JPH09264208A - エアクリーナのケーシング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアクリーナケーシングのボディに、支持台
と挿入孔を有する挿入枠とでなる支持片を設け、カバー
に挿入片を設けて、挿入片を挿入枠に挿入するボディと
カバーの組合せ構造において、挿入片下面に支持台から
離れる方向に反る傾斜面と係止爪とを設け、不用意なカ
バーの脱落を防止する。 【解決手段】 ボディ１の支持片２に支持台３と挿入孔
５を有する挿入枠４を設け、カバー１６の挿入片１７を
着脱自在に挿入する。挿入片１６には下面に傾斜面１
８、係止爪１９が形成され、カバー１６が開いたときに
傾斜面１８が支持台３の上面に当接し、係止爪１９が支
持台３の先端側面に引掛かるようにする。従って不用意
にカバーが脱落することはない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はエアクリーナのケ
ーシングにおける開閉機構の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来エアクリーナのカバーに挿入孔を有
する支持片、ボディに挿入片を設けて組み合わせるよう
にしたケーシングが知られている。図３に示すようにボ
ディ１の一端縁に形成した支持片２は支持台３の上面に
挿入孔５を設けた門形の挿入枠４が形成されている。ま
たカバー６の一端縁に挿入片７を設け、挿入孔５に着脱
自在に挿入する。ケーシングに空気入口８空気出口９を
設け、これらの間を仕切るフィルタエレメント１０が配
置される。

【０００３】カバー６とボディ１とはクリップ１１で締
付けて閉鎖される。このとき挿入片７の上面外方寄り
と、下面の内方寄りが、挿入孔５の上部外縁Ａと支持台
３基部の上面Ｂとをそれぞれ支点として締付けられ、ク
リップ１１を外したとき弾力的にカバー６が跳ね上がっ
て開放状態となるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】 カバー
６を開放して、フィルタエレメント１０の交換等のため
カバー６の開度を更に拡げようとする場合に、挿入片７
の先端上部に突起１２が設けてあるものの、カバー６の
開放角度が大になると、相対的に挿入孔５の上縁に対し
挿入片７は下降するので、容易に挿入孔５をくぐり抜
け、カバー６はボディ１との組合わせが外れて脱落して
しまうことが多い。この現状はクリップ１１を外す際、
カバー６の弾発力が強いときにも発生する。このように
カバー６の開閉にあたり、カバーが脱落し、再装着をし
なければならない等の煩わしい手間がかかることが多
い。また、再装着の際ボディ、カバーの組合わせずれが
生ずる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明のエアクリーナ
のケーシングは、ボディに設けられ、支持台と挿入孔を
有する挿入枠とでなる支持片の挿入孔に、カバーに設け
た挿入片を挿入してボディとカバーとを着脱自在に組み
合わせ、クリップで締付けて閉鎖するケーシングにおい
て、挿入片の下面先端寄りを支持片の支持台上面から離
れる方向に反る傾斜面を形成し、さらに傾斜面の先端か
ら垂下する係止爪を形成し、カバー開放時に係止爪が支
持台先端側面に係止されるようにしたものである。

【０００６】このエアクリーナのケーシングは従来のも
のと同様にクリップの締付によって閉鎖される。クリッ
プを外すと、挿入孔の上方外縁と支持台の基部寄り上面
を支点として挿入片に加えられていた締め付け力の反発
により、カバーは開放方向に跳ね上がるように開放され
る。

【０００７】このとき挿入片は傾いて、下面先端寄りに
形成した傾斜面が支持台上面に接近し、接触するに至
る。この過程で係止爪が支持台先端側面に係止されるの
で、挿入片が挿入孔から抜け出してカバーが脱落するこ
とがない。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１、図２によりこの発明を説明
する。合成樹脂製のボディ１は上面開放の箱形をなし、
一端縁に突出して支持片２が形成されている。支持片２
は支持台３とその上面に門形をなし挿入孔５を有する挿
入枠４とでなる。またボディ１には空気流出口９が設け
られる。

【０００９】カバー１６は合成樹脂でなり空気流入口８
を設けた下方開放の箱形をなし、一端縁に挿入片１７を
突出させてある。挿入片１７の下面先端寄りは、支持台
３の上面から離れる方向に上反り傾斜面１８が形成さ
れ、その先端に係止爪１９が形成されている。さらに要
すれば係止爪１９の先端に突起２０が設けられカバー１
６の開度が大なるとき支持台３の先端下面に引掛かるよ
うになっている。また挿入片１７の先端上側には突起２
１が設けられ、カバー１６を支持台３の上面と平行に引
き出そうとすると、挿入孔５の上縁に引掛けるようにな
っている。突起２０と係止爪１９とは挿入孔５からの距
離を異ならせ傾斜面１８を利用してカバー１６を傾ける
と挿入片１７が挿入孔５から抜き出せるようになってい
る。

【００１０】カバー１６をクリップ１１によりボディ１
に締付けフィルタエレメント１０を狭持してケーシング
は閉鎖される。クリップ１１を外すと、カバー１６は図
３の従来のものと同様点Ａ、Ｂを支点として弾発力が働
らき跳ね上がる。このときカバー１６の挿入片１７の傾
斜面１８が支持台３の上面に接近し当接するに至る。こ
の挿入片１７の傾斜により係止爪１９が下降し支持台３
の先端側面に引掛けるように係止される。従って挿入片
１７の脱出によりカバー１６が脱落することはない。

【００１１】

【発明の効果】この発明のエアクリーナのケーシングは
カバーの挿入片の下面に傾斜面を設け、その先端に係止
爪を垂下させて、カバーが開いたとき係止爪が支持台先
端側面に引掛けるようにしたので、カバーが開放時に跳
ね上がってもあるいは開度を大にしても不用意に脱落す
ることはない。また、ボディ、カバーの組合せずれは生
じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態の例を示す図。

【図２】この発明の要部の形態を示す図。

【図３】従来のカバーとボディを示す図。

【符号の説明】

１ ボディ ２ 支持片 ３ 支持台 ４ 挿入枠 ５ 挿入孔 １６ カバー １７ 挿入片 １８ 傾斜面 １９ 係止爪

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持台とその上面に門形をなして挿入孔
   を設けた挿入枠とでなる支持片を、端縁から突出させて
   形成した上方開放のボディと、挿入片を端縁から突出さ
   せて設けた下方開放のカバーとでケーシングを構成し、
   支持片の挿入孔に挿入片を着脱自在に挿入してボディと
   カバーとを組み合わせ、挿入片上面を挿入孔に当接させ
   てクリップで締付けて閉鎖するエアクリーナのケーシン
   グにおいて、挿入片の下面先端寄りを支持台上面から離
   れる方向に反る傾斜面を形成しさらに傾斜面の先端から
   垂下する係止爪を形成し、カバー開放時に係止爪が支持
   台先端側面に係止されるよう垂下寸法を設定したことを
   特徴とするエアクリーナのケーシング。