JPH09259421A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPH09259421A
JPH09259421A JP6273897A JP6273897A JPH09259421A JP H09259421 A JPH09259421 A JP H09259421A JP 6273897 A JP6273897 A JP 6273897A JP 6273897 A JP6273897 A JP 6273897A JP H09259421 A JPH09259421 A JP H09259421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic recording
carbon black
recording medium
oxide powder
intermediate layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP6273897A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Morioka
章 森岡
Nobukazu Nagai
伸和 永井
Hirotaka Kawamura
浩隆 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Priority to JP6273897A priority Critical patent/JPH09259421A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面粗さが小さく、低い光透過率と電磁変換
特性に優れた磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 非磁性基板上に磁気記録層を設けるとき
に,まず基板上カーボンブラックと無機微粉末を含む中
間層を作製する。ここでカーボンブラックとしてはファ
ーネスブラック,チャンネルブラック,グラフアイト化
カーボンブラックなどを用い,無機微粉末にはCaCO
3,BaSO4,TiO2,α−Al23などを使用し,
ニトロセルロース,水酸基,カルボキシル基などを含む
結合剤樹脂を用いて混練する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に係わ
り、さらに詳しくは電磁変換特性の優れた光遮蔽性の大
きい磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録媒体は高密度記録および
長尺化の検討が盛んに行われており、強磁性粉の微粒子
化および磁気記録層、ベースフィルム等が薄膜化される
ようになり、磁気テープの光透過率が大きくなる傾向と
なっている。
【0003】磁気テープの光透過率が大きくなるとVH
S方式VTRのように光透過量によりテープエンドを検
出する方法では誤動作を生じやすくなり問題となる。こ
の対策として、これまでにカーボンブラックと結合剤樹
脂から成る中間層を設けることが提案されてきた。ま
た、これと目的は異なるが、無機質酸化物粉末と結合剤
樹脂から成る中間層を設け、テープのヤング率を大きく
し、耐久性の向上を狙った方法も提案されている。
【0004】しかし、上記の各中間層にはそれぞれ欠点
が認められる。カーボンブラック添加の中間層では、カ
ーボンブラックの分散性が劣り、このため得られる中間
層の表面性が悪く、電磁変換特性の低下につながる。ま
た中間層の空隙率が大きく、その上に磁気記録層を塗布
すると、磁気記録層用塗料中の溶剤が中間層の空隙中に
浸透するため、磁気記録層の塗布ムラが発生したりす
る。
【0005】一方無機質酸化物粉末(CaCO3、Ba
SO4、ZnO、TiO2、SiO2、α−Al23等の
白色粉末)と結合剤樹脂よりなる中間層では、磁気記録
媒体のヤング率の向上は認められるが光透過率の低減に
は寄与しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記従来製
品が持っていた中間層の光透過率を小さくするとその表
面性が低下するという欠点を解決し、以って電磁変換特
性が良好でかつ光透過率も小さい磁気記録媒体を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、発明者らはカーボンブラックと粒径0.05〜0.
3μmの無機質酸化物粉末を併用し、その配合比および
分散方法について検討した結果、カーボンブラックの量
が無機質酸化物粉末とカーボンブラックの合計量に対し
て70%以下、好ましくは70%〜40%使用するとカ
ーボンブラックの分散性が向上し、中間層の表面平滑性
が良くなり、かつ塗布ムラの発生が防止されるので、そ
の上に塗布される磁性層の電磁変換特性が良好となる。
しかも磁気記録媒体の光透過率も十分に小さくなること
が明らかとなった。
【0008】カーボンブラックの分散性が良くなるの
は、カーボンブラックと無機質酸化物粉末を含む中間層
用塗料を分散機を用いて分散するとき、カーボンブラッ
クの量が無機質酸化物粉末に対し70%以下になると、
塗料の流動性が飛躍的に向上し、また分散時の溶剤使用
量も少なくできるので塗料が効率良くせんだん応力を受
けることができるためと推測している。
【0009】また、カーボンブラックと無機質酸化物粉
末の比率が50/50〜30/70の間で中間層の電気
抵抗は急峻に変化し50/50の場合106 Ω/m2
40/60では107 Ω/m2、30/70で1010 Ω
/m2、となり、30/70となると電気抵抗が高くな
り静電気発生が問題となる。さらに光透過率についても
35/65よりもカーボンブラックが少なくなると十分
に光遮蔽効果が得られなくなる。
【0010】本発明の磁気記録媒体を製造するには、フ
ァーネスブラック、チャンネルブラック、グラファイト
化カーボンブラック等のカーボンブラックとCaC
3、BaSO4、TiO2、SiO2、α−Al23等の
粒径0.05〜0.3μmの無機質酸化物粉末と、結合
剤樹脂としてニトロセルロース、水酸基、カルボキシル
基、リン酸エステル基、スルホン酸ソーダ基等を含む塩
化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、およびポリイソシ
アネート等を用い、有機溶剤とともに適宜の配合で混合
分散した塗料を非磁性基体上に、塗布、乾燥し、さらに
その上に磁気記録層を設け、所望の形状に裁断すればよ
い。
【0011】また必要がある場合は、バックコート層を
設けることもある。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例および比較例
を示す。以下の例において部とあるのは重量部を示す。
【0013】
【実施例】
実施例1〜8、および比較例1〜2 中間層塗料組成として、表1に示す充填剤を用いて、以
下の組成の塗料を作製した。 表1に示す充填剤 100部 ニトロセルロース(1/2秒グレ−ド) 27部 ポリウレタン樹脂 19部 ポリイソシアネート 8部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 200部 トルエン 300部 上記組成物を高速ディスパー、サンドミル等の分散機を
用いて分散した後、平均孔径0.5μmのフィルターで
濾過した後、乾燥後の厚みが約0.3〜1.5μmとな
るようにポリエステルフイルム(厚さ約13μm)の一
方の面に塗布し、さらにその上に下記に示す組成の磁気
記録層を設け、カレンダ処理を行った後1/2インチ幅
にスリットしたビデオテープを作製した。
【0014】 なお、実施例9は中間層の結合剤樹脂のニトロセルロー
スを同量の塩化ビニル系樹脂(UCC社製VAGH)に
代え、有機溶剤の使用量をシクロヘキサノン、80部、
メチルエチルケトン、160部、トルエン、240部に
変更した。
【0015】 磁気記録層組成 Co含有γ−Fe23(比表面積35m2/g) 100部 カーボンブラック(平均粒子径0.025μm) 4部 α−Al23(平均粒子径0.4μm) 4部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ニトロセルロース(1/2秒グレ−ド) 9部 ポリウレタン樹脂 8部 ポリイソシアネート 3部 ミリスチン酸 2部 ステアリン酸n−ブチル 1部 上記各実施例および比較例で作製したビデオテープを以
下に示す方法で評価した。 表面粗さ:触針式表面粗度計を用いて、磁性層表面の中
心線平均粗さを測定した。 RF出力:基準RF記録電流でRF信号を記録し、その
再生出力を標準テープとの相対値で示した。 光透過率:ビデオテープを日本ビクタ−(株)製のオプテ
ィカルテスタ−VT−1M測定器にて測定した。
【0016】表2に各実施例、比較例でのビデオテープ
の測定結果を示す。
【0017】 実施例1〜9の中間層を備えた磁気記録媒体は、表面粗
さが小さく、しかもRF出力が高い。また、光透過率も
低い。以上説明したように、カーボンブラックと粒径
0.05〜0.3μmの無機質酸化物粉末を含み、カー
ボンブラックの量が無機質酸化物粉末とカーボンブラッ
クの合計量に対して70%以下の中間層を設けた磁気記
録媒体は、表面粗さが小さく、光透過率も低く、電磁度
変換特性も優れている。とくにカーボンブラックを70
〜40%の範囲としたものは光遮蔽性が大きく、電磁変
換特性に格段に優れた磁気記録媒体が得られることは明
らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に強磁性粉末を含む磁気記
    録層を有する磁気記録媒体において、カーボンブラック
    と粒径0.05〜0.3μmの無機質酸化物粉末を含
    み、かつカーボンブラックの量が無機質酸化物粉末とカ
    ーボンブラックの合計量に対し重量比で70%以下であ
    る中間層を前記非磁性基体と磁気記録層との間に設けた
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 中間層を構成する結合剤樹脂成分が、ニ
    トロセルロース、塩化ビニル系樹脂のいずれか、または
    両者と、ポリウレタン樹脂、ポリイソシアネートから成
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
JP6273897A 1997-03-17 1997-03-17 磁気記録媒体 Pending JPH09259421A (ja)

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980818