JPH09262226A - X線画像診断装置 - Google Patents

X線画像診断装置

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JPH09262226A
JPH09262226A JP8099669A JP9966996A JPH09262226A JP H09262226 A JPH09262226 A JP H09262226A JP 8099669 A JP8099669 A JP 8099669A JP 9966996 A JP9966996 A JP 9966996A JP H09262226 A JPH09262226 A JP H09262226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透視画像から濃度補償フィルタ挿入位置を算出
して濃度補償フィルタを挿入制御するX線画像診断装置
において、被検体1、あるいはテーブル16や支持器2
0が動いた場合でも、見やすい画像を得られようにして
効率よい検査を可能とする。 【解決手段】算出された位置へ濃度補償フィルタ4を挿
入制御するフィルタコントロール装置15に、X線源3
の制御状態を表わすX線情報とテーブル16の制御状態
を表わすテーブル情報とX線源3及びX線検出器5の支
持制御状態を表わす支持情報とでX線補償フィルタ4の
無用な動きを極力回避させるフィルタ制御手段15c,
15dを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体からの透過
X線像を可視光像に変換してテレビカメラで撮影するX
線画像診断装置に係り、特に、X線源の前面に濃度補償
フィルタを挿入可能のX線画像診断装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のX線画像診断装置は、被
検体内に造影剤を注入する造影剤注入器と、上記被検体
にX線を照射するX線源と、このX線源の前面に配置さ
れ照射されるX線を減衰させる濃度補償フィルタと、上
記被検体を間に挟んで上記X線源と対向配置され被検体
からの透過X線像を可視光像に変換するX線検出器と、
このX線検出器からの出力光学像を電気信号に変換する
テレビカメラと、このテレビカメラからの出力信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変
換器からのディジタル信号を画像データとして格納する
記憶装置と、この記憶装置から画像データを読み出して
演算処理し再び上記記憶装置に送る演算装置と、上記記
憶装置から演算処理後のディジタル信号を読み出してア
ナログ信号に変換するD/A変換器と、このD/A変換
器からのアナログ信号に基づいて画像表示する表示装置
と、上記各構成要素の動作を制御する制御装置とを有し
てなっていた。そして、医師等の操作者は、得られる画
像がハレーションを起こさないように、上記表示装置の
画面に表示される透視画像を見ながら濃度補償フィルタ
を手動操作により必要な領域へ挿入していた。
【0003】しかし、このようなX線画像診断装置にお
いては、医師等の操作者が表示装置の画面に表示される
透視画像を見ながら判断して濃度補償フィルタを手動操
作により必要な領域へ一々挿入していたので、被検体に
ついて撮影を行う度に必要な領域へ濃度補償フィルタを
挿入しなければならなかった。この場合、被検体につい
ての血管造影の撮影操作は、被検体の所要部位へカテー
テルを挿入したり、撮影位置を決定する等、種々の複雑
な操作を行わなければならず、操作者が更に上記濃度補
償フィルタを適正位置に挿入するのは大変な負担となる
ものであった。したがって、濃度補償フィルタの挿入操
作を行う専属の技師が、一人必要となることがあった。
また、手動操作による濃度補償フィルタの挿入は、適正
な位置に挿入するのに時間がかかり、被検体に精神的な
苦痛を与えると共に、検査効率が低下するものであっ
た。
【0004】そこで、透視画像から撮影時の濃度補償フ
ィルタの挿入位置を算出してその算出位置へ濃度補償フ
ィルタを自動挿入することができるX線画像診断装置が
考えられている。すなわち、被検体内に造影剤を注入す
る造影剤注入器と、上記被検体にX線を照射するX線源
と、このX線源の前面に配置され照射されるX線を減衰
させる濃度補償フィルタと、上記被検体を間に挟んで上
記X線源と対向配置され被検体からの透過X線像を可視
光像に変換するX線検出器と、このX線検出器からの出
力光学像を電気信号に変換するテレビカメラと、このテ
レビカメラからの出力信号をディジタル信号に変換する
A/D変換器と、このA/D変換器からのディジタル信
号を画像データとして格納する記憶装置と、この記憶装
置から画像データを読み出して演算処理し再び上記記憶
装置に送る演算装置と、上記記憶装置から演算処理後の
ディジタル信号を読み出してアナログ信号に変換するD
/A変換器と、このD/A変換器からのアナログ信号に
基づいて画像表示する表示装置と、上記各構成要素の動
作を制御する制御装置とを有してなるX線画像診断装置
において、上記A/D変換器からの透視画像のデータを
格納する透視画像記憶装置と、この透視画像記憶装置か
ら画像データを読み出して撮影時の上記濃度補償フィル
タの挿入位置を算出する挿入位置算出手段と、この挿入
位置算出手段によって算出された位置へ上記濃度補償フ
ィルタを挿入制御するフィルタコントロール装置とを設
けてなるものである。
【0005】このように構成されたX線画像診断装置
は、テレビカメラからの出力信号をディジタル化するA
/D変換器の出力側に接続された透視画像記憶装置によ
り上記A/D変換器から出力された透視画像のデータを
格納し、その後段の挿入位置算出手段で上記透視画像記
憶装置から画像データを読み出して撮影時の上記濃度補
償フィルタの挿入位置を算出し、その後段のフィルタコ
ントロール装置により上記挿入位置算出手段で算出され
た位置へ上記濃度補償フィルタを挿入制御するように動
作する。これにより、透視画像から撮影時の濃度補償フ
ィルタの挿入位置を算出してその算出位置へ濃度補償フ
ィルタを自動挿入することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述X線画像診断装置
において、画像データから濃度補償フィルタ挿入位置を
算出しながら、透視を行うと、ハレーションが抑えられ
良好な画像が得られるが、被検体が動く時、例えば、呼
吸による動きや心臓の拍動による動きが発生した場合
に、画像データから濃度補償フィルタを制御すると濃度
補償フィルタが常時動いてしまい術者にとってかえって
見難い画像になってしまうことがあった。またX線曝射
中に、被検体が載っているテーブルを動かしたり、X線
源とイメージインテンシファイア等を支持する支持器を
動かした場合は、その最中の画像に基づき濃度補償フィ
ルタを挿入しても、その画像は刻々と変化するため、フ
ィルタ挿入効果がなかったり、かえって不要な部分で濃
度補償フィルタが挿入されて見難い画像になってしまう
ことがあった。更に、X線を曝射させないでテーブルや
支持器を動かした場合は、その動かす直前での画像デー
タにより算出され挿入された濃度補償フィルタがそのま
まの位置状態で残っているため、その後、テーブル等を
動かしてX線を曝射した時に、不要な部分に濃度補償フ
ィルタが存在してしまうという事態になることもあっ
た。
【0007】本発明の目的は、被検体、あるいはテーブ
ルや支持器が動いた場合でも、見やすい画像が得られ、
効率よく検査を行うことのできるX線画像診断装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被検体にX
線を照射するX線源と、このX線源の前面に配置され照
射されるX線を減衰させる濃度補償フィルタと、上記被
検体を間に挟んで上記X線源と対向配置され被検体から
の透過X線像を可視光像に変換するX線検出器と、この
X線検出器からの出力光学像を電気信号に変換するテレ
ビカメラと、このテレビカメラからの出力信号をディジ
タル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変換器
からのディジタル信号を画像データとして格納する記憶
装置と、この記憶装置から画像データを読み出して演算
処理し再び上記記憶装置に送る演算装置と、上記記憶装
置から演算処理後のディジタル信号を読み出してアナロ
グ信号に変換するD/A変換器と、このD/A変換器か
らのアナログ信号に基づいて画像表示する表示装置と、
上記各構成要素の動作を制御する制御装置と、上記A/
D変換器からの透視画像のデータを格納する透視画像記
憶装置と、この透視画像記憶装置から画像データを読み
出して撮影時の上記濃度補償フィルタの挿入位置を算出
する挿入位置算出手段と、この挿入位置算出手段によっ
て算出された位置へ上記濃度補償フィルタを挿入制御す
るフィルタコントロール装置とを備えてなるX線画像診
断装置において、上記フィルタコントロール装置が、上
記X線源の制御状態を表わすX線情報と上記テーブルの
制御状態を表わすテーブル情報と上記X線源及びX線検
出器の支持制御状態を表わす支持情報とが入力されこれ
らの情報が予め設定された条件を満たしているときはそ
の条件に応じて予め設定された特定の上記濃度補償フィ
ルタの制御を行わせるフィルタ制御手段を設けてなるこ
とにより達成される。
【0009】フィルタコントロール装置は、基本的には
挿入位置算出手段によって算出された位置へ濃度補償フ
ィルタを挿入制御する。しかし、フィルタコントロール
装置に設けられたフィルタ制御手段は、X線源の制御状
態を表わすX線情報とテーブルの制御状態を表わすテー
ブル情報とX線源及びX線検出器の支持制御状態を表わ
す支持情報とが入力されこれらの情報が予め設定された
条件を満たしているときはその条件に応じて予め設定さ
れた特定の濃度補償フィルタの制御を行わせる。すなわ
ちフィルタ制御手段は、X線情報、テーブル情報及び支
持情報が所定条件にある場合にはフィルタコントロール
装置の基本的動作(挿入位置算出手段によって算出され
た位置へ濃度補償フィルタを挿入制御する動作)に優先
して所定の濃度補償フィルタの制御を行わせる。例え
ば、X線情報、テーブル情報及び支持情報によっては、
上記基本的動作を一時的に行わせなかったり、あるい
は、挿入位置算出手段の算出速度を一時的に遅くしてフ
ィルタ挿入制御動作の感度を低下させ濃度補償フィルタ
の不必要な、あるいは頻繁な動きをなくしたりする。ま
た、動きのある領域については、X線曝射開始後の予め
定めたタイミングで、上記基本的動作を行わせたりす
る。これによれば、被検体、あるいはテーブルや支持器
が動いた場合でも、見やすい画像が得られ、効率よく検
査を行い得る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明によるX線画像診断装
置の一実施態様を示すブロック図である。ここでは本発
明装置をディジタル血管撮影装置に適用した場合を示
す。このディジタル血管撮影装置は、被検体の血管内に
造影剤を注入してX線を照射しその検出信号をディジタ
ル化した後に画像処理を行って血管像を得るもので、図
1に示すように、造影剤注入器2と、X線管球3と、X
線補償フィルタ4と、イメージインテンシファイア(以
下「I.I.」と略称する)5と、テレビカメラ6と、A/
D変換器7と、フレームメモリ8と、演算装置9と、D
/A変換器10と、表示装置11と、中央処理装置12
とを有し、更に透視画像メモリ13と、挿入位置算出手
段14と、フィルタコントロール装置15とを備えてな
る。上記造影剤注入器2は、テーブル16上に寝載され
た被検体1の血管内に造影剤を注入するもので、上記被
検体1に挿入されたカテーテルに接続されると共に、詳
細を後述する中央処理装置12で制御されるようになっ
ている。X線管球3は、上記被検体1にX線を照射する
X線源となるもので、中央処理装置12で制御されるX
線制御器17及び高圧発生器18により高電圧を印加さ
れX線を放射するようになっている。X線補償フィルタ
4は、上記X線管球3から放射されるX線を減衰させ、
得られる透視画像がハレーションを起こさないようにす
る濃度補償フィルタとなるもので、X線管球3の前面に
図2に示すように例えば2枚の矩形の羽根4a,4bが
配置されると共に、適宜開閉可能とされている。
【0011】I.I.5は、上記X線管球3から放射され被
検体1を透過したX線像(透過X線像)を入射して可視
光像に変換するX線検出器となるもので、上記被検体1
を間に挟んでX線管球3と対向配置されている。テレビ
カメラ6は、上記I.I.5からの出力光学像を撮影して電
気信号に変換するもので、I.I.5の光学的出力面に連結
されている。A/D変換器7は、上記テレビカメラ6か
らの出力信号をディジタル信号に変換するものである。
また、フレームメモリ8は、上記A/D変換器7から出
力されたディジタル信号を入力して画像データとして格
納する記憶装置となるものである。更に、演算装置9
は、上記フレームメモリ8から画像データを読み出して
所要の演算処理をし、再びそのフレームメモリ8へ送る
ものである。D/A変換器10は、上記フレームメモリ
9から演算処理後のディジタル信号を読み出してアナロ
グ信号に変換するものである。また、表示装置11は、
上記D/A変換器10から出力されるアナログ信号に基
づいて血管像を画像表示するもので、例えばテレビモニ
タからなる。
【0012】中央処理装置12は、上記の各構成要素の
動作を制御する制御装置となるもので、操作卓19から
撮影モードや撮影部位の選択あるいは撮影スタート等の
コマンド入力を行うようになっている。ここで、本発明
においては、上記A/D変換器7の出力側に、透視画像
メモリ13と、挿入位置算出手段14と、フィルタコン
トロール装置15とが設けられている。上記透視画像メ
モリ13は、A/D変換器7から出力される透視画像の
データを入力して格納する透視画像記憶装置となるもの
で、例えばフレームメモリからなる。また、挿入位置算
出手段14は、上記透視画像メモリ13から画像データ
を読み出して、撮影時のX線補償フィルタ4のX線管球
3に対する挿入位置を算出するものである。
【0013】フィルタコントロール装置15は、上記挿
入位置算出手段14によって算出された位置へ上記X線
補償フィルタ4を挿入制御するもので、図3に示すよう
に挿入位置算出手段14から送られてくるフィルタコン
トロールパラメータ(算出値)P1,P2とX線補償フィ
ルタ4から送られてくる各羽根4a,4bの位置情報S
1,S2とを比較するフィルタ位置比較装置15aと、こ
のフィルタ位置比較装置15aから出力される比較結果
S3を入力して上記X線補償フィルタ4の各羽根4a,
4bの位置制御をするモータ(図示せず)に対し、その
駆動信号Smを送出するモータドライバ15bを有す
る。そして、このモータドライバ15bからの駆動信号
SmがX線補償フィルタ4のモータに入力して該モータ
が動作することにより、自動的に各羽根4a,4bの挿
入,退避が行われるようになっている。 また、フィル
タコントロール装置15は、マルチプレクサ15cと制
御部15dをも有する。これらマルチプレクサ15c及
び制御部15dは、X線管球3の制御状態を表わすX線
情報とテーブル16の制御状態を表わすテーブル情報と
X線管球3及びI.I.5の支持制御状態を表わす支持情報
とが入力され、これらの情報が予め設定された条件を満
たしているときはその条件に応じて予め設定された特定
のX線補償フィルタ4の制御を行わせるフィルタ制御手
段を構成している。ここでは、X線制御器17からのX
線情報(主として管電圧,管電流)と、X線管球3及び
I.I.5を支持しこれらの位置や姿勢等を制御する支持器
20の制御器(支持器制御器)21からの支持情報(支
持器位置情報,角度情報,動作中か静止中かの情報等)
と、テーブル制御器22からのテーブル情報(高さ情
報,動作中か静止中かの情報,動作中の場合の上下方向
・長手方向・左右方向の位置情報等)とが制御部15d
に入力される。そして制御部15dは、それらの情報に
基づき、画像データを用いて算出され挿入位置算出手段
14から送られてくるフィルタコントロールパラメータ
P1,P2を用いてX線補償フィルタ4を制御するか、上
記各情報によるパラメータを用いてX線補償フィルタ4
を制御するかを判断し、その結果に基づきマルチプレク
サ15cを切換制御してX線補償フィルタ4を制御す
る。
【0014】以下、具体的な制御動作(設定された条件
及びそれに対応するフィルタ制御)について説明する。
ここでの説明において、X線が曝射状態にあるか否かは
上記X線情報により、テーブル16が動いているか否か
やその速度が予め定めた速度を越えているか否かは上記
テーブル情報により、支持器20が動いているか否かや
その速度が予め定めた速度を越えているか否かは上記支
持情報により、各々制御器15dにおいて知り得るもの
であり、それらの情報によるX線補償フィルタ4の挿
入,退避制御も制御器15dによるマルチプレクサ15
cの制御によるものである。まず第1例として、X線を
曝射させない状態で、テーブル16又は支持器20を動
かす場合について述べる。テーブル16(又は支持器2
0)を動かしている間はX線補償フィルタ4を退避させ
ておく。テーブル16(又は支持器20)が止った後で
あって、X線が曝射された後は挿入位置算出手段14か
らのパラメータP1,P2を用いてX線補償フィルタ4を
制御する。すなわち、挿入位置算出手段14で算出され
た挿入位置にX線補償フィルタ4を挿入する。
【0015】第2例として、X線を曝射させながら(例
えば透視中)テーブル16又は支器20を動かした場合
について述べる。テーブル16(又は支持器20)を動
かしている間はX線補償フィルタ4を退避させておく。
テーブル16(又は支持器20)が止った後に、その際
の挿入位置算出手段14からのパラメータP1,P2によ
る挿入位置にX線補償フィルタ4を挿入する。
【0016】第3例として、X線を曝射させながら(例
えば透視中)テーブル16又は支器20を動かした場合
の他の例について述べる。テーブル16(又は支持器2
0)を動かす速度が予め定めた速度(設定速度)より遅
い時はその際の挿入位置算出手段14からのパラメータ
P1,P2による挿入位置にX線補償フィルタ4を挿入す
るが、設定速度より速い場合はその間、X線補償フィル
タ4を退避させておく。
【0017】第4例として、被検体1が呼吸や心臓の拍
動により動く(ただし、テーブル16又は支持器20は
動いていない)場合について述べる。X線の曝射(例え
ば透視)を開始してから予め定めた遅延をおいた時点
(被検体1が落着いてきて呼吸や心臓の拍動による動き
が収まる時点)で、その際の挿入位置算出手段14から
のパラメータP1,P2による挿入位置にX線補償フィル
タ4を挿入し、その挿入位置を、曝射(透視)が終了す
るまで保持する。なお、第4例を一律に適用してもよい
が、被検体1の動きの大小により第4例を適用するか否
かを決めるようにしてもよい。後者の場合において、被
検体1が動いているか否かを目視以外で知る方法として
は、例えばX線情報(管電圧,管電流)の変動や挿入位
置算出手段14からのパラメータP1,P2の変動を検出
することによる方法がある。具体例としては、透視時、
被検体1が動いているとハレーションが起きるが、これ
をなくすよう中央処理装置12はX線制御器17を介し
て管電圧の追従制御を行わせる。これにより管電圧は変
動するが、その変動の大きさは被検体1の動きが大きい
ほど大きくなるのが一般的である。換言すれば、管電圧
の変動が小さければ被検体1の動きが小さく、同上変動
がなければ被検体1は静止しているものと判定できる。
図4の管電圧の変動例では、領域Bにおいて被検体1の
動きがあり、領域A,Cにおいて被検体1の動きが少な
いものと判定される。この判定方法は、第4例の遅延時
間設定の際にも用いることができる。
【0018】第5例として、第4例を基本としながら第
2例を併用する例について述べるX線の曝射(例えば透
視)を開始してから予め定めた遅延をおいた時点で、そ
の際の挿入位置算出手段14からのパラメータP1,P2
による挿入位置にX線補償フィルタ4を挿入し、曝射
(例えば透視)が継続する限りX線補償フィルタ4の挿
入を保持するが、曝射(透視)が終了する前にテーブル
16(又は支持器20)を動かした場合は、テーブル1
6(又は支持器20)を動かしている間、X線補償フィ
ルタ4を退避させておく。テーブル16(又は支持器2
0)が止った時に、未だ曝射(例えば透視)が継続中で
あれば、その際の挿入位置算出手段14からのパラメー
タP1,P2による挿入位置にX線補償フィルタ4を挿入
し、曝射(透視)が終了するまでその挿入状態を保持す
る。
【0019】第6例として、第4例を基本としながら第
3例を併用する例について述べるX線の曝射(例えば透
視)を開始してから予め定めた遅延をおいた時点で、そ
の際の挿入位置算出手段14からのパラメータP1,P2
による挿入位置にX線補償フィルタ4を挿入し、曝射
(透視)が継続する限りX線補償フィルタ4の挿入を保
持するが、曝射(透視)が終了する前にテーブル16
(又は支持器20)を動かした場合は、曝射(透視)が
終了するまで第3例の制御動作を行う。すなわち、テー
ブル16(又は支持器20)を動かす速度が予め定めた
速度(設定速度)より遅い時はその際の挿入位置算出手
段14からのパラメータP1,P2による挿入位置にX線
補償フィルタ4を挿入するが、設定速度より速い場合は
その間、X線補償フィルタ4を退避させておく。以上の
制御動作により、X線補償フィルタ4の無用な動きが極
力回避される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、X
線補償フィルタ4の無用な動きが極力回避され、被検
体、あるいはテーブルや支持器が動いた場合でも、見や
すい画像が得られ、効率よく検査を行い得るという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】図1中のX線補償フィルタの構成例を示す正面
図である。
【図3】図1中のフィルタコントロール装置の一例を示
すブロック図である。
【図4】図1中のX線管球の管電圧の変動例を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1…被検体、2…造影剤注入器、3…X線管球、4…X
線補償フィルタ、4a,4b…X線補償フィルタの羽
根、5…I.I.、6…テレビカメラ、7…A/D変換器、
8…フレームメモリ、9…演算装置、10…D/A変換
器、11…表示装置、12…中央処理装置、13…透視
画像メモリ、14…挿入位置算出手段、15…フィルタ
コントロール装置、15a…フィルタ位置比較装置、1
5b…モータドライバ、15c…マルチプレクサ、15
d…制御部、16…テーブル、17…X線制御器、18
…高圧発生器、19…操作卓、20…支持器、21…支
持器制御器、22…テーブル制御器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体にX線を照射するX線源と、このX
    線源の前面に配置され照射されるX線を減衰させる濃度
    補償フィルタと、上記被検体を間に挟んで上記X線源と
    対向配置され被検体からの透過X線像を可視光像に変換
    するX線検出器と、このX線検出器からの出力光学像を
    電気信号に変換するテレビカメラと、このテレビカメラ
    からの出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換
    器と、このA/D変換器からのディジタル信号を画像デ
    ータとして格納する記憶装置と、この記憶装置から画像
    データを読み出して演算処理し再び上記記憶装置に送る
    演算装置と、上記記憶装置から演算処理後のディジタル
    信号を読み出してアナログ信号に変換するD/A変換器
    と、このD/A変換器からのアナログ信号に基づいて画
    像表示する表示装置と、上記各構成要素の動作を制御す
    る制御装置と、上記A/D変換器からの透視画像のデー
    タを格納する透視画像記憶装置と、この透視画像記憶装
    置から画像データを読み出して撮影時の上記濃度補償フ
    ィルタの挿入位置を算出する挿入位置算出手段と、この
    挿入位置算出手段によって算出された位置へ上記濃度補
    償フィルタを挿入制御するフィルタコントロール装置と
    を備えてなるX線画像診断装置において、上記フィルタ
    コントロール装置は、上記X線源の制御状態を表わすX
    線情報と上記テーブルの制御状態を表わすテーブル情報
    と上記X線源及びX線検出器の支持制御状態を表わす支
    持情報とが入力されこれらの情報が予め設定された条件
    を満たしているときはその条件に応じて予め設定された
    特定の上記濃度補償フィルタの制御を行わせるフィルタ
    制御手段を具備すること特徴とするX線画像診断装置。
  2. 【請求項2】フィルタ制御手段は、X線源の制御状態を
    表わすX線情報とテーブルの制御状態を表わすテーブル
    情報とX線源及びX線検出器の支持制御状態を表わす支
    持情報とが入力されこれらの情報が予め設定されたフィ
    ルタ挿入条件を満たしているときに限り挿入位置算出手
    段によって算出された位置への濃度補償フィルタの挿入
    制御を実行させること特徴とする請求項1に記載のX線
    画像診断装置。
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