JPH09261607A - カメラ制御システム - Google Patents

カメラ制御システム

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JPH09261607A
JPH09261607A JP8066360A JP6636096A JPH09261607A JP H09261607 A JPH09261607 A JP H09261607A JP 8066360 A JP8066360 A JP 8066360A JP 6636096 A JP6636096 A JP 6636096A JP H09261607 A JPH09261607 A JP H09261607A
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Kazuko Tsujimura
和子 辻村
Tomoaki Kawai
智明 河合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影されたくない領域の表示を禁止する。 【解決手段】 撮影不許可領域が設定/変更されると、
設定された撮影不許可領域の情報がカメラ制御クライア
ントからカメラ管理サーバに通知される(S1)。カメ
ラ管理サーバは、設定された撮影不許可領域を撮影範囲
に含める可能性のあるカメラを選定する(S2)。選定
された各カメラiに対し、撮影不許可方向が計算される
(S3)。カメラ管理サーバは、カメラiが何れかの通
信端末上で映像表示されているかどうかを調べ(S
4)、映像表示中の場合、撮影不許可方向と撮影範囲と
の重なりを調べる(S5)。一部でも重なる場合(S
5)、カメラiが接続するホストは、カメラiの映像中
で、撮影不許可領域に相当する部分に黒画像を重ねる
(S6)。そのホストは、カメラiの映像又は合成映像
を情報圧縮し、ネットワークに出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ制御システ
ムに関し、より具体的には、1または複数のカメラを複
数人で遠隔操作するカメラ制御システム関する。
【0002】
【従来の技術】建物内に多数のカメラ及びコンピュータ
を配置し、ネットワーク化することにより、任意の複数
地点間(2地点間又は3地点以上の地点間)で映像及び
音声による対話を可能にする映像伝送システムが提案さ
れている。例えば、ビデオ会議システム又は遠隔監視シ
ステムとしての利用が考えらている。そのための、カメ
ラ方向やズーム等を外部制御可能なカメラも市販されて
いる。このような映像伝送システムでは、任意の地点か
ら他の任意のカメラを遠隔操作し、任意のカメラの映像
を自分のコンピュータ画面上に表示することができる。
【0003】任意のカメラの遠隔操作を可能にする映像
伝送システムでは、特に、操作対象となるカメラの数が
多くなるほど、各カメラがどこに設置されているかが容
易に分かることが必要であり、各カメラを示すカメラ・
シンボルをその設置場所を示す地図画像上に童畳して表
示する方式が、本出願人より既に提案されている。本出
願人はまた、各カメラの向きをそのカメラ・シンボルの
向きで表示する構成も提案している。
【0004】ところで、このようなカメラ制御システム
では、システムを利用するどのユーザも、自由に他ホス
トに接続されるカメラを遠隔制御でき、その映像を見る
ことができる。しかし、遠隔操作されるカメラの撮像可
能範囲にいる者にとっては、あたかも監視されているか
のような状況になり、強い不快感を与えかねない。そこ
で、本出願人は、地図画像上で、各カメラについて撮影
を許さない範囲、即ち撮影不許可範囲を設定でき、遠隔
操作でその撮影不許可範囲を、物理的に又は実質的に撮
影できないようにしたカメラ制御システムも提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなカ
メラ制御システムにおいては、地図上でユーザが設定し
た撮影不許可範囲が、映像表示中のカメラの撮影してい
る範囲、すなわち映像表示中の範囲と少しでも重なる
と、撮影不許可を設定していない領域が映像中に含まれ
ているか否かに関わらず、一切映像を見ることができな
くなってしまう。つまり、本来、映像の表示が許されて
いる範囲まで映像表示を禁止してしまうことになる。
【0006】また、撮影不許可範囲の映像を隠蔽し、そ
の部分の映像を全く表示しないのでは、対象カメラの映
像を見ているユーザには、その領域中で何がおこってい
るか全く察知することが出来ず、不快感又は不安感を与
えかねない。
【0007】本発明は、このような不都合を解決したカ
メラ制御システムを提示することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、ネットワー
ク上に接続された複数の制御可能なカメラの中から一つ
を選択し、映像の表示及びカメラの制御を行うカメラ制
御システムであって、地図表示手段と、当該地図表示手
段上により表示される地図上に、それぞれカメラを表す
一以上のカメラ・シンボルを重畳して表示するシンボル
表示手段と、当該地図表示手段により表示される地図上
で撮影を禁止する撮影不許可領域を設定する撮影不許可
領域設定手段と、設定される当該撮影不許可領域の映像
表示を規制するカメラ映像表示規制手段とを設ける。
【0009】映像表示中のカメラが、地図上で撮影不許
可を設定した範囲がそのカメラの撮影範囲に重なると
き、カメラ映像表示規制手段により、撮影不許可範囲の
みを隠蔽し、その他の部分を通常と同じように映像表示
する。このように規制対象となるカメラの映像表示にお
いて、撮影不許可範囲のみを表示しないように規制する
ことで、必要以上の撮影禁止(映像表示の禁止)を避け
ることができる。
【0010】映像表示を規制する具体的手段としては、
撮影不許可範囲のみを他の映像領域範囲に比べて著しく
解像度を落としたり、撮影不許可範囲の中のごく僅かな
領域だけを表示する。これにより、撮影不許可範囲を設
定した者のプライバシー等を守りつつ、カメラの映像を
見ている他のユーザに撮影不許可範囲の雰囲気がわかる
程度の情報を送り、映像が表示されないことによる不快
感又は不安感を減少させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0012】図1は本実施例において基本的な要素とな
る映像通信端末装置、即ち、複数のカメラ装置が接続す
るコンピュータ・システムの概略構成ブロック図を示
す。図1に示す構成の1以上のコンピュータ及び/又
は、これに類似する構成の一以上のコンピュータが、コ
ンピュータ・ネットワークを介して、相互に接続する。
【0013】図1において、10(10−1,10−
2,10−3,・・・)はビデオカメラ、12(12−
1,12−2,12−3、・・・)は、外部制御信号に
従い、ビデオカメラ10のパン、チルト、ズーム及び焦
点などを直接制御するカメラ制御回路、14は、どのビ
デオ・カメラ10を制御し、その出力信号(通常は映像
信号であるが、マイク付きのカメラの場合には映像信号
と音声信号である。以下、映像信号のみとして説明す
る。)を取り込むかを選択するカメラ入力選択装置であ
る。制御信号線としては、種々のシリアル又はパラレル
の入出力インターフェースを利用できる。例えば、RS
−232Cがあるが、本発明がこれに限定されないこと
は明らかである。
【0014】20はカメラ入力選択装置14を介して所
望のカメラ制御回路12に制御コマンドを送ることによ
り、カメラ制御回路12に付随するビデオ・カメラ10
を制御し、また、ネットワークから映像を受信する映像
通信端末装置である。
【0015】映像通信端末即非20で、22は全体を制
御するCPU、24は主記憶、26は二次記憶装置(例
えばハードディスク装置)、28はポインティング・デ
バイスとしてのマウス、30はキーポードである。
【0016】32はカメラ入力選択装置14を接続し、
カメラ制御コマンドなどをカメラ入力選択装置14に供
給するI/Oポート、34はカメラ入力選択装置14に
より選択されたビデオ・カメラ10のビデオ出力信号を
取り込むと共にビットマップ・ディスプレイ35に複数
のカメラの映像を表示する映像キャプチャ装置、36は
映像キャプチャ装置34により得られた映像情報の情報
圧縮、及び、情報圧縮された映像情報の伸長を行なう映
像圧縮伸長装置、38は、CPU22からの指令に従
い、カメラ映像の指定領域に対して指定の画像処理(表
示規制処理)を施す映像処理装置である。なお、図1で
は、映像処理装置38をCPU22と別に設けてある
が、映像処理装置38による映像処理をCPU22によ
るソフトウエア処理で実現できることはいうまでもな
い。
【0017】40は、映像通信端末装置20をコンピュ
ータ・ネットワーク又は通信回線網に接続するネットワ
ーク・インターフェース、42は、デバイス22〜3
4,36〜40を相互に接続するシステム・バスであ
る。ネットワーク・インターフェース40により、映像
通信端末装置20と同様の映像通信端末装置にネットワ
ークを経由してカメラ制御信号を送り、遠隔地のカメラ
を遠隔操作できる。
【0018】カメラ入力選択装置14は、複数のカメラ
制御回路12に繁がる制御信号線及びビデオ出力のうち
の一つを選択し、選択されたビデオ出力を映像キャプチ
ャ装置34に供給すると共に、選択された制御信号線を
I/Oポート32に論理的に接続する。ビデオ出力とし
ては、例えぱNTSC信号がある。映像キャプチャ装置
34は、カメラ入力選択装置14から出力されたビデオ
信号を取り込む。取り込まれたビデオ信号は、必要に応
じて映像処理装置38により表示規制処理を施された
後、ビットマップディスプレイ35の所定ウインドウ中
に動画表示され、及び/又は、情報圧縮されて他の通信
端末装置に送信される。
【0019】2次記憶装置26には、カメラ10及びネ
ットワークを介して接続する他のカメラに関する種々の
情報、例えばカメラ位置情報データ及びカメラ図形デー
タ等が格納される。
【0020】一台のカメラ10しか接続しない場合は、
カメラ入力選択装置14は不要であり、I/Oポート3
2にカメラ制御回路12を直接、接続する。また、カメ
ラがパン・チルトなど制御不可能な場合は、カメラ制御
回路12は不要である。一台もカメラを接続しない場
合、即ち、この映像通信端末上で、他の制御装置に接続
するカメラを遠隔制御して、そのカメラ映像を表示する
だけの場合は、カメラ10、カメラ制御回路12及びカ
メラ入力選択装置14が不要になる。
【0021】図1に示す装置は、通信端末として、例え
ば図2に示すようにネットワークに接続される。全通信
端末が、図1に示したのと同じ構成を具備する必要は無
い。他えば、一台のカメラのみが接続する通信端末があ
ってもよく、また、一台のカメラも接続しない端末(即
ち、他の端末に接続するカメラを遠隔操作し、その映像
を表示するだけの機能を持つ端末)であってもよい。一
般的にこのような種々の構成の通信端末が、一つのネッ
トワークに混在することとなる。なお、本実施例で用い
るネットワークは、ディジタル動画データ及びカメラ制
御信号を送信するのに十分な伝送帯域幅を有するLAN
又はWANを想定している。動画データは通常、圧縮さ
れて伝送されるが、本実施例では、動画圧縮方式として
既存の種々の方式を利用できるので詳細な説明を省略す
る。
【0022】映像処理装置20では、映像キャプチャ装
置34で取り込んだビデオ・データを、必要に応じてバ
ス42を介して映像処理装置38に転送し、ビットマッ
プ・ディスプレイ35に表示させる。また、映像キャプ
チャ装置34で取り込んだ映像をビットマップ・ディス
プレイ35に送り、表示させるだけでなく、映像圧縮伸
長装置36にも供給し、情報圧縮させる。情報圧縮され
た映像情報は、パケット化され、ネットワーク・インタ
ーフェース40からネットワークを介して指定の送信先
に送信される。ネットワーク・インターフェース40か
らネットワークには、カメラ操作命令及びカメラ切り替
え命令なども、パケット化されて送出される。これらの
情報は、送信すべきデータの内容及び必要により、特定
された端末または全端末に向けて送信される。
【0023】受信に関しても同様である。即ち、パケッ
ト化されたビデオ・データ並びにカメラ操作命令及びカ
メラ切り替え命令を受信すると、各映像通信端末装置2
0は、受信したビデオ・データを伸長して、ピットマッ
プ・ディスプレイ35に供給し、映像表示させる。ま
た、受信したカメラの操作命令及び切り替え命令を、内
部の同様の命令と同様に扱う。システム全体に関する情
報は、後述するユーザ・インターフェースのシステムの
表示の更新に用いられる。
【0024】図3は、本実施例のソフトウエア構成を示
すブロック図である。図3では、複数の映像通信端末装
置20とカメラ管理サーバ50がコンピュータ・ネット
ワーク52に接続する。映像通信端末装置20には、自
端末で入力された、又は他端末から送信されたカメラ制
御信号(複数のカメラが接続する場合には、その選択信
号を含む)に従い、カメラ10を制御するカメラ制御サ
ーバ54と、自端末又は他端末のカメラ10を遠隔操作
するカメラ制御クライアント56と、自端末のカメラ1
0の映像をネットワーク52を介して他端末に供給する
と共に、ネットワーク52を介して他端末から転送され
た映像及び自端末のカメラ10の映像を自端末のディス
プレイ35に供給する映像送受信ソフトウエア58がイ
ンストールされる。
【0025】カメラ管理サーバ50は、ネットワーク5
2に接続された全てのカメラ10を管理するソフトウエ
アであり、各カメラのカメラ名、ホスト名、設置位置及
び現状などの情報を保有する。カメラ管理サーバ50は
また、ネットワーク52を介して新たに利用可能になっ
たカメラの登録と、ネットワーク52からの分離に伴う
抹消を管理し、各カメラ10の管理情報を全てのカメラ
制御クライアント56に定期的に及び要求に応じて告知
する。カメラ管理サーバ50は、ネットワーク52に接
続する何れか一つの端末に格納されていれば良い。
【0026】カメラ制御クライアント56は、自端末の
カメラ10及びネットワーク52を介して利用可能な全
てのカメラの配置及び方向などを所定のカメラ・シンボ
ルにより地図上に重ねて自端末のディスプレイ35の画
面上に表示する。カメラ制御クライアント56はまた、
カメラ管理サーバ50から定期的に送られてくるカメラ
情報をもとに、各カメラ・シンボルの表示状態を実時間
で更新する。
【0027】図4は、カメラ制御クライアント56によ
りディスプレイ35に表示されるカメラ表示制御パネル
の一例を示す。60は、操作可能なカメラの設置場所を
示す地図上に、各カメラの設置位置及び方向を示すカメ
ラ・アイコンを重畳表示する地図ウインドウである。6
2は、選択された一台のカメラの映像を表示するカメラ
映像ウインドウである。64は、種々のカメラ制御ボタ
ンを具備し、選択されたカメラのパン、チルト及びズー
ムを操作するカメラ操作パネルである。なお、本実施例
では、複数のウインドウを同時表示可能なウインドウ表
示システムが動作しているものとする。
【0028】地図ウインドウ60には、オフィスの座席
配置などを示す地図が表示され、その地図上に、当該オ
フィスに設置される個々のカメラの配置場所を示すカメ
ラ・アイコン66が表示されている。各カメラ・アイコ
ン66は、映像表示又は遠隔操作のために選択されてい
るカメラ、他のユーザによって使用されているカメラ、
及び誰にも使用されていないカメラを相互に識別できる
よう、それぞれ別の色で表示される。
【0029】カメラ映像ウインドウ62の下側に操作パ
ネル64が表示される。操作パネル64は、パン及びチ
ルトのための回転操作ボタンと、ズーム・イン及びズー
ム・アウト操作のための2つのボタンとを具備する。こ
れらのボタンを操作することにより、任意に指定された
カメラを回転操作及びズーム操作できる。選択されたカ
メラが操作不能の場合(例えば、そのカメラが既に他の
ユーザにより操作されている場合)には、回転操作及び
ズームボタンが、共に操作不能の表示態様になる。
【0030】例えば、あるユーザがあるカメラにアクセ
ス(ここでは、遠隔操作)を希望する場合、目的のカメ
ラ・アイコンをダブル・クリックする。これに応じて、
カメラ制御クライアント56は、カメラ管理サーバ50
にそのカメラの操作権を要求し、カメラ管理サーバ50
は、後述するカメラ状態リストなどを参照して、そのカ
メラの操作権が既に別のユーザに設定されているかどう
か調べ、そのカメラの操作権が別のユーザに付与されて
いない場合には、カメラの遠隔操作(映像の表示も含む
ことは明らかである)を許可し、そうでなければ操作権
を拒否する。操作権が許可されると、カメラ映像ウイン
ドウ62にそのカメラの出力映像が表示され、カメラ操
作パネル64による操作が可能になる。
【0031】操作パネル64の下側に、撮影不許可領域
の設定ボタン68と、設定された撮影不許可領域を解除
するクリア・ボタン70が表示される。これによって、
任意のカメラを物理的に操作可能な全範囲で遠隔操作で
きるようなカメラ制御システムに、撮影を許さない撮影
不許可領域を任意に設定できるようにしている。撮影不
許可領域が設定されたカメラについては、その撮影不許
可領域内の画像が映像ウインドウ62中で表示されない
ように、映像表示が規制される。その詳細は後述する。
【0032】ユーザが、撮影不許可領域設定ボタン68
をクリックすると、カメラ制御クライアント56は、地
図ウインドウ60に図5に示すように縦横の線を描画す
る。これらの縦横の線で分割される領域が、撮影不許可
領域の設定単位となる。ユーザは、地図ウインドウ60
上で、撮影されたくない1又は複数の分割領域を指定す
る、指定された分割領域(例えば、図5の領域92)
は、他の分割領域と判別しやすいように、赤色で囲まれ
て表示される。なお、撮影不許可領域を解除したい時に
は、クリア・ボタン70をマウス・クリックすればよ
い。
【0033】図6は、撮影不許可領域が設定されたカメ
ラ映像の、カメラ映像ウインドウ62の表示例である。
図6では、撮影範囲の中央部分に撮影不許可領域が設定
されている。撮影不許可とされた領域を撮影範囲に部分
的に又は全面的に重なるようにカメラがパンすると、図
6に示すように、撮影不許可領域は映像が隠蔽されて真
黒に表示され、その他の部分は通常と同しように、撮影
画像が表示される。カメラ制御によりカメラがパン又は
ズームされると、それに連動して撮影不許可領域の黒い
部分も変動する。
【0034】図7は、撮影不許可領域の設定及び変更に
関するカメラ管理サーバ50の基本フローチャートであ
る。撮影不許可領域が設定又は変更されると、設定(新
規設定又は変更設定)された撮影不許可領域の情報がカ
メラ制御クライアント56からカメラ管理サーバ50に
通知され(S1)、カメラ管理サーバ50は、設定され
た撮影不許可領域の座標情報(矩形の対角点の座標)を
取得する。
【0035】カメラ管理サーバ50は、設定された撮影
不許可領域を撮影範囲に含める可能性のあるカメラを選
定する(S2)。ここでは、撮影不許可領域を設定した
ホスト(映像通信端末装置20)にローカルに接続され
る自局のカメラ10のみを対象とすることとする。カメ
ラ管理サーバ50は、登録された各カメラのホスト情報
を参照して該当するカメラを選定する。
【0036】カメラ管理サーバ50は、選定された各カ
メラ(カメラiとする。)に対し、後述する計算式によ
り撮影不許可方向を計算する(S3)。カメラ管理サー
バ50は次に、カメラiが何れかの通信端末上で映像表
示されているかどうかを調べ(S4)、映像表示中の場
合、撮影不許可方向と撮影範囲(映像表示ウインドウ6
2に表示される範囲)との重なりを調べる(S5)。一
部でも重なる場合(S5)、カメラiの映像中で、撮影
不許可領域に相当する部分が図6に例示したように隠蔽
されるように、カメラ管理サーバ50は、カメラiが接
続するホストの映像送受信ソフトウエア58に対し、カ
メラiの映像で、撮影不許可領域に相当する部分を黒画
像とする合成処理の実行を指示する(S6)。合成処理
の詳細は後述する。映像送受信ソフトウエア58は、カ
メラiの映像(撮影不許可方向との重なりがある場合に
は、合成映像)を映像圧縮伸長装置36により情報圧縮
し、ネットワーク・インターフェース40からネットワ
ーク52に出力する。
【0037】ネットワーク52からカメラiの映像を受
信した映像送受信ソフトウエア58は、圧縮映像情報を
映像圧縮伸長装置36により伸長し、映像キャプチャ装
置34を介してビットマップ・ディスプレイ35に供給
し、映像表示させる。
【0038】S2で選定された全てのカメラに対して、
S3〜S6が実行される(S7)。
【0039】撮影不許可方向(S3)は、次のようにし
て計算される。即ち、図8のように、注目するカメラi
について、その設置位置と撮影不許可領域の座標から、
カメラiの撮影不許可方向θd(但し、d<θd<D)
を計算する。d及びDはx方向(水平方向)からの角度
で表わされる。
【0040】図9は、カメラ管理サーバ50が持つ個々
のカメラの固定情報及び現状の情報を格納するカメラ状
態テーブルの一例を示す。カメラ番号、カメラ名、ホス
ト名、地図上のカメラ設置位置座標、起動時のカメラの
中心の初期方向、現在の方向及び現在の撮影範囲等の情
報からなる。現在の撮影範囲は、d,Dと同様にx方向
(水平方向)からの角度で表わされる。
【0041】カメラ管理サーバ50は、常にカメラ状態
テーブルをチェックし、選定されたカメラの撮影不許可
方向と撮影範囲との重なりを監視している。また、カメ
ラ管理サーバ50は、カメラ状態テーブルの内容を定期
的にカメラ制御クライアント56に転送する。カメラ制
御クライアント56は、カメラ管理サーバ50からの情
報に基づき、ディスプレイ35に表示される地図ウイン
ドウ60上でのカメラ・アイコンの向きを更新する。
【0042】図7のS6における映像表示規制の合成処
理を説明する。撮影不許可領域から求められるカメラの
撮影不許可方向と、そのカメラの現在の撮影範囲から、
映像表示ウインドウ中で真黒に表示すべき部分を計算
し、映像処理装置38により映像合成する。図10に示
すように、撮影範囲(a,A)とし、撮影不許可方向を
(d,D)とすると、撮影不許可方向と撮影範囲のの重
なり方には、以下の3つのパターンがある。即ち、 (1)A>D>a>d (2)A>D>d>a (3)D>A>d>a 図11、図12及び図13は、これらの各場合における
表示映像例を示す。
【0043】図11乃至図13に示すように、撮影不許
可方向の部分を黒画像で塗りつぶすには、簡単な計算
で、黒画像とすべき部分の範囲を計算できる。図14
は、図11に相当する場合を計算例示す。図14ではW
とwの比は、次のようにして求められる。
【0044】W:w={tan((A+a)/2)+tan((A+a)/2-
D)}:{tan((A+a)/2)-tan((A+a)/2-D)} カメラ映像を水平方向でW:wに分割し、wにあたる矩
形領域に黒画像を重ねる。図12及び図13の場合に
も、同様な計算で黒画像の位置及び幅を計算できる。
【0045】上記実施例では、撮影不許可範囲につい
て、図6に示すように、黒画像として実質的に映像表示
ウインドウ62に何も表示されないようにしたが、色々
な映像処理方法を採用して、例えば図15に示すよう
に、撮影不許可範囲内の画像の解像度を通常より格段に
低くたモザイク状として表示したり、図16に示すよう
に、ブラインド状にして撮影不許可領域内の画像を部分
的に表示するようにしてもよい。
【0046】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。本発明は、システム或いは装置にプログ
ラムを供給することによって実施される場合にも適用で
きることはいうまでもない。この場合、本発明に係るプ
ログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成すること
になる。そして、当該記憶媒体からそのプログラムをシ
ステム或いは装置に読み出すことによって、そのシステ
ム或いは装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、映像表示中のカメラが、地図上で
撮影不許可とされた範囲を撮影しようとすると、映像表
示画面上で撮影不許可範囲のみを隠蔽し、その他の部分
は通常の映像と同じように表示する。撮影不許可範囲の
みが表示されないので、無用な映像表示の禁止を避ける
ことが出来る。
【0048】本発明ではまた、撮影不許可範囲につい
て、他の映像領域範囲に比べて著しく解像度を落として
表示したり、ごくわずかな領域だけを表示する。これに
より、撮影不許可範囲の設定を行なったユーザのプライ
バシーを守りつつ、カメラ映像を見る他のユーザヘ撮影
不許可範囲の雰囲気が分かる程度の情報を送り、不快感
又は不安感を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のコンピュータ・システム
の基本構成の概略ブロック図である。
【図2】 ネットワークにおける本実施例のハードウエ
ア構成の概略ブロック図である。
【図3】 ネットワークにおける本実施例のソフトウエ
ア構成の概略ブロック図である。
【図4】 カメラ制御クライアント56によりディスプ
レイ35に表示されるカメラ表示制御パネルの一例であ
る。
【図5】 撮影不許可領域の設定の説明図である。
【図6】 撮影不許可が設定されたカメラの映像ウイン
ドウ62の表示例である。
【図7】 撮影不許可領域の設定及び変更に関するカメ
ラ管理サーバ50の基本フローチャートである。
【図8】 撮影不許可方向の説明図である。
【図9】 カメラ状態テーブルの一例である。
【図10】 撮影範囲と撮影不許可方向の説明図であ
る。
【図11】 撮影範囲と撮影不許可方向の重なりのケー
ス(1)の映像表示画面例である。
【図12】 撮影範囲と撮影不許可方向の重なりのケー
ス(2)の映像表示画面例である。
【図13】 撮影範囲と撮影不許可方向の重なりのケー
ス(3)の映像表示画面例である。
【図14】 ケース(1)に対する表示映像の黒塗り部
分の計算の説明図である。
【図15】 撮影不許可領域に対する別の表示例であ
る。
【図16】 撮影不許可領域に対する別の表示例であ
る。
【符号の説明】
10(10−1,10−2,10−3,・・・):ビデ
オ・カメラ 12(12−1,12−2,12−3,・・・):カメ
ラ制御回路 14:カメラ入力選択装置 20:映像通信端末装置 22:CPU 24:主記憶 26:二次記憶装置 28:マウス 30:キーボード 32:I/Oポート 34:映像キャプチャ装置 35:ビットマップ・ディスプレイ 36:映像圧縮伸長装置 38:映像処理装置 40:ネットワーク・インターフェース 42:システム・バス 50:カメラ管理サーバ 52:ネットワーク 54:カメラ制御サーバ 56:カメラ制御クライアント 58:映像送受信ソフトウエア 60:地図ウインドウ 62:カメラ映像ウインドウ 64:カメラ操作パネル 66:カメラ・アイコン 68:撮影不許可領域の設定ボタン 70:撮影不許可領域のクリア・ボタン 92:撮影不許可領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/232 H04N 5/232 B 5/262 5/262 7/18 7/18 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上に接続された複数の制御
    可能なカメラの中から一つを選択し、映像の表示及びカ
    メラの制御を行うカメラ制御システムであって、地図表
    示手段と、当該地図表示手段上により表示される地図上
    に、それぞれカメラを表す1以上のカメラ・シンボルを
    重畳して表示するシンボル表示手段と、当該地図表示手
    段により表示される地図上で撮影を禁止する撮影不許可
    領域を設定する撮影不許可領域設定手段と、設定される
    当該撮影不許可領域の映像表示を規制するカメラ映像表
    示規制手段とを有することを特徴とするカメラ制御シス
    テム。
  2. 【請求項2】 上記カメラ映像表示規制手段は、規制対
    象のカメラについて、設定される撮影不許可領域の方向
    範囲と撮影範囲が重なるとき、その撮影映像の重なり部
    分の表示を実質的に禁止する請求項1に記載のカメラ制
    御システム。
  3. 【請求項3】 上記カメラ映像表示規制手段は、規制対
    象のカメラについて、設定される撮影不許可領域の方向
    範囲と撮影範囲が重なるとき、その撮影映像の重なり部
    分を他の映像領域に比べ、著しく解像度を落とした映像
    にする請求項1に記載のカメラ制御システム。
  4. 【請求項4】 上記カメラ映像表示規制手段は、規制対
    象のカメラについて、設定される撮影不許可領域の方向
    範囲と撮影範囲が重なるとき、その撮影映像の重なり部
    分を、部分的に表示する請求項1に記載のカメラ制御シ
    ステム。
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