JP3505901B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP3505901B2
JP3505901B2 JP05539896A JP5539896A JP3505901B2 JP 3505901 B2 JP3505901 B2 JP 3505901B2 JP 05539896 A JP05539896 A JP 05539896A JP 5539896 A JP5539896 A JP 5539896A JP 3505901 B2 JP3505901 B2 JP 3505901B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大容量光磁
気ディスクシステム(High Density MO DiskDrive
System)に適用されるHSディスクを収納したHSカー
トリッジ等に適用するのに最適なディスクカートリッジ
に関し、特に、HSディスク等のディスク状記録媒体を
回転自在に収納するシェルの技術分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時、大容量光磁気ディスクシステム
(いわゆるHS)に適用される大容量光磁気ディスクと
して、MOディスクの記録容量を更に増大したHSディ
スクが開発されている。そして、合成樹脂によって射出
成形された上下シェルからなるシェル内に上記HSディ
スクを回転自在に収納した大容量のディスクカートリッ
ジであるHSカートリッジが発表されている。なお、H
Sカートリッジは3.5インチフロッピーディスク・カ
ートリッジとほぼ同寸法の大きさに構成されていて、H
Sディスクの直径は約3.5インチ(85〜90mm)
に構成されている。
【0003】そして、このHSカートリッジには、下シ
ェルのHSドライブへの挿入方向側の両側に左右一対の
誤挿入判別用切欠きを形成し、上シェルのHSドライブ
への挿入方向側の両側に一体成形した左右一対の翼部に
よって下シェルの左右一対の誤挿入判別用切欠きの上部
を覆っている。そして、このHSカートリッジをHSド
ライブのカートリッジホルダー内に正しく挿入した時に
限り、そのカートリッジホルダー内に形成されている左
右一対の誤挿入防止爪をHSカートリッジの左右一対の
誤挿入判別用切欠き内に相対的に挿入させるようにし
て、カートリッジホルダー内へのHSカートリッジの挿
入を可能にする。一方、カートリッジホルダー内へのH
Sカートリッジの誤挿入(前後及び上下の向きの誤って
挿入する時)や3.5インチフロッピーディスク・カー
トリッジ等の他の類似形カートリッジのHSドライブへ
の誤挿入時には、左右一対の誤挿入防止爪によって挿入
を禁止するように構成している。
【0004】また、このHSカートリッジには、下シェ
ルの左右一対の誤挿入判別用切欠きの長さ方向の途中に
左右一対のカートリッジ引込み用凹部を成形し、これら
左右一対のカートリッジ引込み用凹部の上部を上シェル
に一体成形した左右一対の凹部天井部で覆っている。そ
して、オートローディング方式のHSドライブでは、左
右一対のカートリッジ引込み手段をHSカートリッジの
左右一対のカートリッジ引込み用凹部に引っ掛けて、そ
のHSカートリッジをカートリッジホルダー内に自動的
に引込むようにしたオートローディングを可能にしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、HSカート
リッジの上下シェルを合成樹脂によって射出成形する
際、シェル全体の厚みを極力薄くするために、上下シェ
ルの天井壁の大部分の厚さを薄くする一方、下シェルの
左右一対のカートリッジ引込み用凹部を覆う上シェルの
左右一対の凹部天井部が、その上シェルの天井壁に比べ
て部分的に部厚くなるようなことがあると、合成樹脂に
よる上シェルの射出成形時に、その部分的に部厚い部分
において、合成樹脂の「引け現象」が発生して、その部
分的に部厚い部分における上シェルの表面に凹みや歪み
等の変形が生じ、外観体裁が著しく悪くなってしまい、
商品価値を大幅に損なうと言う問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、シェル全体の厚みを極力薄くで
き、しかも、合成樹脂による上シェルの成形時に、下シ
ェルの左右一対のカートリッジ引込み用凹部の上部を覆
う左右一対の凹部天井部に合成樹脂の「引け現象」が発
生しないようにしたディスクカートリッジを提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスクカートリッジは、少なくとも下シ
ェルの両側に左右一対の誤挿入判別用切欠きを形成する
と共に、これらの誤挿入判別用切欠きの長さ方向の途中
に左右一対のカートリッジ引込み用凹部を形成し、左右
一対の誤挿入判別用切欠きの上部を覆う左右一対の翼部
を上シェルの左右両側縁の前端縁側に一体成形し、その
翼部の下面に外周リブと該外周リブの内側にほぼ直角状
で、かつ、該外周リブの長さ方向に沿って間隔を隔てて
形成された複数の補強用リブとを一体成形し、左右一対
のカートリッジ引込み用凹部の上部を覆う凹部天井部を
上シェルに一体成形し、その左右一対の凹部天井部の下
外周リブの内側と、左右一対の翼部の下面の外周リ
ブの内側で複数の補強用リブの間とを、その上シェルの
天井壁とほぼ同程度の厚さまで肉盗み加工したしたもの
である。
【0008】 上記のように構成された本発明のディス
クカートリッジは、下シェルの左右一対の誤挿入判別用
切欠きの上部が上シェルに一体成形された左右一対の翼
部によって覆われていて、その翼部の下面には外周リブ
と複数の補強用リブが一体成形されている。そして、
シェルに形成された左右一対のカートリッジ引込み用凹
部の上部を覆うべく上シェルに一体成形され左右一対
の凹部天井部の下面に一体成形された外周リブの内側
と、左右一対の翼部の下面の外周リブと複数の補強用リ
ブの内側を、上シェルの天井壁とほぼ同程度の厚さまで
肉盗み加工したので、上シェルを合成樹脂によって成形
する際に、左右一対の翼部及び凹部天井部に合成樹脂の
「引け現象」が発生しない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をHSカートリッジ
に適用した実施の形態について図を参照して説明する。
【0010】「発明の要部の説明」まず、図1〜図5に
よって、本発明の要部について説明する。即ち、本発明
では、下シェル3の左右一対の誤消去判別用切欠き40
及びカートリッジ引込み用凹部42の上部をそれぞれ覆
うように上シェル2に一体成形された左右一対の翼部4
1及び凹部天井部43の強度確保と、合成樹脂による上
シェル2の射出成形時における合成樹脂の「引け現象」
を発生させないようにして、これら左右一対の翼部41
及び凹部天井部43部分における上シェル2の表面に凹
みや歪み等を発生させることなく外観体裁の良い上シェ
ル2を成形できるようにすることを目的としている。
【0011】このために、図1、図2、図4及び図5に
示すように、上シェル2の左右一対の翼部41及び凹部
天井部43部分において、これらの下面41a、43a
で、これらの外周リブ41b、43bの内側を、上シェ
ル2の天井壁2aの大部分の厚さT11とほぼ同程度の厚
さT12まで肉盗み加工して、これらの下面41a、43
aで、これらの外周リブ41b、43bの内側にそれぞ
れ凹部41c、43cを形成したものである。この際、
上シェル2の天井壁2aのシャッタースライド用凹所2
5等を除く大部分の厚さT11は1.2mmに構成されて
いて、左右一対の翼部41及び凹部天井部43の厚さT
12は1.2mm〜1.4mmに構成されている。また、
これら左右一対の翼部41及び凹部天井部43の外周リ
ブ41b、43bの水平方向の幅W11は0.7mmに構
成されていて、下シェル3の底壁3aのシャッタースラ
イド用凹所26を除く大部分の厚さT13は1.3mmに
構成されている。
【0012】このように、左右一対の翼部41及び凹部
天井部43の下面41a、43aで、これらの外周リブ
41b、43bの内側を上シェル2の天井壁2aの大部
分の厚さT12とほぼ同程度の厚さT12まで肉盗み加工す
れば、合成樹脂によって上シェル2を射出成形する際
に、これらの翼部41及び凹部天井部43部分に合成樹
脂の「引け現象」が発生しないので、これらの翼部41
及び凹部天井部43部分における上シェル2の表面(天
井壁2aの上面を言う)に凹みや歪み等の変形が生じな
い外観体裁の良好な上シェル2を成形することができ
る。それでいて、これらの翼部41及び凹部天井部43
には、これらの外周リブ41b、43bによって実質的
な厚みを確保して、十分な強度を得ることができる上
に、上シェル2の天井壁2a及び下シェル3の底壁3a
の厚さT11、T13を1.2mm〜1.3mmまで十分に
薄くできることから、シェル4全体の厚さT1 を5.0
mm程度まで十分に薄くすることができる。
【0013】なお、左右一対の翼部41及び凹部天井部
43の厚さT12を上シェル2の天井壁2aの厚さT11
全く同じ1.2mmに形成してもよいが、これらの翼部
41及び凹部天井部43の厚さT12を1.3mm以上に
することによって、上シェル2を半透明な合成樹脂によ
って成形する際に、これらの翼部41及び凹部天井部4
3が透けて見えることを極力防止できる効果がある。
【0014】また、図3に示すように、左右一対の翼部
41の外周リブ41aの内側に複数の補強用リブ41d
を一体成形すれば、これらの翼部41の強度をより一層
向上させることができる。また、同様に、図1〜図4に
示すように、左右一対の凹部天井部43の下面43bで
左右一対のカートリッジ引込み用凹部42の側面開放側
(図2で左側を言う)に補強用リブ43dを一体成形す
れば、これらの凹部天井部43の強度をより一層向上さ
せることができる上に、これらの補強用リブ43dによ
ってカートリッジ引込み用凹部42の上下方向の深さT
4 を正確に規制して、これらのカートリッジ引込み用凹
部42内に対するカートリッジ引込み手段(図示せず)
の垂直方向及び水平方向からの挿入、離脱動作をスムー
ズに行うことができる。
【0015】「HSカートリッジの全体説明」次に、図
4〜図11によって、HSカートリッジ1の全体につい
て説明する。まず、ディスクカートリッジであるHSカ
ートリッジは、合成樹脂によって射出成形された上下シ
ェル2、3を上下から嵌合させて溶着等にて一体に結合
した扁平でほぼ方形状のシェル4を有し、ディスク状記
録媒体であるHSディスク5をシェル4内に回転自在に
収納したものである。そして、HSディスク5はMOデ
ィスクの記録容量を更に増大させた大容量光磁気ディス
クに構成されていて、その中心にはステンレス板等の金
属板をプレス加工したセンターハブ6が接着等にて固着
されており、そのセンターハブ6の中心にはスピンドル
挿入穴6aが形成されている。
【0016】そして、上シェル2の天井壁2aの下面及
び下シェル3の底壁3aの上面の外周には、これらの前
端縁2b、3bを除く左右両側縁3c及び後端縁3dの
3辺に沿ってほぼコ字状に形成されたリブ状外周壁2
e、3eがそれぞれ一体成形されており、これらの天井
壁2aの下面及び底壁3aの上面の外周に沿ってほぼ円
環状で、同径の上下一対のディスク外周受けリブ7、8
が一体成形されている。そして、これらの天井壁2aの
下面及び底壁3aの上面で、ディスク外周受けリブ7、
8より外側位置にそれぞれ上下から対向される複数の溶
着用ダボ10、11が一体成形されていて、上下シェル
2、3を上下から嵌合させて、複数の溶着用ダボ9、1
0を超音波溶着等にて溶着することによって、上下シェ
ル2、3が一体に結合されて、扁平で方形状のシェル4
が組み立てられている。なお、上下シェル2、3の天井
壁2a及び底壁3aの少なくとも一方には、これら天井
壁2a及び底壁3a間の隙間を規制するためのピン、リ
ブ、ボス等の複数の隙間規制部が一体成形されている。
【0017】そして、上下シェル2、3を上下から結合
することによって、上下一対のディスク外周受けリブ
7、8が上下から重ね合わされて、これらの内側に扁平
で、円形のディスク収納用空間13が形成されて、その
ディスク収納用空間13内にHSディスク5が水平で、
回転自在に収納されている。そして、上シェル2の天井
壁2aの下面でディスク外周受けリブ7の中央部である
カートリッジセンターP1 (このカートリッジセンター
1 とはシェル4の左右横幅方向の中心を言う)上に円
環状のディスク上面側受けリブ14が同心円形に一体成
形されており、下シェル3の底壁3aでディスク外周受
けリブ8の中央部であるカートリッジセンターP1 上に
円形のディスクテーブル挿入穴15が同心円形に開口さ
れていて、HSディスク5のセンターハブ6がそのディ
スクテーブル挿入穴15内に遊嵌されている。
【0018】そして、上下シェル2、3の天井壁2a及
び底壁3aには、ディスクテーブル挿入穴15の外周近
傍位置からこれらの前端縁2b、3bにかけて長穴形状
で、上下一対のヘッド挿入穴16、17がカートリッジ
センターP1 に沿って開口されている。そして、これら
上下一対のヘッド挿入穴16、17の前端縁2b、3b
側の開放端16a、17a側をこれらのヘッド挿入穴1
6、17の幅方向(カートリッジセンターP1 に対して
直角な方向)に連結するほぼコ字状で上下ほぼ対称状の
上下一対のブリッジ片18、19が上下シェル2、3の
天井壁の下面2a及び底壁3aの上面に水平状一体成形
されている。そして、これらのブリッジ片18、19は
シェル4の厚さ方向の中心位置で上下から重ね合わされ
ていて、これらのブリッジ片18、19の内側側面18
a、19aは上下一対のディスク外周受けリブ7、8の
内周面7a、8aと同径の円弧状に形成されていて、外
側面18b、19bはカートリッジセンターP1 に対し
て直角状に形成されている。
【0019】そして、上下シェル2、3の天井壁2aの
下面及び底壁3aの上面でこれらのブリッジ片18、1
9の左右両側位置にそれぞれ左右一対、合計4つのシャ
ッターガイド溝21、22がこれらの前端縁2b、3b
に沿ってカートリッジセンターP1 に対して直角状に形
成されている。そして、合成樹脂にて成形されたシャッ
タースライダー23が上下一対のブリッジ片18、19
の外側位置で、上下シェル2、3の前端縁2a、3a間
にカートリッジセンターP1 に対して直角状に組み込ま
れている。そして、このシャッタースライダー23の長
さ方向(左右方向)の両端の内側に一体成形された左右
一対のガイド片23a、23bによってこのシャッター
スライダー23全体がほぼコ字状に形成されていて、そ
の左右一対のガイド片23a、23bが上下シェル2、
3の左右一対、合計4つのシャッターガイド溝21、2
2間にスライド自在に係合されている。従って、このシ
ャッタースライダー23がシャッターガイド溝21、2
2で案内されて上下シェル2、3の前端縁2a、3a内
でカートリッジセンターP1 に対する直角な方向である
矢印a、b方向にスライド自在に構成されている。
【0020】そして、ステンレス板等の金属板によって
プレス加工されたシャッター24が上下一対のシャッタ
ー片24a、24bと、これらの一端を直角状に連結す
る連結片24cとによってほぼコ字状に形成されてい
る。そして、このシャッター24が連結片24cによっ
てシャッタースライダー23の一端側の外側に溶着ダボ
による溶着やビス止め等にて固着されていて、このシャ
ッター24の上下一対のシャッター片24a、24bが
上下シェル2、3の天井壁2aの上面及び底壁3aの下
面にスライド自在に重ねられている。この際、上側シャ
ッター片24aは上側ヘッド挿入穴16のみを閉蓋でき
るような小型片に形成されていて、下側シャッター片2
4bは下側ヘッド挿入穴17及びディスクテーブル挿入
穴16を同時に閉蓋できるような大型片に形成されてい
る。そして、これら上下一対のシャッター片24a、2
4bは上下シェル2、3の天井壁2aの上面及び底壁3
aの底面に形成されたこれらのシャッター片24a、2
4bのほぼ厚さ相当分のシャッタースライド用凹所2
5、26内で矢印a、b方向にスライドされるように構
成されている。なお、大型片に形成された下側シャッタ
ー片24bの先端(連結片24側とは反対側の端部)が
下側凹所26内の端部に接着等にて固着されたステンレ
ス板等からなるシャッターガイド片27の内側にスライ
ド自在に挿入されている。
【0021】従って、シャッター24がシャッタースラ
イダー23と一体に、上下シェル2、3の前端縁2b、
3bに沿って、図9に示す閉蓋位置(上下一対のシャッ
ター片24a、24bによってディスクテーブル挿入穴
15と上下一対のヘッド挿入穴16、17を同時に閉蓋
する位置)と、図10に示す開蓋位置(上下一対のシャ
ッター片24a、24bがディスクテーブル挿入穴15
と上下一対のヘッド挿入穴16、17の一側方へ偏位さ
れて、これらディスクテーブル挿入穴15と上下一対の
ヘッド挿入穴16、17が同時に開蓋される位置)との
間で矢印a、b方向にスライドできるように構成されて
いる。
【0022】そして、上下シェル2、3の前端縁2a、
3aの一側部の内側で外周リブ2e、3eとディスク外
周受けリブ7、8とで囲まれたほぼ三角形状のシャッタ
ーバネ収納用空間28内にシャッターバネ29が収納さ
れている。そして、このシャッターバネ29は捩りコイ
ルバネによってほぼV形に形成されていて、このシャッ
ターバネ29の両端29a、29bがシャッタースライ
ダー23の一端側のガイド片23aと、上下シェル2、
3の天井壁2aの下面又は底壁3aの上面の何れか一方
に一体成形されたバネ係止部30とに係止されている。
そして、このシャッターバネ29によってシャッタース
ライダー23と一体に閉蓋位置まで矢印b方向にスライ
ド付勢されている。
【0023】そして、下シェル3の底壁3aで後端縁3
d側に偏位された位置の左右一対の位置決め穴31が形
成されていて、上下シェル2、3の後端縁2a、3dの
一側部の内側に誤消去防止用のライトプロテクター32
が矢印a、b方向にスライド自在に取り付けられてい
る。なお、ライトプロテクター32は上下シェル2、3
の天井壁2aの下面又は底壁3aの上面の何れか一方に
一体成形されたプロテクターガイドリブ33内にスライ
ド自在に遊嵌されていて、上下シェル2、3の天井壁2
a及び底壁3aにはライトプロテクター32によって開
閉される誤消去防止用の検出穴34、35が形成されて
いて、上下シェル2、3の後端縁2d、3dにはライト
プロテクター32のスライド操作用穴36が形成されて
いる。なお、上下シェル2、3の前端縁2b、3bでシ
ャッター24のスライドスペースとは反対側にはカート
リッジセンターP1 に対して直角状の凹所37が形成さ
れていて、この凹所37のシャッター24とは反対側の
位置には図9に示す閉蓋位置へ復帰されたシャッタース
ライダー23の一端との間にシャッター開閉ピン呼び込
み用凹部38が形成されていて、この凹所37のシャッ
ター24側にはシャッター開閉ピンロック用凹部39が
形成されている。
【0024】このHSカートリッジ1は以上述べた基本
構成の他に、HSドライブへの誤挿入防止のための構成
と、HSドライブへのオートローディングのための構成
とを備えている。即ち、上下シェル2、3のHSドライ
ブへの挿入方向側である前端縁2b、3b側において、
これらの左右両側縁2c、3cを下シェル3の底面から
上シェル2の下面の一部にまで達する深さまでカートリ
ッジセンターP1 と平行な溝状に切欠かれた左右一対の
誤消去判別用切欠き40が形成されている。そして、上
シェル2の左右両側縁2cの前端縁2b側で、左右一対
の誤消去判別用切欠き40の上部を覆う部分が左右一対
の翼部41に形成されていて、これらの翼部41の厚さ
は上シェル2の全体の厚さより若干薄く形成されてい
る。
【0025】そして、下シェル3の左右一対の誤挿入判
別用切欠き40の長さ方向(カートリッジセンターP1
に沿った方向)の途中にほぼ半円形状に切欠かれた左右
一対のカートリッジ引込み用凹部42が形成されてい
る。なお、これら左右一対のカートリッジ引込み用凹部
42の深さ(上下シェル2、3の厚さ方向)は左右一対
の誤挿入判別用切欠き40の深さと同一寸法に形成され
ていて、上シェル2の左右一対の翼部41の内側で、そ
の天井壁2aの一部がこれら左右一対のカートリッジ引
込み用凹部42の上部を覆う左右一対の凹部天井部43
に形成されている。
【0026】「HSカートリッジの寸法の説明」次に、
以上のように構成されたHSカートリッジ1の各部の寸
法について説明する。まず、HSディスクの直径は約
3.5インチである85〜90mmであって、例えば8
8mmに構成されている。そして、HSカートリッジ1
全体の外形寸法は3.5インチフロッピーディスク・カ
ートリッジとほぼ同寸法に構成されていて、シェル4全
体の左右方向の幅W1 、前後方向の奥行きD1 、及び上
下方向の厚さT1 はそれぞれW1 =92mm、D1 =9
7mm、T1 =5mmに構成されている。そして、上下
シェル2、3の厚さT2 、T3 はそれぞれ2.5mmに
構成されている。そして、ディスク挿入穴15の内径D
2 が19.5mmに構成され、上側ヘッド挿入穴16の
左右方向の幅W2 及び前後方向の奥行きD3 がそれぞれ
2 =16mm、D3 =38mmに構成され、下側ヘッ
ド挿入穴17の左右方向の幅W3 及び前後方向の奥行き
4 がそれぞれW3 =19.5mm、D4 =38mmに
構成されている。そして、左右一対の誤消去判別用切欠
き40の左右方向の幅W4 、上下方向の深さT4 及び前
後方向の長さL1 は、それぞれW2 =2.5mm、T4
=3.0mm、L1 =38.5mmに構成されていて、
上シェル2の左右一対の翼部41の上下方向の厚さT5
が2.0mmに構成されている。そして、左右一対のカ
ートリッジ引込み用凹部42の前後方向の幅W5 及び左
右方向の奥行きD5 はそれぞれW5 =4.3mm、D5
=3.0mmに構成されていて、上下方向の深さは左右
一対の誤消去判別用切欠き40の上下方向の深さT4
同じ3.0mmに構成されている。
【0027】「HSドライブの説明」次に、図11〜図
15によって、HSディスク5に情報を記録(書込
み)、再生(読取り)するディスクドライブであるHS
ドライブ51について説明する。
【0028】このHSドライブ51のフロントパネル5
2には内開き方式の開閉蓋53を有する水平で横長のカ
ートリッジ挿入口53が形成されていて、このHSドラ
イブ51の内部でカートリッジ挿入口53の奥位置には
カートリッジホルダー55が水平に配置されている。そ
して、このカートリッジホルダー55の水平な天井板5
5aの左右両端縁の下部には断面形状がほぼコ字状で、
かつ、互いに対向されるように左右対称形状に形成され
た左右一対の水平なカートリッジ挿入ガイド55bが一
体に形成されている。そして、これら左右一対のカート
リッジ挿入ガイド55bの前後方向(矢印c、d方向)
のほぼ中央部の内側に左右一対の誤挿入防止爪56が一
体に形成されている。
【0029】そして、カートリッジホルダー55の天井
板55aの上部に取り付けられた垂直な支点ピン57に
水平なシャッター開閉レバー58の一端が長孔59を介
して前後方向(矢印c、d方向)及び左右方向(矢印
a、b方向)に回転及び摺動自在に取り付けられてい
て、そのシャッター開閉レバー58の他端の下部に取り
付けられた垂直なシャッター開閉ピン60が天井板55
aに形成されたガイド溝61を挿通してカートリッジホ
ルダー55内に垂直に挿入されている。そして、このシ
ャッター開閉レバー58は引張りコイルバネからなるイ
ジェクトバネ62によって図13に示すシャッター開蓋
位置から図12に1点鎖線で示すシャッター開蓋位置ま
で移動付勢されている。そして、天井板55aの中央部
から後端にかけて長穴形状のヘッド挿入用切欠き63が
カートリッジセンターP1 に沿って形成されていて、そ
の天井板55aには板バネからなる複数のカートリッジ
押えバネ64が取り付けられている。なお、このHSド
ライブ51内にはカートリッジホルダー55を平行運動
によって上下に昇降するホルダー昇降機構(図示せず)
が組み込まれている。
【0030】そして、HSドライブ51の内部でカート
リッジホルダー55の下部位置には、カートリッジセン
ターP1 上で、かつ、フロントパネル52側に偏位され
た位置に、スピンドルモータ65の垂直なスピンドル6
6と、その上端近傍位置の外周に水平に固着されたロー
タハウジング一体型のディスクテーブル67とが配置さ
れている。そして、このHSドライブ51の内部でカー
トリッジホルダー55の下部位置におけるスピンドルモ
ータ65より後方側(矢印c方向側)の位置には、光学
ピックアップ68の対物レンズ69がキャリッジ70の
上部に取り付けられてカートリッジセンターP1 上に配
置されている。そして、キャリッジ70は左右一対のガ
イド軸71と、左右一対のボイスコイル72と、各一対
のヨーク及びマグネットからなる左右一対の磁気回路7
3とによって構成された左右一対のリニアモータ74に
よって矢印c、d方向にシークされるように構成されて
いる。
【0031】そして、光学ピックアップ68の光学ブロ
ック75がキャリッジ70より後方側(矢印c方向側)
に離間された位置に配置されていて、この光学ブロック
75内にはレーザダイオード76、コリメータレンズ7
7、ビームスプリッタ78、マルチレンズ79、読取り
用フォトトランジスタ80やモニター用フォトトランジ
スタ81等が組み込まれている。そして、カートリッジ
センターP1 上で、光学ブロック75の一側部にはガル
バノミラー82が配置されていて、キャリッジ70のカ
ートリッジセンターP1 上に形成された水平な光透過用
穴83内で対物レンズ69の真下位置には立上げミラー
84が組み込まれている。そして、キャリッジ70の後
端(矢印c方向側の端部)の上部にサスペンション85
等を介して取り付けられたフライングヘッドである磁界
変調ヘッド86がカートリッジセンターP1 上で対物レ
ンズ69の真上位置に間隔を隔てて配置されている。な
お、HSドライブ51の内部にはカートリッジホルダー
55の昇降動作に同期して磁界変調ヘッド86を上下方
向に昇降するヘッド昇降機構(図示せず)が組み込まれ
ている。
【0032】このHSドライブ51は、以上のように構
成されていて、HSカートリッジ1のローディング時に
は、その上シェル2を上向きにし、下シェル3を下向き
にした正しい水平姿勢で、上下シェル2、3の前端縁2
a、3a側からカートリッジ挿入口54内に矢印c方向
から水平に挿入する。そして、このHSカートリッジ1
によって開閉蓋53を内側に押し開きながら、このHS
カートリッジ1をカートリッジホルダー55の天井板5
5aの下部で左右一対のカートリッジ挿入ガイド55b
内に矢印a方向から水平に挿入する。そして、図12及
び図13に示すように、カートリッジホルダー55内へ
のHSカートリッジ1の矢印c方向への挿入によって、
HSカートリッジ1の左右一対の誤挿入判別用切欠き4
0がカートリッジホルダー55内の左右一対の誤挿入防
止爪56に矢印c方向から正しく挿入される。即ち、こ
の時には、カートリッジホルダー55内へのHSカート
リッジ1の挿入が正しく行われることになり、左右一対
の誤挿入防止爪56がHSカートリッジ1の左右一対の
誤挿入判別用切欠き40内に矢印d方向から相対的に正
しく挿入されて、HSカートリッジ1をカートリッジホ
ルダー55内へスムーズに挿入することができる。
【0033】そして、カートリッジホルダー55内への
HSカートリッジ1の矢印c方向への挿入に伴って、ま
ず、イジェクトバネ62によって図12に1点鎖線の位
置へ復帰されていたシャッター開閉ピン60が図9に示
したHSカートリッジ1のシャッター開閉ピン呼び込み
用凹部38内に呼び込まれた後、凹所37によって矢印
c方向に押される。すると、図12に実線で示すよう
に、このシャッター開閉ピン60がガイド溝61によっ
て案内されながら凹所37に沿って矢印a方向に移動さ
れることになって、シャッター開閉レバー58がイジェ
クトバネ62に抗して矢印e方向に回転されて、そのシ
ャッター開閉ピン60によってシャッタースライダー2
3の一端が矢印a方向に押される。そして、シャッター
スライダー23と一体にシャッター24が図9に示した
閉蓋位置から図10に示した開蓋位置までシャッターバ
ネ29に抗してスライドされて、HSカートリッジ1の
ディスクテーブル挿入穴15及び上下一対のヘッド挿入
穴16、17が同時に開蓋される。
【0034】そして、シャッター24が開蓋位置に達し
た時に、シャッター開閉ピン60が図9に示したシャッ
ター開閉ピンロック用凹部39内に入り込んで、その位
置でロックされ、HSカートリッジ1は引き続きカート
リッジホルダー55内に矢印c方向に挿入される。そし
て、HSカートリッジ1が図13に示す挿入完了位置に
達すると、カートリッジホルダー55内のカートリッジ
ストッパー(図示せず)によってHSカートリッジ1が
カートリッジホルダー55内で停止される。なお、HS
カートリッジ1のシャッター開閉ピンロック用凹部39
内にロックされたシャッター開閉ピン60は、その後ガ
イド溝61に沿って矢印c方向に直線的に移動する。
【0035】そして、カートリッジホルダー55内への
HSカートリッジ1の挿入完了とほぼ同時に、カートリ
ッジホルダー55が平行運動によって下降される。そし
て、HSカートリッジ1がHSドライブ51内の複数の
カートリッジ位置決めピン(図示せず)上に上方から水
平に装着されて、そのうちの2本の位置決めピンがHS
カートリッジ1の左右一対の位置決め穴31に嵌合さ
れ、カートリッジホルダー55の複数のカートリッジ押
えバネ64によって、HSカートリッジ1がこれら複数
のカートリッジ位置決めピン上に圧着されて位置決めさ
れる。そして、以上によって、HSドライブ51内への
HSカートリッジ1のローディングが完了する。
【0036】一方、このローディング開始前のHSドラ
イブ51への電源投入により、スピンドルモータ65が
既に回転駆動されている。そして、HSカートリッジ1
のローディング完了によって、スピンドル66及びディ
スクテーブル67がHSカートリッジ1のディスクテー
ブル挿入穴15内に下方から相対的に挿入されて、HS
ディスク5のセンターハブ6のスピンドル挿入穴6a内
にスピンドル66の上端が挿入され、そのセンターハブ
6がディスクテーブル67内に嵌合されてマグネットチ
ャッキングされると共に、そのディスクテーブル67に
よってHSディスク5がシェル4内の上下中間位置に浮
上される。
【0037】そして、これと同時に、光学ピックアップ
68の対物レンズ69がHSカートリッジ1の下側ヘッ
ド挿入穴17内に下方から相対的に挿入されて、その対
物レンズ69がHSディスク5の下面に近接されると共
に、磁界変調ヘッド86がカートリッジホルダー55の
ヘッド挿入用切欠き63を通してHSカートリッジ1の
上側ヘッド挿入穴16内に上方から挿入されて、この磁
界変調ヘッド86がHSディスク5の上面上にエアフィ
ルムによって浮上される。
【0038】そして、この後、スピンドルモータ65に
よってHSディスク5がHSカートリッジ1内で高速で
回転駆動されると共に、左右一対のリニアモータ74に
よって光学ピックアップ68のキャリッジ70が矢印
c、d方向にシークされ、対物レンズ69と磁界変調ヘ
ッド86が一体にカートリッジセンターP1 に沿って矢
印c、d方向にシークされる。そして、磁界変調ヘッド
86によってHSディスク5の磁界を変調しながら、光
学ピックアップ68の光学ブロック75から発信される
レーザビームLBを対物レンズ69を通してHSディス
ク5に下方から照射して、HSディスク5に情報の記
録、再生を行う。
【0039】この際、光学ブロック75のレーザダイオ
ード76から発信したレーザビームLBをコリメータレ
ンズ77、ビームスプリッタ78を通して光学ブロック
75外のガルバノミラー82に水平に照射し、そのレー
ザビームLBをガルバノミラー82によって水平方向に
90°に屈曲してキャリッジ70の光透過用穴83内の
立上げミラー84に照射する。そして、そのレーザビー
ムLBを立上げミラー84によって垂直方向に90°に
屈曲して対物レンズ69に下方から照射し、対物レンズ
69によってそのレーザビームLBをHSディスク5に
下方から垂直に照射する。そして、HSディスク5で反
射されたレーザビームLBを対物レンズ69、立上げミ
ラー84、ガルバノミラー82を通して光学ブロック7
5のビームスプリッタ78に戻し、マルチレンズ79を
通して読取り用フォトトランジスタ80やモニター用フ
ォトトランジスタ81で受信(受光)するようにして、
HSディスク5への情報の記録、再生を行う。
【0040】なお、HSディスク5の記録、再生後のH
Sカートリッジ1のイジェクト動作は、前述したローデ
ィング動作の逆動作で行われる。即ち、まず、カートリ
ッジホルダー55がHSドライブ51内で平行運動によ
って上昇されて、HSカートリッジ1と一緒にHSディ
スク5が上昇されることによって、HSディスク5がス
ピンドル65及びディスクテーブル67から上方に離脱
され、これとほぼ同時に、磁界変調ヘッド86がカート
リッジホルダー55のヘッド挿入用切欠き63の上方に
逃がされる。そして、カートリッジホルダー55の上昇
完了とほぼ同時に、イジェクトバネ62によってシャッ
ター開閉レバー58が矢印d、f方向に移動され、シャ
ッター開閉ピン60がガイド溝61に沿って矢印d、f
方向に移動されて、そのシャッター開閉ピン60によっ
てHSカートリッジ1がHSドライブ51のカートリッ
ジ挿入口54外まで矢印d方向にイジエクトされる。そ
して、その間にHSカートリッジ1のシャッター24が
シャッターバネ29によって閉蓋位置まで矢印b方向に
スライドされる。
【0041】ところで、HSドライブ51のカートリッ
ジ挿入口54内へのHSカートリッジ1の矢印c方向か
らの挿入時に、そのHSカートリッジ1の前後及び上下
の向きを誤って挿入するような誤挿入時には、カートリ
ッジホルダー55内の左右一対の誤挿入防止爪56によ
ってそのHSカートリッジ1の挿入が禁止される。そし
て、HSカートリッジ1の左右一対の誤挿入判別用切欠
き40の上下方向の厚さT4 を3.0mmに構成し、こ
れら左右一対の誤挿入判別用切欠き40の上部を覆う左
右一対の翼部41の上下方向の厚さT5 を2.0mmに
構成したので、このHSカートリッジ1に類似するが、
但し、厚さが3.0mmに構成されている3.5インチ
フロッピーディスク・カートリッジの誤挿入も、同様
に、左右一対の誤挿入防止爪56によって禁止すること
ができるものである。
【0042】そして、オートローディング方式のHSド
ライブでは、図13に1点鎖線で示すように、カートリ
ッジホルダー55のに左右一対のカートリッジ挿入ガイ
ド55bの内部で、左右一対の誤挿入防止爪56より後
方側(矢印c方向側)に左右一対のカートリッジ引込み
手段87が配置されていて、HSカートリッジ1が正し
い姿勢でカートリッジホルダー55内に矢印c方向から
一定深さまで挿入された時に、その左右一対のカートリ
ッジ引込み手段87をHSカートリッジ1の左右一対の
カートリッジ引込み用凹部42内に係合させて、これら
のカートリッジ引込み手段87によってHSカートリッ
ジ1をカートリッジホルダー55内の図13に示す位置
まで矢印c方向に自動的に引き込むようにして、HSカ
ートリッジ1のオートローディング動作を行うように構
成されている。
【0043】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて、各種の変更が可能
である。例えば本発明のディスク状記録媒体はHSディ
スクに限定されることなく、MOディスクやMDディス
ク、CDやCD−ROM、フロッピーディスク等の各種
のディスク状記録媒体に適用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
クカートリッジは、次のような効果を奏する。
【0045】 請求項1は、下シェルの左右一対の誤挿
入判別用切欠きの上部が上シェルに一体成形された左右
一対の翼部によって覆われていて、その翼部の下面には
外周リブと複数の補強用リブが一体成形されている。そ
して、下シェルに形成された左右一対のカートリッジ引
込み用凹部の上部を覆うべく上シェルに一体成形され
左右一対の凹部天井部の下面に一体成形された外周リブ
の内側と、左右一対の翼部の下面の外周リブと複数の補
強用リブの内側を、上シェルの天井壁とほぼ同程度の厚
さまで肉盗み加工したので、上シェルを合成樹脂によっ
て成形する際に、左右一対の翼部及び凹部天井部に合成
樹脂の「引け現象」が発生しないようにしたので、左右
一対の凹部天井部における上シェルの表面に凹みや歪み
等の変形が生じない、外観体裁の良い上シェルを成形す
ることができて、高品質のディスクカートリッジを得る
ことができる。それでいて、左右一対の凹部天井部は外
周リブによって実質的な厚みを確保して十分な強度を得
ることができる上に、上シェルの天井壁を十分に薄くで
きることからシェル全体の厚みを極力薄くすることがで
きる。
【0046】請求項2は、上シェルの天井壁の大部分の
厚さを約1.2mmに形成し、左右一対の凹部天井部の
厚さを約1.3mmに形成したので、上シェルの天井壁
の大部分の厚さを極薄化することによるシェル全体の超
薄型化を図り、なお、かつ、上シェルを半透明な合成樹
脂で成形した際にも左右一対の凹部天井部の天井壁部分
が透けて見えることを極力防止できる。
【0047】請求項3は、上シェルの左右一対の凹部天
井部の下面で左右一対のカートリッジ引込み用凹部の側
面開放側に補強用リブを一体成形したので、これら左右
一対の凹部天井部の強度をより一層向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したHSカートリッジの実施の形
態を説明する要部の斜視図である。
【図2】図1のA−A矢視での断面図である。
【図3】図1の変形例を説明する斜視図である。
【図4】HSカートリッジの上シェルの底面図である。
【図5】HSカートリッジの下シェルの平面図である。
【図6】HSカートリッジ全体の上面側の斜視図であ
る。
【図7】HSカートリッジ全体の底面側の斜視図であ
る。
【図8】HSカートリッジのシャッター閉状態を示す平
面図及び底面図である。
【図9】HSカートリッジのシャッター開状態を示す平
面図及び底面図である。
【図10】HSカートリッジ全体の分解斜視図である。
【図11】HSカートリッジとHSドライブとを示した
斜視図である。
【図12】HSドライブ内のカートリッジホルダー内へ
のHSカートリッジの挿入動作の開示を説明する平面図
である。
【図13】上記カートリッジホルダー内へのHSカート
リッジの挿入動作の終了を説明する平面図である。
【図14】HSドライブ内の光学ピックアップと磁界変
調ヘッドを説明する一部切欠き平面図である。
【図15】図14の断面側面図である。
【符号の説明】
1はHSカートリッジ(ディスクカートリッジ)、2は
上シェル、2aは上シェルの天井壁、2bは上シェルの
前端縁、2cは上シェルの左右両側縁、3は下シェル、
3aは下シエルの底壁、3bは下シェルの前端縁、3c
は下シェルの左右両側縁、4はシェル、5はHSディス
ク(ディスク状記録媒体)、40は誤挿入判別用切欠
き、42はカートリッジ引込み用凹部、43は凹部天井
部、43aは凹部天井部の下面、43bは凹部天井部の
外周リブ、43cは肉盗み加工された凹部、43dは補
強用リブである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/03 604

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂にて成形された上下シェルからな
    るシェルと、 上記シェル内に回転自在に収納されたディスク状記録媒
    体と、 上記下シェルのディスクドライブへの挿入方向側の両側
    に成形された左右一対の誤挿入判別用切欠きと、 上記下シェルの左右一対の誤挿入判別用切欠きの長さ方
    向の途中に形成された左右一対のカートリッジ引込み用
    凹部と、上記上シェルの左右両側縁の前端縁側に一体成形され
    て、上記左右一対の誤挿入判別用切欠きの上部を覆う左
    右一対の翼部と、 上記翼部の下面に一体成形された外周リブ及び該外周リ
    ブの内側にほぼ直角状に一体成形されて、該外周リブの
    長さ方向に沿って間隔を隔てて配置された複数の補強用
    リブと、 上記上シェルに一体成形されて、上記左右一対のカート
    リッジ引込み用凹部の上部を覆う凹部天井部とを備え、 上記上シェルの上記左右一対の凹部天井部の下面に一体
    成形された外周リブの内側と、上記翼部の下面の上記外
    周リブの内側で上記複数の補強用リブの間とを、その上
    シェルの天井壁とほぼ同程度の厚さまで肉盗み加工した
    ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】上記上シェルの天井壁の大部分の厚さを約
    1.2mmに形成し、 上記上シェルの左右一対の凹部天井部の厚さを約1.3
    mmに形成したことを特徴とする請求項1記載のディス
    クカートリッジ。
  3. 【請求項3】上記上シェルの左右一対の凹部天井部の下
    面で上記左右一対のカートリッジ引込み用凹部の側面開
    放側に補強用リブを一体成形したことを特徴とする請求
    項1記載のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記左右一対のカートリッジ引き込み用凹
    部の深さは、上記左右一対の誤挿入判別用切欠きの深さ
    と同一寸法に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載のディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記翼部の厚さが上記上シェルの全体の厚
    さより薄く形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のディスクカートリッジ。
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