JPH05300081A - 無線電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在位置検出機能を備えた無線電話機におい
て、現在位置検出の精度を増すと同時に、それに要する
時間を短縮する。 【構成】 受信した情報を解析するデータ処理手段１２
と、さまざまな基地局の位置情報が記憶されている記憶
手段２１と、現在通信している基地局の位置情報を検出
する基地局位置検出手段２０と、現在通信している基地
局の位置情報と他の情報（ＧＰＳ衛星からの情報）を基
に現在位置を検出する現在位置検出手段１４と全体の制
御を行う制御手段１３を備えた無線電話機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は現在位置検出機能付き無
線電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の現在位置検出機能付き無線電話機
における現在位置の検出方法は一般に各ＧＰＳ衛星から
の情報と、基準位置座標（日本では明石の経度・緯度）
もしくは前回測定した位置座標を基に、ある算出法（逐
次近似法）を用いて現在位置を検出するものである。以
下にその算出方法を簡単に説明する。

【０００３】（１） 位置座標を一時的に基準位置座
標、もしくは前回測定した位置座標に設定して（２）へ
進む。

【０００４】（２） 位置座標とＧＰＳ（グローバル・
ポジショニング・システム）衛星情報を、ある恒等式に
代入して（３）へ進む。

【０００５】（３） 恒等式が成立したなら（５）へ進
み、不成立なら（３）へ進む。 （４） 誤差の解析結果に従って位置座標を変えて
（２）へ戻る。

【０００６】（５） 代入した位置座標が現在位置の座
標となる。 以下、図面を参照しながら従来の現在位置検出機能付き
無線電話機について説明する。図２は従来の現在位置検
出機能付き無線電話機のブロック図である。

【０００７】３０はセルラーシステムのような固定局や
ＧＰＳ衛星との間で電波の送受信をするアンテナ、３１
は無線信号の変復調を行う無線部、３２は受信した情報
信号から必要なデータを取り出すデータ処理手段、３３
は装置全体を制御する制御手段、３４は現在位置を検出
する現在位置検出手段、３５は現在位置を表示する表示
手段、３６は外部から操作信号を入力する操作手段、３
７は音声信号を処理する音声処理手段、３８は音声を出
力するスピーカ、３９は音声を入力するマイクである。

【０００８】以上の構成要素によりなる現在位置検出機
能付き無線電話機について、以下その構成要素の関係と
動作について説明する。

【０００９】（１） アンテナ３０によってＧＰＳ衛星
から電波を受信する。 （２） 無線部３１によって、受信した電波を検波し、
情報信号を得る。

【００１０】（３） データ処理手段３２において、上
記（２）で得られた情報信号から現在位置検出に際し必
要なデータを取り出す。

【００１１】（４） 現在位置検出手段３４において、
上記（３）で得られた情報と基準位置座標もしくは、以
前測定した位置座標を基に現在位置座標を検出する。

【００１２】（５） 表示手段３５によって上記（４）
で得られた現在位置座標を表示する。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】従来の現在位置検出機
能付き無線電話機は上記のような構成をとるため以下の
ような課題を有している。

【００１４】（１） 現在位置検出の際、現在位置座標
と基準位置座標もしくは前回検出した位置座標との差が
大きい程、逐次近似計算における誤差が大きくなるた
め、現在位置検出に要する時間が増すとともに精度が悪
くなる。

【００１５】（２） 現在位置検出の精度を増そうとす
ると、逐次近似計算の繰り返し回数を増す必要が生じる
ので、現在位置検出に要する時間が増す。

【００１６】

【課題を解決するための手段】現在位置検出機能付き無
線電話機は、どの基地局と通信しているかという情報を
持っているので現在位置は基地局を中心とした半径数Ｋ
ｍ以内であると限定できる。したがって、基準位置座標
（日本では明石の緯度・経度）もしくは、前回測定した
位置座標の代わりに現在通信している基地局の位置座標
を用いると現在位置座標との差が少ないため恒等式に代
入した際の誤差が小さくなり、逐次近似計算の計算回数
が少なくて済むので先の課題を解決できる。以下にそれ
を実現するための具体的な手段を示す。

【００１７】基地局より送信された情報を解析し、その
基地局に関する位置情報（基地局ＩＤ番号）を検出する
データ処理手段と、各基地局のＩＤ番号に対応した位置
座標等が記憶されている記憶手段と、それら情報を解析
し現在通信している基地局の位置座標を検出する基地局
位置検出手段と、現在通信している基地局の位置座標と
他の情報（ＧＰＳ衛星からの情報）を基に現在位置座標
を検出する現在位置検出手段を付加する。

【００１８】

【作用】本発明は上記した構成により、先に述べた課題
を解決し、現在位置検出の精度を増すとともに、それに
要する時間を短縮できる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図１は本実施例のブロック図である。

【００２０】１０はセルラーシステムのような固定局と
衛星との間で電波の送受信をするアンテナ、１１は無線
信号の変復調を行う無線部、１２は受信した情報信号か
ら必要なデータを取り出すデータ処理手段、１３は装置
全体を制御する制御手段、１４は現在位置座標を検出す
る現在位置検出手段、２０は現在通信している基地局の
位置座標を検出する基地局位置検出手段、２１は各基地
局のＩＤ番号に対応したその基地局の位置座標が記憶さ
れている記憶手段、１５は現在位置を表示する表示手
段、１６は外部からの操作信号を入力する操作手段、１
７は音声信号を処理する音声処理手段、１８は音声を出
力するスピーカ、１９は音声の入力をするマイクであ
る。

【００２１】以上の構成要素よりなる現在位置検出機能
付き無線電話機について、以下その各構成要素の関係と
動作について説明する。

【００２２】（１） アンテナ１０によって基地局とＧ
ＰＳ衛星から電波を受信する。 （２） 無線部１１によって受信した電波を検波し、情
報信号を得る。

【００２３】（３） データ処理手段１２において、上
記（２）で得られた情報信号から現在通信している基地
局のＩＤ番号とＧＰＳ衛星から送信された現在位置検出
に必要なデータを取り出す。

【００２４】（４） 基地局位置検出手段２０におい
て、上記（３）で得られた基地局ＩＤ番号と、記憶手段
２１に記憶されている各基地局のＩＤ番号に対応した位
置座標から、現在通信している基地局の位置座標を検出
する。

【００２５】（５） 現在位置検出手段１４において、
上記（４）で得られた現在通信している基地局の位置座
標と、前記（３）で得られたＧＰＳ衛星から送信された
データを基に現在位置座標を検出する。

【００２６】（６） 表示手段１５によって上記（５）
で得られた現在位置座標を表示する。

【００２７】

【発明の効果】（１） 現在位置検出に要する時間が短
縮できる。

【００２８】（２） 現在位置検出の精度を増すことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の現在位置検出機能付き電話機の構成を
示すブロック図

【図２】従来の現在位置検出機能付き電話機の構成を示
すブロック図

【符号の説明】

１０ アンテナ １１ 無線部 １２ データ処理手段 １３ 制御手段 １４ 現在位置検出手段 １５ 表示手段 ２０ 基地局位置検出手段 ２１ 記憶手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンテナと、前記アンテナに接続され、
   受信した電波を情報信号と音声信号に復調し、また入力
   された情報信号と音声信号を電波に変調する無線部と、 前記無線部より入力された情報信号の解析を行うデータ
   処理手段と、 さまざまな基地局の位置情報等を記憶する記憶手段と、 前記データ処理手段の解析結果と前記記憶手段の情報を
   解析し、現在通信している基地局の位置情報を検出する
   基地局位置検出手段と、 前記基地局位置検出手段で検出された現在通信している
   基地局の位置情報や、その他の位置情報を基に現在位置
   を検出する現在位置検出手段と、 前記現在位置検出手段で検出された現在位置を表示する
   表示手段と、 前記データ処理手段，前記現在位置検出手段，前記基地
   局位置検出手段，前記記憶手段，前記表示手段の制御を
   行う制御手段を備え、 前記基地局位置検出手段は前記データ処理手段から現在
   通信している基地局に関する情報を受けると、前記記憶
   手段に記憶されているさまざまな基地局の位置情報と先
   の情報を基に現在通信している基地局の位置情報を検出
   し、その後、前記現在位置検出手段がその情報とその他
   のＧＰＳ衛星からの位置情報を基に現在位置を検出し、
   前記表示手段が現在位置を表示するようにした無線電話
   機。