JP2942454B2 - 形状認識方法 - Google Patents

形状認識方法

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JP2942454B2
JP2942454B2 JP6006842A JP684294A JP2942454B2 JP 2942454 B2 JP2942454 B2 JP 2942454B2 JP 6006842 A JP6006842 A JP 6006842A JP 684294 A JP684294 A JP 684294A JP 2942454 B2 JP2942454 B2 JP 2942454B2
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    • G06V10/469Contour-based spatial representations, e.g. vector-coding
    • G06V10/471Contour-based spatial representations, e.g. vector-coding using approximation functions

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元平面に配列され
た点列によって表された対象形状を、基準となる形状模
型との照合によって認識する形状認識方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、一組の鉄板のような板材を溶接
して角継手を形成する際には、両板材の間に形成される
段差や隙間を計測することが必要であり、このような寸
法や位置の計測に、光切断法を利用した画像処理を利用
することが提案されている。光切断法をこのような目的
に利用するには、光切断法で得た対象物の表面の断面形
状を表す線画図形を認識することが必要である。
【0003】線画図形の形状を認識する方法としては、
特開平1−161487号公報に記載された発明のよう
に、線分の結合として表された線画図形について2次元
平面内での線分の位置、長さ、基準線に対する傾き、線
分同士の平行度等を記述した基準となる形状模型を用い
て、線図形である対象形状から抽出した線分の特徴量
と、形状模型に記述された線分の特徴量とを線分ごとに
比較し、適合する線分を逐次検出するパターンマッチン
グによる方法が提案されている。
【0004】この方法での線分同士の照合は、特徴量の
差が設定された許容範囲内か否かを判定する2値的な判
断によって行なわれている。このような照合方法では、
認識精度を確保しようとすれば、許容範囲をできるだけ
小さく設定することが必要であって、対象形状の特徴量
のばらつきが比較的大きいような場合には、適用するの
が難しいという問題がある。
【0005】このような問題を解決する方法としては、
対象形状と形状模型との照合を繰り返しながら形状模型
を拡大・縮小し、対象形状が形状模型に適合するか否か
を判断する方法が提案されている(特開平3−1729
78号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、形状模
型を拡大・縮小しながら対象形状との照合を行なう上記
方法では、時間の経過とともに対象形状が次々に入力さ
れる光切断法において、対象形状の特徴量のばらつきが
大きいときには、各対象形状と形状模型との照合回数が
多くなり、結果的に処理時間の増大につながるという問
題がある。また、このような方法では、対象形状の特徴
量が部分的に変動するような場合には適用できないとい
う問題もある。
【0007】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、時間の経過とともに対象形状が次々に入力さ
れ、かつ各対象形状の形状の変動が大きい場合であって
も、形状模型を変更することなく照合することができる
ようにした形状認識方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、点列で表された対象形状を、幾
何的な形状模型と照合することによって認識する形状認
識方法において、形状模型を有限個の節点と節点間を順
に結ぶ線素との組として表し、対象形状から形状模型の
節点と同数の節点を選択するすべての組み合わせについ
て選択した節点の間を線素により結び、対象形状の上の
すべての点と形状模型との距離の平均値をポテンシャル
変形成分とし、線素の特徴量について許容範囲に対する
超過分あるいは不足分の総和を特徴変形成分とし、ポテ
ンシャル変形成分と特徴変形成分との重み付き総和を変
形量として求め、変形量が最小になるように選択した節
点を形状模型に一致する節点とすることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】請求項2の発明は、点列で表された対象形
状を、幾何的な形状模型と照合することによって認識す
る形状認識方法において、形状模型を有限個の節点と節
点間を順に結ぶ線素との組として表し、対象形状から形
状模型の節点と同数の節点を選択するすべての組み合わ
せについて選択した節点の間を線素により結び、対象形
状の上のすべての点と形状模型との距離の平均値をポテ
ンシャル変形成分とし、線素の特徴量について許容範囲
に対する超過分あるいは不足分に第1の比例定数を乗じ
た値と許容範囲内での標準値との差に第2の比例定数を
乗じた値との総和を特徴変形成分とし、第1の比例定数
を第2の比例定数よりも大きく設定し、ポテンシャル変
形成分と特徴変形成分との重み付き総和を変形量として
求め、変形量が最小になるように選択した節点を形状模
型に一致する節点とすることを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または請求項
の発明において、対象形状の点列に対して折れ線近似
を施した後に、折れ線の屈曲点を節点として形状模型と
照合することを特徴とする。請求項4の発明は、請求項
1または請求項2の発明において、対象形状の点列に対
して折れ線近似を施した後に、折れ線の屈曲点を節点と
して形状模型と照合し、照合に用いた対象形状の節点の
うちの少なくとも一つの節点について、その節点に対応
する対象形状の節点の近傍の既定範囲内における対象形
状の他の点を節点候補とし、変形量が最小になる節点候
補を元の節点に代えて対象形状の節点として採用するこ
とを特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、請求項1または請求項
の発明において、対象形状の点列に対してハフ変換を
施して求めた各点に対応するハフ曲線を用いて点列に当
てはめる線分を抽出し、得られた線分の交点および点列
の端点を節点として形状模型と照合することを特徴とす
る。請求項6の発明は、請求項1または請求項2の発明
において、対象形状の点列に対して折れ線近似を施した
後に、折れ線の屈曲点を節点として抽出したときに、節
点の個数が形状模型における節点の個数よりも少なけれ
ば、隣接する各一対の節点の間の点列のうち両節点を結
ぶ線分との距離が最大になる点を節点候補として抽出
し、抽出された節点候補を上記距離の大きいほうから順
に形状模型の節点と対象形状の節点との差の個数だけ選
択して対象形状の節点に加えることを特徴とする。
【0018】請求項7の発明は、請求項1または請求項
の発明において、対象形状の点列に対してハフ変換を
施して求めた各点に対応するハフ曲線を用いて点列に当
てはめる線分を抽出し、得られた線分の交点および点列
の端点を節点として抽出したときに、節点の個数が形状
模型における節点の個数よりも少なければ、隣接する各
一対の節点の間の点列のうち両節点を結ぶ線分との距離
が最大になる点を節点候補として抽出し、抽出された節
点候補を上記距離の大きいほうから順に形状模型の節点
と対象形状の節点との差の個数だけ選択して対象形状の
節点に加えることを特徴とする。
【0019】請求項8の発明は、請求項1または請求項
の発明において、対象形状の点列に対して欠落部分を
補完した後に形状模型と照合することを特徴とする。
求項9の発明は、請求項1または請求項2の発明におい
て、対象形状に対して複数個の形状模型を部分ごとにブ
ロック化して設定し、各形状模型の端点の間を結ぶ線分
について特徴量の許容範囲を設定し、この線分について
は特徴変形成分のみを用いて変形量を求めることを特徴
とする。
【0020】請求項10の発明は、請求項1または請求
項2の発明において、形状認識を繰り返して行なうにあ
たって、過去の照合結果に基づいて形状模型の特徴量の
許容範囲を自動的に変更することを特徴とする。請求項
11の発明は、請求項1または請求項2の発明におい
て、対象形状と形状模型との照合を動的計画法によって
行なうことを特徴とする。
【0021】請求項12の発明は、請求項1または請求
項2の発明において、上記変形量についてしきい値を設
定し、対象形状から節点を選択する際に変形量を計算す
る過程で変形量がしきい値を超えると、その変形量の計
算を打ち切って次の選択について変形量を計算すること
を特徴とする。請求項13の発明は、請求項12の発明
において、変形量の計算過程でその計算過程での過去の
最小の変形量をしきい値として用いることを特徴とす
る。
【0022】請求項14の発明は、請求項1または請求
項2の発明において、形状模型の少なくとも1つの節点
に関する知識を用いて対象形状の点列から節点を選択す
ることを特徴とする。請求項15の発明は、請求項1ま
たは請求項2の発明において、形状模型の特徴量に制限
範囲を設定し、対象形状から節点を選択する際に変形量
を計算する過程で特徴量が制限範囲外になると、その変
形量の計算を打ち切って次の選択について変形量を計算
することを特徴とする。
【0023】請求項16の発明は、請求項1または請求
項2の発明において、対象形状の全体形状について形状
模型との照合を行なった後に、対象形状のうちの所要の
部分形状について形状模型との照合を行なうことを特徴
とする。請求項17の発明は、請求項1または請求項2
の発明において、変形量の最小値に対するしきい値を設
定し、変形量の最小値がしきい値よりも大きいときに、
形状模型に対する対象形状の一致の程度が低いと判定す
ることを特徴とする。
【0024】請求項18の発明は、請求項1または請求
項2の発明において、対象形状の節点のうち少なくとも
2点の位置関係をあらかじめ設定された評価基準と比較
することによって、対象形状の形状模型に対する一致度
を判定することを特徴とする。請求項19の発明は、請
求項1または請求項2の発明において、互いに形状の異
なる複数種類の形状模型を設定し、各形状模型を対象形
状と照合し、各形状模型のうちで変形量が最小になる形
状模型を対象形状に一致する形状模型として選択するこ
とを特徴とする。
【0025】請求項20の発明は、請求項1または請求
項2の発明において、互いに形状の異なる複数種類の形
状模型を設定し、各形状模型をあらかじめ設定された順
序で対象形状と照合し、各形状模型のうちで変形量があ
らかじめ設定されたしきい値以下になった最初の形状模
型を対象形状に一致する形状模型として選択することを
特徴とする。
【0026】
【0027】
【0028】
【作用】 請求項1や請求項2の発明では、 特徴量につい
て許容範囲に対する超過分や不足分を加味した変形量を
対象形状と形状模型との一致程度の評価に用いるのであ
って、対象形状の形状模型に対する差異を適合・不適合
といった2値的な判断ではなく、連続的な変形量として
評価することができるのである。しかも、特徴量につい
て形状模型の全体で累計するから、対象形状から選択し
た節点により形作られる形状と形状模型との差異を全体
的に評価することができる。
【0029】また、対象形状から形状模型の節点と同数
の座標点を選ぶ最適な組み合わせを見つける方法とし
て、線分ごとの特徴量に関する累計値を最小化するだけ
では、形状模型が許容範囲を持つためにせいぜいこの許
容範囲程度の認識精度しか得られないが、対象形状の上
のすべての点と形状図形との最小距離の平均値をポテン
シャル変形成分として、このポテンシャル変形成分を変
形量の成分として加味しているので、形状模型が許容範
囲を持っていても高い認識精度が得られる。すなわち、
対象形状と形状模型とを照合するマッチング処理におい
て、形状模型の特徴量(長さ、角度など)の変形成分は
大まかな形状の一致を把握するのに有効に作用し、ポテ
ンシャル変形成分は特徴量の変形量が小さい場合、つま
り大まかには形状が一致している場合の、より詳細な形
状の一致の把握に有効に作用するのである。
【0030】マッチング処理については、形状模型の節
点と同数の節点を選択するすべての組み合わせに対して
変形量を計算すると処理コストが増大するが、請求項
3、請求項4、請求項5、請求項10、請求項11、請
求項12、請求項13、請求項14、請求項15に示す
ような方法を採用すれば、不要な計算を除外することが
でき処理が効率化される。
【0031】請求項6、請求項7の方法は、対象形状か
ら選択した節点が照合しようとする形状模型の節点の個
数よりも少ない場合の処理方法であって、比較的よい節
点候補を選択し、かつ節点候補の中から節点になる可能
性の高いものから順に選択するから、簡単な手順ながら
対象形状から形状模型との照合が可能になるように節点
を抽出することができるのである。
【0032】また、上述のように、対象形状と形状模型
との一致程度の評価に用いる変形量にポテンシャル変形
成分が含まれるため、通常は対象形状の節点の間の線素
は連続でなければならないが、請求項8、請求項9の方
法を用いれば、対象形状に不連続部分が含まれていても
処理が可能である。さらに、請求項16の方法によれ
ば、形状認識の過程を複数段階に分け、最初に粗い形状
認識を行なった後に、その結果を利用して詳細な形状認
識が行なえるから、形状認識の精度を高めることができ
る。
【0033】請求項17、請求項18の方法によれば、
対象形状と形状模型との一致程度を評価できるのであ
る。また、複数種類の対象形状を識別したいような場合
には、請求項19、請求項20の方法によって認識対象
の種類を判別することができ、適正な形状模型を用いて
の認識が可能になる。
【0034】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、一組の板材を略直角に突き
合わせた角継手の断面形状を光切断法によって測定する
場合について例示する。光切断法では、図5に示すよう
に、対象物1の屈曲部を横断するスリット光を光源2か
ら対象物1に照射し、光源2からのスリット光の照射方
向とは異なる方向からCCDカメラのような撮像装置3
によってスリット光の投影パターンを撮像し、撮像装置
3で取り込んだ画像について以下のような処理を施すこ
とによって、対象物1の形状に対応した点列を抽出す
る。すなわち、対象物1の屈曲部を横断する切断面との
交線上の各測定点について、測定点の位置を2次元平面
内の座標で表すのである。
【0035】撮像装置3で取り込んだ濃淡画像Q1 (図
6(a))は、フレームメモリ11に一旦格納され、フ
レームメモリ11に格納された濃淡画像Q1 は2値化処
理部12に入力される。2値化処理部12では各画素の
濃度を適宜閾値と比較し、各画素の濃度を2値化するこ
とによって図6(b)に示すような2値画像Q2 を得
る。次に、2値画像Q2 の雑音成分をノイズ除去処理部
13で除去する。ここで、2値画像Q2 で求めた線図形
2 は複数画素の幅を有しているのが普通であるから、
心線抽出部14において2値画像Q2 での線図形I2
中心線として心線を抽出し、図6(c)に示すような、
1画素の幅を有した線図形I3 のデータからなる線画像
3 を得る。線図形I3 は1画素の幅を有した画素の列
であり、点列生成部15によって対象物1の屈曲部の形
状を反映した点列が得られる。点列生成部15では、線
図形I3 の各画素の位置座標を画面の横方向について左
から順に並べることによって点列の位置データとする。
ここに、線図形I3 の全画素を点列としているが、分解
能を下げてもよい場合には、画面の横方向に複数画素進
むごとに1画素の位置座標を求めたり、複数画素ごとに
代表値を位置座標とするなどしてもよい。このようにし
て線図形I3 に基づいて図6(d)のような点列Sを得
ることができるのである。この点列Sは画像の横軸座標
について昇順に並べられたものであって、メモリに格納
されて以後の処理に用いられる。
【0036】上述のようにして得た点列Sが対象形状と
して形状模型と比較されるのであるが、点列Sのままで
形状模型と比較すると、マッチング処理に時間がかかる
から、点列Sの並びは折れ線で近似される。点列Sを折
れ線に近似する方法は各種提案されているが、ここで
は、追跡法として知られている方法を採用している。す
なわち、図7に示すように、折れ線近似の対象とする点
列Sに含まれる各点Pj(j=0,1,……,n)が左
から順に並んでいるものとして、図7(a)のように始
点P0 を一方の端点Pj1とし、点列Sに含まれる他の点
j を他方の端点Pj2として両端点Pj1,Pj2を結ぶ線
分〈Pj1j2〉を設定する。ここに、端点Pj2の一つ前
の点Pj2-1を中心とする半径εの円Cj2-1の接線のうち
端点Pj1を通る2本の接線λ1,j2-1,λ2,j2-1の間に、
線分〈Pj1j2〉が挟まれていれば、点Pj2-1と線分
〈Pj1j2〉との距離はε以下である。そこで、一方の
端点P j1を固定し他方の端点Pj2を点列Sの並び順に変
化させ、上述のように点Pj2-1と線分〈Pj1j2〉との
距離がε以下であるかどうかを判定する。このようにし
て、点Pj2-1と線分〈Pj1j2〉との距離がε以下であ
る最長の線分〈Pj1j2〉を選び出す。すなわち、図7
の例では、同図(b)のように、J1=0、J2=2か
ら始めてJ2=8までは点Pj2-1と線分〈Pj1j2〉と
の距離はε以下という条件が満たされているが、J2=
9において条件が満たされなくなるから、線分〈P0
8 〉を最長の線分とするのである。
【0037】次に、上記条件が満たされた最終の端点P
j2(上の例ではP8 )を固定する端点Pj1とし、同様の
手順で点Pj2-1と線分〈Pj1j2〉との距離がε以下で
ある最長の線分〈Pj1j2〉を求める。すなわち、図7
の例では、同図(c)のように、J1=8,J2=10
から始めて上述した処理を繰り返すのである。このよう
にして、端点Pj2が点列Sの終点Pn に達するまで線分
〈Pj1j2〉を選び出す処理を行い、最終的に図7
(d)のように、線分〈Pj1j2〉を結合した折れ線で
点列Sを近似することができるのである。
【0038】上述のようにして点列Sを折れ線で近似し
た図形を対象形状として用いれば、対象物1の断面形状
の特徴量を屈曲点の位置と屈曲点間を結ぶ線素(直線、
曲線)とで表すことができ、図8のような形状の点列S
を形状模型と照合する場合に比較すれば、データ数を大
幅に削減することができて、マッチング処理を高速化す
ることが可能になる。
【0039】本実施例では、対象物1の断面形状は略M
字形になるから、形状模型としては図9に示すように、
5個の節点p0 〜p4 と、各節点p0 〜p4 の間を結ぶ
4本の線素(線分)s0 〜s3 とによって表したものを
用いることができる。形状模型の特徴量としては、各線
素s0 〜s3 の長さlk (k=0〜3)と、2次元平面
(画像)の横軸に対する各線素s0 〜s3 の傾きθ
k (k=0〜3)とを用い、さらに、各特徴量について
許容範囲〔lmink,lmaxk〕,〔θmink,θmaxk〕と標
準値lstk ,θstk とが設定される(k=0〜3)。定
義より明らかなように、次の関係が成立する。 lmink<lstk <lmaxk θmink<θstk <θmaxk ここで、許容範囲〔lmink,lmaxk〕,〔θmink,θ
maxk〕については、対象物1から得られる線画図形の寸
法の変動幅に応じて適宜設定される。
【0040】対象物1の断面形状を折れ線近似した対象
形状が得られると、上述のように定義された形状模型と
のパターンマッチング(マッチング処理)が行なわれ
る。マッチング処理では、まず対象形状から照合される
形状模型の節点p0 〜p4 と同数の節点を選択し(ここ
では、対象形状の節点の個数が形状模型の節点p0 〜p
4 の個数よりも多いと仮定している)、選択した節点の
間を形状模型と同様に線分で結んだ場合における線分の
長さと、2次元平面(画像)の横軸(基準線)に対する
傾きとを求める。また、対象形状のすべての節点につい
て、形状模型を構成する線分のうちでもっとも近いもの
との距離εj を求め、距離εj の平均値をポテンシャル
変形成分Epと定義する。図2に距離εj 、形状模型に
おける線分の長さlk 、形状模型における傾きθk の概
念を示す。図2において二重丸で示した画素は形状模型
と対象形状とで重なる節点p0 〜p4 、田字形で示した
画素は対象形状においてのみ発生する節点を示す。ポテ
ンシャル変形成分Epは、対象形状の点列Sに含まれる
点Pi の個数(折れ線近似した場合には節点の個数)を
nとするときに、数1で表される。
【0041】
【数1】
【0042】次に、対象形状の各線分の長さおよび各傾
きについて、形状模型について設定されている許容範囲
と比較し、許容範囲外であるときには、長さについては
長さ変形成分Dlk とし、傾きについては角度変形成分
Dsk として、長さ変形成分Dlk と角度変形成分Ds
k との各総和El,Eθをそれぞれ求める(ただし、k
は形状模型の線分の本数)。すなわち、長さ変形成分D
k と角度変形成分Dsk とは、それぞれ次式で表され
る。 また、長さ変形成分Dlk と角度変形成分Dsk との各
総和El,Eθはそれぞれ次式で表される。 El=Σ(Dlk ) Eθ=Σ(Dsk ) ここに、kの範囲は線分の本数による。
【0043】上述のようにして、ポテンシャル変形成分
Epと長さ変形成分Dlk と角度変形成分Dsk との各
総和El,Eθとが求められると、次に各成分Ep,E
l,Eθの重み付き総和を変形量Etotal として求め
る。変形量Etotal は各成分Ep,El,Eθに対する
重み係数Wp,Wl,Wθとするときに、次式のように
表すことができる。 Etotal =Wp×Ep+Wl×El+Wθ×Eθ 上述のように定義した変形量Etotal を、対象形状から
の節点の選択方法のすべての組合せについて求め、変形
量Etotal が最小になる(以下、変形量Etotalの最小
値を最小変形量とよぶ)節点の選択方法を最適な選択と
するのである。図1に上記照合過程を示す。
【0044】上述のようなマッチング処理によって得ら
れた結果が形状認識の対象となる。いま、マッチング処
理の結果が図3に示す節点Bp0〜Bp4と、各節点Bp0
p4を結ぶ線分とで表した形状になったとする。図3で
は対象物1の断面形状をマッチング処理の結果に重ね合
わせて示してある。ここでは、一対の板材M1 ,M2
溶接して角継手を形成する際の両板材M1 ,M2 の位置
関係などを計測するのであって、板材M1 ,M2 の板厚
tは既知であるものとする。この場合、継手の隙間は、
図3のA寸法と板厚tとの差として求めることができ、
継手の段差は図3の寸法B、継手の位置は図3の点Cの
座標として求めることができるのである。要するに、図
4のような手順で継手の形状を計測することができる。
【0045】(実施例2)上記実施例では、入力された
対象形状である点列Sを折れ線近似することによって、
対象形状を圧縮したが、本実施例では点列Sにハフ変換
を施すことによって、対象形状を得るものである。すな
わち、図10(a)に示すような点列Sに対してハフ変
換によって直線Li (i=0〜5)を当てはめ、図10
(b)に示すように、各直線Li の交点および点列Sの
端点を節点Bki(i=0〜6)として採用するのであ
る。ただし、直線Li の交点のうち点列Sの近傍範囲に
ないものは除去し、かつ1本の直線Li については節点
kiを最大2個に制限することで、不要な節点Bkiが得
られないようにしている。ここで、ハフ変換により直線
を当てはめる方法は周知であるが簡単に説明しておく。
すなわち、点列Sの各点にハフ変換を施して得られる極
座標空間(パラメータ空間)でのハフ曲線は、各点が一
直線上に存在する場合には1つの交点を持つことが知ら
れている。したがって、ハフ曲線の交点と見なせる1点
を求めれば、この1点が略一直線上に存在する点列Sを
代表する直線Li を表すのであって、ハフ曲線の交点を
求めることで、点列Sへの直線Li の当てはめを行なう
ことができるのである。節点Bkiが求まれば、節点Bki
の間を順に結ぶ線素si を求めることによって、図1に
示した方法と同様の方法が適用できる。すなわち、ハフ
変換を用いても点列Sのデータ量を圧縮することができ
る。他の方法については実施例1と同様である。
【0046】(実施例3)上記実施例では形状模型の各
節点pk の間を線分のみで結んでいるが、本実施例では
節点の間を結ぶ線素として楕円の一部も併せて用いてい
る。すなわち、図11に示す節点p1 と節点p2 との間
は、図9に示した実施例1の形状模型では節点p1 −p
2 −p3 を結ぶ折れ線としたが、本実施例では長軸と短
軸とがそれぞれ線分s0 と線分s2 との延長線であるよ
うな楕円の一部(部分楕円)である線素s1 を用いるこ
とによって節点p1 と節点p2 とを結んでいるのであ
る。
【0047】この場合、接点p1と接点p2との間では、
線素の長さを楕円の長径l1と短径l1′とで定義し、線
素の傾きについては横軸に対する長軸の傾きθ1によっ
て定義する。さらに、楕円の偏平度(=短径/長径)に
ついても標準値および許容範囲を設定しておく。他の方
法については実施例1と同様である。 (実施例4) 本実施例は、図12(a)に示すように、対象物1の画
像として得た点列Sに不連続部分DSやデータの欠落部
分VCが存在する場合についての処理であり、このよう
な場合には、点列Sを折れ線近似した対象形状を求める
前に、補完処理を行なって図12(b)のように点列S
に連続性が得られるようにする(図12(b)に補完箇
所をCPで示す)。補完処理は不連続部分DSあるいは
欠落部分VCの端点の間を直線上の適当間隔の点列で結
ぶ処理である。ここに、不連続部分DSは画面の横方向
において隣接する点間の距離が所定の閾値以内でありか
つこれらの点間の縦方向における距離が所定の閾値以上
であることを意味し、欠落部分VCは画面の横方向にお
いて隣接する点間の距離が所定の閾値以上であることを
意味する。しかして、図12の例では欠落部分VCでは
端点間を直線で単純に結合し、隣接する2つの不連続部
分DSの間の点列を無視してこの区間を欠落部分VCと
同様に扱っている。このような補完処理を行えば、実施
例1と同様の手順で折れ線近似した対象形状を求めるこ
とができる。他の方法については実施例1と同様であ
る。
【0048】(実施例5)実施例1においては、追跡法
を用いて対象形状を折れ線近似を行なっているが、対象
形状に変動が生じた場合に、対象形状について求めた節
点Bpiの個数が、形状模型の節点pi の個数よりも少な
くなることがある。このように対象形状について求めた
節点Bpiの個数と形状模型の節点pi との個数が一致し
ないときには、マッチング処理が行なえないという問題
が生じる。
【0049】そこで、本実施例では、図13(a)に示
すように折れ線近似を行なった結果で得られた節点Bpi
(i=0〜4)の個数が、形状模型の節点pi の個数よ
りも少ない場合には、図13(b)のように、隣接する
各一対の節点Bpi,Bpi+1の間の点列Sについて、両節
点Bpi,Bpi+1を結ぶ線素Bsi との距離を求め、最大
距離εi である点Cpiを節点候補として求める。このよ
うにして、各線素Bs i に対して節点候補Cpiを求めた
後に、最大距離εi の大きいほうから順に、不足個数の
節点候補Cpiを対象形状の節点Bpiとして採用し、図1
(c)に示すように、形状模型の節点pi に一致する個
数の節点Bpi(i=0〜5)を決定するのである。
【0050】以上の手順をまとめると、図14のように
なる。すなわち、所期化(iを0にする)の後、折れ線
近似で求めた隣合う各一対の節点Bpi,Bpi+1を線素
(線分)Bsi で順に結び、線素Bsi の両端の節点B
pi,Bpi+1の間の点列Sのうちで線素Bsi からの距離
が最大距離εi になる節点候補Cpiを探す。iが節点B
piの個数−2になるまで上記手順を繰り返すことによっ
て、すべての線素Bsiについて節点候補Cpiを求め、
節点候補Cpiのうちで最大距離εi が大きいほうから順
に必要個数の節点候補Cpiを選択して節点Bpiに加える
のである。
【0051】上述の手順を採用することにより、初めに
得られた節点Bpiの個数がN個であるとすれば、節点B
piの個数を最大で(2N−1)個に増やすことが可能に
なる。また、節点候補Cpiを用いて節点Bpiの個数を増
やしても形状模型の節点piの個数に対して不足してい
るときには、節点候補Cpiを加えた節点Bpiに対して上
記手順を再度採用することで、節点Bpiの個数を増やせ
ばよい。他の手順は実施例1と同様である。
【0052】(実施例6)本実施例は、実施例5と同様
に対象形状から求めた節点Bkiの個数が形状模型の節点
i に対して不足している場合についての実施例であっ
て、対象形状からは実施利2の手順を用いてハフ変換で
節点Bkiを求めている。ハフ変換によって節点Bkiを求
める場合に、変換後の空間(極座標空間)でのハフ曲線
の交点に相当する点に対応した直線Li を求め、図15
(a)に示すように、直線Li 同士の交点や点列Sの端
点を節点Bkiとして採用しているから、点列Sに含まれ
る点と節点Bkiとは必ずしも一致しないものである。そ
こで、本実施例では、直線L i の交点を節点Bkiとする
代わりに、図15(b)のように、点列Sに含まれる点
i のうち直線Li の交点にもっとも近い点を節点Bpi
として採用するようにしている。以下の手順は実施例5
と同じであって、隣合う節点Bpi,Bpi+1を結ぶ線素B
i と点列Sに含まれる点との距離が最大距離εi にな
る点を節点候補Cpiとし、最大距離εi の大きいほうか
ら順に、形状模型の節点pi の個数に対する不足個数分
だけ節点候補Cpiを選択して節点Bpiに加えるのであ
る。このようにして、図15(c)のように形状模型の
節点pi の個数に一致するように形状模型の節点Bpi
決定することができる。
【0053】上記手順をまとめると、図16のようにな
るのであって、図14に示した実施例5の手順との相違
点は、所期化の前に、ハフ変換で求めた直線Li の交点
の近傍で点列Sに含まれる点Pi を求め、この点Pi
最初の節点Bpiとして採用する過程を付加している部分
だけである。他の手順は実施例2と同様である。 (実施例7)本実施例は、比較的簡単な形状の形状模型
を組み合わせて対象形状とのマッチング処理を行なう方
法であって、対象形状の部分ごとに形状模型との照合を
行うようにしている。すなわち、図17に示すように、
形状模型をブロックBl0 ,Bl1 として対象形状と照
合し、ブロックBl0 ,Bl1 の間を線分s2 によって
結合するのである。この場合に、ブロックBl0 ,Bl
1 間を結ぶ線分s2 を他の線分と同様に扱って長さおよ
び傾きについて標準値および許容範囲を設定する。形状
模型を上述のように設定すれば、図18に示すように、
2個の形状模型を用いて対象形状とのマッチング処理を
行なうことが可能になる。他の方法については実施例1
と同様である。
【0054】(実施例8)実施例1では、対象形状と形
状模型とを照合して長さ変形成分Dlk および角度変形
成分Dsk を求める際に、図19(a)のように、長さ
k や傾きθk が許容範囲内であれば長さ変形成分Dl
k および角度変形成分Dsk を0に設定していたが、本
実施例では、図19(b)のように、許容範囲内であっ
ても標準値以外であれば標準値からの差に比例した値を
与えるようにしたものである。すなわち、長さ変形成分
Dlk および角度変形成分Dsk として、許容範囲の内
外にかかわらず、標準値との差に比例した値を与えるの
であるが、許容範囲内では許容範囲外よりも比例係数を
小さく設定しているのである。このように、許容範囲内
であっても標準値との差に応じた値を与えることによっ
て、標準値との差を実施例1よりも厳密に評価すること
ができ、認識精度の向上を図ることができるのである。
他の方法については、実施例1と同様である。
【0055】(実施例9) 実施例1では、形状模型について許容範囲を設定してい
ることで変形可能な形の形状模型が設定されていること
になる。したがって、実施例1のように、マッチング処
理の際に変形量Etotal が最小になるような節点を選択
するようにした場合に、対象形状が形状模型に対して大
幅に異なっていたとしても、形状模型に対象形状が一致
する場合が生じる。そこで、本実施例では、最小変形量
が形状模型に対する対象形状の相違の程度を示す点に着
目し、上記最小変形量の値を対象形状の形状模型との
致の程度の指標として用いている。すなわち、最小変形
量に対するしきい値を設定し、最小変形量がしきい値よ
りも大きければ、対象形状の形状模型に対する一致度が
低いと判断するのである。
【0056】たとえば、図20に示すように、対象物1
が一対の板材M1 ,M2 を溶接して形成した角継手であ
るとして、図20のイ,ロの位置に光切断法による切断
線が形成されている場合の点列Sと点列Sから求めた節
点Bpiとが、それぞれ図21(a)(b)のようであっ
たとする。ここで、図9のような形状模型と照合すると
すれば、図21(b)の対象形状では形状模型の変形を
ほとんど必要とせず、図21(a)の対象形状では形状
模型の大幅な変形が必要になる。すなわち、図21
(a)の対象形状は図21(b)の対象形状に比較して
最小変形量が大幅に大きくなるのである。そこで、図2
0の角継手について光切断法で切断線を上から下に走査
するものとして、角継手の開始点を検出するような場合
には、図22に示すように、最小変形量に対するしきい
値Esを設定し、最小変形量がしきい値Es以下になっ
たときに、角継手の開始位置であると判定することが可
能になる。ここに、図22におけるイ、ロの位置は図2
0のイ、ロの位置に対応する。しきい値Esは高く設定
すれば、図20のイ位置に近い位置を角継手の開始点と
して検出することができ、低く設定すれば図20のイ位
置から遠い位置を角継手の開始点として検出することが
できる。したがって、しきい値Esについては実験結果
に基づいて角継手の開始点が適切に検出させるような値
を決定する。他の手順については実施例1と同様である
から説明を省略する。
【0057】(実施例10)実施例9のように最小変形
量を用いれば対象形状と形状模型と全体的な一致度を評
価することはできるのであるが、変形量Etotal は3種
類の成分の重み付き総和として求められているから、局
所的な形状の相違を厳密に評価することはできないもの
である。
【0058】そこで、本実施例では、実施例1で図3、
図4を用いて説明したように、形状模型の節点pk と対
象形状の節点Bpiとの照合結果として対象物1の位置関
係が得られることを利用し、対象物1の位置関係を表す
数値の少なくとも一部を評価値とし既定の評価基準と比
較することによって、形状模型と対象形状との一致度の
評価を行なうようにしているのである。
【0059】たとえば、角継手の形状を認識して溶接を
行なう場合について説明すると、図4の手順で得られる
図3に示した寸法A,Bを評価値とし、これらの寸法
A,Bについては不良を生じることなく溶接することが
できる許容範囲が、実験結果によって、 Amin <A<Amaxmin <B<Bmax としてわかっているときに、上記許容範囲を評価基準と
しておけば、寸法A,Bによって対象形状の形状模型に
対する一致度の評価を行なうことができることになる。
この方法では、局所的な形状の相違までも厳密に評価す
ることができ、とくに溶接等の実際の作業を行なうこと
ができるか否かの判定に役立つのである。すなわち、寸
法A,Bが許容範囲を逸脱しているときには、溶接作業
を禁止するように判断することが可能になる。
【0060】上記手順をまとめると、図23のようにな
る。すなわち、まず対象形状を形状模型と照合し、その
結果に基づいて評価値となる寸法A,Bを求める。次
に、寸法A,Bについて許容範囲内か否かの評価を行な
い、寸法A,Bについて許容範囲の上限値と下限値との
いずれかでも逸脱しているときには対象形状と形状模型
とは一致しないと判定する。また、寸法A,Bが許容範
囲内であれば、対象形状と形状模型とは一致すると判定
するのである。他の手順については実施例1と同様であ
る。
【0061】(実施例11)実施例1の方法では、対象
形状について形状模型の節点と同数の節点を選択するす
べての組合せについて上述した変形量Etotal を求める
ようにしていたから、対象形状に含まれる節点の個数が
多い場合には、処理時間が増大する場合がある。そこ
で、本実施例では、処理時間の増大を抑制する方法とし
て、動的計画法を用いている。すなわち、実施例1のよ
うにすべての節点について一度で最適化するのではな
く、段階的に最適化することによって計算量の低減を図
っているのである。いま、図24のように、形状模型の
節点Tp0 〜Tp5 と対象形状の節点p0 〜p8 とにつ
いて動的計画法で照合するものとする。
【0062】本実施例において形状の一致度の指標とな
る最小変形量E total の値は、形状模型の各線分毎に求
まる評価関数の値の総和であり、ある一つの線分に対す
る評価関数の値は他の線分のマッチングに無関係に定ま
るので(注:評価関数の持つこのような性質をマルコフ
性といい、動的計画法を適用するための条件となる)、
図26に示すように動的計画法を用いて各線分毎に順に
最適化を行なうことが可能である。 処理手順を以下に示
す。まず、節点Tp0 と節点Tp1 との間の線分に対す
るマッチングを行なう。すなわち、図25(a)に示す
ように、まず節点p 1 〜p 5 を節点Tp 1 に一致させる
各場合において、節点Tp 0 の可能な選択のうちもっと
形状模型に近い線分が得られるものを一つだけ選択す
る(この処理は評価関数によって評価する)。たとえ
ば、図25(a)において、節点Tp 1 に節点p 5 を一
致させたとき節点Tp 0 に一致させられる節点はp 0
4 のいずれかであるが、この中から評価関数を最小化
するもの、すなわち節点p 1 を選択する。他の節点p 1
〜p 4 に関しても同様に、節点Tp 0 に一致する節点の
可能な選択のうち、評価関数を最小化するもののみを選
択する。次に節点Tp 2 においても同様に、節点Tp 2
に一致する節点p 2 〜p 6 の各々に対して、節点Tp 1
に一致する節点の可能な選択から評価関数を最小化する
ものを一つずつ選び出す。つまり、Tp i (1≦i≦
4)に一致する節点の各々に対してTp i-1 に一致する
節点を一つだけ選び出す処理を順次実施することによ
り、理論的に最適解とはなりえない選択、たとえば図2
5(a)において節点Tp 0 に節点p 2 〜p 4 を一致さ
せるような選択を除外し、最適な解、すなわち図25
(d)に示すように形状模型の節点Tp 0 〜Tp 5 との
一致度がもっとも高い節点p 0 −p 3 −p 5 −p 7 −p
8 の組み合わせを効率よく求められるのである。
【0063】節点Tp0 〜Tp5 と節点p0 〜p8 との
一致の程度の評価は、上述したように、第1線分(線分
Tp0 Tp1 )の最適化、第1線分と第2線分(線分T
1Tp2 )の組み合わせの最適化というように逐次進
むのであって、たとえば、図27、図28に示すよう
に、対象形状と形状模型との線分の距離の平均値、長さ
変形成分、角度変形成分を求め、変形量としても重み付
き総和を求める。この変形量が最小になるような節点p
0 〜p8 を求める節点とするのである。図27は第1線
分、図28は第1線分と第2線分との組み合わせでの最
適化を示す。
【0064】以上のようなマッチング処理を行なえば、
計算量が大幅に低減され、高速な処理が可能になる。他
の方法については実施例1と同様である。 (実施例12)本実施例は、変形量に対してしきい値を
設定することによってマッチング処理における計算量を
低減したものである。すなわち、実施例1のマッチング
処理において求められる変形量や実施例11のマッチン
グ処理の過程で累積される変形量が規定したしきい値を
超えたときに、対象形状から選択した節点は形状模型の
節点に一致する点ではないと判断し、計算を打ち切って
次の節点について計算を行なうようにしている。このよ
うに、変形量の演算過程で適合しない節点については演
算を打ち切るようにしているから、計算量が低減されて
処理速度が高速化されるのである。
【0065】ここで、変形量に対するしきい値は、複数
の対象形状について過去のマッチング処理の結果の変形
量の分布を参考にしてなるべく小さな値に設定する。ま
た、マッチング処理の過程において、設定したしきい値
よりも変形量が小さい場合に、その変形量をマッチング
処理でのしきい値に用いるようにしてもよい。あるいは
また、形状模型の長さや傾きについて制限範囲を設定
し、対象形状から節点を選択する際に変形量を計算する
過程で対象形状から求めた長さや傾きが制限範囲外にな
ると、その変形量の計算を打ち切って次に選択した節点
についての変形量の計算を行なってもよい。他の方法に
ついては実施例1と同様である。
【0066】(実施例13)本実施例では、マッチング
処理における計算量を低減するために、形状模型に関す
る知識を用いるものである。たとえば、図9に示した形
状模型について、「節点p0 ,p4 はデータの左右の
端に対応する」、「節点p3 はもっとも高い位置にあ
る」、「節点p0 は節点p1 よりも必ず低い位置にあ
る」というような知識を用いると、対象形状から形状模
型の節点に対応する節点を選択する際に、組み合わせの
数を減らすことができるのである。との知識を用い
ると、図29(a)の節点Bp0,Bp3,Bp4を選択する
ことができる。また、の知識を用いると、図29
(b)の節点Bp1に対して節点Bp2の選択範囲を小さく
することができる。他の方法は実施例1と同様である。
【0067】(実施例14)本実施例は、形状模型にお
ける標準値や許容範囲の望ましい設定方法であって、過
去複数回のマッチング結果を利用し、各線分の長さと傾
きの平均値を標準値として利用し、標準値±(所定値×
標準偏差)を許容範囲とするものである。このように、
過去のマッチング結果に基づいて標準値や許容範囲を設
定すれば、よい形状模型を設定することができる。他の
方法については実施例1と同様である。
【0068】(実施例15)本実施例は、対象物1の全
体的な形状を認識した後に、部分の詳細な形状を認識し
ようとするものであって、対象物1の全体形状について
の近似処理を行なう際に粗い近似を行なった対象形状
と、全体の形状を表す形状模型とを照合して全体形状を
認識し、さらに、必要部分について細かい近似を行なっ
た対象形状と、部分的な形状模型とを照合して部分の詳
細形状を認識するものである。
【0069】たとえば、図30(a)のような点列Sに
ついて粗い近似を行なって、図30(b)のような略M
字形の形状模型とのマッチング処理を行なう。次に、図
30(c)に示すように、形状模型の節点p0 と節点p
2 との間について点列Sに対して対象形状の細かい近似
を行ない、図30(d)のような形状の形状模型によっ
てマッチング処理を行なうのである。このような処理に
よって、図30(e)に示すように部分的に詳細な形状
の認識が可能になる。
【0070】このような段階的処理方法を採用すれば、
対象物1の全体形状について詳細な形状を認識する場合
に比較して、処理コストを低減することができ、かつ必
要部分については詳細な形状を認識することができる。
他の方法は実施例1と同様である。 (実施例16)実施例15では段階的処理方法を採用し
ているが、対象形状によっては実施例15の手順を採用
できないこともある。そこで、図31のようにして得ら
れている節点Bpiのうちで形状模型の節点pi に照合す
る少なくとも1個について、図32(a)に示すよう
に、点列Sの中で節点Bpiの近傍の所定範囲内に存在す
る点を順に選択してそれぞれ節点候補Cpiとし、各節点
候補Cpiを節点として採用したときの最小変形量をそれ
ぞれ求める。このようにして最小変形量がもっとも小さ
くなる節点候補Cpiが見つかれば、図32(b)に示す
ように、その節点候補Cpiを節点Bpiに代わる節点
pi′として採用して形状模型とのマッチング処理を行
なうのである。
【0071】たとえば、実施例1のような追跡法による
折れ線近似で得た節点Bpiは、真の角位置に対して追跡
方向にずれる傾向があるから、図31に示した節点Bp1
は真の位置に対して追跡方向(右方向)にずれて位置し
ている。そこで、求めた節点Bp1を用いてマッチング処
理を一度行なった後に、上述したように節点Bp1から見
て追跡方向とは反対側(左側)に並ぶ点列Sの所定個数
の点を節点候補Cpiとして選択し、対象形状をBp1−C
pi−Bp3−Bp4−Bp5として形状模型と照合したときの
変形量Etotal を計算するのである。この演算により、
変形量Etotalが節点Bp1を選択した場合よりも小さく
なる節点候補Cpiがあれば、その節点候補Cpiを新たな
節点Bpi′として採用し、変形量Etotal が最小になる
節点候補Cpiを節点Bpi′として採用するのである。こ
のような処理によって、形状対象としてより的確な節点
piを選択することができるのである。この手順をまと
めると図33のようになる。他の手順は実施例1と同様
である。
【0072】(実施例17)本実施例は、それぞれ形状
の異なる複数の対象物1が存在する場合について各対象
物1を個別に認識する方法の例であって、図34(b)
のように、対象物1から得た対象形状と照合する形状模
型を複数種類用意しておき、これらの形状模型から変形
量が最小となる形状模型を選択することによって、複数
の認識対象が混在していても最適な形状模型を適合させ
ることができるようにしたものである。
【0073】すなわち、図34(b)において、Aは重
ね継手、Bは角継手、Cは突き合わせ継手、DはT継手
に対する形状模型であって、図34(a)に示す点列S
は、各形状模型との間でマッチング処理が施される。こ
こで、4種類の形状模型と点列Sとの間で求めた変形量
が最小となる形状模型を選択すれば、認識に最適な形状
模型を用いた認識が可能になるのである。ここでは、図
34(c)のように、角継手であるBの形状模型が選択
されるのであって、どの形状模型が選択されたかという
情報を用いることによって、継手の種類を判別すること
ができる。したがって、1台の溶接ロボットで複数の種
類の継手の溶接に対応するといった応用が可能である。
他の方法については実施例1と同様である。
【0074】上述したように、本発明では、対象形状の
うちで形状模型と同じ数の節点を選択する可能な組み合
わせについて変形量を計算することによってマッチング
処理を行なうから、たとえば、図35に示すように、溶
接する板材を押さえるホルダHが撮像装置3の視野内に
入って点列Sに不要な情報が含まれているような場合
や、図36に示すように、溶接線の近くに穴が開いてい
て点列S不連続部分Gが形成されているような場合を
認識することができ、目的とする形状を容易に抽出して
認識することができるのである。ここで、穴による不連
続部分Gについては、形状を認識すべき区間外であるか
ら、上述の補完処理は行なわない。
【0075】(実施例18)実施例17では、複数種類
の形状模型を1つの対象形状に適用しているから、処理
時間が長くなるという問題を有している。そこで、本実
施例では、各形状模型に優先順位を設定しておき、優先
順位の高い形状模型から順に対象形状とのマッチング処
理を処理を行ない、そのときの変形量Etotal があらか
じめ設定されたしきい値以下になった時点で形状模型の
選択を打切り、そのときの形状模型を対象形状に照合す
る形状模型とするのである。
【0076】たとえば、図34に示す4つの形状模型の
出現頻度がA,B,C,Dの順に高いものとすると、こ
の順で各形状模型を図34(a)に示す対象形状と照合
するのであって、図37に示すように、照合の際に変形
量についてしきい値を設定しておき、各形状模型ごとに
得られた最小変形量としきい値とを比較するのである。
比較結果によって、最小変形量がしきい値以下になれ
ば、そのときの形状模型を最適な形状模型としてマッチ
ング処理を行ない、すべての形状模型について比較して
も最小変形量がしきい値以下にならない場合には、最後
に選択した形状模型を採用する。
【0077】図34の例では、Bの形状模型を採用した
ときに最小変形量が最小になるから、Bの形状模型に対
する最小変形量の期待値よりもやや大きい値でしきい値
を設定しておけば、他の形状模型を選択せずにBの形状
模型を採用することができるのである。この場合、C,
Dの形状模型についてはマッチング処理を行なう必要が
ないとともに最小変形量を求める必要がなく、処理時間
が短縮されることになる。
【0078】本実施例の方法は、形状模型に明瞭な差が
あるときにとくに有効である。また、対象形状が時系列
的に順次入力されるような場合であって、形状模型の各
種類に対応した対象形状の発生確率に偏りがある場合に
は、過去の照合結果を考慮して形状模型の優先順位を決
定すれば、各形状模型を選択する回数を減少させること
ができ、処理時間の短縮につながるのである。他の手順
は実施例1と同様である。
【0079】(実施例19)上述した各実施例では、2
次元平面における対象形状と形状模型との照合を行なっ
ているが、本実施例では3次元空間における対象形状と
形状模型との照合を行なうように拡張した例を示す。す
なわち、基本的には照合すべき特徴量の種類を増やすこ
とによって3次元空間への拡張を行なっているのであっ
て、本実施例では図38に示すように、3次元空間内で
1つの基準面(図ではXY平面)Rを設定し、節点pk
(k=0〜3)の間を結ぶ各線分sk (k=0〜2)を
基準面Rに投影したときのY軸に対する傾きθk (k=
0〜2)と、各線分sk の基準面Rに対する傾きφ
k (k=0〜2)と、各線分sk の長さlk (k=0〜
2)とを特徴量として用いている。また、2次元平面で
の特徴量と同様に、各特徴量について許容範囲
〔lmink,lmaxk〕,〔θmink,θmaxk〕,〔φmink
φmaxk〕と標準値lstk ,θstk ,φstk とが設定され
る。標準値lstk ,θstk ,φ stk が次の関係を有する
ことはいうまでもない。 lmink<lstk <lmaxk θmink<θstk <θmaxk φmink<φstk <φmaxk 上述のように特徴量の種類を増やすことによって、3次
元空間に存在する点列Sについても対象形状と形状模型
との照合が可能になるのである。ここにおいて、点列S
について3次元情報を獲得する方法としては、実施例1
のような光切断法を用いるもののほか、複数台の撮像装
置3を用い各撮像装置3の視差に基づいて3次元情報を
得るステレオビジョンを採用することができる。このよ
うな3次元空間での照合を可能とすることによって、た
とえば、直方体状の対象物1や円柱状の対象物1につい
て、図39(a)に示すような点列Sが得られたとき
に、直方体状の対象物1の角部を認識することが可能に
なる。すなわち、図39(b)のように、形状模型とし
て直方体状の対象物1の1つの角部を節点p0 とし、こ
の角部に隣合う3個の角部を節点p1 〜p3 とし、節点
0 と他の節点p1 〜p3 とを結ぶ3本の線分を線素s
1 〜s3 とすることによって、節点p0 に対応した角部
を認識することが可能になるのである。
【0080】本実施例のように3次元空間での照合を行
なう場合であっても、実施例3と同様に部分楕円を線素
k として用いることが可能であって、線素sK の長さ
kにはは長径と偏平度とを用いればよく、線素sK
基準面Rに投影したときの傾きθk および線素sk の基
準面Rに対する傾きφk には、長軸ないし短軸を基準面
Rに投影したときの傾きと、長軸ないし短軸の基準面R
に対する傾きとを用いればよい。他の手順については実
施例1と同様である。
【0081】(実施例20)上述した各実施例では、対
象形状と形状模型との画像内での座標がほぼ一致すると
仮定したものであったが、対象物1の位置によっては対
象形状は形状模型に対して平行移動や回転移動をするこ
とになる。平行移動の場合には、線素sk の長さlk
線素sk の傾きθk が変化することはないから座標変換
のみで対象形状を形状模型に照合することが可能である
が、回転移動の場合には、基準線の回転量を特定するこ
とができないから線素sk の傾きθk を求めることがで
きないものである。すなわち、対象形状が形状模型に対
して回転移動していると、上述した特徴量を用いても対
象形状と形状模型とを照合することができないことにな
る。
【0082】本実施例では、このような問題を解決する
ために、図40に示すように、傾きθk に代えて、隣合
う一対の線素sk が挟む角度ψk (k=0〜3)を特徴
量に用いているのである。この角度ψk は対象形状が回
転移動したとしても変化することがないから、回転移動
している対象形状についても形状模型との照合が可能に
なるのである。ここに、特徴量については許容範囲〔l
mink,lmaxk〕,〔ψ mink,ψmaxk〕と標準値lstk
ψstk とが設定される。また、標準値lstk ,ψ
stk は、次の関係を有している。 lmink<lstk <lmaxk ψmink<ψstk <ψmaxk 上述のように線素sk の長さlk と相対的な位置関係と
しての角度ψk を特徴量として用いることで基準線が不
要になり、対象形状の方向性による拘束が除去されるの
である。すなわち、図41のように、対象形状が形状模
型に対して回転移動していても照合が可能になるのであ
る。ここにおいて、角度ψk は、一対の線素sk の傾き
θk の差として求めるようにしてもよい。すなわち、一
対の線素si ,sj についての角度ψk を、ψk =|θ
i −θj |としてもよい。この場合に、傾きθk の取り
方には方向性が必要であって、たとえば各線素sk につ
いて傾きθk を求めるときに節点pk の右側に基準線と
平行線を取り、この平行線から右回りでのみ傾きθk
取ったり、この平行線から右回りでは傾きθk を正、左
回りでは負とするように符号を付与したりする必要があ
る。
【0083】本実施例の技術思想は、実施例19のよう
な3次元空間での照合にも適用可能であって、本実施例
での形状模型は、図42に示すように、各線素sk を基
準面(XY平面)Rに投影した直線のY軸方向に対する
傾きθk ではなく、節点p0を挟んで隣合う一対の直線
間の角度ψk で表し、また、各線素sk について基準面
Rに対する傾きφk ではなく、各一対の線素sk の傾き
φk の差δk で表すようにしてある。すなわち、2本の
線素si ,sj の傾きφi ,φj の差δk は、δk =φ
i ,φj として求めることができる。ただし、差δk
求めるにあたって線素sk が基準面Rに対して負側にあ
るときには、傾きφk に負符号を付与する。たとえば、
図42に示した例では.節点p0 と節点p3 とを結ぶ線
素s3 は基準面Rに対して負側に位置するから傾きφ3
は負符号になり、基準面Rに対して正側に位置する線素
1 の傾きφ1 との差δ3 を求めると、 δ3 =|φ3 −φ1 |=φ1 +|φ3 | になる。
【0084】各特徴量については、他の実施例と同様
に、許容範囲〔lmink,lmaxk〕,〔ψmink
ψmaxk〕,〔δmink,δmaxk〕と標準値lstk
ψstk ,δstk とが設定され、また、標準値lstk ,ψ
stk ,δstk は、次の関係を有している。 lmink<lstk <lmaxk ψmink<ψstk <ψmaxk δmink<δstk <δmaxk 他の手順については実施例1と同様である。なお、本実
施例の手順は、対象形状が回転移動したことを検出する
必要がある場合(回転を不良ないし異常として検出する
必要がある場合など)には、本実施例の方法を採用する
ことができないので、そのような場合には、傾きθk
φk を用いた形状模型を用いることが必要である。しか
るに、傾きθk ,φk の差ψk ,δk を用いるようにす
れば、傾きθk ,φk とその差ψk ,δk との両方をデ
ータとして持つことが可能になり、回転移動の検出の要
否に応じてデータを選択して対象形状と形状模型との照
合を行なうことが可能になる。
【0085】
【0086】
【0087】
【発明の効果】 請求項1や請求項2 の発明は、特徴量に
ついて許容範囲に対する超過分や不足分を加味した変形
量を対象形状と形状模型との一致程度の評価に用いるの
で、対象形状の形状模型に対する差異を適合・不適合と
いった2値的な判断ではなく、連続的な変形量として評
価することができるという効果がある。しかも、特徴量
について形状模型の全体で累計するから、対象形状から
選択した節点により形作られる形状と形状模型との差異
を全体的に評価することができるという効果を奏する。
【0088】また、対象形状の上のすべての点と形状図
形との最小距離の平均値をポテンシャル変形成分とし
て、このポテンシャル変形成分を変形量の成分として加
味しているので、形状模型が許容範囲を持っていても高
い認識精度が得られるという利点がある。請求項3、請
求項4、請求項5、請求項10、請求項11、請求項1
2、請求項13のような方法を採用すれば、不要な計算
を除外することができマッチング処理が効率化されると
いう利点がある。
【0089】請求項6、請求項7の方法を用いれば、対
象形状から選択した節点が照合しようとする形状模型の
節点の個数よりも少ない場合に、対象形状から形状模型
との照合が可能になるように節点を抽出することができ
るという利点がある。請求項8、請求項9の方法を用い
れば、対象形状に不連続部分が含まれていても処理が可
能である。
【0090】請求項8の方法によれば、形状認識の過程
を複数段階に分け、最初に粗い形状認識を行なった後
に、その結果を利用して詳細な形状認識が行なえるか
ら、形状認識の精度を高めることができるという効果が
ある。請求項17、請求項18の方法によれば、対象形
状と形状模型との一致程度を評価できるという利点があ
る。
【0091】請求項19、請求項20の方法では、複数
種類の対象形状を識別することが可能になるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の動作説明図である。
【図2】実施例1おける変形量の概念を説明する図であ
る。
【図3】実施例1におけるマッチング処理の例を示す説
明図である。
【図4】実施例1におけるマッチング処理を示す動作説
明図である。
【図5】実施例に用いる装置の概略構成図である。
【図6】図5に示した装置により点列を得る過程を示す
図である。
【図7】実施例1の折れ線近似処理の概念を示す図であ
る。
【図8】実施例1の点列の例を示す図である。
【図9】実施例1の形状模型の例を示す図である。
【図10】実施例2で用いるハフ変換の概念を説明する
図である。
【図11】実施例3の形状模型の例を示す図である。
【図12】実施例4における点列の補完処理を説明する
図である。
【図13】実施例5の処理過程の概念を示す図である。
【図14】実施例5の処理過程を示す動作説明図であ
る。
【図15】実施例6の処理過程の概念を示す図である。
【図16】実施例6の処理過程を示す動作説明図であ
る。
【図17】実施例7に用いる形状模型を示す図である。
【図18】実施例7の適用例を示す図である。
【図19】実施例8の変形量の概念を説明する図であ
る。
【図20】実施例9の適用例を示す斜視図である。
【図21】実施例9の処理過程の概念を説明する図であ
る。
【図22】実施例9の動作説明図である。
【図23】実施例10の処理過程を示す動作説明図であ
る。
【図24】実施例11での処理結果の概念を説明する図
である。
【図25】実施例11の処理過程の概念を示す図であ
る。
【図26】実施例11の全体の処理過程を示す動作説明
図である。
【図27】実施例11の要部の処理過程を示す動作説明
図である。
【図28】実施例11の要部の処理過程を示す動作説明
図である。
【図29】実施例13の動作説明図である。
【図30】実施例15の動作説明図である。
【図31】実施例16の処理過程の概念を示す図であ
る。
【図32】実施例16の処理過程の概念を示す図であ
る。
【図33】実施例16の処理過程を示す動作説明図であ
る。
【図34】実施例17の動作説明図である。
【図35】実施例17の適用例を示す図である。
【図36】実施例17の適用例を示す図である。
【図37】実施例18の処理過程を示す動作説明図であ
る。
【図38】実施例19の形状模型の例を示す図である。
【図39】実施例19の処理過程の概念を示す図であ
る。
【図40】実施例20の形状模型の例を示す図である。
【図41】実施例20の処理過程の概念を示す図であ
る。
【図42】実施例20の他の形状模型の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 対象物 2 光源 3 撮像装置 11 フレームメモリ 12 2値化処理部 13 ノイズ除去処理部 14 心線抽出部 15 点列生成部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−28877(JP,A) 特開 昭63−308686(JP,A) 特開 昭59−77578(JP,A) 特開 平3−229386(JP,A) 特開 平3−194670(JP,A) 特開 昭61−271586(JP,A) 特開 昭64−82185(JP,A) 特開 平4−373090(JP,A) 特開 平2−189691(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 7/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列で表された対象形状を、幾何的な形
    状模型と照合することによって認識する形状認識方法に
    おいて、形状模型を有限個の節点と節点間を順に結ぶ線
    素との組として表し、対象形状から形状模型の節点と同
    数の節点を選択するすべての組み合わせについて選択し
    た節点の間を線素により結び、対象形状の上のすべての
    点と形状模型との距離の平均値をポテンシャル変形成分
    とし、線素の特徴量について許容範囲に対する超過分あ
    るいは不足分の総和を特徴変形成分とし、ポテンシャル
    変形成分と特徴変形成分との重み付き総和を変形量とし
    て求め、変形量が最小になるように選択した節点を形状
    模型に一致する節点とすることを特徴とする形状認識方
    法。
  2. 【請求項2】 点列で表された対象形状を、幾何的な形
    状模型と照合することによって認識する形状認識方法に
    おいて、形状模型を有限個の節点と節点間を順に結ぶ線
    素との組として表し、対象形状から形状模型の節点と同
    数の節点を選択するすべての組み合わせについて選択し
    た節点の間を線素により結び、対象形状の上のすべての
    点と形状模型との距離の平均値をポテンシャル変形成分
    とし、線素の特徴量について許容範囲に対する超過分あ
    るいは不足分に第1の比例定数を乗じた値と許容範囲内
    での標準値との差に第2の比例定数を乗じた値との総和
    を特徴変形成分とし、第1の比例定数を第2の比例定数
    よりも大きく設定し、ポテンシャル変形成分と特徴変形
    成分との重み付き総和を変形量として求め、変形量が最
    小になるように選択した節点を形状模型に一致する節点
    とすることを特徴とする形状認識方法。
  3. 【請求項3】 対象形状の点列に対して折れ線近似を施
    した後に、折れ線の屈曲点を節点として形状模型と照合
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    載の形状認識方法。
  4. 【請求項4】 対象形状の点列に対して折れ線近似を施
    した後に、折れ線の屈曲点を節点として形状模型と照合
    し、照合に用いた対象形状の節点のうちの少なくとも一
    つの節点について、その節点に対応する対象形状の節点
    の近傍の既定範囲内における対象形状の他の点を節点候
    補とし、変形量が最小になる節点候補を元の節点に代え
    て対象形状の節点として採用することを特徴とする請求
    項1ま たは請求項2記載の形状認識方法。
  5. 【請求項5】 対象形状の点列に対してハフ変換を施し
    て求めた各点に対応するハフ曲線を用いて点列に当ては
    める線分を抽出し、得られた線分の交点および点列の端
    点を節点として形状模型と照合することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の形状認識方法。
  6. 【請求項6】 対象形状の点列に対して折れ線近似を施
    した後に、折れ線の屈曲点を節点として抽出したとき
    に、節点の個数が形状模型における節点の個数よりも少
    なければ、隣接する各一対の節点の間の点列のうち両節
    点を結ぶ線分との距離が最大になる点を節点候補として
    抽出し、抽出された節点候補を上記距離の大きいほうか
    ら順に形状模型の節点と対象形状の節点との差の個数だ
    け選択して対象形状の節点に加えることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の形状認識方法。
  7. 【請求項7】 対象形状の点列に対してハフ変換を施し
    て求めた各点に対応するハフ曲線を用いて点列に当ては
    める線分を抽出し、得られた線分の交点および点列の端
    点を節点として抽出したときに、節点の個数が形状模型
    における節点の個数よりも少なければ、隣接する各一対
    の節点の間の点列のうち両節点を結ぶ線分との距離が最
    大になる点を節点候補として抽出し、抽出された節点候
    補を上記距離の大きいほうから順に形状模型の節点と対
    象形状の節点との差の個数だけ選択して対象形状の節点
    に加えることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の形状認識方法。
  8. 【請求項8】 対象形状の点列に対して欠落部分を補完
    した後に形状模型と照合することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の形状認識方法。
  9. 【請求項9】 対象形状に対して複数個の形状模型を部
    分ごとにブロック化して設定し、各形状模型の端点の間
    を結ぶ線分について特徴量の許容範囲を設定し、この線
    分については特徴変形成分のみを用いて変形量を求める
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の形状認
    識方法。
  10. 【請求項10】 形状認識を繰り返して行なうにあたっ
    て、過去の照合結果に基づいて形状模型の特徴量の許容
    範囲を自動的に変更することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の形状認識方法。
  11. 【請求項11】 対象形状と形状模型との照合を動的計
    画法によって行なうことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の形状認識方法。
  12. 【請求項12】 上記変形量についてしきい値を設定
    し、対象形状から節点を選択する際に変形量を計算する
    過程で変形量がしきい値を超えると、その変形量の計算
    を打ち切って次の選択について変形量を計算することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の形状認識方
    法。
  13. 【請求項13】 変形量の計算過程でその計算過程での
    過去の最小の変形量をしきい値として用いることを特徴
    とする請求項12記載の形状認識方法。
  14. 【請求項14】 形状模型の少なくとも1つの節点に関
    する知識を用いて対象形状の点列から節点を選択するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の形状認識
    方法。
  15. 【請求項15】 形状模型の特徴量に制限範囲を設定
    し、対象形状から節点を選択する際に変形量を計算する
    過程で特徴量が制限範囲外になると、その変形量の計算
    を打ち切って次の選択について変形量を計算することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の形状認識方
    法。
  16. 【請求項16】 対象形状の全体形状について形状模型
    との照合を行なった後に、対象形状のうちの所要の部分
    形状について形状模型との照合を行なうことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の形状認識方法。
  17. 【請求項17】 変形量の最小値に対するしきい値を設
    定し、変形量の最小値がしきい値よりも大きいときに、
    形状模型に対する対象形状の一致の程度が低いと判定す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の形状
    認識方法。
  18. 【請求項18】 対象形状の節点のうち少なくとも2点
    の位置関係をあらかじめ設定された評価基準と比較する
    ことによって、対象形状の形状模型に対する一致度を判
    定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    形状認識方法。
  19. 【請求項19】 互いに形状の異なる複数種類の形状模
    型を設定し、各形状模型を対象形状と照合し、各形状模
    型のうちで変形量が最小になる形状模型を対象形状に一
    致する形状模型として選択することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の形状認識方法。
  20. 【請求項20】 互いに形状の異なる複数種類の形状模
    型を設定し、各形状模型をあらかじめ設定された順序で
    対象形状と照合し、各形状模型のうちで変形量があらか
    じめ設定されたしきい値以下になった最初の形状模型を
    対象形状に一致する形状模型として選択することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の形状認識方法。
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