JPH09265307A - ロボットの座標系補正デ−タ記憶方法 - Google Patents

ロボットの座標系補正デ−タ記憶方法

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JPH09265307A
JPH09265307A JP9926096A JP9926096A JPH09265307A JP H09265307 A JPH09265307 A JP H09265307A JP 9926096 A JP9926096 A JP 9926096A JP 9926096 A JP9926096 A JP 9926096A JP H09265307 A JPH09265307 A JP H09265307A
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zero degree
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robot
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JP9926096A
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Toshihito Watanabe
敏仁 渡辺
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Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】座標系補正データを記憶させるロボットの座標
系補正データ記憶方法を提供するものである。 【解決手段】マニピュレータのリンクと関節角度との機
械的構造から定まるツール先端位置の基準位置を、ロボ
ット制御装置の電気的制御から定まるツール先端位置の
基準位置と一致させるために用いる座標系補正データを
記憶させるロボットの座標系補正データ記憶方法におい
て、マニピュレータを予め定めた姿勢に設定したときの
機械的な零度の関節角度に対応した機械的な零度の回転
量データ及び機械的な零度の関節角度とのずれ量を補正
した電気的な零度の関節角度に対応した電気的な零度の
回転量データをマニピュレータに設置した補正回転量デ
ータメモリに保存させるロボットの座標系補正データ記
憶方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットのマニピ
ュレータの機械的構造から定まるツール先端位置の基準
位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
憶方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、多関節形のマニピュレータを有
するロボットの構成を示す図である。同図において、1
0はマニピュレータであり、11はマニピュレータ10
の手首部に取り付けた溶接トーチ等のツールであり、3
0はマニピュレータ10を制御するロボット制御装置で
あり、20はマニピュレータ10を操作するためのティ
ーチペンダントである。
【0004】図2は、マニピュレータ10の姿勢の説明
図である。同図において、Aは、マニピュレータ10の
据付平面のXY平面上の基準座標系AZの原点であり、
L0乃至L6はリンクであり、K1乃至K6は関節であ
り、θ1乃至θ6は関節K1乃至K6のそれぞれの関節
角度であり、TCPはツール11の先端の制御点を示す
ツール先端位置である。ツ−ル先端位置TCPの座標位
置は、リンクL0乃至L6の長さと関節角度θ1乃至θ
6との機械的構造から定まる。マニピュレータ10を予
め定めた姿勢、例えば図2に示す姿勢にしたときの各関
節角度を、機械的な零度の関節角度θ1乃至θ6とし、
このときのツール先端位置TCPの座標位置を仮基準位
置MTPとする。
【0006】図3は、マニピュレータ10の機械的構造
から定まるツール先端位置TCPの基準位置を、後述す
る補正をして、ロボット制御装置30の電気的制御から
定まるツール先端位置TCPの基準位置と一致させたと
きのマニピュレータ10の姿勢の説明図である。同図に
おいて、上記の基準位置を一致させたときのマニピュレ
ータ10の姿勢が示す各関節角度を、電気的な零度の関
節角度θ10乃至θ60とする。この電気的な零度の関
節角度θ10乃至θ60の算出方法は後述する。リンク
L0乃至L6の長さと電気的な零度の関節角度θ10乃
至θ60との機械的構造によって定まるツ−ル先端位置
TCPの座標位置を真の基準位置MRPとする。
【0008】図2及び図3で示したマニピュレータ10
において、図2で示した全ての機械的な零度の関節角度
θ1乃至θ6が図3で示した電気的な零度の関節角度θ
10乃至θ60と正確に一致していない場合、ツール先
端位置TCPの仮基準位置MTPは、真の基準位置MR
Pからずれた位置となる。その結果、ロボット制御装置
30がマニピュレータ10を正確な位置に制御すること
ができない。従って、マニピュレータ10のツール先端
位置TCPをロボット制御装置30が制御するツール先
端位置TCPに正確に一致させるためには、マニピュレ
ータ10の機械的な零度の関節角度θ1乃至θ6を、電
気的な零度の関節角度θ10乃至θ60に補正すること
が必要である。
【0010】図4は、電気的な零度の関節角度θ10乃
至θ60の算出方法を説明する図である。同図におい
て、MTPは、図2で示したツール先端位置TCPの仮
基準位置であり、MRPは、図3で示したツール先端位
置TCPの真の基準位置である。説明を簡略化するため
に、X、Y座標のみを考え、関節K1及びK2のみを示
して、関節K3乃至K6を省略している。Δθ1及びΔ
θ2は、機械的な零度の関節角度θ1及びθ2と電気的
な零度の関節角度θ10及びθ20とのずれ量を示す補
正角度であり、B及びCは電気的な零度の関節角度θ1
0及びθ20を算出するために予め設けてある既知の座
標位置である。
【0012】図4において、関節K1及びK2を回転さ
せて、ツール先端位置TCPを仮基準位置MTPからB
点に移動させる。このときの仮基準位置MTPからB点
までの関節K1及びK2の回転角度をそれぞれb1及び
b2とする。これらの回転角度の変化値b1及びb2
は、関節K1及びK2のモータに取り付けられ、モータ
の回転量に対応したデータを出力する絶対値エンコーダ
によって求められる。ツール先端位置TCPをB点に一
致させたときの関節K1及びK2の関節角度は、(θ1
0+Δθ1+b1)及び(θ20+Δθ2+b2)とな
り、以下の式が成り立つ。 L1cos (θ10+Δθ1+b1)−L2sin (θ20
+Δθ2+b2)=0 L1sin (θ10+Δθ1+b1)+L2cos (θ20
+Δθ2+b2)=YB
【0013】次に、ツール先端位置TCPを仮基準位置
MTPに戻してからC点に移動させる。このときの仮基
準位置MTPからC点までの関節K1及びK2の回転角
度をそれぞれc1及びc2とする。ツール先端位置TC
PをC点に一致させたときの関節K1及びK2の関節角
度は、(θ10+Δθ1+c1)及び(θ20+Δθ2
+c2)となり、以下の式が成り立つ。 L1cos (θ10+Δθ1+c1)−L2sin (θ20
+Δθ2+c2)=XC L1sin (θ10+Δθ1+c1)+L2cos (θ20
+Δθ2+c2)=0 上記の4式において、b1、b2、c1及びc2は既知
の数値であるので、これらの式から電気的な零度の関節
角度θ10及びθ20と補正角度Δθ1及びΔθ2とを
算出することができる。
【0014】以上は、関節K1及びK2のみを示して説
明したが、関節K3乃至K6においても同様にして電気
的な零度の関節角度θ30乃至θ60と補正角度Δθ3
乃至Δθ6とを算出することができる。
【0016】これらの機械的及び電気的な零度の関節角
度は、絶対値エンコーダの回転量データとして取り扱わ
れる。前述した仮基準位置MTP、即ち、機械的な零度
の関節角度θ1乃至θ6に対応した絶対値エンコーダの
出力を読み取り、これらの出力を機械的な零度の回転量
データTH1乃至TH6とする。また、前述した真の基
準位置MRP、即ち、電気的な零度の関節角度θ10乃
至θ60に対応した絶対値エンコーダの出力を読み取
り、これらの出力を電気的な零度の回転量データTH1
0乃至TH60とする。
【0018】機械的な零度の回転量データTH1乃至T
H6と電気的な零度の回転量データTH10乃至TH6
0との差を次のように補正デ−タCD1乃至CD6とす
る。 CD1=TH1−TH10 CD2=TH2−TH20 CD3=TH3−TH30 CD4=TH4−TH40 CD5=TH5−TH50 CD6=TH6−TH60
【0020】機械的な零度の回転量データTH1乃至T
H6と補正データCD1乃至CD6とをロボットに記憶
させることにより、関節K1乃至K6の絶対値エンコー
ダの機械的な零度の回転量データTH1乃至TH6を補
正データCD1乃至CD6によって補正して電気的な零
度の回転量データTH10乃至TH60にすることがで
きる。この結果、ツール先端位置TCPが図3に示した
真の基準位置MRPに一致し、ロボット制御装置30
が、マニピュレータ10のツール先端位置TCPを正確
な位置に制御することができる。
【0021】図5は、絶対値エンコ−ダ54が出力する
回転量データを、ロボット制御装置30に内蔵されたロ
ボット制御回路50に記憶させる方法を示す従来技術の
ブロック図である。同図において、絶対値エンコーダ5
4は、エンコーダ53、エンコーダ回転量カウンタ30
8、パラレルシリアル変換回路102及び出力信号レベ
ル変換回路103からなり、ロボット制御回路50は、
入力信号レベル変換回路203、シリアルパラレル変換
回路201及び中央処理装置CPUからなる。BTはバ
ッテリであり、104は通信線である。エンコ−ダ53
が出力する回転量データは、エンコーダ回転量カウンタ
308のバッテリBTによって保存されており、パラレ
ルシリアル変換回路102は、エンコ−ダ53が出力す
る回転量データをシリアルデータに変換する。出力信号
レベル変換回路103は、シリアルデータのレベルを変
換する。通信線104は、レベル変換されたシリアルデ
ータを、ロボット制御回路50に伝送する。入力信号レ
ベル変換回路203は、伝送されたシリアルデータのレ
ベルを変換する。シリアルパラレル変換回路201は、
レベル変換されたシリアルデータをパラレルデータに変
換する。中央処理装置CPUは、このパラレルデータを
読み取る。この結果、絶対値エンコーダ54が出力する
回転量データを中央処理装置CPUに保存することがで
きる。
【0024】図6は、図5で示した方法によって中央処
理装置CPUに保存した回転量データだけ、マニピュレ
ータ10のモータMTを回転させることを説明する従来
技術のブロック図である。図6において、ロボット制御
回路50とサーボ回路51とは、図1で示したロボット
制御装置30に内蔵されている。中央処理装置CPU
は、回転量データをパルス分配回路57に出力し、パル
ス分配回路57は、回転量データをサーボ回路51に出
力する。サーボ回路51は、ロボット制御回路50のパ
ルス分配回路57から入力された回転量データを、位置
偏差カウンタ58及びD/A変換回路59を通じてサー
ボアンプ60に入力してモータMTを駆動する。絶対値
エンコーダ54は、モ−タMTの回転角度に比例したパ
ルス数を位置偏差カウンタ58に帰還する。この結果、
中央処理装置CPUに保存された回転量データだけモー
タMTを回転させることができる。
【0025】図7は、マニピュレータ10の補正データ
CD1乃至CD6を算出して保存する従来技術及び本発
明に使用するフローチャートである。
【0026】まずステップ1(ST1)は、図2に示す
ように、マニピュレータ10を予め定めた姿勢に設定し
て、このときの関節角度を機械的な零度の関節角度θ1
乃至θ6とする「仮基準位置設定ステップ」である。こ
の予め定めた姿勢のときのツ−ル先端位置TCPの座標
位置を仮基準位置MTPとする。
【0028】ステップ2(ST2)は、絶対値エンコ−
ダ54から機械的な零度の回転量データTH1乃至TH
6を読み取る「機械的零度の回転量データ読み取りステ
ップ」である。
【0030】ステップ3(ST3)は、ツール先端位置
TCPを仮基準位置MTPから、予め設けてある異なる
6つの既知の座標位置に移動させ、仮基準位置MTPか
ら既知の座標位置までの関節K1乃至K6のそれぞれの
回転角度と既知の座標位置(X、Y、Z)とから電気的
な零度の関節角度θ10乃至θ60を算出する「電気的
零度の関節角度算出ステップ」である。既知の座標位置
は、例えば、図4のB点及びC点である。
【0031】ステップ4(ST4)は、マニピュレータ
10の姿勢を、算出した電気的な零度の関節角度θ10
乃至θ60にして、絶対値エンコーダ54から電気的な
零度の回転量データTH10乃至TH60を読み取る
「電気的零度の回転量データ読み取りステップ」であ
る。
【0032】ステップ5(ST5)は、機械的な零度の
回転量データTH1乃至TH6と電気的な零度の回転量
データTH10乃至TH60との差を算出し、補正デー
タCD1乃至CD6とする「補正データ算出ステップ」
である。
【0034】ステップ6(ST6)は、補正データCD
1乃至CD6と機械的な零度の回転量データTH1乃至
TH6とをロボット制御回路50の中央処理装置CPU
に保存する「補正データ保存ステップ」である。
【0036】ロボットを工場出荷するときにマニピュレ
ータ10の姿勢を運搬しやすい姿勢にするために、マニ
ピュレータ10の出荷時の関節角度が、電気的な零度の
関節角度を算出したときの関節角度と異なってしまう。
またマニピュレータ10の関節角度を変えない場合で
も、ロボットの電源を切るとロボット制御回路50は、
マニピュレータ10の関節角度を判別できなくなる。そ
こで、マニピュレ−タ10を任意の姿勢で立ち上げたと
き、マニピュレータ10の任意の姿勢の関節角度θ1A
乃至θ6Aを、ロボット制御回路50の電気的な零度の
関節角度θ10乃至θ60と一致させる必要がある。図
8は、マニピュレ−タ10の任意の姿勢の関節角度θ1
A乃至θ6Aを、電気的な零度の関節角度θ10乃至θ
60に一致させるフローチャートである。
【0038】同図に示すステップ7(ST7)は、マニ
ピュレータ10が任意の姿勢で、ロボット制御回路50
を立ち上げると、絶対値エンコ−ダ54が、マニピュレ
ータ10が任意の姿勢での関節K1乃至K6のモータM
Tの回転量データ(以下、マニピュレ−タ10の任意の
姿勢の回転量データという)TH1A乃至TH6Aを読
み取る「任意姿勢の回転量データ読み取りステップ」で
ある。
【0040】ステップ8(ST8)は、ロボット制御回
路50の中央処理装置CPUが、補正データCD1乃至
CD6と機械的な零度の回転量データTH1乃至TH6
とマニピュレ−タ10の任意の姿勢の回転量データTH
1A乃至TH6Aとを読み取る「補正及び任意姿勢回転
量デ−タ読み取りステップ」である。
【0042】ステップ9(ST9)は、中央処理装置C
PUが、次のようにマニピュレータ10の電気的な零度
の関節角度θ10乃至θ60からマニピュレータ10の
任意の姿勢の関節角度θ1A乃至θ6Aまでの各関節の
モ−タMTの回転量データを算出する「電気的零度・任
意姿勢回転量データ算出ステップ」である。関節K1の
電気的な零度の関節角度θ10から任意の姿勢の関節角
度θ1Aまでのモ−タMTの回転量データは、(TH1
A−TH1+CD1)であり、関節K2の電気的な零度
の関節角度θ20から任意の姿勢の関節角度θ2Aまで
のモ−タMTの回転量データは、(TH2A−TH2+
CD2)であり、関節K3の電気的な零度の関節角度θ
30から任意の姿勢の関節角度θ3Aまでのモ−タMT
の回転量データは、(TH3A−TH3+CD3)であ
り、関節K4の電気的な零度の関節角度θ40から任意
の姿勢の関節角度θ4Aまでのモ−タMTの回転量デー
タは、(TH4A−TH4+CD4)であり、関節K5
の電気的な零度の関節角度θ50から任意の姿勢の関節
角度θ5Aまでのモ−タMTの回転量データは、(TH
5A−TH5+CD5)であり、関節K6の電気的な零
度の関節角度θ60から任意の姿勢の関節角度θ6Aま
でのモ−タMTの回転量データは、(TH6A−TH6
+CD6)である。
【0044】ステップ10(ST10)は、算出された
各関節のモータMTの回転量データだけ各関節のモータ
MTを回転させることによって、マニピュレ−タ10の
任意の姿勢の関節角度θ1A乃至θ6Aが、ロボット制
御回路50が保有する電気的な零度の関節角度θ10乃
至θ60を再生させる「電気的零度の関節角度再生ステ
ップ」である。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、図5で示したように、組立時のマニピュレ−タ10
の機械的な零度の回転量データTH1乃至TH6と補正
データCD1乃至CD6とをロボット制御回路50にの
み記憶しているために、ロボット制御回路50を他のマ
ニピュレ−タ10と接続して動作させようとすると、こ
れらの回転量データを変更しなければならないために、
ロボット制御回路50を内蔵したロボット制御装置30
とこれに組み合わせるマニピュレ−タ10とは1対1の
組み合せに限定されている。
【0052】従って従来は、組み合わせるマニピュレ−
タ10の認識番号をロボット制御装置30に記録してお
き、マニピュレ−タ10又はロボット制御装置30の故
障時には、マニピュレ−タ10に固有の機械的な零度の
回転量データTH1乃至TH6と補正データCD1乃至
CD6とを、再度ロボット制御装置30に入力する作業
を行っている。
【0054】以上のように従来の技術では、故障時のみ
でなく調整又は出荷時においても、常に組合せを考慮し
なければならないので、取り扱いに注意と労力とを必要
としている。
【0060】
【課題を解決するための手段】請求項1は、ロボットの
マニピュレータ10のリンクL0乃至L6と関節角度θ
1乃至θ6との機械的構造から定まるツール先端位置T
CPの基準位置を、ロボット制御装置30の電気的制御
から定まるツール先端位置TCPの基準位置と一致させ
るために用いる座標系補正データを記憶させるロボット
の座標系補正データ記憶方法において、マニピュレータ
10を予め定めた姿勢に設定したときの機械的な零度の
関節角度θ1乃至θ6に対応した機械的な零度の回転量
データTH1乃至TH6及び機械的な零度の関節角度θ
1乃至θ6とのずれ量を補正した電気的な零度の関節角
度θ10乃至θ60に対応した電気的な零度の回転量デ
ータTH10乃至TH60をマニピュレータ10に設置
した補正回転量データメモリ309に保存させるロボッ
トの座標系補正データ記憶方法である。
【0061】請求項2は、ロボットのマニピュレータ1
0のリンクL0乃至L6と関節角度θ1乃至θ6との機
械的構造から定まるツール先端位置TCPの基準位置
を、ロボット制御装置30の電気的制御から定まるツー
ル先端位置TCPの基準位置と一致させるために用いる
座標系補正データを記憶させるロボットの座標系補正デ
ータ記憶方法において、マニピュレータ10を予め定め
た姿勢に設定したときの機械的な零度の関節角度θ1乃
至θ6に対応した機械的な零度の回転量データTH1乃
至TH6及び機械的な零度の関節角度θ1乃至θ6と電
気的な零度の関節角度θ10乃至θ60とのずれ量を補
正するために用いる補正データCD1乃至CD6をマニ
ピュレータ10に設置した補正回転量データメモリ30
9に保存させるロボットの座標系補正データ記憶方法で
ある。
【0062】請求項3は、ロボットのマニピュレータ1
0のリンクL0乃至L6と関節角度θ1乃至θ6との機
械的構造から定まるツール先端位置TCPの基準位置
を、ロボット制御装置30の電気的制御から定まるツー
ル先端位置TCPの基準位置と一致させるために用いる
座標系補正データを記憶させるロボットの座標系補正デ
ータ記憶方法において、マニピュレータ10を予め定め
た姿勢に設定したときの機械的な零度の関節角度θ1乃
至θ6に対応した機械的な零度の回転量データTH1乃
至TH6及びマニピュレータ10のツール先端位置TC
Pを予め定めた姿勢の位置から既知の座標位置に移動さ
せて読み取った移動量から算出した電気的な零度の関節
角度θ10乃至θ60に対応した電気的な零度の回転量
データTH10乃至TH60をマニピュレータ10に設
置した補正回転量データメモリ309に保存させるロボ
ットの座標系補正データ記憶方法である。
【0063】請求項4は、ロボットのマニピュレータ1
0のリンクL0乃至L6と関節角度θ1乃至θ6との機
械的構造から定まるツール先端位置TCPの基準位置
を、ロボット制御装置30の電気的制御から定まるツー
ル先端位置TCPの基準位置と一致させるために用いる
座標系補正データを記憶させるロボットの座標系補正デ
ータ記憶方法において、マニピュレータ10を予め定め
た姿勢に設定したときの機械的な零度の関節角度θ1乃
至θ6に対応した機械的な零度の回転量データTH1乃
至TH6及びマニピュレータ10のツール先端位置TC
Pを予め定めた姿勢の位置から既知の座標位置に移動さ
せて読み取った移動量から算出した電気的な零度の関節
角度θ10乃至θ60とのずれ量を補正する補正データ
をマニピュレータ10に設置した補正回転量データメモ
リ309に保存させるロボットの座標系補正データ記憶
方法である。
【0064】請求項5は、ロボットのマニピュレータ1
0のリンクL0乃至L6と関節角度θ1乃至θ6との機
械的構造から定まるツール先端位置TCPの基準位置
を、ロボット制御装置30の電気的制御から定まるツー
ル先端位置TCPの基準位置と一致させるために用いる
座標系補正データを記憶させるロボットの座標系補正デ
ータ記憶方法において、マニピュレータ10を予め定め
た姿勢に設定したときの機械的な零度の関節角度θ1乃
至θ6に対応した機械的な零度の回転量データTH1乃
至TH6及び機械的な零度の関節角度θ1乃至θ6との
ずれ量を補正した電気的な零度の関節角度θ10乃至θ
60に対応した電気的な零度の回転量データTH10乃
至TH60を通信線104を使用してロボット制御装置
30に設置した演算回路からマニピュレータ10に設置
した補正回転量データメモリ309に伝送して補正回転
量データメモリ309に保存させるロボットの座標系補
正データ記憶方法である。
【0065】請求項6は、ロボットのマニピュレータ1
0のリンクL0乃至L6と関節角度θ1乃至θ6との機
械的構造から定まるツール先端位置TCPの基準位置
を、ロボット制御装置30の電気的制御から定まるツー
ル先端位置TCPの基準位置と一致させるために用いる
座標系補正データを記憶させるロボットの座標系補正デ
ータ記憶方法において、マニピュレータ10を予め定め
た姿勢に設定したときの機械的な零度の関節角度θ1乃
至θ6に対応した機械的な零度の回転量データTH1乃
至TH6及び機械的な零度の関節角度θ1乃至θ6と電
気的な零度の関節角度θ10乃至θ60とのずれ量を補
正するために用いる補正データCD1乃至CD6を通信
線104を使用してロボット制御装置30に設置した演
算回路からマニピュレータ10に設置した補正回転量デ
ータメモリ309に伝送して補正回転量データメモリ3
09に保存させるロボットの座標系補正データ記憶方法
である。
【0066】請求項7は、ロボットのマニピュレータ1
0のリンクL0乃至L6と関節角度θ1乃至θ6との機
械的構造から定まるツール先端位置TCPの基準位置
を、ロボット制御装置30の電気的制御から定まるツー
ル先端位置TCPの基準位置と一致させるために用いる
座標系補正データを記憶させるロボットの座標系補正デ
ータ記憶方法において、マニピュレータ10を予め定め
た姿勢に設定したときの機械的な零度の関節角度θ1乃
至θ6に対応した機械的な零度の回転量データTH1乃
至TH6及びマニピュレータ10のツール先端位置TC
Pを予め定めた姿勢の位置から既知の座標位置に移動さ
せて読み取った移動量から算出した電気的な零度の関節
角度θ10乃至θ60に対応した電気的な零度の回転量
データTH10乃至TH60を通信線104を使用して
ロボット制御装置30に設置した演算回路からマニピュ
レータ10に設置した補正回転量データメモリ309に
伝送して補正回転量データメモリ309に保存させるロ
ボットの座標系補正データ記憶方法である。
【0067】請求項8は、ロボットのマニピュレータ1
0のリンクL0乃至L6と関節角度θ1乃至θ6との機
械的構造から定まるツール先端位置TCPの基準位置
を、ロボット制御装置30の電気的制御から定まるツー
ル先端位置TCPの基準位置と一致させるために用いる
座標系補正データを記憶させるロボットの座標系補正デ
ータ記憶方法において、マニピュレータ10を予め定め
た姿勢に設定したときの機械的な零度の関節角度θ1乃
至θ6に対応した機械的な零度の回転量データTH1乃
至TH6及びマニピュレータ10のツール先端位置TC
Pを予め定めた姿勢の位置から既知の座標位置に移動さ
せて読み取った移動量から算出した電気的な零度の関節
角度θ10乃至θ60とのずれ量を補正する補正データ
を通信線104を使用してロボット制御装置30に設置
した演算回路からマニピュレータ10に設置した補正回
転量データメモリ309に伝送して補正回転量データメ
モリ309に保存させるロボットの座標系補正データ記
憶方法である。
【0068】請求項9は、マニピュレータ10の関節K
1乃至K6の関節角度が機械的な零度の関節角度θ1乃
至θ6のときのツール先端位置TCPの座標位置を仮基
準位置MTPとし、絶対値エンコーダ54から機械的な
零度の回転量データTH1乃至TH6を読み取り、ツー
ル先端位置TCPを仮基準位置MTPから既知の座標位
置に移動させ、仮基準位置MTPから既知の座標位置ま
での関節K1乃至K6のそれぞれの回転角度と既知の座
標位置(X、Y、Z)とから、電気的な零度の関節角度
θ10乃至θ60を算出し、関節K1乃至K6の関節角
度を、算出した電気的な零度の関節角度θ10乃至θ6
0に一致させたときの電気的な零度の回転量データTH
10乃至TH60を読み取り、機械的な零度の回転量デ
ータTH1乃至TH6と電気的な零度の回転量データT
H10乃至TH60との差を算出し、補正データCD1
乃至CD6とし、補正データCD1乃至CD6と機械的
な零度の回転量データTH1乃至TH6とをロボット制
御回路50の中央処理装置CPUに保存して、ロボット
のマニピュレータ10のリンクL0乃至L6と関節角度
θ1乃至θ6との機械的構造から定まるツール先端位置
TCPの基準位置を、ロボット制御装置30の電気的制
御から定まるツール先端位置TCPの基準位置と一致さ
せるために用いる座標系補正データを記憶させるロボッ
トの座標系補正データ記憶方法において、補正データC
D1乃至CD6と機械的な零度の回転量データTH1乃
至TH6とをマニピュレータ10に設置した補正回転量
データメモリ309に保存する「補正回転量データメモ
リ保存ステップ」と、中央処理装置CPUが、保存され
た補正データCD1乃至CD6と保存された機械的な零
度の回転量データTH1乃至TH6とマニピュレータ1
0の任意の姿勢の回転量データTH1A乃至TH6Aと
を読み取る「補正及び任意姿勢回転量データ読み取りス
テップ」ST8と、中央処理装置CPUが、マニピュレ
ータ10の電気的な零度の関節角度θ10乃至θ60か
らマニピュレータ10の任意の姿勢の関節角度θ1A乃
至θ6Aまでの各関節のモータMTの回転量データを算
出する「電気的零度・任意姿勢回転量データ算出ステッ
プ」ST9と、算出された各関節のモータMTの回転量
データだけ各関節のモータMTを回転させることによっ
て、マニピュレータ10の任意の姿勢の関節角度θ1A
乃至θ6Aが、ロボット制御回路50が保有する電気的
な零度の関節角度θ10乃至θ60を再生する「電気的
零度の関節角度再生ステップ」ST10から成る座標系
補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
憶方法である。
【0069】請求項10は、マニピュレータ10の関節
K1乃至K6の関節角度が機械的な零度の関節角度θ1
乃至θ6のときのツール先端位置TCPの座標位置を仮
基準位置MTPとし、絶対値エンコーダ54から機械的
な零度の回転量データTH1乃至TH6を読み取り、ツ
ール先端位置TCPを仮基準位置MTPから既知の座標
位置に移動させ、仮基準位置MTPから既知の座標位置
までの関節K1乃至K6のそれぞれの回転角度と既知の
座標位置(X、Y、Z)とから、電気的な零度の関節角
度θ10乃至θ60を算出し、関節K1乃至K6の関節
角度を、算出した電気的な零度の関節角度θ10乃至θ
60に一致させたときの電気的な零度の回転量データT
H10乃至TH60を読み取り、機械的な零度の回転量
データTH1乃至TH6と電気的な零度の回転量データ
TH10乃至TH60との差を算出し、補正データCD
1乃至CD6とし、補正データCD1乃至CD6と機械
的な零度の回転量データTH1乃至TH6とをロボット
制御回路50の中央処理装置CPUに保存して、ロボッ
トのマニピュレータ10のリンクL0乃至L6と関節角
度θ1乃至θ6との機械的構造から定まるツール先端位
置TCPの基準位置を、ロボット制御装置30の電気的
制御から定まるツール先端位置TCPの基準位置と一致
させるために用いる座標系補正データを記憶させるロボ
ットの座標系補正データ記憶方法において、ロボット制
御回路50のパラレルシリアル変換回路102が、中央
処理装置CPUに保存された補正データCD1乃至CD
6と機械的な零度の回転量データTH1乃至TH6とを
シリアルデータに変換する「ロボット制御回路内シリア
ルデータへの変換ステップ」ST41と、シリアルデー
タを通信線104を通じて絶対値エンコーダ54に伝送
する「絶対値エンコーダへのシリアルデータ伝送ステッ
プ」と、絶対値エンコーダ54のシリアルパラレル変換
回路201が、伝送されたシリアルデータをパラレルデ
ータに変換する「絶対値エンコーダ内シリアルパラレル
変換ステップ」と、補正回転量データメモリ309が、
パラレルデータを保存する「パラレルデータ保存ステッ
プ」ST46と、絶対値エンコーダ54のパラレルシリ
アル変換回路102が、補正回転量データメモリ309
に保存された補正データCD1乃至CD6と機械的な零
度の回転量データTH1乃至TH6と絶対値エンコーダ
54が読み取ったマニピュレ−タ10の任意の姿勢の回
転量データTH1A乃至TH6Aとを、シリアルデータ
に変換する「絶対値エンコーダ内シリアルデータへの変
換ステップ」ST50と、シリアルデータを通信線10
4を通じてロボット制御回路50に伝送する「ロボット
制御回路へのシリアルデータ伝送ステップ」と、ロボッ
ト制御回路50のシリアルパラレル変換回路201が、
伝送されたシリアルデータをパラレルデータに変換する
「ロボット制御回路内シリアルパラレル変換ステップ」
と、中央処理装置CPUが、保存された補正データCD
1乃至CD6と保存された機械的な零度の回転量データ
TH1乃至TH6とマニピュレータ10の任意の姿勢の
回転量データTH1A乃至TH6Aとを読み取る「補正
及び任意姿勢回転量データ読み取りステップ」ST8
と、中央処理装置CPUが、マニピュレータ10の電気
的な零度の関節角度θ10乃至θ60からマニピュレー
タ10の任意の姿勢の関節角度θ1A乃至θ6Aまでの
各関節のモータMTの回転量データを算出する「電気的
零度・任意姿勢回転量データ算出ステップ」ST9と、
算出された各関節のモータMTの回転量データだけ各関
節のモータMTを回転させることによって、マニピュレ
ータ10の任意の姿勢の関節角度θ1A乃至θ6Aが、
ロボット制御回路50が保有する電気的な零度の関節角
度θ10乃至θ60を再生する「電気的零度の関節角度
再生ステップ」ST10から成る座標系補正データを記
憶させるロボットの座標系補正データ記憶方法である。
【0070】請求項11は、マニピュレータ10の関節
K1乃至K6の関節角度が機械的な零度の関節角度θ1
乃至θ6のときのツール先端位置TCPの座標位置を仮
基準位置MTPとし、絶対値エンコーダ54から機械的
な零度の回転量データTH1乃至TH6を読み取り、ツ
ール先端位置TCPを仮基準位置MTPから既知の座標
位置に移動させ、仮基準位置MTPから既知の座標位置
までの関節K1乃至K6のそれぞれの回転角度と既知の
座標位置(X、Y、Z)とから、電気的な零度の関節角
度θ10乃至θ60を算出し、関節K1乃至K6の関節
角度を、算出した電気的な零度の関節角度θ10乃至θ
60に一致させたときの電気的な零度の回転量データT
H10乃至TH60を読み取り、機械的な零度の回転量
データTH1乃至TH6と電気的な零度の回転量データ
TH10乃至TH60との差を算出し、補正データCD
1乃至CD6とし、補正データCD1乃至CD6と機械
的な零度の回転量データTH1乃至TH6とをロボット
制御回路50の中央処理装置CPUに保存して、ロボッ
トのマニピュレータ10のリンクL0乃至L6と関節角
度θ1乃至θ6との機械的構造から定まるツール先端位
置TCPの基準位置を、ロボット制御装置30の電気的
制御から定まるツール先端位置TCPの基準位置と一致
させるために用いる座標系補正データを記憶させるロボ
ットの座標系補正データ記憶方法において、ロボット制
御回路50のパラレルシリアル変換回路102が、中央
処理装置CPUに保存された補正データCD1乃至CD
6と機械的な零度の回転量データTH1乃至TH6とを
シリアルデータに変換する「ロボット制御回路内シリア
ルデータへの変換ステップ」ST41と、ロボット制御
回路50の出力信号レベル変換回路103が、シリアル
データのレベルを変換する「ロボット制御回路内出力信
号レベル変換ステップ」ST42と、レベル変換された
シリアルデータを、通信線104を通じてマニピュレ−
タ10に設置された絶対値エンコーダ54に伝送する
「絶対値エンコーダへのレベル変換データ伝送ステッ
プ」ST43と、絶対値エンコーダ54の入力信号レベ
ル変換回路203が、伝送されたシリアルデータのレベ
ルを変換する「絶対値エンコーダ内入力信号レベル変換
ステップ」ST44と、絶対値エンコーダ54のシリア
ルパラレル変換回路201が、レベル変換されたシリア
ルデータをパラレルデータに変換する「絶対値エンコー
ダ内パラレルデータへの変換ステップ」ST45と、補
正回転量データメモリ309が、パラレルデータを保存
する「パラレルデータ保存ステップ」ST46と、絶対
値エンコーダ54のパラレルシリアル変換回路102
が、補正回転量データメモリ309に保存された補正デ
ータCD1乃至CD6と機械的な零度の回転量データT
H1乃至TH6と絶対値エンコーダ54が読み取ったマ
ニピュレ−タ10の任意の姿勢の回転量データTH1A
乃至TH6Aとを、シリアルデータに変換する「絶対値
エンコーダ内シリアルデータへの変換ステップ」ST5
0と、絶対値エンコーダ54の出力信号レベル変換回路
103が、シリアルデータのレベルを変換する「絶対値
エンコーダ内出力信号レベル変換ステップ」ST51
と、レベル変換されたシリアルデータを通信線104を
通じてロボット制御回路50に伝送する「ロボット制御
回路へのレベル変換データ伝送ステップ」ST52と、
ロボット制御回路50の入力信号レベル変換回路203
が、伝送されたシリアルデータのレベルを変換する「ロ
ボット制御回路内入力信号レベル変換ステップ」ST5
3と、ロボット制御回路50のシリアルパラレル変換回
路201が、レベル変換されたシリアルデータをパラレ
ルデータに変換する「ロボット制御回路内パラレルデー
タへの変換ステップ」ST54と、中央処理装置CPU
が、保存された補正データCD1乃至CD6と保存され
た機械的な零度の回転量データTH1乃至TH6とマニ
ピュレータ10の任意の姿勢の回転量データTH1A乃
至TH6Aとを読み取る「補正及び任意姿勢回転量デー
タ読み取りステップ」ST8と、中央処理装置CPU
が、マニピュレータ10の電気的な零度の関節角度θ1
0乃至θ60からマニピュレータ10の任意の姿勢の関
節角度θ1A乃至θ6Aまでの各関節のモータMTの回
転量データを算出する「電気的零度・任意姿勢回転量デ
ータ算出ステップ」ST9と、算出された各関節のモー
タMTの回転量データだけ各関節のモータMTを回転さ
せることによって、マニピュレータ10の任意の姿勢の
関節角度θ1A乃至θ6Aが、ロボット制御回路50が
保有する電気的な零度の関節角度θ10乃至θ60を再
生する「電気的零度の関節角度再生ステップ」ST10
から成る座標系補正データを記憶させるロボットの座標
系補正データ記憶方法である。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。本発明は、前述
した従来技術のステップ1乃至6及び8乃至10に組み
合わせて使用するが、これらのステップ1乃至6及び8
乃至10は前述した説明と同様なので省略する。以下、
本発明の「補正データ保存ステップ」、「補正及び任意
姿勢回転量データ読み取りステップ」、「電気的零度・
任意姿勢回転量データ算出ステップ」及び「電気的零度
の関節角度再生ステップ」について説明する。
【0072】図9は、補正データCD1乃至CD6を絶
対値エンコーダ54の内部に記憶させる本発明の実施の
形態を示すブロック図であり、図10は、その処理を示
すフローチャートである。図9において、絶対値エンコ
ーダ54は、エンコーダ53、エンコーダ回転量カウン
タ308、パラレルシリアル変換回路102、出力信号
レベル変換回路103、入力信号レベル変換回路20
3、シリアルパラレル変換回路201及び補正回転量デ
ータメモリ309からなる。ロボット制御回路50は、
入力信号レベル変換回路203、シリアルパラレル変換
回路201、中央処理装置CPU、パラレルシリアル変
換回路102及び出力信号レベル変換回路103からな
る。BTはバッテリであり、104は通信線である。
【0073】図10に示すステップ40(ST40)
は、前述した図7のステップ1(ST1)乃至ステップ
6(ST6)からなる「補正データ算出保存ステップ」
である。ステップ41(ST41)は、ロボット制御回
路50のパラレルシリアル変換回路102が、中央処理
装置CPUに保存された補正データCD1乃至CD6と
機械的な零度の回転量データTH1乃至TH6とをシリ
アルデータに変換する「ロボット制御回路内シリアルデ
ータへの変換ステップ」である。
【0074】ステップ42(ST42)は、ロボット制
御回路50の出力信号レベル変換回路103が、シリア
ルデータのレベルを変換する「ロボット制御回路内出力
信号レベル変換ステップ」である。ステップ43(ST
43)は、レベル変換されたシリアルデータを、通信線
104を通じてマニピュレータ10に設置された絶対値
エンコーダ54に伝送する「絶対値エンコーダへのレベ
ル変換データ伝送ステップ」である。ステップ44(S
T44)は、絶対値エンコーダ54の入力信号レベル変
換回路203が、伝送されたシリアルデータのレベルを
変換する「絶対値エンコーダ内入力信号レベル変換ステ
ップ」である。ステップ45(ST45)は、絶対値エ
ンコーダ54のシリアルパラレル変換回路201が、レ
ベル変換されたシリアルデータをパラレルデータに変換
する「絶対値エンコーダ内パラレルデータへの変換ステ
ップ」である。ステップ46(ST46)は、補正回転
量データメモリ309が、パラレルデータを保存する
「パラレルデータ保存ステップ」である。これらの処理
の結果、補正データCD1乃至CD6と機械的な零度の
回転量デ−タTH1乃至TH6とは、絶対値エンコーダ
54の補正回転量デ−タメモリ309に保存される。
【0076】図11は、マニピュレータ10が任意の姿
勢で、ロボット制御回路50を立ち上げたときに、マニ
ピュレータ10の任意の姿勢の関節角度θ1A乃至θ6
Aを、ロボット制御回路50が保有する電気的な零度の
位置に一致させるフローチャートである。ステップ50
(ST50)は、絶対値エンコーダ54のパラレルシリ
アル変換回路102が、補正回転量データメモリ309
に保存された補正データCD1乃至CD6と機械的な零
度の回転量デ−タTH1乃至TH6と絶対値エンコーダ
54が読み取ったマニピュレ−タ10の任意の姿勢の回
転量データTH1A乃至TH6Aとを、シリアルデータ
に変換する「絶対値エンコーダ内シリアルデータへの変
換ステップ」である。ステップ51(ST51)は、絶
対値エンコーダ54の出力信号レベル変換回路103
が、シリアルデータのレベルを変換する「絶対値エンコ
ーダ内出力信号レベル変換ステップ」である。
【0078】ステップ52(ST52)は、レベル変換
されたシリアルデータを通信線104を通じてロボット
制御回路50に伝送する「ロボット制御回路へのレベル
変換データ伝送ステップ」である。ステップ53(ST
53)は、ロボット制御回路50の入力信号レベル変換
回路203が、伝送されたシリアルデータのレベルを変
換する「ロボット制御回路内入力信号レベル変換ステッ
プ」である。ステップ54(ST54)は、ロボット制
御回路50のシリアルパラレル変換回路201が、レベ
ル変換されたシリアルデータをパラレルデータに変換す
る「ロボット制御回路内パラレルデータへの変換ステッ
プ」である。ステップ55(ST55)は、前述した図
8のステップ8(ST8)乃至ステップ10(ST1
0)からなる「補正データの読み取り算出及び再生ステ
ップ」である。
【0082】以上のように、本発明は、ロボット制御装
置30を立ち上げた時点で、絶対値エンコーダ54は、
補正データCD1乃至CD6と機械的な零度の回転量デ
ータTH1乃至TH6とマニピュレータ10の任意の姿
勢の回転量データTH1A乃至TH6Aとを、ロボット
制御回路50に通信線104を通じて伝送する。これに
よって、ロボット制御回路50は、マニピュレ−タ10
のツール先端位置TCPの座標位置を真の基準位置MR
Pに一致させることができる。
【0084】
【実施例】
(変形例)図9において、絶対値エンコ−ダ54のパラ
レルシリアル変換回路102とシリアルパラレル変換回
路201とを、それぞれ単独で構成しても良く、又は組
み合わせて一つの回路にしても良い。同様に、ロボット
制御回路50のパラレルシリアル変換回路102とシリ
アルパラレル変換回路201とを、それぞれ単独で構成
しても良く、又は組み合わせて一つの回路にしても良
い。
【0085】図9において、通信線は送受信の2系統を
示しているが、省線化の目的で1つの通信線で送信と受
信とを兼用する方式により、1系統に合成して同様の機
能を実現することが容易にできる。また通信線104
は、平衡伝送方式での通信手段を示しているが、この他
に、オープンコレクタ出力又は光伝送に置き換えること
もできる。
【0086】前述した説明において、マニピュレータ1
0の関節角度の基準位置をロボット制御装置30の基準
位置と一致させるために用いる回転量データとして、補
正データCD1乃至CD6と機械的な零度の回転量デー
タTH1乃至TH6とマニピュレ−タ10の任意の姿勢
の回転量データを用いているが、これらの回転量データ
の代わりに、電気的な零度の回転量データTH10乃至
TH60のみを用いることもできる。
【0090】
【発明の効果】本発明のロボット座標系補正データ記憶
方法において、マニピュレータの絶対値エンコーダに、
マニピュレ−タの機械的ずれ量を補正する補正データを
記憶させることによって、マニピュレ−タとロボット制
御装置との組み合せが自由になり、それぞれを一対一に
対応させる必要がない。したがって、複数のロボットを
使用している場合に、マニピュレ−タ又はロボット制御
装置が故障したときには、いずれか一方を交換するのみ
で、補正データの再設定をする必要がない。また、ロボ
ットの製造メーカにおいても、マニピュレ−タとロボッ
ト制御装置とを組み合わせて管理する必要がなくなるの
で管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多関節形のマニピュレータを有するロボットの
構成を示す図である。
【図2】マニピュレ−タ10の姿勢の説明図である。
【図3】マニピュレ−タ10の基準位置を、ロボット制
御装置30の基準位置と一致させたときのマニピュレ−
タ10の姿勢の説明図である。
【図4】電気的な零度の関節角度θ10乃至θ60の算
出方法を説明する図である。
【図5】絶対値エンコーダ54が出力する回転量データ
を、ロボット制御回路50に記憶させる方法を示す従来
技術のブロック図である。
【図6】図5で示した方法によって中央処理装置CPU
に保存した回転量データだけマニピュレータ10のモー
タMTを回転させることを説明する従来技術のブロック
図である。
【図7】マニピュレータ10の補正データCD1乃至C
D6を算出して保存する従来技術及び本発明に使用する
フローチャートである。
【図8】マニピュレータ10の任意の姿勢の関節角度θ
1A乃至θ6Aを、電気的な零度の関節角度θ10乃至
θ60に一致させるフローチャートである。
【図9】補正データCD1乃至CD6を絶対値エンコ−
ダ54の内部に記憶させる本発明の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図10】補正データCD1乃至CD6を絶対値エンコ
−ダ54の内部に記憶させるフローチャートである。
【図11】マニピュレ−タ10が任意の姿勢で、ロボッ
ト制御回路50を立ち上げたときに、マニピュレータ1
0の任意の姿勢の関節角度θ1A乃至θ6Aを、ロボッ
ト制御回路50が保有する電気的な零度の位置に一致さ
せるフローチャートである。
【符号の説明】
10 マニピュレ−タ 11 ツール 20 ティーチペンダント 30 ロボット制御装置 50 ロボット制御回路 53 エンコーダ 54 絶対値エンコーダ 58 位置偏差カウンタ 59 D/A変換回路 60 サーボアンプ 102 パラレルシリアル変換回路 103 出力信号レベル変換回路 104 通信線 201 シリアルパラレル変換回路 203 入力信号レベル変換回路 308 エンコーダ回転量カウンタ 309 補正回転量データメモリ CD1乃至CD6 補正データ CPU 中央処理装置 K1乃至K6 関節 L0乃至L6 リンク MRP 真の基準位置 MTP 仮基準位置 MT モータ TCP ツール先端位置 TH1乃至TH6 機械的な零度の回転量データ TH10乃至TH60 電気的な零度の回転量データ TH1A乃至TH6A マニピュレ−タ10の任意の姿
勢の回転量データ θ1乃至θ6 機械的な零度の関節角度 θ10乃至θ60 電気的な零度の関節角度 θ1A乃至θ6A マニピュレ−タ10の任意の姿勢の
関節角度

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットのマニピュレータのリンクと関
    節角度との機械的構造から定まるツール先端位置の基準
    位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
    ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
    補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
    憶方法において、マニピュレータを予め定めた姿勢に設
    定したときの機械的な零度の関節角度に対応した機械的
    な零度の回転量データ及び前記機械的な零度の関節角度
    とのずれ量を補正した電気的な零度の関節角度に対応し
    た電気的な零度の回転量データをマニピュレータに設置
    した補正回転量データメモリに保存させるロボットの座
    標系補正データ記憶方法。
  2. 【請求項2】 ロボットのマニピュレータのリンクと関
    節角度との機械的構造から定まるツール先端位置の基準
    位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
    ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
    補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
    憶方法において、マニピュレータを予め定めた姿勢に設
    定したときの機械的な零度の関節角度に対応した機械的
    な零度の回転量データ及び前記機械的な零度の関節角度
    と電気的な零度の関節角度とのずれ量を補正するために
    用いる補正データをマニピュレータに設置した補正回転
    量データメモリに保存させるロボットの座標系補正デー
    タ記憶方法。
  3. 【請求項3】 ロボットのマニピュレータのリンクと関
    節角度との機械的構造から定まるツール先端位置の基準
    位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
    ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
    補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
    憶方法において、マニピュレータを予め定めた姿勢に設
    定したときの機械的な零度の関節角度に対応した機械的
    な零度の回転量データ及びマニピュレータのツール先端
    位置を予め定めた姿勢の位置から既知の座標位置に移動
    させて読み取った移動量から算出した電気的な零度の関
    節角度に対応した電気的な零度の回転量データをマニピ
    ュレータに設置した補正回転量データメモリに保存させ
    るロボットの座標系補正データ記憶方法。
  4. 【請求項4】 ロボットのマニピュレータのリンクと関
    節角度との機械的構造から定まるツール先端位置の基準
    位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
    ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
    補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
    憶方法において、マニピュレータを予め定めた姿勢に設
    定したときの機械的な零度の関節角度に対応した機械的
    な零度の回転量データ及びマニピュレータのツール先端
    位置を予め定めた姿勢の位置から既知の座標位置に移動
    させて読み取った移動量から算出した電気的な零度の関
    節角度とのずれ量を補正する補正データをマニピュレー
    タに設置した補正回転量データメモリに保存させるロボ
    ットの座標系補正データ記憶方法。
  5. 【請求項5】 ロボットのマニピュレータのリンクと関
    節角度との機械的構造から定まるツール先端位置の基準
    位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
    ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
    補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
    憶方法において、マニピュレータを予め定めた姿勢に設
    定したときの機械的な零度の関節角度に対応した機械的
    な零度の回転量データ及び前記機械的な零度の関節角度
    とのずれ量を補正した電気的な零度の関節角度に対応し
    た電気的な零度の回転量データを通信線を使用してロボ
    ット制御装置に設置した演算回路からマニピュレータに
    設置した補正回転量データメモリに伝送して前記補正回
    転量データメモリに保存させるロボットの座標系補正デ
    ータ記憶方法。
  6. 【請求項6】 ロボットのマニピュレータのリンクと関
    節角度との機械的構造から定まるツール先端位置の基準
    位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
    ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
    補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
    憶方法において、マニピュレータを予め定めた姿勢に設
    定したときの機械的な零度の関節角度に対応した機械的
    な零度の回転量データ及び前記機械的な零度の関節角度
    と電気的な零度の関節角度とのずれ量を補正するために
    用いる補正データを通信線を使用してロボット制御装置
    に設置した演算回路からマニピュレータに設置した補正
    回転量データメモリに伝送して前記補正回転量データメ
    モリに保存させるロボットの座標系補正データ記憶方
    法。
  7. 【請求項7】 ロボットのマニピュレータのリンクと関
    節角度との機械的構造から定まるツール先端位置の基準
    位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
    ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
    補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
    憶方法において、マニピュレータを予め定めた姿勢に設
    定したときの機械的な零度の関節角度に対応した機械的
    な零度の回転量データ及びマニピュレータのツール先端
    位置を予め定めた姿勢の位置から既知の座標位置に移動
    させて読み取った移動量から算出した電気的な零度の関
    節角度に対応した電気的な零度の回転量データを通信線
    を使用してロボット制御装置に設置した演算回路からマ
    ニピュレータに設置した補正回転量データメモリに伝送
    して前記補正回転量データメモリに保存させるロボット
    の座標系補正データ記憶方法。
  8. 【請求項8】 ロボットのマニピュレータのリンクと関
    節角度との機械的構造から定まるツール先端位置の基準
    位置を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツー
    ル先端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系
    補正データを記憶させるロボットの座標系補正データ記
    憶方法において、マニピュレータを予め定めた姿勢に設
    定したときの機械的な零度の関節角度に対応した機械的
    な零度の回転量データ及びマニピュレータのツール先端
    位置を予め定めた姿勢の位置から既知の座標位置に移動
    させて読み取った移動量から算出した電気的な零度の関
    節角度とのずれ量を補正する補正データを通信線を使用
    してロボット制御装置に設置した演算回路からマニピュ
    レータに設置した補正回転量データメモリに伝送して前
    記補正回転量データメモリに保存させるロボットの座標
    系補正データ記憶方法。
  9. 【請求項9】 マニピュレータの関節の関節角度が機械
    的な零度の関節角度のときのツール先端位置の座標位置
    を仮基準位置とし、絶対値エンコーダから機械的な零度
    の回転量データを読み取り、ツール先端位置を前記仮基
    準位置から既知の座標位置に移動させ、前記仮基準位置
    から前記既知の座標位置までの関節のそれぞれの回転角
    度と前記既知の座標位置とから、電気的な零度の関節角
    度を算出し、関節の関節角度を、算出した前記電気的な
    零度の関節角度に一致させたときの電気的な零度の回転
    量データを読み取り、前記機械的な零度の回転量データ
    と前記電気的な零度の回転量データとの差を算出し、補
    正データとし、前記補正データと前記機械的な零度の回
    転量データとをロボット制御回路の中央処理装置に保存
    して、ロボットのマニピュレータのリンクと関節角度と
    の機械的構造から定まるツール先端位置の基準位置を、
    ロボット制御装置の電気的制御から定まるツール先端位
    置の基準位置と一致させるために用いる座標系補正デー
    タを記憶させるロボットの座標系補正データ記憶方法に
    おいて、前記補正データと前記機械的な零度の回転量デ
    ータとをマニピュレータに設置した補正回転量データメ
    モリに保存する補正回転量データメモリ保存ステップ
    と、前記中央処理装置が、保存された前記補正データと
    保存された前記機械的な零度の回転量データとマニピュ
    レータの任意の姿勢の回転量データとを読み取る補正及
    び任意姿勢回転量データ読み取りステップ(ST8)
    と、前記中央処理装置が、マニピュレータの前記電気的
    な零度の関節角度からマニピュレータの任意の姿勢の関
    節角度までの各関節のモータの回転量データを算出する
    電気的零度・任意姿勢回転量データ算出ステップ(ST
    9)と、算出された各関節のモータの回転量データだけ
    各関節のモータを回転させることによって、マニピュレ
    ータの前記任意の姿勢の関節角度が、ロボット制御回路
    が保有する前記電気的な零度の関節角度を再生する電気
    的零度の関節角度再生ステップ(ST10)から成る座
    標系補正データを記憶させるロボットの座標系補正デー
    タ記憶方法。
  10. 【請求項10】 マニピュレータの関節の関節角度が機
    械的な零度の関節角度のときのツール先端位置の座標位
    置を仮基準位置とし、絶対値エンコーダから機械的な零
    度の回転量データを読み取り、ツール先端位置を前記仮
    基準位置から既知の座標位置に移動させ、前記仮基準位
    置から前記既知の座標位置までの関節のそれぞれの回転
    角度と前記既知の座標位置とから、電気的な零度の関節
    角度を算出し、関節の関節角度を、算出した前記電気的
    な零度の関節角度に一致させたときの電気的な零度の回
    転量データを読み取り、前記機械的な零度の回転量デー
    タと前記電気的な零度の回転量データとの差を算出し、
    補正データとし、前記補正データと前記機械的な零度の
    回転量データとをロボット制御回路の中央処理装置に保
    存して、ロボットのマニピュレータのリンクと関節角度
    との機械的構造から定まるツール先端位置の基準位置
    を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツール先
    端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系補正
    データを記憶させるロボットの座標系補正データ記憶方
    法において、ロボット制御回路のパラレルシリアル変換
    回路が、前記中央処理装置に保存された前記補正データ
    と保存された前記機械的な零度の回転量データとをシリ
    アルデータに変換するロボット制御回路内シリアルデー
    タへの変換ステップ(ST41)と、シリアルデータを
    通信線を通じてマニピュレ−タに設置された絶対値エン
    コーダに伝送する絶対値エンコーダへのシリアルデータ
    伝送ステップと、絶対値エンコーダのシリアルパラレル
    変換回路が、伝送されたシリアルデータをパラレルデー
    タに変換する絶対値エンコーダ内シリアルパラレル変換
    ステップと、補正回転量データメモリが、パラレルデー
    タを保存するパラレルデータ保存ステップ(ST46)
    と、絶対値エンコーダのパラレルシリアル変換回路が、
    前記補正回転量データメモリに保存された前記補正デー
    タと保存された前記機械的な零度の回転量データと絶対
    値エンコーダが読み取ったマニピュレ−タの任意の姿勢
    の回転量データとを、シリアルデータに変換する絶対値
    エンコーダ内シリアルデータへの変換ステップ(ST5
    0)と、シリアルデータを通信線を通じてロボット制御
    回路に伝送するロボット制御回路へのシリアルデータ伝
    送ステップと、ロボット制御回路のシリアルパラレル変
    換回路が、伝送されたシリアルデータをパラレルデータ
    に変換するロボット制御回路内シリアルパラレル変換ス
    テップと、前記中央処理装置が、保存された前記補正デ
    ータと保存された前記機械的な零度の回転量データとマ
    ニピュレータの任意の姿勢の回転量データとを読み取る
    補正及び任意姿勢回転量データ読み取りステップ(ST
    8)と、前記中央処理装置が、マニピュレータの前記電
    気的な零度の関節角度からマニピュレータの任意の姿勢
    の関節角度までの各関節のモータの回転量データを算出
    する電気的零度・任意姿勢回転量データ算出ステップ
    (ST9)と、算出された各関節のモータの回転量デー
    タだけ各関節のモータを回転させることによって、マニ
    ピュレータの前記任意の姿勢の関節角度が、ロボット制
    御回路が保有する前記電気的な零度の関節角度を再生す
    る電気的零度の関節角度再生ステップ(ST10)から
    成る座標系補正データを記憶させるロボットの座標系補
    正データ記憶方法。
  11. 【請求項11】 マニピュレータの関節の関節角度が機
    械的な零度の関節角度のときのツール先端位置の座標位
    置を仮基準位置とし、絶対値エンコーダから機械的な零
    度の回転量データを読み取り、ツール先端位置を前記仮
    基準位置から既知の座標位置に移動させ、前記仮基準位
    置から前記既知の座標位置までの関節のそれぞれの回転
    角度と前記既知の座標位置とから、電気的な零度の関節
    角度を算出し、関節の関節角度を、算出した前記電気的
    な零度の関節角度に一致させたときの電気的な零度の回
    転量データを読み取り、前記機械的な零度の回転量デー
    タと前記電気的な零度の回転量データとの差を算出し、
    補正データとし、前記補正データと前記機械的な零度の
    回転量データとをロボット制御回路の中央処理装置に保
    存して、ロボットのマニピュレータのリンクと関節角度
    との機械的構造から定まるツール先端位置の基準位置
    を、ロボット制御装置の電気的制御から定まるツール先
    端位置の基準位置と一致させるために用いる座標系補正
    データを記憶させるロボットの座標系補正データ記憶方
    法において、ロボット制御回路のパラレルシリアル変換
    回路が、前記中央処理装置に保存された前記補正データ
    と保存された前記機械的な零度の回転量データとをシリ
    アルデータに変換するロボット制御回路内シリアルデー
    タへの変換ステップ(ST41)と、ロボット制御回路
    の出力信号レベル変換回路が、シリアルデータのレベル
    を変換するロボット制御回路内出力信号レベル変換ステ
    ップ(ST42)と、レベル変換されたシリアルデータ
    を、通信線を通じてマニピュレ−タに設置された絶対値
    エンコーダに伝送する絶対値エンコーダへのレベル変換
    データ伝送ステップ(ST43)と、絶対値エンコーダ
    の入力信号レベル変換回路が、伝送されたシリアルデー
    タのレベルを変換する絶対値エンコーダ内入力信号レベ
    ル変換ステップ(ST44)と、絶対値エンコーダのシ
    リアルパラレル変換回路が、レベル変換されたシリアル
    データをパラレルデータに変換する絶対値エンコーダ内
    パラレルデータへの変換ステップ(ST45)と、補正
    回転量データメモリが、パラレルデータを保存するパラ
    レルデータ保存ステップ(ST46)と、絶対値エンコ
    ーダのパラレルシリアル変換回路が、前記補正回転量デ
    ータメモリに保存された前記補正データと保存された前
    記機械的な零度の回転量データと絶対値エンコーダが読
    み取ったマニピュレ−タの任意の姿勢の回転量データと
    を、シリアルデータに変換する絶対値エンコーダ内シリ
    アルデータへの変換ステップ(ST50)と、絶対値エ
    ンコーダの出力信号レベル変換回路が、シリアルデータ
    のレベルを変換する絶対値エンコーダ内出力信号レベル
    変換ステップ(ST51)と、レベル変換されたシリア
    ルデータを通信線を通じてロボット制御回路に伝送する
    ロボット制御回路へのレベル変換データ伝送ステップ
    (ST52)と、ロボット制御回路の入力信号レベル変
    換回路が、伝送されたシリアルデータのレベルを変換す
    るロボット制御回路内入力信号レベル変換ステップ(S
    T53)と、ロボット制御回路のシリアルパラレル変換
    回路が、レベル変換されたシリアルデータをパラレルデ
    ータに変換するロボット制御回路内パラレルデータへの
    変換ステップ(ST54)と、前記中央処理装置が、保
    存された前記補正データと保存された前記機械的な零度
    の回転量データとマニピュレータの任意の姿勢の回転量
    データとを読み取る補正及び任意姿勢回転量データ読み
    取りステップ(ST8)と、前記中央処理装置が、マニ
    ピュレータの前記電気的な零度の関節角度からマニピュ
    レータの任意の姿勢の関節角度までの各関節のモータの
    回転量データを算出する電気的零度・任意姿勢回転量デ
    ータ算出ステップ(ST9)と、算出された各関節のモ
    ータの回転量データだけ各関節のモータを回転させるこ
    とによって、マニピュレータの前記任意の姿勢の関節角
    度が、ロボット制御回路が保有する前記電気的な零度の
    関節角度を再生する電気的零度の関節角度再生ステップ
    (ST10)から成る座標系補正データを記憶させるロ
    ボットの座標系補正データ記憶方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012192498A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Denso Wave Inc ロボット制御装置およびキャリブレーション方法
CN110370265A (zh) * 2018-04-13 2019-10-25 江门市印星机器人有限公司 机械手臂一体校准装置
CN114322752A (zh) * 2020-09-30 2022-04-12 合肥欣奕华智能机器有限公司 一种玻璃自动化传输的方法、装置及设备

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