JPH09259824A - 可変色照明装置及び可変色照明装置の駆動方法 - Google Patents

可変色照明装置及び可変色照明装置の駆動方法

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JPH09259824A
JPH09259824A JP7221996A JP7221996A JPH09259824A JP H09259824 A JPH09259824 A JP H09259824A JP 7221996 A JP7221996 A JP 7221996A JP 7221996 A JP7221996 A JP 7221996A JP H09259824 A JPH09259824 A JP H09259824A
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JP
Japan
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phosphor
electrode
electrons
lighting device
variable color
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Application number
JP7221996A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Shiraishi
哲也 白石
Ryo Suzuki
量 鈴木
Keiji Watabe
勁二 渡部
Masato Saito
正人 斎藤
Takuya Ohira
卓也 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つの発光管で発光色を変化することが可能
で、拡散板などの混色手段を用いずに使用でき、調光性
が良く、比較的構造が簡易な電子ビームを利用した屋内
照明用可変色照明装置及びその駆動方法を得る。 【解決手段】真空容器1の内前面側を2種類以上の蛍光
体で塗り分け、後面側に設けられた背面電極10と離隔
して1本もしくは複数本平行に線状熱陰極5を張架し、
この線状熱陰極5から引き出し電極11によって引き出
された電子の通過、遮断の制御を行う、絶縁性基板に形
成され、蛍光体の塗布パターンに対応し、同種の蛍光体
に対応する電極には全て同電位が印加されるように接続
され、かつ、異種の蛍光体に対応する電極には独立に電
位が印加できるように絶縁されたアレイ状の金属電極群
からなる制御電極12を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子ビームを利用し
た照明装置、特に屋内照明用の可変色照明装置で、例え
ば部屋の用途等に応じて照明の色を変えることができる
照明装置及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図35に、テレビジョン学会技術報告
VOL.15,NO.1 「車載用高輝度バックライト」
に示された従来の照明装置の一例である高輝度発光管の
断面図を示す。
【0003】図において、ガラスで形成された真空容器
101の発光面である前面ガラス上にアルミニウム製の
放熱器102が設けられ、その前面には拡散ガラスから
なる拡散板103が配設されている。真空容器101、
放熱器102、拡散板103で囲まれた空間には冷却液
104が封入されている。真空容器101内には、タン
グステン細線に酸化物を塗布した線状熱陰極105が、
等間隔で数本張架されており、この線状熱陰極105と
真空容器101の後面との間には拡散電極106、真空
容器101の発光面である前面の真空側には蛍光面10
7、線状熱陰極105と蛍光面107との間には電子通
過孔を有するグリッド108、さらに真空封止のための
金属蓋である排気蓋109が配設されている。ここで、
蛍光面107は、例えばY2SiO5:Tbのような蛍光体が
一様に塗布された蛍光膜と、アルミニウムを真空蒸着し
たメタルバックからなる。また、グリッド108はステ
ンレスの薄板をエッチング加工したものである。
【0004】次に、動作について説明する。線状熱陰極
105に電流を流し、線状熱陰極105の温度を例えば
600℃〜700℃に設定することによって熱電子が放
射される。熱電子は蛍光面107に印加された6kV〜1
0kVの高電圧によって引き出される。グリッド108を
通過した電子は蛍光面107に入射し、蛍光体が発光す
る。このときグリッド電圧を−20V〜0Vの間で変化
し、蛍光面に入射する電流量を制御することにより輝度
を調光することができる。また、拡散電極106に10
V〜50Vの電圧を印加し、電子ビームを拡散させるこ
とによって蛍光面107を一様な輝度で発光させること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の高輝度発光管は
上記のように構成されていたので、蛍光膜に塗布した蛍
光体によって発光色は決まっており、また蛍光体へ入射
する電子量が固定されていたので、発光色を変化するこ
とができなかった。従って、発光色が変化可能な可変色
照明としては使用することができないという問題点があ
った。
【0006】これに対し、それぞれ単色光を放射する発
光管を複数色組み合わせて、1つの装置に組込み、拡散
板を介して外部へ光を放射することにより、調光された
可変色照明装置がある。しかし、複数の発光管を用い、
さらに調光するために拡散板を用いなくてはならないと
いう制約があった。拡散板を用いると光の強度が減衰し
てしまうという問題があった。
【0007】また、可変色装置としてはテレビに代表さ
れるCRTが考えられるが、電子銃や偏向ヨーク等を組
み込んだ複雑構造のため、奥行きや形状の点で制約があ
った。そのため、例えば、可変色照明装置として例えば
天井に吊って設置すること等はできない。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、真空発光管に発光色可変手段を
備えることにより、1つの発光管で発光色を変化させる
ことが可能で、拡散板などの混色手段を用いることなく
使用でき、調光性が良く、比較的構造が簡易な、電子線
励起による発光を利用した屋内照明用可変色照明装置を
得ることを目的としている。さらに、可変色の制御が容
易な、可変色照明装置の駆動方法を得ることを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る可変色照明装置は、少なくとも2種類以上の蛍光体で
塗り分けられた蛍光面と、該蛍光面に対向して設けられ
た背面電極と、該背面電極と離隔して複数の電子通過孔
を有する引き出し電極との間に設けられ、1本もしくは
複数本平行に張架され、電子を放射する線状熱陰極と、
上記引き出し電極と上記蛍光面との間に設けられ、上記
引き出し電極に印加された電圧により上記線状熱陰極か
ら引き出された電子を通過させる通過孔を有する制御電
極であって、上記蛍光面上の蛍光体の塗布パターンに対
応し、同種の蛍光体に対応する電極には全て同電位が印
加されるように接続され、かつ、異種の蛍光体に対応す
る電極には独立に電位が印加されるように絶縁されて該
通過孔を通過し上記蛍光面上の各々の蛍光体へ入射され
る電子量を制御する電極群をさらに備えた制御電極と
を、真空に保たれた密封容器内に配設したものである。
【0010】本発明の請求項2に係わる可変色照明装置
は、請求項1において、制御電極が、電子通過孔を有す
る絶縁性基板に、蛍光体の塗布パターンに対応してアレ
イ状に形成された薄膜金属電極群を備えたことを規定す
るものである。
【0011】本発明の請求項3に係わる可変色照明装置
は、請求項1において、制御電極と蛍光面との間に集束
電極をさらに備えたことを規定するものである。
【0012】本発明の請求項4に係わる可変色照明装置
は、請求項1において、制御電極に印加する電圧の電圧
源として、電圧の印加時間を制御する手段を備えたこと
を規定するものである。
【0013】本発明の請求項5に係わる可変色照明装置
は、少なくとも2種類以上の蛍光体で塗り分けられた蛍
光面と、該蛍光面に対向して設けられた背面電極と、該
背面電極と離隔して複数の電子通過孔を有する引き出し
電極との間に設けられ、1本もしくは複数本平行に張架
され、電子を放射する線状熱陰極と、上記引き出し電極
と上記蛍光面との間に設けられ、上記引き出し電極に印
加された電圧により上記線状熱陰極から引き出された電
子を通過させる通過孔を有し、該通過孔を通過し上記蛍
光面上の蛍光体へ入射される電子量を印加された電位に
よって制御する制御電極と、該制御電極を通過した電子
の広がりを制御して上記蛍光面での発光領域を制御する
集束電極とを、真空に保たれた密封容器内に配設したも
のである。
【0014】本発明の請求項6に係わる可変色照明装置
は、少なくとも2種類以上の蛍光体で塗り分けられた蛍
光面と、該蛍光面に対向して設けられた背面電極と、該
背面電極と離隔して複数の電子通過孔を有する引き出し
電極との間に設けられ、1本もしくは複数本平行に張架
され、電子を放射する線状熱陰極と、上記引き出し電極
と上記蛍光面との間に設けられ、上記引き出し電極に印
加された電圧により上記線状熱陰極から引き出された電
子を通過させる通過孔を有し、該通過孔を通過し上記蛍
光面上の蛍光体へ入射される電子の位置を制御する偏向
電極とを、真空に保たれた密封容器内に配設したもので
ある。
【0015】本発明の請求項7に係わる可変色照明装置
は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、蛍光面の蛍光
体の塗布面積と種類とを制御して発光色を制御すること
を規定するものである。
【0016】本発明の請求項8に係わる可変色照明装置
は、電子照射中による発光色と電子照射を止めた直後の
残光色とが異なる蛍光体の塗布された蛍光面と、該蛍光
面に対向して設けられた背面電極と、該背面電極と離隔
して複数の電子通過孔を有する引き出し電極との間に設
けられ、1本もしくは複数本平行に張架され、電子を放
射する線状熱陰極とを、真空に保たれた密封容器内に配
設し、上記引き出し電極から引き出される電子の上記蛍
光体への照射時間と照射停止時間を制御する手段を備え
たものである。
【0017】本発明の請求項9に係わる可変色照明装置
は、請求項8において、電子の上記蛍光体への照射時間
と照射停止時間を制御する手段が引き出し電極に備えら
れたパルス状電圧発生源であることを規定するものであ
る。
【0018】本発明の請求項10に係わる可変色照明装
置は、請求項1乃至9のいずれか1項において、真空に
保たれた密封容器の形状が略円筒形であり、蛍光面がそ
の側面部分の少なくとも一部に形成されていることを規
定するものである。
【0019】本発明の請求項11に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、線状熱陰極から引き出された電子を少
なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
装置の駆動方法であって、引き出された電子に、上記蛍
光体の種類に応じて制御された大きさの電圧を印加し
て、各々の蛍光体への電子の入射量を制御し、電子の入
射量に応じた発光色を複数得るものである。
【0020】本発明の請求項12に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、請求項11において、印加する電圧の
印加時間を制御することにより蛍光体への電子の入射量
を制御して、電子の入射量に応じた発光色を複数得るこ
とを規定するものである。
【0021】本発明の請求項13に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、線状熱陰極から引き出された電子を少
なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
装置の駆動方法であって、引き出された電子の蛍光体へ
入射される広がりを制御し、上記少なくとも2種類以上
の蛍光体の領域を特定することにより、同時に発光させ
る蛍光体の種類に応じた発光色を複数得るものである。
【0022】本発明の請求項14に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、線状熱陰極から引き出された電子を少
なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
装置の駆動方法であって、引き出された電子に上記少な
くとも2種類以上の蛍光体の位置に応じて制御された大
きさの電圧を印加して、蛍光体への電子の入射位置を偏
向制御して、電子の入射位置に応じた発光色を複数得る
ものである。
【0023】本発明の請求項15に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、線状熱陰極から引き出された電子を蛍
光体に照射して発光させる照明装置の駆動方法であっ
て、線状熱陰極から引き出された電子の蛍光体への照射
時間と照射停止時間とを制御して、上記蛍光体への電子
照射に対応した発光色と、電子照射を止めた時の残光色
とにより複数の発光色を得るものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の一実施の形態を図につい
て説明する。図1は本発明の一実施の形態の可変色照明
装置の断面摸式図、図2は本発明の一実施の形態の可変
色照明装置の要部斜視図、図3は本発明の一実施の形態
の可変色照明装置の一部断面側面図で、図2中X−X’
方向の断面を示している。図において、例えばガラスで
形成された真空容器1内部の後面側には背面電極10が
設けられ、この背面電極10には、12.5mm間隔で複
数の溝が設けられている。溝の断面形状は長径1.5m
m、短径1mmの半楕円形状である。背面電極10の溝の
部分には、線状熱陰極5が並行に数本張架されており、
線状熱陰極5の蛍光面7側には引き出し電極11が配設
される。背面電極10と引き出し電極11は導通してお
り同じ電圧が印加される。引き出し電極はメッシュ状に
電子通過孔が設けられ、開口率が高い電極である。引き
出し電極の断面形状も長径1.5mm、短径1mmの半楕円
形状である。蛍光面7は、真空容器1の発光面である前
面の真空側に設けられ、蛍光膜7aとブラックマトリッ
クス7bとメタルバック7cから構成される。蛍光膜は
R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色の蛍光体を
ストライプ状に塗布したものである。本実施の形態で
は、例えば蛍光体の組成としてRがY23:Eu、GがY
2SiO5:Tb、BがZnS:Ag,Alのものを用いている。ピ
ッチは0.7mmであり、3色塗布すると2.1mmピッチ
の周期となる。このように約2mmという細かいピッチの
ため、蛍光体がそれぞれ発光しても、拡散板を用いなく
ても混色されたような自然な光が得られ、拡散板などを
用いることなく屋内用照明としてそのまま使用すること
が可能となる。このピッチは小さい方が混色という点で
は良いが、おおよそ4mm以下のピッチで形成すれば拡散
板無しで使用可能である。また、蛍光膜7aのラインの
幅は0.6mmであり、各ラインの間の幅0.1mmの場所
にブラックマトリックス7bが設けられている。ライン
の方向は線状陰極5と直交する方向である。制御電極1
2は、絶縁性の基板12a上に、蛍光面の塗布パターン
に対応して長手方向が線状熱陰極5と直交する方向で、
0.7mmピッチでアレイ状に薄膜金属電極12bが設け
られている。この薄膜金属電極12bは絶縁性基板12
aの線状熱陰極側5に設けられ、電子通過孔13を有し
ている。そして、薄膜金属電極12bは、効果的に電子
に電界をかけられるように、電子通過孔13の内部に入
り込むような形で形成されている。
【0025】図4は、本発明の一実施の形態の可変色照
明装置に備えられた制御電極の平面図で、線状熱陰極側
から見た図である。配線14は例えばパラレルギャップ
溶接により、各薄膜金属電極12bに溶接されている。
薄膜金属電極群は2本置きに配線によって導通してお
り、同じ色に対応する電極には同じ電圧が印加されると
ともに、それぞれの色に対応する電極に対しては独立に
電圧が印加できるように隣同士の電極は絶縁がなされて
いる。
【0026】次に、本可変色照明装置の動作及び駆動方
法について説明する。線状熱陰極5、引き出し電極1
1、制御電極12及び蛍光面7には、図示していない
が、それぞれ電源が備えられている。線状熱陰極5の電
位を0Vとして、引き出し電極11に10V〜40V程
度の電圧を印加すると、線状熱陰極5から熱電子が放出
される。引き出し電極11は開孔率が高いため、大半の
電子は引き出し電極11を通り抜け、制御電極12へ向
かう。制御電極12の各薄膜金属電極12bには、電子
通過孔13が設けられているが、薄膜金属電極12bに
0V〜100V程度の電圧を印加すると電子が通過し、
0V〜−20V程度の電圧を印加することによって電子
が通過できなくなる。例えば、本実施の形態の場合、2
000Kの色温度で発光させたいときにはRに対応する
薄膜金属電極には80V、Gに対応する薄膜金属電極に
は40V、Bに対応する薄膜金属電極には−5Vを印加
すれば良く、また、10000Kの色温度で発光させた
いときはR、G、Bの薄膜金属電極のそれぞれに20
V、80V、60Vを印加すれば良い。制御電極12を
通過した電子は6KV〜20KV程度の高電圧が印加さ
れた蛍光面に入射し、発光する。
【0027】図5は色度図で、図中本実施の形態に使用
した蛍光体R、G、Bの色度を点R、G、Bで示す。本
実施の形態では、R、G、Bそれぞれを独立に発光する
ことができるため、発光できる色度範囲は、三角形RG
B内の領域であり、大きく発光色を変化することができ
る。変色例として、図6に、図5に図示した完全放射体
軌跡15上で色温度を2000K〜10000Kまで変
化させたときの色温度と、蛍光体R、G、Bそれぞれに
対応した薄膜金属電極の印加電圧を示す。このように、
薄膜金属電極の電圧を制御することで、所望の色を発光
することができる。
【0028】本実施の形態のような構成、駆動方法によ
り、ピッチの小さな複数種の蛍光体パターンに入射する
電子の量を制御できるため、1つの発光管で発光色を変
化することが可能となる。そのため、この発光管を用い
て装置を構成すると、拡散板などの混色手段を用いずに
使用でき、調光性が良く、比較的構造が簡易な電子ビー
ムを利用した屋内照明用可変色照明装置を得ることがで
きる。
【0029】本実施の形態においては、図5に示される
ように、広い変色範囲を得るために色純度の高い蛍光体
を使用した例について示したが、変色範囲が狭くても良
い場合はもっと色純度の低い蛍光体を使用しても良い。
色純度が低くても良ければ、蛍光体の選定の幅が広が
り、顔料を使用しなくても良くなったり、蛍光体を混合
して使用できたりする。これらのことにより、例えば発
光効率の向上を図ることができる。
【0030】なお、本実施の形態において、線状熱陰極
5のピッチを12.5mmとした例について示したが、こ
の大きさに因われることはない。しかし、ピッチが大き
くなると輝度むらが生じるので、この点を考慮してピッ
チを決めればよい。
【0031】また、本実施の形態において、引き出し電
極11の断面形状を長径1.5mm、1mmの半楕円形状と
した例について示したが、この大きさに因われることは
ない。しかし、大きくすると電子引き出しのための電圧
が上昇してしまい、小さくすると装置を高精度で組み立
てなければならないので、この点を考慮して大きさを決
める必要がある。さらに、引き出し電極11と背面電極
10の溝の形状をいずれも半楕円形状としたが、半円形
や凹形等を組み合わせたものであってもよい。但し、引
き出し電極11が制御電極側に突き出た縦長の半楕円形
状の場合は、電子の広がりを促進でき、輝度の均一化が
容易となる。
【0032】実施の形態2.以下、本発明の別の実施の
形態を図について説明する。図7は本発明の一実施の形
態の可変色照明装置に使用される線状熱陰極近傍の拡大
斜視図である。この図に示される線状熱陰極5、背面電
極10、引き出し電極11は実施の形態1で示した可変
色照明装置に適用され、図示していない部分の構成は実
施の形態1と同様である。上記実施の形態1における引
き出し電極11はメッシュ状の有孔金属電極であった
が、本実施の形態の図7では、引き出し電極11は簾状
の有孔金属電極である。本実施の形態のように簾状の有
孔金属電極で引き出し電極を形成することによって、引
き出し電極の開孔率を向上させ、電子を効率良く引き出
すことができる。
【0033】実施の形態3.以下、本発明の別の実施の
形態を図について説明する。図8は本発明の一実施の形
態の可変色照明装置に使用される線状熱陰極近傍の拡大
斜視図である。この図に示される線状熱陰極5、背面電
極10、引き出し電極11は実施の形態1で示した可変
色照明装置に適用され、図示していない部分の構成は実
施の形態1と同様である。上記実施の形態1もしくは2
においては引き出し電極11と背面電極10は導通され
ていたが、引き出し電極11と背面電極10は必ずしも
同電位である必要はなく、本実施の形態のように分離さ
れていても良い。本実施の形態の場合、背面電極10に
負の電圧を印加し、引き出し電極11に正の電圧を印加
すれば背面電極10には電子が入射せず、背面電極10
で消費される電力を低減することができる。また、背面
電極10の電圧を変化することにより、線状熱陰極5か
ら放出される電子の広がりを変えることができるので、
蛍光面における輝度ムラをなくすることが容易になる。
【0034】実施の形態2、3において、引き出し電極
の断面形状と背面電極の溝の断面形状に楕円弧を用いて
いるが、実施の形態1で記載した通り、必ずしも楕円弧
である必要はなく、要は電子を効果的に引き出すことが
でき、制御電極へ向かう電子流の電流密度が均一になる
ように構成されていればよい。
【0035】実施の形態4.以下、本発明の別の実施の
形態を図について説明する。図9は本発明の一実施の形
態の可変色照明装置に使用される制御電極の平面図で、
配線を含めた図である。なお、図において、制御電極1
2以外の構成は上記実施の形態1と同様である。本実施
の形態においては、制御電極12の電子通過孔13は円
形ではなく細長い形状をしている。また、隣接する薄膜
金属電極の電子通過孔とは半ピッチずらして形成されて
いる。電子通過孔を細長くしたため、本実施の形態にお
ける制御電極12は実施の形態1の制御電極12と比較
して開孔率が高くなる。そのため、輝度の向上を図るこ
とができる。しかし、開孔率をあげると電極の構造が弱
くなるため、本実施の形態では、ピッチを半分ずらすこ
とによって電極の開孔部が近接しないように分散し、電
極の弱体化を防いでいる。この場合、ピッチを複雑な規
則性をもってずらすと、蛍光面に幾何学的輝度ムラが生
じる場合があるため、本実施の形態で例示したように半
ピッチずらす程度にし、開孔部が均一に分散するように
する方がよい。
【0036】また、1つの電子通過孔の面積を広げるこ
とによって開孔率をあげると、輝度の向上を図ることが
できるが、電子を遮断することが難しくなる傾向がある
ため、この点について考慮して開孔率を決定すればよ
い。
【0037】実施の形態5.以下、本発明の別の実施の
形態を図について説明する。図10は本発明の一実施の
形態の可変色照明装置に使用される制御電極の平面図
で、配線を含めた図である。なお、図において、制御電
極12以外の構成は上記実施の形態1と同様である。本
実施の形態においては、制御電極12においてRの薄膜
金属電極12Rは制御電極端部でつなぎ合わせることに
よって一体化されている。Gの薄膜金属電極12Gも同
様である。また、Bの薄膜金属電極12Bは端部でワイ
ヤボンディングにより架橋配線16により導通されてい
る。上記実施例の形態1に示した薄膜金属電極に1本1
本パラレルギャップ溶接で配線を溶接する方法に比べ
て、本実施の形態に示したように制御電極を形成するこ
とによって、組立作業量、配線数を減らすことができ
る。
【0038】実施の形態6.以下、本発明の別の実施の
形態を図について説明する。図11は本発明の一実施の
形態の可変色照明装置に使用される制御電極の平面図
で、配線を含めた図である。なお、図において、制御電
極12以外の構成は上記実施の形態1と同様である。本
実施の形態においては、上記実施の形態5の構造、即ち
R、Gの薄膜金属電極12R、12Gは制御電極端部で
接続することによって一体化され、さらにBの薄膜金属
電極12Bはその端部に電極の形成された(導通されて
いる)スルーホール17を設け、このスルーホール17
を介して制御電極12の蛍光面側で接続するようにして
いる。上記実施の形態1において示した薄膜金属電極に
1本1本パラレルギャップ溶接で配線を溶接する方法に
比べて、本実施の形態のように制御電極を形成すること
によって、組立作業量、配線数を大幅に減らすことがで
きる。また、配線が繁雑にならなくてよい。
【0039】実施の形態7.以下、本発明の別の実施の
形態を図について説明する。図12は本発明の一実施の
形態の可変色照明装置に使用される蛍光面を示す平面図
である。図において、真空容器1は一部のみ(前面の
み)示しており、蛍光膜7a、ブラックマトリックス7
bは図のように配設され、アルミバックは図示していな
い。また、図13はこの蛍光面に対応した制御電極の平
面図で、配線を含むものである。なお、蛍光面、制御電
極以外の構成は上記実施の形態1と同様である。上記実
施の形態1において、蛍光体はR、G、Bの3種類を用
いた例について示したが、必ずしも3色である必要はな
い。図14には、図5と同様の色度図を示す。例えば、
図14の色度図上の線分AB上でのみ発光色を変化可能
な可変色照明装置を得る場合、蛍光体には図14中の線
分ABを延長上に位置する点C、点Dの様な色度を持つ
2種類の蛍光体C、Dを用いればよい。これを図12中
に示されるように交互に塗分けることにより所望の発光
色を得ることができる。また、これらの蛍光体はいずれ
も単一の組成ではなく、実施の形態1で使用したR、
G、Bの蛍光体を混合して得られたものである。このよ
うに蛍光体は発光色、効率などに応じて、適宜混合して
使用しても良い。
【0040】また、本実施の形態のように、蛍光体を2
種類だけ用いる場合、変色範囲は色度図上で直線で示さ
れる領域となるが、例えば、図14の線分ABは、色温
度3000Kから10000Kの色度を示す曲線にきわ
めて近いため、近似的に線分ABの変色範囲をもって、
色温度3000Kから10000Kの変色範囲に代える
こともできる。
【0041】図13に示したように、制御電極において
発光色Cを持つ蛍光体に対応する薄膜金属電極12Cは
制御電極端部で一体化されている。発光色Dを持つ蛍光
体に対応する薄膜金属電極12Dも同様である。このた
め、制御電極に設けられた配線は2本のみである。この
ように、蛍光体の種類は少ない方が構造が簡単になる。
またピッチが細かくなるため、より自然な光が得ること
ができる。
【0042】また、本実施の形態とは逆に、例えば変色
範囲を増やすために蛍光体の種類を増やしてもよい。変
色範囲によって色度図上で蛍光体の種類と数を決めてや
ればよい。
【0043】実施の形態8.以下、本発明の一実施の形
態を図について説明する。図15は本発明の一実施の形
態の可変色照明装置の要部斜視図である。図において、
真空容器1は一部のみ(前面のみ)示しており、制御電
極12の蛍光面側に集束電極18が設けられている。そ
のほかの構成は実施の形態1と同様である。制御電極1
2の電子通過孔の大きさ、形状、また、制御電極12と
蛍光面7の距離などによっては、電子通過孔を通過した
電子が大きく広がり、設計の蛍光体以外の蛍光体にも入
射する場合があり、設計通りの発光色が得られないこと
がある。本実施の形態は、このような問題を回避するた
めに、集束電極18を設け、これに適切な電圧を印加す
ることによって電子の広がりを抑えることができる。こ
れは集束電圧を設け、適切な電圧を印加することによっ
て、電子通過孔部に、電子ビームの集束を図るために都
合の良い電界レンズが形成されるためである。 なお、
集束電極18には制御電極12に対応した電子通過孔が
形成されている。
【0044】なお、図中集束電極18は制御電極12と
近接あるいは接触して設けられているが、所望の集束度
に電子ビームが集束できるように、集束電極18と制御
電極12とが配置されればよい。
【0045】実施の形態9.以下、本発明の一実施の形
態を図について説明する。本実施の形態は例えば実施の
形態1に使用される可変色照明装置の駆動方法で、可変
色照明装置の制御電極への印加電圧としてパルス状の電
圧を印加するためのパルス電圧発生源を備えた場合の駆
動方法である。図16は、R、G、Bの蛍光体に対応し
たそれぞれの薄膜金属電極へのパルス電圧の印加方式の
1例の説明図である。実施の形態1においては、制御電
極12の薄膜金属電極に印加する電圧を制御することに
よって発光色を変化させたが、同様の構造で制御電極に
印加するパルス電圧のパルス幅、即ち電圧の印加時間を
変化させることによって発光色を変化させることができ
る。
【0046】本実施の形態において、このパルスは発光
においてフリッカを感じさせないように周波数は60H
z(周期約16.7msec)とした。パルスはon電圧を
80V、off電圧を−20Vとした。薄膜金属電極に
on電圧が印加されているときは電子を通過し、off
電圧が印加されているときには電子を遮断する。図16
に示したパルス波形においては、1周期約16.7msec
をRの発光期間、Gの発光期間、Bの発光期間と3分割
した例である。即ち、ある1色にon電圧が印加されて
いるとき、他の2色にはoff電圧が印加されている。
例えば、R、G、Bを1:1:1の時間配分で発光させ
たいときには、まずRに約5.6msecon電圧を印加
し、次にGに約5.6msec on電圧を印加し、それから
Bに約5.6msec on電圧を印加することになる。本実
施の形態のパルス電圧印加方式では、on電圧が印加さ
れているのはどの瞬間を選んでもR、G、Bいずれかの
1色であり、蛍光面に入射する電流量が一定のため、消
費電力を一定に保つことができる。図17は、1例とし
て、色温度を2000Kから10000Kまで変化させ
たときの、色温度とR、G、Bの1周期のon時間の関
係である。このように、制御電極に印加するパルス電圧
のパルス幅を変えることによって、発光色を変化するこ
とができる。なお、上記on、offの時間は任意に設
定できることは言うまでもない。
【0047】パルス電圧を印加することにより、発光色
を変化させる場合はデジタル的に細かく発光色を変化さ
せることができ、それに応じて調光された発色光を得る
ことができる。また、輝度はR、G、Bの発光時間の割
合は変えずに、1周期内におけるon電圧の総印加時間
を減らすことにより、最大輝度からゼロまで変化するこ
とができる。
【0048】なお、本実施の形態においても、実施の形
態8と同様に集束電極を用いて電子の広がりを制御でき
る。
【0049】実施の形態10.以下、本発明の別の実施
の形態を図について説明する。本実施の形態は、上記実
施の形態9と異なるパルス電圧の印加方式である。図1
8は本発明の実施の形態10のパルス電圧印加方式の説
明図である。上記実施の形態9と同様に周波数は60H
z(周期約16.7msec)とし、on電圧を80V、o
ff電圧を−20Vとした。図18に示したパルス波形
はR、G、Bの中で、発光時間配分比がもっとも大きい
ものに1周期内の一定期間on電圧を印加し、残りの2
色は配分比に応じて1周期内の発光時間を決定したもの
である。それぞれの発光期間の始まりは一致させてあ
る。図18においては、発光時間配分比がもっとも大き
いGに1周期につき13msecの間on電圧を印加し、R
とBのon電圧印加時間をそれに対応して決定したもの
である。
【0050】上記実施の形態9のパルス電圧印加方式に
おいてはどの瞬間を選んでも、R、G、Bいずれかの1
色にしかon電圧が印加されてなかったのに対して、本
実施の形態のパルス電圧印加方式では3色もしくは2色
に同時にon電圧が印加されている期間があり、そのた
め、電子が常時放射されているため、制御電極に効果的
に電子を引き寄せることが可能で、輝度を向上させるこ
とができる。
【0051】本実施の形態のパルス電圧印加方式におい
ても、R、G、Bの発光時間の割合を変えずに、1周期
内におけるon電圧の印加時間を変えることにより、最
大輝度からゼロまで変化させることが可能である。
【0052】なお、実施の形態9、10のパルス電圧印
加方式に、さらに印加電圧を変化させることができるこ
とは言うまでもない。
【0053】実施の形態11.以下、本発明の一実施の
形態を図について説明する。図19は本発明の実施の形
態の可変色照明装置に用いられる蛍光面の平面図、図2
0は図19の蛍光面に対応した制御電極の拡大平面図で
ある。また、図21は色度図である。上記実施の形態1
〜10において蛍光面におけるR、G、Bそれぞれの蛍
光体の占める面積比は1:1:1である。しかし、本実
施の形態の主な変色範囲は図21の斜線部19aで示さ
れるような範囲であるため、Gの光量が多く必要とさ
れ、次にRの光量が必要とされ、Bの光量はわずかしか
必要にならない。そこで、図19のようにB、R、Gの
順に蛍光体塗布面積を大きくし、それに対応して併せて
制御電極12の電子通過孔13の大きさも蛍光面に合わ
せて変えれば、発光面積が同じ場合は、輝度を向上する
ことができる。また、輝度が同じ場合は、発光面積を小
さくしてコンパクト化を図ることができる。ただし、
R、G、Bそれぞれの光量比は面積比だけで決まるので
はなく、蛍光体の発光効率にもよるため、蛍光体塗布の
面積比決定に際しては必要光量と発光効率を併せて考慮
する必要がある。さらに、面積に応じた電子量が到達す
るように、制御電極に印加される電圧も制御する必要が
あることは言うまでもない。
【0054】また、図21中斜線部19b、19cの領
域での発光色範囲が必要な場合は同様にR、Bの蛍光体
塗布面積を増加させればよい。
【0055】実施の形態12.以下、本発明の一実施の
形態を図について説明する。図22は本発明の実施の形
態12の可変色照明装置の斜視図、図23は拡大側面断
面図で、図22中YーY’断面を示したものである。図
において、制御電極12は平板状の有孔金属電極、例え
ばステンレスの平板にエッチングで直径0.35mmの円
形の電子通過孔13をピッチ0.7mmで設けたものであ
る。また、制御電極12の蛍光面側に集束電極18が設
けられている。集束電極18はステンレスの平板に直径
0.4mmの円形の電子通過孔13を設けたものである。
制御電極12と集束電極18とは電子通過孔の位置が対
応するように重ねてあるが、ガラスフリット20を用い
て、間隔をあけることによって絶縁されている。蛍光面
7にはGの蛍光体が直径0.5mmの円形で0.7mmピッ
チで塗布されており、残りの部分にはBの蛍光体が塗布
されている。実施の形態1と異なり、本実施の形態では
1枚の金属平板で制御電極が構成されているので、制御
電極には一定の電圧が印加され、蛍光面の蛍光体に対応
するように独立に電圧を制御できるものではない。
【0056】図24、図25は電子ビーム21が制御電
極12、集束電極18を通過し蛍光面に照射される様子
を説明したもので、図23の一部拡大摸式図に相当す
る。図24は電子ビームが良く集束されている場合、図
25は電子ビームが十分に集束されていない場合の例で
ある。
【0057】次に、駆動方法について説明する。まず、
制御電極12には常時80Vを印加した。ここで、集束
電極18に150Vを印加すると、電子通過孔を通過し
た電子は集束されて、図24の電子ビーム21に示すよ
うに電子はGの蛍光体の部分だけに入射する。次に、集
束電極に70Vを印加すると電子通過孔を通過した電子
は広がって、図25の電子ビーム21に示すように、G
の蛍光体だけではなく、Bの蛍光体にも入射する。図2
6に本実施の形態における集束電極の電圧と蛍光面にお
ける電子ビームの直径の関係を示す。この図から電子ビ
ームの直径は集束電極の電圧が約150Vで最小値をと
ることがわかる。従って、集束電極の電圧を150V程
度にすると発光色はGの方向へ変位し、集束電極の電圧
を150Vから大きく変えるほど発光色はBの方向へ変
位する。このように、集束電極の電圧を調節して電子の
照射される蛍光面の領域を制御し、発光させる蛍光体の
数を制御することによって発光色を変化させることがで
きる。
【0058】なお、図27に蛍光面7上の蛍光体の分布
を示すが、本実施の形態では、Gの蛍光体の周囲にBの
蛍光体が塗布された図27中(a)の例について示した
が、これらの組み合わせは発光色範囲で選択すればよ
い。また、図27中(b)に示すように、3色で塗分けて
もまたそれ以上の種類で塗分けてもよいことは言うまで
もない。
【0059】本実施の形態は、構造が実施の形態1、
2、3に比べて簡易になるが、電子ビーム中心の蛍光体
は常に発光しているため、色再現範囲には制約が生じ
る。本実施の形態においても、蛍光体の塗布パターンは
細分化できるため、拡散板などの混色手段を用いること
なく、照明として使用することが可能になる。
【0060】実施の形態13.以下、本発明の一実施の
形態を図について説明する。図28は本発明の実施の形
態13の可変色照明装置に用いられる偏向電極の平面図
である。該偏向電極は上記実施の形態1の図2中制御電
極と代替して配設される。また、図29は本実施の形態
の可変色照明装置の側面断面図である。偏向電極22は
1対の櫛歯状の電極を交差状に組み合わせたものであ
り、それぞれ異なる電圧を印加することができる。偏向
電極22は、金属のみで形成を行うことができるため、
比較的加工が容易である。偏向電極の細い部分(偏向
部)の幅は、例えば0.5mmであり、隣り合う偏向部と
偏向部の間には例えば0.5mmの隙間がある。電子はこ
の隙間を通過して蛍光面7に入射する。また、蛍光面7
は2種類の蛍光体G、Bがストライプ状に0.5mmピッ
チ(2種で1.0mmピッチ)で塗布されている。
【0061】次に、駆動方法にて説明する。両方の偏向
電極22a、22bに同じ電極に同じ電圧、例えば50
Vを印加すると電子は直進し、蛍光面7に垂直に入射す
る。しかし片方の偏向電極22aに70Vを印加し、も
う片方の偏向電極22bに30Vを印加すると電子は偏
向され図30の電子軌道21aに示したように、Gの蛍
光体にのみ入射する。逆に偏向電極22aに30Vを印
加し、偏向電極22bに70Vを印加すると電子は逆の
方向に偏向され、電子軌道21bに示したようにBの蛍
光体にのみ入射する。偏向を例えば、周期的に切り替え
ると、偏向によりGが発光する時間とBが発光する時間
を調節することにより、発光色を変化させることができ
る。
【0062】図31に偏向電極22に印加する電圧波形
の一例を示す。周波数は60Hzとした。1周期におけ
るBの発光時間tBの割合を大きくするほど、発光色は
B側に変位する。逆にGの発光時間tGの割合を大きく
するほど発光色はG側に変位する。このように1対の櫛
歯状の偏向電極を備え、電子ビームの偏向を制御するこ
とによって発光色を変化させることができる。
【0063】なお、本実施の形態においては2種類の蛍
光体を塗り分けた例について示したが、例えば実施の形
態1のように3種類であれば偏向角や方向が制御できる
ように電圧を制御すればよい。
【0064】本実施の形態のように偏向電極を1対の櫛
歯状の金属平板で形成したので、簡便に装置を構成でき
る。また、本実施の形態のように装置を構成し、駆動さ
せることにより、1つの発光管で発光色が変えることが
でき、拡散板などの混色手段を用いることなく使用でき
る、構造の簡単な可変色照明装置を得ることができる。
【0065】実施の形態14.以下、本発明の一実施の
形態を図について説明する。図32は本発明の実施の形
態14の可変色照明装置の斜視図である。蛍光面7は電
子で刺激中の発光色が刺激後の発光色(残光色)と異な
る蛍光体を一様に塗布したものである。この蛍光体とし
て、例えば、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Cuを用い、電子
照射中の発光色が青、残光色が橙黄の例について説明す
る。蛍光体に電子を入射すると、蛍光体は青で発光し、
電子の入射をやめると蛍光体は橙黄で発光した後消光す
る。引き出し電極に0Vを印加すると電子は放出されず
正の電圧、例えば25Vを印加すると電子が放出され
る。そのため、電子の蛍光体への照射時間を制御するに
は電子の引き出し時間を制御すればよい。
【0066】図33は、引き出し電極に周波数が異なる
2つの矩形波電圧を印加して発光色を変化させる波形図
を示したものである。引き出し電極に250Hzの矩形
波を印加した場合に比べて、500Hzの矩形波を印加
した場合の方が、橙黄の発光色で発光している時間が長
く、刺激中の発光色と刺激後の発光色を合わせた光色と
しては、高周波数で点灯するほど、橙黄側に変位する。
【0067】このように蛍光体に刺激中の発光色と刺激
後の発光色が違う蛍光体を用い、電子を引き出す電圧が
周期的に印加される引き出し電極を用いて、刺激中に発
光している時間と刺激後に発光している時間の割合を変
えることによって発光色を変化することができる。
【0068】なお、上記実施の形態においては、蛍光体
としてZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Cuを用いた例について
示したが、この蛍光体に限定されることはない。例え
ば、蛍光体としてZnS:Cu,Ag,Clを用いれば発光色が
青緑、残光色が青、蛍光体として、ZnS:Pb,Cuを用い
れば、発光色が青緑、残光色が黄緑が得られる。
【0069】また、本実施の形態においては、電子の蛍
光体への照射時間を制御できればよいため、上記実施の
形態のように引き出し電極のon−offを用いるだけ
でなく、機械的に蛍光面の前で電子を遮断するストッパ
やチョッパ等を用いてもよい。
【0070】上記のように本実施の形態の様に構成する
ことによって、特定の蛍光体を用いるものの、構造は非
常に簡単な可変色照明装置を得ることができる。また、
1種類の蛍光体は蛍光面に一様に塗布しているため、混
色手段を要さない。
【0071】実施の形態15.以下、本発明の一実施の
形態を図について説明する。図34は本発明の実施の形
態15の可変色照明装置の断面斜視図である。真空容器
の形状が円筒形であり、内部例えば上記実施の形態1で
例示した装置構成が搭載される。また、真空容器の形状
に合わせて、蛍光面、制御電極なども曲率を持ったもの
になっているが、基本的な構成及び動作は上記実施の形
態1と同様である。さらに、この真空容器1内には上記
実施の形態1〜14のいずれかの可変色照明装置の構成
も搭載可能である。図34のように真空容器を円筒形に
形成することによって、広い角度にわたって均一な配光
を行うことができる。また、真空容器が曲率を持つこと
によって真空容器の耐圧が増すため、ガラスの厚みを減
少し、軽量化を図ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の可変
色照明装置においては、少なくとも2種類以上の蛍光体
で塗り分けられた蛍光面と、該蛍光面に対向して設けら
れた背面電極と、該背面電極と離隔して複数の電子通過
孔を有する引き出し電極との間に設けられ、1本もしく
は複数本平行に張架され、電子を放射する線状熱陰極
と、上記引き出し電極と上記蛍光面との間に設けられ、
上記引き出し電極に印加された電圧により上記線状熱陰
極から引き出された電子を通過させる通過孔を有する制
御電極であって、上記蛍光面上の蛍光体の塗布パターン
に対応し、同種の蛍光体に対応する電極には全て同電位
が印加されるように接続され、かつ、異種の蛍光体に対
応する電極には独立に電位が印加されるように絶縁され
て該通過孔を通過し上記蛍光面上の各々の蛍光体へ入射
される電子量を制御する電極群をさらに備えた制御電極
とを真空に保たれた密封容器内に配設したので、1つの
発光管で発光色を変化することが可能で、拡散板などの
混色手段なしで使用でき、調光性が良く、比較的構造及
び回路構成が簡易な電子ビームを利用した可変色照明装
置を低コストで得ることができる。
【0073】本発明の請求項2に係わる可変色照明装置
は、請求項1において、制御電極が、電子通過孔を有す
る絶縁性基板に、蛍光体の塗布パターンに対応してアレ
イ状に形成された薄膜金属電極群を備えたものであるの
で、比較的構造が簡易な電子ビームを利用した可変色照
明装置を得ることができる。
【0074】本発明の請求項3に係わる可変色照明装置
は、請求項1において、制御電極と蛍光面との間に集束
電極をさらに備えたものであるので、蛍光面に入射する
電子ビームの広がりを制御でき、発光色の制御が容易に
なる。
【0075】本発明の請求項4に係わる可変色照明装置
は、請求項1において、制御電極に印加する電圧の電圧
源として、電圧の印加時間を制御する手段を備えたの
で、印加時間の制御で発光色を容易に制御でき、デジタ
ル的に細かい調光が可能となる。
【0076】本発明の請求項5に係わる可変色照明装置
は、少なくとも2種類以上の蛍光体で塗り分けられた蛍
光面と、該蛍光面に対向して設けられた背面電極と、該
背面電極と離隔して複数の電子通過孔を有する引き出し
電極との間に設けられ、1本もしくは複数本平行に張架
され、電子を放射する線状熱陰極と、上記引き出し電極
と上記蛍光面との間に設けられ、上記引き出し電極に印
加された電圧により上記線状熱陰極から引き出された電
子を通過させる通過孔を有し、該通過孔を通過し上記蛍
光面上の蛍光体へ入射される電子量を印加された電位に
よって制御する制御電極と、該制御電極を通過した電子
の広がりを制御して上記蛍光面での発光領域を制御する
集束電極とを、真空に保たれた密封容器内に配設したの
で、電子ビームの広がりを制御することで発光させる蛍
光体の領域、種類を制御でき、1つの発光管で発光色を
変化することが可能で、拡散板などの混色手段なしで使
用でき、調光性が良く、比較的構造が簡易な電子ビーム
を利用した可変色照明装置を得ることができる。
【0077】本発明の請求項6に係わる可変色照明装置
は、少なくとも2種類以上の蛍光体で塗り分けられた蛍
光面と、該蛍光面に対向して設けられた背面電極と、該
背面電極と離隔して複数の電子通過孔を有する引き出し
電極との間に設けられ、1本もしくは複数本平行に張架
され、電子を放射する線状熱陰極と、上記引き出し電極
と上記蛍光面との間に設けられ、上記引き出し電極に印
加された電圧により上記線状熱陰極から引き出された電
子を通過させる通過孔を有し、該通過孔を通過し上記蛍
光面上の蛍光体へ入射される電子の位置を制御する偏向
電極とを、真空に保たれた密封容器内に配設したので、
電子ビームの放射方向を制御することにより電子ビーム
の照射される蛍光体を制御できるので、1つの発光管で
発光色を変化することが可能で、拡散板などの混色手段
をなしで使用でき、調光性が良く、比較的構造が簡易な
電子ビームを利用した可変色照明装置を得ることができ
る。
【0078】本発明の請求項7に係わる可変色照明装置
は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、蛍光面の蛍光
体の塗布面積と種類とを制御して発光色を制御したの
で、同じ発光面積であれば高輝度化を図ることができ、
同じ輝度であれば発光面積を小さくしコンパクト化が可
能な可変色照明装置を得ることができる。
【0079】本発明の請求項8に係わる可変色照明装置
は、電子照射中による発光色と電子照射を止めた直後の
残光色とが異なる蛍光体の塗布された蛍光面と、該蛍光
面に対向して設けられた背面電極と、該背面電極と離隔
して複数の電子通過孔を有する引き出し電極との間に設
けられ、1本もしくは複数本平行に張架され、電子を放
射する線状熱陰極とを、真空に保たれた密封容器内に配
設し、上記引き出し電極から引き出される電子の上記蛍
光体への照射時間と照射停止時間を制御したので、1つ
の発光管で発光色を変化することが可能で、拡散板など
の混色手段なしで使用でき、調光性が良く、比較的構造
が簡易な電子ビームを利用した可変色照明装置を得るこ
とができる。
【0080】本発明の請求項9に係わる可変色照明装置
は、請求項8において、電子の上記蛍光体への照射時間
と照射停止時間を制御する手段が引き出し電極に備えら
れたパルス状電圧発生源であるので、簡便な装置構成
で、比較的構造が簡易な電子ビームを利用した可変色照
明装置を得ることができる。
【0081】本発明の請求項10に係わる可変色照明装
置は、請求項1乃至9のいずれか1項において、真空に
保たれた密封容器の形状が略円筒形であり、蛍光面がそ
の側面部分の少なくとも一部に形成されているので、広
い範囲で均一な配光が得られ、また、真空容器の厚みを
薄くすることができるため装置の軽量化を図ることがで
きる。
【0082】本発明の請求項11に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、線状熱陰極から引き出された電子を少
なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
装置の駆動方法であって、引き出された電子に、上記蛍
光体の種類に応じて制御された大きさの電圧を印加し
て、各々の蛍光体への電子の入射量を制御し、電子の入
射量に応じた発光色を複数得るので、電圧の大きさを制
御するだけで、容易に発光色の制御が可能となり、簡便
な可変色照明装置の駆動方法を得ることができる。
【0083】本発明の請求項12に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、請求項11において、印加する電圧の
印加時間を制御することにより蛍光体への電子の入射量
を制御して、電子の入射量に応じた発光色を複数得るの
で、電圧の印加時間を制御するだけで、容易に発光色の
制御が可能となり、簡便な可変色照明装置の駆動方法を
得ることができる。
【0084】本発明の請求項13に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、線状熱陰極から引き出された電子を少
なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
装置の駆動方法であって、引き出された電子の蛍光体へ
入射される広がりを制御し、上記少なくとも2種類以上
の蛍光体の領域を特定することにより、同時に発光させ
る蛍光体の種類に応じた発光色を複数得るので、電子の
広がりを制御するだけで、容易に発光色の制御が可能と
なり、簡便な可変色照明装置の駆動方法を得ることがで
きる。
【0085】本発明の請求項14に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、線状熱陰極から引き出された電子を少
なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
装置の駆動方法であって、引き出された電子に上記少な
くとも2種類以上の蛍光体の位置に応じて制御された大
きさの電圧を印加して、蛍光体への電子の入射位置を偏
向制御して、電子の入射位置に応じた発光色を複数得る
ので、電子の蛍光体への入射位置を制御するだけで、容
易に発光色の制御が可能となり、簡便な可変色照明装置
の駆動方法を得ることができる。
【0086】本発明の請求項15に係わる可変色照明装
置の駆動方法は、線状熱陰極から引き出された電子を蛍
光体に照射して発光させる照明装置の駆動方法であっ
て、線状熱陰極から引き出された電子の蛍光体への照射
時間と照射停止時間とを制御して、上記蛍光体への電子
照射に対応した発光色と、電子照射を止めた時の残光色
とにより複数の発光色を得るので、電子の蛍光体への照
射時間と照射停止時間とを制御するだけで、容易に発光
色の制御が可能となり、簡便な可変色照明装置の駆動方
法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の可変色照明装置の断
面構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の可変色照明装置の要
部を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の可変色照明装置の要
部拡大断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における制御電極の平
面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1における可変色範囲を
示す色度図である。
【図6】 本発明の実施の形態1における可変色照明装
置の制御電極への入力電圧例を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態2における可変色照明装
置の線状熱陰極近傍の拡大斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態3における可変色照明装
置の線状熱陰極近傍の拡大斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態4における制御電極の平
面図である。
【図10】 本発明の実施の形態5における制御電極の
平面図である。
【図11】 本発明の実施の形態6における制御電極の
平面図である。
【図12】 本発明の実施の形態7における蛍光面の平
面図である。
【図13】 本発明の実施の形態7における制御電極の
平面図である。
【図14】 本発明の実施の形態7における可変色範囲
を示す色度図である。
【図15】 本発明の実施の形態8の可変色照明装置の
要部を示す斜視図である。
【図16】 本発明の実施の形態9における可変色照明
装置の制御電極への入力波形説明図である。
【図17】 本発明の実施の形態9における制御電極へ
のパルス状電圧の1周期における入力時間例である。
【図18】 本発明の実施の形態10における可変色照
明装置の制御電極への入力波形説明図である。
【図19】 本発明の実施の形態11における蛍光面の
拡大平面図である。
【図20】 本発明の実施の形態11における制御電極
の拡大平面図である。
【図21】 本発明の実施の形態11における主な変色
範囲を示す色度図である。
【図22】 本発明の実施の形態12の可変色照明装置
の要部を示す斜視図である。
【図23】 本発明の実施の形態12の可変色照明装置
の要部を示す拡大断面図である。
【図24】 本発明の実施の形態12において電子ビー
ムの広がりを小さくしたときの説明図である。
【図25】 本発明の実施の形態12において電子ビー
ムの広がりを大きくしたときの説明図である。
【図26】 本発明の実施の形態12における集束電極
の印加電圧と電子ビームの直径の関係を示す図である。
【図27】 本発明の実施の形態12における蛍光体塗
布パターンの他の例を示す図である。
【図28】 本発明の実施の形態13における偏向電極
の平面図である。
【図29】 本発明の実施の形態13の可変色照明装置
の要部拡大断面図である。
【図30】 本発明の実施の形態13における電子ビー
ムの偏向を示す説明図である。
【図31】 本発明の実施の形態13における偏向電極
への入力電圧波形図である。
【図32】 本発明の実施の形態14の可変色照明装置
の要部を示す斜視図である。
【図33】 本発明の実施の形態14における変色方法
の説明図である。
【図34】 本発明の実施の形態15の可変色照明装置
の要部を示す斜視図である。
【図35】 従来例の高輝度発光管の断面図である。
【符号の説明】
1 真空容器、 5 線状熱陰極、 7 蛍光
面、10 背面電極、 11 引き出し電極、12
制御電極、 12a 絶縁性基板、 12b 薄膜金属
電極、13 電子通過孔、 18 集束電極、21,
21a,21b 電子ビーム、 22,22a,22b
偏向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 正人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大平 卓也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類以上の蛍光体で塗り分
    けられた蛍光面と、該蛍光面に対向して設けられた背面
    電極と、該背面電極と離隔して複数の電子通過孔を有す
    る引き出し電極との間に設けられ、1本もしくは複数本
    平行に張架され、電子を放射する線状熱陰極と、上記引
    き出し電極と上記蛍光面との間に設けられ、上記引き出
    し電極に印加された電圧により上記線状熱陰極から引き
    出された電子を通過させる通過孔を有する制御電極であ
    って、上記蛍光面上の蛍光体の塗布パターンに対応し、
    同種の蛍光体に対応する電極には全て同電位が印加され
    るように接続され、かつ、異種の蛍光体に対応する電極
    には独立に電位が印加されるように絶縁されて該通過孔
    を通過し上記蛍光面上の各々の蛍光体へ入射される電子
    量を制御する電極群をさらに備えた制御電極とを、真空
    に保たれた密封容器内に配設した可変色照明装置。
  2. 【請求項2】 制御電極が、電子通過孔を有する絶縁性
    基板に、蛍光体の塗布パターンに対応してアレイ状に形
    成された薄膜金属電極群を備えたものであることを特徴
    とする請求項1に記載の可変色照明装置。
  3. 【請求項3】 制御電極と蛍光面との間に集束電極をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項1に記載の可変色照
    明装置。
  4. 【請求項4】 制御電極に印加する電圧の電圧源とし
    て、電圧の印加時間を制御する手段を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の可変色照明装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2種類以上の蛍光体で塗り分
    けられた蛍光面と、該蛍光面に対向して設けられた背面
    電極と、該背面電極と離隔して複数の電子通過孔を有す
    る引き出し電極との間に設けられ、1本もしくは複数本
    平行に張架され、電子を放射する線状熱陰極と、上記引
    き出し電極と上記蛍光面との間に設けられ、上記引き出
    し電極に印加された電圧により上記線状熱陰極から引き
    出された電子を通過させる通過孔を有し、該通過孔を通
    過し上記蛍光面上の蛍光体へ入射される電子量を印加さ
    れた電位によって制御する制御電極と、該制御電極を通
    過した電子の広がりを制御して上記蛍光面での発光領域
    を制御する集束電極とを、真空に保たれた密封容器内に
    配設した可変色照明装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも2種類以上の蛍光体で塗り分
    けられた蛍光面と、該蛍光面に対向して設けられた背面
    電極と、該背面電極と離隔して複数の電子通過孔を有す
    る引き出し電極との間に設けられ、1本もしくは複数本
    平行に張架され、電子を放射する線状熱陰極と、上記引
    き出し電極と上記蛍光面との間に設けられ、上記引き出
    し電極に印加された電圧により上記線状熱陰極から引き
    出された電子を通過させる通過孔を有し、該通過孔を通
    過し上記蛍光面上の蛍光体へ入射される電子の位置を制
    御する偏向電極とを、真空に保たれた密封容器内に配設
    した可変色照明装置。
  7. 【請求項7】 蛍光面の蛍光体の塗布面積と種類とを制
    御して発光色を制御することを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれか1項に記載の可変色照明装置。
  8. 【請求項8】 電子照射中による発光色と電子照射を止
    めた直後の残光色とが異なる蛍光体の塗布された蛍光面
    と、該蛍光面に対向して設けられた背面電極と、該背面
    電極と離隔して複数の電子通過孔を有する引き出し電極
    との間に設けられ、1本もしくは複数本平行に張架さ
    れ、電子を放射する線状熱陰極とを、真空に保たれた密
    封容器内に配設し、上記引き出し電極から引き出される
    電子の上記蛍光体への照射時間と照射停止時間を制御す
    る手段を備えた可変色照明装置。
  9. 【請求項9】 電子の上記蛍光体への照射時間と照射停
    止時間を制御する手段が引き出し電極に備えられたパル
    ス状電圧発生源であることを特徴とする請求項8に記載
    の可変色照明装置。
  10. 【請求項10】 真空に保たれた密封容器の形状が略円
    筒形であり、蛍光面がその側面部分の少なくとも一部に
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいず
    れか1項に記載の可変色照明装置。
  11. 【請求項11】 線状熱陰極から引き出された電子を少
    なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
    装置の駆動方法であって、引き出された電子に、上記蛍
    光体の種類に応じて制御された大きさの電圧を印加し
    て、各々の蛍光体への電子の入射量を制御し、電子の入
    射量に応じた発光色を複数得ることを特徴とする可変色
    照明装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 印加する電圧の印加時間を制御するこ
    とにより蛍光体への電子の入射量を制御して、電子の入
    射量に応じた発光色を複数得ることを特徴とする請求項
    11に記載の可変色照明装置の駆動方法。
  13. 【請求項13】 線状熱陰極から引き出された電子を少
    なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
    装置の駆動方法であって、引き出された電子の蛍光体へ
    入射される広がりを制御し、上記少なくとも2種類以上
    の蛍光体の領域を特定することにより、同時に発光させ
    る蛍光体の種類に応じた発光色を複数得ることを特徴と
    する可変色照明装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 線状熱陰極から引き出された電子を少
    なくとも2種類以上の蛍光体に照射して発光させる照明
    装置の駆動方法であって、引き出された電子に上記少な
    くとも2種類以上の蛍光体の位置に応じて制御された大
    きさの電圧を印加して、蛍光体への電子の入射位置を偏
    向制御して、電子の入射位置に応じた発光色を複数得る
    ことを特徴とする可変色照明装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 線状熱陰極から引き出された電子を蛍
    光体に照射して発光させる照明装置の駆動方法であっ
    て、線状熱陰極から引き出された電子の蛍光体への照射
    時間と照射停止時間とを制御して、上記蛍光体への電子
    照射に対応した発光色と、電子照射を止めた時の残光色
    とにより複数の発光色を得ることを特徴とする可変色照
    明装置の駆動方法。
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JP2006252783A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Dialight Japan Co Ltd 電界放出真空管
JP4594134B2 (ja) * 2005-03-08 2010-12-08 株式会社ピュアロンジャパン 電界放出真空管

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