JP5985321B2 - 紙葉類処理機、紙葉類処理システムおよび処理方法 - Google Patents

紙葉類処理機、紙葉類処理システムおよび処理方法 Download PDF

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本発明は、商品券、小切手、クーポン券等の、紙幣以外の紙葉類(金券類)の処理を行う紙葉類処理機、紙葉類処理システムおよび紙葉類処理機により紙葉類の処理を行う処理方法に関する。
従来から、商品券、小切手、クーポン券等の、紙幣以外の紙葉類(金券類)の処理を行う紙葉類処理機として、様々なタイプのものが知られている。例えば、特許文献1には、商品券やギフト券等の金券類の回収処理を行う金券処理システムが開示されている。
一般的な紙葉類処理機では、機体内に投入された商品券等の紙葉類は識別部により識別され、正常な紙葉類であると判断された場合には収納部に収納される。一方、識別部により識別することができなかった紙葉類や、識別部により異常な紙葉類であると判断された紙葉類は、リジェクト部に搬送され、機体外に返却される。そして、収納部に収納された商品券等の紙葉類は、管理センターに運搬され、この管理センターで集計処理が行われる。
特許第3635424号
従来の紙葉類処理機では、市場で偽造商品券が発生した場合でも、この偽造商品券が紙葉類処理機の機体内に投入されたときに偽造であることを見抜くことができず、回収されて管理センターに運搬された後に当該紙葉類が偽造であることが発覚することになる。この場合には、偽造商品券が、どこの店舗でいつ受け付けたものか、使用者は誰かといった状況を把握するのにかなりの時間と手間がかかってしまうという問題がある。また、偽造商品券への対策として、偽造商品券に対応した識別プログラムをメーカーが作成し、この識別プログラムを紙葉類処理機の制御部にセットする方法も考えられる。しかしながら、このような方法では、紙葉類処理機のプログラムを更新するにあたり日数がかかるため、その間も受け付けるべきでない商品券(偽造商品券等)を受け付けてしまい、被害額が大きくなったり、後処理に多くの時間と手間がかかったりするという問題がある。また、商品券の発行会社が倒産したり、店舗が特定の商品券の取り扱いを中止したりした場合にも同様の問題が発生することになる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、偽造券や取り扱い停止券等が発生した際に、速やかに紙葉類処理機の識別内容を変更することにより、偽造券等を受け付けないようにし、後の処理工程で無駄な工程が発生することを抑制することができる紙葉類処理機、紙葉類処理システムおよび処理方法を提供することを目的とする。なお、本発明による紙葉類処理機がレジの横に設置される場合には、偽造券等が市場で流通してしまうことを防止することができる。
本発明の紙葉類処理機は、紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機であって、受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶する記憶部と、機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る識別部と、前記識別部により得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する照合手段と、前記記憶部に記憶された情報を書き換える書き換え手段と、を備えている。
このような紙葉類処理機によれば、記憶部に、受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方が記憶され、照合手段により、識別部により得られた紙葉類の情報と、記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合するようになっている。また、書き換え手段により、記憶部に記憶された情報を書き換えるようになっている。このことにより、偽造券等の受付不可とする紙葉類が紙葉類処理機の機体内に収納される前に、当該紙葉類が受付不可の紙葉類であることを紙葉類処理機の機体内で判断することができる。また、偽造券や取り扱い停止券等が発生した際に、速やかに紙葉類処理機の識別内容を変更することにより、偽造券等を受け付けないようにし、後の処理工程で無駄な工程が発生することを抑制することができる。なお、本発明による紙葉類処理機がレジの横に設置される場合には、偽造券等が市場で流通してしまうことを防止することができる。
本発明の紙葉類処理機においては、前記書き換え手段は、受付可能とする紙葉類に係る情報を、受付不可なものに書き換えるようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理機においては、前記記憶部は、複数種類の紙葉類に係る情報をグループ単位で記憶するようになっており、前記書き換え手段は、共通のグループ単位に属する複数種類の紙葉類に係る情報を一括して書き換えるようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理機においては、前記書き換え手段は、操作者が入力を行うための入力部であり、前記入力部により入力された情報に基づいて前記記憶部に記憶された情報が書き換えられるようになっていてもよい。
あるいは、前記書き換え手段は、前記紙葉類処理機とは別の外部装置に対して信号の送受信を行うインターフェースであり、前記外部装置から前記インターフェースを介して前記紙葉類処理機に送られた情報に基づいて前記記憶部に記憶された情報が書き換えられるようになっていてもよい。
あるいは、前記書き換え手段は、前記識別部により一度識別された紙葉類に係る情報を受付不可とするようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理機においては、機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたときに、この紙葉類は機体外に返却されるようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理機は、機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたときにこのことを操作者に報知する報知手段を更に備えていてもよい。
本発明の紙葉類処理機は、機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたときにこのことを前記紙葉類処理機とは別の外部装置に送信する送信手段を更に備えていてもよい。
本発明の紙葉類処理システムは、紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理システムであって、紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機と、前記紙葉類処理機とは別に設けられ、当該紙葉類処理機に通信接続されている外部装置と、を備え、前記紙葉類処理機には、当該紙葉類処理機の機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る識別部が設けられており、前記紙葉類処理システムは、受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶する記憶部と、前記紙葉類処理機の前記識別部により得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する照合手段と、前記記憶部に記憶された情報を書き換える書き換え手段と、を備えている。
このような紙葉類処理システムによれば、記憶部に、受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方が記憶され、照合手段により、紙葉類処理機の識別部により得られた紙葉類の情報と、記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合するようになっている。また、書き換え手段により、記憶部に記憶された情報を書き換えるようになっている。このことにより、偽造券等の受付不可とする紙葉類が紙葉類処理機の機体内に収納される前に、当該紙葉類が受付不可の紙葉類であることを紙葉類処理機の機体内で判断することができる。また、偽造券や取り扱い停止券等が発生した際に、速やかに紙葉類処理機の識別内容を変更することにより、偽造券等を受け付けないようにし、後の処理工程で無駄な工程が発生することを抑制することができる。なお、本発明による紙葉類処理機がレジの横に設置される場合には、偽造券等が市場で流通してしまうことを防止することができる。
本発明の処理方法は、紙葉類処理機により紙幣以外の紙葉類の処理を行う処理方法であって、受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶部に記憶させる工程と、前記記憶部に記憶された情報を書き換える工程と、前記紙葉類処理機の機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る工程と、得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する工程と、を備えている。
このような処理方法によれば、受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶部に記憶させ、紙葉類を識別することにより得られた情報と、記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合するようになっている。また、記憶部に記憶された情報を書き換えるようになっている。このことにより、偽造券等の受付不可とする紙葉類が紙葉類処理機の機体内に収納される前に、当該紙葉類が受付不可の紙葉類であることを紙葉類処理機の機体内で判断することができる。また、偽造券や取り扱い停止券等が発生した際に、速やかに紙葉類処理機の識別内容を変更することにより、偽造券等を受け付けないようにし、後の処理工程で無駄な工程が発生することを抑制することができる。
本発明の紙葉類処理機、紙葉類処理システムおよび処理方法によれば、偽造券や取り扱い停止券等が発生した際に、速やかに紙葉類処理機の識別内容を変更することにより、偽造券等を受け付けないようにし、後の処理工程で無駄な工程が発生することを抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態における商品券処理機の構成の概略を示す概略構成図である。 図1に示す商品券処理機の機能ブロック図である。 図1に示す商品券処理機を備えた処理システムの構成を示す図である。 図1に示す商品券処理機による処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図1に示す商品券処理機において入金モードによる商品券の処理方法を示すフローチャートである。 (a)(b)は、それぞれ、書き換え手段による書き換え前および書き換え後の受付可能券テーブルの一例を示す図である。 (a)(b)は、それぞれ、書き換え手段による書き換え前および書き換え後の受付可能券テーブルの他の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における貨幣処理ユニットの構成を示す斜視図である。 図8に示す貨幣処理ユニットの機能ブロック図である。
〔第1の実施の形態〕
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。本発明による紙葉類処理機は、商品券、小切手、クーポン券等の、紙幣以外の紙葉類(金券類)を処理するものであるが、以下の記載では、紙葉類処理機として、商品券の処理を行う商品券処理機を用いて第1の実施の形態を説明している。
図1乃至図7は、本実施の形態に係る商品券処理機を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態における商品券処理機の構成の概略を示す概略構成図であり、図2は、図1に示す商品券処理機の機能ブロック図である。また、図3は、図1に示す商品券処理機を備えた処理システムの構成を示す図である。また、図4は、図1に示す商品券処理機による処理の全体の流れを示すフローチャートであり、図5は、図1に示す商品券処理機において入金モードによる商品券の処理方法を示すフローチャートである。また、図6および図7は、書き換え手段による書き換え前および書き換え後の受付可能券テーブルを示す図である。
図1に示す商品券処理機10は、商品券を機体の外部から内部に投入するための投入部12と、投入部12により機体内に投入された商品券を機体内で1枚ずつ搬送する搬送部14と、搬送部14により搬送される商品券の識別を行い、当該商品券に係る情報を得る識別部16と、を備えている。投入部12には、操作者によって当該投入部12に積層状態で載置された1または複数の商品券を1枚ずつ機体内に繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。識別部16は、例えばラインセンサを有しており、このようなラインセンサにより商品券の表面の画像をスキャンし、商品券の識別番号(具体的には、券番号やバーコード番号等)を得るようになっている。
また、商品券処理機10には入金リジェクト部18が設けられており、この入金リジェクト部18は搬送部14に接続されている。入金リジェクト部18には、識別部16により識別することができなかった商品券や、識別部16により識別されたが受付不可の商品券であると判断された商品券が搬送部14により送られるようになっている。入金リジェクト部18に送られた商品券は操作者が機体外に取り出し可能となっている。
また、商品券処理機10には、2つの収納庫22、24が設けられているとともに、これらの2つの収納庫22、24にそれぞれ対応するよう第1の入金一時保留部20および第2の入金一時保留部21が設けられている。各入金一時保留部20、21はそれぞれ搬送部14に接続されており、識別部16により識別され受付可能な商品券であると判断された商品券は、搬送部14により各入金一時保留部20、21に送られ、各入金一時保留部20、21で一時的に保留されるようになっている。第1の入金一時保留部20および第2の入金一時保留部21としては、それぞれ、搬送部14から送られた商品券が積層状態で収納されるスタッカ式のものが用いられるようになっている。そして、各入金一時保留部20、21に商品券が一時的に保留された後、後述する操作部33によって操作者により「確定」の指令が入力されたときに、各入金一時保留部20、21に積層状態で収納された商品券は下方に落とされて各収納庫22、24に積層状態で収納されるようになっている。また、各入金一時保留部20、21に一時的に保留された商品券は、操作者がこれらの入金一時保留部20、21内にアクセスすることにより、機体外に取り出すことができるようになっている。
また、搬送部14における識別部16と各入金一時保留部20、21との間の箇所には加工部26が設けられている。このような加工部26により、識別部16から各入金一時保留部20、21に搬送される商品券に、当該商品券が使用済みであることが視認可能となるような加工が行われるようになっている。加工部26としては、例えば、商品券にスタンプを押すようなスタンプ機構や、商品券に穴を開けるような穴空け機構が用いられる。加工部26によって商品券にスタンプを押したり穴を開けたりすることにより、使用済みであることが視認可能となるよう加工を行うことを、「消し込み」ともいう。なお、加工部26の他の例として、商品券にインキ等のマークを付けるようなマーク付け機構を用いてもよい。
次に、このような商品券処理機10を備えた処理システムの構成について図3を用いて説明する。図3に示すように、本実施の形態の商品券処理機10は例えば店舗1等に設置されるが、この店舗1とは別に設けられた管理センター90に、上位装置としてのホストサーバ92が設けられており、各店舗1の商品券処理機10は管理センター90のホストサーバ92に通信接続されるようになっている。
次に、図1に示す商品券処理機10の機能ブロック図について図2を用いて説明する。図2に示すように、商品券処理機10の機体内には制御部30が設けられており、この制御部30には、投入部12、搬送部14、識別部16、第1の入金一時保留部20、第2の入金一時保留部21、加工部26等がそれぞれ接続されている。ここで、識別部16による商品券の識別情報は制御部30に送られるようになっている。また、制御部30は投入部12、搬送部14、第1の入金一時保留部20、第2の入金一時保留部21、加工部26等にそれぞれ指令を送ることにより、これらの各構成要素の制御を行うようになっている。
また、図2に示すように、制御部30には記憶部31、表示部32、操作部33、照合手段34、書き換え手段37、印字部35、インターフェース36がそれぞれ接続されている。記憶部31には、商品券処理機10による商品券の処理状況や、商品券処理機10における様々な設定条件等が記憶されるようになっている。本実施の形態では、記憶部31には、受付可能とする商品券に係る情報(具体的には、受付可能とする商品券の券名や券を特定する券データ情報)が「受付可能券テーブル」(図6および図7参照、詳細については後述)として記憶されるようになっている。なお、記憶部31に、受付可能とする商品券に係る情報の代わりに、受付不可とする商品券に係る情報(具体的には、受付不可とする商品券を特定する券データ情報)が記憶されるようになっていてもよい。ここで、受付不可とする商品券としては、例えば、不正な券であるコピー券、偽造券等が挙げられる。また、受付不可とする商品券として、使用済みの商品券が記憶部31に記憶されていてもよい。このような使用済みの商品券は、市場で不正に流用されたものであるからである。また、受付不可とする商品券として、倒産した発行者の商品券や、店舗が取り扱いを止めた商品券を特定する券データ情報が記憶部31に記憶されていてもよい。これらの商品券は、当該商品券の支払いの請求をすることができないからである。なお、上述した受付不可とする商品券以外の商品券が受付可能な商品券となる。
表示部32は例えばモニタからなり、商品券処理機10による商品券の処理状況や、各収納庫22、24に収納された商品券に係る情報(具体的には、商品券の枚数や合計金額等)が表示されるようになっている。操作部33は、例えば複数の操作キーからなり、この操作部33により操作者は様々な指令を入力することができるようになっている。
本実施の形態の商品券処理機10では、識別部16により得られた商品券の情報と、記憶部31に記憶された商品券に係る情報とを照合する照合手段34が設けられている。具体的には、受付可能とする商品券に係る情報が記憶部31に記憶されている場合には、識別部16により商品券が識別されたときに、当該識別部16により得られた商品券の情報と、記憶部31に記憶された、受付可能とする商品券に係る情報とが一致するときに、照合手段34において当該商品券は受付可能な商品券であると判断され、各入金一時保留部20、21に搬送されるようになる。一方、受付可能とする商品券に係る情報が記憶部31に記憶されている場合において、識別部16により商品券が識別されたときに、当該識別部16により得られた商品券の情報と、記憶部31に記憶された、受付可能とする商品券に係る情報とが一致しないときには、照合手段34において当該商品券は受付不可の商品券であると判断され、入金リジェクト部18に搬送されるようになる。
また、受付可能とする商品券に係る情報の代わりに受付不可とする商品券に係る情報が記憶部31に記憶されている場合には、識別部16により商品券が識別されたときに、当該識別部16により得られた商品券の情報と、記憶部31に記憶された、受付不可とする商品券に係る情報とが一致するときに、照合手段34において当該商品券は受付不可の商品券であると判断され、入金リジェクト部18に搬送されるようになる。一方、受付不可とする商品券に係る情報が記憶部31に記憶されている場合において、識別部16により商品券が識別されたときに、当該識別部16により得られた商品券の情報と、記憶部31に記憶された、受付不可とする商品券に係る情報とが一致しないときには、照合手段34において当該商品券は受付可能な商品券であると判断され、各入金一時保留部20、21に搬送されるようになる。なお、受付可能と判断されて各入金一時保留部20、21に保留された商品券についても、入金承認されない場合には、外部へ返却可能となっている。
印字部35は例えばプリンタからなり、商品券処理機10による商品券の処理状況や、各収納庫22、24に収納された商品券に係る情報等を印字するようになっている。また、インターフェース36は、商品券処理機10とは別の装置である外部装置、具体的には上位装置であるホストサーバ92と信号の送受信を行うようになっている。
また、本実施の形態の商品券処理機10では、記憶部31に記憶された情報を書き換える書き換え手段37が設けられている。書き換え手段37は、記憶部31に記憶された「受付可能券デーブル」の情報を書き換えるようになっている。より詳細には、書き換え手段37は、受付可能とする商品券に係る情報を、受付不可なものに書き換えることができるようになっている。書き換え手段37による「受付可能券デーブル」の情報の書き換えの詳細については後述する。
次に、このような構成からなる商品券処理機10による処理の全体の流れについて図4に示すフローチャートを用いて説明する。まず、操作者が携帯するIDカードを、商品券処理機10に設けられたカードリーダ(図示せず)に読み取らせることにより、商品券処理機10において操作者の認証を行う(STEP1)。そして、操作者の認証結果に問題がなければ(STEP2の「YES」)、この操作者は操作部33により処理モードの選択を行う(STEP3)。具体的には、操作者は、入金モード(STEP4)、回収モード(STEP5)および書き換えモード(STEP6)のうち何れかの処理モードを選択する。
次に、商品券処理機10において入金モード(STEP4)を選択した際の動作について、図5に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
まず、操作者が投入部12に商品券を積層状態で載置する。そして、操作部33により処理開始の指令を操作者が商品券処理機10に与えると、投入部12に載置された商品券は、当該投入部12に設けられた繰出機構(図示せず)により1枚ずつ機体内に繰り出される(STEP11)。機体内に繰り出された商品券は1枚ずつ搬送部14により搬送され、識別部16により識別される(STEP12)。識別部16により識別することができなかった商品券、および識別部16により識別されたが照合手段34によって受付不可の商品券であると判断された商品券は(STEP13の「NO」)、搬送部14により入金リジェクト部18に搬送され(STEP14)、この入金リジェクト部18により機体外に返却されるようになる。一方、識別部16により識別され照合手段34によって受付可能な商品券であると判断された商品券は(STEP13の「YES」)、各入金一時保留部20、21に搬送され、これらの各入金一時保留部20、21で一時的に保留される(STEP15)。
また、本実施の形態の商品券処理機10では、機体内に投入された商品券がリジェクトされた際に、リジェクトされた旨の情報やその理由が表示部32に表示され、操作者に報知されるようになっていてもよい。リジェクトとされる理由としては、搬送不良等で読み取れなかった場合、元々受付可能な商品券ではなかった場合、受付不可に変更された商品券である場合、等が挙げられる。この場合、表示部32は、機体内に投入された商品券が受付不可なものであるという情報やその理由を操作者に報知するための報知手段として機能するようになる。また、機体内に投入され識別部16により識別された商品券が照合手段34により受付不可と判断されたときに、インターフェース36によってこの情報が商品券処理機10とは別の外部装置、具体的にはホストサーバ92に送信されるようになっていてもよい。この場合、ホストサーバ92は、機体内に投入された商品券が受付不可なものであるという情報を外部装置に送信するための送信手段として機能するようになる。
上述のようなSTEP11〜STEP15に示す動作は投入部12に載置された全ての商品券が機体内に取り込まれるまで行われる(STEP16の「NO」)。そして、投入部12に載置された全ての商品券が機体内に取り込まれると(STEP16の「YES」)、商品券処理機10に設けられた表示部32に、各入金一時保留部20、21にそれぞれ一時的に保留された商品券に係る情報(例えば、保留された商品券の枚数や合計金額等)が表示されるとともに、操作者に対して「確定」または「返却」の指令の入力を求めるメッセージが表示される。そして、操作者が操作部33により「確定」の指令を入力すると(STEP17の「YES」)、各入金一時保留部20、21に保留された商品券は各収納庫22、24に一括して送られ、これらの収納庫22、24に収納される(STEP18)。このようにして、商品券処理機10における商品券の処理が終了する。
一方、表示部32に、操作者に対して「確定」または「返却」の指令の入力を求めるメッセージが表示されているときに、操作者が操作部33により「返却」の指令を入力すると(STEP17の「NO」)、各入金一時保留部20、21内の商品券がそれぞれ機体外に返却されるようになる(STEP19)。
次に、商品券処理機10において回収モードを実行する際の動作について以下に説明する。商品券処理機10の各収納庫22、24に収納された商品券を回収する際には、回収担当者(警送会社の特定収集者や商品券管理者)によって回収モードが選択される(STEP5)。そして、回収担当者は、各収納庫22、24に収納された商品券に係る情報(例えば、収納された商品券の枚数や合計金額等)を商品券処理機10の印字部35により集計ジャーナルに印字する。その後、回収担当者は、収納庫24に収納された商品券および集計ジャーナルを管理センター90に運搬する。このようにして、商品券処理機10から商品券が回収されるようになる。
次に、商品券処理機10において書き換えモードを実行する際の動作について以下に説明する。書き換えモードでは、書き換え手段37によって、記憶部31に記憶された「受付可能券デーブル」(図6および図7参照)の情報の書き換えが行われる。ここで、記憶部31に記憶された情報を書き換える書き換え手段37として、操作者が入力を行うための入力部、具体的には例えば操作部33が用いられるようになっている。この場合、操作者が操作部33により、受付可能とする商品券に係る情報または受付不可とする商品券に係る情報を入力するようになる。操作部33により受付可能とする商品券に係る情報または受付不可とする商品券に係る情報が入力されると、入力された情報に基づいて、記憶部31に記憶された情報が書き換えられるようになる。
また、操作者が操作部33により商品券の受付可否に係る新たな情報を入力することなく、記憶部31に記憶された情報の取り扱い種別を書き換えるようにしてもよい。具体的には、STEP1に示すような操作者の認証において、特定の権限を有する管理者、あるいはメンテナンス要員であることを認証した上で、表示部32におけるモード選択画面から「書き換えモード」に入り、現時点で記憶部31に記憶されている内容(商品券の種類等)を表示部32に表示させる。そして、変更しようとする商品券を選択し、取り扱い種別(受付可能または受付不可)を書き換える。このときに、商品券のイメージ画像を表示部32に表示させてもよい。そして、操作者が操作部33により書き換えの終了を入力すれば、表示部32における表示画面がモード選択画面に戻ったり、あるいは入金モードに移行したりするようになる。このような動作の詳細について、図6および図7を用いて以下に説明する。図6(a)(b)は、それぞれ、書き換え手段37による書き換え前および書き換え後の受付可能券テーブルの一例を示す図であり、図7(a)(b)は、それぞれ、書き換え手段37による書き換え前および書き換え後の受付可能券テーブルの他の例を示す図である。
図6に示す例では、受付可能券テーブルの項目として、「発行元および金額を含む券名称」「券データ」「除外フラグ」が挙げられている。ここで、券名称における発行元とは、商品券を発行した会社や組織のことをいい、券名称における金額とは商品券の金額のことをいう。また、券データとは、イメージデータや券種コード等のことをいう。また、除外フラグとは、受付不可な商品券であるか否かを示すフラグであり、この除外フラグにチェックが入っている場合には、受付不可な商品券であるという運用が行われる。なお、図6(a)に示すような、書き換え手段37による書き換え前の受付可能券テーブルでは、どの商品券に関しても除外フラグにチェックが入っていない。
ここで、書き換えモードにおいて、操作者が操作部33によりB社の商品券の取り扱い種別を受付可能から受付不可に変更した場合には、図6(b)に示すように、B社の商品券について除外フラグにチェックが入れられるようになる。このようにして、記憶部31に記憶される「受付可能券デーブル」の情報について、B社の商品券については受付可能なものから受付不可なものに書き換えられる。また、書き換えモードにおいて、操作者が操作部33により、取り扱い可能な商品券としてG社の1000円の商品券を追加した場合には、図6(b)に示すように、G社の1000円の商品券について「受付可能券デーブル」に新たな情報が追加されるようになる。このようなG社の1000円の商品券には除外フラグにチェックが入っておらず、受付可能な商品券として取り扱われるようになる。
また、図7に示す例では、受付可能券テーブルの項目として、「発行元および金額を含む券名称」「券データ」「受付可否」が挙げられている。ここで、受付可否の項目において、受付可能な商品券を示す「可能」および受付不可の商品券を示す「不可」の2つの項目のうち何れか一方が選択されるようになっている。なお、図7(a)に示すような、書き換え手段37による書き換え前の受付可能券テーブルでは、A社およびB社の商品券については受付可能な商品券に設定されているが、C社の商品券については受付不可の商品券に設定されている。
そして、書き換えモードにおいて、操作者が操作部33によりB社の商品券の取り扱い種別を受付可能から受付不可に変更するとともにC社の商品券の取り扱い種別を受付不可から受付可能に変更した場合には、図7(b)に示すように、B社の商品券について受付可否が可能から不可に変更されるとともに、C社の商品券について受付可否が不可から可能に変更されるようになる。また、書き換えモードにおいて、操作者が操作部33により、取り扱い可能な商品券としてG社の1000円の商品券を追加した場合には、図6(b)に示すように、G社の1000円の商品券について「受付可能券デーブル」に新たな情報が追加されるようになる。このようなG社の1000円の商品券については受付可能な商品券に設定されるようになる。
なお、書き換え手段37の他の態様としては、当該書き換え手段37は、識別部16により一度識別された商品券に係る情報を受付可能なものから受付不可に書き換えるようになっていてもよい。この場合、識別部16により識別されて各入金一時保留部20、21に保留された商品券について、その情報が書き換え手段37によって受付可能な商品券から受付不可のものに一旦書き換えられた場合でも、操作者が操作部33により「返却」の指令を入力することによって機体外に返却されたときには、書き換え手段37によって再び受付可能な商品券に書き換えられるようになる。
また、書き換え手段37の更に他の態様としては、各入金一時保留部20、21に商品券が保留された後、操作者が操作部33により「確定」の指令を入力し、各入金一時保留部20、21に保留された商品券が各収納庫22、24に送られたときに、各入金一時保留部20、21から各収納庫22、24に送られた商品券について、記憶部31において受付可能なものから受付不可なものに書き換えるようになっていてもよい。
また、書き換え手段としてインターフェース36が用いられてもよい。この場合、管理センター90に設置されたホストサーバ92には受付不可とする商品券に係る情報が予め記憶されており、このホストサーバ92からインターフェース36を介して商品券処理機10に送られた情報に基づいて、記憶部31に記憶された情報が書き換えられるようになる。具体的には、1日毎にホストサーバ92から各店舗1の商品券処理機10に、受付不可とする商品券に係る情報が送信され、各店舗1の商品券処理機10では、ホストサーバ92からインターフェース36を介して送信された情報に基づいて、記憶部31に記憶された情報が書き換えられるようになる。この場合には、各店舗1にそれぞれ設けられた多数の商品券処理機10に対して、一括して情報の書き換えを行うことができるようになる。ここで、ホストサーバ92には、コピー券、偽造券、倒産した発行者の商品券、および店舗が取り扱いを止めた商品券等の情報が、受付不可とする商品券として記憶されるようになっている。また、各店舗1の商品券処理機10において識別部16により商品券が識別されたときに、識別された商品券に係る情報が商品券処理機10からホストサーバ92に送信され、ホストサーバ92においてこのような識別された商品券に係る情報を受付不可とするようになっている。
以上のように本実施の形態の商品券処理機10によれば、記憶部31に、受付可能とする商品券に係る情報および受付不可とする商品券に係る情報のうち少なくとも一方が記憶され、照合手段34により、識別部16により得られた商品券の情報と、記憶部31に記憶された商品券に係る情報とを照合するようになっている。書き換え手段37により、記憶部31に記憶された情報を書き換えるようになっている。このことにより、偽造券等の受付不可とする商品券が商品券処理機10の各収納庫22、24に収納される前に、当該商品券が受付不可の商品券であることを商品券処理機10の機体内で判断することができる。また、偽造券や取り扱い停止券等が発生した際に、速やかに商品券処理機10の識別内容を変更することにより、偽造券等を受け付けないようにし、後の処理工程で無駄な工程が発生することを抑制することができる。
また、本実施の形態の商品券処理機10においては、機体内に投入され識別部16により識別された商品券が照合手段34により受付不可と判断されたときに、この商品券が機体外に返却されるようになっている。なお、機体内に投入され識別部16により識別された商品券が照合手段34により受付不可と判断されたときに、このことが報知手段としての表示部32により操作者に報知されてもよい。また、機体内に投入され識別部16により識別された商品券が照合手段34により受付不可と判断されたときに、このことが送信手段としてのインターフェース36により商品券処理機10とは別の外部装置、具体的にはホストサーバ92に送信されるようになっていてもよい。
なお、本実施の形態における商品券処理機10および処理方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、記憶部31は、複数種類の商品券に係る情報をグループ単位で記憶するようになっており、書き換え手段37は、共通のグループ単位に属する複数種類の商品券に係る情報を一括して書き換えるようになっていてもよい。具体的に説明すると、同じ発行会社の商品券は、金額等の違いにより複数種類のものがあるが、このような、同じ発行会社の商品券に関する情報をグループ単位で記憶部31に記憶させることにより、もし発行会社が倒産したときには、書き換え手段37は、倒産した発行会社の全ての種類の商品券(すなわち、共通のグループ単位に属する複数種類の商品券)を、一括して受付不可のものに書き換えることができるようになる。なお、倒産した発行会社に関する複数種類の商品券について、一括して受付不可のものに書き換える代わりに、1種類のみの商品券を受付不可のものに書き換えることができるようになっていてもよい。
また、取り扱い可能な商品券が増えた場合には、新しい商品券に関する情報を「受付可能券テーブル」に追加するようになっていてもよい。具体的には、書き換えモードにおいて追加機能を起動させた状態で、商品券処理機で新しい商品券を読み取らせると、この商品券の券データが登録される。そして、発行元や金額の情報を入力すれば、新たな商品券の追加処理が完了する。その後、入力モードに戻れば、新たに登録した商品券の入金が可能となる。具体的には、取り扱い可能な商品券としてG社の1000円の商品券を追加したい場合には、書き換えモードにおいて追加機能を起動させた状態で、商品券処理機でG社の1000円の商品券を読み取らせると、この商品券の券データが登録される。
また、上述した記憶部、照合手段、および書き換え手段が、全て商品券処理機10に設けられることに限定されることはない。これらの構成要素のうち一部または全部が商品券処理機10とは別の装置、具体的には例えばホストサーバ92に設けられていてもよい。記憶部、照合手段、書き換え手段がそれぞれホストサーバ92に設けられる場合には、商品券処理機10の識別部16により商品券が識別されると、識別情報はインターフェース36により商品券処理機10の制御部30からホストサーバ92に送信される。そして、ホストサーバ92において、送信された識別情報による商品券の情報と、当該ホストサーバ92の記憶部に記憶された商品券に係る情報とが照合手段により照合され、受付可能な商品券か否かが判断される。そして、このような判断結果がホストサーバ92からインターフェース36を介して商品券処理機10の制御部30に送信され、制御部30は、送信された判断結果に基づいて、識別部16により識別された商品券を各入金一時保留部20、21または入金リジェクト部18に振り分けて搬送するよう搬送部14を制御する。
また、ホストサーバ92において、商品券処理機10の識別部16により識別された商品券に係る情報は、ホストサーバ92に設けられた書き換え手段によって受付不可なものに書き換えられる。
また、受付可能な商品券に関する情報を1枚毎に固有である識別番号まで記憶部31に記憶させておき、この商品券が商品券処理機10により一度読み取られたら(すなわち、この商品券が使用されたら)、当該商品券の識別番号を消し込み、その後はこの識別番号の商品券を受付不可とするような運用を行ってもよい。
なお、本発明による紙葉類処理機は、商品券の処理を行う商品券処理機に限定されることはない。紙葉類処理機として、商品券以外の紙葉類、具体的には例えば小切手、クーポン券等の処理を行うものが用いられてもよい。
〔第2の実施の形態〕
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。一般的に、スーパーマーケット等の店舗では、店員が顧客との間で実際にやりとりした現金を入出金するフロント領域と、フロント領域の現金や商品を管理するバックヤード領域とに区分けされている。第1の実施の形態における商品券処理機10は、概してバックヤード領域に設置されるものであるが、第2の実施の形態における商品券処理機は、バックヤード領域ではなくフロント領域に設置されるようになっている。なお、第2の実施の形態における商品券処理機の構成は、図1に示す商品券処理機10の構成と略同一となっている。
図8に示すように、店舗のフロント領域において、貨幣釣銭機40、POSレジスタ50および商品券処理機10がそれぞれ精算所に設置されている。これらの貨幣釣銭機40、POSレジスタ50および商品券処理機10により貨幣処理ユニットが構成されている。ここで、貨幣釣銭機40は、硬貨釣銭機41および紙幣釣銭機42を有しており、これらの硬貨釣銭機41および紙幣釣銭機42は、それぞれ硬貨や紙幣の入出金処理を行うようになっている。図8に示すように、硬貨釣銭機41および紙幣釣銭機42は左右方向に並べて配置されており、POSレジスタ50は、硬貨釣銭機41および紙幣釣銭機42の上方に配置されている。また、商品券処理機10は、貨幣釣銭機40やPOSレジスタ50の近傍に配置されている。
図9に、第2の実施の形態による貨幣処理ユニットの機能ブロック図を示す。図9に示すように、貨幣釣銭機40およびPOSレジスタ50が互いに通信接続されているとともに、POSレジスタ50と商品券処理機10も互いに通信接続されている。このことにより、POSレジスタ50によって、商品券処理機10における商品券の処理、および貨幣釣銭機40における貨幣の処理をそれぞれ管理することができるようになる。第2の実施の形態の場合、利用客から受け取った商品券をその場で商品券処理機10に投入するため、受付不可の商品券であった場合には、すぐに利用客に返却することにより、受け付けるべきでない商品券が利用されるという事態を回避することができる。
〔第3の実施の形態〕
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。本発明による第3の実施の形態は、商品券および紙幣の両方の処理を行うことができる紙葉類処理機に関するものである。なお、第3の実施の形態における紙葉類処理機の構成は、図1に示す商品券処理機10の構成と略同一となっている。
本実施の形態による紙葉類処理機では、商品券を入金する商品券入金モードおよび紙幣を入金する紙幣入金モードのうちいずれか一方の入金モードを選択して実行するようになっている。また、本実施の形態による紙葉類処理機には例えば2つの収納庫が設けられているが、各収納庫として、商品券専用カセットおよび紙幣専用カセットのうちいずれか一方の専用カセットが用いられるようになっている。ここで、本実施の形態による紙葉類処理機では、各収納庫におけるカセットの差し替えにより、入金モードの切り替えを行うようになっている。具体的には、商品券専用カセットおよび紙幣専用カセットにはそれぞれICタグが設けられており、これらのカセットを紙葉類処理機の機体内に装着したときに、各カセットに設けられたICタグに記憶された情報が読み取られることにより、商品券専用カセットおよび紙幣専用カセットのうちどちらのカセットが紙葉類処理機の機体内に装着されたかが検出されるようになる。
本実施の形態による紙葉類処理機では、2つの収納庫としてそれぞれ商品券専用カセットが機体内に装着された場合には、入金モードとして商品券入金モードが自動的に選択されるようになる。また、2つの収納庫としてそれぞれ紙幣専用カセットが機体内に装着された場合には、入金モードとして紙幣入金モードが自動的に選択されるようになる。また、1つの収納庫として商品券専用カセットが機体内に装着され、もう1つの収納庫として紙幣専用カセットが機体内に装着された場合には、操作者に対して入金モードの選択を求める旨のメッセージが表示部に表示され、操作者が操作部によりどちらの入金モードを行うかを入力すると、入力された入金モードが選択されるようになる。
また、本実施の形態による紙葉類処理機では、入金モードとして商品券入金モードが実行される場合には、入金モードとして紙幣入金モードが実行される場合と比較して、搬送部による商品券の搬送速度が遅くなる。理由としては、識別部により商品券を識別するにあたり、紙幣を識別するよりも時間がかかるため、搬送部による商品券の搬送速度を遅くすることにより、確実に商品券を識別するようにするためである。なお、商品券入金モードは、紙幣入金モードと比べて搬送速度が遅いことから、商品券専用カセットと紙幣専用カセットの両方が装填された場合には、商品券と紙幣の両方を入金できる商品券・紙幣入金モードとして運用させてもよい。
以上のように第3の実施の形態による紙葉類処理機によれば、紙幣入金機および商品券入金機をそれぞれ設置する場合と比較して、処理機の設置台数が1台となるので設置スペースを節約することができ、また、処理機の設置費用を低減させることができる。とりわけ、紙幣入金機および商品券入金機をそれぞれ設置した場合には、紙幣入金機の稼働率は高いが商品券入金機の稼働率は低いため、商品券入金機が非効率となってしまうが、第3の実施の形態による紙葉類処理機では、このような問題を解決することができる。
10 商品券処理機
12 投入部
14 搬送部
16 識別部
18 入金リジェクト部
20 第1の入金一時保留部
21 第2の入金一時保留部
22、24 収納庫
26 加工部
30 制御部
31 記憶部
32 表示部
33 操作部
34 照合手段
35 印字部
36 インターフェース
37 書き換え手段
40 貨幣釣銭機
41 硬貨釣銭機
42 紙幣釣銭機
50 POSレジスタ
90 管理センター
92 ホストサーバ

Claims (15)

  1. 紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機であって、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶する記憶部と、
    機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る識別部と、
    前記識別部により得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する照合手段と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える書き換え手段と、
    を備え
    前記書き換え手段は、前記識別部により一度識別された紙葉類に係る情報を受付不可とする、紙葉類処理機。
  2. 紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機であって、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶する記憶部と、
    機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る識別部と、
    前記識別部により得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する照合手段と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える書き換え手段と、
    を備え、
    機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたときにこのことを前記紙葉類処理機とは別の外部装置に送信する送信手段を更に備えた、紙葉類処理機
  3. 前記書き換え手段は、受付可能とする紙葉類に係る情報を、受付不可なものに書き換えるようになっている、請求項1又は2に記載の紙葉類処理機。
  4. 前記記憶部は、複数種類の紙葉類に係る情報をグループ単位で記憶するようになっており、
    前記書き換え手段は、共通のグループ単位に属する複数種類の紙葉類に係る情報を一括して書き換えるようになっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類処理機。
  5. 前記書き換え手段は、操作者が入力を行うための入力部であり、前記入力部により入力された情報に基づいて前記記憶部に記憶された情報が書き換えられるようになっている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙葉類処理機。
  6. 前記書き換え手段は、前記紙葉類処理機とは別の外部装置に対して信号の送受信を行うインターフェースであり、前記外部装置から前記インターフェースを介して前記紙葉類処理機に送られた情報に基づいて前記記憶部に記憶された情報が書き換えられるようになっている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙葉類処理機。
  7. 機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたときに、この紙葉類は機体外に返却されるようになっている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の紙葉類処理機。
  8. 機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたときにこのことを操作者に報知する報知手段を更に備えた、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の紙葉類処理機。
  9. 紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理システムであって、
    紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機と、
    前記紙葉類処理機とは別に設けられ、当該紙葉類処理機に通信接続されている外部装置と、
    を備え、
    前記紙葉類処理機には、当該紙葉類処理機の機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る識別部が設けられており、
    前記紙葉類処理システムは、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶する記憶部と、
    前記紙葉類処理機の前記識別部により得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する照合手段と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える書き換え手段と、
    を備え、
    前記書き換え手段は、前記識別部により一度識別された紙葉類に係る情報を受付不可とする、紙葉類処理システム。
  10. 紙葉類処理機により紙幣以外の紙葉類の処理を行う処理方法であって、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶部に記憶させる工程と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える工程と、
    前記紙葉類処理機の機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る工程と、
    得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する工程と、
    を備え、
    前記書き換える工程では、一度識別された紙葉類に係る情報を受付不可とする、処理方法。
  11. 紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理システムであって、
    紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機と、
    前記紙葉類処理機とは別に設けられ、当該紙葉類処理機に通信接続されている外部装置と、
    を備え、
    前記紙葉類処理機には、当該紙葉類処理機の機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る識別部が設けられており、
    前記紙葉類処理システムは、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶する記憶部と、
    前記紙葉類処理機の前記識別部により得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する照合手段と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える書き換え手段と、
    を備え、
    機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたときにこのことを前記外部装置に送信する送信手段を更に備えた、紙葉類処理システム。
  12. 紙葉類処理機により紙幣以外の紙葉類の処理を行う処理方法であって、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶部に記憶させる工程と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える工程と、
    前記紙葉類処理機の機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る工程と、
    得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する工程と、
    を備え、
    機体内に投入され識別された紙葉類が前記照合する工程において受付不可と判断されたときにこのことを前記紙葉類処理機とは別の外部装置に送信する、処理方法。
  13. 紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機であって、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶する記憶部と、
    機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る識別部と、
    前記識別部により得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する照合手段と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える書き換え手段と、
    を備え、
    機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたことを前記紙葉類処理機とは別の外部装置に送信する送信手段を更に備えた、紙葉類処理機。
  14. 紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理システムであって、
    紙幣以外の紙葉類の処理を行う紙葉類処理機と、
    前記紙葉類処理機とは別に設けられ、当該紙葉類処理機に通信接続されている外部装置と、
    を備え、
    前記紙葉類処理機には、当該紙葉類処理機の機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る識別部が設けられており、
    前記紙葉類処理システムは、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶する記憶部と、
    前記紙葉類処理機の前記識別部により得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する照合手段と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える書き換え手段と、
    を備え、
    機体内に投入され前記識別部により識別された紙葉類が前記照合手段により受付不可と判断されたことを前記外部装置に送信する送信手段を更に備えた、紙葉類処理システム。
  15. 紙葉類処理機により紙幣以外の紙葉類の処理を行う処理方法であって、
    受付可能とする紙葉類に係る情報および受付不可とする紙葉類に係る情報のうち少なくとも一方を記憶部に記憶させる工程と、
    前記記憶部に記憶された情報を書き換える工程と、
    前記紙葉類処理機の機体内に投入された紙葉類を識別し、当該紙葉類に係る情報を得る工程と、
    得られた紙葉類の情報と、前記記憶部に記憶された紙葉類に係る情報とを照合する工程と、
    を備え、
    機体内に投入され識別された紙葉類が前記照合する工程において受付不可と判断されたことを前記紙葉類処理機とは別の外部装置に送信する、処理方法。
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