JPH09258719A - アコースティックピアノ - Google Patents

アコースティックピアノ

Info

Publication number
JPH09258719A
JPH09258719A JP8088823A JP8882396A JPH09258719A JP H09258719 A JPH09258719 A JP H09258719A JP 8088823 A JP8088823 A JP 8088823A JP 8882396 A JP8882396 A JP 8882396A JP H09258719 A JPH09258719 A JP H09258719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
sound
piano
case
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8088823A
Other languages
English (en)
Inventor
Riichi Kitajima
理一 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP8088823A priority Critical patent/JPH09258719A/ja
Publication of JPH09258719A publication Critical patent/JPH09258719A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチ感や音色を変えずに、比較的単純な構
成で、良好な減音効果を得ることができるアコースティ
ックピアノを提供する。 【解決手段】 ピアノの外装を構成する複数のケース部
品を備え、複数のケース部品の少なくとも1つ2、7、
8、16が互いに間隔を隔てて配置された内ケース部品
7a、8a、16aおよび外ケース部品7b、8b、1
6bで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アップライトピア
ノやグランドピアノなどのアコースティックピアノに関
し、特に、より小さな音量が得られるようにしたアコー
スティックピアノに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、アコースティックピアノ
は、鍵盤の押鍵に伴って作動したアクションのハンマー
が弦を打弦することによって、響板の振動によるアコー
スティックなピアノ音を発生するものである。発生した
ピアノ音は、ケース部品を透過した透過音などとして、
外部に放出される。このケース部品は従来、ラワンなど
の木質合板と、その表裏面に接着されたフェノールバッ
カーなどから成る化粧材で構成されており、ケース部品
を透過した場合でも、比較的大きなピアノ音量が得られ
るようになっている。
【0003】一方、最近は、アコースティックピアノが
一般家庭に普及してきており、部屋の中で演奏される機
会が多くなっている。しかし、日本の住宅事情では、上
記のようにして得られる従来のピアノの音量は大き過ぎ
るきらいがあり、このため、ピアノ音が近隣への騒音に
ならないよう、減音しながら演奏する場合が少なくな
い。
【0004】減音演奏を行う場合、従来のアコースティ
ックピアノでは通常、マフラーペダルが使用される。す
なわち、アコースティックピアノでは一般に、マフラー
ペダルを踏むと、弦とハンマーの間にフェルトなどが下
がるように構成されており、このフェルトの上からハン
マーが打弦することにより、音量をかなり下げて演奏を
行うことができる。
【0005】あるいは、ピアノの騒音を解消するものと
して、いわゆる消音ピアノが開発されている。消音ピア
ノは、消音演奏時、鍵盤の押鍵情報をセンサで検出し、
その検出結果に基づき生成された電子音をヘッドホンで
聞きながら演奏を行うものであり、ピアノ音の外部への
放出を完全に防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マフラーペダ
ルを用いた減音演奏では、ハンマーがフェルトを介して
打弦するため、タッチ感や音色が変わってしまうなどの
欠点があり、さらに、減音効果が低音域と高音域で異な
るため、全体の音量バランスもくずれてしまうという欠
点もある。
【0007】また、消音ピアノは、消音演奏時、電子音
をヘッドホンで聞きながら演奏を行うものであり、自然
なアコースティック演奏は行えない。さらに、鍵盤の押
鍵情報を検出するためのセンサを鍵盤ごとに設ける必要
があるため、コストが上昇するなどの欠点を有してい
る。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、タッチ感や音色を変えずに、比
較的単純な構成で、良好な減音効果を得ることができる
アコースティックピアノを提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のアコースティックピアノは、ピアノの外装
を構成する複数のケース部品を備え、複数のケース部品
の少なくとも1つが互いに間隔を隔てて配置された内ケ
ース部品および外ケース部品で構成されていることを特
徴としている。
【0010】このアコースティックピアノでは、ケース
部品の少なくとも1つが、内ケース部品および外ケース
部品による二重壁構造になっている。したがって、ピア
ノ内部で発生したピアノ音は、この二重壁構造のケース
部品を透過する際、内外のケース部品間に介在する空気
層で減衰されることによって、減音された状態で外部に
放出され、より小さな音量が得られる。
【0011】この場合、内ケース部品と外ケース部品の
間に、遮音材および吸音材の少なくとも一方が充填され
ていることが好ましい。
【0012】この構成によれば、内外のケース部品間に
充填される遮音シートなどの遮音材による遮音機能、お
よびグラスウールやロックウールなどの吸音材による吸
音機能の一方または双方によって、ピアノ音を減音する
ことができ、より良好な減音効果が得られる。
【0013】これらの場合、内ケース部品および外ケー
ス部品が、防振材を介して互いに連結されていることが
好ましい。
【0014】この構成によれば、内外のケース部品間
を、介在する防振ゴムなどの防振材によって、サウンド
ブリッジを生じさせることなく、音響的に遮断できるの
で、減音効果を確実に得ることができる。
【0015】さらにこれらの場合、複数のケース部品の
それぞれの外ケース部品が、あらかじめ箱状に組み立て
られた外ケース部品ユニットとして形成されていること
が好ましい。
【0016】この構成によれば、複数のケース部品の外
ケース部品同士を外ケース部品ユニットとして箱状に組
み立てておき、この外ケース部品ユニットを、別個に組
み立てたピアノにはめ込むことによって、二重壁構造の
ケース部品を簡単に形成することができる。あるいは、
外ケース部品ユニットを既存のピアノに取り付けること
によって、前記減音効果を後付けで簡単に付加すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1および
図2は、本発明の第1実施形態によるアップライトピア
ノを示している。両図に示すように、このアップライト
ピアノ1は、ケース部品として、左右一対の親板2、
2、上前板3、下前板4、前土台5、底板6、屋根後
7、屋根前8および蓋板16などを備えている。
【0018】また、これらのケース部品で囲まれた内部
空間には、棚板9上に設けられた鍵盤10およびアクシ
ョン11や、支柱枠12に取り付けられたフレーム13
および響板14などが配置されている。そして、鍵盤1
0の押鍵に伴い、アクション11のハンマー15が回動
して、フレーム13に張設した弦Sを打弦することによ
り、響板14が振動してアコースティックなピアノ音が
発生するようになっている。
【0019】各ケース部品、すなわち親板2、上前板
3、下前板4、前土台5、底板6、屋根後7、屋根前8
および蓋板16は、2枚のラワン合板やMDFで構成さ
れた二重壁構造になっており、それぞれの表面には、フ
ェノールバッカーなどから成る化粧材(図示せず)が接
着されている。例えば、蓋板16は、図1に示すよう
に、内板16a(内ケース部品)および外板16b(外
ケース部品)の2枚の板から成り、両者16a、16b
は、上下端部に配置された防振ゴムなどから成る防振材
17、17を介して、互いに連結されている。
【0020】同様に、上前板3は内板3aと外板3b
で、下前板4は内板4aと外板4bで、前土台5は内板
5aと外板5bで、底板6は内板6aと外板6bで、屋
根後7は内板7aと外板7bで、屋根前8は内板8aと
外板8bで、それぞれ二重壁構造になっており、各々の
内板と外板の間は、両端部の防振材17、17を介して
互いに連結されている。また、図示しないが、親板2
も、内板と外板から成る同様の二重壁構造を有してい
る。
【0021】この構成によれば、響板14で発生したピ
アノ音は、これら二重壁構造のケース部品を透過する際
に、内板と外板の間にそれぞれ介在する空気層Aで減衰
されることによって、減音された状態で外部に放出され
る。アップライトピアノでは一般に、その構造上、ピア
ノ音に占める透過音の割合が高いので、上記のようにほ
ぼすべてのケース部品を二重壁構造として透過音を低減
することによって、ピアノ音の音量を効果的に低減する
ことができ、したがって、従来のアップライトピアノの
通常の音量よりも小さな音量で、減音演奏を行うことが
できる。
【0022】この場合、各ケース部品の内板と外板の間
が、介在する防振材17によって、サウンドブリッジを
生じさせることなく、音響的に遮断されるので、減音効
果を確実に得ることができる。また、ハンマー15で弦
Sを直接、打弦して響板14からピアノ音を発生させる
ことは、通常のアップライトピアノと同じであるので、
タッチ感や音色を変化させることなく、減音することが
できる。
【0023】図3は、本発明の第2実施形態によるアッ
プライトピアノを示している。このアップライトピアノ
1は、上述した第1実施形態のアップライトピアノと比
較し、二重壁構造のケース部品、すなわち親板2、上前
板3、下前板4、前土台5、底板6、屋根後7、屋根前
8および蓋板16の各内板と外板の間に、グラスウール
やロックウールなどの吸音材18をそれぞれ充填した点
のみが異なるものである。したがって、このアップライ
トピアノ1では、充填した吸音材18の吸音機能によっ
て、ピアノ音を減音することができ、より良好な減音効
果を得ることができる。
【0024】なお、吸音材18に代えてまたは吸音材1
8とともに、市販の遮音シートや制振ゴムシートなどか
ら成る遮音材を充填してもよく、その場合には、遮音材
の遮音機能によって、良好な減音効果を得ることができ
る。
【0025】図4は、本発明の第3実施形態によるアッ
プライトピアノを示している。このアップライトピアノ
1では、上述した2つの実施形態で二重壁構造としたケ
ース部品のうち、親板2、2、屋根後7、屋根前8およ
び蓋板16の外板同士を、あらかじめ外ケース部品ユニ
ットUとして箱状に組み立て、その後、外ケース部品ユ
ニットUを防振材17を介して、取り付けたものであ
る。
【0026】この構成によれば、第1実施形態と同じ効
果が得られるのに加えて、外ケース部品ユニットUを、
別個に組み立てたピアノにはめ込むことによって、二重
壁構造のケース部品を簡単に形成することができる。あ
るいは、外ケース部品ユニットUを既存のピアノに取り
付けることによって、前記減音効果を後付けで簡単に付
加することも可能になる。
【0027】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、様々な態様で実施することができる。
例えば、実施形態で示したケース部品に加えて、他のケ
ース部品を二重壁構造としてもよいし、逆に一部のケー
ス部品だけを二重壁構造としてもよい。また、実施形態
はアップライトピアノの例であるが、本発明をグランド
ピアノの大屋根や側板に適用することも可能であり、そ
のようにすれば、特に大屋根を閉じたときのグランドピ
アノの音量を低減することができる。その他、本発明の
趣旨の範囲内で、細部の構成を変更することが可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のアコース
ティックピアノは、タッチ感や音色を変えずに、比較的
単純な構成で、良好な減音効果を得ることができるなど
の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるアップライトピア
ノを示す側断面図である。
【図2】図1のアップライトピアノの外観を示す斜視図
である。
【図3】本発明の第2実施形態によるアップライトピア
ノを示す側断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態によるアップライトピア
ノを示す側断面図である。
【符号の説明】 1 アップライトピアノ 2 親板 3 上前板 3a 上前板の内板 3b 上前板の外板 4 下前板 4a 下前板の内板 4b 下前板の外板 5 前土台 5a 前土台の内板 5b 前土台の外板 6 底板 6a 底板の内板 6b 底板の外板 7 屋根後 7a 屋根後の内板 7b 屋根後の外板 8 屋根前 8a 屋根前の内板 8b 屋根前の外板 16 蓋板 16a 蓋板の内板 16b 蓋板の外板 17 防振材 18 吸音材 U 外ケース部品ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピアノの外装を構成する複数のケース部
    品を備え、当該複数のケース部品の少なくとも1つが互
    いに間隔を隔てて配置された内ケース部品および外ケー
    ス部品で構成されていることを特徴とするアコースティ
    ックピアノ。
  2. 【請求項2】 前記内ケース部品と前記外ケース部品の
    間に、遮音材および吸音材の少なくとも一方が充填され
    ていることを特徴とする、請求項1に記載のアコーステ
    ィックピアノ。
  3. 【請求項3】 前記内ケース部品および外ケース部品
    が、防振材を介して互いに連結されていることを特徴と
    する、請求項1または2に記載のアコースティックピア
    ノ。
  4. 【請求項4】 前記複数のケース部品のそれぞれの外ケ
    ース部品が、あらかじめ箱状に組み立てられた外ケース
    部品ユニットとして形成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし3のいずれかに記載のアコースティック
    ピアノ。
JP8088823A 1996-03-18 1996-03-18 アコースティックピアノ Withdrawn JPH09258719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8088823A JPH09258719A (ja) 1996-03-18 1996-03-18 アコースティックピアノ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8088823A JPH09258719A (ja) 1996-03-18 1996-03-18 アコースティックピアノ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09258719A true JPH09258719A (ja) 1997-10-03

Family

ID=13953657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8088823A Withdrawn JPH09258719A (ja) 1996-03-18 1996-03-18 アコースティックピアノ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09258719A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104538006A (zh) * 2014-12-19 2015-04-22 苏州公爵琴业有限公司 一种钢琴的下门边框

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104538006A (zh) * 2014-12-19 2015-04-22 苏州公爵琴业有限公司 一种钢琴的下门边框

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5486763B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP3644356B2 (ja) 電子楽器の楽音発生構造
JP2014142409A (ja) 鍵盤楽器
US9240171B1 (en) Electronic musical instrument
JPH09258719A (ja) アコースティックピアノ
US11423868B2 (en) Keyboard device and musical sound emission method
JP2008299169A (ja) 電子楽器用のスピーカユニット
JP2008241760A (ja) 電子鍵盤楽器
JP4468075B2 (ja) スピーカ
US9305524B2 (en) Electronic musical instrument
JP3918825B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP2000132168A (ja) 電子ピアノ
JPH1049139A (ja) アップライトピアノ
JPS5825420Y2 (ja) アツプライト型ピアノ
JP2006115303A (ja) スピーカボックス
JPH09230852A (ja) アップライトピアノの音量調節装置
JPS5812210Y2 (ja) ピアノノゲンオンコウゾウ
JPH09179549A (ja) アップライトピアノ
JPH09212153A (ja) グランドピアノ
JPH10143139A (ja) 鍵盤楽器
JPH11161260A (ja) ピアノの防音構造
JPH09269767A (ja) ピアノの棚板
JPH09179548A (ja) ピアノの音量調節装置
JP3367563B2 (ja) 鍵盤楽器の筬中支持構造
JPS584122Y2 (ja) ピアノの防音構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030603