JPH09264566A - エアコン室外機の据付台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】建物の屋根に対するエアコン室外機の据え付け
作業を簡単に行なえるようにしたエアコン室外機の据付
台を提供する。 【解決手段】互いに平行な２本の棒状部２，２を長さ方
向に沿って湾曲させ、２本の棒状部２，２間に棒状部
２，２と同方向に湾曲する板部７を装着し、この板部７
に長さ方向に沿って長孔７ａを設けてなる受け部３と、
この受け部３の２本の棒状部２，２の長さ方向両端から
下向きに折れ曲がる２本の棒状部４，４からなる脚部５
と、各脚部５の下端に形成された接地部６とから構成さ
れ、前記板部７上適所でエアコン室外機８の左右両側下
端部に前後に張り出して設けられたブラケット９を受け
て前記長孔７ａを貫通するボルト１０およびこのボルト
１０に螺合するナットによりブラケット９を板部７に対
して締結させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜のある部分、
例えば建物の屋根の上でエアコン室外機を受けて据え付
けるために好適なエアコン室外機の据付台に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来から建物の屋根の上でエアコン室外
機を受けて据え付けるために使用されるエアコン室外機
の据付台としては金属製の帯状金具からなる脚部と、こ
の脚部にボルト、ナットなどにより結合されたエアコン
室外機受け部とから構成されたものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、屋根置
き用として知られる前記従来のエアコン室外機の据付台
は、前述のように脚部とエアコン室外機受け部とをボル
ト、ナットなどにより連結固定する手間が必要であると
いう問題点があった。

【０００４】本発明はこのような課題を解決するもの
で、建物の屋根などに対するエアコン室外機の据え付け
作業を簡単に行なえるようにしたエアコン室外機の据付
台を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、互いに平行な２本の棒状部を長さ方向に沿
って湾曲させてなる受け部と、この受け部の２本の棒状
部の長さ方向両端から下向きに折れ曲がる２本の棒状部
からなる脚部と、各脚部の下端に形成された接地部とか
ら構成され、左右一対の受け部によりエアコン室外機を
受けるようにしたことを要旨とするものである。また本
発明は、互いに平行な２本の棒状部を長さ方向に沿って
湾曲させ、２本の棒状部間に棒状部と同方向に湾曲する
板部を装着し、この板部に長さ方向に沿って長孔を設け
てなる受け部と、この受け部の２本の棒状部の長さ方向
両端から下向きに折れ曲がる２本の棒状部からなる脚部
と、各脚部の下端に形成された接地部とから構成され、
左右一対の受け部の板部上適所でエアコン室外機を受け
るようにしたことを要旨とするものである。また本発明
は、受け部の長さ方向両端の脚部の長さを、一端側を他
端側より短くしたことを要旨とするものである。さらに
本発明は、脚部の各棒状部の下端にねじ部を形成し、こ
のねじ部に棒状の接地部の上端ねじ部を螺合させて、各
棒状部の下端からの接地部の突出長さを調整自在な高さ
調整機構を備えてなることを要旨とするものである。

【０００６】この構成により、本発明の据付台は前記従
来のように組み立てることなく、建物の傾斜する屋根な
どの上に置けば良く、取り扱いが非常に楽で、エアコン
室外機の据え付け作業を簡単に行なうことができる。さ
らに、脚部の長さを一端側を他端側より短くするか、あ
るいは各棒状部の下端からの接地部の突出長さを調整自
在な高さ調整機構を設けることにより、傾斜角度が大き
い屋根などの上でもエアコン室外機を水平状態で据え付
けることができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。先ず、図１〜図４に示す
第１の実施の形態について説明すると、１はバー材とし
て断面円形の中実状の金属製の棒状体を用い、これを曲
げ加工して作られた据付台で、互いに平行な２本の棒状
部２，２からなる受け部３と、この受け部３の２本の棒
状部２，２の長さ方向両端から鈍角に斜め下向きに折れ
曲がる互いに平行な２本の棒状部４，４からなる脚部５
と、各脚部５の棒状部４，４の下端を繋ぐべく外側に張
り出すように円弧状に形成された接地部６とから構成さ
れている。さらに詳しくは、受け部３の互いに平行な２
本の棒状部４，４を長さ方向に沿って緩やかに下方に湾
曲させ、２本の棒状部４，４間に同様に下方に湾曲する
金属製の板部７を溶接により設け、この板部７に長さ方
向に沿って長孔７ａを設けておき、この板部７上適所に
エアコン室外機８の長さ方向両端近傍下端部に前後に張
り出して設けられ貫通孔９ａを有するブラケット９を水
平状態になるように載せて板部７に対しブラケット９を
ボルト10、ナット11により締結させるようになってい
る。

【０００８】上記構成において、エアコン室外機８を建
物の傾斜する屋根12の上で据付台１の上に載せて据え付
けるとき、先ずエアコン室外機８の長さ方向両端近傍下
端部が載る位置に予め左右一対の据付台１を位置させ
る。このとき、左右一対の据付台１は屋根12の傾斜に沿
って傾いているが、一対の据付台１の受け部３の板部７
は長さ方向に沿って緩やかに湾曲しており、この湾曲す
る板部７上にエアコン室外機８が水平状態となるように
エアコン室外機８の長さ方向両端近傍下端部のブラケッ
ト９を載せる。その後、前記板部７に対してブラケット
９をボルト10、ナット11により締結させる。ところで、
屋根12の上に据付台１を置いただけでは据付台１が屋根
12の傾斜に沿ってずれ動くことがあるので、図面では示
されていないが据付台１を屋根12に対して針金などによ
り固定する。

【０００９】次に、図５〜図７に示す第２の実施の形態
について説明する。以上述べた第１の実施の形態では、
受け部３の互いに平行な２本の棒状部４，４を長さ方向
に沿って緩やかに下方に湾曲させ、２本の棒状部４，４
間に同様に下方に湾曲する金属製の板部７を溶接により
設けてあるが、第２の実施の形態では受け部３の互いに
平行な２本の棒状部２，２を長さ方向に沿って緩やかに
上方に湾曲させ、２本の棒状部２，２間に同様に上方に
湾曲する金属製の板部７を溶接により設けてある。な
お、板部７には第１の実施の形態と同様に長さ方向に沿
って長孔７ａが形成されている。

【００１０】この第２の実施の形態の据付台１を用いて
も第１の実施の形態と同様に建物の傾斜する屋根12の上
にエアコン室外機８を水平状態となるように据え付ける
ことができる。

【００１１】なお、第２の実施の形態の据付台１を図８
および図９に示すように建物の屋根12の棟13を跨ぐよう
に屋根12の上に載せ、左右一対の据付台１の上にエアコ
ン室外機８を水平状態となるように据え付けるようにし
ても良い。第１の実施の形態の据付台１でも建物の屋根
12の棟13を跨ぐようにして同様の使い方が可能である。

【００１２】次に、図10および図11に示す第３の実施の
形態について説明する。この第３の実施の形態の据付台
１は第１の実施の形態の据付台１の変形例であって、受
け部３の長さ方向両端の脚部５の長さを、一端側を他端
側より短くしてある。これにより建物の屋根12の傾斜角
度が大きい場合でも、短い方の脚部５を上側に位置させ
ることにより、エアコン室外機８の水平を確保すること
ができる。第２の実施の形態の据付台１でも同様に脚部
５の長さを、一端側を他端側より短くして同様の効果を
得ることができる。

【００１３】さらに、図12に示す第４の実施の形態につ
いて説明する。この第４の実施の形態の据付台１は受け
部３の長さ方向両端の脚部５の各棒状部４の下端に雌ね
じ部４ａを形成し、この雌ねじ部４ａに棒状の接地部14
の上端雄ねじ部14ａを螺入させて、各棒状部４の下端か
らの接地部14の突出長さを調整自在な高さ調整機構を備
えており、この構成の据付台１によっても前記第３の実
施の形態の据付台１と同様に建物の屋根12の傾斜角度が
大きい場合に対応させることができる。なお、この第４
の実施の形態の高さ調整機構を前記第２の実施の形態の
ように受け部３の互いに平行な２本の棒状部２，２を長
さ方向に沿って緩やかに上方に湾曲する形式の据付台に
取り入れることも可能である。

【００１４】ところで、上記の各実施の形態における据
付台１はバー材として断面円形の中実状の棒状体を用
い、これを曲げ加工して作られているが、バー材として
は内部が中空状のものを使用しても良い。また、バー材
および前記板部７の材料は特に限定されるものでなく、
金属の他に合成樹脂などを用いることができるが、強度
などの点を考慮すればステンレスなどの金属が好まし
い。

【００１５】また、上記の各実施の形態における据付台
１にあって、脚部５を構成する２本の棒状部４，４は互
いに平行であるが、下端程互いに離れるように下拡がり
状とすることも可能である。

【００１６】また、上記の各実施の形態における据付台
１には受け部３の２本の棒状部４，４間に板部７を設
け、この板部７にエアコン室外機８を載せて据え付けて
いるが、板部７を省略し、棒状部４，４上に直接締結手
段を介してエアコン室外機８を締結するようにしても良
い。

【００１７】さらに、上記の各実施の形態では左右一対
の据付台１，１の上にエアコン室外機８の長さ方向両端
近傍下端部を載せているが、図13〜図15に示す第５の実
施の形態のように、左右一対の据付台１，１の受け部３
上に受け部３に対して直交する方向に、一対の棒状の受
け金具15，15を載せて固定し、エアコン室外機８を長さ
方向が左右一対の据付台１，１と平行となるように向け
てエアコン室外機８の長さ方向両端近傍下端部に前後に
張り出して設けられたブラケット９を受け金具15，15上
で受けて締結させるようにしても良い。この実施の形態
に使用される受け金具15，15はそれぞれ２本の互いに平
行な棒状部を備え２本の棒状部の長さ方向両端部同志が
円弧状の繋がり部で無端状に繋がれてなる金属棒により
作られ、この各受け金具15と据付台１の受け部３との連
結は受け部３と受け金具15との重なり部を上下から挟む
プレート16ａ，16ｂと、上下のプレート16ａ，16ｂの中
央に形成されたボルト挿通孔16ａ′，16ｂ′を互いに合
致させた状態で上側のボルト挿通孔16ａ′から挿入され
るボルト17が螺合し得るように下側のプレート16ｂの下
面に溶接にて固着されたナット18を備えた固定金具16に
より行なわれる。また、前後一対の受け金具15，15とエ
アコン室外機８の下端のブラケット９との連結は固定金
具19により行なわれる。固定金具19は受け金具15の互い
に平行な２本の棒状部20，20にまたがり２本の棒状部2
0，20を上下から挟むプレート19ａ，19ｂと、上下のプ
レート19ａ，19ｂの中央に形成されたボルト挿通孔19
ａ′，19ｂ′を互いに合致させた状態で上側のボルト挿
通孔19ａ′から挿入されるボルト21が螺合し得るように
下側のプレート19ｂの下面に溶接にて固着されたナット
22を備えている。そして、この固定金具19の上側のプレ
ート19ａの上にエアコン室外機８のブラケット９を載せ
て、前記ボルト21、ナット22により締結するものであ
る。なお、固定金具19は前記ボルト21、ナット22の締め
付けを緩めることによりエアコン室外機８のブラケット
９の位置に合わせて予め棒状部20，20の長さ方向に移動
し、位置が調節される。

【００１８】さらに、図16に示す第６の実施の形態のよ
うに左右一対の据付台１，１の接地部６，６同志を前記
第５の実施の形態の受け金具15と同様の受け金具23を接
地部６，６の下側に重ね、受け金具23で左右の据付台
１，１を繋ぐようにしても良い。この場合、据付台１の
接地部６と受け金具23との連結は前記第５の実施の形態
の固定金具16と同様の固定金具24により行なわれる。

【００１９】さらに、図17および図18に示す第７の実施
の形態のように左右一対の据付台１，１の接地部６下端
を受け金具23の２本の互いに平行な棒状部25，25間に位
置させ、屋根12の上に置かれた受け金具23に対して据付
台１が受け金具23との連結部において回動させ、角度調
整できるようにしても良い。据付台１の接地部６と受け
金具23との連結部についてさらに詳しく述べると、接地
部６の下端は受け金具23の２本の互いに平行な棒状部2
5，25間に嵌まりこむように立ち上がっており、且つ下
端中央が分断されており、受け金具23の互いに平行な２
本の棒状部25，25にまたがり２本の棒状部25，25および
据付台１の接地部６下端を上下から同時に挟むプレート
26ａ，26ｂと、上側のプレート26ａの中央に形成された
ボルト挿通孔26ａ′と下側のプレート26ｂの中央上面に
溶接にて固着されたナット27を互いに合致させた状態で
前記ナット27に螺合するように上側のボルト挿通孔26
ａ′から挿入されるボルト28を備えた固定金具29により
据付台１の接地部６と受け金具23との連結が行なわれる
ようになっている。

【００２０】さらに、図19および図20に示す第８の実施
の形態のように傾斜する屋根12の上に置かれる左右一対
の据付台１，１の低い方の接地部６の下側を側面形状が
三角形の受け金具30で受けて、据付台１の低い方の接地
部６の高さを少しでも高くなるようにすることもでき
る。この場合、受け金具30は側面形状が三角形となるよ
うに配設された３本の互いに平行な棒状部30ａ，30ｂ，
30ｃを備え、上端に位置する棒状部30ａに対し据付台１
の低い方の接地部６の下端を固定金具31により回動自在
に締結している。固定金具31は据付台１の低い方の接地
部６の下端および上端に位置する棒状部30ａを上下から
挟むプレート31ａ，31ｂと、上下のプレート31ａ，31ｂ
を締め付けるボルト32およびナット33とからなる。な
お、左右一対の据付台１，１の高い方の接地部６の下端
は前記第６の実施の形態の受け金具23により繋がれてい
る。この実施の形態において、前記受け金具30の三角形
の３つの角度を異ならせる上端に位置させる棒状部30
ａ，30ｂ，30ｃを選択することにより据付台１の低い方
の接地部６の高さを調整できる。

【００２１】なお、上記の各実施の形態では受け部３の
互いに平行な２本の棒状部４，４間に板部７を設けてい
るが、板部７は特になくても良い。また、上記の各実施
の形態では据付台を用いてエアコン室外機８を建物の屋
根の上で据え付ける場合について述べたが、地面の上で
据え付ける場合にも実施できる。

【００２２】

【発明の効果】以上のように本発明の据付台は前記従来
のように組み立てることなく、建物の傾斜する屋根など
の上に置けば良く、取り扱いが非常に楽で、エアコン室
外機の据え付け作業を簡単に行なうことができる。さら
に、脚部の長さを一端側を他端側より短くするか、ある
いは各棒状部の下端からの接地部の突出長さを調整自在
な高さ調整機構を設けるなどにより、傾斜角度が大きい
屋根などの上でもエアコン室外機を水平状態で据え付け
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態における据付台の斜
視図である。

【図２】同使用状態を示す斜視図である。

【図３】同使用状態を示す側面図である。

【図４】同使用状態における要部拡大断面図である。

【図５】本発明の第２の実施の形態における据付台の斜
視図である。

【図６】同使用状態を示す斜視図である。

【図７】同使用状態を示す側面図である。

【図８】本発明の第２の実施の形態における据付台を使
った別の使用状態を示す斜視図である。

【図９】同使用状態を示す側面図である。

【図１０】本発明の第３の実施の形態における据付台の
斜視図である。

【図１１】同使用状態を示す側面図である。

【図１２】本発明の第４の実施の形態における据付台の
斜視図である。

【図１３】本発明の第５の実施の形態における使用状態
を示す斜視図である。

【図１４】同使用状態における要部拡大断面図である。

【図１５】同使用状態における要部拡大断面図である。

【図１６】本発明の第６の実施の形態における使用状態
を示す斜視図である。

【図１７】本発明の第７の実施の形態における使用状態
を示す斜視図である。

【図１８】同使用状態における要部拡大断面図である。

【図１９】本発明の第８の実施の形態における使用状態
を示す斜視図である。

【図２０】同使用状態における要部拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 据付台 ２ 棒状部 ３ 受け部 ４ 棒状部 ４ａ 雌ねじ部 ５ 脚部 ６ 接地部 ７ 板部 ７ａ 長孔 ８ エアコン室外機 ９ ブラケット １０ ボルト １１ ナット １２ 屋根 １３ 棟 １４ 接地部 １４ａ 上端雄ねじ部 １５ 受け金具 １６ 固定金具 １９ 固定金具 ２３ 受け金具 ２４ 固定金具 ２９ 固定金具 ３０ 受け金具 ３１ 固定金具

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに平行な２本の棒状部を長さ方向に
   沿って湾曲させてなる受け部と、この受け部の２本の棒
   状部の長さ方向両端から下向きに折れ曲がる２本の棒状
   部からなる脚部と、各脚部の下端に形成された接地部と
   から構成され、左右一対の受け部によりエアコン室外機
   を受けるようにしたことを特徴とするエアコン室外機の
   据付台。
2. 【請求項２】 互いに平行な２本の棒状部を長さ方向に
   沿って湾曲させ、２本の棒状部間に棒状部と同方向に湾
   曲する板部を装着し、この板部に長さ方向に沿って長孔
   を設けてなる受け部と、この受け部の２本の棒状部の長
   さ方向両端から下向きに折れ曲がる２本の棒状部からな
   る脚部と、各脚部の下端に形成された接地部とから構成
   され、左右一対の受け部の板部上適所でエアコン室外機
   を受けるようにしたことを特徴とするエアコン室外機の
   据付台。
3. 【請求項３】 受け部の長さ方向両端の脚部の長さを、
   一端側を他端側より短くしたことを特徴とする請求項１
   または２記載のエアコン室外機の据付台。
4. 【請求項４】 脚部の各棒状部の下端にねじ部を形成
   し、このねじ部に棒状の接地部の上端ねじ部を螺合させ
   て、各棒状部の下端からの接地部の突出長さを調整自在
   な高さ調整機構を備えてなることを特徴とする請求項１
   または２記載のエアコン室外機の据付台。