JPH09263587A - 環状化合物、その製造法および剤 - Google Patents

環状化合物、その製造法および剤

Info

Publication number
JPH09263587A
JPH09263587A JP9020386A JP2038697A JPH09263587A JP H09263587 A JPH09263587 A JP H09263587A JP 9020386 A JP9020386 A JP 9020386A JP 2038697 A JP2038697 A JP 2038697A JP H09263587 A JPH09263587 A JP H09263587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
ring
atom
alkyl
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9020386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3993264B2 (ja
Inventor
Hideaki Natsukari
英昭 夏苅
Takenori Ishimaru
武範 石丸
Takayuki Doi
孝行 土居
Yoshinori Ikeura
義典 池浦
Chiharu Kimura
千春 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP02038697A priority Critical patent/JP3993264B2/ja
Publication of JPH09263587A publication Critical patent/JPH09263587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3993264B2 publication Critical patent/JP3993264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な化合物又はその塩により、タキキニン受
容体拮抗作用、特にサブスタンスP受容体拮抗作用を高
める。 【解決手段】下記一般式で表される化合物又はその塩。 【化1】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい環;およびnは1ないし6の整数
を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたタキキニン
受容体拮抗作用を有する新規な環状化合物、およびその
製造法、並びに前記環状化合物を含む剤に関する。
【0002】
【従来の技術】カプサイシンはトウガラシのもつ刺激性
の主成分であり、一次知覚神経のうちサブスタンスP
(以下、単にSPという場合がある)、ニューロキニン
A(NKA)、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CG
RP)などを含有するC−ファィバー(C−fiber )を
選択的に刺激し、それらの内因性神経ペプチドを遊離さ
せる物質として知られている。そして、タキキニンとは
一群の神経ペプチドの総称であり、哺乳類ではサブスタ
ンスP、ニューロキニン−A、ニューロキニン−Bが知
られており、これらのペプチドは、生体内に存在するそ
れぞれの受容体(ニューロキニン−1、ニューロキニン
−2、ニューロキニン−3)に結合することによって、
様々な生物活性を発揮することが知られている。その中
で、サブスタンスPは神経ペプチドの中でも最も歴史が
長く、詳細に研究されているものの1つであり、193
1年にウマ腸管抽出物中に存在が確認され、1971年
に構造決定されたアミノ酸11個からなるペプチドであ
る。サブスタンスPは、末梢および中枢において情報伝
達物質などとして重要な役割を果たしていることが知ら
れており、さらには種々の病態(例えば、痛み、炎症、
アレルギー、頻尿、尿失禁、気道疾患、精神病など)に
関与していると考えられている。
【0003】また、サブスタンスPは中枢および末梢の
神経系に広く分布しており、一次知覚ニューロンの伝達
物質としての機能の他、血管拡張作用、血管透過性亢進
作用、平滑筋収縮作用、神経細胞興奮作用、唾液分泌作
用、利尿亢進作用、免疫作用などの生理活性を有する。
特に、痛みインパルスにより脊髄後角の終末から遊離さ
れたSPが2次ニューロンに痛み情報を伝えること、末
梢終末より遊離されたSPがその受容体に炎症反応を惹
起することが知られている。また、SPはアルツハイマ
ー型痴呆にも関与していると考えられている〔総説:フ
ィジオロジカルレヴューズ(Physiological Reviews) ,
73巻、229−308頁(1993年発行)、ジャー
ナル オブ オートノミック ファーマコロジー(Jour
nal ofAutonomic Pharmacology)、13巻、23−93
頁(1993年発行)〕。現在、サブスタンスP受容体
拮抗作用を有する化合物として、(1)特開平1−28
7095号公報には、式: R1−A−D−Trp(R2)−Phe−R3 〔式中、R1 は水素原子またはアミノ保護基、R2 は水
素原子、アミノ保護基、カルバモイル(低級)アルキル
基、カルボキシ(低級)アルキル基または保護されたカ
ルボキシ(低級)アルキル基、R3 はアル(低級)アル
キル基、式:
【化10】 (式中、R4 およびR5 はそれぞれ水素原子、アリール
基または適当な置換基を有していてもよい低級アルキル
基を意味するか、R4 とR5 は互いに結合してベンゼン
縮合低級アルキレン基を形成する)で示される基、また
は式: −OR6 (式中、R6 は水素原子、アリール基または適当な置換
基を有していてもよい低級アルキル基を意味する)で示
される基、Aは単結合または1個または2個のアミノ酸
残基をそれぞれ意味し、Aが−D−Trp−のアミノ酸残
基1個を意味する場合にはR4 は水素原子ではない〕で
示される化合物およびその塩が開示されている。
【0004】(2)EP−A−436,334には、式
【化11】 で表わされる化合物などが、(3)EP−A−429,
366には、式
【化12】 で表わされる化合物などが、(4)ジャーナル オブ
メディシナル ケミストリー(Journal of MedicinalCh
emistry)、34巻、1751頁(1991年発行)に
は、式
【化13】 で表わされる化合物などが開示されている。
【0005】さらに、(5)WO91/09844に
は、式
【化14】 で表わされる化合物などが、(6)EP−A−522,
808には、式
【化15】 で表わされる化合物などが開示されている。(7)WO
93/01169には、式
【化16】 で表わされる化合物などが、(8)EP−A−532,
456には、式
【化17】 で表わされる化合物などが開示されている。
【0006】さらに、(9)バイオオーガニック アン
ド メディシナル ケミストリーレターズ(Bioorganic
& Medicinal Chemistry Letters)、4巻、1903頁
(1994年発行)には、式:
【化18】 で表される化合物が、(10)ヨーロピアン ジャーナ
ル オブ ファーマコロジー(European Journal of Ph
armacology)、250巻、403頁(1993年発行)
には、式:
【化19】 で表される化合物が、
【0007】(11)EP−A−585,913には、
式:
【化20】 [式中、A環は置換基を有していてもよく;B環は置換
基を有していてもよいベンゼン環;XおよびYは、いず
れか一方が、−NR1−(R1は水素原子、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいヒ
ドロキシル基または置換基を有していてもよいアミノ基
を示す)、−O−または−S−、他方が−CO−、−C
S−または−C(R2)R2a−(R2およびR2aはそれぞ
れ水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基
を示す)、あるいはいずれか一方が−N=、他方が=C
3−(R3は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有して
いてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアミ
ノ基、置換基を有するヒドロキシル基または置換基を有
していてもよい炭化水素基で置換されていてもよいメル
カプト基を示す)
【化21】 Dはオキソ基またはチオキソ基で置換されていてもよい
1-3アルキレン基、またはDおよびYは一緒になって
オキソ基またはチオキソ基で置換されていてもよい5な
いし7員環を形成してもよい;Eは−NR5−(R5は水
素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基、ま
たはR5およびYが一緒になってオキソ基またはチオキ
ソ基で置換されていてもよい5ないし7員環を形成して
もよい)、−O−または−S(O)n−(nは0、1ま
たは2を示す);Gは結合手またはC1-3アルキレン
基;Arは置換基を有していてもよいアリール基または
置換基を有していてもよい複素環基を示す。ただし、
(i)−X−Y−が−O−CO−または−CO−O−、
Dが−CO−およびEが−NR5−であるとき、(a)
GはC1-3アルキレン基、Arは置換されたアリール基
または置換された複素環基、または(b)Gは結合手か
つR5は置換基を有していてもよい炭化水素基、および
(ii)−X−Y−が−NH−CO−であるとき、Dは−
CO−を示す。]で表される化合物またはその塩などが
記載されている。
【0008】また現在、ニューロキニンA受容体拮抗作
用を有する化合物として、(1) ライフ サイエンス
(Life Sciences),50巻,101頁(1992年発
行)には、式
【化22】 で表わされる化合物などが、(2) バイオオーガニック
アンド メディシナル ケミストリー レターズ(Bi
oorganic & Medicinal Chemistry Letters),4巻,
1951頁(1994年発行)には、式
【化23】 で表わされる化合物などが、(3) AFMC インター
ナショナル メディシナル ケミストリー シンポジウ
ム(AFMC International Medicinal Chemistry Symp
osium)(東京),P6M139頁(1995年9月発
行)には、式
【化24】 で表わされる化合物などが
【0009】(4) タキキニンズ(フィレンツェ)(Ta
chykinins (Florence))、21頁(1995年10月発
行)には、式
【化25】 で表わされる化合物などが(5) ジャーナル オブ メ
ディシナル ケミストリー(Journal of MedicinalChem
istry),38巻,3772頁(1995年発行)に
は、式
【化26】 で表わされる化合物などが(6) バイオオーガニック
アンド メディシナル ケミストリー レターズ(Bioo
rganic & Medicinal Chemistry Letters),5巻,2
879頁(1995年発行)には、式
【化27】 で表わされる化合物などが記載されている。しかし、こ
れらの文献には、式:
【0010】
【化28】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;お
よびZ環は置換されていてもよい環を示す。〕で表され
る基本骨格を有する縮合複素環化合物のみならずその性
質については全く開示されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】現在、前記種々病態
(特に頻尿、尿失禁など)の治療薬として、優れたタキ
キニン受容体拮抗作用(特にサブスタンスP受容体拮抗
作用)を有し、かつ安全性、持続性などの点からも十分
に満足できる化合物は未だ見出されていない。そこで、
前記公知の化合物とは化学構造が異なり、優れたタキキ
ニン受容体拮抗作用を有し、該治療薬として十分に満足
できる化合物の開発が望まれている。従って、本発明の
目的は、高いタキキニン受容体拮抗作用、特にサブスタ
ンスP受容体拮抗作用を有する新規な化合物およびその
製造方法などを提供することにある。本発明の他の目的
は、高いタキキニン受容体拮抗作用、特にサブスタンス
P受容体拮抗作用を有する医薬組成物、タキキニン受容
体拮抗剤および排尿異常改善剤などを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、基本骨格として式
【化29】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される部分
化学構造を有する縮合複素環化合物を初めて合成すると
共に、この特異な化学構造に基づいて該縮合複素環化合
物が、予想外にも優れたタキキニン受容体拮抗作用(特
にサブスタンスP受容体拮抗作用)などを有し、医薬と
して十分に満足できるものであることを見出し、これら
に基づいて本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明は、(1)下記式(I)
【化30】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい環;およびnは1ないし6の整数
を示す。〕で表される化合物またはその塩、
【0014】(2)RaおよびRbがそれぞれ水素原子ま
たは (I)ハロゲン原子; (II)(i)ヒドロキシル基,(ii)C1-6アルコキシ基,
(iii)C1-6アルキルチオ基,(iv)アミノ基,(v)
1-7アシルアミノ基,(vi)カルボキシル基,(vii)
ニトロ基,(viii)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミ
ノ基,(ix)モノ−又はジ−C3-8シクロアルキルアミ
ノ基,(x)C6-10アリールアミノ基,(xi)窒素原子
以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1
〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,(xi
i)炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5又は
6員の芳香族複素環基,(xiii)炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を
1個ないし3個含む5ないし9員の非芳香族複素環基,
(xvi)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(xv)C
1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(xvi)ハロゲ
ン原子から選ばれた1〜5個の置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル基, (III)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
基, (IV)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基, (V)C3-10シクロアルキル基, (VI)C6-10アリール基, (VII)C1-7アシルアミノ基, (VIII)C1-3アシルオキシ基, (IX)ヒドロキシル基, (X)ニトロ基, (XI)シアノ基, (XII)アミノ基, (XIII)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基, (XIV)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれ
たヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環
状アミノ基, (XV)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基, (XVI)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基, (XVII)C1-6アルコキシ−カルボニル基, (XVIII)カルボキシル基, (XIX)C1-6アルキル−カルボニル基, (XX)カルバモイル基, (XXI)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルボニル基, (XXII)C1-6アルキルスルホニルおよび (XXIII)オキソ基から選ばれる置換基を示すか;Ra
よびRbが共に結合してA環を形成し、
【0015】A環が (I)ハロゲン原子, (II)(i)ヒドロキシル基,(ii)アミノ基,(iii)カル
ボキシル基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C
1-6アルキルアミノ基,(vi)C1-6アルキル−カルボニ
ルオキシ基および(vii)ハロゲン原子から選ばれた1
〜5個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基, (III)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
基, (IV)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基, (V)C6-10アリール基, (VI)C1-7アシルアミノ基, (VII)C1-3アシルオキシ基, (VIII)ヒドロキシル基, (IX)ニトロ基, (X)シアノ基, (XI)アミノ基, (XII)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基, (XIII)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれ
たヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環
状アミノ基, (XIV)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基, (XV)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基, (XVI)C1-6アルコキシカルボニル基, (XVII)カルボキシル基, (XVIII)C1-6アルキルカルボニル基, (XIX)カルバモイル基, (XX)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルバモイル基, (XXI)C1-6アルキルスルホニルまたは (XXII)オキソ基で置換されていてもよい炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種
または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし
9員の芳香族複素環または非芳香族複素環または炭素原
子からなる3ないし10員の環状炭化水素を示し;B環
が (I)ハロゲン原子, (II)(i)ヒドロキシル基,(ii)アミノ基,(iii)カル
ボキシル基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C
1-6アルキルアミノ基,(vi)C1-6アルキル−カルボニ
ルオキシ基および(vii)ハロゲン原子から選ばれた1
〜5個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基, (III)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
基, (IV)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基, (V)C6-10アリール基, (VI)C1-7アシルアミノ基, (VII)C1-3アシルオキシ基, (VIII)ヒドロキシル基, (IX)ニトロ基, (X)シアノ基, (XI)アミノ基, (XII)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基, (XIII)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれ
たヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環
状アミノ基, (XIV)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基, (XV)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基, (XVI)C1-6アルコキシカルボニル基, (XVII)カルボキシル基, (XVIII)C1-6アルキルカルボニル基, (XIX)カルバモイル基, (XX)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルバモイル基, (XXI)C1-6アルキルスルホニルまたは (XXII)オキソ基で置換されていてもよい炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種
または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし
9員の芳香族複素環または非芳香族複素環または炭素原
子からなる3ないし10員の環状炭化水素を示し;
【0016】C環が (I)ハロゲン原子, (II)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルキル基, (III)アミノ基で置換されたC1-4アルキル基, (IV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で置換さ
れたC1-4アルキル基, (V)カルボキシル基で置換されたC1-4アルキル基, (VI)C1-4アルコキシ−カルボニル基で置換されたC
1-4アルキル基, (VII)ヒドロキシル基で置換されたC1-4アルキル基, (VIII)C3-10シクロアルキル基, (IX)ニトロ基, (X)シアノ基, (XI)ヒドロキシル基, (XII)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルコキシ
基, (XIII)ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキルチ
オ基, (XIV)アミノ基, (XV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基, (XVI)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれ
たヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環
状アミノ基, (XVII)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基, (XVIII)アミノカルボニルオキシ基, (XIX)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニル
オキシ基, (XX)C1-4アルキルスルホニルアミノ基, (XXI)C1-4アルコキシ−カルボニル基, (XXII)アラルキルオキシカルボニル基, (XXIII)カルボキシル基, (XXIV)C1-6アルキル−カルボニル基, (XXV)C3-6シクロアルキル−カルボニル基, (XXVI)カルバモイル基, (XXVII)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイル基
または (XXVIII)C1-6アルキルスルホニル基または (XXIX)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル基でで置換されていてもよい炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種
または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む5または
6員の芳香族単環式複素環、で置換されていてもよい炭
素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含
む5ないし9員の複素環;または
【0017】(I)ハロゲン原子, (II)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルキル基, (III)アミノ基で置換されたC1-4アルキル基, (IV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で置換さ
れたC1-4アルキル基, (V)カルボキシル基で置換されたC1-4アルキル基, (VI)C1-4アルコキシ−カルボニル基で置換されたC
1-4アルキル基, (VII)ヒドロキシル基で置換されたC1-4アルキル基, (VIII)C3-10シクロアルキル基, (IX)ニトロ基, (X)シアノ基, (XI)ヒドロキシル基, (XII)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルコキシ
基, (XIII)ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキルチ
オ基, (XIV)アミノ基, (XV)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基, (XVI)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれ
たヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環
状アミノ基, (XVII)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基, (XVIII)アミノカルボニルオキシ基, (XIX)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニル
オキシ基, (XX)C1-4アルキルスルホニルアミノ基, (XXI)C1-4アルコキシ−カルボニル基, (XXII)アラルキルオキシカルボニル基, (XXIII)カルボキシル基, (XXIV)C1-6アルキル−カルボニル基, (XXV)C3-6シクロアルキル−カルボニル基, (XXVI)カルバモイル基, (XXVII)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイル基
または (XXVIII)C1-6アルキルスルホニル基または (XXIX)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル基でで置換されていてもよい炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種
または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む5または
6員の芳香族単環式複素環、で置換されていてもよい3
ないし10員の同素環であり;
【0018】Z環が (I)C1-6アルキル基, (II)C2-6アルケニル基, (III)C2-6アルキニル基, (IV)C3-8シクロアルキル基, (V)C3-8シクロアルキル−C1-4アルキル基, (VI)C6-14アリール基, (VII)ニトロ基, (VIII)シアノ基, (IX)ヒドロキシル基, (X)C1-4アルコキシ基, (XI)C1-4アルキルチオ基 (XII)アミノ基, (XIII)C1-4モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基, (XIV)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれ
たヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環
状アミノ基, (XV)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基, (XVI)C1-4アルキルスルホニルアミノ基, (XVII)C1-4アルコキシ−カルボニル基, (XVIII)カルボキシル基, (XIX)C1-6アルキル−カルボニル基, (XX)カルバモイル基, (XXI)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイル基, (XXII)C1-6アルキルスルホニル基, (XXIII)オキソ基または (XXIV)チオキソ基で置換されていてもよいY及び窒素
原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
択された少なくとも1つのヘテロ原子を含んでいてもよ
い複素環である前記(1)記載の化合物、 (3)RaおよびRbが共に結合してA環を形成し、C環
が置換基を有していてもよいベンゼン環又は置換基を有
していてもよい複素環、Z環がオキソ化されていてもよ
い含窒素複素環、およびnが1または2である前記
(1)記載の化合物、 (4)Z環がオキソ化されていてもよい含窒素複素環で
ある前記(1)記載の化合物、
【0019】(5)A環およびB環の一方が置換基を有
していてもよい芳香環で、他方が置換基を有していても
よい芳香族複素環である前記(1)記載の化合物、 (6)A環が置換基を有していてもよい芳香族複素環で
あり、B環が置換基を有していてもよいベンゼン環であ
る前記(1)記載の化合物、 (7)芳香族複素環が炭素原子以外に窒素原子、硫黄原
子および酸素原子から選ばれたヘテロ原子を1種または
2種含む5または6員の芳香族複素環である前記(5)
記載の化合物、 (8)C環が置換されていてもよいベンゼン環である前
記(1)記載の化合物、 (9)C環が、ハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル基およびハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルコキシ基から選ばれた置換基を1ないし3
個有するベンゼン環である前記(1)記載の化合物、 (10)Z環が1または2個のオキソ基で置換されてい
てもよい5ないし10員の環である前記(1)記載の化
合物、 (11)
【化31】 である前記(1)記載の化合物、
【0020】(12)nが1である前記(1)記載の化
合物、 (13)A環が置換基を有していてもよいピリジン環、
B環が置換基を有していてもよいベンゼン環、C環が置
換基を有していてもよいベンゼン環、Z環がオキソ化さ
れていてもよい5ないし10員環、
【化32】 nが1である前記(1)記載の化合物、 (14)RaおよびRbが同一又は異なって水素原子、ハ
ロゲン原子、置換基を有していていてもよいアルキル
基、ハロゲン化されていてもよいアルコキシ基、ハロゲ
ン化されていてもよいアルキルチオ基、シクロアルキル
基、アリール基、アシルアミノ基、アシルオキシ基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、モノ−
又はジ−アルキルアミノ基、環状アミノ基、アルキルカ
ルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アル
コキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキルカルボ
ニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカル
バモイル基、アルキルスルホニル基、オキソ基である前
記(1)記載の化合物、
【0021】(15)RaおよびRbが同一又は異なって
水素原子又はC1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチ
オ基、アミノ基、C1-7アシルアミノ基、モノ−
又はジ−C1-6アルキルアミノ基、C3-10環状アミノ
基、C1-6アルキル基で置換されていてもよい5又は
6員の環状アミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミ
ノ基又はC1-6アルキルカルボニルオキシ基で置換さ
れていてもよいC1-6アルキル基、又はRa およびRb
が共に結合してハロゲン原子またはC1-4アルキル基か
ら選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいピ
リジン環を形成し、B環がハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよいC1-4アルキル基又はハロゲン化
されていてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれた1な
いし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環であ
り、C環がハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルコキシ基、C1-4アルキル基で置換されてい
てもよいアミノ基、C1-3アシルオキシ基又は水酸
基から選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよ
いベンゼン環であり、Z環がC1-4アルキル基又は水酸
基で置換されていてもよくオキソ化されていてもよい5
ないし10員の含窒素複素環基であり、
【化33】 nが1である前記(1)記載の化合物、
【0022】(16)Ra およびRb が共に結合してハ
ロゲン原子またはC1-4アルキル基から選ばれた1ない
し3個の置換基を有していてもよいピリジン環を形成
し、
【化34】 である前記(15)記載の化合物、 (17)ピリジン環が無置換のピリジン環である前記
(16)記載の化合物、 (18)B環がハロゲン化されていてもよいC1-4アル
キル基を1ないし3個有していてもよいベンゼン環であ
る前記(16)記載の化合物、 (19)C環がハロゲン原子、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルキル基又はハロゲン化されていて
もよいC1-4アルコキシ基から選ばれた1ないし3個の
置換基を有していてもよいベンゼン環である前記(1
6)記載の化合物、 (20)Z環が式
【化35】 [式中、mおよびpは同一又は異なって1ないし5の整
数を示し、Z1およびZ2は同一又は異なって水素原子、
1-4アルキル基又は水酸基を示し、Yは前記(15)
記載と同意義を示す]で表される前記(16)記載の化
合物、
【0023】(21)(9S)−7−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,
10,12−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,12−ジ
オキソ−5−フェニル[1,4]ジアゼピノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジンである前記(1)記載の化
合物、 (22)(9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)
−6,12−ジオキソ−[1,4]ジアゼピノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジンである前記(1)記載の
化合物、 (23)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フ
ェニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジンである前記(1)記載の化合
物、 (24)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)
−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジンである前記
(1)記載の化合物、
【0024】(25)式
【化36】 〔式中、DとEは、Eに隣接する窒素原子とともに前記
(1)記載のZ環を形成する基、Lは脱離基、その他の
記号は前記(1)記載と同意義を示す〕で表される化合
物またはその塩を環化反応に付すことを特徴とする前記
(1)記載の化合物の製造法、 (26)前記(1)記載の化合物を含有することを特徴
とする医薬組成物、 (27)前記(1)記載の化合物を含有することを特徴
とするタキキニン受容体拮抗剤、 (28)前記(1)記載の化合物を含有することを特徴
とするサブスタンスP受容体拮抗剤、 (29)前記(1)記載の化合物を含有することを特徴
とするニューロキニンA受容体拮抗剤、 (30)前記(1)記載の化合物を含有することを特徴
とする排尿異常改善剤、 (31)前記(1)記載の化合物を含有することを特徴
とする喘息、リューマチ関節炎、変形関節炎、疼痛、
咳、過敏性腸疾患または嘔吐改善剤に関する。また、前
記(1)項記載の化合物にはRaおよびRbが共に結合し
てA環を形成した式(Ia)
【化37】 [式中の各記号は前記と同意義を示す]で表される化合
物またはその塩も含まれる。
【0025】以下に、本発明を詳細に説明する。「M環、XおよびY」について
【化38】 「R aおよびR b」について 前記一般式(I)(Ia)中、RaおよびRbは共に結合し
てA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素原
子又はM環における置換基を示す。M環における置換基
aおよびRbとしては、例えば、ハロゲン原子、置換基
を有していていてもよいアルキル基、ハロゲン化されて
いてもよいアルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
アルキルチオ基、シクロアルキル基、アリール基、アシ
ルアミノ基、アシルオキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、モノ−又はジ−アルキルアミ
ノ基、環状アミノ基(例えば、窒素原子以外に酸素原
子、硫黄原子などのヘテロ原子を含んでいてもよい環状
アミノ基)、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルス
ルホニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキ
シル基、アルキルカルボニル基、カルバモイル基、モノ
−又はジ−アルキルカルバモイル基、アルキルスルホニ
ル基、オキソ基などが挙げられる。
【0026】前記「ハロゲン原子」には、例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素原子が含まれる。好ましいハロ
ゲン原子には、例えば、フッ素、塩素、臭素原子が含ま
れる。「置換基を有していてもよいアルキル基」として
は、例えば、ヒドロキシル基、C1-6 アルコキシ基(メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、s−ブトキシ、t−ブトキシなどのC1-4 アルコキ
シ基など)、C1-6 アルキルチオ基(メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、
s−ブチルチオ、t−ブチルチオなどのC1-4 アルキル
チオ基など)、アミノ基、C1-7 アシルアミノ基(ホル
ミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブ
チリルアミノ、ベンゾイルアミノ基など)、N−アルキ
ルアミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、モノ−又はジ
−C1-6 アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ基などのモノ−又はジ−C1-4
アルキルアミノ基など)、置換基を有していてもよい,
1又は2個の同素環が置換したN−置換アミノ基(例え
ば、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シク
ロヘキシルアミノ基などのモノ−又はジ−C3-8 シクロ
アルキルアミノ基;フェニルアミノ基などのC6-10アリ
ールアミノ基など)、置換基を有していてもよい複素環
基[例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などの
ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
アミノ基(例えば、ピペリジノ、4−メチルピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジニル、4−
メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニル、ピロリ
ジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニルなどの5又
は6員の非芳香族環状アミノ基;ピリジル、ピラジル、
ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリルなどの5又は6員の芳香族環状アミノ基
など)、チオフェニル、フラニル、チアゾール、イソチ
アゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾール基など
の芳香族複素環基、テトラヒドロピリジル、ジヒドロピ
リジル、テトラヒドロピラジル、テトラヒドロピリミジ
ニル、テトラヒドロピリダジニル、ジヒドロピラニル、
ジヒドロピローリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロ
ピラゾリル、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロフラニ
ル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジ
ヒドロオキサゾリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ヘキ
サヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、テ
トラヒドロピラニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロチ
オフェニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチア
ゾリル、テトラヒドロイソチアゾリル、テトラヒドロオ
キサゾリル、テトラヒドロイソキサゾリル基などの非芳
香族複素環基など]、アルキルスルホニルアミノ基(例
えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ基などC1-4 アルキルスルホニルアミノ基など)、C
1-6 アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、アセトキ
シ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキ
シ、ブチルカルボニルオキシ基などのC1-4 アルキル−
カルボニルオキシ基など)およびハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素原子など)などから選ばれた1
〜5個の置換基を有していてもよいC1-6 アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチル基な
ど)などが挙げられる。
【0027】好ましい「置換基を有していてもよいアル
キル基」には、1〜4個程度のハロゲン原子が置換して
いてもよいC1-6 アルキル基[特にハロゲン化されてい
てもよいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、クロロメ
チル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロ
メチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−トリ
フルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、
3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、1
−(トリフルオロメチル)エチル、ブチル、4,4,4
−トリフルオロブチル、イソブチル、sec −ブチル、te
rt−ブチル基などのC1-4 アルキル基および1〜5個
(特に1〜3個)程度のハロゲン原子が置換したC1-4
アルキル基など)]、C1-6 アルコキシ−C1-6 アルキ
ル基(例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、イソ
プロポキシメチル、ブトキシメチル、メトキシエチル、
エトキシエチルなどのC1-4 アルコキシ−C1-4 アルキ
ル基)、C1-6 アルキルチオ−C1-6 アルキル基(例え
ば、メチルチオメチル、エチルチオメチル、ブチルチオ
メチル、メチルチオエチル、エチルチオエチル基などの
1-4 アルキルチオ−C1-4 アルキル基)、アミノ−C
1-6 アルキル基(例えば、アミノメチル、2−アミノエ
チル、2−アミノプロピル、3−アミノプロピル、2−
アミノブチル、3−アミノブチル、4−アミノブチル基
などのアミノ−C1-4 アルキル基)、C1-7 アシルアミ
ノ−1-6 アルキル基(ホルミルアミノメチル、アセチル
アミノメチル、プロピオニルアミノメチル、ホルミルア
ミノエチル、アセチルアミノエチル、プロピオニルアミ
ノエチル、ブチリルアミノエチル、ベンゾイルアミノメ
チル基などのC1-7 アシルアミノ−1-4 アルキル基)、
モノ−又はジ−C1-6 アルキルアミノ−C1-6 アルキル
基(例えば、メチルアミノメチル、エチルアミノメチ
ル、ブチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエ
チルアミノメチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、
2−(N−エチルアミノ)エチル、2−(N−メチルア
ミノ)プロピル、3−(N−メチルアミノ)プロピル、
3−(N−メチルアミノ)ブチル、4−(N−メチルア
ミノ)ブチル、2−(N−ジメチルアミノ)エチル、2
−(N−ジエチルアミノ)エチル基などのモノ−又はジ
−C1-4 アルキルアミノ−C1-4 アルキル基)、C3-10
シクロアルキルアミノ−C1-6 アルキル基(例えば、シ
クロプロピルアミノメチル、シクロブチルアミノメチ
ル、シクロヘキシルアミノメチル、シクロプロピルアミ
ノエチル、シクロブチルアミノエチル、シクロヘキシル
アミノメチル基、フェニルアミノメチル基などのC3-10
シクロアルキルアミノ−C1-4 アルキル基)、
【0028】窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などの
ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5又は6員の環
状アミノ−C1-6 アルキル基(例えば、ピペリジノメチ
ル、4−メチルピペリジノメチル、モルホリノメチル、
チオモルホリノメチル、ピペラジニルメチル、4−メチ
ルピペラジニルメチル、ピペリジノエチル、モルホリノ
エチル、ピペラジニルエチルなどの非芳香族環状アミノ
−C1-4 アルキル基;ピリジルメチル、ピリミジニルメ
チル、イミダゾリルメチル、ピリジルエチルなどの5又
は6員の芳香族環状アミノ−C1-4 アルキル基など)、
1-6 アルキルスルホニルアミノ−C1-6 アルキル基
(例えば、メチルスルホニルアミノメチル、エチルスル
ホニルアミノメチル、メチルスルホニルアミノオチル、
エチルスルホニルアミノエチル基などのC1-6 アルキル
スルホニルアミノ−C1-6 アルキル基)、C1-6 アルキ
ル−カルボニルオキシ−C1-6 基(例えば、メチルカル
ボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシメチル、
ブチルカルボニルオキシメチル、メチルカルボニルオキ
シエチル、エチルカルボニルオキシエチル基などのC
1-4アルキル−カルボニルオキシ−C1-4 アルキル基)
などが含まれる。
【0029】「ハロゲン化されていてもよいアルコキシ
基」としては、例えば、C1-6 アルコキシ基または1〜
5個程度のハロゲン原子が置換したC1-6 アルコキシ基
などが挙げられる。このようなアルコキシ基又はハロゲ
ン化アルコキシ基には、例えば、メトキシ、フルオロメ
トキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、
トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフル
オロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペン
タフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブト
キシ、sec −ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシ基
などが含まれる。好ましい「ハロゲン化されていてもよ
いアルコキシ基」には、C1-4 アルコキシ基、又は1〜
3個程度のハロゲン原子が置換したC1-4 アルコキシ
基、例えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフル
オロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,
4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec −
ブトキシ基などが含まれる。
【0030】「ハロゲン化されていてもよいアルキルチ
オ基」には、例えば、C1-6 アルキルチオ基、および1
〜5個程度のハロゲン原子を有するC1-6 アルキルチオ
基などが含まれ、このようなアルキルチオ基やハロゲン
化アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、ジフ
ルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、
ヘキシルチオ基などが挙げられる。好ましい「ハロゲン
化されていてもよいアルキルチオ基」には、C1-4 アル
キルチオ基、又は1〜3個程度のハロゲン原子が置換し
たC1-4 アルキルチオ基、例えば、メチルチオ、ジフル
オロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
4,4,4−トリフルオロブチルチオ基などが含まれ
る。
【0031】さらに、「シクロアルキル基」には、C
3-10シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオ
クチル基など)などが含まれ、「アリール基」には、C
6-10アリール基(例えば、フェニル基など)、「アシル
アミノ基」には、例えば、C1-7 アシルアミノ基(例え
ば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルア
ミノ、ブチリルアミノ、ベンゾイルアミノ基など)など
が含まれる。「アシルオキシ基」には、例えば、C1-3
アシルオキシ基(例えば、ホルミルオキシ、アセトキ
シ、プロピオニルオキシ基など)などが含まれる。「モ
ノ−又はジ−アルキルアミノ基」としては、例えば、モ
ノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基(例えば、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ基など)などが挙げられる。また、
「環状アミノ基」には、例えば、窒素原子以外に酸素原
子、硫黄原子などのヘテロ原子を1〜3個含んでいても
よい5〜9員の環状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ基など)などが
含まれる。「アルキルカルボニルアミノ基」には、例え
ば、C1-4 アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、ア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ基
など)、「アルキルスルホニルアミノ基」には、例え
ば、C1-4 アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチ
ルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ基な
ど)、「アルコキシカルボニル基」には、例えば、C
1-4 アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
ブトキシカルボニル基など)、「アルキルカルボニル
基」には、例えば、C1-6 アルキル−カルボニル基(例
えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピル
カルボニル基など)、「モノ−又はジ−アルキルカルバ
モイル基」には、例えば、モノ−又はジ−C1-4 アルキ
ルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチ
ルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカル
バモイル基など)、「アルキルスルホニル基」には、例
えば、C1-6 アルキルスルホニル基(例えば、メチルス
ルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル基な
ど)などが含まれる。
【0032】「A環およびB環」について 前記式(I)及び(Ia)中、A環およびB環は、それぞ
れ、置換基を有していてもよい同素または複素環であ
り、その少なくとも一方は置換基を有していてもよい複
素環である。前記「同素または複素環」には、例えば、
(i) 炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を、好ましく
は1個ないし3個含む芳香族複素環または非芳香族複素
環、または(ii)炭素原子からなる環状炭化水素(同素
環)などが含まれる。「芳香族複素環」としては、例え
ば、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5又は
6員の芳香族複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、ピ
リミジン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラ
ゾール、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾー
ル、イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾ
ール環など)などが挙げられる。好ましい芳香族複素環
には、例えば、ピリジン、ピラジンおよびチオフェン環
などの他、例えば、ピロール、チアゾール環なども含ま
れる。特に(i) 炭素原子以外に窒素原子を1個または2
個含む6員の含窒素複素環(例えば、ピリジン、ピラジ
ン環など)または(ii)炭素原子以外に硫黄原子を1個含
む5員の芳香族複素環(例えば、チオフェン環など)な
どが好ましい。
【0033】前記「非芳香族複素環」には、例えば、炭
素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9員
の非芳香族複素環、好ましくは5または6員の非芳香族
複素環などが含まれる。例えば、A環に関しては、テト
ラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピ
ラジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダ
ジン、ジヒドロピラン、ジヒドロピロール、ジヒドロイ
ミダゾール、ジヒドロピラゾール、ジヒドロチオフェ
ン、ジヒドロフラン、ジヒドロチアゾール、ジヒドロイ
ソチアゾール、ジヒドロオキサゾール、ジヒドロイソオ
キサゾール環などが挙げられ、B環に関しては、上記の
ものに加えて、さらにピペリジン、ピペラジン、ヘキサ
ヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジン、テトラヒ
ドロピラン、モルホリン、ピロリジン、イミダゾリジ
ン、ピラゾリジン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒ
ドロフラン、テトラヒドロチアゾール、テトラヒドロイ
ソチアゾール、テトラヒドロオキサゾール、テトラヒド
ロイソキサゾール環などが挙げられる。A環に関して
は、例えば、炭素原子以外に、窒素原子を1または2個
含む6員の非芳香族複素環(例えば、テトラヒドロピリ
ジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジ
ン環など)などが好ましく、特にテトラヒドロピリジン
環などが汎用される。B環に関しては、例えば、炭素原
子以外に窒素原子を1または2個含む6員の非芳香族複
素環(例えば、ピペリジン、ピペラジン環など)などが
好ましく、特にピペラジン環などが繁用される。
【0034】前記「環状炭化水素(同素環)」には、例
えば、3ないし10員(例えは、5ないし9員)の環状
炭化水素、好ましくは5または6員の環状炭化水素など
が含まれる。例えば、A環に関しては、ベンゼン、C
3-10シクロアルケン(例えば、シクロブテン、シクロペ
ンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオク
テンなど)などが含まれ、シクロアルケンとしては、C
5-6 シクロアルケン(例えば、シクロペンテン、シクロ
ヘキセンなど)などが好ましい。B環に関しては、上記
のものに加えてさらに、C3-10シクロアルカン(例え
ば、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、
シクロヘプタン、シクロオクタンなど)なども含まれ、
シクロアルカンとしてはC5-6 シクロアルカン(例え
ば、シクロヘキサン、シクロペンタンなど)などが好ま
しい。A環に関しては、例えば、ベンゼン、シクロヘキ
セン環などの6員の同素環が好ましく、特にベンゼン環
などが好ましい。B環に関しては、例えばベンゼン、シ
クロヘキサン環などの6員の同素環が好ましく、特にベ
ンゼン環が好ましい。
【0035】A環およびB環のうち少なくとも一方は、
置換基を有していてもよい複素環で構成され、A環およ
びB環の双方を、置換基を有していてもよい複素環で構
成してもよい。A環およびB環のうち一方は、置換基
を有していてもよい芳香環で構成され、他方は、置換
基を有していてもよい複素環(特に芳香族複素環)で構
成されるのが好ましい。上記「芳香環」には、例え
ば、(i)前記「芳香族複素環」、すなわち、炭素原子
以外に、窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれ
た1種または2種のヘテロ原子を、好ましくは1個ない
し3個含む、置換基を有していてもよい5又は6員の芳
香族複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾール、
イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾール
環など)または(ii)置換基を有していてもよいベンゼ
ン環が含まれる。
【0036】前記「芳香環」が有していてもよい置換
基としては、例えば、後述するA環およびB環における
のと同様の置換基が挙げられ、前記「置換基を有して
いてもよい芳香族複素環」の「芳香族複素環」には、例
えば、前記「5又は6員の芳香族複素環」と同様の芳香
族複素環が挙げられる。また、「置換基を有していて
もよい芳香族複素環」が有していてもよい置換基として
は、例えば、後述するA環およびB環におけるのと同様
の置換基が挙げられる。上記「5又は6員の芳香族複素
環」としては、前記「芳香族複素環」の項で述べたのと
同様の複素環などが好ましい。さらに好ましくは、A環
およびB環のうち一方は、置換基を有していてもよい芳
香族複素環(例えば、5又は6員の芳香族複素環)であ
り、他方は置換基を有していてもよいベンゼン環であ
る。
【0037】A環、B環で示される「同素または複素
環」、「芳香族複素環」、「非芳香族複素環」、「環状
炭化水素」、「芳香環」、「ベンゼン環」が有していて
もよい置換基としては、例えば、ハロゲン原子、置換基
を有していていてもよいアルキル基、ハロゲン化されて
いてもよいアルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
アルキルチオ基、アリール基、アシルアミノ基、アシル
オキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミ
ノ基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、環状アミノ基
(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘ
テロ原子を含んでいてもよい環状アミノ基)、アルキル
カルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、ア
ルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキルカル
ボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカ
ルバモイル基、アルキルスルホニル基、オキソ基などが
挙げられる。A環およびB環が有していてもよい「ハロ
ゲン原子」には、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
原子が含まれる。好ましいハロゲン原子としては、例え
ば、フッ素、塩素、臭素原子(特にフッ素、塩素原子な
ど)が挙げられる。
【0038】A環およびB環が有していてもよい「置換
基を有していてもよいアルキル基」としては、例えば、
ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ
基、モノ−又はジ−C1-6 アルキルアミノ基(例えば、
メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ基など)、C1-6 アルキル−カルボニルオキシ
基(例えば、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ基な
ど)およびハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素
原子など)などから選ばれた1〜5個の置換基を有して
いてもよいC1-6 アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c −ブチル、tert−ブチル基など)などが挙げられる。
特に、ハロゲン化されていてもよいアルキル基、例え
ば、C1-6 アルキル基、および1〜4個程度のハロゲン
原子が置換したC1-6 アルキル基などが好ましい。この
ようなアルキル基又はハロゲン化アルキル基には、例え
ば、メチル、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオ
ロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エ
チル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリクロロエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、イソプロピル、1−(トリフルオロメチル)エチ
ル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブ
チル、sec −ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペン
チル、4−トリフルオロメチルブチル、ヘキシル、6,
6,6−トリフルオロヘキシル、5−トリフルオロメチ
ルペンチル基などが含まれる。
【0039】さらに好ましい「置換基を有していてもよ
いアルキル基」には、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基、例えば、メチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,
3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、2−ト
リフルオロメチルエチル、ブチル、4,4,4−トリフ
ルオロブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチ
ル基などのC1-4 アルキル基や1〜3個程度のハロゲン
原子が置換したC1-4アルキル基などが含まれる。A環
およびB環が有していてもよい「ハロゲン化されていて
もよいアルコキシ基」としては、例えば、C1-6 アルコ
キシ基または1〜5個程度の前述のようなハロゲン原子
が置換したC1-6 アルコキシ基などがあげられる。この
ようなアルコキシ基又はハロゲン化アルコキシ基には、
例えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロ
メトキシ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエト
キシ、ペンタフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキ
シ、イソブトキシ、sec −ブトキシ、ペントキシ、ヘキ
シルオキシ基などが含まれる。好ましい「ハロゲン化さ
れていてもよいアルコキシ基」には、C1-4 アルコキシ
基、又は1〜3個程度のハロゲン原子が置換したC1-4
アルコキシ基、例えば、メトキシ、ジフルオロメトキ
シ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−ト
リフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブト
キシ、sec −ブトキシ基などが含まれる。
【0040】A環およびB環が有していてもよい「ハロ
ゲン化されていてもよいアルキルチオ基」には、例え
ば、C1-6 アルキルチオ基、および1〜5個程度の前述
のようなハロゲン原子を有するC1-6 アルキルチオ基な
どが含まれ、このようなアルキルチオ基やハロゲン化ア
ルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、ジフルオ
ロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、
プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,
4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキ
シルチオ基などが挙げられる。好ましい「ハロゲン化さ
れていてもよいアルキルチオ基」には、C1-4 アルキル
チオ基、又は1〜3個程度のハロゲン原子が置換したC
1-4 アルキルチオ基、例えば、メチルチオ、ジフルオロ
メチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プ
ロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,
4−トリフルオロブチルチオ基などが含まれる。さら
に、置換基としてのアリール基には、C6-10アリール基
(例えば、フェニル基など)、アシルアミノ基には、例
えば、C1-7 アシルアミノ基(例えば、ホルミルアミ
ノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルア
ミノ、ベンゾイルアミノ基など)などが含まれる。アシ
ルオキシ基には、例えば、C1-3 アシルオキシ基(例え
ば、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ
基など)などが含まれる。モノ−又はジ−アルキルアミ
ノ基としては、例えば、モノ−又はジ−C1-4 アルキル
アミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロ
ピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)
などが挙げられる。また、環状アミノ基には、例えば、
窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を
1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基(例
えば、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ基など)な
どが含まれる。アルキルカルボニルアミノ基には、例え
ば、C1-4 アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、ア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ基
など)、アルキルスルホニルアミノ基には、例えば、C
1-4 アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスル
ホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ基など)、アル
コキシカルボニル基には、例えば、C1-4 アルコキシ−
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル基など)、アルキルカルボニル基には、例えば、C
1-6 アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカルボニ
ル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル基など)、
モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基には、例えば、
モノ−又はジ−C1-4 アルキルカルバモイル基(例え
ば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチ
ルカルバモイル、ジエチルカルバモイル基など)、アル
キルスルホニル基には、例えば、C1-6 アルキルスルホ
ニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニ
ル、プロピルスルホニル基など)などが含まれる。
【0041】以下、本明細書中で用語「ハロゲン化され
ていてもよい」を用いる場合、ハロゲン原子の個数は1
〜5個、好ましくは1〜3個程度であることを意味す
る。A環、B環が有していてもよい好ましい置換基とし
ては、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ルチオ基、C1-3 アシルオキシ基、ヒドロキシル基、ア
ミノ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基、カル
ボキシル基、C1-4 アルコキシ−カルボニル基およびオ
キソ基などが挙げられる。A環、B環が有していてもよ
いより好ましい置換基には、ハロゲン原子、ハロゲン化
されていてもよいC1-4 アルキル基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-4アルコキシ、ヒドロキシル基、アミノ
基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基、C1-3
シルオキシ基、オキソ基などが含まれる。特に、ハロゲ
ン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基
およびハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基
などが好ましい。
【0042】A環およびB環の置換基は、環のうち置換
可能ないずれの位置に置換していてもよく、置換基が2
個以上である場合には、置換基はそれぞれ同一又は異な
っていてもよく、その個数は1〜4個程度であってもよ
い。置換基の個数は1〜3個程度であるのが好ましい。
A環及び/又はB環が窒素原子を有する場合、4級アン
モニウム塩を形成していてもよく、例えば、ハロゲンイ
オン(例えば、Cl-,Br-,I- など)、硫酸イオ
ン、ヒドロキシイオンなどの陰イオンと塩を形成してい
てもよい。
【0043】「A環」について A環における好ましい同素環としては、置換基を有して
いてもよい炭素原子からなる同素環、例えば、式(A-
1)
【化39】 〔式中、A1 は、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素
原子など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ル基(例えば、メチル、イソプロピル、トリフルオロメ
チル、トリクロロメチル、エチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、ペンタフルオロエチル基など)、または
ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、
ペンタフルオロエトキシ基など)を示す〕、又は式(A-
2)
【0044】
【化40】 〔式中、A2 およびA3 は同一又は相異なって、ハロゲ
ン原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、ハロゲン化
されていてもよいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、
イソプロピル、トリフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタ
フルオロエチル基など)、またはハロゲン化されていて
もよいC1-4 アルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,
2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキ
シ基など)を示す〕で表わされる同素環などが挙げられ
る。より好ましい同素環には、例えば、式(A-3)
【化41】 〔式中、A4 およびA5 は、同一又は相異なって、ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、またはハ
ロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基(例えば、
メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、エチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、イソプロピル基など)を示す〕で表わされる同
素環(特にベンゼン環)などが含まれる。
【0045】また、同素環としては、例えば、下記式
(A-4)
【化42】 〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕で表される置
換基を有していてもよいベンゼン環も好ましい。前記式
で表される同素環において、特に好ましくは、下記の置
換基を有する同素環が含まれる。 (1)A1 がハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素原子
など)、又はハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、
イソプロピル基など)である同素環、(2)A2 および
3 が、同一又は相異なって、ハロゲン化されていても
よいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、トリフルオロ
メチル、エチル、イソプロピル基など)、又はハロゲン
化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例えば、メト
キシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ基など)である
同素環、(3)A4 およびA5 が、同一又は相異なっ
て、C1-4 アルキル基(例えば、メチル、エチル、イソ
プロピル基など)である同素環、(4)A1 がハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、(5)A2
よびA3 が、同一又は相異なって、C1-4 アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ基など)である同素環。
【0046】A環における好ましい芳香族複素環又は非
芳香族複素環としては、5又は6員の芳香族複素環又は
非芳香族複素環、例えば、ピリジン、ピラジン、チオフ
ェン、テトラヒドロピリジン、ピロール、チアゾール環
などが挙げられる。具体的には、例えば、式(A-5)で
表される複素環が好ましい。
【化43】 置換基を有していてもよい芳香又は非芳香族複素環の好
ましいものとしては、例えば、オキソ基、置換基を有し
ていてもよいアルキル基(A環およびB環が有していて
もよい置換基として定義されたものと同意義)、C6-10
アリール基(例えば、フェニル基など)およびハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)から選ば
れた置換基を1又は2個有していてもよいピリジン、ピ
ラジン、チオフェン、テトラヒドロピリジン、ピロー
ル、チアゾール環などが挙げられ、具体的には、例え
ば、下記式(A-6)で表される芳香又は非芳香族複素環
などが好ましい。
【化44】 〔式中、D1 は水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素原子など)、E1 はC1-4 アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル基
など)などを示し、(ii)で示される部分構造を有する
化合物はハロゲンイオン(例えば、Cl-,Br-,I-
など)、硫酸イオン又はヒドロキシイオンなどとともに
4級アンモニウム塩を形成する。Gは水素原子又はC
1-4 アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル基など)を示し、Jは水素原子、C1-4
ルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル基など)又はC6-10アリール基(例えば、フェニ
ル基など)を示す。〕 A環は、5又は6員の窒素含有複素環、例えば、(i) 炭
素原子以外に窒素原子を1又は2個含む6員の芳香族含
窒素複素環(例えば、ピリジン、ピラジン環など)、(i
i)炭素原子以外に、窒素原子を1又は2個含む6員の非
芳香族複素環(例えば、テトラヒドロピリジン、テトラ
ヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン環など)な
どであるのが好ましい。特に好ましいA環には、芳香族
含窒素複素環、なかでもピリジン環などが含まれる。
【0047】「B環」について B環における好ましい同素環としては、置換基を有して
いてもよい炭素原子からなる同素環、例えば、式(B-
1)
【化45】 〔式中、B1 はハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-4 アルキル基またはハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルコキシ基を示す〕、式(B-2)
【化46】 〔式中、B2 およびB3 は、同一又は相異なって、ハロ
ゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル
基またはハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ
基を示す〕、または式(B-3)
【化47】 〔式中、B4 ,B5 およびB6 は、同一又は相異なっ
て、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコ
キシ基を示す〕で表わされる同素環などが挙げられる。
【0048】さらに好ましい同素環には、式(B-4)
【化48】 〔式中、B7 ,B8 及びB9 は、同一又は相異なって、
ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アル
キル基またはハロゲン化されていてもよいC1-4アルコ
キシ基を示す〕で表される基などが含まれる。特に好ま
しい同素環としては、下記式(B-5)
【化49】 〔式中、B10は、ハロゲン原子、ハロゲン化されていて
もよいC1-4 アルキル基またはハロゲン化されていても
よいC1-4 アルコキシ基を示す〕で表される基が挙げら
れる。
【0049】前記式中、B1 〜B10におけるハロゲン原
子には、例えば、フッ素、塩素、臭素原子など含まれ、
ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基には、例
えば、メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,
2,2−トリクロロエチル、1,1,2,2−テトラフ
ルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、2,
2,3,3−テトラフルオロプロピル、イソプロピル基
などが含まれ、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシ基には、例えば、メトキシ、トリフルオロメトキ
シ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリ
フルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、
1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、ペンタフル
オロエトキシ、プロポキシ、2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロポキシ、イソプロポキシ基などが含まれる。
【0050】また、B環が置換基を有していてもよいベ
ンゼン環であるのも好ましい。このようなベンゼン環に
は、例えば、式(B-6)
【化50】 が好ましく、さらに好ましくは、式(B-7)
【化51】 特に、式(B-8)
【化52】 〔式中の記号は前記と同意義である〕で表されるベンゼ
ン環などが含まれる。
【0051】前記式中の置換基の中で、特に好ましい置
換基としては、(1)B1 、B2 、B3 、B4 、B5
よびB6 が、同一又は相異なって、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素原子など)またはハロゲン化されてい
てもよいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、トリフル
オロメチル、エチル、イソプロピル基など)、(2)B
1 、B2 、B3 、B4 、B5 およびB6 が、同一又は相
異なって、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキ
シ基(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エト
キシ基など)、(3)B7 、B8 およびB9 が、ハロゲ
ン原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、(4)B10
がフッ素原子、(5)B10がC1-4 アルキル基(例え
ば、メチル基など)などが挙げられる。より好ましい置
換基を有していてもよいベンゼン環としては、下記式
(B-9)
【化53】 で表されるフェニル基が挙げられる。
【0052】B環において好ましい芳香族複素環又は非
芳香族複素環としては、例えば、ピリジン、チオフェ
ン、ピペリジン環などの5又は6員の芳香族複素環また
は非芳香族複素環が挙げられ、これらの環は、前記A環
の項で例示したのと同様の好ましい置換基を有していて
もよい。B環が芳香族複素環又は非芳香族複素環である
場合、特に好ましい芳香族複素環又は非芳香族複素環に
は、例えば、式(B-10)
【化54】 で表される複素環などが含まれる。A環およびB環の双
方又はいずれか一方が複素環である場合、この複素環と
しては、無置換の複素環も好ましい。
【0053】A環とB環の組み合わせ A環およびB環の好ましい組み合わせ(1)は、次の通
りである。 (1)A環およびB環のうちいずれか一方:C1-4 アル
キル基(例えば、メチル、エチル、イソプロピル基な
ど)で置換されていてもよい炭素原子以外に窒素原子お
よび硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個又は2個含
む5又は6員の複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、
チオフェン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ピペ
ラジン環など)、A環およびB環の他方:ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン化
されていてもよいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、
トリフルオロメチル、トリクロロメチル、エチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、
2,2,2−トリクロロエチル、プロピル、イソプロピ
ル基など)およびハロゲン化されていてもよいC1-4
ルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキ
シ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリ
フルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、2,2,
2−トリクロロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
基など)から選ばれた1〜3個の置換基で置換されてい
てもよいベンゼン環。
【0054】A環およびB環のさらに好ましい組み合わ
せ(2)は、次の通りである。 (2)A環およびB環のうちいずれか一方:炭素原子以
外に窒素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を
1個又は2個含む5又は6員の芳香族複素環(例えば、
ピリジン、ピラジン、チオフェン環など)で、A環およ
びB環の他方:ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素原子など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルキル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル、トリ
クロロメチル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、ペンタフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエ
チル、プロピル、イソプロピル基など)およびハロゲン
化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例えば、メト
キシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、エ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフ
ルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシ基など)から選ばれた1〜3
個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環。特に、
A環が置換基を有していてもよい前記芳香族複素環(例
えば、5又は6員の芳香族複素環、特にピリジン環な
ど)、B環が置換基を有していてもよいベンゼン環であ
るのが好ましい。
【0055】「C環」について 前記式中、C環は置換基を有していてもよい同素環又は
置換基を有していてもよい複素環を示す。前記同素環又
は複素環は、同一又は相異なる置換基を1〜5個程度、
好ましくは1〜3個程度有していてもよい。また、それ
らの置換基は同素環又は複素環のいずれの位置に置換し
ていてもよい。同素環には、「A環及びB環」の項で述
べたのと同様の「環状炭化水素(同素環)」、例えば、
ベンゼン、C3-10シクロアルケン(例えば、シクロブテ
ン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテ
ン、シクロオクテンなど)、C3-10シクロアルカン(例
えば、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、シクロオクタンなど)などの3な
いし10員の環状炭化水素、好ましくは5又は6員の環
状炭化水素などが含まれる。好ましい同素環には、ベン
ゼン、シクロヘキセン、シクロヘキサン環などの6員の
同素環が含まれ、特にベンゼン環が好ましい。
【0056】前記ベンゼン環などの同素環の置換基とし
ては、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素原子)、ハロゲン化されていてもよいC
1-10アルキル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、パーフルオロエチル、プロピル、イソプロ
ピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、パーフルオロブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル基など)、アミノ基で
置換されたC1-4 アルキル基(例えば、アミノメチル、
2−アミノエチル基など)、モノ−又はジ−C1-4 アル
キルアミノ基で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、
メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−メチ
ルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル基など)、
カルボキシル基で置換されたC1-4 アルキル基(例え
ば、カルボキシメチル、カルボキシエチル基など)、C
1-4 アルコキシ−カルボニル基で置換されたC1-4 アル
キル基(例えば、メトキシカルボニルエチル、エトキシ
カルボニルエチル基など)、ヒドロキシル基で置換され
たC1-4 アルキル基(例えば、ヒドロキシメチル、ヒド
ロキシエチル基など)、C1-4 アルコキシ−カルボニル
基で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、メトキシメ
チル、メトキシエチル、エトキシエチル基など)、C
3-10 シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチル、シクロオクチル基など)、ニトロ基、シアノ
基、ヒドロキシル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-10アルコキシ基(例えば、メトキシ、ジフルオロメト
キシ、トリクロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、パーフル
オロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、t−ブトキシ、パーフルオロブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、オクチルオキ
シ、デシルオキシ基など)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ジフル
オロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ基な
ど)、アミノ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ
基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルア
ミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)、環状
アミノ基(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子
などのヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員
の環状アミノ基など、具体的には、例えば、ピロリジ
ノ、ピペリジノ、モルホリノ基など)、C1-4 アルキル
−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、アミノカルボ
ニルオキシ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノカ
ルボニルオキシ基(例えば、メチルアミノカルボニルオ
キシ、エチルアミノカルボニルオキシ、ジメチルアミノ
カルボニルオキシ、ジエチルアミノカルボニルオキシな
ど)、C1-4 アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メ
チルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロ
ピルスルホニルアミノ基など)、C1-4 アルコキシ−カ
ルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル基など)、アラルキルオキ
シカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル基
など)、カルボキシル基、C1-6 アルキル−カルボニル
基(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブ
チルカルボニル基など)、C3-6 シクロアルキル−カル
ボニル基(例えば、シクロヘキシルカルボニル基な
ど)、カルバモイル基、モノ−又はジ−C1-4 アルキル
カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチル
カルバモイル、プロピルカルバモイル、ブチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイル、ジブチルカルバモイル基
など)、C1-6 アルキルスルホニル基(例えば、メチル
スルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル基
など)などが挙げられる。
【0057】さらに、C環としての同素環は、例えば、
1個の5又は6員の芳香族単環式複素環基(例えば、フ
リル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリ
ル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキ
サジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザ
ニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チア
ジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3
−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾ
リル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジ
ニル、トリアジニル基など)などで置換されている場合
があり、これらの芳香族単環式複素環基は、1〜3個程
度のハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基(例
えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリ
クロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロ
ピル基など)などで置換されていてもよい。
【0058】C環としての同素環(ベンゼン環など)に
置換する好ましい置換基としては、例えば、ハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン
化されていてもよいC1-6 アルキル基(例えば、メチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、パーフルオロエチ
ル、プロピル、イソプロピル、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、パーフ
ルオロブチル基など)、ニトロ基、ヒドロキシル基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6 アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、
パーフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、
3,3,3−トリフルオロプロポキシ、ブトキシ基な
ど)、アミノ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ
基で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、メチルアミ
ノメチル、ジメチルアミノメチル、2−メチルアミノエ
チル、2−ジメチルアミノエチル基など)、モノ−又は
ジ−C1-4 アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、
エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基な
ど)、C1-4 アルコキシ−カルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル基など)、カルボ
キシル基およびカルバモイル基などが挙げられれる。
【0059】特に、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素原子など)、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリクロ
ロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、パーフル
オロエチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル基な
ど)、およびハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エ
トキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、パーフルオロエトキシ、プロ
ポキシ基など)、ジ−C1-4 アルキルアミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)、C1-3
アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基など)およびヒ
ドロキシル基などが好ましい。これらの置換基の数は、
例えば、1〜3個程度であるのが好ましい。
【0060】「置換基を有していてもよい複素環」の
「複素環」には、例えば、炭素原子以外に、窒素原子、
酸素原子、硫黄原子などの1種または2種のヘテロ原子
を、1〜4個含む5〜10員の複素環などが含まれる。
複素環としては、具体的には、例えば、(1)フリル、
チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−
オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フ
ラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−
チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,
2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テ
トラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、
ピラジニル、トリアジニルなどの5又は6員の芳香族単
環式複素環;
【0061】(2)ベンゾフラニル、イソベンゾフラニ
ル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリ
ル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ
オキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベン
ゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−
ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノ
リニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニ
ル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバ
ゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カ
ルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノ
チアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チア
ントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、イ
ンドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピ
ラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−
b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニ
ル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、
1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルな
どの9又は10員の芳香族縮合複素環;または
【0062】(3)オキシラニル、アゼチジニル、オキ
セタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフ
リル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニ
ル、チオモルホリニル、ピラジニルなどの5〜10員の
非芳香族複素環などが挙げられる。 前記複素環(1)〜(3)のうち、例えば、炭素原子以
外に、窒素原子、酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原子
を1ないし3個含む5又は6員の複素環が広く利用され
る。このような複素環には、例えば、フリル、チエニ
ル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、キノ
リル、イソキノリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チ
オフェニルなどが含まれる。複素環が有していてもよい
置換基としては、前記「置換基を有していてもよい同素
環」の項で述べたのと同様の置換基が挙げられる。
【0063】より好ましいC環には、置換基を有してい
てもよいベンゼン環(特に、置換基により置換されたベ
ンゼン環)、例えば、ハロゲン原子、ハロゲン化されて
いてもよいC1-4 アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-4 アルコキシ基、ジ−C1-4 アルキルアミノ
基、C1-3 アシルオキシ基およびヒドロキシル基より選
ばれた1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼ
ン環(特に前記置換基で置換されたベンゼン環)が含ま
れる。具体的には、好ましいC環には、例えば、下記式
(C-1)
【化55】 〔式中、C1 、C2 およびC3 は、同一又は相異なっ
て、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-4 アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルコキシ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミ
ノ基、C1-3 アシルオキシ基またはヒドロキシル基を示
す〕、または下記式(C-2)
【化56】 〔式中、C4 およびC5 は、同一又は相異なって、水素
原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基またはハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルコキシ基を示す〕で表わされる置換されていて
もよいベンゼン環が含まれる。
【0064】ここで、C1 、C2 、C3 、C4 又はC5
で示されるハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよい
1-4 アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ基およびモノ−又はジ−C1-4 アルキルアミ
ノ基は、前記したハロゲン原子、ハロゲン化されていて
もよいC1-4 アルキル基、ハロゲン化されていてもよい
1-4 アルコキシ基およびモノ−又はジ−C1-4 アルキ
ルアミノ基と同様のものが用いられる。より好ましいC
環には、例えば、前記式(C-1)及び(C-2)において、
1 〜C5 が下記の置換基であるベンゼン環が含まれ
る。 (1)C1 、C2 およびC3 が、同一又は相異なって、
ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アル
キル基又はハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキ
シ基、(2)C1 、C2 およびC3 が、同一又は相異な
って、ハロゲン原子またはハロゲン化されていてもよい
1-4 アルキル基、(3)C1 、C2 およびC3 が、同
一又は相異なって、ハロゲン原子、(4)C1 、C2
よびC3 が、同一又は相異なって、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4 アルキル基、
【0065】(5)C1 、C2 およびC3 が、同一又は
相異なって、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコ
キシル基、(6)C4 およびC5 が、同一又は相異なっ
て、ハロゲン原子、(7)C4 およびC5 が、同一又は
相異なって、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ル基、または(8)C4 およびC5 が、同一又は相異な
って、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ
基。前記態様(1)〜(8)において、「ハロゲン化さ
れていてもよいC1-4 アルキル基」、「ハロゲン化され
ていてもよいC1-4 アルコキシ基」および「ハロゲン原
子」としては、前記と同様の基又は原子が例示できる。
【0066】さらに好ましいC環としては、例えば、前
記式(C-2)において、C4 およびC5 が下記の置換基
であるベンゼン環が挙げられる。 (a)C4 およびC5 のうち一方が水素原子、他方がメ
トキシ基、(b)C4 およびC5 が塩素原子、(c)C
4 およびC5 のうち一方がメトキシ基、他方がイソプロ
ピル基、(d)C4 およびC5 のうち一方がメトキシ
基、他方が1−メトキシ−1−メチルエチル基、または
(e)C4 およびC5 がトリフルオロメチル基。
【0067】「Z環」について 前記式中、Z環は置換されていてもよい環を示す。Z環
の置換基としては、種々の置換基、例えば、アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチル基な
どの炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状アルキル基、好ま
しくは炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状アルキル基)、
アルケニル基(例えば、エテニル、プロペニル、イソプ
ロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec −ブテニル基
などの炭素数2〜6のアルケニル基、好ましくは炭素数
2〜4のアルケニル基)、アルキニル基(例えば、エチ
ニル、プロピニル、イソプロピニル、ブチニル、イソブ
チニル、sec −ブチニル基などの炭素数2〜6のアルキ
ニル基、好ましくは炭素数2〜4のアルキニル基)、シ
クロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル基などのC3-8
クロアルキル基、好ましくはC3-6 シクロアルキル
基)、シクロアルキル−アルキル基(例えば、シクロプ
ロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロヘキシル
メチル基などのC3-6 シクロアルキル−C1-4 アルキル
基)、アリール基(例えば、フェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、アントリル、フェナントリル基などの炭
素数6〜14のアリール基、好ましくは炭素数6〜10
のアリール基、特にフェニル基)、ニトロ基、シアノ
基、ヒドロキシル基、C1-4 アルコキシ基(例えば、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ基など)、C1-4 アルキルチオ基(例えば、メチル
チオ、エチルチオ、プロピルチオ基など)、アミノ基、
モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基(例えば、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ基など)、環状アミノ基(例え
ば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原
子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基
など、具体的には、例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、
モルホリノ、チオモルホリノ基など)、C1-4 アルキル
−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノ、ブチリルアミノ基など)、C1-4 アル
キルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニルア
ミノ、エチルスルホニルアミノ基など)、C1-4 アルコ
キシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル基など)、カ
ルボキシル基、C1-6 アルキル−カルボニル基(例え
ば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカ
ルボニル基など)、カルバモイル基、モノ−又はジ−C
1-4 アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモ
イル、エチルカルバモイル基など)、C1-6アルキルス
ルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホ
ニル、プロピルスルホニル基など)、オキソ基、チオキ
ソ基などが挙げられる。これらの置換基の数は、Z環の
大きさに応じて、例えば、1〜5個程度、好ましくは1
又は2個程度である。
【0068】Z環は、Y及び窒素原子N以外に、窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選択された少なくとも
1つのヘテロ原子を含んでいてもよい複素環であっても
よいが、オキソ化されていてもよい環であるのが好まし
い。Z環には、下記式(Z-1)
【化57】 (式中、DとEは、Eに隣接する窒素原子とともに前記
Z環を形成する基を示す)で表される環が含まれる。Z
環を形成するDおよびEとしては、少なくとも一方がオ
キソ化されていてもよいアルキレン基、オキシアルキレ
ン基、イミノアルキレン基などが挙げられる。好ましい
DおよびEはそれぞれオキソ化されていてもよいアルキ
レン基、オキシアルキレン基である場合が多い。Dおよ
びEで表されるオキソ化されていてもよいアルキレン
基、オキシアルキレン基、イミノアルキレン基は、Z環
が5〜12員環、好ましくは5〜9員環を形成する炭素
数を有するのが好ましい。なお、DおよびEで表される
アルキレン基の炭素数は、同一又は異なっていてもよ
い。
【0069】好ましいDには、例えば、オキソ化されて
いてもよいC1-7 アルキレン基(特にオキソ化されてい
てもよいC1-5 アルキレン基)、C1-7 オキシアルキレ
ン基(特にC1-5 オキシアルキレン基)、C1-7 イミノ
アルキレン基(特にC1-5 イミのアルキレン基)が含ま
れる。さらに好ましいDには、式 −(CH2m−(式
中、mは1〜7)で表されるアルキレン基、式 −O−
(CH2p−(式中、pは1〜7の整数)で表されるオ
キシアルキレン基、式 −NH−(CH2q−(式中、
qは1〜7の整数)で表されるイミノアルキレン基が含
まれる。上記式において、m及びpは、それぞれ1〜
5、特に2〜5であるのが好ましい。好ましいEには、
例えば、オキソ化されていてもよいC1-3 アルキレン
基、特にオキソ化されていてもよい炭素数1又は2のア
ルキレン基、なかでもオキソ化されていてもよいメチレ
ン基が含まれる。前記Z環に置換可能なオキソ基の数は
特に制限されず、Z環の大きさに応じて1〜3程度の範
囲から選択できるが、Z環が5〜10員である場合、オ
キソ基の数は1又は2個程度である。オキソ基は、D及
び/又はEの少なくともいずれか一方に置換していれば
よい。好ましいZ環において、オキソ基はEに置換して
いる。
【0070】好ましいZ環において、Dは炭素数1〜
5、特に炭素数2〜5のアルキレン基又はオキシアルキ
レン基であり、Eはオキソ化された炭素数1又は2のア
ルキレン基、特に>C=Oである。好ましいZ環には、
例えば、下記式(Z-2)
【化58】 (式中、m及びpはそれぞれ1〜5の整数を示す)で表
される5〜9員環が含まれる。
【0071】「nについて」 前記式中、nは1ないし6の整数を示し、1〜3の整
数、特に1又は2であるのが好ましい。さらに好ましく
は、nは1である。化合物(I)及び(Ia)について 前記一般式(I) 及び一般式(Ia)で表される化合物に
おいて、前記「M環」
【化59】 組み合わせは特に制限されず、適当に組み合わせること
により化合物(I)(Ia)を構築できる。好ましい化合
物(I) (Ia)は、前記好ましい態様の「M環」
【化60】 組み合わせることにより構築される。
【0072】前記一般式(I)、特に一般式(Ia)で表
される化合物のうち、好ましい化合物(1)には、次の
ような化合物又は薬学上許容可能な塩が含まれる。A環
およびB環のうちいずれか一方が、炭素原子以外に、窒
素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1又は
2個含む5又は6員の複素環であり、他方がベンゼン環
であり、A環およびB環は、ハロゲン原子およびハロゲ
ン化されていてもよいC1-4 アルキル基から選ばれた1
又は2個の置換基を有していてもよい;C環が、ハロゲ
ン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6 アルキル基
(好ましくはC1-4 アルキル基)およびハロゲン化され
ていてもよいC1-6 アルコキシ基(好ましくはC1-4
ルコキシ基)から選ばれた1〜3個の置換基を有してい
てもよいベンゼン環;Z環を構成するDが−(CH2m
−(mは1〜7の整数を示す)又は−O−(CH2)p−
(pは1〜7の整数を示す);
【0073】Z環を構成するEが>C=O;
【化61】 nが1である化合物または薬学上許容可能なその塩。上
記「5又は6員の複素環」としては、例えば、ピリジ
ン、ピラジン、ピロール、チオフェン、チアゾール、テ
トラヒドロピラジン、ピペリジンなどが挙げられ、具体
的には、A環として、前記式(A-5)で表される複素環
などが挙げられ、B環としては、前記式(B-7)(B-
8)、特に前記式(B-10)で表されるベンゼン環などが
挙げられる。前記「ハロゲン原子」には、例えば、フッ
素、塩素、臭素原子などが含まれ、「ハロゲン化されて
いてもよいC1-4 アルキル基」としては、例えば、メチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、パーフルオロエチ
ル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イ
ソプロピル、2−トリフルオロメチルエチル、ブチル、
4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec −
ブチル、tert−ブチル基などがあげられ、「ハロゲン化
されていてもよいC1-6 アルキル基」には、上記アルキ
ル基又はハロゲン化アルキル基に加えて、ペンチル、ヘ
キシル基などが含まれる。
【0074】「ハロゲン化されていてもよいC1-4 アル
コキシ基」としては、例えば、メトキシ、ジフルオロメ
トキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、パーフルオロエトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリ
フルオロブトキシ、イソブトキシ、sec −ブトキシ、te
rt−ブトキシ基などがあげられ、「ハロゲン化されてい
てもよいC1-6 アルコキシ基」には、上記アルコキシ基
又はハロゲン化アルコキシ基に加えて、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ基などが含まれる。前記一般式
(I)、特に一般式(Ia)で表される化合物のうち、好
ましい化合物(2)には、次のような化合物又は薬学上
許容可能な塩も含まれる。A環が、炭素原子以外に、1
個の窒素原子又は1個の硫黄原子を含む5又は6員の複
素環、例えば、下記式(A-7)で表される複素環;
【化62】 B環が、ハロゲン原子およびハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルキル基から選ばれた1〜3個の置換基を有
していてもよいベンゼン環;C環が、ハロゲン原子、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基およびハロ
ゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基から選ばれ
た1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼン
環;Z環を構成するDが−(CH2m−(mは1〜7の
整数を示す)又は−O−(CH2)p−(pは1〜7の整
数を示す);
【0075】Z環を構成するEが>C=O;
【化63】 nが1である化合物または薬学上許容可能なその塩。
「ハロゲン原子」、「ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基」及び「ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルコキシ基」としては、上記化合物(1)の項で
述べたのと同様の原子又は基が例示できる。より好まし
くは、RaおよびRbが同一又は異なって水素原子又は
1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ
基、C1-7アシルアミノ基、モノ−又はジ−C1-6
ルキルアミノ基、C3-10環状アミノ基、C1-6アル
キル基で置換されていてもよい5又は6員の環状アミノ
基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基又はC1-6
ルキルカルボニルオキシ基で置換されていてもよいC1
-6アルキル基、又はRa およびRb が共に結合してハロ
ゲン原子またはC1-4アルキル基から選ばれた1ないし
3個の置換基を有していてもよいピリジン環を形成し、
B環がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基又はハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ基から選ばれた1ないし3個の置換基を
有していてもよいベンゼン環であり、C環がハロゲン
原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
基、C1-4アルキル基で置換されていてもよいアミノ
基、C1-3アシルオキシ基又は水酸基から選ばれた
1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環で
あり、Z環がC1-4アルキル基又は水酸基で置換されて
いてもよくオキソ化されていてもよい5ないし10員の
含窒素複素環基であり、
【化64】 nが1である化合物又はその塩が含まれる。
【0076】化合物(I)及び(Ia)のうち好ましい化
合物には、例えば、下記一般式で表される化合物又はそ
の塩が含まれる。
【化65】 (式中、D及びEはオキソ化されていてもよいアルキレ
ン基、その他の記号は前記と同意義である) D及びEは、それぞれ1つのオキソ基で置換されていて
もよいC1-3アルキレン基であるのが好ましい。化合物
(I)及び(Ia)のうちさらに好ましい化合物には、例
えば、下記一般式で表される化合物又はその塩が含まれ
る。
【化66】 (式中、mは1〜7の整数、その他の記号は前記と同意
義である) mは2〜5の整数が好ましい。前記式(I)及び(Ia)
で表される化合物が塩を形成し、それが医薬品として用
いられる場合、塩としては薬学上許容可能な塩が好まし
い。薬学上許容可能な塩としては、例えば、塩酸、硫
酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸および硝酸などの無
機酸との塩、または酢酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマ
ル酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、メタンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、パルミチン酸、サリ
チル酸およびステアリン酸などの有機酸との塩が例示で
きる。
【0077】本発明の化合物(I)及び(Ia)又はその
塩には、シス,トランス異性体などの立体異性体、ラセ
ミ体の他、R体及びS体などの光学活性体も含まれる。
また、Z環などの環の大きさによっては、コンホメーシ
ョンによる異性体が生成する場合があるが、このような
異性体も本発明の化合物(I)及び(Ia)又はその塩に
含まれる。
【0078】化合物又はその塩の製造方法 本発明の化合物(I)及び(Ia)又はその塩は、例え
ば、下記一般式(II)
【化67】 〔式中、Lは脱離基を示し、その他の記号は前記と同意
義である〕で表される化合物またはその塩を環化反応に
供し、閉環させることにより製造できる。化合物(II)
の脱離基Lとしては、例えば、ハロゲン原子(例えば、
塩素、臭素、ヨウ素原子など)または置換スルホニルオ
キシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ、エタンスル
ホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエ
ンスルホニルオキシ基など)などが例示できる。化合物
(II)は遊離の化合物として用いてもよいが、その塩
(例えばリチウム、ナトリウム、カリウムなどのような
アルカリ金属塩など)の形態で反応に供してもよい。反
応は、通常、反応に不活性な溶媒中で行われる。溶媒と
しては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリルなどのニトリル
類、ジメトキシエタン、テトラヒドロフランなどのエー
テル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルホスホロアミドなどの非プロトン性極
性溶媒が好ましく用いられる。
【0079】塩基の添加は反応を有利に進める。このよ
うな塩基としては、例えば、無機塩基(水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属
炭酸水素塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアル
カリ金属炭酸塩、水素化ナトリウム、水素化カリウムな
どのアルカリ金属水素化物、ナトリウムアミド、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルコキ
シドなど)、有機塩基(トリメチルアミン、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミンなどのアミン類、
ピリジンなどの環状アミンなど)が好適である。なお、
前記環化反応では、塩基を使用する代りに、化合物(I
I)を塩基との塩(例えば、前記アルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩など)に変換して反応させてもよい。塩
基の量は、用いられる化合物(II)および溶媒の種類、
その他の反応条件により異なり、通常、化合物(II)1
モルに対して1〜10モル、好ましくは1〜5モル程度
である。反応温度は、例えば、約−50℃〜200℃、
好ましくは−20℃〜150℃程度の範囲であり、反応
時間は化合物(II)の種類またはその塩の種類、反応温
度などによって異なり、例えば、1〜72時間、好まし
くは1〜24時間程度である。
【0080】本発明の化合物(I)及び(Ia)のうち、
A環がテトラヒドロピリジン環である化合物はA環がピ
リジン環である化合物を還元反応に付すことにより製造
できる。この還元反応は、種々の方法により行うことが
でき、例えば、接触還元用金属触媒の存在下に還元する
方法が好ましい。接触還元法で使用される触媒として
は、例えば、白金黒、酸化白金、白金炭素などの白金触
媒、パラジウム黒、酸化パラジウム、パラジウム硫酸バ
リウム、パラジウム炭素などのパラジウム触媒、還元ニ
ッケル、酸化ニッケル、ラネーニッケル、漆原ニッケル
などのニッケル触媒などが挙げられる。触媒の使用量は
触媒の種類により異なり、通常、化合物(I)及び(I
a)に対して0.1〜10%(w/w)程度である。還
元反応は、通常、溶媒中で行われる。溶媒としては、例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル類、酢酸エチルなどのエステ
ル類などが挙げられる。反応温度は、例えば、0℃〜2
00℃、好ましくは20℃〜110℃程度であり、反応
時間は、通常、0.5〜48時間、好ましくは1〜16
時間程度である。反応は、通常、常圧下で行う場合が多
いが、必要により、加圧下(例えば、3〜10気圧程
度)で行なわれる。このような還元反応は、他の芳香族
複素環を非芳香族複素環に変換する方法にも適用でき
る。
【0081】さらに、A環がテトラヒドロピリジン環で
ある化合物は、A環がピリジン環である化合物を、式
Q−L′(式中、Qは置換基を有していてもよいアルキ
ル基をL′は脱離基を示す。)で表わされるアルキル化
剤と反応させて四級塩とし、次いで生成した四級塩を還
元反応に付すことによっても製造できる。脱離基L′と
しては、前記脱離基Lと同様の脱離基が例示できる。四
級塩への変換に用いられるアルキル化剤Q−L′として
は、アルカンのハライド(例えば、クロリド、ブロミ
ド、ヨーダイドなど)、硫酸エステル、またはスルホン
酸エステル(例えば、メタンスルホネート、p−トルエ
ンスルホネート、ベンゼンスルホネートなど)などが用
いられ、特にアルキルハライド類が好ましく使用され
る。アルキル化剤の使用量は、例えば、基質1モルに対
して1〜100当量、好ましくは1〜30当量程度であ
る。アルキル化剤との反応は、通常、溶媒中で行なわれ
る。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノールなどのアルコール類、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、酢
酸エチルなどのエステル類、ジクロロメタン、1,2−
ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類などが使用
でき、アルキル化剤自体を溶媒として用いてもよい。反
応温度は、例えば、10℃〜200℃、好ましくは20
℃〜110℃程度であり、反応時間は、通常、0.5〜
24時間、好ましくは1〜16時間程度である。
【0082】生成した四級塩のテトラヒドロピリジン環
への還元反応は、不活性溶媒中、金属水素化物などの還
元剤の存在下で行うことができる。還元剤としての金属
水素化物には、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ホウ素リチウム、水素化ホウ素亜鉛、シアノ水素化ホ
ウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素リチウム、水素化
アルミニウムリチウムなどが含まれる。好ましい金属水
素化物には、水素化ホウ素ナトリウムなどが含まれる。
還元剤の使用量は、例えば、四級塩に対して1〜10当
量、好ましくは1〜2当量程度である。反応溶媒として
は、例えば、メタノール、エタノールなどのような低級
アルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの
エーテル類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類など
が例示でき、これらの溶媒は、単独でまたは混合して使
用できる。反応温度は、通常、約−100℃〜40℃、
好ましくは約−80℃〜25℃程度であり、反応時間
は、通常、5分間〜10時間、好ましくは10分間〜5
時間程度である。前記四級塩の還元反応において、化合
物の種類によっては本発明の化合物の一つであるジヒド
ロピリジン環を有する化合物が生成する場合もある。こ
のジヒドロピリジン環は、例えば、前記接触還元法など
により、さらに還元されたテトラヒドロピリジン環へ変
換できる。また、前記A環がテトラヒドロピリジン環で
あり、その窒素原子が水素原子を有する場合、前記式
Q−L′(式中の記号は前記と同意義を示す。)で表わ
されるアルキル化剤を用いて、窒素原子にQ基を導入し
た化合物を得ることができる。
【0083】また、前記A環がピリジン環の四級塩であ
る化合物を、酸化反応に付すことにより、A環がピリド
ン環である化合物を製造することができる。この酸化反
応は、例えば、公知の方法〔イー・エー・プリル(E.
A. Prill )ら、オーガニックシンセシース(Organic S
yntheses )、合本第2巻,419頁(1957年発
行)〕またはそれに準じた方法により行うことができ
る。B環が芳香族複素環である化合物は、前記と同様の
還元反応に付すことにより、B環が非芳香族複素環であ
る化合物に変換することができる。
【化68】 適当な硫化物と反応させることにより製造できる。硫化
物としては、例えば、五硫化リン、ローソン(Lowesso
n)試薬などが挙げられる。この反応は、通常、無水条
件下、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化
炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類などの
溶媒中で行われる。硫化物の使用量は、化合物に対して
当モル以上、好ましくは2〜5モル程度である。反応温
度は、例えば、20℃〜120℃程度であり、反応時間
は、原料化合物、硫化物の種類、反応温度などによって
異なり、例えは、1〜8時間程度である。
【0084】このような方法で生成する化合物(I)及
び(Ia)またはその塩が、A環、B環およびC環で示さ
れる基のベンゼン環に低級(C1-6 )アルコキシ基を含
む場合、必要に応じて、慣用の方法、例えば、三臭化ホ
ウ素などと反応させることにより、低級アルコキシ基を
水酸基に変換することもできる。この反応は、通常、溶
媒(例えば、ジクロルメタン、クロロホルム、四塩化炭
素などのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエンな
どの炭化水素類など)中で、約−20℃〜80℃、好ま
しくは約0℃〜30℃程度で行なうことができる。三臭
化ホウ素の使用量は、低級アルコキシ基1個に対して、
約1〜10モル当量、好ましくは約1〜5モル当量程度
である。反応時間は、通常、15分間〜24時間、好ま
しくは30分間〜12時間程度である。また、前記の方
法で製造される化合物(I)及び(Ia)またはその塩
が、A環、B環およびC環で示される基のベンゼン環に
ヒドロキシル基を含む場合、必要によりアルキル化また
はアシル化反応に供することにより、ヒドロキシル基を
アルコキシまたはアシルオキシ基に変換できる。
【0085】アルキル化反応は、溶媒中、塩基の存在
下、アルキル化剤を反応させることにより行なうことが
できる。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール類、ジメトキシエタ
ン、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、アセトンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルム
アミドなどのアミド類などがあげられる。塩基には、例
えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、ピリジン、ピコリン、N,N−ジメチル
アニリンなどの有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基
が含まれる。また、アルキル化剤には、例えば、置換基
を有していてもよいアルカンのハライド(例えば、クロ
リド、ブロミド、ヨーダイドなど)、硫酸エステルまた
はスルホン酸エステル(例えば、メタンスルホネート、
p−トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネートな
ど)などが含まれる。アルキル化剤の使用量は原料フェ
ノール性誘導体1モルに対して約1〜5モル当量、好ま
しくは1〜3モル当量程度である。反応温度は、通常、
−10℃〜100℃、好ましくは約0℃〜80℃程度で
ある。反応時間は通常15分間〜24時間、好ましくは
30分間〜12時間程度である。
【0086】アシル化反応は、所望のカルボン酸または
その反応性誘導体を反応させることにより行われる。こ
の反応はアシル化剤の種類、原料フェノール性誘導体の
種類によっても異なるが、通常、溶媒中で行われ、反応
促進のため適宜の塩基を添加してもよい。溶媒として
は、例えば、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、エ
チルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの
エーテル類、酢酸エチルなどのエステル類、クロロホル
ム、ジクロルメタンなどのハロゲン化炭化水素類、N,
N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類、ピリジンな
どの芳香族アミン類などが例示できる。また、塩基とし
ては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
などの炭酸水素塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど
の炭酸塩、酢酸ナトリウムなどの酢酸塩、トリエチルア
ミンなどの3級アミン類、ピリジンなどの芳香族アミン
類などが挙げられる。アシル化剤としてのカルボン酸の
反応性誘導体としては、例えば、酸無水物、混合酸無水
物、酸ハライド(例えば、クロリド、ブロミド)などが
使用できる。これらアシル化剤の使用量は、原料フェノ
ール性誘導体1モルに対して1〜5モル当量、好ましく
は1〜3モル当量である。反応温度は、通常、0℃〜1
50℃、好ましくは約10℃〜100℃程度であり、反
応時間は、通常、15分間〜12時間、好ましくは30
分間〜6時間程度である。
【0087】なお、Dがオキシアルキレン基[−O−
(CH2q−]又はイミノアルキレン基[−NH−(C
2q−]である化合物は、Dを介することなくM環に
置換した脱離基La(ハロゲン原子などの前記脱離基
L,窒素原子に置換基を有していてもよいアミド基な
ど)と、Eに隣接する窒素原子に結合した置換基の反応
性基(例えば、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C
1-6 アルキルアミノ基などの活性水素原子)とを、前記
の方法に準じて反応させることにより得ることができ
る。Eに隣接する窒素原子に結合した置換基としては、
例えば、C1-6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1-6
ルコキシ基などから選択された置換基を有していてもよ
い直鎖又は分岐鎖C1-6 アルキレン基などが挙げられ
る。
【0088】これらの方法において化合物(I)及び
(Ia)が遊離化合物として得られる場合、常法に従っ
て、例えば、無機酸(例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸
など)、有機酸(例えば、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸、シュウ酸、フマール
酸、マレイン酸、酒石酸など)、無機塩基(例えば、ナ
トリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、
マグネシウムなどのアルカリ土類金属、アルミニウムま
たはアンモニウムなど)または有機塩基(例えば、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリ
ン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、ジシクロヘキシルアミンまたはN,N′
−ジベンジルエチレンジアミンなど)などとの塩を生成
させることもでき、化合物(I)が塩の形態で得られる
場合は、常法に従って、遊離の化合物または他の塩に変
換することもできる。
【0089】これらの方法により生成した目的化合物
(I)及び(Ia)またはその塩は、慣用の分離精製手段
(例えば、濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィ
ー、再結晶など)を用いることにより分離精製すること
ができる。化合物(I)及び(Ia)が光学活性体である
場合、慣用の光学分割法によりd体とl体とに分離する
ことができる。本発明の化合物(I)及び(Ia)又はそ
の塩を製造するための原料化合物(II)のうち、
【化69】 Dがエチレン基およびEが>C=Oである化合物(II
a)は、例えば、下記の反応工程式1に示される方法に
より製造できる。
【化70】 [式中、記号は前記と同意義である] 前記反応工程式1の工程1及び工程2は、A環およびB
環が共に置換していてもよいベンゼン環である化合物に
関するイソキノロン骨格化合物の公知の合成法(例え
ば、EP−A−481383などに記載の方法)に準じ
て行うことができる。工程1は、化合物(III)のカル
ボキシル基とイミノジアセトニトリルのアミノ基との反
応により、アミド体(IV)を生成させる工程である。こ
の反応は、化合物(III)又はそのカルボキシル基にお
ける反応性誘導体とイミノジアセトニトリルを用い、通
常、溶媒中で行なうことができる。反応性誘導体として
は、例えば、酸ハライド、混合酸無水物、活性エステル
などがあげられる。溶媒としては、例えば、クロロホル
ム、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタンなどのハ
ロゲン化炭化水素類、エチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル
類、酢酸エチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン
などの炭化水素類、ピリジン、N,N−ジメチルホルム
アミドなどアミド類などが使用できる。イミノジアセト
ニトリルの使用量は、前記化合物(III)の反応性誘導
体1モルに対して1〜5モル当量、好ましくは1〜3モ
ル当量程度である。
【0090】前記反応は塩基の存在下で行うことによ
り、反応を促進させてもよい。塩基としては、例えば、
有機塩基(トリエチルアミンなどのアルキルアミン類、
N−メチルモルホリン、ピリジンなどの環状アミン類、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン
などの芳香族アミン類など)、無機塩基(炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属の
炭酸水素塩など)が使用できる。塩基の使用量は、例え
ば、化合物(III)またはその反応性誘導体1モルに対
して1〜5モル当量、好ましくは1〜3モル当量程度で
ある。また、工程1の反応は、水と非混和性の溶媒を用
いてもよく、この場合、反応系に水を添加し、2相系で
反応させてもよい。反応時間は、通常、1〜48時間、
好ましくは1〜24時間程度である。反応温度は、通
常、−10℃〜120℃、好ましくは約0℃〜100℃
程度である。
【0091】工程2は、工程1で生成した化合物(IV)
を分子内付加脱水させることにより閉環体(V)を得る
工程である。この反応には、通常、塩基が用いられる。
塩基としては、例えば、有機塩基(例えば、1,5−ジ
アザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DB
N),1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
−7−エン(DBU),N−ベンジルトリメチルアンモ
ニウム ヒドロキシド(TritonB)など)、無機
塩基(ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウムt−ブトキシドなどのアルコキシド、水素化ナ
トリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化
物、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミ
ドなど)が挙げられる。塩基の使用量は、例えば、化合
物(IV)に対して0.5〜20当量、好ましくは1〜5
当量程度である。
【0092】この閉環反応は、通常、溶媒中で行われ
る。溶媒としては、工程1で使用可能な溶媒を使用する
ことができる。反応温度は、使用する塩基の種類によっ
て異なり、例えば、約−80℃〜200℃、好ましくは
約−50℃〜150℃程度であり、反応時間は、原料、
塩基、反応温度、溶媒の種類により異なり、例えば、約
10分間〜24時間程度である。前記反応においては、
中間体として分子内付加体が生成するが、脱水反応を促
進させるため、脱水剤(例えば、p−トルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、無水酢酸など)を共存させて反
応させる方法、中間体を単離した後、脱水剤の存在下に
反応させる方法により、化合物(V)を得るのが好まし
い場合がある。
【0093】工程3は、工程2で生成した化合物(V)
のN−シアノメチル基のシアノ基を加水分解反応により
カルボキシル基に変換し、化合物(VI)を生成させる工
程である。加水分解反応は、慣用の方法、例えば、化合
物(V)を、溶媒(例えば、メタノール、エタノール、
プロパノールなどのアルコール類、酢酸、プロピオン酸
などの有機酸、エーテル類など)中、酸(好ましくは塩
酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸)の存在下、約15
℃〜130℃程度の温度で処理することにより行うこと
ができる。工程4は、工程3で生成した化合物(V)の
カルボキシル基を還元してヒドロキシメチル基へ変換す
ることにより、化合物(VII)を生成させる工程であ
る。この還元反応は、慣用の方法、例えば、化合物
(V)のカルボキシル基をその反応性誘導体(例えば、
酸ハライド、混合酸無水物、活性エステル、エステルな
ど)に変換し、還元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化リチウムアルミニウムなど)と溶媒(例え
ば、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエー
テル類など)中、約0℃〜100℃程度の温度で処理す
ることにより行うことができる。
【0094】工程5は、前記工程4で生成した化合物
(VII)を酸性条件下で処理して、ラクトン体(VIII)
を生成させる工程である。この工程は前記工程3と同様
の条件下に行うことができる。工程6は、前記工程5で
生成した化合物(VIII)とアミン類とを反応させ、アミ
ド体(IX)を生成させる工程である。この反応は、溶媒
の非存在下、又は溶媒の存在下で行うことができ、溶媒
としては、例えば、前記工程1で使用される溶媒が使用
できる。アミン類の使用量は、例えば、化合物(VIII)
1モルに対して1〜50モル、好ましくは1〜10モル
程度である。反応は、例えば、約15℃〜200℃、好
ましくは約50℃〜180℃程度の温度で行うことがで
きる。工程6では、Xがヒドロキシル基である化合物
(IX)が生成する。工程7は、前記工程6で生成した化
合物(IX)の水酸基Xを脱離基Lに変換し、化合物(II
a)を得る工程である。脱離基Lとしては、例えば、ハ
ロゲン原子(例えば、塩素、臭素、ヨウ素原子など)、
1-4 アルカンスルホニルオキシ基(例えば、メタンス
ルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基など)、
6-10アリールスルホニルオキシ基(例えば、ベンゼン
スルホニルオキシ基、、p−トルエンスルホニオキシ基
など)などが挙げられる。変換反応は、通常、前記脱離
基に対応する化合物(例えば、塩化チオニル、臭化チオ
ニル、塩化メタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル
など)を用い、溶媒(例えば、ベンゼン、トルエンなど
の炭化水素類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類、酢酸エチルなどのエス
テル類など)中で行なうことができる。反応温度は、例
えば、約0℃〜100℃程度である。
【0095】原料化合物(II)の一部の化合物は、A環
およびB環が共に同素環である化合物に関する公知の方
法(例えば、EP−585913などに記載の方法)又
はそれに準じた方法により製造することもできる。さら
に、一般式(IIa)で表されるタイプの化合物は、前記
の公知の方法(EP−481383A1などに記載の方
法)に準じて、
【化71】 である下記化合物(XII)からも得ることができる。例
えば、下記一般式(IIb)で表される化合物は、下記の
反応工程式2に示される方法により製造できる。
【化72】 [式中の記号は前記と同意義を示す。] この反応工程式2において、工程1〜工程4は、A環お
よびB環がともに置換基を有していてもよいベンゼン環
である化合物に関する公知の方法(EP−481383
A1などの方法)に準じて行うことができる。工程5お
よび工程6は、それぞれ、化合物(XII)および化合物
(XIII)のカルボキシル基をアミド化する工程であり、
前記反応工程式1の工程1と同様にして行うことができ
る。工程7は、工程5で生成した化合物(XIV)のピラ
ン環をピリジン環に変換する工程であり、工程4と同様
の方法(N.A. Santagati, E.Bousquet, G.Romeo, A.Gar
uso and A.Prato, Bolletino Chimica Farmaceutico, V
ol. 125, p437, 1986)により行うことができる。
【0096】さらに原料化合物(II)のうち、
【化73】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表される化合
物は、A環およびB環が共にベンゼン環である化合物に
関するキノキン骨格化合物の合成方法(例えば、例え
ば、EP−354994A2,EP−304063A2
などに記載の方法)、および上記の化合物(IIa)(II
b)の合成方法などを組み合わせた方法などにより製造
できる。化合物(II)において、A環及び/又はB環が
非芳香含窒素複素環である化合物は、対応する芳香環
を、前記の還元反応に供することにより製造できる。化
合物(II)は塩を形成していてもよく、これらの塩とし
ては、例えば、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水
素酸、硫酸など)との塩、有機酸(例えば、酢酸、ギ
酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、
酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸
など)との塩などが例示できる。さらに化合物(II)が
カルボキシル基などの酸性基を有している場合、無機塩
基(例えば、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金
属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金
属、アンモニアなど)または有機塩基(例えば、トリメ
チルアミン、トリエチルアミンなどのトリ−C1-3 アル
キルアミンなど)と塩を形成してもよい。
【0097】本発明の化合物(I)及び(Ia)は例えば
下記の反応式に示される方法(アルキル化反応)によっ
ても製造することができる。
【化74】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。] 該アルキル化反応は、溶媒中、塩基の存在下、アルキル
化剤を反応させることにより行なうことができる。より
具体的には該アルキル化反応は化合物(XV)1モルに対
して、通常約1ないし3モルの塩基と、アルキル化剤を
反応させることにより行うことができる。溶媒として
は、例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素類、アセトニトリルなどのニトリル類、
ジメトキシエタン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチルホスホロアミドなどの非プロトン性極性溶媒
が好ましく用いられる。
【0098】塩基の添加は反応を有利に進める。このよ
うな塩基としては、例えば、無機塩基(水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属
炭酸水素塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアル
カリ金属炭酸塩、水素化ナトリウム、水素化カリウムな
どのアルカリ金属水素化物、ナトリウムアミド、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルコキ
シドなど)、有機塩基(トリメチルアミン、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミンなどのアミン類、
ピリジンなどの環状アミンなど)が好適である。アルキ
ル化剤には、例えば、置換基を有していてもよいアルカ
ンのハライド(例えば、クロリド、ブロミド、ヨーダイ
ドなど)、硫酸エステルまたはスルホン酸エステル(例
えば、メタンスルホネート、p−トルエンスルホネー
ト、ベンゼンスルホネートなど)などが含まれる。反応
時間は塩基、アルキル化剤の種類によっても異なるが通
常0℃〜室温である。反応時間は通常1〜10時間程度
である。
【0099】また、目的化合物および原料合成の各反応
において、原料化合物が置換基としてアミノ基、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基を有する場合、これらの基
は、ペプチド化学などで一般的に用いられるような保護
基で保護されていてもよい。この場合、反応後に、必要
に応じて、保護基を除去することにより目的化合物を得
ることができる。アミノ基の保護基としては、例えば、
1-6 アルキルカルボニル基(例えば、ホルミル、メチ
ルカルボニル、エチルカルボニル基など)、フェニルカ
ルボニル基、C1-6 アルキル−オキシカルボニル基(例
えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル基な
ど)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェニル
オキシカルボニル基など)、C7-10アラルキル−カルボ
ニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル基など)、
トリチル基、フタロイル基などが挙げられ、これらの保
護基は置換基を有していてもよい。これらの置換基とし
ては、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素原子)、C1-6 アルキル−カルボニル基
(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブチ
ルカルボニル基など)、ニトロ基などが挙げられ、置換
基の数は1〜3個程度である。
【0100】カルボキシル基の保護基としては、例え
ば、C1-6 アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−
プロピル、i−プロピル、n−ブチル、tert−ブチル基
など)、フェニル基、トリチル基、シリル基などが挙げ
られ、これらの保護基は置換基を有していてもよい。こ
れらの置換基としては、例えば、ハロゲン原子(フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素原子)、C1-6 アルキルカルボ
ニル基(例えば、ホルミル、メチルカルボニル、エチル
カルボニル、ブチルカルボニル基など)、ニトロ基など
が挙げられ、置換基の数は1〜3個程度である。ヒドロ
キシル基の保護基としては、例えば、C1-6 アルキル基
(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、tert−ブチル基など)、フェニル基、
7-10アラルキル基(例えば、ベンジル基など)、C
1-6 アルキルカルボニル基(例えば、ホルミル、メチル
カルボニル、エチルカルボニル基など)、アリールオキ
シカルボニル基(例えば、フェニルオキシカルボニル基
など)、C7-10アラルキル−カルボニル基(例えば、ベ
ンジルオキシカルボニル基など)、ピラニル基、フラニ
ル基、シリル基などが挙げられ、これらの保護基は置換
基を有していてもよい。これらの置換基としては、例え
ば、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素原
子)、C1-6 アルキル基、フェニル基、C7-10アラルキ
ル基、ニトロ基などが挙げられ、置換基の数は1〜4個
程度である。
【0101】保護基の除去には、公知またはそれに準じ
る方法、例えば、酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジ
ン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン
酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、
酢酸パラジウムなどで処理する方法が利用できる。この
ような方法により生成した化合物(I)及び(Ia)は、
例えば、再結晶、蒸留、クロマトグラフィーなどの通常
の分離手段により単離、精製することができる。また、
このようにして得られる化合物(I)が遊離体である場
合には、公知の方法あるいはそれに準じる方法(例え
ば、中和など)により、塩に変換することができ、逆に
得られる化合物(I)が塩の形態で得られた場合には、
公知の方法あるいはそれに準じる方法により、遊離体ま
たは他の塩に変換することができる。
【0102】本発明の化合物(I)及び(Ia)又はその
塩はカプサイシンにより誘発される気管の血管透過性の
亢進抑制作用の他、優れたタキキニン受容体拮抗作用、
特にSP受容体拮抗作用を有する。また、本発明の化合
物(I)及び(Ia)又はその塩は、毒性が低く、安全で
ある。従って、優れたSP受容体拮抗作用を有する本発
明の化合物(I)及び(Ia)又はその塩は、哺乳動物
(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネ
コ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に対する、
炎症もしくはアレルギー性疾患(例えば、アトピー、皮
膚炎、ヘルペス、乾癬、喘息、気管支炎、喀痰、鼻炎、
リューマチ関節炎、変形性関節炎、骨粗鬆症、多発性硬
化症、結膜炎、膀胱炎など)、疼痛、偏頭痛、神経痛、
掻痒、咳、さらに中枢神経系の疾患〔例えば、精神分裂
症、パーキンソン病、心身症、痴呆(例えば、アルツハ
イマー病など)など〕、消化器疾患[例えば、過敏性腸
疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、ウレアーゼ陽性のラ
セン状グラム陰性菌(例えば、ヘリコバクター・ピロリ
など)に起因する異常(例えば、胃炎、胃潰瘍など)な
ど]、嘔吐、排尿異常(例えば、頻尿、尿失禁など)、
循環器疾患(例えば、狭心症、高血圧、心不全、血栓症
など)および免疫異常などの安全な予防、治療薬として
有用である。特に、本発明の化合物(I)及び(Ia)又
はその塩は、タキキニン受容体拮抗剤、頻尿、尿失禁な
どの排尿異常改善剤やこれらの排尿異常の治療薬として
有用である。
【0103】本発明の化合物(I)及び(Ia)またはそ
の塩を含む製剤は、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤な
どの固形製剤、シロップ剤、乳剤、注射剤などの液剤の
いずれであってもよい。本発明の予防・治療用製剤は、
製剤の形態に応じて、例えば、混和、混練、造粒、打
錠、コーティング、滅菌処理、乳化などの慣用の方法で
製造できる。なお、製剤の製造に関して、例えば日本薬
局法製剤総則の各項などを参照できる。本発明の製剤に
おいて、化合物(I)及び(Ia)又はその塩の含有量
は、製剤の形態によって相違するが、通常、製剤全体に
対して0.01〜100重量%、好ましくは0.1〜5
0重量%、さらに好ましくは0.5〜20重量%程度で
ある。
【0104】本発明の化合物(I)及び(Ia)またはそ
の塩を前記の医薬品として用いる場合、そのまま、或い
は適宜の薬理学的に許容され得る担体、例えば、賦形剤
(例えば、デンプン、乳糖、白糖、炭酸カルシウム、リ
ン酸カルシウムなど)、結合剤(例えば、デンプン、ア
ラビヤゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、結晶セルロース、アルギン酸、ゼ
ラチン、ポリビニルピロリドンなど)、滑沢剤(例えば
ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウムタルクなど)、崩壊剤(例えば、カルボキ
シメチルセルロースカルシウム、タルクなど)、希釈剤
(例えば、注射用水、生理食塩水など)、必要に応じて
添加剤(安定剤、保存剤、着色剤、香料、溶解助剤、乳
化剤、緩衝剤、等張化剤など)などと常法により混合
し、散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤などの固
形剤または注射剤などの液剤の形態で経口的または非経
口的に投与することができる。投与量は化合物(I)及
び(Ia)または薬学上許容可能なその塩の種類、投与ル
ート、症状、患者の年令などによっても異なるが、例え
ば、排尿異常の成人患者に経口的に投与する場合、1日
当たり体重1kgあたり化合物(I)及び(Ia)または
その塩として約0.005〜50mg,好ましくは約
0.05〜10mg、さらに好ましくは約0.2〜4m
gを1〜3回に分割投与できる。
【0105】本発明の化合物(I)及び(Ia)又はその
塩は、適宜、他の医薬活性成分と適量配合して使用する
こともできる。このような活性成分としては、例えば、
中枢神経系作用薬(例えば、イミプラミンなど)、抗コ
リン作動性薬物(例えば、オキシブチニンなど)、α1
−受容体遮断薬(例えば、タムスロシンなど)、筋弛緩
薬(例えば、バクロフェンなど)、カリウムチャンネル
開口薬(例えば、ニコランジルなど)、カルシウムチャ
ンネル遮断薬(例えば、ニフェジピンなど)などが挙げ
られる。
【0106】
【発明の効果】本発明の化合物(I)及び(Ia)または
その塩は、タキキニン受容体拮抗作用、特にサブスタン
スP受容体拮抗作用およびNKA受容体拮抗作用が高
く、毒性が小さく医薬として安全である。そのため、前
記化合物(I)及び(Ia)またはその塩は医薬組成物、
タキキニン受容体拮抗剤及び排尿異常改善剤として有用
である。
【0107】
【発明の実施の形態】以下に、実施例および参考例に基
づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明は実施例
により限定されるものではなく、また本発明の範囲を逸
脱しない範囲で変化させてもよい。
【0108】参考例、実施例のカラムクロマトグラフィ
ーにおける溶出は、特に言及しない限り、TLC(Thin
Layer Chromatography 、薄層クロマトグラフィー)に
よる観察下に行われた。TLC観察においては、TLC
プレートとしてメルク(Merck )社製の60F254 を用
い、展開溶媒として、カラムクロマトグラフィーで溶出
溶媒として用いられた溶媒を用いた。また、検出にはU
V検出器を採用した。カラムクロマトグラフィー用のシ
リカゲルとしては、メルク社製のシリカゲル60(70
−230メッシュ)を用いた。室温とあるのは通常約1
0℃から35℃の温度を意味する。さらに、抽出液の乾
燥には硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムを用い
た。
【0109】実施例、参考例における略号の意味は以下
の通りである。 NMR:核磁気共鳴スペクトル EI−MS:電子衝撃質量分析スペクトル SI−MS:二次電子イオン質量分析スペクトル DMF:ジメチルホルムアミド,THF:テトラヒドロ
フラン,DMSO:ジメチルスルホキシド,Hz :ヘル
ツ,J:カップリング定数,m:マルチプレット,q:
クワルテット,t:トリプレット,d:ダブレット,
s:シングレット,b:ブロード,like:近似。
【0110】
【実施例】
実施例1 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9−テトラヒドロ−5−(4−メチルフ
ェニル)−6,11−ジオキソ−11H−ピラジノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例1で得た化合物(200mg)、トリエチルアミ
ン(0.20ml),塩化メタンスルホニル(0.10
ml)およびジクロロメタン(10ml)の混合物を0
℃で2時間撹拌した。反応混合液に酢酸エチルを加え、
水洗、乾燥し、溶媒を留去したところ、N−[3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−7,8−ジヒ
ドロ−7−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−5
−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミドが生成した。こ
の化合物をDMF(5ml)に溶解した後、水素化ナト
リウム(60%油状)(30mg)を添加し、室温で
1.5時間撹拌した。反応混合液を酢酸エチルで希釈
し、水、希塩酸、水で順次洗浄、乾燥し溶媒を留去する
ことにより、標題化合物が無色結晶(109mg)とし
て得られた。 融点:270−271℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.46(3H, s), 3.67(2H, t lik
e, J=5.4Hz), 4.51(2H, t like, J=5.4Hz), 4.81(2H,
s), 7.13(2H, d, J=8.1Hz), 7.33(2H, d, J=8.1Hz), 7.
52(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.64(1H, dd, J=8.4, 1.6H
z), 7.70(2H, s), 7.84(1H, s), 8.97(1H, dd, J=4.4,
1.6Hz) 元素分析値:C2719326として 計算値(%):C 61.02,H 3.60,N 7.91 実測値(%):C 61.07,H 3.50,N 7.85 。
【0111】実施例2 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,12−ジオキソ[1,
4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例2で得たN−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−7−(3−クロロプロピル)−7,8
−ジヒドロ−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ
−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
(66mg)、水素化ナトリウム(60%油状)(84
mg)およびTHF(3ml)の混合物を室温で14時
間撹拌した。反応混合液に2N−HClを加えた後、炭
酸カリウム水を用いてアルカリ性とし、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水洗、乾燥し、溶媒を留去することに
より、表記化合物を無色結晶(35mg)として得た。 融点:194−195℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.16(2H, m), 2.42(3H, s),
3.25-3.70(3H, m), 4.12(1H, d, J=15Hz), 5.34(1H, d,
J=15Hz), 5.52(1H, m), 6.93(1H, d, J=8.2Hz), 7.20
(1H, d, J=8.2Hz), 7.30-7.45(2H, m), 7.51(1H, dd, J
=8.4, 4.4Hz), 7.62(2H, s), 7.70(1H, dd, J=8.4, 1.6
Hz), 7.84(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.4,1.6Hz) 元素分析値:C2821326として 計算値(%):C 61.65,H 3.88,N 7.70 実測値(%):C 61.29,H 4.06,N 7.61 。
【0112】実施例3 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H
−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 参考例5で得た化合物を用いて、実施例1と同様にして
反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:192−193℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.5(4H, m), 2.37(3H,
s), 3.25(1H, m), 3.40-3.72(2H, m), 4.01(1H, d, J=1
5Hz), 5.13(1H, dd, J=14, 5.4Hz), 5.46(1H,d, J=15H
z), 6.85(1H, d, J=7.9Hz), 7.05(1H, d, J=7.9Hz), 7.
26(1H, d, J=7.8Hz), 7.34(1H, d, J=7.8Hz), 7.42-7.6
0(2H, m), 7.47(2H, s), 7.81(1H, s),8.92(1H, m)。
【0113】実施例4 6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−7−(2
−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−
6,12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例6で得た化合物を用いて、実施例1と同様にして
反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:264−266℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.1(2H, m), 2.43(3H,
s), 3.25-3.52(3H, m), 3.84(3H, s), 4.67(2H, s), 5.
39(1H, dd, J=14, 5.8Hz), 6.85-7.00(3H, m),7.10-7.2
2(2H, m), 7.22-7.44(3H, m), 7.48(1H, dd, J=8.4, 4.
4Hz), 7.72(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 8.90(1H, dd, J=
4.4, 1.4Hz)。
【0114】実施例5 6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7−(2
−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例7で得た化合物を用いて、実施例1と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:235−236℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.6-2.3(4H, m), 2.46(3H,
s), 3.15-3.30(1H, m), 3.38-3.65(2H, m), 3.80(3H,
s), 4.24(1H, d, J=15Hz), 5.04(1H, d, J=15Hz), 5.13
(1H, dd, J=15, 6.4Hz), 6.25(1H, dd, J=7.6, 1.4Hz),
6.63(1H, dt, Jd=0.5Hz, Jt=7.6Hz), 6.82(1H, d, J=
7.4Hz), 6.96(1H, dd, J=7.6, 2.0Hz), 7.11-7.34(3H,
m), 7.38-7.47(1H, m), 7.47(1H, dd, J=8.3, 4.3Hz),
7.62(1H, dd, J=8.3, 1.7Hz), 8.90(1H, dd, J=4.3, 1.
7Hz)。
【0115】実施例6 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11,12,14−オクタヒ
ドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,14−ジオキ
ソ[1,4]ジアゾニノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 参考例8で得た化合物を用いて、実施例1と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:177−179℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45-1.95(4H, m), 2.10(2
H, m), 2.33(3H, s), 3.06-3.24(1H, m), 3.32-3.56(2
H, m), 3.86(1H, d, J=15Hz), 4.95(1H, dt, Jd=15Hz,
Jt=4.8Hz), 5.38(1H, d, J=15Hz), 6.86(1H, dd, J=8.
0, 1.5Hz), 7.00(1H, d, J=8.0Hz), 7.17(1H, d, J=8.2
Hz), 7.29(1H, dd, J=8.2, 1.5Hz), 7.40-7.54(2H, m),
7.44(2H, s), 7.79(1H, s), 8.89(1H, dd, J=3.8, 2.0
Hz)。
【0116】実施例7 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−6,1
2−ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジアゼピノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例9で得た化合物を用いて、実施例1と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:244−245℃(酢酸エチル−THF−エチル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.00-2.25(2H, m), 3.25-3.
70(3H, m), 4.15(1H,d, J=15Hz), 5.30(1H, d, J=15H
z), 5.52(1H, m), 7.05(1H, d, J=7.4Hz), 7.3-7.7(6H,
m), 7.62(2H, s), 7.84(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.2,
1.6Hz)。
【0117】実施例8 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−6,1
3−ジオキソ−5−フェニル−13H−[1,4]ジア
ゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例10で得た化合物を用いて、実施例1と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:205−206℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.70-2.35(4H, m), 3.18-3.
36(1H, m), 3.4-3.7(2H, m), 3.98(1H, d, J=15Hz), 5.
14(1H, dd, J=14, 5.8Hz), 5.43(1H, d, J=15Hz), 6.94
(1H, d, J=7.3Hz), 7.19 (1H, t, J=7.3Hz), 7.3-7.6(5
H, m), 7.44(2H, s), 7.79(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.
0, 1.8Hz)。
【0118】実施例9 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H
−[1,4]ジアゾシノ[1,2−b][2,7]ナフ
チリジン 参考例11で得た化合物を用いて、実施例1と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:231−233℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.3(4H, m), 2.37(3H,
s), 3.2-3.7(3H, m),4.00(1H, d, J=15Hz), 5.05(1H, d
d, J=15, 6.2Hz), 5.44(1H, d, J=15Hz), 6.83(1H, dd,
J=7.8, 1.6Hz), 6.98(1H, d, J=5.4Hz), 7.04(1H, d,
J=7.8Hz), 7.25(1H, d, J=7.8Hz), 7.33(1H, dd, J=7.
8, 1.6Hz), 7.46(2H, s), 7.81(1H, s),8.64(1H, d, J=
5.4Hz), 9.68(1H, s)。
【0119】実施例10 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−1,2,3,4,6,7,8,9,10,11−デカ
ヒドロ−2−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[1,2−b][2,7]ナフチリジン 実施例9で得た化合物(250mg)、ヨードメタン
(3ml)および酢酸エチル(6ml)の混合物を1.
5時間加熱還流した。溶媒を留去後、残留物をメタノー
ル(15ml)に溶解した。この溶液を0℃で、撹拌
下、水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を加え、0℃
で1時間撹拌した後、濃縮した。。濃縮液に酢酸エチル
を加え、水洗、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をメタ
ノール(15ml)に溶解し、10%パラジウム・炭素
(50%含水)(100mg)を加え、水素雰囲気下、
室温で3時間撹拌した。触媒をろ別し、ろ液から溶媒を
留去した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=
4:1)に付すと、標題化合物が淡黄色結晶(150m
g)として得られた。 融点:233−235℃(THF−酢酸エチル−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.6(8H, m), 2.31(3H,
s), 2.47(3H, s), 3.1-3.8(5H, m), 3.95(1H, d, J=15H
z), 4.93(1H, dd, J=14, 6.2Hz), 5.41(1H, d,J=15Hz),
6.72(1H, d, J=7.8Hz), 6.98(1H, d, J=7.8Hz), 7.19
(2H, s), 7.42(2H, s), 7.78(1H, s)。
【0120】実施例11 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フ
ェニル−3−ピリジンカルボキサミド(参考例12)
(348mg)のTHF(15ml)溶液に水素化ナト
リウム(60%油状)(60mg)を加え、加熱還流
下、2時間撹拌した。反応混合液に酢酸エチルを加え、
水洗、乾燥後、溶媒を留去することにより、標題化合物
が無色結晶(278mg)として得られた。 融点:200−201℃(エタノール−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:3.70(2H, t, J=5.8Hz), 4.4
7(2H, t, J=5.8Hz), 4.88(2H, s), 7.24(1H, d, J=5.2H
z), 7.25-7.55(5H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H, s), 8.
44(1H, d, J=5.2Hz) EI−MS m/z: 466(M+ )[(C23H16N2O2F6
+ ]。
【0121】実施例12 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
2−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例13で得た化合物(7
00mg)、トリエチルアミン(0.41ml),塩化
メタンスルホニル(0.224ml)およびTHF(1
5ml)の混合物を室温で30分間撹拌した後、飽和炭
酸水素ナトリウム水(15ml)を加え、室温でさらに
30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、
抽出液を希塩酸、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥し溶媒
を留去した。残留物をTHF(15ml)に溶解した
後、水素化ナトリウム(60%油状)(76mg)を加
え、室温で1.5時間撹拌した。この反応混合物を酢酸
エチルで希釈し、希塩酸、炭酸ナトリウム水、飽和食塩
水で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去した。残留物をシリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:メタノール=9:1)に付し、精製すると、標題化
合物が無色結晶(408mg)として得られた。 融点:179−180℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.05(3H×2/3, d, J=7.0Hz),
1.22(3H×1/3, d, J=7.0Hz), 2.39(3H×1/3, s), 2.42
(3H×2/3, s), 2.52(1H, m), 3.0-3.3(2H, m),3.48(1H
×2/3, dd, J=14, 4.6Hz), 3.71(1H×1/3, dd, J=16,
5.2Hz), 4.06(1H×1/3, d, J=15Hz), 4.12(1H×2/3, d,
J=15Hz), 5.28-5.65(2H, m), 6.83(1H×1/3, d, J=7.4
Hz), 6.96(1H×2/3, d, J=7.6Hz), 7.09(1H×1/3, d, J
=7.4Hz),7.20(1H×2/3, d, J=7.6Hz), 7.35(2H, m), 7.
42-7.75(4H, m), 7.83(1H, s), 8.92(1H, d, J=3.6Hz) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.00,H 4.08 ,N 7.24 [α]D :−60.2°(C=0.348,MeO
H)。
【0122】実施例13 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,12−ジオキソ−5−フェニル
[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例14で得た化合物を用いて、実施例12と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:150−152℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.06(3H×2/3, d, J=7.0Hz),
1.21(3H×1/3, d, J=7.0Hz), 2.50(1H, m), 3.05-3.30
(2H, m), 3.49(1H×2/3, dd, J=14, 4.6Hz), 3.72(1H×
1/3, dd, J=16, 5.4Hz), 4.07(1H×1/3, d, J=15Hz),
4.14(1H×2/3, d,J=15Hz), 5.25-5.62(2H, m), 6.94(1H
×1/3, d, J=7.6Hz), 7.08(1H×2/3, d,J=7.4Hz), 7.2-
7.7(8H, m), 7.83(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.3, 1.7H
z) 元素分析値:C2821326 として 計算値(%):C 61.65,H 3.88 ,N 7.70 実測値(%):C 61.33,H 3.89 ,N 7.51 [α]D :+69.8°(C=0.353,MeO
H)。
【0123】実施例14 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
2−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例15で得た化合物を用いて、実施例12と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:179−180℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:実施例12の化合物のスペク
トルに同じ 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 61.94,H 4.16 ,N 7.24 [α]D :+58.2°(C=0.353,MeO
H)。
【0124】実施例15 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フェニル−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例16で得た化合物(830mg)、トリエチルア
ミン(0.56ml)のTHF(15ml)溶液に、氷
冷下撹拌しながら、塩化メタンスルホニル(0.29m
l)を加えた。この混合物を氷冷下で50分間撹拌した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水(15ml)を加え、室
温でさらに40分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル
で抽出し、抽出液を希塩酸、飽和食塩水で洗浄した後、
乾燥し溶媒を留去した。残留物をTHF(25ml)に
溶解した後、水素化ナトリウム(60%油状)(90m
g)を加え、加熱還流下、1時間撹拌した。この反応混
合物を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、炭酸ナトリウム
水、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去すると
標題化合物が無色結晶(460mg)として得られた。 融点:257−258℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:0.92(3H, d, J=6.6Hz), 1.73
(1H, m), 1.95-2.40(2H, m), 2.98(1H, d, J=15Hz), 3.
30-3.65(2H, m), 3.97(1H, d, J=15Hz), 5.11(1H, dd,
J=14, 5.9Hz), 5.43(1H, d, J=15Hz), 6.93(1H, d, J=
7.6Hz), 7.19(1H,dd, J=7.6, 7.0Hz), 7.3-7.6(7H, m),
7.81(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.0, 2.0Hz) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 61.93,H 4.05 ,N 7.57 。
【0125】実施例16 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例17で得た化合物を用いて、実施例15と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:280−281℃(酢酸エチル−THF−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:0.91(3H, d, J=6.8Hz), 1.73
(1H, m), 1.95-2.40(2H, m), 2.37(3H, s), 2.97(1H,
d, J=15Hz), 3.35-3.62(2H, m), 3.99(1H, d, J=15Hz),
5.10(1H, dd, J=14, 5.3Hz), 5.46(1H, d, J=15Hz),
6.83(1H, dd, J=7.8, 1.6Hz), 7.05(1H, d, J=7.8Hz),
7.25(1H, d, J=7.8Hz), 7.34(1H, dd, J=7.8, 1.6Hz),
7.46(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.47(2H, s), 7.55(1H,
dd, J=8.4,1.8Hz), 7.81(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.2,
1.8Hz) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.61,H 4.21 ,N 7.12 。
【0126】実施例17 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フニル−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例18で得た化合物を用いて、実施例15と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:245−247℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:実施例15の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :+133.8°(C=0.51,MeOH) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.13,H 4.13 ,N 7.40 。
【0127】実施例18 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン 参考例19で得た化合物を用いて、実施例15と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:226−228℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:実施例16の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :+109.4°(C=0.541,MeO
H) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.55,H 4.56 ,N 7.10 。
【0128】実施例19 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フニル−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例20で得た化合物を用いて、実施例15と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:242−244℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:実施例15の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−130.4°(C=0.496,MeO
H) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.07,H 4.15 ,N 7.36 。
【0129】実施例20 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン 参考例21で得た化合物を用いて、実施例15と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:227−228℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:実施例16の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−107.1°(C=0.521,MeO
H) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.55,H 4.40 ,N 7.13 。
【0130】実施例21 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニル−1H−ピリド[2,3−e][1,4]ジアゼ
ピン 参考例22で得た化合物(370mg)、無水炭酸カリ
ウム(200mg)およびキシレン(10ml)の混合
物を加熱還流下、9時間撹拌した。反応混合物を冷却し
た後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
した後、乾燥し溶媒を留去すると標題化合物が無色結晶
として得られた。 融点:242−243℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.60-3.80(4H, m), 4.81(2H,
s), 4.86(1H, s), 6.87(1H, d, J=5.2Hz), 7.30-7.50(6
H, m), 7.79(2H, s), 7.85(1H, s), 8.21(1H,d, J=5.2H
z) 元素分析値:C23173 OF6 として 計算値(%):C 59.36,H 3.68 ,N 9.03 実測値(%):C 59.24,H 3.66 ,N 9.06 EI−MS m/z:465(M+ )[(C23173 OF6 )
+ ] 。
【0131】実施例22 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−6−オキソ−7−フ
ェニル−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサ
ゾシン 参考例23で得た化合物を用いて、実施例11と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:188−189℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.65-1.88(1H, m), 2.18-2.
45(1H, m), 3.36(1H,dd, J=15.2Hz), 3.73(1H, m), 4.1
7(1H, d, J=15.2Hz), 4.32(1H, dt, J=12.6,3.6Hz), 4.
67(1H, ddd, J=12.6, 5.6, 2.4Hz), 5.50(1H, d, J=15.
2Hz), 7.16(1H, d, J=5.2Hz), 7.20-7.45(5H, m), 7.71
(2H, s), 7.83(1H, s), 8.41(1H, d,J=5.2Hz) 元素分析値:C2418226 として 計算値(%):C 60.00,H 3.78,N 5.83 実測値(%):C 59.92,H 3.76 ,N 5.89 。
【0132】実施例23 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−7−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 参考例24で得た化合物を用いて、実施例11と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:179−181℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.13(3H, s), 3.57(2H, t,
J=5.8Hz), 4.42(2H, t, J=5.8Hz), 4.80(2H, s), 7.16
(2H, m), 7.47(3H, m), 7.65(2H, s), 7.81(1H,s), 8.3
2(1H, s)。
【0133】実施例24 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−6−オ
キソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 参考例25で得た化合物を用いて、実施例11と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:180−182℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.71(1H, m), 2.07(3H, m),
2.28(1H, m), 3.24(1H, dd, J=15.2, 3.8Hz), 3.64(1
H, dd, J=15.2, 12.0Hz), 4.05(1H, d, J=15.6Hz), 4.2
7(1H, dt, J=12.6, 3.8Hz), 4.63(1H, ddd, J=12.6, 5.
4, 2.0Hz), 5.45(1H, d, J=15.6Hz), 7.38(5H, m), 7.5
4(2H, s), 7.78(1H, s), 8.29(1H, s)
【0134】実施例25 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ
−9−ヒドロキシ−5−(4−メチルフェニル)−6,
12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例26で得た化合物を用いて、実施例2と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:282−283℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.43(3H, s), 3.35-3.63(3H,
m), 4.02(1H×3/8, d,J=3.5Hz, -OH), 4.21(1H×3/8,
d, J=15Hz), 4.30(1H×5/8, d, J=3.5Hz, -OH), 4.38(1
H×5/8, d, J=15Hz), 4.60(1H, m), 5.24(1H×3/8, d,
J=15Hz), 5.61(1H×5/8, d, J=15Hz), 5.68(1H, m), 6.
92(1H, t-like, J=3.8Hz), 7.19-7.86(8H, m), 8.95(1
H, d, J=4Hz) 元素分析値:C2821336 ・1/4H2Oとして 計算値(%):C 59.42,H 3.83 ,N 7.42 実測値(%):C 59.45,H 3.74 ,N 7.39 EI−MS m/z:561(M+ )[(C2821336
)+ ] 。
【0135】実施例26 7−ベンジル−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒ
ドロ−6,12−ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジ
アゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例27で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノー
ルを用いて、参考例13と同様にして反応し、処理する
ことにより、N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−
(3−ヒドロキシプロピル)−8−オキソ−5−フェニ
ル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
を調製した。この化合物を用いて実施例12と同様に反
応して処理すると、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:210−212℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.2(2H, m), 3.2-3.6(3
H, m), 4.30(1H, d, J=14Hz), 4.89(1H, d, J=14Hz),
5.43(1H, dd, J=14, 5.7Hz), 7.0-7.7(11H, m),7.70(1
H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 8.92(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)。
【0136】実施例27 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒ
ドロ−6,13−ジオキソ−5−フェニル−13H−
[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例27で得た化合物と4−アミノ−1−ブタノール
を用いて、参考例16と同様にして反応、処理してN−
ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブ
チル)−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,
4−b]ピリジンカルボキサミドを調製し、この化合物
を用いて実施例15と同様に反応し、処理すると、標題
化合物が無色結晶として得られた。 融点:243−244℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.6-2.3(4H, m), 3.15(1H,
m), 3.35-3.65(2H, m), 3.76(1H, d, J=15Hz), 5.15(1
H, dd, J=14, 5.7Hz), 5.42(1H, d, J=15Hz), 6.64(2H,
d, J=6.2Hz), 7.0-7.3(4H, m), 7.3-7.7(6H, m), 8.91
(1H, dd, J=4.2,1.8Hz) 。
【0137】実施例28 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11,12,1
4−オクタヒドロ−6,14−ジオキソ−5−フェニル
[1,4]ジアゾニノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例27で得た化合物と5−アミノ−1−ペンタノー
ルを用いて、参考例16と同様にして反応、処理してN
−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(5−ヒドロキペ
ンチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミドを調製し、この
化合物を用いて実施例15と同様に反応し、処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:224−226℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.3-1.9(4H, m), 2.09(2H,
m), 2.85-3.05(1H, m), 3.15-3.40(1H, m), 3.50(1H, d
t, Jd=15Hz, Jt=6.4Hz), 3.64(1H, d, J=15Hz), 4.97(1
H, dt, Jd=15Hz, Jt=4.8Hz), 5.48(1H, d, J=15Hz), 6.
43(2H, d, J=7.2Hz), 7.05-7.25(4H, m), 7.3-7.7(6H,
m), 8.91(1H, dd, J=4.2, 1.8Hz) 。
【0138】実施例29 7−(3,4−ジクロロベンジル)−6,7,8,9,
10,12−ヘキサヒドロ−6,12−ジオキソ−5−
フェニル[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 参考例28で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノー
ルを用いて、参考例13と同様にして反応、処理してN
−(3,4−ジクロロベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−(3−ヒドロキシプロピル)−8−オキソ−5−フ
ェニル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサ
ミドを調製し、この化合物を用いて実施例12と同様に
反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:224−226℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.9-2.3(2H, m), 3.2-3.6(3
H, m), 4.01(1H, d, J=15Hz), 5.05(1H, d, J=15Hz),
5.49(1H, dd, J=13, 5.0Hz), 6.9-7.1(2H, m),7.25(1H,
m), 7.38(1H, d, J=8.6Hz), 7.3-7.8(6H, m), 8.93(1
H, d, J=4.0Hz)。
【0139】実施例30 7−(3,4−ジクロロベンジル)−6,7,8,9,
10,11−ヘキサヒドロ−6,13−ジオキソ−5−
フェニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例28で得た化合物と4−アミノ−1−ブタノール
を用いて、参考例16と同様にして反応、処理してN−
(3,4−ジクロロベンジル)−7,8−ジヒドロ−7
−(4−ヒドロキシブチル)−8−オキソ−5−フェニ
ル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
を調製し、この化合物を用いて実施例15と同様に反応
し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:236−238℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.3(4H, m), 3.14(1H,
m), 3.39-3.60(2H, m)3.70(1H, d, J=15Hz), 5.14(1H,
dd, J=15, 5.9Hz), 5.35(1H, d, J=15Hz), 6.35(1H, d
d, J=8.4, 2.0Hz), 7.02(2H, m), 7.18(1H, d, J=8.4H
z), 7.3-7.6(6H,m), 8.91(1H, dd, J=4.0, 1.8Hz) 。
【0140】実施例31 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3,8−ジ
メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド
[2,3−b][1,5]オキサゾシン 参考例29で得た化合物を用いて、実施例11と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:147−148℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.83(3H, d, J=7.4Hz), 2.0
7(3H, s), 2.39(1H, m), 2.97(1H, d, J=15.4Hz), 3.48
(1H, m), 3.87(1H, dd, J=10.4, 12.4Hz), 4.06(1H, d,
J=15.6Hz), 4.59(1H, dd, J=5.2, 12.4Hz), 5.44(1H,
d, J=15.4Hz),7.37(5H, s), 7.53(2H, s), 7.78(1H,
s), 8.29(1H, s) 元素分析値:C2622226 として 計算値(%):C 61.42,H 4.36 ,N 5.51 実測値(%):C 61.30,H 4.52 ,N 5.70 [α]D 20:−106.8°(C=0.257,CHC
3)。
【0141】実施例32 (R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3,8−ジ
メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド
[2,3−b][1,5]オキサゾシン 参考例30で得た化合物を用いて、実施例11と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:147−149℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:実施例31のスペクトルに同
じ 元素分析値:C262226 として 計算値(%):C 61.42,H 4.36 ,N 5.51 実測値(%):C 61.26,H 4.33 ,N 5.69 [α]D 20:+102.5°(C=0.573,CHC
3 )。
【0142】実施例33 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 参考例31で得た化合物を用いて、実施例11と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:151−153℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.58(3H, s), 3.69(2H, t,
J=5.4Hz), 4.47(2H, t, J=5.4Hz), 4.87(2H, s), 7.11
(1H, s), 7.17-7.56(5H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H,
s) 元素分析値:C2418226 ・1/4 H2 Oとして 計算値(%):C 59.44,H 3.85 ,N 5.78 実測値(%):C 59.42,H 3.82 ,N 5.84 。
【0143】実施例34 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−9−メチル−6−オ
キソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 参考例32で得た化合物を用いて、実施例11と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:164−165℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.79(1H, m),
2.30(1H, m), 2.56(3H,
s), 3.35(1H, m), 3.77(1H,
m), 4.14(1H, d, J=15.2H
z), 4.31(1H, m), 4.65(1H,
m), 5.49(1H, d, J=15.2H
z), 7.02(1H, s), 7.20−7.5
0(5H, m), 7.72(2H,s), 7.8
3(1H,s) 元素分析値:C2520226 として 計算値(%):C 60.73,H 4.08 ,N 5.67 実測値(%):C 60.43,H 4.04 ,N 5.74 。
【0144】実施例35 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 9−オキシド 実施例33で得た化合物(1.20g)のクロロホルム
(30ml)溶液にm−クロロ過安息香酸(870m
g)を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去し、
残留物に炭酸カリウム水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を炭酸カリウム水溶液で洗浄した後、乾燥
し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(1.1
0g)として得られた。 融点:181−183℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.62(3H, s), 3.72(2H, m),
4.65(2H, m), 4.89(2H, s), 7.18(1H, s), 7.20-7.50
(5H, m), 7.79(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2418236 として 計算値(%):C 57.03,H 3.79 ,N 5.54 実測値(%):C 57.15,H 3.77 ,N 5.16
【0145】実施例36 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−9−メチル−6−オ
キソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 10−オキシド 実施例34で得た化合物を用いて、実施例35と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶
(727mg)として得られた。 融点:116−118℃(エタノ−ル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.60-1.82(1H, m), 2.42(1H,
m), 2.61(3H, s), 3.43(1H, dd, J=6.0, 17.0Hz), 3.8
1(1H, m), 4.18(1H, d, J=15.4Hz), 4.25(1H,m), 4.78
(1H, dd, J=5.2, 12.6Hz), 5.52(1H, d, J=15.4Hz), 7.
16(1H, s), 7.18-7.50(5H, m), 7.72(2H, s), 7.84(1H,
s) 元素分析値:C252023 ・1/4 H2 Oとして 計算値(%):C 58.31,H 4.01 ,N 5.44 実測値(%):C 58.17,H 4.38 ,N 5.31 。
【0146】実施例37 8−アセトキシメチル−4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド−[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 実施例35で得た化合物(939mg)と、無水酢酸
(25ml)の混合物を20分間加熱還流した。溶媒を
留去し、残留物に炭酸カリウム水溶液を加えて酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去す
ると、標題化合物が無色結晶(740mg)として得ら
れた。 融点:122−124℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.18(3H, s), 3.71(2H, t, J
=5.6Hz), 4.50(2H, t,J=5.6z), 4.88(2H, s), 5.21(2H,
s), 7.18-7.50(6H, m), 7.79(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2620246 として 計算値(%):C 58.00,H 3.74 ,N 5.20 実測値(%):C 57.60,H 4.02 ,N 5.09 。
【0147】実施例38 9−アセトキシメチル−5−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3
−b][1,5]オキサゾシン 実施例36で得た化合物を用いて、実施例37と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶
(479mg)として得られた。 融点:156−157℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.60-1.95(1H, m), 2.00-2.2
0(1H, m), 2.17(3H, s), 3.36(1H, m), 3.75(1H, m),
4.14(1H, d, J=15.2Hz), 4.31(1H, m), 4.61(1H, m),
5.20(2H, s), 5.48(1H, d, J=15.2Hz), 7.18(1H, s),
7.20-7.50(5H, m),7.70(2H, s), 7.83(1H, s) 元素分析値:C2722246 として 計算値(%):C 58.70,H 4.01 ,N 5.07 実測値(%):C 58.81,H 4.11 ,N 5.17 。
【0148】実施例39 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−クロロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 実施例35で得た化合物(4.40g)のジクロロメタ
ン(100ml)溶液に、撹拌下、室温でオキシ塩化リ
ン(1.24ml)とトリエチルアミン(1.85m
l)を同時に滴加した。この混合物を1時間加熱還流し
た後、溶媒を留去した。残留物に炭酸カリウム水を加え
て酢酸エチル−THFで抽出した。抽出液を水洗後、乾
燥し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(1.
44g)として得られた。 融点:183−184℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:3.73(2H, t, J=5.4Hz), 4.51
(2H, t, J=5.4Hz), 4.66(2H, s), 4.89(2H, s), 7.27(1
H, s), 7.30-7.55(5H, m), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s) 元素分析値:C2417226 Clとして 計算値(%):C 55.99,H 3.33 ,N 5.44 実測値(%):C 55.75,H 3.53 ,N 5.27 。
【0149】実施例40 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メトキシメチル
−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 実施例39で得た化合物(151mg)、THF(2m
l)、メタノール(1ml)および28%ナトリウムメ
トキシド−メタノール溶液(1ml)の混合物を室温で
2時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(118mg)とし
て得られた。 融点:139−140℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.51(3H, s), 3.71(2H, t, J=
5.6Hz), 4.49(2H, t,J=5.6Hz), 4.58(2H, s), 4.89(2H,
s), 7.27(1H, s), 7.30-7.52(5H, m), 7.81(2H, s),
7.87(1H, s) 元素分析値:C2520236 として 計算値(%):C 58.83,H 3.95 ,N 5.49 実測値(%):C 58.73,H 3.95 ,N 5.57 。
【0150】実施例41 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−(イソプロポキ
シメチル)−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2
−f][1,4]オキサゼピン 実施例39で得た化合物(150mg)、THF(1m
l)、イソプロパノール(10ml)および水素化ナト
リウム(60%油状)(120mg)の混合物を室温で
3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=1:1)に付し、
精製すると、標題化合物が無色結晶(74mg)として
得られた。 融点:134−136℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.26(6H, d, J=6.0Hz), 3.60-
3.90(3H, m), 4.48(2H, t, J=5.4Hz), 4.63(2H, s), 4.
89(2H, s), 7.27(1H, s), 7.30-7.55(5H, m),7.81(2H,
s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2724236 として 計算値(%):C 60.22,H 4.49 ,N 5.20 実測値(%):C 60.00,H 4.61 ,N 5.07 。
【0151】実施例42 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチルチオメチ
ル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 実施例39で得た化合物(125mg)、メタノール
(5ml)および15%メチルメルカプタンナトリウム
水溶液(1ml)の混合物を室温で10分間撹拌した。
溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題
化合物が無色結晶(103mg)として得られた。 融点:165−166℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.14(3H, s), 3.72(2H, t, J=
5.4Hz), 3.79(2H, s),4.49(2H, t, J=5.4Hz), 4.89(2H,
s), 7.30-7.50(5H, m), 7.34(1H, s), 7.81(2H, s),
7.87(1H, s) 元素分析値:C252022 SF6 ・1/6 H2 Oとし
て 計算値(%):C 56.71,H 3.87 ,N 5.29 実測値(%):C 56.67,H 3.87 ,N 5.23 。
【0152】実施例43 8−アミノメチル−4−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 実施例39で得た化合物(500mg)、THF(10
ml)および25%アンモニア水(10ml)の混合物
を、封管中、120℃で1時間加熱した。冷却後、溶媒
を留去し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題化合
物が無色結晶(443mg)として得られた。 融点:188−191℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.71(2H, t, J=5.6Hz), 4.00
(2H, s), 4.50(2H, t,J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.20-7.
60(6H, m), 7.81(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2419326 として 計算値(%):C 58.19,H 3.87 ,N 8.48 実測値(%):C 58.36,H 3.81 ,N 8.00 。
【0153】実施例44 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチルアミノメ
チル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 実施例39で得た化合物(150mg)および40%メ
チルアミン−メタノール溶液(10ml)の混合物を室
温で30分間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加
えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(115m
g)として得られた。 融点:152−154℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.50(3H, s), 3.70(2H, t, J=
5.6Hz), 3.89(2H, s),4.48(2H, t, J=5.6Hz), 4.88(2H,
s), 7.22-7.50(6H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H, s) 元素分析値:C2521326 として 計算値(%):C 58.94,H 4.15 ,N 8.25 実測値(%):C 58.71,H 4.25 ,N 8.35 。
【0154】実施例45 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−ジメチルアミノメチル−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 実施例39で得た化合物(150mg)のTHF(3m
l)溶液にジメチルアミン(1ml)を加え、室温で3
0分間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(128mg)とし
て得られた。 融点:186−188℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.33(6H, s), 3.60(2H, s),
3.71(2H, t, J=5.6Hz), 4.49(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2
H, s), 7.26(1H, s), 7.30-7.50(5H, m), 7.81(2H, s),
7.86(1H, s) 元素分析値:C2623326 として 計算値(%):C 59.66,H 4.43 ,N 8.03 実測値(%):C 59.43,H 4.49 ,N 7.84 。
【0155】実施例46 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−シクロプロピルアミノメチル−2,3,4,5−
テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン 実施例39で得た化合物(155mg)のTHF(10
ml)溶液にシクロプロピルアミン(0.5ml)を加
え、15時間撹拌下に加熱還流した。溶媒を留去し、残
留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
後、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用
いるカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノー
ル=9:1)に付し、分離、精製すると、標題化合物が
無色結晶(127mg)として得られた。 融点:129−131℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.44(4H, m), 2.19(1H, m),
3.69(2H, t, J=5.6Hz), 3.97(2H, s), 4.48(2H, t, J=
5.6Hz) , 4.87(2H, s), 7.25(1H, s), 7.26-7.55(5H,
m), 7.79(2H, s), 7.86(1H, s)。 元素分析値:C2723326 ・1/6 H2 Oとして 計算値(%):C 60.22,H 4.37 ,N 7.80 実測値(%):C 59.98,H 4.40 ,N 7.85 。
【0156】実施例47 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−(4−メチルピ
ペラジノメチル)−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 実施例39で得た化合物(150mg)のTHF(1m
l)溶液にN−メチルピペラジン(1ml)を加え、室
温で15時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加
えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(105m
g)として得られた。 融点:181−182℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.30(3H, s), 2.48(4H, br),
2.59(4H, br), 3.68(2H, s), 3.71(2H, t, J=5.6Hz),
4.48(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.27(1H, s), 7.
30-7.50(5H, m), 7.81(2H, m), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2628426 として 計算値(%):C 60.20,H 4.88 ,N 9.68 実測値(%):C 59.96,H 5.00 ,N 9.51 。
【0157】実施例48 8−アセチルアミノメチル−4−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 実施例43で得た化合物(150mg)のピリジン(3
ml)溶液に無水酢酸(1ml)を加え、室温で20分
間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを加え
た。この混合物を1N塩酸および水で洗浄後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(113m
g)として得られた。 融点:223−224℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.07(3H, s), 3.72(2H, t, J
=5.4Hz) , 4.49(2H, t, J=5.4Hz), 4.56(2H, d, J=5.4H
z), 4.88(2H, s), 6.62(1H, br), 7.21(1H, s), 7.22-
7.55(5H, m), 7.80(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2621336 として 計算値(%):C 58.10,H 3.94 ,N 7.82 実測値(%):C 58.06,H 3.97 ,N 7.99 。
【0158】実施例49 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メタンスルホニ
ルアミノメチル−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 実施例43で得た化合物(150mg)のTHF(5m
l)溶液にトリエチルアミン(0.085ml)および
塩化メタンスルホニル(0.050ml)を加え、室温
で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチル
を加えた。この混合物を炭酸カリウム水および水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶
(108mg)として得られた。 融点:194−195℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.99(3H, s), 3.72(2H, t, J
=5.4Hz), 4.44(2H, d,J=6.0Hz), 4.48(2H, t, J=5.4H
z), 4.88(2H, s), 5.55(1H, t, J=6.0Hz), 7.26(1H,
s), 7.27-7.50(5H, m), 7.80(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C252134 SF6 ・1/2 H2 Oとし
て 計算値(%):C 51.55,H 3.80 ,N 7.21 実測値(%):C 51.43,H 3.78 ,N 7.07 。
【0159】実施例50 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3,9−
ジメチル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピリド
[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例33で得た化合物(370mg)のTHF(15
ml)溶液に、冷却下、トリエチルアミン(0.42m
l)および塩化メタンスルホニル(0.24ml)を加
えて、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナ
トリウム水(15ml)を加え、室温でさらに40分間
撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を希塩酸お
よび飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をTHF(30ml)に溶解後、水素化ナトリウム
(60%油状)(84mg)を加え、40分間加熱還流
した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、
炭酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(213mg)とし
て得られた。 融点:203−205℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.72(1H, dd, J=15, 7.2Hz),
2.18(3H, s), 2.75(1H, m), 3.04(3H, s), 3.54(3H,
m), 4.09(1H, dd, J=14, 7.2Hz), 7.2-7.6(5H,m), 7.48
(2H, s), 7.74(1H, s), 8.69(1H, s) 元素分析値:C2621326 ・0.2 H2 Oとして 計算値(%):C 59.48,H 4.11 ,N 8.00 実測値(%):C 59.39,H 4.13 ,N 7.83 EI−MS m/s:521(M+ )[(C26213
26+ ]。
【0160】実施例51 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピリド[2,3
−f][1,4]ジアゾシン 参考例34で得た化合物を用いて実施例50と同様にし
て反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得
られた。 融点:167−169℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.05(1H, m), 2.87(1H, m),
3.10(3H, s), 3.36(1H, d, J=14Hz), 3.48(1H, d, J=1
4Hz), 3.97(1H, m), 4.26(1H, dd, J=15, 7.1Hz), 7.35
(3H, m), 7.53(5H, m), 7.71(1H, s), 8.81(1H, d, J=
5.0Hz) 元素分析値:C2519326 として 計算値(%):C 59.18,H 3.77 ,N 8.28 実測値(%):C 58.90,H 3.81 ,N 8.05 。
【0161】実施例52 6−ベンジル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒド
ロ−3,9−ジメチル−5,10−ジオキソ−4−フェ
ニルピリド[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例35で得た化合物とメチルアミンを用いて、参考
例33の工程4と同様に反応し、処理してN−ベンジル
−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−メ
チルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボキサミドを調製し、この化合物を用いて実施例50
と同様に反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:183−184℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.46(1H, dd, J=15, 8.1H
z), 2.17(3H, s), 2.69(1H, m), 3.02(3H, s), 3.27(1
H, d, J=13Hz), 3.44(1H, d, J=13Hz), 3.56(1H,m), 4.
00(1H, m), 7.01(2H, m), 7.2-7.6(8H, m), 8.68(1H,
s) 元素分析値:C242332 として 計算値(%):C 74.78,H 6.01 ,N 10.90 実測値(%):C 74.52,H 6.13 ,N 10.82。
【0162】実施例53 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−9−エチル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒド
ロ−3−メチル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピ
リド[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例33の工程3で得た化合物とエチルアミンを用い
て、参考例33の工程4と同様に反応し、処理してN−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2
−エチルアミノカルボニル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5−メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボ
キサミドを調製し、この化合物を用いて実施例50と同
様に反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:228−229℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.33(3H, t,
J=7.0Hz), 1.51(1H, dd, J=
15, 7.6Hz), 2.18(3H, s),
2.72(1H, m), 3.39(1H, m),
3.42(1H, d, J=14Hz), 3.5
7(1H,d, J=14Hz), 3.57(1H,
m), 3.77(1H, m), 4.03(1
H, dd, J=15, 7.6Hz), 7.2−
7.6(5H, m), 7.48(2H, s),
7.74(1H,s), 8.69(1H, s) 元素分析値:C2723326 として 計算値(%):C 60.56,H 4.33 ,N 7.85 実測値(%):C 60.28,H 4.51 ,N 7.65 。
【0163】実施例54 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−3,1
0−ジメチル−5,11−ジオキソ−4−フェニル−5
H−ピリド[2,3−g][1,5]ジアゾニン 参考例36で得た化合物を用いて、実施例50と同様に
反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:247−249℃(THF−酢酸エチル−イソプ
ロピル エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.2-1.4(1H, m), 1.8-2.3(1
H, m), 2.15(3H, s),3.0-3.6(4H, m), 3.04(3H, s), 3.
91(1H, d, J=15Hz), 5.32(1H, d, J=15Hz), 7.0-7.5(7
H, m), 7.75(1H, s), 8.59(1H, s) 元素分析値:C2723326 として 計算値(%):C 60.56,H 4.33 ,N 7.85 実測値(%):C 60.41,H 4.46 ,N 7.87 EI−MS m/s:535(M+ )[(C27233
26+ ]。
【0164】実施例55 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−ヒドロキシメチル−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 8−アセトキシメチル−4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン(実施例37)(4.51
g)、エタノール(50ml)および4N−NaOH
(50ml)の混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶
媒を留去し、残留物に水を加えた。この混合物のpHを
希塩酸を用いて約8に調整し、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗し、乾燥後、溶媒を留去すると標題化合物
が無色結晶(4.10g)として得られた。 融点:199−201℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.10(1H, b), 3.71(2H, t, J
=5.6Hz), 4.50(2H, t,J=5.6Hz), 4.78(2H, s), 4.88(2
H,. s), 7.20-7.50(6H, m), 7.80(2H, m), 7.87(1H, s)
【0165】実施例56 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−
8−カルボン酸 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−ヒドロキシメチル−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン(実施例55)(3.49
g)、2N−NaOH(100ml)および過マンガン
酸カリウム(2.22g)の混合物を室温で45時間撹
拌した。反応混合物に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液
(10ml)を加え、pHを塩酸を用いて約3に調整
後、酢酸エチル−THF(1:2)で抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去すると標題
化合物が無色結晶(2.74g)として得られた。 融点:199−123℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, DMSO-d6) ppm:3.94(2H, b), 4.46(2H,
b), 4.91(2H, s), 7.25-7.55(5H, m), 7.90(1H, s), 8.
06(2H, s), 8.12(1H, s)
【0166】実施例57 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−
8−カルボキサミド 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−
8−カルボン酸(実施例56)(220mg)、THF
(15ml)、DMF(触媒量)および塩化チオニル
(0.087ml)の混合物を過熱還流下に2.5時間
撹拌した。溶媒を留去し、残留物をTHF(10ml)
に溶解した。この溶液にアンモニア水(2ml)を加
え、この混合物を室温で1時間撹拌後、溶媒を濃縮し
た。濃縮物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を水洗し、乾燥後、溶媒を留去すると標題化合物が無色
結晶(163mg)として得られた。 融点:221−222℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.74(2H, t, J=5.6Hz), 4.50
(2H, t, J=5.6Hz), 4.92(2H, s), 5.80(1H, b), 7.30-
7.55(6H, m), 7.83(2H, s), 7.89(1H, s), 8.20(1H, s)
【0167】実施例58−63の化合物は4−[3,5
−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリ
ド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−8−カルボ
ン酸(実施例56)を酸クロリドを経由して、置換アミ
ン類(メチルアミン、ジメチルアミン、n−ブチルアミ
ン、ピペリジン、モルホリン、1−メチルピペラジン)
と、実施例57と同様に反応させ、処理することにより
得られた。物理化学データを以下に記す。 実施例58 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン−8−カルボキサミド 融点:145℃(分解)(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.04(3H, d, J=5.2Hz), 3.73
(2H, t, J=5.4Hz), 4.48(2H, t, J=5.4Hz), 4.09(2H,
s), 7.25-7.60(5H, m), 7.65-7.95(1H, b), 7.81(2H,
s), 7.87(1H, s), 8.17(1H, s)
【0168】実施例59 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N,N−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン−8−カルボキサミド 融点:235−236℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.11(3H, s), 3.15(3H, s),
3.72(2H, t, J=5.6Hz), 4.47(2H, t, J=5.6Hz), 4.90(2
H, s), 7.25-7.50(5H, m), 7.60(1H, s), 7.82(2H, s),
7.88(1H, s) 実施例60 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−n−ブチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5
−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン−8−カルボキサミド 融点:194−196℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.96(3H, t, J=7.2Hz), 1.20
-1.80(6H, m), 4.78(2H, m), 3.73(2H, t, J=5.6Hz),
4.49(2H, t, J=5.6Hz), 4.91(2H, s), 7.30-7.58(5H,
m), 7.82(2H, s), 7.88(1H, s), 8.18(1H, s)
【0169】実施例61 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニル−8−ピペリジノカルボニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 融点:218−220℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:1.60(2H, b), 1.69(4H, b),
3.44(2H, t, J=5.6Hz), 3.72(4H, m), 4.46(2H, t, J=
5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.20-7.60(6H, m), 7.81(2H,
s), 7.87(1H, s) 実施例62 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−モルホリノカル
ボニル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 融点:265−266℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.55-3.90(10H, m), 4.46(2
H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.25-7.52(5H, m), 7.5
9(1H, s), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s)
【0170】実施例63 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−[1−(4−メ
チルピペラジニル)カルボニル]−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:196−198℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:2.35(3H, s), 2.45(2H, m),
2.54(2H, m), 3.61(2H, m), 3.72(2H, t, J=5.6Hz), 3.
84(2H, m), 4.46(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H,s), 7.25-
7.50(5H, m), 7.54(1H, s), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s) 実施例64から実施例72の化合物は、各々、参考例3
7から参考例45の化合物を用いて、実施例11と実質
的に同様にして反応(THF中で水素化ナトリウムの存
在下に環化反応)、処理することにより無色結晶として
得られた。各々の物理化学データを以下に示す。 実施例64 2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピリ
ド「3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:177−179℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.70(2H, t, J=5.6Hz), 3.85
(6H,s), 3.87(3H, s),4.34(2H, t, J=5.6Hz), 4.72(2H,
s), 6.60(2H, s), 7.24(1H, d, J=5.2Hz), 7.30-7.55
(5H, m), 8.42(1H, d, J=5.2Hz)
【0171】実施例65 4−(3,4−ジクロロベンジル)−2,3,4,5−
テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン 融点:189−192℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.67(2H, t, J=5.4Hz), 4.42
(2H, t, J=5.4Hz), 4.71(2H, s), 7.10-7.70(9H, m),
8.43(1H, d, J=5.2Hz) 実施例66 4−(3,4−ジメトキシベンジル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:175−176℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.67(2H, t, J=5.4Hz), 3.85
(3H, s), 3.91(3H, s), 4.29(2H, t, J=5.4Hz), 4.72(2
H, s), 6.80-7.00(3H, m), 7.22(1H, d, J=5.2Hz), 7.3
0-7.50(5H, m), 8.40(1H, d, J=5.2Hz)
【0172】実施例67 4−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 融点:209−211℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.64(2H, t, J=5.6Hz), 4.33
(2H, t, J=5.6Hz), 4.77(2H, s), 7.22(1H, d, J=5.2H
z), 7.30-7.55(5H, m), 8.39(1H, d, J=5.2Hz) 実施例68 2,3,4,5−テトラヒドロ−6−オキソ−7−フェ
ニル−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−6
H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:155−156℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:1.65-1.85(1H, m), 2.29(1H,
m), 3.40-3.75(2H, m), 3.77(6H, s), 3.87(3H, s),
4.07(1H, d, J=14.2Hz), 4.27(1H, m), 4.66(1H, m),
5.22(1H, d, J=14.2Hz), 6.53(2H, s), 7.15(1H, d, J=
5.2Hz), 7.35(5H,m), 8.40(1H, d, J=5.2Hz)
【0173】実施例69 (S)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:139−141℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.84(3H, d, J=7.0Hz), 2.43
(1H, m), 3.12(1H, d,J=14.8Hz), 3.39(1H, dd, J=15.
4, 10.2Hz), 3.72-4.00(2H, m), 4.60(1H, dd,J=12.4,
5.2Hz), 5.51(1H, d, J=14.8Hz), 7.16(1H, d, J=5.0H
z), 7.20-7.50(10H, m), 8.39(1H,d d, J=5.0Hz) 実施例70 (R)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:139−141℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:実施例69の化合物のスペ
クトルと同じ。
【0174】実施例71 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル
−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−
b][1,5]オキサゾシン 融点:142−143℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテル再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.87(3H, d, J=7.0Hz), 2.46
(1H, m), 3.10(1H, d,J=15.4Hz), 3.59(1H, dd, J=15.
0, 10.6Hz), 3.92(1H, dd,. J=12.6, 10.4Hz),. 4.20(1
H, d, J=15.4Hz), 4.63(1H, dd, J=12.6, 5.2Hz), 5.50
(1H, d, J=15.4Hz), 7.18(1H, d, J=5.0Hz), 7.20-7.50
(5H, m), 7.72(2H, s), 7.84(1H, s), 8.43(1H, d, J=
5.0Hz) 実施例72 (R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル
−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−
b][1,5]オキサゾシン 融点:142−143℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:実施例71の化合物のスペ
クトルと同じ。
【0175】実施例73 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒ
ドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキ
ソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例46で得た化合物用いて実施例15と同様に反応
し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。 融点:239−241℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.6-2.1(4H, m), 2.50(3H,
s), 3.14(1H, dd, J=15, 3.8Hz), 3.3-3.7(2H, m), 3.7
7(1H, d, J=15Hz), 5.14(1H, dd, J=14, 5.9Hz), 5.42
(1H, d, J=15Hz), 6.67(2H, d, J=7.0Hz), 6.92(1H, d
d, J=7.6, 1.8Hz), 7.1-7.5(6H, m), 7.46(1H, dd, J=
8.4, 4.4Hz), 7.60(1H, dd, J=8.4, 1.8Hz), 8.90(1H,
dd, J=4.4, 1.8Hz)
【0176】実施例74 (9R)−7−ベンジル−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例47で得た化合物を用いて実施例15と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:218−220℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.85(3H, d, J=7.0Hz), 1.5
0-1.75(1H, m), 1.90-2.35(2H, m), 2.50(3H, s), 2.89
(1H, d, J=15Hz), 3.26(1H, dd, J=14, 10Hz),3.59(1H,
dd, J=14, 11Hz), 3.75(1H, d, J=15Hz), 5.10(1H, d
d, J=14, 6.1Hz), 5.42(1H, d, J=15hz), 6.69(2H, d,
J=6.8Hz), 6.91(1H, dd, J=7.8, 1.8Hz), 7.1-7.5(6H,
m), 7.46(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.60(1H, dd, J=8.
4, 1.8Hz), 8.90(1H, dd, J=4.2, 1.8Hz)
【0177】実施例75 (9S)−7−ベンジル−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例48で得た化合物用いて実施例15と同様に反応
し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。 融点:218−220℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:実施例74の化合物のスペ
クトルに同じ。 実施例76 (9R)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−7−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例49で得た化合物用いて実施例15と同様に反応
し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。 白色粉末 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.90(3H, d, J=6.6Hz), 1.5
-1.8(1H, m), 1.9-2.5(2H, m), 2.41(3H, s), 3.11(1H,
d, J=15Hz), 3.35(1H, dd, J=15, 11Hz), 3.56(1H, d
d, J=14, 11Hz), 3.7-3.9(1H, m), 3.75(6H, s), 3.87
(3H, s), 5.07(1H, dd, J=14, 5.9Hz), 5.19(1H, d, J=
15Hz), 6.30(2H, s), 6.77(1H, d, J=8.0Hz), 6.97(1H,
d, J=8.0Hz), 7.29(1H, d, J=8.2Hz), 7.37(1H, d, J=
8.2Hz), 7.45(1H, dd, J=8.4, 4.0Hz), 7.58(1H, dd, J
=8.4, 1.4Hz), 8.89(1H, dd, J=4.0, 1.4Hz)
【0178】実施例77 (9S)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−7−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例50で得た化合物用いて実施例15と同様に反応
し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られた。 白色粉末 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:実施例76の化合物のスペ
クトルに同じ。 実施例78 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例51で得た化合物を用いて実施例15と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:206−208℃(エタノール−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.87(3H, d, J=7.0Hz), 1.6
7(1H, m), 1.9-2.4(2H, m), 2.42(3H, s), 3.05(1H, d,
J=15Hz), 3.24-3.40(1H, m), 3.45-3.85(2H,m), 3.74
(6H, s), 5.08(1H, dd, J=14, 5.8Hz), 5.26(1H, d, J=
14Hz), 6.12(2H, d, J=2.0Hz), 6.38(1H, t, J=2.0Hz),
6.84(1H, d, J=7.0Hz), 7.09(1H, d, J=7.0Hz), 7.29
(1H, d, J=9.2Hz), 7.38(1H, d, J=9.2Hz), 7.46(1H, d
d, J=8.2,4.2Hz), 7.62(1H, dd, J=8.2, 1.6Hz), 8.89
(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz) 実施例79から実施例82の化合物は、各々、参考例5
2から参考例55の化合物を用いて、実施例11と実質
的に同様にして反応(THF中で水素化ナトリウムの存
在下に環化反応)、処理することにより無色結晶として
得られた。各々の物理化学データを以下に記す。
【0179】4−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−5−オキソ−6−(4−メチルフェニル)ピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:203−204℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.41(3H, s), 3.64(2H, t,
J=5.4Hz), 4.32(2H, t, J=5.4Hz), 4.78(2H, s), 7.21
(1H, d, J=5.2Hz), 7.25(4H, s), 7.38(5H, s),8.37(1
H, d, J=5.2Hz) 実施例80 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−
(4−メチルフェニル)ピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 融点:212−213℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.40(3H, s), 3.70(2H, t,
J=5.6Hz), 4.47(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.24
(total 5H, m), 7.81(2H, s), 7.87(1H, s), 8.41(1H,
d, J-5.2Hz)
【0180】実施例81 (S)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−7−(4−メチルフェニル)−6−オキ
ソ−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシ
ン 融点:148−149℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.83(3H, d, J=7.4Hz), 2.3
0-2.60(1H, b), 2.42(3H, s), 3.11(1H, d, J=15.4Hz),
3.40(1H, dd, J=15.4, 10.4Hz), 3.75-4.00(2H, m),
4.59(1H, dd, J=12.4, 4.8Hz), 5.50(1H, d, J=15.0H
z), 7.15(1H, d, J=4.8Hz), 7.20-7.40(total 9H, m),
8.37(1H, d, J=4.8Hz) 実施例82 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル−
7−(4−メチルフェニル)−6−オキソ−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:159−160℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.86(3H, d, J=7.0Hz), 2.2
0-2.60(1H, b), 2.37(3H, s), 3.09(1H, d, J=15.4Hz),
3.58(1H, dd, J=15.4, 10.4Hz), 3.89(1H, t,J=11.6H
z), 4.18(1H, d, J=15.4Hz), 4.62(1H, dd, J=12.2, 5.
2Hz), 5.53(1H,d, J=15.4Hz), 7.17(total 5H, m), 7.7
2(2H, s), 7.84(1H, s), 8.40(1H, d,J=5.2Hz)
【0181】参考例1 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−
5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)マグネシウム(2.4g)のTHF(30m
l)懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で撹拌しながら、ヨ
ウ素(触媒量)を添加し、次いで4−ブロモトルエン
(17.1g)のTHF(20ml)溶液を滴下し、1
時間撹拌した。この混合液を、2,3−ピリジンジカル
ボン酸無水物(12.7g)のTHF(50ml)溶液
に、0〜5℃に保ちながら撹拌下に添加し、そのまま3
0分間、次いで室温で1時間撹拌した。反応混合液から
溶媒を留去し、残留物に水(30ml)を添加し、塩酸
を用いてpHを1.0に調整した。この混合物をジクロ
ロメタンで抽出し、水洗、乾燥した後、溶媒を留去し
た。残留物にジクロロメタン(約10ml)を添加し、
次いでイソプロピルエーテル(約70ml)を添加し、
室温で16時間撹拌したところ、3−(4−メチルベン
ゾイル)−2−ピリジンカルボン酸が無色結晶(5.0
g)として得られた。 融点:168−170℃(ジクロロメタン−酢酸エチル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.41(3H, s), 7.24(2H, d, J=
8.4Hz), 7.62(2H, d,J=8.4Hz), 7.70(1H, dd, J=8.0,
4.8Hz), 7.85(1H, dd, J=8.0, 1.5Hz), 8.77(1H, dd, J
=4.8, 1.5Hz)。
【0182】(工程2)工程1で得られた化合物(6.
0g),DMF(触媒量)、塩化チオニル(10m
l)、THF(50ml)、ジクロロエタン(50m
l)の混合物を3時間還流した。溶媒を留去した後、残
留物をジクロロメタン(100ml)に溶解した。この
溶液にイミノジアセトニトリル(3.0g)、トリエチ
ルアミン(10ml)を加え、室温で16時間撹拌し、
反応混合液を水、希塩酸、炭酸水素ナトリウム水、水で
順次洗浄した後、乾燥し、溶媒を留去することにより、
N,N−ビス(シアノメチル)−3−(4−メチルベン
ゾイル)−2−ピリジンカルボキサミドが淡褐色結晶
(4.3g)として得られた。 融点:166−168℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 4.55(2H, s),
4.69(2H, s), 7.31(2H,d, J=8.1Hz), 7.56(1H, dd, J=
7.9, 4.9Hz), 7.69(2H, d, J=8.1Hz), 7.94 (1H, dd, J
=7.9, 1.6Hz), 8.78(1H, dd, J=4.9, 1.6Hz) 元素分析値:C181442 として 計算値(%):C 67.92,H 4.43,N 17.60 実測値(%):C 67.76,H 4.54,N 17.62 。
【0183】(工程3)工程2で得られた化合物(0.
86g)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン(DBU)(1ml)およびトルエン(4
0ml)の混合物を1時間加熱還流した。反応混合液を
酢酸エチルで希釈した後、水、希釈酸、炭酸水素ナトリ
ウム水、水で順次洗浄した後、乾燥し、溶媒を留去した
ところ、7−シアノメチル−7,8−ジヒドロ−5−
(4−メチルエフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボニトリルが淡褐色結晶
(765mg)として得られた。 融点:229−231℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.48(3H, s), 5.28(2H, s),
7.31(2H, d, J=8.2Hz),7.40(2H, d, J=8.2Hz), 7.64(1
H, dd, J=8.2, 4.4Hz), 7.80(1H, dd, J=8.2, 1.4Hz),
9.06(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz) 元素分析値:C18124 O・0.2H2 Oとして 計算値(%):C 71.14,H 4.11,N 18.43 実測値(%):C 71.20,H 4.26,N 18.20 。
【0184】(工程4) 工程3で得られた化合物(2.35g)、塩酸(25m
l)、酢酸(25ml)の混合物を1.5時間加熱還流
した。溶媒を留去した後、水を加え、混合物を酢酸エチ
ルで抽出した。この抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、
乾燥し、溶媒を留去することにより、7−カルボキシメ
チル−7,8−ジヒドロ−5−(4−メチルフェニル)
−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカル
ボニトリルが無色結晶(1.62g)として得られた。 融点:253−254℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.46(3H, s),
5.22(2H, s), 6.64(1H, bs,
−COH),7.32(2H, d, J=8.2
Hz), 7.37(2H, d, J=8.2H
z), 7.62(1H, dd, J=8.4,
4.4Hz),7.82(1H, d, J=8.4H
z), 9.09(1H, d, J=4.4Hz) 元素分析値:C181333 ・0.1H2 Oとして 計算値(%):C 67.33,H 4.14,N 13.09 実測値(%):C 67.28,H 4.19,N 13.00 。
【0185】(工程5)工程4で得られた化合物(1.
54g)のTHF(50ml)溶液にヒドロキシベンゾ
トリアゾール(770mg)および1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(1.23g)を加え、室温で3
時間撹拌した。次いで、この反応混合液に水素化ホウ素
ナトリウム(550mg)を加え、室温で20分間撹拌
した。この反応混合液を酢酸エチルで希釈した後、水
洗、乾燥し、溶媒を留去した。残留物にジクロロメタン
を加え、不溶部を濾去した後、溶媒を留去した。残留物
に塩酸(50ml)を加え、16時間加熱還流した。溶
媒を留去し、残留物に氷水を加え、炭酸カリウム水を用
いてアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を、水洗、乾燥し、溶媒を留去することにより、6,
8,9,11−テトラヒドロ−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,11−ジオキソ[1,4]オキサジノ[3,
4−g][1,7]ナフチリジンが無色結晶(0.86
g)として得られた。 融点:247−249℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 4.48-4.72(4H,
m), 7.12(2H, d, J=8.0Hz), 7.32(2H, d, J=8.0Hz), 7.
55(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.68 (1H, dd, J=8.4, 1.6
Hz), 9.01(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz) 元素分析値:C181423 ・0.2H2Oとして 計算値(%):C 69.76,H 4.68,N 9.04 実測値(%):C 69.64,H 4.86,N 8.95。
【0186】(工程6)工程5で得られた化合物(41
0mg)と3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ルアミン(1.2g)の混合物をアルゴン雰囲気下、1
50℃で2.5時間加熱した。室温まで冷却した後、イ
ソプロピルエーテルを添加したところ、標題化合物が無
色結晶(441mg)として得られた。 融点:123−125℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.28(3H, s), 3.71(2H, m),
3.97(2H, m), 4.46(2H,d, J=5.2Hz), 7.00-7.20(4H,
m), 7.37(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.52(1H, dd,J=8.4,
1.6Hz), 7.66(2H, s), 7.76(1H, s), 8.51(1H, bs),
8.61(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz) 元素分析値:C2721336 として 計算値(%):C 59.02,H 3.85,N 7.65 実測値(%):C 58.95,H 3.95,N 7.52。
【0187】参考例2 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7−(3−クロロプロピル)−7,8−ジヒドロ−5
−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)3−(4−メチルベンゾイル)−2−ピリジ
ンカルボン酸(13.9g)、ブロモマロン酸ジエチル
エステル(15.4g)、トリエチルアミン(9.1m
l)およびTHF(120ml)の混合物を6時間加熱
還流した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを添加
し、水、希塩酸および飽和食塩水で順次洗浄した後、乾
燥し、溶媒を留去した。残留物(油状)(20.5g)
のTHF(120ml)溶液に、−78℃でDBU
(4.2ml)を添加した。この混合物を0℃で15分
間撹拌した後、溶媒を濃縮した。濃縮液を2N−HCl
に注いだ後、炭酸水素ナトリウムを用いてpHを約10
に調整し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥
した後、溶媒を留去することにより、5,6−ジヒドロ
−5−ヒドロキシ−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6,6
−ジカルボン酸 ジエチルエステルが無色結晶(14.
1g)として得られた。 融点:148−149℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.06(3H, t, J=7.1Hz), 1.21
(3H, t, J=7.1Hz), 2.31(3H, s), 3.95-4.30(4H, m),
4.65(1H, s), 7.15(2H, d, J=8.3Hz), 7.55(1H,dd, J=
8.0, 4.8Hz), 7.65(2H, d, J=8.3Hz), 8.47(1H, dd, J=
8.0, 1.4Hz), 8.86(1H, dd, J=4.8, 1.4Hz) 元素分析値:C2121NO7 として 計算値(%):C 63.15,H 5.30,N 3.51 実測値(%):C 63.09,H 5.16,N 3.47。
【0188】(工程2)工程1で得られた化合物(1
4.1g)、酢酸(100ml)および塩酸(100m
l)の混合物を3時間加熱還流した。溶媒を留去し、残
留物に水を添加したところ、5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジ
ン−6−カルボン酸が無色結晶(8.45g)として得
られた。 融点:274−277℃(240℃付近から褐色に変
化)(THF−イソプロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3-DMSO-d6)ppm:2.43(3H, s), 6.10(1
H, bs, -CO2H), 7.16(2H, d, J=8.0Hz), 7.29(2H, d, J
=8.0Hz), 7.50-7.70(2H, m), 8.94(1H, m) 元素分析値:C1611NO4 ・0.1H2Oとして 計算値(%):C 67.89,H 3.99,N 4.95 実測値(%):C 67.70,H 4.06,N 4.83。
【0189】(工程3)3−ブロモプロピルアミン臭化
水素酸塩(1.5g)、トリエチルアミン(2.0m
l)およびメタノール(5ml)の混合物に、5−(4
−メチルフェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,
4−b]ピリジン−6−カルボン酸(150mg)のT
HF(5ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した
後、溶媒を留去した。残留物に塩酸(10ml)を添加
し、室温で14時間撹拌した後、濃縮し、1N−NaO
Hを用いて濃縮液のpHを1に調整した。析出した結晶
を濾取し、水洗することにより、7−(3−ブロモプロ
ピル)−7,8−ジヒドロ−5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボン酸が無色結晶(131mg)として得られた。 融点:194−196℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3-DMSO-d6)ppm:2.30-2.60(2H, m),
2.42(3H, s), 3.54(2H,t, J=6.8Hz), 4.29(2H, t, J=7.
2Hz), 5.42(1H, bs, -CO2H), 7.20-7.40(4H, m), 7.50
(1H, m), 7.64(1H, d,J=8.0Hz), 8.88(1H, m)。
【0190】(工程4)工程3で得られた化合物(11
0mg)、DMF(触媒量)、塩化チオニル(0.3m
l)、1,2−ジクロロメタン(3ml)およびTHF
(3ml)の混合物を40分間加熱還流した後、溶媒を
留去した。残留物にTHF(5ml)、3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジルアミン(82mg)、
トリエチルアミン(0.12ml)およびTHF(2m
l)の混合物を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混
合物に酢酸エチルを添加し、水、希塩酸、炭酸水素ナト
リウム水および水で順次洗浄し、乾燥した後、溶媒を留
去することにより、表記化合物を無色結晶(79mg)
として得た。 融点:227−229℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.10-2.40(2H, m), 2.27(3H,
s), 3.4-3.7(4H, m),4.49(2H, d, J=5.8Hz), 7.07(2H,
d, J=7.6Hz), 7.24(2H, d, J=7.6Hz), 7.40(1H, dd, J=
8.4, 4.2Hz), 7.54(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 7.67(2H,
s), 7.78(1H,s), 8.06(1H, bt), 8.70(1H, dd,J=4.2,
1.4Hz) 元素分析値:C282232 ClF6・0.2H2Oと
して 計算値(%):C 57.43,H 3.86,N 7.18 実測値(%):C 57.29,H 3.98,N 7.07。
【0191】参考例3 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−8H−ピ
ラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミド 参考例2の工程2で得られた化合物と、3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを用い、参考例
2の工程4と同様にして反応させるとともに処理したと
ころ、表記化合物が無色結晶として得られた。 融点:182−183℃(酢酸エチル−エーテルから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 4.63(2H, d, J=
6.4Hz), 7.17(2H, d,J=8.1Hz), 7.34(2H, d, J=8.1Hz),
7.50-7.65(3H, m), 7.73(2H, s), 7.80(1H,s), 8.96(1
H, m) 元素分析値:C2516236として 計算値(%):C 59.30,H 3.18,N 5.53 実測値(%):C 59.42,H 3.30,N 5.45。
【0192】参考例4 N−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリ
ジン−6−カルボキサミド 参考例2の工程2で得られた化合物と、2−メトキシベ
ンジルアミンを用い、参考例2の工程4と同様にして反
応させるとともに処理したところ、表記化合物が無色結
晶として得られた。 融点:189−190℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 3.90(3H, s),
4.48(2H, d, J=5.8Hz),6.85-6.95(2H, m), 7.10-7.35(6
H, m), 7.43(1H, bt), 7.50-7.63(2H, m), 8.93(1H,
m)。
【0193】参考例5 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−
5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例3で得た化合物(200mg)のTHF(5m
l)−メタノール(10ml)溶液に0℃で4−アミノ
−1−ブタノール(0.5ml)を加え、室温で1時間
撹拌した。反応混合物から溶媒を留去し、残留物に塩酸
(15ml)を加えて、室温で14時間撹拌した。反応
液を炭酸カリウム水−氷に注いだ後、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去することに
より、標題化合物が無色結晶(144mg)として得ら
れた。 融点:187−188℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.3-1.5(2H, m), 1.6-1.9(2
H, m), 2.29(3H, s),2.82(1H, bs), 3.55(2H, t, J=5.7
Hz), 3.69(2H, m), 4.48(2H, d, J=5.8Hz), 7.08(2H,
d, J=8.1Hz), 7.21(2H, d, J=8.1Hz), 7.29(1H, dd, J=
8.4, 4.2Hz), 7.52(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 7.68(2H,
s), 7.78(1H, s), 8.39(1H, bt), 8.61(1H, dd, J=4.2,
1.4Hz)。
【0194】参考例6 7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシプロピル)−
N−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジ
ンカルボキサミド 参考例4で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノール
を用いて、参考例5と同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が得られた。本化合物は精製することな
く、実施例4の反応に使用した。
【0195】参考例7 7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−N
−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボキサミド 参考例4で得た化合物と3−アミノ−1−ブタノールを
用いて、参考例5と同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:205−206℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.57(2H, m),
1.95(2H, m), 2.33(3H,
s), 2.71(1H, bs), 3.66(2
H, t, J=6.0Hz), 3.75(3H,
s), 4.00−4.15(2H, m), 4.2
9(2H, d,J=6.2Hz), 6.59(1
H, bt), 6.71−6.92(3H, m),
7.04−7.30(5H, m), 7.41(1
H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.6
2(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz),
8.82(1H, dd, J=4.4, 1.4H
z)。
【0196】参考例8 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(5−ヒドロキシペンチル)
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例3で得た化合物と5−アミノ−1−ペンタノール
を用いて、参考例5と同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:136−137℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl) ppm:1.
10-1.35(2H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.6-1.9(2H, m),
2.28(3H, s), 3.50-3.70(4H, m), 4.47(2H, d, J=5.8H
z), 7.06(2H, d,J=8.0Hz), 7.19(2H, d, J=8.0Hz), 7.3
5(1H, dd, J=8.3, 4.4Hz), 7.50(1H, d,J=8.3, 1.4Hz),
7.69(2H, s), 7.78(1H, s), 8.29(1H, bt), 8.64(1H,
dd, J=4.4, 1.4Hz)。
【0197】参考例9 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシプロピル)
−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,4−
b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸の代わりに3−ベンゾ
イル−2−ピリジンカルボン酸を用いて、参考例2の工
程1と同様に反応し、処理すると5,6−ジヒドロ−5
−ヒドロキシ−8−オキソ−5−フェニル−8H−ピラ
ノ[3,4−b]ピリジン−6,6−ジカルボン酸ジエ
チルエステルが無色結晶として得られた。 融点:146−147℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.07(3H, t, J=7.2Hz), 1.1
8(3H, t, J=7.2Hz), 4.00-4.25(4H, m), 4.70(1H, s),
7.30-7.40(3H, m), 7.56(1H, dd, J=8.0, 4.8Hz), 7.74
-7.85(2H, m), 8.48(1H, dd, J=8.0, 1.5Hz), 8.87(1H,
dd, J=4.8, 1.5Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物、酢酸および塩酸を用い
て、参考例2の工程2と同様に反応し、処理すると8−
オキソ−5−フェニル−8H−ピラノ[3,4−b]ピ
リジン−6−カルボン酸が無色結晶として得られた。 融点:288−290℃(THF−メタノール−エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm:7.28-7.60(6H, m), 7.81
(1H, dd, J=8.2, 4.4Hz), 8.95(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)
。 (工程3)工程2で得た化合物と3,5−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジルアミンを用いて、参考例3と同
様に反応し、処理するとN−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−8−オキソ−5−フェニル−
8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサ
ミドが無色結晶として得られた。 融点:182−183℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.61(2H, t, J=6.2Hz), 7.2
4-7.34(2H, m), 7.49-7.67(6H, m), 7.72(2H, s), 7.79
(1H, s), 8.96(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz) 。 (工程4)工程3で得た化合物と3−アミノ−1−プロ
パノールを用いて、参考例5と同様にして反応し、処理
すると、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:129−130℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.91(2H, m), 3.45(2H, t,
J=5.4Hz), 3.70(2H, m), 4.46(2H, d, J=6.0Hz), 7.2-
7.4(5H, m), 7.44(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.59(1H, d
d, J=8.4, 1.6Hz), 7.61(2H, s), 7.78(1H, s), 8.25(1
H, bt), 8.70(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)。
【0198】参考例10 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−
8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,4−b]
ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と4−アミノ−1−ブタ
ノールを用いて、参考例5と同様にして反応し処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:155−157℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45(2H, m), 1.83(2H, m),
3.58(2H, t, J=5.8Hz), 3.73(2H, m), 4.44(2H, d, J=
5.8Hz), 7.2-7.4(6H, m), 7.54(1H, dd, J=8.1, 1.1H
z), 7.60(2H, s), 7.77(1H, s), 8.05(1H, bt), 8.66(1
H, dd, J=4.1, 1.1Hz)。
【0199】参考例11 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−1,2−ジヒドロ−2−(4−ヒドロキシブチル)−
4−(4−メチルフェニル)−1−オキソ−3−ピリド
[3,4−c]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸に代えて4−(4−メ
チルベンゾイル)−3−ピリジンカルボン酸を用い、参
考例2の工程1と同様に反応し、処理すると3,4−ジ
ヒドロ−4−ヒドロキシ−4−(4−メチルフェニル)
−1−オキソ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−
3,3−ジカルボン酸 ジエチルエステルが黄色油状物
として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.2
1(3H, t, J=7.2Hz), 2.31(3H, s), 4.00-4.40(4H, m),
4.72(1H, bs), 7.14(2H, d, J=8.4Hz), 7.64(2H, d, J=
8.4Hz), 8.05(1H, d, J=5.3Hz), 8.85(1H, d, J=5.3H
z), 9.12(1H, s)。 (工程2)工程1で得た化合物、酢酸および塩酸を用い
て、参考例2の工程2と同様に反応し、処理すると4−
(4−メチルフェニル)−1−オキソ−1H−ピラノ
[3,4−c]ピリジン−3−カルボン酸が無色結晶と
して得られた。 融点:254−256℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3+d6-DMSO) ppm:2.43(3H, s), 5.3
1(1H, bs, COOH), 7.04(1H, d, J=5.5Hz), 7.16(2H, d,
J=7.8Hz), 7.29(2H, d, J=7.8Hz), 8.81(1H,d, J=5.5H
z), 9.54(1H, s)。 (工程3)工程2で得た化合物と3,5−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジルアミンを用いて、参考例3と同
様に反応し、処理するとN−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−4−(4−メチルフェニル)
−1−オキソ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−
3−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:188−189℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.44(3H, s), 4.61(2H, d,
J=6.2Hz), 7.05(1H, d, J=5.3Hz), 7.15(2H, d, J=8.1H
z), 7.32(2H, d, J=8.1Hz), 7.43(1H, bt), 7.7.0(2H,
s), 7.80(1H, s), 8.85(1H, d, J=5.3Hz), 9.56(1H,
s)。 (工程4)工程3で得た化合物と4−アミノ−1−ブタ
ノールを用いて、参考例5と同様に反応し、処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:128−131℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45-1.70(2H, m), 1.75-2.
05(2H, m), 2.31(3H,s), 3.65(2H, t, J=5.9Hz), 3.98
(2H, m), 4.36(2H, d, J=6.0Hz), 7.00(1H, d,J=5.7H
z), 7.12(2H, d, J=8.1Hz), 7.18(2H, d, J=8.1Hz), 7.
56(2H, s), 7.80(1H, s), 8.47(1H, d, J=5.7Hz), 9.41
(1H, s)。
【0200】参考例12 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フ
ェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−アミノエタノール(3.6ml)のTH
F(30ml)溶液に3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジルブロミド(1.1ml)を氷冷下に加え
た。この混合物を室温で1時間撹拌した後、酢酸エチル
(30ml)を加え、水及び飽和塩化ナトリウム水で洗
浄した。有機層を乾燥した後、溶媒を留去すると、N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−(2−ヒドロキシエチル)アミンが無色結晶(1.3
8g)として得られた。 融点:107−108℃(エタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3) ppm:2.83(2H, t, J=5.4Hz), 3.72
(2H, t, J=5.4Hz), 3.96(2H, s), 7.78(1H, s), 7.82(2
H, s)。 (工程2)2−クロロ−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボン酸(318mg)のTHF(10ml)溶液に、
塩化チオニル(0.7ml)とDMF(触媒量)を加
え、4時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をTH
F(5ml)に溶解した。この溶液を、氷冷下、工程1
で得られたN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン(3
91mg)、トリエチルアミン(0.57ml)及びT
HF(10ml)の混合物に加え、室温で2時間撹拌し
た。溶媒を留去し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水で洗浄し、乾燥した後、溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分離し精製
すると、標題化合物が油状物(551mg)(アミド結
合についてのシス−トランス異性体比 約2:1)とし
て得られた。 NMR (200MHz,CDCl3) ppm:2.82-3.92(4H, m), 4.16(1H
×1/3, d, J=16.0Hz),4.41(1H×1/3, d, J=16.0Hz), 4.
73(1H×2/3, d, J=15.0Hz), 4.87(1H×2/3, d,J=15.0H
z), 7.20-8.85(9H, m), 8.43(1H, m)。
【0201】参考例13 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボ
キサミド 参考例3で得た化合物(1.0g)のTHF(10m
l)−メタノール(7.5ml)溶液に(S)−3−ア
ミノ−2−メチル−1−プロパノール(307mg)を
加え、室温で14時間撹拌した。反応混合物に希塩酸を
加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去した。残留物にアセト
ニトリル(3ml)、トルエン(21ml)およびDB
U(0.42ml)を加え、1時間加熱還流した。反応
液を冷却した後、酢酸エチルで希釈し、水、希塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄した。有機層を乾燥した後、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
15−216℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) [α]D :+11.1°(C=0.350,CHC
3) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.79(3H, d, J=7.0Hz), 2.1
3(1H, m), 2.28(3H, s), 3.10-3.70(4H, m), 4.48(2H,
d, J=6.2Hz),7.00-7.25(4H, m), 7.43(1H, dd,J=8.4,
4.2Hz), 7.59(1H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 7.69(2H, s),
7.79(1H, s), 8.38(1H, bt), 8.70(1H, dd, J=4.2, 1.6
Hz) 元素分析値:C2925336 ・0.5H2 Oとし
て 計算値(%):C 59.39,H 4.47 ,N 7.16 実測値(%):C 59.64,H 4.31 ,N 7.01 。
【0202】参考例14 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−8−オキソ−5−フェニル−6
−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と(R)−3−アミノ−
2−メチル−1−プロパノールを用いて、参考例13と
同様にして反応し、処理したところ、標題化合物が無色
結晶として得られた。 融点:101−103℃(エチルエーテル−イソプロピ
ルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.77(3H, d, J=6.6Hz), 2.1
4(1H, m), 3.10-3.70(4H, m), 4.47(2H, d, J=5.8Hz),
7.1-7.4(5H, m), 7.45(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.60(1
H, d, J=8.4Hz), 7.65(2H, s), 7.78(1H, s), 8.60(1H,
bt), 8.69(1H,d, J=4.2Hz) [α]D :−5.4°(C=0.512,CHC
3)。
【0203】参考例15 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボ
キサミド 参考例3で得た化合物と(R)−3−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノールを用いて、参考例13と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
15−216℃(再融解(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例13の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−9.0°(C=0.346,CHCl
3 )。
【0204】参考例16 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と4−アミノ−2−メチ
ル−1−ブタノールを用いて、参考例13と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:217−219℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶)。
【0205】参考例17 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例3で得た化合物と4−アミノ−2−メチル−1−
ブタノールを用いて、参考例13と同様にして反応し、
処理したところ、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:129−130℃(一旦融解後、再び固化)、1
88−190℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.79(3H, d, J=6.6Hz), 1.4
-1.8(3H, m), 2.28(3H, s), 3.03(1H, t, J=6.6Hz, -O
H), 3.2-3.7(4H, m), 4.49(2H, d, J=5.8Hz), 7.0-7.3
(4H, m), 7.30(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.53(1H, dd,
J=8.4, 1.4Hz), 7.68(2H, s), 7.78(1H, s), 8.48(1H,
t, J=6.0Hz), 8.61(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz)。
【0206】参考例18 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノール テトラヒドロピラニル
(THP)エーテルを用いて、参考例13と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物のTHPエーテル
が淡橙色の油状物として得られた。この化合物をメタノ
ール中でp−トルエンスルホン酸と室温で反応させてT
HP基を除去すると、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:213−215℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例16の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :+1.0°(C=0.519,CHCl
3 )。
【0207】参考例19 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例3で得た化合物と(R)−4−アミノ−2−メチ
ル−1−ブタノールTHPエーテルを用いて、参考例1
3と同様にして反応し、処理したところ、標題化合物の
THPエーテルが淡橙色の油状物として得られた。この
化合物をメタノール中でp−トルエンスルホン酸と室温
で反応させてTHP基を除去すると、標題化合物が無色
結晶として得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
05−206℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例17の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :+1.2°(C=0.471,CHCl3
【0208】参考例20 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例18における(R)−4−アミノ−2−メチル−
1−ブタノール THPエーテルの代わりに(S)−4
−アミノ−2−メチル−1−ブタノール THPエーテ
ルを用いて、参考例18と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:213−214℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例16の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :−1.5°(C=0.492,CHC
3)。
【0209】参考例21 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例19における(R)−4−アミノ−2−メチル−
1−ブタノール THPエーテルの代わりに(S)−4
−アミノ−2−メチル−1−ブタノール THPエーテ
ルを用いて、参考例19と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:213−215℃(一旦融解後、再び固化)、2
07−208℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例17の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−2.7°(C=0.391,CHC
3)。
【0210】参考例22 N−(2−アミノエチル)−N−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−2−クロロ−4−フェニ
ル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−クロロ−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボン酸(145mg)のTHF(5ml)溶液に塩化
チオニル(0.15ml)とDMF(触媒量)を加え、
2時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をTHF
(5ml)に溶解した。この溶液を氷冷下、N−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N´−te
rt−ブトキシカルボニルエチレンジアミン(240m
g),トリエチルアミン(0.26ml)およびTHF
(10ml)の混合物に加えて、室温で3時間撹拌し
た。なお、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−N´−tert−ブトキシカルボニルエチレン
ジアミンは、エチレンジアミンとメタンスルホン酸3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルエステルをT
HF中で反応させてN−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]エチレンジアミンを油状物として得
た後、この化合物を、THF中でトリエチルアミン存在
下、二炭酸ジ−tert−ブチルと反応させることにより油
状物として調製した。反応混合物から溶媒を留去し、残
留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
した後、乾燥し溶媒を留去するとN−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−[2−(tert
−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−
4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが淡黄色油
状物として得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.20-1.60(total 9H, m), 2.7
0-4.90(total 7H, m),7.20-8.00(total 9H, m), 8.46(1
H, d, J=5.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物に、4N−HCl酢酸エ
チル溶液(10ml)を加え、室温で30分間撹拌し
た。溶媒を留去し、残留物に炭酸水素ナトリウム水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗した後、乾燥
し溶媒を留去すると、標題化合物が淡黄色油状物(34
9mg)として得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.30-3.70(4H, m), 4.15(1H×
2/5, d, J=16.2Hz), 4.38(1H×2/5, d, J=16.2Hz), 4.6
5(1H×3/5, d, J=15.2Hz), 4.84(1H×3/5, d,J=15.2H
z), 7.20-7.60(6H, m), 7.65-7.80(6H, m), 8.47(1H,
m)。
【0211】参考例23 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−4−
フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例12の工程1における2−アミノエタ
ノールの代わりに3−アミノ−1−プロパノールを用い
て、参考例12の工程1と同様にして反応し、処理した
ところ、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−N−(3−ヒドロキシプロピル)アミンが無
色結晶として得られた。 融点:57−58℃(エチルエーテル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.77(2H, quintet, J=5.8Hz),
2.89(2H, t, J=5.8Hz), 3.82(2H, t, J=5.8Hz), 3.93
(2H, s), 7.89(3H, s) 元素分析値:C1213NOF6 として 計算値(%):C 47.85,H 4.35 ,N 4.65 実測値(%):C 47.76,H 4.32 ,N 4.65 。 (工程2)参考例12の工程2におけるN−[3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)アミンの代わりに工程1で得たアミン
を用いて、参考例12の工程2と同様にして反応し、処
理したところ、標題化合物が無色結晶として得られた
(アミノ結合についてのシス−トランス異性体比 約
3:1)。 融点:121−122℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.00-1.70(2H, m), 2.75-3.20
(2H, m), 3.35-3.55(3H, m), 4.06(1H×1/4, d, J=16.2
Hz), 4.31(1H×1/4, d, J=16.2Hz), 4.65(1H×3/4, d,
J=15.2Hz), 4.76(1H×3/4, d, J=15.2Hz), 7.20-7.55(6
H, m), 7.72(2H, s), 7.80(1H, s), 8.47(1H, d, J=5.2
Hz) 元素分析値:C2419226 Cl として 計算値(%):C 55.77,H 3.71 ,N 5.42 実測値(%):C 55.65,H 3.70 ,N 5.57 。
【0212】参考例24 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メ
チル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸の代わりに2−クロロ−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸を用い
て、参考例12の工程2と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:146−148℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.09(3H, s), 3.02(1H, dt, J
=15.0, 5.6Hz), 3.25(1H, dt, J=15.0, 5.6Hz), 3.60(2
H, m), 4.57(1H, d, J=15.2Hz), 4.79(1H, d,J=15.2H
z), 7.05-7.50(5H, m), 7.62(2H, s) 7.76(1H, s), 8.3
3(1H, s) 。
【0213】参考例25 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸の代わりに2−クロロ−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸を用
い、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミンの代わりに
参考例23の工程1で得たN−[3,5−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジル]−N−(3−ヒドロキシプロ
ピル)アミンを用いて、参考例12の工程2と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色油状物
として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.10-1.80(2H, m), 2.06(3H
×1/2, s), 2.08(3H×1/2, s), 2.80-3.30(3H, m), 3.3
5-3.70(1H, m), 4.08(1H×1/2, d, J=16.4Hz),4.39(1H
×1/2, d, J=15.0Hz), 4.47(1H×1/2, d, J=16.4Hz),
4.70(1H×1/2, d,J=15.0Hz), 6.90-7.62(7H, m), 7.72
(1H×1/2, s), 7.77(1H×1/2, s), 8.28(1H×1/2, s),
8.31(1H×1/2, s) 。
【0214】参考例26 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(2,3−ジヒドロ
キシプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オ
キソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミ
ド 参考例3で得た化合物と(±)−3−アミノ−1,2−
プロパンジオールを用いて、参考例13と同様にして反
応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色泡状物とし
て得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.20(3H, s), 3.50(2H, m),
4.02-4.30(5H, m), 4.75(1H, b), 5.35(1H, b), 6.92-
7.46(6H, m), 7.55(2H, s), 7.70(1H, s), 8.63(1H,
m), 8.83(1H, b)。 参考例27 N−ベンジル−8−オキソ−5−フェニル−8H−ピラ
ノ−[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミド 参考例9の工程2で得た化合物とベンジルアミンとを用
いて、参考例3と同様に反応し、処理すると、標題化合
物が無色結晶として得られた。 融点:188−189℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.48(2H, d, J=5.4Hz), 7.2
-7.4(8H, m), 7.49-7.65(5H, m), 8.95(1H, dd, J=4.4,
2.0Hz) 。
【0215】参考例28 N−(3,4−ジクロロベンジル)−8−オキソ−5−
フェニル−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−
カルボキサミド 参考例9の工程2で得た化合物と3,4−ジクロロベン
ジルアミンを用いて、参考例3と同様に反応し処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:198−200℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.44(2H, d, J=6.0Hz), 7.1
0(1H, dd, J=8.2, 2.0Hz), 7.25-7.70(10H, m), 8.96(1
H, dd, J=4.3, 1.7Hz)。
【0216】参考例29 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−5−メチル−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルメタンス
ルホネートと(S)−3−アミノ−2−メチルプロパノ
ールをTHF中で反応させてN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−[(S)−3−ヒド
ロキシ−2−メチルプロピル]アミンを無色油状物とし
て得た。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.86(3H, d, J=6.8Hz), 1.9
8(1H, m), 2.63(1H, dd, J=9.4, 11.8Hz), 2.70-2.90(3
H, m), 3.56(1H, dd, J=8.6, 10.6Hz), 3.71(1H, ddd,
J=1.4, 4.0、 10.6Hz), 3.87(1H, d, J=13.8Hz), 3.98(1
H, d, J=13.8Hz), 7.79(3H, s) 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエ
チル)アミンの代わりに、各々、2−クロロ−5−メチ
ル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸と上記N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]ア
ミンを用いて、参考例12の工程2と同様に反応し、処
理すると、標題化合物が無色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.60-0.82(3H, m), 1.50-2.
00(1H,m), 2.00-2.15(3H, m), 2.15-3.92(4H, m), 4.05
-4.92(2H, m), 7.00-7.85(8H, m), 8.34(1H, m)。
【0217】参考例30 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−5−メチル−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド 参考例29のN−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−
メチルプロピル]アミンの代わりにN−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−[(R)−3
−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アミンを用いて参
考例29と同様に反応し、処理したところ、標題化合物
が無色油状物として得られた。本品のNMR スペクトル(2
00MHz, CDCl3)は、参考例29で得た化合物のスペクト
ルと同一であった。
【0218】参考例31 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−6−メ
チル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−クロロ−6−メチル−4−フェニル−3
−ピリジンカルボン酸 エチルエステル(15.43
g)、エタノール(70ml)および4N−水酸化ナト
リウム水溶液(70ml)の混合物を2.5時間加熱還
流した。反応液を濃縮し、濃縮液を塩酸を用いて酸性
(pH3)とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去すると、2−
クロロ−6−メチル−4−フェニル−3−ピリジンカル
ボン酸が無色結晶(11.2g)として得られた。 融点:191−194℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.59(3H, s), 7.16(1H, s),
7.45(5H, s), 9.53(1H, b)。 (工程2)参考例12の工程2における2−クロロ−4
−フェニル−3−ピリジンカルボン酸の代わりに、工程
1で得られた2−クロロ−6−メチル−4−フェニル−
3−ピリジンカルボン酸を用いて、参考例12の工程2
と同様に反応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色
油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.95-3.80(4H, m), 2.58(3H,
s), 4.15(1H×2/5, d, J=16.2Hz), 4.41(1H×2/5, d,
J=16.2Hz), 4.75(1H×3/5, d, J=15.0Hz), 4.85(1H×3/
5, d, J=15.0Hz), 7.15(1H×3/5, s), 7.17(1H×2/5,
d, J=15.0Hz), 7.23-7.58(5H, m), 7.74(2H, s), 7.78
(1H, s)。
【0219】参考例32 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−6−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエ
チル)アミンに代えて、各々、2−クロロ−6−メチル
−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(3
−ヒドロキシプロピル)アミンを用いて、参考例12の
工程2と同様に反応し、処理したところ、標題化合物が
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.15-1.65(2H, m), 2.59(3H,
s), 2.75-3.20(2H, m), 4.06(1H×2/5, d, J=15.4Hz),
4.31(1H×2/5, d, J=15.4Hz), 4.65(1H×3/5,d, J=15.
2Hz), 4.74(1H×3/5, d, J=15.2Hz), 7.16(1H, s), 7.2
0-7.60(5H, m), 7.72(2H, s), 7.78(1H, s)。
【0220】参考例33 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−メ
チルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボキサミド (工程1)特開昭62−106081号公報に記載の方
法に準じて調製した5−メチル−4−フェニル−2,3
−ピリジンジカルボン酸 ジエチルエステル[13.0
g,融点73−74℃(エチル エーテル−イソプロピ
ル エーテルから再結晶)]、水酸化カリウム(20
g)および70%エタノール水溶液(200ml)の混
合物を3時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物
を水で希釈し、エチルエーテルで洗浄した。水層を2N
−塩酸を用いてpH2−3とし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去
すると、5−メチル−4−フェニル−2,3−ピリジン
ジカルボン酸が淡黄色結晶(3.06g)として得られ
た。 融点:187−188℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz, DMSO-d6)ppm:2.10(3H, s), 7.20-7.30
(2H, m), 7.40-7.55(3H, m), 8.65(1H, s)。 (工程2)工程1で得られた化合物(2.9g)を無水
酢酸(50ml)中で2時間加熱還流した。溶媒を留去
した後、残留物にエタノール(50ml)を加え、室温
で4時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物を酢酸エ
チルに溶解した。この溶液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥
後、溶媒を留去すると、5−メチル−4−フェニル−
2,3−ピリジンジカルボン酸の2−エチルエステルと
3−エチルエステルの混合物(約3:2)が淡褐色油状
物(3.39g)として得られた。 (工程3)工程2で得られた油状物(1.94g)のT
HF(30ml)溶液に、DMF(3滴)および塩化オ
キザリル(2.0ml)を加え、室温で30分間撹拌し
た。溶媒を留去した後、残留物をTHF(40ml)に
溶解した。この溶液にN−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエチル)
アミン(2.2g)およびトリエチルアミン(2.0m
l)を加え、室温で16時間撹拌した。反応混合液を酢
酸エチルで希釈した後、水、希塩酸、炭酸カリウム水溶
液および飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥した。溶媒を留
去した後、残留物を、シリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=1:2)に付し
て分離、精製すると、N−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−2−エトキシカルボニル−N−
(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−4−フェニル
−3−ピリジンカルボキサミドが無色結晶(1.31
g)として得られた。 融点:138−139℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.45(3H×1/4, t, J=7.1Hz),
1.46(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 2.18(3H×3/4, s), 2.19
(3H×1/4, s), 2.82(1H, m), 3.2-3.7(3H, m),4.15-4.6
2(4H, m), 7.05-7.80(8H, m), 8.65(1H×3/4, s), 8.68
(1H×1/4, s)。 (工程4)工程3で得られた化合物(377mg)のT
HF(5ml)溶液に40%メチルアミン−メタノール
溶液(15ml)を加えて、室温で16時間撹拌した。
溶媒を留去すると、標題化合物が淡黄色油状物(370
mg)として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.12(3H×2/3, s), 2.14(3H
×1/3, s), 2.83(1H, m), 3.03(3H×1/3, d, J=5.2Hz),
3.04(3H×2/3, d, J=4.8Hz), 3.25-3.80(3H, m), 4.30
(1H×2/3, d, J=15Hz), 4.36(1H×1/3, d, J=15Hz), 4.
59(1H×1/3, d,J=15Hz), 4.86(1H×2/3, d, J=15Hz),
7.0-7.9(8H, m), 8.02(1H×2/3, bd), 8.17(1H×1/3, b
d), 8.46(1H, s)。
【0221】参考例34 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルアミノカ
ルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例33の工程1における5−メチル−4
−フェニル−2,3−ピリジンジカルボン酸 ジエチル
エステルの代わりに4−フェニル−2,3−ピリジンジ
カルボン酸 ジエチルエステル[特開昭62−1060
81号公報]を用いて、参考例33の工程1と同様に反
応し、処理すると、4−フェニル−2,3−ピリジンジ
カルボン酸が淡黄色結晶として得られた。 融点:146−148℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3+DMSO-d6)ppm:7.3-7.6(6H, m),
8.69 (1H, d, J=5.0Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物を用いて参考例33
の工程2と同様に反応し、処理すると、4−フェニル−
2,3−ピリジンジカルボン酸の2−エチルエステルと
3−エチルエステルの混合物(約3:2)が淡褐色油状
物として得られた。 (工程3)工程2で得られた油状物を用いて参考例33
の工程3と同様に反応し、処理するとN−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−エトキシカ
ルボニル−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニ
ル−3−ピリジンカルボキサミドが淡黄色油状物として
得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.48(3H, t, J=7.1Hz), 2.71
(1H, m), 3.1-3.7(3H,m), 4.1-4.9(4H, m), 7.18-7.52
(6H, m), 7.65-7.82(3H, m), 8.78(1H×3/4, d, J=4.8H
z), 8.80(1H×1/4, d, J=4.8Hz)) 。 (工程4)工程3で得られた化合物を用いて参考例33
の工程4と同様に反応し、処理すると、標題化合物が淡
黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.73(1H, m), 3.05(3H×1/3,
d, J=5.0Hz), 3.06(3H×2/3, d, J=5.0Hz), 3.1-3.9(3
H, m), 4.29(1H×1/3, d, J=16Hz), 4.52(1H×2/3, d,
J=15Hz), 4.54(1H×1/3, d, J=16Hz), 4.93(1H×2/3,
d, J=15Hz), 7.0-7.9(9H, m), 7.95(1H×2/3, bd), 8.1
9(1H×1/3, bd), 8.59(1H, d, J=5.2Hz)。
【0222】参考例35 N−ベンジル−2−エトキシカルボニル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−5−メチル−4−フェニル−3−ピ
リジンカルボキサミド 参考例33の工程2で得られた油状物とN−ベンジル−
N−(2−ヒドロキシエチル)アミンを用いて参考例3
3の工程3と同様に反応し、処理すると、標題化合物が
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.44(3H×1/4, t, J=7.2Hz),
1.46(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 2.15(3H×3/4, s), 2.19
(3H×1/4, s), 2.6-3.7(4H, m), 3.96(1H×3/4, d, J=1
5Hz), 4.00(1H×1/4, d, J=15Hz), 4.4-4.6(2H+1H×1/
4, m), 5.37(1H×3/4, d, J=15Hz), 6.48(2H×3/4, m),
6.82(2H×1/4, m) 7.0-7.6(8H, m), 8.65(1H×3/4,
s), 8.66(1H×1/4, s) 。
【0223】参考例36 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−2−
メチルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジン
カルボキサミド (工程1)参考例33の工程2で得られた油状物とN−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−(3−ヒドロキシプロピル)アミンを用いて参考例3
3の工程3と同様に反応し、処理すると、N−[3,5
−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−エトキ
シカルボニル−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.44(3H×1/4, t, J=7.1Hz),
1.45(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 1.60(2H, m), 2.17(3H×
3/4, s), 2.18(3H×1/4, s), 2.7-3.7(4H, m),3.96(1H
×1/4, d, J=16Hz), 4.35-4.60(3H+1H×3/4, m), 7.10
-7.80(8H, m),8.64(1H×3/4, s), 8.68(1H×1/4, s)。 (工程2)工程1で得られた化合物を用いて参考例33
の工程4と同様に反応し、処理すると、標題化合物が淡
黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.3-1.9(2H, m), 2.11(3H×3
/5, s), 2.14(3H×2/5, s), 2.7-3.8(4H, m), 3.02(3H
×3/5, d, J=5.2Hz), 3.03(3H×2/5, d, J=5.2Hz), 4.0
4(1H×2/5, d, J=16Hz), 4.28(1H×3/5, d, J=15Hz),
4.46(1H×2/5, d,J=16Hz), 4.82(1H×3/5, d, J=15Hz),
7.0-7.6(5H, m), 7.63(2H×3/5, s), 7.67(2H×2/5,
s), 7.73(1H, s), 7.96(1H×3/5, bd), 8.06(1H×2/5,
bd), 8.45(1H×3/5, s), 8.48(1H×2/5, s)。
【0224】参考例37−45の化合物は2−クロロ−
4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸とN−置換−N
−(置換)ベンジルアミン{各々、N−(2−ヒドロキ
シエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)アミン、 N−(3,4−ジクロロベンジル)−N
−(2−ヒドロキシエチル)アミン、 N−(3,4−
ジメトキシベンジル)−N−(2−ヒドロキシエチル)
アミン、 N−ベンジル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミン、 N−(2−ヒドロキシプロピル)−N−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)アミン、 N−
ベンジル−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチル
プロピル]アミン、 N−ベンジル−N−[(R)−3
−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アミン、 N−
[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]−N
−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]ア
ミン、およびN−[3,5−(ビストリフルオロメチ
ル)ベンジル]−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−
メチルプロピル]アミン}を用いて、参考例12工程2
と実質的に同様にして反応し、処理したところ各々淡黄
色油状物として得られた。物理化学データを以下に記
す。 参考例37 2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェ
ニル−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−3
−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.05-2.50(2H, m), 2.80-4.0
0(12H, m), 4.00-4.40(1H×3/2, m), 4.93(1H×1/2, d,
J=14.2Hz), 6.22(2H×1/2, s), 6.55(2H×1/2, s), 7.
25-7.70(6H, m), 8.42(1H×1/2, d, J=6.2Hz), 8.48(1H
×1/2, d, J=5.8Hz)。(アミド回転異性体1:1の混合
物)。
【0225】参考例38 2−クロロ−N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−
(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニル−3−ピリジ
ンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.80-3.85(5H, m), 3.96(1H
×4/9, d, J=16.0Hz),4.24(1H×4/9, d, J=16.0Hz), 4.
44(1H×5/9, d, J=15.2Hz), 4.92(1H×5/9, d,J=15.2H
z), 6.50-6.85(2H, m), 7.10-7.70(7H, m), 8.46(1H,
m)。(アミド回転異性体5:4の混合物)。 参考例39 2−クロロ−N−(3,4−ジメトキシベンジル)−N
−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.70-4.30(12H, m), 4.53(1H
×1/2, d, J=14.8Hz),4.74(1H×1/2, d, J=14.8Hz), 6.
30-7.00(3H, m), 7.20-7.65(6H, m), 8.39(1H×1/2, d,
J=5.0Hz), 8.46(1H×1/2, d, J=5.2Hz)。(アミド回転
異性体1:1の混合物)。
【0226】参考例40 N−ベンジル−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.27(1H×1/2, b), 2.60(1H
×1/2, b), 2.75-3.15(1H, m), 3.25-3.65(3H, m), 3.9
0(1H×1/2, d, J=15.4Hz), 4.26(1H×1/2, d, J=15.4H
z), 4.49(1H×1/2, d, J=15.0Hz), 4.95(1H×1/2, d, J
=15.0Hz), 6.74(2H×1/2, m), 6.92(2H×1/2, m), 7.10
-7.65(9H, m), 8.42(1H, m)。(アミド回転異性体1:
1の混合物)。 参考例41 2−クロロ−N−(2−ヒドロキシプロピル)−4−フ
ェニル−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.10-2.30(3H, m), 2.70-4.3
0(14H+1H×3/7, m),4.88(1H×4/7, d, J=14.8Hz), 6.1
8(2H×4/7, s), 6.52(2H×3/7, s), 7.20-7.60(6H, m),
8.47(1H, m)。(アミド回転異性体4:3の混合物)。
【0227】参考例42 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.50-0.85(3H, m), 1.40-1.8
5(1H, m), 2.20-3.75(5H, m), 3.80-5.15(2H, m), 6.60
-7.65(11H, m), 8.42(1H, m)。(アミド回転異性体2:
1の混合物)。 参考例43 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例42の化合物のスペク
トルと同じ。
【0228】参考例44 N−[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−フェニル−3−ピリジンカルボキ
サミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.53(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.63(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.75(3H×1/4, d, J=6.8
Hz), 0.81(3H×1/4, d, J=6.8Hz), 1.50-1.90(1H, m),
2.42-3.80(5H, m), 4.00-4.95(2H, m), 7.10-7.90(9H,
m), 8.42(1H, m)。(アミド回転異性体1:1の混合
物)。 参考例45 N−[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−フェニル−3−ピリジンカルボキ
サミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例44の化合物のスペク
トルと同じ。
【0229】参考例46 N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキ
シブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ
−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物とベンジルアミ
ンを用いて、参考例2工程4と実質的に同様にして反応
し、処理したところ、N−ベンジル−5−(4−メチル
フェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]
ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得られ
た。 融点:208−209℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 4.48(2H, d, J
=5.6Hz), 7.10-7.40(10H, m), 7.58(2H, m), 8.94(1H,
dd, J=3.6, 2.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物と4−アミノ−1−ブタ
ノールを用いて、参考例13と実質的に同様にして反応
し、処理したところ、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:205−207℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.48(2H, m), 1.83(2H, m),
2.45(3H, s), 2.86(1H, b), 3.57(2H, t, J=5.9Hz), 3.
85(2H, m), 4.34(2H, d, J=6.0Hz), 6.8-7.1(2H, m),
7.10-7.35(8H, m), 7.50(1H, m), 7.55(1H, dd, J=8.4,
1.4Hz), 8.60(1H, dd, J=4.0, 1.4Hz)。
【0230】参考例47 (R)−N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−
ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−メチルフ
ェニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリ
ジンカルボキサミド 参考例46工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:226−227℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.81(3H, d, J=6.6Hz), 1.5-
2.0(3H, m), 2.44(3H,s), 3.20-3.55(3H, m), 3.93(2H,
m), 4.31(2H, d, J=5.4Hz), 6.75-6.90(2H,m), 7.1-7.
3(8H, m), 7.39(1H, dd, J=8.2, 4.2Hz), 7.61(1H, d,
J=8.2Hz), 8.68(1H, d, J=4.2Hz)。 参考例48 (S)−N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−
ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−メチルフ
ェニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリ
ジンカルボキサミド 参考例46工程1で得た化合物と(S)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:226−227℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例47の化合物のスペク
トルに同じ。
【0231】参考例49 (R)−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3
−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物と3,4,5−
トリメトキシベンジルアミンを用いて、参考例2工程4
と実質的に同様にして反応し、処理したところ、5−
(4−メチルフェニル)−8−オキソ−N−(3,4,
5−トリメトキシベンジル)−8H−ピラノ[3,4−
b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得
られた。 融点:195−196℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 3.84(3H, s),
3.85(6H, s), 4.40(2H, d, J=5.8Hz), 6.50(2H, s), 7.
17(2H, d, J=8.0Hz), 7.27(1H, b), 7.32(2H,d, J=8.0H
z), 7.58(2H, m), 8.94(1H, dd, J=4.0, 2.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的にして同様に反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:194−195℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.84(3H, d, J=6.8Hz), 1.5-
2.0(3H, m), 2.38(3H,s), 3.2-3.6(3H, m), 3.65-3.95
(2H, m), 3.80(6H, s), 3.82(3H, s), 4.23(2H, d, J=
6.0Hz), 6.40(2H, s), 7.05-7.40(4H, m), 7.32(1H, d
d, J=8.2, 4.2Hz), 7.56(1H, dd, J=8.2, 1.6Hz), 7.80
(1H, m), 8.63(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz)。
【0232】参考例50 (S)−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3
−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例49工程1で得た化合物と(S)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:194−195℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例49の化合物のスペク
トルに同じ。
【0233】参考例51 (R)−N−(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8
−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物と3,5−ジメ
トキシベンジルアミンを用いて、参考例2工程4と実質
的に同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5
−ジメトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)
−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−
6−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:154−155℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 3.78(6H, s),
4.41(2H, d, J=5.4Hz), 6.41(3H, m), 7.17(2H, d, J=
8.0Hz), 7.23(1H, b), 7.33(2H, d, J=8.0Hz),7.58(2H,
m), 8.94(1H, dd, J=4.0, 2.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物(R)−4−アミノ−2
−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて、
参考例19と実質的に同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:169−172℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.85(3H, d, J=6.8Hz), 1.62
(1H, m), 1.79(2H, m), 2.40(3H, s), 3.11(1H, b), 3.
25-3.60(2H, m), 3.76(6H, s), 3.86(2H, m),4.23(2H,
d, J=5.6Hz), 6.25(2H, d, J=2.2Hz), 6.35(1H, t, J=
2.2Hz), 7.15-7.35(4H, m), 7.30(1H, dd, J=8.4, 4.2H
z), 7.44(1H, m), 7.56(1H, dd, J=8.4,1.6Hz), 8.65(1
H, dd, J=4.2, 1.6Hz)。 参考例52−55の化合物は2−クロロ−4−(4−メ
チルフェニル)−3−ピリジンカルボン酸[2−シアノ
−3−メチル−3−(4−メチルフェニル)プロペン酸
エチルエステルから、N,N−ジメチルアセタミド
ジメチルアセタールと縮合後、塩化水素を用いて環化
し、エステル基をアルカリ加水分解して調製:融点20
5−208℃(分解)]とN−置換−N−(置換)べン
ジルアミン{各々、N−ベンジル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)アミン、N−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ア
ミン、N−ベンジル−N−[(S)−3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル]アミン、およびN−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−[(S)−
3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アミン}を用い
て、参考例12工程2と実質的に同様にして反応し、処
理したところ各々淡黄色油状物として得られた。物理化
学データを以下に記す。
【0234】参考例52 N−ベンジル−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−(4−メチルフェニル)−3−ピリジンカル
ボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.43(3H×1/2, s), 2.46(3H
×1/2, s), 2.70-3.80(total 4H, m), 3.90(1H×1/2,
d, J=15.4Hz), 4.24(1H×1/2, d, J=15.4Hz), 4.51(1H
×1/2, d, H=15.2Hz), 4.94(1H×1/2, d, J=15.2Hz),
6.74(1H, m), 6.97(1H, m), 7.10-7.55(8H, m), 8.40(1
H, m)。(アミド回転異性体1:1の混合物)。 参考例53 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−
(4−メチルフェニル)−3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.36(3H×7/11, s), 2.44(3H
×4/11, s), 2.80-3.80(total 4H, m), 4.16(1H×4/11,
d, J=16.2Hz), 4.41(1H×4/11, d, J=16.2Hz), 4.77(1
H×7/11, d, H=15.0Hz), 4.90(1H×7/11, d, J=15.0H
z), 7.10-7.50(6H, m), 7.76(2H, m), 8.42(1H, m)。
(アミド回転異性体7:4の混合物)。
【0235】参考例54 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−(4−メチルフェニ
ル)−3−ピリジンカルボキサミド NMR(200MHz, CDCl3)ppm:0.59(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.66(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.77(3H×1/4, d, J=3.8H
z), 0.80(3H×1/4, d, J=3.8Hz), 1.40-1.90(1H, m),
2.30-2.50(3H, m), 2.50-3.80(total 5H, m), 3.80-4.4
2(2H×3/4, m),5.05(2H×1/4, m), 6.60-7.50(total 10
H, m), 8.40(1H, m)。(アミド回転異性体1:1の混合
物)。 参考例55 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−(4−メチルフェニル)−3−ピ
リジンカルボキサミド NMR(200MHz, CDCl3)ppm:0.54(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.63(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.79(3H×1/4, d, J=7.0H
z), 0.84(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 1.50-1.90(1H, m),
2.25-2.45(3H, m), 2.45-3.90(total 5H, m), 4.05-4.4
5(1H, m), 4.50-4.95(1H, m), 7.00-7.20(1H, m), 7.20
-7.50(total 5H, m), 7.70-7.85(2H, m),8.42(1H, m)。
(アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0236】製剤例1 (1)実施例2の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 実施例2で得られた化合物10.0mgと乳糖60.0
mgおよびコーンスターチ35.0mgとの混合物を、
10重量%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液
0.03ml(ヒドロキシプロピルメチルセルロースと
して3.0mg)を用いて顆粒化した後、40℃で乾燥
し篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグネシウム
2.0mgと混合し、圧縮した。得られた素錠を、蔗
糖,二酸化チタン,タルクおよびアラビアゴムの水懸濁
液による糖衣でコーティングした。コーティングが施さ
れた錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0237】製剤例2 (1)実施例1の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 実施例2で得られた化合物10.0mgとステアリン酸
マグネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.
07ml(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化
した後、乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスター
チ50.0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤を得
た。
【0238】〔ラジオリガンド レセプター結合阻害活
性〕ヒトリンパ芽球細胞(IM−9)からの受容体を用いた
結合阻害活性 エム・エー・カシエリ(M. A. Cascieri)〔モレキュラ
ー ファーマコロジー(Molecular Pharmacology)42
巻,458頁(1992年発行)〕らの方法を改変して
用いた。受容体はヒトリンパ芽球細胞(IM−9)より
調製した。IM−9細胞(2×105 cells /ml)を
接種後3日間培養(1リットル)した後、500×Gで
5分間遠心し、細胞ペレットを得た。得られたペレット
をリン酸緩衝液(フローラボラトリー社,CAT.N
o.28−103−05)を用いて1回洗浄した後、3
0mlの120mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウ
ム、2μg/mlキモスタチン、40μg/mlバシト
ラシン、5μg/mlホスホラミドン、0.5mMフェ
ニルメチルスルホニルフルオライド、1mMエチレンジ
アミン四酢酸を含む50mMトリス・塩酸緩衝液(pH
7.4)中でポリトロン・ホモゲナイザー〔キネマチカ
(Kinematika)社製、ドイツ〕を用いて破砕し、40,
000×Gで20分間遠心分離した。分離物を上記緩衝
液30mlで2回洗浄した後、受容体標品として凍結
(−80℃)保存した。
【0239】この標品を0.5mg/mlのタンパク濃
度になるように反応緩衝液〔50mMトリス・塩酸緩衝
液(pH7.4)、0.02%牛血清アルブミン、1m
Mフェニルメチルスルホニルフルオライド、2μg/m
lキモスタチン、40μg/mlバシトラシン、3mM
塩化マンガン〕に懸濁し、100μl容量を反応に使用
した。サンプル、125I−BHSP(0.46KBq)
をも加え、0.2mlの反応緩衝液中、25℃で、30
分反応させた。非特異的結合量は2×10-6Mになるよ
うにサブスタンスPを添加して求めた。反応後、セルハ
ーベスター〔290PHD、ケンブリッジ・テクノロジ
ー・インコーポレーション(Cambridge Technology,In
c.)社製、米国〕を用いて、グラスフィルター〔GF/
B,ワットマン(Whatman )社製、米国〕上に急速濾過
して反応を停止し、250μlの0.02%牛血清アル
ブミンを含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)
で3回洗浄し、フィルター上に残った放射活性をガンマ
・カウンターで測定した。フィルターは使用前に0.1
%ポリエチレンイミンに一昼夜浸漬した後、風乾して用
いた。
【0240】そして、実施例で得られた化合物の拮抗活
性を、それぞれ、上記の条件下で、50%阻害を示すに
必要な薬剤濃度(IC50値)として求めたところ、下記
の結果を得た。
【表1】 実施例No. IC 50値(nM) 実施例No. IC 50値(nM) 2 0.28 24 1.6 3 0.76 25 0.1 8 1.2 31 0.36 10 0.66 35 0.44 13 0.17 37 0.28 14 0.28 38 0.74 15 0.88 39 0.42 16 0.17 40 0.17 17 0.23 45 0.12 18 0.43 47 0.2 23 1.1 ラジオ・リガンドとは、 125Iでラベルされたサブスタ
ンスPを示す。このことから、〔表1〕より本発明の化
合物(I)及び(Ia)またはそれらの塩が優れたサブス
タンスP受容体拮抗作用を有することがわかる。
【0241】ヒトNK 2 受容体への結合阻害活性 エー・グラハム(A. Graham, B. Hopkins, S. J. Powel
l, P. Danks and I. Briggs)[バイオケミカル アン
ド バイオフィジカル リサーチ コミュニケーション
ズ(Biochemical and Biophysical Research Communica
tions)177巻、8−16頁(1991年発行)]ら
が報告したヒトNK2 受容体 cDNAの塩基配列に従っ
て調製した3'プライマー(5′−CTAACCCCT
ACCTCCCAACACTGCCACATTGGG−
3′,20 pmol)、ヒト胃ポリA+RNA(2μg,Clo
ntech Laboratories, Inc., USA)および Superscri
ptRNase H- reverse transcriptase(GIBCO
BRL Life TechnologiesInc., USA)を用いて逆
転写酵素反応を48℃で1時間行った。次いで、上記エ
ー・グラハムらが報告したヒトNK2 受容体 cDNAの
塩基配列に従って調製した3'プライマー、5'プライマ
ー(5′−GAGCCAGGTCCTTTGTTCCA
GACCCAGAAGCAG−3′)および Taq DN
A polymerase(宝酒造、滋賀)を用いて、95℃で1
分間、55℃で2分間、72℃で3分間の50サイクル
の polymerase chain reaction(PCR)を行った。
1.3k塩基対のPCR産物を、pBluescript II SK+
(Stratagene, USA)のHincII部位へクローニング
した。塩基配列を解析し、上記エー・グラハムらが報告
したヒトNK2 受容体 cDNAの塩基配列と一致するこ
とを確認した。発現ベクターを構築するため、1.3k
塩基対のヒトNK2 受容体 cDNAをSRαプロモータ
ーの下流に組み込んだ〔Y. Takebe, M. Seiki, J. Fuji
sawa, P. Hoy, K. Yokota, K. Arai, M. Yoshida, and
N. Arai“Molecular and Cellular Biology 8,p 466-
472(1988)〕。
【0242】175cm2 フラスコ(ヌンク社製、デンマ
ーク)にCOS−7細胞を播種し(3×106細胞/フ
ラスコ)、10%ウシ胎児血清を含むDMEM培地(I
CNBiomedicals, Inc., 米国)で一晩培養後、上記発
現ベクター30μg、トランスフェクタム150μg(Bi
oSepra Inc., USA)を用いて37℃で5時間形質転
換した。3日間培養後、0.1%エチレンジアミン四酢
酸を含むリン酸緩衝液(ICN Biomedicals, Inc., Ca
t. No.2810305, 米国)で洗浄し、細胞を剥離後、17
0×gで5分間遠心し、細胞ペレットを得た。得られた
細胞を120mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、
0.5mMフェニルメチルスルホニルフルオライド、2μ
g/mlキモスタチン、40μg/mlバシトラシン、5μg
/mlフォスフォラミドン、1mMエチレンジアミン四酢
酸を含む50mMトリス・塩酸緩衝液(pH7.4)に懸
濁し、ホモジナイザー(Physicotron Handy Micro Homo
genizer NS−310E,日音医理科器機製作所、千
葉)を用いて破砕し、40,000×gで60分間遠心
した。ペレットを上記緩衝液で2回洗浄後、受容体標品
として−80℃で凍結保存した。
【0243】この標品を0.6mg/mlのタンパク質濃度
になるように反応緩衝液(50mMトリス・塩酸緩衝液
(pH7.4):0.02%ウシ血清アルブミン、1mM
フェニルメチルスルホニルフルオライド、2μg/mlキ
モスタチン、40μg/mlバシトラシンおよび3mM塩化
マンガンを含む)に懸濁し、0.1mlを反応に用いた。
試験化合物(2−[125I]iodohistidyl1)Neurokinin
A(アマシャム社製、英国)(74TBq/mmol, 1.
48 kBq, 終濃度0.1nM)を加え、終容量0.2mlと
し、96穴プレート中室温で60分間静置した。グラス
ファイバーフィルター(UniFilter−96,GF/B,
パッカードインスツルメント社製(Packard Instrument
CO., Inc.)、米国)およびセルハーベスター(Filter
Mate Cell Harvester, パッカードインスツルメント社
製(Packard Instrument CO., Inc.)、米国)を用いて
吸引濾過し、0.3mlの上記反応緩衝液で3回洗浄後、
フィルターの放射活性をシンチレーションカウンター
(TopCount Microplate Scintillation Counter, パッ
カードインスツルメント社製(Packard Instrument C
O., Inc.)、米国)で測定した。非特異的結合はニュー
ロキニンA(ペプチド研究所、大阪)を終濃度10×1
-6Mで添加して求めた。グラスファイバーフィルター
は使用前に0.5%ウシ血清アルブミン(シグマ社製、
米国)に一昼夜浸漬した後用いた。そして、実施例で得
られた化合物の結合拮抗活性を、それぞれ上記の条件下
で50%阻害を示すに必要な薬剤濃度(IC50値、n
M)として求めたところ、下記の結果を得た。
【表2】 実施例No. IC 50値(nM) 22 7.5 27 6.2 33 9.5 〔表2〕より、本発明の化合物(I)及び(Ia)または
それらの塩が優れたNK2受容体拮抗作用を示すことが
わかる。
【0244】モルモット気管でのカプサイシン(capsai
cin)誘発血管透過性亢進反応の抑制活性 ペントバルビタール(Pentobarbital)35mg/kgを腹
腔内(i.p.)投与してモルモット(Hartley 系白色雄性
モルモット)(n=6)を麻酔し、被験化合物を静脈内
(i.v.)投与した。5分後に、カプサイシン(capsaic
in)(150μg/kg)とエバンスブルー(Evans'blu
e)(20mg/kg)の混液を i.v. 投与して反応を惹起
した。10分後に開胸して大静脈を切断し、その後、肺
動脈より生理食塩水(saline)50mlを灌流した。気管
を摘出した後、湿重量を測定した。そして、アセトン−
0.3%硫酸ナトリウム(7:3)溶液1mlを加えて1
晩放置し、気管より Evans'blue を抽出した。抽出液を
1500rpmで5分間遠心した後、上清中の Evans'blue
を、A620を測定する事で定量した。血管透過性亢進反
応は気管単位重量(g)当たりの Evans'blue 量(μ
g)で表し、薬物効果は、以下の式に従い抑制率(%inh
ibition)を算出して評価した〔表3〕。
【化75】 〔結果〕
【表3】 〔表3〕より、本発明の化合物(I)及び(Ia)または
それらの塩が優れたカプサイシン誘発血管透過性亢進反
応の抑制作用を有することがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/55 ABE A61K 31/55 ABE ACJ ACJ ACP ACP C07D 471/14 102 C07D 471/14 102 498/04 116 498/04 116 (31)優先権主張番号 特願平8−30033 (32)優先日 平8(1996)1月23日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 木村 千春 兵庫県伊丹市平松2丁目3番25−501号

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
    してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
    原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
    ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
    少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
    環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
    置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
    し6の整数を示す。]で表される化合物(但し(9R)
    −7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
    ル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
    −メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジ
    オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
    [1,7]ナフチリジンを除く)またはその塩。
  2. 【請求項2】RaおよびRbがそれぞれ水素原子または (1)ハロゲン原子; (2)(i)ヒドロキシル基,(ii)C1-6アルコキシ基,
    (iii)C1-6アルキルチオ基,(iv)アミノ基,(v)
    1-7アシルアミノ基,(vi)カルボキシル基,(vii)
    ニトロ基,(viii)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミ
    ノ基,(ix)モノ−又はジ−C3-8シクロアルキルアミ
    ノ基,(x)C6-10アリールアミノ基,(xi)窒素原子
    以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1
    〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,(xi
    i)炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原
    子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5又は
    6員の芳香族複素環基,(xiii)炭素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を
    1個ないし3個含む5ないし9員の非芳香族複素環基,
    (xvi)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(xv)C
    1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(xvi)ハロゲ
    ン原子から選ばれた1〜5個の置換基を有していてもよ
    いC1-6アルキル基, (3)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
    基, (4)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
    基, (5)C3-10シクロアルキル基, (6)C6-10アリール基, (7)C1-7アシルアミノ基, (8)C1-3アシルオキシ基, (9)ヒドロキシル基, (10)ニトロ基, (11)シアノ基, (12)アミノ基, (13)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基, (14)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれた
    ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
    アミノ基, (15)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基, (16)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基, (17)C1-6アルコキシ−カルボニル基, (18)カルボキシル基, (19)C1-6アルキル−カルボニル基, (20)カルバモイル基, (21)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルボニル基, (22)C1-6アルキルスルホニルおよび (23)オキソ基から選ばれる置換基を示すか;Raおよ
    びRbが共に結合してA環を形成し、A環が (1)ハロゲン原子, (2)(i)ヒドロキシル基,(ii)アミノ基,(iii)カル
    ボキシル基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C
    1-6アルキルアミノ基,(vi)C1-6アルキル−カルボニ
    ルオキシ基および(vii)ハロゲン原子から選ばれた1
    〜5個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基, (3)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
    基, (4)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
    基, (5)C6-10アリール基, (6)C1-7アシルアミノ基, (7)C1-3アシルオキシ基, (8)ヒドロキシル基, (9)ニトロ基, (10)シアノ基, (11)アミノ基, (12)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基, (13)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれた
    ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
    アミノ基, (14)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基, (15)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基, (16)C1-6アルコキシカルボニル基, (17)カルボキシル基, (18)C1-6アルキルカルボニル基, (19)カルバモイル基, (20)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルバモイル基, (21)C1-6アルキルスルホニルまたは (22)オキソ基で置換されていてもよい炭素原子以外に
    窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種ま
    たは2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9
    員の芳香族複素環または非芳香族複素環または炭素原子
    からなる3ないし10員の環状炭化水素を示し;B環が (1)ハロゲン原子, (2)(i)ヒドロキシル基,(ii)アミノ基,(iii)カル
    ボキシル基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C
    1-6アルキルアミノ基,(vi)C1-6アルキル−カルボニ
    ルオキシ基および(vii)ハロゲン原子から選ばれた1
    〜5個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基, (3)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
    基, (4)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
    基, (5)C6-10アリール基, (6)C1-7アシルアミノ基, (7)C1-3アシルオキシ基, (8)ヒドロキシル基, (9)ニトロ基, (10)シアノ基, (11)アミノ基, (12)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基, (13)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれた
    ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
    アミノ基, (14)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基, (15)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基, (16)C1-6アルコキシカルボニル基, (17)カルボキシル基, (18)C1-6アルキルカルボニル基, (19)カルバモイル基, (20)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルバモイル基, (21)C1-6アルキルスルホニルまたは (22)オキソ基で置換されていてもよい炭素原子以外に
    窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種ま
    たは2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9
    員の芳香族複素環または非芳香族複素環または炭素原子
    からなる3ないし10員の環状炭化水素を示し;C環が (1)ハロゲン原子, (2)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルキル基, (3)アミノ基で置換されたC1-4アルキル基, (4)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で置換さ
    れたC1-4アルキル基, (5)カルボキシル基で置換されたC1-4アルキル基, (6)C1-4アルコキシ−カルボニル基で置換されたC
    1-4アルキル基, (7)ヒドロキシル基で置換されたC1-4アルキル基, (8)C3-10シクロアルキル基, (9)ニトロ基, (10)シアノ基, (11)ヒドロキシル基, (12)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルコキシ
    基, (13)ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキルチオ
    基, (14)アミノ基, (15)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基, (16)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれた
    ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
    アミノ基, (17)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基, (18)アミノカルボニルオキシ基, (19)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニル
    オキシ基, (20)C1-4アルキルスルホニルアミノ基, (21)C1-4アルコキシ−カルボニル基, (22)アラルキルオキシカルボニル基, (23)カルボキシル基, (24)C1-6アルキル−カルボニル基, (25)C3-6シクロアルキル−カルボニル基, (26)カルバモイル基, (27)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイル基ま
    たは (28)C1-6アルキルスルホニル基または (29)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC
    1-4アルキル基でで置換されていてもよい炭素原子以外
    に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種
    または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む5または
    6員の芳香族単環式複素環、で置換されていてもよい炭
    素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
    ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含
    む5ないし9員の複素環;または (1)ハロゲン原子, (2)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルキル基, (3)アミノ基で置換されたC1-4アルキル基, (4)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で置換さ
    れたC1-4アルキル基, (5)カルボキシル基で置換されたC1-4アルキル基, (6)C1-4アルコキシ−カルボニル基で置換されたC
    1-4アルキル基, (7)ヒドロキシル基で置換されたC1-4アルキル基, (8)C3-10シクロアルキル基, (9)ニトロ基, (10)シアノ基, (11)ヒドロキシル基, (12)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルコキシ
    基, (13)ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキルチオ
    基, (14)アミノ基, (15)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基, (16)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれた
    ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
    アミノ基, (17)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基, (18)アミノカルボニルオキシ基, (19)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニル
    オキシ基, (20)C1-4アルキルスルホニルアミノ基, (21)C1-4アルコキシ−カルボニル基, (22)アラルキルオキシカルボニル基, (23)カルボキシル基, (24)C1-6アルキル−カルボニル基, (25)C3-6シクロアルキル−カルボニル基, (26)カルバモイル基, (27)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイル基ま
    たは (28)C1-6アルキルスルホニル基または (29)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC
    1-4アルキル基でで置換されていてもよい炭素原子以外
    に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種
    または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む5または
    6員の芳香族単環式複素環、で置換されていてもよい3
    ないし10員の同素環であり;Z環が (1)C1-6アルキル基, (2)C2-6アルケニル基, (3)C2-6アルキニル基, (4)C3-8シクロアルキル基, (5)C3-8シクロアルキル−C1-4アルキル基, (6)C6-14アリール基, (7)ニトロ基, (8)シアノ基, (9)ヒドロキシル基, (10)C1-4アルコキシ基, (11)C1-4アルキルチオ基 (12)アミノ基, (13)C1-4モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基, (14)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれた
    ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
    アミノ基, (15)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基, (16)C1-4アルキルスルホニルアミノ基, (17)C1-4アルコキシ−カルボニル基, (18)カルボキシル基, (19)C1-6アルキル−カルボニル基, (20)カルバモイル基, (21)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモイル基, (22)C1-6アルキルスルホニル基, (23)オキソ基または (24)チオキソ基で置換されていてもよいY及び窒素原
    子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択
    された少なくとも1つのヘテロ原子を含んでいてもよい
    複素環である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】RaおよびRbが共に結合してA環を形成
    し、C環が置換基を有していてもよいベンゼン環又は置
    換基を有していてもよい複素環、Z環がオキソ化されて
    いてもよい含窒素複素環、およびnが1または2である
    請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】Z環がオキソ化されていてもよい含窒素複
    素環である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】A環およびB環の一方が置換基を有してい
    てもよい芳香環で、他方が置換基を有していてもよい芳
    香族複素環である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】A環が置換基を有していてもよい芳香族複
    素環であり、B環が置換基を有していてもよいベンゼン
    環である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】芳香族複素環が炭素原子以外に窒素原子、
    硫黄原子および酸素原子から選ばれたヘテロ原子を1種
    または2種含む5または6員の芳香族複素環である請求
    項5記載の化合物。
  8. 【請求項8】C環が置換されていてもよいベンゼン環で
    ある請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】C環が、ハロゲン原子、ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキル基およびハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルコキシ基から選ばれた置換基を1な
    いし3個有するベンゼン環である請求項1記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】Z環が1または2個のオキソ基で置換さ
    れていてもよい5ないし10員の環である請求項1記載
    の化合物。
  11. 【請求項11】 【化2】 である請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】nが1である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】A環が置換基を有していてもよいピリジ
    ン環、B環が置換基を有していてもよいベンゼン環、C
    環が置換基を有していてもよいベンゼン環、Z環がオキ
    ソ化されていてもよい5ないし10員環、 【化3】 nが1である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】RaおよびRbが同一又は異なって水素原
    子、ハロゲン原子、置換基を有していていてもよいアル
    キル基、ハロゲン化されていてもよいアルコキシ基、ハ
    ロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、シクロアル
    キル基、アリール基、アシルアミノ基、アシルオキシ
    基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、
    モノ−又はジ−アルキルアミノ基、環状アミノ基、アル
    キルカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ
    基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキ
    ルカルボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アル
    キルカルバモイル基、アルキルスルホニル基、オキソ基
    である請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】RaおよびRbが同一又は異なって水素原
    子又はC1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、
    アミノ基、C1-7アシルアミノ基、モノ−又はジ
    −C1-6アルキルアミノ基、C3-10環状アミノ基、
    1-6アルキル基で置換されていてもよい5又は6員の
    環状アミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基又
    はC1-6アルキルカルボニルオキシ基で置換されてい
    てもよいC1-6アルキル基、又はRa およびRb が共に
    結合してハロゲン原子またはC1-4アルキル基から選ば
    れた1ないし3個の置換基を有していてもよいピリジン
    環を形成し、B環がハロゲン原子、ハロゲン化され
    ていてもよいC1-4アルキル基又はハロゲン化されて
    いてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれた1ないし3
    個の置換基を有していてもよいベンゼン環であり、C環
    がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
    1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
    ルコキシ基、C1-4アルキル基で置換されていてもよ
    いアミノ基、C1-3アシルオキシ基又は水酸基から
    選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいベン
    ゼン環であり、Z環がC1-4アルキル基又は水酸基で置
    換されていてもよくオキソ化されていてもよい5ないし
    10員の含窒素複素環基であり、 【化4】 nが1である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】Ra およびRb が共に結合してハロゲン
    原子またはC1-4アルキル基から選ばれた1ないし3個
    の置換基を有していてもよいピリジン環を形成し、 【化5】 である請求項15記載の化合物。
  17. 【請求項17】ピリジン環が無置換のピリジン環である
    請求項16記載の化合物。
  18. 【請求項18】B環がハロゲン化されていてもよいC
    1-4アルキル基を1ないし3個有していてもよいベンゼ
    ン環である請求項16記載の化合物。
  19. 【請求項19】C環がハロゲン原子、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-4アルキル基又はハロゲン化され
    ていてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれた1ないし
    3個の置換基を有していてもよいベンゼン環である請求
    項16記載の化合物。
  20. 【請求項20】Z環が式 【化6】 [式中、mおよびpは同一又は異なって1ないし5の整
    数を示し、Z1およびZ2は同一又は異なって水素原子、
    1-4アルキル基又は水酸基を示し、Yは請求項15記
    載と同意義を示す]で表される請求項16記載の化合
    物。
  21. 【請求項21】(9S)−7−[3,5−ビス(トリフ
    ルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,1
    2−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,12−ジオキソ−
    5−フェニル[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
    [1,7]ナフチリジンである請求項1記載の化合物。
  22. 【請求項22】(9S)−7−[3,5−ビス(トリフ
    ルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,1
    2−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェ
    ニル)−6,12−ジオキソ−[1,4]ジアゼピノ
    [2,1−g][1,7]ナフチリジンである請求項1
    記載の化合物。
  23. 【請求項23】(9R)−7−[3,5−ビス(トリフ
    ルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,1
    1−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−
    5−フェニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
    −g][1,7]ナフチリジンである請求項1記載の化
    合物。
  24. 【請求項24】式 【化7】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
    してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
    原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
    ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
    少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
    環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;nは1
    ないし6の整数;DとEは、Eに隣接する窒素原子とと
    もに下記のZ環を形成する基;およびLは脱離基〕で表
    される化合物またはその塩を環化反応に付すことを特徴
    とする式 【化8】 [式中、Z環は置換されていてもよい含窒素複素環、そ
    の他の各記号は前記と同意義を示す。]で表される化合
    物またはその塩の製造法。
  25. 【請求項25】式 【化9】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
    してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
    原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
    ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
    少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
    環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
    置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
    し6の整数を示す。]で表される化合物またはその塩を
    含有することを特徴とする医薬組成物。
  26. 【請求項26】請求項25記載の化合物またはその塩を
    含有することを特徴とするタキキニン受容体拮抗剤。
  27. 【請求項27】請求項25記載の化合物またはその塩を
    含有することを特徴とするサブスタンスP受容体拮抗
    剤。
  28. 【請求項28】請求項25記載の化合物またはその塩を
    含有することを特徴とするニューロキニンA受容体拮抗
    剤。
  29. 【請求項29】請求項25記載の化合物またはその塩を
    含有することを特徴とする排尿異常改善剤。
  30. 【請求項30】請求項25記載の化合物またはその塩を
    含有することを特徴とする喘息、リューマチ関節炎、変
    形関節炎、疼痛、咳、過敏性腸疾患または嘔吐改善剤。
JP02038697A 1995-03-24 1997-02-03 環状化合物、その製造法および剤 Expired - Fee Related JP3993264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02038697A JP3993264B2 (ja) 1995-03-24 1997-02-03 環状化合物、その製造法および剤

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9143695 1995-03-24
JP20755395 1995-07-20
JP26472795 1995-09-18
JP8-30033 1996-01-23
JP7-207553 1996-01-23
JP3003396 1996-01-23
JP7-264727 1996-01-23
JP7-91436 1996-01-23
JP02038697A JP3993264B2 (ja) 1995-03-24 1997-02-03 環状化合物、その製造法および剤

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8066337A Division JP2976097B2 (ja) 1995-03-24 1996-03-22 環状化合物、その製造法および剤

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007164662A Division JP2007277260A (ja) 1995-03-24 2007-06-22 環状化合物、その製造法および剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09263587A true JPH09263587A (ja) 1997-10-07
JP3993264B2 JP3993264B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=27520225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02038697A Expired - Fee Related JP3993264B2 (ja) 1995-03-24 1997-02-03 環状化合物、その製造法および剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3993264B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002074771A1 (fr) * 2001-03-19 2002-09-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. Compose heterocyclique a trois cycles, son procede de preparation et son utilisation
WO2003080619A1 (fr) * 2002-03-26 2003-10-02 Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. Derives de pyrimidine bicycliques et fusionnes

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002074771A1 (fr) * 2001-03-19 2002-09-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. Compose heterocyclique a trois cycles, son procede de preparation et son utilisation
WO2003080619A1 (fr) * 2002-03-26 2003-10-02 Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. Derives de pyrimidine bicycliques et fusionnes
US7064119B2 (en) 2002-03-26 2006-06-20 Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. Fused bicyclic pyrimidine derivatives

Also Published As

Publication number Publication date
JP3993264B2 (ja) 2007-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6147071A (en) Cyclic compounds, their production and use
JP7155102B2 (ja) Rock阻害剤としてのスピロ縮合環尿素
JP4719317B2 (ja) 縮合複素環誘導体およびその用途
JPH08295667A (ja) 複素環化合物、その製造法および剤
KR20200028423A (ko) Rock의 억제제로서의 5-원 및 비시클릭 헤테로시클릭 아미드
AU2004268941A1 (en) Substituted naphthyridine derivatives as inhibitors of macrophage migration inhibitory factor and their use in the treatment of human diseases
KR20110045020A (ko) 퇴행성 및 염증성 질병의 치료에 유용한 신규 화합물
KR20090106604A (ko) 축합 피리딘 화합물
US5770590A (en) Cyclic compounds, their prudiction and use
EP1689393A2 (en) Preparation of 1,7-disubstituted azabenzimidazoles as kinase inhibitors
KR20180110132A (ko) 무스카린성 아세틸콜린 수용체 m1의 양성 알로스테릭 조절제
JP2003321472A (ja) Grk阻害剤
JP2009519337A (ja) 治療剤としてのmGluR1アンタゴニスト
JPH08301849A (ja) ヘテロ環化合物およびその製造法
US20020132817A1 (en) Heterocyclic compounds, their production and use
AU751114B2 (en) Heterocyclic compounds, their production and use as tachykinin receptor antagonists
JPH08337583A (ja) 複素環化合物およびその製造法
WO2004076453A1 (en) Novel diazabicyclic aryl derivatives
JP2009504755A (ja) 治療剤としての縮合三環式mGluR1アンタゴニスト
WO2006051410A1 (en) Azabenzoxazoles for the treatment of cns disorders
TW201602116A (zh) 作為β-分泌酶抑制劑之橋接二環胺基噻嗪二氧化物化合物及其使用方法
JPH1143489A (ja) ヘテロ環化合物、その製造法および剤
JP2976097B2 (ja) 環状化合物、その製造法および剤
KR20010102544A (ko) 카르바모일 테트라히드로피리딘 유도체
MX2010008692A (es) Farmacoforos duales - antagonistas muscarinicos de pde4.

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070622

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees