JPH09267833A - タブ付き炭酸飲料用容器蓋 - Google Patents

タブ付き炭酸飲料用容器蓋

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JPH09267833A
JPH09267833A JP7593096A JP7593096A JPH09267833A JP H09267833 A JPH09267833 A JP H09267833A JP 7593096 A JP7593096 A JP 7593096A JP 7593096 A JP7593096 A JP 7593096A JP H09267833 A JPH09267833 A JP H09267833A
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毅 上野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易な構造であって、簡易な操作により設け
ることができ、複数の開口を有するタブ付き炭酸飲料用
容器蓋の提供。 【解決手段】 タブ2は、蓋に設けられた引裂帯片4
に、第一の固定部材6を用いて偏心した位置に固着され
ており、さらに、タブ2は、蓋に設けられた押込帯片8
の近傍に、第二の固定部材10により固着されており、
2つの突起状物7が、引裂帯片4の周囲に位置するよう
に設けられいる。タブ2を、上方に引き上げることによ
り、2つの突起状物7が引裂帯片4の周囲の蓋部分に当
接した後、引裂帯片4を引裂いて、第一の開口部5を開
口し、さらに上方にタブを引き上げることにより、タブ
2の先端部を押込帯片8に押し当てて、容器内に押し込
むことにより第二の開口部9を開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋に複数の開口部
を設けることができる、タブ付き炭酸飲料用容器蓋に関
し、特に簡易な構造および操作により、ビールをはじめ
とする炭酸飲料について、優れた喉越しを味わうことが
できるタブ付き炭酸飲料用容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の炭酸飲料用缶蓋は、例えば、特開
昭63−82948号公報等に示されるように、蓋にス
コア線によって区画された引裂帯片や押込帯片が設けら
れており、その引裂帯片や押込帯片を、プルタブや押し
込みタブを用いて引き上げたり、あるいは押し下げるこ
とにより蓋に飲料用の開口部を設けて中身の炭酸飲料を
味わえる構造のものが知られていた。
【0003】しかしながら、蓋には飲料用の開口部が一
つ設けられているのみであり、缶内の圧力バランスのた
め、炭酸飲料の缶外部への流出が妨げられ、好みに応じ
て任意の量を飲むことが困難となり、結果として、喉越
し性が悪いという問題があった。
【0004】かかる喉越し性は、特に嗜好性の高いビー
ル等においては、重要視される因子であるが、昨今の味
覚にうるさい消費者からは、ビール等ばかりでなく、非
アルコール性の炭酸飲料においても、優れた味覚性や他
社製品との区別化の観点等から、喉越し性は重要な因子
となっていた。
【0005】一方、かかる従来の一般的な炭酸飲料用缶
蓋は、上述したように、開口部が一つであることから、
タブにより開口部を開けたとたん、缶内の高い内圧のた
めに炭酸飲料の泡や液体が吹き出しやすいという使用上
の問題も見られた。
【0006】そこで、実開昭60−150922号公報
には、ガス抜き部を備えて成る炭酸飲料用缶蓋が記載さ
れている。かかる缶蓋には、タブの一部に針部等の突起
部が設けられているか、あるいはタブとは独立して、ガ
ス抜き部がスコア線やシーリング材を用いて、缶表面に
設けられているものである。
【0007】しかしながら、ガス抜き部を開口するため
には、開缶とは別個の独立した動作を必要とし、特に、
タブの一部に針部等の突起部が設けられている場合に
は、開口のためにタブを引き上げる方向とガス抜き部を
設ける方向とが異なり、人間工学上、使い勝手が悪く、
煩雑で時間がかかる作業を強いられるという問題や、ま
た当該構造では、ガス抜き部の開口が困難であるなどの
問題が見られた。
【0008】さらに、タブとは独立して、ガス抜き部を
設けた場合には、ガス抜き部の開口がより困難なため
に、特定のスコア線やシーリング材を用いる必要が生
じ、缶構造が複雑になったり、製造コストが高くなった
りするなどの問題があり、その上、かかるガス抜き部を
備えて成る炭酸飲料用缶蓋の構造では、夜間等の環境
下、ガス抜き部を開口すること自体が位置合わせ等の観
点から困難となるなどの問題もあった。
【0009】そこで、さらに、泡吹き防止用缶の蓋体と
して、実開昭61−62826号公報には、タブを円形
鏡板の2箇所で固定部材止めし、併せて円形鏡板周縁沿
いに円環状をなす全面開口用スコアー線と、小円形の部
分開口用スコアーが設けられた構造の蓋体が提案されて
いる。
【0010】かかる蓋体は、まず、タブを持ち上げ、小
円形の部分開口を作り、炭酸ガスの一部を脱気してお
き、その後、タブをさらに持ち上げることにより、蓋全
体を取り除くものである。
【0011】しかしながら、かかる構造では、設計上の
制約が大きく、蓋体を中心線によって区分けし、2箇所
の固定部材の位置を一方の区分けされた地域に設けなけ
ればならないという問題があった。また、蓋体を完全に
除去するため、除去された蓋の処理が疎かになり、環境
上の大きな問題となっていた。
【0012】一方、小円形の部分開口用スコアーが固定
部材の近傍周囲のみに設けられており、かかる小円形部
分を引裂には、大きな力を要したり、あるいは精密に部
分開口用スコアー線の薄さを管理する必要があるなど、
使用上や製造上の問題も見られた。
【0013】さらに、部分開口は、泡吹き防止のみを考
慮しており、部分開口と固定部材の位置あるいは、部分
開口の大きさ等について、何ら考慮しておらなかった。
【0014】以上のとおり、従来、タブ付き炭酸飲料用
蓋として、複数個の開口部を有するものは、種々の問題
があり、実用化された例はなく、一方で、消費者の味覚
の向上から、優れた喉越しの炭酸飲料が味わえるタブ付
き炭酸飲料用容器蓋が求められていたものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決すべくなされたものであり、蓋に飲料用の開口部
(第二の開口部)の他に、缶内の圧力と外気圧とを調整
する少なくとも一つの第一の開口部を有し、当該複数の
開口部を簡易な構造および操作により設けることができ
るタブ付き炭酸飲料用容器蓋を提供することを目的とし
たものである。
【0016】そして、結果としてビールをはじめとする
炭酸飲料について、優れた喉越しを味わうことができる
効果を有するものである。
【0017】なお、喉越し性は、一般に個人の嗜好に左
右されると考えられていたが、発明者は、かかる喉越し
性が、炭酸飲料の容器外への流速と優れた相関性がある
ことを見いだし、本発明を効果をより理論づけたもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、タブが付され
た炭酸飲料用容器蓋において、(1)当該タブは、第一
のスコア線によって区画されて、蓋に設けられた引裂帯
片に、第一の固定部材を用いて当該引裂帯片の偏心した
位置に固着されており、(2)さらに、当該タブは、第
二のスコア線によって区画されて、蓋に設けられた押込
帯片の近傍に、第二の固定部材により固着されており、
(3)そして、当該タブには、2つの突起状物が、引裂
帯片のスコア線の周囲に位置するように設けられてお
り、(4)まず、当該タブを、上方に引き上げることに
より、当該2つの突起状物が引裂帯片のスコア線の周囲
の蓋部分に当接した後、当該引裂帯片を引裂いて、第一
の開口部を開口するものであり、(5)さらにそれか
ら、上方にタブを引き上げることにより、当該タブの先
端部を当該押込帯片に押し当てて、缶内に押し込むこと
により第二の開口部を開口するタブ付き炭酸飲料用容器
蓋の構造であり、かかる構造により、従来の問題が解決
されるものである。以下、本発明を具体的に説明する。
【0019】(炭酸飲料用容器)本発明の適用される炭
酸飲料用容器は、内容物として、炭酸飲料が充填される
ものであれば、特に、その形態等は限定されるものでは
なく、缶、ビン、箱パック等に好適に適用できるもので
ある。
【0020】また、内容物としての炭酸飲料も、特に限
定されるものではなく、ビール、発泡ワイン、炭酸コー
ラ、炭酸ジュース等に好適に適用できるものである。但
し、特に嗜好性が強く、優れた喉越し性が要求されるビ
ールについて、本発明は最適に適用できるものである。
【0021】(タブ)本発明においては、後述する第一
および第二の開口部を開口する部材と定義されるが、具
体的構造としては、以下のとおりである。
【0022】まず、当該タブは、第一のスコア線によっ
て区画されて、蓋に設けられた引裂帯片に、第一の固定
部材を用いて当該引裂帯片の偏心した位置に固着されて
いる必要がある。当該タブは、偏心して引裂帯片に、固
着されていることにより、タブを上方に引き上げた時
に、まず効果的に引裂帯片のスコア線の一部に応力集中
させて開口部を比較的容易に開裂させ、それから簡単な
操作で、連鎖的にスコア線を開裂させ、完全に引裂帯片
を蓋から引き離すためである。
【0023】また、当該タブには、2つの突起状物が、
引裂帯片のスコア線の周囲に位置するように設けられて
おり、当該タブを、上方に引き上げることにより、当該
2つの突起状物が引裂帯片のスコア線の周囲の蓋部分に
当接した後、当該引裂帯片を引裂いて、第一の開口部を
開口する構造を有する必要がある。
【0024】これは、2つの突起状物を支点として、て
この原理により、引裂帯片のスコア線の一部により応力
集中させるためのものである。よって、突起物の形状、
大きさ等は特に限定されるものではなく、例えば図1に
示すように、タブに横方向から切り込みが入れられてお
り、タブを引き上げることにより、引裂帯片のスコア線
の周囲の蓋部分に当接するような構造も製作が容易な観
点から好適である。
【0025】さらに、当該タブは、第二のスコア線によ
って区画されて、蓋に設けられた押込帯片の近傍に、第
二の固定部材により固着されていなければならない。
【0026】引裂帯片を引き離した後、さらに上方にタ
ブを引き上げることにより、引裂帯片を引き離した動作
と一連の動作で、当該タブの先端部を当該押込帯片に押
し当てて、缶内に押し込むことにより第二の開口部を開
口させることが可能となるためである。
【0027】なお、図1に示すように、タブの概ね片端
には、リング部が設けられていることが好適である。タ
ブを引き上げる際に、指を挿入して容易かつ安全に、タ
ブを引き上げることが可能となるためである。
【0028】(第一の開口部および引裂帯片)本発明の
第一の開口部は、缶内の圧力と外気圧とを調整して、炭
酸飲料について、優れた喉越しを味わうことを可能とす
る機能および開缶する際の炭酸飲料の泡や液体の吹き出
しを防止するという機能を有している。
【0029】従って、かかる二つの機能を有する限り、
第一の開口部および引裂帯片の形態は特に限定されるも
のではなく、例えば、円形、楕円形、多角形、三角形、
涙型等の形状にすることが可能である。特に、形状が三
角形あるいは涙型であれば、前述のタブと引裂帯片を偏
心して容易に固着できる点で好適である。
【0030】また、優れた喉越し性が得られるならば、
第一の開口部(引裂帯片)の大きさについても、特に限
定されるものではないが、例えば、前記第一の開口部
(引裂帯片)の面積が、5〜60mmの範囲が好適で
ある。
【0031】面積が、5mm未満となると、炭酸飲料
の泡や液体の吹き出し防止には十分であるが、図2に示
されるデータに準じて、喉越し性が劣るおそれが生じる
ためである。
【0032】また、一方で、面積が60mmの範囲を
超えると、喉越し性が低下するわけではないが、引き裂
きによる開口が困難となるおそれが生じるためである。
【0033】従って、喉越し性と開口性のバランスをよ
り考慮すれば、第一の開口部(引裂帯片)の面積は、1
0〜50mmの範囲がより好適であり、最適には、1
2〜40mmの範囲である。
【0034】次に、引裂帯片と前述したタブとの接合方
法について説明すると、本発明においては、固定部材を
用いることを要件としており、例えばリベットが好適に
使用可能である。一般に炭酸飲料用容器は、鉄あるいは
アルミニウム等の金属製であり、リベットにより強固か
つ容易に接合できるからである。
【0035】但し、炭酸飲料用容器が、プラスチック等
からなる場合には、リベットによる圧接が一般に困難と
なるため、その場合には、固定部材として接着剤やシー
リング剤等の使用も好適である。
【0036】なお、リベットは、容器およびタブ以外の
部材としても用いることができるし、炭酸飲料用容器の
蓋の一部を加工して、リベット形状に変形させて、予め
タブに設けておいて穴に挿入し、その後、通常のリベッ
トと同様に、圧着することにより、引裂帯片とタブとを
接合することも好適である。部品点数を減少させること
ができ、また、蓋にはスコア線を設ける必要があるが、
同時にリベット形状への変形も可能なためであり、極め
て経済的なためである。
【0037】(第二の開口部および押込帯片)本発明の
第二の開口部は、飲み口として、容器内の炭酸飲料を、
安全にかつ任意の量で飲める機能を有している。
【0038】従って、かかる飲み口としての機能を有す
る限り、第二の開口部および押込帯片の形態は特に限定
されるものではなく、例えば、円形、楕円形、多角形、
三角形、涙型等の形状にすることが可能である。
【0039】但し、形状が三角形あるいは涙型であれ
ば、前述のタブにより、より容易に押込帯片の端部を押
して、容器内に押し込めることができる点で好適であ
る。
【0040】また、優れた喉越し性が得られるならば、
第二の開口部(押込帯片)の大きさについても、特に限
定されるものではないが、例えば、前記第二の開口部
(押込帯片)の面積が、200〜350mmの範囲が
好適である。
【0041】面積が、200mm未満となると、第一
の開口部を有していたとしても、炭酸飲料の喉越し性が
劣るおそれが生じるためである。
【0042】また、一方で、面積が350mmの範囲
を超えると、喉越し性が低下するわけではないが、押し
込みによる開口が困難となるおそれが生じるためであ
る。従って、喉越し性と開口性のバランスをより考慮す
れば、第二の開口部(押込帯片)の面積は、220〜3
00mmがより好適であり、最適には、240〜28
0mmの範囲である。
【0043】なお、押込帯片の一部は、スコア線が他の
部分より浅い部分を有していることが、好適である。押
込帯片が容器内に押し込まれたとしても、取り離され
て、炭酸飲料内に落下するおそれがなく、一方で容易に
変形するため、押込帯片の押し込みも困難となるおそれ
がないためである。
【0044】また、押込帯片の近傍の蓋とタブとの接合
方法について説明すると、前述した引裂帯片とタブとの
接合方法を用いることが可能であり、例えばリベットが
好適に使用可能である。さらに、前述のとおり、押込帯
片の近傍の蓋とタブとの接合についても、炭酸飲料用容
器がプラスチック等からなる場合には、リベットによる
圧接が一般に困難となるため、その場合には、固定部材
として接着剤やシーリング剤等の使用も好適である。
【0045】その他、押込帯片の近傍についても、固定
部材を中心にして、タブを持ち上げることにより、タブ
の先端が押込帯片に当接して、当該押込帯片を容器内に
押し込むことが可能であれば、押込帯片から固定部材の
中心までの距離等について、特に限定されるものではな
い。
【0046】
【発明の実施の態様】以下に実施例を挙げつつ、本発明
の実施の態様を説明する。
【0047】(実施例1)図1に示すタブ付き炭酸飲料
用容器蓋を、アルミニウム板を加工して製造した。そし
て、所定の常用手段により、容量350mlのビール缶
を作成し、ビールを充当した後、当該タブ付き炭酸飲料
用容器蓋を組み込んだ。なお、タブ付き炭酸飲料用容器
蓋の引裂帯片(第一の開口部)の大きさは20mm
あり、形状は、概ね三角形であった。また、引裂帯片の
三角形の頂点付近で、タブと引裂帯片とをリベットによ
り固着した。
【0048】さらに、押込帯片の大きさは260mm
であり、形状は、概ね涙形であった。また、蓋におい
て、涙形の頂点から約2mmの位置で、タブと蓋とをリ
ベットにより固着した。そして、以下の実験に供した。
【0049】(1)開缶性 ビール缶を2〜3回強く振った後、タブのリング部分に
指を挿入して引き上げた。そして、以下の基準で開缶性
を判断した。結果を表1に示す。なお、本願発明品にお
いては、押込帯片の一部には、スコア線が他の部分より
浅い部分が設けられており、押込帯片が容器内に押し込
まれたとしても、炭酸飲料内に落下することなく、当該
スコア線で容易に変形して、炭酸飲料内に止まってい
た。
【0050】開缶性上:第一の開口部を引裂いた後、一
連の動作で第二の開口部を開口することができる。 開缶性中:第一の開口部を引裂いた後、時々一連の動作
では第二の開口部を開口することができないが、その場
合でも、動作中断後に改めて第二の開口部を開口するこ
とができる。 開缶性下:第一の開口部を引裂くことができない場合が
ある。
【0051】(2)流速測定 上述の第一の開口部と第二の開口部が開口されたビール
缶を用いて、以下の実験を行った。すなわち、当該ビー
ル缶をスタンドに支持材を用いてまず鉛直方向に固定し
た。
【0052】それから、徐々に傾け、ビーカーで受けな
がら、50mlのビールが外部に流出するまでの時間を
測定した。その実験を3回繰り返し、流出時間を平均し
て、その平均時間からビールの平均流速を算出した。結
果を図2および表1に示す。
【0053】(3)喉越し性 上述の第一の開口部と第二の開口部が開口されたビール
缶を用いて、以下の実験を行った。すなわち、当該ビー
ル缶を実際に飲んで、喉越し性を以下の基準により判断
した。結果を表1に示す。
【0054】喉越し性 上:喉越し性に優れていると感
じる。 喉越し性 中:喉越し性は中程度と感じる。 喉越し性 下:喉越し性に劣っていると感じる。
【0055】 表1 第一の開口部の面積 平均流速 喉越し性 開缶性 (mm2) (m/sec.) 実施例1 20 0.35 上 上 実施例2 4 0.25 中 上 実施例3 8 0.32 中 上 実施例4 10 0.34 上 上 実施例5 12 0.34 上 上 実施例6 50 0.35 上 中 比較例1 − 0.11 下 上
【0056】(実施例2〜6)実施例1と同様のタブ付
き炭酸飲料用容器蓋を用いたビール缶の作成および実験
を、第一の開口部(引裂帯片)の面積を、4、8、1
0、12、50mmと変えて行った。結果を図2および
表1に示す。
【0057】(比較例1)市販の350ml缶のビール
を用意した。そして、実施例1と同様の実験を行った。
その結果を図2および表1に示す。また、ビールの一部
が缶外に突出するのが観察された。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、蓋に飲料用の開口部
(第二の開口部)の他に、缶内の圧力と外気圧とを調整
する少なくとも一つの第一の開口部を有し、当該複数の
開口部を簡易な構造および操作により設けることができ
るタブ付き炭酸飲料用容器蓋を提供することができた。
【0059】すなわち、一連の動作で、容易に複数の開
口部を開口することができ、さらに本発明タブ付き炭酸
飲料用容器蓋を用いることにより、炭酸飲料の優れた喉
越し性と泡ふき防止性を確保することができた。
【0060】なお、実験結果として、ビール等の容器か
らの流出速度と、喉越し性とが優れた相関性を有するこ
とを見いだし、第一の開口部の面積をさらに調整するこ
とにより、さらに優れた喉越し性を味わうこともできる
ようになった。すなわち、具体的に炭酸飲料の容器外へ
の流速を0.2m/sec.以上、より好適には、0.
3m/sec.以上、最適には、0.34m/sec.
以上とすることにより、優れた喉越し性を味わうことも
できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタブ付き炭酸飲料用容器蓋を示す図
【図2】 第一の開口部の面積と流速の関係を示す図
【符号の説明】
1:蓋本体 2:タブ 3:リング部 4:引裂帯片 5:第一の開口部 6:第一の固定部材 7:突起状物 8:押込帯片 9:第二の開口部 10:第二の固定部材 11:先端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タブが付された炭酸飲料用容器蓋におい
    て、(1)当該タブは、第一のスコア線によって区画さ
    れて、蓋に設けられた引裂帯片に、第一の固定部材を用
    いて当該引裂帯片の偏心した位置に固着されており、
    (2)さらに、当該タブは、第二のスコア線によって区
    画されて、蓋に設けられた押込帯片の近傍に、第二の固
    定部材により固着されており、(3)そして、当該タブ
    には、2つの突起状物が、引裂帯片のスコア線の周囲に
    位置するように設けられており、(4)まず、当該タブ
    を、上方に引き上げることにより、当該2つの突起状物
    が引裂帯片のスコア線の周囲の蓋部分に当接した後、当
    該引裂帯片を引裂いて、第一の開口部を開口するもので
    あり、(5)さらにそれから、上方にタブを引き上げる
    ことにより、当該タブの先端部を当該押込帯片に押し当
    てて、容器内に押し込むことにより第二の開口部を開口
    するものであることを特徴とするタブ付き炭酸飲料用容
    器蓋。
  2. 【請求項2】 前記第一の開口部の面積が、5〜60m
    であることを特徴とする、請求項1に記載のタブ付
    き炭酸飲料用容器蓋。
JP7593096A 1996-03-29 1996-03-29 タブ付き炭酸飲料用容器蓋 Pending JPH09267833A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008081167A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Asahi Breweries Ltd 缶蓋および飲料用缶
CN109956132A (zh) * 2019-04-21 2019-07-02 徐灵怡 具有防喷溢功能的易拉罐

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