JPH0927031A - 図形判定方法および装置 - Google Patents

図形判定方法および装置

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JPH0927031A
JPH0927031A JP7173263A JP17326395A JPH0927031A JP H0927031 A JPH0927031 A JP H0927031A JP 7173263 A JP7173263 A JP 7173263A JP 17326395 A JP17326395 A JP 17326395A JP H0927031 A JPH0927031 A JP H0927031A
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JP7173263A
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Akihiko Uehara
明彦 上原
Akihiko Utsuno
彰彦 宇都野
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力されたサインが予め登録されたサインと
同一であるかの確認を容易に且つ確実に行う。 【構成】 電子書類などの契約などを行うサインを入力
用ペンにより電子サインパッド部3に行うと、筆圧が加
えられた圧電素子から出力された電圧をレベル変換回路
6a,7aがHi信号に変換してX座標エンコーダ6
b、Y座標エンコーダ7bに出力し、加圧された圧電素
子の座標値を検出し、2進数に変換する。次に、スイッ
チング素子12,13を導通させ、圧電素子から出力さ
れた電圧をA/Dコンバータ6c,7cがデジタル変換
し、レジスタ8a〜8dに格納し、プロセッサ8gがサ
インの形状、筆圧を変換した電圧値および線速度を求
め、予め登録されたサインの形状、筆圧を変換した電圧
値および線速度とを比較し、入力されたサインが登録済
みサインと同一かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図形判定方法および装
置に関し、特に、電子書類などの承認や契約に用いられ
るサインの判定に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、電
子書類などの承認や契約は、たとえば、手書き入力装置
によるサインの入力によって行われており、入力された
サインの確認は、予め入力されているサインと照合する
ことによって行われる方法が一般的である。
【0003】なお、この種の入力装置について詳しく述
べてある例としては、株式会社オーム社、平成5年11
月20日発行「情報処理ハンドブック」社団法人情報処
理学会(編)、P307,P308があり、この文献に
は、タッチスクリーンやライトペンなどの特殊な入出力
装置の構成、機能などが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なサインの確認技術では、次のような問題点があること
が本発明者により見い出された。
【0005】すなわち、この種の手書き入力装置による
サインの確認は、入力されたサインと予め入力されてい
るサインの形状のみを照合することによって行われてい
るので、入力されたサインが予め入力されているサイン
と類似していると、本人のサインでない場合でも誤って
本物のサインと認識してしまう恐れがある。
【0006】本発明の目的は、入力されたサインが、予
め登録されたサインと同一であるかの確認を容易に且つ
確実に行うことのできる図形判定方法および装置を提供
することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0009】すなわち、本発明の図形判定方法は、比較
もととなるマスタ図形における形状データ、線速度デー
タならびに筆圧データを演算する工程と、判定される照
合図形における形状データ、線速度データならびに筆圧
データを演算する工程と、該マスタ図形における形状デ
ータ、線速度データならびに筆圧データと該照合図形に
おける形状データ、線速度データならびに筆圧データと
を比較照合し、マスタ図形と照合図形とが同一であるか
否かを判定する工程とを有したものである。
【0010】また、本発明の図形判定方法は、入力され
たマスタ図形ならびに照合図形を所定の規格補正データ
に補正する工程を有したものである。
【0011】さらに、本発明の図形判定方法は、規格補
正データの補正が、入力されたマスタ図形ならびに照合
図形における位置を同一にする座標補正を行う工程と、
入力されたマスタ図形ならびに照合図形における大きさ
を同一にする拡大縮小補正を行う工程と、入力されたマ
スタ図形ならびに照合図形における筆圧レベルを同一に
する筆圧補正を行う工程と、入力されたマスタ図形なら
びに照合図形における線速度を同一にする線速度補正を
行う工程と、入力されたマスタ図形ならびに照合図形に
おける所定の位置毎における所要時間を同一にするサイ
クル補正を行う工程とを有したものである。
【0012】また、本発明の図形判定装置法は、比較も
ととなるマスタ図形ならびに判定される照合図形が入力
される図形入力手段と、該図形入力手段から出力された
信号に基づいて座標値ならびに電圧値をデジタルデータ
に変換するデータ変換手段と、該データ変換手段に変換
されたデジタルデータに基づいて、マスタ図形および照
合図形の形状、線速度ならびに筆圧を演算して、マスタ
図形と照合図形とが同一の図形であるか否かを判定する
図形判定制御手段と、該図形判定手段により演算された
マスタ図形のデータを格納する格納手段とよりなるもの
である。
【0013】さらに、本発明の図形判定装置法は、前記
図形入力手段が、マスタ図形および照合図形の入力にお
ける筆圧に見合った電圧値を出力する圧力検出手段を平
面格子状に配列した構造よりなり、前記データ変換手段
が、形状入力手段から出力された電圧値に基づいてデジ
タルの座標データに変換を行う座標データ変換手段と、
形状入力手段から出力された電圧値をデジタルデータに
変換するA/D変換手段と、図形入力手段から出力され
た信号の入力先を所定の制御信号に基づいて座標データ
変換手段またはA/D変換手段のいずれかに切り換える
スイッチング素子とよりなるものである。
【0014】また、本発明の図形判定装置法は、前記圧
力検出手段が、圧力を電位差に変換する圧電素子または
静電容量圧力素子よりなるものである。
【0015】
【作用】上記した本発明の図形判定技術によれば、図形
入力手段から判定される照合図形を入力して、データ変
換手段が、図形入力手段から出力される座標値ならびに
電圧値をデジタルデータに変換し、図形判定制御手段
が、そのデジタルデータから形状、線速度ならびに筆圧
を演算を行い、格納手段に格納された比較もととなるマ
スタ図形における形状、線速度ならびに筆圧とを比較照
合を行い、マスタ図形と照合図形とが同一の図形である
か否かを判定することによって、図形の解析角度を大幅
に向上させることができる。
【0016】また、上記した本発明の図形判定技術によ
れば、図形入力手段を圧力を電位差に変換する圧電素子
または静電容量圧力素子を平面格子状に配列した構造と
することによって、マスタ図形および照合図形における
形状を高精度で認識することができる。
【0017】さらに、上記した本発明の図形判定技術に
よれば、図形判定制御手段により、入力されたマスタ図
形ならびに照合図形を所定の規格補正データに補正して
マスタ図形と照合図形とが同一の図形であるか否かを判
定するので、マスタ図形と照合図形の大きさやサインの
入力時間が微妙に異なっていても照合図形がマスタ図形
と同一か否かを確実に判定することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例による電子サイ
ン識別判定装置の構成図、図2は、本発明の一実施例に
よる電子サインパッド部のブロック構成図、図3は、本
発明の一実施例による電子サインパッド部におけるパッ
ド周辺のブロック構成図、図4は、本発明の一実施例に
よる電子サインパッド部のブロック図、図5は、本発明
の一実施例による電子サインパッド部が検知したサイン
データ内容例を示す図、図6は、本発明の一実施例によ
るサインデータの補正工程図である。
【0020】本実施例において、たとえば、電子書類に
おける契約や承認、クレジットカードの利用時における
サインによる承認などを行う電子サイン識別判定装置
(図形判定装置)1は、データベース(格納手段)など
に接続されたパーソナルコンピュータ2とサイン情報を
入力する電子サインパッド部(図形入力手段)3により
構成されている。
【0021】また、パーソナルコンピュータ2と電子サ
インパッド部3とは所定の接続用のケーブルCAにより
電気的に接続され、電子パッド部3への入力は、所定の
入力用ペンIPにより行われる。
【0022】さらに、電子サインパッド部3は、図2に
示すように、ユーザがサインを行うパッド4が設けられ
ており、このパッド4は、入力されたサインにおける筆
圧を電圧に変換する圧電出力部(圧力検出手段)5が格
子状に配列されて構成されている。
【0023】次に、電子サインパッド部3には、入力さ
れたサインにおけるX座標値の検出と圧電出力部5から
出力された電圧値を検知するX座標回路(データ変換手
段)6ならびに入力されたサインにおけるX座標値の検
出と圧電出力部5から出力された電圧値を検知するY座
標回路(データ変換手段)7が設けられている。
【0024】また、電子サインパッド部3は、電子サイ
ンパッド部3における全ての制御を司り、X座標回路
6、Y座標回路7から出力された所定の信号を演算する
演算/制御回路(図形判定制御手段)8が設けられてい
る。
【0025】さらに、演算/制御回路8から出力された
信号は、電子サインパッド部3に設けられた出力部9か
ら出力され、前述したケーブルCAを介してパーソナル
コンピュータ2(図1)と接続されている。
【0026】次に、電子サインパッド部3における格子
状に配列された圧電出力部5は、図3に示すように、1
マス中に、X座標における筆圧と座標値を出力する圧電
素子5aおよびY座標における筆圧と座標値を出力する
圧電素子5bによって構成されている。
【0027】また、この圧電素子5aは、Y座標値が同
じとなる各々の圧電素子5a毎に配線10によって電気
的に接続されてX座標回路6に入力されている。
【0028】さらに、圧電部5bは、X座標値が同じと
なる各々の圧電素子5b毎に配線11によって電気的に
接続されてY座標回路7に入力されている。
【0029】次に、X座標回路6は、サイン時に入力用
ペンIP(図1)によってなぞられることによって圧電
素子5aから所定の電圧値以上が出力された場合にHi
信号を出力するレベル変換回路6aが設けられている。
【0030】また、X座標回路6には、該レベル変換回
路からの出力信号に基づいて入力用ペンIPによりなぞ
られた圧電素子5aのX座標を検知し、そのX座標値を
2進数にエンコードするX座標エンコーダ(座標データ
変換手段)6bが設けられている。
【0031】さらに、X座標回路6は、圧電素子5aか
ら出力された筆圧を示す電圧値をデジタル信号に変換す
るA/Dコンバータ(A/D変換手段)6cが設けられ
ている。
【0032】また、X座標回路6には、演算/制御回路
8(図2)によって制御が行われるスイッチング素子1
2が設けられ、レベル変換回路6aの入力部近傍におけ
る各々の配線10に、その一方の端部が接続され、他方
の端部には、A/Dコンバータ6cの入力部と接続され
ている。
【0033】次に、Y座標回路7は、サイン時に入力用
ペンIPによってなぞられることによって圧電素子5b
から所定の電圧値以上が出力された場合にHi信号を出
力するレベル変換回路7aが設けられている。
【0034】また、Y座標回路7には、該レベル変換回
路からの出力信号に基づいて入力用ペンIPによりなぞ
られた圧電素子5bのY座標を検知し、そのY座標値を
2進数にエンコードするY座標エンコーダ(座標データ
変換手段)7bが設けられている。
【0035】さらに、Y座標回路7は、圧電素子5bか
ら出力された筆圧を示す電圧値をデジタル信号に変換す
るA/Dコンバータ(A/D変換手段)7cが設けられ
ている。
【0036】また、Y座標回路7には、演算/制御回路
8(図2)によって制御が行われるスイッチング素子1
3が設けられ、レベル変換回路7aの入力部近傍におけ
る各々の配線11に、その一方の端部が接続され、他方
の端部には、A/Dコンバータ7cの入力部と接続され
ている。
【0037】次に、演算/制御回路8は、図4に示すよ
うに、X座標エンコーダ6bから出力されたデジタル信
号を一時的に格納するレジスタ8a、A/Dコンバータ
6cから出力されたデジタル信号を一時的に格納するレ
ジスタ8b、Y座標エンコーダ7bから出力されたデジ
タル信号を一時的に格納するレジスタ8cならびにA/
Dコンバータ7cから出力されたデジタル信号を一時的
に格納するレジスタ8dが設けられている。
【0038】また、演算/制御回路8には、レジスタ8
a〜8dを選択するデコーダ8eおよびパーソナルコン
ピュータ2(図1)の信号が入出力されるI/O回路8
fが設けられている。
【0039】そして、I/O回路8fは、出力部9(図
2)を介してパーソナルコンピュータ2と接続されてい
る。
【0040】また、演算/制御回路8には、演算/制御
回路8の制御を司り、レジスタ8a〜8dから出力され
たデジタル信号の演算処理を行うプロセッサ8gが設け
られており、プロセッサ8g、デコーダ8eおよびI/
O回路8fは、それぞれアドレスバスABによって接続
され、プロセッサ8g、I/O回路8fならびにレジス
タ8a〜8dは、それぞれデータバスDBにより接続さ
れている。
【0041】次に、本実施例の作用について説明する。
【0042】まず、電子書類における契約や承認、クレ
ジットカードの利用時における電子サインによる承認な
どを行うためにユーザが所定の入力用ペンIPによって
パッド4にサイン(照合図形)を行うと、そのサインに
おけるサインデータの検出を電子サインパッド部3が行
うことになる。
【0043】このサインデータは、所定の間隔、たとえ
ば、1msを1サイクルとして、この1サイクル毎にお
けるX,Y座標値(形状データ)、筆圧を変換した電圧
値(筆圧データ)、1サイクル毎の移動量である線速度
(線速度データ)が求められる。
【0044】たとえば、一筆で書かれたサインが、1サ
イクルから1000サイクルまであるサインデータがあ
るとすると、図5に示すように、サインデータが求めら
れることになる。
【0045】ここで、図5において、最上段から最下段
にかけては、サイクル数、X座標値、Y座標値、筆圧を
変換した電圧値および1サイクル毎の移動量である線速
度が示されている。
【0046】次に、図5に示したサインデータの検出方
法を説明する。
【0047】まず、サインが行われる以前は、図3にお
いて、それぞれの配線10,11と接続されたスイッチ
ング素子12,13は、非道通状態、すなわち、OFF
状態となっている。
【0048】そして、ユーザによってサインが開始され
ると、筆圧が加えられた圧電素子5a,5bから出力さ
れた電圧は、それぞれのレベル変換回路6a,7aに入
力される。
【0049】次に、レベル変換回路6a,7aは、電圧
が入力されるとプロセッサ8gの動作電圧に見合ったH
i信号を、X座標エンコーダ6bおよびY座標エンコー
ダ7bに出力する。
【0050】レベル変換回路6a,7aから出力された
Hi信号に基づいて、X座標エンコーダ6bおよびY座
標エンコーダ7bは、筆圧が加えられた圧電素子5a,
5bにおける座標値を検出し、その座標値を2進数にエ
ンコードして出力する。
【0051】そして、筆圧が加えられた圧電素子5a,
5bにおける座標値の検出が終了すると、プロセッサ8
gは、所定の信号を出力してスイッチング素子12,1
3を導通状態、すなわち、ON状態にする。
【0052】それにより、圧電素子5a,5bにより筆
圧から変換された電圧値は、A/Dコンバータ6c,7
cに、それぞれ入力され、A/D変換されてデジタルデ
ータとなって出力される。
【0053】そして、これらのデジタル値は、図4に示
すレジスタ8a〜8dに入力されて、一時的に格納され
る。
【0054】次に、プロセッサ8gは、レジスタ8a,
8dに格納されたデータに基づいて、線速度を演算す
る。この線速度は、1サイクル毎におけるX座標値、Y
座標値の絶対移動量である。
【0055】ここで、ユーザによって書かれるサイン
は、サインする度に、パッド4におけるサイン位置、筆
圧ならびにサインの大きさなどが微妙に異なる場合があ
るので、サインデータの補正(規格補正データ)も考慮
しなければならない。
【0056】次に、サインデータの補正を、図6を用い
て説明する。
【0057】図6において、向かって右側から左側にか
けては、パッド4(図2)に、たとえば、“サイン”と
記載された場合における補正の手順、実際のサインおよ
びサインデータ、補正後のサインならびにサインデータ
を示している。
【0058】まず、パッド4に“サイン”と記載される
と、X,Y座標の原点の補正(座標補正)H1が行われ
る。この補正は、サインがパッド4におけるどの位置に
されてもよいように、たとえば、“サイン”の字におい
て、Y軸に一番近い位置のX座標値を“0”とし、同じ
くX軸に一番近い位置のY座標値が“0”となるように
座標変換を行う。
【0059】次に、入力されたサインにおけるサイズの
補正(拡大縮小補正)H2を行う。これは、プロセッサ
8g内に格納された基準のサイズに対して入力されたサ
インである“サイン”が、どの程度大きいかあるいは小
さいかを演算して倍率を求める。
【0060】本実施例における図6では、入力された
“サイン”は、基準のサイズよりも小さいので、演算に
よって求められた倍率に基づいてサイズを大きくしてサ
イズ補正を行う。また、入力された“サイン”が基準の
サイズが大きい場合も同様に、演算によって求められた
倍率に基づいてサイズを小さくしてサイズ補正を行う。
【0061】そして、入力された筆圧の補正(筆圧補
正)H3を行うために、実際に入力されたサインの筆圧
を変換した電圧値における最大値が、予め設定されてい
る最大の電圧値となり、同じく実際に入力されたサイン
の筆圧を変換した電圧値における最小の電圧値となるよ
うに実際に入力されたサインの電圧値の補正を行う。
【0062】ここでも、本実施例における図6では、入
力されたサインは小さいので、電圧値は全体的に引き延
ばされて電圧値補正が行われる。また、入力されたサイ
ンの電圧値が大きい場合も同様に、予め設定されている
最高の電圧値に基づいて電圧値の補正を行う。
【0063】次に、線速度の補正(線速度補正)H4を
行う。これは、プロセッサ8g内に格納された基準の線
速度に対して入力されたサインである“サイン”が、ど
の程度大きいかあるいは小さいかを演算して倍率を求め
る。
【0064】図6では、入力された“サイン”は、基準
の線速度よりも小さいので、演算によって求められた倍
率に基づいて線速度を大きくしてサイズ補正を行う。ま
た、入力されたサインにおける線速度が基準の線速度よ
りも大きい場合も同様に、演算によって求められた倍率
に基づいて線速度を小さくして線速度の補正を行う。
【0065】そして、最後に、サイクルの補正(サイク
ル補正)H5を行う。このサイクルの補正H5は、たと
えば、入力されたサインである“サイン”の内、切れ目
となる“サ”、“イ”、“ン”毎にサイクル分けを行
う。
【0066】これは、登録時に書かれたサインが、前述
した補正が行われた後に算出されたサイクル数に基づい
て行われ、たとえば、実際に入力では、“サイン”の
“サ”の字が書き終わるまでは35サイクルであるが、
登録時に算出されたサイクル数は40サイクルであるの
で、“サ”の字における領域は40サイクルであると判
断して補正を行う。
【0067】また、“イ”の字や“ン”の字も同様にサ
イクルの補正H5を行い、それぞれの入力されたサイン
の領域の補正を行う。さらに、1文字毎にとぎれていな
いサインなどの場合には、たとえば、そのサインにおけ
る特徴のあるポイント毎にサイクルを区切るようにす
る。
【0068】また、これらの補正による演算は全てプロ
セッサ8gにより行われている。
【0069】ここで、登録が行われた比較もととなるサ
イン(マスタ図形)は、予め電子サインパッド部3から
入力が行われており、前述したプロセスによってサイン
データの補正が行われたデータとしてデータベースに格
納されている。
【0070】そして、これらの補正を行った入力された
サインデータとデータベースからパーソナルコンピュー
タ2を介して入力された登録済みのサインデータは、各
サインデータにおける差分を演算することによって判定
が行われる。
【0071】また、判定方法としては、たとえば、最小
自乗法による1次直線を求めて、その傾きが、1±0.
1以内であれば同一のサインとみなすようにする。ここ
で、パラメータは、X,Y座標値、筆圧を変換した電圧
値および線速度である。
【0072】それにより、本実施例によれば、電子サイ
ンパッド部3が、入力されたサインを形状だけでなく、
筆圧や線速度なども統計処理を行うことによって、本人
と同一のサインであるか否かを確実に短時間で判定する
ことができる。
【0073】また、本実施例では、判定されるサインデ
ータと比較を行う登録されたサインデータをパーソナル
コンピュータ2に接続されたデータベースに格納してい
たが、たとえば、図1におけるパーソナルコンピュータ
2それ自体の格納部(図示せず)あるいは図7に示すよ
うに、電子サインパッド部3に登録されたサインデータ
を格納する記憶部(格納手段)14を設け、パーソナル
コンピュータ2(図1)やデータベースなどを接続せず
にサインの判定を行うようにしてもよい。
【0074】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0075】たとえば、前記本実施例においては、圧電
素子を用いて入力されたサインの筆圧を電圧値に変換し
ていたが、図8に示すように、圧電素子の代わりに、X
座標における筆圧と座標値を出力する可変コンデンサ5
cおよびY座標における筆圧と座標値を出力する可変コ
ンデンサ5dを用いるようにしてもよい。
【0076】この可変コンデンサ5c,5dは、入力さ
れたサインにおける筆圧によって電圧値が変化する静電
容量圧力素子Cvと静電容量が固定されている静電容量
素子Cfが直列に接続され、静電容量圧力素子Cvにお
ける他方の接続部は、基準電圧Vfに接続され、静電容
量素子Cfにおける他方はグランド電位GNDに接続さ
れるように構成されている。
【0077】また、直列接続されている静電容量圧力素
子Cvの一方の接続部と静電容量素子Cfの一方の接続
部とが、それぞれ配線10,11に接続されている。
【0078】そして、筆圧により静電容量圧力素子Cv
の静電容量が変化し、その容量変化に見合った電圧が出
力される。
【0079】また、それによって得られる出力電圧Vw
は、 Vw=変化した静電容量*基準電圧Vf/(静電容量圧力素子Cvの静電容 量+静電容量素子Cfの静電容量) (式1) より求められる。
【0080】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0081】(1)本発明によれば、比較もととなるマ
スタ図形と判定される照合図形との形状、線速度ならび
に筆圧を比較照合するので、照合図形がマスタ図形と同
一か否かを確実に短時間で判定することができる。
【0082】(2)また、本発明では、入力されたマス
タ図形ならびに照合図形を所定の規格補正データに補正
するので、マスタ図形と照合図形の大きさやサインの入
力時間が微妙に異なっていても照合図形がマスタ図形と
同一か否かを確実に判定することができる。
【0083】(3)さらに、本発明においては、上記
(1),(2)によって、電子書類、クレジットカード
における利用伝票、電子郵便システムやキーレスエント
リーシステムなどに用いることにより、承認や契約にお
ける本人特定を短時間で確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子サイン識別判定装
置の構成図である。
【図2】本発明の一実施例による電子サインパッド部の
ブロック構成図である。
【図3】本発明の一実施例による電子サインパッド部に
おけるパッド周辺のブロック構成図である。
【図4】本発明の一実施例による電子サインパッド部の
ブロック図である。
【図5】本発明の一実施例による電子サインパッド部が
検知したサインデータ内容例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例によるサインデータの補正工
程図である。
【図7】本発明の他の実施例による電子サインパッド部
におけるパッド周辺のブロック構成図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例による電子サインパ
ッド部におけるパッド周辺のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 電子サイン識別判定装置(図形判定装置) 2 パーソナルコンピュータ 3 電子サインパッド部(図形入力手段) 4 パッド 5 圧電出力部(圧力検出手段) 5a 圧電素子 5b 圧電素子 5c 可変コンデンサ 5d 可変コンデンサ 6 X座標回路(データ変換手段) 6a レベル変換回路 6b X座標エンコーダ(座標データ変換手段) 6c A/Dコンバータ(A/D変換手段) 7 Y座標回路(データ変換手段) 7a レベル変換回路 7b Y座標エンコーダ(座標データ変換手段) 7c A/Dコンバータ(A/D変換手段) 8 演算/制御回路(図形判定制御手段) 8a レジスタ 8b レジスタ 8c レジスタ 8d レジスタ 8f I/O回路 8g プロセッサ 8e デコーダ 9 出力部 10 配線 11 配線 12 スイッチング素子 13 スイッチング素子 14 記憶部(格納手段) CA ケーブル IP 入力用ペン AB アドレスバス DB データバス H1 X,Y座標の原点の補正(座標補正) H2 サイズの補正(拡大縮小補正) H3 筆圧の補正(筆圧補正) H4 線速度の補正(線速度補正) H5 サイクルの補正(サイクル補正) Cv 静電容量圧力素子 Cf 静電容量素子 Vf 基準電圧 GND グランド電位 Vw 出力電圧

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較もととなるマスタ図形における形状
    データ、線速度データならびに筆圧データを演算する工
    程と、判定される照合図形における形状データ、線速度
    データならびに筆圧データを演算する工程と、前記マス
    タ図形における形状データ、線速度データならびに筆圧
    データと前記照合図形における形状データ、線速度デー
    タならびに筆圧データとを比較照合し、前記マスタ図形
    と前記照合図形とが同一であるか否かを判定する工程と
    を有したことを特徴とする図形判定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の図形判定方法において、
    入力された前記マスタ図形ならびに前記照合図形を所定
    の規格補正データに補正する工程を有したことを特徴と
    する図形判定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の図形判定方法において、
    前記規格補正データの補正が、入力された前記マスタ図
    形ならびに前記照合図形における位置を同一にする座標
    補正を行う工程と、入力された前記マスタ図形ならびに
    前記照合図形における大きさを同一にする拡大縮小補正
    を行う工程と、入力された前記マスタ図形ならびに前記
    照合図形における筆圧レベルを同一にする筆圧補正を行
    う工程と、入力された前記マスタ図形ならびに前記照合
    図形における線速度を同一にする線速度補正を行う工程
    と、入力された前記マスタ図形ならびに前記照合図形に
    おける所定の位置毎における所要時間を同一にするサイ
    クル補正を行う工程とを有したことを特徴とする図形判
    定方法。
  4. 【請求項4】 比較もととなるマスタ図形ならびに判定
    される照合図形が入力される図形入力手段と、前記図形
    入力手段から出力された信号に基づいて座標値ならびに
    電圧値をデジタルデータに変換するデータ変換手段と、
    前記データ変換手段に変換されたデジタルデータに基づ
    いて、前記マスタ図形および前記照合図形の形状、線速
    度ならびに筆圧を演算して、前記マスタ図形と前記照合
    図形とが同一図形であるか否かを判定する図形判定制御
    手段と、前記図形判定手段により演算された前記マスタ
    図形のデータを格納する格納手段とよりなることを特徴
    とする図形判定装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の図形判定装置において、
    前記図形入力手段が、前記マスタ図形および前記照合図
    形の入力における筆圧に見合った電圧値に変換して出力
    する圧力検出手段を平面格子状に配列した構造よりな
    り、前記データ変換手段が、前記形状入力手段から出力
    された電圧値に基づいてデジタルの座標データに変換を
    行う座標データ変換手段と、前記形状入力手段から出力
    された電圧値をデジタルデータに変換するA/D変換手
    段と、前記図形入力手段から出力された信号の入力先を
    所定の制御信号に基づいて前記座標データ変換手段また
    は前記A/D変換手段のいずれかに切り換えるスイッチ
    ング素子とよりなることを特徴とする図形判定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の図形判定装置において、
    前記圧力検出手段が、圧力を電位差に変換する圧電素子
    または静電容量圧力素子よりなることを特徴とする図形
    判定装置。
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