JPH09260947A - 水晶発振器および温度制御型水晶発振器 - Google Patents
水晶発振器および温度制御型水晶発振器Info
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- JPH09260947A JPH09260947A JP6820396A JP6820396A JPH09260947A JP H09260947 A JPH09260947 A JP H09260947A JP 6820396 A JP6820396 A JP 6820396A JP 6820396 A JP6820396 A JP 6820396A JP H09260947 A JPH09260947 A JP H09260947A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印加電力が少なく、電力印加から短時間で所
定の発振周波数が発振されるような水晶発振器を得る。 【解決手段】 水晶板1の上に発熱部として発熱パター
ン6を形成し、上記発熱パターン6に電極3によって外
部から電源を印加し、水晶板1を直接加熱することで、
熱経路の各構成物の熱収支が均衡する時間が不要とな
り、加熱範囲を小さくすることで、加熱に必要な電力を
削減できるようにした。
定の発振周波数が発振されるような水晶発振器を得る。 【解決手段】 水晶板1の上に発熱部として発熱パター
ン6を形成し、上記発熱パターン6に電極3によって外
部から電源を印加し、水晶板1を直接加熱することで、
熱経路の各構成物の熱収支が均衡する時間が不要とな
り、加熱範囲を小さくすることで、加熱に必要な電力を
削減できるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発振周波数の温
度安定度と短時間の起動が要求される水晶発振器に関す
る。
度安定度と短時間の起動が要求される水晶発振器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の水晶発振器は図5に示すように、
水晶板1と、水晶板1の両面に形成された電極パターン
2、上記電極パターン2に接続され、水晶板1を保持す
る電極3、電極3を保持する絶縁体4、水晶板1を保護
するキャップ5より構成される。水晶板1で発生した原
振は、電極パターン2、電極3を通して発振器外部へ伝
達される。また、従来の温度制御型水晶発振器は、図6
に示すとおり、上記水晶発振器より伝達された原振を所
定の信号に増幅する、信号増幅部11と、水晶板1を所
定の温度に維持するための、温度制御回路部12、水晶
発振器を加熱するためのヒータ13、水晶発振器をケー
スから断熱固定するための断熱台座14、ケース15、
カバー16、温度制御型水晶発振器を断熱する断熱スペ
ーサ17、断熱ワッシャ18、温度制御型水晶発振器を
取付ベース20に取付けるねじ19から構成されてい
る。
水晶板1と、水晶板1の両面に形成された電極パターン
2、上記電極パターン2に接続され、水晶板1を保持す
る電極3、電極3を保持する絶縁体4、水晶板1を保護
するキャップ5より構成される。水晶板1で発生した原
振は、電極パターン2、電極3を通して発振器外部へ伝
達される。また、従来の温度制御型水晶発振器は、図6
に示すとおり、上記水晶発振器より伝達された原振を所
定の信号に増幅する、信号増幅部11と、水晶板1を所
定の温度に維持するための、温度制御回路部12、水晶
発振器を加熱するためのヒータ13、水晶発振器をケー
スから断熱固定するための断熱台座14、ケース15、
カバー16、温度制御型水晶発振器を断熱する断熱スペ
ーサ17、断熱ワッシャ18、温度制御型水晶発振器を
取付ベース20に取付けるねじ19から構成されてい
る。
【0003】温度制御型水晶発振器は、温度変動に対す
る周波数変動を最小化するため、図7に示すような水晶
板1の温度に対する発振周波数の特性を利用している。
図において、31は制御される温度の中心値、32は所
定の周波数変動の範囲、33は所定の周波数変動32を
満たす下限温度、34は所定の周波数変動32を満たす
上限温度である。
る周波数変動を最小化するため、図7に示すような水晶
板1の温度に対する発振周波数の特性を利用している。
図において、31は制御される温度の中心値、32は所
定の周波数変動の範囲、33は所定の周波数変動32を
満たす下限温度、34は所定の周波数変動32を満たす
上限温度である。
【0004】ヒータ13により、水晶板1が加熱され、
水晶板1の発振周波数が所定の範囲32に達する。この
まま加熱することにより、水晶板1は、制御される温度
の中心値31を通過する。このとき、水晶板1の発振周
波数は、所定の周波数の変動の範囲32の下限を通過す
る。さらに加熱を続けることにより、水晶板1の温度は
上昇し、所定の周波数の変動の範囲32の上限に近づ
く。このとき、ヒータ13の加熱停止により、水晶板1
は自然冷却され、温度が低下すると同時に、発振周波数
が、所定の周波数変動32の下限を通過し、低温側の周
波数変動32の上限に近づく。再度ヒータ13に電力が
印加され、水晶板1の温度が上昇することにより、発振
周波数が所定の範囲に保持される。
水晶板1の発振周波数が所定の範囲32に達する。この
まま加熱することにより、水晶板1は、制御される温度
の中心値31を通過する。このとき、水晶板1の発振周
波数は、所定の周波数の変動の範囲32の下限を通過す
る。さらに加熱を続けることにより、水晶板1の温度は
上昇し、所定の周波数の変動の範囲32の上限に近づ
く。このとき、ヒータ13の加熱停止により、水晶板1
は自然冷却され、温度が低下すると同時に、発振周波数
が、所定の周波数変動32の下限を通過し、低温側の周
波数変動32の上限に近づく。再度ヒータ13に電力が
印加され、水晶板1の温度が上昇することにより、発振
周波数が所定の範囲に保持される。
【0005】このように、ヒータ13による加熱と加熱
停止による温度低下で水晶板1を所定の温度範囲に維持
することで、温度制御型水晶発振器の発振周波数は所定
の範囲に保持されている。このとき、ヒータ13による
発熱は水晶発振器のキャップ5表面に具備され、キャッ
プ5、絶縁体4、電極3、電極パターン2と伝達され、
水晶板1が加熱される。図8は水晶発振器を断熱台座に
取付けた状態を示す図で、図において、ヒータ13を具
備した水晶発振器は断熱台座14に固定される。水晶発
振器が固定された断熱台座14は温度制御型水晶発振器
のケースに固定される。
停止による温度低下で水晶板1を所定の温度範囲に維持
することで、温度制御型水晶発振器の発振周波数は所定
の範囲に保持されている。このとき、ヒータ13による
発熱は水晶発振器のキャップ5表面に具備され、キャッ
プ5、絶縁体4、電極3、電極パターン2と伝達され、
水晶板1が加熱される。図8は水晶発振器を断熱台座に
取付けた状態を示す図で、図において、ヒータ13を具
備した水晶発振器は断熱台座14に固定される。水晶発
振器が固定された断熱台座14は温度制御型水晶発振器
のケースに固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の温度制御型水晶
発振器は以上のように構成されているため、温度制御型
水晶発振器に電源を印加した後、水晶発振器はヒータ1
3による加熱が開始されるが、ヒータ13による発熱
は、図9に示す電熱経路伝わって水晶板1に伝熱されて
おり、電熱経路の構成物がそれぞれ熱容量を有すること
から、ヒータ13による発熱がまず電熱経路の構成物の
加熱に使用されることになる。このため、各構成物の熱
収支が均衡し、水晶板1が所定の温度に達して、所定の
発振周波数が得られるまでに時間が必要となっている。
発振器は以上のように構成されているため、温度制御型
水晶発振器に電源を印加した後、水晶発振器はヒータ1
3による加熱が開始されるが、ヒータ13による発熱
は、図9に示す電熱経路伝わって水晶板1に伝熱されて
おり、電熱経路の構成物がそれぞれ熱容量を有すること
から、ヒータ13による発熱がまず電熱経路の構成物の
加熱に使用されることになる。このため、各構成物の熱
収支が均衡し、水晶板1が所定の温度に達して、所定の
発振周波数が得られるまでに時間が必要となっている。
【0007】この時間を短縮するためには、各構成物の
熱収支が均衡する時間を短縮するため、ヒータ13の発
熱量を増加する必要があるが、例えば人工衛星搭載機器
のように、印加できる電力に制限がある場合は、発熱量
の増大は印加電力の増大になり適用することができなか
った。また、電力印加から所定の発振周波数が得られる
までに時間がかかることは、温度制御型水晶発振器の冗
長構成をとることによって信頼度を向上させているシス
テムにおいては、主系、従系の切り替え時に発振途絶時
間が長くなるため、切り替え時のシステム全体の信頼度
を低下させる要因となるなどの問題点があった。
熱収支が均衡する時間を短縮するため、ヒータ13の発
熱量を増加する必要があるが、例えば人工衛星搭載機器
のように、印加できる電力に制限がある場合は、発熱量
の増大は印加電力の増大になり適用することができなか
った。また、電力印加から所定の発振周波数が得られる
までに時間がかかることは、温度制御型水晶発振器の冗
長構成をとることによって信頼度を向上させているシス
テムにおいては、主系、従系の切り替え時に発振途絶時
間が長くなるため、切り替え時のシステム全体の信頼度
を低下させる要因となるなどの問題点があった。
【0008】図9において、1は所定の温度に制御され
る水晶板、101は水晶板内部の熱抵抗、122は水晶
板1と電極間の熱抵抗、103は電極の熱抵抗、104
は電極を保持している絶縁部の熱抵抗、105はキャッ
プ5の熱抵抗、113は発熱部であるヒータ13、11
4は水晶発振器を固定している断熱台座14の熱抵抗、
115は断熱台座が固定されているケースである。発熱
部113で発生した熱量は、熱抵抗105、熱抵抗10
4、熱抵抗103、熱抵抗122、熱抵抗101を伝わ
った後、水晶板1が加熱し、水晶板1が所定の発振周波
数を発振する。この際、発熱部の熱量の一部は熱抵抗1
14および、熱抵抗105、熱抵抗114を伝わり、ケ
ース115で排熱される。これは、ヒータ13のよる発
熱の一部は、断熱台座14をとおしてケース15に伝達
されることを表している。従って、発振周波数の安定に
必要な水晶板1の加熱以外にヒータ13の発熱が伝達さ
れている。これが、温度制御型水晶発振器への印加電力
増加の要因となっている。
る水晶板、101は水晶板内部の熱抵抗、122は水晶
板1と電極間の熱抵抗、103は電極の熱抵抗、104
は電極を保持している絶縁部の熱抵抗、105はキャッ
プ5の熱抵抗、113は発熱部であるヒータ13、11
4は水晶発振器を固定している断熱台座14の熱抵抗、
115は断熱台座が固定されているケースである。発熱
部113で発生した熱量は、熱抵抗105、熱抵抗10
4、熱抵抗103、熱抵抗122、熱抵抗101を伝わ
った後、水晶板1が加熱し、水晶板1が所定の発振周波
数を発振する。この際、発熱部の熱量の一部は熱抵抗1
14および、熱抵抗105、熱抵抗114を伝わり、ケ
ース115で排熱される。これは、ヒータ13のよる発
熱の一部は、断熱台座14をとおしてケース15に伝達
されることを表している。従って、発振周波数の安定に
必要な水晶板1の加熱以外にヒータ13の発熱が伝達さ
れている。これが、温度制御型水晶発振器への印加電力
増加の要因となっている。
【0009】また、ケース15に伝達された熱が、温度
制御型水晶発振器取付ベース20に伝達されるため、発
熱のための印加電力量を最小化するために、ケース15
を断熱スペーサによりさらに断熱する必要があり、温度
制御型水晶発振器を具備する機器においては、取付用部
品点数削減の妨げとなっている。また、温度制御型水晶
発振器の組立の際に、水晶発振器のキャップにヒータを
巻き付けることが必要で、組立時間増加の要因となって
いる。また、水晶発振器を断熱台座14を使用してケー
ス15内に取付けなければならず、温度制御型水晶発振
器のケース15を大きくする必要があるなど、温度制御
型水晶発振器及び温度制御型水晶発振器が取付けられる
機器の小型、軽量化の妨げになるなどの問題点があっ
た。
制御型水晶発振器取付ベース20に伝達されるため、発
熱のための印加電力量を最小化するために、ケース15
を断熱スペーサによりさらに断熱する必要があり、温度
制御型水晶発振器を具備する機器においては、取付用部
品点数削減の妨げとなっている。また、温度制御型水晶
発振器の組立の際に、水晶発振器のキャップにヒータを
巻き付けることが必要で、組立時間増加の要因となって
いる。また、水晶発振器を断熱台座14を使用してケー
ス15内に取付けなければならず、温度制御型水晶発振
器のケース15を大きくする必要があるなど、温度制御
型水晶発振器及び温度制御型水晶発振器が取付けられる
機器の小型、軽量化の妨げになるなどの問題点があっ
た。
【0010】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、印加電力と、印加から所定の発振周波数
の発振までの時間を最小化することを目的とする。ま
た、水晶発振器の断熱を向上させ、水晶発振器の実装の
自由度を向上することを目的とする。また、温度制御型
水晶発振器の組立時間の削減を計ることを目的とする。
また、温度制御型水晶発振器および温度制御型水晶発振
器の取付けられる機器の小型、軽量化を計ることを目的
とする。
されたもので、印加電力と、印加から所定の発振周波数
の発振までの時間を最小化することを目的とする。ま
た、水晶発振器の断熱を向上させ、水晶発振器の実装の
自由度を向上することを目的とする。また、温度制御型
水晶発振器の組立時間の削減を計ることを目的とする。
また、温度制御型水晶発振器および温度制御型水晶発振
器の取付けられる機器の小型、軽量化を計ることを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明による水晶発
振器は、水晶板1の上に発熱部として発熱パターン6を
形成し、上記発熱パターン6に電極によって外部から電
源を印加し、水晶板1を直接加熱することで、従来必要
としていた熱経路の各構成物の熱収支が均衡する時間が
不要となり、加熱範囲を小さくすることで、加熱に必要
な電力を削減できるようにした。
振器は、水晶板1の上に発熱部として発熱パターン6を
形成し、上記発熱パターン6に電極によって外部から電
源を印加し、水晶板1を直接加熱することで、従来必要
としていた熱経路の各構成物の熱収支が均衡する時間が
不要となり、加熱範囲を小さくすることで、加熱に必要
な電力を削減できるようにした。
【0012】また、第2の発明による温度制御型水晶発
振器は、水晶板1に発熱体を具備した水晶発振器を温度
制御型水晶発振器に具備したことで、電力印加から、所
定の発振周波数が得られるまでの時間を最小化し、ま
た、ヒータ13の取付けが不要となるようにした。
振器は、水晶板1に発熱体を具備した水晶発振器を温度
制御型水晶発振器に具備したことで、電力印加から、所
定の発振周波数が得られるまでの時間を最小化し、ま
た、ヒータ13の取付けが不要となるようにした。
【0013】第3の発明による水晶発振器は、水晶発振
器のキャップ5に断熱層を設けた。これにより水晶発振
器の断熱特性が向上し、水晶発振器の実装の自由度が向
上するようにした。
器のキャップ5に断熱層を設けた。これにより水晶発振
器の断熱特性が向上し、水晶発振器の実装の自由度が向
上するようにした。
【0014】また、第4の発明による温度制御型水晶発
振器は、水晶板1に発熱体を具備し、キャップ5に断熱
層を設けた水晶発振器を具備したことで、水晶発振器の
断熱特性が向上し、水晶発振器の取付けの際に、断熱台
座14が不要になり、それによりケース15の高さが削
減できるなど、温度制御型水晶発振器の小型化が計れる
ようにした。さらに、温度制御型水晶発振器を温度制御
型水晶発振器取付ベース20に取付ける際に、断熱スペ
ーサ17、断熱ワッシャ18が不要となり、温度制御型
水晶発振器の取付けられる機器の部品点数の削減が計れ
るようにした。
振器は、水晶板1に発熱体を具備し、キャップ5に断熱
層を設けた水晶発振器を具備したことで、水晶発振器の
断熱特性が向上し、水晶発振器の取付けの際に、断熱台
座14が不要になり、それによりケース15の高さが削
減できるなど、温度制御型水晶発振器の小型化が計れる
ようにした。さらに、温度制御型水晶発振器を温度制御
型水晶発振器取付ベース20に取付ける際に、断熱スペ
ーサ17、断熱ワッシャ18が不要となり、温度制御型
水晶発振器の取付けられる機器の部品点数の削減が計れ
るようにした。
【0015】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を示す
水晶発振器の部分断面図で、図において、1は所定の周
波数の信号を発振する水晶板、2は水晶板1の原振を伝
達する電極パターン、3は電極パターン2に接続され、
発振信号を外部に伝達する電極、4は電極3を保持する
絶縁体、5はキャップ、6は水晶板1を加熱する水晶板
に形成された発熱パターンである。水晶板1を加熱する
ために形成された発熱パターン6は、発熱パターン6用
に新たに具備した電極3により電力が印加され発熱す
る。発熱パターンの形成と、発熱パターン6と電極3の
接続方法は従来の方法が使用できる。発熱部を水晶板1
に具備したことにより、水晶板1を加熱する場合、キャ
ップ5に発熱体として取付けていたヒータを取付ける必
要がなくなる。
水晶発振器の部分断面図で、図において、1は所定の周
波数の信号を発振する水晶板、2は水晶板1の原振を伝
達する電極パターン、3は電極パターン2に接続され、
発振信号を外部に伝達する電極、4は電極3を保持する
絶縁体、5はキャップ、6は水晶板1を加熱する水晶板
に形成された発熱パターンである。水晶板1を加熱する
ために形成された発熱パターン6は、発熱パターン6用
に新たに具備した電極3により電力が印加され発熱す
る。発熱パターンの形成と、発熱パターン6と電極3の
接続方法は従来の方法が使用できる。発熱部を水晶板1
に具備したことにより、水晶板1を加熱する場合、キャ
ップ5に発熱体として取付けていたヒータを取付ける必
要がなくなる。
【0016】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2を示す温度制御型水晶発振器の部分断面斜視図で、
図において10は水晶板1に発熱部を具備した水晶発振
器、11は水晶発振器10から発振された信号を所定の
電力に増幅する信号増幅部、12は水晶板1に形成され
た発熱パターン6に印加する電力を所定の範囲に制御
し、水晶板1の温度制御を行う、温度制御回路部、14
は水晶発振器10を断熱して取付ける断熱台座、15は
ケース、16はカバー、17はケース15を断熱して取
付ける断熱スペーサ、18は取付けねじとケースを断熱
する断熱ワッシャ、19は取付ねじである。信号増幅器
11、温度制御回路部12、断熱台座14、ケース1
5、カバー16、断熱スペーサ17、断熱ワッシャ1
8、取付けねじ19は従来と同様である。
態2を示す温度制御型水晶発振器の部分断面斜視図で、
図において10は水晶板1に発熱部を具備した水晶発振
器、11は水晶発振器10から発振された信号を所定の
電力に増幅する信号増幅部、12は水晶板1に形成され
た発熱パターン6に印加する電力を所定の範囲に制御
し、水晶板1の温度制御を行う、温度制御回路部、14
は水晶発振器10を断熱して取付ける断熱台座、15は
ケース、16はカバー、17はケース15を断熱して取
付ける断熱スペーサ、18は取付けねじとケースを断熱
する断熱ワッシャ、19は取付ねじである。信号増幅器
11、温度制御回路部12、断熱台座14、ケース1
5、カバー16、断熱スペーサ17、断熱ワッシャ1
8、取付けねじ19は従来と同様である。
【0017】水晶発振器10が断熱台座14を介してケ
ース15に取付けられる構造は従来の温度制御型水晶発
振器と同様である。この実施の形態における温度制御型
水晶発振器は、具備した水晶発振器の水晶板1上に発熱
パターン6が形成されているため、従来水晶発振器のキ
ャップに具備していたヒータを取付ける必要がなく、従
来、ヒータに印加していた電力を水晶発振器の発熱パタ
ーン6と接続されている電極3に接続することにより従
来と同様に機能する。加熱範囲が小さいことから、発熱
量を最小化でき、温度制御型水晶発振器の電力消費が従
来に比べ削減される。また、信号発振原の水晶板1を直
接加熱していることから、電力印加から所定の発振周波
数の発振までの時間が従来品に比べ短縮できる。
ース15に取付けられる構造は従来の温度制御型水晶発
振器と同様である。この実施の形態における温度制御型
水晶発振器は、具備した水晶発振器の水晶板1上に発熱
パターン6が形成されているため、従来水晶発振器のキ
ャップに具備していたヒータを取付ける必要がなく、従
来、ヒータに印加していた電力を水晶発振器の発熱パタ
ーン6と接続されている電極3に接続することにより従
来と同様に機能する。加熱範囲が小さいことから、発熱
量を最小化でき、温度制御型水晶発振器の電力消費が従
来に比べ削減される。また、信号発振原の水晶板1を直
接加熱していることから、電力印加から所定の発振周波
数の発振までの時間が従来品に比べ短縮できる。
【0018】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3を示す温度制御型水晶発振器の部分断面図で、図
において、51は、キャップ5に具備した断熱層、その
他の部分は、実施の形態1と同様である。キャップ5に
断熱層を具備したことで、水晶発振器の取付けに断熱性
能を有する部材を使用する必要がなくなり、部品点数が
削減できる。なお、断熱層は、断熱物資や真空層が使用
される。
形態3を示す温度制御型水晶発振器の部分断面図で、図
において、51は、キャップ5に具備した断熱層、その
他の部分は、実施の形態1と同様である。キャップ5に
断熱層を具備したことで、水晶発振器の取付けに断熱性
能を有する部材を使用する必要がなくなり、部品点数が
削減できる。なお、断熱層は、断熱物資や真空層が使用
される。
【0019】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4を示す温度制御型水晶発振器の部分断面図で、図
において、10はキャップ5に断熱層を具備した実施の
形態3で示した水晶発振器、11は信号増幅部と温度制
御回路部、15はケース、16はカバー、19は取付ね
じである。水晶発振器10が断熱層を具備したことによ
り水晶発振器10をケース15から断熱するために使用
した断熱台座14が不要となり、また、ケース15を温
度制御型発振器取付けベース20から断熱していた断熱
スペーサ17、断熱ワッシャ18を使用する必要がなく
なり、温度制御型水晶発振器と温度制御型水晶発振器を
具備した機器の小型、軽量化が計れる。
形態4を示す温度制御型水晶発振器の部分断面図で、図
において、10はキャップ5に断熱層を具備した実施の
形態3で示した水晶発振器、11は信号増幅部と温度制
御回路部、15はケース、16はカバー、19は取付ね
じである。水晶発振器10が断熱層を具備したことによ
り水晶発振器10をケース15から断熱するために使用
した断熱台座14が不要となり、また、ケース15を温
度制御型発振器取付けベース20から断熱していた断熱
スペーサ17、断熱ワッシャ18を使用する必要がなく
なり、温度制御型水晶発振器と温度制御型水晶発振器を
具備した機器の小型、軽量化が計れる。
【0020】また、この実施の形態では、信号増幅部1
1と温度制御回路部12を同一の基板上に形成したもの
を示したが、温度制御型水晶発振器の形状の都合で2枚
以上の基板に分割してもよい。
1と温度制御回路部12を同一の基板上に形成したもの
を示したが、温度制御型水晶発振器の形状の都合で2枚
以上の基板に分割してもよい。
【0021】
【発明の効果】第1の発明によれば、水晶板1に加熱部
を具備したことにより、水晶板1を直接加熱できるた
め、電力印加から、水晶板1が所定の発振周波数で発振
するまでの時間を最小化できる。
を具備したことにより、水晶板1を直接加熱できるた
め、電力印加から、水晶板1が所定の発振周波数で発振
するまでの時間を最小化できる。
【0022】また、第2の発明によれば、第1の発明に
よる水晶発振器を温度制御型水晶発振器に具備したこと
により、所定の発振周波数が得られる時間が最小化でき
た温度制御型水晶発振器が得られる。また、ヒータの取
付けが不要なことから、温度制御型水晶発振器の組立時
間が削減できる。
よる水晶発振器を温度制御型水晶発振器に具備したこと
により、所定の発振周波数が得られる時間が最小化でき
た温度制御型水晶発振器が得られる。また、ヒータの取
付けが不要なことから、温度制御型水晶発振器の組立時
間が削減できる。
【0023】第3の発明によれば、水晶発振器のキャッ
プ5に断熱層を具備したことで、水晶発振器を取付ける
際に断熱部材が不要となり、水晶発振器の実装の自由度
が向上する。
プ5に断熱層を具備したことで、水晶発振器を取付ける
際に断熱部材が不要となり、水晶発振器の実装の自由度
が向上する。
【0024】また、第4の発明によれば、第3の発明に
よる水晶発振器を温度制御型水晶発振器に具備したこと
により、水晶発振器を断熱するための部材が不要とな
り、温度制御型水晶発振器及び、温度制御型水晶発振器
を具備した機器の小型軽量化が計れる。
よる水晶発振器を温度制御型水晶発振器に具備したこと
により、水晶発振器を断熱するための部材が不要とな
り、温度制御型水晶発振器及び、温度制御型水晶発振器
を具備した機器の小型軽量化が計れる。
【図1】 この発明における、水晶発振器の実施の形態
1を示す、部分断面図である。
1を示す、部分断面図である。
【図2】 この発明における、温度制御型水晶発振器の
実施の形態2を示す、部分断面斜視図である。
実施の形態2を示す、部分断面斜視図である。
【図3】 この発明における、水晶発振器の実施の形態
3を示す、部分断面図である。
3を示す、部分断面図である。
【図4】 この発明における、温度制御型水晶発振器の
実施の形態4を示す、部分断面斜視図である。
実施の形態4を示す、部分断面斜視図である。
【図5】 従来の水晶発振器を示す、部分断面図であ
る。
る。
【図6】 従来の温度制御型水晶発振器を示す、断面図
である。
である。
【図7】 水晶板1の発振周波数の温度特性を示す一例
である。
である。
【図8】 従来の水晶発振器のヒータと断熱台座の取付
け状態を示す、斜視図である。
け状態を示す、斜視図である。
【図9】 従来の温度制御型水晶発振器における電熱経
路を示す熱回路である。
路を示す熱回路である。
1 水晶板、2 電極パターン、3 電極、4 絶縁体
部、5 キャップ、6発熱パターン、11 信号増幅
部、12 温度制御回路部、13 ヒータ、14 断熱
台座、15 ケース、51 断熱層。
部、5 キャップ、6発熱パターン、11 信号増幅
部、12 温度制御回路部、13 ヒータ、14 断熱
台座、15 ケース、51 断熱層。
Claims (4)
- 【請求項1】 水晶板と、上記水晶板上に形成された電
極パターンと、上記電極パターンに接続し、上記水晶板
を保持する電極と、上記水晶板を保護するためのキャッ
プとを具備した水晶発振器において、上記水晶板上に発
熱パターンを形成したことを特徴とする水晶発振器。 - 【請求項2】 水晶板の温度を制御するための電気回路
と発振信号を増幅する電気回路を具備した温度制御型水
晶発振器において、請求項1記載の水晶発振器を具備し
たことを特徴とする温度制御型水晶発振器。 - 【請求項3】 上記キャップに断熱層を設けたことを特
徴とする請求項1記載の水晶発振器。 - 【請求項4】 水晶板の温度を制御するための電気回路
と発振信号を増幅する電気回路を具備した温度制御型水
晶発振器において、請求項3記載の水晶発振器を具備し
たことを特徴とする温度制御型水晶発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6820396A JPH09260947A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 水晶発振器および温度制御型水晶発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6820396A JPH09260947A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 水晶発振器および温度制御型水晶発振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09260947A true JPH09260947A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13367011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6820396A Pending JPH09260947A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 水晶発振器および温度制御型水晶発振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09260947A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020123782A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | セイコーエプソン株式会社 | 発振器、電子機器及び移動体 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP6820396A patent/JPH09260947A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020123782A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | セイコーエプソン株式会社 | 発振器、電子機器及び移動体 |
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