JPH09269365A - 簡易位置測定装置 - Google Patents
簡易位置測定装置Info
- Publication number
- JPH09269365A JPH09269365A JP10448096A JP10448096A JPH09269365A JP H09269365 A JPH09269365 A JP H09269365A JP 10448096 A JP10448096 A JP 10448096A JP 10448096 A JP10448096 A JP 10448096A JP H09269365 A JPH09269365 A JP H09269365A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- time
- difference
- station
- time signal
- broadcasting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】携帯可能な簡易位置測定装置を提供する。
【解決手段】選局部３ａ，３ｂ，３ｃで受信されたＡ
局，Ｂ局，Ｃ局からの時報が時報検出部５ａ，５ｂ，５
ｃで検出され、各局からの距離の違いによる検出時刻の
差とＲＡＭ８より読みだされた各局の位置データとから
求められる、測定ポイントＰの満たす位置の方程式が解
かれることにより、測定ポイントＰの座標が求められ、
表示部１０に表示される。これで現在位置の測定を簡易
に行える。また、この位置測定装置１００は、通常のラ
ジオ受信機に小数の回路を加えたものなので小型が可能
で軽量なものとなり、携帯性にも優れている。
局，Ｂ局，Ｃ局からの時報が時報検出部５ａ，５ｂ，５
ｃで検出され、各局からの距離の違いによる検出時刻の
差とＲＡＭ８より読みだされた各局の位置データとから
求められる、測定ポイントＰの満たす位置の方程式が解
かれることにより、測定ポイントＰの座標が求められ、
表示部１０に表示される。これで現在位置の測定を簡易
に行える。また、この位置測定装置１００は、通常のラ
ジオ受信機に小数の回路を加えたものなので小型が可能
で軽量なものとなり、携帯性にも優れている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は携帯用テレビ受信
機などに搭載して好適な簡易位置測定装置に関する。詳
しくは、複数の時報検出部で検出された各放送局からの
時報信号の検出時刻の差を検出し、この検出時刻の差の
データとメモリ手段に格納された各放送局の位置データ
とから受信位置を算出できるようにしたもので、受信機
の現在位置を知ることができるようにした簡易位置測定
装置に関する。
機などに搭載して好適な簡易位置測定装置に関する。詳
しくは、複数の時報検出部で検出された各放送局からの
時報信号の検出時刻の差を検出し、この検出時刻の差の
データとメモリ手段に格納された各放送局の位置データ
とから受信位置を算出できるようにしたもので、受信機
の現在位置を知ることができるようにした簡易位置測定
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在位置を測定する測定装置として一般
に知られているのは、ＧＰＳ（GroblPositioning Syste
m）システムを利用した測定装置である。自動車に搭載
されるカーナビゲーションシステムでは、人工衛星から
送信される電波（ＧＰＳ信号）を専用のアンテナで受信
した後、専用のデコーダで解析することによって現在位
置を求め、ディスプレイなどにその位置を表示するよう
にしている。
に知られているのは、ＧＰＳ（GroblPositioning Syste
m）システムを利用した測定装置である。自動車に搭載
されるカーナビゲーションシステムでは、人工衛星から
送信される電波（ＧＰＳ信号）を専用のアンテナで受信
した後、専用のデコーダで解析することによって現在位
置を求め、ディスプレイなどにその位置を表示するよう
にしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このＧＰＳ信
号を利用したカーナビゲーションシステムは、専用のア
ンテナやデコーダが必要なために、非常に高価であると
共に重量が嵩む。
号を利用したカーナビゲーションシステムは、専用のア
ンテナやデコーダが必要なために、非常に高価であると
共に重量が嵩む。
【０００４】ディスプレイなどに表示するマップデータ
が格納されるＣＤ−ＲＯＭを再生できるプレイヤーが付
属している場合には更に高価なものとなり、またその分
重量も増す。したがってこのカーナビゲーションシステ
ムを携帯しながら使用することは極めて不便である。携
帯できる程に軽量化されれば、携帯用液晶テレビなどに
組み込むことが容易になると共に、位置測定装置単独で
もナビゲーション用としてこれを持ち歩くことができる
ようになるのでその利便性が増す。
が格納されるＣＤ−ＲＯＭを再生できるプレイヤーが付
属している場合には更に高価なものとなり、またその分
重量も増す。したがってこのカーナビゲーションシステ
ムを携帯しながら使用することは極めて不便である。携
帯できる程に軽量化されれば、携帯用液晶テレビなどに
組み込むことが容易になると共に、位置測定装置単独で
もナビゲーション用としてこれを持ち歩くことができる
ようになるのでその利便性が増す。
【０００５】そこで、この発明は測定位置からの距離が
異なる放送局からの電波は、測定位置で受信される時刻
が僅かに異なることを利用すれば、専用のアンテナや規
模の大きなデコーダなどを使用しないでも簡易的に現在
場所の位置を測定することができることに着目したもの
で、これによって軽量化、小型化を図れる安価な簡易位
置測定装置を提供するものである。
異なる放送局からの電波は、測定位置で受信される時刻
が僅かに異なることを利用すれば、専用のアンテナや規
模の大きなデコーダなどを使用しないでも簡易的に現在
場所の位置を測定することができることに着目したもの
で、これによって軽量化、小型化を図れる安価な簡易位
置測定装置を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ためこの発明に係る簡易位置測定装置は、複数の放送局
の位置データが格納されたメモリ手段と、上記複数の放
送局からの電波を同時に受信できる複数の選局部と、上
記選局部で受信した時報信号を検出する複数の時報検出
部と、上記時報検出部で検出された各放送局からの時報
信号の検出時刻の差を検出する複数の時間差検出手段と
を有し、上記各局の検出時刻の差と、上記メモリ手段に
格納された位置データとから受信位置を算出する算出手
段とを有することを特徴とする。
ためこの発明に係る簡易位置測定装置は、複数の放送局
の位置データが格納されたメモリ手段と、上記複数の放
送局からの電波を同時に受信できる複数の選局部と、上
記選局部で受信した時報信号を検出する複数の時報検出
部と、上記時報検出部で検出された各放送局からの時報
信号の検出時刻の差を検出する複数の時間差検出手段と
を有し、上記各局の検出時刻の差と、上記メモリ手段に
格納された位置データとから受信位置を算出する算出手
段とを有することを特徴とする。
【０００７】メモリ手段には、複数の放送局の位置デー
タが格納されている。複数の選局部では、複数の放送局
からの電波が同時に受信される。選局部で受信した時報
信号は複数の時報検出部で検出され、検出時刻の差（複
数）が複数の時間差検出手段で検出される。これより得
られた検出差データと、メモリ手段に格納された位置デ
ータとから受信位置が算出される。
タが格納されている。複数の選局部では、複数の放送局
からの電波が同時に受信される。選局部で受信した時報
信号は複数の時報検出部で検出され、検出時刻の差（複
数）が複数の時間差検出手段で検出される。これより得
られた検出差データと、メモリ手段に格納された位置デ
ータとから受信位置が算出される。
【０００８】この構成によれば、専用のアンテナが不要
になるほか、通常の受信装置を使用してソフト的に現在
位置を計測できる。
になるほか、通常の受信装置を使用してソフト的に現在
位置を計測できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態としての簡易位置測定装置について説
明する。
発明の実施の形態としての簡易位置測定装置について説
明する。
【００１０】図１に示す簡易位置測定装置１００は、Ａ
Ｍ・ＦＭ放送信号やテレビ放送信号を受信できるように
なされており、通常の受信機としても使用できる構成と
なされている。
Ｍ・ＦＭ放送信号やテレビ放送信号を受信できるように
なされており、通常の受信機としても使用できる構成と
なされている。
【００１１】図１において、この位置測定装置１００
は、受信用アンテナ１、分配器２の他複数の選局部、こ
の例では同時に３つの放送局を受信できるようにするた
め３つの選局部３ａ，３ｂ，３ｃを有し、これに伴って
それぞれ３系統のＩＦブロック４ａ，４ｂ，４ｃ、時報
検出部５ａ，５ｂ，５ｃ及び時間差検出部６ａ，６ｂ，
６ｃを有する。選局部３ａ，３ｂ，３ｃは３バンド（Ａ
Ｍ，ＦＭ，ＴＶ）タイプのチューナを使用することがで
きる。２つの選局部でも構成できるが、その説明は割愛
する。
は、受信用アンテナ１、分配器２の他複数の選局部、こ
の例では同時に３つの放送局を受信できるようにするた
め３つの選局部３ａ，３ｂ，３ｃを有し、これに伴って
それぞれ３系統のＩＦブロック４ａ，４ｂ，４ｃ、時報
検出部５ａ，５ｂ，５ｃ及び時間差検出部６ａ，６ｂ，
６ｃを有する。選局部３ａ，３ｂ，３ｃは３バンド（Ａ
Ｍ，ＦＭ，ＴＶ）タイプのチューナを使用することがで
きる。２つの選局部でも構成できるが、その説明は割愛
する。
【００１２】アンテナ１で受信された放送波は、分配器
２で３つに分配されて選局部３ａ，３ｂ，３ｃにそれぞ
れ供給される。各選局部３ａ，３ｂ，３ｃでは、それぞ
れ異なる地点から放送されている３つの放送局（Ａ局、
Ｂ局、Ｃ局）が選局され、各中間周波信号がＩＦブロッ
ク４ａ，４ｂ，４ｃに供給される。ＩＦブロック４ａ，
４ｂ，４ｃでは、選局部３ａ，３ｂ，３ｃより供給され
る中間周波信号が増幅されると共に検波されて、時報検
出部５ａ，５ｂ，５ｃに供給される。
２で３つに分配されて選局部３ａ，３ｂ，３ｃにそれぞ
れ供給される。各選局部３ａ，３ｂ，３ｃでは、それぞ
れ異なる地点から放送されている３つの放送局（Ａ局、
Ｂ局、Ｃ局）が選局され、各中間周波信号がＩＦブロッ
ク４ａ，４ｂ，４ｃに供給される。ＩＦブロック４ａ，
４ｂ，４ｃでは、選局部３ａ，３ｂ，３ｃより供給され
る中間周波信号が増幅されると共に検波されて、時報検
出部５ａ，５ｂ，５ｃに供給される。
【００１３】時報検出部５ａ，５ｂ，５ｃでは、受信中
の放送局から時報信号が出力されると、図３に示すよう
にその時報信号を受信した、正確な到達時刻ＴA，ＴB，
ＴCが検出され、各到達時刻ＴA，ＴB，ＴCから、所定時
間Ｔのパルスが出力される。図３において、この所定時
間Ｔはそれぞれ到達時刻を検出するために要する時間で
ある。
の放送局から時報信号が出力されると、図３に示すよう
にその時報信号を受信した、正確な到達時刻ＴA，ＴB，
ＴCが検出され、各到達時刻ＴA，ＴB，ＴCから、所定時
間Ｔのパルスが出力される。図３において、この所定時
間Ｔはそれぞれ到達時刻を検出するために要する時間で
ある。
【００１４】時間差検出部６ａは、時報検出部５ａ，５
ｂから出力されるパルスが供給されると、Ａ局からの時
報の到達時刻ＴAとＢ局からの時報の到達時刻ＴBとの
差、すなわちＡ局とＢ局からの時報の到達時間の差ＴAB
がカウントされて、そのカウントデータＴABがマイコン
７に供給される。
ｂから出力されるパルスが供給されると、Ａ局からの時
報の到達時刻ＴAとＢ局からの時報の到達時刻ＴBとの
差、すなわちＡ局とＢ局からの時報の到達時間の差ＴAB
がカウントされて、そのカウントデータＴABがマイコン
７に供給される。
【００１５】同様にして、時間差検出部６ｂでは時報検
出部５ｂ，５ｃから出力されるパルスによってＢ局とＣ
局からの時報の到達時間の差ＴBCがカウントされる。ま
た、時間差検出部６ｃでは時報検出部５ｃ，５ａから出
力されるパルスによってＣ局とＡ局からの時報の到達時
間の差ＴCAがカウントされる。
出部５ｂ，５ｃから出力されるパルスによってＢ局とＣ
局からの時報の到達時間の差ＴBCがカウントされる。ま
た、時間差検出部６ｃでは時報検出部５ｃ，５ａから出
力されるパルスによってＣ局とＡ局からの時報の到達時
間の差ＴCAがカウントされる。
【００１６】例えば、図示しないカウンタのクロック周
波数を１００ＭＨｚとすれば、１０ｎｓの精度で到達時
間差を検出（カウント）できる。カウントデータＴBC，
ＴCAはマイコン７に供給される。
波数を１００ＭＨｚとすれば、１０ｎｓの精度で到達時
間差を検出（カウント）できる。カウントデータＴBC，
ＴCAはマイコン７に供給される。
【００１７】位置測定装置１００は、更にＲＡＭ８、Ｒ
ＯＭ９、表示部１０及びキー操作部１１を有する。
ＯＭ９、表示部１０及びキー操作部１１を有する。
【００１８】ＲＡＭ８には、マイコン７より各カウント
データＴAB，ＴBC，ＴCAが供給されて格納される。ＲＯ
Ｍ９には、受信する放送局の位置を表す位置データ（Ｘ
座標及びＹ座標）や送信周波数、放送局名などのデータ
さらには各種のマップデータなどが予め格納されてお
り、それらのデータはマイコン７を介して随時読み出す
ことができる。
データＴAB，ＴBC，ＴCAが供給されて格納される。ＲＯ
Ｍ９には、受信する放送局の位置を表す位置データ（Ｘ
座標及びＹ座標）や送信周波数、放送局名などのデータ
さらには各種のマップデータなどが予め格納されてお
り、それらのデータはマイコン７を介して随時読み出す
ことができる。
【００１９】表示部１０には、ＲＯＭ９に格納された放
送局の位置データやＲＡＭ８に格納されたカウントデー
タＴAB，ＴBC，ＴCAから求められた現在位置を示すデー
タが、ＲＯＭ９に格納されたマップデータと共に表示さ
れる。現在位置を示すデータとしては、マップ上に表示
するマーカを始めとして、そのマップがないときには計
測された経度と緯度、現在位置に隣接する都市名などが
考えられる。
送局の位置データやＲＡＭ８に格納されたカウントデー
タＴAB，ＴBC，ＴCAから求められた現在位置を示すデー
タが、ＲＯＭ９に格納されたマップデータと共に表示さ
れる。現在位置を示すデータとしては、マップ上に表示
するマーカを始めとして、そのマップがないときには計
測された経度と緯度、現在位置に隣接する都市名などが
考えられる。
【００２０】キー操作部１１には、選局部３ａ，３ｂ，
３ｃで選局する放送局を設定する放送局設定キーや、表
示部１０の表示方法を設定する表示設定キーなどが配設
される。更に、この簡易位置測定装置１００を位置測定
装置として使用する測定モードとするか、あるいは受信
機として使用する受信モードとするかを選択するモード
キーが配設される。
３ｃで選局する放送局を設定する放送局設定キーや、表
示部１０の表示方法を設定する表示設定キーなどが配設
される。更に、この簡易位置測定装置１００を位置測定
装置として使用する測定モードとするか、あるいは受信
機として使用する受信モードとするかを選択するモード
キーが配設される。
【００２１】次に、図２〜図４を用いて、この実施の形
態としての簡易位置測定装置１００の制御動作について
説明する。図２は現在位置を算出するための算出処理フ
ローの一例であり、また図４はそのときに使用される位
置決定を説明するための図である。
態としての簡易位置測定装置１００の制御動作について
説明する。図２は現在位置を算出するための算出処理フ
ローの一例であり、また図４はそのときに使用される位
置決定を説明するための図である。
【００２２】キー操作部１１に配設されたモードキーで
位置測定モードに設定されると、選局部３ａ，３ｂ，３
ｃで放送局Ａ，Ｂ，Ｃが選局される（図２ステップＳＴ
１）。どの放送局を選局するかは任意であるが、できる
だけ現在位置に近い放送局が選ばれる。ただし、実際に
は現在位置は不明であるので、大凡の位置から割り出し
た放送局が選択されることになる。
位置測定モードに設定されると、選局部３ａ，３ｂ，３
ｃで放送局Ａ，Ｂ，Ｃが選局される（図２ステップＳＴ
１）。どの放送局を選局するかは任意であるが、できる
だけ現在位置に近い放送局が選ばれる。ただし、実際に
は現在位置は不明であるので、大凡の位置から割り出し
た放送局が選択されることになる。
【００２３】続いて、ステップＳＴ２では、設定された
放送局Ａ局、Ｂ局及びＣ局の選局周波数データが、マイ
コン７を介してＲＯＭ９から読み出されて、選局部３
ａ，３ｂ，３ｃで該当する放送局が選局される。現在位
置の計測は時報を基準にして行われる。したがってその
ような時刻にこの計測処理が開始されるものである。
放送局Ａ局、Ｂ局及びＣ局の選局周波数データが、マイ
コン７を介してＲＯＭ９から読み出されて、選局部３
ａ，３ｂ，３ｃで該当する放送局が選局される。現在位
置の計測は時報を基準にして行われる。したがってその
ような時刻にこの計測処理が開始されるものである。
【００２４】時報信号はＡ局、Ｂ局及びＣ局で同時に送
信される（図３ａ，ｂ，ｃ、時刻ｔ＝０）。受信機で時
報信号が受信されると、図３のようにその受信時に立ち
上がるパルス信号が、所定の検出時間Ｔ秒の間、各時報
検出部５ａ，５ｂ，５ｃより出力される。
信される（図３ａ，ｂ，ｃ、時刻ｔ＝０）。受信機で時
報信号が受信されると、図３のようにその受信時に立ち
上がるパルス信号が、所定の検出時間Ｔ秒の間、各時報
検出部５ａ，５ｂ，５ｃより出力される。
【００２５】次に隣接する放送局での時報検出信号同士
が対応する時間差検出部６ａ，６ｂ，６ｃに供給され
て、図３ｄ〜ｆに示すように、両者の時間差、つまり各
局における時報検出時刻ＴA，ＴB，ＴCの差ＴAB，ＴB
C，ＴCAがカウンタ（図示はしない）でカウントされ
て、そのカウントデータがマイコン７を介してＲＡＭ８
に格納される（ステップＳＴ３）。
が対応する時間差検出部６ａ，６ｂ，６ｃに供給され
て、図３ｄ〜ｆに示すように、両者の時間差、つまり各
局における時報検出時刻ＴA，ＴB，ＴCの差ＴAB，ＴB
C，ＴCAがカウンタ（図示はしない）でカウントされ
て、そのカウントデータがマイコン７を介してＲＡＭ８
に格納される（ステップＳＴ３）。
【００２６】続いて、各局の位置データ（Ｘ，Ｙ座標）
がＲＯＭ９から読み出され、この位置データと検出時刻
の差ＴAB，ＴBC，ＴCAから、Ｘ座標とＹ座標からなる現
在位置のデータ（経度と緯度を示すデータ）が求められ
る（ステップＳＴ４〜ステップＳＴ６）。
がＲＯＭ９から読み出され、この位置データと検出時刻
の差ＴAB，ＴBC，ＴCAから、Ｘ座標とＹ座標からなる現
在位置のデータ（経度と緯度を示すデータ）が求められ
る（ステップＳＴ４〜ステップＳＴ６）。
【００２７】このステップＳＴ４〜ステップＳＴ６まで
の動作を、図４及び図５を用いて詳しく説明する。
の動作を、図４及び図５を用いて詳しく説明する。
【００２８】ＲＯＭ９から読み出したＸ座標とＹ座標か
らなるＡ局とＢ局の位置データから求められる両局の距
離を２ａ（図４ａ）とする。Ａ局から現在位置（測定ポ
イント）Ｐまでの距離ＡＰと、Ｂ局から測定ポイントＰ
までの距離ＢＰとの差ｋは、Ａ局とＢ局の時報の検出時
刻差ＴABと光速Ｃの積で求められる。このとき、測定ポ
イントＰの位置（ｘ，ｙ）は、（数１）で与えられる。
らなるＡ局とＢ局の位置データから求められる両局の距
離を２ａ（図４ａ）とする。Ａ局から現在位置（測定ポ
イント）Ｐまでの距離ＡＰと、Ｂ局から測定ポイントＰ
までの距離ＢＰとの差ｋは、Ａ局とＢ局の時報の検出時
刻差ＴABと光速Ｃの積で求められる。このとき、測定ポ
イントＰの位置（ｘ，ｙ）は、（数１）で与えられる。
【００２９】
【数１】
【００３０】（数１）の解は（数２）となる。
【００３１】
【数２】
【００３２】この方程式の第１項の係数が正のとき、す
なわち、ｋがＡ局とＢ局の距離２ａより大きいときは測
定ポイントＰは図４ｂに示すように楕円上にある。第１
項の係数が負のとき、すなわち、ｋがＡ局とＢ局の距離
２ａより小さいときは、測定ポイントＰは図４ｃに示す
ように双曲線上にある。
なわち、ｋがＡ局とＢ局の距離２ａより大きいときは測
定ポイントＰは図４ｂに示すように楕円上にある。第１
項の係数が負のとき、すなわち、ｋがＡ局とＢ局の距離
２ａより小さいときは、測定ポイントＰは図４ｃに示す
ように双曲線上にある。
【００３３】以上の関係は他の２つの放送局との間でも
同じであって、Ｂ局から測定ポイントＰまでの距離ＢＰ
とＣ局から測定ポイントＰまでの距離ＣＰとの差や、Ｃ
ＰとＡＰとの差の間にも同様の関係が成り立つ。
同じであって、Ｂ局から測定ポイントＰまでの距離ＢＰ
とＣ局から測定ポイントＰまでの距離ＣＰとの差や、Ｃ
ＰとＡＰとの差の間にも同様の関係が成り立つ。
【００３４】ただしこの場合の座標軸は、図４ｂ，ｃに
示したものとは異なるので、各放送局の位置データより
得られる各座標間の角度や原点間の距離などを使った座
標変換が必要となる。
示したものとは異なるので、各放送局の位置データより
得られる各座標間の角度や原点間の距離などを使った座
標変換が必要となる。
【００３５】図５に示すように、３つの局を使用したと
きには、異なる２つの局によって求められる曲線が全て
交わる点が現在位置を示すことになるので、上述したと
同じようにＢ，Ｃ局およびＡ，Ｃ局の間でそれぞれ図４
のような曲線が求められる。
きには、異なる２つの局によって求められる曲線が全て
交わる点が現在位置を示すことになるので、上述したと
同じようにＢ，Ｃ局およびＡ，Ｃ局の間でそれぞれ図４
のような曲線が求められる。
【００３６】Ａ局とＣ局との距離が２ｂ、Ｂ局とＣ局の
差が２ｃであるとすると、図５のように時間差ＴABより
得られるＡＢ曲線と時間差ＴCAより得られるＣＡ曲線の
交点がＶ，Ｑの２点であることが求められる（ステップ
ＳＴ４）。
差が２ｃであるとすると、図５のように時間差ＴABより
得られるＡＢ曲線と時間差ＴCAより得られるＣＡ曲線の
交点がＶ，Ｑの２点であることが求められる（ステップ
ＳＴ４）。
【００３７】また、時間差ＴBCより得られるＢＣ曲線と
時間差ＴCAより得られるＣＡ曲線の交点がＵ，Ｑ，Ｓ，
Ｔの４点であることが求められる（ステップＳＴ５）。
時間差ＴCAより得られるＣＡ曲線の交点がＵ，Ｑ，Ｓ，
Ｔの４点であることが求められる（ステップＳＴ５）。
【００３８】これらの交点のうち、ＡＢ曲線、ＢＣ曲線
およびＣＡ曲線のそれぞれが交わる交点はＱのみであ
り、この交点Ｑが測定ポイントとして求められる（ステ
ップＳＴ６）。
およびＣＡ曲線のそれぞれが交わる交点はＱのみであ
り、この交点Ｑが測定ポイントとして求められる（ステ
ップＳＴ６）。
【００３９】こうして求められた測定ポイントＰの座標
（経度と緯度）は、現在位置を判り易く表示するため、
この例では図６に示すように例えば東京を中心としたマ
ップ上に表示できるように表示座標の変換処理が行われ
る（ステップＳＴ７）。
（経度と緯度）は、現在位置を判り易く表示するため、
この例では図６に示すように例えば東京を中心としたマ
ップ上に表示できるように表示座標の変換処理が行われ
る（ステップＳＴ７）。
【００４０】次に表示モードが判定される（ステップＳ
Ｔ８）。通常表示モードであるときは、図６に示すよう
に、ＲＯＭ９から読み出されたキロメータ単位のマップ
に、現在位置Ｐが表示され（ステップＳＴ９）、精細表
示モードであると判定されるときは、例えばメータ単位
でより精細に表示される。
Ｔ８）。通常表示モードであるときは、図６に示すよう
に、ＲＯＭ９から読み出されたキロメータ単位のマップ
に、現在位置Ｐが表示され（ステップＳＴ９）、精細表
示モードであると判定されるときは、例えばメータ単位
でより精細に表示される。
【００４１】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、選局部３ａ，３ｂ，３ｃで受信されたＡ局，Ｂ局，
Ｃ局からの時報が時報検出部５ａ，５ｂ，５ｃで検出さ
れ、各局からの距離の違いによる検出時刻の差とＲＡＭ
８より読み出された各局の位置データとから測定ポイン
トＰの座標が求められ、これが表示部１０に表示され
る。
ば、選局部３ａ，３ｂ，３ｃで受信されたＡ局，Ｂ局，
Ｃ局からの時報が時報検出部５ａ，５ｂ，５ｃで検出さ
れ、各局からの距離の違いによる検出時刻の差とＲＡＭ
８より読み出された各局の位置データとから測定ポイン
トＰの座標が求められ、これが表示部１０に表示され
る。
【００４２】この処理では特に専用のアンテナを必要と
しないばかりか、既存の放送受信装置の一部を共用して
現在位置が算出されるため、回路規模の大幅に簡略化で
きる。これによって、小型で軽量な現在位置測定装置が
可能になる。その結果携帯しながらでも現在位置を計測
し・表示できる。したがって、専用機としては勿論のこ
と、放送受信装置の一部として搭載することもできる。
しないばかりか、既存の放送受信装置の一部を共用して
現在位置が算出されるため、回路規模の大幅に簡略化で
きる。これによって、小型で軽量な現在位置測定装置が
可能になる。その結果携帯しながらでも現在位置を計測
し・表示できる。したがって、専用機としては勿論のこ
と、放送受信装置の一部として搭載することもできる。
【００４３】４つ以上の放送局を受信して、その時報の
到達時刻差から現在位置を算出するように構成するとき
は、その算出精度が一層向上する。その点で、２つの放
送局を使用して現在位置を算出することもできることは
容易に理解できる。
到達時刻差から現在位置を算出するように構成するとき
は、その算出精度が一層向上する。その点で、２つの放
送局を使用して現在位置を算出することもできることは
容易に理解できる。
【００４４】
【発明の効果】この発明によれば、複数の放送局で受信
した情報などの基準信号の到達時間差を巧みに利用して
現在位置を簡易に算出できるように構成したものであ
る。
した情報などの基準信号の到達時間差を巧みに利用して
現在位置を簡易に算出できるように構成したものであ
る。
【００４５】これによれば、ＧＰＳのように専用のアン
テナやデコーダなどを用いないでも現在位置を大まかに
計測でき、これを表示できる。そのため装置の小型、軽
量化を達成できる特徴を有する。そのため、カーナビゲ
ーションに代えた簡易カーナビゲーション、簡易航海装
置を始めとして、簡単なハイキング、山歩き、オリエン
テーションなどのようなときに携帯できるようになり、
非常に便利である。勿論この装置を携帯するときは現在
位置を確認できるから、遭難予防にも甚大な効果を発揮
する。
テナやデコーダなどを用いないでも現在位置を大まかに
計測でき、これを表示できる。そのため装置の小型、軽
量化を達成できる特徴を有する。そのため、カーナビゲ
ーションに代えた簡易カーナビゲーション、簡易航海装
置を始めとして、簡単なハイキング、山歩き、オリエン
テーションなどのようなときに携帯できるようになり、
非常に便利である。勿論この装置を携帯するときは現在
位置を確認できるから、遭難予防にも甚大な効果を発揮
する。
【図１】この発明の実施の形態の構成を示す図である。
【図２】実施の形態の制御動作を示す図である。
【図３】時報の検出を示す図である。
【図４】算出手順を説明する図である。
【図５】測定ポイントの算出例を示す図である。
【図６】測定ポイントの表示例を示す図である。
１ アンテナ ２ 分配器 ３ａ，３ｂ，３ｃ 選局部 ４ａ，４ｂ，４ｃ ＩＦブロック ５ａ，５ｂ，５ｃ 時報検出部 ６ａ，６ｂ，６ｃ 時間差検出部 ７ マイコン ８ ＲＡＭ ９ ＲＯＭ １０ 表示部 １１ キー操作部 １００ 簡易位置測定装置
Claims (1)
- 【請求項１】 複数の放送局の位置データが格納された
メモリ手段と、 上記複数の放送局からの電波を同時に受信できる複数の
選局部と、 上記選局部で受信した時報信号を検出する複数の時報検
出部と、 上記時報検出部で検出された各放送局からの時報信号の
検出時刻の差を検出する複数の時間差検出手段とを有
し、 上記各局の検出時刻の差と、上記メモリ手段に格納され
た位置データとから受信位置を算出する算出手段とを有
することを特徴とする簡易位置測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10448096A JPH09269365A (ja) | 1996-03-30 | 1996-03-30 | 簡易位置測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10448096A JPH09269365A (ja) | 1996-03-30 | 1996-03-30 | 簡易位置測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09269365A true JPH09269365A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=14381734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10448096A Pending JPH09269365A (ja) | 1996-03-30 | 1996-03-30 | 簡易位置測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09269365A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7265716B2 (en) | 2002-04-18 | 2007-09-04 | Fujitsu Limited | Positioning of mobile wireless terminal |
| JP2016148615A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 | 通信システム、受信装置、サーバ、信号処理方法、波源位置算出方法、及びプログラム |
-
1996
- 1996-03-30 JP JP10448096A patent/JPH09269365A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7265716B2 (en) | 2002-04-18 | 2007-09-04 | Fujitsu Limited | Positioning of mobile wireless terminal |
| US7304610B2 (en) | 2002-04-18 | 2007-12-04 | Fujitsu Limited | Positioning of mobile wireless terminal |
| US7319428B2 (en) | 2002-04-18 | 2008-01-15 | Fujitsu Limited | Positioning of mobile wireless terminal |
| JP2016148615A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 | 通信システム、受信装置、サーバ、信号処理方法、波源位置算出方法、及びプログラム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040601 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |