JPH09267837A - パレット容器 - Google Patents

パレット容器

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JPH09267837A
JPH09267837A JP8004596A JP8004596A JPH09267837A JP H09267837 A JPH09267837 A JP H09267837A JP 8004596 A JP8004596 A JP 8004596A JP 8004596 A JP8004596 A JP 8004596A JP H09267837 A JPH09267837 A JP H09267837A
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Kenji Suzuki
健二 鈴木
Tsuneo Matsui
恒生 松井
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳み状態で第1の側壁体の軸部分の破損
を防止する。 【解決手段】 折り畳み状態で2つの第2の側壁体6a
を底板2の上に2段に重ねると共に上段の第2の側壁体
6aの上に2つの第1の側壁体6bを2段に重ねる。第
1の側壁体6bの内面部の軸7方向の両端部に沿って内
側突条62を突設する。第1の側壁体6bの外面部の軸
7方向の両端部に軸7側の端部を除く全長に渡って第1
の側壁体6bを重ねた状態で上段の側壁体の内側突条6
2が嵌まりこむための段落部90を形成する。第1の側
壁体6bの外面部の軸7方向の両端部の軸7側の端部の
段落部90に面した部分に第1の側壁体6bを重ねた状
態で上段の第1の側壁体6bの内側突条62の端部が近
接対向するストッパ部91を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビールや清涼飲料
水のようなケースや引っ越し荷物、あるいは果物や野菜
等の農産物等の物品を収納するのに利用される大型の容
器に関し、詳しくは多量の物品を収納するため側壁板の
高さを高くした大型のパレット容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からフォークリフト用のフォーク差
し込み部1を有する矩形状の底板2の上面の4辺のうち
対向する一対の辺に沿って背の高い補助壁体3aを設け
ると共に対向する他の一対の辺に沿って背の低い補助壁
体3bを設け、背の高い補助壁体3aに第1の側壁体6
bを軸により回動自在に軸支すると共に該軸を上下方向
に移動自在とし、背の低い補助壁体3bに第2の側壁体
6aを軸により回動自在に軸支すると共に該軸を上下方
向に移動自在とし、起立状態で隣合う第1の側壁体6b
と第2の側壁体6aとを着脱自在に連結し、折り畳み状
態で2つの第2の側壁体6aを底板の上に2段に重ねる
と共に上段の第2の側壁体6aの上に2つの第1の側壁
体6bを2段に重ね、第1の側壁体6bの内面部の軸方
向の両端部に沿って内側突条を突設し、第1の側壁体6
bの外面部の軸方向の両端部の全長に渡って第1の側壁
体6bを重ねた状態で上段の側壁体の内側突条が嵌まり
こむための段落部を形成するものが、特開平7ー895
46号公報により知られている。
【0003】この従来例にあっては、折り畳み状態では
2つの第1の側壁体6bを内側突条と段落部とを嵌合さ
せることで、一方の第1の側壁体6bに図24の矢印イ
方向にずれるような力が作用しても他方の第1の側壁体
6bでもこの力を負担し、結果的に第1の側壁体6bの
矢印イ方向の移動を防止すると共に、第1の側壁体6b
を軸支している軸部分の破損を防止するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来例において、第1の側壁体6bに図24の矢印ロ
方向にずれるような力が作用した場合、内側突条は段落
部を長手方向に移動してしまい、第1の側壁体6bを軸
支している軸に無理な力が作用してしまうという問題が
あり、場合によってはこの軸部分が破損するおそれがあ
る。特に、パレット容器が大型のものであり、第1の側
壁体6b自身の重量も重いので、パレット容器を図24
のように折り畳んだ状態で立てた場合など、第1の側壁
体6bが軸で吊り下げられた状態となり、重量の重たい
第1の側壁体6bの重量がすべて軸部分に集中して掛か
って軸部分が破損するおそれがある。
【0005】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、折り畳み状態で外側に位置する第
1の側壁体6bを軸支している軸部分に無理な力が作用
せず、軸部分が破損するのを防止できるパレット容器を
提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のパレット容器
は、フォークリフト用のフォーク差し込み部1を有する
矩形状の底板2の上面の4辺のうち対向する一対の辺に
沿って背の高い補助壁体3aを設けると共に対向する他
の一対の辺に沿って背の低い補助壁体3bを設け、背の
高い補助壁体3aに第1の側壁体6bを軸7により回動
自在に軸7支すると共に該軸7を上下方向に移動自在と
し、背の低い補助壁体3bに第2の側壁体6aを軸7に
より回動自在に軸7支すると共に該軸7を上下方向に移
動自在とし、起立状態で隣合う第1の側壁体6bと第2
の側壁体6aとを着脱自在に連結し、折り畳み状態で2
つの第2の側壁体6aを底板2の上に2段に重ねると共
に上段の第2の側壁体6aの上に2つの第1の側壁体6
bを2段に重ね、第1の側壁体6bの内面部の軸7方向
の両端部に沿って内側突条62を突設し、第1の側壁体
6bの外面部の軸7方向の両端部に軸7側の端部を除く
全長に渡って第1の側壁体6bを重ねた状態で上段の側
壁体の内側突条62が嵌まりこむための段落部90を形
成すると共に該第1の側壁体6bの外面部の軸7方向の
両端部の軸7側の端部の段落部90に面した部分に第1
の側壁体6bを重ねた状態で上段の第1の側壁体6bの
内側突条62の端部が近接対向するストッパ部91を設
けて成ることを特徴とするものである。このような構成
とすることで、折り畳んだ状態で上段の第1の側壁体6
bが軸7と直交する方向に移動しようとする力が作用し
てもストッパ部91に当たって移動が防止され、軸7に
無理な力が作用しないようになっている。
【0007】また、第1の側壁体6bの外面部の軸7方
向の両端部に軸7側の端部の段落部90に面した部分に
第1の側壁体6bを重ねた状態で上段の側壁体の内側突
条62の端部が近接対向するストッパ部91を設け、該
ストッパ部91の段落部90と反対側の面に一体に連続
して段落部90の長手方向と平行な補強用リブ92を設
けることも好ましい。このような構成とすることで、補
強用リブ92によりストッパ部91の補強ができて上段
の第1の側壁体6bが軸7と直交する方向に移動しよう
とする力が大きくてもこれを支持することができるよう
になっている。
【0008】また、第1の側壁体6bの外面部の軸7方
向の両端部に軸7側の端部の段落部90に面した部分に
第1の側壁体6bを重ねた状態で上段の側壁体の内側突
条62の端部が近接対向するストッパ部91を設け、該
ストッパ部91の段落部90側の面に緩衝部材93を取
着することも好ましい。このような構成とすることで、
上段の第1の側壁体6bが軸7と直交する方向に移動し
ようとする力が作用してストッパ部91により該移動を
防止するに当り、緩衝部材93により衝撃を吸収するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に示す実施
形態に基づいて詳述する。図1乃至図10は本発明のパ
レット容器の全体を示すもので、図1は組み立て前の分
解斜視図、図2は組み立て状態の斜視図、図3は折り畳
み状態の斜視図、図4は組み立て状態の平面図、図5は
組み立て状態の正面図、図6は組み立て状態の側面図、
図7は折り畳み状態の平面図、図8は折り畳み状態の正
面図、図9は折り畳み状態の断面図、図10は折り畳み
状態の側面図が示してある。そしてパレット容器を構成
する各部材は合成樹脂により形成してあって、強度を持
たせるためにリブを形成しているが、上記図1乃至図1
0に示す全体図及び図12においては作図の都合上パレ
ット容器を構成する部材に設けたリブを省略して図示し
ている。一方、図13乃至図22においてはこれらの部
材の詳細を示す部分においてリブを形成した図面を示し
ている。
【0010】図1に示すように、底板2は矩形状をして
いて側面部に開口するフォークリフト用のフォーク差し
込み部1が設けてある。そして、この底板2はそれ自体
としても普通のパレットとして使用することができるも
のである。この底板2の上面部の4隅部分と上面部の各
辺にはそれぞれボルト挿入孔13が設けてある。また、
底板2の上面部の各辺には補助壁位置決め係止孔40が
設けてある。この底板2の上面の各辺に沿って補助壁体
3が載置されてボルト4により上記ボルト挿入孔13を
利用して図12、図16のようにナット44を締め付け
て着脱自在に取付けてある。この場合、補助壁位置決め
係止孔40には図14に示すように補助壁体3の下面部
に垂下した支持突起41がはめ込まれるようになってい
る。
【0011】補助壁体3としては背の高い補助壁体3a
と背の低い補助壁体3bとの2種類が用いられ、底板2
の上面部の対向する一対の辺に沿って一対の背の高い補
助壁体3aが載設されてボルト4により取付けられ、底
板2の上面部の対向する他の一対の辺に沿って一対の背
の低い補助壁体3bが載設されてボルト4により取付け
られる。ここで、背の高い補助壁体3aの両側端部の下
半部は切欠してあって切欠段部50となっており、切欠
段部50には図12のように位置決めピン部51と嵌合
突部52とが垂設してあり、この切欠段部50に背の低
い補助壁体3bの端部がはめ込まれ、底板2のコーナ部
分において背の高い補助壁体3aの端部と背の低い補助
壁体3bの端部とに設けたボルト挿入孔46に共通のボ
ルト4を挿通して底板2の孔13に挿通してナット44
を締結して取付けるものである。この場合、図12に示
すように、位置決めピン部51と嵌合突部52がそれぞ
れ背の低い補助壁体3bの端部上面に設けた位置決め孔
53と嵌合凹部54とにはめ込まれて位置決めされると
共に嵌合により接合され、この状態でボルト4により固
定されるものである。また、背の低い補助壁体3bの端
部下面にも嵌合突部52′が垂設してあり、該嵌合突部
52′が底板2の上面に設けた嵌合凹部54′にはめ込
まれて嵌合により位置決め接合された状態でボルト4に
より固定される。底板2のコーナ部以外の部分において
は支持突起41を補助壁位置決め係止孔40にはめ込ん
で位置決め保持した状態で、図16に示すようにしてボ
ルト4により補助壁体3a、3bを取付けるものであ
る。
【0012】補助壁体3は上方及び対向する補助壁体3
との対向面側に向けて開口する複数の脚体はめ込み溝1
4が設けてあり、両側端部に位置する脚体はめ込み溝1
4の側面部には上下方向に長い側方に開口する軸受け部
5が設けてあり、この軸受け部5は図13のように上部
に前方側に開口する後述の軸7を出し入れ自在とするた
めの開口部55を設けたり、あるいは、軸7を出し入れ
自在とするために上方に開口したりしている。また、両
側の脚体はめ込み溝14を除く他の脚体はめ込み溝14
の底には上方に開口する係止溝9が設けてある。この係
止溝9の底には水抜き孔(図示せず)が設けてある。
【0013】補助壁体3の上には側壁体6が載置自在と
なっている。側壁体6としては背の高い第2の側壁体6
aと背の低い第1の側壁体6bとの2種類が用いられ、
背の低い補助壁体3bの上には背の高い第2の側壁体6
aが載置自在となっており、背の高い補助壁体3aの上
には背の低い第1の側壁体6bが載置自在となってお
り、背の低い補助壁体3bの上に背の高い第2の側壁体
6aを載置して起立させると共に背の高い補助壁体3a
の上に背の低い第1の側壁体6bを載置して起立させた
状態で背の高い第2の側壁体6aの上端と背の低い側壁
体6bの上端とが同一レベルとなるようになっている。
もちろん、上記のように第1の側壁体6bの上端と第2
の側壁体6aの上端とを面一にする必要がない場合に
は、必ずしも第1の側壁体6bを第2の側壁体6aより
も背を低くする必要がない。側壁体6の下端部には図1
に示すように、下方に向けて複数の脚体18を垂設して
あり、複数の脚体18のうち両側の脚体18の側端部に
軸7が突設してある。また、他の脚体18の下端部には
倒れ防止用脚部8が垂設してある。しかして、軸7を補
助壁体3に設けた軸受け部5にはめ込み、脚体18を脚
体はめ込み溝14にはめ込み、図14、図17に示すよ
うに倒れ防止用脚部8を係止溝9にはめ込んで補助壁体
3に対して側壁体6が倒れるのを防止している。この倒
れ防止用脚部8を係止溝9にはめ込んだ状態では脚体1
8の下端面が脚体はめ込み溝14の底面に載置され、ま
た、側壁体6の下面部の脚体18を垂設していない部分
が補助壁体3の上面部に載置されるものである。ここで
図15、図18のように、補助壁体3の上面部に係合孔
20が設けてあり、側壁体6の下面の脚体18間の部分
に突設した係合突部21が上記係合孔20に係合され
る。
【0014】図1乃至図3、図7乃至図9、図11に示
すように、上記側壁体6のうち第1の側壁体6bの内面
部の軸7方向の両端部に沿って軸7と直交する方向に長
くなった内側突条62が突設してある。また、第1の側
壁体6bの外面部の軸7方向の両端部に軸7側の端部を
除く全長に渡って第1の側壁体6bを重ねた状態で上段
の側壁体の内側突条62が嵌まりこむための段落部90
が形成してある。また、この第1の側壁体6bの外面部
の軸7方向の両端部の軸7側の端部の段落部90に面し
た部分に第1の側壁体6bを重ねた状態で上段の第1の
側壁体6bの内側突条62の端部が近接対向するストッ
パ部91が設けてある。更に、このストッパ部91の段
落部90と反対側の面に一体に連続して段落部90の長
手方向と平行な補強用リブ92が設けてある。
【0015】側壁体6は起立状態において隣り合う側壁
体6同士が着脱自在に連結されるようになっている。隣
り合う側壁体6同士を連結する連結手段としては例えば
図20、図21に示すような構造のものが採用できる。
すなわち、図20、図21に示す実施形態においては、
背の高い第2の側壁体6aの両側端面部の後半部に側方
に突出する後側突部56を突設し、該後側突部56の前
面部に複数のはめ込み突部57を突設し、また、この背
の高い第2の側壁体6aの側端部には上下に複数のロッ
ク部材58がガイド孔部59にスライド自在に取付けて
あり、前面側に開口した操作用開口部60に位置する操
作部61に指をかけて移動することで、ロック部材58
が後側突部56の前面に沿って出没自在となっている。
一方、背の低い第1の側壁体6bの両側内面部の両端部
には前述のように内側突条62を突設してあり、この内
側突条62には複数個のはめ込み孔部63(開口方向が
背の低い第1の側壁体6bの内面と平行となっている)
と、複数個のロック孔部64(開口方向が背の低い第1
の側壁体6bの内面と直交する方向となっている)とが
上下に位置をずらして形成してある。そして、背の低い
第1の側壁体6bを起立させ、更に、背の高い第2の側
壁体6aを起立させた場合、図20のようにはめ込み突
部57がはめ込み孔部63にはめ込まれ、この状態で、
図21の矢印のようにロック部材58を移動させてロッ
ク部材58をロック孔部64にはめ込んでロックするも
のであり、このようにすることで、背の低い第1の側壁
体6bと背の高い第2の側壁体6aとが前後方向及び左
右方向にずれないように連結されることになる。
【0016】なお、背の高い補助壁体3aの側端部の切
欠段部50の上部を構成する突部部分62aにも図22
に示すようにロック孔部64aが形成してあり、この部
分においても背の低い補助壁体3bの下部側端部に設け
たロック部材58をはめ込んでロックする。上記のよう
に各部材を組み立てることで図2に示すようなフォーク
差し込み部1を有する底板2が底部となったパレット容
器を形成するものである。このパレット容器は内部に収
納物を入れ、フォーク差し込み部1にフォークリフトの
フォークを差し込んで持ち上げて運ぶものである。
【0017】ここで、上記のパレット容器内に収納物を
入れた場合、容器の側壁の下部程内容物からの側方への
荷重もしくは内圧がかかるものであるが、本発明におい
ては、底板2の上面の4辺に沿って補助壁体3をボルト
4により固定して立設することで、容器の側壁の下端部
は側方への荷重もしくは内圧が最大にかかる部分におい
てはボルト4により底板2に取付けられる補助壁体3に
より構成されることになり、この結果、この収納物によ
り側方への荷重もしくは内圧が最大にかかる部分の側壁
が外側に迫り出すのが防止されることになる。
【0018】一方、収納物を収納せず、パレット容器の
みを搬送したり、保管しておく場合には、ロック部材5
8によるロックを外し、前後に位置する背の高い第2の
側壁体6aの一方を回動して倒すことで底板2の上面に
重ね、次に他の背の高い第2の側壁体6aを回動して倒
すことで前記第2の側壁体6aの上に重ね、次に、左右
の背の低い第1の側壁体6bのうち一方の第1の側壁体
6bを回動して倒すことで前記2段目の第2の側壁体6
aの上に重ね、最後に残りの第1の側壁体6bを回動し
て前記3段目の第1の側壁体6bの上に重ねるようにな
っている。
【0019】ここで、上記のように3段目の第1の側壁
体6bの上に最上段である4段目の第1の側壁体6bを
重ねた場合、図3、図7乃至図9に示すように、3段目
の第1の側壁体6bの外面部の両側端部に形成した段落
部90に第4段目の第1の側壁体6bの内面部の両側端
部に形成した内側突条62が嵌まり込むと共に内側突条
62の長手方向の端部が段落部90の端部に設けたスト
ッパ部91に近接対向することになる。したがって、折
り畳んだ状態で上段の第1の側壁体6bが軸7と直交す
る方向に移動しようとする力(図3における矢印ロ方向
の力)が作用してもストッパ部91に当たって移動が防
止され、軸7に無理な力が作用しないようになってい
る。もちろん、本発明において、折り畳み状態では2つ
の第1の側壁体6bを内側突条62と段落部90とを嵌
合させることで、一方の第1の側壁体6bに図3の矢印
イ方向にずれるような力が作用しても他方の第1の側壁
体6bでもこの力を負担し、結果的に第1の側壁体6b
の矢印イ方向の移動を防止して第1の側壁体6bの軸支
部分に無理な力が作用しないようになっている。
【0020】この場合、図11のようにストッパ部91
の段落部90と反対側の面に一体に連続して段落部90
の長手方向と平行な補強用リブ92を設けることで、補
強用リブ92によりストッパ部91の補強ができて上段
の第1の側壁体6bが軸7と直交する方向に移動しよう
とする力が大きくてもこれを支持することができるもの
である。
【0021】図23には本発明の他の実施形態が示して
あり、この実施形態においては、ストッパ部91の段落
部90側の面に緩衝部材93を取着してある。このよう
にストッパ部91の段落部90側の面に緩衝部材93を
取着することで、上段の第1の側壁体6bが軸7と直交
する方向に移動しようとする力が作用してストッパ部9
1により該移動を防止するに当り、緩衝部材93により
衝撃を吸収することができるものである。
【0022】ところで、背の低い補助壁体3bの高さは
前後の背の高い第2の側壁体6aの厚みaの2倍の高さ
となっており、背の高い補助壁体3aの高さは上記a×
2+(背の低い第1の側壁体6bの厚みbの2倍の高
さ)となっている。したがって、内側突条62が段落部
90に嵌合されている嵌合深さ分だけ、上記のように2
つの背の高い第2の側壁体6aと2つの背の低い第1の
側壁体6bとを底板2の上面側に重ねた場合、ちょうど
背の高い補助壁体3bの上端面が最上段の背の低い第1
の側壁体6bを倒した時に上面となる面より低くなる。
このように背の高い補助壁体3bの上端面が最上段の背
の低い第1の側壁体6bを倒した時に上面となる面より
低くすることで、上段側の底板2と安定して段積み嵌合
ができる。
【0023】また、左右両側に位置する第1の側壁体6
bにはそれぞれ段落部90と内側突条62が設けてある
が、これは、左右に設けた第2の側壁体6bは上下方向
に長い側方に開口する軸受け部5内に軸7を挿入して軸
支してあるので、軸7を軸受け部5内で上下に移動で
き、このため、折り畳み時に左右いずれか一方の第1の
側壁体6bを下にし、他方の第1の側壁体6bを上にす
るように重ねることができるものであり、この場合、い
ずれを下にしても下に位置する第1の側壁体6bの段落
部90に上に位置する第1の側壁体6bの内側突条62
が嵌まり込むと共に内側突条62の長手方向の端部が段
落部90の端部に設けたストッパ部91に近接対向する
ようにするためである。
【0024】また、前後に設けた背の高い補助壁体3a
の両側の脚体はめ込み溝14はそれぞれ両端部以外の部
分に設けた脚体はめ込み溝14よりも下面部の位置が下
方に位置するように溝が深くなっているが、これは、背
の低い補助壁体3bに対して背の高い第2の側壁体6a
を倒した場合に底板2の上面部に面接状態で重ねること
ができるようにするためであり、重ねる時第1段目とし
て前の背の高い第2の側壁体6aを倒した場合、又は第
1段目として後ろの背の高い第2の側壁体6aを倒した
場合のいずれにおいても底板2の上面部に面接して重ね
ることができるようにするためである。
【0025】また、本発明のパレット容器は側壁体6の
軸7を軸受け部5の開口部55から抜き取ることで外
し、更に、ボルト4による固定を外すことで補助壁体3
を取外し、フォーク差し込み部1を有する底板2のみを
普通のパレットと同様にして利用することができるもの
である。また、底板2として従来からあるフォーク差し
込み部1を有する底板2にボルト挿入孔13を設けるこ
とで簡単に本発明におけるパレット容器の底板2として
利用することができる。この場合、従来からあるフォー
ク差し込み部1を有する底板2に設けた水抜き孔を利用
してこれをボルト挿入孔13としてもよいものである。
【0026】なお、添付図面に示す実施形態においては
補助壁体3を底板2に対して着脱自在に取付けるものの
例につき説明したが、背の低い補助壁体3b、背の高い
補助壁体3aのいずれか又は全てが底板2と一体に形成
してあってもよいものである。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、フォークリフト用のフォーク差し込
み部を有する矩形状の底板の上面の4辺のうち対向する
一対の辺に沿って背の高い補助壁体を設けると共に対向
する他の一対の辺に沿って背の低い補助壁体を設け、背
の高い補助壁体に第1の側壁体を軸により回動自在に軸
支すると共に該軸を上下方向に移動自在とし、背の低い
補助壁体に第2の側壁体を軸により回動自在に軸支する
と共に該軸を上下方向に移動自在とし、起立状態で隣合
う第1の側壁体と第2の側壁体とを着脱自在に連結し、
折り畳み状態で2つの第2の側壁体を底板の上に2段に
重ねると共に上段の第2の側壁体の上に2つの第1の側
壁体を2段に重ねるので、使用するときには対向する第
1の側壁体及び対向する第2の側壁体を立てて容器状に
することでパレット容器として利用でき、使用しない時
には両第2の側壁体を倒して底板の上に2段に重ね、更
に、その上に両第1の側壁体を倒して更に2段に重ねる
ことで、コンパクトにできるものであり、これらの容器
状の組み立て及び折り畳みが簡単な構成でできるもので
あり、しかも、第1の側壁体の内面部の軸方向の両端部
に沿って内側突条を突設し、第1の側壁体の外面部の軸
方向の両端部に軸側の端部を除く全長に渡って第1の側
壁体を重ねた状態で上段の側壁体の内側突条が嵌まりこ
むための段落部を形成すると共に該第1の側壁体の外面
部の軸方向の両端部の軸側の端部の段落部に面した部分
に第1の側壁体を重ねた状態で上段の第1の側壁体の突
条の端部が近接対向するストッパ部を設けてあるので、
折り畳んだ状態で上段の第1の側壁体が軸と直交する方
向に移動しようとする力が作用してもストッパ部に当た
って移動が防止され、軸に無理な力が作用せず、軸部分
が破損するのを防止できるものである。
【0028】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、第1の側壁体の
外面部の軸方向の両端部に軸側の端部の段落部に面した
部分に第1の側壁体を重ねた状態で上段の側壁体の内側
突条の端部が近接対向するストッパ部を設け、該ストッ
パ部の段落部と反対側の面に一体に連続して段落部の長
手方向と平行な補強用リブを設けてあるので、補強用リ
ブによりストッパ部の補強ができて上段の第1の側壁体
が軸と直交する方向に移動しようとする力が大きくても
これを確実に支持することができるものであって、軸に
無理な力が作用せず、いっそう軸部分が破損するのを防
止できるものである。
【0029】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、第
1の側壁体の外面部の軸方向の両端部に軸側の端部の段
落部に面した部分に第1の側壁体を重ねた状態で上段の
側壁体の内側突条の端部が近接対向するストッパ部を設
け、該ストッパ部の段落部側の面に緩衝部材を取着して
あるので、上段の第1の側壁体が軸と直交する方向に移
動しようとする力が作用してストッパ部により該移動を
防止するに当り、緩衝部材により衝撃を吸収することが
できて、軸に作用する衝撃を緩和して軸に無理な力が作
用せず、いっそう軸部分が破損するのを防止できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略分解斜視図である。
【図2】同上の組み立て状態の概略斜視図である。
【図3】同上の折り畳み状態の概略斜視図である。
【図4】同上の組み立て状態の平面図である。
【図5】同上の組み立て状態の正面図である。
【図6】同上の組み立て状態の側面図である。
【図7】同上の折り畳み状態の平面図である。
【図8】同上の折り畳み状態の正面図である。
【図9】同上の折り畳み状態の断面図である。
【図10】同上の折り畳み状態の側面図である。
【図11】同上の第1の側壁体の内側突条と段落部とス
トッパ部を示す一部破断した斜視図である。
【図12】同上の背の高い補助壁体と背の低い補助壁体
との接続を示す分解斜視図である。
【図13】同上の軸と軸受け部とを示す分解斜視図であ
る。
【図14】図5のAーA線の分解断面図である。
【図15】図5のBーB線の分解断面図である。
【図16】図5のCーC線の分解断面図である。
【図17】図6のDーD線の分解断面図である。
【図18】図6のEーE線の分解断面図である。
【図19】図6のFーF線の分解断面図である。
【図20】図5のGーG線の断面図である。
【図21】図5のHーH線の断面図である。
【図22】図5のIーI線の断面図である。
【図23】本発明の他の実施形態のストッパ部に緩衝部
材を設けた部分の斜視図である。
【図24】従来例の折り畳み状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 フォーク差し込み部 2 底板 3a 背の高い補助壁体 3b 背の低い補助壁体 6a 第1の側壁体 6b 第2の側壁体 7 軸 62 内側突条 90 段落部 91 ストッパ部 93 緩衝部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークリフト用のフォーク差し込み部
    を有する矩形状の底板の上面の4辺のうち対向する一対
    の辺に沿って背の高い補助壁体を設けると共に対向する
    他の一対の辺に沿って背の低い補助壁体を設け、背の高
    い補助壁体に第1の側壁体を軸により回動自在に軸支す
    ると共に該軸を上下方向に移動自在とし、背の低い補助
    壁体に第2の側壁体を軸により回動自在に軸支すると共
    に該軸を上下方向に移動自在とし、起立状態で隣合う第
    1の側壁体と第2の側壁体とを着脱自在に連結し、折り
    畳み状態で2つの第2の側壁体を底板の上に2段に重ね
    ると共に上段の第2の側壁体の上に2つの第1の側壁体
    を2段に重ね、第1の側壁体の内面部の軸方向の両端部
    に沿って内側突条を突設し、第1の側壁体の外面部の軸
    方向の両端部に軸側の端部を除く全長に渡って第1の側
    壁体を重ねた状態で上段の側壁体の内側突条が嵌まりこ
    むための段落部を形成すると共に該第1の側壁体の外面
    部の軸方向の両端部の軸側の端部の段落部に面した部分
    に第1の側壁体を重ねた状態で上段の第1の側壁体の突
    条の端部が近接対向するストッパ部を設けて成ることを
    特徴とするパレット容器。
  2. 【請求項2】 第1の側壁体の外面部の軸方向の両端部
    に軸側の端部の段落部に面した部分に第1の側壁体を重
    ねた状態で上段の側壁体の内側突条の端部が近接対向す
    るストッパ部を設け、該ストッパ部の段落部と反対側の
    面に一体に連続して段落部の長手方向と平行な補強用リ
    ブを設けて成ることを特徴とする請求項1記載のパレッ
    ト容器。
  3. 【請求項3】 第1の側壁体の外面部の軸方向の両端部
    に軸側の端部の段落部に面した部分に第1の側壁体を重
    ねた状態で上段の側壁体の内側突条の端部が近接対向す
    るストッパ部を設け、該ストッパ部の段落部側の面に緩
    衝部材を取着して成ることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載のパレット容器。
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