JPH09267634A - 車両用ドアのインパクトバー - Google Patents

車両用ドアのインパクトバー

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JPH09267634A
JPH09267634A JP8028196A JP8028196A JPH09267634A JP H09267634 A JPH09267634 A JP H09267634A JP 8028196 A JP8028196 A JP 8028196A JP 8028196 A JP8028196 A JP 8028196A JP H09267634 A JPH09267634 A JP H09267634A
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JP
Japan
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impact bar
door
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plate material
impact
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Pending
Application number
JP8028196A
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English (en)
Inventor
Giichi Murakami
義一 村上
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Hirotec Corp
Original Assignee
Hirotec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用ドアの厚さ、重量が大きくなる事態を
回避しながら、弾性変形領域での曲げ抵抗値が高いとと
もに、塑性変形領域移行後での破壊抵抗値も高い断面構
造を有する車両用ドアのインパクトバーを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 車両側面を構成するドアの内部に配設さ
れ、車両側面からの衝突により荷重入力の際にドアの変
形を抑制する車両用ドアのインパクトバーにおいて、板
材1の中央部2を除く両側部が丸められて、荷重P入力
方向に対向する側には2つの山形の頂点部3が設けら
れ、かつ、中心線B近傍には当接部4が設けられ、前記
中央部2には板材1両端1aの夫々がそれぞれの側に当
接する一対の楕円形の断面構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、他の車両が横方
向から衝突した場合等、車両側面からの荷重入力に対す
るドアの強度を高めるため、車両側面を構成するドアの
内部に配設してドアの変形を抑制することにより車両運
転者の安全性の向上を図る車両用ドアのインパクトバー
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインパクトバーとして
は、例えば図4(a)に示すもの(以下、タイプAとい
う)が知られている。すなわち、タイプAのインパクト
バーは、板材101を丸めその両端を接合部102で接
合してパイプ形状を形成するとともに、その接合部10
2を荷重Pの入力方向(図示矢印)に配置して溶接部Y
を施したものである。
【0003】しかしながら、タイプAは、円筒形状であ
るため弾性変形領域(荷重が入力した瞬間から初期の段
階、以下同じ)における曲げ抵抗値はある程度高いもの
の、衝撃荷重に弱い溶接部Yを施した接合部102を荷
重Pの入力方向、すなわち、荷重P入力時に最大圧縮応
力が生じる部位に配置しているため、他の車両等との衝
突の際に相当の衝撃が生じた場合、塑性変形領域(荷重
入力後、弾性限界を過ぎた段階、以下同じ)における破
壊抵抗値が低く、座屈変形し易い欠点がある。
【0004】また、タイプAのインパクトバーの製造過
程においては、溶接作業が必須の作業となるが、溶接作
業では、じん肺等の職業病の原因となるヒュームが多量
に発生し工場環境が悪化する問題があるばかりでなく、
作業者の目をアークによる光(以下、アーク光という)
から防護するため、アーク光に対する遮蔽設備が必要と
なる他、溶接作業自体がスパッタ取り、歪み取り等の極
めて煩雑な作業が必須の作業となる問題がある。
【0005】また、従来のこの種のインパクトバーの別
のタイプのものとしては、例えば図4(b)に示すもの
(以下、タイプBという)が知られている。すなわち、
タイプBのインパクトバーは、板材103を丸めその両
端を接合部104で接合してパイプ形状を形成するとと
もに、その接合部104を荷重Pの入力方向(図示矢
印)とは反対側に配置したものであり、タイプAと異な
り、接合部104に溶接を施していない。
【0006】しかしながら、タイプBのインパクトバー
では、タイプAと同程度の強度を得るためには、板材1
03の厚さ寸法をタイプAの板材101の厚さ寸法より
大きくするか、板材103の外径寸法W2をタイプAの
外径寸法W1より大きくするか、又はその両方の条件を
満たすことが必要になるため、ドアの厚さが厚くなり過
ぎたり、ドアの重量が重くなり過ぎたりする問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
述したような問題点に鑑みてなされたものであって、車
両用ドアの厚さ寸法、重量が大きくなる事態を回避しな
がら、弾性変形領域における曲げ抵抗値が高いととも
に、塑性変形領域移行後における破壊抵抗値も高い断面
構造を有する車両用ドアのインパクトバーを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明に係
る車両用ドアのインパクトバーは、車両側面を構成する
ドアの内部に配設され、車両側面からの衝突により荷重
入力の際にドアの変形を抑制する車両用ドアのインパク
トバーにおいて、板材1の中央部2を除く両側部が丸め
られて、荷重P入力方向に対向する側には2つの山形の
頂点部3が設けられ、かつ、中心線B近傍には当接部4
が設けられ、前記中央部2には板材1両端1aの夫々が
それぞれの側に当接する一対の楕円形の断面構造を有す
ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいてこの発
明を詳細に説明する。図2はこの発明に係る車両用ドア
のインパクトバーが自動車の左側後部ドアに適用される
場合の一実施の形態を示すものである。
【0010】同図において、インパクトバーユニット1
1は、2つの山形の頂点部をもつ断面を有するインパク
トバー本体部12と、左側後部ドアの前部に配設される
インパクトバー取付前部13と、左後部ドアの後部に配
設されるインパクトバー取付後部14とからなり、イン
パクトバー本体部12、インパクトバー取付前部13及
びインパクトバー取付後部14は同一の板材料から得ら
れたものであり連続的に構成されいる。
【0011】このように構成されるインパクトバーユニ
ット11は、インパクトバー取付前部13及びインパク
トバー取付後部14の周囲の適宜箇所が左側後部ドアの
インナーパネル(図示外)にスポット溶接されることに
より取り付けられる。
【0012】また、この実施の形態に係るインパクトバ
ー本体部12は、図3(a)に示すように、引張強さ9
80N/mm2 に向上させた冷延鋼板からなる板材2
1の中央部22を除く両側部が丸められて、荷重P入力
方向に対向する側には2つの山形の頂点部23が設けら
れ、かつ、中心線B近傍には当接部24が設けられ、前
記中央部22には板材21両端21aの夫々がそれぞれ
の側に当接する一対の楕円形の断面構造を有している。
【0013】次に、以上のように構成されるインパクト
バー本体部12が装備された自動車に対して他の自動車
が横方向から衝突した場合の作用について図3を用いて
説明する。この場合、インパクトバー本体部12は、以
下に説明する通り、荷重Pの入力時から図3(a)〜図
3(d)のように経時的に変化していくことになる。
【0014】(a)弾性変形領域 他の自動車が横方向から衝突した瞬間、衝突に伴いドア
のボディ部材31が潰れると略同時にインパクトバー本
体部12に当接し、インパクトバー本体部12の中心線
Bに沿った方向よりインパクトバー本体部12に荷重P
が入力される。
【0015】すると、インパクトバー本体部12は、板
材21の材料である冷延鋼板の有する弾性及び並列に配
置された山形の頂点部23をもつ断面の特性から、僅か
に弾性変形することになり、2つの山形の頂点部23を
有する断面が全体的にやや潰れる。
【0016】この時、インパクトバー本体部12が2つ
の山形の頂点部23を並列に配置した断面であることか
ら、荷重Pは、ボディ部材31が当接する2つの山形の
頂点より、中心線B方向に入力される。このため、荷重
Pが2つの山形の頂点部23の双方で受け止められるた
め、曲げ変形を起こし難くなり、このことは、インパク
トバー本体部12の断面構造が弾性変形領域から塑性変
形領域へ移行し難くなっていることを意味する。
【0017】(b)弾性変形領域〜塑性変形領域 さらに荷重Pが入力されて弾性変形が進行すると、中心
線B近傍における当接部24で楕円形が相互に押圧され
潰されそうになるが、楕円形の有する原形復帰力が機能
して極力楕円形を保持しようとする結果、楕円形自体の
曲げ抵抗力に加え前記原形復帰力も曲げに抵抗する力と
して働くことになり、このことは、インパクトバー本体
部12の断面構造は曲げ抵抗力が高く、弾性変形領域か
ら塑性変形領域へ移行し難くいものであることを意味す
る。
【0018】(c)塑性変形領域(第1段階) 次に、さらに荷重Pが入力されると、この時点では、弾
性限界を越えているため、塑性変形領域に移行されるこ
とになるが、この場合、前記原形復帰力が機能するた
め、極限に至るまで楕円形が保持されることになり、そ
の結果、先ず、板材21の中央部22に当接している端
辺21aが横方向にスライドすることになるため、断面
の外周部の形状がいきなり潰れてしまうことが防止され
ることになり、このことは、インパクトバー本体部12
の断面構造が衝撃吸収特性に優れた破壊抵抗値の高いも
のであることを意味する。
【0019】(d)塑性変形領域(第2段階) そして、板材21の端辺21aのスライド動作が限度に
達した後 、さらに荷重Pが入力されると、塑性変形が
進行して前記楕円形の断面が潰されていくことになる
が、この段階にあっても、板材31が二重にも三重にも
重なるように押し潰されていくことになるため、このこ
とは、インパクトバー本体部12の断面構造が塑性変形
が進行した段階にあっても、破壊抵抗値の高いものであ
ることを意味する。
【0020】また、図3(a)〜図3(d)に示したよ
うに、このインパクトバー本体部12の断面構造によれ
ば、破壊が進行に伴って2つの楕円形が口開きするよう
なことはなく、楕円形の当接部24が当接したままの状
態で押し潰されることになり、しかも、このプロセス
は、いかなる荷重の入力に対しても確保されることにな
るため、塑性変形の進行に伴ってインパクトバー22の
楕円形状が変形することにより、インパクトバー22の
断面がいきなり潰れる事態を招くことを回避できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、板材の中央部を除く両側部が丸められて、荷重入力
方向に対向する側には2つの山形の頂点部が設けられ、
かつ、中心線近傍には当接部が設けられ、前記中央部に
は板材両端の夫々がそれぞれの側に当接する一対の楕円
形の断面構造としたので、車両用ドアの厚さ寸法、重量
が大きくなる事態を有効に回避しながら、弾性変形領域
における曲げ抵抗値を高くすることができるとともに、
塑性変形領域移行後における破壊抵抗値をも高くするこ
とができ、その結果、衝撃吸収特性に優れたインパクト
バーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両用ドアのインパクトバー基
本構成を示す概要図である。
【図2】この発明が適用された実施の形態1におけるイ
ンパクトバーユニットを示す説明図である。
【図3】この発明が適用された実施の形態1におけるイ
ンパクトバーの荷重入力時の作用説明図である。
【図4】従来例であるインパクトバーの断面構造図及び
作用説明図である。
【符号の説明】
1…板材 2…中央部 3…頂点部 4…当接部 11…インパクトバーユニット 12…インパクトバー本体部 13…インパクトバー取付前部 14…インパクトバー取付後部 21…板材 22…中央部 23…頂点部 24…当接部 31…ボディ部材 101…板材 102…接合部 103…板材 104…接合部 A…中立軸 B…中心線 P…荷重 O…車外側 I…車内側 Y…溶接部 W…外径寸法

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側面を構成するドアの内部に配設さ
    れ、車両側面からの衝突により荷重入力の際にドアの変
    形を抑制する車両用ドアのインパクトバーにおいて、 板材(1)の中央部(2)を除く両側部が丸められて、
    荷重(P)入力方向に対向する側には2つの山形の頂点
    部(3)が設けられ、かつ、中心線(B)近傍には当接
    部(4)が設けられ、前記中央部(2)には板材(1)
    両端(1a)の夫々がそれぞれの側に当接する一対の楕
    円形の断面構造を有することを特徴とする車両用ドアの
    インパクトバー。
JP8028196A 1996-04-02 1996-04-02 車両用ドアのインパクトバー Pending JPH09267634A (ja)

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JP8028196A JPH09267634A (ja) 1996-04-02 1996-04-02 車両用ドアのインパクトバー

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JP8028196A JPH09267634A (ja) 1996-04-02 1996-04-02 車両用ドアのインパクトバー

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JPH09267634A true JPH09267634A (ja) 1997-10-14

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JP8028196A Pending JPH09267634A (ja) 1996-04-02 1996-04-02 車両用ドアのインパクトバー

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JP (1) JPH09267634A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6074763A (en) * 1996-08-27 2000-06-13 Daimlerchrysler Ag Light metal part activation for casting with another light metal part

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6074763A (en) * 1996-08-27 2000-06-13 Daimlerchrysler Ag Light metal part activation for casting with another light metal part
US6286583B1 (en) 1996-08-27 2001-09-11 Daimlerchrysler Ag Two part light metal coating and method of making same

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