、冷却を
意図しない部位に対しても小量の冷却水が流れる,等か
ら、冷却水量制御装置に圧延材長手方向各位置のスキッ
ドによる温度変動分を除去する冷却水量を目標値として
与えても、流量値調整弁の応答遅れと弁閉時の配管内残
水の流出で目標流量から大きくかけ離れていることとな
り、圧延材長手方向のスキッドによる温度変動分(以
下、スキッドマーク成分という)を十分に除去すること
ができない。
【0007】本発明は、仕上圧延機の前段圧延スタンド
間に配置する冷却装置の構成並びに冷却装置による前段
圧延スタンド間の圧延材への目標冷却水流量の与え方に
改良を加えて、圧延材長手方向のスキッドによる温度変
動分(スキッドマーク成分)を除去する方法、更に加え
て圧延材幅方向の温度差を低減する方法を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 (1) 連続式熱間仕上圧延機のスタンド間に、 A.冷却水噴射ノズルを圧延材幅方向に所定間隔で複数
個配置すると共に、各冷却水噴射ノズルをノズルの冷却
水入口を電磁弁による流体圧操作によって作動する開閉
弁で開閉してノズルへの冷却水の供給/停止を行う単ノ
ズル列配置型冷却水ヘッダーを、圧延材の長手方向に所
定間隔で複数本配置するか、あるいは、 B.冷却水噴射ノズルを圧延材幅方向に所定間隔で複数
個配置してなるノズル列を圧延材の長手方向に所定間隔
で複数列配置する共に、各冷却水噴射ノズル毎にノズル
の冷却水入口を電磁弁による流体圧操作によって作動す
る開閉弁で開閉してノズルへの冷却水の供給/停止を行
う複数ノズル列配置型冷却水ヘッダーを配置するか、あ
るいは、 C.上記単ノズル列配置型冷却水ヘッダーと複数ノズル
列配置型冷却水ヘッダーとを圧延材の長手方向に配置
し、上記仕上圧延機入側で圧延材の長手方向各位置の温
度を測定して、この測定温度に基づき圧延材の長手方向
各位置のスキッドマーク成分を求め、このスキッドマー
ク成分を消去するための圧延材の長手方向各位置の冷却
水量を求め、この冷却水量および冷却水噴射ノズル1個
当たりの噴射冷却水量に基づき、スキッドマーク成分を
除去するための圧延材の長手方向各位置に対する冷却水
噴射回数を求め、この冷却水噴射回数に基づき、圧延材
の長手方向各位置が、スキッドマーク成分を除去するた
めの冷却水噴射回数だけ冷却水噴射を受けるように、各
冷却水噴射ノズルの冷却水噴射の開始/停止時期を圧延
材上の長手方向位置に変換して求めておいて、各冷却水
噴射ノズル位置に圧延材の、冷却水噴射の開始/停止を
すべき位置が到達した際に、冷却水噴射の開始/停止を
して圧延材を冷却する。 (2) 上記仕上圧延機入側での圧延材の長手方向各位
置の温度測定を、圧延材幅方向の中央位置で行い、この
測定結果に基づいて圧延材の長手方向各位置のスキッド
マーク成分を求めると共に、仕上圧延機入側で圧延材の
幅方向各位置の温度を測定し、圧延材幅方向の中央位置
の温度と幅方向各位置の温度との差を求めて、この中央
位置と幅方向各位置の温度差を上記スキッドマーク成分
に加算したものを、幅方向各位置かつ長手方向各位置の
スキッドマーク成分と見做して、圧延材の幅方向各位置
について、上記スキッドマーク成分を消去するための圧
延材の長手方向各位置の冷却水量を求め、この冷却水量
および冷却水噴射ノズル1個当たりの噴射冷却水量に基
づき、スキッドマーク成分を除去するための圧延材の長
手方向各位置に対する冷却水噴射回数を求め、この冷却
水噴射回数に基づき、圧延材の長手方向各位置が、スキ
ッドマーク成分を除去するための冷却水噴射回数だけ冷
却水噴射を受けるように、各冷却水噴射ノズルの冷却水
噴射の開始/停止時期を圧延材上の長手方向位置に変換
して求めておいて、各冷却水噴射ノズル位置に圧延材
の、冷却水噴射の開始/停止をすべき位置が到達した際
に、冷却水噴射の開始/停止をして圧延材を冷却する。
【0009】(3) 冷却水ヘッダーの長手方向の長さ
を、圧延材の最大通板幅よりも長くし、かつ最大通板幅
より外側にも冷却水噴射ノズルを配置しておき、圧延材
の板幅より外側の冷却水噴射ノズルより、圧延材の冷却
に寄与しない冷却水を噴射することによって、スキッド
マーク成分を除去する上で必要な単位時間内の所要個数
の冷却水噴射ノズル閉動作による管路内流量変化率を許
容最大値以下に抑えて、ウオーターハンマー現像による
管路損傷を防止する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に、本発明を一態様で実施す
る連続式熱間仕上圧延機の設備構成を示す。1は仕上圧
延機で、1〜6号スタンド(F1〜F6スタンド)の6基
で構成されている。7はF2〜F3スタンド間およびF3
〜F4スタンド間の圧延材の上方に配置した冷却装置の
複数ノズル列配置型冷却水ヘッダーである。
【0011】このヘッダー7の正面を図2に、側面を図
3に、また拡大横断面を図4に示す。ヘッダ−7は図2
に示すように、その下面には冷却水噴射ノズル8を圧延
材の幅方向に所定間隔で複数個、本例では20個配列し
たノズル列9を、図3および図4に示すように、圧延材
の長手方向に複数列、本例では2列配置したものであ
る。また、ヘッダー7の長手方向の長さは、図2に示す
ように、仕上圧延機1に想定した最大の通板幅B
MAX(圧延材幅)よりも長くして、最大通板幅BMAXより
外側にも、冷却水噴射ノズル8が位置するようにしてい
る。
【0012】そして、図4を参照すると、ヘッダー7の
長手方向両端部の給水管10からヘッダー内冷却水貯留
部11に給水されそこに充満して各冷却水噴射ノズル8
に至る冷却水の、ノズル8から圧延材への噴射開始/停
止(冷却水噴射のオン/オフ)は、ヘッダー下面壁12
に設けた、各冷却水噴射ノズル8への給水通路13の入
口を、ヘッダー上面壁14に昇降可能に設けた開閉弁1
5で開閉することで行なわれるようにしている。
【0013】即ち、開閉弁15はピストン部16とロッ
ド部17とよりなり、ヘッダー上面壁14に設けられた
シリンダー室18内に、開閉弁ピストン部16と開閉弁
ロッド上部17Uが位置し、開閉弁ロッド下部17Lが
ヘッダー内冷却水貯留部11に位置し、ロッド下端面
が、冷却ノズル8への給水通路13入口と間隙を存して
位置する(給水通路13を開状態に維持する)ように、
シリンダー室18内に配置したコイル状バネ19内に開
閉弁ロッド部17が挿入され、コイル状バネ19が開閉
弁ピストン部16と当接し、開閉弁15がコイル状バネ
19で支持されている。
【0014】開閉弁ピストン部16の上方のシリンダー
室18は、ヘッダー上面壁14に設けたエアー通路20
と連通し、この通路20には、エアー給排気管21が接
続され、エアー給排気管21には三方切替電磁弁22が
接続され、三方切替電磁弁22にはエアー供給管23お
よびエアー排気管24が接続されている。
【0015】そして三方切替電磁弁22の切替操作によ
り、三方切替電磁弁22をエアー排気よりエアー供給に
切替え、エアーをシリンダー室18に供給することで、
開閉弁15がコイル状バネ19を圧縮して冷却水通路9
を閉じ、また三方切替電磁弁22をエアー供給からエア
ー排気に切替えることにより、コイル状バネ19により
開閉弁15は上昇し、冷却水通路9を開くことにより、
上記開閉弁15による冷却水噴射ノズル8への給水通路
9の開閉が高応答のもとに行われ、冷却水噴射ノズル8
から圧延材への噴射開始/停止(冷却水噴射のオン/オ
フ)が高応答のもとに行われる。
【0016】図1において、25は、F2〜F3スタンド
間およびF3〜F4スタンド間の圧延材の下方に配置した
冷却装置の単ノズル列配置型冷却水ヘッダーである。こ
のヘッダー25は、前記冷却水ヘッダー7の下面に設け
た2列のノズル列9を1列に変更したものを、ノズル噴
射口が圧延材下面に対向するように配置したものであ
る。
【0017】図5は、上記冷却水ヘッダー7,25の1
ノズル列9の圧延材に対する冷却水噴射パターンを示し
たもので、各ノズル8の冷却水噴射領域26は、圧延材
進行方向(L方向)に直行する方向(C方向)に対して
微小角度θを形成する長円形型であり、その圧延材幅方
向(C方向)の長さはΔBで、隣接するノズル8の冷却
水噴射領域26の端部は、圧延材幅方向で冷却水噴射領
域26のΔB/2が各々ラップするようにしている。
【0018】尚、F2〜F3スタンド間のヘッダー7,
25の冷却水供給管10が共通配管に接続され、またF
3〜F4スタンド間のヘッダー7,25の冷却水供給管
10が共通配管に接続されている。
【0019】また、以下、便宜上、F2〜F3スタンド間
の上部のヘッダー7のF2スタンド側の噴射ノズル8列
を第1ノズル列、F2〜F3スタンド間の下部のヘッダー
25の噴射ノズル8列を第2ノズル列、F2〜F3スタン
ド間の上部のヘッダー7のF3スタンド側の噴射ノズル
8列を第3ノズル列、F3〜F4スタンド間の上部のヘッ
ダー7のF3スタンド側の噴射ノズル8列を第4ノズル
列、F3〜F4スタンド間の下部のヘッダー25の噴射ノ
ズル8列を第5ノズル列、F3〜F4スタンド間の上部の
ヘッダー7のF4スタンド側の噴射ノズル8列を第6ノ
ズル列と呼び、噴射ノズル8は圧延材長手方向(L方
向)をX方向とし、圧延材幅方向(C方向)をY方向と
して、冷却装置の各ノズル8の位置を、第1,2,3,
4,5,6ノズル列のノズル列番号をXで示し、各ノズ
ル列のY方向の20個のノズルに一方側より番号を付け
てこの番号をYで表すことにして、各ノズル8を、X=
1〜6、Y=1〜20で、ノズル8(X,Y)で示すこ
とにする。
【0020】以上のように構成された冷却水ヘッダー7
または25と、三方切替電磁弁22群とよりなる冷却装
置は、各ノズル8と連通する極短距離の給水通路13の
入口を開閉弁15で開閉し、各ノズル8の冷却水噴射開
始/停止(冷却水噴射のオン/オフ)を行なうものであ
るから、開閉弁15閉止後の各ノズル8よりの冷却水の
垂れ流れ量は極々微量である。また給水通路13の入口
と僅少距離を存して位置する開閉弁15を、空気圧で駆
動して給水通路13の入口を閉止すると共に、空気圧を
開放してコイル状バネ19の弾性力で戻し駆動して給水
通路13の入口を開放するものであるから、開,閉所要
時間も0.5sec以下の極短時間となる。
【0021】更に、ノズル8の冷却水噴射開始、即ち開
閉弁による給水通路の開放に際しては、ヘッダー管7ま
たは25、給水管10等の管路内には常時、冷却水が充
満しているので、ウオーターハンマー現象による冷却装
置損傷の恐れは全くない。またノズル8の冷却水噴射停
止、即ち、開閉弁15による給水通路13の閉止に際し
ては、ウオーターハンマー現象による冷却装置損傷を防
止するためには、管内流量変化率の許容最大値(δV/
δt)に対応する単位時間内の閉動作ノズル個数(δN
/δt)を越えない範囲で行えばよい。このような制限
を越えてしまうと予測される場合には、例えば、図2に
示すように、冷却水ヘッダー7または25の長手方向の
長さを、圧延材の最大通板幅よりも長くし、最大通板幅
より外側にも冷却水噴射ノズル8を配置して置き、圧延
材の板幅より外側のノズル8より、圧延材先端のF2ス
タンド噛込みから、圧延材後端のF4スタンド尻抜けま
で、冷却水を噴射することによって、冷却制御上必要な
単位時間内の所要個数のノズル閉動作による管内流量変
化率を、上記許容最大値以下に抑えて、ウオーターハン
マー現象による冷却装置損傷を防止しつつ、圧延材のス
キッドマーク成分を除去する冷却制御を行うことができ
る。
【0022】図1において、27は粗圧延機で、28お
よび29は、粗圧延機27と仕上圧延機1との間で、粗
圧延終了後の圧延材の表面が充分復熱する位置に配置さ
れ、走行する圧延材の幅方向中央部の温度を測定する固
定型温度計および圧延材の幅方向の温度分布を測定する
移動型温度計である。30は圧延材の走行速度を測定す
る速度計である。
【0023】また32および33は、仕上圧延機出側
(F6スタンド出側)に配置され、走行する圧延材の幅
方向中央部の温度を測定する固定型温度計および圧延材
の幅方向の温度分布を測定する移動型温度計である。な
お34は、F1スタンドの入,出側に配置された通常の
デスケーリング装置である。
【0024】図1において、31は冷却制御装置で、そ
の機能は次の1)〜7)の通りである; 1)圧延材の長手方向各位置の温度の検出機能:速度計
30の測定速度の積分による圧延材の長手方向位置に対
応させて、上記固定型温度計28の測定温度を記憶す
る。すなわち、圧延材の長手方向各位置の測定温度を読
込んで記憶する。図6は、圧延材長手方向の全長各位置
の検出温度TM(x)を例示したもので、圧延材長手方
向の各位置xは図示するように、圧延材長手方向全長に
対する百分率で記憶し、0%位置が圧延材の先端で、1
00%位置が圧延材の後端に相当する。
【0025】なお、図7は、上記移動型温度計29で測
定した上記圧延材の幅方向の全幅各位置の温度を例示し
たものであり、圧延材幅方向の各位置は圧延材全幅に対
する百分率および各噴射ノズル列9のノズル番号(y=
1〜20)で示している。上記圧延材に対面する冷却水
噴射ノズルはノズル番号でノズル8(x=1〜6、y=
5〜15)である。
【0026】2)圧延材長手方向の各位置のスキッドマ
ーク成分の検出:図6に示すように、圧延材長手方向の
全長各位置の検出温度TM(x)に基づいて、例えば、
スキッドによる正弦波状温度変動の極小温度T
M(X1)、TM(X2)、TM(X3)、TM(X4)、TM
(X5)を見出し、TM(X2)とTM(X3)、T
M(X3)とTM(X4)、TM(X4)とTM(X5)を各々
直線で結ぶと共に、Xが0〜X1の区間をTM(X1)と
し、また、xがX5〜100の区間をTM(X5)とする
圧延滞留時間によるランダウン成分T0(x)を求め、
上記TM(x)と上記T0(x)との差ΔTM(x)を、
スキッドマーク成分として検出する。なお、上記スキッ
ドマーク成分ΔTM(x)は、圧延材幅方向の中央部の
ものであるが、幅方向の各位置によるスキッドマーク成
分に差はない。
【0027】3)スキッドマーク成分を除去するための
圧延材の全長各位置の冷却水量の演算: スキッドマー
ク成分ΔTM(x)と、冷却水噴射ノズル1個当たりの
冷却水噴射幅ΔBと鋼帯厚hから求めた断面積S,鋼帯
速度V,比熱Cから必要抜熱量Qを求め、単位冷却水量
当たりの抜熱量ΔQより、必要冷却水量W=Q/ΔQパ
ターンを演算する。図8は、圧延材長手方向の全長各位
置のスキッドマーク成分ΔTM(x)を除去するための
冷却水量WM(x)を示している。図9は、図8の圧延
材長手方向区間x=x3〜x4(%)の各位置のスキッド
マーク成分ΔTM(x)を除去するための冷却水量W
M(x=x3〜x4)を部分拡大して、示したものであ
る。
【0028】4)圧延材長手方向の全長各位置のスキッ
ドマーク成分を除去するための圧延材長手方向の全長各
位置に対する冷却水噴射回数の演算:上記全長各位置の
必要冷却水量Wと冷却水噴射ノズル1個当たりの冷却水
量ΔWよりW/ΔWを計算し、四捨五入により、上記各
位置に対する冷却水噴射ノズルによる冷却水噴射回数N
を演算する。本例においては、圧延材の幅方向同一位置
を冷却水噴射領域とするノズルは、圧延材の長手方向に
上面に4個、下面に2個の合計6個であり、上記の如く
演算算出されるNは0〜6の範囲の整数である。図10
は、図9の必要冷却水量WM(x=x3〜x4)と冷却水
噴射ノズル1個当たりの冷却水量ΔWより求めた各位置
x=x3〜x4(%)に対する冷却水噴射回数Nを示して
いる。
【0029】5)冷却装置の各冷却水噴射ノズルの冷却
水噴射の開始/停止(オン/オフ)位置の演算:圧延材
長手方向の各位置が、各位置のスキッドマーク成分を除
去するための冷却水噴射ノズルによる冷却水噴射回数N
だけ冷却水噴射を受けるように、冷却装置の各冷却水噴
射ノズル8(x,y)(但しx=1〜6,y=1〜2
0)の冷却水噴射の開始/停止(オン/オフ)時期を、
圧延材の長手方向の全長に対する相対位置に変換して求
める。図12は、図10の噴射回数に基づいて求めたノ
ズル8(1,y)、ノズル8(2,y)、ノズル8
(3,y)、ノズル8(4,y)、ノズル8(5,
y)、ノズル8(6,y)(但しy=5〜15)の冷却
水噴射の開始/停止(オン/オフ)時期を圧延材の長手
方向の全長に対する相対位置で示したものである。
【0030】6)冷却装置のノズル列位置における圧延
材の長手各位置の全長に対する相対位置の検出並びに冷
却装置の各三方切替電磁弁への切替指令の出力:予めF
2スタンドの圧延スケジュールよりF2スタンド出側の圧
延材の長手方向の全長Lを求めて置き、F2スタンドの
ロール周速度V2および先進率f2より、F2スタンド後
面の圧延材速度v2を求めてF2スタンドに先端が噛み込
み時点より積分を進めてF2スタンドの圧延長さを求
め、その圧延長さを圧延材の長手方向位置の圧延材全長
に対する相対位置%L=〔∫v2(1+f2)dt〕/L
を演算により求める。そしてF2スタンドからF2〜F3
スタンド間に配置された各冷却水ヘッダーの各ノズル列
までの圧延材の移動時間(距離と速度で演算される)、
ノズル動作遅れ(ノズル開閉所要時間0.5sec)を考
慮して、上記各冷却水ヘッダーの各ノズル列位置におけ
るF2スタンドで圧延後の圧延材の長手方向各位置の圧
延材全長に対する相対位置x(%)を検出し、F3スタ
ンド後面についても以下同様の演算を行ない、F3〜F4
スタンド間に配置された各冷却水ヘッダーの各ノズル列
位置におけるF3スタンドで圧延後の圧延材の長手方向
各位置の圧延材全長に対する相対位置x(%)を検出
し、図12に示すような冷却装置の各冷却水噴射ノズル
8(x=1〜6,y=5〜15)の冷却水噴射の開始/
停止(オン/オフ)位置が、到達した際に、各ノズルの
三方切替電磁弁に開閉指令を出力する。
【0031】7)ウオーターハンマー現象による冷却装
置損傷防止:圧延材先端のF2スタンド噛込みから、圧
延材後端のF4スタンド尻抜けまで、圧延材の板幅より
外側のノズル8、例えばノズル8(x=1〜6、y=1
および20)より冷却水を噴射することによって、スキ
ッドマーク成分を除去する上で必要な単位時間内の所要
個数のノズル閉動作による管内流量変化率を前記許容最
大値以下に抑えて、ウオーターハンマー現象による冷却
装置損傷を防止しつつ、圧延材の長手方向の全長各位置
のスキッドマーク成分を除去する。
【0032】以上のような1)〜7)の圧延材の長手方
向のスキッドマーク成分除去の機能に加えて、次のよう
な圧延材の幅方向温度差低減機能、例えば、圧延材の幅
方向の中央部と端部の温度差低減機能8)を冷却制御装
置31に付加することができる; 8)圧延材の幅方向の中央部と端部の温度差低減機能:
前記移動型温度計29で測定した上記圧延材の幅方向の
全幅各位置の温度を示した図7より明らかなように、通
常、幅方向の端部(両端より100〜200mm位置)の温度
Eは、中央部の温度TMよりもΔt°C(通常は20〜30
°C)程度高くなっている。また前記したように、図6
に示すスキッドマーク成分ΔTM(x)は、圧延材幅方
向の中央部のものであるが、幅方向の各位置によってス
キッドマーク成分に差は認められない。
【0033】従って中央部と端部の温度差Δt°Cを除
去するために必要な冷却水量を求めて、図8のスキッド
マーク成分を除去する冷却水量WM(x)に加算して、
幅方向の端部の長手方向のスキッドマーク成分を除去す
ると共に、幅方向の端部の中央部との温度差Δt°Cを
除去ないし低減するに必要な冷却水量WE(x)を求め
る。
【0034】そして、冷却水量WE(x)に基づいて、
幅方向の端部の全長各位置に対する冷却水噴射ノズルに
よる冷却水噴射回数を求め、幅方向の端部の全長各位置
が、長手方向のスキッドマーク成分を除去すると共に、
幅方向の端部の中央部との温度差Δt°Cを除去ないし
低減するための冷却水噴射ノズルによる冷却水噴射回数
だけ冷却水噴射を受けるように、冷却装置の各冷却水噴
射ノズルの冷却水噴射の開始/停止(オン/オフ)時期
を、圧延材の長手方向の全長に対する相対位置に変換し
て求める。例えば図9に併記したWE(x=x3〜x4
は、上記のようにして求めたWE(x)の一部を示し、
図11は、図9に示すWE(x=x3〜x4)に基づいて
求めた噴射回数を示し、図13は図11に示す噴射回数
に基づいて求めたノズル8(1,y)、ノズル8(2,
y)、ノズル8(3,y)、ノズル8(4,y)、ノズ
ル8(5,y)、ノズル8(6,y)(但しy=6,1
4)の冷却水噴射の開始/停止(オン/オフ)時期を圧
延材の長手方向の全長に対する相対位置で示したもので
ある。
【0035】なお、この場合、他の噴射ノズル8(1,
y=5,7〜13,15)、ノズル8(2,y=5,7
〜13,15)、ノズル8(3,y=5,7〜13,1
5)、ノズル8(4,y=5,7〜13,15)、ノズ
ル8(5,y=5,7〜13,15)、ノズル8(6,
y=5,7〜13,15)の冷却水噴射の開始/停止
(オン/オフ)時期は、図12に示すノズル8(1,y
=5〜15)、ノズル8(2,y=5〜15)、ノズル
8(3,y=5〜15)、ノズル8(4,y=5〜1
5)、ノズル8(5,y=5〜15)、ノズル8(6,
y=5〜15)の冷却水噴射の開始/停止(オン/オ
フ)時期とするものである。
【0036】なお、仕上圧延滞留時間による長手方向で
の仕上入口温度低下、即ち、図6に示すランダウン成分
0(x)については、図14に示す如き、周知の仕上
加速圧延にて補償し、仕上圧延終了時点までに除去する
ことができる。
【0037】
【実施例】図1に示すように冷却装置を配置すると共
に、前記機能1)〜8)を有する冷却制御装置31を用
いて圧延スタンド間圧延材冷却を、制御周期0.1secで実
施し、長手方向スキッドマーク成分の除去および巾方向
温度偏差低減を行った。その結果を図15および図16
に実線で示す。尚、コイルサイズ(板厚×板幅)は2.82
×1020mmであり、ランダウン成分については、図14に
示す仕上加速圧延の第1加速率=4mpm/sec、第2加速
率=5mpmとして補償し、除去した。また、図15及び
図16の破線は、仕上加速圧延および圧延スタンド間冷
却を実施せずに仕上加速圧延を実施した結果を併記した
ものである。
【0038】図15及び図16に示すとおり、長手方向
スキッドマーク成分が除去され、また巾方向温度偏差が
低減できていることが明らかである。
【0039】
【発明の効果】以上記述したように、本発明によれば、
熱間仕上圧延機の後段スタンド噛み込み前に、圧延材の
長手方向の全長各位置のスキッドマーク成分を除去する
ことができ、更にこれに加えて上記圧延材の幅方向の温
度差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を一態様で実施する、連続式熱間仕上
圧延機の温度制御装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1に示す複数ノズル列配置型冷却水ヘッダ
ーの1つの正面図である。
【図3】 図2に示す冷却水ヘッダーの側面図である。
【図4】 図2に示す冷却水ヘッダーの拡大横断面図で
ある。
【図5】 図2に示す冷却水噴射ノズル列の圧延材に対
する冷却水噴射パターンを示す平面図である。
【図6】 鋼帯幅方向中央部の鋼帯長手方向の全長各位
置の温度を示すグラフである。
【図7】 鋼帯幅方向の全幅各位置の温度を示すグラフ
である。
【図8】 図6に示す温度変動に含まれる長手方向スキ
ッドマーク成分を除去するための、鋼帯長手方向の各位
置に対する冷却水量の演算結果を示すグラフである。
【図9】 長手方向スキッドマーク成分を除去するため
の冷却水量の演算値WMおよびそれに巾方向温度偏差を
低減するための冷却水補正量を加えた演算値WEを示す
グラフである。
【図10】 図9に示す冷却水量の演算値WMを冷却水
噴射回数に変換して示すグラフである。
【図11】 図9に示す冷却水量の演算値WEを冷却水
噴射回数に変換して示すグラフである。
【図12】 図10に示す冷却水噴射回数を実現する冷
却水噴射の開始/停止タイミングを、圧延材の長手方向
位置に対応付けて示すタイムチャ−トである。
【図13】 図11に示す冷却水噴射回数を実現する冷
却水噴射の開始/停止タイミングを、圧延材の長手方向
位置に対応付けて示すタイムチャ−トである。
【図14】 ランダウン成分を除去するための仕上加速
圧延の圧延速度推移を示すタイムチャ−トである。
【図15】 本発明の一実施結果の温度計測値(長手方
向温度分布)を示すグラフであり、上段のグラフは仕上
圧延機入側の圧延材の温度を、下段のグラフは出側の圧
延材の温度を示す。点線は、本発明を実施しなかったと
きの、入,出側温度測定値を示し、実線が本発明を実施
したときの入,出側温度測定値を示す。
【図16】 本発明の一実施結果の温度計測値(幅方向
温度分布)を示すグラフであり、上段のグラフは仕上圧
延機入側の圧延材の温度を、下段のグラフは出側の圧延
材の温度を示す。点線は、本発明を実施しなかったとき
の、入,出側温度測定値を示し、実線が本発明を実施し
たときの入,出側温度測定値を示す。
【図17】 連続式熱間圧延機の各圧延スタンド間の従
来の冷却装置の構成を示すブロック図である。
【図18】 図17に示す、大容量の流量調整弁5のC
v値と開閉所要最小時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1:仕上圧延機 2:冷却水噴
射ノズル 3:冷却水ヘッダー 4:冷却水供
給管 5:流量調整弁 6:冷却装置 7:複数ノズル列配置型冷却水ヘッダー 8:冷却水噴
射ノズル 9:冷却水噴射ノズル列 10:冷却水
供給管 11:ヘッダー内冷却水貯留部 12:ヘッダ
ー下面壁 13:冷却水噴射ノズルへの給水通路 14:ヘッダ
ー上面壁 15:開閉弁 16:開閉弁
のピストン部 17:開閉弁のロッド部 17U:開閉
弁ロッド上部 17L:開閉弁ロッド下部 18:シリン
ダー室 19:コイル状バネ 20:エアー
通路 21:エアー給排気管 22:三方切
替電磁弁 23:エアー供給管 24:エアー
排気管 25:単ノズル列配置型冷却水ヘッダー 26:冷却水
噴射領域 27:粗圧延機 28:固定型
温度計 29:移動型温度計 30:鋼帯速
度計 31:冷却制御装置 32:固定型
温度計(F6出側) 33:移動型温度計(F6出側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C21D 1/00 123 B21B 37/00 BBM (72)発明者 山 室 政 志 姫路市広畑区富士町1番地 新日本製鐵株 式会社広畑製鐵所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続式熱間仕上圧延機のスタンド間に、 A.冷却水噴射ノズルを圧延材幅方向に所定間隔で複数
    個配置すると共に、各冷却水噴射ノズルをノズルの冷却
    水入口を電磁弁による流体圧操作によって作動する開閉
    弁で開閉してノズルへの冷却水の供給/停止を行う単ノ
    ズル列配置型冷却水ヘッダーを、圧延材の長手方向に所
    定間隔で複数本配置するか、あるいは、 B.冷却水噴射ノズルを圧延材幅方向に所定間隔で複数
    個配置してなるノズル列を圧延材の長手方向に所定間隔
    で複数列配置する共に、各冷却水噴射ノズル毎にノズル
    の冷却水入口を電磁弁による流体圧操作によって作動す
    る開閉弁で開閉してノズルへの冷却水の供給/停止を行
    う複数ノズル列配置型冷却水ヘッダーを配置するか、あ
    るいは、 C.上記単ノズル列配置型冷却水ヘッダーと複数ノズル
    列配置型冷却水ヘッダーとを圧延材の長手方向に配置
    し、 上記仕上圧延機入側で圧延材の長手方向各位置の温度を
    測定して、この測定温度に基づき圧延材の長手方向各位
    置のスキッドマーク成分を求め、このスキッドマーク成
    分を消去するための圧延材の長手方向各位置の冷却水量
    を求め、この冷却水量および冷却水噴射ノズル1個当た
    りの噴射冷却水量に基づき、スキッドマーク成分を除去
    するための圧延材の長手方向各位置に対する冷却水噴射
    回数を求め、この冷却水噴射回数に基づき、圧延材の長
    手方向各位置が、スキッドマーク成分を除去するための
    冷却水噴射回数だけ冷却水噴射を受けるように、各冷却
    水噴射ノズルの冷却水噴射の開始/停止時期を圧延材上
    の長手方向位置に変換して求めておいて、各冷却水噴射
    ノズル位置に圧延材の、冷却水噴射の開始/停止をすべ
    き位置が到達した際に、冷却水噴射の開始/停止をして
    圧延材を冷却することを特徴とする、スキッドマーク成
    分の冷却による除去方法。
  2. 【請求項2】上記仕上圧延機入側での圧延材の長手方向
    各位置の温度測定を、圧延材幅方向の中央位置で行い、
    この測定結果に基づいて圧延材の長手方向各位置のスキ
    ッドマーク成分を求めると共に、仕上圧延機入側で圧延
    材の幅方向各位置の温度を測定し、圧延材幅方向の中央
    位置の温度と幅方向各位置の温度との差を求めて、この
    中央位置と幅方向各位置の温度差を上記スキッドマーク
    成分に加算したものを、幅方向各位置かつ長手方向各位
    置のスキッドマーク成分と見做して、圧延材の幅方向各
    位置について、上記スキッドマーク成分を消去するため
    の圧延材の長手方向各位置の冷却水量を求め、この冷却
    水量および冷却水噴射ノズル1個当たりの噴射冷却水量
    に基づき、スキッドマーク成分を除去するための圧延材
    の長手方向各位置に対する冷却水噴射回数を求め、この
    冷却水噴射回数に基づき、圧延材の長手方向各位置が、
    スキッドマーク成分を除去するための冷却水噴射回数だ
    け冷却水噴射を受けるように、各冷却水噴射ノズルの冷
    却水噴射の開始/停止時期を圧延材上の長手方向位置に
    変換して求めておいて、各冷却水噴射ノズル位置に圧延
    材の、冷却水噴射の開始/停止をすべき位置が到達した
    際に、冷却水噴射の開始/停止をして圧延材を冷却する
    ことを特徴とする請求項1に記載の、スキッドマーク成
    分の冷却による除去方法。
  3. 【請求項3】 冷却水ヘッダーの長手方向の長さを、圧
    延材の最大通板幅よりも長くし、かつ最大通板幅より外
    側にも冷却水噴射ノズルを配置しておき、圧延材の板幅
    より外側の冷却水噴射ノズルより、圧延材の冷却に寄与
    しない冷却水を噴射することによって、スキッドマーク
    成分を除去する上で必要な単位時間内の所要個数の冷却
    水噴射ノズル閉動作による管路内流量変化率を許容最大
    値以下に抑えて、ウオーターハンマー現像による管路損
    傷を防止する、請求項1または請求項2に記載の、スキ
    ッドマーク成分の冷却による除去方法。
JP08777696A 1996-04-10 1996-04-10 スキッドマーク成分の冷却による除去方法 Expired - Fee Related JP3373353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08777696A JP3373353B2 (ja) 1996-04-10 1996-04-10 スキッドマーク成分の冷却による除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08777696A JP3373353B2 (ja) 1996-04-10 1996-04-10 スキッドマーク成分の冷却による除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09271821A true JPH09271821A (ja) 1997-10-21
JP3373353B2 JP3373353B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=13924390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08777696A Expired - Fee Related JP3373353B2 (ja) 1996-04-10 1996-04-10 スキッドマーク成分の冷却による除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3373353B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100694693B1 (ko) * 2001-05-29 2007-03-13 주식회사 포스코 스키드의 이물질 제거장치
JP2008221282A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱延鋼板の製造装置及び製造方法
CN104289532A (zh) * 2013-07-19 2015-01-21 上海宝信软件股份有限公司 带钢水印点温度控制方法
CN117399438A (zh) * 2023-11-03 2024-01-16 中天钢铁集团(南通)有限公司 一种英标轧制过程中稳定头尾性能的方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100694693B1 (ko) * 2001-05-29 2007-03-13 주식회사 포스코 스키드의 이물질 제거장치
JP2008221282A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱延鋼板の製造装置及び製造方法
CN104289532A (zh) * 2013-07-19 2015-01-21 上海宝信软件股份有限公司 带钢水印点温度控制方法
CN117399438A (zh) * 2023-11-03 2024-01-16 中天钢铁集团(南通)有限公司 一种英标轧制过程中稳定头尾性能的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3373353B2 (ja) 2003-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4136662B2 (ja) ストリップのデスケールをするための方法
CN100566866C (zh) 一种粗轧中间坯镰刀弯的控制方法
KR101052453B1 (ko) 열연강대의 냉각 장치 및 냉각 방법
RU2490082C2 (ru) Способ и устройство для регулируемого охлаждения
JP2007531629A (ja) 金属を形成する方法
JPS6314052B2 (ja)
JP3373353B2 (ja) スキッドマーク成分の冷却による除去方法
CN106735035A (zh) 一种减少板坯裂纹的方法
JP2000313920A (ja) 高温鋼板の冷却装置および冷却方法
JPH1080714A (ja) 高温鋼帯の冷却ヘッダ
KR100529055B1 (ko) 연속소둔로의 스트립 냉각장치
JP3635914B2 (ja) ストリップを温間圧延する圧延機のクーラント装置
KR100862037B1 (ko) 대탕도의 침식부위 검지 및 집중 냉각장치
JPH0450369B2 (ja)
KR20140122502A (ko) 압연소재 냉각장치 및 냉각방법
JP2760907B2 (ja) 熱間連続仕上圧延機入側デスケーリングヘッダおよびデスケーリング装置
US3387834A (en) Hearth firing apparatus
KR100843920B1 (ko) 연속주조시 주편의 표면응고속도 균일화방법
JP2004331992A (ja) 熱間圧延における金属板の温度予測方法および冷却方法
WO2023042545A1 (ja) 厚鋼板の製造方法および製造設備
KR20040012083A (ko) 열연강판의 스케일 생성조건에 따른 탈 스케일 방법
JPH09308906A (ja) 厚鋼板の制御冷却方法
US3379423A (en) Hearth firing apparatus
JPH0685923B2 (ja) 熱間圧延機のロール冷却方法
KR100823620B1 (ko) 열연 중박물재 선단부 냉각제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021101

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees