JPH09269984A - 証明書自動交付機および証明書自動交付機において使用される用紙 - Google Patents

証明書自動交付機および証明書自動交付機において使用される用紙

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JPH09269984A
JPH09269984A JP8104118A JP10411896A JPH09269984A JP H09269984 A JPH09269984 A JP H09269984A JP 8104118 A JP8104118 A JP 8104118A JP 10411896 A JP10411896 A JP 10411896A JP H09269984 A JPH09269984 A JP H09269984A
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JP
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automatic
paper
mark
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JP8104118A
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English (en)
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Seiko Ishikawa
せい子 石川
Yoshibumi Kato
義文 加藤
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の重送により証明書用紙が証明書自動交
付機から白紙のまま排出されることを防止すること。 【解決手段】 証明書用紙10の所定の位置10bに、
機械的に読み取り可能でありかつ前記用紙の順序を示す
バーコード31を印刷し、証明書交付機には、バーコー
ド読み取り装置15を設けて、前回読み取ったバーコー
ドと今回読み取ったバーコードを比較して用紙が重送さ
れているか否かを判定し、重送されていると判定した場
合には、証明書を交付機から排出しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住民票などの公的
な証明書を自動的に発行する証明書自動交付機、および
証明書自動交付機において使用される用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より住民票や、印鑑証明書、戸籍謄
本などを自動的に交付する証明書自動交付機が知られて
いる。このような証明書自動交付機においては、証明内
容を印刷する用紙としては証明書であることを示す表示
やすかしなどが施されていると共に改竄を防止する用紙
が用いられている。改竄防止用紙とは、発行された証明
書等をコピーして不正に使用することができないよう、
コピーを取ると例えば「複写」等の文字が写しの方に現
れるようになっている用紙である。従って証明書自動交
付機により発行された証明書等は上記のような専用の用
紙に印刷されたもののみが正規の証明書として有効なも
のとみなされる。
【0003】上記のような自動交付機においては、通常
交付機の内部に該改竄防止用紙がスタックとして(重ね
合わされた状態で)保持され、証明書等を交付する際
に、スタックから1枚ずつ用紙を印字部へ送り、印字部
において証明内容を印字して、利用者に交付するように
なっている。もしも改竄防止用紙をスタックから印字部
へ導入するときに用紙が2枚(あるいはそれ以上)重な
った状態で搬送されると、2枚重なった用紙の1枚にの
み証明内容が印字され、他方には何も印字されていない
状態で全ての用紙が交付機から出力されることになる。
【0004】もしもこのようにして白紙(何も印刷され
ていない)の証明書用紙が排出されると、それを利用し
て証明書が偽造される恐れがある。このため、従来の証
明書自動交付機においては、用紙が重送状態であるか否
かを搬送される用紙の長さなどから検知する検知手段が
設けられており、証明書用紙が白紙のままで交付機から
排出されるのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、たとえ上記の
ような検知手段が設けられていても、重送を漏れなく検
知することは難しい。例えば、2枚の証明書用紙が完全
に重なった状態で搬送された場合、検出手段の構成によ
っては重送状態を検出することができずに、証明内容が
印刷された証明書用紙と共に白紙の証明書用紙を排出す
る場合があり得る。
【0006】また、証明書用紙を自動交付機に装填する
場合に、作業者が用紙を置き忘れたり用紙を抜き取られ
たりする可能性も有る。このような場合には従来のセン
サでは用紙の紛失を検知することができず、かつ、置き
忘れられたり抜き取られたりした白紙の証明書用紙によ
り証明書が偽造される恐れがあり、自動交付機により発
行される証明書等を管理する手段が求められていた。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑み、用紙の重送
により証明書用紙が交付機から白紙のまま排出されるこ
とを防止する証明書自動交付機および証明書自動交付機
において用いられる用紙を提供することである。また、
証明書自動交付機により発行された証明書等を管理する
手段を提供することも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の証
明書自動交付機に使用される用紙は、所定のサイズを有
し、表面または裏面の所定の位置に、機械的に読み取り
可能でありかつ前記用紙の順序を示すマークが形成され
ていることを特徴としている。前記マークは各用紙に付
した連番を示すものとすることができる。また、前記マ
ークはバーコードにより形成することができる。
【0009】請求項4に記載の証明書自動交付機は、所
定のサイズを有し、表面または裏面の所定の位置に、機
械的に読み取り可能でありかつ前記用紙の順序を示すマ
ークが形成された用紙を用いる構成となっており、前記
マークを読み取る読み取り装置を有することを特徴とし
ている。
【0010】前記証明書自動交付機は複数の異なる内容
の証明書を前記用紙に印刷して出力することが可能で、
前記読み取り装置により読み取ったマークと前記自動交
付機が交付した証明書の内容とを格納する記憶手段を有
する構成とすることができる。
【0011】また、前記証明書自動交付機は、前記読み
取り装置により読み取ったマークとその前に読み取った
マークとを比較して、前回読み取ったマークが付されて
いた用紙と今回読み取ったマークが付されている用紙と
が連続しているか否かを判定する判定手段を有する構成
とすることができる。さらに、上記判定手段が前回読み
取ったマークと今回読み取ったマークとが連続関係にあ
る場合にのみ、今回読み取ったマークが付されている用
紙による証明書の交付を許容するようにすることが可能
である。
【0012】あるいはまた、前記判定手段が、前回読み
取ったマークと今回読み取ったマークとが不連続の場合
には、今回読み取ったマークが付されている用紙による
証明書の交付を中止することも可能である。この場合、
前記証明書の交付が中止されたことを知らせる中止報知
手段を備える構成とすることができる。なお、上記マー
クは印刷により形成することができる。
【0013】前記マークは前記用紙の裏面に付された連
番であり、前記交付機は複数の前記用紙を前記マークが
示す連番の順に重ねた用紙束から順次1枚ずつ取り出し
て交付内容を印刷する印刷装置を有し、前記読み取り装
置は前記印刷装置により取り出された前記用紙が有する
前記マークと、前回読み取ったマークとを比較し、両者
が連続している場合にのみ前記証明書を交付する制御部
を有する構成とすることができる。
【0014】さらに、証明書自動交付機は前記記憶手段
に格納された前記マークおよび対応する証明内容を外部
機器に送信する通信手段を備えることが可能である。ま
た、前記証明書自動交付機は、さらに機械的に前記用紙
が重送状態で搬送されたか否かを検知する重送検知手段
をも備える構成とすることも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形
態である、証明書自動交付機100の構成を示すブロッ
ク図である。証明書自動交付機100は、動作全体を制
御する制御装置1を有している。制御装置1は図示は省
略するがCPU、CPUが実行する各種のプログラムや種々の
データを格納しているROM、一時的なデータの格納領域
としてのRAM、および後述するが証明書発行履歴等を格
納するハードディスク等を有している。
【0016】制御装置1には、カードリーダ3、表示装
置5、タッチパネル7、収金装置11、印刷装置13、
読み取り装置15、用紙搬送装置17、通信制御装置9
が接続されている。カードリーダ3は、証明書の交付を
受けようとする利用者が所有する、利用者情報を記録し
たカードのデータを読み取るための装置である。カード
には利用者のID番号や姓名その他証明書の交付に必要
なデータが記録されている。カードとしては通常の磁気
カードあるいはICカードなどが用いられる。
【0017】証明書交付機の構成としては、上記カード
に証明書の交付に必要な全てのデータを格納しておくこ
とも可能であるが、本実施の形態においては、利用者の
カードのID情報に基づいて図示しないホストコンピュ
ータから証明書の発行に必要なデータを受信する構成と
なっている(詳しくは後述する)。表示装置5は、LCD
あるいはCRTからなる表示画面を有し、証明書交付の手
順を、処理の進行状況に応じて表示すると共に、交付す
る証明書の種類、交付の条件設定などの利用者によって
入力されるデータ項目の表示も行う。
【0018】タッチパネル7は、表示装置5の表示画面
に密着して取り付けられており、表示画面の表示内容に
対応した部位を利用者が触れることにより、利用者の選
択を制御装置1に入力することができる。
【0019】通信制御装置9は、前述のように、図示し
ないホストコンピュータと通信を行う装置で、カードリ
ーダ3によって読み取った利用者ID情報と、タッチパ
ネル7により入力された交付証明書の種類および条件に
基づいてホストコンピュータから証明書の交付に必要な
データを受信する。また、後述するが、ハードディスク
に格納された証明書と証明内容とのデータをホストコン
ピュータへ送信する。
【0020】収金装置11は証明書の交付手数料を徴収
するための装置である。印刷装置13は、通信制御装置
9によりホストコンピュータから受信した、証明書の作
成に必要なデータに応じて証明書を印刷する装置であ
る。読み取り装置15は、証明書用紙に予め印刷されて
いるバーコード等の所定のマークを読み取り、読み取り
結果を制御装置1に出力する。詳しくは後述するが、こ
の所定のマークは証明書用紙の連続性を判定するための
機械的に読み取り可能な文字またはパターンで、例えば
バーコードによる連番が用いられる。
【0021】用紙搬送手段17は、スタックとして証明
書自動交付装置100に装填された証明書を印刷装置1
3へと搬送し、さらに印刷後の証明書を証明書排出口ま
で搬送する。なお、証明書自動交付装置100は、スタ
ックから取り出されたが証明書として発行されなかった
用紙を回収するための回収トレイを有しており、用紙搬
送手段17は、このような場合には、用紙を排出口では
なく用紙回収トレイへと搬送する。
【0022】図2は、証明書自動交付装置100の前面
を示す図である。ディスプレイ21は、図1の表示装置
5の表示画面にタッチパネル7を取り付けたものであ
る。ディスプレイ21の、図中右側には収金装置11の
紙幣挿入口25aおよび硬貨挿入口25bが配置されて
いる。図2においてディスプレイ21の下方には、収金
装置11の釣り銭排出口27が設けられている。証明書
の内容・条件に応じて必要な手数料がディスプレイ21
により表示され、利用者が、紙幣挿入口25aおよび硬
貨挿入口25bから手数料を入金する。入金額が手数料
より多い場合には、釣り銭排出口27から差額分が釣り
銭として返却される。釣り銭排出口27の図中左側に
は、カードリーダ3のカード挿入口23が形成されてい
る。
【0023】釣り銭排出口27の右側には証明書排出口
29が形成されている。印刷装置13により必要な情報
が印刷されて作成された証明書が用紙搬送装置17によ
り搬送されて証明書排出口29から排出される。
【0024】図3は利用者が証明書自動交付装置100
を用いて証明書の交付を受ける際の利用者の操作を示す
フローチャートである。図2および図3を参照して、証
明書交付を受けるまでの利用者の操作手順を説明する。
図2においてディスプレイ21に示されている画面は、
証明書自動交付機100において利用者が証明書交付手
続を行う前の初期画面である。図2に示すように、初期
画面には、証明書自動交付機100が発行することので
きる証明書の種類が表示されている。利用者は、まず図
3のステップS31(以下、単にS31、S32・・と
記載する)において、ディスプレイ21に表示されてい
る証明書のなかから、交付を希望する証明書を選択す
る。前述のように、ディスプレイ21に表示されている
項目の選択は、タッチパネル7の当該部位に触れること
により行われる。次に、利用者はS32において、利用
者ID等が記録された利用者カードをカード挿入口23
に挿入する。
【0025】カード挿入口23に挿入されたカードに記
録されている内容はカードリーダ3により読み取られ、
正常なカードであるかどうかがチェックされる。次に、
ディスプレイ21にはテンキーの表示および暗証番号の
入力を促すメッセージが表示される。利用者は、S33
において暗証番号を入力する。暗証番号の入力もタッチ
パネル7のテンキーが表示されている部位に触れること
により所望の数字を入力することができる。ここで暗証
番号とカードに記録されている番号との照合が行われ、
両者が一致した場合には、利用者の資格等についてのチ
ェックが行われる。
【0026】暗証番号を入力すると、次にディスプレイ
21には証明書の交付条件の入力を促すメッセージと、
交付条件の選択項目が表示される。交付条件には、希望
する交付枚数や、証明書の記載事項の範囲(例えば、利
用者のみの住民票か、家族全員の住民票かという選択)
などがある。
【0027】S34にて上記の交付条件を入力すると、
制御手段は、交付に必要な手数料を計算しディスプレイ
21に表示する。利用者はディスプレイ21に表示され
た手数料に応じて、紙幣・硬貨を紙幣挿入口25aおよ
び/または硬貨挿入口25bから挿入する(S35)。
ここで、挿入された金額が手数料より多い場合には差額
が釣り銭排出口27から返却される。
【0028】S35にて、手数料の支払いが済むと、利
用者カードがカード挿入口23から排出され(S3
6)、証明書が印刷装置3により印刷されて、証明書排
出口29から排出される。
【0029】図4および図5は、証明書自動交付機10
0にて用いられる証明書用の改竄防止用紙10を示す図
である。図4は、証明書の内容が印刷された後の証明書
用紙(改竄防止用紙)10の表面10aを示している。
図示は省略するが、証明書用紙10の表面10aには改
竄防止用の地模様が印刷されている。
【0030】図5は、証明書用紙10の裏面10bを示
している。図中右下にはバーコード31が印刷されてい
る。バーコード31は、証明書用紙1枚毎に付けられる
連番をバーコードにて表示したものである。証明書用紙
10は、図6に示すようにスタック(束)状に重ねられ
て証明書自動交付機100に装填される。図6におい
て、上側(矢印S側)が証明書用紙10の表面10a、
下側(矢印L側)が証明書用紙10の裏面10bとなっ
ている。またバーコード31で示される連番は、図6に
おいて、上側(矢印S側)で小さく下側(矢印L側)で
大きくなっている。バーコード31はシールなどに予め
印刷したものを張り付けても良いが、重送検知を確実に
するためには、証明書用紙10に直接印刷することが望
ましい。
【0031】尚、証明書用紙10は、裏面のバーコード
31以外は従来の用紙そのままであるため、交付機用に
特別のフォーマットの用紙を準備する必要はなく、単に
従来の証明書用紙の裏面10bに連番を示すバーコード
31を印刷するだけでよい。
【0032】図6のようにスタックとして証明書自動交
付機100に装填された証明書用紙10は、矢印S側
(すなわち、表面10aを上としたときには上側)から
順に印刷装置へ搬送されて証明内容が印刷される。後述
するが、表面10aに証明内容が印刷された証明書用紙
10は、読み取り装置15へと搬送され、読み取り装置
15により裏面10bのバーコード31が読み取られ
る。ここで、証明書用紙10が印刷そして読み取りのた
めに搬送される方向は、図5に矢印Fで示す方向もしく
は矢印Gで示す方向である。すなわち、バーコード31
が付されている位置とは逆の位置側に搬送されるように
している。このように搬送することにより、もしも、証
明書用紙10が重送された場合、2枚の証明書用紙10
が完全に重なっていても、部分的にずれていても、証明
書用紙10の裏面10b側から見た場合には一方のバー
コード31のみが観察されることになる。
【0033】上述のように図6において矢印S側の番号
が小さく矢印L側の番号が大きい場合には、重送された
証明書用紙10において裏側10bから見ることができ
るバーコード31は大きい方の値を示す。すなわち、証
明書用紙10が一枚ずつ搬送される場合には、連番は順
に大きくなるが、重送された場合には、上側の証明書用
紙10のバーコード31を読み取れないため、番号が1
つ抜けることになる。従って、前回読み取った番号と今
回の番号が連続していないことにより、重送が発生した
ことを検知することが可能となる。
【0034】図7は、証明書印刷以降の証明書自動交付
機100の処理を示すフローチャートである。前述のよ
うに、証明書用紙10のスタックから証明書用紙10が
1枚印刷装置13へ導かれ、証明書の印刷が行われる
(S1)。印刷が終了すると、証明書用紙10は用紙搬
送装置17によって読み取り装置15へと搬送される。
読み取り装置15は印刷装置17から排出口29に至る
用紙搬送路の途中に取り付けられており、証明書用紙1
0が通過する際に、裏面10bに設けられたバーコード
31を読み取り、読み取り結果を制御装置1に出力す
る。制御装置1は今回読み取られたバーコード31が示
す数値と前回の証明書交付時に読み取られたバーコード
31が示す数値とを比較し、連続する番号か否かを判定
する(S3)。
【0035】番号が連続している場合には、前述のよう
に、重送は発生していないため、証明書交付のための処
理を行う。すなわち、前回と今回のバーコード31の示
す数値が連番であれば(Y:S3)、用紙搬送装置17
は証明内容が印刷された証明書用紙10(すなわち証明
書)を排出口29から排出する(S4)。今回読み取り
装置15が読み取ったバーコード31が示す数値はRAM
に格納される(S5)。ここで格納された数値は、次回
にバーコード31の読み取りが行われた際に連番か否か
を比較するための比較値として使用される。さらに、S
6において、証明書用紙10の表面10aに印刷した内
容とその証明書用紙10の裏面10bから読み取ったバ
ーコード31が示していた数値を組にして、制御装置1
内のハードディスクに格納する。
【0036】S3において、番号が連続していないと判
定された場合には(N:S3)、重送が起きていると考
えられる。この場合には、用紙搬送装置17は証明書用
紙10を排出口29ではなく、交付機内部に設けられた
用紙回収トレイ(図示せず)に証明書用紙10を搬送す
る(S7)。
【0037】次に、S5と同様、今回読み取ったバーコ
ード31が示す数値をRAMに格納し(S8)、証明書用
紙10の表面10aに印刷した内容とその証明書用紙1
0の裏面10bから読み取ったバーコード31が示して
いた数値を組にして、制御装置1内のハードディスクに
格納する。S7〜S10の処理を実行する場合には、証
明書は発行されないため、異常が発生したことをディス
プレイ21に表示する(S10)。
【0038】本実施の形態においては、重送発生を故障
表示として表示している。この時点で、回収トレイを調
べれば、番号が飛んだ原因が重送であるかどうかが分か
る。すなわち、重送の場合には回収トレイに少なくとも
2枚の証明書用紙10が回収されることになる。一方、
重送では無いにもかかわらず重送と判定された場合に
は、証明書用紙10を証明書自動交付機100に装填す
る前に証明書用紙が紛失していたと考えられる。しか
し、本実施の形態の証明書自動交付機100において
は、証明書用紙10の表面10aに印刷した情報と同一
の用紙10の裏面10bのバーコード31が示す数値の
組をS6においてハードディスクに格納しているため、
証明書用紙10が仮に紛失した場合にも、管理が容易で
ある。
【0039】次に、各証明書用紙10の管理について図
8を参照して説明する。図8は、図7のS6およびS9
においてハードディスクに格納される情報の内容を示す
図である。ハードディスクには、バーコード31が示す
証明書用紙10の通し番号51と、交付証明書情報53
として印刷された証明書の種類、利用者ID、および交
付・回収・不明といった交付結果が格納される。ここで
交付結果が不明となるのは、証明書用紙10の通し番号
が連続していないために図7のS7で回収された場合に
おいて、2枚の証明書用紙10が回収された場合であ
る。回収された用紙が1枚だけの場合には、前の番号の
用紙は紛失していることになる(すなわち処理結果は
「紛失」となる)。
【0040】図8において、通し番号「000000
1」、「0000002」の証明書用紙10は正常に証
明書として交付されており、交付証明情報53が全て記
録されている。ところが、次の証明書交付の処理時に読
み取り装置15が読み取ったバーコード31に対応する
通し番号が「0000004」であると、前回の通し番
号「0000002」と連番ではないため、その「00
00004」の証明書用紙10は回収される。通し番号
「0000003」の証明書用紙10については、通し
番号「0000004」の用紙と共に重送された場合で
あり、図8においては処理結果は「不明」となってい
る。
【0041】以上のように、証明書自動交付機100に
よれば、証明書用紙それぞれについてその使用状況を管
理することができる。さらに、紛失した用紙があっても
その用紙を裏面10bのバーコード31により容易に特
定できるため、このようにして管理される証明書を受領
する側が、証明書の裏面10bのバーコード31を読み
取る装置を備えていて、紛失した証明書用紙10の通し
番号を予め入手していれば、その紛失した用紙を利用し
て偽造された証明書を受領する際に直ちに偽造書類であ
ることを判断することができる。
【0042】図7の処理においては、重送(あるいは非
連番)が発見されると故障表示を行って停止するように
なっているが、非連番の場合には単に当該用紙を回収
し、自動的に次の用紙を用いて同一の証明内容を印刷し
て発行する事により利用者の便宜を図ることも可能であ
る。
【0043】また、一回の証明書交付において複数枚の
証明書用紙10を必要とする場合(例えば、複数部の証
明書の交付や複数票からなる証明書の交付の場合)に
は、1枚の証明書の印字毎にその裏面のバーコード31
を読み取ることにより、同一の方法で証明書の管理を行
うことができる。
【0044】さらに、図7のS10では故障中の表示を
行うように説明したが、これに限られるものではなく、
例えば、読み取ったバーコード31が示す数値と前回の
バーコード31が示す数値との差から、回収された証明
書用紙10の枚数を計算して表示することも可能であ
る。この場合、もしも表示されている枚数と、実際に回
収されている枚数が一致しない場合には、用紙が紛失し
ていることが分かる。
【0045】さらにまた、搬送されている証明書用紙1
0の厚みを測定する装置を用紙搬送装置17に取り付
け、バーコード31に基づく重送判定と組み合わせれ
ば、より精度の高い重送検知が可能となる。この場合、
連番でないと判定され、かつ、搬送されている用紙の厚
みが1枚分の厚みであれば、用紙が紛失していることが
その時点で確定できる。従って、連番でない場合に、重
送か紛失かを直ちに判定し、ハードディスクに記録する
交付証明書情報53に反映させることができる。
【0046】また、図8に示したような各証明書用紙1
0毎の使用状況を通信制御装置9によってホストコンピ
ュータに送信し、ホストコンピュータ側で用紙の使用状
況を管理することができる。前述の、利用者からの証明
書の提出を受ける機関において、そのようなホストコン
ピュータと接続されたバーコード読み取り装置を備える
ようにすれば、提出された証明書が正常に交付されたも
のかどうかを直ちに判定するシステムを構築することも
可能である。
【0047】さらに、重送や紛失等の管理だけでなく、
証明書自動交付機100における証明書用紙10の補充
や、印刷装置13のトナーの補充など、消耗品の管理も
ホストコンピュータ側で行うことができる。また、上記
の実施の形態においては、証明書の印刷が行われた後に
重送か否かを検知する構成となっている。しかし、その
ような実施の形態に限る必要はなく、印刷のために用紙
をスタックから取り出した際に(印刷前に)、当該用紙
が前回証明書の交付に用いられた用紙と連番の関係にあ
るかどうかを検知する構成とし、連番の場合にはそのま
ま当該用紙をそのまま用いて証明書を印刷し、交付する
ようにし、また、連番でなっかった場合にはその用紙を
回収し、次の用紙をスタックから引き出し、回収された
用紙と連番の関係になっているかどうかを検知し、連番
となっていれば(重送ではない場合に)証明書の発行を
行うようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の証明書自動交付機にお
いて使用される用紙によれば、従来使用されている証明
書用紙に、機械的に読み取りができかつ順序を示すマー
クを形成するだけで、容易に重送の管理および紛失・盗
難の管理が可能な用紙として使用することができるよう
になる。
【0049】請求項2に記載の証明書自動交付機におい
て使用される用紙によれば、交付機内部ではマークが示
す連番を読み取り、前回のマークが示す番号と比較する
だけで用紙が重送されたか否かを検知することができ
る。請求項3に記載の証明書自動交付機において使用さ
れる用紙によれば、公知の読み取り装置を用いて正確か
つ迅速にマークを読み取ることが可能になる。
【0050】請求項4に記載の証明書自動交付機によれ
ば、上記の用紙を利用するため、用紙の管理を容易に行
うことができる。
【0051】請求項5に記載の証明書自動交付機によれ
ば、前記マークを読み取り、順序を示すデータに自動的
に変換することが可能になる。
【0052】請求項6に記載の証明書自動交付機によれ
ば、どの証明書用紙にどのような内容を記載したかを記
憶するため、用紙の改竄の防止等、用紙と記載事項との
対応の確認などの用紙の管理が容易になる。
【0053】請求項7に記載の証明書自動交付機によれ
ば、用紙の連続性を自動判定することができるため、そ
の後の処理を判定結果に応じて異なるものとすることが
できる。
【0054】請求項8に記載の証明書自動交付機によれ
ば、重送されていない場合に限って証明書が発行される
ため、白紙の証明書用紙の流出を未然に防ぐことができ
る。請求項9に記載の証明書自動交付機によれば、重送
が起こった場合に、白紙の証明書用紙が排出されないよ
うにすることができる。
【0055】請求項10に記載の証明書自動交付機によ
れば、利用者は交付機の異常により交付が中止されたこ
とを知ることができるため、当該交付機の利用を中止
し、他の交付機を使用することができる。
【0056】請求項12に記載の証明書自動交付機によ
れば、交付機内部で用紙の重送が起きた場合には交付を
行わず、1枚の用紙が搬送された場合にのみ証明書が交
付されるため、白紙の証明書用紙の流出を確実に防ぐこ
とができる。請求項13に記載の証明書自動交付機によ
れば、各証明書用紙を個別に管理することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である証明書自動交付機の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の証明書自動交付装置の前面を示す図であ
る。
【図3】利用者が証明書自動交付装置を用いて証明書の
交付を受ける際の利用者の操作を示すフローチャートで
ある。
【図4】証明書自動交付機にて用いられる証明書用の改
竄防止用紙の表面を示す図である。
【図5】証明書自動交付機にて用いられる証明書用の改
竄防止用紙の裏面を示す図である。
【図6】証明書自動交付機に装填するためにスタック
(束)状に重ねられた証明書用紙を示す図である。
【図7】証明書印刷以降の証明書自動交付機の処理を示
すフローチャートである。
【図8】各証明書用紙の管理データを示す図である。
【符号の説明】
1 制御装置 3 カードリーダ 5 表示装置 7 タッチパネル 10 証明書用紙 10a 証明書用紙表面 10b 証明書用紙裏面 11 収金装置 13 印刷装置 15 読み取り装置 17 用紙搬送装置 21 ディスプレイ 31 バーコード 100 証明書自動交付機

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 証明書自動交付機に使用される用紙であ
    って、前記用紙は所定のサイズを有し、表面または裏面
    の所定の位置に、機械的に読み取り可能でありかつ前記
    用紙の順序を示すマークが形成されていることを特徴と
    する証明書自動交付機において使用される用紙。
  2. 【請求項2】 前記マークは各用紙に付した連番に対応
    するものであることを特徴とする請求項1に記載の証明
    書自動交付機において使用される用紙。
  3. 【請求項3】 前記マークはバーコードであることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の証明書自動交
    付機において使用される用紙。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の証明書自動交付機において使用される用紙を用いる証
    明書自動交付機。
  5. 【請求項5】 前記証明書自動交付機は、前記マークを
    読み取る読み取り装置を有することを特徴とする請求項
    4に記載の証明書自動交付機。
  6. 【請求項6】 前記証明書自動交付機は複数の異なる内
    容の証明書を前記用紙に印刷して出力することが可能で
    あり、前記読み取り装置により読み取ったマークと前記
    自動交付機が交付した証明書の内容とを格納する記憶手
    段を有することを特徴とする請求項5に記載の証明書自
    動交付機。
  7. 【請求項7】 前記証明書自動交付機は、前記読み取り
    装置により読み取ったマークとその前に読み取ったマー
    クとを比較して、前回読み取ったマークが付されていた
    用紙と今回読み取ったマークが付されている用紙とが連
    続しているか否かを判定する判定手段を有することを特
    徴とする請求項6に記載の証明書自動交付機。
  8. 【請求項8】 前記判定手段が、前回読み取ったマーク
    と今回読み取ったマークとが連続関係にある場合にの
    み、今回読み取ったマークが付されている用紙による証
    明書の交付を許容する制御手段を有することを特徴とす
    る請求項7に記載の証明書自動交付機。
  9. 【請求項9】 前記判定手段が、前回読み取ったマーク
    と今回読み取ったマークとが不連続の場合には、今回読
    み取ったマークが付されている用紙による証明書の交付
    を中止する制御手段を有することを特徴とする請求項7
    に記載の証明書自動交付機。
  10. 【請求項10】 前記証明書の交付が中止された場合に
    は、交付が中止されたことを知らせる中止報知手段を有
    することを特徴とする請求項9に記載の証明書自動交付
    機。
  11. 【請求項11】 前記マークは印刷により付されること
    を特徴とする請求項1に記載の証明書自動交付機におい
    て使用される用紙。
  12. 【請求項12】 前記マークは前記用紙の裏面に付され
    た連番であり、前記交付機は複数の前記用紙を前記マー
    クが示す連番の順に重ねた用紙束から順次1枚ずつ取り
    出して交付内容を印刷する印刷装置を有し、前記読み取
    り装置は前記印刷装置により取り出された前記用紙が有
    する前記マークと、前回読み取ったマークとを比較し、
    両者が連続している場合にのみ前記証明書を交付する制
    御部を有することを特徴とする、請求項5または請求項
    6に記載の証明書自動交付機。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段に格納された前記マーク
    および対応する証明内容を外部機器に送信する通信手段
    を有することを特徴とする請求項6に記載の証明書自動
    交付機。
  14. 【請求項14】 前記証明書自動交付機は、さらに機械
    的に前記用紙が重送状態で搬送されたか否かを検知する
    重送検知手段を有することを特徴とする、請求項6から
    14のいずれかに記載の証明書自動交付機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007219639A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Toshiba Corp 紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法

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