JPH09135346A - シェーディング補正方法 - Google Patents

シェーディング補正方法

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JPH09135346A
JPH09135346A JP7288688A JP28868895A JPH09135346A JP H09135346 A JPH09135346 A JP H09135346A JP 7288688 A JP7288688 A JP 7288688A JP 28868895 A JP28868895 A JP 28868895A JP H09135346 A JPH09135346 A JP H09135346A
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image
density
liquid crystal
crystal panel
photographic
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Application number
JP7288688A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Katakura
和彦 片倉
Shuji Tawara
田原  修二
Mamoru Ogasawara
護 小笠原
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シェーディング補正を効率良く実行する。 【解決手段】 均一濃度のサンプル画像が記録されたネ
ガフィルムの透過画像を読み取ってデジタル化し(20
2、204)、該デジタル化で得られた画像データを液
晶パネルに表示する(208)。次に液晶パネルへ光源
の光を照射して、その透過光により画像を印画紙に露光
する。次にこの印画紙を処理して(216)写真プリン
トを作成し、該写真プリントの濃度パターンを測定する
(218)。そして、この濃度パターンに基づいて、該
濃度を均一にするための補正データを算出し(22
0)、該補正データに基づいて、液晶パネルに表示する
画像データを補正する。これにより、ネガフィルムの画
像の読取系と露光系の両方に起因したシェーディングを
一度に補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シェーディング補
正方法に係り、より詳しくは、画像が記録された写真フ
ィルムの透過画像を読み取りデジタル化した後、該デジ
タル化により得られた画像データを液晶パネルに表示
し、該液晶パネルに光源からの光を照射することによ
り、該液晶パネルを透過した透過光により画像を露光す
る写真プリンタにおけるシェーディング補正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ネガフィルムの各コマの画像
データを所定のスキャナで読み取って画像処理(デジタ
ル化)した後、所定のタイミングで該画像データを数コ
マ分単位で読み出して液晶パネルに表示し、表示した数
コマ分の画像データに光源からの光を照射し、その透過
光によって画像データを数コマ分ずつ順次印画紙に露光
することにより、インデックスプリントを作成する、い
わゆる液晶写真プリンタに関する技術が提案されてい
る。
【0003】ところが、上記の液晶写真プリンタにおい
ては、ネガフィルムの各コマの画像データを読み取る読
取処理に係る読取用光源、スキャナ、読取用レンズ、フ
ィルタ等における中心部の透過光量と周辺部の透過光量
との差異に起因する濃度むら、即ちシェーディングが発
生していた。
【0004】また、上記のような読取系のみならず、画
像メモリから読み出した画像データを露光する露光系に
おいても、露光処理に係る露光用光源、露光用レンズ、
フィルタ等における中心部の透過光量と周辺部の透過光
量との差異や液晶パネルの各画素の動作速度のばらつき
等に起因したシェーディングが発生していた。
【0005】このように、画像の読取系と露光系の両方
でシェーディングが発生するため、従来は、露光すべき
画像を読み取り、読み取った画像に対して読取系のシェ
ーディング補正を行った後、デジタル化し、露光する際
に該デジタル化により得られた画像データに対して露光
系のシェーディング補正を行って、液晶パネルに表示す
るのが一般的であった。即ち、従来は、読取系のシェー
ディング補正と露光系のシェーディング補正とを別々に
実行していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、300
DPI程度の低画素密度の画像では、上記のように画像
の読取系と露光系の両方のシェーディング補正を行って
も、作成される写真プリントの仕上がり品質の向上には
一定の限界があった。従って、このような低画素密度の
画像を露光する際には、シェーディング補正をなるべく
効率良く行うことの方が要求されていた。
【0007】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、液晶写真プリンタにおいて、シェーデ
ィング補正を効率良く実行することができるシェーディ
ング補正方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、予め濃度が定められたサ
ンプル画像が記録された写真フィルムの透過画像をスキ
ャナにより読み取ってデジタル化し、該デジタル化され
た画像データを所定の画像表示手段に表示し、該画像表
示手段に表示された画像を感光材料に露光し、露光され
た感光材料を処理して写真プリントを作成し、作成され
た写真プリントの濃度パターンに基づいて、画像表示手
段に表示する画像データを補正する、ことを特徴とす
る。
【0009】この請求項1記載の発明では、まず、サン
プル画像が記録された写真フィルムの透過画像をスキャ
ナにより読み取ってデジタル化する。次に、デジタル化
された画像データを所定の画像表示手段に表示し、該画
像表示手段に表示された画像を感光材料に露光する。さ
らに、この露光された感光材料を処理して(即ち、現像
・定着・水洗・乾燥の各処理を行って)、写真プリント
を作成する。
【0010】ところで、サンプル画像の濃度は予め定め
られているので、シェーディングが発生しない場合にお
ける写真プリントの濃度パターン(基準の濃度パター
ン)を求めることができる。
【0011】しかし、実際には、読取系又は露光系にお
いてシェーディングが発生し、読取系のシェーディング
と露光系のシェーディングとを合わせたシェーディング
の程度に応じて、写真プリントの濃度パターンは、前記
基準の濃度パターンからずれることになる。
【0012】そこで、実際に作成された写真プリントの
濃度パターンと基準の濃度パターンとの差異に応じて、
画像表示手段に表示する画像データを補正する。即ち、
作成された写真プリントの濃度パターンと基準の濃度パ
ターンとの差異を無くすように、写真プリントの各部位
に対して設定された補正データによって、画像表示手段
の各部位に表示する画像データを補正する。即ち、写真
プリントの濃度が基準の濃度よりも低い部位に対応する
画像表示手段の部位では、写真プリントの濃度が高くな
るように、該部位に表示する画像データを補正し、一方
写真プリントの濃度が基準の濃度よりも高い部位に対応
する画像表示手段の部位では、写真プリントの濃度が低
くなるように、該部位に表示する画像データを補正す
る。
【0013】これにより、読取系のシェーディングと露
光系のシェーディングとを合わせたシェーディングが解
消されることになり、読取系のシェーディングと露光系
のシェーディングの両方を一度に補正することができ、
効率の良いシェーディング補正を実現することができ
る。
【0014】なお、本発明に係る画像表示手段はデジタ
ル化された画像データを表示するためのデジタル画像表
示手段であり、この画像表示手段としては、開閉可能な
多数の画素が所定の配列で配置され画像表示面を構成し
ている液晶パネルや、画像を表示した表示画面から発せ
られる光によって感光材料を直接露光することができる
ブラウン管等を用いることができる。さらに、画像表示
手段としては、エレクトロケミカルディスプレイ(EC
D:electrochemical display )、電気泳動ディスプレ
イ(EPID:electrophoretic image display )、分
散粒子配向形ディスプレイ(SPD:suspended partic
le display)、着色粒子回転形ディスプレイ(TBD:
twisting ball display )、PLZTディスプレイ(P
LZT:transparent ceramics display)及びディジタ
ルマイクロミラーディスプレイ(DMD:digital micr
omirror device)の何れか1つを用いても良い。
【0015】また、上記の目的を達成するために、請求
項2記載の発明は、予め濃度が定められたサンプル画像
が記録された写真フィルムの透過画像をスキャナにより
読み取ってデジタル化し、該デジタル化された画像デー
タを液晶パネルに表示し、該液晶パネルへ光源からの光
を照射し、該液晶パネルを透過した透過光により感光材
料へ画像を露光し、露光された感光材料を処理して写真
プリントを作成し、作成された写真プリントの濃度パタ
ーンに基づいて、液晶パネルに表示する画像データを補
正する、ことを特徴とする。
【0016】この請求項2記載の発明では、まず、サン
プル画像が記録された写真フィルムの透過画像をスキャ
ナにより読み取ってデジタル化する。次に、デジタル化
された画像データを液晶パネルに表示する。次に、該液
晶パネルへ光源からの光を照射し、該液晶パネルを透過
した透過光により感光材料へ画像を露光する。さらに、
露光された感光材料を処理して写真プリントを作成す
る。
【0017】このようにして作成された写真プリントの
濃度パターンに基づいて、液晶パネルに表示する画像デ
ータを補正する。即ち、実際に作成された写真プリント
の濃度パターンと予め定められた濃度に基づく基準の濃
度パターンとの差異に応じて(当該差異を無くすよう
に)、写真プリントの各部位に対して設定された補正デ
ータによって、液晶パネルの各部位に表示する画像デー
タを補正する。
【0018】これにより、読取系のシェーディングと露
光系のシェーディングとを合わせたシェーディングが解
消されることになり、読取系のシェーディングと露光系
のシェーディングの両方を一度に補正することができ、
効率の良いシェーディング補正を実現することができ
る。
【0019】なお、上記請求項1及び2に記載の発明に
おける写真フィルムとしては、ネガフィルムでもポジフ
ィルムでも適用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施形態を説明する。
【0021】図1、図2を用いて本実施形態におけるプ
リンタプロセッサ10の構成を説明する。外部をケーシ
ング12により覆われたプリンタプロセッサ10は、本
プリント及び副プリントの印画紙への露光を行うプリン
タ部58と、露光された印画紙に対し現像・定着・水洗
・乾燥の各処理を行うプロセッサ部72と、を備えてい
る。
【0022】まず、プリンタ部58の構成を説明する。
プリンタプロセッサ10には、図1において左方にケー
シング12から突出する作業テーブル14が設置されて
おり、作業テーブル14の上面には、ネガフィルム16
をセットするネガキャリア18、及びオペレータがコマ
ンドやデータ等を入力するためのキーボード15が配置
されている。
【0023】作業テーブル14の下方には主露光用光源
部36が設置されている。主露光用光源部36には光源
38が設置されており、光源38から射出された光は、
色補正フィルタ(以下、Color-Correction Filter :C
Cフィルタと称す)40、拡散筒42を介して、ネガキ
ャリア18にセットされたネガフィルム16へと至る。
CCフィルタ40はC(シアン)、M(マゼンダ)、Y
(イエロー)の3組のフィルタから構成され、各フィル
タはCCフィルタ制御部39による制御の下に作動し、
光源38から射出された光の光軸上に挿入量可変とされ
ている。
【0024】ネガキャリア18の上方(図1において上
側)には、カバー44が形成されており、カバー44内
には、主露光用光学系46及びインデックスプリント等
の副プリントの露光を行う副プリント部22が設けられ
ている。
【0025】主露光用光学系46の最下部には、ハーフ
ミラー43が配置されており、ネガキャリア18にセッ
トされたネガフィルム16を透過した光が到達する。ハ
ーフミラー43を透過する光の進行方向には、露光する
画像の倍率を変更するための露光レンズ48、露光光を
遮断するためのブラックシャッタ50、及び露光光を略
直角方向に反射するミラー51が順に配置されている。
このミラー51により反射された露光光は露光室52に
セットされた印画紙54に照射され、これにより印画紙
54の露光が行われる。
【0026】一方、ハーフミラー43で反射する光の進
行方向には、測光用の画像の倍率を変更するための測光
用レンズ45、ハーフミラー47が順に配置されてい
る。ハーフミラー47により光が反射される方向には、
イメージセンサ等で構成されたスキャナ108が配置さ
れており、スキャナ108にはスキャナ108で読み取
ったネガフィルム16の各コマの画像データに対し所定
の画像処理(デジタル化処理)を行う画像信号処理部1
02が接続されている。
【0027】画像信号処理部102には画像表示装置と
してのシミュレータ104が接続されており、シミュレ
ータ104には、ネガフィルム16の各コマの画像につ
いて、設定された条件に基づいて作成された場合のプリ
ントのシミュレーション画像が表示される。
【0028】また、画像信号処理部102には、画像デ
ータを記憶するための画像メモリ106が接続されてお
り、画像信号処理部102はスキャナ108で読み取っ
たネガフィルム16の各コマの画像データを画像メモリ
106に記憶する。なお、画像メモリ106は大きな記
憶容量を有しており、画像メモリ106には画像データ
のみならず、後述するシェーディング補正データ等の数
値データやテキストデータ等も記憶可能である。
【0029】ハーフミラー47を透過する光の進行方向
には、ネガフィルム16の各コマの画像濃度を測定する
ためのネガ濃度測定部56が設けられており、ネガ濃度
測定部56にはイメージセンサ等で構成されたスキャナ
56Bと、スキャナ56Bで読み取ったネガフィルム1
6の各コマの画像濃度を測定するネガ濃度測定器56A
と、が設置されている。
【0030】副プリント部22には、インデックスプリ
ントの露光用光源として、光の赤色成分を射出する発光
ダイオード(以下、R−LEDと称す)26、緑色成分
を射出する発光ダイオード(以下、G−LEDと称す)
27、及び青色成分を射出する発光ダイオード(以下、
B−LEDと称す)25が設けられており、これらは光
源制御部24により動作制御されている。B−LED2
5は露光光軸X上に配置されており、B−LED25か
ら射出された光の進行方向には、ダイクロイックミラー
28が配置され、R−LED26から射出される赤色光
の光軸、及びG−LED27から射出される緑色光の光
軸を露光光軸Xに一致させている。
【0031】ダイクロイックミラー28よりも光の進行
方向下流側には、光路の端部(画像に影響しない位置)
にミラー30が配置されており、ミラー30による光の
反射方向には、光源から射出された光の光量を測定する
ための光源光量センサ29が配置されている。
【0032】ミラー30の配置位置よりも下流側には、
液晶パネル31が露光光軸Xに対し垂直な面上に配置さ
れている。液晶パネル31の画像表示面には、電気的な
手段によって白色、黒色及びそれらの中間色を表示可能
な多数の画素がマトリックス状に規則的に配列されてい
る。また、液晶パネル31は256段階の階調を表現す
ることが可能である。液晶パネル31には、液晶パネル
31への画像表示を駆動する液晶パネルドライバ32が
接続されており、液晶パネルドライバ32には、副プリ
ント部22における各種処理状況を監視・制御する副制
御部23が接続されている。
【0033】副制御部23は図示しないCPU、RA
M、ROM、入出力コントローラ等により構成され、入
出力コントローラを介して前述した画像メモリ106に
接続されている。副制御部23は、画像メモリ106に
記憶されたネガフィルム16の各コマの画像データを読
み出し、所定の規則に従ってコマ画像を配置した一件の
インデックス画像データを形成し、形成した一件のイン
デックス画像データのうちの所定の数コマ分、一例とし
て5コマ分(1列分)の画像データに対応する画像を液
晶パネルドライバ32によって液晶パネル31に表示さ
せる。また、上記1列分の画像データのうちR色、G
色、B色の各々の色成分のみの画像データに対応する画
像を液晶パネル31に表示させることもできる。
【0034】液晶パネル31の配置位置よりも下流側に
は、光路の端部(画像に影響しない位置)にミラー34
が配置されており、ミラー34による光の反射方向に
は、液晶パネル31を透過した光の光量を測定するため
の透過光量センサ33が配置されている。
【0035】ミラー34の配置位置よりも下流側には、
露光する副プリントの画像の倍率を変更するための露光
レンズ35が配置されており、露光レンズ35によって
液晶パネル31に表示され露光光によって投影されたイ
ンデックスプリントの画像が印画紙54上に所定の倍率
で結像される。
【0036】また、副制御部23には、さらに上述した
光源制御部24、光源光量センサ29及び透過光量セン
サ33が接続されており、副制御部23は、光源光量セ
ンサ29により測定されたR、G、B各色の光量値に基
づいて適性な光量の補正量を算出し、R−LED26、
G−LED27、B−LED25から射出される光の光
量を光源制御部24によって補正させる。同様に、副制
御部23は、透過光量センサ33により測定された透過
光量値に基づき、適性な透過光量となるように液晶パネ
ルドライバ32を制御して液晶パネル31に表示する画
像の濃度を調整する機能を有する。
【0037】このような副制御部23と同様に、プリン
タプロセッサ10全体の制御・監視を行う主制御部20
が、露光室52の下方に設置されている。この主制御部
20は図示しないCPU、RAM、ROM、入出力コン
トローラ等により構成されている。主制御部20には、
上述したCCフィルタ制御部39、ネガ濃度測定器56
A、画像信号処理部102及び副制御部23が接続され
ており、これらの各構成機器の動作を監視・制御してい
る。
【0038】カバー44上方右側面とケーシング12の
上面との角部には、装着部60が設けられており、装着
部60には、印画紙54をリール62に層状に巻き取っ
て収容するペーパマガジン64が装着されるようになっ
ている。
【0039】装着部60近傍にはローラ対66が配置さ
れており、印画紙54を挟持して水平状態で露光室52
へ搬送する。印画紙54はカバー44の手前でローラ6
7に巻掛られ、90度方向転換されて垂下される。な
お、ローラ66とローラ67との間には印画紙を略U字
状に案内してストックしておく第1のストック部69が
設けられている。
【0040】露光室52の露光部下方にはローラ68
A、68B、68Cが配置され、露光室52においてネ
ガフィルム16の画像が焼付けられた印画紙54が、ロ
ーラ68A、68B、68Cの各々により略90度ずつ
方向転換され、後述するプロセッサ部72へ搬送され
る。
【0041】なお、ローラ68Aの下流側には、カッタ
71が配置されており、このカッタ71は、露光処理が
終了した印画紙54の後端を切断する。カッタ71で切
断され露光室52内に残った印画紙54は再度ペーパマ
ガジン64へ巻き戻すことができる。また、ローラ68
Aとローラ68Bとの間には焼付処理された印画紙54
を略U字状に案内してストックしておく第2のストック
部73が設けられている。第2のストック部73では、
印画紙54をストックすることにより、プリンタ部58
とプロセッサ部72との処理時間の差を吸収する。
【0042】次に、プロセッサ部72の構成を説明す
る。プロセッサ部72には、発色現像処理液が貯留され
た発色現像処理槽74、漂白定着処理液が貯留された漂
白定着処理槽76、及び水洗処理液が貯留された複数の
リンス処理槽78が設けられており、印画紙54が発色
現像処理槽74、漂白定着処理槽76、及び複数のリン
ス処理槽78を順に搬送されることにより、現像・定着
・水洗処理が順次行われる。水洗処理された印画紙54
はリンス処理槽78に隣接する乾燥部80へ搬送され、
乾燥部80では、印画紙54をローラに巻付け高温の空
気にさらして乾燥させる。
【0043】印画紙54は、図示しない一対のローラに
挟持され、乾燥処理終了後に乾燥部80から一定速度で
排出される。乾燥部80の下流側にはカッタ部84が設
けられており、カッタ部84には、印画紙54に付与さ
れたカットマークを検知するカットマークセンサ86
と、印画紙54の濃度を測定するためのペーパー濃度測
定部90と、印画紙54を切断するカッタ88と、が設
置されている。
【0044】これらカットマークセンサ86、ペーパー
濃度測定部90、カッタ88はそれぞれ主制御部20に
接続されている。カッタ部84では、印画紙54がカッ
タ88によって画像コマ毎にカットされ、写真プリント
が完成する。
【0045】完成した写真プリントは、ソータ部92へ
排出され、ソータ部92において仕分けられると共に所
定の検定作業が行われる。この検定作業によって、所謂
ピンボケ等の不良プリントが抜き取られた後、正常な写
真プリントはネガフィルムと共に顧客へと返却される。
【0046】ところで、ペーパー濃度測定部90は、図
6(B)に示すように予め液晶パネル31の各画素に対
応してプリント面上に定めた濃度測定点Pの全てに対
し、その濃度Dを測定する機能を有する。なお、濃度測
定点P(m,n)における濃度を、D(m,n)とす
る。
【0047】次に、本実施形態の作用を説明する。ま
ず、プリンタプロセッサ10のプリンタ部58における
本プリントの露光処理を説明する。ブラックシャッタ5
0を閉じた状態で、プリントすべき画像を記録したネガ
フィルム16をネガキャリア18にセットし光源38を
点灯し、ネガフィルム16を透過した光により結像され
るネガフィルム16の画像の濃度をネガ濃度測定部56
により測定する。測定されたネガフィルム16の画像の
濃度に基づいて、主制御部20により適正な露光条件
(例えば、フィルタ部40の各フィルタの挿入量等)が
設定される。次に、ブラックシャッタ50が開かれ、ネ
ガフィルム16の画像が、前記設定された露光条件に基
づいて印画紙54に露光される。
【0048】次に、本発明に係るシェーディング補正を
伴ったインデックスプリントのプリント処理を説明す
る。本実施形態におけるシェーディング補正では、均一
濃度のサンプル画像が予め記録されたネガフィルム16
の透過画像を読み取り、副プリント部22において該透
過画像を露光して前記サンプル画像の写真プリントを作
成し、該写真プリントの濃度に基づいてシェーディング
補正データを算出する。そして、この算出したシェーデ
ィング補正データに基づいてシェーディング補正を行っ
た後、インデックスプリントのプリント処理を行う。
【0049】以下、これらのシェーディング補正データ
算出処理とインデックスプリントのプリント処理とを順
に説明する。
【0050】オペレータがキーボード15によって、シ
ェーディング補正データ算出処理の開始を指示すると、
主制御部20によって図3に示す制御ルーチンが実行開
始される。
【0051】図3のステップ202では均一濃度のサン
プル画像が予め記録されたネガフィルム16から該サン
プル画像を読み取り、次のステップ204では、読み取
ったサンプル画像に対し所定の画像処理(デジタル化)
を行う。次のステップ206では印画紙54を所定の露
光位置にセットし、次のステップ208では、ステップ
204のデジタル化により作成された画像データのR、
G、Bの何れかの色成分を液晶パネル31に表示する。
【0052】次のステップ210では、ステップ208
で表示した色成分に対応するLED光源を所定露光時間
だけ点灯する。これにより、LED光源からの光のうち
液晶パネル31を透過した透過光が印画紙54に到達
し、読み取ったサンプル画像が印画紙54に焼き付けら
れる。次のステップ212で液晶パネル31への画像デ
ータの表示を解除した後、他の色成分についてもステッ
プ208〜212の露光に係る処理を実行する。
【0053】R、G、Bの全ての色成分についてステッ
プ208〜212の処理を実行完了すると、ステップ2
16へ進み(ステップ214)、印画紙54をプロセッ
サ部72の発色現像処理槽74、漂白定着処理槽76、
及び複数のリンス処理槽78に順に搬送することによ
り、印画紙54に対して現像・定着・水洗処理を順次行
う。さらに、水洗処理された印画紙54を乾燥部80へ
搬送し、高温の空気により乾燥処理を行う。そして、乾
燥処理された印画紙54をカッタ部84へ搬送し、カッ
タ88によって印画紙54を所定の長さにカットして、
写真プリントを作成する。
【0054】次のステップ218では、R、G、Bのう
ちの1つの色成分について、作成された写真プリントに
おける液晶パネル31の各画素に対応する濃度測定点P
(図6(B)を参照)の濃度Dをペーパー濃度測定部9
0によって測定する。この測定結果の一例を図6(A)
に示す。この図6(A)では、測定された濃度値を示す
曲面132より明らかなように、写真プリントの中央部
で濃度が高く、周辺部で濃度が低くなっている。
【0055】次のステップ220では、ステップ218
で測定した各濃度測定点Pの濃度Dを特定の濃度値(一
例として、測定された濃度値の最大値Dmax )に揃える
ための補正値を、各濃度測定点P毎に(即ち液晶パネル
31の各画素毎に)算出する。さらに、ここで算出した
前記濃度Dを特定の濃度値に揃えるための補正値を、シ
ェーディング補正データとして、画像メモリ106に記
憶する。
【0056】その後、上記ステップ218、220の処
理を、他の色成分についても実行し、全ての色成分につ
いて実行完了すると本制御ルーチンを終了する。
【0057】以上説明したシェーディング補正データ算
出処理により、露光すべき画像データを液晶パネル31
に表示する際のR、G、Bの各色成分についてのシェー
ディング補正データが求められ、画像メモリ106に記
憶される。
【0058】次に、図4に示すインデックスプリントの
プリント処理について説明する。オペレータがキーボー
ド15によって、インデックスプリントを作成すべきネ
ガフィルムを指定し、プリント処理の開始を指示する
と、副制御部23によって図4に示す制御ルーチンが実
行開始される。
【0059】図4のステップ242では印画紙54を所
定の露光位置にセットし、次のステップ244では、オ
ペレータにより指定されたネガフィルムの各コマ画像デ
ータのうち、インデックスプリントの1列分(5コマ
分)の画像データを画像メモリ106から読み出す。
【0060】次のステップ246ではR、G、Bのうち
の1つの色成分についてのシェーディング補正データを
画像メモリ106から読み出し、次のステップ248で
は液晶パネル31の各画素毎に、上記読み取った1列分
の画像データの1つの色成分をシェーディング補正デー
タによって補正する。即ち、液晶パネル31の各画素毎
に画像データの色成分の濃度をシェーディング補正デー
タによって補正する。
【0061】そして、次のステップ250では、補正さ
れた画像データの色成分を液晶パネル31に表示する。
次のステップ252では、ステップ250で表示された
色成分に対応するLED光源を所定の露光時間だけ点灯
する。これにより、LED光源からの光のうち液晶パネ
ル31を透過した透過光が印画紙54に到達し、補正さ
れた画像データが印画紙54に焼き付けられる。次のス
テップ254で液晶パネル31への画像データの表示を
解除した後、他の色成分についてもステップ246〜2
54の処理、即ちシェーディング補正及び露光処理を実
行する。
【0062】R、G、Bの全ての色成分についてステッ
プ246〜254のシェーディング補正及び露光処理を
実行完了すると、ステップ258へ進み(ステップ25
6)、インデックスプリントの全ての列について、シェ
ーディング補正及び露光処理が完了したか否かを判定す
る。
【0063】未だインデックスプリントの全ての列につ
いてシェーディング補正及び露光処理が完了していない
場合は、ステップ242へ戻り、印画紙54を1列分搬
送して露光位置にセットし、ステップ244で次の列の
コマ画像データを読み出した後、当該次の列についてス
テップ246〜256の処理を実行する。
【0064】このようにして、コマ画像データを1列分
ずつ順にシェーディング補正を行い、印画紙54に露光
していく。そして、全ての列についてステップ242〜
256のシェーディング補正及び露光処理が完了する
と、ステップ260へ進む(ステップ258)。
【0065】ステップ260では、前述したステップ2
16の現像処理と同様にプロセッサ部72において、前
記露光された印画紙54に対し現像・定着・水洗・乾燥
の各処理を行い、インデックスプリントを作成する。
【0066】以上の実施形態によれば、均一濃度のサン
プル画像の読取り、デジタル化、及び副プリント部22
での露光処理を実行して作成された写真プリントの濃度
パターンに基づいてシェーディング補正データを算出
し、該シェーディング補正データによってシェーディン
グ補正を行うので、ネガフィルムの画像の読取系におけ
るシェーディングと副プリント部22の露光系における
シェーディングとを合わせたシェーディングによる写真
プリントの濃度むらを解消することができ、読取系のシ
ェーディングと露光系のシェーディングの両方を一度に
効率良く補正することができる。
【0067】また、本実施形態では、プリンタプロセッ
サ10に予め設置されたペーパー濃度測定部90によっ
て、液晶パネル31の各画素に対応する各測定点の濃度
を測定し、その濃度パターンに基づいてシェーディング
補正を行う。即ち、濃度パターンを検出するための特別
のラインセンサ等の機器を設置することなく、通常のプ
リンタプロセッサにおいてシェーディング補正を簡単に
行うことができる。即ち、シェーディング補正に係る機
器構成の簡略化を図ることができる。
【0068】なお、本実施形態では、均一濃度とされた
サンプル画像を用いた実施形態を示したが、サンプル画
像の濃度は均一であることに限定されるものではなく、
サンプル画像の濃度は予め定められ既知であれば良い。
即ち、サンプル画像の濃度が予め定められておれば、シ
ェーディングが発生しない場合の写真プリントの濃度パ
ターン(基準の濃度パターン)を求めることができ、実
際に該サンプル画像を露光して作成された写真プリント
の濃度パターンと該基準の濃度パターンとの差異に応じ
て、液晶パネル31に表示する画像データを補正するこ
とにより、シェーディング補正を首尾良く行うことがで
きる。
【0069】また、本実施形態では、サンプル画像を露
光して作成した写真プリントにおける濃度測定点の濃度
の最大値Dmax を基準として、全ての濃度測定点の濃度
がこの最大値Dmax にそろうようにシェーディング補正
データを算出したが、本発明のシェーディング補正方法
は、濃度の最大値Dmax を基準とすることに限定される
ものではなく、濃度の最小値、平均値、又は最大値と最
小値の中間値を基準としても良い。
【0070】また、本実施形態の変形例として、図5に
示すように、副プリント部22に、光路に出没可能とさ
れたミラー120及び該ミラー120を光路に出現又は
退避させるべく駆動するミラードライバ122を、露光
光軸Xに沿って露光レンズ35の下流側(図5において
右側)に設置し、ミラー120が光路に出現した場合に
露光光がミラー120によって反射される方向に、画像
の濃度パターンを測定するためのスキャナ124を設置
した構成が考えられる。
【0071】このような構成のプリンタプロセッサ10
において、サンプル画像の露光処理を行って写真プリン
トを作成することなく、以下のようにしてシェーディン
グ補正データをより簡単に求めることができる。即ち、
デジタル化したサンプル画像の画像データのR、G、B
の各色成分を液晶パネル31に表示し、この液晶パネル
31を透過した透過光をミラー120によって反射し
て、スキャナ124によって前記透過光による画像の濃
度パターンを測定し、そして、この濃度パターンに基づ
いてシェーディング補正データを算出することができ
る。
【0072】また、上記実施形態では、副プリント部を
備えたプリンタプロセッサに本発明を適用した例を示し
たが、別個のインデックスプリンタとペーパープロセッ
サとで構成された写真プリントシステムや、画像メモリ
と該画像メモリに記憶された画像データを表示する液晶
パネルと該液晶パネルに表示された画像を露光可能な露
光系とを有する液晶写真プリンタにも適用することがで
きる。
【0073】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の発明によれば、
読取系のシェーディングと露光系のシェーディングとを
合わせたシェーディングが解消されることになり、読取
系のシェーディングと露光系のシェーディングの両方を
一度に補正することができ、効率の良いシェーディング
補正を実現することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態におけるプリンタプロセ
ッサの概略構成図である。
【図2】プリンタ部の構成を示すブロック図である。
【図3】シェーディング補正データ算出処理の制御ルー
チンを示す流図である。
【図4】インデックスプリントのプリント処理の制御ル
ーチンを示す流図である。
【図5】本実施形態におけるプリンタ部の構成の変形例
を示すブロック図である。
【図6】(A)はプリント面における濃度分布の一例を
示す図であり、(B)は写真プリント面における座標設
定を示す図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 16 ネガフィルム(写真フィルム) 20 主制御部 23 副制御部 25 B−LED(光源) 26 R−LED(光源) 27 G−LED(光源) 31 液晶パネル(画像表示手段) 32 液晶パネルドライバ 54 印画紙(感光材料) 90 ペーパー濃度測定部 106 画像メモリ 108 スキャナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 護 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め濃度が定められたサンプル画像が記
    録された写真フィルムの透過画像をスキャナにより読み
    取ってデジタル化し、 該デジタル化された画像データを所定の画像表示手段に
    表示し、 該画像表示手段に表示された画像を感光材料に露光し、 露光された感光材料を処理して写真プリントを作成し、 作成された写真プリントの濃度パターンに基づいて、画
    像表示手段に表示する画像データを補正する、 ことを特徴とするシェーディング補正方法。
  2. 【請求項2】 予め濃度が定められたサンプル画像が記
    録された写真フィルムの透過画像をスキャナにより読み
    取ってデジタル化し、 該デジタル化された画像データを液晶パネルに表示し、 該液晶パネルへ光源からの光を照射し、 該液晶パネルを透過した透過光により感光材料へ画像を
    露光し、 露光された感光材料を処理して写真プリントを作成し、 作成された写真プリントの濃度パターンに基づいて、液
    晶パネルに表示する画像データを補正する、 ことを特徴とするシェーディング補正方法。
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