JPH09259529A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH09259529A
JPH09259529A JP6642696A JP6642696A JPH09259529A JP H09259529 A JPH09259529 A JP H09259529A JP 6642696 A JP6642696 A JP 6642696A JP 6642696 A JP6642696 A JP 6642696A JP H09259529 A JPH09259529 A JP H09259529A
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JP
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waveform
error
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JP6642696A
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English (en)
Inventor
Shigetoshi Hirai
重利 平井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で再生波形の急激な平均レベル変動
に対して精度よく補正して2値化する。 【解決手段】端子Aに入力された光ディスクの再生波形
は、2値化回路50で2値化されてエラー検出回路51
からデータ出力され、ピーク/ボトム検波回路41にも
入力されて波形メモリ42に逐次記憶され、エラー検出
回路51でエラー検出された場合に再度光ディスクのエ
ラー発生部分が読み直され、波形補正制御回路45に制
御されて波形メモリ42に記憶されたエラー発生部分の
波形が再生スイッチ43を介して入力される演算回路4
4で読み直し再生波形と差分が演算されて補正波形がつ
くられ、2値化回路50で2値化が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、光デ
ィスクに情報を記録したり光ディスクから情報を再生す
る光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置における光ディス
クからの情報再生の復調動作においては、再生信号(ア
ナログ)から情報マークの位置に応じ0/1の2値に変
換する機能が必須である。この変換回路(以下、2値化
回路と記述する)には単純に特定基準電圧で再生信号を
スライスし、2値化する方式が一般的である。
【0003】しかしながら、このような単純に再生信号
を特定電圧と比較する方式では、通常の再生状態では問
題無いが、再生信号平均レベルが大きく変動した場合に
は正確に2値化できなかつた。これに対する対策として
再生信号に自動ゲイン調整を行って振幅レベルをそろ
え、さらにはDC成分をカットして平均レべル変動を少
なくする方式がとられている。この方式は、数10KH
z以下の変動に対しては有効であつたが、相変化光ディ
スク等で良くみられる急激な平均レベル変動(100k
Hz以上)に対しては効果が全く無かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、光デ
ィスク装置の2値化回路において、単純に再生信号を特
定電圧と比較する方式では再生信号平均レベルが大きく
変動した場合に正確に2値化できず、再生信号に自動ゲ
イン調整を行って振幅レベルをそろえ、さらにDC成分
をカットして平均レべル変動を少なくする方式では数1
0KHz以下の変動に対しては有効であつたが、相変化
光ディスク等で良くみられる急激な平均レベル変動(1
00kHz以上)に対しては全く効果がなく、補正する
ことができないという問題があった。
【0005】そこで、この発明は、簡単な構成で再生波
形の急激な平均レベル変動に対して精度よく補正して2
値化することのできる光ディスク装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク装
置は、光ディスクから読取った再生波形を2値化する2
値化手段と、この2値化手段で2値化された再生データ
のエラーを検出するエラー検出手段と、上記2値化手段
と同時に並行して上記光ディスクから読取った再生波形
の平均レベルが大きく変動する再生信号の平均レベルを
示す信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段で抽出さ
れた信号を記憶する記憶手段と、上記エラー検出手段で
エラーが検出された上記光ディスクのエラー箇所の再生
波形を上記記憶手段に記憶された信号を用いて補正する
補正手段とから構成されている。
【0007】この発明の光ディスク装置は、光ディスク
から読取った再生波形の平均レベルが大きく変動する再
生信号の平均レベルを示す信号を抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された信号を記憶する記憶手段と、
上記抽出手段と同時に並行して上記光ディスクから読取
った再生信号を2値化復調する2値化復調手段と、この
2値化復調手段で復調される再生データに異常があった
場合、異常のあった再生データに対応する箇所の上記光
ディスクの再生信号を再度読み出す再読出手段と、この
再読出手段で読み出した再生信号から上記記憶手段に記
憶された上記異常のあった再生データに対応する再生信
号の平均レベルを示す信号を減算する減算手段とから構
成されている。
【0008】この発明の光ディスク装置は、光ディスク
から読取った再生信号を2値化する2値化手段と、上記
2値化手段と同時に並行して上記光ディスクから読取っ
た再生波形の平均レベルが大きく変動する再生信号の平
均レベルを示す信号を抽出する抽出手段と、この抽出手
段で抽出された信号を記憶する記憶手段と、上記2値化
手段で2値化された再生データに異常があった場合、再
度、上記光ディスクの再生データに異常があった箇所を
再生する再生手段と、この再生手段で再生される再生信
号に対応する上記記憶手段に記憶された平均レベルを示
す信号を読出す制御を行う制御手段と、この制御手段で
読出した平均レベルを示す信号と上記再生手段で再生さ
れる再生信号とを演算する演算手段とから構成されてい
る。
【0009】この発明の光ディスク装置は、光ディスク
から読取った再生波形を2値化する2値化手段と、この
2値化手段で2値化された再生データのエラーを検出す
るエラー検出手段と、上記2値化手段と同時に並行して
上記光ディスクから読取った再生波形の平均レベル変動
を反映した信号を出力する検波手段と、この検波手段か
ら出力される信号を記憶する記憶手段と、上記エラー検
出手段で再生データのエラーが検出された上記光ディス
クのエラー箇所を再生して再生波形を出力する出力手段
と、この出力手段で出力される再生波形から上記記憶手
段に記憶された上記光ディスクのエラー箇所に対応する
信号を減算する減算手段とから構成されている。
【0010】この発明の光ディスク装置は、光ディスク
から読取った再生信号を2値化する2値化手段と、この
2値化手段で2値化された再生データのエラーを検出す
るエラー検出手段と、上記2値化手段と同時に並行して
上記光ディスクから読取った再生波形の平均レベル変動
を反映した信号を出力する検波手段と、この検波手段で
検波された信号を記憶する記憶手段と、上記エラー検出
手段で再生データのエラーが検出された上記光ディスク
のエラー箇所を再生して再生波形を出力する出力手段
と、この出力手段で出力される上記光ディスクのエラー
箇所を再生して再生波形に対応する上記記憶手段に記憶
されている信号を読出す制御を行う制御手段と、この制
御手段で読出された信号と上記出力手段で出力される再
生波形との差分を演算する演算手段とから構成されてい
る。
【0011】この発明の光ディスク装置の再生波形補正
方法は、光ディスクから読取った再生波形を2値化し、
2値化された再生データのエラーを検出し、上記2値化
と同時に並行して上記光ディスクから読取った再生波形
の平均レベルが大きく変動する再生信号の平均レベルを
示す信号を抽出し、抽出された信号を記憶し、上記エラ
ーが検出された上記光ディスクのエラー箇所の再生波形
を上記記憶されている信号を用いて補正するようにした
ことを特徴とする。
【0012】この発明の光ディスク装置の再生波形補正
方法は、光ディスクから読取った再生波形の平均レベル
が大きく変動する再生信号の平均レベルを示す信号を抽
出し、抽出された信号を記憶し、上記平均レベルを示す
信号の抽出と同時に並行して上記光ディスクから読取っ
た再生信号を2値化復調し、復調される再生データに異
常があった場合、異常のあった再生データに対応する箇
所の上記光ディスクの再生信号を再度読出し、読出した
再生信号から上記記憶された上記異常のあった再生デー
タに対応する再生信号の平均レベルを示す信号を減算し
て補正するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図2は、この発明に係
る光ディスク装置を示すものである。すなわち、光ディ
スク(情報記録媒体)1の表面には、スパイラル状また
は同心円状に溝(記録トラック)が形成されており、こ
の光ディスク1は、モータ2によって例えば一定の速度
で回転される。このモータ2は、モータ制御回路18に
よって制御されている。
【0014】光ディスク1に対する情報の記録再生は、
光学ヘッド3によって行われる。この光学ヘッド3は、
リニアモータ31の可動部を構成する駆動コイル13に
固定されており、この駆動コイル13はリニアモータ制
御回路17に接続されている。
【0015】また、リニアモータ31の固定部には図示
しない永久磁石が設けられ、駆動コイル13がリニアモ
ータ制御回路17によって励磁されることにより、光学
ヘッド3は情報記録媒体1の半径方向に略等速で移動さ
れるようになっている。
【0016】上記光学ヘッド3には、対物レンズ6が図
示しないワイヤあるいは板ばねによって保持されてお
り、この対物レンズ6は、駆動コイル(レンズアクチュ
エータ)5によってフォーカシング方向(レンズの光軸
方向)に移動され、駆動コイル(レンズアクチュエー
タ)4によってトラッキング方向(レンズの光軸と直交
方向)に移動可能とされている。
【0017】また、レーザ制御回路14によって駆動さ
れる半導体レーザ発振器9より発生されたレーザ光は、
コリメータレンズ11a、ハーフプリズム11b、対物
レンズ6を介して光ディスク1上に照射され、この光デ
ィスク1からの反射光は、対物レンズ6、ハーフプリズ
ム11b、集光レンズ10a、およびシリンドリカルレ
ンズ10bを介して光検出器8に導かれる。
【0018】上記光検出器8は、4分割の光検出セル8
a、8b、8c、8dによって構成されている。上記光
検出器8の光検出セル8aの出力信号は、増幅器12a
を介して加算器30a、30cの一端に供給され、光検
出セル8bの出力信号は、増幅器12bを介して加算器
30b、30dの一端に供給され、光検出セル8cの出
力信号は、増幅器12cを介して加算器30b、30c
の他端に供給され、光検出セル8dの出力信号は、増幅
器12dを介して加算器30a、30dの他端に供給さ
れるようになっている。
【0019】上記加算器30aの出力信号は差動増幅器
(第2の生成手段)OP1の反転入力端に供給され、こ
の差動増幅器OP1の非反転入力端には上記加算器30
bの出力信号が供給される。また、加算器30a,30
bの出力信号は、加算器30eに供給される。加算器3
0eの出力信号は信号処理回路19に供給される。
【0020】また、信号処理回路19には、後述する波
形補正部40が設けられている。差動増幅器OP1は、
上記加算器30a、30bの差に応じてトラック差信号
をトラッキング制御回路16に供給するようになってい
る。このトラッキング制御回路16は、差動増幅器OP
1から供給されるトラック差信号に応じてトラック駆動
信号を作成するものである。
【0021】上記トラッキング制御回路16から出力さ
れるトラック駆動信号は、前記トラッキング方向の駆動
コイル4に供給される。また、上記トラッキング制御回
路16で用いられたトラック差信号は、リニアモータ制
御回路17に供給されるようになっている。
【0022】リニアモータ制御回路17は、トラッキン
グ制御回路16からのトラック差信号やCPU23から
の移動制御信号に応じて後述するリニアモータ31内の
駆動コイル(導線体)13に移動速度に対応した電圧を
印加するものである。
【0023】リニアモータ制御回路17には、後述する
リニアモータ31内の駆動コイル13が磁気部材(図示
しない)より発生する磁束を横切る瞬間に生じる駆動コ
イル13の内部の電気的変化を利用して、駆動コイル1
3と磁気部材との相対速度つまりリニアモータ31の移
動速度を検知する速度検知回路(図示しない)が設けら
れている。
【0024】また、上記加算器30cの出力信号は差動
増幅器(第1の生成手段)OP2の反転入力端に供給さ
れ、この差動増幅器OP2の非反転入力端には上記加算
器30dの出力信号が供給される。これにより、差動増
幅器OP2は、上記加算器30c、30dの差に応じて
フォーカス点に関するサーボ信号をフォーカシング制御
回路15に供給するようになっている。このフォーカシ
ング制御回路15の出力信号は、フォーカシング方向の
駆動コイル5に供給され、レーザ光が光ディスク1上で
常時ジャストフォーカスとなるように制御される。
【0025】上記のようにフォーカシング、トラッキン
グを行った状態での光検出器8の各光検出セル8a、〜
8dの出力の和信号、つまり加算器30eからの出力信
号は、トラック上に形成されたピット(記録情報)から
の反射率の変化が反映されている。この信号は、信号処
理回路19に供給され、この信号処理回路19において
記録情報、アドレス情報(トラック番号、セクタ番号
等)が再生される。
【0026】また、レーザ制御回路14の前段には記録
信号を変調する変調回路としての記録信号作成回路33
が設けられている。また、この光ディスク装置にはそれ
ぞれフォーカシング制御回路15、トラッキング制御回
路16、リニアモータ制御回路17とCPU23との間
で情報の授受を行うために用いられるD/A変換器22
が設けられている。
【0027】上記トラッキング制御回路16は、上記C
PU23からD/A変換器22を介して供給されるトラ
ックジャンプ信号に応じて対物レンズ6を移動させ、1
トラック分、ビーム光を移動させるようになっている。
【0028】上記レーザ制御回路14、フォーカシング
制御回路15、トラッキング制御回路16、リニアモー
タ制御回路17、モータ制御回路18、信号処理回路1
9、記録信号作成回路33等は、バスライン20を介し
てCPU23によって制御されるようになっており、こ
のCPU23はメモリ24に記憶されたプログラムによ
って所定の動作を行うようになされている。
【0029】図1は、この発明に係る光ディスク装置の
信号処理回路19における波形補正部40の概略構成を
示すものである。すなわち、波形補正部40は、検波手
段あるいは抽出手段としての再生波形におけるピーク波
形を検波するピーク/ボトム検波回路41、ピーク/ボ
トム検波回路41からの波形を記憶する記憶手段として
の波形メモリ42、再生波形の補正を行う際の入力スイ
ッチである再生スイッチ43、再生波形の補正演算を行
う演算手段(減算手段)としての演算回路44、及びエ
ラー検出回路51からのエラー検出信号Bを受けて補正
箇所の再生アドレス制御信号Cを波形メモリ42に出力
するとともにスイッチ制御信号Dを再生スイッチ43に
出力して波形補正箇所を制御する制御手段としての波形
補正制御回路45とから構成されている。
【0030】信号処理回路19に入力される光ディスク
1の再生信号が端子Aから入力され、通常、この再生信
号の再生波形が2値化手段としての2値化回路50に導
かれて2値化され、エラー検出回路51を介してデータ
出力される。
【0031】すなわち、光ディスク1の再生過程におい
て、再生信号を0/1に2値化する機能が必須である。
この2値化では単純に特定電圧レベルと再生信号をコン
パレートするのが基本である。2値化精度を向上させる
ため、不要な部分をマスクするマスク発生回路を用いた
り、2値化回路の動作に適するよう再生信号の挙動(振
幅、平均レベル、及びその変動)を制御することが一般
的に行われている。本発明は上記の再生信号の挙動を制
御する方式に関するものである。
【0032】図3の(a)に示す波形は、従来の2値化
回路において問題となる波形例である。従来の単純な2
値化方式では、この波形のPの部分ではたとえば平均電
圧でコンパレートした場合、すべて「1」となり正しく
再生できない。これを防ぐため、再生信号のDC成分を
カットしてPのような平均レベル変動を押さえようとす
る従来技術がある。しかしながらこの技術では、対象と
する再生信号(数MHz)に影響がなく、かつDC変動
が十分押さえられる平均レベル変動成分は、再生信号の
1/100以下の周波数(数10KHz)でしかない。
【0033】例えば、相変化光ディスクでオーバーライ
トを繰り返し行った場合によく見られる図3の(a)に
示すような波形では、平均レベル変動周波数が100K
Hzを越えることがほとんどであり、従来技術では対応
できない。
【0034】本発明の方式は、図1に示す回路構成を用
いてこの問題を解決するものであり、図3の波形を参照
して説明する。まず、図3の(a)に示す再生波形が図
1の端子Aに入力されたとする。
【0035】再生波形は、通常、2値化回路50に導か
れると同時にピ一ク/ボトム検波回路41に入力され
る。ピーク/ボトム検波回路41からは、図3の(a)
に示す再生波形の平均レベル変動を反映した信号、すな
わち図3の(b)に示す信号が出力される。この波形が
波形メモリ42に逐次記憶される。
【0036】通常の再生時には、単純に再生信号を2値
化回路50に通してエラー検出回路51からデータ出力
を得る。このエラ一検出回路51でエラー検出がされた
場合、再度エラー発生部分(通常、セクタ単位)で読み
直しを行う。
【0037】読み直しの際、波形補正制御回路45は、
エラー発生部分の再生アドレス制御信号Cを波形メモリ
42に出力して先ほど記憶した図3の(b)に示す波形
(エラー発生部分)を波形メモリ42から読み出し、読
み直しの再生波形のエラー発生部分に対応してスイッチ
制御信号Dを再生スイッチ43に出力する。演算回路4
4は、エラー発生部分の読み直し再生波形(図3の
(a))と波形メモリ42から読み出されて再生スイッ
チ43を介して入力される波形(図3の(b))との差
分を演算し、図3の(d)に示す補正波形をつくる。こ
れを用いて2値化回路50で2値化を行う。
【0038】図3の(d)に示す補正波形には、図3の
(a)におけるPに相当する平均レベル変動がないた
め、正常に再生が可能となる。上述した動作のポイント
は、補正に用いる波形(図3の(c)=図3の(b)の
極性反転信号)を一旦波形メモリ42に保存し、再度同
一場所を再生するときに演算を行うことにある。すなわ
ち、平均レベル検知に用いるピーク/ボトム検波回路4
1は、通常動作応答が遅く出力結果が入力波形に対して
無視できない時間(数MHzの再生信号に対し、数μs
ec)遅れる。このため実時間で再生波形に対して演算
して平均レベル補正を行うには、再生信号に遅延を加え
タイミングを整合させる必要がある。この遅延補正は再
生信号の周波数成分により微妙に調整する必要があり、
実現するためには高価な回路を用いる必要がある。ま
た、常に正確な平均レベル検知波形(図3の(b)に示
す波形)を得られるとも限らないため、場合によつては
逆に再生波形を乱す可能性もある。
【0039】これに対して本発明の方式では、波形補正
制御回路45により正確に波形メモリ42から再生した
波形が演算されるため、上記演算タイミングの補正もデ
ジタル的に可能で実現も安価にできる。また、通常は再
生スイッチ43により補正演算を行わないため、不要に
誤補正を行う心配が無く、必要なときだけ補正の効果を
得ることができる。
【0040】副次的な効果として補正波形を適宜変更す
ることができる。すなわち変動の大きなところ(図1
(a)の部分)のみ補正演算し、その他の部分は演算し
ないことができる。この場合には、変動の大きなところ
のみ波形メモリ42の分解能をあげて(サンプリングレ
ート、または振幅分解能、あるいはその両方必要)その
他の部分は分解能を下げることで比較的小さな容量の波
形メモリ42にて補正を行うことができる。
【0041】また、補正波形が再生波形のノイズなどの
影響で明らかに予想される平均レベル波形から著しくか
け離れていると判断できた場合には、補正波形の一部を
適当な類推手段(たとえば、上述部分の前後の値から直
線近似する、あるいは直前の値をホールドする)にて補
正し、誤つた補正を行わないようにできる。
【0042】このような演算制御は、波形補正制御回路
45にて例えばDSPを利用してデジタル的に実現でき
る。図1に示す波形補正部40の回路構成として、全て
の回路を個別にハードで実現することができる。この場
合、ピーク/ボトム検波回路41から波形メモリ42、
再生スイッチ43、演算回路44までアナログ回路で実
現することができる。この場合には先に説明した補正波
形の部分変更は困難であるが、デジタル化でのサンプリ
ング誤差が発生しない利点がある。
【0043】また、波形補正部40の回路構成として、
ピーク/ボトム検知回路41までアナログで構成し、波
形メモリ42をデジタルメモリとすることができる。こ
の場合には補正波形の修正が容易となる利点がある。さ
らにこのような回路構成では波形メモリ42の再生出力
を再度アナログに変換して演算する方式と、演算回路4
4への再生信号入力部でもデジタル化し、デジタルにて
補正演算する方式とがある。前者には補正波形サンプリ
ング用のAD変換器及びDA変換器が各1個で済む利点
がある。後者では補正波形再生用のDA変換器は不要と
なるものの新たに補正波形サンプリング用に比較し、高
速性が必要な再生波形サンプリング用のAD変換器が必
要となる点で不利であるが演算精度はデジタルで行うた
め向上する。
【0044】さらに、波形補正部40の回路構成とし
て、図1の端子Aにおける入力時点でデジタル化し、図
1で示す回路を全てデジタル回路で構成することができ
る。この場合にはハードウエアにて全てを構成する方式
と、高速のデジタル演算手段、例えはDSPを用い、ソ
フト的に一部、あるいは全ての機能を構成する方式とが
ある。いずれの場合にもデジタル処理のためサンプリン
グ誤差を除き演算誤差が発生しない利点があり、特にソ
フト的に処理した場合には前記補正波形修正等の処理に
自由度が大きいという利点がある。また、DSPを利用
した場合にはハード量を削減できコスト低下のメリット
が期待できる。
【0045】以上説明したように上記発明の実施の形態
によれば、平均レベルが大きく変動する再生信号の平均
レベルを示す信号を抽出し、一旦波形メモリに記憶して
再生信号を2値化復調し、再生データに異常が有った場
合には再度再生を試みて、先に記憶した平均レベル相当
の信号を波形メモリから読み出して再生信号から減算す
ることにより、再生信号の平均レベル変動を抑圧でき、
2値化に成功する確率を向上することができる。
【0046】前記波形メモリに記憶した平均レベル相当
の信号は、そのまま前記波形補正演算に用いる場合の他
に、特に補正が必要な部分のみ演算に利用する方式が実
現できる。また、明らかに平均レベルの抽出を誤つてい
ると思える箇所を検出し、修正して用いる機能を付加す
ることができる。これらの機能により最小のハード量で
補正の精度を向上することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
簡単な構成で再生波形の急激な平均レベル変動に対して
精度よく補正して2値化することのできる光ディスク装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光ディスク装置の信号処理回路
における波形補正部の概略構成を示すブロック図。
【図2】この発明に係る光ディスク装置を示す図。
【図3】再生波形、補正波形等を説明するための図。
【符号の説明】
1…光ディスク 19…信号処理回路 23…CPU 40…波形補正部 41…ピーク/ボトム検波回路 42…波形メモリ 43…再生スイッチ 44…演算回路 45…波形補正制御回路 50…2値化回路 51…エラー検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクから読取った再生波形を2値
    化する2値化手段と、 この2値化手段で2値化された再生データのエラーを検
    出するエラー検出手段と、 上記2値化手段と同時に並行して上記光ディスクから読
    取った再生波形の平均レベルが大きく変動する再生信号
    の平均レベルを示す信号を抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された信号を記憶する記憶手段と、 上記エラー検出手段でエラーが検出された上記光ディス
    クのエラー箇所の再生波形を上記記憶手段に記憶された
    信号を用いて補正する補正手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクから読取った再生波形の平均
    レベルが大きく変動する再生信号の平均レベルを示す信
    号を抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された信号を記憶する記憶手段と、 上記抽出手段と同時に並行して上記光ディスクから読取
    った再生信号を2値化復調する2値化復調手段と、 この2値化復調手段で復調される再生データに異常があ
    った場合、異常のあった再生データに対応する箇所の上
    記光ディスクの再生信号を再度読み出す再読出手段と、 この再読出手段で読み出した再生信号から上記記憶手段
    に記憶された上記異常のあった再生データに対応する再
    生信号の平均レベルを示す信号を減算する減算手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクから読取った再生信号を2値
    化する2値化手段と、 上記2値化手段と同時に並行して上記光ディスクから読
    取った再生波形の平均レベルが大きく変動する再生信号
    の平均レベルを示す信号を抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された信号を記憶する記憶手段と、 上記2値化手段で2値化された再生データに異常があっ
    た場合、再度、上記光ディスクの再生データに異常があ
    った箇所を再生する再生手段と、 この再生手段で再生される再生信号に対応する上記記憶
    手段に記憶された平均レベルを示す信号を読出す制御を
    行う制御手段と、 この制御手段で読出した平均レベルを示す信号と上記再
    生手段で再生される再生信号とを演算する演算手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 光ディスクから読取った再生波形を2値
    化する2値化手段と、 この2値化手段で2値化された再生データのエラーを検
    出するエラー検出手段と、 上記2値化手段と同時に並行して上記光ディスクから読
    取った再生波形の平均レベル変動を反映した信号を出力
    する検波手段と、 この検波手段から出力される信号を記憶する記憶手段
    と、 上記エラー検出手段で再生データのエラーが検出された
    上記光ディスクのエラー箇所を再生して再生波形を出力
    する出力手段と、 この出力手段で出力される再生波形から上記記憶手段に
    記憶された上記光ディスクのエラー箇所に対応する信号
    を減算する減算手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクから読取った再生信号を2値
    化する2値化手段と、 この2値化手段で2値化された再生データのエラーを検
    出するエラー検出手段と、 上記2値化手段と同時に並行して上記光ディスクから読
    取った再生波形の平均レベル変動を反映した信号を出力
    する検波手段と、 この検波手段で検波された信号を記憶する記憶手段と、 上記エラー検出手段で再生データのエラーが検出された
    上記光ディスクのエラー箇所を再生して再生波形を出力
    する出力手段と、 この出力手段で出力される上記光ディスクのエラー箇所
    を再生して再生波形に対応する上記記憶手段に記憶され
    ている信号を読出す制御を行う制御手段と、 この制御手段で読出された信号と上記出力手段で出力さ
    れる再生波形との差分を演算する演算手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクから読取った再生波形を2値
    化し、2値化された再生データのエラーを検出し、上記
    2値化と同時に並行して上記光ディスクから読取った再
    生波形の平均レベルが大きく変動する再生信号の平均レ
    ベルを示す信号を抽出し、抽出された信号を記憶し、上
    記エラーが検出された上記光ディスクのエラー箇所の再
    生波形を上記記憶されている信号を用いて補正するよう
    にしたことを特徴とする光ディスク装置の再生波形補正
    方法。
  7. 【請求項7】 光ディスクから読取った再生波形の平均
    レベルが大きく変動する再生信号の平均レベルを示す信
    号を抽出し、抽出された信号を記憶し、上記平均レベル
    を示す信号の抽出と同時に並行して上記光ディスクから
    読取った再生信号を2値化復調し、復調される再生デー
    タに異常があった場合、異常のあった再生データに対応
    する箇所の上記光ディスクの再生信号を再度読出し、読
    出した再生信号から上記記憶された上記異常のあった再
    生データに対応する再生信号の平均レベルを示す信号を
    減算して補正するようにしたことを特徴とする光ディス
    ク装置の再生波形補正方法。
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