JPH0926630A - 写真プリンタ及び露光方法 - Google Patents

写真プリンタ及び露光方法

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JPH0926630A
JPH0926630A JP17760695A JP17760695A JPH0926630A JP H0926630 A JPH0926630 A JP H0926630A JP 17760695 A JP17760695 A JP 17760695A JP 17760695 A JP17760695 A JP 17760695A JP H0926630 A JPH0926630 A JP H0926630A
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JP
Japan
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image
exposure
liquid crystal
crystal panel
printing paper
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Application number
JP17760695A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Narita
俊彦 成田
Mamoru Ogasawara
護 小笠原
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コスト上昇を最小限に抑えプリントの画素密
度を向上させる。 【解決手段】 画像を液晶パネルに表示して印画紙54
に露光した後、液晶パネルの画素ピッチに対応する印画
紙54上の距離Yだけ印画紙54を搬送し、再度前記画
像を露光する。これにより、画像は、印画紙54上の初
回に露光された領域120〜125から各々距離Yだけ
ずれた領域126〜131に露光されることになり、印
画紙54において露光された部分の密度が増加する。従
って、圧電素子を設置することなく、コスト上昇を最小
限に抑えつつ、プリントの画素密度を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真プリンタ及び
露光方法に係り、より詳しくは、画像を液晶パネルに表
示して感光材料に露光する露光部を備えた写真プリンタ
及びこの写真プリンタにおける露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り1本の現像済ネガフィルムにどのような写真が撮影さ
れているかを簡単に検索できるように、各コマをマトリ
ックス状に並べて縮小プリントしたインデックスプリン
トが知られている。このインデックスプリントは、液晶
パネルに画像を表示させて露光処理する副露光部を備え
た写真プリンタにおいて作製される。即ち、副露光部に
おいて、所定のスキャナで読み取られたネガフィルムの
各コマの画像データを所定の画像メモリに記憶し、所定
のタイミングで数コマ分の画像データを画像メモリから
読み出して液晶パネルに表示し、表示された数コマ分の
画像を印画紙に露光することにより、数コマ分のインデ
ックス画像を露光する。その後、印画紙を所定距離搬送
し次の数コマ分の画像を上記のようにして印画紙に露光
する一連の動作を繰り返すことにより、現像済ネガフィ
ルムに関するインデックスプリントが作製される。
【0003】上記のインデックスプリントのように、液
晶パネルに画像を表示し、表示した画像を印画紙に露光
することにより、プリントを作製する場合、作製される
プリントの画素密度は液晶パネルの画素密度に左右され
ていた。
【0004】そこで従来より、写真プリンタの副露光部
に圧電素子を設置し、この圧電素子によって液晶パネル
を該液晶パネルの画素ピッチ程度微動させた上で、同じ
画像を複数回露光することにより、プリントの画素密度
を向上させる技術が知られている。
【0005】しかしながら、上記の技術では、副露光部
に圧電素子を設置する必要があるため、設置する圧電素
子の分のコスト上昇は避けられなかった。
【0006】また、従来よりトランプの絵柄のように、
主要な絵柄が同じで一部の絵柄のみが異なる複数の画像
を露光するケースがあった。結婚式等における記念写真
を上記のようにして趣向を凝らして作製するケースも度
々ある。
【0007】しかしながら、上記のような画像を露光す
る場合、個々の画像で異なる一部の絵柄を露光する度に
プレ露光マスクを交換しなければならず、非常に手間が
かかっていた。
【0008】ところで、上述した副露光部においてイン
デックスプリントの画像を露光する技術は、作製される
プリントの画素密度は液晶パネルの画素密度に左右され
るという問題点を有しているものの、予め画像メモリに
記憶した画像データを読み出し、露光すべき画像を容易
に液晶パネルに表示することができるという利点を有し
ていた。
【0009】本発明は、上記事実を考慮して成されたも
のであり、コスト上昇を最小限に抑えプリントの画素密
度を向上させることができる写真プリンタを提供するこ
とを第1の目的とし、主要な絵柄が同じで一部の絵柄の
みが異なる複数の画像を露光する処理を省力化すること
ができる露光方法を提供することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明は、画像を液晶パネルに
表示して感光材料に露光する露光部を備えた写真プリン
タであって、前記露光部により画像を露光した後、液晶
パネルの画素ピッチに対応する感光材料上の距離だけ液
晶パネルに対して感光材料を移動させる移動制御手段
と、前記移動制御手段により感光材料を移動させた後、
再度画像を露光するように、前記露光部を制御する露光
制御手段と、を有することを特徴とする。
【0011】この請求項1記載の発明では、露光部にお
いて画像を液晶パネルに表示して感光材料に露光した
後、移動制御手段によって液晶パネルの画素ピッチに対
応する感光材料上の距離だけ液晶パネルに対して感光材
料を移動させ、さらに露光制御手段によって再度画像を
露光するように露光部を制御する。これにより、画像
は、感光材料上の初回に露光された領域から画素ピッチ
に対応する距離だけずれた領域に露光されることにな
り、感光材料において露光された部分の密度が増加す
る。従って、圧電素子を設置することなく、コスト上昇
を最小限に抑えつつ、プリントの画素密度を向上させる
ことができる。なお、画素密度の高いプリント画像を得
るために、初回に液晶パネルに表示する画像と、感光材
料の移動後に液晶パネルに表示する画像とは、同じ画像
であっても良いし、感光材料の移動量に対応して画像領
域がずれた画像であっても良い。
【0012】また、液晶パネルに表示された画像は露光
部において拡大されて感光材料上に結像されるので、液
晶パネルにおける画素ピッチよりも、該画素ピッチに対
応する感光材料上の距離の方が大きい。従って、圧電素
子によって画素ピッチ分の距離を制御するよりも、請求
項1記載の発明のように前記感光材料上の距離を制御す
る方がより容易であり、且つより高精度に行うことがで
きる。
【0013】次に、上記第1の目的を達成するために、
請求項2記載の発明は、画像を液晶パネルに表示して感
光材料に露光する露光部を備えた写真プリンタにおける
露光方法であって、前記露光部により画像を露光し、液
晶パネルの画素ピッチに対応する感光材料上の距離だけ
液晶パネルに対して感光材料を移動させ、再度前記露光
部により画像を露光する、ことを特徴とする。
【0014】この請求項2記載の発明では、上記請求項
1記載の発明と同様に、画像は、感光材料上の初回に露
光された領域から画素ピッチに対応する距離だけずれた
領域に露光されることになり、感光材料において露光さ
れた部分の密度が増加する。従って、圧電素子を設置す
ることなく、コスト上昇を最小限に抑えつつ、プリント
の画素密度を向上させることができる。
【0015】次に、上記第2の目的を達成するために、
請求項3記載の発明は、画像を液晶パネルに表示して感
光材料に露光する露光部を備えた写真プリンタにおける
露光方法であって、各画像を、各画像の同じ領域に共通
に組み込まれた主要画像部と前記主要画像部以外の付加
画像部とに分離し、各画像における付加画像部を順に切
り換えて前記主要画像部と組み合わせて、液晶パネルに
表示するべき画像を形成する、ことを特徴とする。
【0016】この請求項3記載の発明では、例えばトラ
ンプの絵柄のように、各画像の同じ領域に共通に組み込
まれた主要画像部と前記主要画像部以外の付加画像部と
を含む複数の画像を露光する場合、各画像を主要画像部
と付加画像部とに分離し、各画像における付加画像部を
順に切り換えて主要画像部と組み合わせて、液晶パネル
に表示するべき画像を形成する。一方、前記露光部を備
えた写真プリンタは、プレ露光マスクの交換作業を行う
ことなく、前記付加画像部を容易に液晶パネルに表示で
きるという利点を有しているため、各画像における付加
画像部を順に切り換えて主要画像部と組み合わせて液晶
パネルに表示するべき画像を形成し、容易に液晶パネル
に表示することができ、手間をかけることなく感光材料
に露光することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0018】〔第1の実施の形態〕図1、図2を用いて
本形態におけるプリンタプロセッサ10の構成を説明す
る。外部をケーシング12により覆われたプリンタプロ
セッサ10は、本プリント及び副プリントの印画紙への
露光を行うプリンタ部58と、露光された印画紙に対し
現像・定着・水洗・乾燥の各処理を行うプロセッサ部7
2と、を備えている。
【0019】まず、プリンタ部58の構成を説明する。
プリンタプロセッサ10には、図1において左方にケー
シング12から突出する作業テーブル14が設置されて
おり、作業テーブル14の上面には、ネガフィルム16
をセットするネガキャリア18、及びオペレータがコマ
ンドやデータ等を入力するためのキーボード15が配置
されている。
【0020】作業テーブル14の下方には主露光用光源
部36が設置されている。主露光用光源部36には光源
38が設置されており、光源38から射出された光は、
色補正フィルタ(以下、Color-Correction Filter :C
Cフィルタと称す)40、拡散筒42を介して、ネガキ
ャリア18にセットされたネガフィルム16へと至る。
CCフィルタ40はC(シアン)、M(マゼンダ)、Y
(イエロー)の3組のフィルタから構成され、各フィル
タはCCフィルタ制御部39による制御の下に作動し、
光源38から射出された光の光軸上を出没可能とされて
いる。
【0021】ネガキャリア18の下流側(図1において
上側)には、アーム44が形成されており、アーム44
内には、主露光用光学系46及びインデックスプリント
等の副プリントの露光を行う副プリント部22が設けら
れている。
【0022】主露光用光学系46の最下部には、ハーフ
ミラー43が配置されており、ネガキャリア18にセッ
トされたネガフィルム16を透過した光が到達する。ハ
ーフミラー43を透過する光路の下流側には、露光する
画像の倍率を変更するための露光レンズ48、露光光を
遮断するためのブラックシャッタ50が順に配置されて
いる。ブラックシャッタ50の下流側には、露光光を略
直角方向に反射するミラー51が配置されており、ミラ
ー51により反射された露光光は露光室52にセットさ
れた印画紙54に照射され、これにより印画紙54の露
光が行われる。
【0023】一方、ハーフミラー43で反射する光路の
下流側には、測光用の画像の倍率を変更するための測光
用レンズ45が配置されており、測光用レンズ45の下
流側には、ハーフミラー47が配置されている。ハーフ
ミラー47により光が反射される方向には、イメージセ
ンサ等で構成されたスキャナ108が配置されており、
スキャナ108にはスキャナ108で読み取ったネガフ
ィルム16の各コマの画像データに対し所定の画像処理
を行う画像信号処理部102が接続されている。
【0024】画像信号処理部102には画像表示装置と
してのシミュレータ104が接続されており、シミュレ
ータ104には、ネガフィルム16の各コマの画像につ
いて、設定された条件に基づいて作製された場合のプリ
ントのシミュレーション画像が表示される。
【0025】また、画像信号処理部102には、画像デ
ータを記憶するための画像メモリ106が接続されてお
り、画像信号処理部102はスキャナ108で読み取っ
たネガフィルム16の各コマの画像データを画像メモリ
106に記憶する。
【0026】ハーフミラー47を透過する光路の下流側
には、ネガフィルム16の各コマの画像濃度を測定する
ためのネガ濃度測定部56が設けられており、ネガ濃度
測定部56にはイメージセンサ等で構成されたスキャナ
56Bと、スキャナ56Bで読み取ったネガフィルム1
6の各コマの画像濃度を測定するネガ濃度測定器56A
と、が設置されている。
【0027】副プリント部22には、インデックスプリ
ントの露光用光源として、光の青色成分を射出する発光
ダイオード(以下、B−LEDと称す)25、赤色成分
を射出する発光ダイオード(以下、R−LEDと称す)
26、及び緑色成分を射出する発光ダイオード(以下、
G−LEDと称す)27が設けられており、これらは光
源制御部24により動作制御されている。B−LED2
5は露光光軸X上に配置されており、B−LED25か
ら射出された光の進行方向下流側には、ダイクロイック
ミラー28が配置され、R−LED26から射出される
赤色光の光軸、及びG−LED27から射出される緑色
光の光軸を露光光軸Xに一致させている。
【0028】ダイクロイックミラー28よりも光の進行
方向下流側には、光路の末端(画像に影響しない位置)
にミラー30が配置されており、ミラー30による光の
反射方向には、光源から射出された光の光量を測定する
ための光源光量センサ29が配置されている。
【0029】ミラー30の配置位置よりも下流側には、
液晶パネル31が露光光軸Xに対し垂直な面上に配置さ
れている。液晶パネル31の画像表示面31A(図3参
照)には、電気的な手段によって白色、黒色及びそれら
の中間色を表示可能な多数の画素が規則的に配列されて
おり、更に、液晶パネル31は256段階の階調を表現
することが可能である。液晶パネル31には、液晶パネ
ル31への画像表示を駆動する液晶パネルドライバ32
が接続されており、液晶パネルドライバ32には、副プ
リント部22における各種処理状況を監視・制御する副
制御部23が接続されている。
【0030】副制御部23は図示しないCPU、RA
M、ROM、入出力コントローラ等により構成され、入
出力コントローラを介して前述した画像メモリ106に
接続されている。副制御部23は、画像メモリ106に
記憶されたネガフィルム16の各コマの画像データを読
み出し、所定の規則に従ってコマ画像を配置した一件の
インデックス画像データを形成し、形成した一件のイン
デックス画像データのうちの所定の数コマ分、一例とし
て5コマ分(1列分)の画像データに対応する画像を液
晶パネルドライバ32によって液晶パネル31に表示さ
せる。また、上記1列分の画像データのうちR色、G
色、B色の各々の色成分のみの画像データに対応する画
像を液晶パネル31に表示させることもできる。
【0031】液晶パネル31の配置位置よりも下流側に
は、光路の末端(画像に影響しない位置)にミラー34
が配置されており、ミラー34による光の反射方向に
は、液晶パネル31を透過した光の光量を測定するため
の透過光量センサ33が配置されている。
【0032】ミラー34の配置位置よりも下流側には、
露光する副プリントの画像の倍率を変更するための露光
レンズ35が配置されており、露光レンズ35によって
液晶パネル31に表示され露光光によって投影されたイ
ンデックスプリントの画像が印画紙54上に所定の倍率
で結像される。
【0033】また、副制御部23には、さらに上述した
光源制御部24、光源光量センサ29及び透過光量セン
サ33が接続されており、副制御部23は、光源光量セ
ンサ29により測定されたR、G、B各色の光量値に基
づいて適性な光量の補正量を算出し、B−LED25、
R−LED26、G−LED27から射出される光の光
量を光源制御部24によって補正させる。同様に、副制
御部23は、透過光量センサ33により測定された透過
光量値に基づき、適性な透過光量となるように液晶パネ
ルドライバ32を制御して液晶パネル31に表示する画
像の濃度を調整する。
【0034】このような副制御部23と同様に、プリン
タプロセッサ10全体の制御・監視を行う主制御部20
が、露光室52の下方に設置されている。この主制御部
20は図示しないCPU、RAM、ROM、入出力コン
トローラ等により構成されている。主制御部20には、
上述したCCフィルタ制御部39、ネガ濃度測定器56
A、画像信号処理部102及び副制御部23が接続され
ており、これらの各構成機器の動作を監視・制御してい
る。
【0035】アーム44上方右側面とケーシング12の
上面との角部には、装着部60が設けられており、装着
部60には、印画紙54をリール62に層状に巻き取っ
て収容するペーパマガジン64が装着されるようになっ
ている。
【0036】装着部60近傍にはローラ対66が配置さ
れており、印画紙54を挟持して水平状態で露光室52
へ搬送する。印画紙54はアーム44の手前でローラ6
7に巻掛られ、90度方向転換されて垂下される。な
お、ローラ66とローラ67との間には印画紙を略U字
状に案内してストックしておく第1のストック部69が
設けられている。
【0037】露光室52の露光部下方にはローラ68
A、68B、68Cが配置され、露光室52においてネ
ガフィルム16の画像が焼付けられた印画紙54が、ロ
ーラ68A、68B、68Cの各々により略90度ずつ
方向転換され、後述するプロセッサ部72へ搬送され
る。
【0038】なお、ローラ68Aの下流側には、カッタ
71が配置されており、このカッタ71は、露光処理が
終了した印画紙54の後端を切断する。カッタ71で切
断され露光室52内に残った印画紙54は再度ペーパマ
ガジン64へ巻き戻すことができる。また、ローラ68
Aとローラ68Bとの間には焼付処理された印画紙54
を略U字状に案内してストックしておく第2のストック
部73が設けられている。第2のストック部73では、
印画紙54をストックすることにより、プリンタ部58
とプロセッサ部72との処理時間の差を吸収する。
【0039】次に、プロセッサ部72の構成を説明す
る。プロセッサ部72には、発色現像処理液が貯留され
た発色現像処理槽74、漂白定着処理液が貯留された漂
白定着処理槽76、及び水洗処理液が貯留された複数の
リンス処理槽78が設けられており、印画紙54が発色
現像処理槽74、漂白定着処理槽76、及び複数のリン
ス処理槽78を順に搬送されることにより、現像・定着
・水洗処理が順次行われる。水洗処理された印画紙54
はリンス処理槽78に隣接する乾燥部80へ搬送され、
乾燥部80では、印画紙54をローラに巻付け高温の空
気にさらして乾燥させる。
【0040】印画紙54は、図示しない一対のローラに
挟持され、乾燥処理終了後に乾燥部80から一定速度で
排出される。乾燥部80の下流側にはカッタ部84が設
けられており、カッタ部84には、印画紙54に付与さ
れたカットマークを検知するカットマークセンサ86
と、印画紙54の濃度を測定するためのペーパー濃度測
定部90と、印画紙54を切断するカッタ88と、が設
置されている。これらカットマークセンサ86、ペーパ
ー濃度測定部90、カッタ88はそれぞれ主制御部20
に接続されている。カッタ部84では、印画紙54がカ
ッタ88によって画像コマ毎にカットされ、写真プリン
トが完成する。
【0041】完成した写真プリントは、ソータ部92へ
排出され、ソータ部92において仕分けられると共に所
定の検定作業が行われる。この検定作業によって、所謂
ピンボケ等の不良プリントが抜き取られた後、正常な写
真プリントはネガフィルムと共に顧客へと返却される。
【0042】ところで、本発明に関連して、副制御部2
3は、液晶パネル31に画像を表示し露光した後、液晶
パネル31の画像表示面31Aの画素ピッチに対応する
印画紙54上の距離Y(図3(A)参照)だけ印画紙5
4を搬送させるように、主制御部20に指示する。さら
に、主制御部20によって印画紙54が距離Yだけ搬送
された後、副制御部23は、液晶パネル31に前記と同
じ画像を再度表示し露光する機能を有する。
【0043】また、副制御部23は、図5に示すように
液晶パネル31に複数のコマ画像を縮小することにより
同時に表示させ、複数のコマ画像を同時に露光する機能
を有する。
【0044】次に、本第1の実施形態における作用を説
明する。まず、プリンタプロセッサ10のプリンタ部5
8における本プリントの露光処理を説明する。ブラック
シャッタ50を閉じた状態で、プリントすべき画像を記
録したネガフィルム16をネガキャリア18にセットし
光源38を点灯し、ネガフィルム16を透過した光によ
り結像されるネガフィルム16の画像の濃度をネガ濃度
測定部56により測定する。測定されたネガフィルム1
6の画像の濃度に基づいて、主制御部20により適正な
露光条件(例えば、フィルタ部40の各フィルタの挿入
量等)が設定される。次に、ブラックシャッタ50が開
かれ、ネガフィルム16の画像が、前記設定された露光
条件に基づいて印画紙54に露光される。
【0045】次に、プリンタ部58における副プリント
の露光処理として、副プリント部22において本プリン
トと同様のコマ画像を露光する場合について説明する。
プリントすべき画像を記録したネガフィルム16をネガ
キャリア18にセットして光源38を点灯し、ネガフィ
ルム16を透過した光により結像されるネガフィルム1
6の画像をスキャナ108で読み取り、読み取った画像
データを画像信号処理部102によって画像メモリ10
6に記憶する。副制御部23により、画像メモリ106
から画像データを読み出し、該画像データの青色成分
(以下、青色画像と称す)が印画紙54に結像されるよ
うに、青色画像に対応する画像を液晶パネル31に表示
し、B−LED25を上記設定された露光条件に応じた
時間だけ点灯する。これにより、画像データの青色画像
を印画紙54に露光する。以後同様にして、画像データ
の赤色成分(赤色画像)、緑色成分(緑色画像)につい
ても、液晶パネル31に表示し、それぞれR−LED2
6、G−LED27を点灯して、画像データの赤色画
像、緑色画像を印画紙54に露光する。これにより、プ
リントすべき画像が印画紙54に露光される。
【0046】次に、プロセッサ部72における処理を説
明する。上記のようにして、プリントすべき画像が印画
紙54に露光された後、印画紙54はプロセッサ部72
の発色現像処理槽74、漂白定着処理槽76、及び複数
のリンス処理槽78を順に搬送されることにより、印画
紙54に対して現像・定着・水洗処理が順次行われる。
水洗処理された印画紙54は乾燥部80へ搬送され、高
温の空気により乾燥処理される。乾燥処理された印画紙
54は、カッタ部84へ搬送され、カッタ88によって
画像コマ毎にカットされ、写真プリントとなる。そし
て、写真プリントは、ソータ部90へ排出され、ソータ
部90において仕分けられる。
【0047】さて、ここで、本発明に係る作用を説明す
る。オペレータがキーボード15によって、画素密度を
高くして所定の画像を露光する旨の露光処理開始指示を
行うと、副制御部23によって図4に示す露光処理の制
御ルーチンが実行開始される。
【0048】ステップ202では、指示された所定の画
像データを画像メモリ106から読み出し、次のステッ
プ204では、当該画像を液晶パネル31に表示する。
次のステップ206では、表示された画像を印画紙54
に露光し、所定の露光時間経過後、次のステップ208
で液晶パネル31の表示を解除する。
【0049】次のステップ210では、液晶パネル31
の画像表示面31Aの画素ピッチに対応する印画紙54
上の距離Yだけ印画紙54を搬送させるように、主制御
部20に指示する。これにより、主制御部20によって
印画紙54は、図3(A)に示す位置から、矢印Aに示
す搬送方向に距離Yだけ搬送され、図3(B)に示す位
置に至る。図3(A)において、液晶パネル31の画素
に対応する領域120〜125は、搬送後に図3(B)
に破線で示す位置に至る。
【0050】ここで、次のステップ212では、上記ス
テップ204と同じ画像を液晶パネル31に再度表示
し、次のステップ214で再度露光する。これにより、
図3(B)において、液晶パネル31の画素に対応する
領域126〜131が新たに露光されることになり、印
画紙54において露光された部分の密度が増加する。な
お、上記2回の露光で、2回とも露光される領域(例え
ば図3(B)の領域126A)については、2回露光さ
れることを見越して、液晶パネル31に表示する画像濃
度を調節して1回の露光における露光光量を半分にする
等の対応を行うものとする。
【0051】そして、次のステップ216で液晶パネル
31の表示を解除した後、ステップ218では、プロセ
ッサ部72において前記露光された印画紙54に対し、
現像・定着・水洗・乾燥の各処理を行い、写真プリント
を作製する。図3(A)、(B)を比較すれば明らかな
ように、印画紙54において露光された部分の密度が増
加するので、写真プリントの画素密度も向上する。
【0052】従って、上記第1の実施形態によれば、圧
電素子を設置することなく、印画紙54の搬送を上記の
ように制御するだけで、写真プリントの画素密度を向上
させることができる。即ち、コスト上昇を最小限に抑え
つつプリントの画素密度を向上させることができる。
【0053】なお、上記第1の実施形態では、図3
(A)に示すように、液晶パネル31の画素ピッチに対
応する距離Yと、印画紙54の搬送方向の画素幅に対応
する距離Zと、がほぼ等しい場合について説明したが、
例えば、距離Yが距離Zの数倍以上である場合には、所
定の画像の露光後、印画紙54を距離Zだけ搬送し所定
の画像を再露光する一連の動作を複数回繰り返すことに
より、プリントの画素密度を向上させることができる。
【0054】また、副制御部23は、図5に示すように
液晶パネル31の画像表示面31Aに複数のコマ画像を
同時に表示させることにより、複数のコマ画像を同時露
光することができ、露光処理の効率化を図ることができ
る。但し、このように、一定の大きさの画像表示面31
Aに複数のコマ画像を同時に表示させる場合には、個々
のコマ画像は縮小されて表示される。ここで、縮小され
て表示された個々のコマ画像を引き伸ばして露光し、通
常の写真プリントや大サイズプリントを作製する場合、
画素の粗いプリントになってしまう虞れがあるが、上記
第1の実施形態のようにして、プリントの画素密度を向
上させることにより、上記問題点を解消することができ
る。なお、図5には2画像を同時に露光するケースを示
したが、3画像以上を同時に露光するケースにおいても
同様である。
【0055】〔第2の実施の形態〕以下、第2の実施の
形態を説明する。第2の実施の形態における構成は、上
述した第1の実施の形態における構成とほぼ同様であ
り、同一構成部分には同一の番号を付し、説明を省略す
る。
【0056】副制御部23は、図7に示すトランプの絵
柄の画像142、144、146のように主要な絵柄が
同じで一部の絵柄のみが異なる画像を連続して露光する
場合に、図6に示すように各画像データを、各画像の同
じ領域に共通に組み込まれた主要画像部142Aと、各
画像毎に異なる付加パターン142Bと、に分けて画像
メモリ106に記憶し、必要に応じて別々に画像メモリ
106から読み出して露光する機能を有する。なお、こ
のように各画像を、各画像に共通の主要画像部と、各画
像毎に異なる付加パターンと、に分けて露光すること
は、トランプの絵柄のプリントに代表されるので、以下
トランププリントと称する。
【0057】次に、第2の実施の形態における作用を説
明する。プリンタプロセッサ10のプリンタ部58にお
ける本プリントの露光処理、プリンタ部58における副
プリントの露光処理、及びプロセッサ部72における処
理は、上述した第1の実施の形態にて説明した内容と同
じであるので、説明を省略する。
【0058】そこで、本発明に係る作用を図6〜8を用
いて説明する。なお、プリントすべき画像データは上記
の手順で予め画像メモリ106に記憶されているものと
する。
【0059】オペレータがキーボード15によって、ト
ランププリントすべき対象の画像データ(ここでは図
6、図7に示すトランプの絵柄)を指定し、トランププ
リントの実行開始を指示すると、副制御部23によって
図8に示すトランププリントの制御ルーチンが実行開始
される。
【0060】ステップ232では主要画像部142Aを
画像メモリ106から読み出し、次のステップ234で
は付加パターン142Bを画像メモリ106から読み出
す。次のステップ236では主要画像部142Aと付加
パターン142Bとを同時に液晶パネル31に表示し、
次のステップ238では図7に示すように、表示された
画像142全体を印画紙54に露光する。
【0061】露光後は次のステップ240で液晶パネル
31の表示を解除し、次のステップ242では、全ての
付加パターンについて露光処理が済んだか否かを判定す
る。未露光の付加パターンが残っている場合は否定判定
され、ステップ246へ進み、次の画像の露光に備える
べく印画紙54を所定距離搬送する。その後ステップ2
34へ戻り、新たな付加パターンを読み出し、この新た
な付加パターンと主要画像部142Aとを組み合わせた
画像を、上記と同様の要領で露光する。
【0062】上記のように各付加パターンと主要画像部
142Aとを組み合わせた画像を、1つずつ印画紙54
に露光していく。そして、全ての付加パターンについて
露光処理が済んだ場合、ステップ242で肯定判定さ
れ、ステップ244へ進み、プロセッサ部72において
前記露光された印画紙54に対し、現像・定着・水洗・
乾燥の各処理を行い、写真プリントを作製する。
【0063】このように第2の実施形態によれば、各画
像における付加パターンを順に切り換えながら液晶パネ
ル31に表示し、手間をかけることなく印画紙54に露
光することができる。即ち、従来のように付加パターン
を露光する度にプレ露光マスクを交換する作業は不要と
なり、上記のようなトランププリントにかかる労力を削
減することができる。
【0064】なお、付加パターンと主要画像部とは、別
のタイミングで露光しても良く、主要画像部について
は、付加パターンに対応する部位に対しマスキングを行
った上で主露光用光学系46において露光しても良い。
【0065】また、上述した第1及び第2の実施形態で
は、副プリント部を備えたプリンタプロセッサに本発明
を適用した例を示したが、別個のインデックスプリンタ
とペーパープロセッサとで構成された写真プリントシス
テムや、画像メモリと該画像メモリに記憶された画像デ
ータを表示する液晶パネルと該液晶パネルに表示された
画像を露光可能な露光系とを有する液晶写真プリンタ、
にも適用することもできる。
【0066】
【発明の効果】請求項1及び2に記載の発明によれば、
圧電素子を設置することなく、コスト上昇を最小限に抑
えつつ、プリントの画素密度を向上させることができ
る、という効果が得られる。また、液晶パネルにおける
画素ピッチよりも、該画素ピッチに対応する感光材料上
の距離の方が大きいので、従来のように圧電素子によっ
て画素ピッチ分の距離を制御するよりも、感光材料上の
距離を制御する方がより容易であり、且つより高精度に
行うことができる、という効果が得られる。
【0067】また、請求項3記載の発明によれば、各画
像における付加画像部を順に切り換えて主要画像部と組
み合わせて液晶パネルに表示するべき画像を形成し、容
易に液晶パネルに表示することができ、手間をかけるこ
となく感光材料に露光することができる、という効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1、第2の実施形態のプリンタプロセッサの
概略構成図である。
【図2】第1、第2の実施形態のプリンタプロセッサに
おけるプリンタ部の構成を示すブロック図である。
【図3】(A)は画像を1回露光したときの印画紙上の
露光領域を示す図であり、(B)は印画紙の搬送後に画
像を再度露光したときの印画紙上の露光領域を示す図で
ある。
【図4】第1の実施形態に係る露光処理の制御ルーチン
を示す流図である。
【図5】複数の画像の同時露光を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係る主要画像部と付加パター
ンとを示す図である。
【図7】第2の実施形態に係るトランププリントを示す
図である。
【図8】第2の実施形態に係るトランププリントの制御
ルーチンを示す流図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 20 主制御部 23 副制御部 31 液晶パネル 54 印画紙(感光材料) 58 プリンタ部 106 画像メモリ(メモリ) 142A 主要画像部 142B 付加パターン(付加画像部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を液晶パネルに表示して感光材料に
    露光する露光部を備えた写真プリンタであって、 前記露光部により画像を露光した後、液晶パネルの画素
    ピッチに対応する感光材料上の距離だけ液晶パネルに対
    して感光材料を移動させる移動制御手段と、 前記移動制御手段により感光材料を移動させた後、再度
    画像を露光するように、前記露光部を制御する露光制御
    手段と、 を有する写真プリンタ。
  2. 【請求項2】 画像を液晶パネルに表示して感光材料に
    露光する露光部を備えた写真プリンタにおける露光方法
    であって、 前記露光部により画像を露光し、 液晶パネルの画素ピッチに対応する感光材料上の距離だ
    け液晶パネルに対して感光材料を移動させ、 再度前記露光部により画像を露光する、 ことを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 画像を液晶パネルに表示して感光材料に
    露光する露光部を備えた写真プリンタにおける露光方法
    であって、 各画像を、各画像の同じ領域に共通に組み込まれた主要
    画像部と前記主要画像部以外の付加画像部とに分離し、 各画像における付加画像部を順に切り換えて前記主要画
    像部と組み合わせて、液晶パネルに表示するべき画像を
    形成する、 ことを特徴とする露光方法。
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