JPH09264618A - インバーター式空気調和機 - Google Patents

インバーター式空気調和機

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JPH09264618A
JPH09264618A JP8072727A JP7272796A JPH09264618A JP H09264618 A JPH09264618 A JP H09264618A JP 8072727 A JP8072727 A JP 8072727A JP 7272796 A JP7272796 A JP 7272796A JP H09264618 A JPH09264618 A JP H09264618A
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JP
Japan
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frequency
outdoor
compressor
indoor
temperature
Prior art date
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Application number
JP8072727A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Matsubara
充則 松原
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房過負荷運転時などに、各部品の信頼性を
向上できるインバーター式空気調和装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 室外ユニット8内に、圧縮機1の一次電
流を検出する圧縮機一次電流検出装置2を備え、室内マ
イコン7からの信号または前記圧縮機一次電流検出装置
2からの信号により、周波数下降時に周波数の変化速度
を変更する室外マイコン3を備えた構成とすることによ
り、周波数下降時の大電流の発生を未然に防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバーター式空
気調和機のトランジスターモジュールの保護に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、室内の負荷に応じて能力をきめ細
かく制御できるインバーター式空気調和機が増えてきて
おり、圧縮機の稼働周波数の可変幅も、その快適性と省
エネ性の向上のために、拡大してきている。
【0003】従来、この種の空気調和機は、特公平3−
53534号公報に記載されたものが知られている。
【0004】以下、その構成について図7および図8を
参照しながら説明する。図に示すように、室外ユニット
101内には、圧縮機102と、室外用熱交換器103
と、室外用熱交換器103の室外熱交換用送風機104
と、四方弁105と、電動膨張弁106が設けられ、室
内ユニット107内には、室内用熱交換器108と、室
内用熱交換器108の室内熱交換用送風機109が設け
られ、室外ユニット101と室内ユニット107とは、
液配管110およびガス配管111により接続されてい
た。
【0005】上記構成において、冷房通常運転時は、リ
モコン112より設定されたリモコン設定温度と室内ユ
ニット107内に設けられた室内吸い込み温度センサー
113で検出した室内吸い込み温度を室内マイコン11
4に入力し、室内要求能力を決定し、室外ユニット10
1内の室外マイコン115へ送信する。室外マイコン1
15では、室内機要求能力に応じた圧縮機稼働周波数を
決定し、トランジスターモジュール116へ周波数信号
を出力し、トランジスターモジュール116では、単相
電流をコンバーター部(図示せず)で直流化した電流を
スイッチングして、要求周波数の疑似3相電流を圧縮機
102へ出力し、圧縮機102から吐出された冷媒は四
方弁105、室外用熱交換器103を通り、室外熱交換
用送風機104の働きにより凝縮、液化された後、電動
膨張弁106により減圧され、それぞれ液配管110を
通り、室内ユニット107内の室内用熱交換器108に
送られ、室内熱交換用送風機109の働きにより蒸発
し、ガス化したのち、ガス配管111を通り、室外ユニ
ット101に戻る。このとき室内熱交換用送風機109
により送風された室内空気は室内用熱交換器108で冷
却されるため、冷房運転が行なわれることとなる。
【0006】暖房通常運転時には、室外ユニット101
内の四方弁105は冷房時と逆に切替えられ、圧縮機1
02から吐出された冷媒は四方弁105、ガス配管11
1を通り、室内用熱交換器108に送られ、室内熱交換
用送風機109の働きにより凝縮、液化された後、それ
ぞれ液配管110を通り、室外ユニット101内の電動
膨張弁106により減圧され、室外用熱交換器103に
送られ、室外熱交換用送風機104の働きにより蒸発
し、ガス化したのち、圧縮機102に戻る。このとき室
内熱交換用送風機109より送風された室内空気は室内
用熱交換器108で加熱されるため、暖房運転が行なわ
れることとなる。
【0007】このように冷房時、暖房時ともにリモコン
設定温度に室内吸い込み温度が近づいてくると、室内要
求能力は減少し、周波数は下がってくるが、このときの
周波数の変化速度は常に一定で例えば2.4Hz/se
c(1秒間に2.4Hz変化させる。)で周波数を下
げ、室内吸い込み温度のオーバーシュート(室内吸い込
み温度がリモコン設定温度よりも冷房時は下がりすぎ、
暖房時は上がりすぎること)を防止することができると
いうものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のイン
バーター式空気調和機では、室内温度を極力オーバーシ
ュートさせずに冷暖房運転を可能とするものではあるも
のの、例えば暖房過負荷時に、吐出圧力が高く、圧縮機
102の二次電流(疑似三相電流)が高い時に室内要求
能力が変化して、周波数を下げると周波数とともに電圧
も下がり、圧縮機102のトルクも減少する。周波数を
下げることにより、吐出圧力も減少するが、その下がり
方は冷凍サイクルの作動遅れのために周波数の下がり方
よりかなり遅れ、周波数の低いポイントでは圧縮機10
2がトルク不足となり、ブレークダウンして、大電流が
流れ、各部品の信頼性に悪影響を与え、トランジスター
モジュール116が破壊する可能性があるという課題が
あった。
【0009】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、暖房過負荷低周波数運転時などに、各部品
の信頼性を向上できるインバーター式空気調和機を提供
することを目的としている。
【0010】また、各部品の信頼性を確保しつつ、室内
温度のオーバーシュートを防止することのできるインバ
ーター式空気調和機を提供することを目的としている。
【0011】また、各部品の信頼性を確保しつつ、室内
温度のオーバーシュートを防止し、トランジスターモジ
ュールの耐久性を向上することのできるインバーター式
空気調和機を提供することを目的としている。
【0012】また、各部品の信頼性を確保しつつ、一台
設置など広い条件下で室内温度のオーバーシュートを防
止できるインバーター式空気調和機を提供することを目
的としている。
【0013】また、室内温度のオーバーシュートを防止
しながら、トランジスターモジュールの破壊を防止でき
るインバーター式空気調和機を提供することを目的とし
ている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のインバーター式
空気調和機は上記目的を達成するために、室外ユニット
と、この室外ユニットと液配管、ガス配管により接続さ
れた室内ユニットとを設け、前記室外ユニット内には、
圧縮機と、室外用熱交換器と、この室外用熱交換器の室
外熱交換用送風機と、四方弁と、前記液配管と前記室外
用熱交換器との間に電動膨張弁を設け、前記圧縮機の一
次電流を検出する圧縮機一次電流検出装置を備え、前記
室内ユニット内には、室内用熱交換器と前記室内用熱交
換器の室内熱交換用送風機を備え、室内マイコンからの
信号または前記圧縮機一次電流検出装置からの信号によ
り、周波数下降時に周波数の変化速度を変更する室外マ
イコンを備えた構成としたものである。
【0015】本発明によれば、暖房過負荷低周波数運転
時などに、各部品の信頼性を向上できるインバーター式
空気調和機が得られる。
【0016】また、本発明のインバーター式空気調和機
は上記目的を達成するために、室外ユニット内に室外温
度を検知する室外温度センサーを備え、室内マイコンか
らの信号または圧縮機一次電流検出装置からの信号で、
周波数を下降させる時に、室外温度センサーからの入力
により、周波数の変化速度を変更する室外マイコンを備
えた構成としたものである。
【0017】本発明によれば、各部品の信頼性を確保し
つつ、室内温度のオーバーシュートを防止することので
きるインバーター式空気調和機が得られる。
【0018】また、本発明のインバーター式空気調和機
は上記目的を達成するために、室外ユニット内にトラン
ジスターモジュールの外郭温度を検出するトランジスタ
ーモジュール温度検出装置を備え、室内マイコンからの
信号または圧縮機一次電流検出装置からの信号で、周波
数を下降させる時にトランジスターモジュール温度によ
り、周波数の変化速度を変更する室外マイコンを備えた
構成としたものである。
【0019】本発明によれば、各部品の信頼性を確保し
つつ、室内温度のオーバーシュートを防止し、トランジ
スターモジュールの耐久性を向上することのできるイン
バーター式空気調和機が得られる。
【0020】また、本発明のインバーター式空気調和機
は上記目的を達成するために、室外ユニット内に高圧圧
力を検知する圧力センサーを備え、室内マイコンからの
信号または圧縮機一次電流検出装置からの信号で、周波
数を下降させる時に高圧圧力により、周波数の変化速度
を変更する室外マイコンを備えた構成としたものであ
る。
【0021】本発明によれば、各部品の信頼性を確保し
つつ、一台設置など広い条件下で室内温度のオーバーシ
ュートを防止できるインバーター式空気調和機が得られ
る。
【0022】また、本発明のインバーター式空気調和機
は上記目的を達成するために、室外ユニット内に圧縮機
の二次電流を検出する圧縮機二次電流検出装置を備え、
室内マイコンからの信号または圧縮機一次電流検出装置
からの信号で、周波数を下降させる時に二次電流により
周波数の変化速度を変更し、二次電流によるトランジス
ターモジュールの保護を行う室外マイコンを備えた構成
としたものである。
【0023】本発明によれば、室内温度のオーバーシュ
ートを防止しながらトランジスターモジュールの破壊を
防止できるインバーター式空気調和機が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、室外ユニットと、この
室外ユニットと液配管、ガス配管により接続された室内
ユニットとを設け、前記室外ユニット内には、圧縮機
と、室外用熱交換器と、この室外用熱交換器の室外熱交
換用送風機と、四方弁と、前記液配管と前記室外用熱交
換器との間に電動膨張弁を設け、前記圧縮機の一次電流
を検出する圧縮機一次電流検出装置を備え、前記室内ユ
ニット内には、室内用熱交換器と前記室内用熱交換器の
室内熱交換用送風機を備え、室内マイコンからの信号ま
たは前記圧縮機一次電流検出装置からの信号により、周
波数下降時に周波数の変化速度を変更する室外マイコン
を備えたものであり、周波数下降時の大電流の発生を未
然に防止することができるという作用を有する。
【0025】また、室外ユニット内に室外温度を検知す
る室外温度センサーを備え、室内マイコンからの信号ま
たは圧縮機一次電流検出装置からの信号で、周波数を下
降させる時に、室外温度センサーからの入力により、周
波数の変化速度を変更する室外マイコンを備えたもので
あり、室内吹き出し温度のオーバーシュートを防止しな
がら周波数下降時の大電流の発生を未然に防止すること
ができるという作用を有する。
【0026】また、室外ユニット内にトランジスターモ
ジュールの外郭温度を検出するトランジスターモジュー
ル温度検出装置を備え、室内マイコンからの信号または
圧縮機一次電流検出装置からの信号で、周波数を下降さ
せる時にトランジスターモジュール温度により、周波数
の変化速度を変更する室外マイコンを備えたものであ
り、トランジスターモジュールの破壊を防止しながら、
室内吹き出し温度のオーバーシュートを防止し、周波数
下降時の大電流の発生を未然に防止することができると
いう作用を有する。
【0027】また、室外ユニット内に高圧圧力を検知す
る圧力センサーを備え、室内マイコンからの信号または
圧縮機一次電流検出装置からの信号で、周波数を下降さ
せる時に高圧圧力により、周波数の変化速度を変更する
室外マイコンを備えたものであり、一台設置などさらに
広い条件下での大電流を未然に防止し、室内吹き出し温
度のオーバーシュートを防止することができるという作
用を有する。
【0028】また、室外ユニット内に圧縮機の二次電流
を検出する圧縮機二次電流検出装置を備え、室内マイコ
ンからの信号または圧縮機一次電流検出装置からの信号
で、周波数を下降させる時に二次電流により周波数の変
化速度を変更し、二次電流によるトランジスターモジュ
ールの保護を行う室外マイコンを備えたものであり、よ
り安全にトランジスターモジュールの破壊を防止できる
という作用を有する。
【0029】以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0030】
【実施例】
(実施例1)図1および図2に示すように、圧縮機1の
電源側の一次電流(単相)を検出する圧縮機一次電流検
出装置2を室外マイコン3に接続されるところに設けて
いる。
【0031】上記構成により、暖房通常運転時は、リモ
コン4より設定されたリモコン設定温度と室内ユニット
5内に設けられた室内吸い込み温度センサー6で検出し
た室内吸い込み温度を室内マイコン7に入力し、室内要
求能力を決定し、室外ユニット8内の室外マイコン3へ
送信する。一方室外マイコン3では、圧縮機一次電流検
出装置2で検出した圧縮機一次電流が周波数毎に決めら
れた電流(以下、電流制御値と称する)以下であれば、
室内機要求能力に応じた圧縮機稼働周波数を決定し、現
在の周波数がある特定周波数(例えば52Hz)未満
で、目標周波数が現在周波数からの下降であれば、現在
周波数から目標周波数へゆっくり(例えば0.1Hz/
sec)で下降させるようトランジスターモジュール9
へ周波数信号を出力し、トランジスターモジュール9で
はコンバーター部(図示せず)で直流化した電流をスイ
ッチングして、要求周波数の疑似3相電流を圧縮機1へ
出力する。現在周波数が上記特定値(例えば52Hz)
以上か、目標周波数が上昇である場合は周波数の変化速
度を早く(例えば2.4Hz/sec)する。圧縮機一
次電流が電流制御値以上であれば、その電流が電流制御
値以下となるまで周波数を下げるが、その場合も前述の
変化速度のルールに則って実施する。そして、室外ユニ
ット8内の四方弁10は冷房時と逆に切替えられ、圧縮
機1から吐出された冷媒は四方弁10、ガス配管11を
通り、室内用熱交換器12に送られ、室内熱交換用送風
機13の働きにより凝縮、液化された後、それぞれ液配
管14を通り、室外ユニット8内の電動膨張弁15によ
り減圧され、室外用熱交換器16に送られ、室外熱交換
用送風機17の働きにより蒸発し、圧縮機1に戻る。こ
のとき室内熱交換用送風機13より送風された室内空気
は室内用熱交換器12で加熱されるため、暖房運転が行
なわれることとなる。
【0032】例えば、暖房過負荷運転時など圧縮機の二
次電流が高くなる条件で、リモコン設定温度に室内吸い
込み温度が近づいてくると、室内要求能力は減少し、周
波数は下がってくるが、周波数の変化速度は前述のルー
ルに則って、低い周波数(例えば52Hz未満)で下降
の場合はゆっくり(例えば0.1Hz/sec)と周波
数を下げ、ゆっくりと電圧も下がり、圧縮機1のトルク
もゆっくりと減少する。周波数をゆっくりと下げること
により、吐出圧力もゆっくりと減少するが、その下がり
方がもともと冷凍サイクルの作動遅れのために周波数の
下がり方に依存せず、周波数が低いポイントでも圧縮機
1がトルク不足とならず、ブレークダウンによる大電流
を防止できる。また高い周波数からの下降時は電圧がも
ともと高いため、圧縮機1のトルク不足になりにくく、
また周波数の上昇時も電圧を上昇させるため、同様にト
ルク不足となりにくいため、周波数の変化速度は早く
(例えば2.4Hz/sec)して、室内吹き出し温度
のオーバーシュートによる室内空気のハンチング(室内
空気がリモコン設定温度に対し上がったり、下がったり
して安定しないこと)を防止することができる。
【0033】なお、実施例では周波数変化速度の変更周
波数は52Hzを例にとったが、この特定値はむろん5
2Hz以外でも良く、そのシステムに応じてより細かく
周波数によって変化速度を変更させてもその作用効果に
差異を生じない。
【0034】また、周波数変化速度の変更タイミングは
電流制御値をオーバーして周波数を下降させる時や、保
護電流値(電流制御値より高い電流値で、トルク不足で
圧縮機がブレークダウンしかかっている時の電流値)を
越えた時でも良く、その作用効果に差異を生じない。
【0035】(実施例2)図3に示すように、室外ユニ
ット8A内に室外温度を検知する室外温度センサー18
を設けている。
【0036】上記構成において、暖房通常運転時は、室
外マイコン3では、圧縮機一次電流検出装置2で検出し
た圧縮機一次電流が周波数毎に決められた電流(以下、
電流制御値と称する)以下であれば、室内機要求能力に
応じた圧縮機稼働周波数を決定し、現在の周波数がある
特定周波数(例えば52Hz)未満で、目標周波数が現
在周波数からの下降でありかつ、室外温度センサー18
で検知した室外温度が高い(例えば20℃以上)場合
は、現在周波数から目標周波数へゆっくり(例えば0.
1Hz/sec)で下降させるように出力する。現在周
波数が上記特定値(例えば52Hz)以上か、目標周波
数が上昇であるか、室外温度がある特定値(例えば20
℃)未満の場合は周波数の変化速度を早く(例えば2.
4Hz/sec)する。圧縮機一次電流が電流制御値以
上であれば、その電流が電流制御値以下となるまで周波
数を下げるが、その場合も前述の変化速度のルールに則
って実施する。
【0037】例えば、暖房過負荷運転時など室外温度が
高く、圧縮機の二次電流が高くなる条件で、リモコン設
定温度に室内吸い込み温度が近づいてくると、室内要求
能力は減少し、周波数は下がってくるが、周波数の変化
速度は前述のルールに則って、低い周波数(例えば52
Hz未満)で下降の場合はゆっくり(例えば0.1Hz
/sec)と周波数を下げることにより、圧縮機1がト
ルク不足とならず、ブレークダウンによる大電流を防止
できる。また高い周波数からの下降時は電圧がもともと
高いため、圧縮機1のトルク不足になりにくく、また周
波数の上昇時も電圧を上昇させるため、トルク不足とな
りにくく、室外温度が低い場合も高圧圧力が下がって、
トルク不足となりにくく、これに伴い、周波数の変化速
度は早く(2.4Hz/sec)して、室内吹き出し温
度のオーバーシュートによる室内空気のハンチングを防
止することができる。
【0038】なお、実施例では、周波数変化速度の変更
室外温度は20℃を例にとったが、この特定値はむろん
20℃以外でも良く、そのシステムに応じてより細かく
室外温度によって変化速度を変更させてもその作用効果
には差異を生じない。
【0039】また、室外温度によって電圧を変化させる
(例えば、室外温度が20℃以上で、周波数下降時の場
合は電圧をアップさせる)ことにより、周波数下降時の
トルク不足を防止してもその作用効果に差異を生じな
い。
【0040】(実施例3)図4に示すように、室外ユニ
ット8B内にトランジスターモジュール9の外郭温度を
検出するトランジスターモジュール温度検出装置19を
設けている。
【0041】上記構成により、暖房通常運転時は、室外
マイコン3では、圧縮機一次電流検出装置2で検出した
圧縮機一次電流が周波数毎に決められた電流(以下、電
流制御値と称する)以下であれば、室内機要求能力に応
じた圧縮機稼働周波数を決定し、現在の周波数がある特
定周波数(例えば52Hz)未満で、目標周波数が現在
周波数からの下降でありかつ、室外温度センサー18で
検知した室外温度が特定温度より高く(例えば20℃以
上)かつ、トランジスターモジュール温度検出装置19
で検出したトランジスターモジュール9の温度がある特
定温度(例えば100℃以上)の場合は、現在周波数か
ら目標周波数へゆっくり(例えば0.1Hz/sec)
で下降させるように出力する。現在周波数が上記特定値
(例えば、52Hz)以上か、目標周波数が上昇である
か、室外温度が上記特定値(例えば、20℃)未満か、
トランジスターモジュール9の温度が上記特定値(例え
ば、100℃)未満の場合は周波数の変化速度を早く
(例えば2.4Hz/sec)する。圧縮機一次電流が
電流制御値以上であれば、その電流が電流制御値以下と
なるまで周波数を下げるが、その場合も前述の変化速度
のルールに則って実施する。
【0042】例えば、暖房過負荷運転時など室外温度が
高く、圧縮機の二次電流が高く、トランジスターモジュ
ール9の温度が高い条件で、リモコン設定温度に室内吸
い込み温度が近づいてくると、室内要求能力は減少し、
周波数は下がってくるが、周波数の変化速度は前述のル
ールに則って、低い周波数(52Hz未満)で下降の場
合はゆっくり(0.1Hz/sec)と周波数を下げる
ことにより、圧縮機1がトルク不足とならず、ブレーク
ダウンによる大電流を防止できる。また高い周波数から
の下降時は電圧がもともと高いため、圧縮機1のトルク
不足になりにくく、また周波数の上昇時も電圧を上昇さ
せるため、トルク不足となりにくく、室外温度が低い場
合も高圧圧力が下がって、トルク不足となりにくく、ト
ランジスターモジュール9の温度が低い場合は破壊しに
くいため、このことに伴い周波数の変化速度は早く
(2.4Hz/sec)して、室内吹き出し温度のオー
バーシュートによる室内空気のハンチングを防止するこ
とができる。
【0043】なお、実施例では、前記周波数変化速度の
変更トランジスターモジュールの温度は100℃を例に
とったが、この特定値はむろん100℃以外でも良く、
そのシステムに応じてより細かくトランジスターモジュ
ールの適合する温度によって変化速度を変更させてもそ
の作用効果に差異を生じない。
【0044】(実施例4)図5に示すように、室外ユニ
ット8C内で、四方弁10とガス配管11の間に暖房時
の高圧圧力を検出する圧力センサー20を設けている。
【0045】上記構成により、暖房通常運転時は、室外
マイコン3では、圧縮機一次電流検出装置2で検出した
圧縮機一次電流が周波数毎に決められた電流(以下、電
流制御値と称する)以下であれば、室内機要求能力に応
じた圧縮機稼働周波数を決定し、現在の周波数がある特
定周波数(例えば52Hz)未満で、目標周波数が現在
周波数からの下降中でありかつ、室外温度センサー18
で検知した室外温度が高く(例えば20℃以上)かつ、
トランジスターモジュール温度検出装置19で検出した
トランジスターモジュール9の温度がある温度(例えば
100℃以上)でかつ、高圧圧力が特定圧力(例えば、
2.0MPa)以上の場合は、現在周波数から目標周波
数へゆっくり(例えば0.1Hz/sec)で下降させ
るように出力する。現在周波数が上記特定値(例えば、
52Hz)以上か、目標周波数が上昇中であるか、室外
温度が上記特定値(例えば、20℃)未満か、トランジ
スターモジュール9の温度が上記特定温度(例えば、1
00℃)未満か、高圧圧力が特定圧力(例えば、2.0
MPa)未満の場合は周波数の変化速度を早く(例えば
2.4Hz/sec)する。圧縮機一次電流が電流制御
値以上であれば、その電流が電流制御値以下となるまで
周波数を下げるが、その場合も前述の変化速度のルール
に則って実施する。
【0046】例えば、暖房過負荷運転時など室外温度が
高く、圧縮機1の二次電流が高く、トランジスターモジ
ュール9の温度が高く、高圧圧力が高い条件で、リモコ
ン設定温度に室内吸い込み温度が近づいてくると、室内
要求能力は減少し、周波数は下がってくるが、周波数の
変化速度は前述のルールに則って、低い周波数(52H
z未満)で下降の場合はゆっくり(0.1Hz/se
c)と周波数を下げることにより、圧縮機1がトルク不
足とならず、ブレークダウンによる大電流を防止でき
る。また高い周波数からの下降時は電圧がもともと高い
ため、圧縮機1のトルク不足になりにくく、また周波数
の上昇時も電圧を上昇させるため、トルク不足となりに
くく、室外温度が低い場合も高圧圧力が下がって、トル
ク不足となりにくく、トランジスターモジュール9の温
度が低い場合は破壊しにくく、高圧圧力が低い場合もブ
レークダウンしにくいため、このことに伴い周波数の変
化速度は早く(2.4Hz/sec)して、室内吹き出
し温度のオーバーシュートによる室内空気のハンチング
を防止することができる。
【0047】なお、実施例では、周波数変化速度の変更
高圧圧力は2.0MPaを例にとったが、この特定値は
圧縮機の特性に依るものであって、むろん2.0MPa
以外でも良く、そのシステムに応じてより細かく高圧圧
力によって変化速度を変更させてもその作用効果に差異
を生じない。
【0048】また、周波数下降時に急激に高圧圧力が減
少し、一次電流が急激に増大した時は、ブレークダウン
したと判断して、圧縮機を停止させ、再起動時に電圧を
アップしてもその作用効果に差異を生じない。
【0049】(実施例5)図6に示すように、室外ユニ
ット8d内に圧縮機の二次電流を検出する圧縮機二次電
流検出装置21を設けている。
【0050】上記構成により、暖房通常運転時は、室外
マイコン3では、圧縮機一次電流検出装置2で検出した
圧縮機一次電流が周波数毎に決められた電流(以下、電
流制御値と称する)以下であれば、室内機要求能力に応
じた圧縮機稼働周波数を決定し、現在の周波数がある周
波数(例えば52Hz)未満で、目標周波数が現在周波
数からの下降でありかつ、室外温度センサー18で検知
した室外温度が高く(例えば20℃以上)かつ、トラン
ジスターモジュール温度検出装置19で検出したトラン
ジスターモジュール9の温度がある温度(例えば100
℃以上)でかつ、高圧圧力が特定圧力(例えば、2.0
MPa)以上でかつ、二次電流がある二次電流値(例え
ば18A)以上の場合は、現在周波数から目標周波数へ
ゆっくり(例えば0.1Hz/sec)で下降させるよ
うに出力する。現在周波数が上記特定周波数(例えば、
52Hz)以上か、目標周波数が上昇中であるか、室外
温度が上記特定温度(例えば、20℃)未満か、トラン
ジスターモジュール9の温度が上記特定温度(例えば、
100℃)未満か、高圧圧力が上記特定圧力(例えば、
2.0MPa)未満か、二次電流が上記特定電流値(例
えば、18A)未満の場合は周波数の変化速度を早く
(例えば2.4Hz/sec)する。圧縮機一次電流が
電流制御値以上であれば、その電流が電流制御値以下と
なるまで周波数を下げるが、その場合も前述の変化速度
のルールに則って実施する。
【0051】さらに、圧縮機二次電流検出装置21で検
出した二次電流がある電流制御値(例えば20A)を越
えたら圧縮機1を停止し、再起動時は電圧をアップし、
電動膨張弁15を通常開度よりも開け気味にすることに
より、トランジスターモジュール9の破壊を防止し、再
起動後圧縮機1のトルクアップと高圧圧力を低減して連
続運転を可能とする。そして、再起動後二次電流が保護
制御値(例えば25A)を越えれば、直ちにインターロ
ックに突入させ、電源リセットした場合のみ解除でき
る。
【0052】ここで例えば、暖房過負荷運転時など室外
温度が高く、圧縮機1の二次電流が高く、トランジスタ
ーモジュール9の温度が高く、高圧圧力が高い条件で、
リモコン設定温度に室内吸い込み温度が近づいてくる
と、室内要求能力は減少し、周波数は下がってくるが、
周波数の変化速度は前述のルールに則って、低い周波数
(52Hz未満)で下降の場合はゆっくり(0.1Hz
/sec)と周波数を下げることにより、圧縮機1がト
ルク不足とならず、ブレークダウンによる大電流を防止
でき、もし二次電流がトランジスターモジュール9の許
容範囲をオーバーしてもすぐに圧縮機1を停止させるこ
とにより破壊を防止できる。また、高い周波数からの下
降時は電圧がもともと高いため、圧縮機1のトルク不足
になりにくく、また周波数の上昇時も電圧を上昇させる
ため、トルク不足となりにくく、室外温度が低い場合も
高圧圧力が下がって、トルク不足となりにくく、トラン
ジスターモジュール温度が低い場合は破壊しにくく、高
圧圧力が低い場合もブレークダウンしにくいため、周波
数の変化速度は早く(2.4Hz/sec)して、室内
吹き出し温度のオーバーシュートによる室内空気のハン
チングを防止することができる。
【0053】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、暖房過負荷低周波数運転時などの周波数下
降時に周波数変化速度を遅くし、大電流の発生を未然に
防止し、各部品の信頼性を向上できるという効果のある
インバーター式空気調和機を提供できる。
【0054】また、各部品の信頼性を確保しつつ、室内
吹き出し温度のオーバーシュートを防止することができ
るという効果のあるインバーター式空気調和機を提供で
きる。
【0055】また、暖房過負荷低周波数運転時などの周
波数下降時に周波数変化速度を遅くし、大電流の発生を
未然に防止し、再起動時の連続運転を可能とし、トラン
ジスターモジュールの耐久性を向上させることができる
という効果のあるインバーター式空気調和機を提供でき
る。
【0056】また、各部品の信頼性を確保しつつ、一台
設置などより広い条件下で、室内吹き出し温度のオーバ
ーシュートを防止することができるという効果のあるイ
ンバーター式空気調和機を提供できる。
【0057】また、室内吹き出し温度のオーバーシュー
トを防止しながら、トランジスターモジュールの破壊を
防止することができるという効果のあるインバーター式
空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のインバーター式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図2】同インバーター式空気調和機の制御ブロック図
【図3】本発明の実施例2のインバーター式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図4】本発明の実施例3のインバーター式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図5】本発明の実施例4のインバーター式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図6】本発明の実施例5のインバーター式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図7】従来のインバーター式空気調和機の冷凍サイク
ル図
【図8】同インバーター式空気調和機の制御ブロック図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 圧縮機一次電流検出装置 3 室外マイコン 5 室内ユニット 7 室内マイコン 8 室外ユニット 8A 室外ユニット 8B 室外ユニット 8C 室外ユニット 8d 室外ユニット 10 四方弁 11 ガス配管 12 室内用熱交換器 13 室内熱交換用送風機 14 液配管 15 電動膨張弁 16 室外用熱交換器 17 室外熱交換用送風機 18 室外温度センサー 19 トランジスターモジュール温度検出装置 20 圧力センサー 21 圧縮機二次電流検出装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外ユニットと、この室外ユニットと液
    配管、ガス配管により接続された室内ユニットとを設
    け、前記室外ユニット内には、圧縮機と、室外用熱交換
    器と、この室外用熱交換器の室外熱交換用送風機と、四
    方弁と、前記液配管と前記室外用熱交換器との間に電動
    膨張弁を設け、前記圧縮機の一次電流を検出する圧縮機
    一次電流検出装置を備え、前記室内ユニット内には、室
    内用熱交換器と前記室内用熱交換器の室内熱交換用送風
    機を備え、室内マイコンからの信号または前記圧縮機一
    次電流検出装置からの信号により、周波数下降時に周波
    数の変化速度を変更する室外マイコンを備えたインバー
    ター式空気調和機。
  2. 【請求項2】 室外ユニット内に室外温度を検知する室
    外温度センサーを備え、室内マイコンからの信号または
    圧縮機一次電流検出装置からの信号で、周波数を下降さ
    せる時に、室外温度センサーからの入力により、周波数
    の変化速度を変更する室外マイコンを備えた請求項1記
    載のインバーター式空気調和機。
  3. 【請求項3】 室外ユニット内にトランジスターモジュ
    ールの外郭温度を検出するトランジスターモジュール温
    度検出装置を備え、室内マイコンからの信号または圧縮
    機一次電流検出装置からの信号で、周波数を下降させる
    時にトランジスターモジュール温度により、周波数の変
    化速度を変更する室外マイコンを備えた請求項2記載の
    インバーター式空気調和機。
  4. 【請求項4】 室外ユニット内に高圧圧力を検知する圧
    力センサーを備え、室内マイコンからの信号または圧縮
    機一次電流検出装置からの信号で、周波数を下降させる
    時に高圧圧力により、周波数の変化速度を変更する室外
    マイコンを備えた請求項3記載のインバーター式空気調
    和機。
  5. 【請求項5】 室外ユニット内に圧縮機の二次電流を検
    出する圧縮機二次電流検出装置を備え、室内マイコンか
    らの信号または圧縮機一次電流検出装置からの信号で、
    周波数を下降させる時に二次電流により周波数の変化速
    度を変更し、二次電流によるトランジスターモジュール
    の保護を行う室外マイコンを備えた請求項4記載のイン
    バーター式空気調和機。
JP8072727A 1996-03-27 1996-03-27 インバーター式空気調和機 Pending JPH09264618A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205163A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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