JPH09262552A - 自動選別機 - Google Patents

自動選別機

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JPH09262552A
JPH09262552A JP7726696A JP7726696A JPH09262552A JP H09262552 A JPH09262552 A JP H09262552A JP 7726696 A JP7726696 A JP 7726696A JP 7726696 A JP7726696 A JP 7726696A JP H09262552 A JPH09262552 A JP H09262552A
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JP
Japan
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opening
sorting
push
plate
rod
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Pending
Application number
JP7726696A
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English (en)
Inventor
Masaru Noro
勝 野呂
Tetsuo Sakane
鐵男 坂根
Hideaki Matsunaga
英昭 松永
Takenari Yuki
武成 結城
Mitsuru Osanawa
充 長縄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】美容院でパーマを当てる際に使用されるロッド
を仕分けする作業は、手作業によって行われ、大きな負
担となっている。 【解決手段】本自動選別機では、桟34を備えたベルト
31によって、ロッドを一個ずつ、選別板40上を搬送
する。ロッドは、対応する寸法の開口41で落下して、
仕分けされる。選別板40の下面に沿って往復移動する
摺動板72に、その移動に伴い、開口41の内方へ周縁
部71hが移動する押上開口71を、各開口41に形成
した。周縁部71hは、開口41を塞ぐロッドを押し上
げて、詰まりを除去する。摺動板72は、弾性部材78
を介して駆動される。弾性部材78が撓み、摺動板72
と開口41とに挟まれた落下中のロッドを傷めない。 【効果】開口41は、同じ大きさで複数あり、ロッドを
落下させやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外形寸法の異なる
複数種類の被選別体を、自動的に選別するための自動選
別機に関する。特に、パーマを当てる際に髪に巻回され
るロッドをサイズに応じて自動的に選別するための自動
選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、美容院等では、客の髪をカー
ルしたり髪に所望のウエーブをつけること、いわゆるパ
ーマを当てることが一般的に行われている。パーマを当
てる際、ロッドといわれる細長い円筒形状のパーマ用具
が用いられる。ロッドには、太さや長さによって様々な
種類(約20種類)がある。パーマが終了すると、使用
済のロッドは、洗浄されて、種類ごとに仕分けされて、
次回以降のパーマに再使用される。
【0003】ところで、ロッドを仕分けするための装置
として、例えば、実開昭58─181303号公報に、
軽重2種類のロッドを、その重さによって仕分けする先
行技術が開示されている。しかしながら、上述のよう
に、ロッドには、太さや長さの異なる多種類のものがあ
り、その重量も様々であるから、上述の装置は実用的で
はない。
【0004】そのため、ロッドを仕分けする作業は、美
容師や実習生(インターン)の手作業によって行われて
いるのが現状である。通常、美容院等では、1日当たり
数百本〜1000本程度のロッドが使用される。この膨
大な本数のロッドを仕分けする作業は、美容師等にとっ
て大きな負担となっている。また、本願出願人は、ロッ
ドを仕分けするための新規な装置として、所定寸法の開
口を形成した選別板上に、ベルトによってロッドを搬送
して、ロッドを開口から落下させて仕分けする装置を提
案している(例えば、特願平7−184367号)。こ
のような装置では、太さや長さの異なる多種類のロッド
を仕分けすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置では、ロッドが、その寸法に対応する開口から落下
できない場合があることが判明した。例えば、開口より
も若干大きなロッドが、開口に入り込み、そのまま開口
を塞いでしまう場合がある。このような場合、その開口
ではロッドを選別できなくなる。また、ロッドが、開口
の長手方向に対して傾いて搬送される場合には、ロッド
は開口から落下し難くなる。ロッドが所定の開口で落下
できないと、そのロッドは仕分けされず、その結果、ロ
ッドを仕分けする効率が低下してしまう。
【0006】そこで、本発明の目的は、ロッドを自動的
に効率よく仕分けすることができる新規な自動選別機を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の自動選別機は、被選別体の外
形寸法に応じて被選別体を自動的に選別するためのもの
であって、外形寸法の異なる被選別体が、別々の開口か
ら落下するように、被選別体の外形寸法に対応して大き
さが異なる複数の開口が形成された選別板と、選別板上
を被選別体を順に転がす手段と、開口から落下できずに
開口を塞いでいる被選別体を押し上げることができるよ
うに、選別板の下方に設けられ、平面視で開口の内側
へ、選別板に沿う方向に移動可能な押上部材とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0008】この構成によれば、以下の作用を奏するも
のである。すなわち、被選別体は、選別板上を転がさ
れ、その際に、複数の開口のうち当該被選別体の外形寸
法に対応する別々の開口から落下する。その結果、被選
別体を自動的に仕分けすることができる。また、被選別
体によっては、当該被選別体の外形寸法に対応しない開
口に入り、その開口から落下せずに、開口を塞いでしま
う場合が想定される。このような場合に、押上部材を平
面視で開口の内側に移動させることによって、押上部材
は、塞いでいる被選別体に当接し、被選別体を開口から
押し戻すことができる。従って、開口は、開けられ、被
選別体を選別できるので、被選別体を効率良く仕分けす
ることができる。
【0009】請求項2に係る発明の自動選別機は、請求
項1記載の自動選別機において、押上部材は、選別板の
下面に沿って設けられた摺動板を含み、摺動板は、平面
視で開口内に移動して被選別体を押し上げることができ
る部分であって、各開口に対応して設けられた押上開口
を区画する周縁部を含み、周縁部を移動させるための回
転運動するモータと、モータの回転運動を直線運動に変
換する変換機構とを含み、周縁部を、平面視で開口のほ
ぼ中央に位置する押上位置と、平面視で開口の内側に位
置しない開放位置との間で往復移動させる移動手段をさ
らに備えたことを特徴とするものである。
【0010】この構成によれば、請求項1にかかる発明
の作用に加えて、以下の作用を奏するものである。すな
わち、摺動板は、選別板に沿って往復移動するので、コ
ンパクトな自動選別機とすることができる。また、押上
開口は各開口に対応して設けられているので、また、往
復移動は、押上位置と開放位置の間の短い距離で済むの
で、周縁部は、素早く移動して、詰まりを素早く除去で
きる。従って、被選別体をより一層効率良く仕分けする
ことができる。
【0011】請求項3に係る発明の自動選別機は、請求
項2に記載の自動選別機において、押上部材と、移動手
段との間に介在する弾性部材をさらに備えたことを特徴
とするものである。この構成によれば、請求項2にかか
る発明の作用に加えて、被選別体が開口と押上部材とに
よって挟まれる場合に、移動手段による移動が継続して
いても、弾性部材が変形することによって、押上部材を
停止させることができる。従って、被選別体の破損を防
止することができる。
【0012】請求項4に係る発明の自動選別機は、請求
項1乃至3の何れかに記載の自動選別機において、開口
は、被選別体が選別板上で移動する方向に沿って、同じ
大きさで複数個を設けられたことを特徴とするものであ
る。この構成によれば、請求項1乃至3の何れかにかか
る発明の作用に加えて、被選別体を落下させることので
きる開口は、複数個を設けられているので、仮に、一の
開口で落下できなくとも、移動した後に到達する他の開
口で落下させることができる。従って、被選別体をより
一層効率良く仕分けすることができる。
【0013】請求項5に係る発明の自動選別機は、請求
項1乃至4の何れかに記載の自動選別機において、選別
板は、その端部を折り曲げて形成され、摺動板を差し込
むことによって摺動板を移動可能に支持する溝部を含
み、溝部に差し込まれた摺動板とともに着脱可能に設け
られていることを特徴とするものである。この構成によ
れば、請求項1乃至4の何れかにかかる発明の作用に加
えて、選別板と摺動板を同時に着脱して、容易に交換す
ることができる。従って、被選別体が変更になる場合
に、容易に対応できる便利な自動選別機とすることがで
きる。また、簡単、且つコンパクトな構造とすることが
できる。
【0014】請求項6に係る発明の自動選別機は、請求
項1乃至5の何れかに記載の自動選別機において、開口
は、被選別体が選別板上で移動し始める位置から、移動
方向に向かって下流側に、所定距離を開けて設けられて
いることを特徴とするものである。この構成によれば、
請求項1乃至5の何れかにかかる発明の作用に加えて、
被選別体は、所定距離、選別板上を一定の方向に転がる
ので、その間に傾きを正される。その後、被選別体をそ
の外形寸法に対応する開口から確実に落下させることが
できる。従って、被選別体をより一層効率良く仕分けす
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態にか
かる自動選別機を、添付図面を参照しながら詳細に説明
する。この自動選別機は、パーマを当てる際に使用する
ロッドR(図2参照)を被選別体とし、このロッドをそ
の太さに応じて仕分けするための装置として構成されて
いる。なお、ロッドを選別するための装置を一例に説明
するが、被選別体としては、ロッドに限定されないし、
太さ以外の外形寸法に応じて仕分けしてもよい。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態にかかる自
動選別機の概略構成の正面断面図である。自動選別機1
は、装置外形を決定し、以下の各部を収容する箱状のハ
ウジング10と、ハウジング10内でロッドを貯めるこ
とのできる貯留部20と、ロッドを貯留部20から取り
出して、所定方向に搬送するための取出搬送手段として
のベルト機構30と、ベルト機構30の下方に設けられ
た選別板40とを備えている。選別板40は、ベルト機
構30の下部に沿って設けられており、選別板40に
は、ベルト機構30によって搬送されてくるロッドのう
ち予め定める外形寸法のロッドを落下させるための開口
41が複数形成されている。選別板40の下方には、開
口41から落下するロッドを、各開口41に対応して導
くための仕分部50と、仕分部50によって導かれるロ
ッドを仕分けして収納する収納容器60とが備えられて
いる。
【0017】この自動選別機1では、ロッドは、貯留部
20からベルト機構30によって取り出され、選別板4
0上に搬送される。搬送されるロッドは、選別板40の
開口41のうち、そのロッドの外形寸法に対応する開口
41から落下する。落下したロッドは、仕分部50によ
って導かれて、所定の収納容器60内に収納される。従
って、ロッドを外形寸法に応じて自動的に仕分けするこ
とができる。
【0018】また、自動選別機1には、選別板40の下
面に沿って、開口41から落下できずに開口41を塞い
でいるロッドを押し上げることのできる押上機構70が
備えられている。それゆえ、ロッドが開口41に詰まっ
た場合に、開口41の詰まりを除去することができる。
以下、各部を詳述する。
【0019】ハウジング10は、その上面に、投入口1
1を有している。投入口11の下方には、筒状部材12
が設けられている。ロッドは、投入口11から投入され
ると、筒状部材12を通り、貯留部20内に確実に至る
ことができる。また、ハウジング10は、貯留部20及
びベルト機構30をユニット化して取り付けるための、
枠部材13を備えている。枠部材13は、ハウジング1
0内の中央部に設けられ、正面視でL字状の板材が、図
1の紙面の垂直方向に一対が並んで接続されている。
【0020】貯留部20は、底面部21と、底面部21
から立設された側面部22とを備えている。貯留部20
は、これら各部、及び後述するベルト機構30のベルト
31の略鉛直に張設された鉛直部分31aによって、上
部が開放された容器状に区画されている。この区画され
た内部にロッドを貯めることができる。底面部21は、
傾斜状に設けられており、ベルト機構30寄りの部分が
下方に下がっている。それゆえ、貯留部20内のロッド
は、底面部21に沿って落下してベルト機構30に接近
することができる。
【0021】ベルト機構30は、ロッドを搬送できる無
端状のベルト31と、ベルト31を張設する、回転自在
に支持された、複数、例えば3個のローラ32a,32
b及び32cとを備えている。各ローラによって張設さ
れたベルト31の周囲には、その外周面に沿って、ロッ
ドを搬送するための搬送路が設けられ、この搬送路に沿
ってロッドを案内するための案内部材36,37,38
が設けられている。
【0022】ローラ32aは、貯留部20の底面部21
の下端部に接近し、且つ選別板40の右側の端部付近に
取り付けられている。ローラ32aは、駆動源としての
モータ33に接続され、ベルト31を一方向に、例え
ば、図1で反時計回りに駆動する。ローラ32bは、ロ
ーラ32aの直上方で、貯留部20の上端部近傍に取り
付けられている。ローラ32bは、中心位置を調整可能
とされ、ベルト31の張力を調整することができる。
【0023】ローラ32cは、中心位置を固定され、選
別板40の左側の端部付近に取りつけられている。ベル
ト31は、各ローラによって張設された以下の各部を有
している。すなわち、ローラ32aとローラ32bの間
の、略鉛直に張設された鉛直部分31aと、ローラ32
bとローラ32cの間の、傾斜状に張設された傾斜部分
31bと、ローラ32cとローラ32aの間の、水平に
張設された水平部分31cとである。
【0024】ベルト31の水平部分31cは、選別板4
0上をロッドを順に転がすための手段として、選別板4
0と平行に、選別板40の上方に、且つ選別板40との
間に搬送路を形成するように接近して設けられている。
図2は、ベルト31及び搬送中のロッドの斜視図であ
る。図2を参照して説明する。
【0025】ベルト31は、その内周面が平坦に形成さ
れた平ベルトであり、ベルト31の幅は、ロッドの長さ
よりも長く、且つ一つのロッドを搬送できる寸法に設定
されている。それゆえ、ロッドが、ベルト31の幅方向
に並ばず、ぶつかりあわずに、傾かずに搬送され、開口
41から落下しやすくすることができる。また、ベルト
31は、ロッドを一つだけ搬送できる載置部材として、
その外周面に立設された板状の桟34を備えている。
【0026】桟34は、その板面が、ベルト31の移動
方向(矢印Y)に直交し、且つベルト面に垂直になるよ
うにして、複数が設けられている。隣接する桟34及び
ベルト31の外周面は、ロッドを収容することのできる
移動室35を区画している。隣接する桟34間の間隔
P、及びベルト31の外周面からの桟34の高さHは、
隣接する桟34間にロッドが1個だけ収容できる寸法に
設定されている。桟34の長さLは、ベルト31の幅と
ほぼ等しくされている。
【0027】桟34は、ロッドより長い板状であるの
で、ロッドのように、中央部の外形が細く、両端部の外
形の太い鼓形状のものを傾くことなく搬送することがで
きる。従って、後述するように、ロッドは、選別板40
上を搬送される際に、その外形寸法に対応する開口41
から確実に落下しやすく、効率よく仕分けすることがで
きる。
【0028】図3は、ベルト機構30及び押上機構70
の要部拡大正面断面図である。図3と図1を参照して説
明する。案内部材36は、ローラ32cの近傍に設けら
れ、ローラ32cに巻回されたベルト31の桟34の先
端が沿うことのできるような円周面で形成された凹湾曲
面36aを有している。案内部材36は、ベルト31に
載置されて搬送されてきたロッドを、凹湾曲面36aに
沿わせて、搬送方向を変えて、スムーズに、且つ確実に
選別板40上に案内する。
【0029】案内部材38は、ベルト31の水平部分3
1cに沿って設けられ、ベルト31の両側端部が沿うこ
とのできる平面を有している。案内部材38は、ロッド
が搬送方向に対して直交する方向へ離脱することを防止
している。案内部材37は、案内部材36と同様に形成
され、ローラ32aの近傍に設けられている。案内部材
37の位置は、選別板40上での搬送方向の下流側の端
部にあるので、通常、ロッドは搬送されて来ない。万
一、ロッドが搬送されて来た場合には、このようなロッ
ドを、凹湾曲面に沿わせて上方にスムーズに案内する。
ベルト31の移動に伴い、ロッドは持ち上げられて桟3
4上に載置される。
【0030】次に、ベルト機構30によるロッドの搬送
を、図1を参照して説明する。ベルト31が図1で反時
計回りに駆動されると、ベルト31の鉛直部分31a
は、上方に移動する(矢印Y)。この際に、貯留部20
内のロッドは、底面部21に沿って落下して、桟34の
間の移動室35に収容される。このとき、ベルト31は
ほぼ鉛直に傾斜しているので、収容されたロッドだけ
が、一つずつ上方に持ち上げられて、貯留部20から取
り出される。その後、ロッドは、ベルト31の傾斜部分
31bによって下方へ搬送され、案内部材36によって
案内されて、選別板40上に搬送される。
【0031】選別板40上では、ベルト31の外周面は
下方に向いて水平に移動する。ロッドは、一個ずつ、桟
34の間に収容されて、桟34によって押されて、転が
りながら選別板40上を移動する。従って、ロッドは、
一個ずつで搬送されるので、開口41で重なりあった
り、ロッド同士がぶつかって傾いたりせず、対応する外
形寸法の開口41で確実に落下して、効率良く仕分けす
ることができる。
【0032】また、万一、ロッドが何れの開口41でも
落下しない場合には、案内部材37によって桟34に載
置され、循環して搬送される。そして、再度、選別板4
0で選別される。また、ベルト31の水平部分31cで
は、ベルト31が上方に撓むことができるように、ベル
ト31の上方には空隙が設けられている。それゆえ、選
別板40とベルト31との間にロッドが詰まっているよ
うな場合でも、ベルト31は撓みながら、移動を継続す
ることができるので、ベルト31に無理な力が掛かった
り、詰まっているロッドが破損することを防止すること
ができる。
【0033】また、ベルト31は、ローラ32aとの摩
擦によって駆動伝達されるので、ロッドの詰まりが生じ
ても、ベルト31とローラ32aとの間が滑ることで、
ベルト31やロッドに無理な力が掛かったり、止まって
いるロッドが破損することを防止することができる。図
4は、選別板40及び押上機構70の主要部の半断面平
面図である。図4を参照して説明する。
【0034】選別板40は、ハウジング10に着脱可能
に固定され、後述するように押上機構70の一部と一体
に取り外して交換することができる。また、選別板40
は、上面に沿ってロッドを搬送できる平坦な板である。
また、上面にロッドがベルト機構30によって搬送され
る選別板40の部分(位置SAから位置SBの間)に
は、上述のように複数の開口41が形成されている。
【0035】開口41は、ロッドの搬送される姿勢に対
応して配置され、対応するロッドが落下できる形状を有
している。例えば、開口41は、長方形に形成され、そ
の長手方向は、ベルト31の移動方向に直交して配置さ
れ、その長手寸法は、ベルト31の幅とほぼ等しく設定
されている。それゆえ、ロッドの搬送される位置が、ベ
ルト31の幅方向に偏っていても、ロッドを開口41か
ら確実に落下させることができる。また、各開口41の
幅寸法(寸法J1,J2,…)は、太さの異なるロッド
のそれぞれの最大外径とほぼ等しく設定されている。
【0036】開口41は、ロッドの搬送方向(矢印X)
に沿って並んでおり、上流側(図4で左側)から、開口
41a、41a、41b、41b、41c、41c、4
1d、41d、41eが順に配置されている。ここで、
各開口41の大きさは、(開口41aの幅寸法J1)<
(開口41bの幅寸法J2)<(開口41cの幅寸法J
3)…であり、ロッドの搬送方向の上流側に小さい開口
41が、下流側により大きい開口41が、配置されてい
る。
【0037】なお、最下流部の開口41eは、搬送され
るロッドを全て容易に落下させることのできる大きさに
設定されている。従って、上流側の開口41a〜41d
で選別されなかった大きいロッドや、変形等で落下しな
かったロッド等をこの開口41eから落下させて、収容
することができる。また、選別板40には、水抜き用の
開口42が形成されている。
【0038】図5は、選別板40、ベルト31及び搬送
中のロッドの斜視図である。開口41によるロッドの仕
分け動作を、図5を参照して説明する。ベルト31の移
動にともなって、ロッドが選別板40上を移動する(矢
印X)。このとき、ロッドは、その長手方向を桟34に
沿わせて、桟34に押されて、転がって、開口41に至
る。その開口41が、ロッドに対応する大きさであれ
ば、その開口41から落下する。例えば、小さい幅の開
口41aでは、小さい径のロッドR1が落下し、より大
きい径のロッドR2は落下しない。ロッドR2は、さら
に搬送されて、開口41bに至る。開口41bでは、ロ
ッドR2は落下し、さらに大きい径のロッドR3は落下
しない。ロッドR3は、より下流の開口41から落下す
る。このように、開口41は、上流側から下流側に向け
て大きくなるように配置されているので、大きい開口4
1に、それと対応しない小さいロッドが入ることはな
い。
【0039】開口41から落下したロッドは、押上機構
70の後述する押上開口71及び仕分部50を通り、収
納容器60に収納される。また、開口41は、図4に示
すように、同じ幅寸法の開口41(例えばJ1とJ1)
が、搬送方向に2個並んで設けられている。この実施形
態では、同じ幅寸法の開口41は全て一対ずつ配列され
ている。それゆえ、ロッドを、仮に、上流側にある一方
の開口41aで落下できなくとも、下流側にある他方の
開口41aで落下させることができる。従って、ロッド
を効率良く仕分けすることができる。
【0040】また、最上流側の開口41は、図3に示す
ように、ベルト31の水平部分31cの入口の位置SA
から所定距離Nを空けて設けられている。それゆえ、以
下の効果を奏するものである。すなわち、ロッドは、ベ
ルト31上から選別板40上に載せかえられる際に、搬
送方向に対して直交方向でなく、斜め方向になることが
想定される。ロッドは、位置SAから所定距離Nを選別
板40に沿って一定の方向(矢印X)に搬送されるの
で、その間に、ロッドが桟34に沿うことによって傾き
を正される。その結果、ロッドをその外形寸法に対応す
る開口41から確実に落下させることができる。従っ
て、ロッドを効率良く仕分けすることができる。例え
ば、ロッド(外径10〜20mm)に対して、所定距離
Nは40〜60mmが好ましい。
【0041】また、図5に示すように、隣接する開口4
1の同じ側の端縁同士の間隔Qは、桟34のピッチPよ
りも長くされている。それゆえ、隣接する開口41は、
ベルト31の桟34の間に複数が配置されないようにさ
れている。従って、ロッドが、後述するように開口41
から押出機構70によって押し出される場合等に、傾く
ことがあっても、ロッドの傾きを正してから、ロッド
を、次の開口41に到達させ、より確実に落下させるこ
とができる。
【0042】図1に戻って説明する。仕分部50は、選
別板40の下方に設けられ、それぞれの開口41に対応
する収納容器60へ、選別されたロッドを通すことので
きる仕分路53を備えている。仕分路53は、ハウジン
グ10に取り付けられた複数のガイド板51によって区
画されている。
【0043】収納容器60は、上方の開放された容器で
あり、開口41によって仕分けされる数に応じて、内部
は、複数の部分に区画されている。収納容器60は、ハ
ウジング10内に引出し状に設けられている。このよう
に、開口41で選別されたロッドを仕分けして収納する
ことができる。
【0044】ところで、通常、ロッドの太さは、10〜
20mmであり、太さの異なるロッド同士の間で、外径
が互いに接近していることもある。このような場合、大
きいロッドが、小さいロッドに対応する開口41に入る
と、その径の3分の1程度の深さにまで入り込むことが
ある(図6(a)参照)。このように深く入り込んだロ
ッドは、桟34によって押されても、開口41から抜け
出しにくく、開口41を塞いでしまう。塞がれた開口4
1では、ロッドを選別することができず、仕分けする効
率が低下してしまう。
【0045】そこで、本実施の形態では、上述の押上機
構70によって、このような開口41の詰まりを除去で
きるようにしている。図6は、選別板40と押上機構7
0の要部拡大断面正面図である。図7は、押上機構70
の駆動部の平面図である。図8は、選別板40及び押上
機構70の主要部の断面側面図である。図9は、押上機
構70の分解斜視図である。以下各図を参照して説明す
る。
【0046】押上機構70は、図6と図4に示すよう
に、開口41から落下できずに開口41を塞いでいるロ
ッドを押し上げることのできるように、選別板40の下
面に沿って設けられて、平面視で開口41の内方へ移動
できる押上部材としての部分を有した摺動板72と、摺
動板72を移動させるための移動手段として、所定スト
ロークの往復運動する移動機構73と、移動機構73の
往復運動する出力部材である後述する継手75と摺動板
72の間に介在する弾性部材78とを備えている。
【0047】摺動板72は、開口41より大きい、複数
の押上開口71を有している。押上開口71は、各開口
41に対応してそれぞれ設けられている。押上開口71
は、長方形であり、その幅寸法(K1,K2,…)は対
応する開口41の幅寸法(J1,J2,…)よりも所定
量大きく、例えば、(押上開口71の幅寸法K1)>
(開口41の幅寸法J1)に形成されている。また、押
上開口71の長手寸法は対応する開口41とほぼ同じに
形成されている。
【0048】摺動板72の往復移動に伴い、押上開口7
1は、開口41に対して相対移動する。すなわち、押上
開口71の周縁部71hが、開口41内に進出する押上
位置(図6(b)参照)と、開口41を開放できる開放
位置(図6(a)参照)に移動する。具体的には、平面
視したときに、開放位置では、押上開口71の左側の周
縁部71hは、開口41の左側の周縁部41hよりも左
側に位置して、開口41内に進出せず、また、押上開口
71の右側の周縁部71uは、開口41の右側の周縁部
41uの直下方に位置している。押上位置では、押上開
口71の左側の周縁部71hは、開口41の左側の周縁
部41hよりも右側に位置して、開口41下方の、平面
視で略中央の位置にまで、開口41を閉じるように進出
し、また、押上開口71の右側の周縁部71uは、開口
41の右側の周縁部41uよりも右側に位置している。
押上位置では、周縁部71hが、押上部材として機能
し、開口41の略中央の位置に進出するので、断面略円
形のロッドを開口41から確実に押し上げることができ
る。なお、押上位置の設定は、上記には、限定されな
い。要は、押上開口71の周縁部の一部が、平面視で開
口41の内側に進出できればよい。
【0049】移動機構73は、図3と図9に示すよう
に、摺動板72を移動自在に支持するための支持部とし
ての一対の溝部74と、摺動板72の移動方向に直交す
る方向に延びた長孔75aを有し、移動機構73の出力
部材であり、摺動板72と接続され一体に移動可能な継
手75と、長孔75aに嵌合して回転運動を往復運動に
変換するための偏心軸76とを備えている。偏心軸76
は、回転中心に対して偏心した偏心部76aを有し、偏
心部76aが、長孔75aに嵌合して、回転運動を往復
運動に変換する機構を構成している。なお、移動機構7
3は上述の構成に限定されず、カム、リンク機構等の往
復移動できる出力部材を有する公知の構成を採用するこ
とができる。
【0050】偏心軸76は、長孔75aに対して、上下
方向に移動可能にされて着脱可能である。また、偏心軸
76は、その回転中心回りに、回転駆動する駆動源とし
てのモータ77の出力軸77aが接続されている。溝部
74は、図8と図9に示すように、選別板40の長手側
面の端部をU字状に下方に屈曲して形成されており、互
いに対向して開口している。溝部74内に、摺動板72
の長手側面の端縁部が差し込まれている。このように、
溝部74は、簡単、且つコンパクトな構造である。
【0051】継手75は、図7と図9に示すように、摺
動板72の長手方向の端部の舌片72cに形成された孔
72aに係合されている。継手75は、止め板75bを
ねじ止めされて、孔72aから抜けないようにして、且
つ、孔72a内で、摺動板72の移動方向と平行な方向
に、摺動板72と相対移動可能に取り付けられている。
従って、継手75は、溝部74と孔72aを介して摺動
板72の移動方向と平行な方向に移動することができ
る。なお、継手75は、弾性部材78を介して摺動板7
2に接続されており、後述する場合以外の通常の場合、
継手75は摺動板72と一体に移動し、継手75の動き
は、摺動板72の動きと一致する。
【0052】移動機構73の動作を、図7を参照して説
明する。偏心軸76が、その回転中心回りに回転駆動さ
れると(矢印M5)、偏心部76aは長孔75aと当接
して、継手75をその移動方向に沿って移動させる(矢
印M4)。継手75と一体に、摺動板72は溝部74に
沿って往復移動する(矢印M4)。なお、移動した状態
の長孔75a、偏心部76a、摺動板72の舌片72c
の左側端部を図7に一点鎖線で示している。
【0053】このように、移動機構73は、回転運動を
往復移動に変換する機構を含んでいるので、簡単な構成
で往復運動を実現することができる。例えば、一定速度
で回転するモータのような簡単な駆動源を使用すること
ができ、センサや複雑な制御装置等を不要とすることが
できる。押上機構70の動作を、図6を参照しながら説
明する。
【0054】摺動板72が往復移動(矢印M4)する
と、押上開口71は、図6(a)に示す左側の位置(開
放位置)と、図6(b)に示す右側の位置(押上位置)
との間を、開口41に対して相対移動する。開放位置で
は、開口41の下方は、開放されており、開口41に対
応するロッドが、開口41及び押上開口71を通って落
下することができる。
【0055】上述のように、開口41から落下できずに
開口41を塞いでいるロッドR4がある場合には、摺動
板72が、開放位置から押上位置に至る間に、ロッドR
4は、押上開口71の左側の周縁部71hによって開口
41から押し上げられ、開口41から選別板40上に押
し戻すことができる。そして、押上開口71の左側の周
縁部71hは、開口41下方の、平面視で略中央の位置
に至る。このように、開口41の詰まりを解消すること
ができるので、開口41を開けて、そこで他のロッドを
選別することができる。また、押し上げられたロッドR
4は、再度搬送されて適正な開口41から落下すること
によって、選別することができる。従って、ロッドを効
率良く仕分けすることができる。
【0056】また、このとき、押上開口71の周縁部7
1hは、開口41内に詰まっているロッドを、ベルト3
1の搬送する向き(矢印X)に押し出すので、一旦押し
上げられたロッドは、搬送方向に押し上げられて、搬送
される。その結果、再度、同じ開口41を塞ぐことを防
止することができる。ところで、摺動板72が移動する
と、たまたま開口41から落下中のロッドが、その開口
41の周縁部41uと、それに対向する押上開口71の
周縁部71hとの間に挟まれる場合が想定される。この
ような場合、ロッドが傷む虞がある。そこで、本実施の
形態では、以下に示す弾性部材78が備えられている。
【0057】図10は、押上機構70の駆動部の平面図
であり、図7と異なる状態を示す。図7と図10を参照
して説明する。弾性部材78は、C字状に形成された板
ばねである。板ばねの固定端78aは、摺動板72に固
定されており、板ばねの自由端78bは、継手75の端
面に当接している。通常の状態(図7の状態)では、弾
性部材78は、その弾性力によって継手75を摺動板7
2の孔72aの左側面72bに当接させて、付勢してい
る。従って、通常この状態で、弾性部材78を介して、
上述のように継手75と摺動板72とは一体に移動す
る。
【0058】また、弾性部材78が、図10に示すよう
に、撓む(矢印M6)場合には、継手75と摺動板72
は、相対移動することができる(矢印M7)。なお、図
10には、図7の状態の継手75と弾性部材78を一点
鎖線で図示してある。また、弾性部材78の撓み量と、
弾性力は、後述するように挟まったロッドを破損しない
ように、且つ上述のように開口41を塞ぐロッドを押し
上げることのできるように設定されている。
【0059】図11は、弾性部材78の動作を説明する
ための、押上機構70の断面正面図である。図11を参
照して説明する。摺動板72が、上述のように移動中
に、落下中のロッドRが、押上開口71と開口41との
間に、挟まれてしまう場合を考える(図11(a)参
照)。このような場合には、摺動板72(位置S1)は
それ以上移動できない。なお、これ以上、摺動板72が
移動すると、無理な力がロッドにかかる虞がある。
【0060】通常、モータ77は停止されないので、継
手75は、モータ77によって駆動され、位置T1か
ら、位置T2へ移動する。このとき、弾性部材78が撓
むことで、継手75と摺動板72は相対移動できる。従
って、継手75は移動しても、摺動板72は停止状態に
ある(位置S1)(図11(b)参照)。さらに、モー
タ77の回転が継続されると、継手75は、反対方向
に、位置T2から、位置T1を経て、位置T3へ移動す
る。継手75が位置T1に至ると、摺動板72が反対方
向に移動し始め、そして位置S2へ移動する。これに伴
い、押上開口71と開口41の対向する端縁は遠ざか
り、ロッドは落下でき、挟みこみを自動的に解除するこ
とができる(図11(c)参照)。
【0061】このように、摺動板72は停止状態である
ので、ロッドに無理な力が作用して、ロッドを破損する
虞がなく、且つ、モータ77の回転を継続できるので、
モータ77がロックする虞もない。ところで、押上位置
では、摺動板72が、開口41のほぼ半分を塞いでしま
う。このままの状態が続くと選別を行えない。摺動板7
2は、モータ77によって駆動されて、摺動板72が開
口41を長時間塞ぐことはなく、このような不具合を防
止することができる。しかしながら、万一、押上位置に
あるときに、その開口41と対応するロッドがその開口
の上に搬送されると、そのロッドは、その開口41から
落下できないこともあると想定される。本実施の形態で
は、上述のように同じ幅寸法の開口41が、複数箇所に
設けられているので、ロッドは摺動板72によって塞が
れた開口41で落下できなくとも、同じ寸法の他の開口
41で確実に落下することができる。従って、ロッドを
効率良く仕分けすることができる。また、摺動板72
を、開口41にロッドを搬送するタイミングと合わせて
駆動する必要がないので、摺動板72やベルト機構30
の構造を簡単にすることができる。
【0062】ところで、ロッドの大きさは、髪型の流行
等に伴って変化することが想定される。このような場
合、流行に合わせて、ロッドの選別寸法を変えられるこ
とが自動選別機として好ましい。このため、本実施の形
態の、ハウジング10に着脱可能に取り付けられた、交
換可能な選別板40では、ロッドが変更になった際に容
易に対応できて、使い勝手の良い便利な自動選別機とす
ることができる。
【0063】また、選別板40は、上述のように押上機
構70の一部と一体に取り外し可能である。すなわち、
選別板40は、図4に示すように、弾性部材78、継手
75及び摺動板72と一体にユニット化されている。従
って、摺動板72の押上開口71が開口41に対応して
設けられているので、摺動板72も選別板40と同時に
交換するさいに、便利である。さらに、弾性部材78も
一体であるので、より一層便利である。
【0064】このように、本実施の形態によれば、上述
の所定距離Nを設けることによって、また、同じ寸法の
開口41を複数箇所設けることによって、また、開口4
1を塞いでいるロッドを除去することによって、ロッド
を開口41から落下し易くできる。従って、ロッドを効
率よく仕分けすることができる。また、摺動板72は、
選別板40に沿って移動し、開放位置と押上位置の間の
短い移動ストロークであり、選別板40に溝部74が一
体に形成されているので、押上機構70を、ひいては自
動選別機1をコンパクトな装置にすることができる。
【0065】また、摺動板72は、ベルト機構30の動
作中、駆動されている。従って、搬送中のロッドが、詰
まることがあっても、素早く除去できて、効率良く仕分
けすることができる。さらに、押上開口71は、開口4
1毎に設けられているので、より一層素早く除去でき
て、効率良く仕分けすることができる。なお、弾性部材
78は、摺動板72と別部材としたが、一体に形成され
ていても構わない。要は、ロッドと往復移動する部材と
の間にあって、移動を伝達でき、且つ移動を伝達する方
向に弾性変形可能であればよい。
【0066】また、ロッドを開口41から押し上げるた
めの押上部材として、摺動板72内に形成された押上開
口71の周縁部71hを示したが、押上開口71の形状
は限定されない。例えば、摺動板72の一部が切り欠か
れたり(摺動板72が櫛状である場合)、ロッドを押し
上げる押上開口71の周縁部が摺動板72の外周に沿っ
てあって(開口41eに対応する押上部材として、摺動
板72の端部でロッドを押し上げる場合)も構わない。
要は、押上部材は、ロッドを押し上げることのできるよ
うに、選別板40の下方に設けられて、平面視で開口4
1の内方へ移動できる部分であればよい。
【0067】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0068】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、被選別体
を、複数の開口部のうち当該被選別体の外形寸法に対応
する別々の開口部から落下させることによって、自動的
に仕分けすることができる。また、対応しない開口に入
り、その開口を塞いでいる被選別体を、押上開口の周縁
部が当接することで開口から押し戻すことができる。従
って、開口は、開けられ、被選別体を選別できるので、
被選別体を効率良く仕分けすることができる。
【0069】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
かかる発明の効果に加えて、コンパクトな構造とするこ
とができる。また、開口の詰まりを素早く除去でき、被
選別体をより一層効率良く仕分けすることができる。請
求項3に係る発明によれば、請求項2にかかる発明の効
果に加えて、弾性部材の変形によって、被選別体が開口
と押上部材とによって挟まれる場合に、移動手段による
移動が継続していても、押上部材を停止させることがで
きるので、被選別体の破損を防止することができる。
【0070】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至3の何れかにかかる発明の効果に加えて、被選別体
は、仮に一の開口で落下できなくとも、移動した後に到
達する他の開口で落下することができるので、被選別体
をより一層効率良く仕分けすることができる。請求項5
に係る発明によれば、請求項1乃至4の何れかにかかる
発明の効果に加えて、選別板と摺動板を、同時に、容易
に交換することができるので、被選別体の変更に容易に
対応できる便利な自動選別機とすることができる。ま
た、簡単、且つコンパクトな構造とすることができる。
【0071】請求項6に係る発明によれば、請求項1乃
至5の何れかにかかる発明の効果に加えて、被選別体
を、所定距離を移動する間に傾きを正して、対応する開
口から確実に落下させることができるので、被選別体を
より一層効率良く仕分けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる自動選別機の概
略構成の一部断面正面図である。
【図2】図1に示すベルト及び搬送中のロッドの斜視図
である。
【図3】図1に示すベルト機構及び押上機構の要部拡大
断面正面図である。
【図4】選別板及び押上機構の主要部の平面図である。
【図5】図1に示す選別板、ベルト及び搬送中のロッド
の斜視図である。
【図6】押上機構の要部拡大正面図であり、(a)はロ
ッドが詰まった状態を、(b)は詰まったロッドを押し
上げる状態を示す。
【図7】図3に示す押上機構の一部の平面図である。
【図8】選別板と摺動板の断面側面図である。
【図9】押上機構の分解斜視図である。
【図10】図7と異なる状態の押上機構の一部の平面図
である。
【図11】弾性部材の動作を説明するための、押上機構
の断面正面図である。
【符号の説明】
1 自動選別機 30 ベルト機構(転がす手段) 40 選別板 41 開口 71 押上開口 71h 周縁部(押上部材) 72 摺動板 73 移動機構(移動手段) 74 溝部 75a 長孔(変換機構) 76a 偏心部(変換機構) 77 モータ 78 弾性部材 N 所定距離 R ロッド(被選別体) SA 位置(被選別体が選別板上で移動し始める位置) X 搬送方向(被選別体が移動する方向)
フロントページの続き (72)発明者 結城 武成 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被選別体の外形寸法に応じて被選別体を自
    動的に選別するためのものであって、 外形寸法の異なる被選別体が、別々の開口から落下する
    ように、被選別体の外形寸法に対応して大きさが異なる
    複数の開口が形成された選別板と、 選別板上を被選別体を順に転がす手段と、 開口から落下できずに開口を塞いでいる被選別体を押し
    上げることができるように、選別板の下方に設けられ、
    平面視で開口の内側へ、選別板に沿う方向に移動可能な
    押上部材とを備えたことを特徴とする自動選別機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動選別機において、 押上部材は、選別板の下面に沿って設けられた摺動板を
    含み、 摺動板は、平面視で開口内に移動して被選別体を押し上
    げることができる部分であって、各開口に対応して設け
    られた押上開口を区画する周縁部を含み、 周縁部を移動させるための回転運動するモータと、モー
    タの回転運動を直線運動に変換する変換機構とを含み、
    周縁部を、平面視で開口のほぼ中央に位置する押上位置
    と、平面視で開口の内側に位置しない開放位置との間で
    往復移動させる移動手段をさらに備えたことを特徴とす
    る自動選別機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の自動選別機において、 押上部材と、移動手段との間に介在する弾性部材をさら
    に備えたことを特徴とする自動選別機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の自動選別
    機において、 開口は、被選別体が選別板上で移動する方向に沿って、
    同じ大きさで複数個を設けられたことを特徴とする自動
    選別機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の自動選別
    機において、 選別板は、その端部を折り曲げて形成され、摺動板を差
    し込むことによって摺動板を移動可能に支持する溝部を
    含み、溝部に差し込まれた摺動板とともに着脱可能に設
    けられていることを特徴とする自動選別機。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れかに記載の自動選別
    機において、 開口は、被選別体が選別板上で移動し始める位置から、
    移動方向に向かって下流側に、所定距離を開けて設けら
    れていることを特徴とする自動選別機。
JP7726696A 1996-03-29 1996-03-29 自動選別機 Pending JPH09262552A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112452770A (zh) * 2020-11-30 2021-03-09 安徽正宏现代农业生态科技发展有限公司 一种油茶初加工用油茶籽筛选装置
CN114950967A (zh) * 2022-04-14 2022-08-30 北京本草方源(亳州)药业科技有限公司 一种中草药称重筛分投料装置

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