JPH09267870A - 密封容器の内圧調整構造 - Google Patents

密封容器の内圧調整構造

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JPH09267870A
JPH09267870A JP8103946A JP10394696A JPH09267870A JP H09267870 A JPH09267870 A JP H09267870A JP 8103946 A JP8103946 A JP 8103946A JP 10394696 A JP10394696 A JP 10394696A JP H09267870 A JPH09267870 A JP H09267870A
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JP
Japan
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internal pressure
sealed
pressure adjusting
coat material
opening
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JP8103946A
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English (en)
Inventor
Eiichi Nishimura
栄一 西村
Takashi Atsumi
孝 渥美
Eiji Utsuki
栄次 宇津木
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Showa Aluminum Can Corp
Sanai KK
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
Sanai KK
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3446Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
    • B65D81/3461Flexible containers, e.g. bags, pouches, envelopes

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱調理前の封止材の剥離の必要がなく、ま
た強度低下の危険がなく、コストアップの問題がなく、
取り付けも簡単で、デザイン的にも優れ、内圧調整構造
を有する内圧調整用折込み部、並びにこれを組み込んだ
密封包装体の提供。 【解決手段】 耐熱性樹脂フィルムからなる密閉容器の
内圧調整用折り込み部Aとして、内面側にパートコート
材4をコーティングし、該パートコート材4をシールし
た時にパートコート材で閉鎖される位置に貫通孔または
切り目8を入れた電子レンジ対応密閉容器の内圧調整構
造並びに内圧調整のための開口部6を有する密封包装袋
の開口部6に、内圧調整構造を有する内圧調整用折込み
部Aが接着されている電子レンジ対応密閉容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理済の惣菜、冷
凍食品、無菌米飯などを電子レンジなどの加熱装置によ
り加熱した場合、加熱により内部の圧力が上昇し、破
裂、破袋などの危険を防止するため、包装袋本体あるい
は密閉容器の蓋材に簡単に取りつけることが可能で、包
装体そのまま電子レンジなどで加熱可能であり、確実に
作動できる内圧調整用折込み部及びそれを組み込んだ密
封包装袋または密閉容器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、女性の職場への進出、核家族化な
どが原因になり、冷凍食品、チルド食品あるいは常温流
通食品の形で市販される調理済食品が大量に市場に供給
されるようになってきた。そしてこれらは簡易な取扱の
ため市販された包装形態のままで直接電子レンジで加熱
できることが多く要求されるようになってきている。こ
れらの密封包装袋あるいは密閉容器(特に断らない限り
以下両者を一括して密封包装体という。)は、そのまま
電子レンジにより加熱処理する時は密封包装体内で発生
する水蒸気などにより内圧が上昇し、密封包装体自体が
破裂する危険があった。そのため包装体に穴を開けてお
きこの穴の上からラベルのような封止材を貼ることによ
り閉鎖しておき、加熱調理直前に該ラベルを剥離してか
ら加熱することにより内圧の上昇を防止する包装容器
(実用新案登録第3002228号)の提案があり、ま
た多層フィルムから製造された袋の少なくとも1層のフ
ィルムにミシン目を設け、加熱処理時に内圧の上昇によ
りミシン目から袋が破れるように構成した密封包装体
(実開平2−108861号)や密封包装体に安全弁を
設け、容器内の圧力が所定の圧力以上になった時に安全
弁から内部圧力を放出するように構成した密封包装体
(実開平3−72817号)、包装材とエア抜き折り込
み部が一体となった構成の密封包装袋(特開平7−26
7274号)などの提案がある。
【0003】しかしながら、包装材にあらかじめ穴をあ
け、これを封止材で閉鎖しておく方法では、使用に先立
ち消費者が封止材を剥離する必要があるが、忘れる時は
包装袋の破裂や内容物の飛散の危険があるとともに、こ
の封止材の接着強度が弱い時はこの穴から内容物が出て
くる問題がある。多層フィルムの少なくとも1層にミシ
ン目を設ける方法では、該ミシン目から外気の侵入が考
えられ、内容物の腐敗、劣化の危険があるだけでなく、
該ミシン目から袋が破れ易く強度の点で問題が残る。ま
た密封包装体に安全弁を設ける方法では、安全弁のコス
トが高いところからコストアップが避けられない点が最
大の問題であるが、安全弁の嵩高さによる包装体の取り
扱いにくさ、デザインの悪さなどが問題になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おいて問題となっている加熱調理前の封止材の剥離の必
要がなく、またミシン目を設けたことによる袋などの強
度低下の危険がなく、安全弁などのコストアップの問題
がないだけでなく、取り付けも簡単で、デザイン的にも
優れ、コストが極めて安い内圧調整構造を有する内圧調
整用折込み部、並びにこれを組み込んだ密封包装体を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)耐熱性
樹脂フィルムからなる密閉容器の内圧調整用折り込み部
として、内面側にパートコート材をコーティングし、該
パートコート材をシールした時にパートコート材で閉鎖
される位置に貫通孔または切り目を入れた耐熱性樹脂フ
ィルムからなる袋を有する電子レンジ対応密閉容器の内
圧調整構造、(2)耐熱性樹脂フィルム2枚の周辺部は
接着され、内面はパートコート材をコーティングされて
おり、その一方のフィルムは内圧調整のための開口部を
設け、いずれかのフィルムに、シールした時にパートコ
ート材で閉鎖される位置に貫通孔または切り目を設けて
なる(1)記載の電子レンジ対応密閉容器の内圧調整構
造、(3)耐熱性樹脂のテープ状フィルムの片面にパー
トコート材をコーティングし、折り込んだ時にパートコ
ート材により閉鎖される位置に貫通孔または切り目を設
け、パートコート材をコーティングした面が内側になる
ように折り込んだ(1)記載の電子レンジ対応密閉容器
の内圧調整構造、(4)耐熱性樹脂フィルムで成形され
た内圧調整用折込み部の開口部の外面側周辺部に接着剤
をコートした(1)〜(3)のいずれかの電子レンジ対
応密閉容器の内圧調整構造、
【0006】(5)内圧調整のための開口部を有する密
封包装袋の開口部に、(1)〜(4)のいずれかに記載
の内圧調整構造を有する内圧調整用折込み部が接着され
ている電子レンジ対応密封包装袋、(6)電子レンジ対
応容器を密閉するための蓋材が、内圧調整のための開口
部を設けられ、この開口部に(1)〜(4)のいずれか
に記載の内圧調整構造を有する内圧調整用折込み部を接
着されてなる蓋材を容器にシールした電子レンジ対応密
閉容器および(7)内圧調整用折込み部の開口部の外面
側周辺部に接着剤をコーティングすると共に、その外周
部にパートコート材をコーティングされている内圧調整
用折込み部を、密封包装袋あるいは密閉容器の開口部に
シールしてなる(5)または(6)記載の密封包装袋ま
たは密閉容器を開発することにより上記の目的を達成し
た。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、内圧調整構造を
有する内圧調整用折込み部としては、成形の容易性、内
容物、密封包装体のサイズ、製造コストなどを勘案し
て、小型のものから密封包装体全体にわたり設けるタイ
プのものなど自由に選択することが可能である。製造方
法としては、射出成形、真空成形、圧空成形、フィルム
成形など最も適した方法を採用すれば良い。以下図面を
参照しながら本発明を説明する。簡単な小型内圧調整用
折込み部Aとしては、図面に示すような耐熱性樹脂フィ
ルム2の2枚の周辺部を熱処理が可能な高周波、超音波
もしくはヒートシールによる接着または接着剤により接
着3し、該フィルム2の一方または双方の内面をパート
コート材4をコーティングしておき、その一方のフィル
ムは内圧調整のための開口部7を設けてある。この際、
必要な開口部を設けたりした耐熱性樹脂フィルムは、印
刷などの形式で接着剤及びパートコート材を同時にコー
ティングし、次いで加熱などの方法を利用して周辺部の
接着を行い、次いで開口部外面の周辺部に接着剤をコー
トすることにより製造できる。圧力を調節するための通
気孔8は、シールした時にパートコート材4で閉鎖され
る位置のいずれかのフィルムに、内圧が上昇した時に内
圧を放散するための通気孔または通気孔となる切り目や
ミシン目(本発明においてはこれらを一括して「貫通孔
または切り目」という。)を設けたものである。
【0008】この貫通孔または切り目8は、電子レンジ
で加熱処理をした時に、内圧の異常な上昇を避けること
ができれば良く、そのサイズはさほど大きなものを必要
とはされないので、小さいものでも十分のことが多い。
この貫通孔または切り目8は通常はパートコート材4に
より密閉されており、内容物と外気を遮断しているが、
高温、高圧になるとパートコート材4が溶融・剥離して
貫通孔または切り目8が開通し、内圧をこの貫通孔また
は切り目8を通じて放散することになる。このパートコ
ート材4はヒートシールによる密閉性が必要であるが、
電子レンジにより加熱され、内圧が上がると容易に剥離
するような、開口部7周辺の接着強度よりは低い溶融点
を有し、弱い接着強度を持つホットメルト系、ワックス
系、ポリエチレン系、エチレン−酢酸ビニル系などの接
着剤が使用される。
【0009】耐熱性樹脂フィルム2としては、内容物、
加熱温度、耐熱性などにより樹脂の種類は異なるが、一
般的には、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テル、ポリアミド(66−ナイロン)などがある。水分
が多い時は100℃近辺の温度にしかならないのでポリ
プロピレンでも良いことが多い。ポリプロピレンなどの
ヒートシール性のある樹脂の時は特に必要とはいえない
が、ポリエステル、ナイロンなど、ヒートシール性が悪
いあるいはできない耐熱性樹脂フィルムを使用する時
は、密封包装体の開口部6に合わせて接着するため、内
圧調整用折込み部の開口部7の外面周辺部に接着剤3を
コーティングしておくことが必要になる。このように本
内圧調整用折込み部Aは、小型であって密封包装体1と
は別に製造が可能であり、構造簡単、軽量、デザインも
自由なものである。更にこの内圧調整用折込み部Aは図
1に示すように、密封包装体1の内面あるいは図3に示
すように外面に設けることができる。ただし密封包装体
1を内面に設ける時は、内圧調整用折込み部Aが開口部
から内圧により外部に押し出されるように、開口部の大
きさ、形状を選択することが好ましい。
【0010】また内圧調整用折込み部Aとしてテープ状
フィルムを用いる時は、パートコート材4のコート面を
内面にし、開口部7周辺部の外面を図2に示すように密
封包装袋本体1の端部と接着するか、あるいは密封包装
袋1が筒状フィルムの時は、開口部6のための貫通孔ま
たは切り目などを入れておき、その両側部に内圧調整用
折込み部Aの開口部7周辺部外面を接着しておいてもよ
い。この包装袋1は、その一端をヒートシールしてお
き、他端の解放端から、包装袋に内容物を充填した後で
その解放端をヒートシールすることにより密封包装体と
することができる。
【0011】電子レンジ対応容器のための内圧調整用折
込み部Aを有する蓋材を製造するには、図1に示すよう
に、内圧調整用折込み部Aの開口部7周辺部の外面を、
分割されているフィルム1あるいは貫通孔または切り目
を有するフィルム1に内圧調整用折込み部Aの開口部7
を合わせて接着する。この場合も包装袋または蓋材と内
圧調整用折込み部Aの接着部3は、パートコート材4の
接着部よりは耐熱性、接着強度の高いことが必要であ
る。このようにして製造された蓋材は、フランジ付の容
器にヒートシールまたは接着剤を用い、シールして容器
を密閉する。
【0012】この場合に使用する耐熱性樹脂フィルム、
パートコート材も前記の包装袋と同様なものを使用すれ
ば良い。また開口部7の外面側周辺部に接着剤3をコー
トし、その外周部にパートコート材5をコートし、包装
袋本体1または蓋材1に内圧調整用折込み部Aの開口部
7周辺部と外周部を接着する時、接着剤またはヒートシ
ールで包装袋本体または蓋材に接着すると共に内圧調整
用折込み部Aの内部両面ををシールし、貫通孔または切
り目8を同時に封鎖することが好ましい。使用する耐熱
性樹脂フィルム2の種類によっては開口部7の外面外周
部が形状保持できる時はこのパートコート材5による包
装袋本体または蓋材に対する接着を省略してもよい。
【0013】上記のように構成された内圧調整構造を有
する密封包装体は、包装材と内圧調整構造が別体として
製造が可能であり、この両者を一体に構成した密封包装
体(例えば特開平7−267274号)と比較した時、
内圧調整のための貫通孔または切り目を有する内圧調
整構造のサイズを自由に選択できること、並びに背折部
が不要となるため材料が節約できると共にデザインの自
由度も高くなり、見栄えの良いデザインが可能となる。
また上記の包装材と内圧調整構造を一体に構成した密
封包装体と比較した時、一体に構成した時はシール部
(接着部)が2か所必要となるが、本発明のように別体
として構成する時は内圧調整構造は1か所ですみ、製造
工程も簡易化され容易となるのでコストダウンも図るこ
とができる。更に内圧調整構造の製造には、原反にパ
ートコート材を全面にベタ塗し、必要幅にスリットすれ
ば良いため位置精度などのハンドリング性が向上するこ
と、袋の原反幅を変えることなく、折り込み形状を自
由に調節できること、内容物の種類、調理法により加
熱条件を変更する時、内圧調整構造を複数準備しておく
ことにより簡単に調整が可能で、袋は1種類ですむこ
と、内圧調整構造と包装袋の色や模様を独立に変更す
ることができ、多様なデザインに対応できること、内
圧調整構造を密封包装体の外側に着ける時は内圧調整構
造の色彩、模様、形状を変えることにより密封包装体の
デザインを見栄え良くすることができるなど優れた効果
がある。
【0014】
【実施例】
(実施例1)密封包装袋の耐熱性のフィルム(1)とし
て、外側から厚さ15μmのナイロンフィルム(1−
1)/厚さ20μmのポリエチレンフィルム(1−2)
/厚さ30μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
(1−3)からなるラミネートフィルムを、内圧調整用
折込み部を構成する耐熱性樹脂フィルム(2)として、
厚さ15μmのナイロンフィルム(2−1)/厚さ20
μmのポリエチレンフィルム(2−2)/厚さ30μm
の直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(2−3)からな
るラミネートフィルムの内面に、パートコート材(4)
としてエチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂を厚さ2.
5μmをコーティングして用いた。内圧調整用折込み部
は、上記ラミネートフィルム(2)に適当な貫通孔
(8)を設けた後、図4〜5に示すように折幅約30m
mにパートコート材(4)をヒートシールした構成の内
圧調整構造を、1mmの開口部(6)を有する折幅10
0mmの袋状フィルム(1)の密封包装袋の内側になる
ように幅1.5mmを接着し、電子レンジ対応密封包装
袋用フィルムとした。上記包装袋用フィルムを長さ18
0mmに切断し、この一方をヒートシール(9)し、そ
の内部に冷凍たい焼き1枚を入れ、解放端をヒートシー
ルして密封後、ナショナルオーブン電子レンジ(NE−
M640)に入れ15分間加熱した。加熱途中において
内圧調整構造が作用し、加熱は順調に行うことができ
た。これに対し、内圧調整構造を設けていない、上記の
包装袋と同じ大きさの通常の密封包装袋に冷凍たい焼き
1枚を入れ同様に加熱したところ、10分で破裂した。
【0015】(実施例2)上記の耐熱性樹脂ラミネート
フィルムに代え、密封包装袋の耐熱性のフィルムとし
て、外側から厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム(OPP)/厚さ40μmの未延伸ポリプロピレ
ンフィルム(CPP)からなるラミネートフィルムを、
内圧調整用折込み部を構成する耐熱性樹脂フィルムとし
て、内側から厚さ20μmのOPP/厚さ40μmのC
PPからなるラミネートフィルムの内面に、パートコー
ト材としてエチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂を厚さ
2.5μmをコーティングして用いた。この構成におい
ても実施例1と同様に加熱してもまったく同様に加熱す
ることができた。
【0016】(実施例3)密封包装袋の耐熱性のフィル
ムとして、実施例1と同様な構成のラミネートフィル
ム、及び内圧調整用折込み部を構成する耐熱性樹脂フィ
ルムも実施例1と同様な構成のラミネートフィルムを用
いた。内圧調整用折込み部は、上記ラミネートフィルム
を適当な貫通孔を設けた後、図6〜7に示すように折幅
約30mmにパートコート材をヒートシールした構成の
内圧調整構造を、1mmの開口部を有する折幅100m
mの袋状フィルムの密封包装袋の外側になるように幅
1.5mmを接着し、電子レンジ対応密封包装袋用フィ
ルムとした。この一方をヒートシールし、その内部に冷
凍たい焼き1枚を入れ、解放端をヒートシールして密封
後、ナショナルオーブン電子レンジ(NE−M640)
に入れ15分間加熱した。加熱途中において内圧調整構
造が作用し、加熱は順調に行うことができた。これに対
し、内圧調整構造を設けていない、上記の包装袋と同じ
大きさの通常の密封包装袋に冷凍たい焼き1枚を入れ同
様に加熱したところ、10分で破裂した。
【0017】(実施例4)実施例3の耐熱性樹脂ラミネ
ートフィルムに代え、密封包装袋の耐熱性のフィルムと
して、外側から厚さ20μmのOPP/厚さ40μmの
CPPからなるラミネートフィルムを、内圧調整用折込
み部を構成する耐熱性樹脂フィルムとして、内側から厚
さ20μmのOPP/厚さ40μmのCPPからなるラ
ミネートフィルムの内面に、パートコート材としてエチ
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂を厚さ2.5μmをコ
ーティングして用いた。この構成においても実施例3と
同様に加熱してもまったく同様に加熱することができ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明の内圧調整用折込み部は、上記説
明からもわかるように、極めて小型、軽量であり、また
容器本体または蓋材とは別のフィルムからできているた
め、このものに酸素ガスバリア性、遮光性などの特性を
必要としていない。製造も容易であってデザイン、着色
なども自由にでき、安価で、作動が確実な圧力調整がで
きるものである。またパートコート材を選択することで
密封包装体の電子レンジによる加熱の温度、圧力の調節
が可能である。特に密封包装体の開口部の形状がスリッ
トであっても、あるいは貫通孔であっても容易に対応可
能であり、コスト、安易性、確実性の点から極めて有用
性の高い内圧調整用折込み部である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 耐熱性樹脂フィルム2枚から構成された内圧
調整構造。
【図2】 テープ状フィルムから作られた内圧調整用折
込み部を設けた密封包装体。
【図3】 1枚の耐熱性樹脂から構成された内圧調整構
造。
【図4】 実施例1で用いた内圧調整構造が内面に設け
られた密封包装体の断面図。
【図5】 実施例1で用いた密封包装体の平面図。
【図6】 実施例3で用いた内圧調整構造が内面に設け
られた密封包装体の断面図。
【図7】 実施例3で用いた密封包装体の平面図。
【符号の説明】
A 内圧調整用折込み部 1 密封包装体のフィルムまたは蓋材 2 内圧調整用折込み部を構成する耐熱性樹脂フィルム 3 密封包装体と内圧調整用折込み部の接着部 4 パートコート材 5 パートコート材 6 包装袋または蓋材に設けた開口部 7 内圧調整用折込み部に設けた開口部 8 内圧調整用折込み部に設けた貫通孔または切り目 9 ヒートシール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇津木 栄次 大阪府堺市海山町6丁224番地昭和アルミ ニウム株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性樹脂フィルムからなる密閉容器の
    内圧調整用折り込み部として、内面側にパートコート材
    をコーティングし、該パートコート材をシールした時に
    パートコート材で閉鎖される位置に貫通孔または切り目
    を入れた耐熱性樹脂フィルムからなる袋を有することを
    特徴とする電子レンジ対応密閉容器の内圧調整構造。
  2. 【請求項2】 耐熱性樹脂フィルム2枚の周辺部は接着
    され、内面はパートコート材をコーティングされてお
    り、その一方のフィルムは内圧調整のための開口部を設
    け、いずれかのフィルムに、シールした時にパートコー
    ト材で閉鎖される位置に貫通孔または切り目を設けてな
    る請求項1記載の電子レンジ対応密閉容器の内圧調整構
    造。
  3. 【請求項3】 耐熱性樹脂のテープ状フィルムの片面に
    パートコート材をコーティングし、折り込んだ時にパー
    トコート材により閉鎖される位置に貫通孔または切り目
    を設け、パートコート材をコーティングした面が内側に
    なるように折り込んだ請求項1記載の電子レンジ対応密
    閉容器の内圧調整構造。
  4. 【請求項4】 耐熱性樹脂フィルムで成形された内圧調
    整用折込み部の開口部の外面側周辺部に接着剤をコート
    した請求項1〜3のいずれかの電子レンジ対応密閉容器
    の内圧調整構造。
  5. 【請求項5】 内圧調整のための開口部を有する密封包
    装袋の開口部に、請求項1〜4のいずれかに記載の内圧
    調整構造を有する内圧調整用折込み部が接着されている
    ことを特徴とする電子レンジ対応密封包装袋。
  6. 【請求項6】 電子レンジ対応容器を密閉するための蓋
    材が、内圧調整のための開口部を設けられ、この開口部
    に請求項1〜4のいずれかに記載の内圧調整構造を有す
    る内圧調整用折込み部を接着されてなる蓋材を容器にシ
    ールしたことを特徴とする電子レンジ対応密閉容器。
  7. 【請求項7】 内圧調整用折込み部の開口部の外面側周
    辺部に接着剤をコーティングすると共に、その外周部に
    パートコート材をコーティングされている内圧調整用折
    込み部を、密封包装袋あるいは密閉容器の開口部にシー
    ルしてなる請求項5または6記載の密封包装袋または密
    閉容器。
JP8103946A 1996-03-29 1996-03-29 密封容器の内圧調整構造 Pending JPH09267870A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001081201A1 (fr) * 2000-04-26 2001-11-01 Plast Corporation Materiau d'emballage et produit d'emballage
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