JP2771136B2 - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JP2771136B2 JP7265420A JP26542095A JP2771136B2 JP 2771136 B2 JP2771136 B2 JP 2771136B2 JP 7265420 A JP7265420 A JP 7265420A JP 26542095 A JP26542095 A JP 26542095A JP 2771136 B2 JP2771136 B2 JP 2771136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置に関
し、特に半導体素子製造の分野において、半導体ウエハ
表面にレチクルの回路パターンを繰り返し縮小投影露光
する際の自動ピント調整機能所謂オートフォーカス機能
を有するステッパーと呼ばれる投影露光装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、半導体素子、LIS素子、超LSI
素子等のパターンの微細化、高集積化の要求により、投
影露光装置において高い解像力を有した結像(投影)光
学系が必要とされてきている為、結像光学系の高NA化
が進み結像光学系の焦点深度は浅くなりつつある。
【0003】又、ウエハには、平面加工技術の点から、
ある程度の厚さのばらつきと曲りを許容しなければなら
ない。通常、ウエハの曲りの矯正については、サブミク
ロンのオーダーで平面度を保証する様に加工されたウエ
ハチャック上にウエハを載せ、ウエハの背面をバキュー
ム吸着することにより平面矯正を行っている。しかしな
がら、ウエハ1枚の中での厚さのばらつきや吸着手法、
更にはプロセスが進む事によって生ずるウエハの変形に
ついては、いくらウエハの平面を矯正しようとしても矯
正不能である。
【0004】この為、レチクルパターンが縮小投影露光
される画面領域内でウエハが凹凸を持つ為、実効的な光
学系の焦点深度は、さらに浅くなってしまう。
【0005】従って、縮小投影露光装置に於いては、ウ
エハ面を焦点面に(投影光学系の像面)に合致させる為
の有効な自動焦点合わせ方法が重要なテーマとなってい
る。
【0006】従来の縮小投影露光装置のウエハ面位置検
出方法としては、エアマイクロセンサを用いる方法と、
投影露光光学系を介さずにウエハ面に斜め方向から光束
を入射させ、その反射光の位置ずれ量を検出する方法
(光学方式)が知られている。
【0007】一方、この種の投影露光装置では、投影光
学系の周囲温度変化、大気圧変化、投影光学系に照射さ
れる光線による温度上昇、あるいは投影光学系を含む装
置の発熱による温度上昇などによりピント位置(像面位
置)が移動し、これを補正しなければならない。従っ
て、周囲の温度変化、大気圧変化を検出器によって計測
したり、投影光学系内の一部の温度変化、大気圧変化を
検出器により計測したりすることにより、投影光学系の
ピント位置を計算し、補正を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、こ
の方法では、投影光学系のピント位置を直接計測してい
ない為、温度,大気圧を計測する検出器の検出誤差、ま
たは温度変化量、大気圧変化量により投影光学系のピン
ト位置を計算し補正する際の近似式である計算式に含ま
れる誤差により、高精度の投影光学系のピント位置検出
が不可能であるという欠点があった。
【0009】本発明の目的は、投影光学系のピント位置
(像面位置)を高精度に検出して、投影光学系の像面と
ウエハ面とを正確に一致させることが可能な投影露光装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為の
本願発明の投影露光装置のある形態は回路パターンが形
成されたマスクを露光光で照明する露光用照明光学系
と、前記回路パターンをウエハ上に投影露光する投影光
学系とを有する投影露光装置であって、前記投影光学系
の画面領域内に位置する合焦用パターンを前記露光光と
同一の波長で照明する検出用照明光学系と、前記合焦用
パターンからの光を前記投影光学系を介して反射面に入
射させ、該反射面からの反射光を前記投影光学系と前記
パターンとを介して受光する受光手段と、受光した光量
に基づいて前記投影光学系の像面位置を検出する像面位
置検出手段とを備え、前記検出用照明光学系で規定され
る有効光源の光強度分布が前記投影光学系の光軸上の光
強度に比べ前記光軸外の方が大きいことを特徴としてい
る。
【0011】前記有効光源の光強度分布がリング状であ
ることを特徴としている。
【0012】本願発明の投影露光装置の他のある形態
は、回路パターンが形成されたマスクを露光光で照明す
る露光用照明光学系と、前記回路パターンをウエハ上に
投影露光する投影光学系とを有する投影露光装置であっ
て、前記投影光学系の画面領域内に位置する合焦用パタ
ーンを前記露光光と同一の波長で照明する検出用照明光
学系と、前記合焦用パターンからの光を前記投影光学系
を介して反射面に入射させ、該反射面からの反射光を前
記投影光学系と前記パターンとを介して受光する受光手
段と、受光した光量に基づいて前記投影光学系の像面位
置を検出する像面位置検出手段とを備え、前記検出用照
明光学系で規定される有効光源の光強度分布が前記投影
光学系の光軸に対し偏心していることを特徴としてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例に係る
自動焦点制御装置を有する縮小投影露光装置の構成を示
す概念図である。
【0014】同図において、1はレチクル(フォトマス
ク)であり、レチクルステージ2に保持されている。レ
チクル1上の回路パターンが縮小投影レンズ3によっ
て、XYZステージ4上のウエハ5上に1/5に縮小さ
れて結像し、露光が行われる。図1では、ウエハ5に隣
接する位置に、ウエハ5の上面とそのミラー面の高さが
ほぼ一致している基準平面ミラー6が配置されている。
又、基準平面ミラー6のミラー面はCrやAl等の金属
膜で形成されている。実際のレジストが塗布されたウエ
ハを用いる代りに基準平面ミラー6を用いる理由は前述
した通りである。
【0015】又、XYZステージ4は縮小投影レンズ3
の光軸方向(Z方向)及びこの方向に直交する面内(x
−y面)で移動可能であり、もちろん光軸のまわりに回
転させることもできる。
【0016】ウエハ回路パターンを転写する時、レチク
ル1は照明光学系7によって回路パターンの転写が行わ
れる画面領域内を照明される。
【0017】図1の符番8及び9は、オフアクシスの面
位置検出光学系を構成する要素を示している。8は投光
光学系であり、複数個の光束を投光する。投光光学系8
より投光される各光束は非露光光から成り、ウエハ5上
のフォトレジストを感光させない光である。そして、こ
の複数の光束は、基準平面ミラー6上(あるいはウエハ
5の上面)に各々集光されて反射される。
【0018】基準平面ミラー6で反射された光束は、検
出光学系9内に入射する。図示は略したが、検出光学系
9内には各反射光束に対応させて複数個の位置検出用の
受光素子が配置されており、各位置検出用受光素子の受
光面と基準平面ミラー6上での各光束の反射点が結像光
学系によりほぼ共役となる様に構成されている。基準平
面ミラー6の、縮小投影レンズ3の光軸方向の位置ズレ
は、検出光学系9内の位置検出用受光素子上での入射光
束の位置ズレとして計測される。
【0019】この検出光学系9により計測された基準平
面ミラー6の所定の基準面よりの位置ズレは、位置検出
用受光素子からの出力信号に基づいて面位置検出装置1
0により面位置として算出され、これに対応する信号が
信号線を介してオートフォーカス制御系11に入力され
る。
【0020】オートフォーカス制御系11は、基準平面
ミラー6が固設されたXYZステージ4を駆動するため
のステージ駆動装置12に信号線を介して指令信号を与
える。又、TTLで投影レンズ3のフォーカス位置を検
知する時には、オートフォーカス制御系11によりステ
ージ駆動装置12に指令を与え、基準平面ミラー6が所
定の基準位置の近傍で投影レンズ3の光軸方向(Z方
向)に上下に変位する様にXYZステージを駆動する。
また、本実施例では、露光の際のウエハ5のx−y面内
における位置制御もオートフォーカス制御系11とステ
ージ駆動装置12により行われる。
【0021】次に本発明である処の、縮小投影レンズ3
のフォーカス位置検出光学系について説明する。
【0022】図2、図3において1はレチクル、31は
レチクル1上に形成されたパターン部で遮光性をもつも
のとする。又、32はパターン部31に挟まれた透光部
である。このパターン部31と透光部32により合焦用
マーク30を構成している。ここで、縮小投影レンズ3
のフォーカス位置(像面位置)の検出を行う時には、前
述したようにXYZステージ4が縮小投影レンズ3の光
軸方向に移動する。基準平面ミラー6は、縮小投影レン
ズ3の真下に位置付けられており、レチクル1のパター
ン部31と透光部32は後述するオートフォーカス用照
明光学系により照明されている。
【0023】始めに、基準平面ミラー6が縮小投影レン
ズ8のピント面にある場合について図2を用いて説明す
る。レチクル1上の透過部32を通った光は、縮小投影
レンズ3を介して、基準平面ミラー6上に集光し反射さ
れる。反射された光は、往路と同一の光路をたどり、縮
小投影レンズ3を介しレチクル1に集光し、レチクル1
上のパターン部31間の透光部32を通過する。この
時、光は、レチクル1上のパターン部31にケラレるこ
となく、全部の光束がパターン部31の透過部を通過す
る。
【0024】次に、基準平面ミラー6が縮小投影レンズ
3のピント面よりズレた位置にある場合について図3を
用いて説明する。レチクル1上のパターン部31の透過
部を通った光は、縮小投影レンズ3を介し、基準平面ミ
ラー6上に達するが、基準平面ミラー6は、縮小投影レ
ンズ3のピント面にないので、光は、広がった光束とし
て基準平面ミラー6で反射される。即ち、反射された光
は往路と異なる光路をたどり、縮小投影レンズ3を通
り、レチクル上に集光することなく、基準平面ミラー6
の縮小投影レンズ3のピント面からのズレ量に対応した
広がりをもった光束となってレチクル1上に達する。こ
の時、光束はレチクル1上のパターン部31によって一
部の光がケラレを生じ全部の光束が透光部32を通過す
ることはできない。即ちピント面に合致した時とそうで
ない時にはレチクルを通しての反射光量に差が生じるの
である。
【0025】次に、図1に戻り、フォーカス位置検出光
学系の照明系と受光系について説明する。まず、照明系
は露光用の照明系7から導光用ファイバー13によっ
て、露光光と波長が同一の光を取り出す。ファイバー1
3の端部から発せられる光は、チョッパー(シャッタ
ー)14により間欠的に(パルス光として)リレーレン
ズ15に入射される。そして、絞り16を通り変更ビー
ムスプリッター17でS偏光成分の光だけ、反射して、
λ/4板18、対物レンズ19、切り換えミラー20を
通り、レチクル上の合焦用マーク30の近傍を照明す
る。絞り16は本照明系の瞳であって照明系の有効光源
を決定する。又、絞り16の位置は、投影レンズ3の瞳
と共役な位置に設定される。
【0026】次に受光系について説明する。図2、図3
で述べたように、レチクル1を介して戻ってくる基準平
面ミラー6からの反射光は、切り換えミラー20及び対
物レンズ19を通りλ/4板18に入射する。この反射
光はλ/4板18を通過することによりP偏光光となり
偏光ビームスプリッター17を透過する。そして、リレ
ーレンズ21を通過し、投影レンズ3の瞳と共役な位置
に設けた受光素子22に入射し、受光素子22で光量が
検出される。ここで変更ビームスプリッターとλ/4板
は光利用効率を高める働きをしている。
【0027】この時、基準平面ミラー6からの反射光以
外に、レチクル1からの信号でない直接反射光受光素子
22に入射すると、レチクル1からの反射光がフレア光
となって信号のS/N比を低下させる恐れがある。本実
施例の投影レンズ3がウエハー側でのみテレセントリッ
クでレチクル側で、テレセントリックではない場合、レ
チクル1への照明光の入射角は垂直でないので、レチク
ル直接反射光は逆戻りせず、受光素子22には入射され
ない。また、投影レンズ3がレチクルとウエハー側双方
でテレントリックである場合は、λ/4板18を現在図
示している位置ではなく、レチクル1とXYZステージ
4の間例えば投影レンズ3内に挿入すれば、レチクル1
で直接反射した光を偏光ビームスプリッター17によっ
て遮光して受光素子22に入射しないようにし、投影レ
ンズ3を介して基準平面ミラー6からの反射光のみを受
光素子22に導き、信号のS/N比を向上させる事がで
きる。
【0028】又、図1における符番24,25はフォー
カス位置検出光学系の光量モニターを構成する要素を示
しており、24は集光レンズ、25は受光素子である。
【0029】先に述べた様に導光用ファイバー13から
射出した光の内のS偏光成分は偏光ビームスプリッター
17で反射されて合焦用マーク30を照明するが、残り
のP偏光成分は偏光ビームスプリッター17を透過す
る。そして、この透過した光が、集光レンズ24で受光
素子25上に集光される。そして、受光素子25は、そ
の受光した光の強度に応じた信号を信号線を介して基準
光量検出系26へ入力する。
【0030】従って、ファイバー13からの光がランダ
ムな偏光特性をもつものと仮定すれば、受光素子25か
らの信号はファイバー13からの光の光量変動に比例し
て変化する。
【0031】以下に、受光素子22からの信号出力を用
いて、縮小投影レンズ3のフォーカス位置(像面位置)
を検出する方法について説明する。
【0032】ステージ駆動装置12により、基準平面ミ
ラー6を載置したXYZステージ4を縮小投影レンズ3
の光軸方向に、オフアクシスの面位置検出装置9で予め
設定している零点を中心に駆動させるものとする。この
時、面位置検出装置10で基準平面ミラー6の複数箇所
の光軸方向に関する位置がモニターされる。この複数箇
所の中で、フォーカス位置検出系により合焦用マーク3
0の像が投影される位置の近傍の計測値をzとして基準
平面ミラー6の位置を代表させる。基準平面ミラー6で
反射された光を受光素子22で受光した時に、焦点面検
出系23から得られる信号出力とこのzの関係を、図4
に示す。
【0033】本実施例では露光用の照明系7の水銀ラン
プなどの光源のゆらぎ(光量変動)の影響を除くため
に、焦点面検出系23の信号を、前述した基準光量検出
系26からの信号で規格化する。又、受光素子22のシ
ョットノイズの影響を軽減する為にファイバー13から
の光を、特定の周期でチョッパー14により遮光して合
焦用マーク30を間欠的に照明すると共に、焦点面検出
系23でその周期と同期して信号を得るようにしてい
る。この動作を行うために、チョッパー14は不図示の
信号線でオートフォーカス制御系11と連絡してあり、
オートフォーカス制御系11でチョッパー14と焦点面
検出系23の同期制御を行っている。これは、オートフ
ォーカス制御系11のタイミング回路から、特定周波数
の駆動クロックをチョッパー14の駆動装置(不図示)
と焦点面検出系23へ入力することにより実行される。
【0034】さて、基準平面ミラー6が縮小投影レンズ
3のピント面(像面)に位置した場合に、焦点面検出系
23の出力はピーク値を示す。この時の面位置検出系計
測値z0 をもってして、縮小投影レンズ3を用いて、ウ
エハ5に露光を行う際の投影光学系のフォーカス位置と
する。
【0035】この様にして決まった投影レンズ3のフォ
ーカス位置はオフアクシスオートフォーカス検出系の基
準位置となる。実際のウエハの焼付最良位置はこの基準
位置からウエハの塗布厚や段差量等の値を考慮した分だ
けオフセットを与えた値となる。例えば多層レジストプ
ロセスを用いてウエハを露光する場合には多層の一番上
の部分だけを焼けば良いのでウエハのレジスト表面と基
準位置はほぼ一致する。一方、単層レジストで露光光が
基板に十分到達する様な場合、ウエハのピントはレジス
ト表面ではなく基板面に合致するので、この場合レジス
ト表面と基準位置の間に1μm以上のオフセットが存在
する事も稀ではない。こうしたオフセット量はプロセス
固有のもので投影露光装置とは別のオフセットとして与
えられるものである。装置自体としては本発明の様な方
法で投影レンズ自体のピント位置を正確に求められれば
充分であり、上記オフセット量は、必要な場合にのみオ
ートフォーカス制御系11や駆動系12に対して投影露
光装置の不図示のシステムコントローラを介して予め入
力してやれば良い。
【0036】このピント位置z0 の検出は、焦点面検出
系23の出力のピークをもって決定してもよいが、その
他にも色々な手法が考えられる。例えばより検出の敏感
度を上げるために、ピーク出力に対してある割合のスラ
イスレベル220を設定し、このスライスレベル220
の出力を示す時のオートフォーカス計測値z1 ,z2
知ることにより、ピント位置を
【0037】
【外1】 として決定しても良いし、又、ピーク位置を微分法を使
って求める等の手法も考えられる。
【0038】レチクル1上に形成する合焦用マーク30
は、透過部32の線巾が細い程基準平面ミラー6の光軸
方向の変化に対する受光素子22からの出力信号の変化
が大きくなり、像面位置の検出感度が良くなる。従っ
て、本実施例では、合焦用マーク30の線巾lを
【0039】
【外2】 となるように選び、像面位置の検出感度を上げている。
ここで、λは合焦用マークを照明する光の波長、NAは
投影レンズの開口数、βは投影レンズの倍率を示してい
る。
【0040】我々が検討した結果、像面位置検出を良好
に行うためにの合焦用マークの線巾lは
【0041】
【外3】 を満たすことが条件となる。又、更に高精度の像面位置
検出を行うためには、
【0042】
【外4】 を満たすように線巾lを決定すると良い。
【0043】合焦用マーク30の線巾を小さくしていく
と、受光素子への入射光の強度が減少して信号のS/N
比が劣化する傾向にあるが、この傾向を軽減するため
に、本実施例では、図5(A),(B)に示す如き合焦
用マークを使用している。図5(A),(B)に示すよ
うに、本合焦用マークは線巾lのスリットを多数個並べ
て構成してあり、これにより受光素子への入射光の強度
を上げることができる。
【0044】本実施例では、像面位置検出の感度を上げ
るために、レチクル1上の合焦用マーク30を照明する
照明系にも工夫を施している。図6(A)は本実施例で
用いた絞り16の形状を示す平面図である。絞り16
は、レチクル1を照明する時の有効光源の形状を決定す
るものであり、図6(A)において斜線で示す領域が遮
光部で空白の領域が光透過部を示している。
【0045】図6(A)に示す様に、本実施例の絞り1
6は光透過部即ち有効光源が光軸(照明系の光軸)に対
して偏心しており、このため、基準平面ミラー6の光軸
方向(投影レンズの光軸方向)の変化により、合焦用マ
ークの像がボケると共に光軸と直交する面内で位置ズレ
をもおこすので、受光素子からの出力信号の変化が大き
くなり、像面位置の検出感度を良くすることができる。
【0046】又、図6(B),(C)は本投影露光装置
に使用し得る絞りの他の形態を示す平面図であり、図6
(B)では光透過部をリング状に形成しているため、図
6(A)の時に比べて受光素子への入射光強度を上げる
ことができ、又、検出精度と検出感度も向上できる。
【0047】一方、図6(C)は光透過部が光軸に対し
て偏心していない絞りの例を示しており、合焦用マーク
照明時の有効光源を露光時の有効光源とほぼ同一とした
ものである。この様な絞りは、実際の露光における投影
レンズのデフォーカス特性を再現できるため、厳密に像
面検出系により検出した像面と露光時の像面とを一致さ
せることができる。
【0048】以上説明した投影レンズ3の像面位置検出
を行った後ウエハ5を露光するまでの過程を図7のフロ
ーチャートに示す。図7では、ウエハ1枚毎に、縮小投
影レンズ3の像面位置検出を行うフローチャートを示し
ているが、各ショット毎、数枚のウエハ毎又はロット毎
に像面位置検出を行っても差しつかえないことは、言う
までもない。
【0049】従って、実際のパターン転写に用いるレチ
クルと投影レンズを通った光を検出光として用いて、投
影レンズのフォーカス位置を直接に計測すると共に、パ
ターンが転写されるウエハの位置検出をオフアクシスの
面位置検出系を用いて別途計測し、両者の対応をつける
事によって、常に、この投影レンズのピント面にパター
ンが転写されるべきウエハを位置させることが可能であ
る。
【0050】それ故、従来、投影露光光学系の周囲の温
度変化、大気圧変化、又は照射される光線による温度上
昇、あるいは投影光学系を含む装置の発熱による温度上
昇によるピント位置の経時変化に原理的に影響されるこ
とがないという長所がある。
【0051】又、本発明によるピント位置の計測は露光
を行っていくサイクルの任意の時間に挿入可能なので、
計算時と露光時の時間的な差も最小にする事ができると
いう利点も持っている。
【0052】上記実施例では、フォーカス位置検出光学
系と合焦用マークの位置が固定されており、合焦用マー
クを、いつもレチクルの所定の位置に設定できればフォ
ーカス位置検出光学系による検出位置は固定で良い。し
かしながら合焦用マークの存在が露光可能範囲を制限し
てしまう場合もある。その為、専用の合焦用マークを用
いる場合、該マークは焼きつける回路パターンの大きさ
に応じて自由な位置に設定できる事が望ましい。従っ
て、合焦用マークのレチクル上の位置の変化に応じて、
少なくとも対物レンズ19及びミラー20を含む検知ユ
ニットはレチクルに対する位置を変更可能に構成してお
くと良い。
【0053】図8は投影レンズ3が形成する実際の像面
と理想像面との差を示すグラフ図である。投影レンズ3
はレチクル1の回路パターンを正確にウエハ5上に投影
するために、厳しく収差補正がなされているが、完全に
像面湾曲を補正することができない。投影レンズ3の合
焦深度が深い時や、要求される解像線巾が大きい場合は
ある程度の像面湾曲は無視し得るが、解像力を上げるた
めに投影レンズ3のNAを大きくしたり或いは画角を大
きくした時には、像面湾曲の存在は無視できなくなる。
【0054】従って、ウエハを投影レンズ3の像面位置
に位置付ける場合には、投影レンズ3の像面湾曲データ
を考慮してやる必要がある。
【0055】例えば、前述の実施例では、合焦用マーク
30が投影レンズ3の軸外に設けられ、フォーカス位置
検出光学系は投影レンズ3の軸外のある一点(A)の像
面位置しか検出していない。この場合、図8に破線で示
すように実際の像面が湾曲していると、像面内の他の箇
所の真の像面位置は検出していないことになる。
【0056】従って、予め検査して用意しておいた投影
レンズの像面湾曲データに基づいて、計測により得られ
た特定点の像面位置から他の箇所の像面位置を求めてい
ると良い。又、この像面湾曲データは図1のオートフォ
ーカス制御系11内のメモリに格納しておけば良い。
【0057】図1の投影露光装置では、オフアクシス面
位置検出装置10でウエハ5の(被露光領域又はショッ
ト)の複数箇所の面位置を検出している。そして、この
複数箇所の面位置に関するデータにもとづいてウエハ5
の光軸方向の位置と傾きを補正するのである。この時、
XYZステージ4を駆動してやることにより調整したウ
エハ5の面位置Zとこの複数箇所に対応する投影レンズ
3の真の像面位置Z0i(i=1,2,3…,m)との関
係が、
【0058】
【外5】 となるようにすれば、ウエハ5の表面と投影レンズ3の
最良像面位置に位置付けることができる。
【0059】これは、投影レンズ3の最良像面位置を、
像面湾曲データと焦点面検出系23で得られた像面位置
とにもとづいて決定し、この最良像面位置を目標にして
ウエハの面位置調整を行っていることになる。ここでは
像面の各像点の実際の位置から、最小自乗法により最良
像面(基準像面)を決定している。
【0060】図9はフォーカス位置検出光学系の他の実
施例を示す概略図であり、図示されていない部分は図1
と同じ構成を有するものとする。
【0061】本実施例では、TTLのフォーカス位置検
出光学系を独立な系として投影露光装置に組み込むもの
ではなく、レチクルとウエハの位置合わせのためのアラ
イメントマーク検出光学系と光学系を共用させ装置をコ
ンパクトにしている。特に、図9に符番45,46で示
す切り換えミラーは、フォーカス位置検出時とアライメ
ントマーク検出系時とで光路に挿入されたり光路から退
避できるように、構成されている。図1の装置と本実施
例の装置の相違点は、絞り16と偏光ビームスプリッタ
ー17の間に光路中に出し入れ自在な切り換えミラー4
5を挿入して、露光用の照明系7から導光用ファイバー
13で露光光を導き、リレーレンズ41とハーフミラー
45を介して、TTLのフォーカス位置検出光学系の照
明系と結合させ、レチクル1のアライメントマークを照
明している点である。又、図示はしていないが、視野制
限スリットでアライメントのみを照明している。この時
レチクル1上のアライメントマークを照明した光は、投
影レンズ3を介して、ウエハ上のアライメントマークも
照明する。すると、レチクルアライメントマーク及びウ
エハアライメントマークからの光が、切り換えミラー2
0と対物レンズ19を介してλ/4板18に入射し、そ
の後偏光ビームスプリッター17とリレーレンズ21経
て、図1の系とは異なり出し入れ自在の切り換えミラー
46によって反射され、リレーレンズ42を介してCC
D43に結像される。そして、CCD43上に形成した
ウエハアライメントマーク像とレチクルアライメントマ
ーク像のズレをアライメント検出系44によって検知す
ることにより、レチクルとウエハの位置合わせを行う。
又、切り換えミラー45,46を図示してある光路から
退避させることにより、前述したフォーカス位置の検出
を行うことができる。
【0062】更に、TTLフォーカス位置検出光学系と
アライメントマーク検出光学系で光学系の視野を分割し
て使用すれば、受光素子を共用しても構わないし、又、
レチクルアライメントマークを合焦用マークとして使用
することもできる。
【0063】前述の実施例では、オフアクシスの面位置
検出光学系は、基準平面ミラーとウエハ面の複数箇所の
光軸方向の位置を検知しているが、各面の特定の一点の
位置とその傾きを検知する様にしても構わないし、面の
傾きが小さいか或いはTTLのフォーカス位置検出光学
系による検出位置と同一位置を検出する場合には面の一
点の位置を検知するだけでもよい。すなわち、TTLの
フォーカス位置検出光学系の検出位置近傍の光軸方向の
ミラー面の位置がオフアクシスの面位置検出光学系で計
測できれば良いのである。従って、両検出光学系による
計測は同時に行っても良いし、順次行っても良い。図1
0に、オフアクシスの面位置検出光学系が、基準平面ミ
ラーの一点の位置しか検知しない場合の、像面位置検出
に関するフローチャートを示す。
【0064】
【発明の効果】以上、本発明では、TTLオートフォー
カス系により投影光学系のピント位置(即ち像面位置)
を検出し、これを基準としてウエハ面を像面位置に位置
付ける為、経時変化する投影光学系のピント位置を精度
良く検出し、高精度の焦点合わせが可能になる。これに
より高解像のパターンをウエハ上に形成出来、より集積
度の高い回路を作成できるというすぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動焦点制御装置を有
する投影露光装置を示す構成図。
【図2】基準平面ミラーと縮小投影レンズの像面が一致
している場合及び像面からずれている場合の基準平面ミ
ラーからの反射光の様子を示す説明図。
【図3】基準平面ミラーと縮小投影レンズの像面が一致
している場合及び像面からずれている場合の基準平面ミ
ラーからの反射光の様子を示す説明図。
【図4】面位置検出装置による計測値に対する焦点面検
出系の出力信号の関係を示す図。
【図5】合焦用マークの形状の一例を示す平面図。
【図6】照明系の絞りの形状例を示す平面図。
【図7】焦点面検出から露光に至るまでのシーケンスの
一例を示すフローチャート図。
【図8】投影レンズの理想像面と実際の湾曲した像面と
の関係を示すグラフ図。
【図9】フォーカス位置検出光学系の他の実施例を示す
概略図。
【図10】焦点面検出の他のシーケンスを示すフローチ
ャート図。
【符号の説明】
1 レチクル 2 レチクルステージ 3 縮小投影レンズ 4 XYZステージ 5 ウエハ 6 基準平面ミラー 7 露光用照明系 8 役光光学系 9 検出光学系 10 面位置検出装置 11 オートフォーカス制御系 12 ステージ駆動装置 13 ファイバー 14 チョッパー 15 リレーレンズ 16 絞り 17 偏光ビームスプリッター 18 λ/4板 19 対物レンズ 20 ミラー 21 リレーレンズ 22 受光素子 23 焦点面検出系 24 リレーレンズ 25 受光素子 26 基準光量検出系
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−132426(JP,A) 特開 昭63−119231(JP,A) 特開 昭63−58349(JP,A) 特開 昭63−55430(JP,A) 特開 平1−212436(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/027

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路パターンが形成されたマスクを露光
    光で照明する露光用照明光学系と、前記回路パターンを
    ウエハ上に投影露光する投影光学系とを有する投影露光
    装置において、 前記投影光学系の画面領域内に位置する合焦用パターン
    を前記露光光と同一の波長で照明する検出用照明光学系
    と、前記合焦用パターンからの光を前記投影光学系を介
    して反射面に入射させ、該反射面からの反射光を前記投
    影光学系と前記パターンとを介して受光する受光手段
    と、受光した光量に基づいて前記投影光学系の像面位置
    を検出する像面位置検出手段とを備え、前記検出用照明
    光学系で規定される有効光源の光強度分布が前記投影光
    学系の光軸上の光強度に比べ前記光軸外の方が大きいこ
    とを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記有光源の光強度分布がリング状であ
    ることを特徴とする請求項1の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 回路パターンが形成されたマスクを露光
    光で照明する露光用照明光学系と、前記回路パターンを
    ウエハ上に投影露光する投影光学系とを有する投影露光
    装置において、 前記投影光学系の画面領域内に位置する合焦用パターン
    を前記露光光と同一の波長で照明する検出用照明光学系
    と、前記合焦用パターンからの光を前記投影光学系を介
    して反射面に入射させ、該反射面からの反射光を前記投
    影光学系と前記パターンとを介して受光する受光手段
    と、受光した光量に基づいて前記投影光学系の像面位置
    を検出する像面位置検出手段とを備え、前記検出用照明
    光学系で規定される有効光源の光強度分布が前記投影光
    学系の光軸に対し偏心していることを特徴とする投影露
    光装置。
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