JPH09259603A - リモコン式照明器具 - Google Patents

リモコン式照明器具

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Publication number
JPH09259603A
JPH09259603A JP6627196A JP6627196A JPH09259603A JP H09259603 A JPH09259603 A JP H09259603A JP 6627196 A JP6627196 A JP 6627196A JP 6627196 A JP6627196 A JP 6627196A JP H09259603 A JPH09259603 A JP H09259603A
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JP
Japan
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remote control
light spot
light
pan
tilt
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Withdrawn
Application number
JP6627196A
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English (en)
Inventor
Toshimasa Shibaki
敏正 柴木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オペレータの手振れにより、照明器具が予期し
ない方向へ駆動制御されることを防止するとともに、微
動することを防止し、安定した姿勢制御を高精度で行う
ことを目的とする。 【解決手段】パン、チルト方向の角度制御手段32p、
32tと、リモコン2からの照射光を集光させてた光点
Qを検出する光点位置検出素子41と、この光点Qの目
標点Qoからのパン位置Qp及びチルト位置Qtを求め
る検出信号処理手段42とを備えて姿勢制御するリモコ
ン式照明器具において、上記検出信号処理手段42が、
複数の光点位置を測定し、これらの光点を代表する点を
求め、求められた代表点を基準として駆動制御する構成
とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リモコン式照明器
に係り、更に詳しくは、光点位置検出素子を備え、リモ
コンからの照射光により遠隔制御されるリモコン式照明
器具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のリモコン式照明器具は、姿勢制
御を行うためのパン方向及びチルト方向への角度制御機
構を備え、リモコンからの照射光を検出して、照明器具
の姿勢制御を行うものである。即ち、リモコンを用いて
照明器具の姿勢を遠隔制御するものである。
【0003】従来のリモコン式照明器具の一例を図9に
示す。このリモコン式照明器具1は、複数の受光素子
(フォトダイオード)を備えて構成され、これらの受光
素子の出力信号に基づいて、リモコン式照明器具を駆動
制御するものである。これらの受光素子は、駆動停止用
の受光素子SBと、この受光素子を中心として、上下に
対称となる様に配置された2つのチルト駆動用受光素子
TB1、TB2と、左右に対称となる様に配置された2
つのパン駆動用受光素子PB1、PB2とにより構成さ
れ、各方向から入射される光を受光素子PB1、PB
2、TB1、TB2のいずれかが検出するとともに、正
面から入射される光を駆動停止用受光素子SBが検出す
るものである。
【0004】ところが、この様な従来のリモコン式照明
器具において、十字に配置された各受光素子の出力信号
は、リモコンからの照射光の検出/非検出の2値情報で
あるため、姿勢制御の目標となる目標点への方向及び目
標点までの距離を正確に把握することはできず、姿勢制
御の経路が目標点への直線的な経路、即ち、最短経路と
することはできなかった。
【0005】このため、本願の発明者は、先に出願した
特願平7−325962において、光点位置検出素子を
用いたリモコン式照明器具を提案した。このリモコン式
照明器具は、光点位置検出素子を備えて構成され、リモ
コンからの照射光を光点位置検出素子上に集光させ、こ
の光点位置に基づいて照明器具の姿勢制御を行うもので
あった。即ち、リモコンからの照射光を集光させた光点
と、上記光点位置検出素子上に予め定められた目標点と
から、照明器具を駆動すべき方向及び距離を把握するこ
とができる。
【0006】従って、この様なリモコン式照明器具を用
いれば、姿勢制御を行う際、最短経路を経て目標点まで
直線的に駆動することができ、安定した姿勢制御を高精
度で行うことができる。また、この様な最短経路は、リ
モコンを操作しているオペレータが、直感的に予想して
いる経路と一致しているため、この様なリモコン式照明
器具は、オペレータの遠隔制御に対する信頼感、安心感
を獲得しやすいものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の様なリモコン式
照明器具は、スポットライト等に適用され、天井等に設
置されたスポットライトからのスポット光を所望の位置
に照射させるべく、姿勢制御が行われる。オペレータは
リモコンを持って、スポット光を照射させたい位置まで
移動し、スポットライトに向かってリモコンから光を照
射させ、この照射光によりスポットライトの姿勢を制御
する。このため、上記リモコンは携帯可能な小型の装置
であり、オペレータが手で持って光を照射させて使用さ
れ、オペレータの手元が安定していない場合には、手振
れの影響を受けることになる。
【0008】手振れとは、リモコンを操作するオペレー
タの手元が微動、振動等により安定しないことであり、
この手振れが原因となって、光点位置検出素子上に集光
された光点位置が安定しない場合も生じ得る。この様に
して、リモコンから照射された光の光点位置が安定しな
い状態となった場合に、各時点での光点位置に基づい
て、逐次、照明器具の駆動が行われると、実際に駆動制
御させたい方向とは、異なる方向に照明器具が駆動され
たり、駆動の方向が定まらず、リモコン式照明器具が微
動を続けたりすることになる。
【0009】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであり、オペレータの手振れにより、照明器具が予期
しない方向へ駆動制御されることを防止するとともに、
微動することを防止し、安定した姿勢制御を高精度で行
うことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明によるリモコン式照明器具は、パン方向及びチルト方
向についての姿勢制御を行う角度制御手段と、リモコン
からの照射光を受光面上に集光させて、その光点を検出
する光点位置検出素子と、この光点位置検出素子からの
出力信号に基づいて、上記光点の目標点からのパン位置
及びチルト位置を求める検出信号処理手段とを備え、上
記角度制御部が、上記のパン位置及びチルト位置に基づ
いて、姿勢制御を行うリモコン式照明器具において、上
記検出信号処理手段が、リモコンからの照射光を上記光
点位置検出素子上に集光させた光点として複数の光点位
置を測定し、これらの光点を代表する点を求め、上記角
度制御部が、求められた代表点を基準として駆動制御す
る構成とされる。
【0011】角度制御手段とは、パン軸又はチルト軸を
中心として、照明器具を回転、揺動又は回動させて、水
平(パン)方向又は垂直(チルト)方向に姿勢制御する
ための手段である。光点位置検出素子(Positio
n Sensitive Detector)とは、受
光面に入射した光ビームの入射位置を検出することがで
きる光センサであり、リモコンからの照射光を受光面上
に集光するためのレンズを備えて構成される。この光点
位置検出手段及び検出信号処理手段は、リモコン式照明
器具内に備えられている場合に限られず、照明器具に着
脱可能な遠隔制御ユニットとして構成されたものであっ
てもよい。
【0012】目標点とは、上記リモコン式照明器具に所
望の姿勢制御がなされた場合に、リモコンからの照射光
が集光する上記光点位置検出素子上の点である。また、
パン位置及びチルト位置とは、光点検出素子上における
現在の光点と目標点との関係を示す値であり、パン位置
が両点間の水平(パン)方向の距離であり、チルト位置
が、両点間の垂直(チルト)方向の距離である。
【0013】換言すれば、パン位置が、パン軸を中心と
した目標点までの駆動角度に対応する値であり、チルト
位置が、チルト軸を中心とした目標点までの駆動角度に
対応する値である。請求項2に記載した本発明によるリ
モコン式照明器具は、請求項1に記載の本発明によるリ
モコン式照明器具であって、上記検出信号処理手段が、
予め定められた所定時間の間、上記光点位置検出素子上
の光点を監視し、複数の光点位置を測定する構成とされ
る。
【0014】請求項3に記載した本発明によるリモコン
式照明器具は、請求項1又は2に記載の本発明によるリ
モコン式照明器具であって、上記検出信号処理手段が、
測定された複数の光点位置を平均化する演算処理により
代表点を求める構成とされる。複数の光点位置を平均化
する演算とは、測定された各光点の座標の和をパン軸、
チルト軸ごとに求め、光点の数で割るという平均値演算
が含まれるのはもちろんのこと、ある種の重み付を行っ
て平均値演算を行う重心演算や、特異なデータを除外す
る等の統計的処理を加えた後に行う平均演算等、複数の
数値を代表する代表値を求めるための演算であればその
演算方法を問わない。
【0015】請求項4に記載した本発明によるリモコン
式照明器具は、請求項1又は2に記載の本発明によるリ
モコン式照明器具であって、上記検出信号処理手段が、
測定された複数の光点に関し、それぞれのパン位置及び
チルト位置を求め、パン位置及びチルト位置のそれぞれ
について、最も多く計測された座標位置を求めて、代表
点とする構成とされる。
【0016】最も多く計測された座標位置とは、計測さ
れた光点位置の座標データを、パン軸に関する座標デー
タ、チルト軸に関する座標データに分離して、それぞれ
について各データの計測回数を求め、パン軸に関する座
標データで最も多く計測された値と、チルト軸に関する
座標データで最も多く計測された値で特定される座標位
置である。
【0017】請求項5に記載した本発明によるリモコン
式照明器具は、請求項1から4のいずれかに記載のリモ
コン式照明器具であって、上記角度制御手段が、求めら
れた代表点と、上記光点位置検出素子上に予め定められ
た目標点との距離を求め、さらに、上記距離を所定の閾
値と比較し、その比較結果に基づいて、上記角度制御部
への制御信号を出力する構成とされる。
【0018】目標点との距離とは、照明器具を駆動させ
るべき角度に対応する値であり、この距離を所定の閾値
と比較することにより、目標点までの距離に応じた段階
的な駆動制御を行うことができる。請求項6に記載した
本発明によるリモコン式照明器具は、請求項5に記載の
リモコン式照明器具であって、上記角度制御手段が、求
められた上記距離を予め定められた停止距離と比較し、
その比較結果に基づいて、パン方向及びチルト方向の駆
動を停止する構成とされる。
【0019】請求項7に記載した本発明によるリモコン
式照明器具は、請求項5又は6に記載のリモコン式照明
器具であって、上記角度制御手段が、求められた上記距
離を予め定められた減速距離と比較し、その比較結果に
基づいて、パン方向及びチルト方向の駆動速度を低下さ
せる構成とされる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明によるリモコン式照明器具
を用いたシステムの一例の概略を図2に示す。この図に
示したシステムは、リモコン式スポットライト1及びリ
モコン2により構成されるスポットライトシステムであ
る。リモコン式照明器具としてのスポットライト1は、
スポットライト本体3と遠隔制御ユニット4とにより構
成される。スポットライト本体3は、照明灯を内部に収
容し、その前面に投光レンズ30を備え、照明灯から発
せられた光を投光レンズ30によりスポット光として照
射するものである。
【0021】このスポットライト1は、パン駆動軸PJ
を中心として左右に回動させることができ、この回動に
よりスポットライト1の向きは水平方向に変化する。こ
れをパン駆動と呼ぶ。また、このスポットライト1は、
チルト駆動軸TJを中心として上下に回動させることが
でき、この回動によりスポットライト1の向きは垂直方
向に変化する。これをチルト駆動と呼ぶ。
【0022】このスポットライトシステムは、リモコン
2を用いてスポットライト1の遠隔制御を行うシステム
であり、オペレータがリモコン2の発光スイッチ22を
操作して、スポットライト1に対して光ビームを発すれ
ば、これを受光した遠隔制御ユニット4がその光軸方向
を検出し、スポットライト1から発せられるスポット光
がリモコン2の位置へ照射される様に、スポットライト
1をパン駆動又はチルト駆動する。
【0023】上記リモコン2の一構成例を図3に示す。
このリモコン2は、携帯可能な小型の装置であり、発光
素子20と、発光駆動回路21と、発光スイッチ22と
により構成される。発光素子20は、スポットライト1
の遠隔制御ユニット4に対して光ビームを発する素子で
あり、LED、キセノンランプ、ハロゲンランプ等を使
用することができる。発光駆動回路21は、発光素子2
0を発光させるための電源供給を行う回路である。発光
スイッチ22は、スポットライト1を遠隔制御する際に
オペレータが押下する押釦スイッチである。この発光ス
イッチ22を押下している期間にのみ、発光駆動回路2
1が発光素子20へ電源供給を行って、リモコン2から
光ビームが発せられる。
【0024】上記遠隔制御ユニット4の一構成例を図4
に示す。この遠隔制御ユニット4は、集光レンズ40
と、光点位置検出素子41と、検出信号処理回路42と
により構成される。集光レンズ40は、リモコン2から
発せられた光ビームを光点位置検出素子41の受光面上
に集光するための光学レンズである。光点位置検出素子
41は、受光面上の光点の位置を検出することができる
光センサであり、集光レンズ40により受光面上に集光
された光を電気信号に変換して、光点の位置を検出する
素子である。
【0025】検出信号処理回路42は、光点位置検出素
子41の出力信号に基づいて、パン位置及びチルト位置
を求めて、スポットライト本体3へ出力するための回路
である。例えば、光点位置検出素子41が、4つの端子
を備え、各端子に流れる電流値により、光点のX座標及
びY座標を検出することができる半導体位置検出素子で
あれば、検出信号処理回路42は、出力信号としての電
流値に基づいて、リモコン2からの光ビームが集光され
た光点位置を求める。
【0026】この光点位置は、目標点との関係でパン位
置とチルト位置として求められ、スポットライト本体3
へ出力される。ここで、目標点とは、上記リモコン式照
明器具1に所望の姿勢制御がなされた場合に、リモコン
2からの照射光が集光する光点位置検出素子41上の点
である。また、パン位置とは、目標点、光点間の水平
(パン)方向の距離であり、チルト位置とは、両点間の
垂直(チルト)方向の距離である。従って、パン位置
が、パン軸を中心とした目標点までの駆動角度に対応す
る値であり、チルト位置が、チルト軸を中心とした目標
点までの駆動角度に対応する値である。
【0027】光点位置検出素子41の受光面上の集光位
置とパン位置及びチルト位置との関係の一例を図5に示
す。この図は、半導体位置検出素子41を光の入射方向
から見た図であり、中央の円形の領域のみが光ビームの
検出が可能な受光面である。目標点Qoを原点として、
水平方向にパン検出軸をとり、垂直方向にチルト検出軸
をとっている。例えば、光点の位置が図中のQであれ
ば、パン位置はQpであり、チルト位置はQtである。
【0028】上記スポットライト本体の要部の一構成例
を図6に示す。このスポットライト本体3は、動作指令
部31と、パン駆動部32pと、チルト駆動部32t
と、照明器具部33とにより構成される。上記パン駆動
部32pは、パン軸PJに連結されたモータ及びその駆
動回路で構成され、スポットライト1をパン駆動させ
る。同様にして、上記チルト駆動部32tは、チルト軸
TJに連結されたモータ及びその駆動回路で構成され、
スポットライト1をチルト駆動させる。
【0029】動作指令部31は、駆動部32pに対して
はパン制御信号を、32tに対してはチルト制御信号を
出力し、パン動作及びチルト動作を制御する。即ち、動
作指令部31は、遠隔制御ユニット4の出力されるパン
位置及びチルト位置の信号に基づいて、駆動経路が最短
となる駆動方向を決定し、駆動部32p、32tが、ス
ポットライト1をその方向へパン駆動又はチルト駆動さ
せ、光ビームの集光された受光面上の光点を目標点に近
づける。この様にしてスポットライト本体3の正面が、
リモコン2の位置へ向き、そのスポット光がリモコン2
へ照射される様になる。なお、照明器具部33は照明灯
等、スポット光を照射するために必要とされる手段によ
り構成される。
【0030】次に、本発明によるリモコン式照明器具の
動作について図1、図7及び図8を用いて説明する。図
1の100〜108は、図4に示した検出信号処理回路
42の基本動作を示したフローチャートの一例である。
検出信号処理回路42の基本動作は、複数の光点の位置
を求める処理(100〜103)と、これらの光点の代
表点を求める処理(103〜107)とにより構成され
る。
【0031】検出信号処理回路42は、位置検出素子4
1から出力される検出信号を監視しており(100)、
位置検出素子41がリモコン2からの照射光を受光し、
検出信号を出力した場合には、その光点の座標位置(パ
ン位置及びチルト位置)を求めて記憶する(101)。
予め定められた一定時間Tsが経過するまで、このよう
な光点位置を求める操作が繰り返し行われる。手振れ
は、通常100Hz以下の周波数領域で生ずると考えら
れることから、10msよりも十分に長い間隔を設け
て、複数回(以下、N回とする)のサンプリングを行
い、それぞれの光点の座標位置が求められる。
【0032】そして、一定時間Tsが経過した後に、所
定数Nの光点位置が求められたのかを検査する(10
2)。例えば、一定時間Ts内の途中でリモコン2から
の照射光が受光できなくなる様な場合もあり、所定数N
に達していなければ、記憶された光点位置のデータを消
去し、検出信号の監視(100)を再び開始する。一
方、所定数に達していれば、引き続いて、代表点を求め
る処理(103〜106)が行われる。
【0033】求められたN個の光点の座標位置は、パン
位置、チルト位置に分けて分類され、一致したデータの
数が計数される(104)。即ち、全ての光点のパン位
置データを順に配列させて、一致しているデータがある
のかをチェックし、各パン位置データごとに、同一デー
タをとる光点の数を計数する。同様にして、全ての光点
のチルト位置データを順に配列させて、各チルト位置デ
ータごとに、同一データをとる光点の数を計数する。そ
して、パン位置データ、チルト位置データそれぞれにつ
いて、最も多く計数されたデータがあるのかをチェック
する(105)。この時、最も多く計数されたデータ
が、1つであるのかも併せてチェックしてもよい。
【0034】この結果、パン位置及びチルト位置のいず
れについても、最も多く計数されたデータがあるなら
ば、そのパン位置及びチルト位置により与えられる位置
を代表点とする(106)。一方、パン位置及びチルト
位置のいずれかに、最も多く計数されたデータが内場
合、或は、最も多く計数されたデータが、複数種類ある
場合には、平均値演算を行って代表点が求められる(1
07)。この様にして求められた代表点のパン位置及び
チルト位置が、測定された光点の位置として、スポット
ライト本体3へ出力される(108)。
【0035】この様にして求められた光点位置に基づき
行われるスポットライト1の駆動制御を図7及び図8を
用いて説明する。図7は、光点位置検出素子41の受光
面上に減速距離Lb及び停止距離Lsを示して、スポッ
トライト1の駆動制御の基本動作を説明するための図で
ある。目標点Qoを原点として、横軸をパン検出軸と
し、縦軸をチルト検出軸として示されている。
【0036】減速距離Lbとは、減速を開始すべき位置
の目標点Qoからの最大距離であり、駆動速度と減速速
度とに基づいて定められる。停止距離Lsとは、駆動を
停止すべき位置の目標点Qoからの最大距離であり、最
大の位置決め誤差に対応しており、必要な位置決め精度
に基づいて定められる。また、目標位置Qoからの距離
がこの停止距離Lsよりも短い円形の領域を停止領域R
sと呼び、目標位置Qoからの距離がこの停止距離Ls
よりも長く、減速距離Lbよりも短いドーナツ形の領域
を減速領域Rbと呼び、目標位置Qoからの距離が、こ
の減速距離Lbよりも長い減速領域Rbの外側を駆動領
域Rdと呼ぶ。
【0037】検出信号処理回路42において求められた
代表点の位置Q1が、駆動領域Rd内であれば、点Q1
のパン距離Qp1とチルト距離Qt1に基づいて、スポ
ットライト1を駆動させる。この時、光点が目標点Qo
に向けて直線的に移動する様にスポットライト1を駆動
し、上記光点位置は減速領域Rbへ向かって移動するこ
とになる。この結果、光点が減速領域Rb内に入り、代
表点の位置がQ2となったならば、パン駆動用及びチル
ト駆動用モータの回転数を減少させて、駆動速度を低下
させる。
【0038】さらに、光点が停止領域Rsに入り、代表
点の位置がQ3となったならば、パン駆動用及びチルト
駆動用モータの回転を停止して、駆動制御を終了する。
この様にして光点の位置を停止領域Rs内で停止させる
ことにより、停止距離Ls以下の精度で光点位置を目標
点Qoに一致させることができる。図8の800〜80
4は、図6に示した動作指令部31の基本動作を示した
フローチャートの一例である。
【0039】動作指令部31は、パン位置Qp及びチル
ト距位置Qtに基づいて、光点Qから目標点Qoまでの
距離を求め、求められた距離を停止距離Lsと比較する
(800)。この結果、求められた距離が停止距離Ls
以下であれば、光点Qは停止領域Rs内にあるため、駆
動部32p、32tへ制御信号を出力してモータを停止
させて、スポットライトの駆動制御を終了する(80
1)。ここで、光点Qと目標点Qoとの距離は、パン検
出軸とチルト検出軸が直交していることからパン位置Q
pとチルト位置Qtを用いて、
【0040】
【数1】 と表すことができる。上式により求められた距離が停止
距離Lsを越えていれば、更に減速距離Lbと比較する
(802)。比較の結果、求められた距離が減速距離L
b以下であれば、光点位置Qは減速領域Rb内にあるた
め、駆動部32p、32tへ制御信号を出力してモータ
の回転速度を減少させて、スポットライトの駆動速度を
低下させる(803)。
【0041】一方、求められた距離が減速距離Lbを越
えていれば、光点位置Qは駆動領域Rd内にあるため、
光点位置Qが、目標点Qoの方向へ移動する様にパン駆
動用モータ及びチルト駆動用モータの回転速度を設定し
て、スポットライト1を駆動する(804)。スポット
ライト1の減速制御(803)又は駆動制御(804)
は、スポットライトの駆動制御の終了(801)までの
間、同様の動作が繰り返される。
【0042】上記の減速制御(803)及び駆動制御
(804)の方法について以下に説明する。いずれの制
御も駆動方向の決定と、駆動速度の決定とにより行われ
る。駆動方向の制御は、パン位置Qp及びチルト位置Q
tに基づいて行われる。即ち、パン方向の駆動速度をV
pとし、チルト方向の駆動速度をVtとすれば、駆動方
向は、パン駆動速度Vpとチルト駆動速度Vtの比とし
て与えられ、
【0043】
【数2】 となるように定められる。一方、駆動速度は、パン駆動
速度Vpとチルト駆動速度Vtの絶対値によって決まる
値であり、
【0044】
【数3】 により求められる。このため、駆動領域Rdにおける速
度と、減速領域Rbにおける速度が予め定められていれ
ば、式(3)の値が、減速制御(803)又は駆動制御
(804)における予め定められた所定の速度に一致す
るようにパン駆動速度Vpとチルト駆動速度Vtが定め
られる。
【0045】さらに、他の構成例として、動作指令部3
1がタイマ手段(不図示)を備え、上記の減速制御(8
03)においてタイマ手段の設定を行い、時間の経過に
より停止させる構成とすることもできる。即ち、停止領
域Rsまでの距離と駆動速度から、停止領域Rsまでの
所要時間を求めて、適当なタイマ手段にこの所要時間を
設定し、経過時間の計測を開始する。そして、この設定
時間の経過後にタイマ手段から出力される信号に基づい
て、動作指令部が駆動部32p,32tへ制御信号を出
力して、パン及びチルト方向の駆動を停止させる構成と
することもできる。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によるリモコ
ン式照明器具は、上記検出信号処理手段が、複数の光点
の位置を測定し、これらの光点を代表する点を求め、こ
の様にして求められた代表点の位置に基づいて、スポッ
トライトを駆動制御する。従って、リモコンを操作する
オペレータの手振れにより、光点位置が安定しない様な
場合であっても、スポットライトが微動し続けたり、全
く予想外の方向へ駆動されるのを防止して、安定した姿
勢制御を行うことができる。
【0047】請求項2から4に記載の本発明によるリモ
コン式照明器具は、簡単な構成、或は、方法により上記
検出信号処理手段が、複数の光点位置を測定し、これら
の代表点を求めることができる。従って、簡単な構成に
より安定した姿勢制御を行うことができるリモコン式照
明器具を実現することができる。請求項5から7に記載
の本発明によるリモコン式照明器具は、動作指令部が、
代表点から目標点までの距離を所定の閾値と比較し、そ
の比較結果に基づいて駆動制御する。従って、駆動、減
速、停止の3段階の制御を行って、リモコン式照明器具
の位置決めを精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】検出信号処理回路の基本動作の一例を示したフ
ローチャートである。
【図2】本発明が適用されるシステムの一例の概略を示
した図である。
【図3】図2のリモコンの一構成例を示した図である。
【図4】図2の遠隔制御ユニットの一構成例を示した図
である。
【図5】受光面上の光点とパン位置及びチルト位置との
関係の一例を示した図である。
【図6】図2のスポットライト本体の要部の一構成例を
示した図である。
【図7】光点位置検出素子の受光面上に減速距離及び停
止距離を示した図である。
【図8】図6の動作指令部の基本動作の一例を示したフ
ローチャートである。
【図9】従来のリモコン式照明器具の一例の概略を示し
た図である。
【符号の説明】 1 ・・・リモコン式照明器具 2 ・・・リモコン 31、32p、32t・・・角度制御手段 41・・・光点位置検出素子 42・・・検出信号処理手段 Qp・・・パン位置 Qt・・・チルト位置 Ls・・・停止距離 Lb・・・原則距離

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パン方向及びチルト方向についての姿勢制
    御を行う角度制御手段と、 リモコンからの照射光を受光面上に集光させて、その光
    点を検出する光点位置検出素子と、 この光点位置検出素子からの出力信号に基づいて、上記
    光点の目標点からのパン位置及びチルト位置を求める検
    出信号処理手段とを備え、 上記角度制御部が、上記のパン位置及びチルト位置に基
    づいて、姿勢制御を行うリモコン式照明器具において、 上記検出信号処理手段が、リモコンからの照射光を上記
    光点位置検出素子上に集光させた光点として複数の光点
    位置を測定し、これらの光点を代表する点を求め、 上記角度制御部が、求められた代表点を基準として駆動
    制御することを特徴とするリモコン式照明器具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の本発明によるリモコン式
    照明器具において、 上記検出信号処理手段が、予め定められた所定時間の
    間、上記光点位置検出素子上の光点を監視し、複数の光
    点位置を測定することを特徴とするリモコン式照明器
    具。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の本発明によるリモ
    コン式照明器具において、 上記検出信号処理手段が、測定された複数の光点位置を
    平均化する演算処理により代表点を求めることを特徴と
    するリモコン式照明器具。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の本発明によるリモ
    コン式照明器具において、 上記検出信号処理手段が、測定された複数の光点に関
    し、それぞれのパン位置及びチルト位置を求め、 パン位置及びチルト位置のそれぞれについて、最も多く
    計測された座標位置を求めて、代表点とすることを特徴
    とするリモコン式照明器具。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載のリモコ
    ン式照明器具において、 上記角度制御手段が、求められた代表点と、上記光点位
    置検出素子上に予め定められた目標点との距離を求め、 さらに、上記距離を所定の閾値と比較し、その比較結果
    に基づいて、上記角度制御部への制御信号を出力するこ
    とを特徴とするリモコン式照明器具。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のリモコン式照明器具にお
    いて、 上記角度制御手段が、求められた上記距離を予め定めら
    れた停止距離と比較し、その比較結果に基づいて、パン
    方向及びチルト方向の駆動を停止することを特徴とする
    リモコン式照明器具。
  7. 【請求項7】請求項5又は6に記載のリモコン式照明器
    具において、 上記角度制御手段が、求められた上記距離を予め定めら
    れた減速距離と比較し、その比較結果に基づいて、パン
    方向及びチルト方向の駆動速度を低下させることを特徴
    とするリモコン式照明器具。
JP6627196A 1996-03-22 1996-03-22 リモコン式照明器具 Withdrawn JPH09259603A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527646A (ja) * 2005-01-12 2008-07-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ビームの方向を調整する手段を有するスポットライトユニット

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JP2008527646A (ja) * 2005-01-12 2008-07-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ビームの方向を調整する手段を有するスポットライトユニット

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