JPH09269771A - リコーダーの自動演奏装置用空気供給装置 - Google Patents

リコーダーの自動演奏装置用空気供給装置

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JPH09269771A
JPH09269771A JP8104413A JP10441396A JPH09269771A JP H09269771 A JPH09269771 A JP H09269771A JP 8104413 A JP8104413 A JP 8104413A JP 10441396 A JP10441396 A JP 10441396A JP H09269771 A JPH09269771 A JP H09269771A
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Kenichi Akechi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リコーダーの自動演奏装置に於いて良い音を
出すことができる整流された圧縮空気の供給装置の提
供。 【解決手段】 圧縮空気発生部1と、その出力圧縮空気
の流量を調整する流量調整部2と、流量調整された圧縮
空気の流れを一定方向に整流する整流部3と、整流され
た圧縮空気をリコーダー4の歌口5に供給すべく接続す
る該歌口5との接続部6とで構成する。整流部3は、ゴ
ム系の素材からなる筒体7とこの筒体7の内部途中に直
交状態に配した整流板8とで構成する。整流板8は、筒
体7の断面内部形状と一致する形状に構成してあり、そ
の表裏に貫通する多数の整流細孔9、9…であって、相
互に平行な整流細孔9、9…を備え、圧縮空気はこれを
通じて整流される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リコーダーを保持
した上で、予め用意された演奏用のプログラムに従い、
その歌口に必要な圧縮空気を供給しつつ、指穴及び裏穴
を開閉して、自動演奏するためのリコーダーの自動演奏
装置に於いて用いられるリコーダーの自動演奏装置用空
気供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鍵盤楽器や打楽器の一部、例えば、ピア
ノや木琴等には、その自動演奏装置が開発され、既に販
売されているが、リコーダーを含めて管楽器の自動演奏
装置は未だ存在していない。そこで本件発明者は、管楽
器の中でもごく一般的なリコーダーの自動演奏装置の研
究を行ない、その開発を行なった。その際、この自動演
奏装置に於いて、先ずリコーダーから音を出すために、
単に圧縮空気を供給するのみでは、風切り音のような音
を発するのみで、正常な楽音が生じないことが分かり、
更には音階によって適切に流量を調整する必要のあるこ
とも知るに至った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、リコーダー
の自動演奏装置に於いて、音を発生させるために最も重
要な要素である空気供給装置を開発し提供することを解
決の課題とするものであり、より詳しくは、コンプレッ
サ等の圧縮空気の発生装置で発生させた圧縮空気をリコ
ーダーに於いて音を発生するために適切な性質を持った
圧縮空気に調整する調整手段を開発し、これを備えた空
気供給装置を提供することを解決の課題とするものであ
り、更には、前記研究の結果知り得た音階毎に異なる流
量への調整を演奏速度に適合し得るスピーディな動作で
行ない得るバルブ機構を開発し、これを備えた空気供給
装置を提供することを解決の課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮空気発生
部と、該圧縮空気発生部で発生した圧縮空気の流量を調
整する流量調整部と、圧縮空気の流れを整流する整流部
と、整流部から供給される整流された圧縮空気をリコー
ダーの歌口に供給すべく該歌口に接続するための接続部
とで構成し、前記整流部を、圧縮空気の流路の途中に該
流路に直交する状態で配した整流板であって、その表裏
に貫通し、かつ相互に平行である複数の整流細孔を備え
た整流板で構成したリコーダーの自動演奏装置用空気供
給装置である。
【0005】したがってこのリコーダーの自動演奏装置
用空気供給装置を使用する場合は、その接続部にリコー
ダーの歌口を接続して、これを動作させれば、選択され
た音階に適合する流量の良好な性質を持った圧縮空気を
該リコーダーに供給し得、良好な演奏を行なわせること
が可能となる。即ち、この場合は、圧縮空気発生部で必
要な圧縮空気が発生され、その圧縮空気が、流量調整部
で、選択された音階に適合する流量に調整されて整流部
に導入され、それまでの流れの方向の乱れた圧縮空気
が、該整流部の整流板に開口された整流細孔を通じて接
続部側に流れ、その過程で該圧縮空気が整流されて一定
方向の流れに統一されることとなる。しかしてリコーダ
ーには適切な流量の良好に整流された空気が供給され、
美しい音を発することができることとなるものである。
【0006】ところで、以上のリコーダーの自動演奏装
置用空気供給装置に於いて、前記整流板の厚みを1mm以
上とし、整流細孔の直径を0.2〜0.35mmとした場
合には、流れの方向の乱れた圧縮空気を適切に整流し
得、リコーダーに良好な音を発生させ得ることとなるも
のである。
【0007】また前記流量調整部を、円柱状空間を有す
る調整部本体と、上記調整部本体の円柱状空間内に軸心
を回転中心として回転自在に配した調整円柱と、上記調
整円柱の軸方向途中の側部を切欠いて前記円柱状空間の
内面との間に形成した調整室と、前記調整部本体中に、
前記円柱状空間の軸方向と直交する方向に広いスリット
状に構成した調整空隙であって、該円柱状空間の前記調
整室の内周を兼ねる内周面から該調整室内に開口する調
整空隙と、前記調整部本体に形成した圧縮空気の入力路
であって、前記調整室に連通する圧縮空気の入力路と、
前記調整部本体に形成した調整圧縮空気の出力路であっ
て、前記調整空隙に連通する出力路と、前記調整円柱を
その軸心を回転中心として回転させる回転駆動部と、で
構成した場合には、上記回転駆動部を動作させて前記調
整円柱を適切な角度に回転させることにより、前記調整
室と前記調整空隙との連通部分の断面積を自由に調整す
ることができる。したがって回転駆動部として、その回
転角を自由に定め得、かつその動作がスピーディに行な
われ得るものを採用すれば、圧縮空気の流量を自由にか
つスピーディに調整することができる。したがってテン
ポの速い曲にも容易に追随することができるものであ
る。またスタッカートを含む曲の演奏も容易に行ない得
られるものである。
【0008】更に前記調整室を、前記調整円柱の軸方向
途中を180度分切り欠いて前記円柱状空間の内周面と
の間に構成し、かつ前記調整空隙の前記円柱状空間の軸
方向に直交する方向の幅を該円柱状空間の直径と一致さ
せた場合には、調整円柱を0〜180度まで回転させる
ことにより、100%〜0%まで圧縮空気の流量を無段
階でかつ正確に調整することができる。しかも前記のよ
うにこれは調整円柱を回転させるだけで行ない得られる
ものである。
【0009】更にまた前記調整円柱に於いて、前記調整
室の軸方向の隣接部位に中心軸部を残して周囲の360
度を切り欠くことで上記調整室に連通する圧縮空気導入
室を構成し、前記調整部本体に形成した圧縮空気の入力
路を上記圧縮空気導入室を介して前記調整室に連通する
こととした場合には、上記圧縮空気の入力路を、圧縮空
気導入室の内面を構成することとなる円柱状空間の内周
面に開口しておけば、前記調整円柱を360度のいずれ
の回転角に回転させた場合にも調整室内に同量の圧縮空
気を導入することができる。
【0010】前記回転駆動部を、ステッピングモータで
構成すれば、調整円柱を所望の回転角度に容易にかつス
ピーディに回転させることができるので、スピーディに
圧縮空気の調整を行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下発明の実施の形態を、実施例
に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図6
は本発明の一実施例を示すもので、そのうち、図1〜図
5は空気供給装置を、図6はその空気供給装置を用いた
リコーダーの自動演奏装置の概要を、それぞれ示してい
る。
【0012】この実施例のリコーダーの自動演奏装置用
空気供給装置は、図1に示すように、圧縮空気発生部1
と、その出力圧縮空気の流量を調整する流量調整部2
と、該流量調整部2で流量調整された圧縮空気の流れを
一定方向に整流する整流部3と、整流された圧縮空気を
リコーダー4の歌口5に供給すべく接続する該歌口5と
の接続部6とを基本的構成要素として構成するものであ
る。前記圧縮空気発生部1と流量調整部2との間及び流
量調整部2と整流部3との間に圧縮空気の通路である配
管が配してあるのは云うまでもない。
【0013】前記整流部3は、断面ほぼ長方形のゴム系
の素材からなる筒体7とこの筒体7の内部途中に直交状
態に配した整流板8とで構成したものである。上記整流
板8の外形は、図2に示すように、前記筒体7の断面内
部形状と一致するほぼ長方形(角部を丸めた)に形成し
たものであり、表裏に連通する多数の整流細孔9、9…
を備えたものでもある。これらの整流細孔9、9…は相
互に平行であり、圧縮空気の流路を構成する筒体7の軸
方向と平行になるように、整流板8の表裏面と直交する
向きに形成してあるものである。この実施例では、整流
板8は、縦5mm、横10mm、厚み1mmに構成し、整流細
孔9はその直径を0.3mmとし、かつ該整流板8に該整
流細孔9を、0.5mmのピッチで縦横に構成したもので
ある。
【0014】前記接続部6は、図1に示すように、前記
筒体7の延長部であり、対象とするリコーダー4の歌口
5のサイズに合わせて開口してあるものである。前記の
ようにゴム系の素材で構成され、リコーダー4の歌口5
を挿入するとその周囲と接続部6の周囲とが密着するよ
うになっている。
【0015】前記流量調整部2は、図3に示すように、
円柱状空間10を有する調整部本体11と、該円柱状空
間10内に回転自在に配した調整円柱12と、該調整円
柱12の軸方向途中の側部を180度分切り欠いて円柱
状空間10の内周面との間に形成した調整室13と、調
整部本体11中に、円柱状空間10の軸方向と直交する
方向に広いスリット状に構成し、該円柱状空間10の前
記調整室13の内周面を兼ねる部位に開口する調整空隙
14と、前記調整部本体11に形成し、調整室13に連
通する後記圧縮空気導入室16と連通する圧縮空気の入
力路15と、前記調整円柱12の調整室13の上部側を
中心軸部を残して360度を切り欠き、該調整室13に
連通状態とすべく構成した圧縮空気導入室16と、前記
調整部本体11に形成した、前記調整空隙14に連通す
る出力路17と、前記調整円柱12をその軸心を回転中
心として回転させるステッピングモータからなる回転駆
動部18とで構成したものである。
【0016】前記調整室13は、前記し、かつ図3及び
図5に示すように、前記調整円柱12の軸方向途中の側
部を180度分切り欠いて形成した空間であり、図5に
示すように、平面から見て半円形をなす空間である。そ
の半円弧面をなす内周面は、図3〜図5に示し、かつ前
記したように、前記円柱状空間10の内周面が兼ねてい
るものである。なおこの調整室13は、以上のように、
調整円柱12を切り欠いて構成したものであるから、該
調整円柱12を回転させると、それに伴って回転方向に
位置を変えるものである。例えば、調整円柱12を60
度程度、反時計廻りに回転させると、図5中、一点鎖線
で示したように、位置が変わることとなるものである。
【0017】また前記調整空隙14は、前記したよう
に、調整部本体11中に、円柱状空間10の軸方向と直
交する方向に広いスリット状に構成するものであるが、
その幅を、図5に示すように、該円柱状空間10又はこ
れに回転自在に装入してある前記調整円柱12の直径と
一致させることとする。そして前記したように、前記調
整室13のあり得る位置と同一高さで円柱状空間10内
に開口させることとする。しかして前記調整円柱12を
回転させて、前記調整空隙14の開口部の全体が前記調
整室13中に開口状態になる状態、即ち、図5中、実線
で示す状態にすることができ、かつその状態から徐々に
調整円柱12を回転させて、調整空隙14の開口部の該
調整室13への開口割合を減じて行き、180度の回転
で開口割合を0とすることができる。即ち、調整円柱1
2を0〜180度まで回転させることにより、100%
〜0%まで圧縮空気の流量を無段階でかつ正確に調整す
ることができる。
【0018】また前記出力路17は、図3及び図5に示
すように、前記調整空隙14の下面から調整部本体11
外に延びる通路として構成し、整流部3に連通する配管
を接続する。
【0019】前記圧縮空気導入室16は、前記したよう
に、前記調整円柱12の調整室13の上部側を中心軸部
を残して360度切り欠いて構成した空間であり、図4
に示すように、平面から見てドーナツ型の空間となって
いる。したがって前記調整円柱12をどのような角度に
回転させても常にその形状は変わらずドーナツ型を維持
する。前記圧縮空気の入力路15は、前記したように、
前記調整部本体11に形成するものであり、その内端は
ドーナツ型の前記圧縮空気導入室16の周側部に開口さ
せ、外端は前記調整部本体11の外周に開口するもので
あり、前記圧縮空気発生部1との間を接続する配管と結
合する。しかして前記圧縮空気導入室16は、前記のよ
うに、調整円柱12を如何なる角度に回転させてもドー
ナツ型を維持し得るので、その周側部に開口する圧縮空
気の入力路15は常にこれと充分な連通状態を保持し
得、かつ圧縮空気導入室16は、前記調整室13と連通
状態で隣接しているので、該入力路15は常時調整室1
3と充分な連通状態を保持し得るものである。
【0020】前記圧縮空気発生部1は、コンプレッサを
利用して一般の技法によって構成したものである。
【0021】このリコーダーの自動演奏装置用空気供給
装置は、図6に示すように、リコーダーの自動演奏装置
に適用することができる。圧縮空気発生部1、流量調整
部2、整流部3及び接続部6は既述の通りである。更に
この自動演奏装置には、リコーダー4の各指穴f1、f
2、f3、f4、f5、f6、f7及び裏穴f0を開閉
する8本の作動片s0、s1、s2、s3、s4、s
5、s6、s7と、これらを起伏駆動する作動片駆動部
d1、d2と、前記圧縮空気発生部1、流量調整部2及
び作動片駆動部d1、d2の動作を制御する制御部19
と、演奏用のデータ及び制御のプログラムが格納された
記憶部20と、データその他の入力手段21とが備えら
れている。
【0022】前記作動片駆動部d1、d2は、対応する
数のソレノイドを用いて前記作動片s0、s1、s2、
s3、s4、s5、s6、s7を起伏駆動するものであ
るが、ここでは本発明に直接関係しないので、詳しい説
明は省略する。また前記記憶部20はROM及びRAM
並びにハードディスク等から構成され、データその他の
入力手段21はキーボードその他の手段から構成され
る。
【0023】しかして前記記憶部20に格納されたプロ
グラム及び演奏用のデータに基づき前記制御部19が動
作して、前記圧縮空気発生部1、流量調整部2、及び作
動片駆動部d1、d2を制御し、リコーダー4による所
定の楽曲の演奏を行なうことができることとなる。
【0024】即ち、圧縮空気発生部1で必要な圧縮空気
が発生させられ、これが次の流量調整部2に導入され、
ここで、導入された圧縮空気はリコーダー4の歌口5に
供給すべき流量に調整されて前記整流部3に供給され
る。整流部3では、ここを通過して接続部6に至る間に
圧縮空気の流れが一定方向を向くものに整流され、該接
続部6に接続されたリコーダー4の歌口5に適切な流量
の整流された圧縮空気が供給され、美しい音を発するこ
とができることとなる。
【0025】リコーダー4の歌口5に供給されるべき圧
縮空気の流量は、音階によって異なり、これは実験的に
定めることができる。したがってこれを予め音階毎に実
験的に定めておき、前記作動片駆動部d1、d2による
作動片s0、s1、s2、s3、s4、s5、s6、s
7の各指穴f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7
及び裏穴f0に対する開閉動作に連動して、各時点の開
閉動作に対応する音階用の圧縮空気の流量に調整すべく
流量調整部2を制御するものである。かくして制御部1
9の制御動作により、順次楽曲データにしたがって所定
の音階の音を発すべく、前記作動片駆動部d1、d2が
作動片s0、s1、s2、s3、s4、s5、s6、s
7を起伏駆動し、同時に流量調整部2が圧縮空気の流量
を調整する。こうして順次楽曲データにしたがって動作
し、当該の楽曲の演奏が行なわれることになる。
【0026】ところで前記整流部3に於いては、流量調
整部2で流量が調整されてはいるが、図1に矢印で示す
ように、方向の一定に定まっていない乱流状態の圧縮空
気を整流板8の整流細孔9、9…を通じて歌口5方向に
向かう一定方向を向いた圧縮空気に整流しているもので
あり、このような整流された圧縮空気を歌口5に供給す
ることができるようになったため、初めてリコーダー4
より美しい音を発することができるようになったもので
ある。
【0027】また前記流量調整部2は、前記したよう
に、調整円柱12を0〜180度まで回転させることに
より、前記調整空隙14の前記調整室13への開口割合
を100〜0%まで変更することができるものであり、
これは前記回転駆動部18を必要な角度まで回転駆動す
ることによりスピーディに行なうことができる。特にス
テッピングモータ等のパルスモータを用いることでこれ
を容易、確実、かつスピーディに実現することができる
ものである。したがってテンポの速い曲にもスタッカー
ト等を含む楽曲でも容易に演奏可能になるものである。
【0028】
【発明の効果】本発明のリコーダーの自動演奏装置用空
気供給装置によれば、コンプレッサのような圧縮空気の
発生装置で生成された方向の定まらない乱流状態の圧縮
空気であってもこれを一定の方向を持った圧縮空気に整
流することができるため、この圧縮空気を供給すること
でリコーダーより美しい音を発せしめることができるこ
ととなったものである。
【0029】ところで、以上のリコーダーの自動演奏装
置用空気供給装置に於いて、前記整流板の厚みを1mm以
上とし、整流細孔の直径を0.2〜0.35mmとした場
合には、方向の定まらない乱流状態の圧縮空気を一方向
を向いた圧縮空気の流れに整流し得、リコーダーに良好
な音を発生させ得る空気の流れとすることができる。整
流板の厚みは厚い方が整流効果は上がるが、必要以上に
厚くすると、圧縮空気の圧力を更に高める必要が生じる
こととなる。
【0030】また前記流量調整部を、円柱状空間を有す
る調整部本体と、上記調整部本体の円柱状空間内に軸心
を回転中心として回転自在に配した調整円柱と、上記調
整円柱の軸方向途中の側部を切欠いて前記円柱状空間の
内面との間に形成した調整室と、前記調整部本体中に、
前記円柱状空間の軸方向と直交する方向に広いスリット
状に構成した調整空隙であって、該円柱状空間の前記調
整室の内周を兼ねる内周面から該調整室内に開口する調
整空隙と、前記調整部本体に形成した圧縮空気の入力路
であって、前記調整室に連通する圧縮空気の入力路と、
前記調整部本体に形成した調整圧縮空気の出力路であっ
て、前記調整空隙に連通する出力路と、前記調整円柱を
その軸心を回転中心として回転させる回転駆動部と、で
構成した場合には、上記回転駆動部を動作させて前記調
整円柱を適切な角度に回転させることにより、前記調整
室と前記調整空隙との連通部分の断面積を自由に調整す
ることができる。したがって回転駆動部として、その回
転角を自由に定め得、かつその動作がスピーディに行な
われ得るものを採用すれば、圧縮空気の流量を自由にか
つスピーディに調整することができる。したがってテン
ポの速い曲にも容易に追随することができるし、スタッ
カート演奏等も容易にできることとなる。
【0031】更に前記調整室を、前記調整円柱の軸方向
途中を180度分切り欠いて前記円柱状空間の内面との
間に構成し、かつ前記調整空隙の前記円柱状空間の軸方
向に直交する方向の幅を該円柱状空間の直径と一致させ
た場合には、調整円柱を0〜180度まで回転させるこ
とにより、100%〜0%まで圧縮空気の流量を無段階
でかつ正確に調整することができる。しかも前記のよう
にこれは調整円柱を回転させるだけで行ない得られるも
のである。
【0032】更にまた前記調整円柱に於いて、前記調整
室の軸方向の隣接部位に中心軸部を残して周囲の360
度を切り欠くことで上記調整室に連通する圧縮空気導入
室を構成し、前記調整部本体に形成した圧縮空気の入力
路を上記圧縮空気導入室を介して前記調整室に連通する
こととした場合には、上記圧縮空気の入力路を、圧縮空
気導入室の内面を構成することとなる円柱状空間の内周
面に開口しておけば、前記調整円柱を360度のいずれ
の回転角に回転させた場合にも調整室内に同量の圧縮空
気を導入することができる。
【0033】前記回転駆動部を、ステッピングモータで
構成すれば、調整円柱を所望の回転角度に容易にかつス
ピーディに回転させることができるので、スピーディに
圧縮空気の調整を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のリコーダーの自動演奏装置用空気供給
装置の一部切欠側面説明図。
【図2】実施例の整流板の正面説明図。
【図3】実施例の流量調整部の一部断面説明図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】図3のV−V線断面図。
【図6】実施例のリコーダーの自動演奏装置の概念図。
【符号の説明】
1 圧縮空気発生部 2 流量調整部 3 整流部 4 リコーダー 5 歌口 6 接続部 7 筒体 8 整流板 9 整流細孔 10 円柱状空間 11 調整部本体 12 調整円柱 13 調整室 14 調整空隙 15 入力路 16 圧縮空気導入室 17 出力路 18 回転駆動部 19 制御部 20 記憶部 21 入力手段 d1、d2 作動片駆動部 f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7 指穴 f0 裏穴 s0、s1、s2、s3、s4、s5、s6、s7 作
動片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気発生部と、該圧縮空気発生部で
    発生した圧縮空気の流量を調整する流量調整部と、圧縮
    空気の流れを整流する整流部と、整流部から供給される
    整流された圧縮空気をリコーダーの歌口に供給すべく該
    歌口に接続するための接続部とで構成し、 前記整流部を、圧縮空気の流路の途中に該流路に直交す
    る状態で配した整流板であって、その表裏に貫通し、か
    つ相互に平行である複数の整流細孔を備えた整流板で構
    成したリコーダーの自動演奏装置用空気供給装置。
  2. 【請求項2】 前記整流板の厚みを1mm以上とし、前記
    整流細孔の直径を0.2〜0.35mmとした請求項1の
    リコーダーの自動演奏装置用空気供給装置。
  3. 【請求項3】 前記流量調整部を、 円柱状空間を有する調整部本体と、 上記調整部本体の円柱状空間内に軸心を回転中心として
    回転自在に配した調整円柱と、 上記調整円柱の軸方向途中の側部を切欠いて前記円柱状
    空間の内面との間に形成した調整室と、 前記調整部本体中に、前記円柱状空間の軸方向と直交す
    る方向に広いスリット状に構成した調整空隙であって、
    該円柱状空間の前記調整室の内周を兼ねる内周面から該
    調整室内に開口する調整空隙と、 前記調整部本体に形成した圧縮空気の入力路であって、
    前記調整室に連通する圧縮空気の入力路と、 前記調整部本体に形成した調整圧縮空気の出力路であっ
    て、前記調整空隙に連通する出力路と、 前記調整円柱をその軸心を回転中心として回転させる回
    転駆動部と、 で構成した請求項1のリコーダーの自動演奏装置用空気
    供給装置。
  4. 【請求項4】 前記調整室を、前記調整円柱の軸方向途
    中を180度分切り欠いて前記円柱状空間の内周面との
    間に構成し、かつ前記調整空隙の前記円柱状空間の軸方
    向に直交する方向の幅を該円柱状空間の直径と一致させ
    た請求項3のリコーダーの自動演奏装置用空気供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記調整円柱に於いて、前記調整室の軸
    方向の隣接部位に中心軸部を残して周囲の360度を切
    り欠くことで上記調整室に連通する圧縮空気導入室を構
    成し、前記調整部本体に形成した圧縮空気の入力路を上
    記圧縮空気導入室を介して前記調整室に連通することと
    した請求項3又は4のリコーダーの自動演奏装置用空気
    供給装置。
  6. 【請求項6】 前記回転駆動部を、ステッピングモータ
    で構成した請求項3、4又は5のリコーダーの自動演奏
    装置用空気供給装置。
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