JPH09263652A - フェノール樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

フェノール樹脂発泡体の製造方法

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JPH09263652A
JPH09263652A JP7480996A JP7480996A JPH09263652A JP H09263652 A JPH09263652 A JP H09263652A JP 7480996 A JP7480996 A JP 7480996A JP 7480996 A JP7480996 A JP 7480996A JP H09263652 A JPH09263652 A JP H09263652A
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JP
Japan
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curing agent
phenolic resin
foaming
acid
carboxylic acid
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Pending
Application number
JP7480996A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Sasaki
龍朗 佐々木
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Sumitomo Durez Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Durez Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化剤を添加混合した後、混合液が常温で発
泡硬化が始まらず、良好に吐出注入でき、成形温度に加
熱した時、発泡硬化が速くなり良好な発泡体が得られる
レゾール型フェノール樹脂発泡体を提供する。 【解決手段】 液状のレゾール型フェノール樹脂に発泡
剤、硬化剤等の添加剤を配合してレゾール型フェノール
樹脂発泡体を製造する方法において、硬化剤として有機
カルボン酸を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築材料及び断熱
材に使用するフェノール樹脂発泡体を製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】レゾール型フェノール樹脂発泡体は難燃
性が優れ、発煙量が少ないという特長を有するため、各
種の建材用断熱材として使用されている。レゾール型フ
ェノール樹脂は、一般にフェノール類とホルムアルデヒ
ド類とをアルカリ触媒の存在下で反応させることにより
得られる。硬化剤としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無
機酸、パラトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
フェノールスルホン酸、キシレンスルホン酸、ナフタレ
ンスルホン酸等のの有機酸が使用されるが、これらはい
ずれも強酸性物質で、硬化剤添加混合後すぐに発泡硬化
が始る程反応性が速く、複雑な形状の製品あるいは大型
の製品を製造する場合、混合配合液を吐出している途中
で発泡が始まるという欠点があった。
【0004】強酸性物質である硬化剤に起因する常温で
の発泡硬化を防止するために配合液を低温にしたり、硬
化剤添加量を少なくすることにより常温での発泡硬化性
を遅くすることが考えられる。しかし、配合液を低温に
保つと粘性があがり吐出時に負荷が大きくなる。また、
硬化剤量を少なくすると発泡体の強度が保てなくなると
いう欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、硬化剤
添加混合後、常温での発泡硬化速度が遅く、成形温度に
加熱すれば発泡硬化が速くなる硬化剤を鋭意研究した結
果、本発明を完成するに至ったものである。その目的と
するところは、硬化剤添加混合後、常温で発泡硬化が遅
く、成形温度に加熱すると発泡硬化が通常の硬化剤と同
等の速度になることにより複雑な形状の成形品製造時又
は大型の成型品製造時、混合配合液吐出中に発泡硬化が
始まることのないフェノール樹脂発泡体組成物及び製造
方法を提供することにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明は、液状レゾール
型フェノール樹脂に発泡剤、硬化剤等の添加剤を配合し
て、レゾール型フェノール樹脂発泡体を製造する方法に
おいて、硬化剤として有機カルボン酸を用いることを特
徴とするフェノール樹脂発泡体組成物及び製造方法であ
る。
【0007】本発明において用いられる有機カルボン酸
としては、たとえば、酢酸、乳酸、シュウ酸、マレイン
酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、酒石酸、コハ
ク酸、マロン酸、りんご酸、安息香酸等が好ましく、特
に脂肪族カルボン酸でありカルボキシル基を2個以上含
有している有機カルボン酸が好ましい。これらの有機カ
ルボン酸を単独もしくは二種以上併用し使用しても良
い。又、これらの有機カルボン酸は水和物又は水に可溶
な酸が取り扱いが容易であり、均一な樹脂液となるので
好ましい。無水有機カルボン酸の場合、通常使用する硬
化剤と同程度に常温にて発泡硬化が始まるものもありさ
けた方がよい。
【0008】有機カルボン酸の配合量は通常のレゾール
型フェノール樹脂発泡体製造時の配合量が使用できる。
例えば、レゾール型フェノール樹脂の固形成分100重
量部に対して0.1〜60重量部が好ましく、特に1〜
20重量部が好ましい。配合割合が0.1より少なくな
ると硬化速度が劣り、又、60重量部以上では常温での
硬化速度が速くなり、又、発泡体の酸溶出量が増加す
る。
【0009】本発明を実施するに際して、用いられるレ
ゾール型フェノール樹脂はフェノール類とアルデヒド類
をアルカリ性触媒の存在下に縮合させて得られるもので
あり、フェノール類としては、フェノール、クレゾール
などが適当である。アルデヒド源としてはホルムアルデ
ヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどが
適当である。
【0010】界面活性剤は、従来公知のレゾールフォー
ム製造用の界面活性剤が使用できる。例えば、シリコン
オイル、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加
物、ひまし油又はやし油のポリオキシエチレンエーテル
化物、ソルビタンエステル系などである。また、これら
は、予め、前記のレゾール型フェノール樹脂に内含させ
ておくこともできる。発泡剤としては従来公知のレゾー
ルフォーム製造用発泡剤が使用できる。例えば、四塩化
炭素、石油エーテル、イソプロピルエーテル、ノルマル
ヘンタン、ジクロロモノフルオロメタン、モノクロロジ
フルオロメタン、テトラフルオロエタン、メチレンクロ
ライド等の単独もしくは二種以上を併用し使用しても良
い。
【0011】発泡体の改質剤として無機、有機フィラー
及び繊維状物質を添加しても差し支えない。また、グリ
セリン、桐油、ゴム物質等の可塑剤、リン酸アンモニウ
ム、トリクロロエチルホスフェート等の難燃剤を添加し
ても良い。
【0012】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。しかし
本発明は実施例に限定されるものではない。また製造
例、実施例、比較例で示される「部」及び「%」はすべ
て「重量部」及び「重量%」である。
【0013】(製造例)攪拌機及び冷却器付き反応釜に
フェノール1000部、37%ホルマリン1380部
(ホルムアルデヒド/フェノールモル比1.07)を添
加後徐々に昇温し80℃に達してから1.5時間反応さ
せた。36%塩酸75部を添加して中和した後、真空下
で脱水反応を行い、25℃における粘度が10ポイズ、
pH7.0、数平均分子量が280のレゾール型フェノ
ール樹脂A1430部を得た。
【0014】(実施例1)製造例で得られたレゾール型
フェノール樹脂A100部に対して界面活性剤(花王
「TW−S−120」)2部、発泡剤(メチレンクロラ
イド)10部及び硬化剤としてシュウ酸(二水和物)2
0部を混合し、混合終了から15分後に予め加熱してあ
る上部解放のアルミニウムモールドに混合物を注入した
後、乾燥機内で110℃に加熱し発泡硬化の有無を評価
した。
【0015】(実施例2)硬化剤としてマレイン酸を用
いた以外は実施例1と同様にして発泡硬化の有無を評価
した。
【0016】(比較例1)硬化剤としてパラトルエンス
ルホン酸を用いた以外は実施例1と同様にして発泡硬化
の有無を評価した。
【0017】(比較例2)硬化剤としてフェノールスル
ホン酸(67%水溶液として使用)を用いた以外は実施
例1と同様にして、発泡硬化の有無を評価した。
【0018】(比較例3)硬化剤フェノールスルホン酸
の配合量を5部(固形分で)とした以外は比較例2と同
様にして発泡硬化の有無を評価した。
【0019】以上の各例で得られた結果を表1にまとめ
た。
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明のレゾール型フェノール樹脂発泡
体の製造方法は、複雑な形状の発泡体あるいは大型の発
泡体の製造時、硬化剤を添加混合した後、混合液が常温
で発泡硬化が始まらず、良好に吐出注入でき、成形温度
に加熱した時、発泡硬化が速くなり良好な発泡体が得ら
れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状のレゾール型フェノール樹脂に発泡
    剤、硬化剤等の添加剤を配合してレゾール型フェノール
    樹脂発泡体を製造する方法において、硬化剤として有機
    カルボン酸を配合することを特徴とするフェノール樹脂
    発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記有機カルボン酸が脂肪族カルボン酸
    であり、カルボキシル基を2個以上含有するものである
    請求項1記載のフェノール樹脂発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記有機カルボン酸が水和物又は水に可
    溶のものである請求項1又は2記載のフェノール樹脂発
    泡体の製造方法。
JP7480996A 1996-03-28 1996-03-28 フェノール樹脂発泡体の製造方法 Pending JPH09263652A (ja)

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