JPH09259469A - ディスク状記録媒体とディスクカートリッジ - Google Patents

ディスク状記録媒体とディスクカートリッジ

Info

Publication number
JPH09259469A
JPH09259469A JP8089943A JP8994396A JPH09259469A JP H09259469 A JPH09259469 A JP H09259469A JP 8089943 A JP8089943 A JP 8089943A JP 8994396 A JP8994396 A JP 8994396A JP H09259469 A JPH09259469 A JP H09259469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
cartridge
shell
recording medium
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8089943A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Funato
孝次 船渡
Mikio Yoshida
美喜男 吉田
Hiroshi Nakayama
比呂史 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8089943A priority Critical patent/JPH09259469A/ja
Publication of JPH09259469A publication Critical patent/JPH09259469A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シェル内でのHSディスクの摺動抵抗を下げ
ること。 【解決手段】 HSディスク5の上面501aでディス
ク内周部502からデータ記録部503のほぼ全域に亘
って摺動膜507を塗布したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大容量光磁
気ディスクシステム(High Density MO DiskDrive
System)に適用されるHSディスク等に適用するのに最
適なディスク状記録媒体と、HSカートリッジ等のディ
スク状記録媒体を収納したディスクカートリッジの技術
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、大容量光磁気ディスクシステム
(いわゆるHS)に適用される大容量光磁気ディスクと
して、図17に示すようなMOディスクの記録容量を更
に増大したHSディスク5が開発されている。そして、
上下シェル2、3からなるシェル4内に上記HSディス
ク5を回転自在に収納した大容量のディスクカートリッ
ジであるHSカートリッジ1が発表されている。なお、
HSカートリッジ1は3.5インチフロッピーディスク
・カートリッジとほぼ同寸法の大きさに構成されてい
て、HSディスク5の直径は約3.5インチ(85〜9
0mm)に構成されている。そして、上シェル2の内面
である下面2fのほぼ中央部に円環状のディスク内周受
けリブ14が一体成形されていて、そのディスク内周受
けリブ14の真下位置で、下シェル3のほぼ中央部には
ディスクテーブル挿入穴15が同心円形状に形成されて
いる。
【0003】そして、上下シェル2、3はポリカーボネ
ート樹脂やABS樹脂等によって射出成形されていて、
上シェル2のディスク内周受けリブ14を含むこれら上
下シェル2、3の内面である下面2f、上面3f全体が
鏡面仕上げされている。また、HSディスク5の合成樹
脂によって射出成形されたディスク基板500は中心穴
5aが形成されているディスク内周部501とそれより
外周側の全域であるデータ記録部502とによって構成
されていて、このディスク基板500はポリカーボネー
ト樹脂等によって射出成形されている。そして、このデ
ィスク基板500の上下両面5b、5cもやはり鏡面仕
上げされている。そして、このディスク基板500の上
面5bでデータ記録部502上には磁性膜504とその
上部のUV(紫外線)保護膜505からなるデータ記録
層506がコーティングされている。また、HSディス
ク5の中心穴5aにセンターハブ6が取り付けられてい
る。このセンターハブ6はステンレス板等の金属板をプ
レス加工したものであって、円形で、断面形状がほぼコ
字状のハブ本体6cのほぼ中心に浅い中心円筒部6dを
上向けに絞り加工して、その内部をスピンドル挿入穴6
aに構成し、ハブ本体6cの上端の外周にハブフランジ
6bを水平に折り曲げ加工したものである。そして、こ
のセンターハブ6はハブ本体6cによってHSディスク
5の中心穴5aに上方から挿入され、ハブフランジ6b
によってHSディスク5の上面5bに接着されている。
【0004】そして、HSドライブ51内には、スピン
ドルモータ65のスピンドル66の上端近傍位置の外周
に、そのスピンドルモータ65のロータによって構成さ
れたディスクテーブル67が固着されていて、そのディ
スクテーブル67の水平な上端面67aの内側に形成さ
れた環状の凹部67b内にチャッキング用マグネット6
7cが接着等にて固着されている。そして、HSカート
リッジ1をHSドライブ51内にローディングした時
に、スピンドル66の上端66a及びディスクテーブル
67がHSカートリッジ1のディスクテーブル挿入穴1
5内に下方から相対的に挿入されて、HSカートリッジ
1内のHSディスク5のセンターハブ6がチャッキング
用マグネット67cの磁気吸引力によって下方に吸引さ
れる。そして、そのセンターハブ6のスピンドル挿入穴
6aがスピンドル66の上端66aに呼び込まれて挿入
されると共に、HSディスク5の下面5cでセンターハ
ブ6の外周部分がディスクテーブル67の上端面67a
上に水平にマグネットチャッキングされる。そして、こ
の時、ディスクテーブル67によってHSディスク5全
体が上方に相対的に押し上げられて、このHSディスク
5がHSカートリッジ1内で、上下シェル2、3間のほ
ぼ中央位置に浮上されて、このHSディスク5がHSカ
ートリッジ1内で回転可能となり、後述するHSディス
ク5の記録、再生が行われるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、上シ
ェル2のディスク内周受けリブ14の下面2f及びHS
ディスク5の上面5bが共に鏡面仕上げされていたため
に、図17に示すように、HSドライブ51の水平使用
時(HSドライブ51を机上等に水平に設置して、スピ
ンドル66を垂直姿勢にして使用する時)にはチャッキ
ングミスが殆んど発生しないものの、図18に示すよう
に、HSドライブ51の垂直使用(HSドライブ51を
机上等に垂直に立てて、スピンドル66を水平姿勢にし
て使用する時)には、チャッキングミス等を発生し易か
った。
【0006】即ち、HSディスク5はHSカートリッジ
1の上下シェル2、3内に一体成形されたほぼ円環状の
ディスク外周受けリブの内側に保持されていて、図17
に示すHSドライブ51の水平使用時には、HSカート
リッジ1をHSドライブ51内に水平にローディングす
るので、HSカートリッジ1内での仮想のディスクセン
ターに対するHSディスク5の水平方向の位置ずれ量は
比較的小さい。しかし、図18に示すHSドライブ51
の垂直使用時には、HSカートリッジ1をHSドライブ
51内に垂直に立てた状態でローディングするので、H
Sディスク5がHSカートリッジ1内で自重によって最
大限下方にずれ落ちることになって、HSカートリッジ
1内での仮想のディスクセンターに対するHSディスク
5の垂直方向(下方)への位置ずれ量が最大となるの
で、スピンドル66のセンターP11に対するHSディス
ク5のセンターP12の位置ずれ量S11が最大となる。し
かも、垂直姿勢に立っているHSディスク5の上面5b
が上シェル2のディスク内周受けリブ14の下面2fに
もたれかかって接触して、これら上面5b及び下面2f
の合成樹脂の鏡面どうしの接触による摩擦力によって、
HSディスク5に大きな摺動抵抗が発生する。
【0007】従って、図18に示す垂直使用時における
スピンドル66へのHSディスク5のマグネットチャッ
キング時には、大きな摺動抵抗が生じるHSディスク5
をディスクテーブル67のチャッキング用マグネット6
7cの磁気吸引力によって上方に大きく引き上げるよう
にして、センターハブ6のスピンドル挿入穴6aをスピ
ンドル66の上端66aに呼び込まなければならず、H
Sディスク5を上方にスムーズに引き上げることが困難
となり、スピンドル挿入穴5aをスピンドル66の上端
66aにうまく呼び込めなくなって、チャッキングミス
を発生し易かった。なお、ディスクテーブル67に固着
されているチャッキング用マグネット67cの磁気吸引
力を強くして、HSドライブ51の垂直使用時に、その
強い磁気吸引力によってHSディスク5のセンターハブ
6をHSカートリッジ1内で上方に強く引き上げること
によって、スピンドル66へのスピンドル挿入穴6aの
呼び込みを可能にして、チャッキングミスをなくするこ
とも考えられるが、チャッキング用マグネット67cの
磁気吸引力を強くし過ぎると、イジェクト時にセンター
ハブ6がディスクテーブル67から外れなくなる不都合
が発生するので、現実性がない。
【0008】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、シェル内でのディスク状記録媒体
の摺動抵抗を大幅に下げることができるようにしたディ
スク状記録媒体とディスクカートリッジを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスク状記録媒体とディスクカートリッ
ジは、ディスク状記録媒体とシェル内面との摺動部分の
少なくとも一方に摺動膜を塗布したものである。
【0010】以上のように構成された本発明のディスク
状記録媒体とディスクカートリッジは、ディスク状記録
媒体とシェル内面との摺動部分の少なくとも一方に摺動
膜を塗布したので、シェル内でのディスク状記録媒体の
摺動抵抗を大幅に下げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をHSディスク及び
HSカートリッジに適用した実施の形態を図1〜図16
を参照して説明する。なお、図17及び図18と同一構
造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0012】「発明の要部の説明」まず、図1〜図3に
よって、本発明の要部について説明する。即ち、本発明
は、ディスク状記録媒体であるHSディスク5の上面5
bとシェル4の内面であるディスク内周受けリブ14の
下面2fとの摺動部分の少なくとも一方に摺動膜507
を塗布したものであり、図1及び図2ではHSディスク
5の上面5b側に摺動膜507を塗布し、図3ではディ
スク内周受けリブ14の下面2f側に摺動膜507を塗
布している。そして、これらの摺動膜507としては、
例えば、シリコン系潤滑剤やフッ素系潤滑剤をヘキサン
等の溶剤で5〜20%程度に希釈したシリコン系摺動膜
やフッ素系摺動膜等を用いることがができ、これらの摺
動膜507はパッド印刷等によってHSディスク5の上
面5bやディスク内周受けリブ14の下面2f等に塗布
することができる。
【0013】この際、図4に斜線で示すように、HSデ
ィスク5を構成しているディスク基板500の上面5b
で、ディスク内周部501には上シェル2のディスク内
周受けリブ14への接触エリアA1 が環状に形成されて
いて、データ記録部502には磁性膜504及びUV保
護膜505からなるデータ記録層506がコーティング
されているデータ記録エリアA2 が環状に形成されてい
る。そして、HSディスク5の上面5bでデータ記録エ
リアA2 内が後述するフライングヘットを構成している
磁界変調ヘッド86の接触面となっている。そこで、図
1及び図2に示すように、HSディスク5の上面5bに
摺動膜507を塗布する時には、接触エリアA1 と一緒
にデータ記録エリアA2 にも摺動膜507を塗布するこ
とが好ましい。この際、接触エリアA1 とデータ記録エ
リアA2 とにそれぞれ摺動膜507を塗布しても良い
が、ディスク内周部501のセンターハブ6の外周から
データ記録部502の外周までの全領域A3 に亘って摺
動膜507を一度に塗布することが好ましい。
【0014】従って、本発明のHSディスク5及びHS
カートリッジ1によれば、特に、図2に示すようなHS
ドライブ51の垂直使用時において、垂直に立てられた
HSカートリッジ1内でHSディスク5が下方に大きく
ずれた状態で、そのHSディスク5の接触エリアA1
上シェル2のディスク内周受けリブ14の下面2fにも
たれかかるようにして接触しても、図18に示した従来
のように、これらが合成樹脂の鏡面どうしで接触される
ことがなく、これら摺動膜507を介して接触されるこ
とになり、その摺動膜507によって、ディスク内周受
けリブ14に対するHSディスク5の摩擦力が軽減され
て、そのHSディスク5の摺動抵抗が大幅に下げられ
る。
【0015】この結果、垂直使用時におけるスピンドル
66へのHSディスク5のマグネットチャッキング時に
は、スピンドル66のセンターP11に対するHSディス
ク5のセンターP12の位置ずれ量S11が最大となるよう
にHSカートリッジ1内で下方に最大限にずれているH
Sディスク5をディスクテーブル67のチャッキング用
マグネット67cの磁気吸引力によって上方にスムーズ
に引き上げて、センターハブ6のスピンドル挿入穴6a
をスピンドル66の上端66aにスムーズに呼び込むこ
とができ、その垂直使用時でのチャッキングミスを未然
に防止することができる。この際、チャッキング用マグ
ネット67cの磁気吸引力によってHSディスク5を上
方にスムーズに引き上げることができるので、そのチャ
ッキング用マグネット67cの磁気吸引力を必要以上に
強くした結果、イジェクト時にセンターハブ6がディス
クテーブル67から外れなくなるような不都合も全く発
生しない。
【0016】一方、図1及び図2に示すように、摺動膜
507をHSディスク5の上面5b側に塗布する場合、
接触エリアA1 のみならず、その摺動膜507の塗布エ
リアを拡大して、データ記録層506の上面にも摺動膜
507を塗布しておけば、後述する磁界変調ヘッド86
のHSディスク5の上面5bへの貼り付きを未然に防止
して、HSディスク5をスピンドルモータ65によって
スムーズに回転させることができて、磁界変調ヘッド8
6の貼り付きによるその磁界変調ヘッド86やHSディ
スク5の損傷を未然に防止できると共に、スピンドルモ
ータ65の小型化、省電力化を促進することができる。
なお、この実施の形態では、シェル4の内面に摺動膜5
07を塗布する例として、HSディスク5との摺動部分
である上シェル2のディスク内周受けリブ14の下面2
fに摺動膜507を塗布したが、上シェル2の下面2f
でHSディスク5との摺動部分であれば、その他の箇所
にも塗布しても良いし、同様に、下シェル3の上面3f
でHSディスク5との摺動部分に摺動膜507を塗布し
ても良い。
【0017】「HSカートリッジの全体説明」次に、図
5〜図11によって、HSカートリッジ1の全体につい
て説明する。まず、ディスクカートリッジであるHSカ
ートリッジは、ポリカーボネート樹脂やABS樹脂等の
合成樹脂によって射出成形された上下シェル2、3を上
下から嵌合させて溶着等にて一体に結合した扁平でほぼ
方形状のシェル4を有し、ディスク状記録媒体であるH
Sディスク5をシェル4内に回転自在に収納したもので
ある。そして、HSディスク5はMOディスクの記録容
量を更に増大させた大容量光磁気ディスクに構成されて
いて、その中心にはステンレス板等の金属板をプレス加
工したセンターハブ6が接着等にて固着されており、そ
のセンターハブ6の中心にはスピンドル挿入穴6aが形
成されている。
【0018】そして、上シェル2の天井壁2aの内面で
ある下面2f及び下シェル3の底壁3aの内面である上
面3fの外周には、これらの前端縁2b、3bを除く左
右両側縁3c及び後端縁3dの3辺に沿ってほぼコ字状
に形成されたリブ状外周壁2e、3eがそれぞれ一体成
形されており、これらの天井壁2aの下面2f及び底壁
3aの上面3fの外周に沿ってほぼ円環状で、同径の上
下一対のディスク外周受けリブ7、8が一体成形されて
いる。そして、これらの天井壁2aの下面2f及び底壁
3aの上面3fで、ディスク外周受けリブ7、8より外
側位置にそれぞれ上下から対向される複数の溶着用ダボ
10、11が一体成形されていて、上下シェル2、3を
上下から嵌合させて、複数の溶着用ダボ9、10を超音
波溶着等にて溶着することによって、上下シェル2、3
が一体に結合されて、扁平で方形状のシェル4が組み立
てられている。なお、上下シェル2、3の天井壁2a及
び底壁3aの少なくとも一方には、これら天井壁2a及
び底壁3a間の隙間を規制するためのピン、リブ、ボス
等の複数の隙間規制部が一体成形されている。
【0019】そして、上下シェル2、3を上下から結合
することによって、上下一対のディスク外周受けリブ
7、8が上下から重ね合わされて、これらの内側に扁平
で、円形のディスク収納用空間13が形成されて、その
ディスク収納用空間13内にHSディスク5が水平で、
回転自在に収納されている。そして、上シェル2の天井
壁2aの下面2fでディスク外周受けリブ7の中央部で
あるカートリッジセンターP1 (このカートリッジセン
ターP1 とはシェル4の左右横幅方向の中心を言う)上
に円環状のディスク内周受けリブ14が同心円形に一体
成形されており、下シェル3の底壁3aでディスク外周
受けリブ8の中央部であるカートリッジセンターP1
に円形のディスクテーブル挿入穴15が同心円形に開口
されていて、HSディスク5のセンターハブ6がそのデ
ィスクテーブル挿入穴15内に遊嵌されている。
【0020】そして、上下シェル2、3の天井壁2a及
び底壁3aには、ディスクテーブル挿入穴15の外周近
傍位置からこれらの前端縁2b、3bにかけて長穴形状
で、上下一対のヘッド挿入穴16、17がカートリッジ
センターP1 に沿って開口されている。そして、これら
上下一対のヘッド挿入穴16、17の前端縁2b、3b
側の開放端16a、17a側をこれらのヘッド挿入穴1
6、17の幅方向(カートリッジセンターP1 に対して
直角な方向)に連結するほぼコ字状で上下ほぼ対称状の
上下一対のブリッジ片18、19が上下シェル2、3の
天井壁の下面2f及び底壁3aの上面3fに水平状一体
成形されている。そして、これらのブリッジ片18、1
9はシェル4の厚さ方向の中心位置で上下から重ね合わ
されていて、これらのブリッジ片18、19の内側側面
18a、19aは上下一対のディスク外周受けリブ7、
8の内周面7a、8aと同径の円弧状に形成されてい
て、外側面18b、19bはカートリッジセンターP1
に対して直角状に形成されている。
【0021】そして、上下シェル2、3の天井壁2aの
下面2f及び底壁3aの上面3fでこれらのブリッジ片
18、19の左右両側位置にそれぞれ左右一対、合計4
つのシャッターガイド溝21、22がこれらの前端縁2
b、3bに沿ってカートリッジセンターP1 に対して直
角状に形成されている。そして、ポリアセタール樹脂等
の合成樹脂にて成形されたシャッタースライダー23が
上下一対のブリッジ片18、19の外側位置で、上下シ
ェル2、3の前端縁2a、3a間にカートリッジセンタ
ーP1 に対して直角状に組み込まれている。そして、こ
のシャッタースライダー23の長さ方向(左右方向)の
両端の内側に一体成形された左右一対のガイド片23
a、23bによってこのシャッタースライダー23全体
がほぼコ字状に形成されていて、その左右一対のガイド
片23a、23bが上下シェル2、3の左右一対、合計
4つのシャッターガイド溝21、22間にスライド自在
に係合されている。従って、このシャッタースライダー
23がシャッターガイド溝21、22で案内されて上下
シェル2、3の前端縁2a、3a内でカートリッジセン
ターP1 に対する直角な方向である矢印a、b方向にス
ライド自在に構成されている。
【0022】そして、ステンレス板等の金属板によって
プレス加工されたシャッター24が上下一対のシャッタ
ー片24a、24bと、これらの一端を直角状に連結す
る連結片24cとによってほぼコ字状に形成されてい
る。そして、このシャッター24が連結片24cによっ
てシャッタースライダー23の一端側の外側に溶着ダボ
による溶着やビス止め等にて固着されていて、このシャ
ッター24の上下一対のシャッター片24a、24bが
上下シェル2、3の天井壁2aの上面及び底壁3aの下
面にスライド自在に重ねられている。この際、上側シャ
ッター片24aは上側ヘッド挿入穴16のみを閉蓋でき
るような小型片に形成されていて、下側シャッター片2
4bは下側ヘッド挿入穴17及びディスクテーブル挿入
穴16を同時に閉蓋できるような大型片に形成されてい
る。そして、これら上下一対のシャッター片24a、2
4bは上下シェル2、3の天井壁2aの上面及び底壁3
aの底面に形成されたこれらのシャッター片24a、2
4bのほぼ厚さ相当分のシャッタースライド用凹所2
5、26内で矢印a、b方向にスライドされるように構
成されている。なお、大型片に形成された下側シャッタ
ー片24bの先端(連結片24側とは反対側の端部)が
下側凹所26内の端部に接着等にて固着されたステンレ
ス板等からなるシャッターガイド片27の内側にスライ
ド自在に挿入されている。
【0023】従って、シャッター24がシャッタースラ
イダー23と一体に、上下シェル2、3の前端縁2b、
3bに沿って、図10に示す閉蓋位置(上下一対のシャ
ッター片24a、24bによってディスクテーブル挿入
穴15と上下一対のヘッド挿入穴16、17を同時に閉
蓋する位置)と、図11に示す開蓋位置(上下一対のシ
ャッター片24a、24bがディスクテーブル挿入穴1
5と上下一対のヘッド挿入穴16、17の一側方へ偏位
されて、これらディスクテーブル挿入穴15と上下一対
のヘッド挿入穴16、17が同時に開蓋される位置)と
の間で矢印a、b方向にスライドできるように構成され
ている。
【0024】そして、上下シェル2、3の前端縁2a、
3aの一側部の内側で外周リブ2e、3eとディスク外
周受けリブ7、8とで囲まれたほぼ三角形状のシャッタ
ーバネ収納用空間28内にシャッターバネ29が収納さ
れている。そして、このシャッターバネ29は捩りコイ
ルバネによってほぼV形に形成されていて、このシャッ
ターバネ29の両端29a、29bがシャッタースライ
ダー23の一端側のガイド片23aと、上下シェル2、
3の天井壁2aの下面又は底壁3aの上面の何れか一方
に一体成形されたバネ係止部30とに係止されている。
そして、このシャッターバネ29によってシャッタース
ライダー23と一体に閉蓋位置まで矢印b方向にスライ
ド付勢されている。
【0025】そして、下シェル3の底壁3aで後端縁3
d側に偏位された位置の左右一対の位置決め穴31が形
成されていて、上下シェル2、3の後端縁2a、3dの
一側部の内側に誤消去防止用のライトプロテクター32
が矢印a、b方向にスライド自在に取り付けられてい
る。なお、ライトプロテクター32は上下シェル2、3
の天井壁2aの下面2f又は底壁3aの上面3fの何れ
か一方に一体成形されたプロテクターガイドリブ33内
にスライド自在に遊嵌されていて、上下シェル2、3の
天井壁2a及び底壁3aにはライトプロテクター32に
よって開閉される誤消去防止用の検出穴34、35が形
成されていて、上下シェル2、3の後端縁2d、3dに
はライトプロテクター32のスライド操作用穴36が形
成されている。なお、上下シェル2、3の前端縁2b、
3bでシャッター24のスライドスペースとは反対側に
はカートリッジセンターP1 に対して直角状の凹所37
が形成されていて、この凹所37のシャッター24とは
反対側の位置には図9に示す閉蓋位置へ復帰されたシャ
ッタースライダー23の一端との間にシャッター開閉ピ
ン呼び込み用凹部38が形成されていて、この凹所37
のシャッター24側にはシャッター開閉ピンロック用凹
部39が形成されている。
【0026】このHSカートリッジ1は以上述べた基本
構成の他に、HSドライブへの誤挿入防止のための構成
と、HSドライブへのオートローディングのための構成
とを備えている。即ち、上下シェル2、3のHSドライ
ブへの挿入方向側である前端縁2b、3b側において、
これらの左右両側縁2c、3cを下シェル3の底面から
上シェル2の下面の一部にまで達する深さまでカートリ
ッジセンターP1 と平行な溝状に切欠かれた左右一対の
誤消去判別用切欠き40が形成されている。そして、上
シェル2の左右両側縁2cの前端縁2b側で、左右一対
の誤消去判別用切欠き40の上部を覆う部分が左右一対
の翼部41に形成されていて、これらの翼部41の厚さ
は上シェル2の全体の厚さより若干薄く形成されてい
る。
【0027】そして、下シェル3の左右一対の誤挿入判
別用切欠き40の長さ方向(カートリッジセンターP1
に沿った方向)の途中にほぼ半円形状に切欠かれた左右
一対のカートリッジ引込み用凹部42が形成されてい
る。なお、これら左右一対のカートリッジ引込み用凹部
42の深さ(上下シェル2、3の厚さ方向)は左右一対
の誤挿入判別用切欠き40の深さと同一寸法に形成され
ていて、上シェル2の左右一対の翼部41の内側で、そ
の天井壁2aの一部がこれら左右一対のカートリッジ引
込み用凹部42の上部を覆う左右一対の蓋部43に形成
されている。
【0028】「HSカートリッジの寸法の説明」次に、
以上のように構成されたHSカートリッジ1の各部の寸
法について説明する。まず、HSディスクの直径は約
3.5インチである85〜90mmであって、例えば8
8mmに構成されている。そして、HSカートリッジ1
全体の外形寸法は3.5インチフロッピーディスク・カ
ートリッジとほぼ同寸法に構成されていて、シェル4全
体の左右方向の幅W1 、前後方向の奥行きD1 、及び上
下方向の厚さT1 はそれぞれW1 =92mm、D1 =9
7mm、T1 =5mmに構成されている。そして、上下
シェル2、3の厚さT2 、T3 はそれぞれ2.5mmに
構成されている。そして、ディスク挿入穴15の内径D
2 が19.5mmに構成され、上側ヘッド挿入穴16の
左右方向の幅W2 及び前後方向の奥行きD3 がそれぞれ
2 =16mm、D3 =38mmに構成され、下側ヘッ
ド挿入穴17の左右方向の幅W3 及び前後方向の奥行き
4 がそれぞれW3 =19.5mm、D4 =38mmに
構成されている。そして、左右一対の誤消去判別用切欠
き40の左右方向の幅W4 、上下方向の深さT4 及び前
後方向の長さL1 は、それぞれW2 =2.5mm、T4
=3.0mm、L1 =38.5mmに構成されていて、
上シェル2の左右一対の翼部41の上下方向の厚さT5
が2.0mmに構成されている。そして、左右一対のカ
ートリッジ引込み用凹部42の前後方向の幅W5 及び左
右方向の奥行きD5 はそれぞれW5 =4.3mm、D5
=3.0mmに構成されていて、上下方向の深さは左右
一対の誤消去判別用切欠き40の上下方向の深さT4
同じ3.0mmに構成されている。
【0029】「HSドライブの説明」次に、図12〜図
16によって、HSディスク5に情報を記録(書込
み)、再生(読取り)するディスクドライブであるHS
ドライブ51について説明する。このHSドライブ51
のフロントパネル52には内開き方式の開閉蓋53を有
する水平で横長のカートリッジ挿入口53が形成されて
いて、このHSドライブ51の内部でカートリッジ挿入
口53の奥位置にはカートリッジホルダー55が水平に
配置されている。そして、このカートリッジホルダー5
5の水平な天井板55aの左右両端縁の下部には断面形
状がほぼコ字状で、かつ、互いに対向されるように左右
対称形状に形成された左右一対の水平なカートリッジ挿
入ガイド55bが一体に形成されている。そして、これ
ら左右一対のカートリッジ挿入ガイド55bの前後方向
(矢印c、d方向)のほぼ中央部の内側に左右一対の誤
挿入防止爪56が一体に形成されている。
【0030】そして、カートリッジホルダー55の天井
板55aの上部に取り付けられた垂直な支点ピン57に
水平なシャッター開閉レバー58の一端が長孔59を介
して前後方向(矢印c、d方向)及び左右方向(矢印
a、b方向)に回転及び摺動自在に取り付けられてい
て、そのシャッター開閉レバー58の他端の下部に取り
付けられた垂直なシャッター開閉ピン60が天井板55
aに形成されたガイド溝61を挿通してカートリッジホ
ルダー55内に垂直に挿入されている。そして、このシ
ャッター開閉レバー58は引張りコイルバネからなるイ
ジェクトバネ62によって図14に示すシャッター開蓋
位置から図13に1点鎖線で示すシャッター開蓋位置ま
で移動付勢されている。そして、天井板55aの中央部
から後端にかけて長穴形状のヘッド挿入用切欠き63が
カートリッジセンターP1 に沿って形成されていて、そ
の天井板55aには板バネからなる複数のカートリッジ
押えバネ64が取り付けられている。なお、このHSド
ライブ51内にはカートリッジホルダー55を平行運動
によって上下に昇降するホルダー昇降機構(図示せず)
が組み込まれている。
【0031】そして、HSドライブ51の内部でカート
リッジホルダー55の下部位置には、カートリッジセン
ターP1 上で、かつ、フロントパネル52側に偏位され
た位置に、スピンドルモータ65の垂直なスピンドル6
6と、その上端近傍位置の外周に水平に固着されたロー
タハウジング一体型のディスクテーブル67とが配置さ
れている。そして、このHSドライブ51の内部でカー
トリッジホルダー55の下部位置におけるスピンドルモ
ータ65より後方側(矢印c方向側)の位置には、光学
ピックアップ68の対物レンズ69がキャリッジ70の
上部に取り付けられてカートリッジセンターP1 上に配
置されている。そして、キャリッジ70は左右一対のガ
イド軸71と、左右一対のボイスコイル72と、各一対
のヨーク及びマグネットからなる左右一対の磁気回路7
3とによって構成された左右一対のリニアモータ74に
よって矢印c、d方向にシークされるように構成されて
いる。
【0032】そして、光学ピックアップ68の光学ブロ
ック75がキャリッジ70より後方側(矢印c方向側)
に離間された位置に配置されていて、この光学ブロック
75内にはレーザダイオード76、コリメータレンズ7
7、ビームスプリッタ78、マルチレンズ79、読取り
用フォトトランジスタ80やモニター用フォトトランジ
スタ81等が組み込まれている。そして、カートリッジ
センターP1 上で、光学ブロック75の一側部にはガル
バノミラー82が配置されていて、キャリッジ70のカ
ートリッジセンターP1 上に形成された水平な光透過用
穴83内で対物レンズ69の真下位置には立上げミラー
84が組み込まれている。そして、キャリッジ70の後
端(矢印c方向側の端部)の上部にサスペンション85
等を介して取り付けられたフライングヘッドである磁界
変調ヘッド86がカートリッジセンターP1 上で対物レ
ンズ69の真上位置に間隔を隔てて配置されている。な
お、HSドライブ51の内部にはカートリッジホルダー
55の昇降動作に同期して磁界変調ヘッド86を上下方
向に昇降するヘッド昇降機構(図示せず)が組み込まれ
ている。
【0033】このHSドライブ51は、以上のように構
成されていて、HSカートリッジ1のローディング時に
は、その上シェル2を上向きにし、下シェル3を下向き
にした正しい水平姿勢で、上下シェル2、3の前端縁2
a、3a側からカートリッジ挿入口54内に矢印c方向
から水平に挿入する。そして、このHSカートリッジ1
によって開閉蓋53を内側に押し開きながら、このHS
カートリッジ1をカートリッジホルダー55の天井板5
5aの下部で左右一対のカートリッジ挿入ガイド55b
内に矢印a方向から水平に挿入する。そして、図13及
び図14に示すように、カートリッジホルダー55内へ
のHSカートリッジ1の矢印c方向への挿入によって、
HSカートリッジ1の左右一対の誤挿入判別用切欠き4
0がカートリッジホルダー55内の左右一対の誤挿入防
止爪56に矢印c方向から正しく挿入される。即ち、こ
の時には、カートリッジホルダー55内へのHSカート
リッジ1の挿入が正しく行われることになり、左右一対
の誤挿入防止爪56がHSカートリッジ1の左右一対の
誤挿入判別用切欠き40内に矢印d方向から相対的に正
しく挿入されて、HSカートリッジ1をカートリッジホ
ルダー55内へスムーズに挿入することができる。
【0034】そして、カートリッジホルダー55内への
HSカートリッジ1の矢印c方向への挿入に伴って、ま
ず、イジェクトバネ62によって図13に1点鎖線の位
置へ復帰されていたシャッター開閉ピン60が図10に
示したHSカートリッジ1のシャッター開閉ピン呼び込
み用凹部38内に呼び込まれた後、凹所37によって矢
印c方向に押される。すると、図13に実線で示すよう
に、このシャッター開閉ピン60がガイド溝61によっ
て案内されながら凹所37に沿って矢印a方向に移動さ
れることになって、シャッター開閉レバー58がイジェ
クトバネ62に抗して矢印e方向に回転されて、そのシ
ャッター開閉ピン60によってシャッタースライダー2
3の一端が矢印a方向に押される。そして、シャッター
スライダー23と一体にシャッター24が図10に示し
た閉蓋位置から図11に示した開蓋位置までシャッター
バネ29に抗してスライドされて、HSカートリッジ1
のディスクテーブル挿入穴15及び上下一対のヘッド挿
入穴16、17が同時に開蓋される。
【0035】そして、シャッター24が開蓋位置に達し
た時に、シャッター開閉ピン60が図10に示したシャ
ッター開閉ピンロック用凹部39内に入り込んで、その
位置でロックされ、HSカートリッジ1は引き続きカー
トリッジホルダー55内に矢印c方向に挿入される。そ
して、HSカートリッジ1が図13に示す挿入完了位置
に達すると、カートリッジホルダー55内のカートリッ
ジストッパー(図示せず)によってHSカートリッジ1
がカートリッジホルダー55内で停止される。なお、H
Sカートリッジ1のシャッター開閉ピンロック用凹部3
9内にロックされたシャッター開閉ピン60は、その後
ガイド溝61に沿って矢印c方向に直線的に移動する。
【0036】そして、カートリッジホルダー55内への
HSカートリッジ1の挿入完了とほぼ同時に、カートリ
ッジホルダー55が平行運動によって下降される。そし
て、HSカートリッジ1がHSドライブ51内の複数の
カートリッジ位置決めピン(図示せず)上に上方から水
平に装着されて、そのうちの2本の位置決めピンがHS
カートリッジ1の左右一対の位置決め穴31に嵌合さ
れ、カートリッジホルダー55の複数のカートリッジ押
えバネ64によって、HSカートリッジ1がこれら複数
のカートリッジ位置決めピン上に圧着されて位置決めさ
れる。そして、以上によって、HSドライブ51内への
HSカートリッジ1のローディングが完了する。
【0037】一方、このローディング開始前のHSドラ
イブ51への電源投入により、スピンドルモータ65が
既に回転駆動されている。そして、HSカートリッジ1
のローディング完了によって、スピンドル66及びディ
スクテーブル67がHSカートリッジ1のディスクテー
ブル挿入穴15内に下方から相対的に挿入されて、HS
ディスク5のセンターハブ6のスピンドル挿入穴6a内
にスピンドル66の上端が挿入され、そのセンターハブ
6がディスクテーブル67内に嵌合されてマグネットチ
ャッキングされると共に、そのディスクテーブル67に
よってHSディスク5がシェル4内の上下中間位置に浮
上される。
【0038】そして、これと同時に、光学ピックアップ
68の対物レンズ69がHSカートリッジ1の下側ヘッ
ド挿入穴17内に下方から相対的に挿入されて、その対
物レンズ69がHSディスク5の下面に近接されると共
に、磁界変調ヘッド86がカートリッジホルダー55の
ヘッド挿入用切欠き63を通してHSカートリッジ1の
上側ヘッド挿入穴16内に上方から挿入されて、この磁
界変調ヘッド86がHSディスク5の上面上にエアフィ
ルムによって浮上される。
【0039】そして、この後、スピンドルモータ65に
よってHSディスク5がHSカートリッジ1内で高速で
回転駆動されると共に、左右一対のリニアモータ74に
よって光学ピックアップ68のキャリッジ70が矢印
c、d方向にシークされ、対物レンズ69と磁界変調ヘ
ッド86が一体にカートリッジセンターP1 に沿って矢
印c、d方向にシークされる。そして、磁界変調ヘッド
86によってHSディスク5の磁界を変調しながら、光
学ピックアップ68の光学ブロック75から発信される
レーザビームLBを対物レンズ69を通してHSディス
ク5に下方から照射して、HSディスク5に情報の記
録、再生を行う。
【0040】この際、光学ブロック75のレーザダイオ
ード76から発信したレーザビームLBをコリメータレ
ンズ77、ビームスプリッタ78を通して光学ブロック
75外のガルバノミラー82に水平に照射し、そのレー
ザビームLBをガルバノミラー82によって水平方向に
90°に屈曲してキャリッジ70の光透過用穴83内の
立上げミラー84に照射する。そして、そのレーザビー
ムLBを立上げミラー84によって垂直方向に90°に
屈曲して対物レンズ69に下方から照射し、対物レンズ
69によってそのレーザビームLBをHSディスク5に
下方から垂直に照射する。そして、HSディスク5で反
射されたレーザビームLBを対物レンズ69、立上げミ
ラー84、ガルバノミラー82を通して光学ブロック7
5のビームスプリッタ78に戻し、マルチレンズ79を
通して読取り用フォトトランジスタ80やモニター用フ
ォトトランジスタ81で受信(受光)するようにして、
HSディスク5への情報の記録、再生を行う。
【0041】なお、HSディスク5の記録、再生後のH
Sカートリッジ1のイジェクト動作は、前述したローデ
ィング動作の逆動作で行われる。即ち、まず、カートリ
ッジホルダー55がHSドライブ51内で平行運動によ
って上昇されて、HSカートリッジ1と一緒にHSディ
スク5が上昇されることによって、HSディスク5がス
ピンドル65及びディスクテーブル67から上方に離脱
され、これとほぼ同時に、磁界変調ヘッド86がカート
リッジホルダー55のヘッド挿入用切欠き63の上方に
逃がされる。そして、カートリッジホルダー55の上昇
完了とほぼ同時に、イジェクトバネ62によってシャッ
ター開閉レバー58が矢印d、f方向に移動され、シャ
ッター開閉ピン60がガイド溝61に沿って矢印d、f
方向に移動されて、そのシャッター開閉ピン60によっ
てHSカートリッジ1がHSドライブ51のカートリッ
ジ挿入口54外まで矢印d方向にイジエクトされる。そ
して、その間にHSカートリッジ1のシャッター24が
シャッターバネ29によって閉蓋位置まで矢印b方向に
スライドされる。
【0042】ところで、HSドライブ51のカートリッ
ジ挿入口54内へのHSカートリッジ1の矢印c方向か
らの挿入時に、そのHSカートリッジ1の前後及び上下
の向きを誤って挿入するような誤挿入時には、カートリ
ッジホルダー55内の左右一対の誤挿入防止爪56によ
ってそのHSカートリッジ1の挿入が禁止される。そし
て、HSカートリッジ1の左右一対の誤挿入判別用切欠
き40の上下方向の厚さT4 を3.0mmに構成し、こ
れら左右一対の誤挿入判別用切欠き40の上部を覆う左
右一対の翼部41の上下方向の厚さT5 を2.0mmに
構成したので、このHSカートリッジ1に類似するが、
但し、厚さが3.0mmに構成されている3.5インチ
フロッピーディスク・カートリッジの誤挿入も、同様
に、左右一対の誤挿入防止爪56によって禁止すること
ができるものである。
【0043】そして、オートローディング方式のHSド
ライブでは、図14に1点鎖線で示すように、カートリ
ッジホルダー55のに左右一対のカートリッジ挿入ガイ
ド55bの内部で、左右一対の誤挿入防止爪56より後
方側(矢印c方向側)に左右一対のカートリッジ引込み
手段87が配置されていて、HSカートリッジ1が正し
い姿勢でカートリッジホルダー55内に矢印c方向から
一定深さまで挿入された時に、その左右一対のカートリ
ッジ引込み手段87をHSカートリッジ1の左右一対の
カートリッジ引込み用凹部42内に係合させて、これら
のカートリッジ引込み手段87によってHSカートリッ
ジ1をカートリッジホルダー55内の図13に示す位置
まで矢印c方向に自動的に引き込むようにして、HSカ
ートリッジ1のオートローディング動作を行うように構
成されている。
【0044】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて、各種の変更が可能
である。例えば本発明のディスク状記録媒体は、HSデ
ィスクに限定されることなく、MOディスクやMDディ
スク、CDやCD−ROM等の各種のディスク状記録媒
体に適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
ク状記録媒体とディスクカートリッジは、次のような効
果を奏する。
【0046】請求項1は、ディスク状記録媒体のシェル
内面との摺動部分に摺動膜を塗布したので、シェル内で
のHSディスクの摺動抵抗を大幅に下げることができ
て、特に、ディスクドライブの垂直使用時におけるディ
スク状記録媒体のスピンドル挿入穴のスピンドルへの呼
び込みをスムーズに行えて、チャッキングミスを未然に
防止することができる。
【0047】請求項2は、ディスク状記録媒体のフライ
ングヘッドの接触面側でディスク内周部からデータ記録
部のほぼ全域に亘って摺動膜を塗布したので、そのディ
スク状記録媒体に対するフライングヘッドの貼り付きを
未然に防止して、ディスク状記録媒体をスムーズに回転
することができて、フライングヘッドの貼り付きによる
フライングヘッドやHSディスクの損傷を未然に防止で
きると共に、スピンドルモータの小型化、省電力化を促
進することができる。
【0048】請求項3は、ディスクカートリッジのシェ
ル内面でディスク状記録媒体との摺動部分に摺動膜を塗
布したので、特に、ディスクドライブの垂直使用時にお
けるディスク状記録媒体のスピンドル挿入穴のスピンド
ルへの呼び込みをスムーズに行えて、チャッキングミス
を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をHSディスク及びHSカートリッジに
適用した実施の形態における発明の要部を説明する断面
側面図である。
【図2】図1の垂直使用状態を説明する断面側面図であ
る。
【図3】図1と同様に発明の要部を説明する断面側面図
である。
【図4】図1のHSディスクの摺動膜の塗布領域を説明
する斜視図である。
【図5】HSカートリッジの上シェルの底面図である。
【図6】HSカートリッジの下シェルの平面図である。
【図7】HSカートリッジ全体の上面側の斜視図であ
る。
【図8】HSカートリッジ全体の底面側の斜視図であ
る。
【図9】HSカートリッジのシャッター閉状態を示す平
面図及び底面図である。
【図10】HSカートリッジのシャッター開状態を示す
平面図及び底面図である。
【図11】HSカートリッジ全体の分解斜視図である。
【図12】HSカートリッジとHSドライブとを示した
斜視図である。
【図13】HSドライブ内のカートリッジホルダー内へ
のHSカートリッジの挿入動作の開示を説明する平面図
である。
【図14】上記カートリッジホルダー内へのHSカート
リッジの挿入動作の終了を説明する平面図である。
【図15】HSドライブ内の光学ピックアップと磁界変
調ヘッドを説明する一部切欠き平面図である。
【図16】図15の断面側面図である。
【図17】従来のHSカートリッジの要部を説明する断
面側面図である。
【図18】図17の垂直使用状態を説明する断面側面図
である。
【符号の説明】
1はHSカートリッジ(ディスクカートリッジ)、2は
上シェル、2fは下面(内面)、3は下シェル、3fは
上面(内面)、4はシェル、5はHSディスク(ディス
ク状記録媒体)、5bは上面、5cは下面、501はデ
ィスク基板、502はディスク内周部、503はデータ
記録部、504は磁性膜、505はUV保護膜、506
はデータ記録層、507は保護膜、6はセンターハブ、
6aはスピンドル挿入穴、6bはハブフランジ、14は
ディスク内周受けリブ、51はHSドライブ、65はス
ピンドルモータ、66はスピンドル、67はディスクテ
ーブル、67cはチャッキング用マグネットである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シェル内に回転自在に収納されるディスク
    状記録媒体のそのシェル内面に対する摺動部分に摺動膜
    を塗布したことを特徴とするディスク状記録媒体。
  2. 【請求項2】シェル内に回転自在に収納されるディスク
    状記録媒体のフライングヘッドの接触面側において、そ
    のディスク状記録媒体のディスク内周部からデータ記録
    部のほぼ全域に亘って摺動膜を塗布したことを特徴とす
    るディスク状記録媒体。
  3. 【請求項3】シェル内にディスク状記録媒体を回転自在
    に収納したディスクカートリッジにおいて、 上記シェル内面で上記ディスク状記録媒体に対する摺動
    部分に摺動膜を塗布したことを特徴とするディスクカー
    トリッジ
JP8089943A 1996-03-21 1996-03-21 ディスク状記録媒体とディスクカートリッジ Withdrawn JPH09259469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089943A JPH09259469A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 ディスク状記録媒体とディスクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089943A JPH09259469A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 ディスク状記録媒体とディスクカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09259469A true JPH09259469A (ja) 1997-10-03

Family

ID=13984794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8089943A Withdrawn JPH09259469A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 ディスク状記録媒体とディスクカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09259469A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100254689B1 (ko) 광자기디스크의 기록장치와 디스크카트리지의 오삽입방지기구
JP2917488B2 (ja) 光ディスク記録及び/又は再生装置
JPH0887851A (ja) ディスクカートリッジ
WO1997050079A1 (fr) Appareil a disque magnetique, disque magnetique et cartouche a disque
JPH06349218A (ja) 光磁気ディスク装置
JP3885377B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3379231B2 (ja) ディスクカートリッジおよびディスククランプ装置
JPH09259469A (ja) ディスク状記録媒体とディスクカートリッジ
JP3505901B2 (ja) ディスクカートリッジ
US6683824B2 (en) Magneto-optical recording device having optical and magnetic heads moving independently
JP3369773B2 (ja) 光学式情報記録ディスクおよび光学式情報記録ディスクカートリッジ
JP3518141B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH09259565A (ja) ディスクカートリッジ
JPH09259559A (ja) ディスクカートリッジ
JP3613213B2 (ja) ディスク記録及び/又は再生装置
JPH0887825A (ja) モータ軸支持機構
JPH09259561A (ja) ディスク状記録媒体
JPH09259560A (ja) ディスク状記録媒体
JPH09259566A (ja) ディスクカートリッジ
JPH09231712A (ja) ディスクカートリッジ
US6621785B2 (en) Cartridge loading mechanism for optical storage device
JP2004310917A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000011580A (ja) ディスクカートリッジ
JP3297991B2 (ja) 記録装置
JPH0877536A (ja) 磁気ヘッド装置および記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030603