JPH09270015A - 輪郭抽出方法及びシステム - Google Patents

輪郭抽出方法及びシステム

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JPH09270015A
JPH09270015A JP8077600A JP7760096A JPH09270015A JP H09270015 A JPH09270015 A JP H09270015A JP 8077600 A JP8077600 A JP 8077600A JP 7760096 A JP7760096 A JP 7760096A JP H09270015 A JPH09270015 A JP H09270015A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2次元画像に基づく物体形状の特定の精度を高
めることを目的とする。 【解決手段】物体の像を含む2次元画像に基づいて物体
の形状を特定するために、2次元画像からその一部であ
り物体の輪郭を含む注目画像を抽出し、抽出した注目画
像の画像情報に基づいて、関数で定義される特定線種の
線であり且つ注目画像における物体の輪郭と実質的に符
合する画像区画線を算定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の形状情報を
もつ2次元画像を利用して物体の形状を特定するための
輪郭抽出方法に関し、3次元形状のモデリングに好適で
ある。
【0002】実在する物体の写真を用いてその物体の形
状を特定するモデリングが行われている。仮想空間に写
真とプリミティブとを配置し、写真平面への投影像が写
真中の物体像と一致するようにプリミディブを移動させ
たり変形させたりするのである。モデリングシステムの
ユーザーが大まかなモデリングを担い、システムが微調
整を担う形態は、作業効率の上で好ましい。微調整に際
しては、写真から物体の外面の輪郭をできるだけ正確に
抽出する必要がある。
【0003】
【従来の技術】コンピュータによる画像解析において、
画像が表す物体の形状を認識する際に、画像内のエッジ
(画素値の変化が顕著な部分)を検出し、検出したエッ
ジをつなぎ合わせて物体の輪郭を抽出する方法が用いら
れている。エッジ検出は、画素に差分型に代表される局
所的なオペレータを適用して画素のエッジ強度を算出す
ることによって行われる。通常、画像のノイズ成分の影
響を低減するため、エッジ強度が所定の閾値を越える画
素をエッジとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、ノイズ成分
の影響を受け易く、例えば実際の輪郭が直線や円弧とい
った簡単な数式で表現可能な線の集合からなる場合であ
っても、抽出された輪郭が複雑な線になることが多いと
いう問題があった。また、抽出された物体の輪郭が、エ
ッジの分布に忠実な線(曲線又は直線)になってしま
う。このため、画像内で抽出対象の物体と他の物体とが
部分的に重なっている場合、すなわち抽出すべき輪郭と
他の物体の輪郭とがつながっている場合に、物体の形状
を正しく特定することができないという問題もあった。
【0005】本発明は、2次元画像に基づく物体形状の
特定の精度を高めることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】あらかじめ物体の輪郭の
線種がわかっている場合には、その線種の線を2次元画
像のエッジに当てはめることにより、効率良く且つ的確
に輪郭を抽出することができる。本明細書において、
「線種」とは、直線、円弧状曲線、楕円曲線、放物線な
ど、幾何学的(数学的)に分類される種類を意味する。
「輪郭」とは、物体の形状を表す線を意味する。例えば
物体が多面体である場合において、各稜(辺)は輪郭で
ある。
【0007】また、2次元画像の全体ではなく輪郭を含
む部分に注目すれば、ノイズ成分の影響を避けることが
できる。注目する部分としては、輪郭の明瞭な部分が望
ましい。注目する部分を人間が指定する形態は、実用性
の点で好適である。
【0008】請求項1の発明の方法は、物体の像を含む
2次元画像に基づいて前記物体の形状を特定するための
輪郭抽出方法であって、前記2次元画像からその一部で
あり前記物体の輪郭を含む注目画像を抽出し、抽出した
注目画像の画像情報に基づいて、関数で定義される特定
線種の線であり且つ当該注目画像における前記物体の輪
郭と実質的に符合する画像区画線を算定するものであ
る。コンピュータが2次元画像を解析して輪郭を抽出す
るシステムにおいて、注目画像及び画像区画線の線種
は、システムのユーザーによって指定される。
【0009】請求項2の発明の方法は、前記画像区画線
の算定を、仮の画像区画線を設定し、その設定パラメー
タを変化させて良否判定の指標の値を調べ、当該指標の
値が最適値に最も近い仮の画像区画線を前記画像区画線
とすることによって行うものである。
【0010】請求項3の発明においては、前記輪郭の延
長方向を示す算定参考情報に応じて仮の画像区画線が設
定される。算定参考情報は、ユーザーからシステムに与
えられる。
【0011】請求項4の発明においては、前記注目画像
として、互いに離れた複数の部分画像の集合が抽出され
る。請求項5の発明においては、前記注目画像を構成す
る各画素の画像情報に対して、それらの画素位置が当該
注目画像の中心に近いほど大きい重みが付される。
【0012】請求項6の発明において、前記画像区画線
は、仮想3次元空間内に前記2次元画像と曲線モデルと
を配置したときの、当該2次元画像への当該曲線モデル
の投影像である。
【0013】請求項7の発明のシステムは、物体の像を
含む2次元画像に基づいて前記物体の形状を特定するた
めの輪郭抽出システムであって、ユーザーの指示に従っ
て前記2次元画像からその一部である注目画像を抽出す
る手段と、関数で定義される特定線種の線である複数の
仮の画像区画線を設定し、抽出された注目画像の画像情
報に基づいて仮の画像区画線の良否を調べ、良否の指標
の値が最適値に最も近い1つの仮の画像区画線を選択す
る手段と、選択された仮の画像区画線を、前記物体の輪
郭に対応した画像区画線として前記2次元画像と重ねて
表示するための表示データを生成する手段と、を有す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用したモデリン
グに係わるハードウェアを示す図である。対話形式のモ
デリングには、マンマシンインタフェースを備えたコン
ピュータシステムCSが必要である。図示のコンピュー
タシステムCSは、グラフィック用回路デバイスを内蔵
したコンピュータ10、キーボード21、マウス22、
ディスプレイ30、補助メモリ装置40、及び2次元画
像情報を入力するためのイメージリーダ50から構成さ
れている。コンピュータ10には、モデリングシステム
5の機能を実現するためのソフトウェアが組み込まれて
いる。このモデリングシステム5は、サブシステムとし
て2次元画像内で物体の輪郭と重なる線(画像区画線)
を算定する輪郭抽出システム1を含んでおり、輪郭抽出
システム1が算定した線どうしの交点を頂点とするワイ
ヤーフレームモデルを生成する。
【0015】なお、マウス22に代えてトラックボール
などの他のポインティングデバイスを用いてもよい。イ
メージリーダ50に代えてビデオカメラを用いて物体の
画像情報をコンピュータ10に入力してもよい。光ディ
スクなどの記憶媒体から画像をコンピュータ10に供給
することも可能である。
【0016】図2は輪郭抽出システム1の機能ブロック
図である。輪郭抽出システム1は、画像表示部110、
線種入力部120、領域入力部130、領域記憶部14
0、領域結合部150、データ加工部160、輪郭抽出
部170、及び結果表示部180を有している。
【0017】画像表示部110は、モデリングシステム
5の管理下で記憶されている複数の2次元画像の中から
ユーザーが選択した1つの画像(これを原画像と呼称す
る)をディスプレイ30のスクリーン31上に表示す
る。原画像は、モデリング対象の物体の像を含んでい
る。線種入力部120は、ユーザーが指定した画像区画
線の線種を輪郭抽出部170に伝える。本システムには
複数の線種(直線、曲線)があらかじめ登録されてい
る。ユーザーは物体に適合する線種を選択する。
【0018】領域入力部130は、ユーザーによる領域
指定を受け付け、指定された領域を注目画像として領域
記憶部140に伝える。注目画像は、スクリーン31上
の原画像の一部である。ユーザーは、注目画像として、
原画像の中で特に物体の輪郭が明瞭な部分、すなわち輪
郭の判別の妨げとなるノイズ成分の少ない部分を指定す
る。その際、互いに離れた2以上の領域を指定すること
ができる。
【0019】領域入力部130には、輪郭抽出に相当す
る画像区画線の算定を効率化するユーザー指定情報を輪
郭抽出部170に伝える参考情報入力部131が設けら
れている。ユーザー指定情報としては、画像区画線のお
およその傾き(直線の場合)、通過点の位置などがあ
る。
【0020】ユーザーの指定した領域は、一旦、領域記
憶部140で記憶される。複数の領域が指定された場合
には、それらの和集合が領域結合部150によって1つ
の画像区画線に対応した1つの注目画像としてデータ加
工部160に伝えられる。
【0021】データ加工部160は、注目画像を構成す
る各画素に対してその位置に応じた重み付けを行う重み
計算部161を有しており、注目画像の各画素のデータ
値(画素値)に基づいて輪郭の自動抽出のための注目画
像データD16を生成する。
【0022】輪郭抽出部170は、データ加工部160
からの注目画像データD16に基づいて、注目画像が示
す物体の輪郭と符合(マッチング)する画像区画線を算
定する。言い換えれば、スクリーン31上の物体の輪郭
と重なるように、指定の線種の画像区画線を当てはめ
る。線種に応じて、直線式導出部171、曲線式導出部
172、3次元曲線式導出部173のいずれかが画像区
画線を一義的に特定する数式を導出する。ここで、3次
元曲線式導出部173は、線種が2次元平面への3次元
図形の投影の形式で定義されている場合の算定を担う。
【0023】結果表示部180は、輪郭抽出部170が
算定した画像区画線を原画像と重ねて表示する。厳密に
は表示のためのデータを生成する。ユーザーは、表示内
容を見て画像区画線の良否を判断する。
【0024】以下、輪郭抽出の具体例を説明する。図3
は原画像G11の内容と表示形態とを示す図である。画
像表示部110は、スクリーン31内にウインドウ31
1を設け、ユーザーの指定した原画像G11を表示す
る。ウインドウ311のサイズは原画像G11のサイズ
に応じて選定される。
【0025】原画像G11は、モデリング対象である略
直方体の建物80を撮影した景観写真であり、建物80
の2つの面S81,S82の外観情報を有している。た
だし、2つの面のうち、水平方向に長い面S81は、立
木91〜95によって部分的に隠れている。
【0026】原画像G11が表示されている状態で、ユ
ーザーがモデリングのプリミティブ(基本モデル)の一
覧表示を指示すると、ウインドウ311とは別の図示し
ないウインドウが設けられ、登録されている複数のプリ
ミティブが図形表示される。ユーザーは例えばマウス2
2のクリック操作により適切なプリミティブを選択す
る。
【0027】図4はモデリングの過程を示す図である。
図4においては図が煩雑になるのを避けるため、原画像
G11の図示が簡略化されている。以下の各図において
も同様である。
【0028】ユーザーがプリミティブ(この例では直方
体)を選択すると、図4(A)のように原画像G11と
重ねてプリミティブが原型モデルM0としてワイヤーフ
レーム形式で表示される。なお、表示されるワイヤーフ
レームは、仮想空間に原画像G11とプリミティブとを
配置したときの、原画像G11へのプリミティブの投影
像である。ユーザーは、移動・拡縮・回転の操作を行っ
て原型モデルM0を修正し、図4(B)のように建物8
0にほぼ一致したモデルM80を作成する。その際に、
必要に応じてモデルの配置状態の理解を容易にするため
の球のワイヤフレームモデル(ガイドポリゴン)を表示
させることができる。
【0029】図5は自動領域設定による輪郭抽出の結果
を示す図である。上述のようにユーザーがマニュアル操
作によってモデルM80を作成した後、自動モデル修正
を指示すると、モデリングシステム5は、原画像G11
を解析して建物80の輪郭(この場合は稜線)を抽出
し、抽出した輪郭と符合する画像区画線L1〜7を算定
してウインドウ312内に表示する。このとき、モデル
M80の各辺を中心とする所定幅の帯状領域f1〜7が
自動設定され、帯状領域f1〜7の画像情報に基づいて
輪郭が抽出される。つまり、モデルM80の各辺の近傍
でのエッジ検出によって建物80と背景との境界を判別
し、その境界と符合する画像区画線L1〜7を見つけ出
す。モデルM80は直方体であるので、この場合の画像
区画線L1〜7は直線である。なお、実際には、画像区
画線L1〜7は色分けをして表示される。また、画像区
画線L1〜7と建物80との位置関係を明らかにするた
めに、帯状領域f1〜7が内部を塗りつぶす形式で表示
される。
【0030】このような自動の輪郭抽出を実行した段階
で、画像区画線L1〜7が建物80の輪郭(稜線)とほ
ぼ一致する場合がある。その場合には、ユーザーの指示
に呼応して、画像区画線L1〜7どうしの交点が算出さ
れ、それら交点が頂点となるようにモデルM80が修正
される。
【0031】しかし、建物80と背景との境界が不明瞭
であったり、帯状領域f1〜7内にノイズ成分が多く含
まれていたりしたときには、画像区画線L1〜7と実際
の輪郭との間にずれが生じる。図5の例では、特に面S
81の下側の稜線(面S81と地面との境界線)E4と
画像区画線L4とのずれが顕著である。これは立木群の
像がノイズ成分となっているからである。輪郭抽出シス
テム1は、このようにずれが生じた場合に有用である。
【0032】図6は領域指定の一例を示す図である。図
6(B)は図6(A)の要部拡大図であり、図6(C)
は図6(A)及び(B)の領域A1の拡大図である。ユ
ーザーは、原画像G11の中で稜線E4が明瞭に現れて
いる領域A1,A2を指定する。領域の数は1個でもよ
いが、複数個の領域を指定することによって輪郭抽出の
精度が高まる。領域指定の操作としては、図6(C)の
ように、マウスカーソルCuを稜線E4に沿ってドラッ
ギンングする。ドラッギンングの開始から終了までマウ
スカーソルCuの軌跡が領域A1(又はA2)の範囲と
なる。このときのマウスカーソルCuは、例えば11画
素×11画素の大きさの四角形である。なお、原画像G
11の大きさは例えば240画素×320画素である。
【0033】ユーザーの指定した領域A1,A2は、上
述のように領域記憶部140及び領域結合部150を経
由してデータ加工部160に伝えられる。データ加工部
160では、まず、画像解析で知られている局所的なオ
ペレータを適用して領域A1,A2の各画素のエッジ強
度tを求める。
【0034】図7はエッジ強度の算出に適用するオペレ
ータの構成図である。ここでは3×3の画素マトリクス
からなる差分型オペレータを用いる。各画素の画素値を
ij(i=1,2,3、j=1,2,3)とするとき、
マトリクスの中心の画素のエッジ強度tは、(1)式で
表される。
【0035】t=(tx2 +ty2 1/2 …(1) tx=(g13+g23+g33)−(g11+g21+g31) ty=(g31+g32+g33)−(g11+g12+g13) 次にデータ加工部160は、領域A1,A2の各画素に
対してその位置に応じた重みwを付す。
【0036】図8は注目画像の画素の重みの定義を説明
するための図である。図8(A)のように1個の領域A
1のみが指定された場合には、原画像G11のうちの領
域A1の部分(図中の斜線を付した範囲)が注目画像で
ある。図8(B)のように2個の領域A1,A2が指定
された場合には、原画像G11のうちの領域A1と領域
A2とを合わせた部分が注目画像である。画素の重み付
けに際しては、注目画像の全体を内包する最小の矩形領
域(画素マトリクス)F1,F2を想定する。
【0037】スクリーン31にxy座標系を当てはめて
矩形領域F1,F2の中心の座標を(x0 ,y0 )と
し、矩形領域F1,F2のx方向及びy方向の寸法(厳
密には各方向の両端の画素の中心間距離)をW,Hとす
る。座標(x,y)の画素の重みw(x,y)は(2)
式で定義される。
【0038】
【数1】
【0039】つまり、矩形領域F1,F2から遠いほど
重みwの値を小さくする。一般に稜線の端部は、他の稜
線との交点に近いので、他の稜線の影響でエッジ強度t
が大きくなりやすい。したがって、端部の重みwの値を
小さくすることにより、ノイズ成分の影響をより軽減す
ることができる。
【0040】このようにデータ加工部160が求めたエ
ッジ強度t及び重みwは、画素の位置とともに注目画像
データD16を構成し、輪郭抽出部170へ送られる。
稜線E4が直線であることが線種入力部120から通知
されているので、直線式導出部171が演算を行う。
【0041】直線はヘッセの標準形と呼称される(3)
式で表される。 −x・sinθ+y・cosθ−h=0 …(3) h:xy座標系の原点から直線までの距離 θ:原点から直線に引いた垂線とx軸とのなす角度 直線式導出部171は、(3)式のパラメータh,θに
初期値を与えて仮の画像区画線を設定する。その際、参
考情報入力部131から与えられる直線の傾き情報を利
用する。ここでの傾きは、領域A1を指定するときのマ
ウスカーソルCuのドラッギングの始点と終点とによっ
て特定されたものである。ただし、ドラッギング中のマ
ウスカーソルCuの移動方向を総合的に判断して傾きを
定めることも可能である。
【0042】注目画像の画素(x1 ,y1 )から仮の画
像区画線までの距離dは、(4)式で表される。 d=|−x1 ・sinθ+y1 ・cosθ−h| …(4) 直線式導出部171は、この距離dとエッジ強度tと重
みwとの積を注目画像の各画素について求め、得られた
積の合計(良否判定の指標) D=Σ(d×t×w) が極小となるパラメータh,θを見つける。ここで、パ
ラメータh,θを変更してDの増減を調べると、Dが極
小になるパラメータの組合せが2以上存在する場合があ
る。本実施形態では、処理時間を短くするため、最初に
見つけた組合せを採用する。したがって、Dの極小値が
必ずしも最適値であるとは限らないが、傾き情報を参考
にしてパラメータh,θの初期値を設定するので、傾き
情報を用いない場合に比べて良好な結果が得られる。
【0043】Dが極小になる画像区画線の数式は、結果
表示部180に通知される。図9は輪郭抽出の結果を示
す図である。図9のように、ユーザーが適切に指定した
注目画像(領域A1,A2)に基づいて輪郭を抽出した
場合には、画像区画線L4mは稜線E4とほぼ完全に符
合している。
【0044】図10は第2の原画像G12に対して注目
する領域が指定された状態を示す図である。原画像G1
1はモデリング対象である球状の物体90を撮影した写
真であり、スクリーン31上に表示されている。物体9
0は、台91上に置かれ、斜め上方からライティングさ
れている。
【0045】物体90の輪郭抽出においては、画像区画
線の線種として円を描く曲線が指定される。そして、上
述の例と同様に生成された注目画像データD16(ユー
ザーの指定した領域A3に対応する)に基づいて、曲線
式導出部172によって物体90の輪郭と符合する画像
区画線(曲線)が算定される。
【0046】曲線式導出部172は、画像区画線の式を C(x,y)=0 とし、パラメータに初期値を与えて仮の画像区画線を設
定する。
【0047】注目画像の画素(x1 ,y1 )から仮の画
像区画線までの距離dを d=|C(x1 ,y1 )| とし、この距離dとエッジ強度tと重みwとの積を注目
画像の各画素について求め、得られた積の合計 D=Σ(d×t×w) が極小となる画像区画線を見つけ出す。
【0048】図11は第3の原画像G13に対して注目
する領域が指定された状態を示す図である。原画像G1
3はモデリング対象である物体95を撮影した写真であ
り、スクリーン31上に表示されている。物体95は、
外形が逆円錐台状の上面が開放された容器(紙コップ)
であり、台96上に置かれている。
【0049】原画像G13に現れている物体95の上面
の輪郭は、概略的には楕円であるが、厳密には撮影位置
との遠近の差異のために楕円でない。したがって、画像
区画線の線種として楕円を描く曲線を指定すると、原画
像G13中の輪郭に符合する画像区画線を算定すること
ができない。しかし、物体95の上面の輪郭が円である
ことが判っているので、線種を“3次元空間での円”と
定義すれば画像区画線と原画像G13中の輪郭とを符合
させることができる。
【0050】3次元曲線式導出部173は、画像区画線
(円)の式を M(x,y,z)=0 とし、この式で表される円Rと原画像G13とを図12
のように3次元空間に配置したときの、原画像G13へ
の円Rの投影像の式を C(x,y)=0 とする。そして、データ加工部160から与えられる注
目画像データD16(ユーザーの指定した領域A4に対
応する)が示す輪郭と投影像との差が極小となるよう
に、円Rを修正(回転、並行移動、拡縮)する。
【0051】以上の実施形態では、領域指定の方法とし
て比較的に大きなマウスカーソルCuをドラッギングす
る方法を挙げたが、他の方法を採用してもよい。例えば
図13のようにマウスカーソルCu2を閉曲線を描くよ
うに移動させることとし、閉曲線で囲まれた領域を注目
画像としてもよい。直線の傾きの指定方法としては、図
14のように領域指定とは別の2点を指定する方法があ
る。また、注目画像の画素に対する重み付けは、(2)
式のものに限定されず、種々の変更が可能である。
【0052】本発明は、3次元形状のモデリングに限ら
ず、2次元画像から既知の形状の部分画像を抽出する各
種の用途に応用することができる。画像に描かれている
物体は、実在するものでも仮想のものでもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1乃至請求項7の発明によれば、
2次元画像に基づく物体形状の特定の精度を高めること
ができる。例えば、物体の実写画像を利用して対話形式
で形状モデルを生成するモデリングシステムに適用した
場合には、正確で且つ作業効率の高いモデリングを実現
することができる。
【0054】請求項3の発明によれば、画像区画線の算
定の効率化を図ることができる。請求項4の発明によれ
ば、画像区画線の算定に用いる画像情報量が増えるの
で、より正確に物体形状を特定することができる。
【0055】請求項5の発明によれば、ノイズ成分の影
響をより軽減して画像区画線の算定の精度を高めること
ができる。請求項6の発明によれば、複雑な画像区画線
の線種の指定を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したモデリングに係わるハードウ
ェアを示す図である。
【図2】輪郭抽出システムの機能ブロック図である。
【図3】原画像の内容と表示形態とを示す図である。
【図4】モデリングの過程を示す図である。
【図5】自動領域設定による輪郭抽出の結果を示す図で
ある。
【図6】領域指定の一例を示す図である。
【図7】エッジ強度の算出に適用するオペレータの構成
図である。
【図8】注目画像の画素の重みの定義を説明するための
図である。
【図9】輪郭抽出の結果を示す図である。
【図10】第2の原画像に対して注目する領域が指定さ
れた状態を示す図である。
【図11】第3の原画像に対して注目する領域が指定さ
れた状態を示す図である。
【図12】3次元曲線式導出部の機能を説明するための
図である。
【図13】注目画像の指定方法の他の例を示す図であ
る。
【図14】直線の傾きの指定方法の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 輪郭抽出システム 80 建物(物体) 90 物体 95 物体 A1,A2 領域(注目画像) G11〜13 原画像(2次元画像) L4m 画像区画線 R 円(曲線モデル)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体の像を含む2次元画像に基づいて前記
    物体の形状を特定するための輪郭抽出方法であって、 前記2次元画像からその一部であり前記物体の輪郭を含
    む注目画像を抽出し、 抽出した注目画像の画像情報に基づいて、関数で定義さ
    れる特定線種の線であり且つ当該注目画像における前記
    物体の輪郭と実質的に符合する画像区画線を算定するこ
    とを特徴とする輪郭抽出方法。
  2. 【請求項2】前記画像区画線の算定は、 仮の画像区画線を設定し、その設定パラメータを変化さ
    せて良否判定の指標の値を調べ、当該指標の値が最適値
    に最も近い仮の画像区画線を前記画像区画線とすること
    によって行う請求項1記載の輪郭抽出方法。
  3. 【請求項3】前記輪郭の延長方向を示す算定参考情報に
    応じて仮の画像区画線を設定する請求項2記載の輪郭抽
    出方法。
  4. 【請求項4】前記注目画像として、互いに離れた複数の
    部分画像の集合を抽出する請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の輪郭抽出方法。
  5. 【請求項5】前記注目画像を構成する各画素の画像情報
    に対して、それらの画素位置が当該注目画像の中心に近
    いほど大きい重みを付す請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の輪郭抽出方法。
  6. 【請求項6】前記画像区画線は、 仮想3次元空間内に前記2次元画像と曲線モデルとを配
    置したときの、当該2次元画像への当該曲線モデルの投
    影像である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の輪
    郭抽出方法。
  7. 【請求項7】物体の像を含む2次元画像に基づいて前記
    物体の形状を特定するための輪郭抽出システムであっ
    て、 ユーザーの指示に従って前記2次元画像からその一部で
    ある注目画像を抽出する手段と、 関数で定義される特定線種の線である複数の仮の画像区
    画線を設定し、抽出された注目画像の画像情報に基づい
    て仮の画像区画線の良否を調べ、良否の指標の値が最適
    値に最も近い1つの仮の画像区画線を選択する手段と、 選択された仮の画像区画線を、前記物体の輪郭に対応し
    た画像区画線として前記2次元画像と重ねて表示するた
    めの表示データを生成する手段と、を有したことを特徴
    とする輪郭抽出システム。
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