JPH09263162A - 自動車の内装品 - Google Patents

自動車の内装品

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JPH09263162A
JPH09263162A JP8073445A JP7344596A JPH09263162A JP H09263162 A JPH09263162 A JP H09263162A JP 8073445 A JP8073445 A JP 8073445A JP 7344596 A JP7344596 A JP 7344596A JP H09263162 A JPH09263162 A JP H09263162A
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Hideki Tominaga
秀樹 富永
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Nishikawa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄肉ヒンジにより基材を折り曲げるときに表皮
材の端末部を基材の端縁部間で挾持するようにして、表
皮材の下縁端末部の見栄えの向上を図るとともに、表皮
材の端末部からの剥離を確実に防止する。 【解決手段】インストルメントパネル1 の本体を構成す
る樹脂製の基材15のアッパパネル部3 側の表面に表皮材
17を接合する。表皮材の下縁端末部17a に対応するアッ
パパネル部の下縁に上側端縁部19を、ロアパネル部5 の
上縁に下側端縁部21をそれぞれ設ける。上側端縁部に第
1薄肉ヒンジ27を介して第1帯状部分23を、下側端縁部
に第2薄肉ヒンジ29を介して第2帯状部分25をそれぞれ
設ける。両帯状部分間に第3薄肉ヒンジ31を設け、両帯
状部分を折り畳んで両端縁部を互いに接近させて当接さ
せ、この当接状態で両端縁部間に表皮材の下縁端末部を
挾持する。両端縁部を互いに離間しないように固定手段
41で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装品に
関し、詳しくは、インストルメントパネルやドアトリム
などの樹脂製の基材の表面の一部に接合される表皮材の
端末部の処理構造に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装品としてのインストルメン
トパネルとして、樹脂製の基材を構成するアッパパネル
部とロアパネル部とを薄肉ヒンジを介して一体成形した
ものがある。このものでは、成形時にアンダーカット部
ができないようにアッパパネル部とロアパネル部とを薄
肉ヒンジを境に開いた状態で成形し、成形後、両者を薄
肉ヒンジにより本来あるべき所望の形状に折り曲げるよ
うにしている(実開昭59−118629号公報参
照)。このようなインストルメントパネル等の自動車の
内装品には、意匠的効果をねらって基材の表面に表皮材
を接合しているのが一般的であり、その接合手法として
接着剤を用い、基材の表面の一部に表皮材を一体に接合
したタイプのものがある。この場合、基材の表面に対す
る接着は、表皮材と基材との間から空気を抜き取りつつ
行われ、表皮材の端末部を熱刃等でカットした後でこの
端末部も接着するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、表皮材の端
末部から接着剤が基材側に食み出すと、見栄えが悪化す
ることになる。したがって、表皮材の端末部には接着剤
の基材側への食み出しを考慮して十分に塗布できない場
合があり、これでは、表皮材の端末部を強固に固定する
ことができず、経時的な使用によって表皮材が端末部か
ら剥離し易いものであった。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、薄肉ヒンジを用いて基材
を折り曲げるときに表皮材の端末部が挾持されるように
することで、表皮材の端末部の見栄えの向上を図るとと
もに、表皮材の端末部からの剥離を確実に防止せんとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、樹脂製の基材の表面の一部に表皮材が
接合されている自動車の内装品として、表皮材を接合す
る第1領域と表皮材を接合しない第2領域との境界部分
に薄肉ヒンジを設け、その各々の境界端部間に表皮材の
端末部を挾持するようにしている。
【0006】具体的には、請求項1記載の発明が講じた
解決手段は、表皮材の端末部が対応する基材の対応部位
に、表皮材を接合する第1領域と表皮材を接合しない第
2領域との境界部分を連結するように薄肉ヒンジを該両
領域に跨がって一体に設ける。そして、上記第1領域と
第2領域とを上記薄肉ヒンジを支点に互いに接近させて
各々の境界端部を当接させ、この当接状態で両境界端部
間に上記表皮材の端末部を挾持する。さらに、この挾持
状態で上記第1領域と第2領域とを、互いに離間しない
よう固定手段で固定する構成としたものである。
【0007】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の構成要件に加えて、第2領域の表
面に、第1領域の表皮材とは異種の表皮材を接合する。
そして、上記異種の表皮材の端末部を第1領域の表皮材
の端末部と共に両境界端部間に挾持する構成としたもの
である。
【0008】さらに、請求項3記載の発明が講じた解決
手段は、請求項1記載の発明の基材を特定したことを特
徴とする。すなわち、基材をインストルメントパネルと
し、該インストルメントパネルの本体をアッパパネル部
とロアパネル部とで構成している。そして、第1領域を
アッパパネル部とし、第2領域をロアパネル部とする構
成としたものである。
【0009】これにより、請求項1および請求項3記載
の発明では、例えばインストルメントパネルのアッパパ
ネル部などに接合される表皮材の端末部(下縁端末部)
は、第1領域と第2領域とを薄肉ヒンジを支点(境界部
分)に互いに接近させて各々の境界端部を当接させるこ
とで、両境界端部間に挾持されて見えなくなり、表皮材
の端末部から食み出す接着剤なども目隠しされて見栄え
が向上する。
【0010】しかも、表皮材の端末部は、第1領域と第
2領域との境界端部間に挾持された状態で、該第1領域
と第2領域とが互いに離間しないように固定手段で固定
され、たとえ端末部への接着剤の塗布が不十分であって
も、経時的な使用によって表皮材が端末部から剥離する
ことが確実に防止される。
【0011】さらに、第1領域と第2領域との境界部分
が薄肉ヒンジを介して連結されることにより、該第1領
域と第2領域とが基材の金型により一体に成形されて製
造設備が簡単なものとなる。
【0012】特に、請求項2記載の発明では、異種の表
皮材の端末部が第1領域の表皮材の端末部と共に両境界
端部間に挾持され、その両端末部より接着剤が食み出し
たとしても該両端末部が目隠しされることで見栄えが向
上するとともに、互いに種類の異なる表皮材の経時的な
使用による端末部からの剥離が確実に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1および図2は本発明の実施の形態に係
る自動車の内装品としてのインストルメントパネルを示
し、このインストルメントパネル1は、上側に位置する
アッパパネル部3と、下側に位置するロアパネル部5と
で構成されている。上記インストルメントパネル1に
は、その運転席に向かった面に各種の計器類が組み込ま
れるメータフード7が設けられているとともに、該面の
車幅方向両端寄りおよび上面には空調用エアの吹出孔9
が形成されている。また、上記インストルメントパネル
1の中央には、オーディオ機器などが組み込まれるオー
ディオフード11が設けられている。さらに、上記イン
ストルメントパネル1の助手席に向かった面の下部に
は、グローブボックスなどが組み込まれる開口13が設
けられている。そして、上記メータフード7、オーディ
オフード11および開口13は、アッパパネル部3とロ
アパネル部5とに跨がって形成されている。
【0015】上記インストルメントパネル1は、その本
体が合成樹脂製の基材15よりなり、この基材15は、
図4および図5にも示すように、弾性に富む発泡フォー
ム層を有する表皮材17がアッパパネル部3側の基材1
5の表面にのみ接合されている。つまり、アッパパネル
部3側の基材15が表皮材17を接合する第1領域とし
て構成されている一方、ロアパネル部5側の基材15が
表皮材17を接合しない第2領域として構成されてい
る。
【0016】また、図1において示すように、上記表皮
材17の下縁端末部17a(図6および図7に表れる)
に対応する基材15の対応部位15Aには、上記メータ
フード7、オーディオフード11および開口13が位置
し、これらの開口7,11,13によって基材15の対
応部位15Aが4つに寸断されて車幅方向に断続的に延
びて設けられている。つまり、表皮材17の下縁端末部
17aに対応する基材15の対応部位15Aは、メータ
フード7により寸断されて運転席左側に位置する第1対
応部15A1と、メータフード7およびオーディオフー
ド11により寸断されて該両者7,11間に位置する第
2対応部15A2と、オーディオフード11および開口
13により寸断されて該両者11,13間に位置する第
3対応部15A3と、開口13により寸断されて助手席
右側に位置する第4対応部15A4とからなる。
【0017】そして、本発明の特徴部分として、図3お
よび図6に示すように、上記表皮材17の下縁端末部1
7aに対応する基材15の対応部位15A(第1ないし
第4対応部15A1〜15A4)、つまりインストルメ
ントパネル1のアッパパネル部3とロアパネル部5との
境界線(境界部分)を挟んで対向するアッパパネル部3
の下縁とロアパネル部5の上縁との間には、それぞれ車
体前方(基材15の裏面側)へ水平方向に向きを変えて
延びる境界端部としての上側および下側端縁部19,2
1(同一構成となるので、図で示す第4対応部15A4
についてのみ説明する)が一体成形されている。この上
側および下側端縁部19,21は、アッパパネル部3の
下縁およびロアパネル部5の上縁においてそれぞれ車体
前後方向に所定の幅を存して車幅方向に帯状に延びて設
けられている。上記表皮材17の下縁端末部17aは、
上記上側端縁部19の前方への延設量にほぼ合致する長
さに切断され、この表皮材17の下縁端末部17aが上
側端縁部19の表面(下面)に接合されるように対応し
ている。
【0018】上記上側端縁部19の先端(前端)には、
その上側端縁部19に沿って車幅方向へ帯状に延びる第
1帯状部分23が設けられている。一方、上記下側端縁
部21の先端には、その下側端縁部21に沿って車幅方
向へ帯状に延びる第2帯状部分25が設けられている。
この第1および第2帯状部分23,25は、それぞれ同
幅に成形されている。
【0019】また、上記第1帯状部分23は、第1薄肉
ヒンジ部27を介して上側端縁部19の先端に一体成形
され、この第1帯状部分23が上側端縁部19に対して
ほぼ平行となる水平位置に近付く方向に折り曲げられる
ようになっている。一方、上記第2帯状部分25は、第
2薄肉ヒンジ部29を介して下側端縁部21の先端に一
体成形され、この第2帯状部分25が下側端縁部21に
対してほぼ平行となる水平位置に近付く方向に折り曲げ
られるようになっている。さらに、上記第1帯状部分2
3と第2帯状部分25との間は、アッパパネル部3とロ
アパネル部5との境界線上に位置している。この第1帯
状部分23と第2帯状部分25とは、第3薄肉ヒンジ部
31を介して一体成形され、この両帯状部分23,25
は、互いに表面同士を重ね合わせて折り畳めるようにな
っている。そして、上記第1および第2帯状部分23,
25は、第1ないし第3薄肉ヒンジ部23〜27によっ
て上側および下側端縁部19,21と共に基材15(ア
ッパパネル部3およびロアパネル部5)に一体成形され
ている。この場合、第1および第2帯状部分23,25
と、第1ないし第3薄肉ヒンジ部27〜31とによって
薄肉ヒンジ35が構成されている。つまり、薄肉ヒンジ
35は、上側および下側端縁部19,21の境界部分を
連結するように該両端縁部19,21間に跨がって一体
に成形されている。
【0020】そして、図6に示すように、上記上側およ
び下側端縁部19,21は、上記各薄肉ヒンジ部27〜
31を支点にして両帯状部分23,25を折り畳んだと
きに互いに接近して当接し、この当接状態で該両端縁部
19,21間に上記表皮材17の下縁端末部17aが挾
持されるようになっている。また、図3に示すように、
上記上側および下側端縁部19,21並びに第1および
第2帯状部分23,25において互いの延設方向が車幅
方向と前後方向とで異なっている箇所には、各薄肉ヒン
ジ部27〜31を介して両帯状部分23,25を折り畳
んで両端縁部19,21を互いに接近させたときに互い
に干渉する上下の各部19〜25の干渉部分を切り欠い
た切欠部39が設けられ、該各部19〜25の接近およ
び折り畳みが円滑に行えるようにしている。
【0021】また、図7および図8に示すように、上記
上側および下側端縁部19,21近傍の基材15(アッ
パパネル部3およびロアパネル部5)の裏面側には、そ
れぞれ前方へ突出するボス部43が一体に設けられてい
る。上側端縁部19のボス部43の直上方位置および下
側端縁部21のボス部43の直下方位置には、それぞれ
基材15の裏面より前方へ突出するピン45が一体に設
けられている。上記上側および下側端縁部19,21近
傍の基材15の裏面側には、該両端縁部19,21間に
跨がるように上下方向に延びるステータイプの係止ブラ
ケット47が取り付けられるようになっている。この係
止ブラケット47の中央部には、両端縁部19,21を
互いに接近させたときに折り畳まれる両帯状部分23,
25を迂回する断面略U字状の迂回部47bが設けられ
ている。上記係止ブラケット47の上下両端には、穴部
47aが設けられ、この各穴部47aが上記各ピン45
に挿通されて係止ブラケット47が位置決めされるよう
になっている。上記係止ブラケット47は、図示しない
孔部を介してボス部43に螺着されるビス49によって
両端縁部19,21間に取り付けられている。そして、
上記ボス部43、ピン45、係止ブラケット47および
ビス49によって、上記表皮材17の下縁端末部17a
を挾持した状態で両端縁部19,21を互いに離間しな
いように固定する固定手段41が構成されている。
【0022】ここで、表皮材17の下縁端末部17aの
取付作業工程を図4ないし図8に基づいて説明する。
【0023】先ず、インストルメントパネル1のアッパ
パネル部3の基材15の表面に接着剤を噴霧し、このア
ッパパネル部3側の基材15の表面に加熱された表皮材
17を該基材15との間から空気を抜き取りつつ接着す
る(図4に示す状態)。
【0024】その後、図5に示すように、表皮材17の
下縁端末部17aを熱刃(図示せず)でカットする。
【0025】次いで、図6に示すように、第1および第
2帯状部分23,25を、各薄肉ヒンジ部27〜31を
支点にして表面同士を重ね合わせるように折り畳みなが
ら上側および下側端縁部19,21を互いに接近させて
当接させ、この当接状態で両端縁部19,21間に表皮
材17の下縁端末部17aを挾持する。
【0026】その後、図7および図8に示すように、基
材15の裏面側より係止ブラケット47の両端の穴部4
7aを基材15のアッパパネル部3およびロアパネル部
5のピン45に挿通して該係止ブラケット47を係止
し、両端縁部19,21近傍の基材15のボス部43に
対して係止ブラケット47ごとビス49を螺着して、両
帯状部分23,25を折り畳んだ状態で両端縁部19,
21を互いに離間しないように固定する。
【0027】したがって、上記実施の形態では、表皮材
17の下縁端末部17aは、表皮材17側寄りの第1帯
状部分23と基材15側寄りの第2帯状部分25との表
面同士を各薄肉ヒンジ部27〜31を支点に重ね合わせ
て折り畳んだときに互いに接近して当接する両端縁部1
9,21間に挾持されて見えなくなり、表皮材17の下
縁端末部17aからロアパネル部5側の基材15表面に
食み出す接着剤などが目隠しされて、表皮材17の下縁
端末部17aの見栄えを向上させることができる。
【0028】しかも、表皮材17の下縁端末部17aを
両端縁部19,21間で挾持する当接状態で、該両端縁
部19,21がさらに固定手段41で互いに離間しない
ように固定され、たとえ下縁端末部17aへの接着剤の
塗布が不十分であっても、経時的な使用による表皮材1
7の下縁端末部17aからの剥離を確実に防止すること
ができる。
【0029】さらに、第1および第2帯状部分23,2
5は各薄肉ヒンジ部27〜31を介して上側および下側
端縁部19,21と共に基材15に一体成形されること
により、両端縁部19,21および両帯状部分23,2
5が基材15の金型により一体的に成形されて製造設備
を簡単なものにすることができる。
【0030】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記実施の形態では、アッパパネル部3の
基材15の表面のみに下縁端末部17aを上側端縁部1
9の表面に対応させた状態で表皮材17を接合したが、
図9に示すように、両帯状部分23,25間の第3薄肉
ヒンジ部31を挟んで対向するロアパネル部5側の基材
15の表面に、該表皮材17とは色・柄や素材など種類
の異なる異種の表皮材51が、その上縁端末部51aを
下側端縁部21に接合させるように対応させた状態で接
合されていても良い。この場合、互いに種類の異なる表
皮材17,51の端末部17a,51a同士は、両帯状
部分23,25を折り畳みながら両端縁部19,21を
互いに接近させて当接させたときに該両端縁部19,2
1間で挾持されることで、該両端末部17a,51aか
らの接着剤の食み出しなどが目隠しされて見栄えが向上
するとともに、経時的な使用による両表皮材17,51
の端末部17a,51aからの剥離が確実に防止され
る。
【0031】また、上記実施の形態では、アッパパネル
部3の下縁およびロアパネル部5の上縁より車体前後方
向に所定幅を存する両端縁部19,21の先端に薄肉ヒ
ンジ35(第1,第2帯状部分23,25および第1〜
第3薄肉ヒンジ部27〜31)を設けたが、アッパパネ
ル部の下縁およびロアパネル部の上縁に対して直に薄肉
ヒンジが設けられるようにしても良い。つまり、アッパ
パネル部の下縁に第1薄肉ヒンジ部を介して第1帯状部
分を、ロアパネル部の上縁に第2薄肉ヒンジ部を介して
第2帯状部分をそれぞれ連結するとともに、該両帯状部
分間を第3薄肉ヒンジ部を介して連結し、この両帯状部
分間で表皮材の端末部が挾持されるようにしても良い。
さらにまた、両端縁部を第1および第2帯状部分の如く
薄肉に形成し、この両端縁部間を第3薄肉ヒンジ部のみ
により連結して、該両端縁部間で表皮材の端末部が挾持
されるようにしても良く、この場合には、薄肉ヒンジは
第3薄肉ヒンジ部のみで構成される。
【0032】しかも、上記実施の形態では、自動車の内
装品としてインストルメントパネル1を適用したが、ド
アトリム、クォータトリム又はルーフトリムなどに適用
されるようにしても良いのは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、請求項1および請求項3記
載の発明における自動車の内装品によれば、インストル
メントパネルなどのアッパパネル部側の第1領域とロア
パネル部側の第2領域とを、表皮材の端末部を挾持する
当接状態で離間しないように固定手段により固定するこ
とで、表皮材の端末部からの接着剤の食み出しを目隠し
して見栄えを向上させることができるとともに、経時的
な使用による表皮材の端末部の剥離を確実に防止するこ
とができる。しかも、第1領域と第2領域とを薄肉ヒン
ジにより連結することで、基材の金型により該両領域を
一体成形して、製造設備の簡単化を図ることもできる。
【0034】請求項2記載の発明における自動車の内装
品によれば、互いに種類の異なる表皮材の端末部同士を
第1領域と第2領域との間で挾持するので、該両端末部
の境界部分の見栄えを向上させることができるととも
に、経時的な使用による両表皮材の端末部の剥離を確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインストルメントパ
ネルの斜視図である。
【図2】第4対応部の斜視図である。
【図3】第4対応部の拡大斜視図である。
【図4】表皮材をアッパパネル部に接合した状態を示す
図3のA−A線における断面図である。
【図5】表皮材の下縁端末部をカットした状態を示す図
4相当図である。
【図6】表皮材の下縁端末部を挾持した状態を示す図4
相当図である。
【図7】固定手段による固定状態を示す図4相当図であ
る。
【図8】基材の裏面側より視た固定手段の正面図であ
る。
【図9】実施の形態の変形例に係る図7相当図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 3 アッパパネル部(第1領域) 5 ロアパネル部(第2領域) 15 基材 17 表皮材 17a 下縁端末部(端末部) 19 上側端縁部(アッパパネル部の境界端部) 21 下側端縁部(ロアパネル部の境界端部) 35 薄肉ヒンジ 41 固定手段 51 異種の表皮材 51a 上縁端末部(異種の表皮材の端末部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の基材の表面の一部に表皮材が接
    合されており、 上記表皮材の端末部が対応する基材の対応部位には、表
    皮材を接合する第1領域と表皮材を接合しない第2領域
    との境界部分を連結するように薄肉ヒンジが該両領域に
    跨がって一体に設けられ、 上記第1領域と第2領域とは上記薄肉ヒンジを支点に互
    いに接近して各々の境界端部を当接させ、この当接状態
    で両境界端部間に上記表皮材の端末部が挾持されてお
    り、 この挾持状態で上記第1領域と第2領域とは、互いに離
    間しないよう固定手段で固定されていることを特徴とす
    る自動車の内装品。
  2. 【請求項2】 上記第2領域の表面には、第1領域の表
    皮材とは異種の表皮材が接合されており、 上記異種の表皮材の端末部は第1領域の表皮材の端末部
    と共に両境界端部間に挾持されている請求項1記載の自
    動車の内装品。
  3. 【請求項3】 上記基材は、アッパパネル部とロアパネ
    ル部とからなるインストルメントパネルの本体を構成す
    るものとされ、 上記第1領域をアッパパネル部とし、上記第2領域をロ
    アパネル部としている請求項1記載の自動車の内装品。
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JP2015182542A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 スズキ株式会社 インストルメントパネル

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