JPH05265524A - ロボットの数値制御装置及びその生産管理方法 - Google Patents

ロボットの数値制御装置及びその生産管理方法

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JPH05265524A
JPH05265524A JP9496092A JP9496092A JPH05265524A JP H05265524 A JPH05265524 A JP H05265524A JP 9496092 A JP9496092 A JP 9496092A JP 9496092 A JP9496092 A JP 9496092A JP H05265524 A JPH05265524 A JP H05265524A
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JP
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robot
control device
card
numerical control
numerical
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JP9496092A
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Akira Hasegawa
亮 長谷川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 数値制御装置の組立工程について、ロボット
の仕様の違いに煩わされることなく一貫して管理するこ
とで、仕様の相違に伴う錯誤や管理コストの低減を図る
とともに、数値制御装置の組立後における仕様変更に対
して容易に対処し得るようにする。 【構成】 ロボットの数値制御装置1は、そのカードス
ロット12にロボットプログラムを記憶するRAMカー
ド10を装着することができるように構成されている。
出荷時にRAMカード10のかわりにロボットのパラメ
ーターが記憶されているROMカード11をカードスロ
ット12に挿入するとともに、その内容を数値制御装置
1の内部に設けられたロボット媒介変数記憶部8に転送
することで、当該数値制御装置の製造後であっても、異
なる種類のロボットに対応した数値制御装置の仕様を決
定することができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値制御装置に接続す
るロボットの種類の如何にかかわらずに数値制御装置を
同一のハードウエアとして構成するとともに同一のシス
テムプログラムを使用して、ロボットに対する構造を記
述する情報を数値制御装置に与えることによって個々の
ロボットに対応した仕様の数値制御装置を生産するとと
もにその管理を行い、数値制御装置の生産過程を統一化
することで、製造コストの低下を図ることができるよう
にした新規なロボットの数値制御装置及びその生産管理
方法を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】一般に産業用ロボットには、直進アクチ
エータを直交に組み合わせた構成をもつ直交型ロボット
や、人間の腕の様に複数の回動関節を用いて腕を回動自
在に連接して構成するスカラー型ロボット等の各種のも
のが知られている。
【0003】そして、これらは生産工程においてその工
程作業の性質に応じて混在して使い分けられている。
【0004】ここで、これら複数種類のロボットはその
生産対象が略同程度の大きさのものであるため、ロボッ
ト自体の規模も同程度であり、従ってこれらロボットに
使用されるモーターのパワーも然程相違するものではな
い。
【0005】よって、ロボットを制御する数値制御装置
のモーター駆動回路についてはこれを共通に利用するこ
とができ、座標の変換部等の一部分についてだけをロボ
ットの種類に応じて変更すれば良い。
【0006】つまり、近年ではロボットの構造が相違し
ても、数値制御装置のハードウエアは共通とし、その内
部に設けられるシステムプログラムを部分的に変更する
だけで各ロボットに対応した数値制御装置を使用するこ
とができるようにして、ロボット全体の価格の低下を図
る場合が多くなってきている。
【0007】図8は従来の数値制御装置の標準的な構成
例aを示すものであり、ロボットの数値制御装置bは、
外部装置として設けられたティーチングペンダントcの
操作指令に受けて、ロボットdを制御し、これを逐次的
に又は連続的に動作することができるように構成されて
いる。
【0008】数値制御装置bの中核をなすCPUeは、
バスを介してサーボユニットfやティーチングペンダン
トインターフェースgとの間でデータの授受を制御する
ようになっている。
【0009】サーボユニットfはCPUeから設定され
る指令値に従ってロボットdに組み込まれた各関節軸の
モータを制御するようになっている。ここで、各モータ
には図示しないパルスエンコーダがモータ軸上に設けら
れているので、モータの回転角度については、パルスエ
ンコーダより得られるパルスをサーボ制御回路にフィー
ドバックすることでこれを容易にサーボユニットfが認
識できるようになっている。
【0010】hはRAMであり、CPUeからアクセス
可能であって読み出し/書き込み自由なメモリーであ
る。ここでは、システムプログラムを動作させるにあた
り一時的に必要となるワーク情報等の他、ロボットの動
作手順を記述したプログラム(以下、「ロボットプログ
ラム」という。)やロボットアームの長さに関する情報
などを記憶することができるようになっている。
【0011】尚、ロボットアームの長さ等、ロボットに
固有の情報が入っている理由は、同一種類のロボットで
あっても製造上のバラツキが生じるのでこれを正確に数
値制御装置bが把握しておく必要があるためで、そうし
ないと座標変換において誤差が生じたり、またロボット
の作用端に付設する工具によってはサーボ系のパラメー
ターを変更しなければならない等の不都合が生じること
になる。
【0012】このようなロボットに固有の情報やロボッ
トプログラム等は数値制御装置bの電源を切った後でも
消去されないように(この情報は電源投入時に再度必要
となる)、バッテリーiによるバックアップが施されて
いる。
【0013】ティーチングペンダントインターフェース
gはティーチングペンダントcを電気的/論理的に数値
制御装置bと接続する部分である。
【0014】即ち、ティーチングペンダントcは操作者
の操作に対応した命令コードを生成して、この情報を数
値制御装置bに伝達するようになっており、その際、テ
ィーチングペンダントインターフェースgは、前記命令
コードをデコードし、CPUeがこれを取り込める形式
に変換する役割を有している。
【0015】また、このティーチングペンダントインタ
ーフェースgは、ロボットプログラムを編集するにあた
って使用される図示しない外部の端末やパーソナルコン
ピューターのインターフェースとしても使用される。
【0016】jはROMシステムプログラム記憶部であ
り、CPUeの処理手順、即ち数値制御装置bがロボッ
トdを動作させるのに必要なロボットプログラムをRA
Mhから読み出して解釈を行い、その結果をサーボユニ
ットfに出力するといった手続の手順等を記憶してい
る。
【0017】尚、座標変換に関する手続やサーボユニッ
トのための媒介変数等は制御するロボットdの種類に応
じて相違することになるため、制御対象であるロボット
の構造などが換ったときにはROMシステムプログラム
記憶部jに使用するROM素子をこのロボットの種類に
よって取り換えなければならないことになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の数値
制御装置にあっては、生産管理における数値制御装置と
ロボットとの対応関係の管理に関して以下のような問題
がある。
【0019】つまり、従来例に示したハードウエアをも
つ数値制御装置を製造するにあたって、一般にROM素
子が数値制御装置b内の基板上のICソケットに挿入さ
れるようになっているため、当該ROM素子の取り替え
又はROM素子を新規に挿入する作業を数値制御装置b
の筐体を組み立てる前の製造工程においてしなければな
らない。
【0020】従って、数値制御装置の製造工程に入った
ときから制御対象の管理(つまり、ロボットとの対応付
け)をしておかなければ、最終的に対象のロボットに合
った仕様の数値制御装置を製作したかどうかが不明とな
ってしまう。
【0021】また、筐体の組立後は内部のROMの内容
が如何なるロボットに対応するものかが数値制御装置b
の外観から視覚的に判明せず、出荷仕様の過誤が生じる
虞がある。
【0022】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明ロボット
の数値制御装置は上記した課題を解決するために、ロボ
ットの動作制御に係るロボットプログラム及び/又はロ
ボットの構造を示すデータを記憶する半導体記憶素子を
接続するための接続部と、ロボットの構造を把握するた
めの参照値を記憶するロボット媒介変数記憶部とを備え
たロボットの数値制御装置であって、半導体素子を接続
部に接続したときに、該半導体素子の記憶情報のうちロ
ボットの構造を示すデータを読み出してロボット媒介変
数記憶部に転送する制御手段を設けたものである。
【0023】また、本発明ロボットの数値制御装置の生
産管理方法は、ロボットの仕様に対して数値制御装置の
仕様を決定する工程に関係し、数値制御装置の組立を行
った後、半導体素子を接続部に接続し、該半導体素子の
記憶情報のうちロボットの構造を示すデータを読み出し
てロボット媒介変数記憶部に転送してこれに記憶させ、
このデータに基づいてロボットの構造に適合した動作制
御を実現することができるようにしたものである。
【0024】
【作用】本発明によれば、ロボットの数値制御装置に対
して通常ロボットプログラムを提供するために設けられ
る接続部に半導体記憶素子を挿入して、その記憶内容の
うち、ロボットの種類に固有の情報を取り出すことがで
きるように構成しておき、この情報をロボット媒介変数
記憶部に転送することによってロボットの仕様に合わせ
て数値制御装置の仕様を決定することができるようにし
たことで、筐体組立迄の工程を略完全に同一の工程とす
ることができ、よって、従来ロボットの仕様毎に異なっ
たROMを数値制御装置に装着しなければならいといっ
た途中工程における煩雑さをなくし、ロボットの仕様の
相違による工程作業の過誤や管理コストを低減するとと
もに製作後の仕様変更にも容易に対応することができ
る。
【0025】
【実施例】以下に、本発明ロボットの数値制御装置の詳
細を図示した各実施例に従って説明する。
【0026】図1は本発明の第1の実施例に係る数値制
御装置1の構成を示すものである。
【0027】先ず、全体の構成について説明するが、C
PU2、サーボユニット3、ティーチングペンダント4
及びティーチングペンダントインターフェース4a、R
OMシステムプログラム記憶部5、ロボット6、RAM
7及びそのバックアップ用バッテリー7aについては前
述した従来例のものと同一であるため、説明の重複を避
けるために、これらについての詳細な説明は割愛する。
【0028】ロボット媒介変数記憶部8は「不揮発性と
されたRAM」等を中心に構成される。ここでいう「不
揮発性とされたRAM」とは電源を落としても内容の消
滅しない読み出し/書き込み可能のメモリーであり、一
般にEEPROM、NOV−RAM(NON−VOLA
TILE ACCESS MEMORY)等と称するも
のである。
【0029】ロボット媒介変数記憶部8の記憶内容は、
ロボット毎にその構造によって決定されるパラメーター
であって、サーボユニット3が使用するサーボアンプ帰
還利得等の各種パラメーター等の他、スカラー型ロボッ
トの場合にはその各腕の長さ、各軸のギアーの減速比、
原点復帰のための腕動作速度値、ロボットの構造を表わ
すID番号等、システムプログラムからロボットの構造
を把握するための各種の参照値が含まれる。
【0030】9は半導体記憶素子接続部であり、RAM
カード10又はROMカード11等の半導体記憶素子と
のインターフェースとしての役割をもっており、図4に
示すようにをRAMカード10又はROMカード11を
数値制御装置1のカードスロット12を通して挿し込む
ことによって、これらが半導体記憶素子接続部9のコネ
クタ13(図1参照。)に接続されるように構成されて
いる。
【0031】RAMカード10は、図2に示すようにキ
ャッシュカード程度の大きさの薄い板状をしており、そ
の内部には半導体のRAM素子(図示は省略する。)が
マウントされ、そのバックアップのためにリチウム電池
等のバッテリー14が内臓されている。
【0032】これはRAMカード10を数値制御装置1
から外しているときでも半導体RAMの記憶内容が消滅
しないように保持する必要があるためである。
【0033】尚、RAMカード10には、その一端部
に、半導体記憶素子接続部9のコネクタピンに対応した
コネクタ穴10a、10a、・・・が形成されており、
これを上記コネクタ13のピン(図示せず)に挿合させ
ることによって数値制御装置1に装着することができる
ようになっている。
【0034】一方、ROMカード11は、RAMカード
10と同一の外形をしているが、その内部にRAMのか
わりにROM又はEPROM(紫外線消去可能でプログ
ラマブルな読み出し専用メモリ)を有している点でRA
Mカードと相違する。
【0035】図3はROMカード11の構造を示すもの
であり、ROM素子15は電源が切れても内容が消去さ
れないので、ROMカード11にはバッテリーを内蔵さ
せる必要がない。
【0036】RAMカード10及びROMカード11に
は共通して、その内部に基板16が入っており、この基
板16上にはアドレスデコード等を行う周辺回路用IC
17や電源インピーダンス低下用コンデンサ18、そし
て半導体記憶素子接続部9との電気的な接続のためのコ
ネクタ19等が実装されている。
【0037】尚、ROMカード11と半導体記憶素子接
続部9との接続は、半導体記憶素子接続部9側のオスコ
ネクタのピンをROMカード11のメスコネクタ19の
コネクタ穴19a、19a、・・・に嵌合することによ
ってなされる。
【0038】上記のRAMカード10及びROMカード
11はそれぞれ半導体記憶素子接続部9を介して接続す
ることによりCPU2からは単にバスに接続されたメモ
リと見なすことができ、これらを着脱可能な不揮発性の
内部メモリーとして取り扱うことができるようになって
いる。
【0039】次に本実施例の動作及び操作について説明
する。
【0040】RAMカード10には通常、ロボットプロ
グラムが記憶されている。従って、ロボットプログラム
はRAM7又はRAMカード10のいずれに記憶しても
構わない。両者のいずれに記憶してもCPU2が容易に
アクセスすることができ、またいずれもバッテリーによ
ってバックアップがなされているからである。
【0041】数値制御装置1によりロボット6を動作さ
せるには、ティーチングペンダント4での操作により、
どのロボットプログラムを選択するかを指示すると共に
その動作開始の指示を数値制御装置1に発する。
【0042】この指示はティーチングペンダントインタ
ーフェース4aによって受け取られた後、CPU2によ
って解析され、これによってロボットプログラムの読み
出し番地が確定され、RAM7又はRAMカード10か
らロボットプログラムの読み出しが開始される。
【0043】読み出されたロボットプログラムは、RO
Mシステムプログラム記憶部5に記憶された手順に従っ
てサーボユニット3に対する現実の動作指令として具体
化され、その結果としてロボット6の動作制御が行われ
ることになる。
【0044】ロボット6は関節軸の各軸が制御されてそ
の作用端が所定の位置に移動させられるのであるが、一
般にロボットプログラムはデカルト(直交)座標系で表
記されており、このため数値制御装置ではデカルト座標
系からロボット軸座標系(関節部に固定した相対座標か
らなるリンク座標系)への座標変換を必要とする。
【0045】このため、数値制御装置1中のROMシス
テムプログラム記憶部5にはデカルト座標系からロボッ
ト軸座標系への座標変換手順が記憶されている。
【0046】この座標変換にあたってはロボットアーム
の長さや原点とすべき位置等を正確に把握していなけれ
ばならないので、これに必要な情報は予めロボット媒介
変数記憶部8に記憶されている。
【0047】この場合、ロボットの形態によって座標変
換の手順が相違していることは勿論であり、このためR
OMシステムプログラム記憶部5には、幾つかのロボッ
トの形態に対応した座標変換手順が複数用意されてお
り、ロボット媒介変数記憶部8が記憶する「ロボットの
構造を表わすID(識別)番号」に基づいてこれら座標
変換手順のうちのひとつが選択されるようになってい
る。
【0048】尚、ロボット媒介変数記憶部8にID番号
を記憶するのでなく、座標変換用ルーチンそのものを記
憶しておくといった態様も可能である。
【0049】いずれを採用するかについてはかかる記憶
部を構成する半導体チップの容量やアクセス時間および
価格等を考慮して決定すればよい。
【0050】ところで、ロボット媒介変数記憶部8に記
憶される上記の情報は、前述したように制御対象である
ロボットの構造によって規定されるという性質を有する
ので、出荷時には既に決定されていなければならない。
【0051】そこで、予めかかる記憶すべき内容をRA
Mカード10又はR0Mカード11(本実施例では後
者)に記憶しておき、ティーチングペンダント4からの
指示によってこの情報を読み出してロボット媒介変数記
憶部8に転送する。
【0052】その際ティーチングペンダント4での転送
指示は特殊なキー操作に割り当てておくのが望ましい。
例えば、複数のキーを同時に押したときに転送が行なわ
れるようにする。つまり、この操作は出荷時において行
なわれる特殊な操作であるため、一般のロボットユーザ
ーには当該機能は無用のものであり、誤ってこのような
操作をしないような措置を要するからである。
【0053】尚、ロボット媒介変数を記憶したROMカ
ード又はRAMカードは、出荷時における最終的な担当
部門にその管理を委ねれば良い。
【0054】また、ロボット媒介変数記憶部8にEEP
ROM等を使用せず、バッテリーバックアップされたR
AMを使用しても構わないが、バッテリーの経時変化に
より電圧が低下したときにその内容が消滅するので、信
頼性が低い点に留意すべきである。
【0055】以上のように数値制御装置1によれば、こ
れまでのように組立時においてROMシステムプログラ
ム記憶部5を構成するROM素子をロボットの仕様に合
わせてICソケットに差し込むのではなく、数値制御装
置1の製造工程を統一化しておくとともに、ロボットの
構造を特定するために必要な情報をRAMカード又はR
OMカードに予め用意しておき、出荷の際に当該情報を
ロボット媒介変数記憶部8に転送することで数値制御装
置とロボットとの対応関係を管理するすることができ、
また、数値制御装置の製造後に制御対象たるロボットの
仕様に合わせた変更を行うことができる。
【0056】次に、本発明の第2の実施例を図5乃至図
7に従って説明する。
【0057】図5は第2の実施例に係る数値制御装置1
Aの構成を示すものであり、前記第1の実施例ではRA
MカードやROMカードが数値制御装置に設けられた半
導体記憶素子接続部9に接続されるように構成されてい
たのに対し、第2の実施例ではこれらのメモリーカード
をティーチングペンダント20に装着することができる
ように構成したものである。
【0058】このような実施例は、ロボットが生産ライ
ン中に配設され、生産ラインの1ステーションとして稼
動する場合であって、数値制御装置の周辺に人が立ち入
ることが困難な状況にある場合に採用されるものであ
る。
【0059】これは、ティーチングペンダント20が人
の立ち入りが容易なところにあることが前提となってお
り、よってロボットプログラム等を記憶するメモリーカ
ードに関する接続部を該ティーチングペンダント上に配
設した方が使い勝手が良いからである。
【0060】従って、基本的なロボットの制御部分に係
る構成は前記第1の実施例1の場合と変りがなく、ま
た、ロボット媒介変数記憶部8の記憶する内容等も第1
の実施例1と同一である。
【0061】しかし、第2の実施例ではメモリーカード
の挿入はティーチングペンダント20のカードスロット
を通して行なわれるので、メモリーカードの接続やその
情報の転送経路等に係る部分で第1の実施例と相違す
る。
【0062】よって、以下では、第1の実施例と相違す
る部分を中心に説明を行うこととし、この第2の実施例
に関して第1の実施例の各部と機能的に相違しない部分
には第1の実施例で使用した符号と同じ符号を付するこ
とによってその説明を省略する。
【0063】ティーチングペンダント20にはティーチ
ングペンダントのみを制御するためのCPU21が設け
られており、半導体記憶素子接続部22を介してRAM
カード10やROMカード11の内容をアクセスできる
ようになっている。
【0064】これらのメモリーカードは、図6に示すよ
うにティーチングペンダント20に付されたカードスロ
ット23に差し込んで半導体記憶素子接続部22の端子
部に嵌合することができるようになっている。
【0065】24はティーチングペンダント20の操作
/表示部であり、これはCPU21との入出力デバイス
であって、キー25、25、・・・が配設された操作部
26と、表示部27とを含んでおり、ロボット動作の為
のマンマシンインターフェースとなるものである。
【0066】28は制御装置インターフェースであり、
ティーチングペンダント20のCPU21と数値制御装
置1AのCPU2との間で通信を行うためのインターフ
ェース部分であり、通常RS−232C等の規格化され
た通信線の為のインターフェース回路を採ることが多
い。
【0067】しかして、第2の実施例にあっては、操作
部26からの入力情報はCPU21にそのまま読み込ま
れるとともに、制御装置インターフェース28、ティー
チングペンダントインターフェース4aを通して数値制
御装置1Aに送られ、この指令に従ってロボットの動作
制御が行なわれることになる。
【0068】反対に、数値制御装置1Aからティーチン
グペンダント20への情報伝達に関しては、ロボットの
現在位置などの所定の表示情報がティーチングペンダン
トインターフェース4a、制御装置インターフェース2
8を通してCPU21に読み込まれ、その結果が表示部
27に表示されることになる。
【0069】しかし、両者間で単に1対1の通信を行っ
ていたのではメモリーカードの情報を取扱うことができ
ない。
【0070】そこで、RAMカード10又はROMカー
ド11から数値制御装置1Aに情報を転送するときに
は、情報転送の識別コードとなるキー情報(キーコー
ド)とともにその記憶内容を数値制御装置1Aにブロッ
ク転送することとしている。
【0071】換言すれば、第2の実施例においては数値
制御装置1AのCPU2が直接的にメモリーカードをア
クセスすることができないので、ティーチングペンダン
ト20と数値制御装置1Aとの間に所定の手順を取り決
めておき、これに従ってメモリーカード内の記憶情報を
数値制御装置1Aのロボット媒介変数記憶部8に転送す
ることとしたのである。
【0072】図7のフローチャート図は、ティーチング
ペンダント20側のCPU21による処理と数値制御装
置1A側のCPU2による処理とを対比して両者の関係
を示したものである。尚、CPU21に関する処理に対
してアルファベットの大文字を付し、CPU2に関する
処理に対してはアルファベットの小文字を付すことによ
って両者の違いを区別する。
【0073】先ず、ティーチングペンダント20ではス
テップA)に示すように操作部26からの指示が来るの
を待っている。
【0074】そして、次ステップB)でキー入力があっ
たときには、CPU21の制御下においてそのキーに対
応するキーコードを数値制御装置1Aに送出する。
【0075】このキーコードにはロボット作用端の単純
な移動や動作ポイントの教示等の各種のもの対応してい
る。
【0076】ステップa)において数値制御装置1Aが
転送されたコードを受け取ると、CPU2の制御下にそ
の内容が解析され、ステップb)で「通常キー」と「特
殊キー」との弁別がなされる。尚、ここでいう「特殊キ
ー」とはRAMカードやROMカードと数値制御装置と
の間で情報転送操作を指示するキーをいい、また、「通
常キー」とは「特殊キー」による操作以外の操作を指示
するキーをいう。
【0077】弁別の結果、「通常キー」が認識されたと
きには、ステップc)に進み、そのキーに対応した動作
を行うように制御され、また、「特殊キー」が認識され
たときには、ステップd)に進む前段階として、その後
に送られて来るカードの内容をRAM7中に配置するバ
ッファに取り込むための準備をする。
【0078】他方、ティーチングペンダント20側でも
ステップC)において「通常キー」か「特殊キー」かの
判断がなされ、押下されたキーが「特殊キー」、即ち、
RAMカード10からのロボットプログラムの取り込み
指示やROMカード11からのロボット媒介変数の取り
込み指示である場合には、対応するキーコードを数値制
御装置1Aに送出した後、ステップD)でそのカードの
内容を所定量だけCPU21が読み込んでこれを数値制
御装置1Aに転送する。
【0079】これを受けて数値制御装置1Aでは転送内
容を前記したバッファに取り込み(ステップd)参
照。)、これを終了すると押圧された「特殊キー」の種
類をステップe)で弁別し、当該キーの指示がロボット
プログラムの転送指示であればステップf)に進み、ロ
ボットプログラムをバッファからRAM7中の所定位置
に転送し、またキーの指示がロボット媒介変数の設定に
係る場合には、ステップg)に進み、ロボット媒介変数
をバッファからロボット媒介変数記憶部8への転送しそ
の書き込みを行う。
【0080】勿論、本実施例に於いてRAM7内にある
ロボットプログラムをティーチングペンダント20のカ
ードスロット23に挿し込んだRAMカード10に転送
することもできる。
【0081】これは、数値制御装置1Aの側ではステッ
プc)のキーに対応した動作制御の過程において、他
方、ティーチングペンダント20の側では図示しない表
示情報の受け取りの過程においてそれぞれ対処する処理
(ロボットプログラムの転送と受取)を行うことによっ
て実現される。
【0082】しかして、本発明において、予めロボット
の種類毎に固有の情報が記憶される半導体記憶素子とし
てROMカード等の、持ち運びが容易なものを使用する
ことで、数値制御装置の仕様決定に係る工程を装置の筐
体組立後や梱包前の工場管理部門等の管理下に置くこと
ができるので、その出荷管理を効率的に実体に即して行
うことができ、生産コスト低下を図ることができる。
【0083】そして、ロボットの数値制御装置本体又は
ティーチングペンダントにおいて既にロボットプログラ
ムを記憶する目的でメモリーカードの接続部が設けられ
ている場合には、新たなハードウエアを追加することな
しに発明の目的を達成することができる。
【0084】尚、上記実施例のようにメモリーカードを
用いず、出荷時にティーチングペンダントの操作によっ
て各ロボット媒介変数を入力してこれを数値制御装置の
記憶部に書き込むといった方法も考えられるが、この場
合には、入力ミス等の人的要因により数値制御装置が正
常な動作をしないといった状況が起こり易いので、不揮
発性記憶のメモリーカードを利用する方が望ましい。
【0085】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば、通常の使用においてロボットプロ
グラムが記憶される半導体記憶素子を挿入する半導体記
憶素子接続部に、予めロボットの種類に固有の情報が記
憶させられている半導体記憶素子を挿入し、ロボットの
数値制御装置にその内容をロードすることができるよう
にしたことで、筐体組立迄の工程を一貫して同一のもの
とすることができ、これにより従来仕様毎に行っていた
ROM差しに伴う工程上の煩雑さをなくしてロボット仕
様の相違による工程作業の過誤や管理コストの低減を図
ることができ、また製作後の仕様変更に対しても柔軟性
をもって対処することができる。
【0086】尚、前記した実施例のみによって本発明の
技術的範囲が狭く解釈される訳ではなく、例えば、本発
明にいうロボットとは広く工作機器を含む趣旨であり、
これが関節型ロボット等、特定のものに限定される趣旨
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明において使用するRAMカードの一部を
切り欠いて示す斜視図である。
【図3】本発明において使用するROMカードの内部構
造を示す斜視図である。
【図4】第1の実施例においてRAMカードを数値制御
装置のカードスロットに装着する時の様子を示す斜視図
である。
【図5】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図6】第2の実施例においてRAMカードをティーチ
ングペンダントのカードスロットに装着する時の様子を
示す斜視図である。
【図7】第2の実施例においてティーチングペンダント
と数値制御装置の動作を説明するためのフローチャート
図である。
【図8】従来の数値制御装置の構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 ロボットの数値制御装置 2 制御手段 8 ロボット媒介変数記憶部 9、12 接続部 10、11 半導体記憶素子 1A ロボットの数値制御装置 21、28 制御手段 22、23 接続部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの動作制御に係るロボットプロ
    グラム及び/又はロボットの構造を示すデータを記憶す
    る半導体記憶素子を接続するための接続部と、ロボット
    の構造を把握するための参照値を記憶するロボット媒介
    変数記憶部とを備えたロボットの数値制御装置であっ
    て、半導体素子を接続部に接続したときに、該半導体素
    子の記憶情報のうちロボットの構造を示すデータを読み
    出してロボット媒介変数記憶部に転送する制御手段を設
    けたことを特徴とするロボットの数値制御装置。
  2. 【請求項2】 ロボットの動作制御に係るロボットプロ
    グラム及び/又はロボットの構造を示すデータを記憶す
    る半導体記憶素子を接続するための接続部と、ロボット
    の構造を把握するための参照値を記憶するロボット媒介
    変数記憶部とを備えたロボットの数値制御装置の生産管
    理方法であって、数値制御装置の組立を行った後、半導
    体素子を接続部に接続し、該半導体素子の記憶情報のう
    ちロボットの構造を示すデータを読み出してロボット媒
    介変数記憶部に転送してこれを記憶させ、このデータに
    基づいてロボットの構造に適合した動作制御を実現する
    ことができるようにしたことを特徴とするロボットの数
    値制御装置の生産管理方法。
JP9496092A 1992-03-23 1992-03-23 ロボットの数値制御装置及びその生産管理方法 Pending JPH05265524A (ja)

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