JPH09260973A - 差動増幅器 - Google Patents

差動増幅器

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JPH09260973A
JPH09260973A JP7077396A JP7077396A JPH09260973A JP H09260973 A JPH09260973 A JP H09260973A JP 7077396 A JP7077396 A JP 7077396A JP 7077396 A JP7077396 A JP 7077396A JP H09260973 A JPH09260973 A JP H09260973A
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high frequency
constant current
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current circuit
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JP7077396A
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Inventor
Yoshikuni Hatsutori
佳晋 服部
Hiroaki Hayashi
宏明 林
Takatoshi Kato
貴敏 加藤
Hiroshi Tadano
博 只野
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波ノイズによるオフセットの発生を防止
する。 【解決手段】 一対の入力トランジスタTr1,Tr2
の共通エミッタは、定電流回路CSを介し、グランドに
接続されている。ここで、この定電流回路CSの上流
側、または/および下流側に直流成分に対し低インピー
ダンスで、高周波ノイズに対し高インピーダンスとなる
素子10を配置する。これによって、高周波ノイズが定
電流回路CSを介しグランドにリークするのを防止する
ことができ、差動増幅器の入力オフセットの発生を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動増幅器の入力
端子から高周波ノイズが印加された場合の誤動作、特に
オフセット電圧の発生を防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログ回路の基本的回路と
して、オペアンプがある。このオペアンプは、信号の増
幅のみならず信号変換、演算、信号発生など幅広い用途
に用いられ、アナログの代表的な回路で、かつ重要な回
路である。そして、差動増幅器は、主にオペアンプの初
段に用いられ、アナログ回路の中では基本的な回路であ
る。
【0003】このようなオペアンプにおいて、高周波ノ
イズによる誤動作が問題となってきている。特に問題と
なる誤動作は、入力端子から混入した高周波ノイズがオ
ペアンプ内部でDC(直流)成分に変換され、出力にD
C電圧誤差が発生すること、すなわちオフセット電圧が
発生する現象である。
【0004】ここで、差動増幅器への高周波印加による
オフセット電圧の発生現象を図2、図3を用いて説明す
る。図2において、点線で囲んだ部分が差動増幅器であ
る。図は最も基本的な差動増幅器の構成を示しており、
電源VCCと抵抗R1、R2、トランジスタTr1、T
r2および定電流回路CS(電流I)からなっている。
差動増幅器の入力端子は、であり、出力端子はO
1、O2(出力電圧VO1、VO2)である。図2で
は、差動増幅器の入力、にそれぞれV1、V2のD
C入力信号電圧を印加し、かつ高周波ノイズに相当する
高周波信号を一方の入力端子から印加した場合の回路
構成を示している。
【0005】ここで、この回路において、VCC=12
V、I=2mA、V2=2V、R1=R2=4kΩの条
件で、V1を0から4Vまで変化させた場合の高周波信
号印加の有無による出力特性を測定した。その結果を図
3に示す。(a)が印加しない場合、(b)が50MH
z、10dBmの高周波信号を印加した場合の出力特性
である。図3において横軸は、DC入力電圧の差(V1
−V2)を、縦軸はDC出力電圧VO1、VO2を示し
ている。
【0006】高周波信号を印加しない(a)の場合、入
力信号の差が0(図中、(V1−V2)=0すなわちV
1=2V、V2=2V)の時、VO1とVO2は8Vと
等しい値になっている。従って、出力信号差、すなわち
差動増幅器としてのDC出力は0になっていることがわ
かる。一方、高周波信号を印加した(b)の場合、入力
信号差が0の時に、出力電圧VO1は4V、VO2は1
2Vと電圧差が発生している。このように入力信号差が
0の時に、出力に現れるDC電圧が出力オフセット電圧
であり、図より高周波信号印加により、オフセット電圧
が発生していることがわかる。
【0007】また図3(b)より、出力電圧差が0にな
る入力信号電圧、すなわちVO1とVO2が交差する点
の入力信号電圧(V1−V2)は、約−1.3Vである
ことがわかる。このことは、出力を0にするためには、
最初に入力(V1−V2)に1.3V印加しておかなけ
ればならないことを示している。このように出力を0に
するために入力に与えておく電圧のことを入力オフセッ
ト電圧と呼ぶ。
【0008】なお、図3では高周波信号を入力端子か
ら印加した場合の結果を示したが、入力端子から高周
波信号を印加した場合には、入力オフセット電圧の大き
さはから印加した場合と同じであるが、その符号は
の場合と逆になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような高周波ノイ
ズに対するオフセット電圧発生防止回路として、次のよ
うな回路が用いられてきた。
【0010】図4は、その回路の一例(従来技術
(1))であり、差動増幅器の入力端子、それぞれ
に高周波ノイズを取り除くフィルタ回路を接続したもの
である。しかし、この構成では、両入力端子にフィルタ
回路を設けなければならず、回路規模が大きくなるとい
う問題点があった。また、それぞれの入力に異なるノイ
ズが入ってきた場合にフィルタ効果が異なり、完全にノ
イズを除去できない可能性があるという問題点もあっ
た。
【0011】また、これ以外の例(従来技術(2))と
して、図5に示す差動増幅器の入力端子間にコンデンサ
Cを接続した回路がある。この回路では、コンデンサに
より入力端子間を高周波的に結合し、両入力に等しく高
周波ノイズを印加することで誤動作を防止しようとする
ものである。しかし、この回路構成では挿入するコンデ
ンサCの値によっては、回路の安定性がそこなわれ発振
を生じるという問題点があった。
【0012】本発明は上記問題点を解決することを課題
としてなされたものであり、高周波ノイズが入力端子か
ら印加された場合にオフセット電圧の発生を効果的に抑
制することができる差動増幅器を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】まず、差動増幅器の入力
端子から高周波ノイズを印加した場合のオフセット電圧
の発生要因については、まだ報告例がない。そこで、我
々はこの要因を独自に解析することにした。
【0014】解析手法として、ハーモニックバランス法
によるシミュレーションを検討した。その結果、図2に
示す回路の寄生成分を測定し、それらを取り込んだ回路
でシミュレーションを行うことにより、実測値をほぼ実
現できることを明らかにした。ここでの寄生成分とは、
図2の回路図上には現れてこない配線の抵抗成分や抵抗
の浮遊容量、トランジスタの接合容量などをさす。
【0015】シミュレーションが実測結果を再現できる
というこの結果から、シミュレーションを用いて、オフ
セット電圧の発生要因について検討した。その結果、こ
の要因として、高周波信号の印加により、定電流回路C
Sに流れ込む電流が、一定ではなく時間的に変動し、そ
のため差動増幅器の両入力トランジスタのエミッタ電流
の振幅に差が生じているためであることを明らかにし
た。
【0016】図6、図7を用いてそれを説明する。図6
は、定電流回路CSに流れ込む電流IE、各入力トラン
ジスタのエミッタ電流IE1、IE2のモニタ個所を示
している。図7は、寄生成分を取り込んだ回路でのシミ
ュレーション結果である。図7(a)は、出力特性、図
7(b)は、出力特性の(V1−V2)=0の点、すな
わちV1=2V、V2=2Vの点で入力端子から高周
波信号を印加した場合の各電流波形のシミュレーション
結果である。
【0017】オフセット電圧が発生している場合、図7
(b)に示すように、定電流回路CSに流れ込む電流I
Eが、時間的に変動していることがわかる。この電流
は、理想的には時間的に変動せず一定であるべき電流で
ある。このIEが変動しているため、IE1とIE2の
振幅に差が生じていることがわかる。このIE1とIE
2の波形の平均値が、IE1とIE2の直流の値になる
が、図よりこの直流値も異なっていることが明らかであ
る。出力電圧VO1、VO2は、VO1=〜VCC−R
1×IE1、VO2=〜VCC−R2×IE2で表され
る(ここで、=〜はニアリーイコールを意味する)。R
1=R2であるから、IE1とIE2に差があれば、こ
れらの式より、VO1とVO2の値は異なることにな
る。したがって図7(a)に示すようなオフセット電圧
が発生することになる。
【0018】このような定電流の変動は、定電流回路の
寄生成分により、高周波信号がリークしているために発
生していると考えられる。定電流回路は一般にトランジ
スタで構成される。バイポーラトランジスタの場合を例
にとると、エミッタ・ベース、ベース・コレクタ間に
は、接合容量が存在する。この接合容量が、寄生成分で
ある。これはトランジスタの構造上、必ず存在する。接
合容量は、高周波ではインピーダンスが低くなる。その
ため、高周波信号は、定電流回路を構成するトランジス
タの接合容量を介した経路を通って、GNDに流れ込む
のである。これが定電流回路での高周波信号のリークで
ある。
【0019】定電流回路の寄生成分のため、IEが変動
することによってオフセット電圧が発生していることを
確認するため、定電流回路を全く理想的な回路として、
高周波信号を同様に印加した場合の出力特性およびI
E、IE1、IE2波形をシミュレーションにより求め
た。結果を図8に示す。図7の結果と比較すると、図8
(a)から、オフセット電圧は発生していないことがわ
かる。また、この場合の電流波形は、(b)に示すよう
にIEは理想的定電流回路CSであるから、時間的に変
動せず一定となっており、IE1とIE2は逆相でほぼ
同一振幅で流れていることがわかる。
【0020】以上の結果から、定電流回路に流れ込む電
流を時間的に変動させない構成にすれば、オフセット電
圧の発生は抑制できるものと考えられる。
【0021】そこで、本発明においては、定電流の流れ
るラインのインピーダンスを高周波ノイズに対して大き
くなるような回路を挿入することにより、定電流回路で
の高周波信号のリークを防ぐ構成を設けた。
【0022】すなわち、本発明は、一対の入力トランジ
スタと、この一対の入力トランジスタのエミッタが接続
され、両入力トランジスタからの電流をグランドに流す
定電流回路とを含む差動増幅器において、両入力トラン
ジスタと定電流回路の間、または定電流回路とグランド
の間、またはこの両方に、直流成分に対して低インピー
ダンスで、高周波ノイズに対して高インピーダンスとな
る素子を設けたことを特徴とする。
【0023】このような構成によって、高周波ノイズが
定電流回路の寄生成分に起因してグランドにリークし、
これによって定電流回路に流れる電流が変動することを
防止できる。従って、差動増幅器における誤差、特にオ
フセット電圧の発生を効果的に防止することができる。
【0024】また、上記直流成分に対し低インピーダン
スで、高周波ノイズに対して高インピーダンスとなる素
子としては、インダクタンス素子や磁性体を利用した抵
抗変化型素子を用いる。これら素子により、簡単な構成
で高周波ノイズのグランドへのリークを減少し、差動増
幅器におけるオフセット電圧の発生を防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
(以下、実施形態という)について、図面に基づいて説
明する。
【0026】<第1実施形態>図1は、実施形態の3つ
の構成例を示すものである。電源VCCには抵抗R1,
R2を介し、入力トランジスタTr1,Tr2のコレク
タが接続されている。そして、両入力トランジスタTr
1,Tr2のエミッタは、定電流回路CSを介し、グラ
ンドに接続されている。そして、入力トランジスタTr
1,Tr2のベースが2つの信号入力端、に接続さ
れている。また、入力トランジスタTr1,Tr2のコ
レクタ側が、それぞれ出力端O1,O2に接続されてい
る。
【0027】そして、本実施形態においては、高周波ノ
イズに対し、インピーダンスが大きい素子10を有して
いる。すなわち、図1(a)の例では、素子10が入力
トランジスタTr1,Tr2の共通エミッタと、定電流
回路CSの間に配置されており、図1(b)の例では、
素子10が定電流回路CSとグランドの間に配置されて
おり、図1(c)の例では、素子10が入力トランジス
タTr1,Tr2の共通エミッタと定電流回路CSの間
および素子10が定電流回路CSとグランドの間の両方
に配置されている。
【0028】この素子10としては、直流成分に対しイ
ンピーダンスが小さいが、高周波成分に対してはインピ
ーダンスが大きい特性を有しているもの、例えばコイル
が採用される。
【0029】このような回路において、基本的には、定
電流回路CSに定電流が流れる。そこで、入力トランジ
スタTr1,Tr2に流れる電流の和は、定電流回路C
Sに流れる。そして、信号入力端、に信号が入力さ
れると、この入力信号の差に応じて、入力トランジスタ
Tr1,Tr2に流れる電流が変化し、出力電圧VO
1,VO2が変化し、差動増幅が達成される。
【0030】そして、この回路においては、素子10が
入力トランジスタTr1,Tr2とグランドの間(定電
流回路CSの上流側および/または下流側)に設けられ
ている。従って、この素子10の存在によって、高周波
ノイズ分が定電流回路の寄生成分に起因してグランドの
流れることが防止される。従って、入力トランジスタT
r1,Tr2に流れる電流の和の変動を抑制することが
でき、これによって高周波ノイズが混入したときのオフ
セットの発生を効果的に防止することができる。
【0031】図1(a)の差動増幅器においては、素子
10が入力トランジスタTr1,Tr2の共通エミッタ
と、定電流回路CSの間に配置されている。従って、信
号入力ラインなどから侵入した高周波ノイズが定電流回
路CSの手前で止められる。そこで、高周波ノイズがグ
ランドに向けてリークすることを防止できる。
【0032】次に、図1(b)の差動増幅器において
は、素子10が定電流回路CSとグランドの間に配置さ
れている。従って、信号入力ラインなどから侵入した高
周波ノイズは、グランドに至ることができず、高周波ノ
イズがグランドに向けてリークすることを防止できる。
【0033】さらに、図2(c)の差動増幅器では、素
子10が入力トランジスタTr1,Tr2の共通エミッ
タと定電流回路CSの間および素子10が定電流回路C
Sとグランドの間の両方に配置されている。従って、よ
り確実な高周波ノイズのリーク防止を達成できる。
【0034】そして、これらの差動増幅器により、簡単
な構成で高周波ノイズのリークを防止し、オフセット電
圧の発生を防止することができる。
【0035】<実施形態2>図9に、本発明の差動増幅
器の一例を示す。この差動増幅器では、上述の第1実施
形態と同様に、抵抗R1,R2および入力トランジスタ
Tr1,Tr2、定電流回路CSを有している。そし
て、直流成分に対しては、低インピーダンスで、高周波
ノイズに対し、高インピーダンスとなる素子として、コ
イルLを採用し、これを入力トランジスタTr1,TR
2のエミッタと定電流回路CSの間に配置している。
【0036】また、定電流回路CSとしては、カスコー
ド型のものが採用されている。すなわち、VCCには、
抵抗R、ダイオード接続された2つのトランジスタTr
3,Tr4が順次接続され、トランジスタTr4のエミ
ッタがグランドに接続されている。一方、トランジスタ
Tr3のベースにはコレクタがコイルLに接続されたト
ランジスタTr5のベースが接続され、トランジスタT
r4のベースにはコレクタがトランジスタTr5のエミ
ッタに接続されたトランジスタTr6のベースが接続さ
れ、トランジスタTr6のエミッタがグランドに接続さ
れている。
【0037】従って、この定電流回路CSによって、抵
抗R、トランジスタTr3、Tr4の直列接続によって
決定される電流がトランジスタTr5,Tr6に流れ、
従ってコイルLに流れる電流、すなわち入力トランジス
タTR1,Tr2に流れる電流の和が定電流になる。
【0038】この回路は、上述の図1(a)の回路と同
様に動作するが、図9においては、高周波ノイズを印加
するテストのための構成も記載してある。すなわち、図
9では入力端子は、電源V2に接続されている。ま
た、入力端子には、可変電源V1をコイルを介し接続
すると共に、高周波信号源を直流カット用のコンデンサ
Caを介し接続している。
【0039】この構成によれば、可変電源V1の電圧を
変更することによって、差動増幅器に入力信号の差(V
1−V2)が入力され、かつ高周波信号源からの高周波
信号が高周波ノイズとして、入力トランジスタTr1の
ベースに印加される。
【0040】なお、この図9の回路でテストを行う際、
Vcc=12V、V1=0〜4V、V2=2V、R1=
4kΩ、R2=4kΩとした。また、高周波信号源から
の高周波信号は、従来例と同様に、50MHz、10d
Bmとした。
【0041】図10に高周波信号を印加した場合のコイ
ル挿入の有無による出力特性と定電流源に流れ込む電流
IEの波形の測定結果を示す。図10(a)、(b)
は、コイルを挿入しない場合、(c)、(d)はコイル
を挿入した場合の結果である。コイルを挿入しない場
合、定電流回路CSに流れる電流IEは時間的に大きく
変動し、またオフセット電圧も発生していることがわか
る。一方、コイルを挿入した場合、IEの変動は抑えら
れ、オフセット電圧は、ほぼ0に抑制されていることが
わかる。
【0042】このように、本実施形態により、高周波ノ
イズのグランドへのリークを防止して、オフセット電圧
の発生を効果的に防止できることが理解される。
【0043】<その他の構成>また、直流成分に対し低
インピーダンスで、高周波ノイズに対し高インピーダン
スの素子としては、コイルだけでなく、スパイラル型イ
ンダクタやミアンダ型インダクタなどを用いることもで
きる。これらのインダクタを用いれば、IC(Integrat
ed Circuit) 上で素子を作製することができ、IC上で
の対策が可能となる。
【0044】さらに、直流成分に対し低インピーダンス
で、高周波ノイズに対し高インピーダンスになる素子と
しては、インダクタ素子以外でもよい。例えば、磁性体
を利用した抵抗変化型素子(高周波で抵抗値が増加する
素子)を用いた場合にも、上述と同様の効果が得られ
る。
【0045】本発明は、差動増幅器の入力トランジスタ
のエミッタ(MOSやJFETを用いた場合はソース)
とグランドの間(定電流回路の上流側または/および下
流側)に挿入するものであり、定電流回路および差動増
幅器の回路構成は限定されず、どのような構成において
も適用でき、高い汎用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回路構成を示す図である。
【図2】 従来回路の特性を評価するための回路構成を
示す図である。
【図3】 高周波信号印加による出力特性の変化を示す
図である。
【図4】 従来技術(1)の回路構成を示す図である。
【図5】 従来技術(2)の回路構成を示す図である。
【図6】 電流のモニタ箇所を示す図である。
【図7】 定電流回路の寄生成分を考慮した場合の特性
を示す図である。
【図8】 規制成分のない理想的な定電流回路とした場
合の特性を示す図である。
【図9】 本発明の回路の一例を示す図である。
【図10】 本発明の回路の効果を示す特性図である。
【符号の説明】
CS 定電流回路、R1,R2 抵抗、Tr1,Tr2
入力トランジスタ、Tr3〜Tr6 トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 貴敏 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 只野 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の入力トランジスタと、この一対の
    入力トランジスタに接続され、両入力トランジスタから
    の電流をグランドに流す定電流回路とを含む差動増幅器
    において、 両入力トランジスタと定電流回路の間に、直流成分に対
    しては低インピーダンスで、高周波ノイズに対して高イ
    ンピーダンスとなる素子を設けたことを特徴とする差動
    増幅器。
  2. 【請求項2】 一対の入力トランジスタと、この一対の
    入力トランジスタに接続され、両入力トランジスタから
    の電流をグランドに流す定電流回路とを含む差動増幅器
    において、 定電流回路とグランドとの間に、直流成分に対しては低
    インピーダンスで、高周波ノイズに対して高インピーダ
    ンスとなる素子を設けたことを特徴とする差動増幅器。
  3. 【請求項3】 一対の入力トランジスタと、この一対の
    入力トランジスタに接続され、両入力トランジスタから
    の電流をグランドに流す定電流回路とを含む差動増幅器
    において、 両入力トランジスタと定電流回路との間および定電流回
    路とグランドとの間の両方に、直流成分に対しては低イ
    ンピーダンスで、高周波ノイズに対して高インピーダン
    スとなる素子を設けたことを特徴とする差動増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の差
    動増幅器において、 上記高周波ノイズに対して高インピーダンスとなる素子
    として、インダクタンス素子を用いたことを特徴する差
    動増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の差
    動増幅器において、 上記高周波ノイズに対して高インピーダンスとなる素子
    として、 磁性体を利用した抵抗変化型素子を用いたことを特徴す
    る差動増幅器。
JP7077396A 1996-03-26 1996-03-26 差動増幅器 Pending JPH09260973A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004207874A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Toshiba Corp 周波数変換器及び無線通信端末装置
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WO2017002374A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 日本電信電話株式会社 増幅器

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