JPH09264113A - 油圧機構の制御方法 - Google Patents

油圧機構の制御方法

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JPH09264113A
JPH09264113A JP7481696A JP7481696A JPH09264113A JP H09264113 A JPH09264113 A JP H09264113A JP 7481696 A JP7481696 A JP 7481696A JP 7481696 A JP7481696 A JP 7481696A JP H09264113 A JPH09264113 A JP H09264113A
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Naoki Kira
良 直 樹 吉
Eiji Miyaji
地 永 治 宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくともピストンの一側面に形成された油
圧室へ油圧を吸排する油圧機構の切り換えをスムーズに
行うこと。 【解決手段】 ピストンを摺動させるための油圧を必要
としない状況においても、ピストンが摺動しない程度の
油圧を油圧室又は油圧吸排管に満たすことによって、次
にピストンを摺動させる場合に改めて油圧室又は油圧吸
排管に油圧を満たす工程を省いてレスポンスを高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧によってピス
トンを摺動させて状態を切り換える油圧機構の制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の油圧機構の制御方法とし
ては、例えば特開平6−10630号公報に示されるも
のが知られている。これは、吸排気弁を停止させる弁停
止機構をもつ内燃機関の動弁装置であり、エンジン燃焼
室に開口する吸気孔又は排気孔を開閉する吸排気弁と、
吸排気弁に連結されたバルブステムと、カムシャフトに
支持されたカムと、カムとバルブステムとの間に配設さ
れ吸排気弁を閉状態のまま維持することが可能な弁停止
機構とを有するものである。ここで、弁停止機構は、シ
リンダヘッド内に吸排気弁の軸方向に摺動自在に配設さ
れたボデーと、ボデー内に形成されハルブステムの軸心
と直交する軸心を有するボデー孔と、バルブステムの軸
心方向に延在するバルブステム入脱孔を有し、一端に設
けられた油圧室に作用する油圧によりボデー孔内を摺動
してステム先端部がステム入脱孔に進入可能な第1位置
へ付勢されるプランジャ(ピストン)と、プランジャを
油圧に対抗するよう付勢すると共に油圧室に油圧が作用
していないときにプランジャをバルブステム先端部がバ
ルブステム入脱孔に進入不能な第2位置へ維持するスプ
リングと、吸排気弁の動作時にバルブステムの先端と当
接するようにプランジャに取り付けられた耐摩耗性材料
からなるスライダーと、吸排気弁を閉塞させる方向にバ
ルブステムを付勢するバルブスプリングとから構成され
ている。この動弁装置では、第1の位置と第2の位置と
の切り換えを油圧室に作用する油圧によりボデー孔内を
摺動するプランジャ(ピストン)の位置を切り換えるこ
とによって行われており、その制御は動弁装置の外部に
設けたオイルポンプと油圧室との間に電磁弁を配置し
て、電磁弁を切り換えることによって油圧室に油圧を供
給したり、油圧室の油圧を排出したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した装
置では、第2の位置となった場合には油圧室の油圧を排
出し、更に、電磁弁と油圧室との間の油圧通路の油圧も
排出してしまうので、次に第1の位置へ切り換えると
き、つまり油圧室へ油圧を供給するときには油圧通路を
油圧で満たし、更に油圧室に油圧を供給してプランジャ
の位置を切り換えることになる。従って、油圧を供給し
た場合のレスポンスが遅くなり、所望の内燃機関の特性
を得られない場合が発生する。
【0004】そこで本発明は、油圧を供給した場合に素
早く、的確に所望の切り換えを行う油圧機構の制御方法
を提供することをその技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために請求項1の発明において講じた技術的手段
は、油圧源からの油圧を油圧吸排管を介して油圧機構の
油圧室へ吸排し、油圧室に所定圧の油圧が供給されると
油圧室を形成するピストンを摺動させる油圧機構であっ
て、油圧室の油圧を油圧吸排管に設けた油圧制御機構に
よって制御し、油圧制御機構は、油圧室に所定圧の油圧
を必要としない場合においても、油圧室に所定圧よりも
少ない油圧を供給又は保持するものである。この油圧制
御機構によって、油圧供給時以外においても常にピスト
ンを摺動させない程度の所定圧以下の油圧が供給される
ことにより油圧吸排管及び油圧室に油圧が導かれてお
り、油圧機構を作動させるための油圧を供給した際に速
やかに油圧機構を作動させることができる。
【0006】請求項2の発明において講じた技術的手段
は、油圧制御機構が電磁弁であり、電流制御又はデュー
ティ比による制御によって前記油圧室に所定圧以下の油
圧を供給又は保持するものである。本発明の上記の目的
は、電磁弁に電流又はデューティ比による制御を行うこ
とによって比較的簡単な構造によって達成することがで
きる。
【0007】請求項3の発明において講じた技術的手段
は、ピストンの油圧室に対向する一側をスプリングで付
勢したことである。これにより、スプリングの摺動部に
沿って油圧室の油圧が洩れた場合にも常に所定圧以下の
油圧を供給することができ、スプリングに対する対向力
が油圧制御機構の切り換えと同時に共に発生させること
ができる。
【0008】請求項4の発明において講じた技術的手段
は、ピストンの油圧室に対向する一側も油圧室で付勢し
たことである。従って、ピストンがピストンの摺動範囲
の一端に位置する場合においても、油圧制御機構の切り
換えと同時にピストンを他端側へ摺動させることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1〜3を参照して本発明をエンジンの動
弁装置に適用した場合について説明する。ここで、図1
は、吸排気弁の動作時(開閉時)におけるエンジンの動
弁装置を示す。
【0011】図1に示すエンジンの動弁装置10は、図
示しないカムシャフトに支持されたカム11と、エンジ
ンのシリンダヘッド12に形成されたシート面13に着
脱することで図示しないエンジン燃焼室内に開口する吸
気孔又は排気孔(図示せず)を開閉する吸排気弁14
と、吸排気弁14に連結されたバルブステム15と、バ
ルブステム15の外周上にコッタ16を介して固定され
たリテーナ17に一端が係合し、吸排気弁14を閉塞さ
せる方向へバルブステム15を付勢する弁スプリング
(第1スプリング)18と、カム11とバルブステム1
5との間に配された弁停止機構19とから構成されてい
る。尚、バルブステム15は耐熱性材料(例えば耐熱
鋼)から成る。
【0012】弁停止機構19において、エンジンのシリ
ンダヘッド12内に吸排気弁14の軸方向に延在するよ
うに形成されたシリンダ孔12a内には、有底円筒状の
アウタボデー20が摺動自在に配設され、アウタボデー
20の上面にはカム11との係合面をもつ円盤状のアウ
タシム21が配置されている。このアウタシム21は、
カム11のベース円と弁停止機構19との間のクリアラ
ンスを調整するもので、アウタシム21の外径はシリン
ダ孔12aの径よりも僅かに小さくなっている。
【0013】アウタボデー20の内部空間22内には、
上下に分割された2つのインナボデー23,24がアウ
タボデー20と一体的に移動自在に配設されている。下
側インナボデー24とシリンダ孔12aの底面との間に
は、スプリング25が配設され、両インナボデー23,
24をアウタボデー20に押圧する方向(即ち吸排気弁
14を閉塞させる方向)へ付勢している。尚、スプリン
グ25と下側インナボデー24との間には、スプリング
受座26が配設されている。上側インナボデー23は、
回り止めピン27を介してアウタボデー20に対して相
対回転不能に支持されている。下側インナボデー24に
は、バルブステム15の軸心と一致する軸心をもつ第1
スライダ案内孔28が形成され、上側インナボデー23
には、バルブステム14の軸心と一致する軸心をもち且
つ第1スライダー案内孔28の径よりも大きい径を有す
る第2スライダー案内孔29が形成されている。又、両
インナボデー23,24間には、バルブステム15の軸
心とは直交する軸心をもつボデー孔が形成され、第1,
第2スライダー案内孔28,29間に交差している。
尚、上記したアウタボデー20及びインナボデー23,
24により本発明のボデーが構成される。又、上記した
両インナボデー23,24を一体構造にしても良く、ア
ウタボデー20と両インナボデー23,24とを一体構
造にしても良い。
【0014】第1,第2スライダー案内孔28,29内
には、バルブステム15と常時当接するようにスライダ
ー32が摺動自在に案内され、このスライダー32は、
アウタボデー20の底面との間に配設されたスプリング
(第2スプリング)33により吸排気弁14を開放させ
る方向に付勢されている。このスプリング33の付勢力
は弁スプリング18の付勢力よりも小さくなるように設
定されている。詳しくは、スライダー32の形状が、断
面略U字状の有底円筒形状であり、その外周部のフラン
ジ部に環状溝321を形成しており、内底部322でス
プリング33の一端を支持しており、外底部323がバ
ルブステム15と当接している。
【0015】環状溝321は、スライダー32の径方向
に開口し、ボデー孔と重合可能で且つボデー孔の軸方向
幅と略同一の開口幅をもつ。スライダー32の外周は、
第1スライダー案内孔28の径と略同一の径をもってい
る。スライダー32のフランジ部は、その外周面が環状
溝321の上面を形成するようにスライダー32の径方
向に突出したもので、その外径は第2スライダー案内孔
29の径と略同一である。尚、スライダーは耐摩耗性材
料(例えば浸炭材)から成る。
【0016】図2に示すように、前述したボデー孔内に
はスライダー32の環状溝321の開口幅つまりボデー
孔の吸排気弁軸方向幅と略同一の厚さをもつピストンプ
レート34が摺動自在に案内されている。このピストン
プレート34には吸排気弁14の軸方向に貫通する貫通
孔35が形成され、この貫通孔35の径はスライダー3
2の外周径と略同一になっている。ピストンプレート3
4は、自身がスライダー32に形成された環状溝321
に進入する(即ちボデー孔31及び環状溝321にまた
がる)第1位置(図1,図2の状態)から自身が環状溝
321から脱する第2位置(図4の状態)まで移動する
ようになっている。ここで、プレート34が第1位置に
存在するときには、図1に示す如く、貫通孔35の軸心
がスライダー32の軸心に対してずれているため、スラ
イダー32はバルブステム15と共にインナボデー2
3,24に対して相対移動不能になっている。一方、プ
レート34が第2位置に存在するときには、貫通孔35
の軸心がスライダー32の軸心と一致するため、図3に
示す如くスライダー32はバルブステム15と共にイン
ナボデー23,24に対して相対移動可能となる。尚、
ピストンプレート34は耐摩耗性材料(例えば浸炭材)
から成る。
【0017】ピストンプレート34の左端とアウタボデ
ー20との間には油圧室36が形成され、オイルパン4
2のオイルが油圧ポンプ43により電磁弁44、シリン
ダヘッド12に形成された油圧通路37、アウタボデー
20に形成された環状の溝38及び通路39を介して供
給されるようになっている。油圧室36へ供給される油
圧は、エンジン回転数,エンジン負荷等のエンジンの運
転状態に応じて決定され、電磁弁44の切り換えによっ
て制御される。
【0018】一方、ピストンプレート34の右端とアウ
タボデー21との間にはスプリング室40が形成され、
このスプリング室40はボデー孔の軸方向幅よりも大き
な軸方向幅をもつように両インナボデー23,24を加
工することで形成される。このスプリング室40内には
スプリング41が配設され、ピストンプレート34を油
圧に対抗する方向即ち油圧室36の容積を減少させる方
向に付勢している。ここで、スプリング41の付勢力は
油圧による力よりも小さくなるよう設定されており、油
圧室36内に油圧が作用していないときには、スプリン
グ41の付勢力によりプレート34は図1、図2に示す
第1位置へ維持される。
【0019】ここで、電磁弁44の制御の詳細を説明す
ると、図2に示す第1の位置から図3に示す第2の位置
へ切り換える場合には、電磁弁44を室441としてオ
イルポンプ43からの油圧を油圧室36に導く。また、
図3に示す第2の位置から図2に示す第1の位置へ切り
換える場合には、電磁弁44を室443として油圧室3
6及び(環状の溝38及び通路39を含めた)油圧通路
37の油圧をオイルパン42へ排出する。この後に、電
磁弁44を室441としてピストンプレート34がスプ
リング41の付勢力に抗して図2において右側へ動かな
い程度の油圧を油圧室36及び(環状の溝38及び通路
39を含めた)油圧通路37に導く。そして、シリンダ
ヘッド12とアウタボデー20との間などから洩れる油
圧、油圧を発生させるオイルの油温、エンジンの回転数
等を測定のうえ、これらに応じた電流制御またはデュー
ティ比による制御により、電磁弁44の室441と室4
42とを切り換えて油圧室36及び(環状の溝38及び
通路39を含めた)油圧通路37の油圧を保持する。こ
の制御の一例を説明すると、次の表1には、オイルの油
温、エンジンの回転数のデータから、電磁弁のデューテ
ィ制御の値を決定する制御マップを示している。なお、
上段のものほどオイルの油温が高い状況であり、右段の
ものほどエンジンの回転数が高い状況である。
【0020】
【表1】
【0021】このように、オイルの油温、エンジンの回
転数を測定したデータに基づく、デューティ制御を行っ
て、油圧室36及び(環状の溝38及び通路39を含め
た)油圧通路37に、ピストンプレート34がスプリン
グ41の付勢力に抗して動かない程度の油圧を保持する
ことによって、図2に示す第1の位置から図3に示す第
2の位置へ切り換える場合のレスポンスを短くすること
ができる。
【0022】次に、本発明に係る第2の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0023】第2の実施の形態では、本発明を弁開閉時
期制御装置に適用した場合について説明する。
【0024】図4に示すように、カムシャフト51に
は、図示しない複数のカムが配設されると共に、その端
部にはカムシャフト51の回転位相を変化させる弁開閉
時期制御装置52が配設されている。
【0025】カムシャフト51の端部に、ノックピン5
3を介して摺動部材54がボルト55によって固定され
ている。カムシャフト51の外周部には、ハウジング5
6,57,58とボルト59によって固定されるタイミ
ングプーリ60がカムシャフト51と相対回転可能に配
置し、タイミングプーリ60と一体となるハウジング5
6,57,58の内周側とカムシャフト51と一体とな
る摺動部材54との間にピストン61が配置されてい
る。ピストン61は、ゴム製の緩衝部材63の両端に配
置したピストン部材62,64とから構成されている。
略円筒形状をしたピストン61の内外周には、それぞれ
ハウジング57の内周に設けた歯57aと、摺動部材5
4の外周に設けた歯54aに噛み合う歯62a,62
b,64a,64bが設けられており、歯57aと歯5
4aの少なくとも一方はヘリカルギヤになっている。従
って、ピストン61の軸方向の移動に伴って、タイミン
グプーリ60とカムシャフト51との回転位相を変化す
ることができる。
【0026】一方、カムシャフト51には、油圧供給・
排出通路65,66が形成されており、油圧供給・排出
通路65,66はそれぞれピストン61の前後に設けら
れる油圧室67,68に連通している。油圧供給・排出
通路65,66は、電磁弁69を介してオイルパン7
0、オイルポンプ71、ドレン通路72に連通してい
る。
【0027】上記の弁開閉時期制御装置によって、吸気
弁または排気弁の作動を遅らせたい場合には、電磁弁6
9を室691とし油圧室68へ油圧を供給し、油圧室6
7の油圧を排出する。この油圧の差によってピストン6
1が図4に示す位置に移動し、歯57aと歯54aの少
なくとも一方に設けたヘリカルギヤを作用させることに
よって、タイミングプーリ60の回転に対するカムシャ
フト51の回転を遅らせることができる。一方、吸気弁
または排気弁の作動を進ませたい場合には、電磁弁69
を室693とし油圧室67へ油圧を供給し、油圧室68
の油圧を排出する。この油圧の差によってピストン61
が図4の右側へ位置に移動し、歯57aと歯54aの少
なくとも一方に設けたヘリカルギヤを作用させることに
よって、タイミングプーリ60の回転に対するカムシャ
フト51の回転を進ませることができる。また、上記の
ピストン61の摺動の途中において、電磁弁69を室6
92とすることで、ピストン61の移動範囲の任意の位
置で停止し、保持し、タイミングプーリ60の回転に対
するカムシャフト51の回転を所望のタイミングとする
ことも可能である。
【0028】上述したピストン61の移動について、図
5〜図9を参照して詳細に説明する。図5〜図10は、
ピストン61を移動させるための油圧の供給状態及び排
出状態の模式図である。油圧通路65,66について
は、斜線で示した部分に油圧が供給されていることを示
している。
【0029】吸気弁または排気弁の作動を遅らせたい場
合には、図5に示すように電磁弁69を室691とし油
圧室68へ油圧を供給し、油圧室67の油圧を排出す
る。図5に示すように油圧通路65内の油圧を完全に排
出しているので、次に吸気弁または排気弁の作動を進ま
せたい場合に、先ず電磁弁69を室693とし油圧通路
65内に油圧を供給してから、ピストン61を右方向へ
移動させることになりレスポンスに遅れが発生すること
になる。そこで、電磁弁69を室693に切り換えてピ
ストン61が移動しない程度に油圧通路65に油圧を供
給して図8に示すように油圧通路65を油圧で満たした
後に、油圧を保持することで、次に吸気弁または排気弁
の作動を進ませたい場合には速やかに反応できるように
なる。逆に、吸気弁または排気弁の作動を進ませたい場
合には、図7に示すように電磁弁69を室693とし油
圧室68と油圧通路66の油圧を排出すると共に、油圧
室67と油圧通路65へ油圧を供給してピストン61を
右側へ移動する。そして、吸気弁または排気弁の作動を
遅らせた場合と同様に、図9に示すようにピストン61
が移動しない程度の油圧を油圧通路66へ供給して油圧
を保持する。油圧通路65,66への油圧の供給及び油
圧の保持については、電磁弁69へ流れる電流を制御す
ることによって達成しても、電磁弁69をデューティ比
による制御を行うことによって達成しても構わない。
【0030】なお、図6は、上記のピストン61の摺動
の途中であるピストン61の移動範囲の任意の位置で停
止し保持した場合の模式図である。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、油圧を必要としない
油圧室及び油圧通路へも所定圧力以下の油圧を供給する
ようにしたので、油圧の流れる方向を切り換えた場合に
おいても、油圧通路に油圧を満たす工程を省くことがで
き、素早く切り換えることができる。また、油圧を必要
としない油圧室へ供給する油圧は、所定の圧力以下の油
圧に制御されるので、意図に反した方向にピストンが移
動することもない。
【0032】請求項2の発明においては、上記請求項1
の発明の効果に加えて、油圧制御機構である電磁弁を電
流制御又はデューティ比による制御によって制御してい
るので、非常に簡単な機構によって達成することができ
る。
【0033】請求項3及び請求項4の発明においては、
油圧室に対向するピストンの反対側面がスプリングによ
り付勢されたタイプにおいても、油圧室に対向するピス
トンの反対側面も油圧室により付勢されたタイプにおい
ても実施することができ、様々な種類の油圧機構におい
て適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るエンジンの動弁装置(吸排気
弁の作動時)の断面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】第1実施例に係るエンジンの動弁装置(吸排気
弁の休止時)の図1におけるA−A断面図である。
【図4】第2実施例に係る弁開閉時期制御装置の断面図
である。
【図5】第2実施例に係る弁開閉時期制御装置のピスト
ン61への油圧通路(遅角時)の模式図である。
【図6】第2実施例に係る弁開閉時期制御装置のピスト
ン61への油圧通路(中間保持時)の模式図である。
【図7】第2実施例に係る弁開閉時期制御装置のピスト
ン61への油圧通路(進角時)の模式図である。
【図8】第2実施例に係る弁開閉時期制御装置のピスト
ン61への油圧通路(遅角保持時)の模式図である。
【図9】第2実施例に係る弁開閉時期制御装置のピスト
ン61への油圧通路(進角保持時)の模式図である。
【符号の説明】
10 エンジンの動弁装置(油圧機構) 34 ピストンプレート(ピストン) 36 油圧室 37 油圧通路(油圧吸排管) 41 スプリング 43 オイルポンプ(油圧源) 44 電磁弁(油圧制御機構) 52 弁開閉時期制御装置(油圧機構) 61 ピストン 65,66 油圧通路(油圧吸排管) 67,68 油圧室 69 電磁弁(油圧制御機構) 71 オイルポンプ(油圧源)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源からの油圧を油圧吸排管を介して
    油圧機構の油圧室へ吸排し、前記油圧室に所定圧の油圧
    が供給されると前記油圧室を形成するピストンを摺動さ
    せる油圧機構であって、前記油圧室の油圧を前記油圧吸
    排管に設けた油圧制御機構によって制御し、前記油圧制
    御機構は、前記油圧室に所定圧の油圧を必要としない場
    合においても、前記油圧室に所定圧よりも少ない油圧を
    供給又は保持することを特徴とする油圧機構の制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記油圧制御機構が電磁弁であり、電流
    制御又はデューティ比による制御によって前記油圧室に
    所定圧以下の油圧を供給又は保持することを特徴とする
    請求項1の油圧機構の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記ピストンの前記油圧室に対向する一
    側をスプリングで付勢したことを特徴とする請求項2の
    油圧機構の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ピストンの前記油圧室に対向する一
    側も油圧室で付勢したことを特徴とする請求項2の油圧
    機構の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6164255A (en) * 1998-09-26 2000-12-26 Ina Walzlager Schaeffler Ohg Switchable cam follower
CN104454071A (zh) * 2014-11-13 2015-03-25 浙江师范大学 一种发动机减压缓速器

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