JPH09260782A - 選択成長導波型光制御素子およびその製造方法 - Google Patents

選択成長導波型光制御素子およびその製造方法

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JPH09260782A
JPH09260782A JP6224596A JP6224596A JPH09260782A JP H09260782 A JPH09260782 A JP H09260782A JP 6224596 A JP6224596 A JP 6224596A JP 6224596 A JP6224596 A JP 6224596A JP H09260782 A JPH09260782 A JP H09260782A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択成長領域の幅が狭いため、表面拡散によ
る成長速度の増加の影響を受け、選択成長領域の結晶性
が劣化し、素子の特性劣化につながっていた。 【解決手段】 選択成長を用いたDFBレーザに光変調
器を集積した導波型光制御素子において、n型In基板
1上のDFBレーザ領域11には選択成長によって部分
的に、光変調器領域12には全面成長によって全面的に
光導波領域3を形成するとともに、この光導波領域3上
の幅方向の中央部に長手方向に沿ってストライプ状にメ
サ形状のクラッド層4を形成し、かつその両側にクラッ
ド層4と同じ屈折率の媒質のクラッド層5を形成するこ
とによってリッジ構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムや
光情報処理システムに用いる導波型光制御素子に関し、
特に選択成長を用いた光変調器などの光制御素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光制御素子として、例え
ば特開平7−202316号公報に開示の選択成長導波
型光制御素子が知られている。この選択成長導波型光制
御素子では、導波型光制御素子の構造として埋め込み構
造を採用する一方、導電型基板と逆導電型埋め込み層と
の間に導電型低キャリア濃度の半導体バッファ層を挿入
するか、もしくは低キャリア濃度の導電型基板を用いた
構造となっている。かかる構造を採ることにより、導波
型光制御素子構造が埋め込み構造である故に、基板と埋
め込み層との界面にホモ接合が形成され、このホモ接合
によって生じる静電容量の低減を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造の選択成長導波型光制御素子では、2μm〜7μm幅
の選択成長マスクを用いて吸収層や活性層となる光導波
領域を成長しているが、選択成長領域の幅が狭いと表面
拡散による成長速度の増加の影響を受けるため、成長速
度が選択成長領域内でバラツキ、選択成長層の結晶性が
劣化し、素子の特性劣化につながるという問題点があっ
た。
【0004】また、上記構造の選択成長導波型光制御素
子においては、導電型基板と逆導電型埋め込み層との間
に導電型低キャリア濃度の半導体バッファ層を挿入した
り、低キャリア濃度の導電型基板を用いていることで、
ホモ接合における静電容量をある程度は低減できるもの
の、基板と埋め込み層との界面のホモ接合が無くなる訳
ではないため、ホモ接合における静電容量も依然として
存在することになる。したがって、素子動作の高速化を
図るにも限界があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による選択成長導波型光制御素子では、半導
体基板上の第1の領域に選択成長によって部分的に形成
されかつ第2の領域に全面成長によって全面的に形成さ
れた光導波領域と、この光導波領域上の幅方向の中央部
に長手方向に沿ってストライプ状に形成されたメサ形状
の第1のクラッド層と、光導波領域上の第1のクラッド
層の両側にこの第1のクラッド層と屈折率が同じ媒質に
よって形成されて平坦部をなす第2のクラッド層と、光
導波領域に対して部分的に電界を印加する手段とを備え
た構成となっている。
【0006】上記構成の選択成長導波型光制御素子にお
いて、第1の領域に選択成長によって部分的に形成され
た光導波領域は活性層として作用し、第2の領域に全面
的に形成された光導波領域は吸収層として作用する。メ
サ形状の第1のクラッド層およびその両側の第2のクラ
ッド層は、リッジ(ridge)構造をなす。このリッ
ジ構造を採ることで、埋め込み構造の場合に基板と埋め
込み層との界面に形成されるホモ接合がなくなり、よっ
てホモ接合における静電容量もなくなる。しかも、メサ
形状の第1のクラッド層を光導波領域上の幅方向の中央
部に形成したことで、表面拡散による成長速度の増加の
影響を受けない選択成長領域(光導波領域)の中央部だ
けを活性層や吸収層として利用することができる。
【0007】本発明による選択成長導波型光制御素子の
製造方法では、半導体基板上の第1の領域に所定の間隔
をもってストライプ形状の一対の誘電体マスクを形成
し、この一対の誘電体マスクを用いて第1の領域には選
択的に、それ以外の第2の領域には全面的に光導波領域
を成長させ、次いで前記一対の誘電体マスクを除去した
後、全体に屈折率が同じ媒質の第1のクラッド層および
第2のクラッド層を順に形成し、さらにその上にストラ
イプ状のエッチングマスクを形成し、続いてこのエッチ
ングマスクを用いて第2のクラッド層をメサ形状にエッ
チングし、しかる後絶縁膜を介して第1の電極を蒸着し
かつ第2のクラッド層とコンタクトをとるとともに、半
導体基板の下面側に第2の電極を形成する。
【0008】上記の製造方法において、一対の誘電体マ
スクを用いて第1の領域には選択的に、第2の領域には
全面的に光導波領域を成長させることで、第1の領域と
第2の領域とにおける光導波領域のバンドギャップエネ
ルギーが異なり、同一の半導体基板内において、バンド
ギャップエネルギーが異なる部分を1回の結晶成長によ
って形成できる。また、第1のクラッド層および第2の
クラッド層を順に形成した後、第2のクラッド層をメサ
形状にエッチングすることで、同じ屈折率の媒質からな
る第1,第2のクラッド層によってリッジ構造が形成さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明によ
る選択成長導波型光制御素子の一実施形態を示す斜視図
であり、本選択成長導波型光制御素子の一例として、I
nP系電界吸収型光変調器集積DFB(distributed fee
dback;分布帰還型)レーザの構成を示す。
【0010】図1において、n型InP基板1の上に
は、周期が約240nmの回折格子が部分的に形成され
ている。このn型InP基板1において、回折格子が形
成されている第1の領域がDFBレーザ領域となり、回
折格子が形成されていない第2の領域が光変調器領域1
2となる。n型InP基板1の上には、組成波長1.2
μmのInGaAsP光導波層2が形成されている。
【0011】光導波層2の上には、ダブルヘテロ構造の
光導波領域3が形成されている。この光導波領域3は、
n‐InPスペーサ層、組成波長1.2μmのInGa
AsPバリア層とInGaAs井戸層からなる5周期の
アンドープ量子井戸層、p型InPクラッド層からな
り、DFBレーザ領域11側では基板1の幅方向の中央
部に形成されて活性層として作用し、光変調器領域12
側では全面に亘って形成されて吸収層として作用する。
【0012】光導波領域3上には、その幅方向の中央部
に長手方向に沿って断面台形(メサ形状)のp型InP
クラッド層4がストライプ状に形成され、さらにその両
側にクラッド層4と同じ屈折率の媒質のp型InPクラ
ッド層5が平坦部として形成されている。この同じ屈折
率の媒質のp型InPクラッド層4,5により、リッジ
構造が構成されている。
【0013】p型InPクラッド層4,5の上には、S
iO2 絶縁膜6が全面に亘って成膜されている。SiO
2 絶縁膜6のクラッド層5上には、p側電極コンタクト
用の窓6aが形成されている。そして、SiO2 絶縁膜
6上には、DFB領域11側では全面に亘ってCr/A
uよりなるp側電極7が蒸着され、窓6aを介してクラ
ッド層4とコンタクトがとられている。
【0014】一方、光変調器領域12側においては、ク
ラッド層4上にのみp側電極8が形成され、平坦部上に
形成された電極パッド9と接続されている。また、基板
1の下面側には、Cr/Auよりなるn側電極10が底
面全面に亘って形成されている。このp側電極7,8と
n側電極10とは、光導波領域3に対して部分的(活性
層、吸収層)に電界を印加する手段を構成している。
【0015】続いて、上記構成の本実施形態に係るIn
P系電界吸収型光変調器集積DFBレーザの動作につい
て説明する。
【0016】先ず、DFBレーザ領域11では、p側電
極7とn側電極10との間に順方向電圧を印加すると、
InGaAsP/InGaAs光導波領域(活性層)3
に正孔および電子が注入されて発光し、基板1上に形成
されていた回折格子によって波長が選択されてDFBレ
ーザ発振する。
【0017】一方、光変調器領域12では、p側電極8
とn側電極10との間に逆バイアス電圧を印加すると、
印加電圧に応じてInGaAsP/InGaAs光導波
領域(吸収層)3の吸収係数が増加する。この吸収係数
の増加現象は、量子閉じ込めシュタルク効果(Stark eff
ect)と呼ばれるものによる。ここに、シュタルク効果と
は、固体中でその近くに存在する原子やイオンによる内
部的な電場や、外部から加えられた電場などによって起
きるスペクトル線やエネルギー準位の分離やシフトを言
う。
【0018】また、InGaAsP/InGaAs光導
波領域(吸収層)3にバルク層を用いた場合にも、フラ
ンツ・ケルディッシュ(Franz-Keldysh) 効果によって同
様の吸収係数の増加が見られる。ここに、フランツ・ケ
ルディッシュ効果とは、強い電場の印加により、半導体
や絶縁体の光吸収端の波長が長波長側にシフトするよう
に見える効果を言う。
【0019】上述したように、DFBレーザに光変調器
を集積した導波型光制御素子において、その素子構造と
してリッジ構造を採ったことにより、埋め込み構造の場
合に基板と埋め込み層との界面に形成されるホモ接合が
なくなるため、ホモ接合における静電容量もなくなる。
その結果、変調器周波数帯域を拡大し、素子動作のより
高速化が図れるので、高速光通信システムに適用できる
導波型光制御素子を提供できる。
【0020】ところで、リッジ構造の場合には、水平方
向と垂直方向とで入出射光のスポットサイズが大きく異
なる。この水平・垂直方向のスポットサイズの非対称性
は、DFBレーザ領域11の活性層と光変調器領域12
の吸収層との結合部での結合損失を大きくする問題があ
る。しかしながら、本発明に係る導波型光制御素子で
は、DFBレーザ領域11の活性層と光変調器領域12
の吸収層とが光導波領域3によって同一の導波路を形成
しているので、素子構造としてリッジ構造を採っても、
結合損失的には水平・垂直方向のスポットサイズの非対
称性は何ら問題とはならない。
【0021】次に、上記構成の本実施形態に係るInP
系電界吸収型光変調器集積DFBレーザの製造方法につ
いて、図2の工程図に基づいて説明する。なお、図2
は、本光変調器集積DFBレーザのレーザ領域部分の断
面を示している。また、図2において、図1と同等部分
には同一符号を付して示してある。
【0022】工程(a)では、n型InP基板1の上
に、周期が約240nmの回折格子を部分的に形成し、
回折格子を形成した部分をDFBレーザ領域11、回折
格子を形成しなかった部分を光変調器領域12とする。
この基板1の上に、有機金属気相成長法(MOVPE
法)等を用いて、組成波長1.2μmのInGaAsP
光導波層2を成長する。その上にさらに、選択成長用の
誘電体マスクとなる厚さ約1000〜3000オングス
トロームのSiO2 膜21を形成する。
【0023】続いて、工程(b)では、このSiO2
21を、通常のフォトリソグラフィー技術を用いてスト
ライプ形状の一対の選択成長用マスク22,23にパタ
ーニングする。このマスク22,23は、図3に示すよ
うに、DFBレーザ領域11にのみ形成される。工程
(c)では、n‐InPスペーサ層、組成波長1.2μ
mのInGaAsPバリア層とInGaAs井戸層から
なる5周期のアンドープ量子井戸層、p型InPクラッ
ド層からなるダブルヘテロ構造の光導波領域3をエピタ
キシャルに形成する。
【0024】この過程では、図3から明らかなように、
光変調器領域12には選択成長用マスク22,23が存
在しないために、光変調器領域12の光導波領域(吸収
層)3は全面に亘って成長されるが、DFBレーザ領域
11には選択成長用マスク22,23が形成されている
ことにより、DFBレーザ領域11の光導波領域(活性
層)3はマスク22,23の間の領域に選択的に成長さ
れる。その結果、DFBレーザ領域11と光変調器領域
12とにおける光導波領域3のバンドギャップエネルギ
ーは異なり、同一の基板内において、バンドギャップエ
ネルギーが異なる部分を1回の結晶成長によって形成で
きる。
【0025】このように選択成長されるのは、成長時
に、選択成長用マスク22,23上の領域と成長される
領域との間に原料の濃度勾配が生じ、成長原料種の気相
拡散によって組成変化および成長速度の変化が生じ、量
子井戸層の組成および厚みが変化することによる。図4
に、InPを選択成長させたときのSiO2 マスク端か
らの距離とInP成長速度の関係を測定した結果の一例
を示す。
【0026】気相拡散によって生じるInPの成長速度
Rの変化は気相拡散長Lによって決まり、成長速度Rと
マスク端の距離xとの関係は、次の式で表される。
【数1】 ここに、Aは比例係数である。
【0027】図4には、一例として、気相拡散長Lを3
9μmとして成長速度を計算した場合の計算値および実
際の測定値を示し、図中、計算値を実線で表し、測定値
を○印で表している。図4から明らかなように、マスク
端からの距離が5μm以上の領域では測定値と計算値が
良く一致するが、5μm以下の領域では計算値よりも成
長速度が大きくなっていることがわかる。これは、選択
成長用マスク22,23上の原料の表面拡散によりマス
ク端近傍における原料の供給が増加し、その影響で成長
速度が加速されたと考えられる。
【0028】表面拡散の影響のある領域では、成長速度
および組成がマスク端からの距離によって急激に変化し
バラツキが大きいことや組成のコントロールが困難であ
り、表面拡散の影響のない選択成長領域を得るために
は、選択成長領域の幅である選択成長用マスク22,2
3の間隔は10μm〜40μm程度とする必要がある。
選択成長によって光導波領域3を成長するとき、DFB
レーザ領域のInGaAsP/InGaAs光導波領域
3の幅は、選択成長用マスク22,23の間隔によって
決まるため、10μm〜40μm程度の幅となる。
【0029】工程(d)では、選択成長用マスク22,
23を除去し、全体に屈折率が同じ媒質のp型InPク
ラッド層24およびp型InPクラッド層25、さらに
はバンドギャップ波長1.3μm、不純物濃度p=5×
1018cm-3、厚さ約0.2μmのp型InGaAsP
コンタクト層26を順に積層する。次に、工程(e)で
は、選択成長領域の中央をカバーするように表面上に幅
が約3μmのストライプ状のSiO2 エッチングマスク
27を形成する。
【0030】そして、工程(f)では、ストライプ状の
SiO2 エッチングマスク27を用いてp型InPクラ
ッド層25をエッチングし、メサ形状のクラッド層4を
ストライプ状に形成する。その結果、メサ形状のクラッ
ド層4およびその両側の平坦部となるクラッド層5によ
り、リッジ構造が形成される。
【0031】続いて、工程(g)では、全面にSiO2
絶縁膜6を形成し、SiO2 絶縁膜6にp型電極コンタ
クト用の窓を形成する。その後、Cr/Auよりなるp
側電極7(8)を蒸着し、通常のフォトリソグラフィー
技術を用いて電極のパターニングを行う。次いで、基板
1の下側に、Cr/Auよりなるn側電極10を形成
し、変調器出射端面に膜厚が約2000オングストロー
ムのAl2 3 膜(屈折率〜1.75)等で形成される
ARコートを施す。以上により、半導体光変調器集積D
FBレーザが構成される。
【0032】上述したように、製造歩留りを向上させる
ことができる選択成長を用いたDFBレーザに光変調器
を集積した導波型光制御素子を製造するに際し、屈折率
が同じ媒質のp型InPクラッド層24およびp型In
Pクラッド層25を順に積層し、ストライプ状のSiO
2 エッチングマスク27を用いてp型InPクラッド層
25をエッチングし、メサ形状のクラッド層4をストラ
イプ状に形成することにより、埋め込み構造の場合に基
板と埋め込み層との界面に形成されるホモ接合をなくし
たリッジ構造を簡単に形成できる。
【0033】また、10μm〜40μmの間隔をもつ一
対の選択成長用マスクを用いて活性層や吸収層となる光
導波領域3を成長させ、光導波領域3の幅を比較的広く
設定するとともに、その中央部にクラッド層4を形成す
るようにしたことにより、表面拡散による成長速度の影
響を受けない選択成長領域、即ち光導波領域3の中央部
だけを導波型光制御素子の活性層や吸収層として利用す
ることができるので、光導波領域3の結晶性が良く、良
好な素子特性が得られる。
【0034】なお、上記実施形態では、光導波領域3に
よってDFBレーザ領域11の活性層と光変調器領域1
2の吸収層とを形成するとしたが、DFBレーザ領域1
1の活性層と光変調器領域12の吸収層との結合部に光
導波層が存在することから、光導波領域3はこの光導波
層をも含むものとする。
【0035】また、上記実施形態では、光導波領域3の
第1の領域をレーザ領域11とし、第2の領域を光変調
器領域12とし、レーザ光源と光変調器とを集積した構
成の導波型光制御素子について説明したが、これに限定
されるものではなく、光導波領域3の第1の領域を増幅
領域とし、外部から導入した光を増幅する光増幅器と光
変調器とを集積した構成の導波型光制御素子とすること
も可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、選択成長を用いたレーザ光源に光変調器を集積し
た導波型光制御素子において、その素子構造としてリッ
ジ構造を採ったことにより、埋め込み構造の場合に基板
と埋め込み層との界面に形成されるホモ接合がなくな
り、ホモ接合における静電容量もなくなるため、変調器
周波数帯域を拡大し、素子動作のより高速化を図ること
ができる。また、表面拡散による成長速度の影響を受け
ない選択成長領域の中央部だけを導波型光制御素子の活
性層や吸収層として利用することができるので、選択成
長領域の結晶性が良く、良好な素子特性を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の製造方法の手順を示す工程図である。
【図3】工程(b)での平面図である。
【図4】マスク端からの距離とInP成長速度の関係の
一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 n型InP基板 3 光導波領域(活性層、吸収層) 4,5 クラッド層 7,8 p側電極 10 n側電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の第1の領域に選択成長に
    よって部分的に形成されかつ第2の領域に全面成長によ
    って全面的に形成された光導波領域と、 前記光導波領域上の幅方向の中央部に長手方向に沿って
    ストライプ状に形成されたメサ形状の第1のクラッド層
    と、 前記光導波領域上の前記第1のクラッド層の両側にこの
    第1のクラッド層と屈折率が同じ媒質によって形成され
    て平坦部をなす第2のクラッド層と、 前記光導波領域に対して部分的に電界を印加する手段と
    を備えたことを特徴とする選択成長導波型光制御素子。
  2. 【請求項2】 前記光導波領域における選択成長領域の
    幅が10μm〜40μmであることを特徴とする請求項
    1記載の選択成長導波型光制御素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板上の第1の領域に所定の間隔
    をもってストライプ形状の一対の誘電体マスクを形成
    し、 この一対の誘電体マスクを用いて前記レーザ領域には選
    択的に、それ以外の第2の領域には全面的に光導波領域
    を成長させ、 次いで前記一対の誘電体マスクを除去した後、全体に屈
    折率が同じ媒質の第1のクラッド層および第2のクラッ
    ド層を順に積層し、さらにその上にストライプ状のエッ
    チングマスクを形成し、 続いて前記エッチングマスクを用いて前記第2のクラッ
    ド層をメサ形状にエッチングし、 しかる後絶縁膜を介して第1の電極を蒸着しかつ前記第
    2のクラッド層とコンタクトをとるとともに、前記半導
    体基板の下面側に第2の電極を形成することを特徴とす
    る選択成長導波型光制御素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一対の誘電体マスクの間隔を10μ
    m〜40μmに設定することを特徴とする請求項3記載
    の選択成長導波型光制御素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012083474A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Anritsu Corp 光ゲート素子
JP2012208413A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Anritsu Corp 光ゲート素子

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JP2012083474A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Anritsu Corp 光ゲート素子
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