JPH09269985A - 無線式情報記憶媒体収納ケース - Google Patents

無線式情報記憶媒体収納ケース

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JPH09269985A
JPH09269985A JP7671296A JP7671296A JPH09269985A JP H09269985 A JPH09269985 A JP H09269985A JP 7671296 A JP7671296 A JP 7671296A JP 7671296 A JP7671296 A JP 7671296A JP H09269985 A JPH09269985 A JP H09269985A
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information storage
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card
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JP7671296A
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English (en)
Inventor
Seiji Oura
聖二 大浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/073Special arrangements for circuits, e.g. for protecting identification code in memory
    • G06K19/07309Means for preventing undesired reading or writing from or onto record carriers
    • G06K19/07318Means for preventing undesired reading or writing from or onto record carriers by hindering electromagnetic reading or writing
    • G06K19/07327Passive means, e.g. Faraday cages

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線式情報記憶媒体を良好に収納するととも
に、意図しない通信を防止することが可能な無線式情報
記憶媒体収納ケースを提供すること。 【解決手段】 収納ケース10aは、収納時にICカー
ド300のほぼ全体を覆うようにケースが袋状に構成さ
れたものであり、ケース自体がICカード300の通信
機能を不能にする金属板により構成されている。また、
このICカード300は、ICカード300を挿脱する
開口を有して長方形のICカード300を長辺方向に挿
脱可能に収納するように構成されている。これにより、
収納時にICカード300の通信機能を不能にすること
が可能であり、不必要な通信がなされることがなく、ま
た、不正なデータの読み出し、あるいは書き込みの問題
も回避可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線式情報記憶媒
体を収納する無線式情報記憶媒体収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線式情報記憶媒体としての非接
触ICカードが従来の接点付ICカードに変わる情報記
憶媒体として注目を浴びている。この非接触ICカード
は、比較的通信距離が短い近接型非接触ICカードと、
この近接型非接触ICカードよりも通信距離が長い遠隔
離型非接触ICカードとに大きく分けることができる。
【0003】近接型非接触ICカードは、使用上におい
て従来の端子ICカードとほとんど大差はないが、接点
を有しないことを特徴としており、カード内部の動作に
必要な電源受信、データ送受信を非接触で行う。従っ
て、この場合は、接点付きの場合に発生する接点の磨耗
の問題が発生することなく、また外部環境による接点の
老朽化問題も発生しないといった利点がある。
【0004】一方、遠隔型非接触ICカードは、通信距
離が長いのでカードを携帯した状態での通信が可能であ
り、特にカードを提示する必要がない。また、遠隔型非
接触ICカードは、通信距離が比較的長いということか
ら、入退室管理システム、自動改札システム、スキー場
のリフト券を初めとして、様々な社会システム、レジャ
ーシステム、福祉システムでの応用が実用化されてお
り、さらに、これから実用化に向けて開発されているも
のも多い。
【0005】この遠隔型非接触ICカードは、具体的に
は様々なシステムに設置されたリーダライタに、カード
を数十cm〜数m接近させることで動作させることがで
きる。この場合、前述のように特にカードを提示せず、
携帯の状態でも通信が可能である。
【0006】以上のような種々の無線式情報記憶媒体を
収納する収納ケースは、例えばビニールシートを袋状に
形成したものが知られている。このような収納ケースに
上記遠隔型非接触ICカードを収納した場合には、当該
収納ケースが通信を妨げることがないので、カードを収
納した状態での通信も可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の収納ケースにおいては、特に遠隔型非接触ICカード
を収納した場合には、カードを収納ケースに入れたまま
でも通信が可能となるので、カードの携帯者が意図しな
い不必要な通信がなされるおそれがあり、例えばカード
内のデータが他人に不正に傍受されるという問題が発生
する。
【0008】具体的には、例えば通信を希望しないリー
ダライタ近傍を携帯者が通過した場合に、意図しない通
信が行われるおそれがある。すなわち、本人が意図しな
いデータの読み出しあるいは書き込みが行われたり、不
正なカードデータの読み出しあるいは書き込みが行われ
たりするという問題が発生する。
【0009】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり、無線式情報記憶媒体を良好に収納すると
ともに、意図しない通信を防止することが可能な無線式
情報記憶媒体収納ケースを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、通信機能を有した無線式情報記憶媒体を収
納する無線式情報記憶媒体収納ケースにおいて、収納時
に少なくとも前記無線式情報記憶媒体の通信アンテナ部
分を覆うことにより前記無線式情報記憶媒体の通信機能
を不能にする金属板又は導電性フィルムを一部に備え、
前記無線式情報記憶媒体を挿脱可能に収納する収納ケー
スを構成したことを特徴とするものである。
【0011】これにより、金属板又は導電性フィルムが
無線式情報記憶媒体の収納時に通信アンテナ部分を覆う
ので、収納された無線式情報記憶媒体の通信機能を不能
にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施の形態は、
本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定する
ものではなく本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0013】本発明による無線式情報記憶媒体収納ケー
ス(以下、単に「収納ケース」という。)は、遠隔型非
接触ICカード(以下、単に「ICカード」という。)
等の無線式情報記憶媒体を収納するものである。
【0014】図1〜図5は、本発明による収納ケースの
概略の外観を示す外観図である。
【0015】図1(a) に示した収納ケース10aは、収
納時にICカード300のほぼ全体を覆うようにケース
が袋状に構成されたものであり、ケース自体がICカー
ド300の通信機能を不能にする金属板(例えば銅板)
により構成されている。また、このICカード300
は、ICカード300を挿脱する開口を有して長方形の
ICカード300を長辺方向に挿脱可能に収納するよう
に構成されている。
【0016】さらに、収納ケース10aの開口部は、半
円状に切り込みが入れられた切り込み部11を有してお
り、これにより、ICカード300の取り出しを容易に
行えるようになっている。
【0017】図1(b) に示した収納ケース10bは、図
1(a) に示した収納ケース10aの横型タイプであり、
開口部が長方形のICカード300を短辺方向に挿脱可
能に収納するように構成されている。収納ケース10b
は、横型タイプであるという以外は上記収納ケース10
aと基本的な構成はほぼ同様である。
【0018】図2(a) に示した収納ケース20aは、ケ
ース裏側がICカード300の通信機能を不能にする金
属板により構成され、ケース表側が、収納されたICカ
ード300の表面を目視可能な透明シートで構成されて
いるものであり、この金属板及び透明シート22により
全体が収納時にICカード300のほぼ全体を覆うよう
に袋状に構成されている。尚、金属板は、少なくともI
Cカード300のアンテナ部を覆うように構成すれば通
信機能を不能にすることが可能である。
【0019】また、収納ケース20aの開口部の透明シ
ート部分は、半円状に切り込みが入れられた切り込み部
21を有している。
【0020】図2(b) に示した収納ケース20bは、図
2(a) に示した収納ケース20aの横型タイプであり、
開口部が長方形のICカード300を短辺方向に挿脱可
能に収納するように構成されている。収納ケース20b
は、横型タイプであるという以外は上記収納ケース20
aと基本的な構成はほぼ同様である。
【0021】このように、本発明による収納ケースは、
図1の場合のようにケース全体が金属で構成されていて
もよいし、片側だけが金属で構成される構成であっても
よい。どちらの構成によっても、収納時にICカード3
00の通信機能を不能にすることが可能であり、これに
より、ケース収納時には不必要に通信がなされることが
なく、また、不正なデータの読み出し、あるいは書き込
みの問題も回避可能となる。
【0022】また、特に図2の場合のように、片側のみ
金属板を有した構成とした場合には、他方を透明シート
とすることにより、例えばICカード300の目視確認
が必要とされる場合にケースからICカード300を取
り出す必要がなくなるという利点がある。
【0023】図3(a) に示した収納ケース30aは、上
記図1(a) で説明した収納ケース10aにおける通信機
能を不能にする金属板の代わりに、ケース自体を通信機
能を不能にする導電性フィルム32を含んだ構成とした
ものであり、金属板を導電性フィルム32とした以外の
基本的な構成は上記図1(a) の収納ケース10aとほぼ
同様である。
【0024】このように、金属板の代わりに、導電性フ
ィルム32を用いたとしてもICカード300の通信機
能を不能にすることができる。また、この導電性フィル
ム32を用いた場合にも、上記図2の場合と同様に片側
を透明シートとすることも可能である。
【0025】図3(b) に示した収納ケース30bは、図
3(a) に示した収納ケース30aの横型タイプであり、
開口部が長方形のICカード300を短辺方向に挿脱可
能に収納するように構成されている。収納ケース30b
は、横型タイプであるという以外は上記収納ケース20
aと基本的な構成はほぼ同様である。
【0026】図4に示した収納ケース40は、ICカー
ド300を挿脱する開口を有してICカード300を挿
脱可能に収納する収納部41と、この収納部41の一端
に設けられた支軸43と、この支軸43に一端が取り付
けられ支軸43を回転軸として収納部41上を回転する
回転カバー42とで構成されたものである。
【0027】上記収納部41は、少なくとも片側が透明
シート44により構成されるとともに、開口部が半円状
に切り込みが入れられた切り込み部45を有している。
【0028】また、回転カバー42は、金属板又は導電
性フィルムにより構成され、所定の回転位置で収納部4
1を覆うことによりICカード300の通信機能を不能
にするようになっている。尚、金属板又は導電性フィル
ムは、少なくともICカード300のアンテナ部を覆う
ように構成すれば通信機能を不能にすることができる。
【0029】このように収納ケース40は、通常は、回
転カバー42と収納袋41は一体的に重ねられ、通信不
能の状態になっているが、回転カバー42を、支軸43
を回転軸にして回転することにより通信を可能とするこ
とができる。
【0030】図5に示した収納ケース50は、ICカー
ド300を挿脱する開口を有してICカード300を挿
脱可能に収納する収納部51と、この収納部51の一辺
を折り曲げ部53として収納部51に開閉可能に取り付
けられ、閉状態のときに収納部51を覆うよう構成され
た開閉カバー52とで構成されるものである。
【0031】上記収納部51は、少なくとも片側が透明
シート54により構成されるとともに、開口部が半円状
に切り込みが入れられた切り込み部55を有している。
【0032】また、開閉カバー52は、収納部51を覆
うことによりICカード300の通信機能を不能にする
ように金属板又は導電性フィルムにより構成される。
尚、金属板又は導電性フィルムは、少なくともICカー
ド300のアンテナ部を覆うように構成すれば通信機能
を不能にするには十分である。
【0033】これにより、通常、開閉カバー52と収納
部51は一体に重ねられ、通信不能の状態になっている
が、開閉カバー52を開くことにより通信が可能とな
る。
【0034】図4及び図5に示した収納ケースによれ
ば、通常は収納部をカバーで覆っているので、不必要に
通信がなされることがなく、また、不正なデータの読み
出し、あるいは書き込みの問題も回避可能となる。ま
た、通信が必要となった場合には、カバーを所定の位置
に移動させるだけで、ICカード300をケースに入れ
た状態でも通信可能となる。
【0035】次に、上記収納ケースに収納されるICカ
ード300が適用される遠隔型非接触ICカードシステ
ムのシステム構成について説明する。
【0036】図6は、遠隔型非接触ICカードシステム
の概略のシステム構成を示すシステム構成図である。
【0037】同図に示すように、この遠隔型非接触IC
カードシステムは、大別すると、ホストコンピュータ1
00と、このホストコンピュータ100に接続されたシ
ステム制御機器400及びリーダライタ200と、この
リーダライタ200に対して無線による通信を行うIC
カード300とを有してシステム構成される。このよう
に構成されたシステムは、例えば入退室管理システムに
適用される。この場合、ICカード300とリーダライ
タ200との間の通信に基づいてホストコンピュータ1
00で入退状況の履歴管理を行うとともに、電気錠の解
錠信号がシステム制御機器400に送られて、該当する
電気錠付きドアを開閉可能にすることができる。
【0038】ここで、上記ホストコンピュータ100
は、リーダライタ200の送受信機能制御、リーダライ
タ200が受信したICカード300のデータ保存、シ
ステム制御機器400の制御等を行うものである。尚、
簡易的なシステムではホストコンピュータ100を介さ
ず、リーダライタ200にシステム制御機器400の制
御回路を付加し、直接操作する構成とすることも可能で
ある。
【0039】また、上記リーダライタ200は、ホスト
コンピュータ100との通信を行うインターフェース2
01と、リーダライタ200の機能制御及びホストコン
ピュータ100との通信制御等を行うデータ処理部20
4と、このデータ処理部204に接続される送信回路2
02及び受信回路205と、これら送信回路202及び
受信回路205に接続され、送信回路202からの信号
を放射するとともにICカード300の送信信号を受信
するアンテナ203とを備えて構成されるものである。
【0040】上記リーダライタ200において、送信回
路202は、ICカード300に対する読み出しコマン
ド、書き込みコマンドおよび書き込みデータを任意に変
調し、アンテナから放射するに必要な電力まで増幅する
機能を持つものである。
【0041】受信回路205は、アンテナ203が受信
したカード300からの変調送信信号を、増幅、復調、
デジタル変換するものである。
【0042】ICカード300は、リーダライタ200
と通信を行うアンテナ304と、このアンテナ304に
接続され各部に電源を供給する電源回路301、クロッ
ク抽出回路302、送信回路303、アンテナ304及
び受信回路305と、送信回路303及び受信回路30
5に接続されたデータ処理部306と、このデータ処理
部306に接続されたメモリ307とを備えて構成され
るものである。
【0043】上記ICカード300においてアンテナ3
04は、リーダライタ200からの変調送信信号を受信
する機能、およびカードの変調送信信号を送信する機能
を持っている。
【0044】受信回路305は、アンテナ304で受信
した信号を増幅、変調し、デジタル変換するとともに、
この信号をデータ処理部306へ送信するものである。
【0045】データ処理部306は、受信回路305か
ら送信された信号からコマンド及びデータの解析を行う
ものである。また、データ処理部306は、データ読み
出しの場合に、メモリ307のデータを読み出して送信
回路303に送るようになっている。また、データ書き
込みの場合には、書き込むデータをメモリ307の所定
のアドレスに書き込むようになっている。さらに、デー
タ処理部306は、カードデータ送信の場合には、メモ
リ307から読み出したデータを送信回路303に送る
ようになっている。
【0046】送信回路303は、カードデータ送信の場
合にデータ処理部306から送信されたデータを任意に
変調、電力増幅してアンテナ304に送るようになって
いる。
【0047】本発明による収納ケースは、上記のように
構成される遠隔型非接触ICカードシステムにおけるI
Cカード300に適用される。
【0048】次に、上記収納ケースを構成する金属板及
び導電性フィルムが遠隔型非接触ICカードシステムに
おけるデータの送受信におよぼす作用及び効果について
説明する。
【0049】尚、以下では、上記収納ケースの金属板及
び導電性フィルムが送受信におよぼす作用及び効果につ
いて、図7に示す受信特性測定系における測定結果を基
に説明する。
【0050】図7に示した受信特性測定系は、送信側装
置と受信側装置とで構成されるものである。
【0051】この受信特性測定系の送信側装置は、送信
信号源400、送信アンテナ402及びコンデンサ40
1で構成される。
【0052】送信側装置の送信信号源400は、任意の
周波数f0の信号を発生するものである。
【0053】また、送信アンテナ402は、上記リーダ
ライタ200のアンテナ203に対応するものであり、
寸法50mm×40mm、巻き数20回巻き、線径0.
3mmφのループアンテナとし、インダクタンスLt が
50μH となっている。
【0054】コンデンサ401は、アンテナ402と直
列接続し、その容量Ct は3000p Fである。従って
この送信側における共振周波数f0は、
【数1】 となる。
【0055】また、受信側装置は、受信アンテナ41
0、共振用コンデンサ411、負荷412及びオシロス
コープ413(又はインピーダンスアナライザ430)
で構成される。
【0056】受信アンテナ410は、ICカード300
のアンテナ304に対応するものであり、送信アンテナ
402と同特性のもので、寸法50mm×40mm、巻
き数20回巻き、線径0.3mmφのループアンテナ、
インダクタンスLt が50μH となっている。
【0057】コンデンサ411は、アンテナ410と並
列接続し、その容量Ct は3000p Fである。ここで
も共振周波数がf0=410k Hz で、送信周波数と同
一である。
【0058】負荷412は、抵抗Rr =1k Ωである。
【0059】以下の測定では、負荷412の両端の電圧
振幅等をオシロスコープ413(又はインピーダンスア
ナライザ430)で測定することで受信特性を評価し、
本発明による収納ケースが及ぼす効果について考察し
た。
【0060】(1) 受信電圧の測定 図7に示した受信特性測定系で、まず、金属の影響によ
る受信電圧の減少を測定した。
【0061】図8は、金属の影響による受信電圧の減少
を測定した場合の構成を示すものである。
【0062】図8に示したように、この測定では図7で
示した受信特性測定系で、新たに銅板420を加えて測
定を行った。
【0063】銅板420は、本発明の収納ケースにおけ
る金属板及び導電性フィルムに対応するものであり、こ
こでは寸法が90mm×60mmで、厚さが0.5mm
のものである。また、この測定では、銅板420はアン
テナ410に密着させた状態で、銅板420と、受信側
アンテナ410との重なり長をX1 [mm]とし、この
X1 が−∞から、アンテナ410と銅板420の中心が
一致する70mmまでの範囲で移動した場合における負
荷412の両端電圧Vを測定した。
【0064】図9は、この受信電圧の測定の測定結果を
示すものである。
【0065】図9に示した測定結果から分かるように、
X1 =−∞で負荷412の両端電圧がV=200m Vpp
で、X1 =0mmの場合にV=230m Vppと若干増加
するが、X1 =70mmまで減少する傾向にあり、X1
=50mm以降ではV=0となった。この現象はアンテ
ナ410に銅板420が接近することによるアンテナ4
10のインダクタンスLr が変化するためで、従って受
信側の共振周波数が変化するために送信信号の受信感度
が減少することとなる。これにより、本発明の収納ケー
スにICカード300を収納すると、金属の影響で受信
感度が減少することがわかる。
【0066】(2) 受信側共振周波数の測定 次に、金属の影響による受信側共振周波数の変化につい
ての測定について説明する。
【0067】図10は、金属の影響による受信側共振周
波数の変化を測定した場合の構成を示すものである。
【0068】図10に示したようにこの測定系は、図8
の測定系における受信側においてオシロスコープ413
に替えてインピーダンスアナライザ430を接続し、さ
らに負荷412を外したものである。
【0069】このような測定系において、図8と同様に
銅板420をアンテナ410に接近させた。この状態で
インピーダンスアナライザ430により、インピーダン
スが最大となる周波数frを共振周波数として測定した
結果を図11に示す。
【0070】図11の測定結果から分かるように、X1
が−∞の場合と、70mmの場合とを比較すると、共振
周波数は約2倍となった。すなわち、前出の共振周波数
の式からアンテナ410のインダクタンスがX1 =70
mmの場合は約1/4倍の12μH 程度になっていると
推測される。
【0071】また銅板420の重ねを、アンテナ410
の背面で行っても同一特性を得た。
【0072】上記の(1) 、(2) の結果から、ICカード
300のアンテナ304に金属を接近させることによ
り、リーダライタ200との通信状態を悪化、あるいは
不能にすることが説明できる。
【0073】従って、本発明による収納ケースによれ
ば、金属板又は導電性フィルムが送信信号の受信感度を
減少するとともに、収納時にカードの共振周波数を変化
させるので、通信不能状態にすることが可能である。こ
れにより、通信を希望しない場合に、リーダライタ20
0の通信エリア内でICカード300を所持しても、不
必要に通信がなされることがない。また、不正なデータ
の読み出し、あるいは書き込みの問題も回避できる。
【0074】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、上述した
構成としたことにより、以下の効果を奏する。
【0075】無線式情報記憶媒体としての遠隔型非接触
ICカードの収納ケースを、金属、あるいは導電性フィ
ルムを含む構成とすることによって、収納時にカードの
共振周波数を変化させ、通信不能状態にすることが可能
である。従って、通信を希望しない場合に、リーダライ
タの通信エリア内でカードを所持しても、不必要に通信
がなされることがない。また、不正なデータの読み出
し、あるいは書き込みの問題も回避可能であり、通信が
必要となった場合も、カードをケースに入れた状態で使
用可能である。
【0076】更に、ケースの一部を透明シートで構成す
ることで、カード提示が必要な場合にも、カードをケー
スから取り出す煩わしさがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による収納カードの概略の外観を示す外
観図
【図2】本発明による収納カードの概略の外観を示す外
観図
【図3】本発明による収納カードの概略の外観を示す外
観図
【図4】本発明による収納カードの概略の外観を示す外
観図
【図5】本発明による収納カードの概略の外観を示す外
観図
【図6】遠隔型非接触ICカードシステムの概略のシス
テム構成を示すシステム構成図
【図7】受信特性測定系の構成を示す図
【図8】受信電圧の測定系の構成を示す図
【図9】受信電圧の測定の測定結果
【図10】共振周波数の測定系の構成を示す図
【図11】共振周波数の測定結果
【符号の説明】
10a、20a、30a、40、50 収納ケース 10b、20b、30b 収納ケース(横型タイプ) 11、21、45、55 切り込み部 42 回転カバー 52 開閉カバー 300 ICカード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信機能を有した無線式情報記憶媒体を
    収納する無線式情報記憶媒体収納ケースにおいて、 前記無線式情報記憶媒体の通信機能を不能にする金属板
    又は導電性フィルムにより前記無線式情報記憶媒体を挿
    脱可能に収納する収納ケースを構成したことを特徴とす
    る無線式情報記憶媒体収納ケース。
  2. 【請求項2】 通信機能を有した無線式情報記憶媒体を
    収納する無線式情報記憶媒体収納ケースにおいて、 収納時に少なくとも前記無線式情報記憶媒体の通信アン
    テナ部分を覆うことにより前記無線式情報記憶媒体の通
    信機能を不能にする金属板又は導電性フィルムを一部に
    備え、前記無線式情報記憶媒体を挿脱可能に収納する収
    納ケースを構成したことを特徴とする無線式情報記憶媒
    体収納ケース。
  3. 【請求項3】 通信機能を有した無線式情報記憶媒体を
    収納する無線式情報記憶媒体収納ケースにおいて、 ケース裏側に配置され、収納時に少なくとも前記無線式
    情報記憶媒体の通信アンテナ部分を覆うことにより前記
    無線式情報記憶媒体の通信機能を不能にする金属板又は
    導電性フィルムと、ケース表側に配置され、収納された
    前記無線式情報記憶媒体の表面を目視可能な透明シート
    とを有して前記無線式情報記憶媒体を挿脱可能に収納す
    る収納ケースを構成したことを特徴とする無線式情報記
    憶媒体収納ケース。
  4. 【請求項4】 通信機能を有した無線式情報記憶媒体を
    収納する無線式情報記憶媒体収納ケースにおいて、 前記無線式情報記憶媒体を挿脱する開口を有して前記無
    線式情報記憶媒体を挿脱可能に収納する収納部と、 この収納部の一端に設けられた支軸と、 この支軸に一端が取り付けられ、前記支軸を回転軸とし
    て前記収納部上を回転するとともに、所定の回転位置で
    前記収納部を覆うことにより前記無線式情報記憶媒体の
    通信機能を不能にする金属板又は導電性フィルムとを備
    えたことを特徴とする無線式情報記憶媒体収納ケース。
  5. 【請求項5】 通信機能を有した無線式情報記憶媒体を
    収納する無線式情報記憶媒体収納ケースにおいて、 前記無線式情報記憶媒体を挿脱する開口を有して前記無
    線式情報記憶媒体を挿脱可能に収納する収納部と、 この収納部の一端に設けられた支軸と、 この支軸に一端が取り付けられ、前記支軸を回転軸とし
    て前記収納部上を回転するとともに所定の回転位置で前
    記収納部を覆う回転カバーと、 この回転カバー表面に取り付けられ、前記所定の回転位
    置で少なくとも収納された前記無線式情報記憶媒体の通
    信アンテナ部分を覆うことにより、前記無線式情報記憶
    媒体の通信機能を不能にする金属板又は導電性フィルム
    とを備えたことを特徴とする無線式情報記憶媒体収納ケ
    ース。
  6. 【請求項6】 前記収納部の少なくとも片側を、収納さ
    れた前記無線式情報記憶媒体の表面を目視可能な透明シ
    ートで構成したことを特徴とする請求項4又は5記載の
    無線式情報記憶媒体収納ケース。
  7. 【請求項7】 通信機能を有した無線式情報記憶媒体を
    収納する無線式情報記憶媒体収納ケースにおいて、 前記無線式情報記憶媒体を挿脱する開口を有して前記無
    線式情報記憶媒体を挿脱可能に収納する収納部と、 この収納部の一辺を折り曲げ部として前記収納部に開閉
    可能に取り付けられるとともに、閉状態のときに前記収
    納部を覆うことにより前記無線式情報記憶媒体の通信機
    能を不能にする金属板又は導電性フィルムとを備えたこ
    とを特徴とする無線式情報記憶媒体収納ケース。
  8. 【請求項8】 通信機能を有した無線式情報記憶媒体を
    収納する無線式情報記憶媒体収納ケースにおいて、 前記無線式情報記憶媒体を挿脱する開口を有して前記無
    線式情報記憶媒体を挿脱可能に収納する収納部と、 この収納部の一辺を折り曲げ部として前記収納部に開閉
    可能に取り付けられ、閉状態のときに前記収納部を覆う
    よう構成された開閉カバーと、 この開閉カバー表面に取り付けられ、前記閉状態のとき
    に少なくとも前記収納部に収納された無線式情報記憶媒
    体の通信アンテナ部分を覆うことにより、前記無線式情
    報記憶媒体の通信機能を不能にする金属板又は導電性フ
    ィルムとを備えたことを特徴とする無線式情報記憶媒体
    収納ケース。
  9. 【請求項9】 前記収納部の少なくとも片側を、収納さ
    れた前記無線式情報記憶媒体の表面を目視可能な透明シ
    ートで構成したことを特徴とする請求項7又は8記載の
    無線式情報記憶媒体収納ケース。
  10. 【請求項10】 前記収納部の表側を、収納された前記
    無線式情報記憶媒体の表面を目視可能な透明シートで構
    成し、裏側を前記無線式情報記憶媒体の通信機能を不能
    にする金属板又は導電性フィルムで構成したことを特徴
    とする請求項8又は9記載の無線式情報記憶媒体収納ケ
    ース。
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