JPH09260269A - 投影露光方法及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

投影露光方法及びそれを用いたデバイスの製造方法

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JPH09260269A
JPH09260269A JP8092067A JP9206796A JPH09260269A JP H09260269 A JPH09260269 A JP H09260269A JP 8092067 A JP8092067 A JP 8092067A JP 9206796 A JP9206796 A JP 9206796A JP H09260269 A JPH09260269 A JP H09260269A
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optical system
stage
wafer
pattern
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JP8092067A
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Michio Kono
道生 河野
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時的変化にかかわらず投影光学系のフォー
カス位置を精度良く検出し、レチクル面上のパターンを
ウエハ面上に高精度に投影露光することができる投影露
光方法及びそれを用いたデバイスの製造方法を得るこ
と。 【解決手段】 原板上のパターンを投影光学系を介して
可動のステージ上に載置した感光基板上に双方の光軸方
向の相対的位置を種々と変化させて投影露光し、該感光
基板に形成したパターン像より最適なフォーカス位置を
決定する第1工程と、該第1工程と略同時刻において該
ステージ上に設けたステージ基準マークを該投影光学系
を介して所定面上に形成して該ステージ基準マークの最
適なフォーカス位置を検出する第2工程と、該原板上の
パターンを該感光基板上に繰り返し投影露光する途中
で、該第2工程と同様にして該ステージ基準マークの最
適なフォーカス位置を検出する第3工程とを含むこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光方法及び
それを用いたデバイスの製造方法に関し、特に半導体素
子(デバイス)の製造の分野において、半導体ウエハー
表面にレチクルの回路パターンを繰り返し縮小投影露光
する際の自動ピント調整機能、所謂オートフォーカス機
能を有するステッパーと呼ばれる投影露光装置に好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子,LIS素子,超LS
I素子等のパターンの微細化、高集積化の要求により、
投影露光装置においては高い解像力を有した結像(投
影)光学系が必要とされてきている。そしてそれに伴っ
て結像光学系の高NA化が進んで、この結果結像光学系
の焦点深度がより浅くなってきている。
【0003】又、ウエハには、平面加工技術の点から、
ある程度の厚さのばらつきと曲りがある。通常ウエハの
曲りの矯正については、サブミクロンのオーダで平面度
を保証する様に加工されたウエハチャック上にウエハを
載せ、ウエハの背面をバキューム吸着することにより平
面矯正を行っている。しかしながら、ウエハ1枚の中で
の厚さのばらつきや吸着手法、更にはプロセスが進む事
によってウエハが変形してくる。
【0004】この為、レチクルパターンが縮小投影露光
される画面領域内でウエハが凹凸を持つ為、実効的な光
学系の焦点深度は、さらに浅くなってくる。
【0005】従って投影露光装置に於いては、ウエハ面
を焦点面に(投影光学系の像面)に合致させる為の有効
な自動焦点合わせ方法が重要なテーマとなっている。
【0006】従来の投影露光装置のウエハ面位置検出方
法としては、エアマイクロセンサを用いる方法や、投影
露光光学系を介さずにウエハ面に斜め方向から光束を入
射させその反射光の位置ずれ量を検出する方法(光学方
式)そして投影光学系を通してそのピント面を検出す
る、いわゆる、スルーザレンズオートフォーカスシステ
ム(TTLAF)という方式等がある。
【0007】図9は特開平1−286418号公報で開
示されているオートフォーカス機能を有する投影露光装
置の概略図である。図9において、107はレチクルで
あり、レチクルステージ170に保持されている。レチ
クル107上の回路パターンが縮小投影レンズ108に
よって、xyzステージ110上のウエハ109上に1
/5に縮小されて結像し、露光が行われる。図9では、
ウエハ109に隣接する位置に、ウエハ109の上面と
ミラー面がほぼ一致する基準平面ミラー117が配置さ
れている。この基準平面ミラー117はフォーカスやア
ライメント等の為に用いられている。
【0008】又、xyzステージ110は投影レンズ1
08の光軸方向(z)及びこの方向に直交する面内
(x、y)で移動可能であり、もちろん光軸のまわりに
回転させることも出来る。
【0009】レチクル107は、同図の要素101〜1
06で示される照明光学系によって、回路パターンの転
写が行われる画面領域内を照明されている。
【0010】露光用の光源である水銀ランプ101の発
光部は楕円ミラー102の第一焦点に位置しており、水
銀ランプ101より発光した光は、楕円ミラー102の
第二焦点位置に集光している。楕円ミラー102の第二
焦点位置にその光入射面を位置付けたオプティカルイン
テグレーター103が置かれており、オプティカルイン
テグレーター103の光出射面は2次光源を形成する。
この2次光源をなすオプティカルインテグレーター10
3より発する光は、コンデンサーレンズ104を介し、
ミラー105により光軸(光路)が90°を折り曲げら
れる。
【0011】尚、155は露光波長の光を選択的にとり
出す為のフィルターで、156は露光の制御を行う為の
シャッターである。このミラー105により反射された
露光光は、フィールドレンズ106を介し、レチクル1
07上の、回路パターンの転写が行われる画面領域内を
照明している。ミラー105は露光光を例えば5〜10
%という様に部分的に透過する構成となっている。ミラ
ー105を通過した光はレンズ152、露光波長を透過
し光電検出に余分な光をカットするフィルター151を
介して、光源101からの光量のゆらぎ等をモニターす
る為の光検出器150に到達する。
【0012】同図において要素111〜112は、公知
のオフアクシスのオートフォーカス光学系を形成してい
る。111は投光光学系であり、投光光学系111より
発せられた非露光光である光束は、縮小投影レンズ10
8の光軸と交わる。基準平面ミラー117上の点(ある
いはウエハ109の上面)に集光し反射されるものとす
る。この基準平面ミラー117で反射された光束は、検
出光学系112に入射する。
【0013】図示は略したが、検出光学系112内には
位置検出用受光素子が配されており、位置検出用受光素
子と基準平面ミラー117上の光束の反射点は、共役と
なる様配置されており、基準平面ミラー117の縮小投
影レンズ108の光軸方向の位置ズレは、検出光学系1
12内の位置検出用受光素子上での入射光束の位置ズレ
として計測される。
【0014】この検出光学系112により計測された基
準平面ミラー117の所定の基準面よりの位置ズレは、
オートフォーカス制御系119に伝達される。オートフ
ォーカス制御系119は、基準平面ミラー117が固設
されたxyzステージ110を駆動する処の駆動系12
0にz方向への移動の指令を与える。又、TTLでフォ
ーカス位置を検知する時、オートフォーカス制御系11
9は基準ミラー117を所定の基準位置の近傍で投影レ
ンズ108の光軸方向(z方向)に上下に駆動を行うも
のとする。また、露光の際のウエハ109の位置制御
(図7の基準平面ミラー117の位置にウエハ109が
配置される)もオートフォーカス制御系119により行
われる。
【0015】縮小投影レンズ108のピント位置検出光
学系について説明する。
【0016】図10,図11において107はレチク
ル、121はレチクル107上に形成されたパターン部
で遮光性をもつものとする。又、122はパターン部1
21に挟まれた遮光部である。ここで、縮小投影レンズ
108のピント位置(像面位置)の検出を行う時は、x
yzステージ110は縮小投影レンズ108の光軸方向
に移動する。
【0017】基準平面ミラー117は縮小投影レンズ1
08の光軸上に位置しており、レチクル107は、図7
の照明光学系101〜106により照明されているもの
とする。
【0018】始めに、基準平面ミラー117が縮小投影
レンズ108のピント面にある場合について図10を用
いて説明する。レチクル107上の透過部122を通っ
た露光光は、縮小投影レンズ108を介して、基準平面
ミラー117上に集光し反射される。反射された露光光
は、往路と同一の光路をたどり、縮小投影レンズ108
を介しレチクル107に集光し、レチクル107上のパ
ターン部121間の透光部122を通過する。この時、
露光光は、レチクル107上のパターン部121にケラ
レることなく、全部の光束がパターン部121の透過部
を通過する。
【0019】次に、基準平面ミラー117が縮小投影レ
ンズ108のピント面よりズレた位置にある場合につい
て図11を用いて説明する。レチクル107上のパター
ン部121の透過部を通った露光光は、縮小投影レンズ
108を介し、基準平面ミラー117上に達するが、基
準平面ミラー117は、縮小投影レンズ108のピント
面にないので、露光光は、広がった光束として基準平面
ミラー117で反射される。
【0020】即ち、反射された露光光は往路と異なる光
路をたどり、縮小投影レンズ108を通り、レチクル1
07上に集光することなく、基準平面ミラー117の縮
小投影レンズ108のピント面からのズレ量に対応した
広がりをもった光束となってレチクル107上に達す
る。この時露光光はレチクル107上のパターン部12
1によって一部の光束がケラレを生じ全部の光束が透光
部122を通過することはできない。即ちピント面に合
致した時とそうでない時にはレチクルを通しての反射光
量に差が生じるのである。
【0021】図10,図11において説明した、基準平
面ミラー117で反射された露光光の光束がレチクル7
を通過した後の光路を、図9を用いて説明する。
【0022】レチクル107を透過した露光光は、フィ
ールドレンズ106を通りミラー105に達する。ミラ
ー105は前述の様に露光光に対して5〜10%程度の
透過率をもっているので、ミラー105に達した露光光
の一部はミラー105を通過し、結像レンズ113を介
し視野絞り114の面上に集光する。この時、レチクル
107のパターンの存在する面と視野絞り114とは、
フィールドレンズ106と結像レンズ113を介し、共
役な位置にある。
【0023】視野絞り114の開口部を通過した露光光
は、集光レンズ115によって受光素子116に入光す
る。
【0024】受光素子116の前面には、必要な場合は
露光光のみを選択的に透過するフィルター151を配置
するものとし、入射した露光光の光量に応じた電気信号
を出力する。
【0025】以下に、この受光素子116の信号出力を
用いて、縮小投影レンズ108のピント位置(像面位
置)を検出する方法について説明する。
【0026】駆動系120により基準平面ミラー117
の載ったxyzステージ110を縮小投影レンズ108
の光軸方向に、オフアクシスオートフォーカス検出系1
12で予め設定される計測の零点を中心に駆動させるも
のとする。
【0027】この時、各位置でのオートフォーカス検出
系112が計測する基準平面ミラー117の光軸方向の
位置信号(オートフォーカス計測値z)と、基準平面ミ
ラー117で反射された露光光を受光素子116で受光
し、電気信号に変換することにより焦点面(像面)検出
系118から得られる出力の関係は、図12に示す様に
なる。この時、検出系118の信号は光源101のゆら
ぎの影響を除く為、ミラー105を通過した光源101
からの光を光源光量モニター光学系(152,151)
を介して光検出器150で検出して、基準光量検出系1
53で光源光量モニター信号を発生させる。そしてこの
モニター信号によって焦点面検出系118の信号を規格
化することによって補正している。
【0028】基準平面ミラー117が縮小投影レンズ1
08のピント面に位置した場合に焦点面検出系118の
出力はピーク値を示す。この時のオートフォーカス計測
値z 0 をもってして、縮小投影レンズ108を用いて、
ウエハ109に露光を行う際の縮小投影レンズ108の
ピント位置とする(又は計測値z0 に基づいて予め設定
しておいたピント位置を補正する。)。
【0029】この様にして決まった縮小投影レンズ10
8のピント位置にオフアクシスオートフォーカス検出系
110,112,119の基準位置を設定する。実際の
ウエハの焼付最良位置はこの基準位置からウエハの塗布
厚や段差量等の値を考慮した分だけオフセットを与えた
値となる。例えば多層レジストプロセスを用いてウエハ
を露光する場合には多層の一番上の部分だけを焼けば良
いのでウエハのレジスト表面と基準位置はほぼ一致す
る。
【0030】一方、単層レジストで露光光が基板に十分
到達する様な場合、ウエハのピントはレジスト表面では
なく基板面に合致するので、この場合レジスト表面と基
準位置の間に1μm以上のオフセットが存在する事も稀
ではない。こうしたオフセット量はプロセス固有のもの
で投影露光装置とは別のオフセットとして与えられるも
のである。装置自体としては上述の1方法で縮小投影レ
ンズ108自体のピント位置を正確に求められれば充分
であり、上記オフセット量は、必要な場合にのみオート
フォーカス制御系119や駆動系120に対して投影露
光装置の不図示のシステムコントローラを介して予め入
力してやれば良い。
【0031】このピント位置z0 の検出は、焦点面検出
系118の出力のピークをもって決定してもよいが、そ
の他にも色々な手法が考えられる。例えばより検出の敏
感度を上げるために、ピーク出力に対してある割合のス
ライスレベルSLを設定し、このスライスレベルSLの
出力を示す時のオートフォーカス計測値z1 ,z2を知
ることによりピント位置を
【0032】
【数1】 として決定しても良いし、又、ピーク位置を微分法を使
って求める等の手法も考えられる。
【0033】図9に示すTTLのオートフォーカスシス
テムの長所は、投影露光光学系の周囲の温度変化、大気
圧変化、露光光線による投影光学系の温度上昇と、それ
に伴って生じるピントの経時変化を常時計測し補正をか
けらるという点である。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すTTLのオ
ートフォーカスシステムは前述したような長所がある
が、投影光学系の持つ収差、厳密には縦収差(球面収
差、像面弯曲、軸上色収差等)の影響を受けて図12に
示した焦点面検出曲線が歪みやすくなる。特にステップ
アンドリピートによりウエハ面の露光が進むにつれて投
影レンズには熱負荷が累積し、このとき投影レンズのフ
ォーカスは次第にウエハ面からずれていく。更に露光が
進行するとピントのずれだけではなく、投影レンズに発
生する熱収差の影響で、前述のような検出曲線の変形は
益々顕著になり、ついには焦点面の検出が不可能となる
場合がある。
【0035】図13はその場合の検出曲線の1例であ
る。つまり、前述の図12ではスライス中心が求まった
が、図13では曲線が歪んでそのピークが2つあらわれ
ている。その為にスライスSLとの交点が3つ(Z1,
Z2,Z3)発生し、ピント面の検出エラーとなってし
まう。
【0036】以上述べてきたように、特に露光時におい
て、投影レンズを通してTTLでレンズの焦点検出を行
おうとすると、投影レンズのもつ残存収差や熱収差の影
響を受けてしまい、その結果オートフォーカス精度が劣
化したり、検出不能となる場合があった。
【0037】特に、露光が進行するとレチクルとウエハ
の共役関係がくずれていくが、その主な原因に投影レン
ズの熱による特性変化(ピントずれや熱収差の発生)や
ウエハ周辺部の変動がある。
【0038】一般に縮小露光方式の場合には、ウエハ側
に比べてレチクル側での露光エネルギー密度は投影レン
ズの縮小率の自乗に比例して小さい。しかも同じ量だけ
位置変形しても、レチクル側での変形はウエハ側での変
形に比べて、ウエハ面のフォーカスへの効き率も縮小率
の自乗に比例して小さい。例えば、1/5xの縮小率の
場合、レチクルパターン面のフォーカス変動はウエハ面
のそれに比べて1/25x以下である。
【0039】従って、レチクルのフォーカス状態、或い
はレチクルとウエハとの合焦状態を常時検知しなくて
も、例えば投影レンズが冷却状態にあるときに一度だけ
レチクルパターン面とウエハ面との合焦状態を知ってい
れば、その後の経時変化ないしは露光中のフォーカス変
化は、投影レンズを通してウエハ面のフォーカス状態だ
け検出し、それを最適位置に維持しておけば良い。また
以上のようなフォーカス思想はなにもウエハ露光時に限
らず、投影レンズが冷却状態にあるときのピントの経時
変化を補正する場合にも適用できる。
【0040】本発明はこれらのことを考慮して、環境変
化が生じたときや繰り返し露光を行うことによって投影
光学系の特性が変化して投影光学系のフォーカス位置が
変動しても、被露光面を投影光学系のピント面に常に高
精度に位置させることができ、高集積度のデバイスを容
易に製造することができる投影露光方法及びそれを用い
たデバイスの製造方法の提供を目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明の投影露光方法
は、(1−1)原板上のパターンを投影光学系を介して
可動のステージ上に載置した感光基板上に繰り返して投
影露光する際に、該パターンと該感光基板との該投影光
学系の光軸方向の相対的位置を種々と変化させて投影露
光し、該感光基板に形成したパターン像の結像状態を検
出して最適なフォーカス位置を決定する第1工程と、該
第1工程と略同時刻において該ステージ上に設けたステ
ージ基準マークを該投影光学系を介して所定面上に形成
して該ステージ基準マークの最適なフォーカス位置を検
出する第2工程と、該原板上のパターンを該感光基板上
に繰り返し投影露光する途中で、該第2工程と同様にし
て該ステージ基準マークの最適なフォーカス位置を検出
する第3工程とを含むことを特徴としている。
【0042】(1−2)原板上のパターンを投影光学系
を介して可動のステージ上に載置した感光基板上に繰り
返して投影露光する際に、該パターンと該感光基板との
該投影光学系の光軸方向の相対的位置を種々と変化させ
て投影露光し、該感光基板に形成したパターン像の結像
状態を検出して最適なフォーカス位置を決定する第1工
程と、該第1工程と略同時刻において該ステージ上に設
けたステージ基準マークを該投影光学系を介して所定面
上に形成して該ステージ基準マークの最適なフォーカス
位置を検出する第2工程と、該第2工程とは異なる時刻
において、該第2工程と同様にして該ステージ基準マー
クの最適なフォーカス位置を検出する第3工程とを含む
ことを特徴としている。
【0043】特に構成要件(1−1)又は(1−2)に
おいて、(A1)前記第3工程では該第3工程で検出し
た前記ステージ基準マークの最適なフォーカス位置に基
づいて前記第1工程で決定したフォーカス位置を補正し
ていること、(A2)前記第2工程では前記ステージ上
に設けたステージ基準マークを前記投影光学系を1回だ
け通過させて所定面上に配置した受光素子面上に結像さ
せ、該受光素子からの信号を用いて該ステージ基準マー
クの最適なフォーカス位置を検出していること等を特徴
としている。
【0044】本発明の投影露光装置は、(2−1)原板
上のパターンを投影光学系を介して可動のステージ上に
載置した感光基板上に繰り返して投影露光する投影露光
装置において、該パターンを該感光基板上に双方の該投
影光学系の光軸方向の相対的位置を種々と変化させて投
影露光し、該感光基板に形成したパターン像の結像状態
を検出して求めた最適な基板フォーカス位置を該ステー
ジ上に設けたステージ基準マークを該投影光学系を介し
て受光素子面上に形成し、該受光素子からの信号を用い
て該ステージ基準マークの最適なフォーカス位置を所定
の時間間隔で求めた複数のマークフォーカス位置に基づ
いて制御手段により補正していることを特徴としてい
る。
【0045】本発明のデバイスの製造方法は、構成要件
(1−1)又は(1−2)の投影露光方法、又は構成要
件(2−1)の投影露光装置を用いてデバイスを製造し
ていることを特徴としている。
【0046】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
概略図である。
【0047】本実施形態は逐次露光方式(ステッパー)
において、ウエハステージ上の基準平面ミラーを用いた
TTLAF方式の概略構成を示している。
【0048】同図において、6はレチクルであり、レチ
クルステージ7に保持されている。レチクル6上の回路
パターンが投影レンズ(露光レンズ)9によって、xy
zステージ(ウエハステージ)11上のウエハ12上に
1/5又は1/10に縮小されて結像し、露光が行われ
る。図では、ウエハ12に隣接する位置に、ウエハ12
の上面とミラー面がほぼ一致する基準平面ミラー13が
配置されている。基準平面ミラー13には図3に示すよ
うなステージ基準マーク(フォーカス検出用マーク)1
3aが設けられている。
【0049】又、xyzステージ11は投影レンズ9の
光軸方向(z)及びこの方向に直交する面内(x、y)
で移動可能であり、もちろん光軸のまわりに回転させる
ことも出来る。
【0050】レチクル6は、同図の要素1〜5で示され
る照明光学系によって、回路パターンの転写が行われる
画面領域内が照明されている。
【0051】露光用の光源である水銀ランプ1の発光部
は楕円ミラー2の第一焦点に位置しており、水銀ランプ
1より発光した光は、楕円ミラー2の第二焦点位置に集
光している。楕円ミラー2の第二焦点位置にその光入射
面を位置付けたオプティカルインテグレーター(ハエの
目レンズ)3が置かれており、オプティカルインテグレ
ーター3の光出射面は2次光源を形成する。この2次光
源をなすオプティカルインテグレーター3より発する光
で照明用レンズ4とフィールドレンズ5を介してレチク
ル6を照明している。
【0052】同図において要素10,13,14は図9
で述べたのと同様なオフアクシスのオートフォーカス光
学系を形成している。10は投光光学系(オートフォー
カス入射系)であり、投光光学系10より発せられた非
露光光である光束は、基準平面ミラー13上の点(ある
いはウエハ12の上面)に集光し反射される。この基準
平面ミラー13で反射された光束は、検出光学系(オー
トフォーカス受光系)14に入射する。
【0053】図示は略したが、検出光学系14内には位
置検出用受光素子が配されており、位置検出用受光素子
と基準平面ミラー13上の光束の反射点は、共役となる
様配置されており、基準平面ミラー13の縮小投影レン
ズ9の光軸方向の位置ズレは、検出光学系14内の位置
検出用受光素子上での入射光束の位置ズレとして計測さ
れる。
【0054】この検出光学系14により計測された基準
平面ミラー13の所定の基準面よりの位置ズレは、オー
トフォーカス制御系32に伝達される。オートフォーカ
ス制御系32は、基準平面ミラー13が固設されたxy
zステージ11を駆動する処の駆動系33にz方向への
移動の指令を与える。又、後述する検出光学系27によ
りTTLでフォーカス位置を検知する時、オートフォー
カス制御系32は基準平面ミラー13を所定の基準位置
の近傍で投影レンズ9の光軸方向(z方向)に上下に駆
動を行う。また、露光の際のウエハ12の位置制御(図
1の基準平面ミラー13の位置にウエハ12が配置され
る)もオートフォーカス制御系32により行っている。
【0055】次に本実施形態において、ウエハ12面の
フォーカス状態を検知して、その信号に基づいてウエハ
ステージ11を駆動させて投影レンズ9のピント位置を
検出する為の構成要件について説明する。
【0056】27はTTLAFの検出光学系であり、後
述する各要素23,24,26,40,41を有してい
る。ファイバー40から出射した照明光束はハーフミラ
ー41を通過し、対物レンズ24とミラー23を介して
レチクル6近傍に集光する。レチクル6上には図2に示
すように、実素子領域外の位置RWに所定の大きさの透
光部(窓抜き部)8が設けられている。
【0057】照明光束はこの窓抜き部8を通過した後に
投影レンズ9を介して基準平面ミラー13上に集光して
いる。基準平面ミラー13面上には図3に示すようなス
テージ基準マーク(フォーカス検知用マーク)13aが
設けられている。そして基準平面ミラー13からの反射
光は元の光路を戻り、順に投影レンズ9、窓抜き部8、
ミラー23、対物レンズ24を介し、ハーフミラー41
で反射して位置センサー26に入射している。
【0058】この基準平面ミラー13はウエハ12と同
じウエハステージ11上に配置されていて、ウエハ12
とは概一致したフォーカス面上に固定されている。そし
てウエハ面12aとステージ基準マーク13a面の各々
のフォーカス位置、ないしは両面間のフォーカスオフセ
ット量はオートフォーカス検出系32によって管理され
ている。これにより以降の手順にしたがって基準平面ミ
ラー13に対してフォーカシングして、所定のオフセッ
ト量を与えるだけで自動的に実ウエハ上のフォーカシン
グを行っている。
【0059】図3に示すように基準平面ミラー13上の
ステージ基準マーク13aは所定の線幅の縦横方向のラ
インアンドスペースより成っている。基準平面ミラー1
3上のステージ基準マーク13aから発した光束は往路
を戻り(復路)、対物レンズ24まで到達する。対物レ
ンズ24を通過した光束はハーフミラー41を今度は反
射し、位置センサー26のセンサー面26a上に結像す
る。この位置センサー26は一次元アレーセンサーであ
っても、CCDに代表される二次元センサーであっても
良い。ステージ基準マーク13a(図3)と対応して、
一方向パターンだけ(縦線又は横線)のフォーカス検出
でよければ一次元アレーセンサーで十分であるし、二方
向パターン(縦線と横線同時)のフォーカス検出が必要
ならば二次元アレーセンサーを用いる。
【0060】最適フォーカス面を求める為に基準平面ミ
ラー面13を露光レンズ9の光軸方向に振っている。そ
のとき位置センサー26上ではこれと対応して、ステー
ジ基準マーク13a(図3)のフォーカス状態が変化し
た情報が得られる。
【0061】本実施形態では、どの種のフォーカス情報
を信号として利用するかは特に限定していない。例えば
ステージ基準マーク像の光強度コントラストがベストピ
ント位置では最も高く、デフォーカス位置ではこれが低
下することを利用しても良い。或いはステージ基準マー
ク像の光プロファイルの微分値(傾斜角に対応)を評価
量としても良い。これらの信号処理は画像信号解析回路
47で行っている。以上の説明で明らかなように、図1
に示す投影露光装置において、往路は照明光路であり、
フォーカスに関する情報は復路の片道だけの光路で得て
いる。
【0062】本実施形態におけるTTLオートフォーカ
ス方法では、最初にレチクル6上のパターンを実際にウ
エハ12上に露光転写することによって、投影レンズ9
の最良結像面に対してウエハ面をフォーカスする第1の
工程と、これと略同じ第1の時刻にTTLのフォーカス
検出光学系27によってウエハ面ないしはこれと等価面
の最良結像位置を検出する第2工程と、ウエハ露光中、
或いは前記第1の時刻と異なる第2の時刻に、該ウエハ
面ないしは前記等価面の最適フォーカス位置を該検出光
学系27によって検出する第3の工程とを有し、第3工
程によって求めた該最適フォーカス位置の検出結果に基
づいて該レチクル面と該ウエハ面とを常に最適なフォー
カス状態に補正し得る手段とを利用している。
【0063】次に本実施形態のTTLオートフォーカス
方法の具体的な動作について説明する。
【0064】図4は本発明の最も特徴とするオートフォ
ーカス検出のシーケンスを示すフローチャートである。
【0065】図4においては、まずレチクルパターン面
6aに検出光学系27のフォーカスを粗調整する。この
目的はあくまで計測レンジが大きくずれない為のもので
ある。即ち、元々レチクル面6aとウエハ面12aとは
事前に概ねフォーカシングされているので、レチクル面
6aとセンサー面12aとが極端にずれていると、結果
的にセンサー面26aとウエハ面12aとが大きくずれ
てしまい、信号のピーク位置を見失ってしまうことにな
る。この工程は本発明にとって必須ではない。ちなみ
に、もし計測レンジが大幅にずれて計測不能になった場
合には、駆動手段48を用いて対物レンズ24のフォー
カシングを行う。その必要性を判断するのはコントロー
ラ46の作用の一つであり、画像信号解析回路47の出
力を得て、駆動手段48に指令を下している。
【0066】次いで、レチクル6とウエハ12の焼きに
よるフォーカス原点合わせを行う。具体的にはウエハ面
6aのフォーカスを変えながらレチクルパターン(例え
ば解像力チャートや実素子パターン)をウエハ12上の
複数位置に焼き付けていく。そして、このウエハ12を
一旦現像し、SEM等の手段で焼き付け像を測定し、最
適フォーカス面を決定する。
【0067】一方、これと略同じ時刻(装置のフォーカ
ス状態が変化しない十分短い時間以内を意味する)に、
前述の検出光学系27を用い、ステージ基準マーク13
aを送り込んでそのフォーカスを変えながら、フォーカ
ス計測を繰り返す。そして位置センサー26で得られる
信号を用いて最適フォーカス面を自動決定する。
【0068】最適のフォーカス面が求まったら、その情
報を装置にフォーカスオフセットとして入力する。この
オフセット入力は、実際の最適露光ピントとオートフォ
ーカス検出系32が捉える最適ピント面との原点ずれ量
を補正することを意味する。このような原点だしを各プ
ロセス毎に最初に行い、プロセスオフセットとしてファ
イルしておく。
【0069】一旦、実プロセスウエハの露光が始まった
ら、実ウエハの間に定期的にステージ基準マーク13a
を送り込んで、そのフォーカスを変えながら、先と同様
に検出光学系27でそのフォーカス計測を繰り返す。そ
して最適フォーカス面を自動決定し、初期に求めたフォ
ーカス原点とのオフセット変化量を算出する。その値だ
けウエハステージ11をZ方向に駆動してウエハ面12
aを投影レンズ9の最適フォーカス面にもっていく。露
光中は定期的に、又は所定のタイミングで、以上のシー
ケンスを実行する。
【0070】以上の説明では露光中のフォーカス管理を
例にとりあげたが、本実施形態ではこれだけに限らず、
例えば日々の定期チェック等で経時変化を補正する場合
にも同様に適用できる。
【0071】尚、以上の構成では、ファイバー40から
発した照明光束が基準平面ミラー13上に集光する場合
としたが、これは必ずしも集光する必要性はない。最
低、ステージ基準マーク13aの全域を十分に照明しさ
えすればよい。またステージ基準マーク13aを基準平
面ミラー13上に設けたが、これを実ウエハ上に設けて
もよい。
【0072】このように本実施形態では投影光学系9の
ピント面にウエハ12が位置したときのウエハステージ
11上の基準平面ミラー13の位置(投影光学系9の光
軸方向の位置)を基準平面ミラー13に設けたステージ
基準マーク13aの像を投影光学系9を介して検出光学
系27の位置センサー26に結像させ、このときの位置
センサー26で得られる信号を投影光学系9のピント位
置としている。又、このときオフアクシスオートフォー
カス検出系10,14,32で得られる信号を基準信
号、即ちピントが合ったときの信号としている。
【0073】そして繰り返し露光するときにはウエハ1
2面の光軸方向の位置を検出方法が容易なオフアクシス
オートフォーカス検出系10,14,32を用いて検出
し、該検出結果に基づいて駆動系33によりウエハステ
ージ11を光軸方向に駆動させてピント合わせを行って
いる。尚、検出光学系27によるピント(フォーカス)
位置の検出は予め定めた時間毎に行っている。
【0074】図5は本発明の実施形態2の要部概略図で
ある。
【0075】図1の実施形態1では検出光学系27がレ
チクル6の上方に配置され、レチクル6の窓抜き部8を
通して、ウエハ面12aのフォーカスを検知していた。
これに対して、本実施形態ではレチクル6を介せずに露
光レンズ9だけを通して基準平面ミラー13のステージ
基準マーク13aのフォーカス状態を検知しており、こ
の点が実施形態1と異なっているだけであり、その他の
構成は同じである。
【0076】図5に示すように本実施形態では、ファイ
バー40から発した照明光束はハーフミラー41を透過
し、対物レンズ24の作用で一旦集光する。この光束は
更に進んでミラー23によって露光レンズ9に入射し、
これを通過した後、基準平面ミラー13上に到達し、ス
テージ基準マーク13aを照明する。それ以降、ステー
ジ基準マーク13aからの反射光のフォーカスを検出す
る構成やシーケンス等は実施形態1と基本的に同じであ
る。
【0077】本実施形態において、検出光学系27での
フォーカス検出用の光の波長は露光光のそれと同じであ
る必要はない。HeNeレーザー(波長633nm)や
赤外域にある半導体レーザー等の光源を用いても良い。
そして、このとき実プロセスウエハ上のスクライブ線
か、或いは専用領域にオートフォーカス用のマークを設
けて、このマークに対してフォーカシングすれば、レジ
ストを感光することなく、ウエハ毎、又は1ショット毎
の実素子TTLオートフォーカス系を構成することがで
きる。
【0078】又本実施形態によればレチクルに窓抜き部
8さえも不要となり、既製のレチクル(オートフォーカ
ス検出用マークや窓抜き部がないもの)に対しても本方
式を用いることができ、高精度の合焦状態が得られる。
【0079】図6は本発明の実施形態3の要部概略図で
ある。
【0080】図1の実施形態1や図5の実施形態2では
検出光学系27からのフォーカス検出用の照明光を投影
レンズ9を介して基準平面ミラー13に入射させてい
た、そして該基準平面ミラー13の検出用マーク13a
からの反射光を投影レンズ9を介して検出光学系27で
検出していた。これに対して本実施形態では、基準平面
ミラー13のステージ基準マーク13aをウエハ側に設
けた照明系(40,51,52)からの光束で照明し、
ステージ基準マーク13aを通過し投影レンズ9を介し
た光束を利用している点が先の実施形態1,2と異なっ
ており、その他の構成は同じである。
【0081】本実施形態ではファイバー40から発した
照明光束は集光レンズ51の作用でミラー13を介した
後、基準平面ミラー13上のステージ基準マーク13a
を裏面側から照明する。このステージ基準マーク13a
は例えばガラス基板上に遮光性のクロムパターンを形成
した部材であって、これを透過した光束は投影レンズ9
を通過後、レチクルパターン面6a近傍に一旦結像す
る。そしてレチクル6を透過して、既述した検出光学系
27に入射する。検出光学系27内では前記光束が位置
センサー26上に再結像する。そしてウエハステージ1
1を投影レンズ9の光軸方向に振ることによって、その
最適フォーカス面を検出している。
【0082】この場合、最適フォーカス状態(ステージ
基準マーク13a面とレチクルパターン6a面とが合焦
した状態)において、検出光は必ずしも位置センサー2
6上に結像する必要は無い。つまりフォーカス検出光は
ステージ基準マーク面13aとレチクルパターン面6a
において結像しさえすれば位置センサー面26aではデ
フォーカスしていても本発明の効果は十分に得られる。
但し、この場合には、画像解析回路47から得られる出
力のピーク(最適フォーカス状態)はずれる。このずれ
量は初期オフセットとして覚えていさえすれば、その後
のフォーカス補正にはなんら問題はない。
【0083】又、本実施形態では検出光学系27をレチ
クル6の上部に配置したが、これに限らず、実施形態2
のようにレチクル6を透過せずに検出しても良い。
【0084】図7は半導体デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造の
フローを示す。
【0085】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0086】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0087】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0088】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0089】図8は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。
【0090】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0091】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0092】本実施形態の製造方法を用いれば、従来は
製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製
造することができる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、環境変化
が生じたときや繰り返し露光を行うことによって投影光
学系の特性が変化して投影光学系のフォーカス位置が変
動しても、被露光面を投影光学系のピント面に常に高精
度に位置させることができ、高集積度のデバイスを容易
に製造することができる投影露光方法及びそれを用いた
デバイスの製造方法を達成することができる。
【0094】特に、本発明によれば、 (B1)投影レンズを通してウエハ面のフォーカス検知
を直に行うので、経時的な投影レンズのフォーカス変動
や露光によって発生する投影レンズのフォーカスシフト
に対し、高い合焦精度が得られる。
【0095】(B2)初期の原点出しのときだけパター
ンを焼き付けてフォーカスを確認しさえすれば、その後
は焼き付ける必要がないのでスループットが向上する。
【0096】(B3)レチクル上にフォーカス検知用の
特別なマークを必要としない。実プロセスのレチクル上
に1mm以内のガラス透過部分さえあれば、そこを通し
て基準マーク、ないしはウエハ上マークからの信号を拾
うことは十分可能である。従って、既製のレチクル(オ
ートフォーカス用マークや窓抜き部無し。)に対しても
本方式を用いることができ、高精度の合焦状態が約束さ
れる。
【0097】(B4)常にレチクルパターンをウエハ上
に最適フォーカス状態で露光転写できるので、半導体の
不良率が低減し、大幅な生産性の向上を期待できる。等
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】 図1のレチクルの説明図
【図3】 図2のステージ基準マークの説明図
【図4】 本発明の実施形態1の動作のフローチャート
【図5】 本発明の実施形態2の要部概略図
【図6】 本発明の実施形態3の要部概略図
【図7】 本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
【図8】 本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
【図9】 従来の投影露光装置の要部概略図
【図10】 図9の一部分の拡大説明図
【図11】 図9の一部分の拡大説明図
【図12】 オートフォーカス信号波形の説明図
【図13】 オートフォーカス信号波形の説明図
【符号の説明】
6 レチクル(原板) 7 レチクルステージ 8 窓抜き部 9 撮影光学系 10 投光光学系 11 ウエハステージ 12 ウエハ(感光基板) 13 基準平面ミラー 13a ステージ基準マーク 14 検出光学系 27 検出光学系 32 オートフォーカス検出系 33 駆動系

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原板上のパターンを投影光学系を介して
    可動のステージ上に載置した感光基板上に繰り返して投
    影露光する際に、該パターンと該感光基板との該投影光
    学系の光軸方向の相対的位置を種々と変化させて投影露
    光し、該感光基板に形成したパターン像の結像状態を検
    出して最適なフォーカス位置を決定する第1工程と、該
    第1工程と略同時刻において該ステージ上に設けたステ
    ージ基準マークを該投影光学系を介して所定面上に形成
    して該ステージ基準マークの最適なフォーカス位置を検
    出する第2工程と、該原板上のパターンを該感光基板上
    に繰り返し投影露光する途中で、該第2工程と同様にし
    て該ステージ基準マークの最適なフォーカス位置を検出
    する第3工程とを含むことを特徴とする投影露光方法。
  2. 【請求項2】 原板上のパターンを投影光学系を介して
    可動のステージ上に載置した感光基板上に繰り返して投
    影露光する際に、該パターンと該感光基板との該投影光
    学系の光軸方向の相対的位置を種々と変化させて投影露
    光し、該感光基板に形成したパターン像の結像状態を検
    出して最適なフォーカス位置を決定する第1工程と、該
    第1工程と略同時刻において該ステージ上に設けたステ
    ージ基準マークを該投影光学系を介して所定面上に形成
    して該ステージ基準マークの最適なフォーカス位置を検
    出する第2工程と、該第2工程とは異なる時刻におい
    て、該第2工程と同様にして該ステージ基準マークの最
    適なフォーカス位置を検出する第3工程とを含むことを
    特徴とする投影露光方法。
  3. 【請求項3】 前記第3工程では該第3工程で検出した
    前記ステージ基準マークの最適なフォーカス位置に基づ
    いて前記第1工程で決定したフォーカス位置を補正して
    いることを特徴とする請求項1又は2の投影露光方法。
  4. 【請求項4】 前記第2工程では前記ステージ上に設け
    たステージ基準マークを前記投影光学系を1回だけ通過
    させて所定面上に配置した受光素子面上に結像させ、該
    受光素子からの信号を用いて該ステージ基準マークの最
    適なフォーカス位置を検出していることを特徴とする請
    求項1,2又は3の投影露光方法。
  5. 【請求項5】 原板上のパターンを投影光学系を介して
    可動のステージ上に載置した感光基板上に繰り返して投
    影露光する投影露光装置において、該パターンを該感光
    基板上に双方の該投影光学系の光軸方向の相対的位置を
    種々と変化させて投影露光し、該感光基板に形成したパ
    ターン像の結像状態を検出して求めた最適な基板フォー
    カス位置を該ステージ上に設けたステージ基準マークを
    該投影光学系を介して受光素子面上に形成し、該受光素
    子からの信号を用いて該ステージ基準マークの最適なフ
    ォーカス位置を所定の時間間隔で求めた複数のマークフ
    ォーカス位置に基づいて制御手段により補正しているこ
    とを特徴とする投影露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれか1項記載の投
    影露光方法を用いてデバイスを製造していることを特徴
    とするデバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5の投影露光装置を用いてデバイ
    スを製造していることを特徴とするデバイスの製造方
    法。
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