JPH0926861A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH0926861A
JPH0926861A JP7174941A JP17494195A JPH0926861A JP H0926861 A JPH0926861 A JP H0926861A JP 7174941 A JP7174941 A JP 7174941A JP 17494195 A JP17494195 A JP 17494195A JP H0926861 A JPH0926861 A JP H0926861A
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JP7174941A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Wada
義則 和田
Hiroshi Ishikawa
宏 石川
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ページ記述言語で表現されたドキュメントを高
速で、且つ、全ページに亘って一様な仕上がりで印刷す
ることのできる印刷装置を提供する。 【構成】複数ぺージから成るドキュメントをページ単位
に分離する分離手段7と、分離されたドキュメントを印
刷データに展開する展開手段8aと、展開された印刷デ
ータに基づいて印字を行うプリンタ5aと、LAN1に
接続された複数の印刷装置の展開手段の中から、展開し
ようとするドキュメントを展開するための展開手段を選
定する展開選定手段9と、選定された展開手段に展開条
件を設定する展開設定手段10と、展開された印刷デー
タを蓄積する第1の記憶手段12と、蓄積された印刷デ
ータをプリンタ5aに転送する第2の記憶手段13と、
印刷データの第1の記憶手段12への転送の順番を制御
する転送制御手段11とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複数台のコン
ピュータ、ファイル装置、印刷装置等がLANで接続さ
れたシステム環境下で、ページ記述言語で表現されたド
キュメントを高速で印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のコンピュータで作成されるドキュ
メントは、従来の文字中心の単調なドキュメントから図
形等を大幅に取り入れた、多様な表現のできるドキュメ
ントに変わりつつある。また、文字のサイズや書体も自
由に選択できるようになり、しかも、従来の白黒主体の
ドキュメントが次第にカラー化される傾向にある。この
ような複雑で且つ多様な表現のドキュメントを作成する
ために種々のページ記述言語(PDL)が開発されてい
る。代表的なPDLとして米国アドビ社のポストスクリ
プト(商標)や米国ゼロックス社のインタープレス(商
標)等が挙げられる。
【0003】PDLを用いたシステムでは、通常、コン
ピュータで作成された文字及び図形より成るドキュメン
トが、ページ単位のPDL形式で表現されたPDLデー
タとして、LAN(Local Area Netwo
rk)を経由して、印刷装置に転送される。印刷装置は
このPDLデータをビットマップイメージの印刷データ
に展開し、印字装置がそれをページ単位で印字する。
尚、PDLデータから印刷データへの展開をコンピュー
タ側で行い、展開された印刷データをコンピュータから
印刷装置に転送する方式もあるが、LANによる大規模
なシステムの場合は印刷装置側で印刷データへの展開を
行う方式の方が一般的である。このように文字及び図形
より成る複雑なドキュメントをPDLデータに変換して
印刷することにより、複雑で且つ多彩な表現のドキュメ
ントをコンピュータで処理することができる。
【0004】ところで、一般に、PDL方式を採用する
コンピュータシステムは、LANによって複数のクライ
アントと接続されていることが多く、複数のクライアン
トからの大量のドキュメントを短時間でプリントするこ
とが求められる。PDL方式は多彩な表現力の点で優れ
てはいるものの、大量のPDLデータを印刷データに展
開するためには相当の処理時間を要し、且つ印刷データ
の印字にも多くの時間を必要とする。特にカラードキュ
メントの場合は白黒に比べてより多くの処理時間を必要
とする。
【0005】そこで、処理時間を短縮する方法として、
特開平6−67822号公報には、PDLで記述された
複数のぺージからなるドキュメントを分離手段によって
ページ単位に分離し、分離したドキュメントの印刷デー
タへの展開処理をLANに接続された複数の印刷装置の
展開手段で並列的に展開処理した後、展開された印刷デ
ータを自分の印刷装置の記憶手段に転送し、その記憶手
段からプリンタへDMA(Direct Memory
Access)方式で印刷データを転送することによ
り、プリント処理の高速化を図る方法が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法には、次のようないくつかの問題がある。すなわ
ち、PDLデータを複数の展開手段で並列的に展開処理
することにより、展開時間を短縮することができても、
展開された印刷データを記憶手段からプリンタへ転送す
る時間とプリンタがそれを印字する時間とがボトルネッ
クとなり、全体のスループットは思ったほど向上しな
い。特に、印刷枚数が多い場合は、転送と印字に要する
時間が全体の処理時間の大部分を占めるため、展開が高
速化されたとしても、全体の処理時間への寄与は少な
い。例えば、A4サイズのドキュメントを6PPMで出
力することのできるカラー複写機をプリンタとして用い
た印刷装置により、60ページのカラードキュメントを
1部印刷する場合について考えてみる。カラードキュメ
ント1ページ分のPDLデータを印刷データに展開する
のに要する時間を平均0.5分とすると、1台の展開手
段で60ページ分を展開するのに30分が必要である。
更に、60ページを印字するのに10分必要であるとす
ると、全体の処理に40分が必要である。そこで、1台
の展開手段の代わりに3台の展開手段を用いて並列的に
展開するとすれば、展開時間は3分の1の10分に短縮
されるが、依然として10分の印字時間を必要とするた
め、全体の処理時間は20分に短縮されるにとどまり、
3台の展開手段を用いたにも拘らず全体の処理時間は3
分の1にはならない。
【0007】また、LANに接続された複数の展開手段
が必ずしも同じ展開機能を持っているとは限らず、その
ような場合は印刷結果がページ毎に不揃いになる恐れが
ある。例えば、或るフォントを1つの展開手段で展開し
た印刷データと、同じフォントを別の展開手段で展開し
た印刷データとが互いに相違する可能性がある。カラー
ドキュメントにおいて色補正等の画像処理機能が展開手
段によって異なる場合には、展開手段毎に、即ちページ
毎に仕上がりが異なるため、たとえ高速に印刷できたと
しても、出力結果がユーザーに受け入れられないものと
なる可能性が高い。
【0008】また、LANに接続された複数台の展開手
段により展開された印刷データがページの順序と無関係
に蓄積された場合は、印刷データを元のページの順序で
印刷するために、ページの入れ替えが必要となり、その
ために余分な処理時間と記憶領域を必要とする等、新た
な問題が発生する恐れもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑み、ページ記述言語で表現されたドキュメントを高
速で、且つ、全ページに亘って一様な仕上がりで印刷す
ることのできる印刷装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の印刷装置は、ページ記述言語で表現されたドキュ
メントを印刷データに展開する印刷装置が複数台接続さ
れて成る印刷システムへの組込みが可能な印刷装置にお
いて、ページ記述言語で表現された複数のページから成
るドキュメントをページ単位に分離する分離手段と、分
離手段でページ単位に分離されたドキュメントを印刷デ
ータに展開する展開手段と、互いに接続された複数台の
印刷装置の展開手段の中から、ドキュメントを展開する
展開手段を選定する展開選定手段と、上記展開選定手段
で選定された展開手段に対し、展開しようとするドキュ
メントの展開条件を設定する展開設定手段と、上記展開
選定手段で選定された展開手段で展開された印刷データ
を蓄積する第1の記憶手段と、展開された印刷データに
基づいて印字を行う印字装置に転送するための印刷デー
タを蓄積する第2の記憶手段と、上記展開選定手段で選
定された展開手段で展開された印刷データの、上記第1
の記憶手段への転送の順番を制御する転送制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0011】ここで、上記転送制御手段が、上記展開選
定手段で選定された展開手段で展開された印刷データ
の、上記第1の記憶手段への転送の順番を制御すると共
に、展開手段で展開された印刷データの上記第1の記憶
手段への転送と上記第2の記憶手段に蓄積された印刷デ
ータの上記印字装置への転送とが並列的に行われるよう
に印刷データの転送を制御するものであることが好まし
い。
【0012】また、上記第1の記憶手段と上記第2の記
憶手段とを包含する、第1の記憶手段及び第2の記憶手
段のいずれとしても使用可能な第1のメモリ領域及び第
2のメモリ領域を有するメモリを備えると共に、上記第
1のメモリ領域及び上記第2のメモリ領域が、交互に、
上記第1の記憶手段及び上記第2の記憶手段のうちの一
方及び他方として使用されるように、これら第1のメモ
リ領域及び第2のメモリ領域の役割を交互に切り替える
記憶管理手段を備えたものであることも好ましい。
【0013】尚、本発明の印刷装置は、展開された印刷
データに基づいて印字を行う印字装置を内蔵したもので
あってもよく、印字装置は別体に構成され、その印字装
置に印刷データを送信するものであってもよい。また、
本発明の印刷装置は、1台の印刷装置の中に展開手段を
1つのみ備えているものであってもよく、あるいは1台
の印刷装置の中に展開手段を複数備えているものであっ
てもよい。
【0014】
【作用】本発明の印刷装置は、上記のように、複数台の
印刷装置の展開手段の中から、ドキュメントを展開する
展開手段を選定し、選定した展開手段に対し、展開しよ
うとするドキュメントの展開条件を設定するものである
ため、複数の展開手段を用いても全ページに亘って一様
な仕上がりで印刷することができる。
【0015】ここで、複数の展開手段を用いても、上記
転送制御手段により、展開された印刷データの転送の順
番が制御されるため、正しいページ順で印字が行われ
る。ここで、上記転送制御手段が、上記展開選定手段で
選定された展開手段で展開された印刷データの、上記第
1の記憶手段への転送の順番を制御すると共に、展開手
段で展開された印刷データの上記第1の記憶手段への転
送と上記第2の記憶手段に蓄積された印刷データの上記
印字装置への転送とが並列的に行われるように印刷デー
タの転送を制御するものである場合は、展開手段で展開
された印刷データの第1の記憶手段への蓄積と、第2の
記憶手段から印字装置への印刷データの転送とが並列的
に行われるため、全体の処理時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0016】また、上記第1の記憶手段と上記第2の記
憶手段とを包含する、第1の記憶手段及び第2の記憶手
段のいずれとしても使用可能な第1のメモリ領域及び第
2のメモリ領域を有するメモリを備えると共に、上記第
1のメモリ領域及び上記第2のメモリ領域が、交互に、
上記第1の記憶手段及び上記第2の記憶手段のうちの一
方及び他方として使用されるように、これら第1のメモ
リ領域及び第2のメモリ領域の役割を交互に切り替える
記憶管理手段を備えた場合は、第1の記憶手段から第2
の記憶手段への印刷データの転送が不要となるので、全
体の処理時間を更に短縮することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の印刷装置をコンピュータシステムの出力
手段として用いた第1の実施例を示すブロック図であ
る。図1には、ホストコンピュータ2、印刷装置3a,
3b,3c,・・・、印刷装置3a,3b,3c,・・
・の装置群を接続するためのLAN1、及び各印刷装置
3a,3b,3c,・・・に接続された印字装置として
のプリンタ5a,5b,5c,・・・から構成されたコ
ンピュータシステムが示されている。ホストコンピュー
タ2は、インタープレス(PDLの1つ)で表現された
複数のページから成るPDLデータを印刷装置3a,3
b,3c,・・・に転送する。印刷装置3a,3b,3
c,・・・は内蔵した展開手段(図示せず)によりPD
Lデータを印刷データに展開し、プリンタ5a,5b,
5c,・・・は展開された印刷データに基づいて印字を
行う。
【0018】図2は、本発明の第1の実施例の印刷装置
3aの構成を示すブロック図である。図2に示すよう
に、印刷装置3aには、インタープレスで書かれた複数
ページから成るPDLデータを一時保存しそれをページ
単位に分離する分離手段7と、分離したページ単位のP
DLデータをビットマップイメージで表現された印刷デ
ータに展開する展開手段8aと、互いに接続された複数
台の印刷装置3a,3b,3c,・・・の展開手段8
a,8b,8c,・・・(図4参照)の中から展開に使
用する展開手段を選定する展開選定手段9と、PDLデ
ータを印刷データに展開する際に必要な展開条件を設定
する展開設定手段10と、展開された印刷データを蓄積
する第1の記憶手段12と、展開手段により展開された
印刷データの第1の記憶手段12への転送の順番を制御
する転送制御手段11と、展開された印刷データをプリ
ンタ5aに転送する第2の記憶手段13とを備えてい
る。
【0019】ここでは、第1の記憶手段12及び第2の
記憶手段13は、役割に応じて、展開手段で展開された
印刷データを蓄積していく方の記憶手段を第1の記憶手
段、蓄積された印刷データをプリンタに転送する方の記
憶手段を第2の記憶手段と称しており、これら第1の記
憶手段12及び第2の記憶手段13は、ハードウエア的
には、これら第1の記憶手段12及び第2の記憶手段1
3のいずれとしても使用可能な第1のメモリ領域及び第
2のメモリ領域を有するメモリが備えられており、これ
ら第1のメモリ領域及び第2のメモリ領域が、交互に、
第1の記憶手段12及び第2の記憶手段13のうちの一
方及び他方として使用される。このため、図2に示す印
刷装置3aには、第1のメモリ領域と第2のメモリ領域
の役割を交互に切り替える記憶管理手段14が備えられ
ている。
【0020】尚、本実施例では、同じ用紙サイズを持つ
ページ単位のPDLデータは全て同じデータ量の印刷デ
ータに展開されるものとする。また、各記憶手段12,
13のメモリ領域の記憶容量はそれぞれ印刷データ3ペ
ージ分の容量を持っている。以下に、インタープレスに
よって作成されたA4用紙60ページ分のPDLデータ
を1部印刷する場合の処理の流れについて説明する。ホ
ストコンピュータ2で作成されたPDLデータは、LA
N1を経由して印刷装置3a内の分離手段7に転送さ
れ、そこに一時保存される。
【0021】展開選定手段9には、LAN1に接続され
ている各印刷装置3a,3b,3c,・・・内のそれぞ
れの展開手段8a,8b,8c,・・・に備えられてい
るフォント情報、色情報等の展開手段の仕様が、予め取
得され、保存されている。展開選定手段9はそれらの仕
様を、転送されてきたPDLデータに使用されているフ
ォント情報、色情報等と照合して、そのPDLデータを
展開する展開手段を、展開手段8a,8b,8c,・・
・の中からページ単位で選定する。
【0022】分離手段7は選定された展開手段の数に相
当するページ分のPDLデータを、保存されている元の
PDLデータから分離する。例えば、3つの展開手段8
a,8b,8cが選択されたとすると、3ページ分のP
DLデータを元のPDLデータから分離する。分離され
たPDLデータは各ページ毎に各展開手段8a,8b,
8cに転送される。展開設定手段10は、分離されたP
DLデータを展開するのに必要な展開条件を、各展開手
段8a,8b,8cに転送されるPDLデータに付加す
ることにより各展開手段に設定する。
【0023】図3は、本発明の第1の実施例における展
開手段の動作を示すフローチャートである。図3を参照
しながら、3つの展開手段8a,8b,8c(図4参
照)がページ単位のPDLデータを印刷データに展開
し、その印刷データを第1の記憶手段に転送し蓄積する
までの処理の流れについて説明する。本実施例には、前
述のように、記憶管理手段14(図2参照)が、第1の
メモリ領域及び上記第2のメモリ領域が、交互に、第1
の記憶手段12及び第2の記憶手段13のうちの一方及
び他方として使用されるように、これら第1のメモリ領
域及び第2のメモリ領域の役割を交互に切り替えるよう
構成されている。これら第1のメモリ領域及び第2のメ
モリ領域の役割を交互に切り替える手順については後述
する。
【0024】先ず、ステップS11において、各展開手
段8a,8b,8c(図4参照)は取得したページ単位
のPDLデータを印刷データに展開する。次に、ステッ
プS12において、転送制御手段11は、展開された印
刷データの1ページ前の印刷データの、第1の記憶手段
12への蓄積が終了したか否かを判定する。
【0025】判定の結果、蓄積が終了していなければ、
蓄積が終了するまで待機し、蓄積が終了すると、ステッ
プS13に進む。ステップS13においては、転送制御
手段11は、各展開手段8a,8b,8cの展開した印
刷データをページ順に第1の記憶手段12に蓄積するよ
う制御する。このようにして、印刷データはページ順に
第1の記憶手段12に蓄積される。
【0026】次に、ステップS14において、展開すべ
きページが分離手段7(図2参照)に残っているかどう
かが判定される。判定の結果、展開すべきページが残っ
ていれば、ステップS15に進む。判定の結果、展開す
べきページがなければ、ステップS16に進み、対応す
る展開手段を解放する。
【0027】ステップS15においては、分離手段7に
よって次の3ページ分のPDLデータが分離され、分離
された3ページ分のPDLデータのうちの各1ページ分
と、展開設定手段10によって設定された展開条件とが
展開手段8a,8b,8cそれぞれに転送され、ステッ
プS11においてそのPDLデータの展開が開始され
る。
【0028】このようにして、PDLデータがページ毎
に各展開手段8a,8b,8cによって印刷データに展
開され、ページ順に第1の記憶手段12に蓄積される。
次に、本実施例に備えられた記憶管理手段14が、第1
のメモリ領域及び第2のメモリ領域の役割を交互に切り
替える動作について説明する。図4は、本発明の第1の
実施例における記憶管理手段14の動作を示すフローチ
ャートである。
【0029】図4(a)に示すように、先ず、1ページ
目から3ページ目までの印刷データ15aが、3つの展
開手段8a,8b,8cから第1の記憶手段12にペー
ジ順に転送され蓄積されたとする。蓄積が終了すると、
記憶管理手段14は、第1の記憶手段として用いていた
メモリ領域の役割を第2の記憶手段用に切り替え、ま
た、第2の記憶手段として用いていたメモリ領域の役割
を第1の記憶手段用に切り替える。こうすることによっ
て、実際のメモリ領域上のデータ転送を行うことなし
に、第1の記憶手段12に蓄積された印刷データ15a
が第2の記憶手段13に転送されたことになる。
【0030】次に、図4(b)に示すように、第2の記
憶手段13に蓄積された印刷データ15aをプリンタ5
aへDMA転送し、プリンタ5aでの印字を開始させる
のと並行して、次の4ページ目から6ページ目までの印
刷データ15bを3つの展開手段8a,8b,8cから
第1の記憶手段12へページ順に転送し蓄積するよう制
御する。
【0031】印刷データ15bの第1の記憶手段12へ
の蓄積が終了すると、記憶管理手段14は、第2の記憶
手段13に蓄積されていた印刷データ15aのプリンタ
5aへの転送が終了したか否かを第2の記憶手段13に
問い合わせる。印刷データ15bのプリンタ5aへの転
送が終了していなければ、転送が終了まで待機し、転送
が終了すると、記憶管理手段14は、2つのメモリ領域
の役割を相互に切り替える。こうすることによって、前
述のように実際のメモリ領域上のデータ転送を行うこと
なしに、印刷データ15bが第1の記憶手段12から第
2の記憶手段13に転送されたことになる。
【0032】次に、図4(c)に示すように、転送制御
手段11は、第2の記憶手段13に蓄積された印刷デー
タ15bをプリンタ5aへDMA転送し、プリンタ5a
での印字を開始させるのと並行して、次の7ページ目か
ら9ページ目までの印刷データ15cを3つの展開手段
8a,8b,8cから第1の記憶手段12へページ順に
転送し蓄積するよう制御する。以下、60ページ分の印
刷データのプリンタ5aへの転送が終了するまで、記憶
管理手段14は、上記と同様の手順により、3ページ毎
に、第1のメモリ領域及び第2のメモリ領域の役割を交
互に切り替える。
【0033】ここで、1ページのドキュメントを印刷デ
ータに展開する時間を平均0.5分とし、3つの展開手
段8a,8b,8cがLAN1上に接続されていて、L
AN1上のデータ転送速度が十分に高速でありその転送
時間は無視できるとすると、従来の印刷装置では、展開
に要する時間が10分、展開終了後の印刷に要する時間
が10分、合計20分必要であったのに対し、上記実施
例によれば、展開と印刷とが同時に並列的に行われるた
め処理時間は約10分となり、全体の処理時間を大幅に
短縮することができる。
【0034】尚、上記実施例では、3ページ毎に、第1
のメモリ領域及び第2のメモリ領域の役割を切り替える
例について説明したが、切り替えのタイミングは、ペー
ジ単位に限定されるものではなく、他の方法、例えば一
定の時間間隔毎に切り替えるものであってもよい。次
に、第2の実施例として、A4、B4、A3等、数種類
の用紙サイズのページが混在するドキュメントを印刷装
置3aを用いて印刷する方法について説明する。この場
合、それぞれのページの用紙サイズによって展開後の印
刷データのデータ量が異なるので、上記第1の実施例の
方法のままでは、第1の記憶手段12のメモリ領域があ
ふれる恐れがある。そこで、第1の記憶手段のメモリ領
域の記憶容量に配慮した処理方法が必要となる。
【0035】尚、本実施例では各記憶手段のメモリ領域
の記憶容量としては、プリント可能な最大用紙サイズに
対応する容量のものを用意しておく。本実施例では、イ
ンタープレスによって作成されたA4、B4、A3等、
用紙サイズの混在する30ページ分のドキュメントを1
部印刷する場合の処理の流れについて以下に説明する。
ホストコンピュータ2(図1参照)で作成されたPDL
データは、LAN1を経由して第1の印刷装置3a(図
2参照)内の分離手段7に転送され、そこに一時保存さ
れる。
【0036】展開選定手段9には、LAN1に接続され
ている印刷装置3a,3b,3c,・・・内の各展開手
段8a,8b,8c,・・・(図4参照)が備えている
フォント情報、色情報等の展開手段の仕様が、予め取得
され、保存されている。展開選定手段9は、それらの仕
様を、転送されてきたPDLデータに使用されているフ
ォント情報、色情報等と照合して、そのPDLデータを
展開する展開手段を展開手段8a,8b,8c,・・・
の中からページ単位で選定する。
【0037】分離手段7は選定された展開手段の数に相
当するページ分のPDLデータを、保存されている元の
PDLデータから分離する。例えば、3つの展開手段8
a,8b,8cが選択されたとすると、3ページ分のP
DLデータを元のPDLデータから分離する。分離され
たPDLデータは各ページ毎に各展開手段8a,8b,
8cに転送される。展開設定手段10は、分離されたP
DLデータを展開するのに必要な展開条件を、各展開手
段8a,8b,8cに転送されるPDLデータに付加す
ることにより各展開手段に設定する。
【0038】図5は、本発明の第2の実施例における、
展開手段の動作を示すフローチャートである。図5を参
照しながら、3つの展開手段8a,8b,8c(図4参
照)がページ単位のPDLデータを印刷データに展開
し、展開された印刷データを第1の記憶手段に転送し、
蓄積するまでの処理の流れについて説明する。
【0039】先ず、ステップS21において、各展開手
段8a,8b,8cは取得したページ単位のPDLデー
タを印刷データに展開する。次に、ステップS22にお
いて、転送制御手段11は、展開された印刷データの1
ページ前の印刷データの、第1の記憶手段12への蓄積
が終了したか否かを判定する。
【0040】判定の結果、蓄積が終了していなければ、
蓄積が終了するまで待機し、蓄積が終了すると、ステッ
プS23に進む。ステップS23においては、転送制御
手段11は、展開された印刷データのデータ量を調べ、
それを第1の記憶手段12の空き領域の大きさと比較す
る。比較の結果、展開された印刷データのデータ量が第
1の記憶手段12の空き領域よりも小さい場合は、ステ
ップS25に進む。
【0041】比較の結果、展開された印刷データのデー
タ量が第1の記憶手段12の空き領域よりも大きい場合
は、展開された印刷データの転送を一時禁止する。そし
て、記憶管理手段14は、第2の記憶手段13の中の印
刷データのプリンタ5aへの転送が終了したか否かを第
2の記憶手段に確認する。転送がまだ終了していなけれ
ば、転送が終了するまで待機し、転送が終了すると、ス
テップ24に進む。
【0042】ステップS24においては、記憶管理手段
14は、2つのメモリ領域の役割を相互に切り替える。
そして、再びステップS23に戻る。今度は、空き領域
の方が大きく、ステップS25に進む。ステップS25
においては、転送制御手段11は、各展開手段8a,8
b,8cが展開した印刷データをページ順に第1の記憶
手段12へ転送し、蓄積するよう制御する。
【0043】次に、ステップS26においては、展開す
べきページが分離手段7(図2参照)に残っているかど
うかが判定される。判定の結果、展開すべきページが残
っていれば、ステップS28に進む。判定の結果、展開
すべきページがなければ、ステップS27に進み、対応
する展開手段を解放する。
【0044】ステップS28においては、分離手段7に
よって次の3ページ分のPDLデータが分離され、分離
された3ページ分のPDLデータのうちの各1ページ分
と、展開設定手段10によって設定された展開条件とが
展開手段8a,8b,8cそれぞれに転送され、ステッ
プS21においてそのPDLデータの展開が開始され
る。
【0045】このように、第1の記憶手段12の空き領
域が、次に蓄積されるべき印刷データのデータ量より小
さくなる毎に、記憶管理手段14が、第1のメモリ領域
及び第2のメモリ領域の役割を交互に切り替えるという
手順を、30ページ目の印刷データのプリンタ5aへの
転送が終了するまで繰り返す。こうすることにより、用
紙サイズの異なるページが混在し、ページによって印刷
データのデータ量が異なるドキュメントの場合でも、第
1の記憶手段12のメモリ領域をあふれさせることな
く、展開された印刷データはページ順に第1の記憶手段
12に蓄積される。
【0046】尚、上記の各実施例においては、先頭ペー
ジからページ順に展開処理を行う例について説明した
が、最終ページから先頭ページに向かう逆順で展開処理
してもよい。また、上記の各実施例においては、印刷デ
ータのデータ圧縮については特に言及していないが、本
発明の印刷装置に、現在国際的に標準化が進められてい
るJPEG(Joint Photographic
Expert Group)等の仕様に基づくデータ圧
縮方式を組み込むことによって、更に処理時間を短縮さ
せることができる。
【0047】尚、上記の各実施例においては、印刷装置
に記憶管理手段14を備え、記憶管理手段14が2つの
メモリ領域の役割を交互に切り替える例について説明し
たが、記憶管理手段14を備えずに、第1及び第2のメ
モリ領域のうちの一方のメモリ領域を蓄積された印刷デ
ータのプリンタへの転送用として固定的に使用し、他方
のメモリ領域を展開手段で展開された印刷データの蓄積
用として固定的に使用するようにしてもよい。ただし、
その場合は、それぞれのメモリ領域の処理が終了する毎
に、蓄積用のメモリ領域に蓄積された印刷データを転送
用のメモリ領域に転送する必要がある。従って、このよ
うに各メモリ領域の役割を固定化する方式より、上記各
実施例のようにメモリ領域の役割を交互に切り替える方
式とした方が、蓄積用のメモリ領域から転送用のメモリ
領域へのデータ転送時間が不要となるので、全体の処理
時間を短縮する上で好ましい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷装置
によれば、複数のページから成るドキュメントを高速
で、且つ、全ページに亘って一様な仕上がりで印刷する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置をコンピュータシステムの出
力手段として用いた第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例の印刷装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例における展開手段の動作
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例における記憶管理手段1
4の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例における展開手段の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 LAN 2 ホストコンピュータ 3a,3b,3c,・・・ 印刷装置 5a,5b,5c,・・・ プリンタ 7 分離手段 8a,8b,8c,・・・ 展開手段 9 展開選定手段 10 展開設定手段 11 転送制御手段 12 第1の記憶手段 13 第2の記憶手段 14 記憶管理手段 15a,15b,15c 印刷データ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ページ記述言語で表現されたドキュメン
    トを印刷データに展開する印刷装置が複数台接続されて
    成る印刷システムへの組込みが可能な印刷装置におい
    て、 ページ記述言語で表現された複数のページから成るドキ
    ュメントをページ単位に分離する分離手段と、 前記分離手段でページ単位に分離されたドキュメントを
    印刷データに展開する展開手段と、 互いに接続された複数台の印刷装置の展開手段の中か
    ら、ドキュメントを展開する展開手段を選定する展開選
    定手段と、 前記展開選定手段で選定された展開手段に対し、展開し
    ようとするドキュメントの展開条件を設定する展開設定
    手段と、 前記展開選定手段で選定された展開手段で展開された印
    刷データを蓄積する第1の記憶手段と、 展開された印刷データに基づいて印字を行う印字装置に
    転送するための印刷データを蓄積する第2の記憶手段
    と、 前記展開選定手段で選定された展開手段で展開された印
    刷データの、前記第1の記憶手段への転送の順番を制御
    する転送制御手段とを備えたことを特徴とする印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 前記転送制御手段が、前記展開選定手段
    で選定された展開手段で展開された印刷データの、前記
    第1の記憶手段への転送の順番を制御すると共に、該展
    開手段で展開された印刷データの前記第1の記憶手段へ
    の転送と前記第2の記憶手段に蓄積された印刷データの
    前記印字装置への転送とが並列的に行われるように印刷
    データの転送を制御するものであることを特徴とする請
    求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手
    段とを包含する、該第1の記憶手段及び該第2の記憶手
    段のいずれとしても使用可能な第1のメモリ領域及び第
    2のメモリ領域を有するメモリを備えると共に、前記第
    1のメモリ領域及び前記第2のメモリ領域が、交互に、
    前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶手段のうちの一
    方及び他方として使用されるように、これら第1のメモ
    リ領域及び第2のメモリ領域の役割を交互に切り替える
    記憶管理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    印刷装置。
JP7174941A 1995-07-11 1995-07-11 印刷装置 Withdrawn JPH0926861A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013035214A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Seiko Epson Corp 記録装置、制御装置、記録装置の制御方法、及び、プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013035214A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Seiko Epson Corp 記録装置、制御装置、記録装置の制御方法、及び、プログラム

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